JP2017166056A - Sputter device and collimator for sputtering - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の実施形態は、スパッタ装置及びスパッタリング用コリメータに関する。 Embodiments described herein relate generally to a sputtering apparatus and a sputtering collimator.
例えば半導体ウェハに金属を成膜するスパッタ装置は、成膜される金属粒子の方向を揃えるためのコリメータを有する。コリメータは、多数の貫通口を形成する壁を有し、半導体ウェハのような、処理がされる物体に対して略垂直方向に飛ぶ粒子を通過させるとともに、斜めに飛ぶ粒子を遮断する。 For example, a sputtering apparatus for depositing metal on a semiconductor wafer has a collimator for aligning the direction of metal particles to be deposited. The collimator has walls that form a large number of through holes, and allows particles flying in a substantially vertical direction to an object to be processed, such as a semiconductor wafer, to pass therethrough and blocks particles flying obliquely.
斜めに飛ぶ粒子が生じることで、粒子の利用効率が低下することがある。 Due to the formation of particles that fly obliquely, the particle utilization efficiency may be reduced.
一つの実施形態に係るスパッタ装置は、物体配置部と、発生源配置部と、コリメータと、を備える。前記物体配置部は、物体が配置されるよう構成される。前記発生源配置部は、前記物体配置部から離間した位置に配置され、導電性の第1の材料によって作られ前記物体に向かって粒子を放出することが可能なターゲットが配置されるよう構成される。前記コリメータは、前記物体配置部と前記発生源配置部との間に配置されるよう構成され、複数の壁を有し、前記複数の壁によって形成され前記発生源配置部から前記物体配置部へ向かう第1の方向に延びる複数の貫通口が設けられる。前記複数の壁は、前記貫通口に面する第1の内面を有する。前記第1の内面は、前記第1の材料によって作られ前記粒子を放出することが可能な第1の部分と、前記第1の方向において前記第1の部分と並べられ、前記第1の部分よりも前記物体配置部に近いとともに、前記第1の材料と異なる絶縁性の第2の材料によって作られた第2の部分と、を有する。 A sputtering apparatus according to one embodiment includes an object placement unit, a generation source placement unit, and a collimator. The object placement unit is configured to place an object. The source arrangement part is arranged at a position spaced apart from the object arrangement part, and is configured such that a target made of a conductive first material and capable of emitting particles toward the object is arranged. The The collimator is configured to be disposed between the object placement unit and the source placement unit, has a plurality of walls, and is formed by the plurality of walls from the source placement unit to the object placement unit. A plurality of through-holes extending in the first direction is provided. The plurality of walls have a first inner surface facing the through hole. The first inner surface is aligned with the first portion made of the first material and capable of releasing the particles, and the first portion in the first direction, the first portion And a second portion made of an insulating second material that is closer to the object placement portion than the first material.
以下に、第1の実施形態について、図1乃至図4を参照して説明する。なお、本明細書においては基本的に、鉛直上方を上方向、鉛直下方を下方向と定義する。また、本明細書において、実施形態に係る構成要素及び当該要素の説明について、複数の表現が記載されることがある。複数の表現がされた構成要素及び説明について、記載されていない他の表現がされても良い。さらに、複数の表現がされない構成要素及び説明についても、記載されていない他の表現がされても良い。 The first embodiment will be described below with reference to FIGS. 1 to 4. In the present specification, basically, a vertically upward direction is defined as an upward direction and a vertically downward direction is defined as a downward direction. In the present specification, a plurality of expressions may be described for the constituent elements according to the embodiment and the description of the elements. Other expressions that are not described may be applied to the components and descriptions in which a plurality of expressions are made. Furthermore, the constituent elements that are not expressed in a plurality of expressions and descriptions may be expressed in other ways that are not described.
図1は、第1の実施形態に係るスパッタ装置1を概略的に示す断面図である。スパッタ装置1は、例えば、処理装置、半導体製造装置、製造装置、加工装置、又は装置とも称され得る。 FIG. 1 is a cross-sectional view schematically showing a sputtering apparatus 1 according to the first embodiment. The sputtering apparatus 1 can also be referred to as a processing apparatus, a semiconductor manufacturing apparatus, a manufacturing apparatus, a processing apparatus, or an apparatus, for example.
スパッタ装置1は、例えば、マグネトロンスパッタリングを行うための装置である。スパッタ装置1は、例えば、半導体ウェハ2の表面に、金属粒子によって成膜を行う。半導体ウェハ2は、物体の一例であり、例えば、対象とも称され得る。なお、スパッタ装置1は、例えば、他の対象物に成膜を行っても良い。
The sputtering apparatus 1 is an apparatus for performing magnetron sputtering, for example. For example, the sputtering apparatus 1 forms a film with metal particles on the surface of the
スパッタ装置1は、チャンバ11と、ターゲット12と、ステージ13と、マグネット14と、遮蔽部材15と、コリメータ16と、ポンプ17と、タンク18とを備える。ターゲット12は、粒子発生源の一例である。コリメータ16は、例えば、遮蔽部品、整流部品、又は方向調整部品とも称され得る。
The sputtering apparatus 1 includes a
各図面に示されるように、本明細書において、X軸、Y軸及びZ軸が定義される。X軸とY軸とZ軸とは、互いに直交する。X軸は、チャンバ11の幅に沿う。Y軸は、チャンバ11の奥行き(長さ)に沿う。Z軸は、チャンバ11の高さに沿う。以下の記載は、Z軸が鉛直方向に沿うものとして説明する。なお、スパッタ装置1のZ軸が鉛直方向に対して斜めに交差しても良い。
As shown in each drawing, in this specification, an X axis, a Y axis, and a Z axis are defined. The X axis, the Y axis, and the Z axis are orthogonal to each other. The X axis is along the width of the
チャンバ11は、密閉可能な箱状に形成される。チャンバ11は、上壁21と、底壁22と、側壁23と、排出口24と、導入口25とを有する。上壁21は、例えば、バッキングプレート、取付部、又は保持部とも称され得る。
The
上壁21と底壁22とは、Z軸に沿う方向(鉛直方向)に対向するように配置される。上壁21は、所定の間隔を介して底壁22の上方に位置する。側壁23は、Z軸に沿う方向に延びる筒状に形成され、上壁21と底壁22とを接続する。
The
チャンバ11の内部に処理室11aが設けられる。処理室11aは、容器の内部とも称され得る。上壁21、底壁22、及び側壁23の内面が、処理室11aを形成する。処理室11aは、気密に閉じられることが可能である。言い換えると、処理室11aは、密閉されることが可能である。気密に閉じられた状態とは、処理室11aの内部と外部との間で気体の移動が無い状態であり、処理室11aに排出口24及び導入口25が開口しても良い。
A
