JP2017074082A - 洗濯機 - Google Patents
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Abstract
Description
また、以下の説明において、上下左右前後の方向は図1中に示す上下左右前後の方向を基準とする。
洗剤投入口25は、例えば粉末洗剤投入部25aと、液体洗剤投入部25bと、柔軟剤投入部25c、とを備え、それぞれ1回分の粉末洗剤、柔軟剤、または液体洗剤、を投入することができる。洗剤投入口25に投入された粉末洗剤、柔軟剤、ないし液体洗剤は洗濯工程の所定の時点で第一の給水管9を経由して給水され、水とともに第一の洗剤供給管14を経由して、水槽17内部に投入される。
ベース1には、ばねと減衰とを備えた支持手段5を介して水槽17が弾性支持されている。
水槽17の底面には排水弁10を介して排水管11が接続されており、水槽17内の洗濯水を排水できる。また、乾燥機能を備えた洗濯乾燥機の場合には、水槽17には乾燥風路13が接続されており、水槽17内の湿り空気を排出して、図示しない例えばヒータや送風手段を備えた乾燥手段によって乾燥させる。
洗剤投入口25に投入された粉末洗剤、柔軟剤、ないし液体洗剤を水槽17内に供給する際には、給水電磁弁12を開くことで給水栓7から、給水電磁弁12と洗剤投入口25とを接続した第一の給水管9を経由して、水道水を洗剤投入口25のうち例えば液体洗剤投入部25bに給水して液体洗剤を溶かし、洗剤投入口25から下降しつつ水槽17と接続された第一の洗剤供給管14を通って水槽17の内部に供給される。
第一の洗剤供給管14の水槽17近傍には逆止弁16が設けられ、洗剤投入口25から水槽17に向けて流れる洗剤液は通過するが、逆に水槽17から洗剤投入口25に向けて水槽17内の圧力が上昇した際の空気や、あるいは洗濯乾燥機の場合には高湿空気が通過することを抑制できる。
洗濯機本体4の上面には、詳細は後述する洗濯処理液自動投入手段30が設けられ、その上面には開閉式のタンク蓋体31が設けられている。タンク蓋体31の下部には少なくとも1つ以上の洗濯処理液タンクが設けられており、一例として洗濯処理液タンクを2式設け、その一方は複数回の洗濯を行うことができる量の液体洗剤を保持できる容量を備えた洗剤タンク32であり、他方は複数回の洗濯を行うことができる量の例えば柔軟剤を保持できる容量を備えた柔軟剤タンク33とすることができる。
本実施形態においては、洗濯処理液自動投入手段30を洗濯機本体4の上面に設けたので、洗濯処理液タンクの着脱を行うためにユーザが屈む必要はなく、使い易い洗濯機を提供することができる。また、洗剤投入口25と洗濯処理液自動投入手段30は両方とも洗濯機本体4の上面の左側に配置されることにより、まとまった位置に配置されるため、ユーザの使い勝手がより向上する。また、洗濯処理液自動投入手段30を水槽17よりも下側に配置した場合、洗濯処理液自動投入手段30と水槽17を繋ぐ配管から処理液自動投入手段30に水が逆流してしまうおそれがあるが、本実施形態では、洗濯処理液自動投入手段30を水槽17よりも上側に配置しているため、このような逆流のおそれはなく、信頼性の高い洗濯機を提供することが出来る。また、洗濯処理液自動投入手段30を洗濯機本体4の上面から上下方向に抜き差しすることが出来るため、使い勝手が向上する。
本実施形態においては、タンク蓋体31は後面側の辺に沿って回転支点である蓋体支点42aのまわりに開閉自在に軸支されており、手前側の辺を持ち上げて奥側に向けて開放する構成である。タンク蓋体31を開いた開口は手前側の辺と左右の両側側面の3辺が開いた状態となるので、タンク32、33を上方に取り外すために開口から手を挿入する際に、左右いずれの手であっても開いた状態のタンク蓋体31に当接することがないので挿入しやすく、タンク32、33を取り外しやすく使い勝手のよい洗濯機を提供できる。
