JP2017036673A - 車両の動力伝達系回転制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】動力伝達系回転制御装置20は、エンジン2の出力Pをトルクコンバータ3の入力軸4に伝達し、変速した回転動力Qを出力軸7から動力伝達系8に伝達して走行するキャリヤ1に搭載される。操作時のアクセル操作量Lと、アイドリング回転数と上限の回転数との範囲にある回転領域内で、回転数の変化増減量δを累積的に加えてなるアクセル指令値Mと、を有する。目標のアクセル操作量Lの値に達するまでの間、アクセル指令値Mを、アクセルの操作時間tを変数とする傾きαの一次関数で、傾きαの大きさを抑制した状態で処理してなる回転数応答遅延手段21を備える。キャリヤ1が正の加速度を有した後退走行状態では、回転数応答遅延手段21の実行で、入力軸4の回転を制御する。
【選択図】 図1
Description
(1)走行条件に対応してエンジンを電気的に制御する制御部を備え、エンジンの出力をトルクコンバータの入力軸に伝達し、変速した回転力を出力軸から動力伝達系に伝達して走行する車両に搭載され、動力伝達系の回転を制御する車両の動力伝達系回転制御装置において、前記車両は、重量物を搬送するキャリヤであること、前記エンジンの回転数を制御するアクセルの開度状態に対し、前記制御部が指示する制御部指令値と、操作時の前記アクセルの開度量であるアクセル操作値と、前記制御部指令値と1対1の関係で対応する前記エンジンの回転数に対し、アイドリング回転数と上限の回転数との範囲にある回転領域内で、単位時間当たりの回転数の変化増減量を累積的に加えてなるアクセル指令値と、を有し、目標とする前記アクセル操作値に達するまでの間、前記アクセル指令値を、前記アクセルの操作時間を変数とする傾きα(α≠0、かつα≠∞)の一次関数で、前記傾きαの大きさを抑制した状態で処理してなる回転数応答遅延手段を備えること、前記車両が加速度を有した走行状態では、前記回転数応答遅延手段を実行することにより、前記制御部が、前記入力軸の回転を制御すること、を特徴とする。
(2)(1)に記載する車両の動力伝達系回転制御装置において、前記変化増減量は、前記エンジンの回転数に対し、設定時間内にスキャニングして把握した変化量であり、予め任意に設定可能な定量値であること、を特徴とする。
(3)(1)または(2)に記載する車両の動力伝達系回転制御装置において、前記トルクコンバータは、前記車両の前進走行で駆動する複数段の前進用ギヤと、後退走行で駆動する単数段の後退用ギヤとを有し、前記複数段の前進用ギヤのうち、ギヤ比の最も高い第1速ギヤ、または前記後退用ギヤの少なくとも一方のギヤで、前記出力軸が回転する状態にあるとき、前記入力軸は、前記回転数応答遅延手段によって回転制御されること、を特徴とする。
(1)走行条件に対応してエンジンを電気的に制御する制御部を備え、エンジンの出力をトルクコンバータの入力軸に伝達し、変速した回転力を出力軸から動力伝達系に伝達して走行する車両に搭載され、動力伝達系の回転を制御する車両の動力伝達系回転制御装置において、車両は、重量物を搬送するキャリヤであること、エンジンの回転数を制御するアクセルの開度状態に対し、制御部が指示する制御部指令値と、操作時のアクセルの開度量であるアクセル操作値と、制御部指令値と1対1の関係で対応するエンジンの回転数に対し、アイドリング回転数と上限の回転数との範囲にある回転領域内で、単位時間当たりの回転数の変化増減量を累積的に加えてなるアクセル指令値と、を有し、目標とするアクセル操作値に達するまでの間、アクセル指令値を、アクセルの操作時間を変数とする傾きα(α≠0、かつα≠∞)の一次関数で、傾きαの大きさを抑制した状態で処理してなる回転数応答遅延手段を備えること、車両が加速度を有した走行状態では、回転数応答遅延手段を実行することにより、制御部が、入力軸の回転を制御すること、を特徴とする。これにより、オペレータが主に走行発進時に、アクセルペダルをフルに踏み込んで加速しても、回転数応答遅延手段を実行した場合のエンジンのレスポンス時間は、回転数応答遅延手段を実行しない通常の場合のレスポンス時間より長くなって、エンジンの回転は、緩やかに上昇する。すなわち、トルクコンバータの入力軸も、急激に回転せず、より緩やかに回転しながら、エンジンの出力が出力軸側に伝達され、トルクコンバータにおいて、出力軸側と入力軸側との回転数差が、より小さく抑制される。そのため、トルクコンバータで変速された回転動力が動力伝達系に伝達するときに、出力軸側と入力軸側との回転数差に起因して、入力軸側の回転に基づく相対的なトルクが、出力軸側の動力伝達系に過大に作用することを抑止できる。ひいては、プロペラシャフト等の動力伝達系が、このような過大なトルクによって破損するのを防止することができる。
