JP2017074616A - 電気抵抗溶接用電極 - Google Patents
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Abstract
【課題】絶縁材料製摺動部材への熱的条件を緩和し、電極におけるプロジェクションボルトの支持を安定させ、さらに、摺動部材の形状を簡素化した電気抵抗溶接用電極を得ること。
【解決手段】電極本体5に、ボルト1の挿入孔12と、摺動部材13のガイド孔14が形成され、摺動部材13は、円筒型に作られ、その外周面に空気通路18が設けられ、摺動部材13に嵌め込まれた金属製の支持部材16にボルト1の軸部3が挿入される支持孔17が挿入孔12と同軸状態で形成され、摺動部材13の端面19は支持部材16の端面20よりも突出した箇所に形成され、摺動部材13の端面19とガイド孔14の内端面21が密着したり離れたりして、冷却空気の断続を行うように構成し、挿入孔12に絶縁材29が一体化されているか、または絶縁空隙30が設けられている。
【選択図】図1
【解決手段】電極本体5に、ボルト1の挿入孔12と、摺動部材13のガイド孔14が形成され、摺動部材13は、円筒型に作られ、その外周面に空気通路18が設けられ、摺動部材13に嵌め込まれた金属製の支持部材16にボルト1の軸部3が挿入される支持孔17が挿入孔12と同軸状態で形成され、摺動部材13の端面19は支持部材16の端面20よりも突出した箇所に形成され、摺動部材13の端面19とガイド孔14の内端面21が密着したり離れたりして、冷却空気の断続を行うように構成し、挿入孔12に絶縁材29が一体化されているか、または絶縁空隙30が設けられている。
【選択図】図1
Description
この発明は、円形のフランジと、フランジと同軸状態で形成された軸部と、フランジの軸部側の密着面に形成された溶着用突起によって構成されているプロジェクションボルトを溶接の対象とした電気抵抗溶接用電極に関している。
特公平07−067624号公報、特許第2903149号公報および特開2015−051457号公報には、円形のフランジと、フランジと同軸状態で形成された雄ねじ部と、フランジの雄ねじ部側の密着面に形成された溶着用突起によって構成されたプロジェクションボルトを、鋼板部品の下孔から突き出ている中空のガイドピンに差し込んで鋼板部品に溶接することが記載されている。
上記のように、中空のガイドピンが突き出ている形式であると、溶着用突起の溶融箇所とガイドピンの間隔が短いので、溶融熱がガイドピンへ伝熱されやすくなり、このためガイドピンと一体化されている絶縁性合成樹脂で作られた摺動部材が過熱状態になる。これが原因で摺動部材の耐久性が低下する、という問題がある。また、上記摺動部材の形状が、小径部と大径部のように、2段構造となっている場合には、製作面での精度維持が高いレベルで要求され、製作工数低減や原価低減の面で好ましくない、という問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するために提供されたもので、絶縁性のある合成樹脂材料で作られた摺動部材に対する熱的条件を緩和するとともに、電極におけるプロジェクションボルトの安定した支持を実現し、さらに、摺動部材の形状を簡素化することを目的とする。
請求項1記載の発明は、
円形のフランジと、フランジと同軸状態で形成された軸部と、フランジの軸部側の密着面に形成された溶着用突起によって構成されているとともに、溶着用突起が鋼板部品に溶着されるプロジェクションボルトが溶接の対象とされており、
電極本体に、電極本体の端面に開口する軸部の挿入孔と、この挿入孔に連通し摺動部材が摺動可能な状態で挿入される挿入孔よりも大径のガイド孔が形成され、
摺動部材は、絶縁性のある合成樹脂材料で円筒型に作られているとともに、その外周面に冷却空気の空気通路が設けられ、
摺動部材に嵌め込まれた金属製の支持部材にプロジェクションボルトの軸部が挿入される支持孔が挿入孔と同軸状態で形成され、
摺動部材の端面は支持部材の端面よりも突出した箇所に形成され、
摺動部材の端面とガイド孔の内端面が密着したり離れたりして、冷却空気の断続を行うように構成され、
