JP2017003736A - レンズの固定構造および固定方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】熱カシメすることによってレンズ2を保持枠に固定するレンズの固定構造であって、保持枠3は、熱カシメによって変形し、第1レンズ面2aに密着された熱カシメ変形部3eと、第2レンズ面2bにおいて周方向に離間する3つの部位に当接するために3箇所に設けられたスラスト受け部3Cと、スラスト受け部3Cによって周方向に挟まれる領域にて第2レンズ面2bと当接する弾性体4と、を備え、弾性体4は、熱カシメが行われることで、スラスト受け部3Cよりも光軸方向に突出する状態から第2レンズ面2bを介して押圧されて弾性変形し、レンズ2は、熱カシメが行われることで、弾性体4の弾性変形による反力を受けつつ、第2レンズ面2bがスラスト受け部3Cのそれぞれに当接されている。
【選択図】図1
Description
しかし、保持枠を熱カシメして固定すると、レンズに作用する熱カシメの締結力によって、レンズが歪む場合がある。特に、薄肉レンズの場合には、レンズが歪むことによって、レンズ面の面精度が保持できない場合がある。
薄肉レンズのように、外力によって歪みやすいレンズを保持枠に固定する技術としては、例えば、特許文献1に記載の技術を挙げることができる。
特許文献1には、中央部から周縁部まで連続した曲面又は平面からなる2つの光学面を有する光学部品と、光学部品の一方の光学面の周縁部を支持する枠部を備えた筒状の保持金物と、光学部品の他方の光学面の周縁部を支持して光学部品を枠部へ押え付ける押え部材とを備えたレンズ鏡筒において、枠部又は押え部材の少なくとも一方(A)と、光学部品(B)の光学面との間に弾性部材を装填し、かつ(A)、(B)を非接触に保持し、光学面の面精度を低下させないことを特徴とする非歪レンズ鏡筒が記載されている。
特許文献1に記載の技術では、光学部品の少なくとも一方の光学面に弾性部材を押圧することによって、光学部品をレンズ鏡筒に固定する。この結果、弾性部材の変形可能な範囲で、レンズ鏡筒に対する光学部品の位置がずれてしまう可能性がある。例えば、光学面のうちの一方が枠部に突き当てられていたとしても、反対側の光学面は弾性的に押圧されるのみであるため、押圧力を上回る外力、衝撃などが加わると光学部品の位置がずれて、偏心してしまうという問題がある。
弾性部材による押圧力を増やすことも考えられるが、押圧力が大きくなりすぎると、熱カシメの場合と同様に、レンズの歪みが生じて、面精度が悪化するという問題がある。
まず、本発明の実施形態のレンズの固定構造について説明する。
図1(a)は、本発明の実施形態のレンズの固定構造を備えるレンズユニットの一例を示す模式的な平面図である。図1(b)は、図1(a)におけるA−A断面図である。図2(a)は、本発明の実施形態のレンズの固定構造に用いるレンズの一例を示す模式的な平面図である。図2(b)は、図2(a)におけるB−B断面図である。図3(a)は、本発明の実施形態のレンズの固定構造に用いる熱カシメ前の保持枠の一例を示す模式的な平面図である。図3(b)は、図3(a)におけるC−C断面図である。図4(a)は、本発明の実施形態のレンズの固定構造に用いる弾性体の一例を示す模式的な平面図である。図4(b)は、図4(a)におけるD−D断面図である。
なお、各図面は、模式図のため、寸法や形状は誇張または簡略化されている(以下の図面も同様)。
レンズユニット1は、保持枠3の一部を熱カシメすることによって、保持枠3に収容されたレンズ2を、保持枠3に固定する本実施形態のレンズの固定構造を含む。
レンズユニット1の用途は、特に限定されない。例えばデジタルカメラの撮影レンズ、顕微鏡、内視鏡に用いるレンズ等の適宜の光学機器に用いることが可能である。
レンズユニット1は、例えば、交換レンズのように、それ自体が製品を構成する形態であってもよいし、製品の一部に固定される部品でもよい。さらに、レンズユニット1は、製品の一部を構成する交換ユニット等の半製品や、製品の製造工程のみに現れる部分組立体であってもよい。
レンズユニット1に固定されるレンズ2の個数は、特に限定されない。レンズユニット1は、1個または2個以上のレンズ2を備えてもよい。
以下では、一例として、レンズユニット1が一つのレンズ2を備える場合の例で説明する。
レンズ2の外周には、レンズ光軸Oを中心とする円筒面状のレンズ側面2cが形成されている。
レンズ側面2cの外径(以下、レンズ外径という)は、D2である。
