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JP2017165706A - 水素を有効成分とする疲労回復用水素水及び疲労回復方法 - Google Patents

水素を有効成分とする疲労回復用水素水及び疲労回復方法 Download PDF

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JP2017165706A
JP2017165706A JP2017007062A JP2017007062A JP2017165706A JP 2017165706 A JP2017165706 A JP 2017165706A JP 2017007062 A JP2017007062 A JP 2017007062A JP 2017007062 A JP2017007062 A JP 2017007062A JP 2017165706 A JP2017165706 A JP 2017165706A
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concentration
spout
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恭良 渡辺
Yasuyoshi Watanabe
恭良 渡辺
敬 水野
Takashi Mizuno
敬 水野
佳則 大久保
Yoshinori Okubo
佳則 大久保
孝行 門田
Takayuki Monden
孝行 門田
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Osaka University NUC
Melodian Co Ltd
Osaka Metropolitan University
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Osaka University NUC
Osaka City University PUC
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Abstract

【課題】 水素を有効成分とする疲労回復用水素水及び疲労回復方法を提供する。【構成】 この発明にかかる疲労回復用水素水は、水素が抜けにくい容器に入れられた疲労回復用水素水であって、水素水は、溶存水素濃度が、容器に入れた日においては、1.1ppm以上であって、容器に入れた日から9日経過後においても1.1ppm以上の濃度を維持されている高濃度水素水であり、前記溶存水素濃度が1.1ppm以上の水素水を容器から注出して、1回300ml以上を適宜な間隔をおいて少なくとも2回以上飲むことにより、ヒトの疲労に関連する血液の成分に変化を付与するように構成されている。【選択図】図35

Description

本発明は、水素を有効成分とする疲労回復用水素水及び疲労回復方法に関し、特に、例えば、ヒトの血液成分に変化を付与して、ヒトの精神機能の向上に効果を発揮する水素を有効成分とする疲労回復用水素水及び疲労回復方法に関する。
現代社会において、ストレスによる疲労を自覚している人が増加している。
疲労とは、一般的に「過度の肉体的または精神的な活動により生じた特有の病的不快感と、休養を求める欲求を伴う身体または精神機能の減退状態」と定義され、特に問題となっている慢性的な疲労は、肉体的・精神的疲労により複合して形成されるものである。
現代人は、肉体疲労よりもむしろ精神疲労の方が多いと言われている。
集中力の欠如、情緒不安定、睡眠障害など発現する精神疲労の場合は、休養だけでは完全に回復させることが難しいという特質がある。
精神的機能に確実かつ有効に作用するものがあれば、極めて有効に利用することができる。
そこで、精神疲労回復に資する精神疲労回復剤等が提案されている。
特許第3907964号公報 特開2013−194018号公報
しかしながら、特許文献1に記載された精神疲労軽減組成物の有効成分であるカフェインは、その摂取によりアレルギー症状が現れることがある。また、特許文献2に記載された精神疲労回復剤の有効成分であるガマズミは、果汁のままでは酸味が強く、摂取を容易にするには、加工が必要である。
そこで、現在、アレルギー等の問題もなく、より安全でより簡便に摂取できる健康補助食品及び疲労回復方法が求められている。
本発明は、ヒトの血液成分に変化を付与して精神機能の向上に資する、水素を有効成分とする疲労回復用水素水及び疲労回復方法を提供せんとするものである。
疲労は、生体内の細胞の過活動の結果として表出するが、これは、細胞の過活動により産生される過酸化物やフリーラジカルといった活性酸素が、タンパク質、脂質やDNAを障害することに起因する。
水素は、活性酸素に選択的に結合し、活性酸素を水に変換する還元機能を有する。よって、水素含有飲料水の摂取により抗疲労効果が期待できる、という知見に基づいて、本発明を想到するに至った。
本発明は、水素が抜けにくい容器に入れられた疲労回復用水素水であって、
水素水は、溶存水素濃度が、容器に入れた日においては、1.1ppm以上であって、容器に入れた日から9日経過後においても1.1ppm以上の濃度を維持されている高濃度水素水であり、
前記溶存水素濃度が1.1ppm以上の水素水を容器から注出して、1回300ml以上を適宜な間隔をおいて少なくとも2回以上飲むことにより、ヒトの疲労に関連する血液の成分に変化を付与するように構成された、水素を有効成分とする疲労回復用水素水である。
また、水素が抜けにくい容器に入れられた疲労回復用水素水であって、
容器に入れられた水素水は、溶存水素濃度が、容器に入れた日においては、1.1〜1.6ppmであって、容器に入れた日から120日経過後においても95%以上の濃度を維持されている高濃度水素水であり、
前記容器は、水素水を収容するための収容部と、前記容器の端縁に取り付けられ、前記収容部に臨む注出口とを備え、前記注出口には、前記水素水を前記容器の収容部に密封するための密封シートが設けられ、
前記密封シートのアルミニウム領域と、前記容器の収容部のアルミニウム領域とが密接することにより、溶存水素濃度が、容器に入れた日においては、1.1〜1.6ppmであって、
容器に入れた日から120日経過後においても95%以上の濃度を維持されるように、前記水素水に含まれる水素が前記容器の収容部から抜け出にくい、注水口付き容器であり、
また、前記溶存水素濃度が1.1〜1.6ppmの水素水を容器のノズルから注出して、1回600mlを5分未満の間隔をおいて少なくとも3回飲むことにより、疲労に関連する血液の成分に変化を付与することによってヒトの疲労を回復させるように構成されていることを特徴とする。
また、前記溶存水素濃度が1.1〜1.6ppmの水素水を、1回300ml以上を適宜な間隔をおいて2回以上飲むことにより、血液のBAP濃度を低下させることによりヒトの疲労を回復させるように構成されていることを特徴とする。
また、前記溶存水素濃度が1.1〜1.6ppmの水素水を、1回300ml以上を適宜な間隔をおいて2回以上飲むことにより、血液のコルチゾール濃度の増加を抑えることによりヒトの疲労を回復させるように構成されていることを特徴とする。
また、前記容器に入れられた水素水は、水素のマイクロバブルにより、水に水素が溶存されてなり、
前記マイクロバブルは、水または水を主成分とする液体を、導出口に向けて前記液体の旋回径が漸次減少する形状のスペースに、加圧して導入口より導入するとともに、前記スペース内に向けて水素ガスを自吸あるいは圧送し、水素ガスが吸い込まれる際のせん断力により水素ガスが微細化し、前記水または水を主成分とする液体中に浸漬された前記導出口を介して前記水または水を主成分とする液体中に放出されることにより発生することを特徴とする。
本発明は、水素が抜けにくい容器に入れられた疲労回復用水素水を飲むことによって、疲労を回復する方法であって、
容器に入れられた水素水は、溶存水素濃度が、容器に入れた日においては、1.1ppm以上であって、容器に入れた日から9日経過後においても1.1ppm以上の濃度を維持されている高濃度水素水であり、
前記溶存水素濃度が1.1ppm以上の水素水を容器から注出して、1回300ml以上を適宜な間隔をおいて少なくとも2回以上飲むことにより、ヒトの疲労に関連する血液の成分に変化を付与するように構成された、疲労回復方法である。
また、本発明にかかる水素が抜けにくい容器に入れられた疲労回復用水素水を飲むことによって、疲労を回復する方法は、
水素が抜けにくい容器に入れられた疲労回復用水素水であって、
容器に入れられた水素水は、溶存水素濃度が、容器に入れた日においては、1.1〜1.6ppmであって、容器に入れた日から120日経過後においても95%以上の濃度を維持されている高濃度水素水であり、
前記容器は、水素水を収容するための収容部と、前記容器の端縁に取り付けられ、前記収容部に臨む注出口とを備え、前記注出口には、前記水素水を前記容器の収容部に密封するための密封シートが設けられ、
前記密封シートのアルミニウム領域と、前記容器の収容部のアルミニウム領域とが密接することにより、溶存水素濃度が、容器に入れた日においては、1.1〜1.6ppmであって、容器に入れた日から120日経過後においても95%以上の濃度を維持されるように、前記水素水に含まれる水素が前記容器の収容部から抜け出にくい、注水口付き容器であり、
前記溶存水素濃度が1.1〜1.6ppmの水素水を容器のノズルから注出して、1回600mlを5分未満の間隔をおいて少なくとも3回飲むことにより、疲労に関連する血液の成分に変化を付与することによってヒトの疲労を回復させるように構成されていることを特徴とする。
また、前記溶存水素濃度が1.1〜1.6ppmの水素水を、1回300ml以上を適宜な間隔をおいて2回以上飲むことにより、血液のBAP濃度を低下させることによりヒトの疲労を回復させるように構成されていることを特徴とする。
また、前記溶存水素濃度が1.1〜1.6ppmの水素水を、1回300ml以上を適宜な間隔をおいて2回以上飲むことにより、血液のコルチゾール濃度の増加を抑えることによりヒトの疲労を回復させるように構成されていることを特徴とする。
また、前記容器に入れられた水素水は、水素のマイクロバブルにより、水に水素が溶存されてなり、
前記マイクロバブルは、水または水を主成分とする液体を、導出口に向けて前記液体の旋回径が漸次減少する形状のスペースに、加圧して導入口より導入するとともに、前記スペース内に向けて水素ガスを自吸あるいは圧送し、水素ガスが吸い込まれる際のせん断力により水素ガスが微細化し、前記水または水を主成分とする液体中に浸漬された前記導出口を介して前記水または水を主成分とする液体中に放出されることにより発生することを特徴とする。
本発明によれば、ヒトの血液成分に変化を付与して精神機能の向上に資する、水素を有効成分とする疲労回復用水素水及び疲労回復方法を提供することができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴及び利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器を示す正面図である。 この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える注出口を示すその底面が見える状態の斜視図である。 この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える注出口本体を示す正面図である。 この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える注出口本体を示す平面図である。 この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える注出口本体を示す側面図である。 この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える注出口本体を示す底面図である。 この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える注出口本体と開封体とを組み合わせた状態を示す底面図である。 この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える注出口本体の図4Aに示すXXXVIIIA−XXXVIIIA断面図である。 この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える注出口本体の図4Aに示すXXXVIIIB−XXXVIIIB断面図である。 この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える注出口本体の底面が見える状態で、第1の凸部および第2の凸部を明示した斜視部分拡大図である。 