以下、本発明に係る端末装置等の実施形態について図面を参照して説明する。
以下の説明では、同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。所定の情報が格納される格納部等において、当該格納部等に情報が記憶される過程は問わない。例えば、情報は、記録媒体を介して格納部等に記憶されてもよく、入力デバイスを介して格納部等に記憶されてもよい。また、各種の情報の形式、内容などは、あくまで例示であり、その形式や内容は問わない。
(実施の形態1)
本実施の形態1においては、コンテンツと付加情報を出力する端末装置と、コンテンツに対応する、付加情報を含む1以上の付加情報管理情報を管理するサーバとを具備するコンテンツ出力システムについて、説明する。
図1は、本実施の形態1におけるコンテンツ出力システム1Aのブロック図である。図2は、コンテンツ出力システム1Aを構成する端末装置2Aのブロック図である。図3は、コンテンツ出力システム1Aを構成するサーバ3のブロック図である。
端末装置2A及びサーバ3は、例えば、インターネット回線網4に接続され、相互に通信可能になっている。端末装置2Aは、本第一の発明の端末装置に対応し、サーバ3は、本第十の発明のサーバに対応するものである。
コンテンツ出力システム1Aは、端末装置2Aが各種のメディアからコンテンツを取得して出力する際、当該コンテンツに対応する付加情報を含む1以上の付加情報管理情報をサーバ3から取得し、当該1以上の付加情報管理情報に含まれる1以上の付加情報をコンテンツに付加して出力することができるシステムである。
本実施の形態1におけるコンテンツは、各種のメディアによって端末装置2Aに提供される情報の中身である。メディアは、情報を端末装置2Aに提供するための媒体となるものをいう。主なメディアとして、例えば、番組を放送するラジオ放送やテレビジョン放送などの放送媒体や音楽、映像、文書などを記録した光ディスクなどの記憶媒体があるが、端末装置2Aが情報を取得できるものであれば、これらのメディアに限定されない。また、メディアは、複数の種類の情報を複合的に扱うマルチメディアであってもよい。
各種のメディアによって提供されるコンテンツには教育、報道、バラエティ、ワイドショー、料理、スポーツ、音楽、ドキュメンタリーなどの各種のジャンルや種類があるが、コンテンツのジャンルや種類は問わない。
メディアから提供される情報には、通常、情報内容の主体となる本編の情報とその本編に付加される付加情報とが含まれる。例えば、テレビジョン放送で映画番組が放送される場合、放映される映画が本編であり、その映画に関連した予告編情報、音声切換情報、チャプター再生情報などの情報やスポンサーの宣伝広告などは映画に対する付加情報である。また、番組が補助情報付き番組の場合、視聴者の番組の視聴を補助するために番組の本体に付与される字幕や手話映像などの情報も付加情報に含まれる。
本発明に係るコンテンツは、端末装置2Aが各種のメディアから取得して出力する情報であり、本発明に係る付加情報は、端末装置2Aの要求によってサーバ3から端末装置2Aに提供される情報である。端末装置2Aが各種のメディアから取得する情報には、本編だけの情報と、本編に各種の付加情報が予め付与された情報が含まれる。
例えば、端末装置2Aがテレビビジョン放送を受信して字幕付き番組を取得し、サーバ3からその字幕付き番組に対応する広告情報を取得する場合、テレビジョン放送を受信して取得した字幕付き番組を構成する番組本編と字幕情報は本発明に係るコンテンツに相当し、サーバ3から取得した広告情報は本発明に係る付加情報に相当する。
字幕付き番組に含まれる字幕情報とサーバ3から取得する広告情報は、概念的にはいずれも番組の本編に対する付加情報に該当するが、本実施の形態1では、端末装置2Aがメディアから取得する情報を「コンテンツ」と称し、サーバ3から取得するそのコンテンツに対応する情報を「付加情報」と称して両情報を区別している。
サーバ3は、端末装置2Aが各種のメディアから取得したコンテンツに含まれていない付加情報(新たな付加情報)を端末装置2Aがそのコンテンツを出力する際に追加的に付加できるように、コンテンツ毎に予め対応付けられている1以上の付加情報を端末装置2Aに提供する。
端末装置2Aは、図2に示すように、コンテンツ取得部201、付加情要求送信部202、付加情報管理情報受信部203及び出力部204を備える。
コンテンツ取得部201は、各種のメディアで提供されるコンテンツとそのコンテンツを識別するコンテンツ識別情報を取得する。コンテンツ取得部201は、例えば、受信手段、通信手段、記憶媒体読取手段などで構成することができる。
例えば、コンテンツが放送局からRF(Radio Frequency)方式(電波方式)によって提供される場合、コンテンツ取得部201は、放送波を受信する周知の受信手段で構成され、その受信手段でコンテンツを受信する。コンテンツがコンテンツ配信事業者のサーバからIP(Internet Protocol)方式によって提供される場合、コンテンツ取得部201は、周知のTCP(Transmission Control Protocol)/IP通信手段で構成され、そのTCP/IP通信手段でサーバと通信をしてコンテンツを取得する。
また、コンテンツが、光メディアなどの記憶媒体に記録されて提供される場合、コンテンツ取得部201は、公知のメディアドライバ(記憶媒体読取手段)で構成され、そのメディアドライバで記録媒体に記録されたコンテンツを読み取ってコンテンツを取得する。また、コンテンツが、紙媒体に印字若しくは印刷されて提供される場合、コンテンツ取得部201は、スキャナーなどの画像読取手段で構成され、その画像読取手段で紙媒体に印字若しくは印刷されているコンテンツを読み取ってコンテンツを取得する。
コンテンツ識別情報は、コンテンツを識別するための情報であり、通常、コンテンツ毎に予め付与されたID番号である。本実施の形態1では、コンテンツにコンテンツ識別情報が含まれているものとし、コンテンツ取得部201は、コンテンツを取得すると、そのコンテンツからコンテンツ識別情報を取得するものとする。コンテンツ識別情報(以下、「コンテンツID」という。)は、コンテンツを識別できるものであれば、ID番号以外の符号、記号、名称等の固有の情報でもよい。
付加情報要求送信部202は、コンテンツ取得部201が取得したコンテンツIDに対応する1以上の付加情報の要求をサーバ3に送信する。
付加情報管理情報受信部203は、付加情報の要求に応じてサーバ3から返送される付加情報管理情報を受信する。付加情報管理情報は、サーバ3が管理している1以上の付加情報とその付加情報に関連する情報である。付加情報に関連する情報は、例えば、付加情報識別情報や付加情報挿入先情報などの情報である。サーバ3は、例えば、コンテンツIDに対応付けて1以上の付加情報管理情報を管理している。
付加情報識別情報は、付加情報を識別するための情報であり、通常、付加情報毎に予め付与されたID番号である。付加情報識別情報(以下、「付加情報ID」という。)は、付加情報を識別できるものであれば、ID番号以外の符号、記号、名称等の固有の情報でもよい。
付加情報挿入先情報は、付加情報が対応付けられたコンテンツIDを有するコンテンツにおける当該付加情報の挿入先に関する情報である。付加情報の挿入先は、コンテンツを出力する際に当該コンテンツにおける付加情報を挿入する時間的な位置と、付加情報がディスプレイの画面に出力される映像の場合、その画面における付加情報の映像の出力位置とを含む概念である。
コンテンツにおける付加情報の時間的な挿入位置には、コンテンツの再生中だけでなくコンテンツの再生開始前とコンテンツの再生終了後も含まれる。付加情報挿入先情報は、コンテンツの再生開始時(出力開始時)からの経過時間で定義してもよく、コンテンツを構成するフレームのフレーム番号で定義してもよく、コンテンツ内の挿入位置を示すオフセットで定義してもよい。
ディスプレイの画面における付加情報の映像の出力位置は、画面上のピクセルの位置で定義してもよく、画面内を複数の小領域に分割し、付加情報を出力する小領域の識別情報で定義してもよい。小領域の識別情報は、例えば、小領域を区別するために付された領域番号や領域符号である。
付加情報の構成には、音声だけの情報、映像だけの情報、音声と映像の情報で構成される場合を含む。付加情報が音声だけで構成される場合、付加情報挿入先情報は、通常、コンテンツにおける付加情報の時間的な挿入位置の情報である。付加情報が映像だけで構成される場合、付加情報挿入先情報は、通常、ディスプレイの画面における付加情報の物理的の出力位置の情報である。付加情報が音声と映像の両方で構成される場合、付加情報挿入先情報は、通常、コンテンツにおける付加情報の時間的な挿入位置とディスプレイの画面における付加情報の物理的の出力位置を含む情報である。
付加情報の要求は、コンテンツIDに対応付けられた1以上の付加情報管理情報を端末装置2Aに返送することの要求である。
付加情報要求送信部202は、通常、無線または有線の送信手段で実現され、付加情報管理情報受信部203は、通常、無線または有線の受信手段で実現される。
出力部204は、コンテンツ取得部201が取得したコンテンツと付加情報管理情報受信部203が取得した1以上の付加情報管理情報に含まれる1以上の付加情報を出力する。出力部204は、コンテンツを出力するとともに、1以上の付加情報を当該コンテンツにおける付加情報挿入先情報で指定された挿入位置に挿入して出力する。
出力部204は、付加情報の種類に応じて、コンテンツの出力を停止することなく各付加情報をコンテンツと同時に出力したり、コンテンツの出力を一時停止して各付加情報だけを出力した後、コンテンツを一時停止した部分から再出力したりする態様で、コンテンツと付加情報を出力する。
例えば、付加情報がコンテンツのスポンサーの商品又はサービスの宣伝広告に関する情報(以下、「CM情報」という。)の場合、出力部204は、コンテンツの出力中にCM情報の時間的な挿入位置が到来すると、コンテンツの出力を一時停止し、CM情報(映像と音声の情報)を所定の時間だけ出力した後、コンテンツの出力を再開する。すなわち、出力部204は、コンテンツを複数の部分に分割し、複数のコンテンツの分割部分と複数のCM情報を交互に切り換えるようにして、コンテンツと複数のCM情報を出力する。
例えば、コンテンツがテレビジョン放送で放映されるライブ映像で、ディスプレイの画面に表示されたライブ映像に対してスポンサーのCM情報(映像若しくは映像と字幕などの情報)を画面内の小領域に挿入する場合、出力部204は、ライブ映像の出力中にCM情報の出力時刻が到来すると、ライブ映像を出力しながらディスプレイの画面内の付加情報挿入先情報で指定された位置にCM情報を同時に出力する。
