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JP2017148952A - 先端にバルブブロックが設けられたプランジャ式射出装置 - Google Patents

先端にバルブブロックが設けられたプランジャ式射出装置 Download PDF

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JP2017148952A JP2016030908A JP2016030908A JP2017148952A JP 2017148952 A JP2017148952 A JP 2017148952A JP 2016030908 A JP2016030908 A JP 2016030908A JP 2016030908 A JP2016030908 A JP 2016030908A JP 2017148952 A JP2017148952 A JP 2017148952A
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Abstract

【課題】先端にバルブブロックが接続されたプランジャ式の射出装置において、射出時に樹脂の残留量が可及的に少なく、従って樹脂の炭化等の品質の低下を防止することができるプランジャ式の射出装置を提供する。
【解決手段】射出シリンダ(13、14)と、該射出シリンダ(13、14)内で軸方向に駆動可能に設けられているプランジャ(16、17)とからなるプランジャ式の射出装置(4、5)の先端にバルブブロック(7)が接続されているプランジャ式射出装置(4、5)を対象とする。バルブブロック(7)は1個のバルブ(21)が設けられ、プランジャ(16、17)は、射出時にその先端がバルブブロック(7)内の流路(23、23)に侵入するように構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プランジャ式射出装置に関するものであり、より詳しくはプランジャ式射出装置と射出ノズル等の射出部との間に流路切換バルブ、開閉バルブ等のバルブを備えたバルブブロックが設けられているプランジャ式射出装置に関するものである。
射出装置は、インラインスクリュ式とプランジャ式とに大別できる。プランジャ式には色々な種類があり、樹脂の可塑化と射出が同一の装置内で実施されるようになっているプランジャ式の射出装置もあるし、樹脂の可塑化は別の装置で実施されて射出のみ実施されるようになっているプランジャ式の射出装置もある。前者のプランジャ式の射出装置は、同一の装置内で可塑化と射出が実施されるので外部の装置から溶融した樹脂の供給を受ける必要はなく、樹脂の流路を切換える切換バルブは格別に必要としない。しかしながら、例えばドルーイングを防止するため等の何らかの目的があれば、射出ノズル等の射出部とプランジャ式の射出装置との間に開閉バルブが介装されることもある。後者のプランジャ式の射出装置は、可塑化は別の装置である可塑化装置で実施され、この可塑化装置で可塑化された樹脂をプランジャ式の射出装置に所定量計量し、その後射出するようになっている。このようなプランジャ式の射出装置では計量時に可塑化装置において可塑化された樹脂の供給を受けるとき樹脂が射出ノズル等の射出部から漏れ出ないように、そして射出時に樹脂が可塑化装置に逆流しないように、樹脂の流路を切換える切換バルブが設けられている。
後者の種類に属するプランジャ式の射出装置は、樹脂を可塑化する可塑化装置と、樹脂を射出する射出装置とからなるので、以後、これらをまとめて可塑化射出装置と呼ぶこととすると、特許文献1、2において、このような可塑化射出装置が提案されている。
特許第3062629号公報 特許第2786243号公報
特許文献1において提案されている可塑化射出装置51は、図5の(ア)に示されているように、樹脂を可塑化つまり溶融する可塑化装置52と、溶融した樹脂を一時的に溜めるアキュムレータ装置53と、溶融した樹脂を射出するプランジャ式の射出装置54とから構成されている。可塑化装置52は、加熱シリンダ56とスクリュ57とからなり、ホッパ58から供給される樹脂が溶融して前方に送られるようになっている。アキュムレータ装置53は、シリンダ60と、所定の駆動装置で駆動されるプランジャ61とからなり、可塑化装置52において溶融された樹脂がシリンダ60に供給されるようになっている。射出装置54は、射出シリンダ63と、所定の駆動装置で駆動される射出プランジャ64とからなり、射出シリンダ63には所定のブロックつまりバルブブロック63aが設けられ、このバルブブロック63aの先に射出ノズル65が設けられている。アキュムレータ装置53に溜められる樹脂は流路を介して射出シリンダ63内に供給されるようになっており、この流路には第1の開閉バルブ67が介装されている。