JP2017140203A - 電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
Description
本実施形態は以下の内容に限定されるものではなく、本発明の趣旨の範囲内において適宜変更して実施可能である。
自走式電気掃除機Cは、所定の掃除領域(例えば、室内)を自律的に移動しながら掃除する掃除機である。自走式電気掃除機Cは、上壁(及び一部の側壁)である上ケース91と、底壁(及び一部の側壁)である下ケース51(図2参照)と、前部に設置されるバンパ92と、を含んで構成される本体50を備える。上ケース91には、後記する集塵ケースK(図13参照)を出し入れするための蓋93が設けられている。
図2は、上ケース91を取り外した状態を左前方から見下ろした斜視図である。下ケース51は、走行モータ57、回転ブラシモータ21、電動送風機81、制御装置95等を載置する筐体であり、その外形は薄型の円板状を呈している。
図3に示す様に、駆動輪61は、駆動輪61自体が回転することで本体50を前進、後退、旋回させることができる車輪である。駆動輪61は、左右両側に配置されている。
図3に示す駆動機構収容部54に収容される支持機構は、駆動輪61を本体50に支持する機構である。支持機構は、駆動輪61を支持するアーム71を含む。
図4に示す様に、電池収容部55は、下ケース51に形成された内部に充電池Bを収容する空間であり、壁面で囲まれた下向きに開口を有して構成される。
図3に示す様に、前方蓋56は、下ケース51に形成された電池収容部55(図4参照)の開口を下ケース51の下面から塞ぐ略長方形板状の部材である。前方蓋56は、前部中央付近に係止爪56aを備え、後部左右両側にネジ孔を有する張出部56bを備える。前方蓋56は、係止爪56aと、ネジ孔に挿通されたネジとにより下ケース51に下方から固定される。また、前方蓋56は、下ケース51の中心側付近に補助輪83を取り付ける円形の補助輪取付部84を備える。さらに前方蓋56は、下ケース51に取り付けた状態において、サイドブラシ40の回転軸と、下ケース51の略中心位置とを結ぶ線上位置にガイドブラシ(L)45を固定する溝部を備える。ガイドブラシ(L)45(刷毛部材)は、この溝部に備わる。
図3に示す様に、補助輪83は、本体50を床面から所定高さで保ちつつ自走式電気掃除機Cを円滑に移動させるための補助的な車輪である。補助輪83は、本体50の移動に伴い床面との間で生じる摩擦力によって従動回転するように軸支されている。又、補助輪83は、向きが水平方向に360°回転自在に構成されている。なお、図3に示す補助輪83は、本体50の前方の左右方向の中央に設けられ、補助輪取付部84に取り付けられている。
図5は、回転ブラシ5、掻取りブラシ1、及び起毛布ローラ体100を取り外した状態における吸込部10の底面図である。図5に示す吸込部10は、下ケース51の孔部52に取り付けられる(図3参照)。
回転ブラシ収容部15の形状について、説明する。図5,図6に示す様に、回転ブラシ収容部15は、断面が円弧状の曲面を有する凹部である。図5に示す様に、回転ブラシ収容部15の後側の曲面に吸引口17が形成されている。吸引口17は、集塵ケースKの開口と連通する(図4参照)。
掻取りブラシ収容部11の形状について、説明する。図5,図6に示す様に、掻取りブラシ収容部11は、断面が円弧状の曲面を有する凹部である。掻取りブラシ収容部11の曲面を掻取りブラシ1(植毛)に接近するように設けることにより、吸込部10の気密を確保することができる。このため、自走式電気掃除機Cのゴミをとる性能を向上させることができる。
起毛布ローラ体収容部101の形状について、説明する。図5,図6に示す様に、掻取りブラシ収容部101は、断面が円弧状の曲面を有する凹部である。起毛布ローラ体収容部101の両端には、起毛布ローラ体のシャフト102(図9参照)を軸支する軸受101aが備わる。起毛布ローラ体収容部101の曲面を起毛布ローラ体100(植毛)に接近するように設けることにより、吸込部10の気密を確保することができる。このため、自走式電気掃除機Cのゴミをとる性能を向上させることができる。