また、例えば、付加情報がコンテンツの視聴を補助するための字幕の場合、出力部204は、コンテンツの出力中に字幕の時間的な挿入位置が到来すると、コンテンツ映像のディスプレイへの出力を停止することなく当該コンテンツ映像に重畳して字幕を出力する。すなわち、出力部204は、ディスプレイの画面に出力しているコンテンツ映像に字幕を重ねて出力する。
出力部204におけるコンテンツと付加情報の出力は、通常、それらの映像のディスプレイの画面への表示とそれらの音声のスピーカーへの出力であるが、その他の出力態様であってもよい。例えば、出力部204は、コンテンツと付加情報に対して、プロジェクターを用いた投影や、プリンタでの印字や、他の装置への送信や、記憶媒体への蓄積や、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどの各種の出力処理をしてもよい。
従って、出力部204は、ディスプレイやスピーカー等の通常の出力デバイスを含むと考えても良く、含まないと考えても良い。出力部204は、出力デバイスのドライバソフト、または、出力デバイスとそのドライバソフト等で実現することができる。
サーバ3は、図3に示すように、付加情報管理情報格納部301、付加情報要求受信部302、付加情報管理情報取得部303及び付加情報管理情報送信部304を備える。
付加情報管理情報格納部301は、コンテンツIDに対応付けられた1以上の付加情報管理情報を格納する。付加情報管理情報は、付加情報と、その付加情報の付加情報IDと、その付加情報の付加情報挿入先情報を含む情報である。1以上の付加情報管理情報は、コンテンツIDに対応付けて付加情報管理情報格納部301に格納されている。
付加情報管理情報格納部301に格納される付加情報管理情報は、追加、変更が可能である。制御情報の追加や変更は、例えば、サーバ3を管理するサーバ管理事業者によって行われる。
例えば、付加情報がCM情報の場合、付加情報管理情報格納部301に格納されているコンテンツIDを有するコンテンツに対して新たな事業者がスポンサーになるときには、サーバ管理事業者はそのスポンサーの付加情報(CM情報とコンテンツにおけるそのCM情報の挿入先の情報)をそのコンテンツに対応付けられている付加情報管理情報に追加する。逆にコンテンツに対してスポンサーとなっていた事業者がスポンサーをやめるときにはサーバ管理事業者はそのコンテンツのコンテンツIDに対応付けられていたその事業者の付加情報管理情報を削除する。
付加情報管理情報格納部301は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でもよい。付加情報管理情報格納部301にコンテンツIDに対応付けられた1以上の付加情報管理情報が記憶される過程は、問わない。例えば、コンテンツIDに対応付けられた1以上の付加情報管理情報は、記録媒体や、通信回線、入力デバイスなどを介して付加情報管理情報格納部301に記憶されてもよい。
付加情報要求受信部302は、端末装置2Aが送信する付加情報の要求を受信する。付加情報管理情報取得部303は、付加情報要求受信部302が受信した要求に含まれるコンテンツIDに対応する1以上の付加情報管理情報(付加情報と付加情報IDと付加情報挿入先情報)を付加情報管理情報格納部301から取得する。
付加情報管理情報送信部304は、付加情報管理情報取得部303が取得した1以上の付加情報管理情報を端末装置2Aに送信する。
付加情報要求受信部302は、通常、無線または有線の受信手段で実現され、付加情報管理情報送信部304は、通常、無線または有線の送信手段で実現される。付加情報管理情報取得部303は、通常、MPUやメモリ等で実現することができる。付加情報管理情報取得部303の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
次に、コンテンツ出力システム1Aを構成する端末装置2Aとサーバ3の動作について説明する。まず、端末装置2Aのコンテンツと付加情報の出力制御の動作について、図4のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS401)コンテンツ取得部201は、視聴者が取得したいコンテンツを選択したか否かを判断する。コンテンツが選択されると(S401:Y)、ステップS402に進み、コンテンツが選択されていなければ(S401:N)、ステップS401に戻る。
(ステップS402)コンテンツ取得部201は、視聴者によって選択されたコンテンツを提供する事業者のサーバにアクセスし、そのサーバからコンテンツを取得(ダウンロード)し、コンテンツ格納部(図示省略)に格納する。
(ステップS403)付加情報要求送信部202は、コンテンツ取得部201が取得したコンテンツに含まれるコンテンツIDを取得する。
(ステップS404)付加情報要求送信部202は、取得したコンテンツIDに対応する付加情報の要求をサーバ3に送信する。具体的には、付加情報要求送信部202は、コンテンツID格納部からコンテンツIDを読み出し、そのコンテンツIDを付加情報の送信指示のコマンドとともにサーバ3に送信する。
(ステップS405)付加情報管理情報受信部203は、付加情報要求送信部202による付加情報の要求に応じてサーバ3から送信される1以上の付加情報管理情報(付加情報と付加情報IDと付加情報挿入先情報)を受信し、その付加情報管理情報を付加情報管理情報格納部(図示省略)に一時保存する。
(ステップS406)出力部204は、コンテンツ格納部に格納されたコンテンツの再生処理を行い、コンテンツの映像をディスプレイに表示するとともに、コンテンツの音声をスピーカーから出力する。
(ステップS407)出力部204は、現在出力しているコンテンツの再生時刻を当該コンテンツの出力における付加情報の時間的な挿入位置とする付加情報が付加情報管理情報格納部に格納されているか否かを判別する。
出力部204は、現在出力しているコンテンツの再生時刻を当該コンテンツの出力における付加情報の時間的な挿入位置とする付加情報が付加情報管理情報格納部に格納されていなければ(S407:N)、ステップS411に進み、その付加情報が付加情報管理情報格納部に格納されていれば(S407:Y)、ステップS408に進む。
(ステップS408)出力部204は、コンテンツの再生処理を一時停止し、現在出力しているコンテンツの再生時刻を当該コンテンツの出力における付加情報の時間的な挿入位置とする付加情報を付加情報管理情報格納部から読み出してその付加情報の再生処理を行い、付加情報の映像をディスプレイに表示するとともに、コンテンツの音声をスピーカーから出力する。
(ステップS409)出力部204は、付加情報の出力処理が終了したか否かを判別する。出力部204は、付加情報の出力処理が終了していなければ(S409:N)、ステップS408に戻って付加情報の出力処理を継続し、付加情報の出力処理が終了すると(S409:Y)、ステップS410に進む。
(ステップS410)出力部204は、コンテンツ格納部から一時停止した再生時刻以降のコンテンツを読み出して再生処理を行い、映像データをディスプレイに表示するとともに、音声データをスピーカーから出力する。
(ステップS411)出力部204は、コンテンツの出力処理が終了したか否かを判別する。出力部204は、コンテンツの出力処理が終了していなければ(S411:N)、ステップS406に戻ってコンテンツと付加情報の出力処理を継続し、コンテンツの出力処理が終了すると(S411:Y)、コンテンツと付加情報の出力制御を終了する。
図4のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みがあれば、コンテンツと付加情報の出力制御は終了する。
図4のフローチャートは、付加情報がコンテンツの出力の途中に挿入される場合の処理手順であるが、付加情報はコンテンツの出力開始前若しくは出力終了後、又はその両方においても出力される場合であってもよい。
コンテンツの出力開始前に出力される付加情報がある場合は、ステップS405とステップS406の間で、コンテンツの出力開始前を時間的な挿入先とする付加情報挿入先情報を有する付加情報が付加情報管理情報格納部に格納されているか否かを判別し、その付加情報が格納されていれば、当該付加情報を付加情報管理情報格納部から読み出して再生する処理を行った後、ステップS406に移行するようにすればよい。
コンテンツの出力終了後に出力される付加情報がある場合は、ステップS411の後ろに、コンテンツの出力終了後を時間的な挿入先とする付加情報挿入先情報を有する付加情報が付加情報管理情報格納部に格納されているか否かを判別し、その付加情報が格納されていれば、当該付加情報を付加情報管理情報格納部から読み出して再生する処理を行った後、コンテンツと付加情報の出力制御を終了するようにすればよい。
図4のフローチャートは、付加情報挿入先情報にコンテンツにおける付加情報の時間的な挿入先だけが含まれる場合の処理手順であるが、付加情報挿入先情報にディスプレイの画面上の付加情報の物理的な出力位置が含まれていてもよい。
この場合は、ステップS407とステップS408の間で、付加情報挿入先情報がディスプレイの画面上の付加情報の物理的な出力位置の情報を有するか否かを判別し、付加情報挿入先情報がその物理的な出力位置の情報を有していなければ、ステップS411に進み、付加情報挿入先情報がその物理的な出力位置の情報を有していれば、ステップS408でコンテンツの再生処理の一時停止をすることなく付加情報管理情報格納部から付加情報を読み出し、その付加情報の映像をディスプレイの画面上の指定された出力位置に出力するとともに、その付加情報の音声をスピーカーから出力する処理を行うようにするとよい。
この場合、付加情報の映像をコンテンツの映像と同時にディスプレイの画面上に出力させるので、ステップS410のコンテンツの出力の再開処理は不要となる。
次に、コンテンツ出力システム1Aを構成するサーバ3の付加情報管理情報の送信制御の動作について、図5のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS501)付加情報要求受信部302は、端末装置2Aからの付加情報の要求を監視しており(ステップS501のループ処理)、付加情報の要求を受信すると(ステップS501:Y)、ステップS502に進む。
(ステップS502)付加情報管理情報取得部303は、付加情報要求受信部302が受信した付加情報の要求に含まれるコンテンツIDを用いて、付加情報管理情報格納部301に格納されている付加情報管理情報を検索し、当該コンテンツIDに対応付けられている付加情報管理情報(付加情報IDと付加情報と付加情報挿入先情報)があれば、コンテンツIDに対応付けられた全ての付加情報管理情報を読み出す。
(ステップS503)付加情報管理情報送信部304は、付加情報管理情報取得部303が付加情報管理情報格納部301から読み出した1以上の付加情報管理情報をコンテンツIDとともに端末装置2Aに返送し、ステップS501に戻る。
