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JP2017024923A - セラミック複合材 - Google Patents

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JP2017024923A JP2015141977A JP2015141977A JP2017024923A JP 2017024923 A JP2017024923 A JP 2017024923A JP 2015141977 A JP2015141977 A JP 2015141977A JP 2015141977 A JP2015141977 A JP 2015141977A JP 2017024923 A JP2017024923 A JP 2017024923A
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直哉 東松
Naoya Higashimatsu
直哉 東松
史仁 小川
Fumihito Ogawa
史仁 小川
敏正 三輪
Toshimasa Miwa
敏正 三輪
宮田 明弘
Akihiro Miyata
明弘 宮田
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Ibiden Co Ltd
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Abstract

【課題】放射性の元素、毒性を有する元素、希少な元素を用いることなく、耐熱性および高温水蒸気に耐食性を有するセラミック複合材の提供。【解決手段】SiC/SiC複合材からなる基材と、前記基材を覆う炭素層とからなり、希少金属、有毒な元素、放射性元素を用いないセラミック複合材。前記SiC/SiC複合材は、SiC繊維と、CVD−SiC材からなるマトリックスとからなり、CVD−SiC材が、原料ガスが分解しながら沈積する素材であるため、気孔ができにくく、緻密で強固な基材を形成することができ、このため、この上に炭素層、例えば熱分解炭素層を形成すると、外部から力が加わっても変形しにくく、はがれにくい被膜を得ることができ、気体が浸透しにくく、内部のSiC/SiC複合材と水を十分に隔離することができ、熱水蒸気に対する耐食性のあるセラミック複合材を得ることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、セラミック複合材に関する。
エンジニアリングセラミックスとして知られているSiCは、耐熱性、耐熱衝撃性、耐摩耗性および耐酸化性に優れることから、半導体製造装置、高温炉のルツボ、治具などの構造材料として高温環境下で使用されている。
しかしながら、特許文献1は、SiCなどの珪素含有セラミックスが高温水蒸気に対する耐食性がなく、セラミックの消耗が激しく寿命が短いことを指摘している。このような課題を解決するために、特許文献1では、窒化珪素、炭化珪素及びサイアロンから選択された少なくとも1種の珪素含有セラミックスからなる基体と、該基体の表面に設けられた表面層とを具備した耐食性セラミックスにおいて、前記表面層が、周期律表第IIIa族元素で安定化された酸化ジルコニウムからなり、且つ該表面層中のAl及びSiの含有量が合計で1質量%以下に抑制されていることを特徴とする耐食性セラミックスが提案されている。
このような耐食性セラミックスによれば、周期律表第IIIa族元素で安定化された酸化ジルコニウム(以下、単に安定化ジルコニアと呼ぶことがある)からなる表面層中には、高温水蒸気との反応によって消耗の激しいAl及びSiの含有量が一定量以下の少量に抑制されており、この結果、かかる表面層は、高温水蒸気腐食に強く、珪素を含むセラミックスの表面を保護することができることが記載されている。