図5から図12を用いて、本実施例による洗濯処理液自動投入手段30について説明する。図5は本実施形態による洗濯処理液自動投入手段30の構成を示す斜視図、図6は洗濯処理液タンクの構成を示す斜視図、図7は洗濯処理液自動投入手段30の構成を示すB−B断面図、図8は洗濯処理液自動投入手段30のポンプ部の構成を示す斜視図、図9は図8のC−C断面図、図10はD−D断面図、図11は洗濯処理液自動投入手段の上面図であり、モータを正転して洗剤タンク32から洗剤を供給している状態、図12は洗濯処理液自動投入手段の上面図であり、モータを逆転して柔軟剤タンクから柔軟剤を供給している状態を示している。
タンク収納容器34は上面が開放された略箱体形状をしており、洗濯機本体4に設けられており、洗剤タンク32、柔軟剤タンク33を収納することができる。洗剤タンク32と柔軟剤タンク33とは、それぞれ互いに第一の隔壁35で前後方向に分割された洗剤タンク収納領域37と、柔軟剤タンク収納領域38とを備えている。タンク収納容器34の左側側面には洗剤タンク収納領域37と柔軟剤タンク収納領域38とから第二の隔壁36によって隔てられた投入領域39が備えられている。投入領域39の後方側面には、給水電磁弁12に一端を接続された第二の給水管40の他端が接続されており、給水電磁弁12を開弁した際には、水は第二の給水管40を経由して投入領域39内に給水される。
タンク収納容器34内には、前後方向に並んで2つの洗濯処理液タンクが設けられており、前方に柔軟剤タンク33、後方に洗剤タンク32が設けられている。柔軟剤タンク33と洗剤タンク32とは第一の隔壁35を挟んで略前後対称に配置されている。一例として洗剤タンク32の前後方向の寸法を柔軟剤タンク33の前後方向の寸法より大とすれば、洗剤タンク32の容量を柔軟剤タンク33より大とすることができる。
洗剤タンク32と柔軟剤タンク33は、前後方向の奥行きと、左右方向の幅、上下方向の高さ寸法のうち、奥行き寸法が最小になるように構成されている。このように構成することで、タンク内部の洗剤ないし柔軟剤がタンク内の空気と接する面積を小さくすることができるので、洗剤ないし柔軟剤の表面から水分が蒸発して表面の粘度が高くなったり固化する影響を最小にして、後述するポンプ手段47による供給動作を確実に行うことができる、という効果がある。
洗剤タンク32と柔軟剤タンク33の配置、寸法と容積の好適な関係について説明する。ここでは、洗剤タンク32の容量が柔軟剤タンク33の容量よりも大であることが望ましい場合について説明する。これは例えば、一般的に市販されている洗剤と柔軟剤のそれぞれの容器寸法や、詰め替え用として販売されている販売単位が、洗剤の方が柔軟剤よりも大である場合に相当する。
タンク蓋部44にはタンク本体45から洗濯処理液を吸引して前述の投入領域39に投入するためのポンプ手段47が設けられている。本実施形態においては、ポンプ手段47の一例として所謂ギヤポンプを用いた構成としている。
第二の給水管40は、タンク収納容器34の投入領域39の側面に設けられた給水吐出部57から水を吐出するよう接続されている。給水吐出部57は吐出口56の近傍に配置して、給水吐出部57から給水される水が吐出口56に掛るよう配置すれば、吐出口56に付着した洗剤ないし柔軟剤が乾燥して固化することがないので、洗剤や柔軟剤の詰まりが生じることがなく、信頼性が高い。
本実施形態においては、洗剤ないし柔軟剤の残量がわずかになった際には、洗剤ないし柔軟剤はそれぞれのタンク32、33の底面近傍の吸入口48からギヤポンプ51部まで負圧によって吸引される。この吸引する高さが大であると洗剤ないし柔軟剤を吸引しにくくなるので、ギヤポンプ51の高さは底面に近接していることが望ましい。一方、ギヤポンプ51の高さが底面に近接した構成では、洗剤ないし柔軟剤に沈んだポンプケース49の体積が大となるので洗剤ないし柔軟剤のタンク容量が減少してしまう。そこで、ギヤポンプ51をタンク底面46とタンク蓋部44との中間近傍の高さに設けることにより、吸入口48からポンプケース49の底面近傍に設けられたギヤポンプ51部までの高さを低減できるとともに、洗剤ないし柔軟剤の容量を確保できるので好適である。
