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JP2017026201A - 浴室暖房乾燥機 - Google Patents

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JP2017026201A JP2015144083A JP2015144083A JP2017026201A JP 2017026201 A JP2017026201 A JP 2017026201A JP 2015144083 A JP2015144083 A JP 2015144083A JP 2015144083 A JP2015144083 A JP 2015144083A JP 2017026201 A JP2017026201 A JP 2017026201A
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Abstract

【課題】浴室暖房乾燥機の温水の往きと戻りの配管の誤接続を確実に検出することが可能で、かつ、逆接続状態であるか否かの判定を完了した後、浴室暖房乾燥機の動作開始までの時間のロスの少ない浴室暖房乾燥機を提供する。【解決手段】熱源機で加熱した温水を、往き配管51を経由して往き配管接続部52から浴室暖房乾燥機に送り込み、浴室暖房乾燥機の熱交換器13で放熱させた後、戻り配管接続部62から戻り配管61を経由して熱源機へ戻すように往き配管と戻り配管とが接続される浴室暖房乾燥機Aにおいて、熱交換器への温水の通流を継続した状態で、循環ファン14aによる送風を行った後、所定の第1の時間にわたり循環ファンによる送風を停止したときに、往き温水温度検出部TH2による検出温度の上昇幅が第1の温度幅以上である場合に、往き配管が戻り配管接続部に接続され、戻り配管が往き配管接続部に接続された逆接続状態であると判定する。【選択図】図1

Description

本発明は、浴室暖房乾燥機に関し、詳しくは、浴室暖房乾燥機に用いられる温水の往きと戻りの配管の誤接続を検出することができるように構成された浴室暖房乾燥機に関する。
浴室暖房乾燥機には、浴室暖房乾燥機に用いられる温水の往きと戻りの配管の誤接続を検出することができるように構成されたものがある。
このような浴室暖房乾燥機の1つとして、特許文献1には、熱源機において加熱生成された温水を往き側の温水配管から温水端末機の熱交換器へ送り込んで放熱させた後、戻り側の温水配管を介して熱源機へ戻し入れる温水循環動作を行う温水利用システムであって、往き側の温水配管が熱交換器へ繋がる温水端末機の出水側の配管接続部に接続され、戻り側の温水配管が熱交換器へ繋がる温水端末機の入水側の配管接続部に接続された逆接続状態であるか否かを判定するための接続判定手段を備えた温水利用システムが開示されている。
この温水利用システムが備えている接続判定手段は、温水循環動作実行中に熱交換器への通水を一旦停止し、所定時間経過後に通水を再開させた際に、入水側の配管接続部と熱交換器とを繋ぐ入水管路内の水温が予め設定された基準変化量以上低下した場合に、逆接続状態であると判定するように構成されている。
そして、この特許文献1の技術を浴室暖房乾燥機に応用すると、熱源機で加熱した温水を、往き配管を経由して浴室暖房乾燥機が備える往き配管接続部から浴室暖房乾燥機に送り込んで、浴室暖房乾燥機が備える熱交換器で放熱させた後、浴室暖房乾燥機が備える戻り配管接続部から戻り配管を経由して熱源機へ戻すように往き配管と戻り配管とが接続されるべきところを、誤って、往き配管が浴室暖房乾燥機の戻り配管接続部に接続され,かつ、戻り配管が浴室暖房乾燥機の往き配管接続部に接続された逆接続状態を検出することが可能になる。
特開2009−19844号公報
しかしながら、特許文献1の温水利用システムが備えている接続判定手段においては、温水循環動作実行中に熱交換器への通水が一旦停止されることになるため、接続判定を実行している間に浴室暖房乾燥機内に滞留する温水の温度が低下するおそれがある。
そして、接続判定手段による逆接続状態であるか否かの判定を完了した後に浴室暖房乾燥機の動作を継続する場合、熱交換器への通水を再開し、滞留して温度が低下した温水の温度が回復した後に浴室暖房乾燥機の動作を開始することが必要になる。そのため、逆接続状態であるか否かの判定を完了した後、浴室暖房乾燥機の動作開始までに、時間のロスを伴うことになり、好ましくないという問題点がある。
