JP2017144155A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
この種の遊技機として、下記の特許文献1を例示する。
しかし、初期化の直後の挙動(例えば1回目の図柄変動ゲーム)から当該有用な情報を得ることができる遊技機では、十分な期間にわたって遊技に対するモチベーションを維持することが難しく、稼働率低下の原因になる場合がある。
本実施形態の説明において示す方向は、特に断りのない限り、遊技者が遊技機10に正対して視たときの方向、すなわち図に示す遊技機10の正面図における方向とする。
また、以下の説明においては、特に断りのない限り、遊技機10には電源が投入され正常に動作していることを前提として説明する。
まず、本発明を実施する遊技機10の概要について、図1から図3および図6を用いて説明する。
図1は、遊技機10の正面図である。図2は、図1において破線で囲って示す手元領域IIの斜視図である。図3は、前面扉20の裏面を示す図である。図6は、第一実施形態に係る遊技機10の機能ブロック図である。
遊技実行手段は、遊技期間における遊技者の操作に基づいて図柄変動ゲームを実行しうる。本実施形態に係る遊技実行手段は、図6に示す状態制御部110や回動制御部140から構成される。
フラグ設定手段は、図柄変動ゲームにおいて成立しうる入賞役を抽選する内部抽選手段と、内部抽選手段によって抽選された入賞役に対応する当選フラグを設定する。本実施形態に係るフラグ設定手段は、図6に示すフラグ設定部130から構成される。
表示図柄判定手段は、フラグ設定手段によって設定された当選フラグに基づいて、図柄変動ゲームの結果として停止表示された図柄の組合せが入賞役のいずれかに該当する場合に、該当する入賞役の成立を判定する。本実施形態に係る表示図柄判定手段は、図6に示す表示図柄判定部150から構成される。
特典付与手段は、図柄変動ゲームの結果に基づいて特典を付与しうる。本実施形態に係る特典付与手段は、図6に示す状態制御部110や表示図柄判定部150から構成される。
遊技設定手段は、図柄変動ゲームの実行が規制される非遊技期間における利用者の操作に基づいて、特典付与手段による特典の付与されやすさが異なる複数とおりの遊技設定値のいずれかを設定する。本実施形態に係る遊技設定手段は、図3に示す設定変更装置48から構成される。
この特徴により、特定入賞役の成立または当選フラグの設定が行われるまで遊技者のモチベーションを高く維持することができる。
ここで利用者とは、遊技機10を運用・管理する者であり、例えばホール管理者である。遊技者と利用者とは必ずしも別の者である必要はなく、利用者と遊技者が同一の者である場合もありうる。
ここで非遊技期間とは、図柄変動ゲームの実行が規制されている期間であり、前面扉が開扉されている期間や利用者のために設けられたメニューを操作するモード(例えば、図7に示す遊技設定値変更モードST4や遊技設定値確認モードST6)に滞在している期間と、が含まれる。
また、遊技設定値の設定とは、利用者の操作に基づいて設定変更装置48によって行われる処理であって、メイン基板100のRAM102に格納されている遊技データのリセットを伴うものをいう。例えば、以前に設定されていた遊技設定値とは異なる遊技設定値を設定する処理(設定変更)や、以前と設定されていた遊技設定値と同じ遊技設定値を再び設定する処理(打ち直し)が含まれる。
まず、第一実施形態に係る遊技機10について説明する。
図1は、遊技機10の正面図である。図2は、図1において破線で囲って示す手元領域IIの斜視図である。図3は、前面扉20の裏面を示す図である。図4は、前面扉20を除いた遊技機10を示す図である。図5は、遊技機10の電気構成を示す図である。
より具体的には、外枠90の左縁側には三つのヒンジ部96(96a、96b、96c)が設けられており、上段ヒンジ部96aと下段ヒンジ部96cによって前面扉20が軸支され、上段ヒンジ部96aと中段ヒンジ部96bによって遊技機本体部60が軸支されている。
また、前面扉20の裏面側には、図3に示すように、装飾LED基板41と、状態表示LED基板42と、ストップボタン基板43と、スタートレバーセンサ44と、ベットボタン基板45と、メニュー選択ボタン基板46と、メダルセレクタ47と、設定変更装置48と、スピーカ49と、投入メダル通路51と、払出メダル通路52と、返却メダル通路53と、が設けられている。
また、前面扉20の他にも図4に示すように、遊技機10は、遊技機本体部60と、電源装置91と、メダル収納庫93と、メダル補助収納庫95と、を備えている。
前面扉20を開扉すると、図4に示すように、遊技機本体部60の下方に電源装置91が備えられている。電源装置91は、遊技機10の各構成要素に対して電力供給するための装置であり、電源スイッチ92の操作によって起動または停止が制御される。
遊技者が遊技機10の遊技に興じる際には、利用者が電源スイッチ92を操作して電源装置91を起動する必要がある。なお、遊技機本体部60は、電源装置91からの電力供給がオフになっても、オン時に実行していた遊技状態を維持する機能を有していることが好ましい。ボーナス遊技のように遊技者に有利な展開で遊技が進行している最中に電力供給が停止した場合等に、遊技者を失望させないためである。
上部パネル21は透明部材で形成されているので、遊技機10の前方に位置する遊技者は、上部パネル21の裏面側に配置されている遊技機本体部60を上部パネル21越しに視認することができる。
また、下部パネル22は、その表面に遊技機10の機種名や機種に関するキャラクター等が表記されており、後方に設置されたバックライト(図示せず)の点灯によって表記された機種名等が視認しやすくなる。
演出表示領域62は、遊技機本体部60に内蔵された演出表示装置63の表示画面であり、遊技機10の遊技に関する各種演出または各種情報を表示することができる。なお、演出表示装置63としては、例えば、液晶ディスプレイ型の表示装置等を採用することができる。演出表示領域62に表示される演出は、スピーカ49からの音声出力や装飾LED36の発光と連動しており、遊技者の興趣を好適に喚起させることができる。
リール枠64は、遊技機本体部60に内蔵された複数のリール65(65L、65C、65R)の前面側に形成された窓枠で、内部領域と外部領域とに区画されている。リール枠64の内部領域は空洞または透明部材によって形成されており、当該内部領域を介して各リール65の一部が視認可能になっている。また、リール枠64の外部領域は不透明部材(半透明部材や透明部材を着色した部材を含む)で形成されており、当該外部領域を介したリール65の視認を困難としている。
なお、本実施形態における各リール65が回動している場合、原則としてリール65は上から下へと回動する。本明細書において、リールにおける上から下への回動を「順方向」、下から上への回動を「逆方向」と称する。
図柄変動ゲームによって報知されうる特典には、入賞、再遊技、またはボーナス遊技等の有利遊技状態が含まれる。ここで入賞とは、メダルを獲得するために必要な特定の図柄の組合せが表示されることである。また、メダルとは、図柄変動ゲームを実行するために用いられる遊技媒体である。また、再遊技とは、メダルを投入せずに図柄変動ゲームを実行できる遊技状態である。また、ボーナス遊技とは、第一種特別役物、第二種特別役物、またいずれかの特別役物に係る役物連続作動装置のいずれかが作動している遊技状態であり、通常の遊技状態に比べて入賞が成立する確率が高くなる。
リールセンサ66は各リール65に一つずつ設けられている。具体的には、リール65Lに対してリールセンサ66Lが、リール65Cに対してリールセンサ66Cが、リール65Rに対してリールセンサ66Rが、設けられている。
