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JP2016530145A - 支持枠組モジュールを有する高架式運搬装置 - Google Patents

支持枠組モジュールを有する高架式運搬装置 Download PDF

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JP2016530145A JP2016522356A JP2016522356A JP2016530145A JP 2016530145 A JP2016530145 A JP 2016530145A JP 2016522356 A JP2016522356 A JP 2016522356A JP 2016522356 A JP2016522356 A JP 2016522356A JP 2016530145 A JP2016530145 A JP 2016530145A
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Abstract

本発明は、高架式運搬装置(01,30,52,55)上に配置された運搬装置(33)によって車両部品(31)を搬送するために組立工場に一体化するための高架式運搬装置(01,30,52,55)であって、支持枠組(03,38)を有する高架式運搬装置(01,30,52,55)に関する。支持枠組(03,38)は、5mよりも長い長さと、2mよりも大きな幅とを有し、運搬装置(33)は、支持枠組(03,38)に取り付けられることができる。支持枠組(03,38)および運搬装置(33)は、車両部品(31)を取り入れ位置から排出位置まで搬送することができる運搬用回廊(32)を形成し、支持枠組(03,38)は、ベアリング手段(49,48)によって組立工場の床(47)の上方に取り付けられる。部品の組み立ておよび/または部品の搬送に適しており、かつ、通り抜けるまたは走り抜けることができる自由空間が、ベアリング手段(39,48)によって支持枠組(03,38)の下側と床(47)の上側との間に形成される。支持枠組(03,38)は、運搬用回廊(32)の方向に順に配置された少なくとも2つの支持枠組モジュール(03a,03b,03c,38a,38b)から形成される。

Description

本発明は、請求項1のプリアンブルに記載の、車両部品を搬送するのに適した、組立工場に一体化するための高架式運搬装置に関する。
車両を製造するための組立工場では、さまざまなタイプの運搬装置およびさまざまなタイプの高架式運搬装置が利用される。製造されるべき車両の各タイプに合わせて組立工場が個々に調整され、それに対応して運搬装置が構成されるという事実に基づいて、対象の高架式運搬装置は、対応して個々に設計および製造される。ここで、このタイプの高架式運搬装置は、人が自由に下方を歩くことができるように下方に十分な自由移動空間が少なくとも残っている運搬装置に関連している。フォークリフトトラックまたは他の搬送車両も高架式運搬装置の下方を横断することができるように、通常は少なくとも2.5m以上の自由な頭上スペースが目標である。この種の高架式運搬装置は、さらなる組み立てスペースを得るためにも利用され、高架式運搬装置の下に、別の運搬装置または組立ロボットなどの別の種類の組立機械が床の上に立てた状態で配置され得る。この種の高架式運搬装置を建物の中の完全な組立工場に一体化するために、建物の中で現場で実際の運搬装置を直立させるための鋼桁などから支持枠組を組み立てることは、現状技術において一般的であり、支柱および柱は、通常は建設現場で溶接される。これにより、組立工場に関しても建物の施設に関しても目下の状況に適合させることができ、特にすでに存在している組立工場または建物の施設を考慮に入れることができる。
まず第1に、一般的な高架式運搬装置は、車両部品を搬送するために組立工場に一体化することを意図している。この場合、車両部品のタイプは関係ない。実質的な特徴は、高架式運搬装置が完全な組み立ての概念に一体化されて、割り当てられた車両部品を搬送することによって車両を製造することをここで可能にするというものである。この目的で、高架式運搬装置は、支持枠組と、少なくとも1つの運搬装置とを有している。