本発明は、上記の課題を解決するものであり、浴室暖房乾燥機に用いられる温水の往きと戻りの配管の誤接続を確実に検出することが可能で、かつ、逆接続状態であるか否かの判定を完了した後、浴室暖房乾燥機の動作開始までの時間のロスの少なくすることが可能な浴室暖房乾燥機を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、熱源機で加熱した温水を、往き配管を経由して浴室暖房乾燥機の往き配管接続部から浴室暖房乾燥機に送り込んで、浴室暖房乾燥機の熱交換器で放熱させた後、浴室暖房乾燥機の戻り配管接続部から戻り配管を経由して熱源機へ戻すように往き配管と戻り配管とが接続される浴室暖房乾燥機において、往き配管が浴室暖房乾燥機の戻り配管接続部に接続され、かつ、戻り配管が浴室暖房乾燥機の往き配管接続部に接続された逆接続状態を確実に検出することが可能で、しかも、逆接続状態を検出するために熱交換器への通水を一旦停止する必要がなく、逆接続状態であるか否かの判定を完了した後に浴室暖房乾燥機の動作を継続する場合の時間のロスを少なくすることが可能な浴室暖房乾燥機を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の浴室暖房乾燥機は、
熱源機で加熱した温水を、往き配管を経由して浴室暖房乾燥機本体が備える往き配管接続部から前記浴室暖房乾燥機本体に送り込み、前記浴室暖房乾燥機本体が備える熱交換器で放熱させた後、前記浴室暖房乾燥機本体が備える戻り配管接続部から戻り配管を経由して前記熱源機へ戻すように構成された浴室暖房乾燥機であって、
前記浴室暖房乾燥機本体内に空気を流入させるとともに、流入した空気を、吹き出し口を経て前記浴室暖房乾燥機本体の外部に吹き出させる循環ファンと、
前記循環ファンによって浴室暖房乾燥機本体内に取り込まれた空気を前記往き配管接続部から供給される前記温水によって加熱する熱交換器と、
前記往き配管接続部から供給される前記温水の温度を検出する往き温水温度検出部と、を備え、
前記熱交換器への前記温水の通流を継続した状態で、前記循環ファンによる送風を行った後、所定の第1の時間にわたり前記循環ファンによる送風を停止したときに、前記往き温水温度検出部による検出温度の上昇幅が前記第1の温度幅以上である場合に、前記往き配管が前記戻り配管接続部に接続され、かつ、前記戻り配管が前記往き配管接続部に接続された逆接続状態であると判定する逆接続状態判定を実行すること
を特徴としている。
また、本発明の浴室暖房乾燥機においては、
(a)前記熱交換器への前記温水の通流を継続した状態で、前記循環ファンによる送風を行った後、前記第1の時間にわたり前記循環ファンによる送風を停止したときに、前記往き温水温度検出部による前記検出温度の上昇幅が前記第1の温度幅未満である場合に、前記往き配管が前記戻り配管接続部に接続され、かつ、前記戻り配管が前記往き配管接続部に接続された逆接続状態ではないと判定し、
(b)前記熱交換器への前記温水の通流を継続した状態で、前記循環ファンによる送風を行った後、前記第1の時間にわたり前記循環ファンによる送風を停止したときに、前記往き温水温度検出部による検出温度の上昇幅が前記第1の温度幅以上である場合に、前記熱交換器への前記温水の通流を継続した状態で、前記循環ファンによる送風を行った後、前記第1の時間より長い所定の第2の時間にわたり前記循環ファンによる送風を停止し、該送風の停止後の前記往き温水温度検出部による検出温度の上昇幅が、前記第1の温度幅より大きい前記第2の温度幅以上である場合に、前記往き配管が前記戻り配管接続部に接続され、かつ、前記戻り配管が前記往き配管接続部に接続された逆接続状態であると判定するように構成されていることが好ましい。
また、本発明の浴室暖房乾燥機においては、前記循環ファンによる送風を行った状態で、前記熱交換器への前記温水の通流を継続し、前記往き温水温度検出部による検出温度の変動幅が所定の温度幅以下である場合に、前記逆接続状態判定を実行するように構成されていることが好ましい。