以下、本発明に係る車両の動力伝達系回転制御装置について、実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。車両は、本実施形態では、主に製鉄所や造船所等の工場内で、例えば、100トンを超える鋼材等の重量物を移動先まで搬送するのに用いられるキャリヤ(詳細な図示は省略)であり、キャビンで運転操作を行って自走する。図1は、キャリヤの動力伝達系統の構成を説明する概略図である。
アクセル操作量L(%)=25×v−12.5 …[1]
v;ポテンショメータの出力電圧(0.5≦v≦4.5)(単位;V)
次のアクセル指令値M(%)=先のアクセル指令値M(%)+1スキャン増加量(%) …[2]
目標とするアクセル指令値M53.3(%)÷変化増減量δ0.05(%/10ms)÷100=10.66(s)
つまり、アイドリング回転数600rpmから上限回転数1400rpmに達するまでのエンジン回転上昇時間(レスポンス時間)t2は、10.66(s)となる。
(1)前にも述べたが、例えば、実施形態では、スロースタート処理を、後退用ギヤRgで出力軸7を駆動する後退発進時に適用したが、ギヤユニット6において、複数段の前進用ギヤFgのうち、第1速ギヤLgで出力軸7を駆動させて発進状態にあるときに、回転数応答遅延手段21による処理が実行されても良い。また、回転数応答遅延手段21による処理の実行を、後退用ギヤRgと第1速ギヤLgの駆動時の両方に適用しても良い。
(2)また、実施形態では、出力軸7側の回転動力Qに掛かるトルクを、センサ等で検出せずに、PLC10内のプログラム処理だけでスロースタート処理を行ったが、出力軸側の回転動力に掛かるトルクについて、センサ等で検出した情報を制御部にフィードバックさせて、回転数応答遅延手段による処理を行っても良い。
2 エンジン
3 トルクコンバータ
4 入力軸
7 出力軸
8 動力伝達系
10 PLC(制御部)
16 ECU(制御部)
20 動力伝達系回転制御装置
21 回転数応答遅延手段
Fg 前進用ギヤ
Rg 後退用ギヤ
Lg 第1速ギヤ
K ECU指令値(制御部指令値)
L アクセル操作量(アクセル操作値)
M アクセル指令値
Claims (3)
- 走行条件に対応してエンジンを電気的に制御する制御部を備え、エンジンの出力をトルクコンバータの入力軸に伝達し、変速した回転力を出力軸から動力伝達系に伝達して走行する車両に搭載され、動力伝達系の回転を制御する車両の動力伝達系回転制御装置において、
前記車両は、重量物を搬送するキャリヤであること、
前記エンジンの回転数を制御するアクセルの開度状態に対し、前記制御部が指示する制御部指令値と、
操作時の前記アクセルの開度量であるアクセル操作値と、
前記制御部指令値と1対1の関係で対応する前記エンジンの回転数に対し、アイドリング回転数と上限の回転数との範囲にある回転領域内で、単位時間当たりの回転数の変化増減量を累積的に加えてなるアクセル指令値と、を有し、
目標とする前記アクセル操作値に達するまでの間、前記アクセル指令値を、前記アクセルの操作時間を変数とする傾きα(α≠0、かつα≠∞)の一次関数で、前記傾きαの大きさを抑制した状態で処理してなる回転数応答遅延手段を備えること、
前記車両が加速度を有した走行状態では、前記回転数応答遅延手段を実行することにより、前記制御部が、前記入力軸の回転を制御すること、
を特徴とする車両の動力伝達系回転制御装置。 - 請求項1に記載する車両の動力伝達系回転制御装置において、
前記変化増減量は、前記エンジンの回転数に対し、設定時間内にスキャニングして把握した変化量であり、予め任意に設定可能な定量値であること、
を特徴とする車両の動力伝達系回転制御装置。 - 請求項1または請求項2に記載する車両の動力伝達系回転制御装置において、
前記トルクコンバータは、前記車両の前進走行で駆動する複数段の前進用ギヤと、後退走行で駆動する単数段の後退用ギヤとを有し、
前記複数段の前進用ギヤのうち、ギヤ比の最も高い第1速ギヤ、または前記後退用ギヤの少なくとも一方のギヤで、前記出力軸が回転する状態にあるとき、
前記入力軸は、前記回転数応答遅延手段によって回転制御されること、
を特徴とする車両の動力伝達系回転制御装置。
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JP2015156440A JP2017036673A (ja) | 2015-08-06 | 2015-08-06 | 車両の動力伝達系回転制御装置 |
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2015
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