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JP2017171488A - エレベータ装置 - Google Patents

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JP2017171488A
JP2017171488A JP2016061824A JP2016061824A JP2017171488A JP 2017171488 A JP2017171488 A JP 2017171488A JP 2016061824 A JP2016061824 A JP 2016061824A JP 2016061824 A JP2016061824 A JP 2016061824A JP 2017171488 A JP2017171488 A JP 2017171488A
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Japan
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air
outlet
duct
lid
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JP2016061824A
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拓也 工藤
Takuya Kudo
拓也 工藤
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

【課題】本発明は、簡単な構成により、建物の空調装置からの空気をより確実にかご室内に送り込むことを目的とするものである。
【解決手段】可動ダクト15は、開放位置と閉鎖位置との間で回転可能になっている。閉鎖機構18は、かご8の走行中に発生する風力により、可動ダクト15を閉鎖位置に変位させる。かご8が停止すると、羽根19bが風を受けなくなるため、開放ばね17の復元力により可動ダクト15は開放位置まで回転する。かご8が停止階に停止しているとき、即ち可動ダクト15が開放位置にあるとき、取り込み口15aは、吹き出し口12bに対して間隔をおいて対向している。
【選択図】図3

Description

この発明は、建物に設置された空調装置からの空気をかご室内に取り込むエレベータ装置に関するものである。
従来のエレベータ装置では、昇降路内に設けられている複数の空気吹き出し口と複数の排気口とによって、停止階に停止しているかごの上下にそれぞれエアカーテンを発生させる。昇降路内の上下のエアカーテン間の空間には、建物用空調装置からの空気が空調ダクトを介して送り込まれる。かご室上には、エアカーテン間の空気をかご室内に取り込む空気取り入れ用ファンが設けられている(例えば、特許文献1参照)。
しかし、上記のような従来のエレベータ装置では、昇降路内にエアカーテンを発生させる必要があるため、装置構成が大掛かり、かつ複雑である。また、例えば鉄骨で組み立てられた昇降路のように壁がない昇降路では、建物用空調装置から昇降路内に送り込まれた空気をかごの周囲に留めることができず、空調効果が得られない。
これに対して、従来の他のエレベータ装置では、かご室に第1のダクトが設けられており、空調装置に接続された第2のダクトが昇降路に設けられている。そして、かごが停止階に停止すると、第1のダクトと第2のダクトとが連結機構により連結される。また、第1のダクトの先端には、第2のダクトが連結されていないときに第1のダクトを閉じる先端弁が設けられている(例えば、特許文献2参照)。
特開平6−278972号公報 特開2007−84193号公報
しかし、特許文献2のエレベータ装置では、第1のダクトと第2のダクトとを連結する必要があり、連結機構のコストが高くなる。また、第1のダクトと第2のダクトとを連結するため、かごを精度良く着床させる必要があり、かごの着床精度が悪くなると、第1のダクトを第2のダクトに連結することができず、空調装置からの空気をかご室内に上手く送り込めなくなる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、簡単な構成により、建物の空調装置からの空気をより確実にかご室内に送り込むことができるエレベータ装置を得ることを目的とする。