本実施形態においては、タンク32、33の底面に近接した吸入口48の下端を拡大したフィルタ58を設けた構成としている。フィルタ58は例えば円板状であり、その上面には例えば0.5mm程度の幅のスリット59が複数設けられている。フィルタ58はタンク32、33のタンク底面46に近接して設けられているので、洗剤投入口25内の洗剤はスリットを通った後にフィルタ58の略中央部に設けられた吸入口48に至り、ギヤポンプ51によって吸引される。このような構成としたので、洗剤ないし柔軟剤に異物が混入した場合にはフィルタ58のスリット59により捕集されるので、異物が吸入口48から吸入管50を通ってギヤポンプ51に入り込むことが無いので、ギヤポンプ部に異物が詰まることを防止でき、信頼性の高い洗濯処理液自動投入手段30を提供できる。
駆動ギヤ51aを駆動する構成について説明する。図7ないし図8に示すように、ポンプ駆動軸60はポンプケース49およびポンプカバー53に回転自在に軸支されており、ポンプ駆動軸60の下端には駆動ギヤ51aが固定されており、ポンプ駆動軸60の上端はポンプケース49の上面よりも突出しており、カップリング61がポンプ駆動軸60と一体として回転可能に固定されている。カップリング61は、後述するタンク蓋体31に設けられた駆動手段62から回転駆動力を伝達される構成である。
カップリング61は略円筒形状をなしており、その上面はテーパのついた先細の円錐形状としている。カップリング61の外周の複数箇所、本実施形態においては120°ごとの3箇所には、外周側に凸したカップリング突起63が設けられている。カップリング61の上部、先細の円錐形状部分においては、カップリング突起63も円錐面に沿って、上方ほど細くなる先細形状としている。
タンク蓋体31は蓋体支持部43に設けられた支軸穴42のまわりに開閉自在に軸支されており、タンク蓋体31の内部には、駆動手段62である、供給モータ65、歯車列を備えた減速手段66、およびカップリング61と互いにかみあってカップリング61に対して駆動力を伝達するカップリング受け部64が設けられている。供給モータ65による駆動力は例えばウォームギヤ67や複数の平歯車を備えた減速歯車列からなる減速手段66を介して適切な回転速度まで減速されて、カップリング受け部64を回転させる。カップリング受け部64は2式設けられており、タンク蓋体31を閉じた際にはそれぞれ洗剤タンク32に設けられたカップリング61(洗剤供給用カップリング)と柔軟剤タンク33に設けられたカップリング61(柔軟剤供給用カップリング)と勘合して噛み合うよう配置されている。カップリング61とカップリング突起63とは上方ほど細くなる先細形状としているので、タンク蓋体31を閉じることでカップリング61にカップリング受け部64が勘合される際に、互いに当たったり引っかかったりすることがなく、スムーズに勘合することができる。
カップリング受け部64の内周は、カップリング61の外周に備えられたカップリング突起63の外周よりも大なる直径の円筒凹部68となしており、円筒凹部68の内周側には中心に向けて凸したかみあい突起69を設けている。本実施形態においてかみあい突起69は60°ごとに6箇所設けられており、かみあい突起69の内周直径はカップリング61の直径よりも大である。
図10はカップリング61がカップリング受け部64の内部に勘合した状態を示すD−D断面図であり、カップリング受け部64が図示反時計方向に回転して、かみあい突起69がカップリング突起63に当接することでカップリング受け部64からカップリング61に駆動力を伝達してカップリング61を回転駆動している状態を示している。
