JP2017160706A - コンクリート連続成形装置、及びコンクリート連続成形方法 - Google Patents
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Abstract
Description
以下、図面を参照しながら本発明に係るコンクリート連続成形装置及びコンクリート連続成形方法の第1実施形態について説明する。図1(a)は本実施形態に係るコンクリート連続成形装置1を走行方向の側面から見た側面図であり、図1(b)はコンクリート連続成形装置1を走行方向の後方から見た背面図である。
図4(a)に示されるように、地面50上の施工計画ラインLの側方に、所定間隔でセンサワイヤ用の支柱52が配列され、施工計画ラインLに平行なセンサワイヤ51が支柱52に架け渡される。センサワイヤ51は、施工計画ラインLに対して所定の距離だけ水平方向に離れると共に、所定の距離だけ上下方向に離れた位置に設置される。
続いて、不陸整正部31を取り付けた状態のコンクリート連続成形装置1を、施工計画ラインLに沿って矢印A方向に走行させる。このとき、前述したような、センサワイヤ51に対する成形モールド7の位置制御によって、成形モールド7は施工計画ラインLの直上を矢印A方向に移動する。これに伴い、不陸整正部31の排土面37も、施工計画ラインLの直上を矢印A方向に移動する。上記のようなコンクリート連続成形装置1の走行によって、地面50上の施工計画ラインL上の土砂が掻き均され、余分な土砂が施工計画ラインLの側方に排除されることで、施工計画ラインL上の不陸整正が達成される。また、この整正工程には、地面50における地盤高さを調整する工程が含まれてもよい。すなわち、不陸整正部31の位置を所望の高さに合わせることで、地面50における地盤が不陸整正部31によって自動的に所望の高さに削られ、当該地盤高さが調整される。
次に、図4(b)に示されるように、不陸整正済みの施工計画ラインL上に、先行目地板55が所定の間隔(例えば10m間隔)で設置される。先行目地板55は、施工計画ラインLに直交する向きで鉛直に立設される。先行目地板55を立設状態で支持するために、例えば、先行目地板55の後方の面に支持材56(図5参照)等を設けてもよい。
続いて、図4(c)に示されるように、コンクリート連続成形装置1によって施工計画ラインL上にコンクリート構造物59を連続的に形成する。具体的には、不陸整正部31を取り外した状態のコンクリート連続成形装置1を施工計画ラインLに沿って走行させると共に、コンクリートミキサー車(図示せず)からのコンクリート材料Cをホッパ9に供給する。このとき、前述したような、センサワイヤ51に対する成形モールド7の位置制御によって、成形モールド7は施工計画ラインLの直上を矢印A方向に移動する。そして、成形モールド7は、施工計画ラインL上でコンクリート材料Cを台形断面に成形する。これにより、コンクリート連続成形装置1の前進に伴い、施工計画ラインL上に延在する未硬化のコンクリート構造物59が、成形モールド7の後方に連続的に形成されていく。
(文献1)日本コンクリート工学会編、「コンクリート技術の要点 '15」、コンクリート工学協会、2015年9月発行
図5に示されるように、上記のコンクリート構造物形成工程の実行中においては、バイブレータ15によって、ホッパ内空部10からモールド内空部8に流動するコンクリート材料Cに振動が付与され、当該コンクリート材料Cの締固めが行われる。このように締固めされたコンクリート材料Cが成形モールド7により成形されてコンクリート構造物59が形成されるので、当該コンクリート構造物59が密実な状態となる。
続いて、図7を参照しながら本発明に係るコンクリート連続成形装置及びコンクリート連続成形方法の第2実施形態について説明する。図7に示されるように、本実施形態のコンクリート連続成形装置は、前述のバイブレータ15に代えて、成形モールド7の側方の外周壁7cに設けられた開閉式の窓部61を備えている。この点以外の構成については、第1実施形態と同様であるので、重複する説明を省略する。窓部61は、例えば、ホッパ9の下方の位置に設けられ、成形モールド7の外部とモールド内空部8とを連通する。窓部61は、例えば走行方向Aにスライド可能な蓋部を有しており、当該蓋部を移動させることにより開閉可能である。ユーザは、当該窓部61を介して、例えば、手持ち式のバイブレータ63を外部からモールド内空部8に対して挿抜可能である。なお、不要の場合にはコンクリート材料Cの漏出を防ぐために、窓部61を閉じればよい。
Claims (7)
- 供給されるコンクリート材料を基盤上で連続的に成形しコンクリート構造物を形成する成形モールドと、
前記成形モールドを前記基盤上で移動させる移動機構と、
前記成形モールドの内空部で振動し前記コンクリート材料の締固めを行うバイブレータと、を備えるコンクリート連続成形装置。 - 前記バイブレータを前記成形モールドの内空部に対して挿抜方向に移動させるバイブレータ挿抜機構を更に備える請求項1に記載のコンクリート連続成形装置。
- 供給されるコンクリート材料を所定の基盤上で連続的に成形しコンクリート構造物を形成する成形モールドと、
前記成形モールドを前記基盤上で移動させる移動機構と、を備え、
前記成形モールドの外周壁に、当該成形モールドの内空部にバイブレータを挿抜可能な開閉式の窓部が設けられているコンクリート連続成形装置。 - コンクリート材料を所定の基盤上で移動する成形モールドで連続的に成形し前記基盤上にコンクリート構造物を形成するコンクリート構造物形成工程と、
前記成形モールドの内空部に位置するバイブレータによって当該内空部内の前記コンクリート材料の締固めを行う締固め工程と、を備えるコンクリート連続成形方法。 - 前記コンクリート構造物形成工程では、
前記基盤上に予め設置された先行目地板を前記成形モールドの前記内空部に通過させながら前記成形モールドを前記基盤上で移動させ、前記先行目地板を埋込んだ前記コンクリート構造物を前記基盤上に形成し、
前記締固め工程では、
前記先行目地板が前記内空部を通過するときに前記バイブレータを前記先行目地板から回避させる処理を行う、請求項4に記載のコンクリート連続成形方法。 - コンクリート材料を所定の基盤上で移動する成形モールドで連続的に成形し前記基盤上にコンクリート構造物を形成するコンクリート構造物形成工程と、
前記成形モールドの外周壁に設けられた窓部を介して当該成形モールドの外部から前記内空部にバイブレータを挿入し、当該内空部内の前記コンクリート材料の締固めを行う締固め工程と、を備えるコンクリート連続成形方法。 - 前記コンクリート構造物形成工程において、前記基盤上に予め設置された先行目地板の高さと、前記コンクリート構造物の上端の仕上面の高さとの差が、前記コンクリート材料に含まれる粗骨材の最大寸法よりも大きい、請求項5又は6に記載のコンクリート連続成形方法。
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