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JP2017047952A - 電子レンジ加熱用包装体 - Google Patents

電子レンジ加熱用包装体 Download PDF

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JP2017047952A
JP2017047952A JP2015173776A JP2015173776A JP2017047952A JP 2017047952 A JP2017047952 A JP 2017047952A JP 2015173776 A JP2015173776 A JP 2015173776A JP 2015173776 A JP2015173776 A JP 2015173776A JP 2017047952 A JP2017047952 A JP 2017047952A
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JP
Japan
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film
package
side film
packaging bag
heating
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JP2015173776A
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English (en)
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佐保 森田
Saho Morita
佐保 森田
三宅 英信
Eishin Miyake
英信 三宅
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

【課題】表側フィルム11と裏側フィルム12とを含む複数のフィルムを重ね合わせ、周囲をシールして密封して構成される包装体であって、周囲のシール線b1の一部に、屈曲部b11を有している包装体において、電子レンジ加熱した場合、表側フィルムと裏側フィルムが互いに密着することがなく、水蒸気の放出流路を確保できる包装体を提供すること。【解決手段】屈曲部b11とフィルム端縁11x,12xとで囲まれる領域Bの一部に、前記表側フィルム及び裏側フィルムのいずれか一方にエンボス21,22を施し、このエンボスによって、前記表側フィルムと裏側フィルムとの間に隙間Cを形成する。【選択図】図1