また、特許文献2では、セラミック繊維からなる骨材と前記セラミック繊維間に充填された炭素質とからなる管状の繊維強化炭素質基材の少なくとも外表面にSiC層が形成され、前記繊維強化炭素質基材と前記SiC層の境界領域から当該繊維強化炭素質基材の内部に向かってケイ素原子が拡散してなることを特徴とする管状体が記載されている。
特開2003−201191号公報 特開2009−210266号公報
特許文献1において、酸化ジルコニウムの安定化のために使用される周期律表第IIIa族元素とは、Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb及びLuなどである。これらの元素は希少金属であるため、これらを用いた耐食性セラミックスは、高価な素材となる。また、これらの希少金属を用いて耐食性セラミックスを大量生産すると、希少金属を大量に消費し資源を枯渇させる原因となるため、希少金属を回収する手段を確立しなければならない。また、Pm(promethium)は、放射性元素であるため、耐食性セラミックスに使用した場合には厳密に管理し、使用後は回収しなければならない。
しかしながら、上記の耐食性セラミックスは耐熱性を有し、化学的に安定であるため、希少金属を容易に分離し回収することができない。
特許文献2では、基材が炭素のマトリックスからなり、最表面がSiCからなるので、熱水または高温水蒸気中で使用した際にSiCの溶出がおこり、そもそも耐食性を有していない。
本発明では、前記課題を鑑み、放射性の元素、毒性を有する元素、希少な元素を用いることなく、耐熱性および高温水蒸気に耐食性を有するセラミック複合材を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明のセラミック複合材は、
(1)SiC/SiC複合材からなる基材と、前記基材を覆う炭素層とからなる。
本発明のセラミック複合材によれば、SiC/SiC複合材からなる基材と、前記基材を覆う炭素層とからなるので、希少金属、有毒な元素、放射性元素を用いていない。また、珪素のクラーク数は25.8%(2位)であり、炭素は0.08%(14位)である。これは、最もクラーク数の大きな周期律表第IIIa族元素であるCeの0.0045%(28位)よりも大きく、これらは、ともに入手しやすい元素である。このため、回収、分離の必要性も低い。また、SiC/SiC複合材、炭素層とも耐熱性を有している上に、SiC/SiC複合材からなる基材が炭素層で覆われているので、高温水蒸気に曝されても炭素層が保護し、基材が高温水蒸気と接することがなく、SiCの消耗を防止することができる。
また、本発明のセラミック複合材は、次の態様であることが好ましい。
(2)前記SiC/SiC複合材は、SiC繊維と、CVD−SiC材からなるマトリックスとからなる。
CVD−SiC材は、原料ガスが分解しながら沈積する素材であるため、気孔ができにくく、緻密で強固な基材を形成することができる。このため、この上に形成される炭素層は、外部から力が加わっても変形しにくく、はがれにくい被膜を得ることができる。
(3)前記炭素層は、熱分解炭素層である。
本発明のセラミック複合材の炭素層が熱分解炭素層であると、緻密で強固なセラミック層を得ることができる。また、熱分解炭素は基材に沈積する際に同時に熱分解が起こり、沈積後に分解ガスの発生に伴う炭素層からの原子の脱離がない。このため、気体が浸透しにくく、内部のSiC/SiC複合材と水を十分に隔離することができ、熱水蒸気に対する耐食性のあるセラミック複合材を得ることができる。
(4)前記炭素層は、ガラス状炭素層である。
本発明のセラミック複合材の炭素層がガラス状炭素層であると、緻密で強固なセラミック層を得ることができる。また、ガラス状炭素は原料である炭素前駆体が無秩序に配列し、方向性ができにくいので、熱膨張係数が、3〜4×10−6/℃であり、基材であるSiC/SiC複合材と同等である。このため、ガラス状炭素層は熱がかかってもはがれにくく、熱水蒸気に対する耐食性のあるセラミック複合材を得ることができる。
(5)前記炭素層は、厚さが5〜200μmである。