レンズ側面2cの光軸方向の長さは、レンズ2の最外周部の厚さ(以下、レンズ外周厚という)を表している。本実施形態では、レンズ外周厚は、tLである。
図2(a)、(b)に示すレンズ2は、一例として、第1レンズ面2aが凸面、第2レンズ面2bが平面からなる凸平レンズである。
レンズ2の製造方法は、特に限定されない。レンズ2の製造方法は、レンズ2の材質に応じて、例えば、射出成形、モールド成形、切削、研磨などの適宜の製造方法を採用することができる。
本実施形態におけるレンズ2は、一例として、ガラス母材からレンズ2の概形を形成し、さらにガラス研磨加工によって第1レンズ面2aおよび第2レンズ面2bを形成している。
保持枠3は、レンズ2の第1レンズ面2aの外周部において第1レンズ面2aに密着するする熱カシメ変形部3e(図1(a)、(b)参照)を有する。熱カシメ変形部3eは、後述するように熱カシメを行うことで保持枠13の一部が熱変形することによって形成される。
そこで、まず、保持枠13の形状について説明する。
保持枠13の製造方法は、樹脂モールド成形でもよいし、切削加工でもよい。
第1端部13bから枠本体3Aの中心軸線C3に沿って延びる内周面3aの内径は、レンズ2のレンズ外径よりもわずかに大径のd3aとされる。このため、レンズ2は、第1端部13b側の内周面3aから内部に挿入可能である。
内周面3aとレンズ側面2cとの間の隙間は、中心軸線C3に対するレンズ2のレンズ光軸Oのシフト偏心が許容範囲内となる寸法に設定される。
レンズ支持部3Bの中心には、軸方向に貫通する貫通孔3dが形成されている。貫通孔3dの内径は、レンズ2の第2レンズ面2bのレンズ有効径よりも大径、かつレンズ2のレンズ外径D2よりも小径のd3dである。貫通孔3dは、内周面3aと同軸の位置に形成される。
レンズ支持部3Bにおいて、第1端部13b側の表面である弾性体配置面3fは、中心軸線C3に直交する平面である。
スラスト受け部3Cの個数は、2以上の適宜個数が可能である。本実施形態では、スラスト受け部3Cは、一例として、周方向に等ピッチをなして3箇所の位置に形成されている(図3(a)参照)。
各スラスト受け部3Cは、図3(a)に示すように、保持枠13の軸方向(中心軸線C3に沿う方向)から見て、120°ピッチで径方向に延びる3つの軸線にそれぞれ直交する方向に延びる内側面3hと内周面3aとの間の弓形の領域に形成されている。
中心軸線C3から各内側面3hまでの距離は、互いに等しく、それぞれ、d3h(ただし、d3d/2<d3h<d3a/2)である。このため、軸方向から見て、内側面3hに内接する内接円C3hは、中心軸線C3を中心とする直径2×d3hの円である。
内接円C3hの直径は、レンズ2のレンズ外径D2よりも小径、かつ第2レンズ面2bのレンズ有効径よりも大径である。
このため、内側面3hよりも径方向内側には、周方向に連続する円環状であって、径方向の幅がd3h−d3d/2である弾性体配置面3fの領域が確保されている。
ただし、製造誤差等によって、弾性体配置面3fの中心軸線C3に対する直角度または平面度に誤差が生じる場合には、各スラスト受け部3Cのレンズ受け面3gは、中心軸線C3と直交する同一平面に関して所定の誤差範囲に位置するように、高さの微修正が行われる。この場合には、弾性体配置面3fから測った各レンズ受け面3gの高さは異なっていてもよい。
本実施形態では、熱カシメ部13eは、周方向に連続する円管状である。さらに、熱カシメ部13eの径方向の厚さは、例えば、抜き勾配等の加工上の都合によって生じる差異を除くと、第2端部3c側の枠本体3Aの厚さに等しい。
しかし、熱カシメ部13eの形状は、この例には、限定されない。
例えば、熱カシメ部13eは、周方向に離間する複数の突片状に形成されてもよい。
例えば、熱カシメ後に形成される熱カシメ変形部3eに必要とされる強度および剛性、あるいは、熱カシメの加工性の必要に応じて変更することができる。このため、熱カシメ部13eの径方向の厚さは、第2端部3c側の枠本体3Aの厚さと異なっていてもよい。例えば、熱カシメ変形部3eに必要な強度および剛性が得られる場合には、熱カシメ部13eの径方向の厚さを第2端部3c側の枠本体3Aの厚さよりも薄くして、熱カシメに必要な熱量を低減してもよい。
熱カシメ変形部3eは、熱カシメ部13eの軸方向の長さを適宜に設定しておくことによって、レンズ有効領域外の第1レンズ面2a上に密着して形成されている。
図4(a)、(b)に、弾性体4が弾性変形する前の自然状態における弾性体4の形状を示す。