Description

本発明は包装袋内に内容物を収容密封した包装体に関する。この包装体は、内容物を包装したまま電子レンジで加熱して調理することができる。
包装袋中に食品内容物を包装したまま電子レンジで加熱して調理するときには、加熱に伴って食品内容物から水蒸気が発生することから、この水蒸気を包装体の外部に放出することが必要になる。このような蒸気抜き機構には多種類のものが知られており、例えば、特許文献1には、電子レンジ加熱に伴う内圧の上昇によって包装袋の一部が剥離し、この剥離位置に設けられた蒸気抜き孔から水蒸気を放出する包装体が記載されている。
特許文献1に記載の包装体は、図5のような構造を有している。すなわち、この包装体に使用された包装袋は、表側フィルム11、裏側フィルム12、二つ折りされた底部用フィルム13の三者から構成されている。そして、折り曲げ線13xが上方を向くように底部用フィルム13を表側フィルム11と裏側フィルム12との間に挟み、周囲四方でヒートシールして構成されている。図中、a,bは折り曲げ線13xより上方に配置されたサイドシール線を示しており、ここでは底部用フィルム13が存在しないため、表側フィルム11と裏側フィルム12とが直接ヒートシールされている。また、折り曲げ線13xより下方では底部用フィルム13が存在するため、表側フィルム11と底部用フィルム13とがヒートシールされたボトムシール線c1と、また、裏側フィルム12と底部用フィルム13とがヒートシールされてされたボトムシール線とが形成されている。そして、折り曲げ線13xより上方の位置で、サイドシール線bには、フィルム端縁から包装体内部方向に凸部を形成するように屈曲した屈曲部b1が設けられている。
この包装袋に内容物を収容密封して電子レンジで加熱すると、電子レンジ加熱に伴う内圧の上昇によって包装体が膨張し、この膨張圧力によって前記屈曲部b1が剥離する。そして、剥離した屈曲部b1で包装体の内外が連通し、水蒸気を包装体の外部に放出することができる。
実開平04−10079号公報
しかしながら、特許文献1に記載の包装体では、電子レンジ加熱に伴う膨張圧力によって前記屈曲部が剥離した後、表側フィルムや裏側フィルムが結露した水蒸気によって濡れ、こうして濡れた表側フィルムと裏側フィルムが互いに密着して、水蒸気の放出を妨害することがあった。
そこで、本発明は、電子レンジ加熱によって屈曲部が剥離した後、表側フィルムや裏側フィルムに結露した場合でも、これら表側フィルムと裏側フィルムが互いに密着することのない包装体を提供することを目的とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、表側フィルムと裏側フィルムとを含む複数のフィルムを重ね合わせ、周囲をシールして密封して構成される包装体であって、周囲のシール
線の一部を、フィルム端縁から包装体内部方向に凸部を形成するように屈曲した屈曲部を有している包装体において、
前記屈曲部とフィルム端縁とで囲まれる領域の一部において、前記表側フィルム及び裏側フィルムのいずれか一方にエンボスが施されており、
このエンボスによって、前記表側フィルムと裏側フィルムとの間に隙間が形成されていることを特徴とする電子レンジ加熱用包装体である。
次に、請求項2に記載の発明は、前記エンボスが、一方のフィルムから他方のフィルムに向けて凸部を形成するように構成されており、この凸部の周囲で表側フィルムと裏側フィルムとの間に隙間が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子レンジ加熱用包装体である。
また、請求項3に記載の発明は、前記エンボスが、一方のフィルムから他方のフィルムに向けて凹部を形成するように構成されており、この凹部で表側フィルムと裏側フィルムとの間に隙間が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子レンジ加熱用包装体である。
本発明によれば、屈曲部とフィルム端縁とで囲まれる領域の一部にエンボスが施されており、このエンボスによって、前記表側フィルムと裏側フィルムとの間に隙間が形成されているから、これら表側フィルムや裏側フィルムに結露した場合でも、表側フィルムと裏側フィルムとの間に隙間が維持される。このため、両者の密着が妨げられて、水蒸気の放出流路が確実に確保されるのである。
図1は本発明に係る包装袋の例を示し、図1(a)はその正面図、図1(b)は、説明の便宜上、包装袋の構成要素を分離して図示した断面説明図である。 図2は本発明に係る包装袋の例に係り、図2(a)及び図2(b)は、いずれも、要部断面説明図である。 図3は本発明に係る包装袋の例に係り、図3(a)〜図3(f)は、いずれも、エンボスパターンの例を示す説明図である。 図4は屈曲部の例を示す説明図である。 図5は従来の包装袋の例を示し、図5(a)はその正面図、図5(b)は、説明の便宜上、包装袋の構成要素を分離して図示した断面説明図である。
本発明の包装体は包装袋中に内容物を収容密封して構成されるものである。この包装体は、内容物を取り出すことなく、そのまま電子レンジ中で加熱する用途に用いられる。このため、内容物としては、加熱調理する食品内容物が望ましい。例えば、蒸して調理するシュウマイ等である。
また、包装袋は、表側フィルムと裏側フィルムとを含む複数のフィルムを重ね合わせ、周囲をシールして構成されるものである。
包装袋の形態は任意であってよく、例えば、四方シール袋や三方シール袋であってよい。この場合には、包装袋は表側フィルム及び裏側フィルムから成る2枚のフィルムで構成される。シールによって形成されるシール線は、2本のサイドシール線、2本のボトムシール線、トップシール線の5本のシール線である。
また、包装袋はスタンディングパウチの形態を有するものであってもよい。図面の図1
はスタンディングパウチの形態を有する包装袋の例である。この場合には、包装袋1は、表側フィルム11と裏側フィルム12に加えて、二つ折りの底部用フィルム13を使用する必要がある。そして、折り曲げ線13xが上方を向くように底部用フィルム13を表側フィルム11と裏側フィルム12との間に挟み、周囲でヒートシールして構成される。シールによって形成されるシール線は、2本のサイドシール線a,b、2本のボトムシール線c1,c2、トップシール線dの5本のシール線である。なお、折り曲げ線13xより上方のサイドシール線a,bでは底部用フィルム13が存在しないため、表側フィルム11と裏側フィルム12とが直接ヒートシールされている。また、折り曲げ線13xより下方のボトムシール線c1,c2では底部用フィルム13が存在するため、表側フィルム11と底部用フィルム13とがヒートシールされ、また、裏側フィルム12と底部用フィルム13とがヒートシールされる。