なお、リール65の回動制御については、後に詳述する。
スタートレバーセンサ44は、スタートレバー26がオン状態であるかオフ状態であるかを検知することができる。より具体的には、スタートレバーセンサ44は、前面扉20に対して略垂直であるスタートレバー26をオフ状態として検知し、いずれかの方向に倒されているスタートレバー26をオン状態として検知する。
(i)メダル投入口31からメダルを投入して投入枚数を増やす。
(ii)遊技機10に貯留されているメダルを表すクレジットをベットボタン23の押下によって減算させて投入枚数を増やす。
(iii)前回の図柄変動ゲームにおいてリプレイ図柄が停止表示された場合、当該図柄変動ゲームにおいて再遊技処理が実行されて投入枚数が増える。この場合、遊技者が(i)や(ii)の操作を行わずとも、自動的に当該図柄変動ゲームにおける投入枚数が前回の図柄変動ゲームの投入枚数になる。
例えば、待機状態(電源が投入されているが図柄変動ゲームが実行されていない状態)である場合等はメダル受付可能であるため、メダルセレクタ本体47aはソレノイドを有するメダルブロッカ47bを作動させる。メダルブロッカ47bが作動すると、投入メダル通路51の中途に設けられた突起部(図示せず)が埋没するので、投入メダル通路51はメダル通過を許容する状態になる。このとき、メダル投入口31からメダルが投入されると、当該メダルは投入メダル通路51に流下し、投入メダル通路51の中途に設けられているメダル通過センサ47cによって検知され、収納メダル通路54を通過してメダル収納庫93の中に収納される。
また、図柄変動ゲームの実行中等はメダル受付不能であるため、メダルセレクタ本体47aはメダルブロッカ47bの作動を停止させる。メダルブロッカ47bの作動が停止されると、投入メダル通路51の中途に突起部(図示せず)が突出してメダルの通過を阻害するので、投入されたメダルは投入メダル通路51の中途であって、かつメダル通過センサ47cに検知されない位置に滞留する。投入メダル通路51に滞留しているメダルは、自重によりまたはメダル返却ボタン33の操作により返却メダル通路53に落下してメダル排出口35を経由して下皿37に排出される。
また、ベットボタン基板45には最大ベットボタン23aと単一ベットボタン23bが押下された旨を検知する最大ベットボタンセンサ45aと単一ベットボタンセンサ45bが、それぞれに対して設けられており、これらのセンサの検知に応じて上記の処理が行われる。
最大ベットボタン23aがベットボタンとして用いられる場合は、投入可能表示LED25fが点灯している状態に限られる。一方、最大ベットボタン23aがプッシュボタンとして用いられる場合は、ボタン示唆演出の実行時に必ずしも限られない。例えば、後述するメニュー画面における操作に、最大ベットボタン23aがプッシュボタンとして用いられてもよい。
最大ベットボタンセンサ45aがメイン基板100に実装されたCPU101によって管理されているのに対して、プッシュボタンセンサ45cはサブ基板200に実装されたCPU201によって管理されている点が異なる。
メニュー選択ボタン24は、メニュー画面に係る操作を受け付ける構成要素である。ここでメニュー画面とは、演出表示領域62に表示される遊技機10の操作方法や遊技の解説情報等を示す画面をいい、上記の所定表示に該当する。
遊技者はメニュー選択ボタン24を操作することによってメニュー画面を閲覧することができる。例えば、インターバル期間において決定ボタン24bが押下されると、メニューの一覧とカーソルが演出表示領域62に表示される。遊技者が十字キーボタン24aを操作することによって任意のメニューを示す位置までカーソルを移動し、カーソルがいずれかのメニューを示している場合に遊技者が決定ボタン24bを押下すると当該メニューが演出表示領域62に表示される。
十字キーボタンセンサ46aは、十字キーボタン24aがいずれの方向(決定ボタン24bの中心を基準として上下左右のいずれかの方向)に押下されたのかを検知することができる。
決定ボタンセンサ46bは、決定ボタン24bが押下された旨を検知することができる。
十字キーボタンセンサ46aおよび決定ボタンセンサ46bは、上述のプッシュボタンセンサ45cと同様に、サブ基板200に実装されたCPU201によって管理されている。
状態表示LED25のうち投入枚数表示LED25aは、3つのLEDによって構成されており、投入枚数が一枚増えるごとに、点灯するLEDの数が一つずつ増える。
状態表示LED25のうち貯留枚数表示LED25bは、7セグメントディスプレイによって構成されており、貯留されているメダルの数(クレジット)を数字で表す。
状態表示LED25のうち獲得枚数表示LED25cは、7セグメントディスプレイによって構成されており、入賞によって獲得したメダルの数を数字で表す。
状態表示LED25のうち再遊技表示LED25dは、1つのLEDによって構成されており、図柄変動ゲームにおいてリプレイが停止表示されると点灯する。
状態表示LED25のうち遊技開始表示LED25eは、1つのLEDによって構成されており、当該LEDの点灯によって図柄変動ゲームの開始可能条件が成立している旨を表す。
状態表示LED25のうち投入可能表示LED25fは、1つのLEDによって構成されており、当該LEDの点灯によってメダルの投入が可能である旨を表す。
ストップボタン27に対する遊技者の操作とは、具体的にはストップボタン27を押下することである。また、ここで停止可能条件とは図柄変動ゲームにおける停止表示を実行するための前提条件であり、具体的には以下の条件が含まれる。
(i)回動中のリール65の速度が所定速度に到達していること。
(ii)精算ボタン32、スタートレバー26またはベットボタン23が操作されていないこと。
(iii)その図柄変動ゲームにおいて既に停止操作を受け付けたストップボタン27が再び操作されていないこと。
また、ストップボタン基板43には、ストップボタン27L、ストップボタン27C、ストップボタン27Rが押下された旨を検知するストップボタンセンサ43aが、それぞれに対して設けられており、このセンサの検知に応じて各リール65の停止制御が行われる。すなわち、ストップボタン27とストップボタンセンサ43aによって、後述する回動制御部140による複数のリール65の回動を停止させる契機となる遊技者の操作である停止操作を検知する停止操作検知手段を構成する。
このように、ストップボタンLED28の点灯または消灯によって停止可能条件の成立の可否を判断できるので、遊技者は円滑に停止操作を順次行うことができる。
ここでコマとは、リール65の外周に示されている図柄の一つに対して与えられている領域であり、一つの当該領域または一つの当該領域の上下方向の寸法をいう。本実施形態において、リール65の外周は21コマに等分されており、各コマにそれぞれ一つずつ図柄が配列されている。
なお、本実施形態においてリール65の停止とは、所定のコマを基準に1コマ未満の変動幅でリール65が揺動している状態も含むものとする。
また、リール65Lの上段と、リール65Cの中段と、リール65Rの下段に停止する図柄が形成する略直線(図1において一点鎖線で示す)をラインL4と称す。リール65Lの下段と、リール65Cの中段と、リール65Rの上段に停止する図柄が形成する略直線(図1において一点鎖線で示す)をラインL5と称す。
各スピーカ口38には多数の空洞が設けられており、スピーカ49から出力される音声を適切に出力することができる。
各装飾LED36は、単色で点灯してもよいし、複数色で点灯可能であってもよい。
なお、当然ながら、有効ラインには、入賞に対応する図柄の組合せのみならず、上述の再遊技やボーナス遊技に対応する図柄の組合せも停止表示されうる。