ターゲット12、ステージ13、遮蔽部材15、及びコリメータ16は、処理室11aに配置される。言い換えると、ターゲット12、ステージ13、遮蔽部材15、及びコリメータ16は、チャンバ11に収容される。なお、ターゲット12、ステージ13、遮蔽部材15、及びコリメータ16はそれぞれ、部分的に処理室11aの外に位置しても良い。
The
排出口24は、処理室11aに開口し、ポンプ17に接続される。ポンプ17は、例えば、ドライポンプ、クライオポンプ、又はターボ分子ポンプなどである。ポンプ17が排出口24から処理室11aの気体を吸引することで、処理室11aの気圧が低下し得る。ポンプ17は、処理室11aを真空にすることが可能である。
The
導入口25は、処理室11aに開口し、タンク18に接続される。タンク18は、例えばアルゴンガスのような不活性ガスを収容する。アルゴンガスが、タンク18から導入口25を通って処理室11aに導入され得る。タンク18は、アルゴンガスの導入を止めることが可能なバルブを有する。
The
ターゲット12は、粒子の発生源として利用される、例えば円盤状の金属板である。なお、ターゲット12は、他の形状に形成されても良い。本実施形態において、ターゲット12は、例えば銅によって作られる。ターゲット12は、他の材料によって作られても良い。
The
ターゲット12は、チャンバ11の上壁21の取付面21aに取り付けられる。バッキングプレートである上壁21は、ターゲット12の冷却材及び電極として用いられる。なお、チャンバ11は、上壁21と別個の部品としてのバッキングプレートを有しても良い。
The
上壁21の取付面21aは、Z軸に沿う負方向(下方向)に向き、略平坦に形成された、上壁21の内面である。このような取付面21aにターゲット12が配置される。上壁21は、発生源配置部の一例である。発生源配置部は、独立の部材又は部品に限らず、ある部材又は部品上の特定の位置であって良い。
The mounting
Z軸に沿う負方向は、Z軸の矢印が向く方向の反対方向である。Z軸に沿う負方向は、上壁21の取付面21aからステージ13の載置面13aに向かう方向であり、第1の方向の一例である。Z軸に沿う方向及び鉛直方向は、Z軸に沿う負方向と、Z軸に沿う正方向(Z軸の矢印が向く方向)とを含む。
The negative direction along the Z axis is the opposite direction to the direction in which the arrow on the Z axis faces. The negative direction along the Z-axis is a direction from the mounting
ターゲット12は、下面12aを有する。下面12aは、下方に向く略平坦な面である。ターゲット12に電圧が印加されると、チャンバ11の内部に導入されたアルゴンガスがイオン化し、プラズマPが発生する。図1は、プラズマPを二点鎖線で示す。
The
マグネット14は、処理室11aの外部に位置する。マグネット14は、例えば、電磁石又は永久磁石である。マグネット14は、上壁21及びターゲット12に沿って移動可能である。上壁21は、ターゲット12とマグネット14との間に位置する。プラズマPは、マグネット14の近くで発生する。このため、マグネット14とプラズマPとの間に、ターゲット12が位置する。
The
プラズマPのアルゴンイオンがターゲット12に衝突することで、例えばターゲット12の下面12aから、ターゲット12を構成する成膜材料の粒子C1が飛ぶ。言い換えると、ターゲット12は、粒子C1を放出することが可能である。本実施形態において、粒子C1は、銅イオン、銅原子、及び銅分子を含む。粒子C1に含まれる銅イオンは、正の電荷を有する。銅原子及び銅分子が、正又は負の電荷を有しても良い。
When the argon ions of the plasma P collide with the
ターゲット12の下面12aから粒子C1が飛ぶ方向は、コサイン則(ランベルトの余弦則)に従って分布する。すなわち、下面12aのある一点から飛ぶ粒子C1は、下面12aの法線方向(鉛直方向)に最も多く飛ぶ。法線方向に対して角度θで傾斜する(斜めに交差する)方向に飛ぶ粒子の数は、法線方向に飛ぶ粒子の数の余弦(cosθ)に大よそ比例する。
The direction in which the particles C1 fly from the
粒子C1は、本実施形態における粒子の一例であり、ターゲット12を構成する成膜材料の微小な粒である。粒子は、分子、原子、イオン、原子核、電子、素粒子、蒸気(気化した物質)、及び電磁波(光子)のような、物質又はエネルギー線を構成する種々の粒子であっても良い。
The particle C <b> 1 is an example of a particle in the present embodiment, and is a minute particle of a film forming material that constitutes the
ステージ13は、チャンバ11の底壁22の上に配置される。ステージ13は、Z軸に沿う方向に上壁21及びターゲット12から離間して配置される。ステージ13は、載置面13aを有する。ステージ13の載置面13aは、半導体ウェハ2を支持する。半導体ウェハ2は、例えば円盤状に形成される。なお、半導体ウェハ2は、他の形状に形成されても良い。
The
ステージ13の載置面13aは、上方に向く略平坦な面である。載置面13aは、上壁21の取付面21aからZ軸に沿う方向に離間して配置され、取付面21aと向かい合う。このような載置面13aに、半導体ウェハ2が配置される。ステージ13は、物体配置部の一例である。物体配置部は、独立の部材又は部品に限らず、ある部材又は部品上の特定の位置であって良い。
The mounting
ステージ13は、Z軸に沿う方向、すなわち上下方向に移動可能である。ステージ13は、ヒータを有し、載置面13aに配置された半導体ウェハ2を温めることが可能である。さらに、ステージ13は電極としても用いられる。
The
遮蔽部材15は、略筒状に形成される。遮蔽部材15は、側壁23の一部と、側壁23と半導体ウェハ2との間の隙間と、を覆う。遮蔽部材15が半導体ウェハ2を保持しても良い。遮蔽部材15は、ターゲット12から放出された粒子C1が、底壁22及び側壁23に付着することを抑制する。
The shielding
コリメータ16は、Z軸に沿う方向において、上壁21の取付面21aと、ステージ13の載置面13aとの間に配置される。別の表現によれば、コリメータ16は、Z軸に沿う方向(鉛直方向)においてターゲット12と半導体ウェハ2との間に配置される。コリメータ16は、例えばチャンバ11の側壁23に取り付けられる。コリメータ16は、遮蔽部材15に支持されても良い。
The
コリメータ16とチャンバ11との間は、絶縁される。例えば、コリメータ16とチャンバ11との間に、絶縁性の部材が介在する。さらに、コリメータ16と遮蔽部材15との間も絶縁される。
The
Z軸に沿う方向において、コリメータ16と上壁21の取付面21aとの間の距離は、コリメータ16とステージ13の載置面13aとの間の距離よりも短い。言い換えると、コリメータ16は、ステージ13の載置面13aよりも、上壁21の取付面21aに近い。コリメータ16の配置は、これに限らない。
In the direction along the Z axis, the distance between the
図2は、第1の実施形態のコリメータ16を示す平面図である。図3は、第1の実施形態のスパッタ装置1の一部を示す断面図である。図3に示すように、コリメータ16は、異なる材料によって作られた複数の部分によって形成される。
FIG. 2 is a plan view showing the
本実施形態において、コリメータ16は、第1の金属部31と、第1の絶縁部32と、第2の金属部33と、第2の絶縁部34とを有する。第1の金属部31は、第1の部材の一例である。第1の絶縁部32は、第2の部材の一例である。第2の絶縁部34は、第4の部分の一例である。コリメータ16は、他の部分を有しても良い。
In the present embodiment, the
第1の金属部31は、ターゲット12の材料と同じ材料によって作られる。本実施形態において、第1の金属部31は、銅によって作られる。銅は、第1の材料の一例である。このため、第1の金属部31は、導電性を有する。第1の金属部31は、他の材料によって作られても良い。
The
第1の絶縁部32は、第1の金属部31と異なる材料によって作られる。本実施形態において、第1の絶縁部32は、絶縁性を有する材料であるセラミックによって作られる。セラミックは、第2の材料の一例である。第1の絶縁部32は、他の材料によって作られても良い。
The first insulating
第1の絶縁部32は、Z軸に沿う方向において第1の金属部31と並べられる。Z軸に沿う方向において、第1の絶縁部32は、第1の金属部31よりも、ステージ13に近い。言い換えると、Z軸に沿う方向において、第1の絶縁部32は、第1の金属部31とステージ13との間に位置する。
The first insulating
第2の金属部33は、第1の金属部31と異なる材料によって作られる。本実施形態において、第2の金属部33は、アルミニウムによって作られる。アルミニウムは、第3の材料の一例である。このため、第2の金属部33は、導電性を有する。アルミニウムの密度は、セラミックの密度より低い。第2の金属部33は、他の材料によって作られても良い。
The
第2の金属部33は、Z軸に沿う方向において第1の絶縁部32と並べられる。Z軸に沿う方向において、第2の金属部33は、第1の絶縁部32よりも、ステージ13に近い。Z軸に沿う方向において、第1の絶縁部32は、第1の金属部31と、第2の金属部33との間に位置する。
The
第2の絶縁部34は、第1の金属部31と異なる材料によって作られる。本実施形態において、第2の絶縁部34は、絶縁性を有する材料であるセラミックによって作られる。セラミックは、第4の材料の一例である。第2の絶縁部34は、他の材料によって作られても良い。
The second insulating
第1の金属部31、第1の絶縁部32、第2の金属部33、第2の絶縁部34によって形成されるコリメータ16は、枠41と、整流部42とを有する。枠41は、例えば、外縁部、保持部、支持部、又は壁とも称され得る。
The
第1の金属部31、第1の絶縁部32、及び第2の金属部33はそれぞれ、枠41の一部と、整流部42の一部とを構成する。第2の絶縁部34は、整流部42の一部を構成する。言い換えると、第1の金属部31、第1の絶縁部32、第2の金属部33、及び第2の絶縁部34によって、枠41及び整流部42が形成される。
The
枠41は、Z軸に沿う方向に延びる円筒状に形成された壁である。なお、枠41はこれに限らず、矩形のような他の形状に形成されても良い。枠41は、内周面41aと、外周面41bとを有する。
The
枠41の内周面41aは、円筒状の枠41の径方向に向く曲面であり、筒状の枠41の中心軸に向く。外周面41bは、内周面41aの反対側に位置する。X‐Y平面において、枠41の外周面41bに囲まれた部分の面積は、半導体ウェハ2の断面積よりも大きい。
The inner
図1に示すように、枠41は、側壁23の一部を覆う。Z軸に沿う方向における上壁21とステージ13との間において、側壁23は、遮蔽部材15と、コリメータ16の枠41とに覆われる。枠41は、ターゲット12から放出された粒子C1が、側壁23に付着することを抑制する。
As shown in FIG. 1, the