一般的に言って、支持枠組は、5mよりも長い長さと、2mよりも大きな幅とを有している。高架式運搬装置の支持枠組が指定の建物の床の上方に貼り付けられる高さは、本発明では関係ないが、支持枠組の下方の自由な頭上スペースは、支持枠組の下方に好適な有用な高さを保証するために少なくとも2mでなければならない。支持枠組自体は、長手方向に向けられた支持梁要素および/または横断方向に向けられた支持梁要素または対角線の相互接続された支持梁要素によって実現される。上記支持梁要素は、通常はロッドの形状で設計され、管状の輪郭、T桁または他の形状を有していてもよく、牽引桁、圧力桁または曲げモーメントを受けた桁として設計されてもよい。
関連の運搬装置は、支持枠組上に取り付けられ、対応する車両部品の搬送を可能にし、搬送は、通常は高架式運搬装置の長手方向に沿って行われる。
さらに、支持枠組は、組立工場において高架式運搬装置を支えるベアリング手段を備えている。上記ベアリング手段が固定されたベアリングであるか、移動可能なベアリングであるか、他のタイプのベアリングであるかは最初は関係ない。支持枠組は、少なくとも実質的に重力の方向にベアリング手段上に支持され、組立工場または建物によって提供される対向ベアリング上に支持される。
現地の状況に基づいて現場で支持枠組を組み立てる一般的に見られる手法は、通常は行われない高架式運搬装置の支持枠組の構造計算および事前の詳細な構築を招く。支持枠組のこれらの不十分な計算のために、上記支持枠組は、安全上の理由から、通常はかなりのオーバーサイズで設計されるが、十分な安全性がもたらされることも保証しない。
しかし、現状技術から公知の高架式運搬装置の設計は、組立工場において対応する部品をセットアップするのに必要な時間が多いという点で特に不利である。このようなセットアップ作業中は、組立工場は、必然的に、構築されるべき高架式運搬装置の領域では他の目的で利用することができない。特に組立工場に構造的変更を加える場合には、例えば特定の車両モデルを製造するためのある設計から、変更された車両モデルを製造するための組立工場の新たな設計に切替えられるが、これは、高架式運搬装置がセットアップされている間に望ましくない生産休止時間を招く。
したがって、本発明の目的は、上記の不利点を回避するために組立工場において高架式運搬装置をセットアップする手順を改良することである。
上記の目的は、請求項1の教示に係る高架式運搬装置によって達成される。
本発明の有利な実施例は、従属請求項の主題である。
本発明に係る高架式運搬装置の基本的な考え方は、支持枠組が、運搬用回廊の方向に順に配置された少なくとも2つの支持枠組モジュールから形成されるというものである。支持枠組のモジュール式の構成により、生産コストおよび組み立ての手間を大幅に減少させることができる。このように、いくつかの支持枠組モジュールを組み合わせることによって、支持枠組は、要件のそれぞれのプロファイルに個々に適合させることができる。特に、支持枠組のサイズは、さらなる支持枠組モジュールを追加することによって最終的には無限に大きくされ得る。個々の支持枠組モジュールは、非可変部品を使用することによって費用効果の高い態様で製造および取付けを行うことができる。したがって、その結果、モジュールの組から支持枠組を仕分けることができ、当該モジュールの組の個々の部品、すなわち個々の支持枠組モジュールの大量生産が可能である。
個々の支持枠組モジュールからの支持枠組の組み立てを簡略化するために、隣接する支持枠組モジュール間の遷移部に締結装置が配設されていれば特に有利である。上記締結装置は、隣接する支持枠組モジュールを接続することを可能にし、これにより、支持枠組は必要な安定性を得る。締結装置は、例えば接続ねじによって互いに接続される締結フランジの態様でレイアウトされてもよい。
本発明に係る高架式運搬装置の基本的形態では、車両部品のための入力点が配設される入力支持枠組モジュールと、車両部品のための出力点が配設される出力支持枠組モジュールとが必要である。入力支持枠組モジュールと出力支持枠組モジュールとの組み合わせにより、本発明に係る高架式運搬装置を製造するための支持枠組を製造することができる。
本発明に係る高架式運搬装置の支持枠組の長さを意のままに拡張することができるようにするために、いわゆる中間支持枠組モジュールが設けられる。そして、1つ以上の中間支持枠組モジュールが、入力支持枠組モジュールと出力支持枠組モジュールとの間に配置され、その結果、全般的に見て、支持枠組の長さは個々の支持枠組モジュールの長さを加えたものになる。