図7は、回転ブラシ5の斜視図である。回転ブラシ5は水平方向に回転軸5bを有する略円筒形のブラシであり、本実施形態では駆動輪61の回転中心を通る軸(左右方向)に略並行に配置されている(図3参照)。回転ブラシ5は、回転ブラシ収容部15の長手方向(左右方向)の一端側から他端側まで連続して設けられている。回転ブラシ5は、吸込部10に回転可能に支持されており、回転ブラシモータ21(図6参照)により、第一の回転方向に回転駆動する様になっている(図12参照)。本体50の前進時に駆動輪61が回転する方向と同じ方向に回転ブラシ5は回転する。本実施形態では、後進時に駆動輪61の回転方向が変わっても(反転しても)、回転ブラシ5の回転方向は第一の回転方向に維持できる。また、回転ブラシ5は、軸部5aの外周面から法線方向に突出する植毛5cを備えている。ここで、回転ブラシ5の植毛5cは、長さが異なる植毛、硬さが異なる植毛など複数種類の植毛を備え、各植毛が回転軸5b(図参照)に対してらせん状に列をなす様に配設されていてもよい。
図8は、掻取りブラシ1の斜視図である。掻取りブラシ1は、水平方向に回転軸を有するブラシであり、本実施形態では駆動輪61の回転中心を通る軸(左右方向)に沿って、回転ブラシ5の後方に配置されている(図3参照)。掻取りブラシ1は、掻取りブラシ収容部11の長手方向(左右方向)の一端側から他端側まで連続して設けられている。掻取りブラシ1は、回転軸4を有する略円筒形であり、吸込部10に回転可能に支持されている。なお、掻取ブラシ1は軸部表面の一部又は全面に植毛2を備える。
図9は、起毛布ローラ体100の斜視図である。起毛布ローラ体100は、水平方向に回転軸を有する略円筒形状の部材であり、本実施形態では、駆動輪61の回転中心を通る軸(左右方向)に略並行に配置されている(図3参照)。起毛布ローラ体100は、起毛布ローラ体収容部101の長手方向(左右方向)の一端側から他端側まで連続して設けられている。起毛布ローラ体100は、吸込部10に回転可能に支持されている。起毛布ローラ体100は、回転ブラシ5の前方に位置している。本実施形態では、掻取りブラシ1及び起毛布ローラ体100それぞれの回転軸の方向は、回転ブラシ5の軸方向に略平行である。また、起毛布ローラ体100の後端は、回転ブラシ5の前端の近傍に位置している。起毛布ローラ体100の回転軸方向(長手方向)長さは、回転ブラシ収容部15の左右方向長さとほぼ等しい(図5参照)。これにより、回転ブラシ収容部15の気密を保持することができる。起毛布ローラ体100が回転ブラシ5の前方にあることで、特に電気掃除機が、前進動作が多い自走式電気掃除機である場合に顕著な効果を奏することができる。
図11は、吸口カバー30の斜視図である。吸口カバー30は、吸口カバー取付部材35、及び、軸受保持部材37を有する。吸口カバー30は、吸込部10の回転ブラシ収容部15の開口を覆う部材であり、回転ブラシ収容部15の開口に相対する領域に細い仕切り30aにより区分された開口部を有する部材である。吸口カバー30は、開口部の前側(進行方向側)に、シャフト102(図9参照)を保持する軸受保持部106を有している。
軸受保持部材37は、吸口カバー30の左側に位置し、回転ブラシ5の回転軸5bに備わる軸受(B)7を下面から保持する部材である。つまり、軸受保持部材37は、回転ブラシ5の回転軸5bを保持する部材である。
吸口カバー取付部材35は、吸口カバー30の右側に位置し、吸口カバー30を吸込部10の後部に取り付け可能とする部材である。つまり、吸口カバー取付部材35は、吸込部10に備わる軸受(A)18を覆う部材である。図11に示す様に、吸口カバー取付部材35は、前部にラッチ35aを、後部に係止爪35bを備え、ラッチ35aと係止爪35bとにより吸込部10に固定される。
図12は、図6のC−C断面図である。起毛布ローラ体100は、回転ブラシ5との間に隙間を有しているため、回転ブラシ5の回転力を受けることが掻取りブラシ1に比して抑制されている。すなわち、回転ブラシ5の回転力を受けない程度に離間させておくことが好ましい。これは例えば、起毛布103の略全体が植毛5cに接触しない距離と解釈できる。なお、起毛布ローラ体100及び回転ブラシ5の間の隙間は、回転ブラシ5及び回転ブラシ収容部15の間の空間と、吸引口17とを介して集塵ケースKに繋がっている。
図3に示すサイドブラシ40は、略上下方向に回転軸を備えるブラシである。サイドブラシ40自体が回転駆動されることで、本体50よりも外側にある部屋の隅などの回転ブラシ5を届かせることが容易ではない場所の塵埃を吸込部10(吸引口17)に導くことができる。サイドブラシ40の一部は、平面視で本体50から露出している。サイドブラシ40は、平面視において120°間隔で放射状に延びる3束の刷毛を有し、吸込部10よりも前方において左右に配置されている。右側のサイドブラシ40は、その根元がサイドブラシホルダ41に固定されている。サイドブラシ40の植毛は、先端に向かうにつれて床面に近づくように傾斜しており、その先端付近は床面に接している。
