JP2017015887A - 光配向照射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光配向膜を良好に配向させることが可能な光配向照射装置を提供する。
【解決手段】ワークに偏光光を照射する光配向照射装置において、光源たる棒状ランプ20と、棒状ランプ20の長手方向に並べて配置され、棒状ランプ20の照度を検出する複数の16a,16b,16cと、これらセンサ16a,16b,16cのいずれかの検出値が所定光量Eを下回った場合に、所定光量E以上となるように、棒状ランプ20に供給する電力を制御する制御装置15とを備える。
【選択図】図4
【解決手段】ワークに偏光光を照射する光配向照射装置において、光源たる棒状ランプ20と、棒状ランプ20の長手方向に並べて配置され、棒状ランプ20の照度を検出する複数の16a,16b,16cと、これらセンサ16a,16b,16cのいずれかの検出値が所定光量Eを下回った場合に、所定光量E以上となるように、棒状ランプ20に供給する電力を制御する制御装置15とを備える。
【選択図】図4
Description
本発明は、光配向照射装置に関する。
従来、配向膜、或いは配向層(以下、これらを「光配向膜」と称する)に偏光光を照射することで配向する光配向と呼ばれる技術が知られており、この光配向は、液晶表示パネルの液晶表示素子が備える液晶配向膜の配向等に広く応用されている。
光配向に用いる照射装置では、長い帯状の光配向膜(ワーク)を光配向するために、光配向膜の幅相当の長さの棒状ランプを光源とするとともに、光配向膜をステージ上に載置して長さ方向に搬送することで帯状の光配向膜を均一に光配向する技術も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
光配向に用いる照射装置では、長い帯状の光配向膜(ワーク)を光配向するために、光配向膜の幅相当の長さの棒状ランプを光源とするとともに、光配向膜をステージ上に載置して長さ方向に搬送することで帯状の光配向膜を均一に光配向する技術も提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、光源である棒状ランプは、その形状等に起因して、棒状ランプの長手方向で照度が異なることがある。このため、ワークとしての光配向膜に照射される光量も、棒状ランプの長手方向で異なってしまい、光配向膜の配向に影響が出ることが考えられる。特に、ワークに照射される光量が、光配向膜の配向に必要な光量を下回った場合、光配向膜の配向への影響が大きくなる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、光配向膜を良好に配向させることが可能な光配向照射装置を提供することを目的とする。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、光配向膜を良好に配向させることが可能な光配向照射装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明は、ワークに偏光光を照射する光配向照射装置において、光源たる棒状ランプと、当該棒状ランプの長手方向に並べて配置され、当該棒状ランプの照度を検出する複数のセンサと、これらセンサのいずれかの検出値が所定値を下回った場合に、前記所定値以上となるように、前記棒状ランプに供給する電力を制御する制御装置とを備えることを特徴とする。
また、本発明は、前記センサの少なくとも1つは、前記棒状ランプの前記長手方向の端部に対応する位置に配置されることを特徴とする。
また、本発明は、前記センサの少なくとも1つは、前記棒状ランプの前記長手方向の端部に対応する位置に配置されることを特徴とする。
また、本発明は、前記所定値を下回ったことを検出した前記センサ以外の前記センサの検出値が、前記所定値よりも大きな所定の上限値以上になった場合に、警告を発する手段を備えることを特徴とする。
さらに、本発明は、前記センサは、前記ワークが載置されたステージに配置されることを特徴とする。
また、本発明は、前記センサは、前記ワークに光を照射する照射器側で、前記棒状ランプの上方に配置されることを特徴とする。