本発明の浴室暖房乾燥機は、上述のよう構成されており、熱源機で加熱した温水を、往き配管を経由して浴室暖房乾燥機が備える往き配管接続部から浴室暖房乾燥機に送り込んで、浴室暖房乾燥機が備える熱交換器で放熱させた後、浴室暖房乾燥機が備える戻り配管接続部から戻り配管を経由して熱源機へ戻すように往き配管と戻り配管とが接続される浴室暖房乾燥機において、熱交換器への温水の通流を継続した状態で、循環ファンによる送風を行った後、第1の時間にわたり循環ファンによる送風を停止したときに、往き温水温度検出部による検出温度の上昇幅が前記第1の温度幅以上である場合に、往き配管が戻り配管接続部に接続され、かつ、戻り配管が往き配管接続部に接続された逆接続状態であると判定する逆接続状態判定を実行するようにしているので、往き配管が浴室暖房乾燥機の戻り配管接続部に接続され、かつ、戻り配管が浴室暖房乾燥機の往き配管接続部に接続された逆接続状態を確実に検出することが可能で、しかも、逆接続状態を検出するために熱交換器への通水を一旦停止する必要がなく、逆接続状態であるか否かの判定を完了した後に浴室暖房乾燥機の動作を継続する場合の時間のロスの少ない浴室暖房乾燥機を提供することが可能になる。
すなわち、往き配管が往き配管接続部に接続され、かつ、戻り配管が戻り配管接続部に接続された正しい接続状態である場合には、熱交換器への温水の通流を継続した状態で、上記第1の時間にわたり循環ファンによる送風を停止した場合にも、往き温水温度検出部による検出温度の上昇はないはずであるのに対して、逆接続状態であった場合には、熱交換器への温水の通流を継続した状態で、第1の時間にわたって循環ファンによる送風が停止されると、熱交換器で熱交換が行われないため、熱交換が行われていた場合に比べて、往き温水温度検出部による検出温度が上昇することになる。したがって、往き温水温度検出部による検出温度の上昇幅が第1の温度幅以上である場合に、逆接続状態であると判定することにより、精度の高い判定を行うことが可能になる。
また、本発明の浴室暖房乾燥機において、(a)熱交換器への温水の通流を継続した状態で、循環ファンによる送風を行った後、前記第1の時間にわたり循環ファンによる送風を停止したときに、往き温水温度検出部による検出温度の上昇幅が前記第1の温度幅未満である場合に、往き配管が戻り配管接続部に接続され、かつ、戻り配管が往き配管接続部に接続された逆接続状態ではないと判定し、(b)熱交換器への温水の通流を継続した状態で、循環ファンによる送風を行った後、前記第1の時間にわたり循環ファンによる送風を停止したときに、往き温水温度検出部による検出温度の上昇幅が前記第1の温度幅以上である場合に、熱交換器への温水の通流を継続した状態で、循環ファンによる送風を行った後、前記第1の時間より長い前記第2の時間にわたり循環ファンによる送風を停止し、該停止後の往き温水温度検出部による検出温度の上昇幅が、前記第1の温度幅より高い前記第2の温度幅以上である場合に、往き配管が戻り配管接続部に接続され、かつ、戻り配管が往き配管接続部に接続された逆接続状態であると判定するように構成した場合には、逆接続されていないにもかかわらず逆接続状態であると誤検出されることが抑制され、逆接続状態を高精度に判定することが可能になり、信頼性の高い浴室暖房乾燥機を提供することが可能になる。
すなわち、第1の時間(例えば20秒)にわたり循環ファンによる送風を停止した場合における往き温水温度検出部による検出温度の上昇幅が第1の温度幅以上であるときに、逆接続状態であると一旦判定し(仮判定し)、さらに、上述の第1の時間より長い所定の第2の時間(例えば200秒)にわたり循環ファンによる送風を停止し、往き温水温度検出部による検出温度の上昇幅が所定の第1の温度幅(例えば3℃)より大きい所定の第2の温度幅(例えば13℃)以上である場合に、逆接続状態であるとの判定する(本判定を行う)ことにより、逆接続状態をさらに精度で判定することが可能になる。
また、循環ファンによる送風を行った状態で、熱交換器への温水の通流を継続し、往き温水温度検出部による検出温度の変動幅が所定の温度幅以下である場合に、逆接続状態判定を実行するようにしたときには、往き温水温度検出部による検出温度の変動幅が所定の温度幅以下のとき、逆接続状態判定を実行することになるので、逆接続状態を高精度に判定することが可能になる。