なお、図5のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みがあれば、付加情報管理情報の送信制御は終了する。
(具体例1)
次に、端末装置2Aにおけるコンテンツと付加情報の出力動作の具体例について説明する。
以下の説明では、端末装置2Aは、IP放送局からダウンロードサービスによって映画番組のコンテンツを取得し、サーバ3からそのコンテンツに対応付けられているスポンサーのCM情報(宣伝広告の情報)を取得して映画番組とともに出力する場合の例を説明する。この例は、あくまでも一例に過ぎず、本実施の形態1の具体例はこの例に限定されるものではない。
IP放送局から提供される映画番組には映画の本編と映画の再生に関連した情報(例えば、字幕切換の情報、チャプター再生の情報、出演者やあらすじなどの情報)は含まれているが、CM情報は含まれていないものとする。サーバ3から提供されるCM情報は、映像と音声によるCM情報とし、映画番組に対して複数本(具体例1では5本)のCM情報が対応付けられているものとする。複数本のCM情報は、同一の内容のものもあれば、異なる内容のものもあるものとする。
図6は、端末装置2AがIP放送局のサーバからダウンロードする映画番組と、端末装置2Aがサーバ3から取得する5本のCM情報と、端末装置2Aが出力する映画番組と5本のCM情報の関係を示す図である。
図6(a)は、映画番組の再生時間と5本のCM情報が挿入される位置(挿入時刻)を示し、図6(b)は、5本のCM情報の再生順と各再生時間を示し、図6(c)は、端末装置2Aで出力されるCM情報入りの映画番組の再生時間を示す図である。
IP放送局から映画番組を取得した端末装置2Aでは、映画番組がB1,B2,B3,B4の4つの番組ブロックに分割され、各ブロックの間にCM情報を挿入して再生される。図6(a)の時刻T0,T4は、映画番組の再生開始時刻と再生終了時刻を示し、映画番組内の時刻T1,T2,T3は、それぞれB2,B3,B4の番組ブロックの再生開始時刻を示している。時刻T1,T2,T3は、CM情報を挿入する映画番組内の時間的な挿入位置に相当している。図6(a)の時間tc1,tc2,tc3,tc4は、それぞれB1,B2,B3,B4の各番組ブロックの再生時間である。映画番組の再生開始から再生終了までの再生時間をT[時間]とすると、T=tc1+tc2+tc3+tc4である。
映画番組にCM情報を挿入しなければ、端末装置2Aでその映画番組を再生すると、再生開始(時刻T0=0)からT[時間]が経過した時点T4で再生を終了する。
サーバ3から取得した5本のCM情報の名称を「CM0」,「CM1」,「CM2」,「CM3」,「CM4」とすると、CM0〜CM4の各CM情報には、付加情報挿入先情報が、例えば、CM0:(再生時刻T00,再生時間t0)、CM1:(再生時刻T1,再生時間t1)、CM2:(再生時刻T2,再生時間t2)、CM3:(再生時刻T3,再生時間t3)、CM4:(再生時刻T99,再生時間t4)のように設定されている。
具体例1は、映画番組中に映画番組の再生を一時停止してCM情報を再生し、その後、映画番組の再生を再開する例であり、ディスプレイの画面には映画番組とCM情報の映像のいずれかを表示するので、CM0〜CM4の各付加情報挿入先情報には、ディスプレイの画面における表示位置に関する情報は設定されていない。
再生時刻は、映画番組におけるCM情報の時間的な挿入位置であり、再生時間は、CM情報の再生時間(放映時間)である。CM0のCM情報(以下、「CM情報CM0」と表記する。他の名称のCM情報についても同様。)の再生時刻T00は、映画番組の再生開始前を意味し、CM情報CM4の再生時刻T99は、映画番組の再生終了後を意味している。
従って、端末装置2Aにおける映画番組とCM情報の再生処理では、図6(c)に示すように、CM情報CM0が再生された後、映画番組(コンテンツ)の再生が開始され、B1,B2,B3,B4の番組ブロック(以下、「番組ブロックB1」と表記する。他の番組ブロックについても同様。)とCM情報CM1,CM2,CM3が交互に再生される。そして、番組ブロックB4の再生が終了した後、CM情報CM4が再生されて映画番組とCM情報の再生処理は終了する。
図6(c)における時刻Ta,Tjは、それぞれ映画番組とCM情報の再生処理の開始時刻と終了時刻であり、時刻Tb,Td,Tf,Thは、それぞれ番組ブロックB1,B2,B3,B4の再生開始時刻であり、時刻Tc,Te,Tg,Tiは、それぞれCM情報CM1,CM2,CM3,CM4の再生開始時刻である。
端末装置2Aは、IP放送局のサーバから映画番組をダウンロードすると、まず、当該映画番組に対応するCM情報CM0〜CM4をサーバ3から取得する。そして、端末装置2Aが視聴者からの再生指令に基づき映画番組の再生をするときには、CM情報CM0〜CM4の付加情報挿入先情報に基づき、端末装置2Aは、最初にCM情報CM0を再生し、その再生が終了すると(図6(c)の時刻Tb参照)、映画番組の再生を開始する。
端末装置2Aは、映画番組の再生を開始してから時間T1が経過すると(番組ブロックB1の再生が終了すると)(図6(c)の時刻Tc参照)、映画番組の再生を一時停止し、CM情報CM1を時間t1だけ再生する。そして、CM情報CM1の再生が終了とすると(図6(c)の時刻Td参照)、端末装置2Aは、映画番組の再生を中断した時点(図6(a)の時刻T1参照)から再開する(番組ブロックB2の再生開始)。
その後、端末装置2Aは、映画番組の再生時間(図6(a)に示す時刻T0から時刻T4までの時間)における再生開始時刻T0からの経過時間がT2、T3になる毎に、映画番組の再生を一時停止してCM情報CM2,CM3をそれぞれ時間t2,t3だけ再生した後、映画番組の再生を再開する動作を繰り返す(図6(c)の番組ブロックB2,B3,B4とCM情報CM2,CM3の再生参照)。そして、映画番組の再生が全て終了すると(図6(a)の時刻Ti参照)、端末装置2Aは、CM情報CM4を時間t4だけ再生して映画番組とCM情報の出力を終了する(図6(a)の時刻Tj参照)。
上記の端末装置2Aによる映画番組とCM情報の出力処理により、端末装置2Aの出力部204には、図6(c)に示すように、映画番組の前後と番組内の所定の挿入位置(再生時刻T1,T2,T3)に5本のCM情報CM0〜CM4を挿入して映画番組が再生される。この出力態様は、端末装置2Aが番組の前後と番組内の所定の挿入位置(再生時刻T1,T2,T3)にCM情報CM0〜CM4が予め挿入された映画番組をテレビジョン放送で受信し、出力部204で出力する従来の出力態様と実質的に同じである。
次に、端末装置2Aで上記の映画番組とCM情報を出力するための具体的な構成について説明する。
IP放送局のサーバが蓄積型放送サービスとして提供する映画番組は、例えば、TLV多重化方式によって端末装置2Aに配信される。具体例1では、端末装置2Aに配信される映画番組のIPパケットには映画番組のコンテンツIDが含まれているものとする。コンテンツIDは、映画番組に予め設定されているID番号でもよいが、映画番組の固有の情報(例えば、番組名やキーワードなどの情報)をコンテンツIDとしてもよい。
サーバ3の付加情報管理情報格納部301には、例えば、図7に示すリスト形式で1以上の付加情報管理情報がコンテンツIDに対応付けて格納されているものとする。
図7において、「コンテンツID」の欄は、IP放送局のサーバが蓄積型放送サービスとして提供する各種のコンテンツを識別するためのコンテンツIDを記述する欄である。「コンテンツID」に対応付けられている「CM情報ID」、「CM情報挿入先」及び「CM情報」の情報が付加情報管理情報である。
「CM情報」は、端末装置2Aでコンテンツとともに出力するCM情報を示す欄である。図7では、便宜上、「CM情報」の欄にCM情報の名称CM0,CM1,…を記述している。
「CM情報ID」は、CM情報を識別するためのCM情報識別情報を記述する欄である。CM情報識別情報は、通常、CM情報に予め設定されたID番号であるが、CM情報に固有の情報(例えば、CM名やキーワードなどの情報)であってもよい。なお、「CM情報」の欄に示すCM情報の名称やCM情報のファイル名などをCM情報IDに利用しもよく、この場合は、「CM情報ID」を省略してもよい。
「CM情報挿入先」は、CM情報に対応付けられたコンテンツにおける当該CM情報の時間的な挿入位置とCM情報の再生時間の情報を示す欄である。図7に示した例では、コンテンツにおける当該CM情報の時間的な挿入位置は、映画番組の再生開示時刻T0を基準(ゼロ基準)とした再生時刻T1,T2,T3や映画番組の再生開示前(図7では「T00」で表記している。)、再生終了後(図7では「T99」で表記している。)などの形式で記述されている。「CM情報挿入先」の欄のt1,t2,…は、再生時間である。
図7の例では、「CM情報挿入先」の欄にCM情報の時間的な挿入位置を再生時刻で記述しているが、CM情報の時間的な挿入位置の情報はコンテンツの映像ファイルのファイル番号で表記してもよく、コンテンツの映像ファイルにおけるCM情報の挿入位置を示すオフセットであってもよい。
次に、端末装置2Aが映画番組とCM情報を取得して出力する動作について、図6〜図8を用いて説明する。
図8は、端末装置2AがIP放送局のサーバにアクセスして番組名「AAA」の映画番組をダウンロードした後、その映画番組を再生する場合のタイムチャートの一例を示す図である。
図8において、「映画番組の取得」は、端末装置2AがIP放送局のサーバから番組名「AAA」の映画番組を取得する処理を示し、「付加情報管理情報の取得」は、端末装置2Aがサーバ3から番組名「AAA」の映画番組に対応付けられた付加情報管理情報(CM情報の管理情報)を取得する処理を示している。「CM情報の再生」は、端末装置2AによるCM情報の再生処理を示し、「映画番組の再生」は、端末装置2Aによる映画番組の再生処理を示している。「映画番組とCM情報の出力」は、端末装置2Aで出力される映画番組とCM情報の出力態様を示している。
端末装置2Aにおいて、時刻Tsに視聴者が視聴したい番組名「AAA」の映画番組を選択すると、コンテンツ取得部201は選択された映画番組を提供するIP放送局のサーバにアクセスし、番組名「AAA」の映画番組のダウンロードを要求する。そして、この要求に応じてIP放送局のサーバから番組名「AAA」の映画番組のデータが送信されると、コンテンツ取得部201はそのデータを受信し、コンテンツ格納部に一時格納する(図8の「映画番組の取得」参照)。
コンテンツ取得部201が番組名「AAA」の映画番組のデータを受信すると、付加情報要求送信部202は、そのデータからコンテンツID「xx123」(図7参照)を取得し、そのコンテンツID「xx123」とともに付加情報の要求をサーバ3に送信する。