さらに、本発明は、前記センサは、前記ワークが載置されたステージに配置されることを特徴とする。
また、本発明は、前記センサは、前記ワークに光を照射する照射器側で、前記棒状ランプの上方に配置されることを特徴とする。
本発明によれば、棒状ランプの長手方向で部分的に照度が小さくなりセンサの検出値が所定値を下回ると、制御装置は、そのセンサの検出値が所定値以上となるように棒状ランプに電力を供給する。このため、ワークに照射される光量を棒状ランプの長手方向に亘って適切にすることができ、光配向膜を良好に配向させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る光配向装置の構成を示す側面図である。
光配向装置(光配向照射装置)10は、板状もしくは、帯状の光配向対象物(ワーク)Wの光配向膜に偏光光を照射して光配向する照射装置である。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る光配向装置の構成を示す側面図である。
光配向装置(光配向照射装置)10は、板状もしくは、帯状の光配向対象物(ワーク)Wの光配向膜に偏光光を照射して光配向する照射装置である。
光配向装置10は、ステージ搬送架台11と、照射器設置架台12と、光配向対象物Wが載置されるワークステージ(ステージ)13とを備えている。ワークステージ13は、図1に矢印で示す搬送方向Xに直線的に搬送される。
また、光配向装置10は、光配向対象物Wに光を照射する照射器14と、照射器14を制御する制御装置15と、照射器14の光量を検出する複数のセンサ16a,16b,16c(図1及び図3参照)とを備える。
また、光配向装置10は、光配向対象物Wに光を照射する照射器14と、照射器14を制御する制御装置15と、照射器14の光量を検出する複数のセンサ16a,16b,16c(図1及び図3参照)とを備える。
照射器設置架台12は、ステージ搬送架台11から所定距離離れた上方位置でステージ搬送架台11の幅方向Y(搬送方向Xに直交する方向、図3参照)に横架される門体であり、その両柱がステージ搬送架台11に固定される。照射器設置架台12は照射器14を内蔵し、照射器14は直下に偏光光を照射する。
なお、ワークステージ13の移動に伴う振動と照射器14の冷却に起因する振動とを分離するために、照射器設置架台12をステージ搬送架台11に固定するのではなく当該ステージ搬送架台11と別置する構成でも良い。ステージ搬送架台11及び照射器設置架台12は防振構造を有しても良い。このように振動を低減することで、照射器14の照度のムラの低減やセンサ16a,16b,16cの検出精度の向上を図ることができ、後述する所定光量以上の光量を確保するためのフィードバック制御の精度が高くなり、光配向膜を良好に配向させることができる。
ステージ搬送架台11には、ワークステージ13をステージ搬送架台11の面に沿って搬送方向Xへ移送する直動機構(不図示)が内設されている。光配向対象物Wの光配向の工程では、ワークステージ13に載置された光配向対象物Wが、上記直動機構によってワークステージ13とともに搬送されて照射器14の直下を通過し、この通過の際に偏光光に曝露されて光配向膜が配向される。
なお、ワークステージ13の移動に伴う振動と照射器14の冷却に起因する振動とを分離するために、照射器設置架台12をステージ搬送架台11に固定するのではなく当該ステージ搬送架台11と別置する構成でも良い。ステージ搬送架台11及び照射器設置架台12は防振構造を有しても良い。このように振動を低減することで、照射器14の照度のムラの低減やセンサ16a,16b,16cの検出精度の向上を図ることができ、後述する所定光量以上の光量を確保するためのフィードバック制御の精度が高くなり、光配向膜を良好に配向させることができる。
ステージ搬送架台11には、ワークステージ13をステージ搬送架台11の面に沿って搬送方向Xへ移送する直動機構(不図示)が内設されている。光配向対象物Wの光配向の工程では、ワークステージ13に載置された光配向対象物Wが、上記直動機構によってワークステージ13とともに搬送されて照射器14の直下を通過し、この通過の際に偏光光に曝露されて光配向膜が配向される。
