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JP2017049977A - 情報付与方法およびサーバ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮影者の意図を含まない大量の画像から、特定の物体に関する画像のみを抽出し、大規模な画像データセットを生成する。【解決手段】ネットワークを介して、画像を撮像する機能もしくは他の機器から画像を取得する機能を有する1以上の端末のいずれかからネットワークを介して送信された画像を取得し、取得した前記画像に対して、所定の撮影対象物が含まれる確率を算出し、確率が第1の閾値より上である場合は、画像に対して所定の撮影対象物を示す情報を付与し、確率が第2の閾値より下である場合は、画像に対して前記所定の撮影対象物を示す情報を付与せず、確率が前記第2の閾値以上でありかつ第1の閾値以下である場合は、画像と、画像への情報付与を受付けるための依頼受付情報とを、1以上の端末のいずれかにネットワークを介して送信する。【選択図】図4

Description

本開示は、画像などに情報を付与する方法に関する。
近年、Deep Learningと呼ばれる画像認識技術の精度が急速に向上している。このDeep Learningは、従来とは違い認識に用いる特徴量を自動で学習するという特長を持つ。しかしその反面、Deep Learningによる認識システムを構築するためには大規模な学習用画像データセットが必要となる。
Deep Learningでは、画像中に含まれる何らかの特定の物体(例えば動物や階段など、あらゆる生物や構造物を含む)を認識したい場合、その特定の物体を映した画像を集めた大規模な画像データセットを作成し、学習に用いる。認識精度向上のためには、認識対象が映った多様な画像を網羅的かつ大量に収集することが効果的であるということが知られている。また、Deep Learningに用いることに限らなくとも、例えば研究用途や特定の画像を提供するサービスを運営する場合など、特定の撮影対象物が写っている多様な画像を収集したいというニーズは高まっている。
特許文献1、特許文献2では、大量の画像を集める手法をそれぞれ開示している。
特許第4297193号公報 特開平10−267671号公報
しかし、特許文献1または特許文献2では、撮影者の意図を含まない大量の画像から、特定の物体に関する画像のみを抽出し、大規模な画像データセットを生成する(または特定の物体に関する画像にタグ情報を付与する)方法に関しては、検討がされていなかった。
上記課題を解決すべく、本開示に係る情報付与方法は、サーバの情報付与方法であって、前記サーバのプロセッサが、ネットワークを介して、画像を撮像する機能もしくは他の機器から画像を取得する機能を有する1以上の端末のいずれかからネットワークを介して送信された画像を取得し、取得した前記画像に対して、所定の撮影対象物が含まれる確率を算出し、前記確率が第1の閾値より上である場合は、前記画像に対して前記所定の撮影対象物を示す情報を付与し、前記確率が第2の閾値より下である場合は、前記画像に対して前記所定の撮影対象物を示す情報を付与せず、前記確率が前記第2の閾値以上でありかつ前記第1の閾値以下である場合は、前記画像と、前記画像への情報付与を受付けるための依頼受付情報とを、前記1以上の端末のいずれかに前記ネットワークを介して送信する。
なお、これらの全般的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたは記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本開示によれば、人の意図を反映しない多様な撮影画像に対して、システム全体の人的コストを抑えつつ網羅的かつ効率的に情報を付与できるという効果を発揮する。
図1は、システムの概略の一例を示す図である。 図2は、撮影機器およびサーバの構成の一例を示す図である。 図3は、算出部の機能構成の一例を示す図である。 図4は、撮影機器およびサーバ間で行われる処理の一例を示す図である。 図5は、確率導出、処理判別に関する処理の一例を示すフローチャートである。 図6は、確率導出、処理判別に関する処理の一例を示すフローチャートである。 図7は、判定入力を行う際に端末の表示例を示す図である。
(発明の基礎となった知見)
特定の物体について大量の画像を集めるにあたり、特許文献1のように、撮影依頼主が撮影者に対して特定の物体を含んだ画像の取得を依頼し撮影させる方法がある。この技術では、撮影依頼主は撮影者に対し、どのような物体が写った画像が必要か、すなわち撮影対象物について具体的な指示を出す。しかし、この場合、特に撮影依頼主からの指定の無い限り、撮影者は、撮影対象物の手前に遮蔽物がない、対象物が中心に写っている、撮影対象物にブレがないなどの、綺麗な画像を撮ろうとする。つまり撮影者が撮影を行う時点で、撮影画像には撮影者側の意図が含まれてしまい、撮影対象物を綺麗に写した類似画像が多くなる。学習に用いる画像データセットは、同じ画像データセット内に類似した画像が少ない場合(すなわち非類似の画像・多様な画像が多い場合)に画像認識精度が向上する。これに対し特許文献1の手法により集められる画像データセットは似たような画像を多く含んでしまう可能性がある。
また、特許文献2では、車等の移動物体にカメラを設置し、画像を自動的に取得する方法を開示している。これにより人の意図を含まない画像を大量に取得することが可能となる。しかしこの場合、取得画像は常に撮影対象物を含んでいるわけではない。このため、撮影者は全ての取得画像に対して、撮影対象物を含むかどうかを判別する必要が生じる。また特許文献2では、取得画像内に含まれる物体の判別に位置情報を用いる。すなわち特許文献2の手法を用いると、「道路」や「ランドマーク」など常に場所の変わらないものであれば、自動的にその画像を「道路」や「ランドマーク」に関する画像データセットに含めるか否かの判断ができる可能性がある。しかし、例えば撮影対象物が「自動車」など位置情報が常に変化するものである場合、撮影位置に基づいて「自動車」の画像データセットに含めるか否かの判断をすることは不可能となる。また、位置情報に基づいて取得した画像に何が写っているかを自動で判断することには限界がある。例えば同じ位置でも上空を撮影すると、「道路」などの所望の撮影対象物が含まれない可能性がある。従って、結局は、特許文献2の手法を用いると取得した全ての画像に対して、人が撮影対象物を含むかどうかを判別する必要が生じる。