挿入孔の内面に絶縁材が一体化されているか、または挿入孔と軸部の間に絶縁空隙が設けられていることを特徴とする電気抵抗溶接用電極である。
円形のフランジと、フランジと同軸状態で形成された軸部と、フランジの軸部側の密着面に形成された溶着用突起によって構成されているとともに、溶着用突起が鋼板部品に溶着されるプロジェクションボルトが溶接の対象とされており、
電極本体に、電極本体の端面に開口する軸部の挿入孔と、この挿入孔に連通し摺動部材が摺動可能な状態で挿入される挿入孔よりも大径のガイド孔が形成され、
摺動部材は、絶縁性のある合成樹脂材料で円筒型に作られているとともに、その外周面に冷却空気の空気通路が設けられ、
摺動部材に嵌め込まれた金属製の支持部材にプロジェクションボルトの軸部が挿入される支持孔が挿入孔と同軸状態で形成され、
摺動部材の端面は支持部材の端面よりも突出した箇所に形成され、
摺動部材の端面とガイド孔の内端面が密着したり離れたりして、冷却空気の断続を行うように構成され、
挿入孔の内面に絶縁材が一体化されているか、または挿入孔と軸部の間に絶縁空隙が設けられていることを特徴とする電気抵抗溶接用電極である。
電極本体に、電極本体の端面に開口する軸部の挿入孔と、この挿入孔に連通し摺動部材が摺動可能な状態で挿入される挿入孔よりも大径のガイド孔が形成され、この摺動部材は、絶縁性のある合成樹脂材料で円筒型に作られているとともに、その外周面に冷却空気の空気通路が設けられている。上述のように、電極本体には挿入孔とそれよりも大径のガイド孔が形成されるものであるから。挿入孔とガイド孔の形成が小径孔と大径孔の2種類だけでよく、機械加工などの面で簡素化され、製作が容易である。そして、摺動部材は円筒型でるから、小径部や大径部のような段付き形状ではなく、やはり構造簡素化の面で有利である。
摺動部材に嵌め込まれた金属製の支持部材にプロジェクションボルトの軸部が挿入される支持孔が挿入孔と同軸状態で形成され、摺動部材の端面は支持部材の端面よりも突出した箇所に形成されている。つまり、支持孔が形成された支持部材の端面が、摺動部材の端面よりも後退した箇所に形成されているので、支持部材の端面と電極本体部分の一部であるガイド孔の内端面との間に空隙が形成される。このような空隙の存在により、支持部材に対する伝達熱量が少量化され、これにともなって合成樹脂製摺動部材への伝達熱量も低減される。したがって、摺動部材の熱的負担が軽減され、耐久性向上にとって有効となる。
そして、支持部材から中空管のような部材が伸びて電極本体の端面から突き出るような構造ではないので、溶融箇所から中空管を経て支持部材に到る熱流経路が形成されない。すなわち、溶着用突起の溶融部の熱は、主として電極本体に伝熱され、軸部を経由した支持部材や摺動部材に対する熱伝達が少量化される。同時に、溶融箇所と摺動部材との間隔距離が大きくなり、摺動部材に伝わる熱量が少量化される。したがって、摺動部材の熱的負担が軽減され、耐久性向上にとって有効となる。
摺動部材の端面とガイド孔の内端面が密着したり離れたりして、冷却空気の断続を行うように構成されている。円筒状の摺動部材の端面がガイド孔の内端面に対して、密着したり離れたりする。筒状部材の端面が内端面に密着するので、密着面圧が十分な値になり、冷却空気の封止作用が確実になされる。
電極本体の挿入孔と支持部材の支持孔が同軸状態になっているので、挿入孔に差し込まれたプロジェクションボルトの軸部は、確実に支持孔に挿入される。このため、支持孔の内面と軸部の外周部の間の空隙を小さくして、支持孔内における軸部の揺動量を少なくすることができ、電極に差し込まれたプロジェクションボルトの位置決めが確実に果たされ、軸部と鋼板部品に開けられた下孔との接触も回避でき、安定したプロジェクションボルトの電極支持が可能となる。
挿入孔の内面に絶縁材が一体化されているか、または挿入孔と軸部の間に絶縁空隙が設けられているので、絶縁機能が確実に達成されるとともに、軸部に対する溶接熱の伝達熱量が少量化され、これにともなって支持部材への伝達熱量が少なくなり、摺動部材の熱的耐久性が向上する。
摺動部材は円筒型であり、その内側に支持部材を挿入した構成が採用できるので、プロジェクションボルトの軸部を支持する部材と、ガイド孔で摺動機能を果たす部材の一体化が良好に行える。