本実施形態では、図4(a)に示すように、弾性体4の平面視形状は、平面視円状の内周面4bと、第1外周面4aおよび第2外周面4cとに挟まれた環状である。
第1外周面4aと第2外周面4cとは、周方向において交替に形成される。本実施形態では、第1外周面4aと第2外周面4cとは、それぞれ弾性体4の外周部を周方向に3等分する3箇所の位置に形成される。
第1外周面4aは、弾性体4を弾性体配置面3f上に配置する際に、スラスト受け部3Cで挟まれた内周面3aと対向する面である。
第2外周面4cは、弾性体4を弾性体配置面3f上に配置する際に、スラスト受け部3Cの内側面3hと対向する面である。
各第2外周面4cは、中心軸線C4からの距離がd4c(ただし、d4b/2<d4c≦D4a/2)の平面からなる。
各第2外周面4cにおける中心軸線C4を通る法線は、120°ピッチである。
第1面4dおよび第2面4eの面形状は、第2面4eを弾性体配置面3f上に配置したときに、スラスト受け部3Cの間で、第1面4dの少なくとも一部が、レンズ受け面3gよりも突出する形状であれば特に限定されない。例えば、第1面4dおよび第2面4eは平面でもよい。あるいは、第1面4dおよび第2面4eの少なくとも一方が凹凸を有する面であってもよい。
第2面4eを弾性体配置面3f上に配置したときの第1面4dのレンズ受け面3gからの突出量は、後述する熱カシメの際にレンズ2に加えられる押圧力によって、少なくともレンズ受け面3gの高さまで圧縮されるように設定する。
弾性体4として好適な材料の例としては、シリコンゴムなどのゴム材料、エラストマーなどを挙げることができる。
図1(b)に示すように、レンズユニット1において、弾性体4は、第2面4eが弾性体配置面3fと当接するように、弾性体配置面3f上に配置されている。
レンズユニット1において、レンズ2は、第2レンズ面2bの外周部が弾性体4および各レンズ受け面3gと当接している。このため、弾性体4は、レンズ受け面3gよりも突出する部位が、レンズ2によってレンズ受け面3gと同じ高さまで押圧され、厚さ方向に圧縮されている。
レンズ2の第1レンズ面2aの外周部は、後述する熱カシメによって形成された熱カシメ変形部3eが密着している。本実施形態では、図1(a)に示すように、熱カシメ変形部3eは、平面視円環状に形成されており、第1レンズ面2aの外周部の全周にわたって密着している。
このため、レンズ2の外周部は、各レンズ受け面3gおよび弾性体4と、熱カシメ変形部3eとの間に挟持されている。弾性体4からが第2レンズ面2bには、弾性体4の弾性変形による反力が作用しているため、熱カシメ変形部3eからもこの反力に釣り合う押圧力が作用している。
レンズユニット1に固定されたレンズ2は、熱カシメが行われることによって、第2レンズ面2bを介して弾性体4の弾性変形による反力を受けつつ、第2レンズ面2bがスラスト受け部3Cの各レンズ受け面3gに当接されている。
このため、レンズユニット1において、レンズ2は、本実施形態のレンズの固定構造によって保持枠3に固定されている。
図5(a)は、本発明の実施形態のレンズの固定方法の弾性体配置工程を説明する模式的な平面図である。図5(b)は、図5(a)におけるE−E断面図である。図6は、本発明の実施形態のレンズの固定方法のレンズ配置工程を説明する模式的な工程説明図である。図7は、本発明の実施形態のレンズの固定方法の熱カシメ工程を説明する模式的な工程説明図である。
本実施形態では、弾性体4の第2面4eを弾性体配置面3fに向けて、弾性体4を内周面3aおよび内側面3hで囲まれる弾性体配置面3f上に配置する。
これにより、第1外周面4aが内周面3aと、第2外周面4cが内側面3hと、それぞれ対向する。内周面4bは、貫通孔3dと略同軸(同軸の場合を含む)に配置される。
このとき、弾性体4は自然状態であるため、図5(b)に示すように、弾性体4の第1面4dは、レンズ受け面3gから、第1端部13bに向かって、Δ=t4−hだけ突出する。
以上で、弾性体配置工程が終了する。
弾性体4の外形は、各内周面3aおよび各内側面3hによる穴形状に嵌合可能な形状を有するため、弾性体4の外形が合うように挿入するだけで、弾性体配置面3f上における弾性体4の位置が決まる。このため、弾性体4の配置作業が容易になるとともに、弾性体4の配置誤差が低減される。弾性体4の配置誤差が低減されることによって後述する弾性体4からの反力が作用する部位が安定する。このため、弾性体4からの反力の分布が安定する。