またバルブブロック63aには第2の開閉バルブ68が介装されている。この可塑化射出装置51においては、第1の開閉バルブ67と第2の開閉バルブ68が樹脂の流路を切換える流路切換機構を構成している。射出装置54に樹脂を計量するときは第1の開閉バルブ67を開き、そして第2の開閉バルブ68を閉じる。そして可塑化装置52で溶融した樹脂およびアキュムレータ装置53で溜められた樹脂が射出装置54に供給される。射出装置54から射出するときは第1の開閉バルブ67を閉じ、そして第1の開閉バルブ68を開く。射出プランジャ64を軸方向に駆動すると樹脂が射出ノズル65から射出される。このとき射出プランジャ64は射出シリンダ63内にとどまる。つまり射出プランジャ64がバルブブロック63a内に侵入することはない。なお、本発明と直接関係がないので詳しくは説明しないが、この可塑化射出装置51においては、可塑化装置52は射出工程・保圧工程においても可塑化が中断されることなく連続的に実施されるようになっている。
特許文献2において提案されている可塑化射出装置71は、図5の(イ)に示されているように、樹脂を可塑化つまり溶融する可塑化装置72と、溶融した樹脂を射出するプランジャ式の第1、2の射出装置73、74と、流路を切換える所定の流路切換機構とから構成されている。可塑化装置72は、加熱シリンダ76とスクリュ77とからなりホッパ78から供給される樹脂を溶融するようになっており、そして第1、2の射出装置は、射出シリンダ80、81と、射出プランジャ82、83とから構成され、可塑化装置72において溶融された樹脂を計量して射出するようになっている。この可塑化射出装置71において可塑化装置72の先端には流路切換機構を構成する流路切換バルブ85が設けられ、この流路切換バルブ85から2本の樹脂の流路、すなわち第1、2の樹脂供給流路86、87に分岐して第1、2の射出装置73、74に接続されている。流路切換バルブ85の切換位置に応じて、第1、2の樹脂供給流路86、87の一方が可塑化装置72と連通し、他方が遮断されることになる。この可塑化射出装置71においては、第1、2の射出装置73、74から射出される樹脂は、第1、2の射出流路89、90を経由して射出ノズル91から射出されるようになっているが、第1、2の射出流路89、90には、第1、2の開閉バルブ93、94が介装されている。このような流路切換バルブ85と、第1、2の樹脂供給流路86、87と、第1、2の開閉バルブ93、94と第1、2の射出流路89、90とが、樹脂の流路を切換える流路切換機構になる。流路切換機構は所定のブロック、つまり流路切換ブロック92内に設けられている。詳しくは説明しないが、この流路切換機構を操作することによって、可塑化装置52において連続的に樹脂を可塑化できるようになっており、第1、2の射出装置73、74のうち一方において樹脂を計量するとき他方から射出し、一方から射出するとき他方において樹脂を計量して、交互に計量と射出とを実施できるようになっている。ところで、この可塑化射出装置71においても、第1、2の射出装置73、74において射出するとき射出プランジャ82、83は射出シリンダ80、81内に留まり、流路切換ブロック92内に侵入することはない。
特許文献1に記載の可塑化射出装置51も、特許文献2に記載の可塑化射出装置71も、可塑化装置52、72において連続的に樹脂を可塑化でき、射出できるので優れていると言える。しかしながら解決すべき問題も見受けられる。具体的には、射出時にプランジャ61、射出プランジャ82、83が樹脂を押し出すとき、押し出されずに残留する樹脂の量が多い点が問題であると言える。前記したように特許文献1に記載の可塑化射出装置51においては、プランジャ61はバルブブロック63a内の流路までは侵入しない。また特許文献2に記載の可塑化射出装置71においても射出プランジャ82、83は流路切換ブロック92内の流路までは侵入しない。一般的に射出シリンダ63、80、81のボアはバルブブロック63a内の流路より径が大きく選定されており、プランジャ61、射出プランジャ82、83の径も大きくなっているので、これらをバルブブロック63a内や流路切換ブロック92内に侵入させることはできず、侵入できないことは構造的に仕方がないとも言える。しかしながらプランジャ61、射出プランジャ82、83が侵入できないこれらの流路の分だけ樹脂が残留してしまう。残留した樹脂は次回の射出まで高温に晒される。そうすると樹脂が変質して、成形品に影響を及ぼす可能性がある。この問題は、特許文献1、2に記載の可塑化射出装置51、71だけに生じる問題ではなく、射出ノズル等の射出部との間にバルブが介装されている他のプランジャ式の射出装置においても一般的に生じる問題である。つまり射出装置のプランジャはバルブを収納しているバルブブロックまで侵入することはないので、このブロック内の樹脂が滞留してしまうからである。