つぎに、本発明にかかる電気抵抗溶接用電極を実施するための形態を説明する。
図1および図2は、本発明の実施例を示す。
最初に、プロジェクションボルトについて説明する。
溶接の対象とされる鉄製のプロジェクションボルト1は、円形のフランジ2と、フランジ2と同軸状態で形成された軸部3と、フランジ2の軸部3側の密着面に形成された溶着用突起4によって構成されている。この溶着用突起4は、一円周上に120度間隔で3個設けてある。プロジェクションボルト1の各部の寸法は、フランジ2の厚さも含めたボルト1の全長が30mm、フランジ2の直径が20mm、軸部3の全長が28mmである。なお、以下の説明において、プロジェクションボルトを単にボルトと表現する場合もある。
つぎに、電極本体について説明する。
銅合金製の電極本体5は、円筒状の形状であり、静止部材6に差し込まれる固定部7と、鋼板部品8が載置されるキャップ部9がねじ部10において結合されている。電極本体5に、電極本体5の端面に開口する軸部3の挿入孔12と、この挿入孔12に連通し摺動部材13が摺動可能な状態で挿入される挿入孔12よりも大径のガイド孔14が形成されている。挿入孔12およびガイド孔14は断面円形である。固定部7の側部に、圧縮された冷却空気をガイド孔14に導入する通気口15が設けてある。
つぎに、摺動部材について説明する。
摺動部材13は、絶縁性のある合成樹脂材料で円筒型に作られている。合成樹脂としては、耐熱性にも優れたものが望ましく、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(商品名:テフロン)によって構成する。摺動部材13の内側に嵌め込まれたステンレス鋼などの金属製の支持部材16に、ボルト1の軸部3が挿入される支持孔17が挿入孔12と同軸状態で形成されている。支持孔17、挿入孔12およびガイド孔14は、電極軸線O−Oと同軸状態で配列されている。ボルト1の軸部3を挿入孔12から支持孔17に挿入したとき、溶着用突起4と鋼板部品8の表面との間にわずかな隙間、例えば、1mmの隙間が形成されるように、挿入孔12や支持孔17の長さが選定してある。支持孔17は、摺動部材13を押し下げるために、有底構造とされている。
摺動部材13の外周面に、冷却空気の空気通路18が設けられている。この空気通路18は、図1(B)に示すように、摺動部材13の外周面に電極軸線O−O方向の平面を設けて形成してある。これ以外に、図1(D)に示すように、断面円弧型の溝を電極軸線O−O方向に設けて、空気通路18を構成することができる。
摺動部材13の環状の端面19は、支持部材16の端面20よりも突出した箇所に形成され、そのために、図1(B)に示すように、端面20と内端面21の間に空隙Cが形成されている。ガイド孔14の内端面21に、摺動部材13の端面19が密着したり離れたりして、空気通路18からの冷却空気の断続を行うようになっている。平坦な端面19と内端面21は、電極軸線O−Oが垂直に貫通する仮想平面と平行になっている。端面19を内端面21に加圧状態で着座させるために、圧縮コイルばね23が摺動部材13とガイド孔14の下側の内端面の間に配置してある。なお、符号22は、絶縁材料で作られた絶縁シートである。
支持部材16を摺動部材13と一体化する方法としては、支持部材16を摺動部材13内に圧入することが望ましい。ここでは、一体化を一層高めるために、支持部材16と一体的に形成した固定ボルト24を、摺動部材13の底部材25に貫通し、ワッシャ26を組み付けてロックナット27で締め付けてある。なお、摺動部材13は、可動電極28が動作して溶接電流が通電されたときに、電流はボルト1の溶着用突起4から鋼板部品8にのみ流れるように、絶縁機能を果たしている。
つぎに、挿入孔について説明する。
図1(A)に示すように、前述の挿入孔12の内面に、筒状の絶縁材29が圧入や接着などにより、一体化されている。筒状の絶縁材29は、耐熱性に優れた合成樹脂を用いるのが望ましく、ここではフェノール樹脂(商品名:ベークライト)が使用されている。絶縁材29の内面と軸部3との間には、軸部挿入に必要な空隙が設けてあり、冷却空気はこの空隙を通過する。