図2に示すように、整流部42は、X‐Y平面において、筒状の枠41の内側に設けられる。整流部42は、枠41の内周面41aに接続される。枠41と整流部42とは一体に作られる。なお、整流部42は、枠41から独立した部品であっても良い。
As shown in FIG. 2, the rectifying
図1に示すように、整流部42は、上壁21の取付面21aとステージ13の載置面13aとの間に配置される。整流部42は、Z軸に沿う方向において、上壁21から離間するとともに、ステージ13から離間する。図2に示すように、整流部42は、複数の壁45を有する。壁45は、例えば、板又は遮蔽部とも称され得る。
As shown in FIG. 1, the rectifying
整流部42は、複数の壁45によって、複数の貫通口47を形成する。複数の貫通口47は、Z軸に沿う方向(鉛直方向)に延びる六角形の孔である。言い換えると、複数の壁45は、内側に貫通口47が形成された複数の六角形の筒の集合体(ハニカム構造)を形成する。Z軸に沿う方向に延びる貫通口47は、Z軸に沿う方向に移動する粒子C1のような物体を通過させることが可能である。なお、貫通口47は、他の形状に形成されても良い。
The rectifying
図3に示すように、第1の金属部31によって形成される複数の壁45の一部は、一体に形成され、互いに接続される。第1の金属部31によって形成された複数の壁45の一部は、第1の金属部31によって形成される枠41の一部に接続される。
As shown in FIG. 3, some of the plurality of
第1の絶縁部32によって形成される複数の壁45の一部は、一体に形成され、互いに接続される。第1の絶縁部32によって形成された複数の壁45の一部は、第1の絶縁部32によって形成される枠41の一部に接続される。
Some of the plurality of
第2の金属部33によって形成される複数の壁45の一部は、一体に形成され、互いに接続される。第2の金属部33によって形成された複数の壁45の一部は、第2の金属部33によって形成された枠41の一部に接続される。
Some of the plurality of
第2の絶縁部34によって形成される複数の壁45の一部は、一体に形成され、互いに接続される。第2の絶縁部34によって形成された複数の壁45の一部は、第1の金属部31によって形成された枠41の一部に接続される。
Some of the plurality of
整流部42は、上端部42aと下端部42bとを有する。上端部42aは、整流部42のZ軸に沿う方向における一方の端部であり、ターゲット12及び上壁21の取付面21aに向く。下端部42bは、整流部42のZ軸に沿う方向における他方の端部であり、ステージ13に支持された半導体ウェハ2及びステージ13の載置面13aに向く。
The rectifying
貫通口47は、整流部42の上端部42aから下端部42bに亘って設けられる。すなわち、貫通口47は、ターゲット12に向かって開口するとともに、ステージ13に支持された半導体ウェハ2に向かって開口する孔である。
The through-
複数の壁45はそれぞれ、Z軸に沿う方向に延びる略矩形(四角形)の板である。壁45は、例えば、Z軸に沿う方向に対して斜めに交差する方向に延びても良い。壁45は、上端面45aと下端面45bとを有する。上端面45aは、端部の一例である。
Each of the plurality of
壁45の上端面45aは、壁45のZ軸に沿う方向における一方の端部であり、ターゲット12及び上壁21の取付面21aに向く。複数の壁45の上端面45aは、整流部42の上端部42aを形成する。
The upper end surface 45 a of the
整流部42の上端部42aは、実質的に平坦に形成される。なお、上端部42aは、例えば、ターゲット12及び上壁21の取付面21aに対して曲面状に凹んでも良い。言い換えると、上端部42aは、ターゲット12及び上壁21の取付面21aから離れるように湾曲しても良い。
The
壁45の下端面45bは、壁45のZ軸に沿う方向における他方の端部であり、ステージ13に支持された半導体ウェハ2及びステージ13の載置面13aに向く。複数の壁45の下端面45bは、整流部42の下端部42bを形成する。
The
整流部42の下端部42bは、ステージ13に支持された半導体ウェハ2及びステージ13の載置面13aに向かって突出する。言い換えると、整流部42の下端部42bは、枠41から離間するに従って、ステージ13に近づく。整流部42の下端部42bは、他の形状に形成されても良い。
The
整流部42の上端部42aと下端部42bとは、互いに異なる形状を有する。このため、整流部42は、鉛直方向における長さが互いに異なる複数の壁45を有する。なお、Z軸に沿う方向において、複数の壁45の長さが同一であっても良い。
The
複数の壁45はそれぞれ、第1の内面51と、第2の内面52とを有する。第1の内面51と第2の内面52とはそれぞれ、Z軸と直交する方向(X‐Y平面上の方向)に向く。第2の内面52は、第1の内面51の反対側に位置する。
Each of the plurality of
一つの壁45の第1の内面51は、当該壁45が形成する一つの貫通口47に面する。当該壁45の第2の内面52は、当該壁45が形成する他の貫通口47に面する。本実施形態において、複数の壁45の第1の内面51及び第2の内面52のうち六つが、一つの貫通口47を規定する。
The first
例えば、三つの第1の内面51と三つの第2の内面52とが、一つの貫通口47を規定する。この例において、三つの第1の内面51と三つの第2の内面52とが、当該貫通口47に面する。
For example, the three first
本実施形態において、第1の内面51は、枠41の径方向において、枠41の中心軸に向く。言い換えると、第1の内面51は、枠41の内側に向く。第2の内面52は、枠41の外側に向く。第1の内面51と第2の内面52とは、他の方向に向いても良い。
In the present embodiment, the first
第1の内面51は、第1の部分61と、第2の部分62と、第3の部分63とを有する。さらに、第2の内面52も、第1の部分61と、第2の部分62と、第3の部分63とを有する。
The first
第1の部分61は、第1の金属部31によって形成される、第1の内面51及び第2の内面52の一部である。言い換えると、第1の金属部31は、第1の部分61を構成する。このため、第1の部分61は、銅によって作られ、導電性を有する。
The
第2の部分62は、第1の絶縁部32によって形成される、第1の内面51及び第2の内面52の一部である。言い換えると、第1の絶縁部32は、第2の部分62を構成する。このため、第2の部分62は、セラミックによって作られ、絶縁性を有する。第2の部分62は、Z軸に沿う方向において第1の部分61と並べられ、第1の部分61よりもステージ13に近い。
The
第3の部分63は、第2の金属部33によって形成される、第1の内面51及び第2の内面52の一部である。言い換えると、第2の金属部33は、第3の部分63を構成する。このため、第3の部分63は、アルミニウムによって作られ、導電性を有する。第3の部分63は、Z軸に沿う方向において第2の部分62と並べられ、第2の部分62よりもステージ13に近い。第2の部分62は、Z軸に沿う方向において、第1の部分61と第3の部分63との間に位置する。
The
Z軸に沿う方向において、複数の壁45のうち一つにおける第1の部分61の長さは、複数の壁45のうち他の一つにおける第1の部分61の長さよりも長い。本実施形態において、枠41の中心軸から枠41に近づくに従って、第1の部分61が長くなる。例えば、Z軸に沿う方向において、一つの壁45の第1の部分61の長さは、当該壁45よりも枠41に近い壁45の第1の部分61の長さよりも短い。言い換えると、内側の壁45の第1の部分61の長さは、外側の壁45の第1の部分61の長さよりも短い。
In the direction along the Z-axis, the length of the
Z軸に沿う方向において、複数の壁45の第2の部分62の長さは、ほぼ等しい。さらに、Z軸に沿う方向において、複数の壁45の第3の部分63の長さは互いに異なる。例えば、Z軸に沿う方向において、一つの壁45の第3の部分63の長さは、当該壁45よりも枠41に近い壁45の第3の部分63の長さよりも長い。なお、第1乃至第3の部分61〜63の長さはこれに限らない。
In the direction along the Z axis, the lengths of the
第2の絶縁部34は、壁45の上端面45aを形成する。このため、第2の絶縁部34と第1の絶縁部32との間に、第1の金属部31が位置する。言い換えると、第1の部分61は、第2の絶縁部34と、第2の部分62との間に位置する。
The second insulating
図1に示すように、スパッタ装置1は、第1の電源装置71と、第2の電源装置72と、第3の電源装置73とをさらに有する。第3の電源装置73は、電源の一例である。
As shown in FIG. 1, the sputtering apparatus 1 further includes a first
第1の電源装置71と、第2の電源装置72とは、直流の可変電源である。なお、第1の電源装置71と第2の電源装置72とは、他の電源であっても良い。第1の電源装置71は、電極である上壁21に接続される。第1の電源装置71は、上壁21及びターゲット12に例えば負の電圧を印加することができる。第2の電源装置72は、電極であるステージ13に接続される。第2の電源装置72は、ステージ13及び半導体ウェハ2に例えば負の電圧を印加することができる。
The first
図3に示すように、第3の電源装置73は、電極81と、絶縁部材82と、電源83とを有する。電極81と、絶縁部材82とは、チャンバ11の側壁23に設けられる。コリメータ16は、電極81に面する。なお、電極81の配置はこれに限らない。
As shown in FIG. 3, the third
電極81は、第1の金属部31によって形成された枠41の外周面41bの一部に接触する。電極81は、例えばバネによって、第1の金属部31によって形成された枠41の外周面41bの一部に向かって押される。電極81は、第1の金属部31と、電源83とを電気的に接続する。
The
絶縁部材82は、例えば、セラミックのような絶縁性の材料によって作られる。絶縁部材82は、電極81が移動可能に、電極81を囲む。絶縁部材82は、電極81とチャンバ11の側壁23との間を絶縁する。
The insulating
電源83は、直流の可変電源である。電源83は、他の電源であっても良い。電源83は、電極81を介して第1の金属部31に電気的に接続される。電源83は、第1の金属部31に負の電圧を印加することができる。言い換えると、電源83は、第1及び第2の内面51,52の第1の部分61に、負の電圧を印加することができる。なお、電源83は、第1の部分61に正の電圧を印加可能であっても良い。
The
以上説明したスパッタ装置1は、例えば、以下のようにマグネトロンスパッタリングを行う。なお、スパッタ装置1がマグネトロンスパッタリングを行う方法は、以下に説明される方法に限らない。 The sputtering apparatus 1 described above performs, for example, magnetron sputtering as follows. Note that the method by which the sputtering apparatus 1 performs magnetron sputtering is not limited to the method described below.