カップリング61の外周に設けたカップリング突起63の数に対して、その2倍の数のかみあい突起69をカップリング受け部64の内周に設けることで、カップリング突起63は隣接したかみあい突起69同士の間に配置することができるので、カップリング61とカップリング受け部64の嵌合が確実で好適である。
タンク蓋体31は開閉可能であり、かつ洗濯機本体4に設けられた駆動回路154から供給モータ65への配線87が設けられている。配線87を洗濯機本体4からタンク蓋体31内部まで挿通する経路として、配線87をタンク蓋体31の開閉回転中心である支軸穴42を通すのが好適である。タンク蓋体31を開閉動作しても配線87は開閉角度の範囲で捩れるだけであって引っ張られることがないので、配線87の信頼性が確保されて、信頼性の高い洗濯機を提供できる。
タンク蓋体31を開放した際の開口寸法は、上面視で洗剤タンク32および柔軟剤タンク33を並置した寸法よりも大として、タンク蓋体31を開いた際の開口から洗剤タンク32および柔軟剤タンク33の取り外しおよび装着を行うことができる寸法としている。
良く知られているように、ギヤポンプ51は所謂定量ポンプであって、流体の供給量はギヤの回転数に比例する。すなわち、洗剤を所定の量だけ供給する場合には、例えば供給モータ65に印加する電圧を一定として供給モータ65の回転速度を定め、供給モータ65の駆動時間を所定時間に調整することによってギヤの回転数を所定値とすることで、所望量の洗剤を供給することができる。
次に、洗剤の供給と柔軟剤の供給を切り替える構成の一例について図11と図12を用いて説明する。図11と図12とは、洗濯処理液自動投入手段30の上面図を示しており、タンク蓋体31から洗剤タンク32と柔軟剤タンク33までを透視して、タンク蓋体31に設けられた駆動手段62の構成の一例を示している。本実施形態においては、供給モータ65の回転方向を正転と逆転とに反転させることで、それぞれ洗剤と柔軟剤とを選択的に供給可能な構成としているので、その構成と動作について説明する。
図11は供給モータ65を正転方向に動作させ、洗剤を供給している状態を示し、図12は供給モータ65を逆転方向に動作させて、柔軟剤を供給している状態を示している。
図12においては、揺動歯車73は揺動溝72の他端に回転中心が位置し、第三の減速歯車78に噛み合っている。第三の減速歯車78はさらに第二のポンプ駆動歯車76と噛み合っている。第二のポンプ駆動歯車76は第一のポンプ駆動歯車75と同様にカップリング受け部64と一体に回転する構成であり、図12においてはウォームホイール70、揺動歯車73、第三の減速歯車78、第二のポンプ駆動歯車76はそれぞれ図示矢印方向に回転して柔軟剤タンク33に設けられたポンプ手段47を駆動して、柔軟剤を投入領域39に供給する。
ここで、図11に示す正転時においては、揺動歯車73は第一の減速歯車71から第一の噛み合い74aにおいて回転駆動方向に略接線方向の力を受けて回転すると同時に、揺動溝72に沿って移動して、第一のポンプ駆動歯車75と第二の噛み合い74bにおいて噛み合って回転する。この状態から供給モータ65を逆転させると、第一の減速歯車71も逆転方向に回転するので、揺動歯車73は第一の減速歯車71から逆向きの略接線方向の力を受け、逆転と同時に揺動溝72に沿って一端から他端に向けて移動し、第一のポンプ駆動歯車75とのかみあい、すなわち第二の噛み合い74bが外れる一方で、第三の減速歯車78とは第四の噛み合い75dが噛み合って回転する。揺動歯車73は揺動溝72に沿って移動するので、第一の減速歯車71との噛み合いは第三の噛み合い74cに移動する。すなわち供給モータ65を逆転させると図11の状態から図12の状態に移行して図示矢印方向に回転し、第二のポンプ駆動歯車76を回転駆動して柔軟剤タンク33から柔軟剤を供給する。