この発明に係るエレベータ装置は、かご室を有しており、昇降路内を昇降するかご、昇降路内に設けられている吹き出し口を有しており、建物に設けられた空調装置からの空気が流される建物側ダクト、及びかご室に設けられており、かごが停止階に停止しているときに吹き出し口から吹き出す空気をかご室内に導入する空気導入機構を備え、空気導入機構は、開放位置と閉鎖位置との間で変位可能にかご室に設けられている可動ダクトと、可動ダクトを開放位置に変位させる開放ばねと、かごの走行中に発生する風力により開放ばねに抗して可動ダクトを閉鎖位置に変位させる閉鎖機構とを有しており、可動ダクトは、吹き出し口から吹き出す空気を取り込む取り込み口を有しており、開放位置は、取り込み口がかご室外に露出し開放される位置であり、閉鎖位置は、取り込み口が閉鎖される位置であり、かごが停止階に停止すると、開放ばねにより可動ダクトが開放位置に変位し、取り込み口が前記吹き出し口に対して間隔をおいて対向する。
この発明のエレベータ装置は、開放ばねと、かごの走行中に発生する風力を利用する閉鎖機構とにより、可動ダクトが開放位置と閉鎖位置との間を変位し、開放位置では可動ダクトの取り込み口が建物側ダクトの吹き出し口に対して間隔をおいて対向するので、簡単な構成により、建物の空調装置からの空気をより確実にかご室内に送り込むことができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す概略の側面図である。 図2は図1のII−II線に沿う断面図である。 図1の空気導入機構を拡大して示す側面図である。 かごの走行中の図3の空気導入機構の状態を示す側面図である。 この発明の実施の形態2によるエレベータ装置を示す概略の側面図である。 図5のVI−VI線に沿う断面図である。 図6の上昇時用蓋装置を拡大して示す正面図である。 図7の上昇時用蓋装置を示す側面図である。 図8の上昇時用蓋装置の開放動作を示す説明図である。 図9のかごがさらに上昇した状態を示す説明図である。 図10のかごがさらに上昇した状態を示す説明図である。 図11のかごがさらに上昇した状態を示す説明図である。 図6の下降時用蓋装置を拡大して示す正面図である。 図13の下降時用蓋装置を示す側面図である。 図14の下降時用蓋装置の開放動作を示す説明図である。 図15のかごがさらに下降した状態を示す説明図である。 図16のかごがさらに下降した状態を示す説明図である。 図17のかごがさらに下降した状態を示す説明図である。 図18のかごがさらに下降した状態を示す説明図である。 図19のかごがさらに下降した状態を示す説明図である。 図5のかごが中間階に移動した状態を示す側面図である。 図21のXXII−XXII線に沿う断面図である。 図21のかごが最上階に移動した状態を示す側面図である。 図23のXXIV−XXIV線に沿う断面図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるエレベータ装置を示す概略の側面図、図2は図1のII−II線に沿う断面図である。図において、昇降路1の上部には、機械室2が設けられている。機械室2には、巻上機3、そらせ車4及びエレベータ制御装置5が設置されている。
巻上機3は、駆動シーブ6と、駆動シーブ6を回転させる巻上機モータ(図示せず)と、駆動シーブ6の回転を制動する巻上機ブレーキ(図示せず)とを有している。駆動シーブ6及びそらせ車4には、懸架体7が巻き掛けられている。懸架体7としては、複数本のロープ又は複数本のベルトが用いられている。
懸架体7の第1の端部には、かご8が接続されている。かご8は、懸架体7に接続されているかご枠(図示せず)と、かご枠に支持されているかご室8aとを有している。懸架体7の第2の端部には、釣合おもり9が接続されている。かご8及び釣合おもり9は、懸架体7により昇降路1内に吊り下げられており、駆動シーブ6を回転させることにより昇降路1内を昇降する。
巻上機3は、エレベータ制御装置5により制御されている。即ち、かご8の運転は、エレベータ制御装置5により制御されている。かご8とエレベータ制御装置5との間には、可撓性の制御ケーブル10が接続されている。制御ケーブル10は、昇降路1内に吊り下げられている。
かご室8a内の空気温度を調節する空調装置11は、かご8ではなく、建物に設置されている。この例では、空調装置11は、昇降路1の最上部に設置されている。建物には、空調装置11からの空気、即ち温風又は冷風が流される建物側ダクト12が設けられている。建物側ダクト12は、空調装置11に接続されている導入端部12aと、昇降路1内の停止階に対応する位置に設けられている複数の吹き出し口12bとを有している。この例では、吹き出し口12bは、乗場ドア13の上方にそれぞれ配置されている。