コストに関して、いずれの場合にも中間支持枠組モジュールが、構造が実質的に同一であるように組み入れられ、その結果、上記モジュールについて大量生産が可能であれば、特定の利点がもたらされる。
本発明に係る支持枠組モジュールを使用することによって、最終的に任意の長さを有する高架式運搬装置を製造することができる。しかし、支持枠組の長さを長くすることには、振動および熱膨張に関する問題が伴う。したがって、これらの問題を解決するために、隣接する支持枠組モジュールの間に補償要素が配置されていれば特に有利である。例えば、上記補償要素は、個々の支持枠組モジュール間の振動を緩和するため、および/または、長手方向の延長による熱応力を軽減するために、伸縮するようにまたは移動可能であるように構成されてもよい。
好ましい実施例によれば、所望の高さに支持枠組モジュールを支持するためのベアリング手段が柱ガントリの態様で組み入れられることが想定される。この文脈において、上記柱ガントリは、下端が組立工場の床に貼り付けられる少なくとも2本の支持柱があることを特徴としている。さらに、柱ガントリは、2本の支持柱の間に貼り付けられる横断ブリッジを備えている。支持枠組モジュールは、上記横断ブリッジ上に上から設置され得る。支持枠組モジュールを支持するための柱ガントリを使用することにより、事前に作製された部品から段階的に高架式運搬装置を直立させることが可能になる。高架式運搬装置を組み立てる際、柱ガントリは、最初は1本ずつ位置決めされ、工場の床に固定され得る。そして、その後、支持枠組モジュールは、事前に作製された形態で、柱ガントリの横断ブリッジ上に設置され得て、この目的で、例えば十分に大型のフォークリフトトラックなどの好適な持ち上げ車両が利用されてもよい。その結果、高架式運搬装置をセットアップするための組立時間を大幅に短くすることができる。また、柱ガントリの機械的安定性を容易に計算することができ、その結果、通常のオーバーサイズは不要になる。また、横断ブリッジ上に設置される支持枠組モジュールは、支持枠組モジュールが横断ブリッジに締結される前に最適に位置合わせされ、調整されることができる。
好ましい実施例によれば、柱ガントリと支持枠組モジュールとの間に分離面が延在しており、支持枠組モジュールを柱ガントリ上に固定できる締結手段が分離面に達していることが想定される。この請求項の意味の範囲内の締結手段は、例えば締結ねじ、締結ボルトまたは同様に溶接シームであると考えられる。一方の柱ガントリと他方の支持枠組モジュールとの間の連続的な分離面により、支持枠組モジュールを柱ガントリの横断ブリッジ上に設置すると支持枠組モジュールの位置を最適に調整できることが可能になる。
高架式運搬装置の可能な限り高い安定性を保証するために、柱ガントリの支持柱および/または横断ブリッジが、閉じられた管状の断面を有する管状の材料から製造されていれば特に有利である。特に、長方形または正方形の断面を有する管が、柱ガントリを製造するのに非常に適している。
本発明に係る高架式運搬装置の柱ガントリを形成するために横断ブリッジが支持柱に接続される態様は、一般に任意である。可能な限り高い安定性を考慮して、支持柱の上端および/または横断ブリッジの側端がマイタカットされ、2つの支持柱の端部断面の面が横断ブリッジの端部断面の面と面一で接触すれば特に有利である。
一方の横断ブリッジの端部断面および他方の支持柱の端部断面を固定するために、任意のタイプの締結手段が考えられる。端部断面が溶接される場合に、特に高い安定性が達成される。
本発明に係る高架式運搬装置を形成するために必要な柱ガントリは、そのガントリ形状の構造のために特に大きな断面を有しており、そのため、柱ガントリを搬送する際には対応して大きな搬送スペースが必要である。したがって、柱ガントリを搬送するために必要な搬送スペースを減少させるために、支持柱が2つの部分の状態で組み入れられ、支持柱の2つの部分が接続点において互いに接続可能であれば特に有利である。支持柱の分離点は、理想的には、柱ガントリの横断ブリッジとの隣接点に近接して位置しているべきである。したがって、その結果、柱ガントリは、3つの部分に分解されることができ、その各々は、実質的に軸方向の長手方向の伸長を有し、対応して非常に小さな搬送スペース内で搬送されることができる。実際の使用箇所で、横断ブリッジに接続される支持柱の下方部分を支持柱の上方部分に取り付けることによって、柱ガントリを組み立てることができる。柱ガントリを直立させた後に支持枠組モジュールを横断ブリッジに締結するために、横断ブリッジに締結ストラップが配設されていれば特に有利である。さらに、締結ストラップの配置の態様は、柱ガントリに対する支持枠組モジュールの特定の向きを予め規定し得る。