揺動歯車73は揺動溝72の他端に移動するので、揺動歯車73と第一の減速歯車71との噛み合い位置は、第一の噛み合い74aから第三の噛み合い74cに移動する。いうまでも無く、揺動歯車73は揺動溝72の一端と他端との距離は小さいので、第一の噛み合い74aと第三の噛み合い74cとの距離は小さく、揺動歯車73と第一の減速歯車71との噛み合い状態が悪化することはない。
図11の正転状態ではカップリング61を備えた第一のポンプ駆動歯車75は揺動歯車73と噛み合って回転するので、洗剤タンク32に設けられたポンプ駆動軸60は揺動歯車73とは逆方向に回転する。
本実施形態によれば、供給モータ65を正転した時には洗剤タンク32に設けられたポンプ手段47のみを駆動して洗剤を供給し、供給モータ65を逆転した時には柔軟剤タンク33に設けられたポンプ手段47のみを駆動して柔軟剤を供給することができるので、唯一つの供給モータ65のみで洗剤と柔軟剤の2種類を選択して供給することができ、構造が簡単で低価格な洗濯処理液自動投入手段30を実現できる。
図13と図14は、本実施形態における洗濯処理液の残量検出手段79の構成の一例を示す略図である。
本実施形態によれば、タンク32、33には例えば供給モータ65を駆動するための配線などを本体と着脱するための配線接続部を備えていない。
ここで、タンク32、33とポンプ手段47とは一体として取り外す構成としたので、タンク32、33を洗濯機本体から取り出す際に、洗濯処理液が垂れ落ちることがないので好適である。タンク32、33とポンプ手段47とを別体としてタンク32、33のみ、あるいはポンプ手段47だけを取り出す構成とした場合には、ポンプ手段47の吸入口48部でポンプ手段47とタンク32、33とを分離する必要があり、タンク32、33ないしポンプ手段47の取り外し時に洗剤が垂れる恐れがある。
本実施形態におけるタンク32、33は上部のタンク蓋部44と下部のタンク本体45とに互いに着脱可能に二分割されており、それぞれ配線や電気部品を持たない構成なので、タンク32、33の外側、あるいはタンク蓋部44、タンク本体45の内部を自在に水洗いすることができるので、タンク32、33内部を清潔に保つことができる。
本実施形態によれば、駆動手段62からポンプ手段47は連結および分離可能な駆動力連結手段29を備えたので、タンクとポンプ手段47は着脱可能で取り外すことができ、かつタンクおよびポンプ手段47には、ポンプ手段47を駆動する電力を供給するための配線は備えておらず、さらに洗剤・柔軟剤の残量を検出する検知手段に接続した配線をもたない構造と出来るため、取り外しが容易かつタンク内部およびポンプ内部も洗浄することが可能となり、清掃性や信頼性を向上した洗濯機を提供出来る。
本実施形態によれば、先に説明したように、洗剤投入口25は、例えば粉末洗剤投入部25aと、液体洗剤投入部25bと、柔軟剤投入部25c、とを備え、それぞれ1回分の粉末洗剤、柔軟剤、または液体洗剤、を投入し、第一の洗剤供給管14を経由して、水槽17内部に投入される構成である。さらには、洗剤タンク32から第二の給水管40、第一の給水管9を経由して、洗剤を水槽17内部に自動投入することも可能な構成である。
図15は、洗濯機の制御装置138のブロック図である。150はマイクロコンピュータで、図示しない各スイッチに接続される操作ボタン入力回路151や水位センサ134、洗剤残量検出手段79a、柔軟剤残量検出手段79b、と接続され、使用者のボタン操作や洗濯工程での各種情報信号を受ける。マイクロコンピュータ150からの出力は、駆動回路154に接続され、給水電磁弁116、排水弁8、モータ36、供給モータ65、などに接続され、これらの開閉や回転、通電を制御する。また、使用者に洗濯機の動作状態を知らせるための例えば7セグメント発光ダイオードのような表示器114や発光ダイオード156、ブザー157に接続される。
ステップS101
洗濯乾燥機の状態確認及び初期設定を行う。