かご室8a上には、空気導入機構14が設けられている。空気導入機構14は、かご8が停止階に停止しているときに、吹き出し口12bから吹き出す温風又は冷風をかご室8a内に導入する。
図3は図1の空気導入機構14を拡大して示す側面図であり、かご8が停止しているときの状態を示している。図4はかご8の走行中の図3の空気導入機構14の状態を示す側面図である。
空気導入機構14は、可動ダクト15、蝶番16、開放ばね17及び閉鎖機構18を有している。可動ダクト15は、蝶番16を介して回転可能にかご室8aの天井8bに取り付けられている。可動ダクト15は、吹き出し口12bから吹き出す温風又は冷風を取り込む取り込み口15aを有している。
また、可動ダクト15は、開放位置(図3)と閉鎖位置(図4)との間で回転可能になっている。開放位置は、可動ダクト15が天井8b上に突出し、取り込み口15aがかご室8a外に露出する位置である。閉鎖位置は、可動ダクト15が天井8bの下に埋没し、取り込み口15aが閉鎖される位置である。
開放ばね17は、かご室8aと可動ダクト15との間に設けられており、可動ダクト15を開放位置に回転させる力を可動ダクト15に付与する。閉鎖機構18は、開放ばね17に抗して、可動ダクト15を閉鎖位置に回転させる。
閉鎖機構18は、羽根車19及び紐20を有している。羽根車19は、かご室8aの側面に取り付けられている。また、羽根車19は、かご室8aの幅方向に平行かつ水平な軸を中心として回転可能である。さらに、羽根車19は、その回転軸と同軸に設けられている巻き取り部19aと、巻き取り部19aの外周に設けられている複数の羽根19bとを有している。
紐20は、巻き取り部19aに接続されている基端部20aと、可動ダクト15に接続されている先端部20bとを有している。
羽根車19は、かご8の走行時に羽根19bが風を受けることにより回転する。羽根車19が回転することにより、紐20が巻き取り部19aに巻き取られ、可動ダクト15が閉鎖位置に回転する。このように、閉鎖機構18は、かご8の走行中に発生する風力により、可動ダクト15を閉鎖位置に変位させる。
可動ダクト15は、閉鎖位置まで回転すると停止するが、かご8の走行中は羽根19bが風を受け続けるため、閉鎖機構18により閉鎖位置に保持される。かご8が停止すると、羽根19bが風を受けなくなるため、開放ばね17の復元力により可動ダクト15は開放位置まで回転する。
かご8が停止階に停止しているとき、即ち可動ダクト15が開放位置にあるとき、取り込み口15aは、吹き出し口12bに対して間隔をおいて対向している。また、取り込み口15aの開口面積は、吹き出し口12bの開口面積よりも大きい。この例では、取り込み口15aの開口面積は、吹き出し口12bの開口面積の2倍以上である。さらに、かご8が停止階に停止しているとき、可動ダクト15の内壁上面15bは、吹き出し口12bに対向し、かつ吹き出し口12b側が上となるように傾斜している。
このようなエレベータ装置では、開放ばね17と、かご8の走行中に発生する風力を利用する閉鎖機構18とにより、可動ダクト15が開放位置と閉鎖位置との間を変位し、開放位置では取り込み口15aが吹き出し口12bに対して間隔をおいて対向するので、簡単な構成により、建物の空調装置11からの空気をより確実にかご室8a内に送り込むことができる。
また、空調装置11をかご室8a上に設置する必要がないため、天井8b上のスペースの制約を解消することができるとともに、かご8の軽量化を図ることができる。
さらに、制御ケーブル10に含まれる電力供給線及び信号線の数を少なくすることができる。
さらにまた、空調装置11を建物側に設置することにより、空調装置11の保守作業を容易にすることができる。
また、かご8が停止階に停止しているときに、吹き出し口12bから可動ダクト15に温風又は冷風が導入されるので、昇降路1が鉄骨構造であっても壁構造であっても、空調装置11からの空気をより確実にかご室8a内に送り込むことができる。
さらに、かご8の走行時に風を受けて回転する羽根車19を用いたので、簡単な構成により、かご8の走行中に可動ダクト15を閉鎖位置に変位させておくことができる。
さらにまた、羽根車19と可動ダクト15とを紐20により繋いだので、簡単な構成により、羽根車19の回転を可動ダクト15に伝達することができる。
また、取り込み口15aの開口面積が吹き出し口12bの開口面積よりも大きいので、かご8の着床精度がある程度低下しても、空調装置11からの空気をより確実にかご室8a内に送り込むことができる。また、建物側ダクト12及び可動ダクト15の据付精度を低下させることもできる。
実施の形態2.