メダル収納庫93に収容されているメダルを払い出す処理は、メダル収納庫93に内蔵されている払出機構(図示せず)によって実行される。より具体的には、払出機構は、メダル収納庫93に収容されているメダルから払出枚数分のメダルを取得し、メダル払出口94から払出メダル通路52に向けて排出させる。払出メダル通路52に排出されたメダルは、メダル排出口35を経由して下皿37に排出される。
また、メダル補助収納庫95に収容されているメダルが所定以上に達することを検知する収納庫エラーセンサ(図示せず)が設けられており、この検知に応じて遊技機10はメダル収納庫93やメダル補助収納庫95に収容されているメダルを回収するように促すエラーを報知する。このエラーの報知のために、上述の演出表示領域62や装飾LED36やスピーカ49が用いられてもよい。
次に、本実施形態における遊技機10の電気構成および機能構成について、図5から図7を用いて説明する。ただし、先に説明した図1から図4に図示される構成要素についても言及するので適宜参照されたい。
なお、図5は、遊技機10の電気構成を示す図である。図6は、第一実施形態に係る遊技機10の機能ブロック図である。図7は、遊技機10に係る種々のモードの状態遷移図である。
サブ基板200は、メイン基板100から入力されたコマンドに基づいて装飾LED基板41、スピーカ49または演出表示装置63等を制御する。サブ基板200も、CPU201、RAM202またはROM203等の電子部品が実装され、これらの電子部品や各種センサ40b等の間で授受するデータや制御信号の処理を実行することによって、演出処理、メニュー画面に係る処理を実現している。ここで、各種センサ40bには、プッシュボタンセンサ45c、十字キーボタンセンサ46a、決定ボタンセンサ46b等が含まれる。
また、サブ基板200によって実現される機能構成には、図6に示すように、サブ統括部210、演出表示部220、音声出力部230およびLED発光部240が含まれる。
なお、図6に図示する構成要素は、メイン基板100またはサブ基板200に含まれる機能構成のすべてとは限らず、ここに図示されない機能構成が存在してもよい。
また、図7には図示していないが、メダル収納庫93の中にメダルが無い場合や遊技機10にエラー(故障や処理の不具合等)が発生した場合についても、状態制御部110は遊技不能であると判定して遊技を停止させ、遊技可能モードST3から遊技不能モードST5に移行させる。
より詳細には、状態制御部110は、最大ベットボタン23aまたは単一ベットボタン23bの押下が検知された場合、記憶しているクレジットから所定の値を減算する。
また、状態制御部110は、停止表示されている図柄の組合せが表示図柄判定部150によって入賞と判定された場合、その入賞の特典として割り当てられているメダル数に相当する値を、記憶しているクレジットに加算する。この加算処理において、記憶しているクレジットが上限値に到達するとき、状態制御部110は、超過したメダル数に相当するメダルをメダル収納庫93に払い出させる。また、状態制御部110は、精算ボタン32の押下が検知されたとき、記憶しているクレジットに相当するメダルをメダル収納庫93に払い出させる。
なお、図7では図示しないが他の内部状態に滞在している最中に、遊技機10にエラーが発生した場合の少なくとも一部については、遊技不能モードST5に移行させることを要する場合がある。このような場合については、状態制御部110は、遊技不能モードST5から遊技可能モードST3への移行は規制することが好ましい。
設定変更装置48による遊技設定値の変更のために必要な操作については、上述したので、ここでの説明は省略する。
遊技設定値確認モードST6の滞在中は、その時点で設定されている遊技設定値が設定表示LED48cに表示されるが、設定変更装置48による遊技設定値の変更ができないように規制されている。
遊技設定値確認モードST6の滞在中に設定キースイッチ48aの操作が解除された場合、状態制御部110は遊技設定値確認モードST6から遊技不能モードST5に移行させる。
ここでフリーズ演出とは、少なくとも一つのリール65が回動しているにも関わらず、回動している当該リール65に対応するストップボタン27が遊技者の操作を受け付けない状態をいう。フリーズ演出において行われる図柄の変動表示や停止表示は図柄変動ゲームではなく、フリーズ演出が直接的に図柄変動ゲームの結果に影響をおよぼすことはない。
なお、リール65の回動角度(移動コマ数)は、回動制御部140が出力したパルス信号の長さに比例して増大する。また、リール65の回動速度は、回動制御部140が出力したパルス信号の周波数に比例して増大する。
ここで入賞役が成立するとは、内部抽選部120によって抽選された入賞役に対応している図柄の組合せが、図柄変動ゲームの結果として有効ライン上に停止表示されることをいう。なお、本実施形態に係る有効ラインは、その図柄変動ゲームに用いられるメダルの投入枚数によって異なる。なお、図柄変動ゲームに用いられるメダルの投入枚数は、規定数とも称される。
例えば、規定数が1枚である場合、有効ラインはラインL2のみである。また、規定数が2枚である場合、有効ラインはラインL1、ラインL2、ラインL3の3つである。また、規定数が3枚である場合、有効ラインはラインL1〜L5の5つである。
演出表示部220は、演出表示装置63を制御する機能を有し、メイン基板100によって実行される図柄変動ゲームと連動して表示出力による演出を演出表示装置63に実行させる。
音声出力部230は、スピーカ49を制御する機能を有し、メイン基板100によって実行される図柄変動ゲームと連動して音声出力による演出をスピーカ49に実行させる。
LED発光部240は、装飾LED基板41に搭載されているLEDを制御する機能を有し、メイン基板100によって実行される図柄変動ゲームと連動して発光出力による演出をLEDに実行させる。
すなわち、遊技機10は種別が異なる複数の制御要素(演出表示装置63、スピーカ49、装飾LED基板41)を備えており、サブ統括部210は複数の制御要素を作動させうる。ここで「種別が異なる複数の制御要素」とは、演出制御手段の制御対象であって、その作動が遊技者に認識されうるものをいう。本実施形態では、演出表示装置63、スピーカ49および装飾LED基板41を制御要素として図示したが、これらとは異なる種別の制御要素として装飾可動体(演出役物)等を遊技機10はさらに備えてもよい。
より具体的には、サブ統括部210は、一部の演出実行中やメニュー画面の表示中に各種センサ40bからの検知信号を入力した場合、演出表示部220に働きかけて演出表示領域62に係る表示を変更させたり、音声出力部230に働きかけてサウンドエフェクトをスピーカ49から出力させたり、LED発光部240に働きかけて特殊な発光パターンで装飾LED基板41に搭載されている装飾LED36を発光させたりできる。
次に、本実施形態における遊技進行に係るメインフローについて、図8および図9を用いて説明する。ただし、先に説明した図1から図6に図示される構成要素についても言及するので適宜参照されたい。
メイン基板100は、図8および図9に示すステップS102からステップS146までの一連の処理を行う間に1回の図柄変動ゲームを実行し、当該一連の処理を繰り返し実行することによって図柄変動ゲームを繰り返し実行することができる。
なお、図8および図9に示す各処理は一具体例であって、ここで挙げた処理以外の処理が、メイン基板100によって実行されてもよい。また、図8および図9に示す一連の処理のうち少なくとも一部が、必ずしもメイン基板100によって実行されなくてもよい。
本実施形態に係る遊技開始処理には、例えば、次のような処理が含まれる。