本発明は、上記したような従来の欠点あるいは問題点を解決したプランジャ式射出装置を提供することを目的とし、具体的には、射出ノズル等の射出部との間にバルブが介装されたプランジャ式の射出装置において、射出時にバルブ近傍の樹脂の残留量が可及的に少なく、従って樹脂の炭化等の品質の低下を防止することができるプランジャ式の射出装置を提供することを目的としている。
本発明は、上記目的を達成するために、射出シリンダと、該射出シリンダ内で軸方向に駆動可能に設けられているプランジャとからなるプランジャ式の射出装置であって、射出シリンダは先端にバルブブロックが接続されているプランジャ式射出装置を対象とする。そして、バルブブロックは少なくとも1個のバルブが設けられ、プランジャは、射出時にその先端がバルブブロック内の流路に侵入するように構成する。
すなわち、請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するために、射出シリンダと、該射出シリンダ内で軸方向に駆動可能に設けられているプランジャとからなるプランジャ式の射出装置であって、前記射出シリンダは先端にバルブブロックが接続され、前記バルブブロックは少なくとも1個のバルブが設けられ、前記プランジャは、射出時にその先端が前記バルブブロック内の流路に侵入するようになっていることを特徴とするプランジャ式射出装置として構成される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のプランジャ式射出装置において、射出時に前記プランジャは前記バルブを構成している可動部である弁体に実質的に達する位置まで侵入することを特徴とするプランジャ式射出装置として構成される。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のプランジャ式射出装置において、前記バルブブロック内の流路の内径は前記射出シリンダの内径と等しいか大きいことを特徴とするプランジャ式射出装置として構成される。
以上のように本発明は、射出シリンダと、該射出シリンダ内で軸方向に駆動可能に設けられているプランジャとからなるプランジャ式の射出装置として構成される。射出シリンダは先端にバルブブロックが接続され、バルブブロックは少なくとも1個のバルブが設けられている。そしてプランジャは、射出時にその先端がバルブブロック内の流路に侵入するように構成されている。従って射出時にプランジャの先端部が侵入する分だけバルブブロック内の樹脂が押し出されることになるので、樹脂の残留量が少ない。つまり次回の射出時まで滞留する樹脂の量が少ない。そうすると樹脂が高温に晒されて炭化する等の変質を防止することができる。他の発明によると、射出時にプランジャはバルブを構成している可動部である弁体に実質的に達する位置まで侵入するように構成されている。弁体に達する位置までプランジャが侵入するので、さらに樹脂の残留量が少なくなる。
本発明の実施の形態に係る第1、2のプランジャ式射出装置を備えた可塑化射出装置を模式的に示す断面図であり、その(ア)、(イ)は、バルブブロックの流路切換バルブがそれぞれ第1、2の位置に切換えられているときの可塑化射出装置を示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るプランジャ式射出装置とバルブブロックとを模式的に示す断面図であり、その(ア)、(イ)はそれぞれ射出前と射出後のプランジャの位置における、プランジャ式射出装置とバルブブロックの断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るプランジャ式射出装置とバルブブロックとを模式的に示す断面図であり、その(ア)、(イ)はそれぞれ射出前と射出後のプランジャの位置における、プランジャ式射出装置とバルブブロックの断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係るプランジャ式射出装置とバルブブロックとを模式的に示す断面図であり、その(ア)、(イ)はそれぞれ射出前と射出後のプランジャの位置における、プランジャ式射出装置とバルブブロックの断面図である。 従来例を示す図で、その(ア)、(イ)はそれぞれ特許文献1、2に記載の可塑化射出装置を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態を説明する。本実施の形態に係る可塑化射出装置1は、図1の(ア)、(イ)に示されているように、樹脂を可塑化つまり溶融する可塑化装置2と、溶融した樹脂を計量しそして射出する本実施の形態に係る2台のプランジャ式射出装置つまり第1、2の射出装置4、5と、後で構造を説明するバルブブロック7と、樹脂を射出する射出部つまり射出ノズル8とから構成されている。