図6に示すように、レンズ2の第2レンズ面2bを弾性体4の第1面およびレンズ受け面3gに向けた状態で、内周面3a内にレンズ2を挿入する。
例えば、保持枠13の第1端部13bを上向きに配置した状態でレンズ2を挿入すれば、レンズ2は、自重によって、弾性体4の第1面4d上に載置される。
以上で、レンズ配置工程が終了する。
図6に示すように、熱カシメ装置5は、保持枠13の第2端部3cを受けて、保持枠13を軸方向および径方向に保持する保持部5aを備える受け台5Aと、受け台5Aに対して進退可能に設けられ、熱カシメ部13eの加熱および加圧を行うホーン部5Bとを備える。
ホーン部5Bにおいて、受け台5Aと対向する端部には、加熱された熱カシメ部13eを径方向内側に折り曲げるため、中心軸線C5を中心として受け台5Aの方に向かうにつれて拡径する円錐面状のホーン面5bが形成されている。
ホーン部5Bは、図示略の移動加圧機構よって、中心軸線C5に沿って移動される。ホーン部5Bは、中心軸線C5が受け台5Aに保持された保持枠13の中心軸線C3と同軸となる位置に配置されている。
熱カシメ装置5は、押圧力を制御する押圧力制御動作モードと、保持枠3内の軸方向におけるレンズ2の位置を検出することによって、ホーン部5Bの位置を制御する位置制御動作モードとを備える。
次に、熱カシメ装置5はホーン部5Bを加熱する。ホーン面5bが、熱カシメ可能な温度になったら、図示略の移動加圧機構によってホーン部5Bを下降させる。
ホーン部5Bのホーン面5bが、保持枠13の熱カシメ部13eと接触すると、ホーン面5bの近傍の温度が上昇して、熱カシメ部13eが軟化あるいは溶融する。このため、熱カシメ部13eが、ホーン面5bの傾斜に沿って塑性変形する。ホーン面5bによって加圧される熱カシメ部13eは、第1レンズ面2aを押圧する。
ここで、ホーン部5Bの下降の停止の仕方は、動作モードによって異なる。
カシメ終了押圧力は、熱カシメ部13eを熱変形して第1レンズ面2aに密着させるとともに、第2レンズ面2bが各レンズ受け面3gに当接するために必要な押圧力である。
ホーン部5Bの押圧力は、熱カシメ部13eが第1レンズ面2aに密着するまでは、加熱された熱カシメ部13eを熱変形させるために徐々に増大する。
次に、熱変形した熱カシメ部13eが第1レンズ面2aに密着して熱カシメ変形部3eが形成されると、ホーン部5Bは、熱カシメ変形部3eを介してレンズ2の外周部を押圧する。
レンズ2の第2レンズ面2bが各レンズ受け面3gに当接すると、レンズ2の軸方向の位置が固定されるため、ホーン部5Bを下降させる押圧力が急激に増大する。
このため、ホーン部5Bの押圧力の変化を圧力センサで検知することによって、レンズ2とレンズ受け面3gとが当接した状態を検出することができる。
カシメ終了押圧力は、例えば、予め実験によって求めてもよいし、弾性体4の圧縮量から計算によって求めてもよい。
カシメ終了位置は、第2レンズ面2bが各レンズ受け面3gと当接したときのレンズ2の軸方向の位置である。
例えば、図6に示すように、熱カシメ装置5の軸方向おけるホーン部5Bの位置が保持部5aを基準としてZで表される。受け台5Aに保持された保持枠13のレンズ受け面3gの軸方向の位置は、保持部5aを基準としてH0で表される。
レンズ位置検出センサは、例えば、第1レンズ面2aの頂部pの軸方向の位置Zpを、保持部5aを基準として検出する。レンズ肉厚(頂部pにおけるレンズ面間隔)をtpとすると、熱カシメの開始前は、Zp>H0+tpである。
カシメ終了位置Zpfは、図7に示すように、Zpf=H0+tpで表される。
このため、熱カシメ装置5は、レンズ位置検出センサの検出値がZpfとなったときに、ホーン部5Bの下降を停止する。
これにより、熱カシメ変形部3eが放熱冷却されて硬化し、保持枠3が形成される。この結果、レンズ2の外周部が、熱カシメ変形部3eとレンズ受け面3gおよび弾性体4との間に挟持されて、レンズ2が保持枠3に固定される。
以上で、熱カシメ工程が終了し、図1(a)、(b)に示すようなレンズユニット1が製造される。
さらに、レンズ2は、内周面3aの内側に挿入されているため、レンズユニット1におけるレンズ2のシフト偏心は、内周面3aとレンズ側面2cとの間の嵌合隙間で規定される。
したがって、保持枠13の製造時に、保持枠13におけるレンズ受け面3gの位置および姿勢と、内周面3aの内径とを、必要な精度に形成しておくことによって、レンズ2の偏心を許容範囲内に収めることができる。すなわち、レンズ2の取り付け誤差による偏心を低減することができる。