本発明によれば、組立工場に高架式運搬装置を一体化することは、支持枠組モジュールの自立的な設計および支持枠組モジュールの事前組み立てによって高架式運搬装置を直立させた結果として、アイドル時間がほとんどない状態で達成される。支持枠組モジュールは、事前に組み立てられた形態で製造場所から使用場所まで搬送されることができる。
使用場所において直立させる前に支持枠組モジュールも運搬装置も支持枠組モジュール上に事前に組み立てられていれば特に有利である。支持枠組モジュールは、その上に配置される運搬装置とともに、事前に組み立てられた形態で製造場所から使用場所まで搬送されることができる。
組立工場に運搬装置を一体化するために、電力接続部であろうと、データ接続部であろうと、加圧された空気または作動油などの加工ラインであろうと、いくつかの境界面接続部を、事前に組み立てられた高架式運搬装置と組立工場の残部との間に接続する必要があることは明らかである。
実際の支持枠組モジュールはすでに事前に組み立てられていること、およびさらに、使用場所で直立させる前に運搬装置が有利に支持枠組モジュール上に取り付けられることが、本発明に従って少なくとも必要である。したがって、組立工場において高架式運搬装置を実現するためには、対応するスペースをあけて、ベアリング手段を受けるための対応する対向ベアリングを形成することで十分であり、事前に組み立てられた高架式運搬装置は、クレーンによってのみ直立されなければならない。これによって、高架式運搬装置を直立させるための組立時間は、全ての公知の装置と比較して大幅に減少する。たとえこれが現地の状況に柔軟に適合させることに関するわずかな不利点に関連しているとしても、組立工場のアイドリングがほとんどないことに関する利点が勝ることになる。
支持枠組モジュールが空間トラスの態様で設計されれば特に有利である。これは、自立的な支持枠組モジュールが、長手方向に向けられた支持梁要素と、横断方向に向けられた支持梁要素と、対角線の相互接続された支持梁要素と、直立した相互接続された支持梁要素とによって形成されることを意味する。このトラス構造は、低重量にしながら支持枠組モジュールの高い剛性を保証することができ、特に事前に組み立てられた高架式運搬装置の搬送を容易にする。
さらに、支持枠組モジュールが溶接構造によって形成されれば特に有利である。これは、自立的な支持枠組モジュールが、溶接される鋼支柱によって実質的に形成され、必要であれば溶接されるガセット板などの他の鋼要素によって実質的に形成されることを意味する。運搬装置が軽量である場合、または、重量を節約することが一般に非常に重要である場合には、支持枠組モジュールを例えばアルミニウムから製造し、支柱およびガセット板などの個々の要素を同様に溶接することも考えられる。
ねじ留めされた設計と比較して、溶接構造は、とりわけ、支持枠組モジュールに対する許容できない変更が工場操作員によって後に加えられる可能性があるというリスクが無いという利点を有する。現状技術からの設計では、通常は存在するオーバーサイズのためにこれは重要ではないかもしれない。支持されるように運搬装置を適合させるための支持枠組モジュールの特定の構成では、支持枠組モジュールの操作は、広範囲にわたる損傷を引き起こす可能性があり、これは、溶接構造によって打ち消される。
さらに、運搬装置の少なくとも1つの長手方向側に沿ってメンテナンス通路が存在すれば特に有利である。上記メンテナンス通路は、いかなるリスクもなしに徒歩でアクセスできるように設計される。この目的で、メンテナンス通路は、支持枠組モジュールの長手方向側に配置され、そこに接続される。メンテナンス通路および支持枠組モジュールは、高架式運搬装置の事前組み立て中に接続されることができるが、それ自体が事前に組み立てられた付属部品としてメンテナンス通路を支持枠組モジュールに締結することも考えられる。