図2は、図1において照射器14の近傍を拡大した側面図である。ここで、図2では、照射器設置架台12の図示は省略されている。
照射器14は、光源たる棒状ランプ20と、反射鏡21と、波長選択フィルタ22と、偏光子ユニット24とを備える。
棒状ランプ20は、放電灯であり、少なくとも光配向対象物Wの幅と同等以上の長さに延びる直管型の1本の紫外線ランプである。反射鏡21は、断面楕円形、かつ棒状ランプ20の長手方向に沿って延びるシリンドリカル凹面反射鏡であり、棒状ランプ20の光を集光して偏光子ユニット24に向けて照射する。
照射器14は、光源たる棒状ランプ20と、反射鏡21と、波長選択フィルタ22と、偏光子ユニット24とを備える。
棒状ランプ20は、放電灯であり、少なくとも光配向対象物Wの幅と同等以上の長さに延びる直管型の1本の紫外線ランプである。反射鏡21は、断面楕円形、かつ棒状ランプ20の長手方向に沿って延びるシリンドリカル凹面反射鏡であり、棒状ランプ20の光を集光して偏光子ユニット24に向けて照射する。
波長選択フィルタ22は、棒状ランプ20から照射される特定の波長の光をカットし、光配向に必要な波長の光を透過させるフィルタであり、棒状ランプ20と偏光子ユニット24との間に配置される。波長選択フィルタ22を設けることで、所望の波長の光が光配向対象物Wに照射されるように波長を選択できる。
偏光子ユニット24は、波長選択フィルタ22と光配向対象物Wとの間に配置され、棒状ランプ20から光配向対象物Wに照射される光を直線偏光に偏光する。この偏光光が光配向対象物Wの光配向膜に照射されることで、光配向膜が配向される。
偏光子ユニット24は、波長選択フィルタ22と光配向対象物Wとの間に配置され、棒状ランプ20から光配向対象物Wに照射される光を直線偏光に偏光する。この偏光光が光配向対象物Wの光配向膜に照射されることで、光配向膜が配向される。
図3は、光配向装置10の構成を模式的に示す平面図である。ここで、図3では、偏光子ユニット24の構成の理解を容易にするために、照射器設置架台12の中に偏光子ユニット24及び棒状ランプ20のみを示している。
図3に示すように、偏光子ユニット24は、複数の単位偏光子ユニット25と、これら単位偏光子ユニット25を横並びに一列に整列するフレーム26とを備えている。フレーム26は、各単位偏光子ユニット25が連接して配置される板状の枠状体である。単位偏光子ユニット25は、略矩形板状に形成されたワイヤーグリッド偏光子(偏光子)27を備える。
本第1の実施の形態では、各単位偏光子ユニット25は、ワイヤーグリッド偏光子27をそのワイヤー延在方向Aが上記ワークステージ13の搬送方向Xと平行になるように支持している。また、ワイヤーグリッド偏光子27の配列方向Bは、ワイヤー延在方向Aに直交する方向であり、ステージ搬送架台11の幅方向Yに一致する。
図3に示すように、偏光子ユニット24は、複数の単位偏光子ユニット25と、これら単位偏光子ユニット25を横並びに一列に整列するフレーム26とを備えている。フレーム26は、各単位偏光子ユニット25が連接して配置される板状の枠状体である。単位偏光子ユニット25は、略矩形板状に形成されたワイヤーグリッド偏光子(偏光子)27を備える。
本第1の実施の形態では、各単位偏光子ユニット25は、ワイヤーグリッド偏光子27をそのワイヤー延在方向Aが上記ワークステージ13の搬送方向Xと平行になるように支持している。また、ワイヤーグリッド偏光子27の配列方向Bは、ワイヤー延在方向Aに直交する方向であり、ステージ搬送架台11の幅方向Yに一致する。
ワイヤーグリッド偏光子27は、直線偏光子の一種である。上述の通り、光源が棒状ランプ20であることから、ワイヤーグリッド偏光子27には、さまざまな角度の光が入射するが、ワイヤーグリッド偏光子27は、斜めに入射する光であっても直線偏光化して透過させる。
センサ16a,16b,16cは、ワークステージ13の前端部に設けられ、幅方向Yに沿うように直線的に並んで配置される。