次に、図5はこの発明の実施の形態2によるエレベータ装置の概略の側面図、図6は図5のVI−VI線に沿う断面図である。実施の形態2では、中間階に2つの吹き出し口12bが配置されている。最上階及び最下階には、吹き出し口12bが1つずつ配置されている。
中間階の吹き出し口12bには、上昇時用蓋装置31及び下降時用蓋装置32がそれぞれ設けられている。最上階の吹き出し口12bには、上昇時用蓋装置31が設けられている。最下階の吹き出し口12bには、下降時用蓋装置32が設けられている。上昇時用蓋装置31及び下降時用蓋装置32は、対応する吹き出し口12bを開閉する。また、上昇時用蓋装置31及び下降時用蓋装置32は、かご8が停止階に移動することによりかご室8aに搭載された機器又はかご室8a自体により操作されて、対応する吹き出し口12bを開放する。
かご室8aの上部には、かご8が停止階に停止しているときに吹き出し口12bから吹き出す空気をかご室8a内に導入するかご側ダクト33が設けられている。かご側ダクト33は、吹き出し口12bから吹き出す温風又は冷風を取り込む取り込み口33aを有している。
取り込み口33aの開口面積は、吹き出し口12bの開口面積よりも大きい。この例では、取り込み口33aの開口面積は、吹き出し口12bの開口面積の2倍以上である。
かご8が停止階に停止しているとき、取り込み口33aは、吹き出し口12bに対して間隔をおいて対向している。また、かご側ダクト33の内壁上面は、吹き出し口12b側が上となるように傾斜している。
図7は図6の上昇時用蓋装置31を拡大して示す正面図、図8は図7の上昇時用蓋装置31を示す側面図である。上昇時用蓋装置31は、蓋本体34、回転軸35、連結板36、ピン37、一対の捻りばね38、及び当て板39を有している。
回転軸35は、吹き出し口12bの上方に水平に配置されている。蓋本体34は、回転軸35に支持されており、かつ回転軸35を中心として回転可能になっている。また、蓋本体34は、吹き出し口12bに対して回転することにより、対応する吹き出し口12bを開閉する。
ピン37は、蓋本体34の下端部に水平に配置されている。蓋本体34及び連結板36は、それぞれ矩形の平板であり、上下に並べて配置されている。連結板36は、ピン37を介して蓋本体34に連結されている。また、連結板36は、側面から見て、蓋本体34に対して鈍角をなしている。
捻りばね38は、蓋本体34と連結板36との連結部の両側に配置されている。蓋本体34及び連結板36のなす角度は、捻りばね38の弾性変形の範囲で、大きくなる方向へ変化可能である。
当て板39は、吹き出し口12bの上側に垂直に配置されている。また、当て板39は、蓋本体34と連結板36とを連結してなる連結体よりも大きな平板である。
図9〜図12は図8の上昇時用蓋装置31の開放動作を順に示す説明図であり、一例として最上階に配置された上昇時用蓋装置31を示している。かご8が上昇時用蓋装置31から離れているときには、蓋本体34及び連結板36は回転軸35から吊り下げられており、蓋本体34により吹き出し口12bが閉じられている。
かご8が上昇し停止階に着床する直前に、図9に示すように、かご室8aに搭載された機器であるかご側ダクト33の上端部が連結板36に接触する。この状態から、かご8がさらに上昇すると、図10及び図11に示すように、連結板36とともに蓋本体34が回転する。即ち、かご側ダクト33により蓋本体34が持ち上げられて、吹き出し口12bが開放される。
そして、かご8が停止階に着床すると、図12に示すように、蓋本体34及び連結板36が当て板39に押し当てられ、吹き出し口12bが完全に開放される。この状態では、吹き出し口12bからの温風又は冷風が取り込み口33aに入り込む。
かご側ダクト33内には、回転可能な開閉部材としての開閉板33bが設けられている。開閉板33bは、かご側ダクト33内とかご室8a内との間の流路を開閉する。また、開閉板33bは、取り込み口33aからかご側ダクト33内に入り込んだ温風又は冷風により押されて回転する。これにより、かご側ダクト33内とかご室8a内との間の流路が開放され、かご室8a内に温風又は冷風が送り込まれる。
かご8が停止階から離れると、蓋本体34及び連結板36は自重により元の位置に回転し、蓋本体34により吹き出し口12bが閉じられる。また、開閉板33bは、戻しばね(図示せず)のばね力により元の位置に回転し、かご側ダクト33内とかご室8a内との間の流路が閉じられる。
図13は図6の下降時用蓋装置32を拡大して示す正面図、図14図は図13の下降時用蓋装置32を示す側面図である。下降時用蓋装置32は、上昇時用蓋装置31と同様の蓋本体34、回転軸35、連結板36、ピン37、一対の捻りばね38、及び当て板39を有している。