炭素層の厚さが5μm以上であると、十分な厚さを有しているので外部から衝撃が加わっても、欠けにくくすることができる。炭素層の厚さが200μm以下であると、熱膨張係数差による基材との応力を小さくすることができるので、変形しにくくすることができる。
(6)前記セラミック複合材はパイプ形状である。
本発明のセラミック複合材がパイプ状であると、熱水、熱水蒸気を流通させるパイプとして好適に利用することができる。また、基材がSiC/SiC複合材であり高強度の素材であるので、内部または外部より圧力が加わる圧力配管、真空配管として好適に利用することができる。
(7)前記炭素層は、前記パイプ形状のセラミック複合材の内面側及び外面側に形成されている。
炭素層がパイプ形状のセラミック複合材の内面側及び外面側に形成されていると、使用環境に対応したセラミック複合材が得られる。
一般に、SiCは、雰囲気の酸素濃度が高い場合には、SiOの被膜を形成し酸化の進行を抑制し、雰囲気の酸素濃度が低い場合には、SiOの被膜を形成しにくく酸化が進行する。熱水蒸気、熱水に曝された場合は、酸素濃度が低く酸化が進行しやすくなる。
本発明のセラミック複合材は、酸素濃度が高い部分では、炭素層が酸化されSiCが露出するとともに、SiCの表面が速やかに酸化し、SiOの薄い被膜が形成される。これに対し熱水蒸気、熱水など雰囲気の酸素濃度が低い場合には、SiC/SiC複合材からなる基材の表面を覆う炭素層が酸化から保護している。このため、炭素層が内面側及び外面側に形成されたパイプ形状のセラミック複合材は使用される環境に応じたふさわしい保護膜を得ることができる。パイプ形状のセラミック複合材としては、例えば蒸気タービン設備の配管、ケーシングなどが挙げられる。
(8)前記セラミック複合材は、熱交換パイプである。
熱交換パイプでは、例えば、熱水と、高温空気との熱交換が行われる。熱水は、SiCの表面にSiO被膜を形成させることができないが、表面に有する炭素層によってSiCの消耗を防止することができる。他方、燃焼ガスなどの高温空気に曝される側は、表面の炭素層が燃焼することによってSiCが露出する。SiCは酸素含有量の多い燃焼ガスに曝されることによって表面にSiO膜を形成し、酸化の進行が妨げられる。
(9)前記セラミック複合材は、原子炉用チャンネルボックスまたは核燃料被覆管である。
原子炉用チャンネルボックスおよび核燃料被覆管は、沸騰水型原子炉、加圧水型原子炉などに用いられている。これらの原子炉では、加圧水に沈められて用いられることになるが、SiCのみの場合には、熱水に対してSiOの被膜を形成することができず、腐食し、少しずつSiCの溶出が起こる。これに対して、本発明のセラミック複合材では、表面が炭素層で覆われているので、SiCの溶出を防止することができ、腐食を防止することができる。また、基材がSiC/SiC複合材であるので、原子炉のトラブルによって大気開放された場合であっても、燃焼は表面の炭素層のみにとどまり、構造部材の破損を防ぐことができる。
(10)前記セラミック複合材は、超臨界水または亜臨界水の反応容器である。
水の臨界点の温度は374℃、圧力は22.1MPaである。臨界点では高温、高圧下の水は、液体と気体との中間的な性質をもち、反応性が非常に強くなる。また、このような条件に至らない亜臨界の状態でも、強い反応性を有している。本発明のセラミック複合材は、表面に炭素層を有しているので、超臨界水または亜臨界水の反応容器として好適に利用することができる。
本発明のセラミック複合材によれば、SiC/SiC複合材からなる基材と、前記基材を覆う炭素層とからなるので、希少金属、有毒な元素、放射性元素を用いていない。また、珪素のクラーク数は25.8%(2位)であり、炭素は0.08%(14位)である。これは、最もクラーク数の大きな周期律表第IIIa族元素であるCeの0.0045%(28位)よりも大きく、これらは、ともに入手しやすい元素である。このため、回収、分離の必要性も低い。また、SiC/SiC複合材、炭素層とも耐熱性を有している上に、SiC/SiC複合材からなる基材が炭素層で覆われているので、高温水蒸気に曝されても炭素層が保護し、基材が高温水蒸気と接することがなく、SiCの消耗を防止することができる。