これらの課題を解決すべく、本開示における情報付与方法は、サーバの情報付与方法であって、前記サーバのプロセッサが、画像を撮像する機能もしくは他の機器から画像を取得する機能を有する1以上の端末のいずれかからネットワークを介して送信された画像を取得し、取得した前記画像に対して、所定の撮影対象物が含まれる確率を算出し、前記確率が第1の閾値より上である場合は、前記画像に対して前記所定の撮影対象物を示す情報を付与し、前記確率が第2の閾値より下である場合は、前記画像に対して前記所定の撮影対象物を示す情報を付与せず、前記確率が前記第2の閾値以上でありかつ前記第1の閾値以下である場合は、前記画像と、前記画像への情報付与を受付けるための依頼受付情報とを、前記1以上の端末のいずれかに前記ネットワークを介して送信する。
これにより、大量の画像を取得し、撮影対象物が含まれるかどうかが簡単に判別できるものは機械により短時間で判別し、判別が難しいものは人がより高精度な判別を行う画像収集・タグ付けシステムが構築される。よって人の意図を反映しない多様な撮影画像に対して、システム全体の人的コストを抑えつつ網羅的かつ大量に、情報を付与できる。
また、前記依頼受付情報には、前記画像に前記撮影対象物が含まれるか否かの選択を前記端末から受け付ける指示画面を表示するコマンドが含まれてもよい。
これにより、端末を保持するユーザが簡易に画像に対して情報を付与することが可能となる。
また、前記指示画面に基づき受付けた前記画像に前記撮影対象物が含まれるか否かの選択結果を、前記端末から取得し、前記選択結果が、前記撮影対象物が含まれる旨の選択結果である場合は、前記画像に対して前記所定の撮影対象物を示す情報を付与し、前記選択結果が前記撮影対象物が含まれない旨の選択結果である場合は、前記画像に対して前記所定の撮影対象物を示す情報を付与しない、としてもよい。
これにより、サーバにて判別が難しかった画像に対しても、適切に判別を行い、情報を付与(もしくは付与しない)する判断が出来る。
また、前記確率の算出には、前記サーバが予め保持している所定の撮影対象物が含まれる確率を算出するための演算器を用いてもよい。
また、前記演算器は、Deep Learning、Hog(Histogram of Oriented Gradient)、SVM(Support Vector Machine)、またはそれらの組み合わせによって構築された演算器であってもよい。
また、複数枚の画像に対して前記情報付与方法を用いた情報の付与を行うことで、情報が付与された複数枚の画像を蓄積し、前記情報が付与された複数枚の画像を用いて、前記演算器を更新してもよい。
これにより、本情報付与方法によって情報の付与された画像が増えていけば増えていくほど、本情報付与方法による情報付与に関する精度が向上する。
また、所定の枚数未満の前記情報が付与された画像を用いて構築された前記演算器を用いて、前記確率を算出する場合と、所定の枚数以上の前記情報が付与された画像を用いて構築された前記演算器を用いて、前記確率を算出する場合とで、前記第1の閾値および前記第2の閾値を、変更してもよい。
また、所定の枚数未満の前記情報が付与された画像を用いて構築された前記演算器を用いて、前記確率を算出する場合は、所定の枚数以上の前記情報が付与された画像を用いて構築された前記演算器を用いて、前記確率を算出する場合よりも、前記第1の閾値を高く設定し、前記第2の閾値を低く設定してもよい。
これにより、本情報付与方法によって情報の付与された画像が所定枚数より少ない場合は、演算器が構築されていないので、第1の閾値を高く、第2の閾値を低く設定することで、より端末のユーザ(撮影者)が情報付与する枚数を多くすることが出来る。
また、前記サーバは、前記取得では、前記端末から前記画像とともに前記端末の機器IDを取得し、前記送信では、前記画像とともに取得した前記機器IDを特定し、前記1以上の端末のうち、前記特定した機器IDの端末に前記画像および前記依頼受付情報を送信してもよい。
これにより、画像を取得した同一の者(撮影者)によって画像への情報付与を行うことが出来るので、各画像が所定の対象物に該当するか否かを効率的に判断できる。
また、前記取得では、前記端末から前記画像とともに前記端末の機器IDを取得し、前記画像および前記依頼受付情報の送信では、前記画像とともに取得し前記機器IDを特定し、前記1以上の端末のうち、前記特定した機器IDとは異なる機器IDの端末とは異なる端末に前記画像および前記依頼受付情報を送信してもよい。
これにより、画像を取得した者とは別の者によって画像への情報付与を行うことが出来るので、情報付与に対して客観的な判断が出来る。
さらに前記情報付与方法によって前記画像に対して情報を付与するか否かの処理をした後に、前記端末に対して報酬を提供する情報を送信し、前記報酬は、前記画像に関する前記確率が前記第2の閾値以上でありかつ前記第1の閾値以下である場合に、前記確率が第1の閾値より上である場合および前記確率が第2の閾値より下である場合よりも、高く設定してもよい。
これにより、画像に関する前記確率が前記第2の閾値以上でありかつ前記第1の閾値以下である画像が多いときは報酬が高くそうでないときは報酬が低いので、撮影者にとっては、撮影依頼者が要求する画像を把握することができる。
また前記画像を取得する前に、前記所定の撮影対象物に関する選択を、前記端末から受付けてもよい。