または、図1(B)に示すように、上記絶縁材29に換えて、絶縁空隙30にすることも可能である。挿入孔12の内径を図1(A)に示したものよりも大きくして、挿入孔12の内面と軸部3の間に絶縁空隙30が設けられている。
挿入孔12に侵入したスパッタなどの不純物を排出したり、キャップ部9を冷却したりするために、挿入孔12から外部に連通する通気孔31がキャップ部9に設けてある。
つぎに、溶接動作を説明する。
図1(A)は、電極本体5上に鋼板部品8が載置され、このときに下孔11が挿入孔12に対して、同軸状に合致した状態を示している。この状態のところへ軸部3が挿入孔12に挿入され、支持部材16の支持孔17に嵌め込まれている。軸部3が挿入されるときには、挿入孔12が支持孔17と同軸になっているので、軸部3のセンタリング(心合わせ)が正常になされ、支持孔17への挿入がなされる。この挿入状態において、軸部3の先端部は支持孔17の底部に突き当たっており、溶着用突起4と鋼板部品8の間に僅かな空隙が形成されている。そして、圧縮コイルばね23の張力により、摺動部材13の端面19はガイド孔14の内端面21に押し付けられており、冷却空気の通気が遮断されている。
この状態において、可動電極28が進出してボルト1を押し下げると、摺動部材13も押し下げられ、端面19は内端面21から離れて、通気口15からの冷却空気は、空気通路18から端面19と内端面21間の空隙を通過し、挿入孔12と軸部3間の間隙を通過して下孔11から放出される。溶着用突起4が鋼板部品8に加圧され、溶接電流が通電されて、溶着がなされる。
以上に説明した実施例の作用効果は、つぎのとおりである。
電極本体5に、電極本体5の端面に開口する軸部3の挿入孔12と、この挿入孔12に連通し摺動部材13が摺動可能な状態で挿入される挿入孔12よりも大径のガイド孔14が形成され、この摺動部材13は、絶縁性のある合成樹脂材料で円筒型に作られているとともに、その外周面に冷却空気の空気通路18が設けられている。上述のように、電極本体5には挿入孔12とそれよりも大径のガイド孔14が形成されるものであるから。挿入孔12とガイド孔14の形成が小径孔と大径孔の2種類だけでよく、機械加工などの面で簡素化され、製作が容易である。そして、摺動部材13は円筒型でるから、小径部や大径部のような段付き形状ではなく、やはり構造簡素化の面で有利である。
摺動部材13に嵌め込まれた金属製の支持部材16にプロジェクションボルト1の軸部3が挿入される支持孔17が挿入孔12と同軸状態で形成され、摺動部材13の端面19は支持部材16の端面20よりも突出した箇所に形成されている。つまり、支持孔17が形成された支持部材16の端面20が、摺動部材13の端面19よりも後退した箇所に形成されているので、支持部材16の端面20と電極本体部分の一部であるガイド孔14の内端面21との間に空隙Cが形成される。このような空隙Cの存在により、支持部材16に対する伝達熱量が少量化され、これにともなって合成樹脂製摺動部材13への伝達熱量も低減される。したがって、摺動部材13の熱的負担が軽減され、耐久性向上にとって有効となる。
支持部材16の端面20とガイド孔14の内端面21の間に形成された厚さCなる空間は、電極本体5の断面方向で見た領域が広く形成されている。このため、内端面21から支持部材16に伝達される溶接熱が、上記空間において十分に遮断され、摺動部材13への熱量も少量化されて、摺動部材13の熱的耐久性向上にとって有効である。
さらに、キャップ部9の内径を摺動部材13の直径よりも大きく設定することにより、摺動部材13の上部の外周側に空間32が形成される。このような空間32は、上記の厚さCなる空間と合算されて、断熱範囲を拡大し、有効な断熱が達成される。
そして、支持部材16から中空管のような部材が伸びて電極本体5の端面から突き出るような構造ではないので、溶融箇所から中空管を経て支持部材13に到る熱流経路が形成されない。すなわち、溶着用突起4の溶融部の熱は、主として電極本体5に伝熱され、軸部3を経由した支持部材16や摺動部材13に対する熱伝達が少量化される。同時に、溶融箇所と摺動部材13との離隔距離が大きくなり、摺動部材13に伝わる熱量が少量化される。したがって、摺動部材13の熱的負担が軽減され、耐久性向上にとって有効となる。