操作パネル106の表示器114を点灯し、図示しない操作ボタンスイッチからの指示入力にしたがって、洗剤および柔軟剤を自動投入するか否かを設定する。自動投入を設定した場合は以下の洗濯工程で洗剤および柔軟剤を自動投入する。一方、自動投入を設定しなかった場合には、洗剤および柔軟剤を使用者が手動で洗剤投入口25に投入し、洗剤および柔軟剤の供給モータ65は駆動しない。
操作パネル106の図示しないスタートスイッチからの指示入力を監視して処理を分岐する。
洗剤自動投入が設定されているか否かで処理を分岐する。
洗剤自動投入が設定された場合には、洗剤残量検出手段79aの出力に基づいて洗剤の残量を確認し、処理を分岐する。
洗剤自動投入が設定された場合には、柔軟剤残量検出手段79bの出力に基づいて柔軟剤の残量を確認し、処理を分岐する。
回転ドラム20を回転させ、その際にモータ8を駆動するに要する電流値からモータ8に生じる回転駆動トルクを測定して回転ドラム20に投入された布量を判定する。
布量の判定値に基づいて、洗剤、および柔軟剤の供給量を設定する。
洗剤自動投入が設定されているか否かで処理を分岐する。
供給モータ65を正転方向に所定時間駆動して洗剤タンク32内の洗剤を投入領域39内に所定量供給する。洗剤自動投入が設定されていない場合には、このステップを実行しない。
給水電磁弁116を開いて給水を行い、洗剤投入口25または投入領域39内に供給された洗剤を溶かして、第一の洗剤供給管14を経由して水槽17の内部に供給する。
洗濯工程を実行し、終了後に排水弁8を開いて洗濯水を排水した後、回転ドラム20を高速で回転して遠心脱水を行う。
給水電磁弁116を開いて給水を行い、すすぎ水を水槽17の内部に供給する。
すすぎ工程を実行し、終了後に排水弁8を開いてすすぎ水を排水した後、回転ドラム20を高速で回転して遠心脱水を行う。
柔軟剤自動投入が設定されているか否かで処理を分岐する。
供給モータ65を逆転方向に所定時間駆動して柔軟剤タンク33内の柔軟剤を投入領域39内に所定量供給する。柔軟剤自動投入が設定されていない場合には、このステップを実行しない。
給水電磁弁116を開いて給水を行い、柔軟剤投入部25cまたは投入領域39内に供給された柔軟剤を溶かして、第一の洗剤供給管14を経由して水槽17の内部に供給する。
最終すすぎ工程を実行し、終了後に排水弁8を開いてすすぎ水を排水する。
回転ドラム20を高速で回転して最終脱水を行う。
一連の洗濯工程を終了する。
第三の実施形態が第一の実施形態と異なるところは、タンク32、33を洗剤投入口25の後部に左右に併置して設け、洗剤タンク32と洗剤投入口25との間および柔軟剤タンク33と洗剤投入口25との間にポンプを設け、タンク32、33から洗剤投入口25に洗剤ないし柔軟剤を供給するよう構成したことである。
図20から図21によりスクリューポンプ82の構成について説明する。雄ギヤ83はポンプ駆動軸60とともに回転自在に軸支されており、長円形の断面を回転軸に沿って捩った形状をしており、歯数が2枚のギヤである。雌ギヤ84は歯数が3枚であり、ポンプ従動軸91のまわりに回転自在に軸支されており、雄ギヤ83と噛み合って回転するよう、雄ギヤ83の長円部に対応した凹部と、雄ギヤ83の直線部に対応した凸部とが交互に形成された断面形状をなしており、雄ギヤ83とは逆方向に同じ角度で捩られている。互いに噛み合った雄ギヤ83と雌ギヤ84とを包含するように、略眼鏡型断面のケーシング85が設けられている。ケーシング85の上下両端は封止されており、下側の一端の後側は開口した吸入口48となっていて、タンク32、33と接続されている。ケーシング85の上端の前側は開口して吐出口56と接続されている。吐出口56から吐出した洗剤ないし柔軟剤は、洗剤投入口25内に供給されるよう配置されている。
第三の実施形態において、駆動手段を動作することによってタンク32、33から洗剤ないし柔軟剤を洗剤投入口25に供給することができる。第三の実施形態においては、スクリューポンプ82によって供給された洗剤ないし柔軟剤は洗剤投入口25に供給されるから、供給動作の完了後に洗剤投入口25のフタを開けば供給された洗剤ないし柔軟剤の量をユーザが目視確認できるので好適である。