この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える注出口本体の底面図で、第1の凸部および第2の凸部を明示した部分拡大図である。 この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える注出口本体の高さ方向に沿った断面図であり、第1の凸部およびその近傍の拡大図である。 この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える開封体を示すその底面が見える状態の斜視図である。 この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える開封体を示すその天面が見える状態の斜視図である。 この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える開封体を示す正面図である。 この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える開封体を示す平面図である。 この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える開封体を示す側面図である。 この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える開封体を示す底面図である。 この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える開封体を示す図12AのXLVI−XLVI断面図である。 この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える起動体を示す正面図である。 この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える起動体を示す図であり、(A)が平面図、(B)が底面図である。 この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える起動体を示す図であり、(A)が図15(A)のXLIXA−XLVIXA断面図、(B)が図47のXLIXB−XLIXB断面図である。 この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える起動体のタンパーエビデンスを示す斜視図である。 この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器の備える注出口本体、開封体および起動体を組み立てる順に並べて底面側から見たときの斜視図である。 この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器に密封シートを固着する方向で並べて底面側から見たときの斜視図である。 この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える注出口を示す高さ方向に沿った断面図である。 この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える注出口を示す図であり、(A)が図20のLIVA−LIVA端面図、(B)が起動体を左回転させたときの羽根押し部と羽根部の関係を示す模式図である。 この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える注出口本体の左雌ネジ部と、開封体の左雄ネジ部とが螺合する様子を示す模式展開図であり、(A)が開封体の回転角0°、(B)が開封体の回転角150°、(C)が開封体の回転角300°を示す図である。 この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える注出口本体の回転停止雄部1312の高さでの幅方向に沿った断面図(図20のLVI−LVI断面図)であり、(A)が開封体の回転角0°、(B)が開封体の回転角150°、(C)が開封体の回転角300°を示す図である。 この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える密封シートの一部が切り裂かれる様子を示す模式平面図であり、(A)が開封体の回転角0°、(B)が開封体の回転角150°、(C)が開封体の回転角300°を示す図である。 この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える密封シートの一部が切り裂かれる様子を示す図であり、開封体の回転角150°のときの高さ方向に沿った断面図である。 この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える密封シートの一部を切り裂いた状態を示す図であり、開封体の回転角300°のときの高さ方向に沿った断面図である。 この発明の第1の実施の形態に係る注出口本体を示す図26のフランジ部近傍の断面図である。 この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える密封シートの一部を切り裂いた状態を底面側から見たときの斜視図である。 この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える起動体を注出口本体から取り外した後、再び取り付けたときを示す図であり、(A)が羽根押し部と羽根部の関係を示す模式図、(B)が高さ方向に沿った断面図である。 この発明の第1の実施の形態に係る容器に注出口を装着後の拡大断面図である。 本発明に係る注出口付き容器の斜視図解図である。 本発明に係る注出口付き容器の説明図である。 水素水充填装置による充填態様を示す図である。 容器に水素水を入れた時と、それから120日経過するまでの含有(溶存)水素濃度の経時的変化を示す表である。 抗酸化ストレスの指標である血液中のBAP濃度値の経時変化を示す図である。 ストレスの指標である血液中のコルチゾール濃度値の経時変化を示す図である。 自覚的感覚(VAS)を示す図であり、(A)は、疲労感の摂取前(Pre)と摂取60分後(Post)の値を示すグラフであり、(B)は摂取前後による疲労感の変化値(摂取60分後と摂取前との差)を示すグラフであり、(C)は意欲の摂取前(Pre)と摂取60分後(Post)の値を示すグラフであり、(D)はリラックス感の摂取前(Pre)と摂取60分後(Post)の値を示すグラフである。
(高濃度水素水)
本発明にかかる水素を有効成分とする疲労回復用水素水は、図1に示す水素が抜けにくい容器10に入れられた疲労回復用水素水である。

容器10に入れられた水素水は、溶存水素濃度が、容器10に入れた日においては、1.1〜1.6ppmであって、容器10に入れた日から120日経過後においても95%以上の濃度を維持されている高濃度水素水である。
ところで、容器10に封入される水素水は、様々な疾病の発生・悪化に関連している、活性酸素による「酸化ストレス」への水素水の除去に関与する。生体内において常に発生する活性酸素は、体の免疫機能の一部としての役割を担っているが、必要以上に活性酸素が発生した場合(この状態を「酸化ストレス」と呼ぶ)、自分自身に障害を引き起こす要因として作用するため、過剰な活性酸素は日常的に除去する必要性があると言われている。また一口に「活性酸素」と言っても、その分子形態は様々であることから、活性酸素全ての分子種を一律に除去する仕組みは存在しないとも言われている。
活性酸素除去の仕組みに関する最近の研究結果において、「活性酸素」分子種の一部の除去に分子状水素が関与していることが提示されているが、この水素水を継続的に飲用することが、簡便に分子状水素を摂取する手法として、有用である。
(容器)
図1および図30ないし図33に示すように、前記容器10は、水素水を収容するための収容部200と、前記容器10の端縁に取り付けられ、前記収容部に臨む注出口1012とを備え、前記注出口1012には、前記水素水を前記容器10の収容部200に密封するための密封シート1014が設けられ、前記密封シート1014のアルミニウム領域と、前記容器10の収容部のアルミニウム領域とが密接することにより、溶存水素濃度が、容器10に入れた日(製造日)においては、1.1〜1.6ppmであって、容器10に入れた日から120日経過後においても95%以上の濃度を維持されるように、前記水素水に含まれる水素が前記容器10の収容部200から抜け出にくい、注水口付き容器である。
この注水口付き容器を用いれば、図34(UNISENSE(ユニセンス)社のMICROSENSOR(マイクロセンサ)にて測定した容器10に水素水を入れた時と、それから120日経過後の溶存水素濃度を比較した表)において示すように、容器10に入れた日(溶存水素濃度1.6ppm)から、2週、4週、6週、8週、10週、12週、14週、16週及び18週目においても、溶存水素濃度が1.53ppmより多く、120日経過後においても95%以上の濃度を維持される。
(高濃度水素水の調製)
このような、水素水の中でも高濃度水素水が抗疲労効果を奏するために有用であるが、水素を、液温に対する飽和濃度、あるいは飽和濃度に近い高濃度で水中に溶け込ませる手法として、マイクロバブルが有効である。マイクロバブルは、例えば以下の旋回式マイクロバブル発生装置により、発生可能である。マイクロバブルの粒径は、例えば、直径10〜20μmであり、水素分子の水への溶存濃度は、例えば1.1〜1.6ppmである。
旋回式マイクロバブル発生装置、又は少なくともその旋回気液導出口を、水中に浸し、加圧液体導入管から加圧液体導入口を経て装置内のスペースに加圧水を圧送する。これにより、スペース内に旋回流が発生し、気体導入孔から水素ガスが吸い込まれる。この際にせん断力が起こり、水素ガスが微細となる。例えば直径10〜20μmの大量の水素マイクロバブルが導出口付近で発生し、液体(水)中へ放出される。
(高濃度水素水の容器への充填方法)
このように製造された、水素を高濃度に含有する水素水を、水素水充填装置により、充填する。
すなわち、その一例として、水素水充填装置としての、充填製品の製造装置は、原水に水素を所望濃度になるまで溶存・含有させる水素水生成装置と、この水素水生成装置により生成した水素水Wを、一方のサイドが開口している容器10に充填する(注入する)水素水充填装置と、この充填後のパウチの開口しているサイドを熱圧着により封着する封着装置とを具えて成るものである。
次に、水素水Wを容器10に充填する際の注入態様の一例と、その効果について説明する。
すなわち、実際の注水ノズル532nの動作としては、例えば図33に示すように、まず注水ノズル532nを間に挟んで、第1容器シート210と、第2容器シート220と、これらシート210,220の間に連接された底部シート230を原反から引き出し、底部シート230をスタンディングパウチの底部204となるように折り曲げ、成形して第1容器シート210と第2容器シート220とを対向させる。また、複数の容器10が並列されて製造された容器10の連結体の底部、すなわち注水ノズル532nから最も遠い容器10の左側縁206を溶着し、容器10の連結体の一方のサイド、すなわち各容器10の上側縁202を、注出口12の取付部1022を挟み込んで溶着する。
このように、複数の容器10が並列されて製造された容器10の連結体の底部(ノズルから最遠の容器の左側縁)、容器の連結体の一方のサイド(各容器の左側縁)、容器の連結体の他方のサイド(各容器の右側縁)がそれぞれ溶着された連結体の開口、すなわちノズル532nに最も近い容器の右側縁の開口付近の最適位置に固定されたノズル532nより、順次全ての容器に水素水が注入される。
このように、容器10に入れられた水素水は、溶存水素濃度が、容器に入れた日においては、1.1〜1.6ppmであって、容器に入れた日から120日経過後においても95%以上の濃度を維持されている高濃度水素水である。
(高濃度水素水のストレス回復効果)
このような、高濃度水素水は、これを飲用することで、摂取した水素が、ストレスによる血液中の変化を、ストレス非負荷時に戻す方向で作用する。その結果、高濃度水素水の飲用により、肉体が、ストレスなしと知覚し得る方向に戻る。このため、高濃度水素水を飲用することで、ストレスに起因する肉体疲労による精神疲労の軽減、回復が可能となる。
高濃度水素水は、摂取によるアレルギーの問題もなく、単に所定濃度以上の高濃度水素水を、所定量以上、所定回以上摂取するだけで、精神疲労の回復が、安全かつ簡便に可能となる。
(高濃度水素水のストレス回復効果の特長)
高濃度水素水のストレス回復効果の特長として、即効性が挙げられる。
後述する試験結果から明らかなように、高濃度水素水の飲用後10分程度で、BAP濃度の低下が認められ、高濃度水素水の単回摂取が、酸化ストレスと抗酸化能へ影響を及ぼすことを確認できた。
また、高濃度水素水は、コルチゾール濃度の増加を抑え、抗ストレス作用を有することを確認できた。
このように、高濃度水素水の摂取後、わずか10分程度で、酸化ストレスマーカーの有意な変動および、抗ストレス効果が認められ、60分経過後には、疲労感軽減、意欲とリラックス感の向上効果が認められ、高濃度水素水の疲労回復効果は、即効性があることが確認できた。