センサ16aは、棒状ランプ20の長手方向の一端部20aに対応する位置に配置され、センサ16cは、棒状ランプ20の長手方向の他端部20cに対応する位置に配置される。センサ16bは、棒状ランプ20の長手方向の中央部20bに対応する位置に配置される。すなわち、ワークステージ13が搬送されると、センサ16a,16cは、棒状ランプ20の一端部20a及び他端部20cの真下をそれぞれ通り、センサ16bは、棒状ランプ20の中央部20bの真下を通る。ここで、棒状ランプ20の長手方向は、幅方向Yに一致する。
また、センサ16a,16cは、棒状ランプ20における幅方向Yの有効な照射領域の一端部及び他端部にそれぞれ位置し、センサ16bは、棒状ランプ20における幅方向Yの有効な照射領域の中央部に位置する。
センサ16aは、棒状ランプ20の長手方向の一端部20aに対応する位置に配置され、センサ16cは、棒状ランプ20の長手方向の他端部20cに対応する位置に配置される。センサ16bは、棒状ランプ20の長手方向の中央部20bに対応する位置に配置される。すなわち、ワークステージ13が搬送されると、センサ16a,16cは、棒状ランプ20の一端部20a及び他端部20cの真下をそれぞれ通り、センサ16bは、棒状ランプ20の中央部20bの真下を通る。ここで、棒状ランプ20の長手方向は、幅方向Yに一致する。
また、センサ16a,16cは、棒状ランプ20における幅方向Yの有効な照射領域の一端部及び他端部にそれぞれ位置し、センサ16bは、棒状ランプ20における幅方向Yの有効な照射領域の中央部に位置する。
センサ16a,16b,16cが検出した各部の光量の検出値は、制御装置15(図1)が取得する。制御装置15は、センサ16a,16b,16cの検出値に基づいて、棒状ランプ20に供給する電力を制御する。
図4は、棒状ランプ20の長手方向において棒状ランプ20から光配向対象物Wに照射される光量の分布を示す図表である。図4では、横軸に幅が示され、縦軸に光量が示されている。図4の横軸では、棒状ランプ20の長手方向の中央が0で示されており、光配向対象物Wの幅方向の中央は0の位置に略一致する。
光配向装置10による光配向の工程では、幅方向Yにおける所定の有効幅Y1内において、光配向対象物Wに照射される光量が、所定光量(所定値)E以上であることが求められる。所定光量Eは、光配向対象物Wの光配向膜の良好な配向を得るために必要な光量の最低値であり、実験や計算等によって定められる。また、有効幅Y1は、光配向対象物Wの幅方向のサイズが収まる大きさを有する。
近年では、光配向の工程にかかる時間を短縮するために、光配向に対する感度が高い材料が光配向対象物Wに使用されるようになっているため、光量を所定光量E以上に保つことが重要になっている。
光配向装置10による光配向の工程では、幅方向Yにおける所定の有効幅Y1内において、光配向対象物Wに照射される光量が、所定光量(所定値)E以上であることが求められる。所定光量Eは、光配向対象物Wの光配向膜の良好な配向を得るために必要な光量の最低値であり、実験や計算等によって定められる。また、有効幅Y1は、光配向対象物Wの幅方向のサイズが収まる大きさを有する。
近年では、光配向の工程にかかる時間を短縮するために、光配向に対する感度が高い材料が光配向対象物Wに使用されるようになっているため、光量を所定光量E以上に保つことが重要になっている。
図4に示されるように、棒状ランプ20から光配向対象物Wに到達する光量は、光配向対象物Wの幅方向の中央で最も大きく、幅方向の両端部に行くほど、曲線的に徐々に低下して行き、幅方向の両端部で最も小さくなる。これは、幅方向の中央部では、中央部20b、一端部20a及び他端部20cからの光が照射されるのに対し、幅方向の両端部では、一端部20a及び他端部20cよりも幅方向の外側に光源が存在しないためである。
図4を参照し、制御装置15による光量の制御の処理を説明する。ここでは、幅方向の一端部及び他端部の光量が小さくなった場合を例に挙げて説明する。棒状ランプ20の光量は、例えば、経年変化により徐々に低下し、光量が当初よりも小さくなる。
ワークステージ13とともにセンサ16a,16b,16cが棒状ランプ20の真下まで搬送され、制御装置15は、センサ16a,16b,16cの検出値を取得する。次いで、制御装置15は、センサ16a,16b,16cのいずれかの検出値が、所定光量Eを下回っているか否かを判別し、所定光量Eを下回っている場合、その検出値が所定光量E以上となるように棒状ランプ20に供給する電力を増加させる。その結果、光量分布L1のように幅方向の端部で不足していた光量は、光量分布L2のように増加する。