まず、図1に示すポンプ17が、排出口24から処理室11aの気体を吸引する。これにより、処理室11aの空気が除去され、処理室11aの気圧が低下する。ポンプ17は、処理室11aを真空にする。
First, the
次に、タンク18が、導入口25から処理室11aに、アルゴンガスを導入する。第1の電源装置71がターゲット12に電圧を印加すると、マグネット14の磁場付近でプラズマPが生じる。さらに、第2の電源装置72がステージ13に電圧を印加しても良い。
Next, the
ターゲット12の下面12aをイオンがスパッタすることで、ターゲット12の下面12aから、半導体ウェハ2に向かって粒子C1が放出される。本実施形態において、粒子C1は、銅イオンを含む。銅イオンは、正の電荷を有する。上述のように、粒子C1が飛ぶ方向は、コサイン則に従って分布する。図3の矢印は、粒子C1が飛ぶ方向の分布を模式的に示す。
Ions are sputtered on the
図4は、第1の実施形態のコリメータ16の一部を概略的に示す断面図である。電源83は、第1の金属部31に、負の電圧を印加する。すなわち、電源83は、第1の金属部31が形成する第1の部分61に、粒子C1である銅イオンが有する電荷と正負が異なる電圧を印加する。
FIG. 4 is a cross-sectional view schematically showing a part of the
負の電圧が印加された第1の部分61を形成する第1の金属部31は、電界Eを生じる。すなわち、第1の金属部31によって形成された枠41の一部と壁45の一部とが、電界Eを生じる。
The
第1の絶縁部32が、第1の金属部31と第2の金属部33との間に位置する。言い換えると、第1の絶縁部32は、第1の金属部31と第2の金属部33との間を絶縁する。このため、第1の金属部31に電圧が印加されたときに、第2の金属部33は電界を生じない。
The first insulating
鉛直方向に放出された粒子C1は、貫通口47を通過して、ステージ13に支持された半導体ウェハ2に向かって飛ぶ。一方、鉛直方向に対して斜めに交差する方向(傾斜方向)に放出される粒子C1も存在する。傾斜方向と鉛直方向との間の角度が所定の範囲よりも大きい粒子C1は、壁45に向かって飛ぶ。
The particles C1 released in the vertical direction pass through the through-
正の電荷を有するイオンである粒子C1は、負の電圧を印加された第1の金属部31によって生じる電界Eから、引力を受ける。このため、電界Eを生じる第1の金属部31に近づいた粒子C1は、第1の部分61に向かって加速させられる。言い換えると、電界Eは、粒子C1に、第1の部分61に向かう運動エネルギーを付与する。
The particle C1, which is an ion having a positive charge, receives an attractive force from the electric field E generated by the
加速された粒子C1は、第1の部分61に衝突する。言い換えると、イオンである粒子C1が、第1の部分61をスパッタする。これにより、第1の部分61から、粒子C2が放出される。
The accelerated particle C1 collides with the
第1の部分61から放出される粒子C2は、ターゲット12から放出される粒子C1と同じく、銅イオン、銅原子、及び銅分子を含む。このように、第1の部分61は、ターゲット12が放出する粒子C1と同じ粒子C2を放出することができる。粒子C2を放出する第1の部分61に、粒子C1が付着するため、第1の金属部31の体積が減少することが抑制される。
The particle C2 emitted from the
第1の部分61から粒子C2が飛ぶ方向は、コサイン則に従って分布する。このため、第1の部分61から放出される粒子C2は、鉛直方向に放出される粒子C2を含む。鉛直方向に放出された粒子C2は、貫通口47を通過して、ステージ13に支持された半導体ウェハ2に向かって飛ぶ。
The direction in which the particles C2 fly from the
粒子C2は、鉛直方向に対して交差する方向に放出される粒子C2も含む。例えば、粒子C2は、一つの壁45の第1の部分61から、他の壁45の第1の内面51又は第2の内面52に向かって飛ぶことがある。
The particles C2 also include particles C2 that are emitted in a direction that intersects the vertical direction. For example, the particle C <b> 2 may fly from the
粒子C2は、他の壁45の第1の部分61に向かって飛ぶことがある。イオンである粒子C2は、電界Eによって加速させられ、他の壁45の第1の部分61に衝突する。粒子C2によりスパッタされた第1の部分61が、さらに粒子C2を放出することがある。しかし、例えば、第1の部分61に衝突する粒子C2の運動エネルギーが十分でない場合、粒子C2は、第1の部分61に付着する。
The particle C <b> 2 may fly toward the
粒子C2は、他の壁45の第2の部分62又は第3の部分63に向かって飛ぶことがある。第2の部分62を形成する第1の絶縁部32と、第3の部分63を形成する第2の金属部33は電界を生じない。このため、粒子C2は加速されない。
The particle C <b> 2 may fly toward the
第2の部分62に向かって飛ぶ粒子C2は、第2の部分62に付着する。第3の部分63に向かって飛ぶ粒子C2は、第3の部分63に付着する。すなわち、加速されない粒子C2の運動エネルギーは、第3の部分63からスパッタにより粒子を放出させるための運動エネルギーよりも低い。第2の部分62及び第3の部分63は、粒子C2が放出された方向と鉛直方向との間の角度が所定の範囲外である粒子C2を遮断する。
The particles C <b> 2 flying toward the
第1の部分61は、第2の部分62及び第3の部分63よりも、上壁21及びターゲット12に近い。このため、プラズマPのアルゴンイオンが、第1の部分61に衝突することがある。第1の部分61をアルゴンイオンがスパッタした場合にも、第1の部分61から粒子C2が放出される。
The
ターゲット12から放出される粒子C1は、壁45の上端面45aに向かって飛ぶことがある。上端面45aを形成する第2の絶縁部34は、電界を生じない。このため、上端面45aに向かって飛ぶ粒子C1は、加速されず、上端面45aに付着する。
The particles C1 emitted from the
ターゲット12から放出される粒子C1は、電気的に中性である銅原子及び銅分子を含み得る。電界Eは、電気的に中性である粒子C1を加速しない。このため、電気的に中性であり、傾斜方向と鉛直方向との間の角度が所定の範囲よりも大きい粒子C1は、壁45に付着することがある。すなわち、コリメータ16は、傾斜方向と鉛直方向との間の角度が所定の範囲外である粒子C1を遮断する。傾斜方向に飛ぶ粒子C1は、遮蔽部材15に付着することもある。
The particles C1 emitted from the
傾斜方向と鉛直方向との間の角度が所定の範囲内である粒子C1は、コリメータ16の貫通口47を通過して、ステージ13に支持された半導体ウェハ2に向かって飛ぶ。なお、傾斜方向と鉛直方向との間の角度が所定の範囲内である粒子C1も、電界Eから引力を受け、又は壁45に付着することがある。
The particles C1 whose angle between the tilt direction and the vertical direction is within a predetermined range pass through the through-
コリメータ16の貫通口47を通過した粒子C1,C2は、半導体ウェハ2に付着及び堆積することで、半導体ウェハ2に成膜される。言い換えると、半導体ウェハ2は、ターゲット12が放出した粒子C1と、第1の部分61が放出した粒子C2とを受ける。貫通口47を通過した粒子C1,C2の向き(方向)は、鉛直方向に対して所定の範囲内で揃う。このように、コリメータ16の形状によって、半導体ウェハ2に成膜される粒子C1,C2の方向が制御される。
The particles C1 and C2 that have passed through the through-
半導体ウェハ2に成膜される粒子C1,C2の膜の厚さが所望の厚さに達するまでの間、マグネット14が移動する。マグネット14が移動することで、プラズマPが移動し、ターゲット12を均一に削ることができる。
The