(i)前回の図柄変動ゲームに係る各種データを保存する処理。
(ii)前回の図柄変動ゲームにおいて停止表示された図柄を示すデータをクリアする処理。
(iii)その時点において設定されている遊技設定値を取得する処理。
本実施形態に係るメダル受付開始処理には、例えば、次のような処理が含まれる。
(i)メダルブロッカ47bを作動させる処理。
(ii)前回の図柄変動ゲームの結果として再遊技が作動している場合に、当該図柄変動ゲームに対して掛けられたメダルと同じ数のメダルを次回の図柄変動ゲームに対して掛ける処理。
また、前回の図柄変動ゲームの結果として再遊技が作動している場合(ステップS106のYES)、ステップS108の処理を実行せずに、後述するステップS110の処理に移行する。
本実施形態に係るメダル管理処理には、例えば、次のような処理が含まれる。
(i)メダル投入口31からメダルが投入されたことを検知した場合に、投入された当該メダルが投入メダル通路51を正常に通過したことをチェックする処理。
(ii)(i)に記載した処理によって、正常に通過したことが確認されたメダルを、次回の図柄変動ゲームに対して掛ける処理。または、次回の図柄変動ゲームに対する掛けたメダルが既に上限(3枚)に達している場合には、正常に通過したことが確認されたメダルに相当する数をクレジット数に加算する処理。
(iii)次回の図柄変動ゲームに対する掛けたメダルが既に上限に達している場合であって、かつクレジット数も上限(50枚)に達している場合には、投入メダル通路51におけるメダルの通過をメダルブロッカ47bに阻害させる処理。
(iv)ベットボタン23の押下を検知した場合に、押下したベットボタン23に対応するメダル数をクレジット数から減じて、減じたメダル数を次回の図柄変動ゲームに対して掛ける処理。
(v)精算ボタン32の押下を検知した場合であって、かつ精算可能なメダルが存在する場合に、そのメダルを払い出す処理。
本実施形態に係るリール回動開始チェックにおいてチェックされる図柄変動ゲームの開始可能条件には、例えば、次のような項目が含まれる。
(i)図柄変動ゲームを開始するために必要な数(規定数)のメダルが既に掛けられていること。
(ii)ストップボタン27のいずれも操作されていないこと。
(iii)スタートレバーセンサ44が正常に働いていること。
なお、スタートレバーセンサ44による検知の待機中については、状態制御部110は、上述のステップS106からステップS110の処理を繰り返し行う。
なお、本実施形態に係る内部抽選において抽選されうる入賞役については、図12を用いて上述したので、ここでの詳細な説明は省略する。
ステップS120において、複数のリール65のうちいずれかについて、検知されている通過中の図柄番号の値が異常であると判定した場合(ステップS122のYES)、回動制御部140は、異常と判定したリール65に対して、再びステップS118の処理を行う。この処理は、リールの再起動とも称される。
また、ステップS120において、複数のリール65のうちいずれかについて、検知されている通過中の図柄番号の値が正常であると判定した場合(ステップS122のNO)、リールを再起動することなく、次の処理に移行する。
そして、全てのリール65の回動速度が所定速度に到達した後に(ステップS124のYES)、回動制御部140は、リール65に係る回動時間の計測を開始する(ステップS126)。そして、回動制御部140は、リール65の回動を停止するための要求(停止要求)の有無をチェックする処理であるリール停止受付チェックを実行する(ステップS128)。
本実施形態に係るリール停止受付チェックには、例えば、次のような処理が含まれる。
(i)ストップボタン27(ストップボタン27L、ストップボタン27C、ストップボタン27R)の操作をストップボタンセンサ43aが検知すると、操作されたストップボタン27に対応するリール65への停止要求を、状態制御部110から回動制御部140が受け付ける処理。なお、(i)の処理は、リールの通常停止受付とも称される。
(ii)リール65の回動を開始させた後のいずれかのタイミング、例えば、ステップS124の判定が肯定されたタイミングを基準としてリール回動に係るタイマをセットし、当該タイマによる計測時間が所定時間を超えた場合に、ストップボタン27の操作が無いリール65への停止要求を、状態制御部110から回動制御部140が受け付ける処理。なお、(ii)の処理は、リールの自動停止受付とも称される。
また、ステップS128において回動制御部140が停止要求を受け付けていない場合(ステップS130のNO)、上記の図柄組合せ制御が実行されないまま次の処理に移行する。
(i)停止要求を受け付けた時点において基準位置を通過している図柄の図柄番号を、停止受付時図柄番号として、RAM102の所定アドレスに格納する。
(ii)ステップS128において通常停止受付が実行された場合には、回動制御部140は、ステップS116において設定された当選フラグまたは非当選フラグ、および(i)の処理で格納された停止受付時図柄番号に基づいて、当該停止受付時図柄番号が示す図柄または当該図柄から回動方向に4コマの範囲内にある図柄のいずれかを、基準位置に停止させる図柄として決定する。
(iii)ステップS128において自動停止受付が実行された場合には、回動制御部140は、ステップS116において設定された当選フラグまたは非当選フラグに関わらず入賞役が非成立(ハズレ)になるように、(i)の処理で格納された停止受付時図柄番号が示す図柄または当該図柄から回動方向に4コマの範囲内にある図柄のいずれかを、基準位置に停止させる図柄として決定する。なお、(iii)の処理は、蹴飛ばし制御とも称される。
(iv)回動制御部140は、(ii)または(iii)のように決定した図柄を基準位置に停止させる。
なお、ステップS134におけるコマンド出力は、処理の度に実行される必要はなく、状態制御部110によって演出を実行するものと判断される場合に実行されれば足りる。
また、停止表示時出力処理を終えた時点において、全てのリール65が停止している場合(ステップS136のYES)には、表示図柄判定部150による判定処理が行われる(ステップS138)。
なお、ステップS140において付与されたメダルは、原則としてクレジット数に貯留記憶される。ただし、クレジット数が上限に達した場合には、状態制御部110はメダル収納庫93に内蔵されている払出機構(図示せず)を制御して、クレジット数を超える数に相当するメダルを、メダル収納庫93からメダル排出口35に払い出させる。
ステップS142において要求される演出には、例えば、ボーナス図柄の停止表示に伴ってボーナス遊技に移行した場合に実行されるボーナス開始演出が含まれる。
なお、ステップS142におけるコマンド出力は、処理の度に実行される必要はなく、状態制御部110によって演出を実行するものと判断される場合に実行されれば足りる。
ステップS144において、収納庫エラーセンサが異常を検知していることが確認された場合、状態制御部110は、エラー表示の要求を含むコマンドを、指令生成部160を介してサブ統括部210に出力する。また、サブ統括部210は、演出表示部220を制御して演出表示装置63にエラー表示を表示させると共に、音声出力部230を制御してスピーカ49からエラー音を出力させる。
本実施形態に係る遊技終了チェックにおけるチェック対象には、例えば、次のような項目が含まれる。
(i)再遊技の作動を終了させること。
(ii)ボーナス遊技を終了させること。