包装袋1がどのような形態であっても、その周囲のシール線の一部に屈曲部を設ける必要がある。この屈曲部は、電子レンジ加熱した際に剥離し、包装体の内外を連通して水蒸気の放出流路を形成する機能を有するものである。このため、図1(a)に示すように、屈曲部b1は、フィルム端縁から包装体内部方向に向けて凸部を形成するように屈曲したものである必要がある。
なお、この屈曲部は、表側フィルム11と裏側フィルム12とが直接ヒートシールされたシール線に設けられることが望ましい。包装袋1がスタンディングパウチの形態を有する場合では、図1(a)に示すように、サイドシール線a1,b1の一部である。また、トップシール線dの一部に屈曲部を設けてもよい。
また、この例では、屈曲部b1はU字形状を有しているが、図4に示すようにV字形状であってもよい。
そして、本発明に係る包装袋は、屈曲部b1とフィルム端縁11x,12xとで囲まれる領域Bの一部において、前記表側フィルム11及び裏側フィルム12のいずれか一方にエンボスが施されており、このエンボスによって、前記表側フィルム11と裏側フィルム12との間に隙間Cが形成されている必要がある。
エンボスは、いずれの方向に凸となるものであってもよい。図2(a)は、裏側フィルム12に、表側フィルム11に向けて凸部を形成するようにエンボス21が施された状態を示す要部断面説明図である。この図から分かるように、表側フィルム11は凸部に接するように滑らかな断面形状を形成するから、この凸部の周囲で表側フィルム11と裏側フィルム12との間に隙間Cが形成される。なお、このエンボス21の高さは0.1mm以上であることが望ましい。
一方、図2(b)は、表側フィルム11に、裏側フィルム12の反対側に凸部を形成するように、すなわち、裏側フィルム12に向けて凹部を形成するようにンボス22が施された状態を示す要部断面説明図である。この図から分かるように、この凹部で表側フィルム11と裏側フィルム12との間に隙間Cが形成される。この凹部の深さも0.1mm以上であることが望ましい。
なお、表側フィルム11と裏側フィルム12の両方にエンボスを施すこともできるが、この場合でも、隙間Cが形成されるようにエンボスを形成しなくてはならない。例えば、互いに対応しない別の位置に形成する場合である。あるいは、表側フィルム11から裏側フィルム12に向けて凸部を形成するように表側フィルム11にエンボスを形成し、一方、裏側フィルム12から表側フィルム11に向けて凸部を形成するように裏側フィルム12にエンボスを形成して、両凸部が突き合うように配置する場合である。
これらエンボスのパターンは任意である。例えば、図3(a)〜(f)に示すようなパターンのエンボスを採用することができる。図3(a)は円形状のエンボス21,22のパターンを示している。図3(b)は三角形状のエンボスパターンである。また、図3(c)は複数の直線を放射状に配置したエンボスパターンであり、図3(d)は複数の波線を平行に配置したエンボスパターンである。また、図3(e)は複数のドットを配列した水玉模様のエンボスパターンであり、図3(f)は凸形状のエンボスパターンである。
なお、表側フィルム11と裏側フィルム12の材質としては、電子レンジのマイクロ波を透過するものであれば、任意のフィルムを採用することができる。例えば、基材フィルムにシーラント層を積層して構成した積層フィルムである。また、包装袋1がスタンディングパウチの形態を有する場合、その底部用フィルム13としては、表側フィルム11や裏側フィルム12と同様の材質のフィルムを使用できる。
ここで、基材フィルムとしては、単層又は積層構造のフィルムを使用することができる。例えば、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム、ポリオレフィン系フィルム等の単層のフィルムである。また、これらを積層した多層構造のフィルムであってもよい。また、アルミニウム箔や酸化ケイ素等の無機蒸着層を形成したフィルムを使用してもよい。また、各種塗布膜を形成したフィルムを用いることも可能である。塗布膜としては、金属アルコキシドを含む塗布液を塗布し、加熱硬化して形成したガスバリア性塗布膜等が例示できる。
また、シーラント層としては、ポリオレフィン系樹脂が好適である。例えば、低密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂とポリブテン樹脂との混合樹脂等である。
この包装袋1に内容物を収容して密封することにより、本発明の包装体を製造することができる。図1(a)において、Aは内容物を収容する収容室を示している。そして、こうして内容物を収容密封した包装体は、これから内容物を取り出すことなく、そのまま電子レンジ中で加熱することができる。電子レンジ加熱に伴う膨張圧力によって屈曲部b11が剥離し、包装体の内外が連通して、水蒸気の放出流路を形成する。このとき、屈曲部b1とフィルム端縁とで囲まれる領域Bにエンボスによる隙間Cが形成されているから、表側フィルム11と裏側フィルム12が密着することがなく、その放出流路を確実に確保することができる。
表側フィルム11、裏側フィルム12、底部用フィルム13のいずれについても、基材フィルムとシーラント層とを積層した積層フィルムを使用して、図1に示すスタンディングパウチ1を製造した。なお、エンボスのパターンとして、図3(a)〜(f)のパターンを有する6種類のスタンディングパウチ1を製造した。基材フィルムは、金属蒸着したポリエステルフィルムの蒸着面にポリアミドフィルムを積層したものである。また、シーラント層は無延伸ポリプロピレンフィルムである。
このスタンディングパウチ1に200mlの水を充填密封し、電子レンジ中で、500W、2分加熱した後、領域Bにおいて、表側フィルム11と裏側フィルム12とが密着しているか否か確認したところ、図3(a)〜(f)のパターンにおいても、密着は観察されなかった。
なお、比較のため、エンボスを施さないスタンディングパウチを製造して同様に確認したところ、領域Bで表側フィルム11と裏側フィルム12とが密着して、水蒸気放出流路
が閉塞されていた。
1:包装袋
11:表側フィルム 11x:フィルム端縁
12:裏側フィルム 12x:フィルム端縁
13:底部用フィルム 13x:折り曲げ線
21:エンボス 22:エンボス
a:サイドシール線 a1:上方のサイドシール線 a2:下方のサイドシール線
b:サイドシール線 b1:上方のサイドシール線 b11:屈曲部 b2:下方のサイドシール線
c:ボトムシール線
d:トップシール線
A:収容室 B:屈曲部とフィルム端縁とで囲まれる領域 C:隙間