本発明のセラミック複合材の表面を構成する熱分解炭素の熱水による反応試験に用いた試料1の写真であり、(a)は試験前の表面写真、(b)は試験前のレーザー顕微鏡写真であり(a)の写真の一部領域である。(c)は試験後のレーザー顕微鏡写真であり(b)の写真と同一箇所である。 本発明の比較例1と同等の表面であるCVD−SiC材の熱水による反応試験に用いた試料2の写真であり、(a)は試験前の表面写真、(b)は試験前のレーザー顕微鏡写真であり(a)の写真の一部領域である。(c)は試験後のレーザー顕微鏡写真であり(b)の写真と同一箇所である。 本発明の比較例2と同等の表面である研磨されたCVD−SiC材の熱水による反応試験に用いた試料3の写真であり、(a)は試験前の表面写真、(b)は試験前のレーザー顕微鏡写真であり(a)の写真の一部領域である。(c)は試験後のレーザー顕微鏡写真であり(b)の写真と同一箇所である。
(1)本発明のセラミック複合材は、SiC/SiC複合材からなる基材と、前記基材を覆う炭素層とからなる。
本発明のセラミック複合材によれば、SiC/SiC複合材からなる基材と、前記基材を覆う炭素層とからなるので、希少金属、有毒な元素、放射性元素を用いていない。また、珪素のクラーク数は25.8%(2位)であり、炭素は0.08%(14位)である。これは、最もクラーク数の大きな周期律表第IIIa族元素であるCeの0.0045%(28位)よりも大きく、これらは、ともに入手しやすい元素である。このため、回収、分離の必要性も低い。また、SiC/SiC複合材、炭素層とも耐熱性を有している上に、SiC/SiC複合材からなる基材が炭素層で覆われているので、高温水蒸気に曝されても炭素層が保護し、基材が高温水蒸気と接することがなく、SiCの消耗を防止することができる。
SiC/SiC複合材は、SiC繊維の骨材と、SiCのマトリックスとからなる。SiC繊維の骨材はどのような形態で用いられてもよい。例えば、複数本束ねられ、ストランドを構成し、ストランドを巻回することによって得られるフィラメントワインディング体を利用することができる。このほか、ストランドを編んだブレーディング体、ストランドを織った織布、SiC繊維を無秩序に積層した不織布、SiC繊維を抄造した抄造体などが利用できる。SiCのマトリックスは、特に限定されないがポリカルボシランなどのSiC前駆体を焼成したPIP(Polymer Impregnation and Pyrolysis)法によるPIP−SiC材のマトリックス、CVD法によるCVD−SiC材のマトリックスなどが利用できる。
(2)本発明のセラミック複合材のSiC/SiC複合材は、SiC繊維と、CVD−SiC材からなるマトリックスとからなることが好ましい。
CVD−SiC材は、原料ガスが分解しながら沈積する素材であるため、気孔ができにくく、緻密で強固な基材を形成することができる。このため、この上に形成される炭素層は、外部から力が加わっても変形しにくく、はがれにくい被膜を得ることができる。また、希少金属、有毒な元素、放射性元素を用いていない上に、SiC/SiC複合材、炭素層とも耐熱性を有し、SiC/SiC複合材からなる基材が炭素層で覆われているので、高温水蒸気に曝されても炭素層が保護し、基材が高温水蒸気と接することがなく、SiCの消耗を防止することができる。
CVD−SiC材は、以下のようにして得ることができる。SiC繊維からなる骨材をCVD炉内に入れ、例えば1000〜1800℃に炉内を加熱する。次に原料ガスであるメタンと、シランガスを炉内に導入し、骨材の表面に熱分解したSiCを沈積させる。得られたSiCは、CVD−SiC材であり、骨材の表面に沈積した段階ですでにSiCが得られているため、沈積後に分解させる必要がないので、緻密な被膜を形成することができる。