(容器の特長および保存環境)
また、この高濃度水素水は、密封性が良く、水素が抜けにくい容器10に密閉されて提供される。このため、消費期限内で、キャップ1082を開封しない限り、保存環境を問わず、水素抜けは殆ど生じない。
消費期限である製造後120日を経過しても、依然、製造時(水素水充填時)の95%の高濃度の水素が、水素水中に溶存している。
このため、容器10に充填されている高濃度水素水の消費期限は、水素が抜けた単なる飲料水としての消費期限を意味するのではなく、文字通り、水素水としての効能を維持した状態での消費期限を意味する。
また、消費期限経過後も、暫くは、ほぼ製造時と同等の高濃度水素が含有されている。従って、この容器に充填された高濃度水素水を飲用することで、消費期限が迫ったものや、消費期限経過後のものでも、疲労回復の効能が期待できる。
(容器の容量の一例)
容器10の容量の一例として、ストレス回復用途における1回の飲用分あるいはその半分の飲用分として好適な、容量300mlのものがある。この容器の場合、一旦、キャップ1082を外すと、一度に全量を飲み干すのが好ましい。しかしながら、飲み残す場合は、容器10を押さえて空気を極力追い出したうえで、キャップ10を装着するのが、残りの水素水の水素抜けを抑えるうえで望ましい。
(容器入り高濃度水素水飲用による疲労回復方法)
この高濃度水素水を飲用する際の操作は、以下の通りである。
まず、アルミパウチ製の容器10のキャップ1082を、指でつまんで、反時計方向に回す。これにより、キャップ1082が上方に移動する。
キャップ1082の回転を続けることで、円筒状の注出口本体1020内に配設された開封体1050が容器10内側に向けて移動し、容器10内部を封印している密封シート1014を切り裂くとともに、キャップ1082が容器10から外れる。
キャップ1082を外した状態で容器10を傾けると、容器10内に封入されている高濃度水素水が、密封シート1014の切り裂かれた箇所を通り、注出口本体1020を介してコップ等に注がれる。
このように容器10から注出された高濃度水素水を、300mlを少なくとも2回、あるいは600mlを1回分として少なくとも3回、適宜間隔を開けて飲用する。この方法により、速やかに疲労回復が可能である。
本発明について以下に実施例を挙げてさらに詳述するが、本発明はこれによりなんら限定されるものではない。
(疲労関連マーカー動態検証試験及びその結果)
本実施例では、水素水の単回摂取が、抗酸化能などについて血液成分分析による生化学的疲労マーカー動態及び自覚症状に与える影響について検証した。
最初に、本試験で用いた飲料、次いで摂取方法、摂取量、及び摂取期間、そして、臨床試験の結果について、説明する。
1.本試験で用いた飲料は、下記の通りである。
名称:飲料水a:高濃度水素水(1.1〜1.6ppm/100ml)300 ml2本
飲料水b:高濃度水素水(1.1〜1.6ppm/100ml)300 ml1本、及び、水素を
含まない対照水300 ml1本
飲料水c:水素を含まない対照水300 ml2本
形態:アルミパウチ(第1の実施の形態にかかる注水口付き容器)
栄養組成:試験食品600mlあたりの栄養成分は以下の通りである。
表1
2.摂取方法、摂取量、及び摂取期間
2.1研究参加被験者は、試験会場に3回来所し、各日において、同一形態のアルミパウチに入った飲料水a(高濃度水素水600ml)、飲料水b(高濃度水素水300ml+対照水300ml)、飲料水c(対照水600ml)を、5分以内を目処に単回摂取する。
この際、摂取日1、摂取日2と摂取日3に、飲料水a、飲料水bと飲料水cをそれぞれ無作為に割り当てる。各摂取日間は3日〜1週間のWash out期間をおく。
2.2各摂取日来所時に研究対象者の背景データ取得のため日常生活疲労や生活の質(QOL)に関する質問票調査を行う。
2.3飲料水摂取前と摂取60分後に自覚的な疲労感検査としてVisual Analogue Scale(VAS)の測定を実施する。
2.4更に、飲料水摂取前、摂取10分後、30分後と60分後に採血を実施し、血液検査による評価を行う。
3.試験の結果
解析対象者 17名 (男性17名,24.1(平均μ)±3.7(標準偏差σ)歳,20〜34歳)
3.1高濃度水素水の摂取10分後において、還元度測定(BAPテスト)により持続的なBAP濃度の低下が認められた(図35)。
高濃度水素水の単回摂取が抗酸化能へ影響を及ぼすことを確認できた。
図35は、抗酸化ストレスの指標である血液中のBAP濃度値の経時変化を示す図である。
抗酸化力測定(BAPテスト)では、第二鉄(Fe3+)イオンを第一鉄(Fe2+)イオンに還元できる抗酸化力の血中濃度を測定する。
血液中に存在する過剰に発生した活性酸素・フリーラジカルに対抗する抗酸化物質が活性酸素・フリーラジカルに電子を与え、酸化反応を止める還元力を総合的に評価する。
内因性抗酸化物質には、アルブミン、トランスフェリン、セルロプラスミン、ビリルビン、尿酸、還元グルタチオンなどがあり、外因性抗酸化物質には、トコフェロール、カロテン、ユビキノン、アスコルビン酸、メチオニン、フラボノイド、ポリフェノールなどがある。
BAPテストでは、これらの血液中抗酸化物質が活性酸素・フリーラジカルに電子を与え、酸化反応を止める還元力を総合的に評価する。
飲料水aないし飲料水bの各値は、経時変化とともに統計学的に有意に減少していることから、摂取した水素による酸化の還元作用により、生体が有する元々の抗酸化能を減らすことができたことを示す。その効果は、飲料水a(高濃度水素水600ml)が最も高く、次いで飲料水b(高濃度水素水300ml+対照水300ml)が高かった。飲料水c(対照水600ml)は有意な低下が認められなかった。
3.2高濃度水素水はコルチゾール濃度の増加を抑え、抗ストレス作用を有することを確認できた(図36)。
図36は、ストレスの指標である血液中のコルチゾール濃度値の経時変化を示す図である。
コルチゾールとは、副腎皮質(ふくじんひしつ)と呼ばれる組織から分泌される「副腎皮質ホルモン」のひとつである。
コルチゾールは、強いストレスが発生しているときは分泌量を増加させ、ストレスが消化されると分泌量は平均値に戻る。
飲料水c(対照水600ml)においては、摂取10分後にコルチゾール値が統計学的に有意に上昇するのに対し、飲料水a(高濃度水素水600ml)と飲料水b(高濃度水素水300ml+対照水300ml)では有意な上昇がみられなかった。
3.3高濃度水素水は疲労感を抑え、意欲とリラックス感を高めることを確認できた(図37(A)、図37(B)、図37(C)、図37(D))。
(2)自覚的感覚(VAS)について
図37は、自覚的感覚(VAS)を示す図であり、(A)は、疲労感の摂取前(Pre)と摂取60分後(Post)の値を示すグラフであり、(B)は摂取前後による疲労感の変化値(摂取60分後と摂取前との差)を示すグラフであり、(C)は意欲の摂取前(Pre)と摂取60分後(Post)の値を示すグラフであり、(D)はリラックス感の摂取前(Pre)と摂取60分後(Post)の値を示すグラフである。飲料水a(高濃度水素水600ml)と飲料水b(高濃度水素水300ml+対照水300ml)における疲労感VAS値は、摂取前後で供に統計学的に有意に低下したが、飲料水c(対照水600ml)では摂取前後で統計学的に有意な変化はみられなかった。飲料水a(高濃度水素水600ml)と飲料水b(高濃度水素水300ml+対照水300ml)における意欲VAS値とリラックスVAS値は、摂取前後で供に統計学的に有意に上昇したが、飲料水c(対照水600ml)では摂取前後で統計学的に有意な変化はみられなかった。
(容器)
本発明にかかる高濃度水素水を入れる容器の第1の実施の形態である、スタンディングパウチ型の注出口付き容器について、図等を参照して更に詳細に説明する。
本発明者等は、鋭意検討した結果、容器の収容部内に挿入した注出口の内開口部の周辺領域を覆う密封シートのアルミニウム領域と収容部の内部のアルミニウム領域とが密接するように工夫することによって、高濃度水素水の溶存水素濃度を高く維持できることを発見し、本発明にかかる高濃度水素水を入れる容器を完成した。
注出口付き容器10は、水に水素を混入した水素水を入れるものであり、水素水を入れる容器10と、容器10に取り付けられた注出口1012とを備え、注出口1012の注出口本体1020における収容部200に臨む内開口部1030を覆う密封シート1014とを備える。
密封シート1014のアルミニウム領域と容器10の収容部200の内面のアルミニウム領域とは、密接して、水素水中の水素が容器10及び注出口本体1020から抜け出にくい。
(第1の実施の形態に係る注出口付き容器10)
以下、この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器10について、図1〜30を参照して説明する。図1は、この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器を示す正面図である。図2は、この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える注出口を示すその底面が見える状態の斜視図である。
この実施の形態に係る注出口付き容器10は、水素水を入れる容器10と、容器10に取り付けられた注出口本体1020とを備え、注出口本体1020における収容部200に臨む内開口部1030を覆う密封シート1014をさらに備える。
密封シート1014を構成するアルミシートは、注出口本体1020の底面とほぼ同じ大きさである。
密封シート1014のアルミニウム領域と容器10の収容部200の内面のアルミニウム領域とは、密接して、水素水中の水素が容器10及び注出口本体1020から抜け出にくい。
この実施の形態に係る注出口付き容器10は、容器10に収容された水素水を外部に注出するための注出口1012を備える。
なお、注出口付き容器10が収容することのできる水素水の容量は、150ml、300mlまたは500mlなどにすることができるが、特に限定されない。
(注出口1012)
注出口1012は、注出口本体1020と、開封体1050と、起動体1080とを含む。注出口本体1020の底面には、密封シート1014が固着される。開封体1050は、注出口本体1020に形成された貫通孔1026に挿入され、上下方向(軸方向)に移動するように構成され、密封シート1014の一部を切り裂くように形成されている。
起動体1080は、注出口本体1020に形成された貫通孔1026の外開口部1028に螺着されて容器10を密閉するとともに、注出するときに開封され、且つ開封体1050を密封シート1014の方向に移動させるように構成されている。
(注出口本体1020)
この実施の形態に係る注出口付き容器10が備える注出口本体について、図3〜8に基づいて説明する。図3は、この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える注出口本体を示す正面図である。図4Aは、この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える注出口本体を示す平面図である。図4Bは、この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える注出口本体を示す側面図である。図4Cは、この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える注出口本体を示す底面図である。図4Dは、この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える注出口本体と開封体とを組み合わせた状態を示す底面図である。図5Aは、この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える注出口本体の図4Aに示すXXXVIIIA−XXXVIIIA断面図である。図5Bは、この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える注出口本体の図4Aに示すXXXVIIIB−XXXVIIIB断面図である。図6は、この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える注出口本体の底面が見える状態で、第1の凸部および第2の凸部を明示した斜視部分拡大図である。図7は、この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える注出口本体の底面図で、第1の凸部および第2の凸部を明示した部分拡大図である。図8は、この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える注出口本体の高さ方向に沿った断面図であり、第1の凸部およびその近傍の拡大図である。