本実施形態のコリメータ16は、例えば、3Dプリンタによって積層造形される。これにより、第1の金属部31、第1の絶縁部32、第2の金属部33、及び第2の絶縁部34を有するコリメータ16が容易に製造され得る。なお、コリメータ16はこれに限らず、他の方法で作られても良い。
The
コリメータ16の第1の金属部31と、第1の絶縁部32と、第2の金属部33と、第2の絶縁部34とは、互いに固定される。すなわち、Z軸に沿う方向において、第1の金属部31の一方の端部が第2の絶縁部34に固定され、第1の金属部31の他方の端部が第1の絶縁部32に固定される。さらに、Z軸に沿う方向において、第1の絶縁部32の一方の端部が第1の金属部31に固定され、第1の絶縁部32の他方の端部が第2の金属部33に固定される。
The
例えば、コリメータ16の第1の金属部31と、第1の絶縁部32と、第2の金属部33と、第2の絶縁部34とが、一体に形成される。なお、コリメータ16の第1の金属部31と、第1の絶縁部32と、第2の金属部33と、第2の絶縁部34とが、例えば、互いに接着されても良い。
For example, the
コリメータ16の第1の金属部31と、第1の絶縁部32と、第2の金属部33と、第2の絶縁部34とは、互いに分離可能であっても良い。例えば、独立した部品である第1の金属部31と、第1の絶縁部32と、第2の金属部33と、第2の絶縁部34とが、互いに積み重ねられる。この場合、第1の金属部31と、第1の絶縁部32と、第2の金属部33と、第2の絶縁部34とが、容易に製造されることができる。
The
第1の実施形態に係るスパッタ装置1において、コリメータ16の第1の内面51は、粒子C2を放出することが可能な銅によって作られた第1の部分61と、Z軸に沿う方向において第1の部分61と並べられ、第1の部分61よりもステージ13に近いとともに、銅と異なるセラミックによって作られた第2の部分62と、を有する。例えば、ターゲット12から放出された粒子C1が、第1の部分61に衝突すると、第1の部分61から粒子C2が放出され得る。また、スパッタリングにおいて、上壁21の近傍で発生するプラズマPが、第1の部分61から粒子C2を発生させ得る。第1の部分61から放出された粒子C2がZ軸に沿う方向に放出されれば、当該粒子C2によって成膜が行われる。すなわち、傾斜方向に放出された粒子C1が、鉛直方向に放出される粒子C2を発生させることができる。これにより、粒子C1,C2の利用効率の低下が抑制される。
In the sputtering apparatus 1 according to the first embodiment, the first
第1の部分61は、第2の部分62よりも上壁21に近い。このため、第1の部分61から放出された粒子C2が、Z軸に沿う方向と大きく異なる方向に放出されたとしても、第2の部分62及び第3の部分63が当該粒子C2を遮断する。これにより、Z軸に沿う方向と大きく異なる方向に放出された粒子C1が半導体ウェハ2に付着することが抑制され、コリメータ16の成膜性能の低下が抑制される。
The
第3の電源装置73は、第1の部分61に、ターゲット12から放出される粒子C1が有する電荷と正負が異なる電圧を印加する。別の表現によれば、第3の電源装置73は、第1の部分61の材料である銅がイオン化した場合に、当該イオンが有する電荷と正負が異なる電圧を、第1の部分61に印加する。これにより、第1の部分61が生じさせた電界Eは、ターゲット12から放出された粒子C1に引力を作用させる。引力が作用した粒子C1は加速するため、第1の部分61に衝突したときに、第1の部分61から粒子C2を放出させやすい。当該粒子C2は、半導体ウェハ2に向かって放出され得る。従って、粒子C1,C2の利用効率の低下が抑制される。さらに、第2の部分62を形成するセラミックは、絶縁性を有する。このため、ターゲット12から放出された粒子C1が、第2の部分62に誘引されることが抑制され、粒子C1,C2の利用効率の低下が抑制される。
The third
第1の内面51は、Z軸に沿う方向において第2の部分62と並べられ、第2の部分62よりもステージ13に近いとともに、銅と異なるアルミニウムによって作られた第3の部分63を有する。言い換えると、第1の部分61と第3の部分63との間に、絶縁性の第2の部分62が介在する。これにより、第1の部分61に印加された電圧が、第3の部分63にも印加されることが抑制される。従って、ターゲット12から放出された粒子C1が、第3の部分63に誘引されることが抑制され、粒子C1,C2の利用効率の低下が抑制される。さらに、第3の部分63からアルミニウムイオン、アルミニウム原子、及びアルミニウム分子のような粒子が発生することが抑制される。
The first
第3の部分63の材料であるアルミニウムの密度は、第2の部分62の材料であるセラミックの密度よりも低い。このため、第2の金属部33によって形成される部分を代わりに第1の絶縁部32が形成する場合に比べ、コリメータ16を軽くすることが可能となる。
The density of aluminum that is the material of the
Z軸に沿う方向において、複数の壁45のうち一つにおける第1の部分61の長さは、複数の壁45のうち他の一つにおける第1の部分61の長さよりも長い。例えば、コリメータ16の外側の部分の壁45の第1の部分61の長さは、コリメータ16の内側の部分の壁45の第1の部分61の長さよりも長く設定される。ある一例において、コリメータ16の内側の部分においては、半導体ウェハ2に向かって垂直に飛ぶ粒子C1が多い。一方、コリメータ16の外側の部分においては、半導体ウェハ2に向かって垂直に飛ぶ粒子C1は少ない。しかし、第1の部分61に衝突し、第1の部分61で粒子C2を放出させるような、斜めに飛ぶ粒子C1が多い。このため、コリメータ16の内側の部分から半導体ウェハ2に向かって飛ぶ粒子C1,C2の数と、コリメータ16の外側の部分から半導体ウェハ2に向かって飛ぶ粒子C1,C2の数が均等になりやすい。従って、半導体ウェハ2に付着する粒子C1,C2の分布のばらつきが抑制される。
In the direction along the Z-axis, the length of the
壁45の上端面45aを形成する第2の絶縁部34は、銅と異なる絶縁性のセラミックによって作られる。ターゲット12から放出された粒子C1は、壁45の上端面45aに衝突することがある。しかし、第2の絶縁部34は粒子C1を誘引しないため、上端面45aに衝突した粒子C1が、上端面45aから粒子を放出させることが抑制される。従って、上端面45aから放出された粒子が、ターゲット12から放出された粒子C1に干渉することが抑制される。
The second insulating
第1の部分61を有する第1の金属部31は、第2の部分62を有する第1の絶縁部32に固定される。これにより、第1の金属部31が形成する貫通口47と、第1の絶縁部32が形成する貫通口47とがずれることで、貫通口47の大きさが変化し、粒子C1,C2の利用効率が低下することが抑制される。
The
上述のように、第1の部分61を有する第1の金属部31は、第2の部分62を有する第1の絶縁部32から分離可能であっても良い。この場合、例えば、第1の金属部31が第1の絶縁部32に積み重ねられることで、コリメータ16が形成される。これにより、第1の金属部31と第1の絶縁部32とを有するコリメータ16を容易に製造することが可能となる。
As described above, the
以下に、第2の実施形態について、図5を参照して説明する。なお、以下の複数の実施形態の説明において、既に説明された構成要素と同様の機能を持つ構成要素は、当該既述の構成要素と同じ符号が付され、さらに説明が省略される場合がある。また、同じ符号が付された複数の構成要素は、全ての機能及び性質が共通するとは限らず、各実施形態に応じた異なる機能及び性質を有していても良い。 Hereinafter, the second embodiment will be described with reference to FIG. In the following description of the plurality of embodiments, components having the same functions as the components already described are denoted by the same reference numerals as those described above, and further description may be omitted. . In addition, a plurality of components to which the same reference numerals are attached do not necessarily have the same functions and properties, and may have different functions and properties according to each embodiment.