熱カシメ変形部3eは、平面視円環状に形成されるため、第1レンズ面2aの外周部にはホーン部5Bからの略均等な押圧力が作用する。
これに対して、第2レンズ面2bは、周方向に離間する複数のスラスト受け部3Cのレンズ受け面3gに当接する。
このため、レンズ受け面3gでは、第2レンズ面2bに反力が作用して、第2レンズ面2bの位置が固定される。しかし、周方向に隣り合うスラスト受け部3Cの間では、反力を発生する受け面がないため、弾性体配置面3fの方に向かう押圧力によって、レンズ2の外周部が変形する。この結果、第1レンズ面2aおよび第2レンズ面2bが歪んで、必要なレンズ面精度が維持できない可能性がある。
あるいは、熱カシメ変形部3eをレンズ受け面3gと対向する部位のみに形成することが考えられる。この場合も、レンズ2の保持力が低くなるため、経時的な位置の安定性が低下する可能性がある。
あるいは、第2レンズ面2bを受けるレンズ受け面を周方向の全体に形成し、第1レンズ面2aと同様第2レンズ面2bも外周部の全周にわたって受けることが考えられる。この場合、全周にわたるレンズ受け面を高精度に形成する必要があるため、保持枠の製造コストが増大するという問題がある。例えば、保持枠を樹脂成形する場合に、レンズ受け面の型修正が難しくなるため、型修正コストが増大してしまう。さらに、樹脂成形による場合には、レンズ受け面が広くなることによって、成形バラツキによる製造誤差もより発生しやすくなるという問題もある。
第2レンズ面2bが各レンズ受け面3gと当接してから、さらにホーン部5Bの下降を続けると、スラスト受け部3Cとの間の部位において、第1レンズ面2aから押圧力が作用するが、弾性体4からこの押圧力を打ち消す方向に反力が作用するため、レンズ2の変形を抑制できる。
このため、スラスト受け部3Cが周方向に離間していても、レンズ2の外周部を周方向の全体にわたって挟持したレンズの固定構造とすることができるため、レンズ2の経時的な保持位置の安定性が確保される。
本実施形態では、レンズ受け面3gからほとんど反力が作用しない状態でホーン部5Bを停止しても、第1レンズ面2aは各レンズ受け面3gと当接しており、かつ弾性体4の弾性変形による反力が弾性体4から作用する。このため、レンズ2の外周部は熱カシメ変形部3eと弾性体4とに挟持されて堅固に固定される。
次に、本実施形態の第1変形例のレンズの固定構造について説明する。
図8(a)は、本発明の実施形態の第1変形例のレンズの固定構造に用いる熱カシメ前の保持枠の一例を示す模式的な平面図である。図8(b)は、図8(a)におけるF−F断面図である。図9(a)は、本発明の実施形態の第1変形例のレンズの固定構造に用いる弾性体の一例を示す模式的な平面図である。図9(b)は、図9(a)におけるG−G断面図である。
図1(a)、(b)に示すように、レンズユニット21は、上記実施形態におけるレンズユニット1の保持枠3、弾性体4に代えて、保持枠23、弾性体24(図1(b)参照)を備える。
以下、上記実施形態と異なる点を中心に説明する。
本変形例における熱カシメ変形部3e(図1(a)、(b)参照)は、上記実施形態と同様にして熱カシメを行うことで、保持枠33の一部が熱変形することによって形成される。
そこで、まず、保持枠33の形状について説明する。
スラスト受け部23Cは、レンズ2の第2レンズ面2bの外周部において、周方向に離間する複数の部位で当接するために、保持枠23における弾性体配置面3fから突出して設けられている(図8(b)参照)。
スラスト受け部23Cの個数は、スラスト受け部3Cと同様、2以上の適宜個数が可能である。本実施形態では、スラスト受け部23Cは、一例として、周方向に等ピッチをなして3箇所の位置に形成されている(図8(a)参照)。
各スラスト受け部23Cの突出方向の表面であるレンズ受け面23g(受け面)は、軸方向から見ると、中心軸線C3を中心として中心角θの扇形の範囲において、内周面3aから径方向内側に向かって一定幅だけ延びる湾曲した帯状に形成される。
レンズ受け面23gを囲むスラスト受け部23Cの側面は、径方向側面23hと、一対の周方向側面23iとからなる。
径方向側面23hは、中心軸線C3を中心として半径r23h(ただし、d3d/2<r23h<d3a/2)を有し、中心角θの範囲に延びる円筒面である。径方向側面23hは、弾性体配置面3fと直交している。
周方向側面23iは、弾性体配置面3fと直交し、径方向に延びる平面である。