ワークステージ13とともにセンサ16a,16b,16cが棒状ランプ20の真下まで搬送され、制御装置15は、センサ16a,16b,16cの検出値を取得する。次いで、制御装置15は、センサ16a,16b,16cのいずれかの検出値が、所定光量Eを下回っているか否かを判別し、所定光量Eを下回っている場合、その検出値が所定光量E以上となるように棒状ランプ20に供給する電力を増加させる。その結果、光量分布L1のように幅方向の端部で不足していた光量は、光量分布L2のように増加する。
本第1の実施の形態では、センサ16a及びセンサ16cの検出値が、光量分布L1で示されるように、所定光量Eを下回っているため、制御装置15は、センサ16a及びセンサ16cの両方の検出値が所定光量E以上となるように電力を供給する。言い換えれば、制御装置15は、センサ16aとセンサ16cとの検出値に差があった場合、最低の検出値を検出したセンサの検出値が所定光量E以上となるように電力を供給する。
このように、センサ16a,16b,16cの検出値を制御装置15にフィードバックして、所定光量Eを下回った部分の光量が所定光量E以上となるように電力を供給するため、光配向対象物Wの幅方向の全体に亘って所定光量E以上の光量を確保でき、光配向膜を良好に配向させることができる。
このように、センサ16a,16b,16cの検出値を制御装置15にフィードバックして、所定光量Eを下回った部分の光量が所定光量E以上となるように電力を供給するため、光配向対象物Wの幅方向の全体に亘って所定光量E以上の光量を確保でき、光配向膜を良好に配向させることができる。
棒状ランプ20は1本の単一のランプであるため、上記のように、不足していた部分の光量を所定光量E以上となるように増加させると、光量分布L2で示されるように、光量は幅方向の全体に亘って増加する。この場合、幅方向の中央部の光量が大きくなるが、光量が所定の上限光量(所定の上限値)E1を下回っていれば、光配向膜の配向に対する影響は許容範囲内である。所定の上限光量E1は、実験や計算等によって定められる。
制御装置15は、上記のように電力を増加させる制御の後、所定光量Eを下回ったことを検出したセンサであるセンサ16a,16c以外のセンサ、すなわち、センサ16b、の検出値が所定の上限光量E1以上になっているか否かを判別し、所定の上限光量E1以上である場合、表示部への表示や警告音によって警告を発し、光量が大きくなり過ぎていることを報知する。
すなわち、センサ16bで検出される幅方向の中央部の光量が所定の上限光量E1以上になった場合、警告が発せられるため、光量が大きくなり過ぎることを防止できる。
制御装置15は、上記のように電力を増加させる制御の後、所定光量Eを下回ったことを検出したセンサであるセンサ16a,16c以外のセンサ、すなわち、センサ16b、の検出値が所定の上限光量E1以上になっているか否かを判別し、所定の上限光量E1以上である場合、表示部への表示や警告音によって警告を発し、光量が大きくなり過ぎていることを報知する。
すなわち、センサ16bで検出される幅方向の中央部の光量が所定の上限光量E1以上になった場合、警告が発せられるため、光量が大きくなり過ぎることを防止できる。
以上説明したように、本発明を適用した第1の実施の形態によれば、光配向対象物Wに偏光光を照射する光配向装置10は、光源たる棒状ランプ20と、棒状ランプ20の長手方向に並べて配置され、棒状ランプ20の照度を検出する複数のセンサ16a,16b,16cと、これらセンサ16a,16b,16cのいずれかの検出値が所定光量Eを下回った場合に、所定光量E以上となるように、棒状ランプ20に供給する電力を制御する制御装置15とを備える。これにより、棒状ランプ20の長手方向で部分的に照度が小さくなりセンサ16a,16cの検出値が所定値を下回ると、制御装置15は、そのセンサ16a,16cの検出値が所定光量E以上となるように棒状ランプ20に電力を供給する。このため、光配向対象物Wに照射される光量を棒状ランプ20の長手方向に亘って適切にすることができ、光配向膜を良好に配向させることができる。