図5は、第2の実施形態に係るコリメータ16の一部を示す断面図である。図5に示すように、第2の部分62は、突出部91と、凹部92とを形成する。第2の部分62は、突出部91と、凹部92との一方のみを有しても良い。
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a part of the
突出部91は、第2の部分62が設けられた壁45の第1の内面51が向く方向において、当該第2の部分62と並ぶ第1の部分61から突出する。第1の内面51が向く方向は、第2の方向の一例である。突出部91の表面は、曲面である。
The protruding
凹部92は、第2の部分62が設けられた壁45の第1の内面51が向く方向において、当該第2の部分62と並ぶ第1の部分61から窪む。凹部92の表面は、曲面である。
The
突出部91と凹部92とは、互いに滑らかに接続される。言い換えると、突出部91と凹部92とは、鋭角な部分をつくることなく連続する。Z軸に沿う方向において、突出部91は、凹部92よりも、第1の部分61に近い。
The
傾斜方向と鉛直方向との間の角度が所定の範囲よりも大きい粒子C1は、第2の部分62に付着することがある。突出部91のステージ13に向く部分は、ターゲット12に対して陰になり、粒子C1が付着しにくい。凹部92のステージ13に向く部分は、ターゲット12に対して陰になり、粒子C1が付着しにくい。
Particles C <b> 1 having an angle between the tilt direction and the vertical direction larger than a predetermined range may adhere to the
第2の実施形態のスパッタ装置1において、第2の部分62は、第1の部分61から突出する突出部91と、第1の部分61から窪む凹部92と、の少なくとも一方を形成する。第2の部分62が突出部91を形成する場合、ターゲット12から放出された粒子C1は、突出部91のターゲット12に近い部分に付着するが、突出部91のターゲット12から遠い部分に付着しにくい。第2の部分62が凹部92を有する場合、ターゲット12から放出された粒子C1は、凹部92のターゲット12から遠い部分に付着するが、凹部92のターゲット12に近い部分に付着しにくい。このように、第2の部分62に、粒子C1が付着しにくい部分が形成されるため、第1の部分61と第3の部分63とが粒子C1によって互いに導通することが抑制される。
In the sputtering apparatus 1 of the second embodiment, the
以下に、第3の実施形態について、図6を参照して説明する。図6は、第3の実施形態に係るコリメータ16の一部を概略的に示す断面図である。図6に示すように、第3の実施形態のコリメータ16は、第1の金属部31、第1の絶縁部32、第2の金属部33、及び第2の絶縁部34の代わりに、部材101と、複数の金属部102とを有する。
The third embodiment will be described below with reference to FIG. FIG. 6 is a cross-sectional view schematically showing a part of the
部材101は、絶縁性を有する材料であるセラミックによって作られる。部材101は、他の材料によって作られても良い。部材101は、枠41と整流部42とを有する。このため、部材101は、複数の壁45を有する。
The
壁45の第1の内面51は、第1の部分61と、第2の部分62とを有する。部材101は、第2の部分62を形成する。すなわち、第2の部分62は、セラミックによって作られ、絶縁性を有する。第1の実施形態と同じく、第2の部分62は、第1の部分61よりもステージ13に近い。
The first
金属部102は、ターゲット12の材料と同じ材料によって作られる。本実施形態において、金属部102は、銅によって作られる。このため、金属部102は、導電性を有する。金属部102は、他の材料によって作られても良い。
The
本実施形態において、金属部102は、金属膜である。金属部102は、例えば、壁、板、又は他の部材であっても良い。金属部102は、部材101の表面の一部を覆い、第1の部分61を形成する。
In the present embodiment, the
図6は説明のため、金属部102が部材101の表面から突出する。しかし、金属部102が形成する第1の部分61と、部材101が形成する第2の部分62とは、実質的に連続した第1の内面51を形成する。
In FIG. 6, the
第3の電源装置73の電源83は、金属部102に電気的に接続される。例えば、複数の壁45の内部を通る配線が、金属部102と電源83とを電気的に接続する。電源83は、金属部102が形成する第1の部分61に、負の電圧を印加することができる。
The
第1の内面51は第1の部分61と第2の部分62とを有するが、第2の内面52は、第1及び第2の部分61,62のうち、第2の部分62を有し、第1の部分61を有さない。すなわち、壁45の第2の内面52は、第2の部分62を有する部材101によって形成される。さらに、壁45の上端面45a及び下端面45bも、部材101によって形成される。
The first
なお、第2の内面52が、第1の部分61を有しても良い。この場合、第1の内面51と同じく、金属部102が第1の部分61を形成する。Z軸に沿う方向において、第1の内面51の第1の部分61の長さと、第2の内面51の第2の部分62の長さとが異なっても良い。
Note that the second
このようなスパッタ装置1において、ターゲット12の下面12aをプラズマPのイオンがスパッタすることで、ターゲット12の下面12aから、半導体ウェハ2に向かって粒子C1が放出される。
In such a sputtering apparatus 1, ions of plasma P are sputtered on the
電源83は、金属部102に、負の電圧を印加する。すなわち、電源83は、金属部102が形成する第1の部分61に、粒子C1である銅イオンが有する電荷と正負が異なる電圧を印加する。負の電圧が印加された第1の部分61を形成する金属部102は、電界Eを生じる。
The
第2の部分62を形成する部材101は、絶縁性を有する。このため、金属部102に電圧が印加されたときに、第2の部分62を形成する部材101は、電界を生じない。
The
傾斜方向と鉛直方向との間の角度が所定の範囲よりも大きい粒子C1は、壁45に向かって飛ぶ。正の電荷を有するイオンである粒子C1は、負の電圧を印加された金属部102によって生じる電界Eから、引力を受ける。このため、電界Eを生じる金属部102に近づいた粒子C1は、第1の部分61に向かって加速させられる。
The particles C1 having an angle between the inclination direction and the vertical direction larger than the predetermined range fly toward the
加速された粒子C1は、第1の部分61に衝突する。言い換えると、イオンである粒子C1が、第1の部分61をスパッタする。これにより、第1の部分61から、粒子C2が放出される。
The accelerated particle C1 collides with the
第1の部分61から放出される粒子C2は、ターゲット12から放出される粒子C1と同じく、銅イオン、銅原子、及び銅分子を含む。このように、第1の部分61は、ターゲット12が放出する粒子C1と同じ粒子C2を放出することができる。粒子C2を放出する第1の部分61に、粒子C1が付着するため、金属部102の体積が減少することが抑制される。
The particle C2 emitted from the
第1の部分61から粒子C2が飛ぶ方向は、コサイン則に従って分布する。このため、第1の部分61から放出される粒子C2は、鉛直方向に放出される粒子C2を含む。鉛直方向に放出された粒子C2は、貫通口47を通過して、ステージ13に支持された半導体ウェハ2に向かって飛ぶ。
The direction in which the particles C2 fly from the
粒子C2は、鉛直方向に対して交差する方向に放出される粒子C2も含む。例えば、粒子C2は、一つの壁45の第1の部分61から、他の壁45の第1の内面51又は第2の内面52に向かって飛ぶことがある。
The particles C2 also include particles C2 that are emitted in a direction that intersects the vertical direction. For example, the particle C <b> 2 may fly from the
粒子C2は、他の壁45の第1の部分61に向かって飛ぶことがある。イオンである粒子C2は、電界Eによって加速させられ、他の壁45の第1の部分61に衝突する。粒子C2によりスパッタされた第1の部分61が、さらに粒子C2を放出することがある。しかし、例えば、第1の部分61に衝突する粒子C2の運動エネルギーが十分でない場合、粒子C2は、第1の部分61に付着する。
The particle C <b> 2 may fly toward the
粒子C2は、他の壁45の第2の部分62に向かって飛ぶことがある。第2の部分62を形成する部材101は電界を生じない。このため、粒子C2は加速されない。第2の部分62に向かって飛ぶ粒子C2は、第2の部分62に付着する。第2の部分62は、粒子C2が放出された方向と鉛直方向との間の角度が所定の範囲外である粒子C2を遮断する。
The particle C <b> 2 may fly toward the
第1の部分61は、第2の部分62よりも、上壁21及びターゲット12に近い。このため、プラズマPのアルゴンイオンが、第1の部分61に衝突することがある。第1の部分61をアルゴンイオンがスパッタした場合にも、第1の部分61から粒子C2が放出される。
The
コリメータ16の貫通口47を通過した粒子C1,C2は、半導体ウェハ2に付着及び堆積することで、半導体ウェハ2に成膜される。言い換えると、半導体ウェハ2は、ターゲット12が放出した粒子C1と、第1の部分61が放出した粒子C2とを受ける。貫通口47を通過した粒子C1,C2の向き(方向)は、鉛直方向に対して所定の範囲内で揃う。このように、コリメータ16の形状によって、半導体ウェハ2に成膜される粒子C1,C2の方向が制御される。
The particles C1 and C2 that have passed through the through-
第3の実施形態のスパッタ装置1において、複数の壁45の第2の内面52は、第2の部分62を有し、第1の部分61は有さない。すなわち、壁45の一方の面51は第1の部分61から粒子C2を発生させるが、壁45の他方の面52は粒子C2を発生させない。このような壁45が設けられることで、半導体ウェハ2に付着する粒子C1,C2の分布が調整されることができる。
In the sputtering apparatus 1 of the third embodiment, the second
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、コリメータの第1の内面は、粒子を放出することが可能な第1の材料によって作られた第1の部分と、第1の方向において第1の部分と並べられ、第1の部分よりも物体配置部に近いとともに、第1の材料と異なる第2の材料によって作られた第2の部分と、を有する。これにより、粒子の利用効率の低下が抑制される。 According to at least one embodiment as described above, the first inner surface of the collimator has a first portion made of a first material capable of emitting particles and a first portion in a first direction. And a second portion made of a second material that is closer to the object placement portion than the first portion and is different from the first material. Thereby, the fall of the utilization efficiency of particle | grains is suppressed.