本発明の一実施形態にかかる浴室乾燥機の構成を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態にかかる浴室乾燥機の内部の配管を説明する管路図である。 本発明の一実施形態にかかる浴室乾燥機を浴室に設置した状態の斜視図である。 本発明の一実施形態にかかる浴室乾燥機の制御部のブロック図である。 本発明の一実施形態にかかる浴室乾燥機が備える脱衣所用の操作器の正面図である。 本発明の一実施形態にかかる浴室乾燥機が備える浴室用の操作器の正面図である。
以下、本発明の実施形態を示して、その特徴とするところをさらに詳しく説明する。
[実施形態]
この実施形態1にかかる浴室暖房乾燥機は、図1〜3に示すように、ユニットバスなどの浴室2に設置されるミスト機能付浴室暖房乾燥機(以下、単に「浴室暖房乾燥機A」という)として構成されている。
この浴室暖房乾燥機Aは、浴室2(図3)内の暖房、浴室2内の換気、浴室2内の乾燥、浴室2内に干した洗濯物の乾燥、浴室2内への涼風の送風、浴室2内に温水のミストを噴霧するミスト浴、浴室2内に温水のミストを噴霧するとともに温風を吹き出すミストサウナ浴、を実行する機能を備えている。
また、この浴室暖房乾燥機Aを浴室2に設置するにあたっては、例えば、図3に示すように、浴槽7の上方の、浴室2の天井8に設置される。
浴室暖房乾燥機Aの本体(浴室暖房乾燥機本体)9は天井裏に配置されている。具体的には、例えば、吊り金具10により天井スラブなどに吊り支持し、浴室暖房乾燥機本体9の下面を浴室2の天井8の開口部11に臨ませている。また、天井8の下面には開口部11を覆うグリル板12(図1)が配置されており、グリル板12が浴室暖房乾燥機本体9の下面側に取り付けられている。
また、図1および図2に示すように、浴室暖房乾燥機本体9内には、熱交換器(温風用熱交換器)(加熱部)13および送風機14(14a,14b)が内装されている。
この温風用熱交換器13は、内部に温水を通すことで外部を流れる空気、つまり浴室2内に送り込まれる空気と温水とを熱交換して、空気を加熱するように構成されている。この温風用熱交換器13は浴室暖房乾燥機本体9に配管した暖房用温水管路15の途中に配置されており、暖房用温水管路15には給湯暖房機などの熱源機16(図3)から温水が供給されるように構成されている。
また、図1および図2に示すように、暖房用温水管路15には温風用熱交換器13への温水の供給を開閉する熱動弁17が設けられており、暖房用温水管路15にはこの管路を流れる温水の温度を検出する暖房温水サーミスタTH2が配設されている。
なお、熱源機16で加熱された温水は、往き配管51を経由して浴室暖房乾燥機Aに備える往き配管接続部52(図1)から浴室暖房乾燥機Aに送り込まれ、浴室暖房乾燥機Aに備える温風用熱交換器13で放熱した後、浴室暖房乾燥機Aが備える戻り配管接続部62(図1)から戻り配管61を経由して熱源機16へ戻るように、往き配管51と、戻り配管61とが配設されている。
図1に示すように、この実施形態にかかる浴室暖房乾燥機Aにおいて、送風機14は、浴室内空気を循環させる浴循環ファン14aと、浴室内空気を外部へ排出する換気ファン14bとを備えた構成とされている。また、屋外への排気口の手前には、逆流を防止するための逆風止め50を備えている。
さらに、浴室暖房乾燥機本体9の下面側には循環ファン14aで送風される空気を浴室2内に吹き出す吹き出し口3が設けられている。この吹き出し口3には可動ルーバー18を回動可能に装着されており、可動ルーバー18を回動することにより吹き出し口3の開閉、および、吹き出し口3から吹き出す風向の変更を行うことができるように構成されている。グリル板12には浴室2内の空気を吸い込む吸い込み口1が設けられており、この吸い込み口1の近傍には、浴室温度サーミスタTH3が配設されている。
また、浴室暖房乾燥機Aは、ミスト浴の機能を具備するためにミスト発生部19が組み込まれている。ミスト発生部19のミストノズル4は、グリル板12の一部に配置されており、ミスト用給水管路20がミストノズル4に連通している。
図2に示すように、ミストノズル4として、0.5リットル/min程度の流量で温水のミストを噴霧する2個のミストノズル4a,4bが配設されており、ミストノズル4a,4bの手前には電磁弁などで構成されるミスト開閉弁21a,21bが設けられている。このミスト開閉弁21a,21bを開閉することにより、ミストノズル4aやミストノズル4bから選択的に温水のミストが噴霧される。