摺動部材13の端面19とガイド孔14の内端面21が密着したり離れたりして、冷却空気の断続を行うように構成されている。円筒状の摺動部材13の端面19がガイド孔14の内端面21に対して、密着したり離れたりする。筒状部材の端面19が内端面21に密着するので、密着面圧が十分な値になり、冷却空気の封止作用が確実になされる。
電極本体5の挿入孔12と支持部材16の支持孔17が同軸状態になっているので、挿入孔12に差し込まれたボルト1の軸部3は、確実に支持孔17に挿入される。このため、支持孔17の内面と軸部3の外周部の間の空隙を小さくして、支持孔17内における軸部3の揺動量を少なくすることができ、電極に差し込まれたボルト1の位置決めが確実に果たされ、軸部3と鋼板部品8に開けられた下孔11との接触も回避でき、安定したボルト1の電極支持が可能となる。
挿入孔12の内面に絶縁材29が一体化されているか、または挿入孔12と軸部3の間に絶縁空隙30が設けられているので、絶縁機能が確実に達成されるとともに、軸部3に対する溶接熱の伝達熱量が少量化され、これにともなって支持部材16への伝達熱量が少なくなり、摺動部材13の熱的耐久性が向上する。
摺動部材13は円筒型であり、その内側に支持部材16を挿入した構成が採用できるので、ボルト1の軸部3を支持する部材と、ガイド孔14で摺動機能を果たす部材の一体化が良好に行える。
上述のように本発明の電気抵抗溶接用電極によれば、絶縁性のある合成樹脂材料で作られた摺動部材に対する熱的条件を緩和するとともに、電極におけるプロジェクションボルトの安定した支持を実現し、さらに、摺動部材の形状を簡素化する。したがって、自動車の車体溶接工程や、家庭電化製品の板金溶接工程などの広い産業分野で利用できる。
1 プロジェクションボルト
3 軸部
5 電極本体
8 鋼板部品
11 下孔
12 挿入孔
13 摺動部材
14 ガイド孔
16 支持部材
17 支持孔
18 空気通路
19 摺動部材の端面
20 支持部材の端面
21 ガイド孔の内端面
29 絶縁材
30 絶縁空隙
C 空隙
O−O 電極軸線
3 軸部
5 電極本体
8 鋼板部品
11 下孔
12 挿入孔
13 摺動部材
14 ガイド孔
16 支持部材
17 支持孔
18 空気通路
19 摺動部材の端面
20 支持部材の端面
21 ガイド孔の内端面
29 絶縁材
30 絶縁空隙
C 空隙
O−O 電極軸線
Claims (1)
- 円形のフランジと、フランジと同軸状態で形成された軸部と、フランジの軸部側の密着面に形成された溶着用突起によって構成されているとともに、溶着用突起が鋼板部品に溶着されるプロジェクションボルトが溶接の対象とされており、
電極本体に、電極本体の端面に開口する軸部の挿入孔と、この挿入孔に連通し摺動部材が摺動可能な状態で挿入される挿入孔よりも大径のガイド孔が形成され、
摺動部材は、絶縁性のある合成樹脂材料で円筒型に作られているとともに、その外周面に冷却空気の空気通路が設けられ、
摺動部材に嵌め込まれた金属製の支持部材にプロジェクションボルトの軸部が挿入される支持孔が挿入孔と同軸状態で形成され、
摺動部材の端面は支持部材の端面よりも突出した箇所に形成され、
摺動部材の端面とガイド孔の内端面が密着したり離れたりして、冷却空気の断続を行うように構成され、
挿入孔の内面に絶縁材が一体化されているか、または挿入孔と軸部の間に絶縁空隙が設けられていることを特徴とする電気抵抗溶接用電極。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015217080A JP2017074616A (ja) | 2015-10-17 | 2015-10-17 | 電気抵抗溶接用電極 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020032458A (ja) * | 2018-08-29 | 2020-03-05 | 青山 省司 | 電気抵抗溶接用電極 |
-
2015
- 2015-10-17 JP JP2015217080A patent/JP2017074616A/ja active Pending
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