本実施形態に係る遊技機10は、表示図柄判定部150が特定入賞役の成立を判定した場合の一部において、遊技設定値の設定を示唆する特定の挙動を示しうる。より具体的には、遊技機10は、一の回の遊技設定値の設定後に最初に作動するビッグボーナス遊技において、通常音とは異なる特別な効果音(以下、特別音と称する)をスピーカ49から出力することを特定の挙動として行いうる。
すなわち、本実施形態に係る特定入賞役はビッグボーナス遊技に対応する入賞役(役物連続作動装置)であり、本実施形態に係る特定の挙動はビッグボーナス遊技時における特別音の出力である。言い換えれば、状態制御部110(特典付与手段)は、特定入賞役の成立に対応する特典として、通常遊技状態とは異なるボーナス遊技状態(特別遊技状態)へ移行させる。
なお、本実施形態に係る遊技機10は、それ以降に作動するビッグボーナス遊技(2回目以降のビッグボーナス遊技)において通常音をスピーカ49から出力する。
このように、利用者が一の回の遊技設定値を設定してから特定入賞役が成立した回数が所定回数以下である期間に特定の挙動が示されうるので、少なくとも当該期間にわたって遊技者のモチベーションを高く維持することができる。
遊技機10を利用して営業活動しているホール(遊技場)においては、営業時間外の時間(非営業時間)に利用者が遊技設定値を設定し、営業時間中に利用者が遊技設定値を変更しないのが一般的である。
図10に示す例では、1日目の非営業時間(イ)に遊技設定値の設定(ト)が行われ、3日目の非営業時間(ハ)に遊技設定値の設定(チ)が行われる場合を表している。
また、図10に示すとおり、遊技設定値の設定(ト)と遊技設定値の設定(チ)との間の期間において、他の遊技設定値の設定は行われていない。すなわち、遊技設定値の設定(ト)が一の回の遊技設定値の設定であり、遊技設定値の設定(チ)が次の回の遊技設定値の設定になっている。
このとき、遊技者は、ビッグボーナス遊技の回数を計数し、計数したビッグボーナス遊技の回数を遊技者が視認可能に表示するカウンタ(図示せず)によって、営業時間(ニ)における最初のビッグボーナス遊技であることが認識できる。なお、上記のカウンタは、遊技機10に備え付けられているものであってもよいし、遊技機10とは異なる外部設備(ホールの島設備)として遊技機10に付帯されているものであってもよい。また、このカウンタは、一般的に、日をまたぐ(次の営業日になる)とカウント数がクリアになる。また、このカウンタが計数する対象は営業時間内に作動したビッグボーナス遊技の回数であるため、当該カウンタに表示される回数は、遊技設定値の設定後に作動したビッグボーナス遊技の回数(特定入賞役の成立回数)と必ずしも一致しない。
また、営業時間(ニ)における最初のビッグボーナス遊技において特別音が出力されるので、遊技機10の仕様を認識している遊技者は、非営業時間(イ)において遊技設定値の設定(ト)が行われた旨を判断することができる。
このとき、遊技者は、上記のカウンタによって、営業時間(ホ)における最初のビッグボーナス遊技であることが認識できる。また、営業時間(ホ)における最初のビッグボーナス遊技において通常音が出力されるので、遊技機10の仕様を認識している遊技者は、非営業時間(ロ)において遊技設定値の設定が行われていない旨を判断することができる。
次に、第二実施形態に係る遊技機10について、図11と図12とを用いて説明する。図11は、第二実施形態に係る遊技機の機能ブロック図である。図12は、第二実施形態に係る演出表示領域62に表示される表示画面の一例(表示画面DR1)を示す図である。
なお、図1から図5に図示される各構成要素は、第一実施形態でも第二実施形態でも共通であるため、本実施形態の説明においても用いる場合がある。
ここで事前設定手段とは、非遊技期間における利用者の操作に基づいて複数とおりの事前設定モードのいずれかを設定するものであり、本実施形態では図11に示す事前設定部111により構成される。
ここで事前設定モードとは、特定の挙動の発生の有無や特定の挙動の発生しやすさに影響を与える内部状態であって、非遊技期間において利用者の操作に基づいて選択的に設定することができるものである。本実施形態に係る事前設定モードには、図12に示される表示画面DR1に表示される事前設定モード1〜3が含まれる。遊技設定値確認モードST6の滞在中において、事前設定部111は、利用者によって所定の操作が行われた場合に、事前設定モード1〜3のうちいずれかを選択して設定することができる。
図12に示す表示画面DR1は、事前設定モードを設定する機能、すなわち事前設定部111の機能に係る操作を、利用者に明示するためのメニュー画面である。
表示画面DR1は、遊技設定値確認モードST6の滞在中に演出表示領域62に表示される。なお、表示画面DR1を表示させるために、所定の操作を要してもよいし、遊技設定値確認モードST6に移行すると自動的に表示されてもよい。
なお、図12に表記する「BB」とは、第一種特別役物に係る役物連続作動装置が作動している遊技状態であり、上記のビッグボーナス遊技と同義である。
換言すれば、遊技期間において事前設定モード1(本発明の第一モード)が設定されており、かつ一の回の遊技設定値の設定後に実行される図柄変動ゲームに対してビッグボーナス遊技の契機となる入賞役が成立した場合、一の回の遊技設定値の設定後に当該入賞役が成立した回数が所定回数(本実施形態では一回)以下であれば特別音を出力し、一の回の遊技設定値の設定後に当該入賞役が成立した回数が所定回数を超えていれば、特別音を出力しない。
換言すれば、遊技期間において事前設定モード2(本発明の第三モード)が設定されており、かつ一の回の遊技設定値の設定後に実行される図柄変動ゲームに対してビッグボーナス遊技の契機となる入賞役が成立した場合、一の回の遊技設定値の設定後に当該入賞役が成立した回数に関わらず、所定の確率(本実施形態では1/10)で特別音を出力する。
換言すれば、遊技期間において事前設定モード3(本発明の第二モード)が設定されており、かつ一の回の遊技設定値の設定後に実行される図柄変動ゲームに対してビッグボーナス遊技の契機となる入賞役が成立した場合、一の回の遊技設定値の設定後に当該入賞役が成立した回数が所定回数(本実施形態では一回)以下であれば特別音を出力し、一の回の遊技設定値の設定後に当該入賞役が成立した回数が所定回数を超えていれば、所定の確率(本実施形態では1/10)で特別音を出力する。
まず、吹き出しBA1に示されるように、十字キーボタン24aの上下を押下して、選択している事前設定モードを切り替える。ここで選択している事前設定モードとは、マーカーMK1が重畳して表示される事前設定モードである。マーカーMK1は、透過性の表示であるため、事前設定モードに重畳して表示されたとしても、利用者は当該事前設定モードに係る表示を視認することができる。
次に、吹き出しBA2に示されるように、決定ボタン24bを押下して、選択した事前設定モードを確定させる。この操作によって確定された事前設定モードが、事前設定部111によって設定される事前設定モードになる。
なお、ここで述べた操作方法は事前設定モードの選択操作の一具体例であって、当該選択操作の態様は特に制限されるものではない。
一方で、設定されている事前設定モードを遊技者が認識していない場合、当該カウンタの計数が一回目であるときに作動するビッグボーナス遊技において特別音が出力されたとしても、そのホールの営業開始前に遊技設定値が設定されたとは必ずしもいえない。設定されている事前設定モードが、事前設定モード2または事前設定モード3である可能性があるからである。
また、事前設定モード2はビッグボーナス遊技の作動時に所定の確率(10%)で特別音を出力する態様であるため、事前設定モード2が設定されていることを遊技者が認識していたとしても、一回目のビッグボーナス遊技の作動より前(ホールの営業開始前)に遊技設定値が設定されたことを識別しがたい。換言すれば、この場合における特別音の出力によって遊技設定値の設定が行われたことを遊技者が識別できる確度は、所定の確率に等しい。