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願のもとの出願の出願当初の特許請求の範囲の内容を付記する。
[1]
物体が配置されるよう構成された物体配置部と、
前記物体配置部から離間した位置に配置され、前記物体に向かって粒子を放出することが可能な粒子発生源が配置されるよう構成された発生源配置部と、
前記物体配置部と前記発生源配置部との間に配置されるよう構成され、複数の壁を有し、前記複数の壁によって形成され前記発生源配置部から前記物体配置部へ向かう第1の方向に延びる複数の貫通口が設けられたコリメータと、
を具備し、
前記複数の壁は、前記貫通口に面する第1の内面を有し、
前記第1の内面は、前記粒子を放出することが可能な第1の材料によって作られた第1の部分と、前記第1の方向において前記第1の部分と並べられ、前記第1の部分よりも前記物体配置部に近いとともに、前記第1の材料と異なる第2の材料によって作られた第2の部分と、を有する、
処理装置。
[2]
前記第1の部分に、前記粒子発生源から放出される前記粒子が有する電荷と正負が異なる電圧を印加するよう構成された電源、をさらに具備し、
前記第2の材料は、絶縁性を有する、
[1]の処理装置。
[3]
前記第1の内面は、前記第1の方向において前記第2の部分と並べられ、前記第2の部分よりも前記物体配置部に近いとともに、前記第1の材料と異なる導電性の第3の材料によって作られた第3の部分を有する、[2]の処理装置。
[4]
前記第2の部分は、前記第1の内面が向く第2の方向において、前記第1の部分から突出する突出部と、前記第1の部分から窪む凹部と、の少なくとも一方を形成する、[3]の処理装置。
[5]
前記第1の方向において、前記複数の壁のうち一つにおける前記第1の部分の長さは、前記複数の壁のうち他の一つにおける前記第1の部分の長さよりも長い、[1]乃至[4]の少なくとも一つの処理装置。
[6]
前記複数の壁は、前記第1の内面の反対側に位置する第2の内面を有し、
前記第2の内面は、前記第2の部分を有する、
[1]乃至[5]の少なくとも一つの処理装置。
[7]
前記複数の壁は、前記発生源配置部に向く、前記第1の方向における端部と、前記端部を形成し、前記第1の材料と異なる絶縁性の第4の材料によって作られた第4の部分と、を有する、[1]乃至[6]の少なくとも一つの処理装置。
[8]
前記コリメータは、前記第1の部分を有し、前記第1の材料によって作られた第1の部材と、前記第1の方向において前記第1の部材と並べられ、前記第2の部分を有し、前記第2の材料によって作られた第2の部材と、を有し、
前記第1の部材は、前記第2の部材に固定される、
[1]乃至[7]のいずれか一つの処理装置。
[9]
前記コリメータは、前記第1の部分を有し、前記第1の材料によって作られた第1の部材と、前記第1の方向において前記第1の部材と並べられ、前記第2の部分を有し、前記第2の材料によって作られた第2の部材と、を有し、
前記第1の部材は、前記第2の部材から分離可能である、
[1]乃至[7]のいずれか一つの処理装置。
[10]
第1の方向に延びる複数の貫通口を形成する複数の壁と、
前記複数の壁に設けられて前記貫通口に面する第1の内面と、
前記第1の内面の一部を形成し、粒子を放出することが可能な第1の材料によって作られた第1の部分と、
前記第1の内面の一部を形成し、前記第1の方向において前記第1の部分と並べられ、前記第1の材料と異なる第2の材料によって作られた第2の部分と、
を具備するコリメータ。
[11]
前記第1の材料は、導電性を有し、
前記第2の材料は、絶縁性を有する、
[10]のコリメータ。
[12]
前記第1の内面の一部を形成し、前記第1の方向において前記第2の部分と並べられ、前記第1の材料と異なる導電性の第3の材料によって作られた第3の部分と、
を具備し、
前記第2の部分は、前記第1の部分と前記第3の部分との間に位置する、
[11]のコリメータ。
[13]
前記第2の部分は、前記第1の内面が向く第2の方向において、前記第1の部分から突出する突出部と、前記第1の部分から窪む凹部と、の少なくとも一方を形成する、[12]のコリメータ。
[14]
前記第1の方向において、前記複数の壁のうち一つにおける前記第1の部分の長さは、前記複数の壁のうち他の一つにおける前記第1の部分の長さよりも長い、[10]乃至[13]の少なくとも一つのコリメータ。
[15]
前記複数の壁は、前記第1の内面の反対側に位置する第2の内面を有し、
前記第2の内面は、前記第2の部分を有する、
[10]乃至[14]の少なくとも一つのコリメータ。
[16]
前記第1の方向における前記複数の壁の端部を形成し、前記第1の材料と異なる絶縁性の第4の材料によって作られた第4の部分、をさらに具備し、
前記第1の部分は、前記第4の部分と、前記第2の部分との間に位置する、
[10]乃至[15]の少なくとも一つのコリメータ。
[17]
前記第1の部分を有し、前記第1の材料によって作られた第1の部材と、
前記第1の方向において前記第1の部材と並べられ、前記第2の部分を有し、前記第2の材料によって作られた第2の部材と、
をさらに具備し、
前記第1の部材は、前記第2の部材に固定される、
[10]乃至[16]のいずれか一つのコリメータ。
Although several embodiments of the present invention have been described, these embodiments are presented by way of example and are not intended to limit the scope of the invention. These novel embodiments can be implemented in various other forms, and various omissions, replacements, and changes can be made without departing from the scope of the invention. These embodiments and modifications thereof are included in the scope and gist of the invention, and are included in the invention described in the claims and the equivalents thereof.
The contents of the claims at the beginning of the filing of the application of the present application will be added below.
[1]
An object placement unit configured to place an object;
A source arrangement unit arranged at a position spaced from the object arrangement unit and configured to arrange a particle generation source capable of emitting particles toward the object; and
The first arrangement is configured to be arranged between the object arrangement unit and the source arrangement unit, has a plurality of walls, is formed by the plurality of walls, and is directed from the source arrangement unit to the object arrangement unit. A collimator provided with a plurality of through-holes extending in the direction;
Comprising
The plurality of walls have a first inner surface facing the through hole,
The first inner surface is aligned with the first portion made of a first material capable of releasing the particles, and the first portion in the first direction, the first portion A second portion made of a second material that is closer to the object placement portion than the first material and different from the first material,
Processing equipment.
[2]
A power source configured to apply a voltage having a positive and negative value different from a charge of the particles emitted from the particle generation source to the first portion;
The second material has an insulating property.