サーバ3では、端末装置2Aから付加情報の要求が送信されると、その要求を付加情報要求受信部302が受信する。付加情報要求受信部302が付加情報の要求を受信すると、付加情報管理情報取得部303は、その付加情報の要求に含まれるコンテンツID「xx123」を用いて、付加情報管理情報格納部301に格納されている付加情報管理情報を検索し、コンテンツID「xx123」に対応付けられた付加情報管理情報があれば、その付加情報管理情報(CM情報ID、CM情報及びCM情報挿入先)を付加情報管理情報格納部301から読み出す。
図7の例では、コンテンツID「xx123」に、「CMxx00」〜「CMxx04」のCM情報IDを有する5個のCM情報CM0〜CM4が対応付けられているので、付加情報管理情報取得部303は、「CMxx00」〜「CMxx04」のCM情報IDを有するCM情報とそれらのCM情報のCM情報挿入先を読み出す。
付加情報管理情報取得部303がコンテンツID「xx123」に対応付けられた5個の付加情報管理情報を読み出すと、付加情報管理情報送信部304は、その5個の付加情報管理情報をコンテンツID「xx123」とともに端末装置2Aに送信する。
端末装置2Aの付加情報管理情報受信部203は、サーバ3からコンテンツID「xx123」に対応付けられた5個の付加情報管理情報が返送されると、その情報を受信し、付加情報管理情報格納部に一時保存する(図8の「CM情報管理情報の取得」参照)。
付加情報管理情報受信部203が付加情報管理情報を取得すると、出力部204は、時刻Taからコンテンツ格納部に格納されている映画番組と付加情報管理情報格納部に格納されている5個の付加情報の出力処理を開始する。
出力部204は、まず、付加情報管理情報格納部に再生時刻T00を有するCM情報が格納されているか否かを判別し、再生時刻T00を有するCM情報が格納されていれば、そのCM情報は映画番組の再生開始前に再生すべきCM情報と判断し、付加情報管理情報格納部から再生時刻T00を有するCM情報を読み出し、そのCM情報の映像データをディスプレイに表示し、CM情報の音声データをスピーカーから出力する。
図7の例では、CM情報ID「CMxx00」を有するCM情報CM0の挿入位置が「再生時刻T00」に設定されているので、出力部204は、CM情報CM0を付加情報管理情報格納部から読み出し、そのCM情報情報CM0の映像データをディスプレイに表示し、CM情報の音声データをスピーカーから出力する。
CM情報は、例えば、スポンサーが商品の製造メーカの場合、商品を宣伝する映像データとその映像に付加された音声や効果音の音声データで構成される情報である。従って、端末装置2Aでは、映画番組が再生される前にCM情報CM0が時間t0だけ放映される(図8「CM情報の再生」の「CM0の再生」参照)。
出力部204は、CM情報CM0の再生が終了すると、コンテンツ格納部から映画番組を読み出し(映画番組の「B1」の部分の読み出し)、映画番組の映像データをディスプレイに表示し、映画番組の音声データをスピーカーから出力する。
出力部204は、映画番組の再生を開始すると、再生開始時刻Tbからの経過時間Tを計時しながら、経過時間T(現在の再生時刻)が付加情報管理情報格納部に格納されている再生時刻T1〜T3のいずれかに一致しているか否かを判別する。そして、経過時間Tが「T1」に一致すると、出力部204は、映画番組の再生と経過時間Tの計時を一時停止し(図8の「映画番組の再生」の番組ブロックB1と時刻Tcを参照)、付加情報管理情報格納部から再生時刻T1を有するCM情報CM1を読み出し、そのCM情報CM1の映像データをディスプレイに表示し、CM情報CM1の音声データをスピーカーから出力する。時刻Tcは、再生開始時刻Tbを再生時刻の基準(ゼロ時)とすると、図6(a)の再生時刻T1に相当する。
図7の例では、CM情報ID「CMxx01」を有するCM情報CM1の挿入位置が「再生時刻T1」に設定されているので、出力部204は、CM情報CM1を付加情報管理情報格納部から読み出し、そのCM情報CM1の映像データをディスプレイに表示し、CM情報CM1の音声データをスピーカーから出力する。CM情報CM1は、CM情報CM0と同一内容の商品の宣伝広告の場合もあれば、CM情報CM0とは異なる内容の商品の宣伝広告の場合がある。
出力部204は、CM情報CM1の再生が終了すると、経過時間Tの計時を再開するとともに、コンテンツ格納部から映画番組の再生時刻T1から映像データと音声データを読み出し(映画番組の番組ブロックB2の読み出し)、映像データをディスプレイに表示し、音声データをスピーカーから出力する。すなわち、出力部204は、映画番組の番組ブロックB2の再生を開始する(図8の「映画番組の再生」の番組ブロックB2参照)。
この後、出力部204は、上述した映画番組の番組ブロックB1とCM情報CM1の再生処理と同様の処理を行って、映画番組の番組ブロックB2,B3とCM情報CM2,CM3の再生処理を行う。
出力部204は、CM情報CM3の再生が終了すると、経過時間Tの計時を再開するとともに、コンテンツ格納部から映画番組の再生時刻T3から映像データと音声データを読み出し(映画番組の番組ブロックB4の読み出し)、映像データをディスプレイに表示し、音声データをスピーカーから出力する。すなわち、出力部204は、映画番組の番組ブロックB4の再生を開始する(図8の「映画番組の再生」の番組ブロックB4参照)。
そして、出力部204は、映画番組の番組ブロックB4の再生が終了すると(図8の時刻Ti参照)、付加情報管理情報格納部に再生時刻T99を有するCM情報が格納されているか否かを判別する。再生時刻T99を有するCM情報が格納されていれば、そのCM情報は映画番組の再生終了後に再生すべきCM情報と判断し、付加情報管理情報格納部から再生時刻T99を有するCM情報を読み出し、そのCM情報の映像データをディスプレイに表示し、そのCM情報の音声データをスピーカーから出力する。
図7の例では、CM情報ID「CMxx04」を有するCM情報CM4の挿入位置が「再生時刻T99」に設定されているので、出力部204は、CM情報情報名CM4を付加情報管理情報格納部から読み出し、そのCM情報CM4の映像データをディスプレイに表示し、CM情報CM4の音声データをスピーカーから出力する。CM情報CM4の出力が終了すると、映画番組とCM情報の出力処理は終了する。
具体例1では、端末装置2Aがサーバ3からコンテンツIDに対応付けられたCM情報ID、CM情報挿入先及びCM情報の組を全て取得するようにしていたが、図9に示すように、最初にCM情報IDとCM情報挿入先の情報の組だけを取得してコンテンツの再生を開始し、取得したCM情報挿入先に基づき、CM情報を挿入する再生時刻が到来する毎に、その挿入時刻に対応するCM情報の取得処理を行ってコンテンツの再生にCM情報を挿入するようにしてもよい。
図9では、端末装置2Aがサーバ3から映画番組を取得した後、サーバ3からその映画番組のコンテンツIDに対応付けられたCM情報IDとCM情報挿入先の組だけ(CM情報ID「CMxx00」〜「CMxx04」とこれらに対応するCM情報挿入先だけ)を取得している。
そして、出力開始時に、端末装置2Aは、CM情報挿入先の情報から再生時刻T00を有するCM情報IDがあるか否かを判断し、再生時刻T00を有するCM情報ID「CMxx00」があるので、端末装置2Aは、サーバ3からCM情報ID「CMxx00」を有するCM情報CM0を取得し、そのCM情報CM0を再生して映像データをディスプレイに表示し、そのCM情報の音声データをスピーカーから出力する。
端末装置2Aは、CM情報CM0の再生を終了すると、映画番組の番組ブロックB1の再生処理を行い、番組ブロックB1が終了すると、端末装置2Aは、サーバ3からCM情報ID「CMxx01」を有するCM情報CM1を取得し、そのCM情報CM1を再生して映像データをディスプレイに表示し、そのCM情報の音声データをスピーカーから出力する。
以下、同様にして、端末装置2Aは、番組ブロックB2,B3,B4とCM情報CM2,CM3を交互に出力すると、CM情報挿入先の情報から再生時刻T99を有するCM情報IDがあるか否かを判断し、再生時刻T99を有するCM情報ID「CMxx04」があるので、端末装置2Aは、サーバ3からCM情報ID「CMxx04」を有するCM情報CM4を取得し、そのCM情報CM4を再生して映像データをディスプレイに表示し、そのCM情報の音声データをスピーカーから出力する。
そして、CM情報CM4の再生処理が終了すると、端末装置2Aは、映画番組とCM情報の出力処理を終了する。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2に係るコンテンツ出力システム1Bについて、説明する。
図10は、本実施の形態2におけるコンテンツ出力システム1Bのブロック図である。図11は、コンテンツ出力システム1Bを構成する端末装置2Bのブロック図である。図12は、コンテンツ出力システム1Bを構成する第1のサーバ3Aのブロック図である。図13は、コンテンツ出力システム1Bを構成する第2のサーバ3Bのブロック図である。
実施の形態2は、実施の形態1に対して、サーバ3を第1のサーバ3Aと第2のサーバ3Bで構成し、第1のサーバ3AがコンテンツIDに対応付けられた1以上の付加情報の付加情報識別情報と付加情報挿入先情報を管理し、第2のサーバ3BがコンテンツIDに対応付けられた1以上の付加情報識別情報を有する付加情報を管理する構成にした点が異なる。サーバ3を第1のサーバ3Aと第2のサーバ3Bで構成したことに伴い、端末装置2Bの内部構成も実施の形態1に係る端末装置2Aと相違している。
コンテンツ出力システム1Bでは、端末装置2B、第1のサーバ3A及び第2のサーバ3Bがインターネット回線網4に接続され、相互に通信可能になっている。
端末装置2Bは、図11に示すように、コンテンツ取得部201、第1の付加情報管理情報要求送信部202A、第2の付加情報管理情報要求送信部202B、第1の付加情報管理情報受信部203A、第2の付加情報管理情報受信部203B、出力部204を備える。端末装置2Bのコンテンツ取得部201は、上述した端末装置2Aのコンテンツ取得部201と同一の機能を果たすので、説明を省略する。
第1の付加情報管理情報要求送信部202Aは、コンテンツ取得部201が取得したコンテンツのコンテンツIDに対応する第1の付加情報管理情報の要求を第1のサーバ3Aに送信する。第1の付加情報管理情報は、付加情報IDと付加情報挿入先情報を含む情報である。
第1のサーバ3Aは、付加情報IDと付加情報挿入先情報を含む1以上の第1の付加情報管理情報をコンテンツIDに対応付けて管理している。第1のサーバ3Aは、コンテンツIDと付加情報IDと付加情報挿入先情報との対応関係を管理するだけで、コンテンツIDに対応付けられた付加情報IDを有する付加情報は保持していない。