また、事前設定モード3が設定されていることを遊技者が認識している場合には、事前設定モード1と同様に、一回目のビッグボーナス遊技の作動時に特別音がスピーカ49から出力されることをもって、当該ビッグボーナス遊技の作動より前(ホールの非営業時間)に遊技設定値が設定されたことを確実に識別できる。換言すれば、この場合における特別音の出力(特定の挙動)によって遊技設定値の設定が行われたことを遊技者が識別できる確度(信頼度)も、100%である。
このように、本実施形態に係る事前設定モード1〜3は、同じ状況であっても、特別音が出力される確率が異なる。すなわち、一の回の遊技設定値の設定後に実行される図柄変動ゲームに対して特定入賞役が成立した場合であって、かつ一の回の遊技設定値の設定後に特定入賞役が成立した回数が予め定められた所定回数以下である場合であっても、設定されている事前設定モードの種別によって特定の挙動を示す確率が異なる。
しかしながら、このような場合であっても、それ以降のビッグボーナス遊技の作動において通常音が出力される回数が増すほど、設定されている事前設定モードが事前設定モード2である心証を強めるので、一回目のビッグボーナス遊技の作動より前(ホールの非営業時間)に遊技設定値が設定されたことについて、遊技者は確信を深めうる。
一方で、それ以降のビッグボーナス遊技の作動において一度でも特別音が出力された場合、設定されている事前設定モードが事前設定モード1である可能性はなくなり、事前設定モード2または事前設定モード3のいずれかになる。この状況において、事前設定モードがいずれであるかの判断は困難であり、さらに一回目のビッグボーナス遊技の作動より前(ホールの非営業時間)に遊技設定値が設定されたことについても、遊技者は識別しがたい。
このように、利用者が一の遊技設定値を設定してから特定入賞役が成立した回数が所定回数以下である期間に特定の挙動が示されうるので、当該期間における遊技者の遊技興趣を高め、結果として遊技機10の稼動率を上げることができる。
次に、第三実施形態に係る遊技機10について、図13を用いて説明する。図13は、第三実施形態に係る演出表示領域62に表示される表示画面の一例(表示画面DR2)を示す図である。
なお、図1から図5および図11に図示される各構成要素は、第二実施形態でも第三実施形態でも共通であるため、本実施形態の説明においても用いる場合がある。
すなわち、本実施形態は、ビッグボーナス遊技の確定画面時に特別画像が演出表示領域62に表示されることを特定の挙動として扱う点について、第二実施形態と異なる。
なお、図13に表記する「BB」とは、図12に表記する「BB」と同様に、ビッグボーナス遊技のことである。また、ビッグボーナス遊技の確定画面とは、ビッグボーナス遊技の作動に係る当選フラグが設定されていることを、遊技者に確定的に明示する内容を含む画面である。すなわち、ビッグボーナス遊技の確定画面は、ビッグボーナス遊技の作動に係る当選フラグが設定されている場合に表示されうる。
換言すれば、遊技期間において事前設定モードA(本発明の第四モード)が設定されており、かつ一の回の遊技設定値の設定後に実行される図柄変動ゲームに対してビッグボーナス遊技の契機となる入賞役に対応する当選フラグが設定された場合、一の回の遊技設定値の設定後に当該当選フラグが設定された回数が所定回数(本実施形態では一回)以下であれば特別画像を表示し、一の回の遊技設定値の設定後に当該当選フラグが設定された回数が所定回数を超えていれば特別画像を表示しない。
換言すれば、遊技期間において事前設定モードB(本発明の第六モード)が設定されており、かつ一の回の遊技設定値の設定後に実行される図柄変動ゲームに対してビッグボーナス遊技の契機となる入賞役に対応する当選フラグが設定された場合、一の回の遊技設定値の設定後に当該当選フラグが設定された回数に関わらず、所定の確率(本実施形態では1/10)で特別画像を表示する。
換言すれば、遊技期間において事前設定モードC(本発明の第五モード)が設定されており、かつ一の回の遊技設定値の設定後に実行される図柄変動ゲームに対してビッグボーナス遊技の契機となる入賞役に対応する当選フラグが設定された場合、一の回の遊技設定値の設定後に当該当選フラグが設定された回数が所定回数(本実施形態では一回)以下であれば特別画像を表示し、一の回の遊技設定値の設定後に当該当選フラグが設定された回数が所定回数を超えていれば、所定の確率(本実施形態では1/10)で特別画像を表示する。
一方で、設定されている事前設定モードを遊技者が認識していない場合、一回目のビッグボーナス遊技の確定画面時に特別画像が表示されたとしても、そのホールの営業開始前に遊技設定値が設定されたとは必ずしもいえない。設定されている事前設定モードが、事前設定モードBまたは事前設定モードCである可能性があるからである。
このように、利用者が一の回の遊技設定値を設定してから特定入賞役に対応する当選フラグが設定された回数が所定回数以下である期間に特定の挙動が示されうるので、少なくとも当該期間にわたって遊技者のモチベーションを高く維持することができる。その結果として遊技機10の稼動率を上げることができる。
<第四実施形態に係る遊技機10について>
次に、第四実施形態に係る遊技機10について、図14を用いて説明する。図14は、第四実施形態に係る演出表示領域62に表示される表示画面の一例(表示画面DR3)を示す図である。
なお、図1から図5および図11に図示される各構成要素は、第二実施形態でも第三実施形態でも第四実施形態でも共通であるため、本実施形態の説明においても用いる場合がある。
すなわち、本実施形態に係る遊技機10は、遊技期間において事前設定モード4(本発明の第七モード)が設定されている場合、特定入賞役の成立または特定入賞役に対応する当選フラグの設定が行われたとしても特定の挙動を示さない。一方で、遊技期間において他の事前設定モード1〜3が設定されている場合には、特定入賞役の成立または特定入賞役に対応する当選フラグの設定を契機として、特定の挙動を示しうる。
この特徴により、遊技設定値の設定処理の有無を示唆しうる特定の挙動を遊技期間において許容するか規制するかを利用者が任意に定めることができる。従って、遊技機の運用を戦略的に行うことができる。
ここまで図1から図14を用いて説明される実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
例えば、メダル投入時に出力されるベット音、メダルの払出時に出力される払出音、図柄変動ゲームの開始時に出力されるスタート音、リプレイの作動時に出力されるリプレイ音、ボーナス遊技に係る図柄が二つのリール65で揃った際に出力されるテンパイ音等の効果音が特別音であることが、特定の挙動である態様で本発明が実施されてもよい。
或いは、演出表示領域62に表示される演出用の画像(静止画および動画を含む)が特別な画像であることが、特定の挙動である態様で本発明が実施されてもよい。ここで演出用の画像には、例えば、フリーズ演出中に再生される動画、ART(アシストリプレイタイム)の初期ゲーム数の報知画面、ARTの上乗せゲーム数の報知画面等が含まれる。
或いは、装飾LED36が特別な態様で発光すること、特定の装飾可動体(演出用役物)が作動すること、リール65の回動が特別であること等が、特定の挙動である態様で本発明が実施されてもよい。
或いは、演出態様は通常であるものの、その実行順序が特別になることが、特定の挙動である態様で本発明が実施されてもよい。具体的には通常であればイ→ロ→ハ→・・・の順序で実行される演出が、イ→ハ→ロ→・・・(通常の実行順序の法則が崩れる態様)になったり、イ→ニ→ハ→・・・(通常の演出の中に特別な演出が混在する態様)になったり、といったことが特定の挙動であってもよい。