Claims (3)

  1. 表側フィルムと裏側フィルムとを含む複数のフィルムを重ね合わせ、周囲をシールして密封して構成される包装体であって、周囲のシール線の一部を、フィルム端縁から包装体内部方向に凸部を形成するように屈曲した屈曲部を有している包装体において、
    前記屈曲部とフィルム端縁とで囲まれる領域の一部において、前記表側フィルム及び裏側フィルムのいずれか一方にエンボスが施されており、
    このエンボスによって、前記表側フィルムと裏側フィルムとの間に隙間が形成されていることを特徴とする電子レンジ加熱用包装体。
  2. 前記エンボスが、一方のフィルムから他方のフィルムに向けて凸部を形成するように構成されており、この凸部の周囲で表側フィルムと裏側フィルムとの間に隙間が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子レンジ加熱用包装体。
  3. 前記エンボスが、一方のフィルムから他方のフィルムに向けて凹部を形成するように構成されており、この凹部で表側フィルムと裏側フィルムとの間に隙間が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子レンジ加熱用包装体。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019001550A (ja) * 2017-06-12 2019-01-10 株式会社フジシール パウチ容器
JP2019006422A (ja) * 2017-06-21 2019-01-17 大日本印刷株式会社 包装袋および積層体
JP2020200082A (ja) * 2019-06-11 2020-12-17 凸版印刷株式会社 通蒸型パウチ

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