従って、第1の付加情報管理情報の要求は、コンテンツIDに対応付けられた1以上の第1の付加情報管理情報(付加情報IDと付加情報挿入先情報)を端末装置2Bに送信することの要求である。
第1の付加情報管理情報受信部203Aは、第1の付加情報管理情報の要求に応じて第1のサーバ3Aから返送される、コンテンツIDに対応付けられた1以上の第1の付加情報管理情報(付加情報IDと付加情報挿入先情報)を受信する。
第2の付加情報管理情報要求送信部202Bは、第1の付加情報管理情報受信部203Aが受信した付加情報識別情報を有する第2の付加情報管理情報の要求を第2のサーバ3Bに送信する。第2の付加情報管理情報は、付加情報IDと付加情報を対応付けた付加情報管理情報である。
第2のサーバ3Bは、付加情報IDと付加情報を対応付けた第2の付加情報管理情報を管理している。第2のサーバ3Bは、付加情報IDと付加情報の対応関係を管理するだけで、コンテンツIDと付加情報との対応関係の情報は保持していない。従って、第2の付加情報管理情報の要求は、付加情報IDを有する1以上の第2の付加情報管理情報(付加情報IDと付加情報)を端末装置2Bに送信することの要求である。
第2の付加情報管理情報受信部203Bは、第2の付加情報管理情報の要求に応じて第2のサーバ3Bから返送される1以上の第2の付加情報管理情報(付加情報識別情報を有する付加情報)を受信する。第2の付加情報管理情報の要求に含まれる付加情報識別情報は、端末装置2Bが取得したコンテンツIDに対応付けられたものであるので、第2の付加情報管理情報受信部203Bが受信する1以上の付加情報は、コンテンツIDに対応付けられた付加情報である。
第1の付加情報管理情報要求送信部202Aと第2の付加情報管理情報要求送信部202Bは、通常、無線または有線の送信手段で実現され、第2の付加情報管理情報要求送信部202Bと第2の付加情報管理情報受信部203Bは、通常、無線または有線の受信手段で実現される。
出力部204は、コンテンツ取得部201が取得したコンテンツと第2の付加情報管理情報受信部203Bが取得した1以上の付加情報を出力する。出力部204は、コンテンツを出力するとともに、1以上の付加情報を当該コンテンツにおける付加情報挿入先情報で指定された挿入位置に挿入して出力する。出力部204におけるコンテンツと付加情報の出力は、上述した端末装置2Aの出力部204と同一であるので、説明を省略する。
第1のサーバ3Aは、図12に示すように、第1の付加情報管理情報格納部301A、第1の付加情報管理情報要求受信部302A、第1の付加情報管理情報取得部303A及び第1の付加情報管理情報送信部304Aを備える。
第1の付加情報管理情報格納部301Aは、付加情報IDと、付加情報挿入先情報とが対応付けられた1以上の第1の付加情報管理情報をコンテンツIDに対応付けて格納する。第1のサーバ3Aの第1の付加情報管理情報格納部301Aは、コンテンツIDに対応付けて1以上の付加情報が格納されていない点が図3に示すサーバ3の付加情報管理情報格納部301と異なり、その他の点は上述した付加情報管理情報格納部301と基本的に同じである。
第1の付加情報管理情報格納部301Aは、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でもよい。第1の付加情報管理情報格納部301Aに第1の付加情報管理情報が記憶される過程は、問わない。例えば、制御情報は、記録媒体や、通信回線、入力デバイスなどを介して第1の付加情報管理情報格納部301Aに記憶されてもよい。
第1の付加情報管理情報要求受信部302Aは、端末装置2Bが送信する第1の付加情報管理情報の要求を受信する。第1の付加情報管理情報取得部303Aは、第1の付加情報管理情報受信部203Aが受信した要求に含まれるコンテンツIDに対応する1以上の第1の付加情報管理情報(付加情報IDと付加情報挿入先情報)を第1の付加情報管理情報格納部301Aから取得する。
第1の付加情報管理情報送信部304Aは、第1の付加情報管理情報取得部303Aが取得した1以上の第1の付加情報管理情報を端末装置2Bに送信する。
第1の付加情報管理情報要求受信部302Aは、通常、無線または有線の受信手段で実現され、第1の付加情報管理情報送信部304Aは、通常、無線または有線の送信手段で実現される。第1の付加情報管理情報取得部303Aは、通常、MPUやメモリ等で実現することができる。第1の付加情報管理情報取得部303Aの処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
第2のサーバ3Bは、図13に示すように、第2の付加情報管理情報格納部301B、第2の付加情報管理情報要求受信部302B、第2の付加情報管理情報取得部303B及び第2の付加情報管理情報送信部304Bを備える。
第2の付加情報管理情報格納部301Bは、付加情報IDと、付加情報とが対応付けられた1以上の第2の付加情報管理情報をコンテンツIDに対応付けて格納する。第1の付加情報管理情報格納部301Aは、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でもよい。第1の付加情報管理情報格納部301Aに第1の付加情報管理情報が記憶される過程は、問わない。例えば、制御情報は、記録媒体や、通信回線、入力デバイスなどを介して第1の付加情報管理情報格納部301Aに記憶されてもよい。
第2の付加情報管理情報要求受信部302Bは、端末装置2Bが送信する第2の付加情報管理情報の要求を受信する。第2の付加情報管理情報取得部303Bは、第2の付加情報管理情報受信部203Bが受信した要求に含まれる付加情報IDに対応する1以上の第2の付加情報管理情報(付加情報IDと付加情報)を第2の付加情報管理情報格納部301Bから取得する。
第2の付加情報管理情報送信部304Bは、第2の付加情報管理情報取得部303Bが取得した1以上の第2の付加情報管理情報を端末装置2Bに送信する。
第2の付加情報管理情報要求受信部302Bは、通常、無線または有線の受信手段で実現され、第2の付加情報管理情報送信部304Bは、通常、無線または有線の送信手段で実現される。第2の付加情報管理情報取得部303Bは、通常、MPUやメモリ等で実現することができる。第1の付加情報管理情報取得部303Aの処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
次に、コンテンツ出力システム1Bを構成する端末装置2Bと第1のサーバ3Aと第2のサーバ3Bの動作について説明する。まず、端末装置2Bのコンテンツと付加情報の出力制御の動作について、図14のフローチャートを用いて説明する。
以下のコンテンツと付加情報の出力制御の説明でも、図4のフローチャートを用いて説明した端末装置2Aのコンテンツと付加情報の出力制御と同様に、IP放送局からダウンロードサービスによって映画などのコンテンツを取得し、第2のサーバ3Bから当該コンテンツに対応付けられているCM情報を取得してコンテンツとともに出力する場合の例を説明する。
(ステップS1401)コンテンツ取得部201は、視聴者が取得したいコンテンツを選択したか否かを判断する。コンテンツが選択されると(S1401:Y)、ステップS1402に進み、コンテンツが選択されていなければ(S1401:N)、ステップS1401に戻る。
(ステップS1402)コンテンツ取得部201は、視聴者によって選択されたコンテンツを提供する事業者のサーバにアクセスし、そのサーバからコンテンツを取得(ダウンロード)し、コンテンツ格納部(図示省略)に格納する。
(ステップS1403)コンテンツ取得部201は、取得したコンテンツのデータに含まれるコンテンツIDを取得する。
(ステップS1404)第1の付加情報管理情報要求送信部202Aは、コンテンツ取得部201が取得したコンテンツIDに対応付けられた第1の付加情報管理情報の要求を第1のサーバ3Aに送信する。具体的には、第1の付加情報管理情報要求送信部202Aは、コンテンツID格納部からコンテンツIDを読み出し、そのコンテンツIDを第1の付加情報管理情報の送信指示のコマンドとともに第1のサーバ3Aに送信する。
(ステップS1405)第1の付加情報管理情報受信部203Aは、第1の付加情報管理情報要求送信部202Aによる第1の付加情報管理情報の要求に応じて第1のサーバ3Aから返送される1以上の第1の付加情報管理情報(コンテンツIDに対応付けられた付加情報IDと付加情報挿入先情報)を受信し、その第1の付加情報管理情報を付加情報管理情報格納部(図示省略)に一時保存する。
(ステップS1406)第2の付加情報管理情報要求送信部202Bは、付加情報管理情報格納部に格納された1以上の付加情報IDを読み出し、それらの付加情報IDとともに第2の付加情報管理情報の要求を第2のサーバ3Bに送信する。
(ステップS1407)第2の付加情報管理情報受信部203Bは、第2の付加情報管理情報要求送信部202Bによる第2の付加情報管理情報の要求に応じて第2のサーバ3Bから返送される1以上の第2の付加情報管理情報(付加情報IDに対応付けられた付加情報)を受信し、その第2の付加情報管理情報を付加情報管理情報格納部に一時保存する。
(ステップS1408)出力部204は、コンテンツ格納部に格納されたコンテンツのデータの再生処理を行い、映像データをディスプレイに表示するとともに、音声データをスピーカーから出力する。
(ステップS1409)出力部204は、現在出力しているコンテンツの再生時刻を当該コンテンツの出力における付加情報の時間的な挿入位置とする付加情報が付加情報管理情報格納部に格納されているか否かを判別する。出力部204は、現在出力しているコンテンツの再生時刻を当該コンテンツの出力における付加情報の時間的な挿入位置とする付加情報が付加情報管理情報格納部に格納されていなければ(S1409:N)、ステップS1413に進み、その付加情報が付加情報管理情報格納部に格納されていれば(S1409:Y)、ステップS1410に進む。
(ステップS1410)出力部204は、コンテンツの再生処理を一時停止し、現在出力しているコンテンツの再生時刻を当該コンテンツの出力における付加情報の時間的な挿入位置とする付加情報を付加情報管理情報格納部から読み出してその付加情報の再生処理を行い、付加情報の映像をディスプレイに表示するとともに、コンテンツの音声をスピーカーから出力する。
(ステップS1411)出力部204は、付加情報の再生処理が終了したか否かを判別する。出力部204は、付加情報の再生処理が出力していなければ(S1411:N)、ステップS1410に戻って付加情報の再生処理を継続し、付加情報の再生処理が終了すると(S1411:Y)、ステップS1412に進む。