注出口本体1020は、容器10に取り付けられる取付け部1022と、取付け部1022の天部上面の略中央において上方に向けて突設され、水素水を注出するときの吸口に開封体1050を挿入する部位となる筒部1024とを有する。
取付け部1022及び筒部1024は、例えば、合成樹脂などの材料で一体成形される。注出口本体1020には、その略中央を上下方向に亘って貫通する、平面視略円形状の貫通孔1026が形成される。すなわち、貫通孔1026は、取付け部1020の底面から筒部1024の上面までに亘って貫通する。貫通孔1026は、取付け部1022の底面に形成された内開口部1030と、筒部1024の上面に形成された外開口部1028とを有する。
取付け部1022は、容器10を構成する第1容器シート1210の端縁と、第2容器シート1220の端縁との間に挟持されるように容器10に取り付けられる。取付け部1022は、平面視略ひし形状の底部と、底部の端縁から立ち上がる側部と、底部とほぼ同様の形状を有する天部とを有する。
取付け部1022の一方側の側部には、3つの横リブ部1330a,横リブ部1330b及び横リブ部1330cと、4つの縦リブ部1340a,縦リブ部1340b,縦リブ部1340c及び縦リブ部1340dが突設される。
3つの横リブ部1330a,横リブ部1330b及び横リブ部1330cは、左右方向(横方向)に直線状に延びる。また、3つの横リブ部1330aと横リブ部1330bと横リブ部1330cとは、互いに平行であり、上下方向に等間隔に設けられる。
横リブ部1330bの略中央には、幅方向に向けて、上記した貫通孔1026まで貫通する平面視略円形状の試験用の孔1332が形成される。
4つの縦リブ部1340a,1340b,1340c及び1340dは、上下方向(縦方向)に直線状に延びる。4つの縦リブ部1340aと縦リブ部1340bと縦リブ部1340cと縦リブ部1340dは、互いに平行であり、左右方向に等間隔に設けられる。なお、取付け部1022の他方側の側部は、試験用の孔1332は、それが形成されないことを除いて、一方側の側部と同様の構成であるため、ここでは同様となる説明を繰り返さない。
試験用の孔1332は、注出口1012を組み立てたあと、注出口付き容器の密封状態を確認するために設けられる。試験用の孔1332から専用のノズルを突き刺して空気を注入し、注出口本体1020内部の気圧変化を測定するように形成されている。
これにより、密封シート1014によって開封体1050に形成された注出貫通孔1056の入口1058(注出口本体1020に形成された貫通孔1026の内開口部1030)が確実に密閉されているか、および起動体1080によって注出貫通孔1056の出口1060(貫通孔1026の外開口部1028)が確実に密閉されているかを確認することができる。
取付け部1022の略中央には、上記したように、平面視略円形状の貫通孔1026が形成される。取付け部1022に形成された貫通孔1026は、開封体1050の刃部1052を収容するための空間となる開封体収容部1044が形成される。
開封体収容部1044は、径及び高さが開封体1050の刃部1052の径及び高さとほぼ同じまたはやや大きい。
開封体収容部1044の内壁(すなわち、貫通孔1026の側壁下部)には、らせん状の斜面に形成された案内斜面1310dが形成される。案内斜面1310dの下端部(すなわち、案内斜面1310dの終端部)は、貫通孔1026の内開口部1030よりもやや上方に位置する。
そして、この終端部の近傍には、側面視略四角形状の回転停止雄部1312が下方(第2の方向)に向けて突設される。回転停止雄部1312は、注出口本体の回転規制係合部を構成し、開封体1050の平面視の回転運動(平面視左回転および右回転)を停止させ、開封体1050が回転しながら上下動することを停止させるために形成される。回転停止雄部1312は、側面視略四角形状である。
この実施の形態に係る注出口本体1020の取り付け部1022の底面には、密封シート1014を確実に固着するために、第1の凸部1036と、第2の凸部1038とが突設される。図6および図7において、第1の凸部1036および第2の凸部1038が点描画法で示されている。図8の断面図に示すように、第1の凸部1036は、下方に向けて広がる断面半円弧状で低い丘陵状の突部である。また、第2の凸部1038も、第1の凸部1036と同様の形状の突部である。
第1の凸部1036は、貫通孔1026の外縁に沿って突設され、底面視略円形の筋状である。なお、第1の凸部1036は、貫通孔1026の外縁と所定の距離だけ離間して形成される。
第2の凸部1038は、注出口本体1014の底面の外縁に沿って突設された直線筋状であり、底面視略ひし形状である。なお、第2の凸部1038は、注出口本体1014の底面の外縁と所定の距離だけ離間して形成される。
第2の凸部1038の前端部分は、第1の凸部1036の前端部分と、接線状に互いに重なり合う。第2の凸部1038の前述した重なり合う部分の底面視形状は、第1の凸部1036の底面視形状と同様である。すなわち、第2の凸部1038の前端部分の底面視形状は、前方に向けて湾曲した形状となる。なお、第1の凸部1036の後端部分および第2の凸部1038の後端部分についても同様である。
筒部1024は、吸口となる径および起動体1080を螺嵌できる長さの略円筒形状である。筒部1024の外面には、右雄ネジ部1032(第1の雄ネジ部)と、突条1040と、回転停止部1042とが突設される。
右雄ネジ部1032は、筒部1024の外面上部に形成され、平面視右回転(時計回り)でねじを巻いたとき(旋回したとき)進行するネジ(以下、「右ネジ」という)の雄部を構成する。突条1040は、右雄ネジ部1032の下部において、筒部1024の外面全周に亘って設けられる。突条1040は、その径方向の寸法が、上端から下端に向かって大きくなる形状である。すなわち、突条1040は、上端から下端に向かって傾斜した形状を有する。回転停止部1042は、突条1040の下部において、周方向に関して等間隔に4つ設けられる。
回転停止部1042それぞれは、ガイド面1042aと、ストッパ面1042bとを有する。筒部1024を平面視右回り(時計回り)で見たとき、ガイド面1042aが先に現れる面となり、ストッパ面1042bが後に現れる面となる。
ガイド面1042aは、平面視右回転(時計回り)で見て、先に現れる端縁から後に現れる端縁に向かって径方向の寸法が大きくなるように傾斜している。
一方、ストッパ面1042bは、筒部1024の径方向に延びる形状である。すなわち、回転停止部1042それぞれは、平面視略直角三角形状である。
(開封体1050)
この実施の形態に係る注出口付き容器10の備える開封体について、図9〜13に基づいて説明する。図9は、この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える開封体を示すその底面が見える状態の斜視図である。図10は、この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える開封体を示すその天面が見える状態の斜視図である。図11は、この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える開封体を示す正面図である。図12Aは、この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える開封体を示す平面図である。図12Bは、この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える開封体を示す側面図である。図12Cは、この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える開封体を示す底面図である。図13は、この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える開封体を示す図12AのXLVI−XLVI断面図である。
開封体1050は、注出口本体1020から抜け出ないように、注出口本体1020の貫通孔1026の内部を下方に移動するように形成される。開封体1050は、軸方向に延びる受動軸部1054と、受動軸部1054の下端部の外壁を覆うように形成された刃部1052とを有する。刃部1052と、受動軸部1054とは、例えば、合成樹脂などの材料で一体成形される。開封体1050の上下方向の寸法(受動軸部1054の上下方向の寸法)は、注出口本体1020のそれよりもやや小さい。開封体1050には、その略中央を上下方向に亘って貫通する、すなわち、刃部1052の底面から受動軸部1054の上面までに亘って貫通する、平面視略円形状の注出貫通孔1056が形成される。注出貫通孔1056は、刃部1052の底面に形成された入口1058と、受動軸部1054の上面に形成された出口1060とを有する。
刃部1052は、その外径が、注出口本体1020に形成された開封体収容部1044の内径とほぼ等しいかやや小さい。また、刃部1052は、その上下方向の寸法が、注出口本体1020に形成された開封体収容部1044のそれとほぼ同じかやや小さい。刃部1052は、その上端部から下端部近傍までの基礎部1062と、その下端部の切刃部1064とを有する。基礎部1062の外面には、左ネジの雄部を構成する被案内斜面1360cが形成される。この被案内斜面1360cは、上記した注出口本体1020の内面に形成された案内斜面1310dに対応したらせん状の斜面を有する。
開封体1050の被案内斜面1360cは、初期状態から左に向かうに従って上昇する上向きの小道であり、注出口本体1020の案内斜面1310dは、初期状態から左に向かうに従って上昇する下向きの小道である(図11及び図12参照)。
開封体1050の被案内斜面1360cは、注出口本体1020の案内斜面1310dの下方に位置し、被案内斜面1360cの下部領域が注出口本体1020の回転停止雄部1312の近傍に位置している。開封体1050の被案内斜面1360cは、注出口本体1020の案内斜面1310dに対向している。
開封体1050は、連通回転方向(平面視左回転)に回されることにより、その被案内斜面1360cが注出口本体1020の案内斜面1310dに接触して下方(第2の方向)に案内される。
被案内斜面1360cの始端部の近傍には、側面視略四角形状に凹むように回転停止雌部1362(開封体の回転規制係合部)が形成される。
この回転停止雌部1362は、上記した案内斜面1310dの終端部に形成された回転停止雄部1312と協働して作用する。この協働する態様の詳細については後述する。
基礎部1062における被案内斜面1360cの下部には、径方向の寸法の小さくなる段差としてフランジ部1370が全周に亘って形成される。
切刃部1064は、その上端部(基礎部1062との接続部)から軸方向に沿って延びる略円筒形状の切刃根元部1066と、切刃根元部1066の下端部から徐々に径方向の寸法が小さくなる切刃底部1068とを有する。切刃底部1068は、その底面に、刃先端部1070を有する。
刃先端部1070は、底面視したとき、略真円状の外形を有した略円環状である。
この実施の形態に係る切刃部1064の刃先端部1070は、左回転の始点である切裂き部1420から平面視左回転(反時計回り)の方向にいくほど、次第に上方、すなわち受動軸部1054側に向かうように緩やかに傾斜している。そして、刃先端部1070は、前述した平面視左回転の始点である切裂き部1420と、切裂き部1420より連続する刃傾斜部1422と刃傾斜部1422の平面視左回点の終点である刃終端部1424とを備える。
切裂き部1420は、刃先端部1070における最も下方に位置し、刃傾斜部1422は、切裂き部1420の位置から前述した平面視左回転の方向にいくほど次第に上方に向かうように緩やかに傾斜し、刃終端部1424は、最も上方に位置する。
切裂き部1422と終端部1424との間には、刃上下延在部1426が形成されている。
刃上下延在部1426は、互いに接続するように略上下方向に延びる鉛直状である。
切裂き部1420は、平面視したとき、上記した被案内斜面1360cの始端部の近傍に形成された回転停止雌部1362と中心角約300°ずれた位置に形成される。
受動軸部1054は、その上下方向の寸法が、注出口本体1020の筒部1024のそれよりもやや小さい略円筒形状である。
受動軸部1054の外面には、その上端部から下端部まで上下方向に延びる受動部としての3つの羽根部1390が突設される。
羽根部1390は、それぞれ、互いに同様の形状を有し、受動軸部1054の周方向に等間隔に形成される。受動軸部1054は、平面視で見て、3つの羽根部1390の先端を結んだときに描かれる円の直径(すなわち、受動軸部1054の羽根部1390を含む外径)が、注出口本体1020の筒部1024の内径にほぼ等しいかやや小さい。羽根部1390は、起動体1080が左回転(反時計回り)するのに連動して開封体1050も左回転するための構成を有する。羽根部1390は、それぞれ、平面視したとき、左回転(反時計回り)で見て先に現れる面が突出する方向と受動軸部1054の外面の接線方向とのなす角度が、左回転で見て後に現れる面が突出する方向と受動軸部1054の外面の接線方向とのなす角度よりも小さくなるように形成される。すなわち、羽根部1390それぞれは、平面視したとき、左回転で見ると、その根元(すなわち、受動軸部1054の外面との接続部)からその先端に向けて後退するように傾斜している。