可塑化装置2は従来周知のように、加熱シリンダ10とこの加熱シリンダ10内で回転するスクリュ11とから構成され、図には示されていないが加熱シリンダ10の外周面にはヒータが、そして後端部にはホッパが設けられている。従ってヒータで加熱シリンダ10を加熱して、ホッパから材料の樹脂を供給してスクリュ11を回転すると樹脂は可塑化つまり溶融して可塑化装置2の前方に送られることになる。第1、2の射出装置4、5は、射出シリンダ13、14と、この射出シリンダ13、14内で軸方向に駆動されるプランジャ16、17とから構成されている。
本実施の形態に係るバルブブロック7は、可塑化装置2と第1、2の射出装置4、5と射出ノズル8とを接続すると共に樹脂の流路を切換える流路切換機構になっている。本実施の形態においてはバルブブロック7は略立方体に形成されている。このようなバルブブロック7には、立方体の上面から垂直にボア19が明けられている。このボア19に次に説明する可動部である弁体20が挿入され、これらから流路切換バルブ21が構成されている。ところで、バルブブロック7には、立方体を構成する4面の側面の中心からボア19に連通する貫通孔が明けられている。すなわちバルブブロック内流路23、23…である。このようなバルブブロック7の4面の側面のそれぞれに、可塑化装置2、第1、2の射出装置4、5、そして射出ノズル8が接続されている。
本実施の形態に係る流路切換バルブ21は、ボア19と弁体20とから構成されているが、弁体20は円柱状を呈し、ボア19内で回転するようになっている。弁体20の外周面には、円周方向の所定長さの溝が2本形成されている。これらの溝は円柱の同一高さ上に形成されており、一方の溝は中心軸から見て0度〜90度の範囲の円弧になるように、他方の溝は180度〜270度の範囲の円弧になるように弁体20の外周面に所定の深さで形成されている。このような弁体20がボア19に挿入されており、一方の溝とボア19とから第1の弁内流路25が、他方の溝とボア19とから第2の弁内流路26が構成されることになる。前記したように弁体20はボア19内で回転できるが、2個の回転位置つまり第1、2の位置を採ることができる。流路切換バルブ21が第1の位置を採ると、図1の(ア)に示されているように、可塑化装置2と第1の射出装置4が第1の弁内流路25を介して連通し、第2の可塑化装置5と射出ノズル8が第2の弁内流路26を介して連通する。一方流路切換バルブ21が第2の位置を採ると、図1の(イ)に示されているように、可塑化装置2と第2の射出装置5が第1の弁内流路25を介して連通し、第1の可塑化装置4と射出ノズル8が第2の弁内流路26を介して連通する。このように流路切換バルブ21を切換えることができるので、本実施の形態に係る可塑化射出装置1においては、流路切換バルブ21を第1の位置にして可塑化装置2で可塑化される樹脂を第1の射出装置4に計量しながら、第2の射出装置5においてはプランジャ17を駆動して射出ノズル8から樹脂を射出することができ、流路切換バルブ21を第2の位置にして可塑化装置2で可塑化される樹脂を第2の射出装置5に計量しながら、第1の射出装置4においてはプランジャ16を駆動して射出ノズル8から樹脂を射出することができる。つまり可塑化装置2において可塑化を連続的に実施して、第1、2の射出装置4、5により交互に計量と射出を実施することができる。
ところで本実施の形態においては、第1、2の射出装置4、5の射出シリンダ13、14は、その内径がバルブブロック内流路23、23の内径と等しい。あるいはバルブブロック内流路23、23の内径よりわずかに小さい。そして射出シリンダ13、14のボアとバルブブロック内流路23、23は同軸になっている。これらが本実施の形態における大きな特徴になっている。この特徴を備えていることにより、射出時にプランジャ16、17を軸方向に駆動するとき、プランジャ先端部28、29を射出シリンダ13、14の先端部を抜けてバルブブロック7内に滑らかに侵入させることができる。図1の(ア)には第2の射出装置5のプランジャ先端部29が、そして図1の(イ)には第1の射出装置4のプランジャ先端部28が、それぞれバルブブロック内流路23に侵入して実質的に弁体20の近傍まで達している様子が示されている。本実施の形態においては、射出時にこのようにプランジャ先端部28、29が深くバルブブロック7内に侵入するようになっているので、バルブブロック7内における樹脂の残留量を最小限にすることができ、樹脂の長時間の滞留による変質を防止できる。