2つのミストノズル4(4a,4b)から温水のミストを噴霧すると、強のミスト量でミストが噴霧され、2つのミストノズル4a,4bの一方からから温水のミストを噴霧すると、弱のミスト量で噴霧されるように構成されている。
この実施形態の浴室暖房乾燥機Aにおいては、ミスト発生部19が浴室暖房乾燥機本体9の上に搭載されているが、ミスト発生部19を浴室暖房乾燥機本体9の中に収納するようにしてもよい。
ミスト用給水管路20には、水道水、いわゆる上水が供給されるように構成されており、入口側から順にストレーナ22、給水電磁弁23が設けられている。上記暖房用温水管路15には温風用熱交換器13と並列になるようにミスト加熱用管路24が設けられており、このミスト加熱用管路24にはミスト加熱用管路24を流れる温水の流れを制御する比例弁25が設けられている。
また、ミスト加熱用管路24とミスト用給水管路20との間には液―液熱交換器で構成されるミスト用熱交換器26が配設されており、ミスト加熱用管路24を流れる温水により、ミスト用給水管路20を流れるミスト用の水が加熱されるように構成されている。ミスト用給水管路20におけるミスト用熱交換器26とミスト開閉弁21a,21bとの間には、ミスト用給水管路20を流れる温水の温度を検出するミスト温度サーミスタTH1が配設されている。
また、浴室暖房乾燥機Aは、図3に示すように、浴室2外の脱衣所に設けた操作器5や浴室2内に設けた操作器30にてリモコン操作されるように構成されている。
図5に示すように、脱衣所用の操作器5には、タイマー表示部31、タイマー設定スイッチ32、風向スイッチ33、ミストサウナスイッチ34、乾燥スイッチ6、暖房スイッチ36、涼風スイッチ37、換気スイッチ38、停止スイッチ39が設けられている。
また、図6に示すように、浴室用の操作器30には、状態表示部40、ミストサウナスイッチ34、ミストスイッチ41、温度設定スイッチ42、暖房スイッチ36、涼風スイッチ37、風向スイッチ33、ミスト入浴時間計測用のストップウォッチのスタート/ストップスイッチ43、リセットスイッチ45、停止スイッチ39が設けられている。
この実施形態にかかる浴室暖房乾燥機Aにおいては、グリル板12の吸い込み口1近傍に、吸気の湿度を検知する湿度検出手段27(図1、図2)が配設されている。湿度検出手段27としては、例えば、NTCサーミスタなどの感温素子で構成された湿度センサを用いることができる。
湿度検出手段(湿度センサ)27は、吸気と接するように開放された湿度測定用素子と密閉ケースに密封された温度補正用素子とを一体に備えており、吸気の湿度が変化すると、湿度測定用素子の熱伝導率が変化することで、両素子の出力値に差が生じ、この差を検出することにより絶対湿度値を測定することができるように構成されている。
また、図4は、浴室暖房乾燥機Aの制御部Bの一例を示す図である。制御部Bには、メモリ28、演算回路29などが内蔵され、上記操作器5や操作器30をリモコン操作することで制御部Bにて、以下に説明するような制御が行われるように構成されている。
次に、この実施形態にかかる浴室暖房乾燥機Aの乾燥運転について説明する。なお、ここでは、自動乾燥運転時における、残り運転時間表示機能を備えた浴室暖房乾燥機Aの乾燥運転について説明する。
乾燥運転を開始するにあたっては、脱衣所用の操作器5の乾燥スイッチ6(図5)を押し操作する。この操作によって、乾燥[エコ]ランプ35が点灯し、乾燥運転が開始する。
乾燥運転が開始すると、換気ファン14bが作動するとともに、循環ファン14aが作動し、循環ファン14aによって浴室暖房乾燥機本体9内に取り込まれた空気が、温風用熱交換器(加熱部)13により加熱される。
そして、乾燥運転開始後、時間T1(例えば25分)が経過したかどうかを判定し、この時間T1が経過していた場合、以下の、湿度検出用循環加熱運転を実行する。
湿度検出用循環加熱運転では、換気ファン14bを停止するとともに、循環ファン14aの作動および温風用熱交換器(加熱部)13による加熱を継続する。
そして、湿度検出用循環加熱運転の実行中に、湿度検出手段27によって検出された湿度の上昇速度が所定の上昇速度以下であると判定したとき、それまで表示されていなかった、タイマー表示部(時間表示部)31への、乾燥運転の残時間の表示を開始し、その後、時間の経過とともにタイマー表示部(時間表示部)31に表示した残時間のカウントダウンを行い、タイマー表示部(時間表示部)31に表示した残時間がゼロになるまで乾燥運転を継続する。