また、センサ16a,16b,16cの内のセンサ16a,16cは、棒状ランプ20の長手方向の一端部20a及び他端部20cに対応する位置に配置されるため、棒状ランプ20の長手方向の端部で照度が小さくなり、一端部20a及び他端部20cのセンサ16a,16cの検出値が所定光量Eを下回ると、制御装置15は、一端部20a及び他端部20cのセンサ16a,16cの検出値が所定光量E以上となるように棒状ランプ20に電力を供給する。このため、棒状ランプ20の長手方向の一端部20a及び他端部20cに対応する部分で光配向対象物Wに照射される光量を適切なものとすることができ、光配向膜を良好に配向させることができる。なお、センサ16a,16cは、少なくともいずれかが設けられれば良い。
また、光配向装置10は、所定光量Eを下回ったことを検出したセンサ16a,16c以外のセンサの検出値が、所定光量Eよりも大きな所定の上限光量E1以上になった場合に、警告を発する制御装置15を備える。これにより、所定光量Eを下回ったことを検出したセンサ16a,16cの検出値が所定光量E以上となるように棒状ランプ20に電力を供給したことで、センサ16bの検出値が所定の上限光量E1以上になってしまった場合に、所定の上限光量E1以上になったことを警告によって報知できる。このため、光配向対象物Wに照射される光量を適切に確保できるとともに、光配向対象物Wに照射される光量が高くなり過ぎることを防止できる。
さらに、センサ16a,16b,16cは、光配向対象物Wが載置されたワークステージ13に配置されるため、光配向対象物Wの近くのセンサ16a,16b,16cによって光配向対象物Wに照射される光量を正確に検出できる。
さらに、センサ16a,16b,16cは、光配向対象物Wが載置されたワークステージ13に配置されるため、光配向対象物Wの近くのセンサ16a,16b,16cによって光配向対象物Wに照射される光量を正確に検出できる。
[第2の実施の形態]
以下、図5を参照して、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
本第2の実施の形態は、センサ16a,16b,16cが、照射器14側で、棒状ランプ20の上方に配置される点が、上記第1の実施の形態と異なる。
以下、図5を参照して、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態において、上記第1の実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
本第2の実施の形態は、センサ16a,16b,16cが、照射器14側で、棒状ランプ20の上方に配置される点が、上記第1の実施の形態と異なる。
図5は、第2の実施の形態において、棒状ランプ20の長手方向において棒状ランプ20から光配向対象物Wに照射される光量の分布を示す図表である。
図5に示すように、センサ16a,16b,16cは、照射器14側で、棒状ランプ20の上方に配置されても良い。センサ16a,16cは、一端部20a及び他端部20cに対応する位置に設けられ、センサ16bは、中央部20bに対応する位置に設けられる。この構成においても、棒状ランプ20からセンサ16a,16b,16cへ照射される光量は、中央部20bで大きく、一端部20a及び他端部20c側で小さくなる。
図5に示すように、センサ16a,16b,16cは、照射器14側で、棒状ランプ20の上方に配置されても良い。センサ16a,16cは、一端部20a及び他端部20cに対応する位置に設けられ、センサ16bは、中央部20bに対応する位置に設けられる。この構成においても、棒状ランプ20からセンサ16a,16b,16cへ照射される光量は、中央部20bで大きく、一端部20a及び他端部20c側で小さくなる。
制御装置15は、センサ16a,16b,16cのいずれかの検出値が所定光量Eを下回った場合に、所定光量E以上となるように、棒状ランプ20に供給する電力を制御する制御装置15を備える。このため、光配向対象物Wに照射される光量を棒状ランプ20の長手方向に亘って適切にすることができ、光配向膜を良好に配向させることができる。