このため、径方向側面23hよりも径方向内側には、周方向に連続する円環状であって、径方向の幅がr23h−d3d/2である弾性体配置面3fの領域が確保されている。
ただし、上記実施形態のレンズ受け面3gと同様、高さの微修正が行われる場合には、弾性体配置面3fから測った各レンズ受け面23gの高さは異なっていてもよい。
図9(a)、(b)に、弾性体24が弾性変形する前の自然状態における弾性体24の形状を示す。
本実施形態では、図9(a)に示すように、弾性体24の平面視形状は、上記実施形態の弾性体4の各第2外周面4cに代えて、それぞれ径方向外周面24hと一対の径方向外周面24iとを備える。
径方向外周面24hおよび一対の径方向外周面24iは、第1外周面4aから径方向内側に凹む凹部24cを形成している。
各凹部24cにおいて、径方向外周面24hは、弾性体24を弾性体配置面3f上に配置する際に、スラスト受け部23Cでの径方向側面23hと対向する面である。
各凹部24cにおいて、各周方向外周面24iは、弾性体24を弾性体配置面3f上に配置する際に、スラスト受け部23Cの周方向側面23iと対向する面である。
径方向外周面24hを挟む一対の周方向外周面24iは、中心軸線C4を通る径方向に延びる平面であり、互いのなす角は、φ(ただし、φ≦θ)である。
径方向外周面24hを挟む一対の周方向外周面24iにおいて中心軸線C4を通る中心線は、120°ピッチで配列されている。
これに対応して、弾性体24は、凹部24cの平面視形状が、スラスト受け部23Cの軸方向から見た形状と略同様の形状になっている点が、弾性体4と異なる。
したがって、レンズユニット21は、上記実施形態のレンズの固定方法において、保持枠13、弾性体4に代えて、保持枠33、弾性体24を用いることによって、上記実施形態と同様にして製造できる。
レンズユニット21における本変形例のレンズの固定構造は、上記実施形態の保持枠3、弾性体4に代えて、保持枠23、弾性体24を用いる点のみが異なり、上記実施形態と同様の作用を備える。
本変形例のレンズの固定構造および固定方法によれば、レンズ2の外周部が、スラスト受け部23Cに当接してレンズ2の配置姿勢が決まり、かつ周方向においてスラスト受け部23Cの間に挟まれる領域において弾性体24からの反力を受ける。このため、上記実施形態と同様に、第1レンズ面2aおよび第2レンズ面2bの面精度を良好に保ちつつ、レンズ2の取り付け誤差による偏心を低減することができる。
次に、本実施形態の第2変形例のレンズの固定構造について説明する。
図10は、本発明の実施形態の第2変形例のレンズの固定構造を備えるレンズユニットの一例を示す模式的な断面図である。図11(a)は、本発明の実施形態の第2変形例のレンズの固定構造に用いる熱カシメ前の保持枠の一例を示す模式的な平面図である。図11(b)は、図11(a)におけるH−H断面図である。
図10に示すように、レンズユニット41は、上記実施形態におけるレンズユニット1のレンズ2、保持枠3、弾性体4に代えて、レンズ42、保持枠43、および弾性体44を備える。
以下、上記実施形態および上記第1変形例と異なる点を中心に説明する。
レンズ42は、上記実施形態におけるレンズ2の第1レンズ面2a、第2レンズ面2bに代えて、凸面である第1レンズ面42a(第1表面、レンズ面)と凸面である第2レンズ面42b(第2表面、レンズ面)とがレンズ光軸O上に同軸に配置された両凸レンズである。
レンズ42の外周には、上記実施形態におけるレンズ2と同様のレンズ側面2cが形成されている。
本変形例における熱カシメ変形部3e(図10参照)は、上記実施形態と同様にして熱カシメを行うことで保持枠53の一部が熱変形することによって形成される。
そこで、まず、保持枠53の形状について説明する。
スラスト受け部43Cは、スラスト受け部23Cのレンズ受け面23gに代えて、レンズ受け面43g(受け面)を備える。
レンズ受け面43gは、レンズ受け面23gが、中心軸線C3に直交する平面であるのに対して、中心軸線C3を中心とし、弾性体配置面3f側から第1端部13b側に向かうにつれて拡径する円錐面である点がレンズ受け面23gと異なる。
各レンズ受け面43gは、同一の円錐面上に配置されている。
各レンズ受け面43gは、中心軸線C3を含む断面において、レンズ42の第2レンズ面42bと一点で接触できるように、中心軸線C3に対して傾斜している。
レンズ受け面43gの軸方向の位置は、保持枠43において、レンズ42を保持すべき高さに応じて、適宜設定される。