以下で説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、構成要素、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また全ての実施の形態において、各々の内容を組み合わせることもできる。
(実施の形態1)
(システムの全体像)
図1は、本実施の形態における画像収集システムの概略を示す図である。以下、図1を用いて本画像収集システムの概要について説明する。
本画像収集システムは、撮影者1が所有する撮影機器100と、撮影依頼者2が所有するサーバ装置200とを含む。
撮影機器100は、例えばスマートグラスなどのような通信、入力、画像の撮影および表示が可能なモバイル端末である。サーバ装置200は、様々な撮影機器から大量の情報を収集し、それらの情報の処理を行うクラウドサーバである。
なお、撮影依頼者2はサーバ装置200を所有すると表現したが、サーバ装置200の置かれている場所や管理主体は特に限定しない。撮影依頼者2が直接的または間接的にサーバ装置200の管理をしていればよい。
撮影機器100とサーバ装置200はインターネットなどのネットワークを介して接続され、相互に情報の送受信を行うことが出来る。
本開示によれば、まず撮影者1は、撮影機器100により画像を大量に取得し、ネットワークを介して撮影依頼者2所有するサーバ装置200へ送る。また撮影依頼者2は、サーバ装置200における処理により画像内に所望の被写体が含まれているか判定する。ここで、撮影依頼者2の所望の被写体を撮影対象物と呼ぶこととする。撮影対象物とは、物に限られず、人や生物も含む。また撮影依頼者2は、撮影対象物が含まれているかどうかがわからない画像を撮影者1の所有する撮影機器100に送る。また撮影者1は、画像内に撮影対象物が含まれているか否かを撮影依頼者の所有するサーバ装置200に送る。詳しい処理の流れについては後述する。
なお、撮影者1は複数名いることが望ましい。すなわち、サーバ装置200は、複数の撮影機器100と接続されてもよい。
撮影依頼者2は、画像識別器の学習用または評価用などの目的で特定の撮影対象物を含む画像が大量に必要な個人または団体である。画像識別器の学習または評価用として画像を収集する場合、多種多様な画像が得られることが精度の向上に繋がる。
そこで撮影依頼者2は例えば、撮影者1により撮影された画像がレアな画像である場合、このレアな画像を取得した分、撮影者1に対して高い報酬を与えるといったサービスを提供する。
レアな画像とは、例えば、撮影依頼者2が既に所有している撮影対象物を含む画像と似ていないものの、撮影対象物を含むような画像である。画像がレアかどうかは、撮影依頼者2の所有するサーバ装置200にて画像内に撮影対象物が含まれる確率を導出することで、判断する。導出された確率が低く、かつ撮影対象が含まれる画像であると判断されれば、レアな画像であると判断される。また、モバイル端末において位置情報が取得できる場合は、その情報を用いて画像がレアかどうかを判別しても良い。これにより、撮影者1はより多くの報酬を得るために、より多様な場所やシーンでの撮影対象物を含む画像を積極的に収集するようになる。なお確率導出などの処理については詳細を後述する。
(各装置の構成)
図2の(a)、(b)を用いて、本実施の形態における撮影機器100およびサーバ装置200の構成について説明する。撮影機器100およびサーバ装置200の構成はさまざまな形式が考えられるが、今回は、一番単純な例を用いて説明する。
撮影機器100は、たとえば、スマートグラスのような装着型のもの、デジタルカメラ・スマートフォンのような持ち歩き方のもの、車やバイクのような移動手段に設置されるカメラなど、あらゆる移動可能な撮影・通信端末を含む。
撮影機器100は、図2の(a)に示すように、撮影部110と、撮影機器通信部120と、表示部130と、入力部140とを備える。
撮影部110は、自動または手動により周辺環境から画像を取得する。撮影部110は撮影機器100に搭載される、撮像機能を有するあらゆるデバイスを含む。例えば撮影機器100がスマートフォンである場合、スマートフォンに搭載される撮像デバイス(CCDイメージセンサやCMOSイメージセンサ)などである。
撮影機器通信部120は、撮影機器100とサーバ装置200との間の通信を行う。撮影機器通信部120は汎用の通信モジュールを採用すればよく、特に限定しない。サーバ装置200との間で通信を行う際の通信方式に関しても、例えば3G・LTE・WiFiなど、特に限定しない。
表示部130は、撮影画像および操作画面を表示する。表示部130も汎用の表示デバイスを採用すればよく、特に限定しない。
入力部140は、表示部130において表示される撮影画像が撮影対象物を含むかどうかの撮影者による判別結果を受け付ける。入力部140はボタンの他、タッチパネル、音声入力など、あらゆるインタフェースを含む。
この撮影機器100が上記した全ての構成(撮影部110、撮影機器通信部120、表示部130、入力部140)を含まなくてもよい。一部の構成が別の装置に含まれていてもよい。例えば、撮影部110はカメラ単体、撮影機器通信部120はスマートフォンなどの通信機器で行うという構成も可能である。撮影部110には、通常のカメラの他、ウェアラブルカメラ、車載カメラなど、撮影機器通信部との通信が可能な全てのカメラを採用可能である。スマートグラスやウェアラブルカメラなど、撮影部110が常時撮影可能な機器の場合、自動で画像を取得することにより、恣意的ではない大量の画像が取得可能となる。カメラにより取得される画像は高画質である必要性はない。
またサーバ装置200は、図2の(b)に示すように、制御処理部210とサーバ装置通信部220とを備える。
制御処理部210について、図3を用いて詳細に説明する。制御処理部210は、確率導出手段211と処理判別手段212と画像管理手段213とを含む。
確率導出手段211は撮影機器100において撮影されたある画像1枚に撮影対象物が含まれる確率を算出する。
処理判別手段212は確率導出手段211において求められた画像に撮影対象物が含まれる確率に応じて、画像のその後の処理を判別する。