第四の実施形態について図22を用いて説明する。
<洗濯処理液自動供給>
以上の説明のように、それぞれのタンクに充填された洗剤と柔軟剤とを、洗濯工程ないしすすぎ工程のうち所定のタイミングで、適切な供給量だけ自動的に供給することができる。さらに布量測定手段を備えて、測定された布量に応じた供給量を供給するよう制御すれば、洗剤や柔軟剤を使いすぎることも不足することもないので、洗剤や柔軟剤の無駄のない洗濯機を提供できる。
供給モータ65を正転と逆転とに回転方向を切り替えることにより、正転の際は洗剤タンク32に設けられたギヤポンプを駆動して洗剤を供給し、逆転の際は柔軟剤タンク33に設けられたギヤポンプを駆動して柔軟剤を供給するように構成したので、1つのモータのみで2つのギヤポンプを選択駆動できるので、駆動系を安価に構成できる。
残量検知手段を備えたので、洗剤ないし柔軟剤のタンク内の残量を検出して、残量が所定量より少ない場合にはユーザに報知することができるので、洗剤や柔軟剤の不足を防止して信頼性の高い洗濯機を提供できる。
蓋体にモータと減速ギヤとを備えた駆動手段を内蔵し、蓋体を閉じた際には駆動手段とポンプ部に設けた駆動力連結手段29を接続してモータの駆動力をギヤポンプ51に伝達し、蓋体を開いた際には駆動力連結手段29のカップリング受け部64とカップリング61とは分離する構成である。タンク蓋体31を開放した際の開口寸法は洗剤タンク32および柔軟剤タンク33の平面視よりも大なる寸法とすれば、洗剤タンク32および柔軟剤タンク33の取り外しおよび装着が容易である。
駆動力連結手段29は洗濯機本体4の上面に設けられたタンク蓋体31の下面と、タンク32、33の上面との間に設けられている。すなわちタンク32、33内に洗剤ないし柔軟剤を満タンに補充したとしても駆動力連結手段29の高さは液面よりも高い。したがって、洗剤ないし柔軟剤がタンク32、33から漏れた場合であっても駆動力連結手段29、ないしタンク蓋体31に設けられた駆動手段62に液面が到達することはなく、駆動手段62に洗剤ないし柔軟剤が侵入することがない。
ポンプ手段47を駆動するための供給モータ65への配線は洗濯機本体4からタンク蓋体31の内部に配されており、タンク32、33には供給モータ65への配線がない構成である。さらにタンク32、33の残量検出手段79もタンクの外側に配置されており、残量検出手段79の配線も洗濯機本体4内に配されている。
タンク32、33は取り外しが容易であり、かつ配線や電気接点を有さない構成なので、タンク32、33全体を水に漬けることもできる。したがって、タンク32、33内部に残留した洗剤や柔軟剤を水洗いして除去することが容易であり、タンクを清潔に保つことができる。また新たに洗剤ないし柔軟剤を補充した際に、タンク32、33内部に付着したままの古い洗剤や柔軟剤と混合して洗浄性能が劣化する恐れも無いので、信頼性の高い洗濯機を提供できる。
駆動手段62からポンプ手段47は連結および分離可能な駆動力連結手段29を備えたので、タンクとポンプ手段47は着脱可能で取り外すことができ、かつタンクおよびポンプ手段47には、ポンプ手段47を駆動する電力を供給するための配線は備えておらず、さらに洗剤・柔軟剤の残量を検出する検知手段に接続した配線をもたない構造と出来るため、取り外しが容易かつタンク内部およびポンプ内部も洗浄することが可能となり、清掃性や信頼性を向上した洗濯機を提供出来る。
ギヤポンプ51の配置高さは、タンク32、33に洗剤ないし柔軟剤を補充した際の液面高さよりも低い位置に配置すれば、洗剤ないし柔軟剤を補充した際にはギヤポンプ51は洗剤ないし柔軟剤に浸かった状態、すなわち所謂「呼び水」をした状態となる。すなわち空気の負圧によってギヤポンプ51の高さまで洗剤ないし柔軟剤を吸引する必要がないので、洗剤ないし柔軟剤を確実に供給することができ、信頼性の高い洗濯機を提供できる。