弾性体44の厚さt44は、図11(b)、図10に二点鎖線で示すように、第2面4eを、保持枠53(43)の弾性体配置面3fに載置したときに、第1面4dの少なくとも一部がレンズ受け面43gよりも第1端部13b側に突出する寸法とする。
弾性体44の突出量は、熱カシメの際にレンズ42に加えられる押圧力によって、少なくとも各レンズ受け面43gに第2レンズ面42bが接する高さまで圧縮されるように設定する。
したがって、レンズユニット41は、上記第1変形例のレンズの固定方法において、レンズ2、保持枠33、弾性体24に代えて、レンズ42、保持枠53、弾性体44を用いることによって、上記第1変形例と同様にして製造できる。
レンズユニット41における本変形例のレンズの固定構造は、上記第1変形例の保持枠23、弾性体24に代えて、保持枠43、弾性体44を用いる点のみが異なり、上記第1変形例と同様の作用を備える。
本変形例のレンズの固定構造および固定方法によれば、レンズ42の外周部が、スラスト受け部43Cに当接してレンズ42の配置姿勢が決まり、かつ周方向においてスラスト受け部43Cの間に挟まれる領域において弾性体44からの反力を受ける。このため、上記第1変形例と同様に、第1レンズ面42aおよび第2レンズ面42bの面精度を良好に保ちつつ、レンズ42の取り付け誤差による偏心を低減することができる。
次に、本実施形態の第3変形例のレンズの固定構造について説明する。
図12は、本発明の実施形態の第3変形例のレンズの固定構造に用いることができるレンズの一例を示す模式的な正面図である。
本変形例は、レンズにレンズ面とは異なる第2表面を設けることによって、両凸レンズ等、レンズ面に平面を有しない場合でも、上記実施形態における保持枠3(13)あるいは上記第1変形例における保持枠23(33)に固定できるようにした例である。
本変形例のレンズの固定構造では、上記実施形態または上記第1変形例のレンズの固定構造におけるレンズ2に代えて、図12に示すレンズ62を用いる。
以下、上記実施形態および上記第1変形例と異なる点を中心に説明する。
このような係止面62d、段部62eは、レンズ42の第2レンズ面42bの外周部を切削などによって切除して形成することができる。あるいは、レンズ62をモールド成形によって形成する場合、係止面62d、段部62eの形状は、成形型の形状を転写して形成することができる。
このため、上記実施形態(上記第1変形例)のレンズ2に代えて、レンズ62を用いることにより、上記実施形態(上記第1変形例)のレンズの固定方法を用いて、上記実施形態(上記第1変形例)と同様のレンズの固定構造を形成することができる。
このようにして、製造したレンズユニットは、上記実施形態(上記第1変形例)と同様に、レンズ面の面精度を良好に保ちつつ、レンズ62の取り付け誤差による偏心を低減することができる。
特に、本変形例によれば、スラスト受け部および弾性体がレンズ面以外の第2表面である係止面62dに当接するため、スラスト受け部との接触による歪みが、第2レンズ面42bに伝達されにくい点でも、レンズ面の面精度をより良好に保ちやすくなる。
次に、本実施形態の第4変形例のレンズの固定構造について説明する。
図13は、本発明の実施形態の第4変形例のレンズの固定構造に用いることができるレンズの一例を示す模式的な正面図である。
本変形例のレンズの固定構造では、上記実施形態または上記第1変形例のレンズの固定構造におけるレンズ2に代えて、図13に示すレンズ72を用いる。
以下、上記実施形態および上記第1変形例と異なる点を中心に説明する。
第2レンズ面72bは、レンズ光軸Oを中心として直径d3d以下の範囲に、形成された凸面である。
フランジ部72cにおいて、第1レンズ面72aと隣接する第1フランジ面72d(第1表面)は、熱カシメ変形部3eが当接可能な範囲に形成される。
フランジ部72cにおいて、第2レンズ面72bと隣接する第2フランジ面72e(第2表面)は、レンズ光軸Oに直交する平面からなる。
第2フランジ面72eは、レンズ受け面3g(23g)および弾性体4(24)が当接可能な範囲に形成される。
このため、上記実施形態(上記第1変形例)のレンズ2に代えて、レンズ72を用いることにより、上記実施形態(上記第1変形例)のレンズの固定方法を用いて、上記実施形態(上記第1変形例)と同様のレンズの固定構造を形成することができる。ただし、本変形例では、熱カシメ変形部3eは、第1フランジ面72dと密着して形成される。このため、熱カシメ装置5のホーン部5Bのホーン面5bの形状は、第1フランジ面72dの形状に合わせて適宜変更する。