(ステップS1412)出力部204は、コンテンツ格納部から中断した再生時刻以降のコンテンツのデータを読み出して再生処理を行い、映像データをディスプレイに表示するとともに、音声データをスピーカーから出力する。
(ステップS1413)出力部204は、コンテンツの出力処理が終了したか否かを判別する。出力部204は、コンテンツの出力処理が終了していなければ(S1413:N)、ステップS1408に戻ってコンテンツと付加情報の出力処理を継続し、コンテンツの出力処理が終了すると(S1413:Y)、コンテンツと付加情報の出力制御を終了する。
図14のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みがあれば、コンテンツと付加情報の出力制御は終了する。
図14のフローチャートも、付加情報がコンテンツの途中に挿入される場合の処理手順であるが、付加情報はコンテンツの出力開始前若しくは出力終了後、又はその両方においても出力される場合であってもよい。
コンテンツの出力開始前に出力される付加情報がある場合は、ステップS1407とステップS1408の間で、コンテンツの出力開始前を時間的な挿入先とする付加情報挿入先情報を有する付加情報が付加情報管理情報格納部に格納されているか否かを判別し、その付加情報が格納されていれば、当該付加情報を付加情報管理情報格納部から読み出して再生する処理を行った後、ステップS1408に移行するようにすればよい。
コンテンツの出力終了後に出力される付加情報がある場合は、ステップS1413の後ろに、コンテンツの出力終了後を時間的な挿入先とする付加情報挿入先情報を有する付加情報が付加情報管理情報格納部に格納されているか否かを判別し、その付加情報が格納されていれば、当該付加情報を付加情報管理情報格納部から読み出して再生する処理を行った後、コンテンツと付加情報の出力制御を終了するようにすればよい。
図14のフローチャートは、付加情報挿入先情報にコンテンツにおける付加情報の時間的な挿入先だけが含まれる場合の処理手順であるが、付加情報挿入先情報にディスプレイの画面上の付加情報の物理的な出力位置が含まれていてもよい。
この場合は、ステップS1409とステップS1410の間で、付加情報挿入先情報がディスプレイの画面上の付加情報の物理的な出力位置の情報を有するか否かを判別し、付加情報挿入先情報がその物理的な出力位置の情報を有していなければ、ステップS1413に進み、付加情報挿入先情報がその物理的な出力位置の情報を有していれば、ステップS1410でコンテンツの再生処理の一時停止をすることなく付加情報管理情報格納部から付加情報を読み出し、その付加情報の映像をディスプレイの画面上の指定された出力位置に出力するとともに、その付加情報の音声をスピーカーから出力する処理を行うようにするとよい。
この場合、付加情報の映像をコンテンツの映像と同時にディスプレイの画面上に出力させるので、ステップS1412のコンテンツの出力の再開処理は不要となる。
次に、コンテンツ出力システム1Bを構成する第1のサーバ3Aの付加情報管理情報の送信制御の動作について、図15のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1501)第1の付加情報管理情報要求受信部302Aは、端末装置2Bからの第1の付加情報管理情報の要求を監視しており(ステップS1501のループ処理)、第1の付加情報管理情報の要求を受信すると(ステップSS1501:Y)、ステップS1502に進む。
(ステップS1502)第1の付加情報管理情報取得部303Aは、第1の付加情報管理情報要求受信部302Aが受信した第1の付加情報管理情報の要求に含まれるコンテンツIDを用いて、第1の付加情報管理情報格納部301Aに格納されている第1の付加情報管理情報を検索し、当該コンテンツIDに対応付けられている第1の付加情報管理情報(付加情報IDと付加情報挿入先情報)があれば、コンテンツIDに対応付けられた全ての第1の付加情報管理情報を読み出す。
(ステップS1503)第1の付加情報管理情報送信部304Aは、第1の付加情報管理情報取得部303Aが第1の付加情報管理情報格納部301Aから読み出した1以上の第1の付加情報管理情報をコンテンツIDとともに端末装置2Bに返送し、ステップS1501に戻る。
なお、図15のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みがあれば、付加情報管理情報の送信制御は終了する。
次に、コンテンツ出力システム1Bを構成する第2のサーバ3Bの付加情報の送信制御の動作について、図16のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1601)第2の付加情報管理情報要求受信部302Bは、端末装置2Bからの第2の付加情報管理情報の要求があるか否かを監視しており(ステップS1601のループ処理)、第2の付加情報管理情報の要求を受信すると(ステップS1601:Y)、ステップS1602に進む。
(ステップS1602)第2の付加情報管理情報取得部303Bは、第2の付加情報管理情報受信部203Bが受信した第2の付加情報管理情報の要求に含まれる付加情報IDを用いて、第2の付加情報管理情報格納部301Bに格納されている第2の付加情報管理情報を検索し、当該付加情報IDを有する第2の付加情報管理情報(付加情報IDと付加情報)があれば、その付加情報IDを有する全ての第2の付加情報管理情報を読み出す。
(ステップS1603)第2の付加情報管理情報送信部304Bは、第2の付加情報管理情報取得部303Bが第2の付加情報管理情報格納部301Bから読み出した1以上の第2の付加情報管理情報を付加情報IDとともに端末装置2Bに返送し、ステップS1601に戻る。
なお、図16のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みがあれば、付加情報管理情報の送信制御は終了する。
(具体例2)
次に、端末装置2Bにおけるコンテンツと付加情報の出力動作の具体例について説明する。
具体例2も具体例1と同様に、端末装置2Bは、IP放送局からダウンロードサービスによって映画番組のコンテンツを取得し、サーバ3からそのコンテンツに予め対応付けられているスポンサー(広告主)のCM情報を取得して映画番組とともに出力する場合の例を説明する。
具体例2の端末装置2BがIP放送局のサーバからダウンロードする映画番組と、端末装置2Bがサーバ3から取得する5本のCM情報CM0〜CM4と、端末装置2Bが出力する映画番組と5本のCM情報CM0〜CM4の関係を示す図は、図6と同じであるので、具体例2でも図6を用いて説明をする。
端末装置2Bは、IP放送局のサーバから映画番組をダウンロードすると、まず、当該映画番組に対応付けられた5個の第1の付加情報管理情報(5組のCM情報IDとCM情報挿入先情報)を第1のサーバ3Aから取得する。次に、端末装置2Bは、第1の付加情報管理情報に含まれるCM情報IDを有するCM情報CM0〜CM4を第2のサーバ3Bから取得する。そして、端末装置2Bが視聴者からの再生指令に基づき映画番組の再生をするときには、CM情報CM0〜CM4の付加情報挿入先情報に基づき、端末装置2Bは、最初にCM情報CM0を再生し、その再生が終了すると、映画番組の再生(番組ブロックB1の再生)を開始する。
端末装置2Bは、映画番組の番組ブロックB1の再生を終了すると、映画番組の再生を一時停止し、CM情報CM1を再生する。そして、CM情報CM1の再生が終了とすると、端末装置2Bは、映画番組の番組ブロックB2の再生を開始する。
その後、端末装置2Bは、映画番組の番組ブロックB2、CM情報CM2、番組ブロックB3、CM情報CM3及び番組ブロックB4を交互に再生する。そして、映画番組の番組ブロックB4の再生が終了とすると、端末装置2Bは、CM情報CM4の再生を行った後、映画番組とCM情報の出力を終了する。
上記の端末装置2Bによる映画番組とCM情報の出力処理により、端末装置2Aの出力部204には、図6(c)に示すように、映画番組の前後と番組内の所定の挿入位置(再生時刻T1,T2,T3)に5本のCM情報CM0〜CM4を挿入して映画番組が再生される。この出力態様は、具体例1の端末装置2Aによる映画番組と5本のCM情報CM0〜CM4の出力態様と同じである。
次に、端末装置2Bで上記の映画番組とCM情報を出力するための具体的な構成について説明する。
第1のサーバ3Aの制御情報格納部301Bには、例えば、図17に示すリスト形式で1以上の第1の付加情報管理情報がコンテンツIDに対応付けて格納されている。図17に示す第1の付加情報管理情報は、図7に示す付加情報管理情報(サーバ3の付加情報管理情報格納部301に格納されている付加情報管理情報)に対して、CM情報を有していない点が異なる。すなわち、図17に示す第1の付加情報管理情報は、CM情報IDとCM情報挿入先情報の組がコンテンツIDに対応付けられている。
第2のサーバ3Bの第2の付加情報管理情報格納部301Bには、例えば、図18に示す1以上のCM情報がCM情報IDとともに格納されている。図18の「CM情報」の欄には、端末装置2Bでコンテンツとともに出力するCM情報が格納されている。図18では、便宜上、「CM情報」の欄にCM情報の名称CM0,CM1,…を記述している。
次に、端末装置2Bが映画番組とCM情報を取得して出力する動作について、図19〜図20を用いて説明する。
図19は、端末装置2BがIP放送局のサーバにアクセスして番組名「AAA」の映画番組をダウンロードした後、その映画番組を再生する場合のタイムチャートの一例を示す図である。
図18は、図8に対して「CM情報の取得」のタイムチャートを追加した点が異なる。「CM情報の取得」は、第2の付加情報管理情報の取得に相当している。
図18において、「映画番組の取得」は、端末装置2BがIP放送局のサーバから番組名「AAA」の映画番組を取得する処理を示し、「第1の付加情報管理情報の取得」は、端末装置2Bが第1のサーバ3Aから番組名「AAA」の映画番組に対応付けられた第1の付加情報管理情報(CM情報IDとCM情報挿入先の情報)を取得する処理を示し、「CM情報の取得」は、端末装置2Bが第2のサーバ3Bから第1の付加情報管理情報に含まれるCM情報IDのCM情報を取得する処理を示している。
また、「映画番組の再生」は、端末装置2Bが取得した映画番組の再生処理を示し、「CM情報の再生」は、端末装置2Bが取得したCM情報の再生処理を示している。また、「映画番組とCM情報の出力」は、端末装置2Bで出力される映画番組とCM情報の出力態様を示している。
図18に示す「映画番組とCM情報の出力」の内容は、図8に示す「映画番組とCM情報の出力」の内容と同一である。具体例2でも、映画番組は、B1,B2,B3,B4の4個の番組ブロックに分割され、映画番組の前後にCM情報CM0,CM4を付加し、番組ブロックB1,B2,B3,B4同士の間に3つのCM情報CM1,CM2,CM3を挿入する態様で映画番組と5本のCM情報CM0〜CM4が出力される。