なお、受動軸部1054の外面は、その上端部から下端部に向けて径方向の寸法がやや小さくなるように形成されることが好ましい。
(起動体1080)
この実施の形態に係る注出口付き容器10の備える起動体について、図14〜17に基づいて説明する。図14は、この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える起動体を示す正面図である。図15は、この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える起動体を示す図であり、(A)が平面図、(B)が底面図である。図16は、この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える起動体を示す図であり、(A)が図15(A)のXLIXA−XLVIXA断面図、(B)が図14のXLIXB−XLIXB断面図である。図17は、この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える起動体のタンパーエビデンスを示す斜視図である。
起動体1080は、注出口本体1020の軸方向の一方の端部に取り外し可能に螺合できるように、且つ開封体1050を注出口本体1020の貫通孔1026の内部を下方に移動させるように形成される。
起動体1080は、キャップ1082と、初期状態のキャップ1082に手を加えられたことを明確とするためのタンパーエビデンス1084とを含む。
キャップ1082は、平面視略円形状の頂部1090と、頂部1090の端縁から垂下された側壁である垂下部1092とを含む。すなわち、キャップ1082は、その底面に開口を有する略円柱形状である。
頂部1090と垂下部1092とは、合成樹脂で一体成形される。キャップ1082の内径は、注出口本体の1020の筒部1024の外径とほぼ等しいかやや大きい。
また、キャップ1082は、その上下方向の寸法が、注出口本体1020の上端部から突条1040までの寸法とほぼ等しい。
頂部1090の内面には、垂下部1092と同じ方向に垂れ下がる3つの作動部としての羽根押し部1086が配設される。
垂下部1092の内面には、右ネジの雌部を構成する右雌ネジ部1088(第1の雌ネジ部)が形成される。
3つの羽根押し部1086は、それぞれ、同様の形状を有する。また、3つの羽根押し部1086は、それぞれ、平面視したとき、略円弧状に形成される。
また、3つの羽根押し部1086は、それぞれ、平面視したとき、互いに結んだとき一つの円を描くように配設される。また、3つの羽根押し部1086は、それぞれ、平面視左回転で見たとき、後に現れる端部の径方向の寸法が先に現れる端部のそれよりもやや大きく形成されることが好ましい。この右雌ネジ部1088は、上記した注出口本体1020の外面に形成された右雄ネジ部1032に螺合する。
タンパーエビデンス1084は、その内径および外径が、キャップ1082のそれらとほぼ同じ円環状に形成される。また、タンパーエビデンス1084は、その高さ方向の寸法が、注出口本体1020の回転停止部1042のそれとほぼ同じである。
タンパーエビデンス1084は、その上面に2つの連結部1410および4つの上面仮連結部1412が突設され、その側壁の外面に4つの側面仮連結部1414が突設され、その側壁の内面に回転停止部1098が突設される。
起動体1080は、出荷時の初期状態(すなわち、注出口本体1020、開封体1050および起動体1080が組み立てられてなる注出口1012の底面に密封シート1014を固着した状態で、注出口1012をその収容部200に水素水を収容した容器10の端縁に取り付けて密封した状態)において、そのキャップ1082の下端部と、そのタンパーエビデンス1084の2つの連結部1410それぞれの先端部および4つの上面仮連結部1412それぞれの先端部とが連結されている。
また、タンパーエビデンス1084は、初期状態において、4つの側面仮連結部1414により、その全周に亘って連結されている。2つの連結部1410は、側面視略L字状である。
また、4つの上面仮連結部1412および4つの側面仮連結部1414の連結は、容易に破断するように構成されている。
この回転停止部1098は、上記した回転停止部1042と協働して作用する。この協働態様の詳細については後述する。
(注出口1012の組立て手順)
つづいて、注出口1012を組み立てる手順の一例について、図18〜20に基づいて説明する。
図18は、この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器の備える注出口本体、開封体および起動体を組み立てる順に並べて底面側から見たときの斜視図である。図19は、この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器に密封シートを固着する方向で並べて底面側から見たときの斜視図である。図20は、この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える注出口を示す高さ方向に沿った断面図である。
まず、平面視したとき、起動体1080の中心と注出口本体1020の筒部1024の中心とが同心となるように、起動体1080を注出口本体1020の上面側(筒部1024の上面側)から嵌め込んでいく。
そうすると、起動体1080の内面に形成された右雌ネジ部1088の下端部(すなわち、右雌ネジ部1088の始端部)に、注出口本体1020の上部(筒部1024)の外面に形成された右雄ネジ部1032の上端部(すなわち、右雄ネジ部1032の終端部)が突き当たる。
ここから、起動体1080を平面視右回転(時計回り)させることにより、右雌ネジ部1088と右雄ネジ部1032とを螺合させる。このようにして、起動体1080は、注出口本体1020の下方へと進行する。
右雌ネジ部1088と右雄ネジ部1032とを螺合させていき、起動体1080を下方へと進行させていくと、タンパーエビデンス1084の側壁の内面に突設された回転停止部1098が、注出口本体1020の外面に突設された回転停止部1042のガイド面1042aに当接する。
ここで、上記したように、ガイド面1042aは、注出口本体1020を平面視右回転(時計回り)で見たとき、先に現れる端縁から後に現れる端縁に向かって径方向の寸法が大きくなるように傾斜している。注出口本体1020の回転停止部1042がこのような形状を有することにより、タンパーエビデンス1084の回転停止部1098は、注出口本体1020の回転停止部1042のガイド面1042aを容易に乗り越える。したがって、タンパーエビデンス1084(起動体1080)が右回転(時計回り)しつづけることができる。
起動体1080の頂部1090の内面と、注出口本体1020の上端とが当接またはほぼ当接するまで、起動体1080を右回転(時計回り)させ、下方に進行させる。起動体1080を最後まで螺合すると、キャップ1082の下端部が注出口本体1020の突条1040の上部近傍に位置し、タンパーエビデンス1084が注出口本体1020の回転停止部1042とほぼ同じ高さに位置する。すなわち、キャップ1082の垂下部1092の内面が注出口本体1020の突条1040よりも上部の外面に対向し、且つタンパーエビデンス1084の内面が注出口本体1020の回転停止部1042の外面に対向するようになる。このようにして、起動体1080を注出口本体1020の上部に螺合させる。
次に、平面視したとき、注出口本体1020の開封体収容部1044の中心と開封体1050の中心とが同心となるように、注出口本体1020の貫通孔1026の内開口部1030側(すなわち、注出口本体1020の底面側)から、開封体1050を挿し込む。このとき、開封体1050をその受動軸部1054の上端部から貫通孔1026に挿し込む。
このとき、注出口本体1020に形成された回転停止雄部1312が、平面視したとき、開封体1050に形成された回転停止雌部1362と中心角約300°ずれた位置になるように、注出口本体1020の貫通孔1026に開封体1050を挿し込む。
注出口本体1020の回転停止雄部1312の先端部に開封体1050に形成された案左右方向延在部1360aが突き当たるまで、注出口本体1020の貫通孔1026に開封体1050を挿し込むと、開封体1050の刃部1052が注出口本体1020の開封体収容部1044に完全に収容される。このとき、刃部1052の上面と開封体収容部1044の上壁とが接するか互いに近傍に位置し、且つ刃部1052の底面(すなわち、開封体1050の底面)と、開封体収容部1044の底面(すなわち、注出口本体1020の底面)とがほぼ同じ高さになる。また、このとき、開封体1050は、その受動軸部1054が、注出口本体1020の筒部1024の内部(すなわち、貫通孔1026の開封体収容部1044よりも上部)を延びる。
なお、平面視したとき、開封体1050の受動軸部1054の中心と、注出口本体1020の筒部1024の中心とは同心である。さらに、このとき、開封体1050の受動軸部1054の外面に突設された3つの羽根部1390の平面視左回転(反時計回り)で見て先に現れる面が、起動体1080の頂部1090から下方に延びるように形成された3つの羽根押し部1086それぞれの平面視左回転(反時計回り)で見て先に現れる端部に対向する(図25参照)。
上記のようにして、注出口本体1020の上部に起動体1080を螺合し、注出口本体1020の貫通孔1026に開封体1050を挿し込むことにより、注出口1012を組み立てる。
そして、注出口1012の底面(すなわち、注出口本体1020の底面)に、貫通孔1026の内開口部1030を密閉するように、密封シート1014を固着する。密封シート1014は、例えば、熱板を用いた熱溶着によって、注出口本体1020の底面に固着される。このとき、密封シート1014は、注出口本体1020の底面に突設された第1の凸部1036および第2の凸部1038に固着される。
これにより、注出口本体1020の底面に形成され得る意図しない僅かな凹凸に影響されずに、注出口本体1020の底面に密封シート1014を固着することができる。したがって、注出口本体1020の底面に密封シート1014を確実に固着することが可能となる。
なお、上記した通り、第1の凸部1036は、貫通孔1026の外縁と所定の距離だけ離間して突設される。これにより、例えば、密封シート1014が熱溶着の際に変形して貫通孔1026の内部へと入り込んでしまうことを防止できる。したがって、密封シート1014に妨げられることなく、開封体1050を注出口本体1020の貫通孔1026へと適切に挿入することができ、且つスムーズに下方へと移動させることができる。
同様に、第2の凸部1038は、注出口本体1014の底面の外縁と所定の距離だけ離間して突設されるため、注出口本体1020の底面から側面へと捲れ上がってしまうことなどを抑制することができる。
なお、密封シート1014の構成については、上記した実施の形態と同様であるため、ここでは同様となる説明を繰り返さない。そして、その底面に密封シート1014が固着された注出口1012を容器10に取り付ける。
この取り付けについても、上記した実施の形態と同様であるため、ここでは同様となる説明を繰り返さない。このようにして得られた注出口付き容器10は、密封シート1014により、容器10の収容部200と、注出口1012に形成された貫通孔1026とが遮蔽されている。したがって、容器10の収容部200に収容された水素が、取付け部1022および注出口1012の貫通孔1026から漏れ出ることを防止することができる。上記のように組み立てられたキャップ1082、注出口本体1020および開封体1050は、図20に示すように、軸方向に沿って延びる中心軸Cが共通である。すなわち、キャップ1082、注出口本体1020の貫通孔1026および開封体1050は、互いに同心の略円筒状である。
上記のように組み立てられた注出口1012の初期状態(組み立てた直後の注出口本体1020、開封体1050、起動体1080および密封シート1014の位置関係)は、次の通りである。
注出口本体1020の略円筒状の筒部1024及び貫通孔1026、開封体1050の略円筒状の受動軸部1054及び刃部1052並びに起動体1080の頂部1090及び略円筒状の垂下部1092は、それぞれ、中心軸Cが同心となるように配設されている。
注出口本体1020の上端部(一方の端部)に螺合された起動体1080は、その頂部1090の内面が、注出口本体1020の筒部1024の上端部に接触する。