画像管理手段213は、撮影部110において取得され、入力部140または処理判別手段212において撮影対象物を含むと判別された画像を保存する。また画像管理手段213は、撮影部110において取得され、入力部140または処理判別手段212において撮影対象物を含まないと判別された画像を破棄する。
報酬導出手段214は、撮影対象物が含まれる画像について、確率導出手段211において求められた画像に撮影対象物が含まれる確率を用いて撮影者1が得られる報酬を導出する。なお、報酬導出手段214にて、もし画像に位置情報も付属していれば、その位置情報も一緒に用いて報酬を導出しても良い。
サーバ装置通信部220は、サーバ装置200の内部間および撮影機器100とサーバ装置200との間の通信を行う。撮影機器通信部120と同様の通信モジュールであってもよい。
サーバ装置200が上記した全ての構成(制御処理部210、サーバ装置通信部220)を含まなくてもよい。また、制御処理部210が上記した全ての機能(確率導出手段211、処理判別手段212、画像管理手段213、報酬導出手段214)を含まなくてもよい。一部の構成および機能が別の装置に含まれていてもよい。一部の構成および機能を含む装置を撮影依頼者2以外の第三者が所有していてもよい。
(処理の流れ)
次に図4を用いて、本実施の形態における処理の流れを説明する。
図4は、撮影機器およびサーバ間で行われる処理の一例を示す図である。
撮影機器100は、画像の撮影および画像に撮影対象物が含まれているかどうかの手動判別を行い、依頼情報の選択を受け付けるステップS304と、撮影処理を行うステップS306と、後述するステップ312にて送信された画像を表示するステップS313と、表示された画像が撮影対象物を含むどうかの判定入力を受け付けるステップS314とが行われる。
サーバ装置200は、画像に対象物が含まれているかどうかの確率の導出および画像の処理判別を行い、撮影者IDを割り振るステップS302と、画像に対象物が含まれているかどうかの確率を導出するステップS308と、ステップS308で導出された確率に基づいてその後の処理を判別するステップS309と、後述するステップS307で取得した画像(第一画像)を保存するステップS310と、第一画像を破棄するステップS311と、ステップS314にて撮影対象物を含むと判別された画像(第二画像)保存するステップS316と、第二画像を破棄するステップS317と、画像に対する報酬を計算ステップS318が行われる。
撮影機器100とサーバ装置200との間ではデータの通信を行い、ユーザ登録をおこなうステップS301と、依頼情報を送信するステップS303と、選択された依頼情報を送信するステップS305と、取得した画像を送信するステップS307と、判別画像を送信するステップS312と、判別画像の判別結果を送信するステップS315と、ステップS318による計算に基づいた報酬を送信するステップS319とが行われる。
上述のステップの詳細に関し、以下に説明を行う。
ステップS301にて撮影者1は撮影機器100を用いてサーバ装置200に対しユーザ登録を行う。すなわちステップS301では、撮影機器100は撮影者1から受け付けた登録情報を、サーバ装置200に送信する。この際の登録情報は例えば、名前の他、使用端末情報、居住地、知識の範囲、年齢、性別などの情報を含んでもよい。
次に、ステップS302にて、サーバ装置200は撮影機器100に対して登録をおこなったユーザ(撮影者1)のIDである撮影者IDを割り振る。
または、ステップS302にて、サーバ装置200は撮影機器100に対して登録をおこなったユーザが利用する撮影機器100のIDである機器IDを割り振ってもよい。
または、例えば、ユーザが撮影機器100と、サーバ装置200と通信を行う端末装置(図示せず)とを用いる場合、端末装置は、撮影機器100で撮影した画像を取得し、取得した画像をサーバ装置200へ送信する場合、ステップS302では、撮影者IDとこのIDの撮影者が利用する複数の機器(この例では、撮影機器100と端末装置)の機器IDを関連付けて割り振ってもよい。
次に、ステップS303にてサーバ装置200は、撮影機器100に対して依頼情報の送信(紹介)を行う。サーバ装置200は、ステップS302の後に、ステップS302にて登録された情報を用いて、撮影機器100に紹介する依頼の取捨選択を行っても良い。また、ステップS303にて送信する依頼情報には、複数の依頼情報が含まれていてもよい。この複数の依頼情報には、撮影依頼者2からの依頼や、その他の事業者からの依頼が含まれていてもよい。依頼情報とは具体的に例えば「犬の画像」や「車の画像」といったように撮影対象物を指定する情報が含まれる。
次に、ステップS304にて、撮影機器100は、撮影者1から依頼情報の選択を受け付ける。撮影者1は、ステップS303にて撮影機器100が受信した依頼情報のうち所望の依頼情報の選択をすることで、実行する依頼情報を決定する。依頼情報の選択は撮影機器100の入力部(例えばボタン・タッチパネルや音声入力)によって行う。すなわちステップS304の処理により、撮影対象物が決定されることになる。
次に、ステップS305にて、撮影機器100はステップS304にて選択された依頼情報および撮影機器100の持つ撮影者IDを、サーバ装置200に送信する。
次に、ステップS306にて、撮影機器100の撮影部110は撮影者の周囲環境より画像を取得する。撮影部110における画像の取得は自動または撮影者1による手動で実施される。自動の場合は予め指示されたクラウドソーシングの会社からの指示を受けて数十秒または数分に1回程度、その時点で撮影部110に映っている画像を取得する。また、自動の場合は撮影機器100の位置情報に応じて撮影部110に映っている画像を取得してもよい。例えば、ある2つの地点X、Yがあり、X地点における写真がY地点における写真より少ない場合、X地点における画像の取得頻度をY地点における画像の取得頻度より高くすることで、より類似部分の少ない画像を多く取得することができる。取得した画像は、撮影機器100の記録部(図示せず)に保存する。なおこの際の保存は一時的なものであって、次に説明するステップS307で送信をした後に削除をしてもよい。