図3に示すガイドブラシ(L)45は、前方蓋56の溝部に固定された植毛である。サイドブラシ40の回転軸と、アーム(サスペンションアーム)71の斜辺(ガイドブラシ47の前端付近)とを結ぶ位置に配置される。ガイドブラシ(L)45は、サイドブラシ40が掻き集めた塵埃を左右のガイドブラシ(M)47の間に誘導し、吸込部10に導くブラシである。ガイドブラシ(L)45は、使用時において清掃対象(床面、絨毯)に接触する長さが好ましい。これにより、塵埃をガイドブラシ(L)45の間から逃さない様にすることができる。ガイドブラシ(L)45の植毛の材質や長さ等は、これらに限られることはなく、適宜選択可能である。
図3に示すガイドブラシ(M)47は、アーム(サスペンションアーム)71の溝部に固定された植毛である。ガイドブラシ(M)47は、回転ブラシ収容部15の側壁の延長線上の内側、かつ、駆動輪61と略平行な方向に並んで配置される。アーム(サスペンションアーム)71は、駆動輪61に対して左右方向の内側に、前後方向に沿った回動軸が位置し、駆動輪61を上下方向に回動させることが可能な部材である。
図4に示す電動送風機81は、回転駆動することで集塵ケースK内の空気を外部に排出して負圧を発生させ、床面から吸引口17(吸込部10)を介して塵埃を吸い込む機能を有している。電動送風機81の外周面には弾性体80が設置されている。このように弾性体を介在させることで、電動送風機81の振動が減衰して本体50に伝わりにくくなり、本体50の振動、騒音を低減できる。なお、図2に例示する様に、本実施形態では、電動送風機81は下ケース51の中心付近に配置されている。
図14は、自走式電気掃除機の制御装置95、及び制御装置95に接続される機器を示す概略構成図である。バンパセンサ(障害物検知手段)は、バンパ92の後退(つまり、障害物との接触)を検知する赤外線センサである。図4に示すように、本体50の前方に赤外線センサを備える。例えば、バンパ92に障害物が接触した場合、センサ光(の反射光)の受光時間が短くなる。この受光時間の変化に応じた検知信号が制御装置95に出力される。
操作ボタン97は、ユーザの操作に応じた操作信号を制御装置95に出力するボタンであり(図1参照)、例えば、電源ボタンと、掃除の開始/終了ボタンと、掃除モードを変更するための掃除モード選択ボタンと、を有している。
図14に示す走行モータ駆動装置(左)(右)は、左右側の走行モータを駆動するインバータ、または、PWM制御によるパルス波形発生装置であり、制御装置95からの指令に応じて動作する。電動送風機駆動装置、回転ブラシ用モータ駆動装置、サイドブラシ用モータ駆動装置(左)(右)についても同様である。これら各駆動装置は、本体50内の制御装置95(図2参照)に設置されている。
制御装置95は、例えばマイコン(Microcomputer:図示省略)であり、ROM(Read Only Memory)に記憶されたプログラムを読み出してRAM(Random Access Memory)に展開し、CPU(Central Processing Unit)が各種処理を実行するようになっている。制御装置95は、操作ボタン97(図1参照)、及び、前記したセンサ類96から入力される信号に応じて演算処理を実行し、上述した各駆動装置に指令信号を出力する。
集塵ケースKは、床面から吸引口17(吸込部10)を介して吸いこまれた塵埃を回収する容器である(図13参照)。集塵ケースKは、回収した塵埃を収容する本体と、回収した塵埃を取出し可能とする蓋K2と、折り畳み可能な取っ手K3とを備える。集塵ケース本体は、下面が吸込部10の上部の形状に対応するように構成される形状であり、吸引口17に対向する位置には吸引口17に対応する形状の流入口K1を備え、全体として略直方体形状である。蓋K2は、電動送風機の吸引口に対向し、集塵フィルタFを備える。取っ手は、本体の上部に備わる。
図15は、図1のA−A断面図であり、段差のある掃除面M2を移動している状態を示している。上述のように自走式電気掃除機Cは、平坦な清掃面上に置いた状態では、重力又は付勢によって吸込部10は清掃面に接触する。これにより清掃面との気密性を向上している。