(3)本発明のセラミック複合材の炭素層が熱分解炭素層である場合、緻密で強固なセラミック層を得ることができる。また、熱分解炭素は基材に沈積する際に同時に熱分解が起こり、分解ガスの発生に伴う炭素層からの原子の脱離がない。このため、気体が浸透しにくく、内部のSiC/SiC複合材と水を十分に隔離することができ、熱水蒸気に対する耐食性のあるセラミック複合材を得ることができる。また、CVD−SiC材は、原料ガスが分解しながら沈積する素材であるため、気孔ができにくく、緻密で強固な基材を形成することができる。このため、この上に形成される炭素層は、外部から力が加わっても変形しにくく、はがれにくい被膜を得ることができる。同時に、SiC/SiC複合材、炭素層とも耐熱性を有している上に、SiC/SiC複合材からなる基材が炭素層で覆われているので、高温水蒸気に曝されても炭素層が保護し、基材が高温水蒸気と接することがなく、SiCの消耗を防止することができる。
熱分解炭素層は、以下のようにして得ることができる。SiC/SiC複合材をCVD炉内に入れ、例えば1000〜2500℃に炉内を加熱する。次に原料ガスであるメタンを炉内に導入し、SiC/SiC複合材の表面に熱分解炭素を沈積させる。得られた熱分解炭素は、熱分解炭素層となる。
(4)本発明のセラミック複合材の炭素層がガラス状炭素層である場合、緻密で強固なセラミック層を得ることができる。また、ガラス状炭素は原料である炭素前駆体が無秩序に配列し、方向性ができにくいので、熱膨張係数が、3〜4×10−6/℃であり、基材であるSiC/SiC複合材と同等である。このため、ガラス状炭素層は熱がかかってもはがれにくく、熱水蒸気に対する耐食性のあるセラミック複合材を得ることができる。
ガラス状炭素層を得るための炭素前駆体は熱分解してガラス状炭素となるものであれば特に限定されない。例えば、フェノール樹脂、フラン樹脂、ポリ塩化ビニル、コプナ樹脂、ポリ塩化ビニリデン、セルロース、フルフリルアルコール樹脂などが挙げられる。
(5)本発明の前記炭素層は、厚さが5〜200μmであることが好ましい。
炭素層の厚さが5μm以上であると、十分な厚さを有しているので外部から衝撃が加わっても、欠けにくくすることができる。炭素層の厚さが200μm以下であると、熱膨張係数差による基材との応力を小さくすることができるので、変形しにくくすることができる。
炭素層の厚さは、熱分解炭素層であれば、CVD工程の製膜時間、原料ガスの濃度、製膜温度などにより適宜調整することができる。また、ガラス状炭素層であれば、炭素前駆体の溶質濃度、塗布回数などにより適宜調整することができる。
(6)本発明のセラミック複合材はパイプ形状であることが好ましい。
本発明のセラミック複合材がパイプ状であると、熱水、熱水蒸気を流通させるパイプとして好適に利用することができる。また、基材がSiC/SiC複合材であり高強度の素材であるので、内部または外部より圧力が加わる圧力配管、真空配管として好適に利用することができる。
パイプ形状とは、中空の管であれば特に限定されない。断面の形状は、例えば円形、楕円形、正方形、長方形、6角形、多角形などが挙げられる。両端が開放していてもよく、両端または一端が閉鎖していてもよい。
本発明のパイプ形状のセラミック複合材は、基材がSiC繊維の骨材と、CVD−SiC材のマトリックスとからなるSiC/SiC複合材であって、炭素層が熱分解炭素層であることが好ましい。CVD−SiC材は、原料ガスが分解しながら沈積する素材であるため、気孔ができにくく、緻密で強固な基材を形成することができる。このため、この上に形成される炭素層は、外部から力が加わっても変形しにくく、はがれにくい被膜を得ることができる。また、希少金属、有毒な元素、放射性元素を用いていない上に、SiC/SiC複合材、炭素層とも耐熱性を有し、SiC/SiC複合材からなる基材が炭素層で覆われているので、高温水蒸気に曝されても炭素層が保護し、基材が高温水蒸気と接することがなく、SiCの消耗を防止することができる。
(7)本発明の前記炭素層は、前記パイプ形状のセラミック複合材の内面側及び外面側に形成されていることが好ましい。
炭素層がパイプ形状のセラミック複合材の内面側及び外面側に形成されていると、使用環境に対応したセラミック複合材が得られる。