換言すれば、この変形例に係る遊技機は、一の回の遊技設定値の設定後から次回の遊技設定値の設定前における遊技期間において、遊技者が識別しうる特定の挙動を示すことによって、一の回の遊技設定値の設定において設定された遊技設定値を遊技者に示唆可能である。そして、当該遊技機は、特定入賞役の成立または特定入賞役に対応する当選フラグの設定の少なくとも一方を契機として、特定の挙動を示しうることを特徴とする。
この特徴により、特定入賞役の成立または当選フラグの設定が行われるまで遊技者のモチベーションを高く維持することができ、その結果として遊技機の稼働率を向上させることが可能になる。
ここで特定の挙動によって示唆されうる遊技設定値は、遊技設定値そのものを定量的に示すものであってもよいし、遊技設定値の高低を定性的に示すものであってもよい。
(1)遊技期間における遊技者の操作に基づいて図柄変動ゲームを実行しうる遊技実行手段と、前記図柄変動ゲームにおいて成立しうる入賞役を抽選する内部抽選手段と、前記内部抽選手段によって抽選された前記入賞役に対応する当選フラグを設定するフラグ設定手段と、前記フラグ設定手段によって設定された前記当選フラグに基づいて、前記図柄変動ゲームの結果として停止表示された図柄の組合せが前記入賞役のいずれかに該当する場合に、該当する前記入賞役の成立を判定する表示図柄判定手段と、前記図柄変動ゲームの結果に基づいて特典を付与しうる特典付与手段と、前記図柄変動ゲームの実行が規制される非遊技期間における利用者の操作に基づいて、前記特典付与手段による前記特典の付与されやすさが異なる複数とおりの遊技設定値のいずれかを設定する遊技設定手段と、を備え、一の回の前記遊技設定値の設定後から次回の前記遊技設定値の設定前における前記遊技期間において、遊技者が識別しうる特定の挙動を示すことによって、前記一の回の遊技設定値の設定が行われたことを遊技者に示唆可能であって、特定入賞役の成立または前記特定入賞役に対応する前記当選フラグの設定の少なくとも一方を契機として、前記特定の挙動を示しうる遊技機。
(2)遊技期間における遊技者の操作に基づいて図柄変動ゲームを実行しうる遊技実行手段と、前記図柄変動ゲームにおいて成立しうる入賞役を抽選する内部抽選手段と、前記内部抽選手段によって抽選された前記入賞役に対応する当選フラグを設定するフラグ設定手段と、前記フラグ設定手段によって設定された前記当選フラグに基づいて、前記図柄変動ゲームの結果として停止表示された図柄の組合せが前記入賞役のいずれかに該当する場合に、該当する前記入賞役の成立を判定する表示図柄判定手段と、前記図柄変動ゲームの結果に基づいて特典を付与しうる特典付与手段と、前記図柄変動ゲームの実行が規制される非遊技期間における利用者の操作に基づいて、前記特典付与手段による前記特典の付与されやすさが異なる複数とおりの遊技設定値のいずれかを設定する遊技設定手段と、を備え、一の回の前記遊技設定値の設定後から次回の前記遊技設定値の設定前における前記遊技期間において、遊技者が識別しうる特定の挙動を示すことによって、前記一の回の遊技設定値の設定において設定された前記遊技設定値を遊技者に示唆可能であって、前記特定入賞役の成立または前記特定入賞役に対応する前記当選フラグの設定の少なくとも一方を契機として、前記特定の挙動を示しうる遊技機。
(3)前記一の回の遊技設定値の設定後に実行される前記図柄変動ゲームに対して前記特定入賞役が成立した場合であって、かつ前記一の回の遊技設定値の設定後に前記特定入賞役が成立した回数が予め定められた所定回数以下である場合、前記特定の挙動を示しうる(1)または(2)に記載の遊技機。
(4)前記非遊技期間における利用者の操作に基づいて複数とおりの事前設定モードのいずれかを設定する事前設定手段を備え、前記遊技期間において前記事前設定モードのいずれかである第一モードが設定されており、かつ前記一の回の遊技設定値の設定後に実行される前記図柄変動ゲームに対して前記特定入賞役が成立した場合、前記一の回の遊技設定値の設定後に前記特定入賞役が成立した回数が前記所定回数以下であれば、前記特定の挙動を示し、前記一の回の遊技設定値の設定後に前記特定入賞役が成立した回数が前記所定回数を超えていれば、前記特定の挙動を示さない(3)に記載の遊技機。
(5)前記遊技期間において前記第一モードとは異なる前記事前設定モードである第二モードが設定されており、かつ前記一の回の遊技設定値の設定後に実行される前記図柄変動ゲームに対して前記特定入賞役が成立した場合、前記一の回の遊技設定値の設定後に前記特定入賞役が成立した回数が前記所定回数以下であれば、前記特定の挙動を示し、前記一の回の遊技設定値の設定後に前記特定入賞役が成立した回数が前記所定回数を超えていれば、所定の確率で前記特定の挙動を示しうる(4)に記載の遊技機。
(6)前記遊技期間において前記第一モードとも前記第二モードとも異なる前記事前設定モードである第三モードが設定されており、かつ前記一の回の遊技設定値の設定後に実行される前記図柄変動ゲームに対して前記特定入賞役が成立した場合、前記一の回の遊技設定値の設定後に前記特定入賞役が成立した回数に関わらず、所定の確率で前記特定の挙動を示しうる(5)に記載の遊技機。
(a)前記非遊技期間における利用者の操作に基づいて複数とおりの事前設定モードのいずれかを設定する事前設定手段を備え、前記特定の挙動が行われた場合に、前記一の回の遊技設定値の設定が行われたことを遊技者が識別できる確度が、設定されている前記事前設定モードの種別によって異なる(1)または(2)に記載の遊技機。
(b)前記特典付与手段は、前記特定入賞役の成立に対応する前記特典として、通常遊技状態とは異なる特別遊技状態へ移行させる(1)または(2)に記載の遊技機。
(c)前記一の回の遊技設定値の設定後に実行される前記図柄変動ゲームに対して前記特定入賞役に対応する前記当選フラグが設定された場合であって、かつ前記一の回の遊技設定値の設定後に当該当選フラグが設定された回数が予め定められた所定回数以下である場合、前記特定の挙動を示しうる(1)または(2)に記載の遊技機。
(d)前記非遊技期間における利用者の操作に基づいて複数とおりの事前設定モードのいずれかを設定する事前設定手段を備え、前記遊技期間において前記事前設定モードのいずれかである第四モードが設定されており、かつ前記一の回の遊技設定値の設定後に実行される前記図柄変動ゲームに対して前記特定入賞役に対応する前記当選フラグが設定された場合、前記一の回の遊技設定値の設定後に当該当選フラグが設定された回数が前記所定回数以下であれば、前記特定の挙動を示し、前記一の回の遊技設定値の設定後に当該当選フラグが設定された回数が前記所定回数を超えていれば、前記特定の挙動を示さない(c)に記載の遊技機。
(e)前記遊技期間において前記第四モードとは異なる前記事前設定モードである第五モードが設定されており、かつ前記一の回の遊技設定値の設定後に実行される前記図柄変動ゲームに対して前記特定入賞役に対応する前記当選フラグが設定された場合、前記一の回の遊技設定値の設定後に当該当選フラグが設定された回数が前記所定回数以下であれば、前記特定の挙動を示し、前記一の回の遊技設定値の設定後に当該当選フラグが設定された回数が前記所定回数を超えていれば、所定の確率で前記特定の挙動を示しうる(d)に記載の遊技機。
(f)前記遊技期間において前記第四モードとも前記第五モードとも異なる前記事前設定モードである第六モードが設定されており、かつ前記一の回の遊技設定値の設定後に実行される前記図柄変動ゲームに対して前記特定入賞役に対応する前記当選フラグが設定された場合、前記一の回の遊技設定値の設定後に当該当選フラグが設定された回数に関わらず、所定の確率で前記特定の挙動を示しうる(e)に記載の遊技機。