この実施形態では、湿度検出用循環加熱運転中の換気ファン14bの停止中における、所定期間(例えば7分)の開始時の湿度検出手段27による検出湿度H1と、この所定期間(例えば7分)の終了時の湿度検出手段27による検出湿度H2を求め、H2とH1との差H(H=H2−H1)が所定の判定値以下である場合に、前記上昇速度が所定の上昇速度以下であると判定する。
さらに具体的に説明すると、この実施形態では、検出される空気の絶対湿度H(=H2−H1)が、
H=−0.0743×40×2×exp(−15)
以下のときに、湿度検出手段27によって検出された湿度の上昇速度が所定の上昇速度以下であると判定し、タイマー表示部(時間表示部)31に30分を表示し、その後、時間の経過とともにタイマー表示部(時間表示部)31に表示した残時間(30分)のカウントダウンを行い、タイマー表示部(時間表示部)31に表示した残時間がゼロになるまで乾燥運転を継続する。
さらに、この実施形態の浴室暖房乾燥機Aでは、それまで表示されていなかった、タイマー表示部(時間表示部)31への、乾燥運転の残時間の表示を開始した後に、上記湿度検出用循環加熱運転を実行して、湿度検出手段27によって検出された湿度の上昇速度が前記所定の上昇速度より大きいと判定したときには、その後、上記湿度検出用循環加熱運転を繰り返し行い、繰り返し行った上記湿度検出用循環加熱運転中において、湿度検出手段27によって検出された湿度の上昇速度が所定の上昇速度以下であると判定した時点で、タイマー表示部(時間表示部)31への、乾燥運転の残時間の更新表示を行うようにしている。このように構成することで、例えば、浴室内に、濡れた洗濯物などが追加された場合にも、洗濯物や、浴室などの乾燥が不充分になってしまうことが抑制される。
<特徴的構成>
次に、この実施形態にかかる浴室暖房乾燥機Aの特徴的な構成について説明する。
上述のように、この実施形態の浴室暖房乾燥機Aは、熱源機16で加熱した温水を、往き配管51を経由して浴室暖房乾燥機本体9が備える往き配管接続部52から浴室暖房乾燥機本体9に送り込み、浴室暖房乾燥機本体9が備える温風用熱交換器(加熱部)13で放熱させた後、浴室暖房乾燥機本体9が備える戻り配管接続部62から戻り配管61を経由して熱源機16へ戻すように往き配管51と戻り配管61とが接続されている。
そして、浴室暖房乾燥機本体9内に空気を流入させ、浴室暖房乾燥機本体9内に流入した空気を吹き出し口3を通して吹き出させる循環ファン14aと、往き配管接続部52から供給される温水の温度を検出する往き温水温度検出部(暖房温水サーミスタ)TH2とを備えている。
また、この実施形態の浴室暖房乾燥機Aは、熱源機との往き配管51、戻り配管61による接続が完了した後、制御部Bが備える自動試運転開始指令手段(図示せず)を操作することによって、熱源機との往き配管51、戻り配管61による接続が正しく接続されているか否かを判定する逆接続状態判定を実行するように構成されている。
逆接続状態判定の工程では、温風用熱交換器(加熱部)13への温水の通流を継続した状態で、循環ファン14aによる送風を行った後、所定の第1の時間(この実施形態では例えば、20秒)にわたり循環ファン14aによる送風を停止したときに、往き温水温度検出部(暖房温水サーミスタ)TH2による検出温度の上昇幅が前記第1の温度幅(この実施形態では例えば、3℃)以上であるときに、往き配管51が戻り配管接続部62に接続されるとともに戻り配管61が往き配管接続部52に接続された逆接続状態であると判定する。
これにより、往き配管51が戻り配管接続部62に接続されるとともに戻り配管61が往き配管接続部52に接続された逆接続状態を検出することが可能になり、かつ、逆接続状態を検出するために熱交換器(温風用熱交換器13)への通水を一旦停止する必要がなく、逆接続状態であるか否かの判定を完了した後に浴室暖房乾燥機Aの動作を継続する場合の時間のロスを抑制することが可能になる。