一般に、SiCは、雰囲気の酸素濃度が高い場合には、SiOの被膜を形成し酸化の進行を抑制し、雰囲気の酸素濃度が低い場合には、SiOの被膜を形成しにくく酸化が進行する。熱水蒸気、熱水に曝された場合は、酸素濃度が低く酸化が進行しやすくなる。
本発明のセラミック複合材は、酸素濃度が高い部分では、炭素層が酸化されSiCが露出するとともに、SiCの表面が速やかに酸化し、SiOの薄い被膜が形成される。これに対し熱水蒸気、熱水など雰囲気の酸素濃度が低い場合には、SiC/SiC複合材からなる基材の表面を覆う炭素層が酸化から保護している。このため、炭素層が内面側及び外面側に形成されたパイプ形状のセラミック複合材は使用される環境に応じたふさわしい保護膜を得ることができる。パイプ形状のセラミック複合材としては、例えば蒸気タービン設備の配管、ケーシングなどが挙げられる。
(8)本発明のセラミック複合材は、熱交換パイプとして用いることができる。
熱交換パイプでは、例えば、熱水と、高温空気との熱交換が行われる。熱水は、SiCの表面にSiO被膜を形成させることができないが、表面に有する炭素層によってSiCの消耗を防止することができる。他方、燃焼ガスなどの高温空気に曝される側は、表面の炭素層が燃焼することによってSiCが露出する。SiCは酸素含有量の多い燃焼ガスに曝されることによって表面にSiO膜を形成し、酸化の進行が妨げられる。
熱交換パイプは、例えば円形のパイプ形状のセラミック複合材を多数本並行して整列させ、組み合わせて用いることができる。パイプ形状のセラミック複合材の内側と外側に熱媒体を流通させ、セラミック複合材を通して熱交換することができる。熱媒体としては、水、蒸気、空気、オイルなどが挙げられる。炭素層との反応性がわからない場合、当該熱媒体と接する側の表面には、炭素層を有していることが好ましい。炭素層との反応性がなければ、炭素層がセラミック複合材の腐食を防止し、炭素層と当該熱媒体との反応性があれば、炭素層が酸化し、SiCが露出する。SiCの表面には、SiOの保護膜が速やかに形成され、セラミック複合材の腐食を防止する。
(9)本発明のセラミック複合材は、原子炉用チャンネルボックスまたは核燃料被覆管として用いることができる。
原子炉用チャンネルボックスおよび核燃料被覆管は、沸騰水型原子炉、加圧水型原子炉などに用いられている。これらの原子炉では、加圧水に沈められて用いられることになるが、SiCのみの場合には、熱水に対してSiOの被膜を形成することができず、腐食し、少しずつSiCの溶出が起こる。これに対して、本発明のセラミック複合材では、表面が炭素層で覆われているので、SiCの溶出を防止することができ、腐食を防止することができる。また、基材がSiC/SiC複合材であるので、原子炉のトラブルによって大気開放された場合であっても、燃焼は表面の炭素層のみにとどまり、構造部材の破損を防ぐことができる。
(10)本発明のセラミック複合材は、超臨界水または亜臨界水の反応容器として用いることができる。
水の臨界点の温度は374℃、圧力は22.1MPaである。臨界点では高温、高圧下の水は、液体と気体との中間的な性質をもち、反応性が非常に強くなる。また、このような条件に至らない亜臨界の状態でも、強い反応性を有している。本発明のセラミック複合材は、表面に炭素層を有しているので、超臨界水または亜臨界水の反応容器として好適に利用することができる。
超臨界水とは、374℃以上かつ22.1MPa以上の環境下の水の状態である。亜臨界水とは、下記のB及びCの範囲を除くAの範囲の環境下の水の状態である。
A:100℃以上かつ0.1013MPa以上
B:100℃かつ0.1013MPa
C:374℃以上かつ22.1MPa以上
本発明の実施例及び比較例について以下説明する。
<実施例1>
SiC繊維を1600本束ねストランドを構成し、得られたストランドを製織し、ブレーディング体を形成する。ブレーディング体は、内径φ10mm、厚さ0.5mmのパイプ形状である。得られたブレーディング体を骨材とし、骨材の隙間にCVD−SiC材を充填し基材を得る。