次に、ステップS307にて撮影機器100の撮影機器通信部120は、撮影部110にて取得された画像をサーバ装置通信部220へ送信する。すなわちステップS307にてサーバ装置通信部220は、撮影機器通信部120にてサーバ装置200に送られる画像を受信する。なおこの際、画像と共に撮影者IDまたは機器ID、撮影時の位置情報、使用端末情報などを一緒に送受信しても良い。この際、撮影機器通信部120がサーバ装置200に画像を送信するタイミングは特に限定しない。ステップS306にて撮像する度に、1枚ずつ送信してもよいし、所定の枚数の画像を取得した時点で送信してもよいし、撮影者1が入力部140を介して指定する所望のタイミングで送信してもよい。
次に、ステップS308にて確率導出手段211は、ステップS307にて受信した画像が、ステップS304にて決定された撮影対象物を含む確率を導出する。確率の導出は、例えば、制御処理部210に含まれるDeep Learningによって予め構築された当該撮影対象物を識別するための演算器に、ステップS307にて受信した画像を入力することで導出する。ここで当該演算器はDeep LearningのみならずHog、SVM、またはそれらの組み合わせなどを用いた画像認識手法によって構築された演算器を用いてもよい。
ステップS309にて処理判別手段212は、確率導出手段211において導出された確率に基づきその後の処理を判別する。図5を用いてステップS309における処理の詳細を説明する。ステップS309を実行する前に判別に必要な閾値に対応する確率A、Bが設定されているものとする。確率A、BはA>Bとする。ステップS309にて処理判別手段212は、確率導出手段211において導出された確率を入力とする。入力された確率がAより高いどうかを判断する(ステップS3901)。確率導出手段211において導出された確率がAより高ければ(ステップS3901でYes)、入力された確率の導出に用いた画像が撮影対象物を含むと判断しステップS310を実行する。確率導出手段211において導出された確率がA以下(ステップS3901でNo)であれば、ステップS3902を実行する。ステップS3902では、確率導出手段211において導出された確率がBより低いかどうかを判断する。確率導出手段211において導出された確率がBより低い(ステップS3902でYes)のであれば、入力された確率の導出に用いた画像が、撮影対象物を含まないと判断しステップS311を実行する。
確率導出手段211において導出された確率がB以上(ステップS3902でNo)であれば、ステップS312を実行する。
ステップS309は、図5に示す処理が行われるので、確率導出手段211において導出された確率がAより大きいのであれば、入力された確率の導出に用いた画像が撮影対象物を含むと判断しステップS310を実行する。また、確率導出手段211において導出された確率がA以下で、かつBより小さいのであれば、この確率の導出に用いた画像が撮影対象物を含まないと判断しステップS311を実行する。また、確率導出手段211において導出された確率がA以下で、かつB以上であれば、ステップS312を実行する。なお、判別に必要な確率A、Bは撮影者の負担や必要な画像のレベルに応じて適宜変更しても良い。また、確率導出手段211にて用いられる撮影対象物を含む確率の計算機(演算器とも言う)は、収集された画像(例えば、撮影対象物のタグが付与された画像)を用いて新たに作成し(又は再構築し)、更新してもよい。確率導出手段211における計算機の更新にあわせて確率A、Bの値をそれぞれ変更してもよい。確率導出手段211における計算機は、新たに取得した画像を用いて更新することで、より精度が高くなる。より高い精度で確率を導出できる場合、確率A、Bを適切に設定することで、人手でタグ付けを行う画像を減らすことが可能となる。図6を用いて処理判別ステップS309の具体例を示す。図6は、撮影対象物が犬である場合のステップS309の具体例である。撮影機器100にて取得した3枚の画像を画像X、画像Y、画像Zとする。この場合、ステップS308にて確率導出手段211は、画像に犬の含まれる確率を導出する。画像に犬の含まれる確率が、画像Xは95%、画像Yは50%、画像Zは5%とステップS308において求められているものとする。また判別のための確率A、Bはそれぞれ85%、20%と設定されているとする。この場合、ステップS309において処理判別手段212は、確率導出手段211において導出された確率を入力とする。この時、まず画像Xに犬が含まれる確率は85%より高いため、犬であると判断され、サーバ装置200に保存するためステップS310へ進む。次に画像Yに犬が含まれる確率は85%以下かつ20%以上であるため、機械では犬かどうか分からないものと判断され、手動判別を行うためステップS312へ進む。最後に画像Zに犬が含まれる確率は20%より低いため、犬ではないと判断され、破棄するためステップS311へ進む。
図4に戻って処理の流れを説明する。ステップS310にて画像管理手段213は、ステップS309にて撮影対象物を含むと判別された(確率Aより高いと判別された)画像を、撮影対象物のタグを付与して、サーバ装置200が備える図示しないメモリに保存する。メモリとは、例えば、ハードディスク、書き込み可能な半導体メモリなどの書き込み可能な記録媒体である。
ステップS311にて画像管理手段213は、ステップS309にて撮影対象物を含まないと判別された(確率Bより低いと判別された)画像を、撮影対象物のタグを付与せずに破棄する。
ステップS312にてサーバ装置通信部220は、ステップS309にて確率A以下であり確率B以上と判別された画像および、この画像への情報付与に対応するタグ付けを受付けるための依頼受付情報を撮影機器100へ送信する。すなわちステップS312にて撮影機器通信部120は、サーバ装置通信部220にて撮影機器100へ送られる画像を受信する。