本実施形態に係る自走式電気掃除機Cは、以下の効果を奏する。
起毛布ローラ体100は、本体50の移動の際に清掃面との摩擦力によって従動回転するように構成されている。このため起毛布ローラ体100を駆動するためのモータや、動力を伝達するためのプーリやギアが不要であるため、自走式電気掃除機Cの本体を小型にできる。また、起毛布ローラ体100はモータを必要としないため、消費電力を削減しつつ清掃能力を向上させることが可能となる。
本体50の下面には、吸口カバー30が備わる。吸口カバー30は前記のとおり、弾性体を備える。弾性体の反発力により、吸口カバー30と清掃面との気密性が向上する。吸口カバー30は、開口部に形成された細い仕切り30aにより、回転ブラシ5が電源コード等の細長いひも状の物体を巻き込むことを防止する。
2 植毛
4 回転軸
5 回転ブラシ
5a 軸部
5b 回転軸
5c 植毛
6 嵌合部
7 軸受(B)
10 吸込部
11 掻取りブラシ収容部
15 回転ブラシ収容部
16 集塵リブ
17 吸引口
18 軸受(A)
19 係止部
21 回転ブラシモータ
22 動力伝達機構
30 吸口カバー
30a 仕切り
30c 噛合爪
35 吸口カバー取付部材
35a ラッチ
35b 係止爪
35c 噛合爪
37 軸受保持部材
37a ラッチ
37b 係止爪
40 サイドブラシ
41 サイドブラシホルダ
42 サイドブラシモータ
45 ガイドブラシ(L)
47 ガイドブラシ(M)
49 ガイドブラシ(S)
50 本体
51 下ケース
52 孔部
53 排気口
54 駆動機構収容部
55 電池収容部
56 前方蓋
56a 係止爪
56b 張出部
61 駆動輪
70 支持機構
71 アーム(サスペンション)
81 電動送風機
82 サイドブラシ取付部
83 補助輪
84 補助輪取付部
91 上ケース
92 バンパ
93 蓋
95 制御装置
96 センサ類(障害物検知手段)
97 操作ボタン
100 起毛布ローラ体(回転体)
102 シャフト
103 起毛布
104 パイプ体
105 ホルダー
C 自走式電気掃除機
K 集塵ケース
K1 流入口
F 集塵フィルタ
B 充電池
M1 掃除面
M2 段差のある掃除面
Claims (9)
- モータにより第一の回転方向に回転する回転ブラシと、
該回転ブラシを収納する回転ブラシ収容部と、
回転可能な回転体とを備え、
前記回転ブラシ及び前記回転体は、清掃面に接触可能な電気掃除機であって、
前記回転体及び前記回転ブラシの間に隙間を有しており、
該隙間は、前記回転ブラシ及び前記回転ブラシ収容部の間の空間を介して集塵ケースに繋がっており、
前記回転体は、第一の回転方向に回転自在であることを特徴とする電気掃除機。 - 前記回転体は、前記回転ブラシの前方に位置していることを特徴とする請求項1に記載の電気掃除機。
- 第一の回転方向は、床面に接する側が前方から後方に向かう回転方向であり、
当該電気掃除機は、自律走行する自走式電気掃除機であり、
前記回転体は、当該電気掃除機の前進時に第一の回転方向に回転することを特徴とする請求項1又は2に記載の電気掃除機。 - 前記回転ブラシ及び前記回転体を備える吸込部を有し、
該吸込部は、揺動可能に当該電気掃除機に取付けられており、
当該電気掃除機は、自律走行する自走式電気掃除機であることを特徴とする請求項1乃至3何れか一項に記載の電気掃除機。 - 前記回転ブラシは、植毛を備え、
前記回転体は、起毛布を備えることを特徴とする請求項1乃至4何れか一項に記載の電気掃除機。 - 前記回転体の直径は、前記回転ブラシの直径より小さく、
当該電気掃除機は、自律走行する自走式電気掃除機であることを特徴とする請求項1乃至5何れか一項に記載の電気掃除機。 - 前記回転体は、
パイプ体と、
該パイプ体の中空部分に挿通したシャフトと、を有し、
前記パイプ体は、回転自在であることを特徴とする請求項1乃至6何れか一項に記載の電気掃除機。 - 前記回転体の回転軸方向長さは、前記回転ブラシの回転軸方向についての前記回転ブラシ収容部の長さと略同一であることを特徴とする請求項1乃至7何れか一項に記載の自走式電気掃除機。
- 前記回転ブラシの半径と前記回転体の半径の和より、前記回転ブラシと前記回転体との軸間距離が大きいことを特徴とする請求項1乃至8何れか一項に記載の電気掃除機。
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