[1] The processing apparatus.
[3]
The first inner surface is aligned with the second portion in the first direction, is closer to the object placement portion than the second portion, and has a conductive third property different from that of the first material. [2] The processing apparatus according to [2], including a third portion made of a material.
[4]
The second portion forms at least one of a protruding portion protruding from the first portion and a recessed portion recessed from the first portion in a second direction in which the first inner surface faces. [3] The processing apparatus.
[5]
In the first direction, the length of the first portion in one of the plurality of walls is longer than the length of the first portion in the other one of the plurality of walls. ] To [4].
[6]
The plurality of walls have a second inner surface located opposite the first inner surface;
The second inner surface has the second portion;
At least one processing apparatus of [1] to [5].
[7]
The plurality of walls are formed by an insulating fourth material that forms an end portion in the first direction facing the source arrangement portion and the end portion, and is different from the first material. And at least one processing device of [1] to [6].
[8]
The collimator has the first part, and is arranged with the first member made of the first material and the first member in the first direction, and has the second part. And a second member made of the second material,
The first member is fixed to the second member;
Any one processing device of [1] thru / or [7].
[9]
The collimator has the first part, and is arranged with the first member made of the first material and the first member in the first direction, and has the second part. And a second member made of the second material,
The first member is separable from the second member;
Any one processing device of [1] thru / or [7].
[10]
A plurality of walls forming a plurality of through-holes extending in a first direction;
A first inner surface provided on the plurality of walls and facing the through hole;
A first portion made of a first material that forms part of the first inner surface and is capable of releasing particles;
A second portion formed of a second material that forms a portion of the first inner surface, is aligned with the first portion in the first direction, and is different from the first material;
A collimator comprising:
[11]
The first material has conductivity,
The second material has an insulating property.
[10] The collimator.
[12]
A third portion that forms part of the first inner surface, is aligned with the second portion in the first direction, and is made of a conductive third material different from the first material; ,
Comprising
The second part is located between the first part and the third part;
[11] A collimator.
[13]
The second portion forms at least one of a protruding portion protruding from the first portion and a recessed portion recessed from the first portion in a second direction in which the first inner surface faces. [12] The collimator.
[14]
In the first direction, the length of the first portion in one of the plurality of walls is longer than the length of the first portion in the other one of the plurality of walls. ] To [13] at least one collimator.
[15]
The plurality of walls have a second inner surface located opposite the first inner surface;
The second inner surface has the second portion;
[10] to [14] at least one collimator.
[16]
A fourth portion formed by an insulating fourth material that forms ends of the plurality of walls in the first direction and is different from the first material;
The first portion is located between the fourth portion and the second portion;
[10] to [15] at least one collimator.
[17]
A first member having the first portion and made of the first material;
A second member aligned with the first member in the first direction, having the second portion, and made of the second material;
Further comprising
The first member is fixed to the second member;
The collimator according to any one of [10] to [16].
1…スパッタ装置、2…半導体ウェハ、12…ターゲット、13…ステージ、16…コリメータ、21…上壁、31…第1の金属部、32…第1の絶縁部、34…第2の絶縁部、45…壁、45a…上端面、47…貫通口、51…第1の内面、52…第2の内面、61…第1の部分、62…第2の部分、63…第3の部分、73…第3の電源装置、91…突出部、92…凹部、101…部材、102…金属部、C1,C2…粒子。
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... Sputtering device, 2 ... Semiconductor wafer, 12 ... Target, 13 ... Stage, 16 ... Collimator, 21 ... Upper wall, 31 ... 1st metal part, 32 ... 1st insulation part, 34 ...
Claims (17)
前記物体配置部から離間した位置に配置され、導電性の第1の材料によって作られ前記物体に向かって粒子を放出することが可能なターゲットが配置されるよう構成された発生源配置部と、
前記物体配置部と前記発生源配置部との間に配置されるよう構成され、複数の壁を有し、前記複数の壁によって形成され前記発生源配置部から前記物体配置部へ向かう第1の方向に延びる複数の貫通口が設けられたコリメータと、
を具備し、
前記複数の壁は、前記貫通口に面する第1の内面を有し、
前記第1の内面は、前記第1の材料によって作られ前記粒子を放出することが可能な第1の部分と、前記第1の方向において前記第1の部分と並べられ、前記第1の部分よりも前記物体配置部に近いとともに、前記第1の材料と異なる絶縁性の第2の材料によって作られた第2の部分と、を有する、
スパッタ装置。 An object placement unit configured to place an object;
A source arrangement that is arranged at a distance from the object arrangement and is configured to arrange a target made of a conductive first material and capable of emitting particles towards the object;
The first arrangement is configured to be arranged between the object arrangement unit and the source arrangement unit, has a plurality of walls, is formed by the plurality of walls, and is directed from the source arrangement unit to the object arrangement unit. A collimator provided with a plurality of through-holes extending in the direction;
Comprising
The plurality of walls have a first inner surface facing the through hole,
The first inner surface is aligned with the first portion made of the first material and capable of releasing the particles, and the first portion in the first direction, the first portion A second portion made of an insulating second material that is closer to the object placement portion than the first material and different from the first material.
Sputtering device.
請求項1のスパッタ装置。 The first portion further comprises a power source configured to apply a voltage that is different in polarity from the charge of the particles emitted from the target.
The sputtering apparatus according to claim 1.
前記第2の内面は、前記第2の部分を有する、
請求項1乃至請求項5のいずれか一つのスパッタ装置。 The plurality of walls have a second inner surface located opposite the first inner surface;
The second inner surface has the second portion;
The sputtering apparatus according to claim 1.
前記第1の部材は、前記第2の部材に固定される、
請求項1乃至請求項7のいずれか一つのスパッタ装置。 The collimator has the first part, and is arranged with the first member made of the first material and the first member in the first direction, and has the second part. And a second member made of the second material,
The first member is fixed to the second member;
The sputtering apparatus according to claim 1.
前記第1の部材は、前記第2の部材から分離可能である、
請求項1乃至請求項7のいずれか一つのスパッタ装置。 The collimator has the first part, and is arranged with the first member made of the first material and the first member in the first direction, and has the second part. And a second member made of the second material,
The first member is separable from the second member;
The sputtering apparatus according to claim 1.
前記複数の壁に設けられて前記貫通口に面する第1の内面と、
前記第1の内面の一部を形成し、粒子を放出することが可能な導電性の第1の材料によって作られた第1の部分と、
前記第1の内面の一部を形成し、前記第1の方向において前記第1の部分と並べられ、前記第1の材料と異なる絶縁性の第2の材料によって作られた第2の部分と、
を具備するスパッタリング用コリメータ。 A plurality of walls forming a plurality of through-holes extending in a first direction;
A first inner surface provided on the plurality of walls and facing the through hole;
A first portion made of a conductive first material that forms part of the first inner surface and is capable of releasing particles;
A second portion formed of an insulating second material that forms part of the first inner surface, is aligned with the first portion in the first direction, and is different from the first material; ,
A sputtering collimator comprising:
を具備し、
前記第2の部分は、前記第1の部分と前記第3の部分との間に位置する、
請求項10のスパッタリング用コリメータ。 A third portion that forms part of the first inner surface, is aligned with the second portion in the first direction, and is made of a conductive third material different from the first material; ,
Comprising
The second part is located between the first part and the third part;
The sputtering collimator according to claim 10.
前記第2の内面は、前記第2の部分を有する、
請求項10乃至請求項13のいずれか一つのスパッタリング用コリメータ。 The plurality of walls have a second inner surface located opposite the first inner surface;
The second inner surface has the second portion;
The collimator for sputtering according to any one of claims 10 to 13.
前記第1の部分は、前記第4の部分と、前記第2の部分との間に位置する、
請求項10乃至請求項14のいずれか一つのスパッタリング用コリメータ。 A fourth portion formed by an insulating fourth material that forms ends of the plurality of walls in the first direction and is different from the first material;
The first portion is located between the fourth portion and the second portion;
The collimator for sputtering according to any one of claims 10 to 14.
前記第1の方向において前記第1の部材と並べられ、前記第2の部分を有し、前記第2の材料によって作られた第2の部材と、
をさらに具備し、
前記第1の部材は、前記第2の部材に固定される、
請求項10乃至請求項15のいずれか一つのスパッタリング用コリメータ。 A first member having the first portion and made of the first material;
A second member aligned with the first member in the first direction, having the second portion, and made of the second material;
Further comprising
The first member is fixed to the second member;
The sputtering collimator according to any one of claims 10 to 15.
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