注出口本体1020の上端部(一方の端部)に螺合された起動体1080は、その垂下部1092の内面が、注出口本体1020の筒部1024の外面に沿って、注出口本体1020の筒部1024の上端部か垂下部1092の内面に形成された右雌ネジ部1088が、注出口本体1020の筒部1024の外面に形成された右雄ネジ部1032に螺合されることにより、注出口本体1020の上端部(一方の端部)に螺合される。
さらに、起動体1080の下端部に形成された略円環状のタンパーエビデンス1084が、軸方向において、注出口本体1020の筒部1024の外面の突条1040の下部に形成された回転停止部1098と同じ位置になる。そして、タンパーエビデンス1084の内面と、回転停止部1098の外面とが対向する。
注出口本体1020の貫通孔1026に挿入された開封体1050は、注出口本体1020の貫通孔1026の上端部の近傍から下端部まで軸方向に延びる。
開封体1050の上端部(すなわち、その受動軸部1054の上端部)は、注出口本体1020の上端部(すなわち、その筒部1024の上端部)よりもやや下方に位置する。
一方、開封体1050の下端部(すなわち、その刃部1052の下端部)は、注出口本体1020の下端部(すなわち、その取付け部1022の底面)とほぼ同じ高さに位置する。
刃部1052の上端部(すなわち、受動軸部1054の外面から径方向に突出する上端面)は、注出口本体1020の貫通孔1026の内壁に形成された段差部1034の下面に接触する。
注出口本体1020の底面に固着された密封シート1014は、その上面(注出口本体1020の底面に固着される側の面)の略中央に、開封体1050の下端部(すなわち、その刃部1052の下端部)が接触する。
起動体1080の頂部1090から垂下される羽根押し部1086は、それぞれ、平面視したとき、左回転(反時計回り)で見て先端側に位置する端部が、開封体1050の羽根部1390の左回転(反時計回り)で見て後に現れる面の径方向でいう先端側に接触する。
また、受動軸部1054の外面から突設された羽根部1390は、それぞれ、平面視したとき、左回転(反時計回り)で見て後に現れる面の径方向でいう先端側が、起動体1080の頂部1090から垂下される羽根押し部1086の左回転(反時計回り)で見て先端側に位置する端部に接触する。
注出口本体1020の内壁に形成された回転停止雄部1312と、開封体1050の外壁に形成された回転停止雌部1362とは、平面視したとき、左回転(反時計回り)で見て、互いに周方向において回転角300°だけ離間している。
開封体1050の被案内斜面1360cは、初期状態から左に向かうに従って上昇する上向きの小道であり、注出口本体1020の案内斜面1310dは、初期状態から左に向かうに従って上昇する下向きの小道である(図44及び図45参照)。
開封体1050の被案内斜面1360cは、注出口本体1020の案内斜面1310dの下方に位置し、被案内斜面1360cの下部領域が注出口本体1020の回転停止雄部1312の近傍に位置している。開封体1050の被案内斜面1360cは、注出口本体1020の案内斜面1310dに対向している。
開封体1050の回転停止雌部1362は、注出口本体1020の案内斜面1310dの上方領域と略々同じ高さ位置において、僅かに左方に離間した位置に配設されている。
開封体1050は、初期状態において、段差1360の左右方向延在部1360aが底面視において正面側に位置し、上下方向延在部1360eが底面視において略々正面側に位置し、立上り部1360bが底面視において左側に位置している。
開封体1050は、初期状態において、回転停止雌部1362が底面視において右側に位置している。
開封体1050は、初期状態において、刃部1052の切裂き部1420が底面視において正面側に位置している。
(密封シート1014の一部を切り裂くための手順)
つづいて、密封シート1014の一部を切り裂くことにより、容器10の収容部200と、注出口1012に形成された貫通孔1026とを連通し、水素水を飲むことができる状態とする態様の一例について、図21〜28に基づいて説明する。図21は、この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える注出口を示す図であり、(A)が図20のLIVA−LIVA端面図、(B)が起動体を左回転させたときの羽根押し部と羽根部の関係を示す模式図である。図22は、この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える注出口本体の左雌ネジ部と、開封体の左雄ネジ部とが螺合する様子を示す模式展開図であり、(A)が開封体の回転角0°、(B)が開封体の回転角150°、(C)が開封体の回転角300°を示す図である。図23は、この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える注出口本体の回転停止雄部1312の高さでの幅方向に沿った断面図(図20のLVI−LVI断面図)であり、(A)が開封体の回転角0°、(B)が開封体の回転角150°、(C)が開封体の回転角300°を示す図である。図24は、この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える密封シートの一部が切り裂かれる様子を示す模式平面図であり、(A)が開封体の回転角0°、(B)が開封体の回転角150°、(C)が開封体の回転角300°を示す図である。図25は、この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える密封シートの一部が切り裂かれる様子を示す図であり、開封体の回転角150°のときの高さ方向に沿った断面図である。図26は、この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える密封シートの一部を切り裂いた状態を示す図であり、開封体の回転角300°のときの高さ方向に沿った断面図である。図27は、この発明の第1の実施の形態に係る注出口本体を示す図26のフランジ部近傍の断面図である。図28は、この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える密封シートの一部を切り裂いた状態を底面側から見たときの斜視図である。
起動体1080をその垂下部1092を把持して平面視左回転(反時計回り)させ、(連通回転方向に回転させ、)起動体1080を上方(第1の方向)に移動させる。これにより、タンパーエビデンス1084の4つの上面仮連結部1412とキャップ1082の下端部との連結が破断する。また、これと同時に、タンパーエビデンス1084の側壁の内面に突設された回転停止部1098が、注出口本体1020の外面に突設された回転停止部1042のストッパ面1042bに当接し、これを乗り越えようとする。このとき、タンパーエビデンス1084の内径が注出口本体1020の回転停止部1042により押し広げられるため、タンパーエビデンス1084を周方向に仮連結する4つの側面仮連結部1414も破断する。なお、タンパーエビデンス1084の平面視略L字形状の2つの連結部1410は、タンパーエビデンス1084の内径が広がる方向に撓み、キャップ1082の下端部と連結された状態を保つ。
タンパーエビデンス1084の上面仮連結部1412および側面仮連結部1414の連結が破断すると、密閉されたキャップ1082に手を加えられたことが明確となる。これにより、安全性を確保することができる。さらに、タンパーエビデンス1084は、上面仮連結部1412および側面仮連結部1414の連結が破断しても、連結部1410がキャップ1082の下端部と連結された状態を保つ。すなわち、キャップ1082とタンパーエビデンス1084とが転結部1410により常に連結された状態であるため、注出口1012を開け閉めする際の使い勝手が良好となる。
上記したように、起動体1080を平面視左回転(反時計回り)させ、上方(第1の方向)に移動させることにより、タンパーエビデンス1084の上面仮連結部1412および側面仮連結部1414の連結が破断する。これと同時に、起動体1080の頂部1090から下方に延びるように形成された3つの羽根押し部1086それぞれの平面視左回転(反時計回り)で見て先に現れる端部が、開封体1050の受動軸部1054の外面に突設された3つの羽根部1390の左回転(反時計回り)で見て先に現れる面に当接し、これを摺動しながら押し進める。これにより、注出口本体1020に挿入された開封体1050も平面視左回転(反時計回り)させる。
開封体1050は、平面視左回転(反時計回り)すると、その外面下部に形成された被案内斜面1360cが、注出口本体1020の内壁に形成された案内斜面1310dにガイドされて案内され、下方(第2の方向)へと進行する。すなわち、開封体1050は、起動体1080が移動する上方向(第1の方向)とは反対の下方向(第2の方向)に移動する。
開封体1050は、初期状態において、その底面の高さが、注出口本体1020の底面の高さ(すなわち、貫通孔1026の内開口部1030の高さ)と同じまたはほぼ同じである。開封体1050は、この初期状態から、平面視左回転(反時計回り)させられることにより下方に移動していくと、その下端に形成された刃部1052が注出口本体1020の底面から回転しながら突き出てくる。このとき、刃部1052の下端縁に形成された切裂き部1070が、回転しながら円を描くように、注出口本体1020の底面に固着された密封シート1014を切り裂いていく。すなわち、図24(B)(開封体1050が中心角150°左回転した状態の図)に示すように、密封シート1014を切裂き始端部1017から円弧を描くように切裂いていく。
開封体1050は、平面視において、中心角300°左回転(反時計回り)することにより、図24(C)に示すように、密封シート1014を切裂き始端部1017から切裂き終端部1018まで円弧を描くように切り裂く。このようにして、中心角300°の円弧状の切裂き端縁1019を有する垂下り部1016が形成される。開封体1050は、初期状態から中心角300°左回転すると、開封体1050が下方へ移動することで羽根押し部1086と羽根部1390が接しなくなり、開封体1050の回転が止まると
ともに、その被案内斜面1360cの終端部近傍に形成された回転停止雌部1362に、注出口本体1020の案内斜面1310dの始端部近傍に形成された回転停止雄部1312が嵌合する。これにより、開封体1050は、初期状態から中心角300°左回転(反時計回り)した状態でその回転が規制され、上下方向へも移動できなくなる。
起動体1080は、キャップ1082を手で摘み平面視左回転(反時計回り)させることにより、注出口本体1020の外壁に沿って上方(第1の方向、すなわち、密封シート1014から離間する方向)へと移動する。そして、起動体1080は、中心軸Cを中心として回転角300°左回転(反時計回り)したとき、その垂下部1092の内面に形成された右雌ネジ部1088の下端部から5/6巻き分(中心角300°巻き分)だけ上方へと移動する。
開封体1050は、起動体1080の回転によって羽根部1390により押されて、中心軸Cを中心として平面視左回転(反時計回り)することにより、注出口本体1020の貫通孔1026の内部を下方(第2の方向、すなわち、密封シート1014の側)へと移動する。そして、開封体1050は初期状態から、中心軸Cを中心として回転角300°左回転(反時計回り)したとき、開封体1050の被案内斜面1360cが注出口本体1020の案内斜面1310dを摺動して、その下端部(すなわち、刃部1052の下端部)からフランジ部1370までの距離だけ下方に移動する。すなわち、開封体1050は、初期状態から中心軸Cを中心として回転角300°左回転(反時計回り)したとき、その下端部からフランジ部1370までの部分が、密封シート1014から突き出た状態になる。
このとき、フランジ部1370の下端面が、わん曲した密封シート1014の上面に載置された状態になる。
また、起動体1080の頂部1090から垂下される羽根押し部1086の下端部と、開封体1050の上端部(すなわち、その受動軸部1054の上端部)とが、軸方向において、ほぼ同じ位置になる。
そして、注出口本体1020の内壁に形成された回転停止雄部1312と、開封体1050の外壁に形成された回転停止雌部1362とが互いに係合する。
起動体1080および開封体1050は、それぞれ、平面視左回転(反時計回り)しながら軸方向に沿って移動する。したがって、注出口本体1020の筒部1024、開封体1050および起動体1080は、起動体1080および開封体1050が回転角300°左回転(反時計回り)した状態においても、それぞれ、中心軸Cが同心の略円筒状である。
注出口本体1020の筒部1024、開封体1050および起動体1080は、それぞれ、中心軸Cが同心の略円筒状である。したがって、注出口本体1020の筒部1024、開封体1050および起動体1080は、平面視したとき、それぞれ、中心軸C(中心点)が同心の略真円状である。
注出口1012は、中心軸Cが、筒部1024及び貫通孔1026を平面視したときの、筒部1024及び貫通孔1026の中心、並びに筒部1024及び貫通孔1026を正面視したときの、注出口1012の及び貫通孔1026幅方向の中央を軸方向に沿って直線状に延びる。