例えば、ステップS309にて確率A以下であり確率B以上と判別された画像は、ステップS307において、撮影機器100からネットワークを介して受信された画像である。
例えば、ステップS307において、画像とともに撮影者IDまたは機器IDを受信した場合、であって、かつこの画像がステップS309にて確率A以下であり確率B以上と判別された場合、ステップS312では、ステップS307において、この画像とともに受信した撮影者IDまたは機器IDを特定する。そして特定した撮影者IDに対応する機器または機器IDに対応する機器へこの画像と依頼受付情報を送信する。例えば、ステップS302のユーザ(この例では、撮影者1)の登録において、撮影者1の撮影者IDに複数の機器を関連付けて登録した場合を考える。この場合、ステップS312では、撮影者IDと対応付けたタグ付けの作業が行いやすい機器(例えば、スマートフォン、タブレット型の携帯端末)へ画像と依頼受付情報を送信するのでもよい。このようにすれば、タグ付けの作業を行うものは、タグ付けの作業がより行いやすくなる。
なお、ステップS312では、ステップS307において、この画像とともに受信した撮影者IDとは異なる撮影者IDの機器へ、画像および依頼受付情報を送ってもよい。このようにすれば、この画像をサーバ装置200へ送信した者(画像取得者)とは別の者(撮影者)へ送っても良い。画像を画像取得者とは別の、より手の空いた撮影者へ送ることで、タグ付けがよりスピーディーになる。また、画像を複数の撮影者へ送ることで、より精度の高いタグ付けを行うことが可能となる。画像をその画像の取得者へ送り戻す場合、ステップS307にて撮影者IDを画像と一緒に送ることで、同じ画像取得者へと送ることが可能となる。
なお、ステップS312では、ステップS307において、この画像とともに受信した機器IDを特定し、特定した機器IDとは異なる機器IDの機器へ、画像および依頼受付情報送ってもよい。
ステップS313にて表示部130は、撮影機器通信部120にて受信した依頼受付情報を受け付け、受信した画像を含み、画像に撮影対象物が含まれるか否かの選択を端末から受け付ける指示画面を表示する。指示画面は、例えば、撮影対象物が含まれるか否かの選択を行うアイコン画像(例えば、「Yes」および「No」に対応するアイコン画像)を含む。
ステップS314にて入力部140は、表示部130にて表示された画像が撮影対象物を含むどうかの撮影者による判別結果を受け付ける。
図7は、ステップS313にて画像を表示する際のインタフェース例である。処理判別ステップS309にて、撮影対象物が含まれるかどうかを機械によって判別できないと判断された画像(ステップS312にて送信される、確率A以下であり確率B以上と判別された画像)は、ステップS313にて図7の例のように表示部130に表示される。撮影者1はステップS313にて表示された画像について、ステップS314にて撮影対象物が含まれるかどうかを判断し、入力部140より判断結果を入力する。
ステップS315にて撮影機器通信部120は、入力部140にて入力された画像が撮影対象物を含むどうかの撮影者による判別結果を、サーバ装置200へ送信する。すなわちステップS315にてサーバ装置通信部220は、入力部140にて入力された画像が撮影対象物を含むどうかの撮影者による判別結果を受信する。画像が撮影対象物を含むという判別結果を受信した場合、ステップS316を実施する。また画像が撮影対象物を含まないという判別結果を受信した場合、ステップS317を実施する。
ステップS316にて画像管理手段213は、ステップS314にて撮影対象物を含むと判別された画像に撮影対象物のタグを付与し、サーバ装置200が備える図示しないメモリに保存する。なお、画像が撮影対象物を含むという判別結果として、撮影対象物のタグが付された画像をステップS315において受信した場合、ステップS316にて画像管理手段213は、この画像をメモリに保存すればよい。
ステップS317にて画像管理手段213は、ステップS314にて撮影対象物を含まないと判別された画像を破棄する。
ステップS318にて報酬導出手段214は、ステップS310にて求められた、画像に撮影対象物が含まれる確率を用いて報酬の導出を行う。ここでは例えば、ステップS312にて送信する画像が多いほど(すなわち、ステップS309にて確率A以下であり確率B以上と判別された画像が多いほど)、報酬を高く導出する。
ステップS319にてサーバ装置200は、撮影機器100に対して撮影者への報酬の送付を行う。報酬は、お金、ネットマネー、ゲームポイント、割引券、抽選券など、撮影者の利益となるあらゆるものを含む。
なお、ステップS308における確率の導出は、例えば、制御処理部210に含まれるDeep Learningによって予め構築された撮影対象物を識別するための演算器を用いることは前述したとおりである。より具体的には例えば、撮影対象物の認識のために予め用意された複数の学習用画像のデータセットを用いてDeep Learningによる学習が行われ、撮影対象物を識別するための演算器が予め構築される。
例えば、ステップS310、ステップS316により保存された複数枚の画像を学習用画像のデータセットに加えて学習を行い、撮影対象物を識別するための演算器を更新(又は再構築)してもよい。このような更新を行うことで、演算器を用いて導出される確率の精度(または信頼度)がより高くなる。
演算器を更新するタイミングは、例えば、ステップS310、ステップS316により画像を保存するタイミングで行ってもよいし、ステップS308を実行する前に行ってもよい。
例えば、所定の枚数未満の画像を用いて構築した演算器を用いて確率を導出する場合と、所定の枚数以上の画像を用いて構築した演算器を用いて確率を導出する場合とで、ステップ309において、判別に必要な確率A、Bの値を変更するのでもよい。