すなわち、往き配管51が往き配管接続部52に接続され、かつ、戻り配管61が戻り配管接続部62に接続された正しい接続状態である場合には、温風用熱交換器への温水の通流を継続した状態で、上記第1の時間(20秒)にわたり循環ファン14aによる送風を停止した場合に、往き温水温度検出部TH2による検出温度の上昇はないはずであるのに対して、逆接続状態であった場合には、温風用熱交換器13への温水の通流を継続した状態で、第1の時間(20秒)にわたって循環ファン14aによる送風が停止されると、温風用熱交換器13で熱交換が行われないため、熱交換が行われていた場合に比べて、往き温水温度検出部TH2による検出温度が上昇することになる。したがって、往き温水温度検出部TH2による検出温度の上昇幅が第1の温度幅(3℃)以上である場合に、逆接続状態であると判定することにより、精度の高い判定を行うことが可能になる。
なお、温風用熱交換器13への温水の通流を継続した状態で、循環ファンによる送風を行った後、前記第1の時間(この実施形態では例えば、20秒)にわたり循環ファン14aによる送風を停止したときに、往き温水温度検出部(暖房温水サーミスタ)TH2による検出温度の上昇幅が第1の温度幅(この実施形態では例えば、3℃)未満である場合に、往き配管51が戻り配管接続部62に接続されるとともに戻り配管61が往き配管接続部52に接続された逆接続状態ではないと判定して逆接続状態判定を終了する。
本発明においては、上述の本発明の特徴的な構成において説明した逆接続状態であるか否かの判定に加えて、さらに以下のような、より精度の高い判定工程を実施するように構成することができる。
すなわち、温風用熱交換器13への温水の通流を継続した状態で、循環ファン14aによる送風を行った後、第1の時間(この実施形態では例えば、20秒)にわたり循環ファン14aによる送風を停止したときに、往き温水温度検出部(暖房温水サーミスタ)TH2による検出温度の上昇幅が第1の温度幅(この実施形態では例えば、3℃)以上であるときには、逆接続状態であると一旦判定し(仮判定し)、以下に説明するように、逆接続状態判定をさらに継続する。
すなわち、温風用熱交換器13への温水の通流を継続した状態で、循環ファン14aによる送風を行った後、第1の時間(この実施形態では例えば、20秒)より長い所定の第2の時間(この実施形態では例えば、200秒)にわたり循環ファン14aによる送風を停止し、往き温水温度検出部(暖房温水サーミスタ)TH2による検出温度の上昇幅が所定の第1の温度幅(この実施形態では例えば、3℃)より大きい所定の第2の温度幅(この実施形態では例えば、13℃)以上である場合には、往き配管51が戻り配管接続部62に接続され、戻り配管61が往き配管接続部52に接続された逆接続状態であるとの判定を確定して(本判定を行って)、逆接続状態判定を終了する。
すなわち、温風用熱交換器13への温水の通流を継続した状態で、循環ファンによる送風を行った後、所定の第1の時間(この実施形態では例えば、20秒)にわたり循環ファン14aによる送風を停止したときに、往き温水温度検出部(暖房温水サーミスタ)TH2による検出温度の上昇幅が所定の第1の温度幅(この実施形態では例えば、3℃)以上である場合に、温風用熱交換器13への温水の通流を継続した状態で、所定の第1の時間(この実施形態では例えば、20秒)より長い第2の時間(この実施形態では例えば、200秒)にわたり循環ファン14aによる送風を停止し、往き温水温度検出部(暖房温水サーミスタ)TH2による検出温度の上昇幅が所定の第1の温度幅(この実施形態では例えば、3℃)より大きい第2の温度幅(この実施形態では例えば、13℃)以上であるときに、往き配管51が戻り配管接続部62に接続され、戻り配管61が往き配管接続部52に接続された逆接続状態であると判定するようにした場合、逆接続されていないにもかかわらず逆接続状態であると誤検出することが抑制され、逆接続状態を高精度に判定することができるようになる。
また、この実施形態の浴室暖房乾燥機Aにおいては、さらに以下の構成を備えることにより、逆接続状態をさらに高精度に判定することが可能になる。
この実施形態の浴室暖房乾燥機Aにおいては、循環ファン14aによる送風を行った状態で、温風用熱交換器13への温水の通流を継続し、往き温水温度検出部(暖房温水サーミスタ)TH2による検出温度の変動幅が所定の温度幅以下である場合に、所定の間隔をおいて(この実施形態では例えば、5秒間隔で)、往き温水温度検出部(暖房温水サーミスタ)TH2による温度検出を繰り返し行い、最新の往き温水温度検出部(暖房温水サーミスタ)TH2による検出温度と過去4回の往き温水温度検出部(暖房温水サーミスタ)TH2による検出温度との温度差が、いずれも±3℃以内)のとき、逆接続状態判定を実行するように構成することができる。