また、注出口1012は、中心軸Cが、平面視したとき、(それぞれが平面視略真円状である)注出口本体1020の筒部1024、開封体1050および起動体1080の中心点となる。
起動体1080は、略円筒状であるため、頂部1090及び垂下部1092を平面視したとき、それらが略真円状である。そして、起動体1080は、その外面を把持され、頂部1090及び垂下部1092の中心並びに垂下部1092の幅方向の中央を軸方向に沿ってのびる中心軸Cを仮想回転軸として、平面視左回転(反時計回り)させられることにより、軸方向に沿って上方(第1の方向)へと移動する。
開封体1050は、略円筒状であるため、摺動軸部1054及び刃部1052を平面視したとき、それらが略真円状である。そして、開封体1050は、起動体1080の羽根押し部1086にその羽根部1390が押され、刃部1052及び摺動軸部1054の中心並びに刃部1052及び摺動軸部1054へ幅方向の中央に沿ってのびる中心軸Cを仮想回転軸として、平面視左回転(反時計回り)させられることにより、軸方向に沿って下方(第2の方向)へと移動する。
起動体1080が初期状態から中心軸Cを仮想回転軸として平面視左回転(反時計回り)させられると、起動体1080の羽根押し部1086が開封体1050の羽根部1390を押し進め、開封体1050も初期状態から中心軸Cを仮想回転軸として平面視左回転(反時計回り)させられる。
開封体1050は、初期状態から中心軸Cを仮想回転軸として平面視で回転角300°左回転(反時計回り)させられると、その回転停止雌部1362に注出口本体1020の回転停止雄部1312が係合し、中心軸Cを仮想回転軸とした左回転(および右回転)を停止させられる。
開封体1050の刃部1052の基礎部1062は、径方向の寸法がフランジ部1370のそれと同じでフランジ部1370の上方にのびる大径部1352と、径方向の寸法がフランジ部1370のそれよりもやや小さい小径部1354と、大径部1352と小径部1354の接続部に形成された段差1360とを有する。
前記段差1360は、フランジ部1370の近傍において、フランジ部1370と平行に(すなわち、周方向に沿って側面視左右方向に)延びる左右方向延在部1360aと、左右方向延在部1360aの一方の端部から上方にやや立ち上がる立上り部1360bと、立上り部1360bの上端部から側面視左肩上がりに傾斜し、周方向に沿って側面視左右方向に延びて基礎部1062の上端まで至る被案内斜面1360cと、左右方向延在部1360aの他方の端部からやや右肩上がりに傾斜して上方へと延び、基礎部1062の上端まで至る上下方向延在部1360eとを有する。
被案内斜面1360cの上端部と、上下方向延在部1360eの上端部とは、周方向において離間している。すなわち、基礎部1062の上端部の一部は、大径部1352の上端部により構成される。大径部1352の上端部の周方向の一方の端部が被案内斜面1360cの上端部であり、他方の端部が上下方向延在部1360eの上端部である。回転停止雌部1362は、(基礎部1062の上端部の一部を構成する)大径部1352の上端部の周方向における略中央部に形成された側面視略四角形状の凹部である。回転停止雌部1362は、左右方向延在部1360aの(平面視)右側の近傍に形成されている。
切裂き部1420は、左右方向延在部1360aの下方であって、回転停止雌部1362の(平面視)左側の近傍に形成されている。
注出口本体1020の貫通孔1026の下部を構成する開封体収容部1044は、上記した開封体1050の大径部に対応した径方向の寸法を有する開封体収容大径部1302と、上記した開封体1050の小径部に対応した径方向の寸法を有する開封体収容小径部1304と、開封体大径部1302と開封体小径部1304の接続部に形成された段差1310とを有する。
開封体収容大径部1302は、内開口部1030の上方にのび、開封体収容小径部1304は、開封体収容大径部1302の上方にのびる。
すなわち、開封体収容大径部1302の側壁は、開封体収容小径部1304の側壁よりも貫通孔1026の外径側に位置することになる。
前記段差は、貫通孔1026の壁面の周方向に沿って側面視左右方向に延びる左右方向延在部1310aと、左右方向延在部1310aの周方向における一方の端部(左端部)から貫通孔1026の壁面に沿って下方へと延びる上下方向延在部1310bと、上下方向延在部1310bの下端部から貫通孔1026の壁面の周方向に沿って側面視左方へと延びる下端部1310cと、下端部1310cの左端部から側面視左肩上がりに傾斜して貫通孔1026の壁面の周方向に延びる案内斜面1310dとを有する。
回転停止雄部1312は、前記段差1310の下端部の周方向における略中央部に形成された側面視四角形状の凸部である。回転停止雄部1312は、段差1310を構成する下端部1310cにおいて、下向きに突設された凸部である。
注出口本体1020の貫通孔1026に形成された回転停止雄部1312は、初期状態において、開封体1050の刃部1052に形成された段差1360の左右方向延在部1360aに接触またはほぼ接触する。そして、注出口本体1020の回転停止雄部1312は、開封体1050が平面視左回転(反時計回り)させられると、開封体1050に対して相対的に回転し、開封体1050の刃部1052に形成された段差1360の左右方向延在部1360a、立上り部1360b、案内斜面1360cおよび上端部1360dを経て、回転停止雌部1362に係合する。
開封体1050は、初期状態から平面視左回転(反時計回り)させられることにより、下方(第2の方向)へと移動する。このとき、開封体1050は、底面側から見ると、右回転(時計回り)している。
すなわち、注出口1012の初期状態を底面視したとき、開封体1050の回転停止雌部1362は、注出口本体1020の回転停止雄部1312よりも右回転で見て中心軸Cを中心として中心角300°後退した位置(開封体収容大径部1302と開封体収容小径部1304の接続部に形成された段差1310の左右方向延在部1310aに対向する位置)にあり、そこから中心軸Cを中心として底面視中心角300°右回転(平面視中心軸Cを中心として中心角300°左回転)させられることにより、開封体収容部1044に形成された段差1310を構成する案内斜面1310d、下端部1310cを経て、回転停止雄部1312に係合する。
上記したように、開封体1050を中心角300°左回転(反時計回り)させることにより、密封シート1014の一部が切り裂かれ、容器10の収容部200と、開封体1050の注出貫通孔1056(および注出口本体1020の貫通孔1026)とが連通する。なお、密封シート1014は、上記したような切裂き部1420により、中心角300°しか切り裂かれない。すなわち、密封シート1014の残りの60°の部分が、その他の部分に繋がったままであるため、円弧状の垂下り部1016が密封シート1014のその他の部分に垂れ下がった状態となる。したがって、密封シート1014を切り裂くことにより切り屑が発生しない。その結果、容器10の収容部200に落下しないため、切り屑を誤飲してしまうことを防止することができる。なお、上記では、開封体1050が中心角300°左回転させられるとして説明したが、この場合に限られず、中心角360°未満のその他の角度回転させられることにより、密封シート1014の切り裂かれた部分と、その他の部分とが繋がった状態となるようにしてもよい。
刃部1052は、下端部から上方に向かうほどにその径方向の寸法が大きくなるように形成されている。したがって、密封シート1014は、その円状に切り裂かれた部分の径方向の寸法が、開封体1050が下方に進むほどに、刃部1052の外面に押し広げられ、徐々に大きくなっていく。そして、開封体1050が中心角300°左回転(反時計回り)したあと、開封体1050のフランジ部1370の底面が密封シート1014の上面(内面)の円状に切り裂かれた部分の外縁部に載置された状態になる。密封シート1014は、十分な張りを有する。したがって、刃部1052に切り裂かれると垂下り部1016はその他の部分から垂れ下がるが、垂下り部1016を除くその他の部分(特に、切裂き端縁1019の近傍)は、いわゆるピンと張った状態を維持する。開封体1050は、このような密封シート1014の垂下り部1016を除くその他の部分にそのフランジ部1370が当接するため、密封シート1014の一部を切裂いたあとに容器10の収容部200に落下してしまうことを防止できる。
さらに、この実施の形態に係る開封体1050の刃先端部1070は、上記したように、切裂き部1420から平面視左回転(反時計回り)の方向にいくほど、次第に上方に向かうように緩やかに傾斜している。これにより、開封体1050は、初期状態から回転を開始して切刃部1064により密封シート1014を切裂き、さらに左回転(反時計回り)しながら下方へと移動する際、密封シート1014に引っ掛ることなくスムーズに密封シート1014を切裂いていくことができる。
上記したように、起動体1080を平面視左回転(反時計回り)させることにより、起動体1080が上方に移動する。これにより、タンパーエビデンス1084の仮連結が破断し、密閉されたキャップ1082に手を加えられたことが明確となる。また、これと同時に、開封体1050が平面視左回転(反時計回り)しながら下方に移動する。これにより、密封シート1014の一部が切り裂かれ、容器10の収容部200と注出口本体1020の貫通孔1026(開封体1050の注出貫通孔1056)とが連通する。このとき、起動体1080を中心角約300°左回転(反時計回り)させた状態である。ここからさらに起動体1080を平面視左回転(反時計回り)させることにより、起動体1080を上方に移動させ、起動体1080の内面に形成された右雌ネジ部1088と、注出口本体1020の外面に形成された右雄ネジ部1032との螺合状態を開放し、起動体1080を注出口本体1020から取り外す。このようにして、開封体1050に形成された注出貫通孔1056の出口1060(および注出口本体1020に形成された外開口部1028)が開放される。
(起動体1080を注出口本体1020に再び取り付けるときの態様について)
なお、起動体1080を注出口本体1020から取り外した後、再び取り付けることにより、注出口本体1020に形成された貫通孔1026の外開口部1028(受動軸部1054に形成された注出貫通孔1056の出口1060)を塞ぎ、水素水が容器10の収容部200から外部に漏れ出すことを防止することができる。起動体1080を、注出口本体1020に取り付けるため、注出口本体1020の上端部に被せ、平面視右回転させることにより螺合させていくと、起動体1080に形成された3つの羽根部1390の下端部が、貫通孔1026に挿入された受動軸部1054の羽根押し部1086の上端部に突き当たりそうになる。
図29は、この発明の第1の実施の形態に係る注出口付き容器が備える起動体を注出口本体から取り外した後、再び取り付けたときを示す図であり、(A)が羽根押し部と羽根部の関係を示す模式図、(B)が高さ方向に沿った断面図である。ここで、羽根押部1086の下端部(先端部)は、その上端部(根元部)よりも幅寸法が小さく形成されている。したがって、起動体1080を初期状態から取り外して再び取り付けたとき、その羽根押し部1086が開封体1050の羽根部1390に接触しにくくなる。なお、上記したように、起動体1080に形成された3つの羽根部1390は、それぞれ、平面視したとき、左回転(反時計回り)で見て先に現れる面が突出する方向と受動軸部1054の外面の接線方向とのなす角度が、左回転で見て後に現れる面が突出する方向と受動軸部1054の外面の接線方向とのなす角度よりも小さくなるように形成される。また、上記したように、起動体1080に形成された3つの羽根押し部1086は、それぞれ、平面視左回転で見たとき、後に現れる端部の径方向の寸法が先に現れる端部のそれよりもやや大きく形成される。羽根部1390および羽根押し部1086は、このような形状を有することにより、起動体1080を取り付け終わる間際に仮に干渉し合ったとしても、互いに変形して力を逃がすことができる。
(効果)
この実施の形態に係る注出口付き容器10は、上記したように、初期状態から起動体1080を平面視左回転(反時計回り)させて注出口本体1020から取り外すだけで、密閉されたキャップ1082に手を加えられたことが明確となり、且つ容器10の収容部200と注出口本体1020の貫通孔1026(開封体1050の注出貫通孔1056)とが連通し、水素水を飲むことができる状態となる。したがって、密封シート1014を切り裂くための特段の手順を必要としないため、使い勝手の良好な注出口付き容器10を提供することができる。
実施例
この発明に係る実施例について説明する。図30は、本発明の第1の実施の形態に係る容器に注出口を溶着後の拡大断面図である。注出口付き容器は、容器10に注出口1012を取り付けた、吸い口の付いたスタンディングパウチである。