端末装置2Bにおいて、時刻Tsに視聴者が視聴したい番組名「AAA」の映画番組を選択すると、コンテンツ取得部201は選択された映画番組を提供するIP放送局のサーバにアクセスし、番組名「AAA」の映画番組のダウンロードを要求する。そして、この要求に応じてIP放送局のサーバから番組名「AAA」の映画番組のデータが送信されると、コンテンツ取得部201はそのデータを受信し、コンテンツ格納部に一時格納する(図18の「映画番組の取得」参照)。
コンテンツ取得部201が番組名「AAA」の映画番組のデータを受信すると、第1の付加情報管理情報要求送信部202Aは、そのデータからコンテンツID「xx123」(図16参照)を取得し、そのコンテンツID「xx123」とともに第1の付加情報管理情報の要求を第1のサーバ3Aに送信する。
第1のサーバ3Aでは、端末装置2Bから第1の付加情報管理情報の要求が送信されると、その要求を第1の付加情報管理情報要求受信部302Aが受信する。第1の付加情報管理情報要求受信部302Aが第1の付加情報管理情報の要求を受信すると、第1の付加情報管理情報取得部303Aは、その第1の付加情報管理情報の要求に含まれるコンテンツID「xx123」を用いて、第1の付加情報管理情報格納部301Aに格納されている第1の付加情報管理情報を検索し、コンテンツID「xx123」に対応付けられた第1の付加情報管理情報があれば、その第1の付加情報管理情報(CM情報ID及びCM情報挿入先)を第1の付加情報管理情報格納部301Aから読み出す。
図17の例では、コンテンツID「xx123」に、CM情報IDとCM情報挿入先の組(第1の付加情報管理情報)が5個対応付けられているので、第1の付加情報管理情報取得部303Aは、これらの第1の付加情報管理情報を読み出す。
第1の付加情報管理情報取得部303AがコンテンツID「xx123」に対応付けられた5個の第1の付加情報管理情報を読み出すと、第1の付加情報管理情報送信部304Aは、その5個の第1の付加情報管理情報をコンテンツID「xx123」とともに端末装置2Bに返送する。
端末装置2Bの第1の付加情報管理情報受信部203Aは、第1のサーバ3AからコンテンツID「xx123」に対応付けられた5個の第1の付加情報管理情報が返送されると、それらの情報を受信し、付加情報管理情報格納部に一時保存する(図19の「CM情報管理情報の取得」参照)。
第1の付加情報管理情報受信部203Aが第1の付加情報管理情報を取得すると、第2の付加情報管理情報要求送信部202Bは、その第1の付加情報管理情報から5個のCM情報ID「CMxx00」〜「CMxx04」(図17参照)を取得し、それらのCM情報ID「CMxx00」〜「CMxx04」とともに第2の付加情報管理情報の要求を第2のサーバ3Bに送信する。
第2のサーバ3Bでは、端末装置2Bから第2の付加情報管理情報の要求が送信されると、その要求を第2の付加情報管理情報要求受信部302Bが受信する。第2の付加情報管理情報要求受信部302Bが第2の付加情報管理情報の要求を受信すると、第2の付加情報管理情報取得部303Bは、その第2の付加情報管理情報の要求に含まれるCM情報ID「CMxx00」〜「CMxx04」を用いて、第2の付加情報管理情報格納部301Bに格納されている第2の付加情報管理情報を検索し、CM情報ID「CMxx00」〜「CMxx04」に対応付けられた第2の付加情報管理情報があれば、その第2の付加情報(CM0〜CM4のCM情報)を第2の付加情報管理情報格納部301Bから読み出す。
第2の付加情報管理情報取得部303BがCM情報ID「CMxx00」〜「CMxx04」に対応付けられた5個のCM情報CM0〜CM4を読み出すと、第2の付加情報管理情報送信部304Bは、その5個の付加情報CM0〜CM4をCM情報ID「CMxx00」〜「CMxx04」とともに端末装置2Bに返送する。
端末装置2Bの第2の付加情報管理情報受信部203Bは、第1のサーバ3AからCM情報ID「CMxx00」〜「CMxx04」に対応付けられた5個の付加情報CM0〜CM4が返送されると、それらの情報を受信し、付加情報管理情報格納部に一時保存する(図19の「第2の付加情報管理情報の取得」参照)。
第2の付加情報管理情報受信部203BがCM情報を取得すると、出力部204は、時刻Taからコンテンツ格納部に格納されている映画番組と付加情報管理情報格納部に格納されている5個の付加情報CM0〜CM4の出力処理を開始する。出力部204による映画番組と5個のCM情報CM0〜CM4の出力処理は、具体例1で説明した内容と同じである。
出力部204は、まず、付加情報管理情報格納部から再生時刻T00を有するCM情報CM0を読み出し、そのCM情報CM0の映像データをディスプレイに表示し、CM情報CM0の音声データをスピーカーから出力する(図19の「CM情報の再生」の「CM0の再生」参照)。
出力部204は、CM情報CM0の再生が終了すると、コンテンツ格納部から映画番組の番組ブロックB1を読み出し、その映像データをディスプレイに表示し、映画番組の音声データをスピーカーから出力する。
出力部204は、映画番組の番組ブロックB1の再生を終了すると(図19の「映画番組の再生」のB1と時刻Tcを参照)、映画番組の再生を一時停止し、付加情報管理情報格納部から再生時刻T1を有するCM情報CM1を読み出し、そのCM情報CM1の映像データをディスプレイに表示し、CM情報CM1の音声データをスピーカーから出力する。
出力部204は、CM情報CM1の再生が終了すると、コンテンツ格納部から映画番組の番組ブロックB2を読み出し、その映像データをディスプレイに表示し、音声データをスピーカーから出力する(図19の「映画番組の再生」のB2を参照)。
この後、出力部204は、映画番組の番組ブロックB1とCM情報CM1の再生処理と同様の処理を行って、映画番組の番組ブロックB2,B3とCM情報CM2,CM3の再生処理を行う。
出力部204は、CM情報CM3の再生が終了すると、コンテンツ格納部から映画番組の番組ブロックB4を読み出し、その映像データをディスプレイに表示し、音声データをスピーカーから出力する(図18の「映画番組の再生」のB4を参照)。
そして、出力部204は、映画番組の番組ブロックB4の再生が終了すると、付加情報管理情報格納部から再生時刻T99を有するCM情報CM4を読み出し、そのCM情報CM4の映像データをディスプレイに表示し、CM情報CM4の音声データをスピーカーから出力する。CM情報CM4の出力が終了すると、映画番組とCM情報の出力処理は終了する。
具体例2でも具体例1で図9を用いて説明したように、最初にCM情報IDとCM情報挿入先の情報の組だけを取得してコンテンツの再生を開始し、取得したCM情報挿入先に基づき、CM情報を挿入する再生時刻が到来する毎に、その挿入時刻に対応するCM情報の取得処理を行ってコンテンツの再生にCM情報を挿入するようにしてもよい。
上記の実施の形態1,2では、付加情報としてCM情報を例に、コンテンツの再生とCM情報の再生を交互に行うようにして、ディスプレイの画面には全画面にコンテンツ野映像とCM情報の映像を出力させる例を説明したが、コンテンツの出力を一時停止することなくCM情報をコンテンツと同時に出力させるようにしてもよい。
例えば、コンテンツがテレビジョン放送から提供されるスポーツの試合などのライブ映像の場合、ライブ映像を停止することなく当該ライブ映像とともにCM情報を出力させたい場合がある。このようなケースでは、例えば、CM情報は画像と字幕を含む映像だけで構成され、ディスプレイの画面のライブ映像を邪魔しない小領域にライブ映像とともにCM情報を同時に出力する方法が採られることがある。
この方法を採用する場合は、例えば、図20に示すように、ディスプレイ5の画面51に付加情報の映像を出力する小領域511〜514を予め設定しておき、図7に示した付加情報挿入先に付加情報の映像を出力する画面51内の小領域511〜514の情報を付加するようにすればよい。
画面51内の小領域511〜514の情報は、小領域511〜514を識別するための領域識別情報であり、例えば、小領域511〜514に予め設定された番号や符号などの情報である。例えば、小領域AR1〜AR4にそれぞれ領域番号「AR1」〜「AR4」を設定し、図7に示したCM情報CM1〜CM3の付加情報挿入先を図21に示す内容に変更すると、図22に示すように、コンテンツの出力中にCM情報CM1〜CM3の映像をディスプレイ5の画面51の小領域AR1〜AR4にコンテンツと同時に出力させることができる。なお、図22は、CM情報CM2の映像がディスプレイ5の画面51の小領域AR1にコンテンツの映像とともに出力された場合の例である。
図21に示す付加情報管理情報の例では、コンテンツの出力開始前と出力終了後に出力させるCM情報CM1とCM情報CM4には、ディスプレイ5の画面51における出力位置に関する情報は設定されていない。従って、コンテンツの出力開始前と出力終了後ではディスプレイ5の画面51の全体にCM情報CM1とCM情報CM4の映像が出力されることになる。
一方、コンテンツの出力中に同時に出力させるCM情報CM1〜CM3については、「AR1」、「AR1」、「AR4」のディスプレイ5の画面51における出力位置に関する情報が付加情報挿入先に設定されている。これにより、CM情報CM1とCM情報CM2の映像は、ディスプレイ5の画面51の左下隅の小領域511にコンテンツの映像とともに出力され、CM情報CM3の映像は、ディスプレイ5の画面51の右下隅の小領域514にコンテンツの映像とともに出力されることになる。
以上、本実施の形態1,2によれば、端末装置2Aがコンテンツを出力する際、当該コンテンツに予め対応付けられた1以上の付加情報をサーバ3から取得し、各付加情報をコンテンツの出力開始前、出力開始後若しくは出力中の所定の挿入位置に挿入することができる。これにより、コンテンツに付加する付加情報の内容が変化しても変化後の付加情報を付加したコンテンツを簡単に視聴者に提供することができる。
例えば、コンテンツにスポンサーのCM情報を付加して視聴者に提供する場合、実施の形態1では、サーバ3の付加情報管理情報格納部301に格納する付加情報管理情報を変更するだけで、また、実施の形態2では、第1のサーバ3Aの第1の付加情報管理情報格納部301Aに格納する第1の付加情報管理情報と第2のサーバ3Bの第2の付加情報管理情報格納部301Bに格納する第2の付加情報管理情報を変更するだけで、視聴者にコンテンツに付加して提供するCM情報を簡単に変更することができる。
これにより、同一のコンテンツが提供される時期や時代が異なってもその時期や時代にマッチしたCM情報を簡単且つ低コストで提供することができる。