ユーザの好みに応じて洗剤タンク32内の洗剤を用いて洗濯する場合と、あるいは洗剤投入口25に投入した別の洗剤で洗濯する場合、とを自在に使い分けることができるので、使い勝手が良い洗濯処理液自動投入手段30を備えた洗濯機を提供できる。
ポンプ手段47の吸入口48の周囲にはスリット59を設けたフィルタ58を備えたので、異物が吸入されてギヤポンプ51に詰まることを防止して、信頼性の高い洗濯処理液自動投入手段30を提供できる、という効果がある。
2 外枠
3 蓋体
4 洗濯機本体
5 支持手段
6 操作パネル
7 給水栓
8 ドラムモータ
9 第一の給水管
10 排水弁
11 排水管
12 給水電磁弁
13 乾燥風路
14 第一の洗剤供給管
15 第二の洗剤供給管
16 逆止弁
17 水槽
18 前面カバー
19 背面カバー
20 回転ドラム
21 洗濯物
22 流体バランサ
25 洗剤投入口
25a 粉末洗剤投入部
25b 液体洗剤投入部
25c 柔軟剤投入部
29 駆動力連結手段
30 洗濯処理液自動投入手段
31 タンク蓋体
32 洗剤タンク(第一のタンク)
33 柔軟剤タンク(第二のタンク)
34 タンク収納容器
35 第一の隔壁
36 第二の隔壁
37 洗剤タンク収納領域
38 柔軟剤タンク収納領域
39 投入領域
40 第二の給水管
41 第二の洗剤供給管
42 支軸穴
42a 蓋体支点
43 蓋体支持部
44 タンク蓋部
44a タンク把手
45 タンク本体
46 タンク底面
47 ポンプ手段
48 吸入口
49 ポンプケース
50 吸入管
51 ギヤポンプ
51a 駆動ギヤ
51b 従動ギヤ
52 ギヤかみあい部
53 ポンプカバー
54 供給管
55 ギヤポンプ壁
56 吐出口
57 給水吐出部
58 フィルタ
59 スリット
60 ポンプ駆動軸
61 カップリング
62 駆動手段
63 カップリング突起
64 カップリング受け部
65 供給モータ
66 減速手段
67 ウォームギヤ
68 円筒凹部
69 かみあい突起
70 ウォームホイール
71 第一の減速歯車
72 揺動溝
73 揺動歯車
74a 第一の噛み合い
74b 第二の噛み合い
74c 第三の噛み合い
75d 第四の噛み合い
75 第一のポンプ駆動歯車
76 第二のポンプ駆動歯車
77 回転中心軸
78 第三の減速歯車
79 残量検出手段
79a 洗剤残量検出手段
79b 柔軟剤残量検出手段
80 発光素子
81 受光素子
82 スクリューポンプ
83 雄ギヤ
84 雌ギヤ
85 ケーシング
86 搬送空間
87 配線
88 補充口
89 サイホン
90 支点
91 ポンプ従動軸
92 シール部材
Claims (3)
- 筐体と、
前記筐体内部に設けられた水槽と、
前記水槽内に洗濯処理液を供給する洗濯処理液供給手段と、
手動で前記水槽内に洗濯処理液を供給するための洗剤投入部と、を備え、
前記洗濯処理液供給手段は、
前記洗濯処理液を内部に保持するタンクを備え、
前記洗濯処理液供給手段と前記洗剤投入部が独立して配置されるとともに、
前記洗濯処理液供給手段は、前記タンクが上下方向に取り外し可能なように、前記筐体の上面に配置されていることを特徴とする洗濯機。 - 請求項1に記載の洗濯機であって、
前記洗濯処理液供給手段は、前記洗濯処理液を前記タンクの内部から前記タンクの外部まで搬送する搬送ポンプをさらに備え、
前記洗濯処理液供給手段は、前記タンク及び前記搬送ポンプが上下方向に取り外し可能なように、前記筐体の上面に配置されていることを特徴とする洗濯機。 - 請求項1または2に記載の洗濯機であって、
前記洗剤投入部は、前記筐体の上部に配置され、
前記洗剤投入部及び前記洗濯処理液供給手段は、前記筐体の左右方向のいずれか一方にまとめて配置されることを特徴とする洗濯機。
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