但し、下降時用蓋装置32では、これらの部材が上昇時用蓋装置31とは上下逆向きに配置されている。即ち、回転軸35は、吹き出し口12bの下方に水平に配置されている。ピン37は、蓋本体34の上端部に水平に配置されている。当て板39は、吹き出し口12bの下側に垂直に配置されている。
また、下降時用蓋装置32は、上記の部材に加えて、ばね止め部材40、アーム41、及び引張ばね42を有している。ばね止め部材40は、吹き出し口12bの近傍で建物側ダクト12に対して固定されている。アーム41の基端部は、蓋本体34の側面に設定範囲内で回転可能に連結されている。
引張ばね42は、アーム41の先端部とばね止め部材40の上端部との間に接続されている。また、引張ばね42は、アーム41を介して蓋本体34を吹き出し口12bに押し付けている。
図15〜図20は図14の下降時用蓋装置32の開放動作を順に示す説明図であり、一例として最下階に配置された下降時用蓋装置32を示している。かご8が下降時用蓋装置32から離れているときには、引張ばね42のばね力により蓋本体34が吹き出し口12bに押し付けられており、吹き出し口12bが閉じられている。
かご8が下降すると、図15に示すように、かご室8aの下端部が連結板36に接触する。この状態から、かご8がさらに下降すると、図16及び図17に示すように、連結板36とともに蓋本体34が回転し、吹き出し口12bが開放される。
この後、かご8がさらに下降すると、図18及び図19に示すように、蓋本体34及び連結板36が当て板39に押し当てられ、吹き出し口12bが完全に開放される。このとき、アーム41及び引張ばね42は、かご室8aの側方に配置されており、かご室8aと干渉することはない。
そして、かご8が停止階に着床すると、図20に示すように、取り込み口33aが吹き出し口12bに対して間隔をおいて対向し、吹き出し口12bからの温風又は冷風が取り込み口33aに入り込む。これにより、開閉板33bが回転し、かご室8a内に温風又は冷風が送り込まれる。
かご8が停止階から離れると、引張ばね42のばね力により蓋本体34及び連結板36が元の位置に回転し、蓋本体34により吹き出し口12bが閉じられる。また、開閉板33bは、戻しばねのばね力により元の位置に回転し、かご側ダクト33内とかご室8a内との間の流路が閉じられる。
図21は図5のかご8が中間階に移動した状態を示す側面図、図22は図21のXXII−XXII線に沿う断面図、図23は図21のかご8が最上階に移動した状態を示す側面図、図24は図23のXXIV−XXIV線に沿う断面図である。
かご8が上昇して中間階に停止したときには、その中間階の上昇時用蓋装置31が開放動作し、開放された吹き出し口12bから吹き出した温風又は冷風がかご室8a内に取り込まれる。このとき、下降時用蓋装置32に対応する吹き出し口12bは閉鎖されたままとなる。
かご8が下降して中間階に停止したときには、その中間階の下降時用蓋装置32が開放動作し、開放された吹き出し口12bから吹き出した温風又は冷風がかご室8a内に取り込まれる。このとき、上昇時用蓋装置31に対応する吹き出し口12bは閉鎖されたままとなる。他の構成は、実施の形態1と同様である。
このようなエレベータ装置によっても、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、実施の形態2では、上昇時用蓋装置31がかご側ダクト33により操作されるが、かご室8aに搭載された他の機器又はかご室8a自体によって操作されるようにしてもよい。
また、実施の形態2では、下降時用蓋装置32がかご室8a自体によって操作されるが、かご室8aに搭載された機器によって操作されるようにしてもよい。
さらに、実施の形態1、2では、簡単のため1つの中間階のみを示したが、停止階としての中間階が2以上あってもよいのは勿論である。
さらにまた、吹き出し口12bは、全ての停止階に設けても、一部の停止階に設けてもよい。
また、実施の形態1、2では、空調装置11が昇降路1の最上部に設置されているが、空調装置11の位置はこれに限定されない。
さらに、空調装置は、エレベータ装置専用であっても建物と共用であってもよい。
さらにまた、空調装置の数は、2台以上であってもよい。
また、この発明は、機械室2を有するエレベータ装置に限らず、機械室レスエレベータにも適用できる。
1 昇降路、8 かご、8a かご室、11 空調装置、12 建物側ダクト、12b 吹き出し口、14 空気導入機構、15 可動ダクト、15a 取り込み口、17 開放ばね、18 閉鎖機構、19 羽根車、20 紐、31 上昇時用蓋装置、32 下降時用蓋装置、33 かご側ダクト(かご室に搭載された機器)、33a 取り込み口、33b 開閉板(開閉部材)、34 蓋本体、36 連結板、38 捻りばね。

Claims (10)

  1. かご室を有しており、昇降路内を昇降するかご、