(g)前記遊技期間において前記第一モードから前記第六モードのいずれとも異なる前記事前設定モードのいずれかである第七モードが設定されている場合、前記特定入賞役の成立または前記特定入賞役に対応する前記当選フラグの設定が行われたとしても前記特定の挙動を示さない(3)から(6)または(c)から(f)のいずれか一つに記載の遊技機。
20 前面扉
21 上部パネル
22 下部パネル
23 ベットボタン
23a 最大ベットボタン
23b 単一ベットボタン
24 メニュー選択ボタン
24a 十字キーボタン
24b 決定ボタン
25 状態表示LED
25a 投入枚数表示LED
25b 貯留枚数表示LED
25c 獲得枚数表示LED
25d 再遊技表示LED
25e 遊技開始表示LED
25f 投入可能表示LED
26 スタートレバー
27(27L、27C、27R) ストップボタン
28 ストップボタンLED
31 メダル投入口
32 精算ボタン
33 メダル返却ボタン
34 ドア錠
35 メダル排出口
36(36a、36b、36c、36d、36e、36f、36g、36h) 装飾LED
37 下皿
38(38a、38b、38c、38d) スピーカ口
40a、40b 各種センサ
41(41a、41b、41c、41d、41e、41f、41g、41h) 装飾LED基板
42 状態表示LED基板
43 ストップボタン基板
43a ストップボタンセンサ
44 スタートレバーセンサ
45 ベットボタン基板
45a 最大ベットボタンセンサ
45b 単一ベットボタンセンサ
45c プッシュボタンセンサ
46 メニュー選択ボタン基板
46a 十字キーボタンセンサ
46b 決定ボタンセンサ
47 メダルセレクタ
47a メダルセレクタ本体
47b メダルブロッカ
47c メダル通過センサ
48 設定変更装置
48a 設定キースイッチ
48b 設定変更スイッチ
48c 設定表示LED
48d 設定キーカバー
49(49a、49b、49c、49d) スピーカ
51 投入メダル通路
52 払出メダル通路
53 返却メダル通路
54 収納メダル通路
60 遊技機本体部
62 演出表示領域
63 演出表示装置
64 リール枠
65(65L、65C、65R) リール
66(66L、66C、66R) リールセンサ
67(67L、67C、67R) リール照明基板
68 リールモータ
90 外枠
91 電源装置
92 電源スイッチ
93 メダル収納庫
94 メダル払出口
95 メダル補助収納庫
96 ヒンジ部
96a 上段ヒンジ部
96b 中段ヒンジ部
96c 下段ヒンジ部
100 メイン基板
101、201 CPU
102、202 RAM
103、203 ROM
110 状態制御部
111 事前設定部
120 内部抽選部
130 フラグ設定部
140 回動制御部
150 表示図柄判定部
160 指令生成部
200 サブ基板
210 サブ統括部
220 演出表示部
230 音声出力部
240 LED発光部
L1〜L5 ライン
DR1〜DR3 表示画面
MK1〜MK3 マーカー
BA1〜BA6 吹き出し
Claims (6)
- 遊技期間における遊技者の操作に基づいて図柄変動ゲームを実行しうる遊技実行手段と、
前記図柄変動ゲームにおいて成立しうる入賞役を抽選する内部抽選手段と、
前記内部抽選手段によって抽選された前記入賞役に対応する当選フラグを設定するフラグ設定手段と、
前記フラグ設定手段によって設定された前記当選フラグに基づいて、前記図柄変動ゲームの結果として停止表示された図柄の組合せが前記入賞役のいずれかに該当する場合に、該当する前記入賞役の成立を判定する表示図柄判定手段と、
前記図柄変動ゲームの結果に基づいて特典を付与しうる特典付与手段と、
前記図柄変動ゲームの実行が規制される非遊技期間における利用者の操作に基づいて、前記特典付与手段による前記特典の付与されやすさが異なる複数とおりの遊技設定値のいずれかを設定する遊技設定手段と、を備え、
一の回の前記遊技設定値の設定後から次回の前記遊技設定値の設定前における前記遊技期間において、遊技者が識別しうる特定の挙動を示すことによって、前記一の回の遊技設定値の設定が行われたことを遊技者に示唆可能であって、
特定入賞役の成立または前記特定入賞役に対応する前記当選フラグの設定の少なくとも一方を契機として、前記特定の挙動を示しうる遊技機。 - 遊技期間における遊技者の操作に基づいて図柄変動ゲームを実行しうる遊技実行手段と、
前記図柄変動ゲームにおいて成立しうる入賞役を抽選する内部抽選手段と、
前記内部抽選手段によって抽選された前記入賞役に対応する当選フラグを設定するフラグ設定手段と、
前記フラグ設定手段によって設定された前記当選フラグに基づいて、前記図柄変動ゲームの結果として停止表示された図柄の組合せが前記入賞役のいずれかに該当する場合に、該当する前記入賞役の成立を判定する表示図柄判定手段と、
前記図柄変動ゲームの結果に基づいて特典を付与しうる特典付与手段と、
前記図柄変動ゲームの実行が規制される非遊技期間における利用者の操作に基づいて、前記特典付与手段による前記特典の付与されやすさが異なる複数とおりの遊技設定値のいずれかを設定する遊技設定手段と、を備え、
一の回の前記遊技設定値の設定後から次回の前記遊技設定値の設定前における前記遊技期間において、遊技者が識別しうる特定の挙動を示すことによって、前記一の回の遊技設定値の設定において設定された前記遊技設定値を遊技者に示唆可能であって、
前記特定入賞役の成立または前記特定入賞役に対応する前記当選フラグの設定の少なくとも一方を契機として、前記特定の挙動を示しうる遊技機。 - 前記一の回の遊技設定値の設定後に実行される前記図柄変動ゲームに対して前記特定入賞役が成立した場合であって、かつ前記一の回の遊技設定値の設定後に前記特定入賞役が成立した回数が予め定められた所定回数以下である場合、前記特定の挙動を示しうる請求項1または2に記載の遊技機。
- 前記非遊技期間における利用者の操作に基づいて複数とおりの事前設定モードのいずれかを設定する事前設定手段を備え、
前記遊技期間において前記事前設定モードのいずれかである第一モードが設定されており、かつ前記一の回の遊技設定値の設定後に実行される前記図柄変動ゲームに対して前記特定入賞役が成立した場合、
前記一の回の遊技設定値の設定後に前記特定入賞役が成立した回数が前記所定回数以下であれば、前記特定の挙動を示し、
前記一の回の遊技設定値の設定後に前記特定入賞役が成立した回数が前記所定回数を超えていれば、前記特定の挙動を示さない請求項3に記載の遊技機。 - 前記遊技期間において前記第一モードとは異なる前記事前設定モードである第二モードが設定されており、かつ前記一の回の遊技設定値の設定後に実行される前記図柄変動ゲームに対して前記特定入賞役が成立した場合、
前記一の回の遊技設定値の設定後に前記特定入賞役が成立した回数が前記所定回数以下であれば、前記特定の挙動を示し、
前記一の回の遊技設定値の設定後に前記特定入賞役が成立した回数が前記所定回数を超えていれば、所定の確率で前記特定の挙動を示しうる請求項4に記載の遊技機。 - 前記遊技期間において前記第一モードとも前記第二モードとも異なる前記事前設定モードである第三モードが設定されており、かつ前記一の回の遊技設定値の設定後に実行される前記図柄変動ゲームに対して前記特定入賞役が成立した場合、
前記一の回の遊技設定値の設定後に前記特定入賞役が成立した回数に関わらず、所定の確率で前記特定の挙動を示しうる請求項5に記載の遊技機。
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