容器10は、平面視略長方形の第1容器シート1210と平面視略長方形の第2容器シート1220とを、舟形状の底シートと周縁で溶着するとともに、底部1204と直交する左側部1206で溶着したものに、底部1204と反対側の吸い口側の上縁である第1容器シート1210の上側縁1216と第2容器シート1220の上側縁1226との間に注出口1012を取り付け、上縁を溶着したものを準備する。
次に、容器10は、底部1204と直交する第1容器シート1210の右側縁1214と第2容器シート1220の右側縁1224との間、すなわち第1容器シート1210と第2容器シート1220とが分離した間より、水素水(水に水素を混入させたもの)をその収容部1200に流し込んだ後、第1容器シート1210の右側縁1214と第2容器シート1220の右側縁1224を溶着され、収容部1200内に水素水を封入した。
第1容器シート1210と第2容器シート1220とは、同一の層構造を備えたものであり、外側の第1層が、ポリエチレンテレフタレート(PET)、その内側の第2層が、ナイロン(NY)、その内側の第3層が、アルミニウムホイル(AL)、その内側の第4層がリニア低密度ポリエチレン(LLDPE)である、4層構造である。
最も内側の第4層のリニア低密層ポリエチレン(LLDPE)が収容部200内の水素水と接する。
密封シート1014(厚み0.0006mm以上0.2mm以下)は、第1層側で注出口12の注出口本体1020に熱溶着されており、密封シート1014の第1層と第1容器シート1210及び第2容器シート1220とが溶着されて密着する。
注出口1012は、ポリエチレンで成形されてなる。
注出口1012の注出口本体1020に接着された密封シート1014は、最も注出口本体1020側の第1層が、ポリエチレンテレフタレート(PET)、その上の第2層が、低密度ポリエチレン(PE)、その上の第3層が、アルミニウムホイル(AL)、その上の第4層が低密度ポリエチレン(PE)である4層構造である。
密封シート1014は、第1層が接着剤層を構成する熱溶着層を形成し、第2層が中間層で第3層のアルミニウムホイルを保護する層であり、第3層が水素水の水素などが容器10から注出口1012を通して抜け出ることを防止する等、バリアー性を有する層であり、第4層が密封シート1014を切り裂いたときに切られた領域によって囲繞された部分が密封シート1014より切り離されて脱落しないように保持するための層である。
密封シート1014は、容器10の第1容器シート1210の第4層及び第2容器シート1220の第4層と密接している。
最も下側の第4層が、収容部100の水素水と接する。容器の大きさは、高さ210mm、幅120mm、底部の厚さ40mmである。密封シート1014を構成するアルミシートは、注出口本体1020の底面とほぼ同じ大きさである。容器10に収容された水素水は、300mlである。
この容器10は、表2に示すように、アルミニウムシートが貼付されない比較例では水素濃度が低下するのに対し、長期間水素水が抜け出ることはなかった。
表2
なお、上記した実施の形態では、雄ネジ部および雌ネジ部が右ネジ(右雄ネジ部1032、右雌ネジ部1088)であり、案内斜面および被案内斜面が左巻き(案内斜面1310dおよび被案内斜面1360c)である場合について説明した。しかしながら、この場合に限られず、雄ネジ部および雌ネジ部が左ネジであり、案内斜面および被案内斜面が右巻きであってもよい。
なお、上記した実施の形態では、注出口本体1020の回転規制係合部が雄部(回転停止雄部1312)であり、且つ開封体1050の回転規制係合部が雌部(回転停止雌部1362)である場合について説明した。しかしながら、この場合に限られず、注出口本体1020の回転規制係合部が雌部(回転停止雄部1312)であり、且つ開封体1050の回転規制係合部が雄部(回転停止雌部1362)であってもよい。
以上のように、本発明の実施の形態は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施の形態に対し、機序、形状、材質、数量、位置又は配置等に関して、様々の変更を加えることができるものであり、それらは、本発明に含まれるものである。
なお、この実施例を含む各実施の形態において、容器に充填される水素水は、マイクロバブル発生装置により製造されたものを使用するが、他の製造方式により製造されたものであってもよい。
また、水素水の充填は、例えば水素水充填装置により、図33に示す態様で行うが、他の充填装置により他の充填態様で行ってもよい。
10 容器
12 注出口
200 収容部
204 底部
206 左側縁
210 第1容器シート
220 第2容器シート
226 上側縁
230 底部シート
532n 注水ノズル
1012 注出口
1014 密封シート
1016 垂下り部
1017 切裂き始端部
1018 切裂き終端部
1019 切裂き端縁
1020 注出口本体
1022 取付け部
1024 筒部
1026 貫通孔
1028 外開口部
1030 内開口部
1032 右雄ネジ部
1034 段差部
1036 第1の凸部
1038 第2の凸部
1040 突条
1042 回転停止部
1042a ガイド面
1042b ストッパ面
1044 開封体収容部
1050 開封体
1052 刃部
1054 受動軸部
1056 注出貫通孔
1058 入口
1060 出口
1062 基礎部
1064 切刃部
1066 切刃根元部
1068 切刃底部
1070 刃先端部
1072 刃突部
1074 密封シート当接支持部
1076 第1の板状部
1077 第2の板状部
1078 開封体本軸部
1079 密封シート固着部
1080 起動体
1082 キャップ
1084 タンパーエビデンス
1086 羽根押し部
1088 右雌ネジ部
1090 頂部
1092 垂下部
1098 回転停止部
1302 開封体収容大径部
1304 開封体収容小径部
1310 段差
1310a 左右方向延在部
1310b 上下方向延在部
1310c 下端部
1310d 案内斜面
1312 回転停止雄部
1330 横リブ部
1332 試験用の孔
1340 縦リブ部
1352 大径部
1354 小径部
1360 段差
1360a 左右方向延在部
1360b 立上り部
1360c 被案内斜面
1360d 上端部
1360e 上下方向延在部
1362 回転停止雌部
1370 フランジ部
1380 切欠き部
1390 羽根部
1410 連結部
1412 上面仮連結部
1414 側面仮連結部
1420 切裂き部
1422 刃傾斜部
1424 刃終端部
1426 刃上下延在部
C 中心軸

Claims (10)

  1. 水素が抜けにくい容器に入れられた疲労回復用水素水であって、
    水素水は、溶存水素濃度が、容器に入れた日においては、1.1ppm以上であって、容器に入れた日から9日経過後においても1.1ppm以上の濃度を維持されている高濃度水素水であり、
    前記溶存水素濃度が1.1ppm以上の水素水を容器から注出して、1回300ml以上を適宜な間隔をおいて少なくとも2回以上飲むことにより、ヒトの疲労に関連する血液の成分に変化を付与するように構成された、水素を有効成分とする疲労回復用水素水。
  2. 水素が抜けにくい容器に入れられた疲労回復用水素水であって、
    容器に入れられた水素水は、溶存水素濃度が、容器に入れた日においては、1.1〜1.6ppmであって、容器に入れた日から120日経過後においても95%以上の濃度を維持されている高濃度水素水であり、
    前記容器は、水素水を収容するための収容部と、前記容器の端縁に取り付けられ、前記収容部に臨む注出口とを備え、前記注出口には、前記水素水を前記容器の収容部に密封するための密封シートが設けられ、
    前記密封シートのアルミニウム領域と、前記容器の収容部のアルミニウム領域とが密接することにより、溶存水素濃度が、容器に入れた日においては、1.1〜1.6ppmであって、容器に入れた日から120日経過後においても95%以上の濃度を維持されるように、前記水素水に含まれる水素が前記容器の収容部から抜け出にくい、注水口付き容器であり、
    前記溶存水素濃度が1.1〜1.6ppmの水素水を容器のノズルから注出して、1回600mlを5分未満の間隔をおいて少なくとも3回飲むことにより、疲労に関連する血液の成分に変化を付与することによってヒトの疲労を回復させるように構成された、請求項1に記載の水素を有効成分とする疲労回復用水素水。
  3. 前記溶存水素濃度が1.1〜1.6ppmの水素水を、1回300ml以上を適宜な間隔をおいて2回以上飲むことにより、血液のBAP濃度を低下させることによりヒトの疲労を回復させるように構成された、請求項1又は2に記載の水素を有効成分とする疲労回復用水素水。
  4. 前記溶存水素濃度が1.1〜1.6ppmの水素水を、1回300ml以上を適宜な間隔をおいて2回以上飲むことにより、血液のコルチゾール濃度の増加を抑えることによりヒトの疲労を回復させるように構成された、請求項1ないし3のいずれかに記載の水素を有効成分とする疲労回復用水素水。
  5. 前記容器に入れられた水素水は、水素のマイクロバブルにより、水に水素が溶存されて
    なり、
    前記マイクロバブルは、水または水を主成分とする液体を、導出口に向けて前記液体の旋回径が漸次減少する形状のスペースに、加圧して導入口より導入するとともに、前記スペース内に向けて水素ガスを自吸あるいは圧送し、水素ガスが吸い込まれる際のせん断力により水素ガスが微細化し、前記水または水を主成分とする液体中に浸漬された前記導出口を介して前記水または水を主成分とする液体中に放出されることにより発生する、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の疲労回復用水素水。
  6. 水素が抜けにくい容器に入れられた疲労回復用水素水を飲むことによって、疲労を回復する方法であって、
    容器に入れられた水素水は、溶存水素濃度が、容器に入れた日においては、1.1ppm以上であって、容器に入れた日から9日経過後においても1.1ppm以上の濃度を維持されている高濃度水素水であり、
    前記溶存水素濃度が1.1ppm以上の水素水を容器から注出して、1回300ml以上を適宜な間隔をおいて少なくとも2回以上飲むことにより、ヒトの疲労に関連する血液の成分に変化を付与するように構成された、疲労回復方法。
  7. 水素が抜けにくい容器に入れられた疲労回復用水素水を飲むことによって、疲労を回復する方法であって、
    水素が抜けにくい容器に入れられた疲労回復用水素水であって、
    容器に入れられた水素水は、溶存水素濃度が、容器に入れた日においては、1.1〜1.6ppmであって、容器に入れた日から120日経過後においても95%以上の濃度を維持されている高濃度水素水であり、
    前記容器は、水素水を収容するための収容部と、前記容器の端縁に取り付けられ、前記収容部に臨む注出口とを備え、前記注出口には、前記水素水を前記容器の収容部に密封するための密封シートが設けられ、
    前記密封シートのアルミニウム領域と、前記容器の収容部のアルミニウム領域とが密接することにより、溶存水素濃度が、容器に入れた日においては、1.1〜1.6ppmであって、容器に入れた日から120日経過後においても95%以上の濃度を維持されるように、前記水素水に含まれる水素が前記容器の収容部から抜け出にくい、注水口付き容器であり、
    前記溶存水素濃度が1.1〜1.6ppmの水素水を容器のノズルから注出して、1回600mlを5分未満の間隔をおいて少なくとも3回飲むことにより、疲労に関連する血液の成分に変化を付与することによってヒトの疲労を回復させるように構成された、請求項6に記載の疲労回復方法。
  8. 前記溶存水素濃度が1.1〜1.6ppmの水素水を、1回300ml以上を適宜な間隔をおいて2回以上飲むことにより、血液のBAP濃度を低下させることによりヒトの疲労を回復させるように構成された、疲労回復方法。
  9. 前記溶存水素濃度が1.1〜1.6ppmの水素水を、1回300ml以上を適宜な間隔をおいて2回以上飲むことにより、血液のコルチゾール濃度の増加を抑えることによりヒトの疲労を回復させるように構成された、請求項8に記載の疲労回復方法。
  10. 前記容器に入れられた水素水は、水素のマイクロバブルにより、水に水素が溶存されてなり、
    前記マイクロバブルは、水または水を主成分とする液体を、導出口に向けて前記液体の旋回径が漸次減少する形状のスペースに、加圧して導入口より導入するとともに、前記スペース内に向けて水素ガスを自吸あるいは圧送し、水素ガスが吸い込まれる際のせん断力により水素ガスが微細化し、前記水または水を主成分とする液体中に浸漬された前記導出口を介して前記水または水を主成分とする液体中に放出されることにより発生する、請求項6ないし請求項9のいずれかに記載の疲労回復方法。
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