上述のように構成した浴室暖房乾燥機Aでは、循環ファン14aによる送風を行った状態で熱交換器への温水の通流を継続し、往き温水温度検出部TH2による検出温度の変動幅が所定の温度幅(±3℃以内)以下である場合に、逆接続状態判定が実行されることになるため、逆接続状態を高精度に判定することが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の範囲内において種々の応用、変形を加えることが可能である。
1 吸い込み口
2 浴室
3 吹き出し口
5 操作器
12 グリル板
13 熱交換器(温風用熱交換器)(加熱部)
14 送風機
14b 換気ファン
14a 循環ファン
16 熱源機
27 湿度検出手段(湿度センサ)
29 演算回路
31 タイマー表示部(時間表示部) 51 往き配管
52 往き配管接続部
61 戻り配管
62 戻り配管接続部
A 浴室乾燥機
B 制御部
TH1 ミスト温度サーミスタ
TH2 往き温水温度検出部(暖房温水サーミスタ)
TH3 浴室温度サーミスタ

Claims (3)

  1. 熱源機で加熱した温水を、往き配管を経由して浴室暖房乾燥機本体が備える往き配管接続部から前記浴室暖房乾燥機本体に送り込み、前記浴室暖房乾燥機本体が備える熱交換器で放熱させた後、前記浴室暖房乾燥機本体が備える戻り配管接続部から戻り配管を経由して前記熱源機へ戻すように構成された浴室暖房乾燥機であって、
    前記浴室暖房乾燥機本体内に空気を流入させるとともに、流入した空気を、吹き出し口を経て前記浴室暖房乾燥機本体の外部に吹き出させる循環ファンと、
    前記循環ファンによって浴室暖房乾燥機本体内に取り込まれた空気を前記往き配管接続部から供給される前記温水によって加熱する熱交換器と、
    前記往き配管接続部から供給される前記温水の温度を検出する往き温水温度検出部と、を備え、
    前記熱交換器への前記温水の通流を継続した状態で、前記循環ファンによる送風を行った後、所定の第1の時間にわたり前記循環ファンによる送風を停止したときに、前記往き温水温度検出部による検出温度の上昇幅が前記第1の温度幅以上である場合に、前記往き配管が前記戻り配管接続部に接続され、かつ、前記戻り配管が前記往き配管接続部に接続された逆接続状態であると判定する逆接続状態判定を実行すること
    を特徴とする浴室暖房乾燥機。
  2. (a)前記熱交換器への前記温水の通流を継続した状態で、前記循環ファンによる送風を行った後、前記第1の時間にわたり前記循環ファンによる送風を停止したときに、前記往き温水温度検出部による前記検出温度の上昇幅が前記第1の温度幅未満である場合に、前記往き配管が前記戻り配管接続部に接続され、かつ、前記戻り配管が前記往き配管接続部に接続された逆接続状態ではないと判定し、
    (b)前記熱交換器への前記温水の通流を継続した状態で、前記循環ファンによる送風を行った後、前記第1の時間にわたり前記循環ファンによる送風を停止したときに、前記往き温水温度検出部による検出温度の上昇幅が前記第1の温度幅以上である場合に、前記熱交換器への前記温水の通流を継続した状態で、前記循環ファンによる送風を行った後、前記第1の時間より長い所定の第2の時間にわたり前記循環ファンによる送風を停止し、該送風の停止後の前記往き温水温度検出部による検出温度の上昇幅が、前記第1の温度幅より大きい前記第2の温度幅以上である場合に、前記往き配管が前記戻り配管接続部に接続され、かつ、前記戻り配管が前記往き配管接続部に接続された逆接続状態であると判定すること
    を特徴とする請求項1記載の浴室暖房乾燥機。
  3. 前記循環ファンによる送風を行った状態で、前記熱交換器への前記温水の通流を継続し、前記往き温水温度検出部による検出温度の変動幅が所定の温度幅以下である場合に、前記逆接続状態判定を実行することを特徴とする請求項1または2記載の浴室暖房乾燥機。
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