例えば、所定の枚数未満の画像を用いて構築した演算器を用いて確率を導出する場合において、設定する確率Aの値は、所定の枚数以上の画像を用いて構築した演算器を用いて確率を導出する場合において、設定する確率Aの値よりも高い値に設定してもよい。
また、例えば、所定の枚数未満の画像を用いて構築した演算器を用いて確率を導出する場合において、設定する確率Bの値は、所定の枚数以上の画像を用いて構築した演算器を用いて確率を導出する場合において、設定する確率Bの値よりも低い値に設定してもよい。
所定の枚数というのは、例えば、認識すべき撮影対象物に応じて決めてもよいし、サーバ装置200を管理する管理者が適宜決めてもよい。
以上により、大量の画像を取得し、撮影対象物が含まれるかどうかが簡単に判別できるものは認識器により短時間で判別し、判別が難しいものは人がより高精度な判別を行う画像収集・タグ付けシステムが構築される。従来特許では、撮影対象物が含まれる大量の画像を収集する場合、撮影者の意図が含まれる画像が多く集まってしまい、画像に偏りが生じていた。また、撮影者の意図が含まれない大量の画像を収集した場合、その大量の画像に対して撮影対象物が含まれるか否かの情報を付与する具体的な手法が検討されていなかった。よって、収集した全ての画像に対して人手で撮影対象物が含まれるか否かの情報を付与する作業が必要となり、大きな手間が必要であった。しかし本開示により、所望の撮影対象物が含まれる画像であって、人の意図が含まれない多様な撮影画像を網羅的かつ大量に収集し、それら大量の画像に対して意図する情報(撮影対象物であるか否かに関する情報など)を、システム全体の人的コスト・負荷を抑えつつ効率的に付与することができる。これにより、所望の撮影対象物であるという情報が付与された大量の多様な画像データセット(似たような画像に偏らない画像データセット)を学習用画像として用いることで、より認識性能の高い画像認識器を構築することが可能となる。よって、例えばDeep Learningなどの手法を用いた画像認識システムを、従来よりも効率的かつ精度よく構築することが出来る。
以上、実施の形態にて本開示の処理について説明したが、各処理が実施される主体や装置に関しては特に限定しない。ローカルに配置された特定の装置内に組み込まれたプロセッサなど(以下に説明)によって処理されてもよい。またローカルの装置と異なる場所に配置されているクラウドサーバなどによって処理されてもよい。また、ローカルの装置とクラウドサーバ間で情報の連携を行うことで、本開示にて説明した各処理を分担してもよい。以下本開示の実施態様を説明する。
(1)上記の装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムである。前記RAMまたはハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、各装置は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
(2)上記の装置を構成する構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。前記RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
(3)上記の装置を構成する構成要素の一部または全部は、各装置に脱着可能なICカードまたは単体のモジュールから構成されているとしてもよい。前記ICカードまたは前記モジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。前記ICカードまたは前記モジュールは、上記の超多機能LSIを含むとしてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、前記ICカードまたは前記モジュールは、その機能を達成する。このICカードまたはこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしてもよい。
(4)本開示は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
(5)また、本開示は、前記コンピュータプログラムまたは前記デジタル信号をコンピュータで読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)、半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されている前記デジタル信号であるとしてもよい。
また、本開示は、前記コンピュータプログラムまたは前記デジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。
また、本開示は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムにしたがって動作するとしてもよい。
また、前記プログラムまたは前記デジタル信号を前記記録媒体に記録して移送することにより、または前記プログラムまたは前記デジタル信号を、前記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
(6)上記実施の形態及びその変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
本開示は、画像から、画像中に含まれる物体が何であるかを精度良く認識することができる物体認識方法及びシステムに関連し、デジタルカメラ、ムービー、監視カメラ、車載カメラ、ウェアラブルカメラなどの撮像装置として有用である。
100 撮影機器
110 撮影部
120 撮影機器通信部
130 表示部
140 入力部
200 サーバ装置
210 制御処理部
211 確率導出手段
212 処理判別手段
213 画像管理手段
214 報酬導出手段

Claims (15)

  1. サーバの情報付与方法であって、前記サーバのプロセッサが、
    画像を撮像する機能もしくは他の機器から画像を取得する機能を有する1以上の端末のいずれかからネットワークを介して送信された画像を取得し、