本発明を適用した第2の実施の形態によれば、センサ16a,16b,16cは、照射器14側で、棒状ランプ20の上方に配置されるため、簡単な構成で棒状ランプ20の光量を検出できる。
本発明を適用した第2の実施の形態によれば、センサ16a,16b,16cは、照射器14側で、棒状ランプ20の上方に配置されるため、簡単な構成で棒状ランプ20の光量を検出できる。
なお、上記第1及び第2の実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
上記第1及び第2の実施の形態では、棒状ランプ20の一端部20a、中央部20b、及び、他端部20cに対応する位置にセンサ16a,16b,16cが設けられるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、センサは、一端部20aまたは他端部20cのいずれかに対応する位置と、中央部20bに対応する位置との2箇所に設けられても良い。また、センサは、棒状ランプ20の長手方向において、3箇所以上の複数個所に並べて配置されても良い。
上記第1及び第2の実施の形態では、棒状ランプ20の一端部20a、中央部20b、及び、他端部20cに対応する位置にセンサ16a,16b,16cが設けられるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、センサは、一端部20aまたは他端部20cのいずれかに対応する位置と、中央部20bに対応する位置との2箇所に設けられても良い。また、センサは、棒状ランプ20の長手方向において、3箇所以上の複数個所に並べて配置されても良い。
10 光配向装置(光配向照射装置)
13 ワークステージ(ステージ)
14 照射器
15 制御装置
16a,16b,16c センサ
20 棒状ランプ(光源)
20a 一端部(長手方向の端部)
20c 他端部(長手方向の端部)
E 所定光量(所定値)
E1 上限光量(所定の上限値)
W 光配向対象物(ワーク)
13 ワークステージ(ステージ)
14 照射器
15 制御装置
16a,16b,16c センサ
20 棒状ランプ(光源)
20a 一端部(長手方向の端部)
20c 他端部(長手方向の端部)
E 所定光量(所定値)
E1 上限光量(所定の上限値)
W 光配向対象物(ワーク)
Claims (5)
- ワークに偏光光を照射する光配向照射装置において、
光源たる棒状ランプと、当該棒状ランプの長手方向に並べて配置され、当該棒状ランプの照度を検出する複数のセンサと、これらセンサのいずれかの検出値が所定値を下回った場合に、前記所定値以上となるように、前記棒状ランプに供給する電力を制御する制御装置とを備えることを特徴とする光配向照射装置。 - 前記センサの少なくとも1つは、前記棒状ランプの前記長手方向の端部に対応する位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の光配向照射装置。
- 前記所定値を下回ったことを検出した前記センサ以外の前記センサの検出値が、前記所定値よりも大きな所定の上限値以上になった場合に、警告を発する手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の光配向照射装置。
- 前記センサは、前記ワークが載置されたステージに配置されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光配向照射装置。
- 前記センサは、前記ワークに光を照射する照射器側で、前記棒状ランプの上方に配置されることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光配向照射装置。
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- 2015-06-30 JP JP2015131584A patent/JP2017015887A/ja active Pending
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