本発明は他の実施の形態によっても実施が可能であり、図2の(ア)、(イ)には、本実施の第2の形態に係る射出装置4’とバルブブロック7とが示されている。バルブブロック7の3側面には、前実施の形態と同様に可塑化装置2、射出ノズル8等が接続されているが、図において省略されている。この第2の実施の形態に係る射出装置4’は、プランジャ先端部28’の形状に特徴がある。すなわちプランジャ先端部28’の先端28a’の形状は、弁体20の溝面31の形状と一致している。この実施の形態においては、射出時に、図2の(イ)に示されているようにプランジャ先端部28’を弁体20内まで侵入させることができる。これによって射出時に、さらにバルブブロック7内に残留する樹脂の量を少なくすることができる。
図3の(ア)、(イ)には、本実施の第3の形態に係る射出装置4’’とバルブブロック7とが示されている。バルブブロック7の3側面には、第1の実施の形態と同様に可塑化装置2、射出ノズル8等が接続されているが、図において省略されている。この第3の実施の形態に係る射出装置4’’は、2つの特徴がある。第1の特徴は射出シリンダ13’’の内径がバルブブロック内流路23の径より大きい点である。従ってプランジャ先端部28’’の外径は射出シリンダ13’’の内径に合わせて大きくなっている。この実施の形態における第2の特徴は、プランジャ先端部28’’の先端に突起32が設けられている点である。突起32は円筒状に形成されその径はバルブブロック内流路23の径と略等しい。従って射出時に、図3の(イ)に示されているようにプランジャ16’’を駆動すると、プランジャ先端部28’’のうち突起32はバルブブロック内流路23に侵入することができる。つまりこの第3の実施の形態も、射出時にバルブブロック7内に残留する樹脂の量を少なくすることができる。
第1〜3の実施の形態においては、バルブブロック7に設けられているバルブは流路を切換える流路切換バルブ21であるが、流路を開閉する開閉バルブであっても本発明を実施できる。図4の(ア)、(イ)には、開閉バルブ35を備えたバルブブロック7Aが先端に設けられている第4の実施の形態に係る射出装置4Aが示されている。開閉バルブ35は、バルブブロック7A内に明けられたボア19Aと弁体20Aとから構成されており、弁体20Aには直径方向に貫通する貫通孔36が形成されている。貫通孔36の径はバルブブロック内流路23Aの径と等しくなっている。この実施の形態において射出するときは、図4の(ア)に示されているように、開閉バルブ35を回転して樹脂の流路を連通させる。射出シリンダ13とバルブブロック内流路23Aと貫通孔36は内径が等しく、この回転位置においてはこれらは同軸に配置されるので、プランジャ16Aを駆動するとプランジャ先端部28Aはバルブブロック内流路23Aだけでなく弁体20Aも滑らかに貫通することができる。この実施の形態においては射出時においてバルブブロック7A内に残留する樹脂量はほとんどない。
ところで、第1〜4の実施の形態においては射出部は射出ノズル8からなるように説明したが、樹脂をフィルム状に押し出すTダイのようなものも射出部として採用することができる。また、バルブブロック7、7A内には、バルブ21、35は1個のみ設けられているように説明したが、複数個のバルブが設けられていてもよい。例えば複数個のバルブが設けられているバルブブロックの例として、特許文献2において提案されている可塑化射出装置71のような流路切換ブロックをあげることができる。
1 可塑化射出装置 2 可塑化装置
4 第1の射出装置 5 第2の射出装置
7 バルブブロック 8 射出ノズル
10 加熱シリンダ 11 スクリュ
13、14 射出シリンダ
16、17 プランジャ
19 ボア 20 弁体
21 流路切換バルブ 23 バルブブロック内流路
25 第1の弁内流路 26 第2の弁内流路
28、29 プランジャ先端部
35 開閉バルブ

Claims (3)

  1. 射出シリンダと、該射出シリンダ内で軸方向に駆動可能に設けられているプランジャとからなるプランジャ式の射出装置であって、
    前記射出シリンダは先端にバルブブロックが接続され、
    前記バルブブロックは少なくとも1個のバルブが設けられ、
    前記プランジャは、射出時にその先端が前記バルブブロック内の流路に侵入するようになっていることを特徴とするプランジャ式射出装置。
  2. 請求項1に記載のプランジャ式射出装置において、射出時に前記プランジャは前記バルブを構成している可動部である弁体に実質的に達する位置まで侵入することを特徴とするプランジャ式射出装置。
  3. 請求項1または2に記載のプランジャ式射出装置において、前記バルブブロック内の流路の内径は前記射出シリンダの内径と等しいか大きいことを特徴とするプランジャ式射出装置。
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