このようにして、製造したレンズユニットは、上記実施形態(上記第1変形例)と同様に、レンズ面の面精度を良好に保ちつつ、レンズ72の取り付け誤差による偏心を低減することができる。
さらに、本変形例によれば、熱カシメ変形部3eがレンズ面以外の第1表面である第1フランジ面72dに当接するため、熱カシメ変形部3eとの接触による歪みが、第1レンズ面72aに伝達されにくい点でも、レンズ面の面精度をより良好に保ちやすくなる。
熱カシメ工程では、ホーン部5Bの押圧力を制御して熱カシメを行ってもよいし、ホーン部5Bの押圧方向における位置を制御して熱カシメを行ってもよい。
例えば、弾性体は、隣り合うスラスト受け部の間に、それぞれ配置される複数の部材で構成されてもよい。
また、本発明は前述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
2、42、62、72 レンズ
2a、42a、72a 第1レンズ面(第1表面、レンズ面)
2b、42b、72b 第2レンズ面(第2表面、レンズ面)
2c レンズ側面
3、13、23、33、43、53 保持枠
3a 内周面
3A 枠本体
3B レンズ支持部
3C、23C、43C スラスト受け部
3e 熱カシメ変形部
3f 弾性体配置面
3g、23g、43g レンズ受け面(受け面)
3h 内側面
4、24、44 弾性体
5 熱カシメ装置
13e 熱カシメ部
62d 係止面
72c フランジ部
72d 第1フランジ面(第1表面)
72e 第2フランジ面(第2表面)
C3、C4、C5 中心軸線
Claims (5)
- 保持枠の一部を熱カシメすることによって、前記保持枠に収容されたレンズを、前記保持枠に固定するレンズの固定構造であって、
前記保持枠は、
熱カシメによって変形し、前記レンズの外周部の第1表面に密着された熱カシメ変形部と、
前記第1表面の裏側の第2表面において周方向に離間する複数の部位で当接するために、複数の箇所に設けられたスラスト受け部と、
前記スラスト受け部によって周方向に挟まれる領域において、前記レンズの前記第2表面と当接する弾性体と、
を備え、
前記弾性体は、
前記熱カシメが行われることによって、前記スラスト受け部よりも前記レンズの光軸に沿う方向において突出する状態から、前記第2表面を介して押圧されて弾性変形し、
前記レンズは、
前記熱カシメが行われることによって、前記第2表面を介して前記弾性体の弾性変形による反力を受けつつ、前記第2表面が前記スラスト受け部のそれぞれに当接された、
レンズの固定構造。 - 前記スラスト受け部は、
周方向に等ピッチをなして3箇所以上の位置に形成され、
前記弾性体は、
前記スラスト受け部によって周方向に挟まれる領域のうち少なくとも周方向の中心部に配置されている、
請求項1に記載のレンズの固定構造。 - 前記弾性体は、
環状に形成される、
請求項1または2に記載のレンズの固定構造。 - レンズを保持枠のスラスト受け部上に配置して前記保持枠に収容し、熱カシメによって前記保持枠の熱カシメ部を変形させることによって、前記レンズを前記保持枠に固定するレンズの固定方法であって、
前記保持枠において、前記スラスト受け部によって周方向に挟まれる領域に、前記スラスト受け部の受け面よりも、突出するように弾性体を配置することと、
前記弾性体が配置された前記保持枠において、前記スラスト受け部および前記弾性体と、前記熱カシメ部との間に、前記レンズを配置することと、
前記熱カシメ部を加熱しつつ、前記熱カシメ部を前記レンズの第1表面に向けて押圧することと、
前記熱カシメ部を前記レンズの第1表面に向けて押圧する際に、前記第1表面の裏側の第2表面によって前記スラスト受け部から突出する前記弾性体を弾性変形させつつ、前記弾性体からの反力に抗して前記第2表面を前記スラスト受け部のそれぞれに当接させることと、
変形した前記熱カシメ部を冷却して、前記レンズと密着する熱カシメ変形部を形成することと、
を含む、レンズの固定方法。 - 前記熱カシメ部を加熱しつつ、前記熱カシメ部を前記レンズの第1表面に向けて押圧する際に、
前記レンズの前記スラスト受け部に対する前記レンズの光軸に沿う方向の位置が、予め設定された一定値に達したら、加熱および押圧を停止する、
請求項4に記載のレンズの固定方法。
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