CVD−SiC材は、CVD炉を用いて形成する。CVD炉内にブレーディング体を入れ、1200℃に加熱し、原料ガスであるシランガスとメタンを導入し、骨材の隙間にCVD−SiC材よりなるマトリックスを形成させ、SiC/SiC複合材の基材を得る。
次に、原料ガスをメタンに切り替え、基材の表面に熱分解炭素層を形成する。熱分解炭素層の厚さは30μmである。熱分解炭素層は、パイプ形状の基材の内面及び外面の両方に沈積させることができる。
得られたセラミック複合材は、SiC/SiC複合材の基材の表面に熱分解炭素層が形成されたセラミック複合材である。
<実施例2>
SiC繊維を1600本束ねストランドを構成し、得られたストランドを巻回し、フィラメントワインディング体を形成する。フィラメントワインディング体は、内径φ100mm、厚さ2mmのパイプ形状である。得られたフィラメントワインディング体を骨材とし、骨材の隙間にCVD−SiC材を充填し基材を得る。
CVD−SiC材は、CVD炉を用いて形成する。CVD炉内にフィラメントワインディング体を入れ、1200℃に加熱し、原料ガスであるシランガスとメタンを導入し、骨材の隙間にCVD−SiC材からなるマトリックスを形成させ、SiC/SiC複合材の基材を得る。
次に、基材をフェノール樹脂溶液に浸漬したのち、120℃で、乾燥、硬化させ、次いで1000℃で焼成し、基材の表面にガラス状炭素層を形成する。ガラス状炭素層の厚さは30μmである。ガラス状炭素層は、パイプ形状の基材の内面及び外面の両方に被覆させることができる。
得られたセラミック複合材は、SiC/SiC複合材よりなる基材の表面にガラス状炭素層が形成されたセラミック複合材である。
<実施例3>
SiC繊維を1600本束ねストランドを構成し、得られたストランドを製織し、ブレーディング体を形成する。ブレーディング体は、内径φ10mm、厚さ0.5mmのパイプ形状である。得られたブレーディング体を骨材とし、骨材の隙間にPIP−SiC材を充填し基材を得る。
PIP−SiC材は、骨材の隙間にSiC前駆体(ポリカルボシラン)を含浸し、焼成することによって得ることができる。ポリカルボシランの溶液中に骨材を浸漬し、乾燥後焼成することによってPIP−SiC材からなるマトリックスを形成させ、SiC/SiC複合材の基材を得る。
炭素層は、CVD炉を用いて形成する。CVD炉内に基材を入れ、1500℃に加熱し、原料ガスであるメタンを導入し、基材の表面に熱分解炭素層を形成させ、セラミック複合材を得る。熱分解炭素層の厚さは30μmである。熱分解炭素層は、パイプ形状の基材の内面及び外面の両方に沈積させることができる。
<比較例1>
実施例1において、炭素層を形成しないで、SiC/SiC複合材の基材をそのまま用いる。本比較例において、表面はCVD−SiC材である。
<比較例2>
CVD−SiC法で得られたCVD−SiC材の平板を研磨し、平滑な表面を有するCVD−SiC材を比較例2とする。
<評価試験>
本発明のセラミック複合材の耐食性を検証するため、実施例1〜3、比較例1,2において表面に露出する熱分解炭素およびSiCを評価用試料とし、評価用試料を300℃、8MPaの水に80時間浸漬させ、浸漬前後の変化を比較した。
試料1は、基材の表面に炭素層が形成されている。試料2は、基材の表面にCVD−SiC層が形成されている。試料3は、CVD−SiC層の表面がさらに研磨されている。すなわち、試料1、試料2は、表面が製膜により形成された面であり、試料3は研磨加工により平滑化されている。
なお、試料1は表面が炭素層であり、実施例1〜3と同等の材質である。特に熱分解炭素であるので、表面が熱分解炭素層である実施例1、3と同一材質である。
試料2は、表面がCVD法で形成したままのCVD−SiC材であり、比較例1と同一の表面である。
試料3は、表面がCVD法で形成したままのCVD−SiC材を研磨し平滑化したものであるので、比較例2と同一の表面である。
試料1および試料3のサイズは3×4×40mm、試料2のサイズはφ10×29mm厚さ0.5mmのパイプ状である。