    取得した前記画像に対して、所定の撮影対象物が含まれる確率を算出し、
    前記確率が第1の閾値より上である場合は、前記画像に対して前記所定の撮影対象物を示す情報を付与し、
    前記確率が第2の閾値より下である場合は、前記画像に対して前記所定の撮影対象物を示す情報を付与せず、
    前記確率が前記第2の閾値以上でありかつ前記第1の閾値以下である場合は、前記画像と、前記画像への情報付与を受付けるための依頼受付情報とを、前記1以上の端末のいずれかに前記ネットワークを介して送信する、
    情報付与方法。
  2. 前記依頼受付情報には、前記画像に前記撮影対象物が含まれるか否かの選択を前記端末から受け付ける指示画面を表示するコマンドが含まれる、
    請求項1に記載の情報付与方法。
  3. さらに、前記指示画面に基づき受付けた前記画像に前記撮影対象物が含まれるか否かの選択結果を、前記端末から取得し、
    前記選択結果が、前記撮影対象物が含まれる旨の選択結果である場合は、前記画像に対して前記所定の撮影対象物を示す情報を付与し、
    前記選択結果が、前記撮影対象物が含まれない旨の選択結果である場合は、前記画像に対して前記所定の撮影対象物を示す情報を付与しない、
    請求項2に記載の情報付与方法。
  4. 前記確率の算出には、前記サーバが予め保持している所定の撮影対象物が含まれる確率を算出するための演算器を用いる、
    請求項1に記載の情報付与方法。
  5. 前記演算器は、Deep Learning、Hog(Histogram of Oriented Gradient)、SVM(Support Vector Machine)、またはそれらの組み合わせによって構築された演算器である、
    請求項4に記載の情報付与方法。
  6. 複数枚の画像に対して前記情報付与方法を用いた情報の付与を行うことで、情報が付与された複数枚の画像を蓄積し、
    前記情報が付与された複数枚の画像を用いて、前記演算器を更新する、
    請求項4または請求項5に記載の情報付与方法。
  7. 所定の枚数未満の前記情報が付与された画像を用いて構築された前記演算器を用いて、前記確率を算出する場合と、所定の枚数以上の前記情報が付与された画像を用いて構築された前記演算器を用いて、前記確率を算出する場合とで、
    前記第1の閾値および前記第2の閾値を、変更する、
    請求項4または請求項5に記載の情報付与方法。
  8. 所定の枚数未満の前記情報が付与された画像を用いて構築された前記演算器を用いて、前記確率を算出する場合は、
    所定の枚数以上の前記情報が付与された画像を用いて構築された前記演算器を用いて、前記確率を算出する場合よりも、前記第1の閾値を高く設定し、前記第2の閾値を低く設定する、
    請求項7に記載の情報付与方法。
  9. 前記取得では、前記端末から前記画像とともに前記端末の機器IDを取得し、
    前記送信では、前記画像とともに取得した前記機器IDを特定し、前記1以上の端末のうち、前記特定した機器IDの端末に前記画像および前記依頼受付情報を送信する、
    請求項1に記載の情報付与方法。
  10. 前記画像の取得では、前記端末から前記画像とともに前記端末の機器IDを取得し、
    前記送信では、前記画像とともに取得した前記機器IDを特定し、前記1以上の端末のうち、前記特定した機器IDの端末とは異なる端末に前記画像および前記依頼受付情報を送信する、
    請求項1に記載の情報付与方法。
  11. さらに前記情報付与方法によって前記画像に対して情報を付与するか否かの処理をした後に、前記端末に対して報酬を提供する情報を送信し、
    前記報酬は、前記画像に関する前記確率が前記第2の閾値以上でありかつ前記第1の閾値以下である場合に、前記確率が第1の閾値より上である場合および前記確率が第2の閾値より下である場合よりも、高く設定する、
    請求項1に記載の情報付与方法。
  12. 前記画像を取得する前に、前記所定の撮影対象物に関する選択を、前記端末から受付ける、
    請求項1に記載の情報付与方法。
  13. 前記取得、前記算出、および前記付与の少なくとも1つは、プロセッサにより行われる請求項1に記載の情報付与方法。
  14. プロセッサを備え、
    前記プロセッサは、
    画像を撮像する機能もしくは他の機器から画像を取得する機能を有する1以上の端末のいずれかからネットワークを介して画像を取得し、
    取得した前記画像に対して、所定の撮影対象物が含まれる確率を算出し、
    前記確率が第1の閾値より上である場合は、前記画像に対して前記所定の撮影対象物を示す情報を付与し、
    前記確率が第2の閾値より下である場合は、前記画像に対して前記所定の撮影対象物を示す情報を付与せず、
    前記確率が前記第2の閾値以上でありかつ前記第1の閾値以下である場合は、前記画像と、前記画像への情報付与を受付けるための依頼受付情報とを、前記1以上の端末のいずれかに送信する、
    サーバ装置。
  15. プログラムを記録した記録媒体であって、
    前記プログラムは、コンピュータに、
    画像を撮像する機能もしくは他の機器から画像を取得する機能を有する1以上の端末のいずれかからネットワークを介して取得した画像に対して、所定の撮影対象物が含まれる確率を算出し、
    前記確率が第1の閾値より上である場合は、前記画像に対して前記所定の撮影対象物を示す情報を付与し、
    前記確率が第2の閾値より下である場合は、前記画像に対して前記所定の撮影対象物を示す情報を付与せず、
    前記確率が前記第2の閾値以上でありかつ前記第1の閾値以下である場合は、前記画像と、前記画像への情報付与を受付けるための依頼受付情報とを、前記1以上の端末のいずれかに送信する、処理を実行させる、
    記録媒体。
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