    前記昇降路内に設けられている吹き出し口を有しており、建物に設けられた空調装置からの空気が流される建物側ダクト、及び
    前記かご室に設けられており、前記かごが停止階に停止しているときに前記吹き出し口から吹き出す空気を前記かご室内に導入する空気導入機構
    を備え、
    前記空気導入機構は、
    開放位置と閉鎖位置との間で変位可能に前記かご室に設けられている可動ダクトと、
    前記可動ダクトを前記開放位置に変位させる開放ばねと、
    前記かごの走行中に発生する風力により前記開放ばねに抗して前記可動ダクトを前記閉鎖位置に変位させる閉鎖機構とを有しており、
    前記可動ダクトは、前記吹き出し口から吹き出す空気を取り込む取り込み口を有しており、
    前記開放位置は、前記取り込み口が前記かご室外に露出し開放される位置であり、
    前記閉鎖位置は、前記取り込み口が閉鎖される位置であり、
    前記かごが前記停止階に停止すると、前記開放ばねにより前記可動ダクトが前記開放位置に変位し、前記取り込み口が前記吹き出し口に対して間隔をおいて対向するエレベータ装置。
  2. 前記可動ダクトは、前記かご室の天井に回転可能に設けられており、前記開放位置にあるときに前記かご室上に突出し、前記閉鎖位置にあるときに前記天井の下に埋没する請求項1記載のエレベータ装置。
  3. 前記閉鎖機構は、前記かごの走行時に風を受けて回転する羽根車を有している請求項1又は請求項2に記載のエレベータ装置。
  4. 前記閉鎖機構は、前記羽根車と前記可動ダクトとの間に接続されており、前記羽根車が回転することにより前記羽根車に巻き取られる紐をさらに有している請求項3記載のエレベータ装置。
  5. かご室を有しており、昇降路内を昇降するかご、
    前記昇降路内に設けられている吹き出し口を有しており、建物に設けられた空調装置からの空気が流される建物側ダクト、
    前記かご室に設けられており、前記かごが停止階に停止しているときに前記吹き出し口から吹き出す空気を前記かご室内に導入するかご側ダクト、及び
    前記吹き出し口に設けられており、前記吹き出し口を開閉する蓋装置
    を備え、
    前記かご側ダクトは、前記吹き出し口から吹き出す空気を取り込む取り込み口を有しており、
    前記蓋装置は、前記かごが前記停止階に移動することにより前記かご室に搭載された機器又は前記かご室自体により操作されて前記吹き出し口を開放し、
    前記かご側ダクト内には、前記かご側ダクト内と前記かご室内との間の流路を開閉する開閉部材が設けられており、
    前記かごが前記停止階に着床すると、前記取り込み口が前記吹き出し口に対して間隔をおいて対向し、前記吹き出し口から吹き出す空気により前記開閉部材が開放動作して前記流路が開放されるエレベータ装置。
  6. 前記停止階には、最上階、最下階及び中間階が含まれており、
    前記吹き出し口は、前記最上階及び前記最下階に1つずつ、前記中間階に2つ配置されており、
    前記蓋装置には、前記かごの上昇により操作される上昇時用蓋装置と、前記かごの下降により操作される下降時用蓋装置とが含まれており、
    前記最上階の前記吹き出し口には、前記上昇時用蓋装置が設けられており、
    前記最下階の前記吹き出し口には、前記下降時用蓋装置が設けられており、
    前記中間階の吹き出し口には、前記上昇時用蓋装置及び前記下降時用蓋装置がそれぞれ設けられている請求項5記載のエレベータ装置。
  7. 前記かご側ダクトは、前記かご室の上部に設けられており、
    前記上昇時用蓋装置は、前記かご室に搭載された機器である前記かご側ダクトにより操作される請求項6記載のエレベータ装置。
  8. 前記下降時用蓋装置は、前記かご室の下部により操作される請求項6又は請求項7に記載のエレベータ装置。
  9. 前記蓋装置は、
    前記吹き出し口に対して回転することにより前記吹き出し口を開閉する蓋本体と、
    前記蓋本体に回転可能に連結されており、かつ前記蓋本体に対して鈍角をなしている連結板と、
    前記蓋本体と前記連結板との連結部に設けられている捻りばねとを有しており、
    前記蓋本体及び前記連結板は、上下に並べて配置されており、
    前記蓋本体及び前記連結板のなす角度は、前記捻りばねの弾性変形の範囲で、大きくなる方向へ変化可能である請求項5から請求項8までのいずれか1項に記載のエレベータ装置。
  10. 前記取り込み口の開口面積は、前記吹き出し口の開口面積よりも大きい請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載のエレベータ装置。
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