表1は、試験前後の重量変化を示している。図1は本発明のセラミック複合材の表面を構成する熱分解炭素の熱水による反応試験に用いた試料1の写真であり、(a)は試験前の表面写真、(b)は試験前のレーザー顕微鏡写真であり(a)の写真の一部領域である。(c)は試験後のレーザー顕微鏡写真であり(b)の写真と同一箇所である。図2は、本発明の比較例1の表面と同等のCVD−SiC材の熱水による反応試験に用いた試料2の写真であり、(a)は試験前の表面写真、(b)は試験前のレーザー顕微鏡写真であり(a)の写真の一部領域である。(c)は試験後のレーザー顕微鏡写真であり(b)の写真と同一箇所である。図3は本発明の比較例2と同等である研磨したCVD−SiC材の熱水による反応試験に用いた試料3の写真であり、(a)は試験前の表面写真、(b)は試験前のレーザー顕微鏡写真であり(a)の写真の一部領域である。(c)は試験後のレーザー顕微鏡写真であり(b)の写真と同一箇所である。
熱分解炭素層からなる試料1は、試験前後で重量変化はなかった。図1に示すように、試験前である図1(b)と試験後である図1(c)との間に外観変化もなかった。CVD−SiCからなる試料2、3は、試験により重量増加が確認された。面の状態によって、重量変化の大きさが異なり、表面の凹凸の大きい製膜面の方が重量の増加量が大きかった。図2、図3に示すように、熱水試験後に試料2、3ともに表面CVD−SiCの脱落が確認された。
CVD−SiCからなる試料2、3において、表面の脱落が起こっているにもかかわらず重量が増加しているのは、高温、高圧の水によるSiCの表面の酸化反応と、表面の脱落反応が同時に起きているためと考えられる。長期間試験を継続すると、脱落が増え、重量減に転ずると考えられる。
以上のように、炭素の一形態である熱分解炭素の被覆は、高温高圧の水に対して耐食性を有していることが確認された。このため、試料1の結果より、熱分解炭素の表層を有する複合材は、高温高圧の水に対する高い耐食性を有していることがわかる。また、熱分解炭素と同一材質であるガラス状炭素であっても、同様に高温高圧の水に対する高い耐食性を有していると考えられる。
また、本発明のセラミック複合材は、炭素と珪素とからなるので、放射性の元素、毒性を有する元素、希少な元素を用いることなく、耐熱性および高温水蒸気に耐食性を有することが確認された。

Claims (10)

  1. SiC/SiC複合材からなる基材と、前記基材を覆う炭素層とからなることを特徴とするセラミック複合材。
  2. 前記SiC/SiC複合材は、SiC繊維と、CVD−SiC材からなるマトリックスとからなることを特徴とする請求項1に記載のセラミック複合材。
  3. 前記炭素層は、熱分解炭素層であることを特徴とする請求項1または2に記載のセラミック複合材。
  4. 前記炭素層は、ガラス状炭素層であることを特徴とする請求項1または2に記載のセラミック複合材。
  5. 前記炭素層は、厚さが5〜200μmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のセラミック複合材。
  6. 前記セラミック複合材はパイプ形状であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のセラミック複合材。
  7. 前記炭素層は、前記パイプ形状のセラミック複合材の内面側及び外面側に形成されていることを特徴とする請求項6に記載のセラミック複合材。
  8. 前記セラミック複合材は、熱交換パイプであることを特徴とする請求項6または7に記載のセラミック複合材。
  9. 前記セラミック複合材は、原子炉用チャンネルボックスまたは核燃料被覆管であることを特徴とする請求項6または7に記載のセラミック複合材。
  10. 前記セラミック複合材は、超臨界水または亜臨界水の反応容器であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のセラミック複合材。
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