上記の実施の形態1,2では、付加情報としてCM情報を例に説明したが、付加情報が視聴者のコンテンツの視聴を補助する字幕や手話映像などの補助情報の場合でも端末装置2A,2B側で付加情報をコンテンツに簡単に付加して出力させることができる。また、同一のコンテンツに対する補助情報の内容や提供方法に変更があった場合でも、変更後の補助情報を簡単且つ低コストで提供することができる。
また、例えば、視聴者がコンテンツの映像と字幕や手話映像などの補助情報を同時に視聴することが困難な場合、付加情報を挿入するときにコンテンツの再生を一時停止させることができるので、補助情報とコンテンツの両方の視聴を容易にすることができる。
このようなケースとしては、例えば、視聴者が視覚障害よってコンテンツの映像と補助情報を同時に視聴することが困難な場合が考えられる。また、健常者であっても、日本語字幕付きのコンテンツの場合、日本語字幕の文字数が多かったり、日本語字幕の切換えが早かったりしてコンテンツの映像と字幕報を同時に視聴することが困難な場合が考えられる。
このようなケースの場合、例えば、コンテンツの映像を一字停止して字幕を同時に出力させるように制御すれば、視聴者は字幕内容を十分に理解してコンテンツの映像を観ることかできるようになる。
本実施の形態1,2では、付加情報の出力時間が予め決められていたが、コンテンツに視聴者の視聴を補助する補助情報を付加する場合は、補助情報の出力時間を視聴者が制御できるようにするとよい。
例えば、コンテンツに字幕や手話映像などの補助情報を付加する場合、通常、字幕はコンテンツの映像に重畳させてディスプレイに表示され、手話映像は図22の例のようにコンテンツの映像の一部領域に挿入してディスプレイに表示されるが、コンテンツの映像と同時に字幕若しくは手話映像が出力されている期間に視聴者が予め割り当てられたリモコンの一時停止用の操作部材を操作すると、コンテンツの映像を一時停止した画像に制御するようにするとよい。
この出力態様では、字幕の場合、コンテンツの映像も字幕も静止画となるので、視聴者はコンテンツの映像の変化に気を取られることなく字幕に集中することができる。また、手話映像の場合、コンテンツの映像は静止画となるので、視聴者はコンテンツの映像の変化に気を取られることなく手話映像に集中することができる。
そして、視聴者がリモコンの一時停止解除用の操作部材を操作すると、コンテンツの映像の一時停止を解除し、通常の補助情報付きのコンテンツの再生動作をさせるようにするとよい。このようにすれば、視聴者は、コンテンツの再生中に視聴の困難さに応じて適宜、コンテンツの再生を一時停止させながら視聴することができるので、コンテンツの視聴が容易になる。
もちろん、付加情報が補助情報の場合でも、コンテンツの出力の進行に応じて、各補助情報のディスプレイの画面上の出力位置を当該コンテンツが見辛くならない位置に変化させるようにするとよい。例えば、図22のディスプレイ5の画面51において、手話映像の出力位置をコンテンツの出力の進行に応じて、小領域511や小領域512などに変化させ、コンテンツの映像が見辛くならないようにするとよい。
本実施の形態1の端末装置2A及びサーバ3と、本実施の形態2の端末装置2B、第1のサーバ3A及び第2のサーバ3Bにおける処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。
本実施の形態1における端末装置2Aを実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。
すなわち、コンピュータを、
コンテンツと当該コンテンツを識別するコンテンツ識別情報を取得するコンテンツ取得部と、コンテンツ取得部が取得したコンテンツ識別情報に対応する付加情報の要求を、コンテンツ識別情報と付加情報を含む1以上の付加情報管理情報と対応付けて管理するサーバに送信する付加情報要求送信部と、付加情報の要求に応じて、サーバから返送される1以上の付加情報管理情報を受信する付加情報管理情報受信部と、コンテンツ取得部が取得したコンテンツと付加情報管理情報受信部が受信した1以上の付加情報管理情報に含まれる1以上の付加情報とを出力する出力部と、して機能させるためのプログラムである。
また、本実施の形態1におけるサーバ3を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。
すなわち、記憶媒体からなる付加情報管理情報格納部に、コンテンツを識別するコンテンツ識別情報と付加情報を含む1以上の付加情報管理情報とを対応付けて格納されており、コンピュータを、端末装置からのコンテンツ識別情報に対応する付加情報の要求を受信する付加情報要求受信部と、付加情報要求受信部が受信したコンテンツ識別情報に対応する1以上の付加情報管理情報を付加情報管理情報格納部から取得する付加情報管理情報取得部と、付加情報管理情報取得部が取得した1以上の付加情報管理情報を端末装置に送信する付加情報管理情報送信部と、として機能させるためのプログラムである。
また、本実施の形態2における端末装置2Bを実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。
すなわち、コンピュータを、コンテンツと当該コンテンツを識別するコンテンツ識別情報を取得するコンテンツ取得部と、コンテンツ取得部が取得したコンテンツのコンテンツ識別情報に対応する、コンテンツ識別情報と付加情報を識別する付加情報識別情報とコンテンツにおける当該付加情報の挿入先である付加情報挿入先情報とを対応付けた第1の付加情報管理情報の要求を第1のサーバに送信する第1の付加情報管理情報要求送信部と、第1の付加情報管理情報の要求に応じて、第1のサーバから返送される第1の付加情報管理情報を受信する第1の付加情報管理情報受信部と、第1の付加情報管理情報受信部が受信した第1の付加情報管理情報に含まれる付加情報識別情報に対応する、付加情報識別情報と付加情報とを対応付けた第2の付加情報管理情報の要求を第2のサーバに送信する第2の付加情報管理情報要求送信部と、第2の付加情報管理情報の要求に応じて、第2のサーバから返送される第2の付加情報管理情報を受信する第2の付加情報管理情報受信部と、コンテンツ取得部が取得したコンテンツと第2の付加情報管理情報受信部が受信した第2の付加情報管理情報に含まれる1以上付加情報とを出力する出力部と、して機能させるためのプログラムである。
また、本実施の形態2における第1のサーバ3Aを実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。
すなわち、記憶媒体からなる第1の付加情報管理情報格納部に、コンテンツを識別するコンテンツ識別情報と、コンテンツに付加される付加情報を識別する付加情報識別情報と、コンテンツにおける付加情報の挿入先を示す付加情報挿入先情報とを対応付けた1以上の第1の付加情報管理情報が格納されており、コンピュータを、端末装置から第1の付加情報管理情報の要求を受信する第1の付加情報管理情報要求受信部と、第1の付加情報管理情報受信部が受信した要求に対応する1以上の第1の付加情報管理情報を第1の付加情報管理情報格納部から読み出して端末装置に送信する第1の付加情報管理情報送信部として機能させるためのプログラムである。
また、本実施の形態2における第2のサーバ3Bを実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。
すなわち、記憶媒体からなる第2の付加情報管理情報格納部に、付加情報識別情報と付加情報を対応付けた1以上の第2の付加情報管理情報が格納されており、コンピュータを、端末装置から第2の付加情報管理情報の要求を受信する第2の付加情報管理情報要求受信部と、第2の付加情報管理情報要求受信部が受信した要求に対応する1以上の第2の付加情報管理情報を第2の付加情報管理情報格納部から読み出して端末装置に送信する第2の付加情報管理情報送信部として機能させるためのプログラムである。
図23は、上記プログラムを実行して、実施の形態1に係る端末装置2A及びサーバ3、又は実施の形態2に係る端末装置2B、第1のサーバ3A及び第2のサーバ3Bを実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。実施の形態1は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現することができる。
図23において、コンピュータシステム900は、CD−ROMドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図24は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図20において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANやWAN等への接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
コンピュータシステム900に、実施の形態1に係る端末装置2A及びサーバ3、又は実施の形態2による端末装置2B、第1のサーバ3A及び第2のサーバ3Bの機能を実行させるプログラムは、CD−ROM906に記憶されて、CD−ROMドライブ905に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM906、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。また、CD−ROM921に代えて他の記録媒体(例えば、DVD等)を介して、プログラムがコンピュータシステム900に読み込まれてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、実施の形態1による端末装置2A及びサーバ3、又は実施の形態2による端末装置2B、第1のサーバ3A及び第2のサーバ3この機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能やモジュールを呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアによって行われる処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理(ハードウェアでしか行われない処理)は含まれない。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、上記実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
また、上記実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。