メンテナンス通路が運搬装置の両側に存在していれば特に有利である。構成全体の剛性、特にメンテナンス通路の安定性を向上させるために、運搬装置に沿って両側に存在するメンテナンス通路は、接続桁を介して互いに接続される。
メンテナンス通路が両側に存在し、運搬装置がそれらの間に配設され、メンテナンス通路が接続桁を介してそれらの端部において接続されている場合、少なくとも1つの垂直搬送開口が設けられればさらに特に有利である。垂直搬送開口は、支持枠組モジュール、メンテナンス通路および接続桁の間に配置される。そして、支持枠組モジュールの上方に位置する運搬装置によって、高架式運搬装置を横切る主に垂直方向に、支持枠組モジュールの上方から支持枠組モジュールの下方の場所まで上記垂直搬送開口を介して、車両部品を搬送することができる。したがって、支持枠組モジュールの上方で搬送される車両部品は、別の運搬装置または高架式運搬装置の下方の組立装置に移されることができる。
この文脈において、高架式運搬装置の一端において高架式運搬装置の下方から車両部品を引き受けることができるように対応する垂直搬送開口が運搬装置の両端に配設されていれば、対応して特に有利である。そして、車両部品は、高架式運搬装置上に位置する運搬装置によって高架式運搬装置に沿って搬送されることができ、その後、支持枠組モジュールの上方から支持枠組モジュールの下方まで高架式運搬装置の他端における他方の垂直搬送開口を介して再び移されることができる。
支持枠組モジュールの端部においてメンテナンス通路の間に垂直搬送開口を配設させたメンテナンス通路が両側に存在している場合、開放位置と閉鎖位置との間で調整可能な閉鎖手段が存在していればさらに特に有利である。閉鎖手段は、徒歩でアクセスでき、開放位置では高架式運搬装置を使用するために必要な垂直搬送開口を解放し、閉鎖位置では2つのメンテナンス通路間の、有利に段差のない通過を可能にするように設計される。したがって、通常は運搬装置が停止しているときにメンテナンスが行われる場合、メンテナンス通路および接続する閉鎖手段によって実質的に周方向に徒歩で運搬装置にアクセスすることができる。
高架式運搬装置が事前に組み立てられ、支持枠組モジュールの剛性が高架式運搬装置の重量およびその重量分布を適合させるように好適に構成されるので、組立工場において支持枠組モジュールを可変的に変更可能に直立させることができることが、特に有利な態様で可能である。このように、現状技術とは異なって、現場で遭遇する状況に適合できないが、その代わりに、ベアリング手段の規定の位置を有する完全に事前に組み立てられた状態で組立工場において高架式運搬装置を直立させる好適な可能性がなければならないという不利点が特に補償される。
ここで、ベアリング手段の数Nは、支えるのに必要な数Nよりも多ければ特に有利である。これは、組立工場において直立を行うことができる数Nのベアリング手段が支持枠組モジュール上に存在することを意味するが、これらの利用可能なベアリング手段の各々を使用することは、組立工場での高架式運搬装置の直立に実際には不要である。その代わりに、必要な数Nの対向ベアリングが存在しているだけで十分である。この文脈において、組立工場において高架式運搬装置を直立させる際に利用可能なベアリング手段のうち、使用されるべきそれらのベアリング手段は、必要な数Nの中で任意に選択可能である。これは、高架式運搬装置が依然として、組立工場内の全ての利用可能なベアリング手段において対向ベアリング上に支えられ得ることを明らかに意味する。
少なくとも6個のベアリング手段を有する設計が特に有利であり、必要な数Nは、0.72を乗算されて端数を切り上げられた利用可能なベアリング手段の数Nよりも少ない/と等しい。これは、利用可能なベアリング手段が6個である場合に、少なくとも5個の対向ベアリング上で直立が行われることを意味する。利用可能なベアリング手段が7個または8個である場合には、利用可能なベアリング手段のうちの少なくとも6個によって直立が行われる。したがって、利用可能なベアリング手段が9個である場合には、7個のベアリング手段が使用される、などである。特に0.6を乗算されて端数を切り上げられた利用可能なベアリング手段の数Nが、必要な数Nとして単に必要であるように支持枠組モジュールの剛性が選択されれば特に有利である。
さらに、高架式運搬装置が支持要素を有し、当該支持要素の各々の上にベアリング手段が配置されていれば有利である。この点において、有利な設計は、ベアリング手段の必要な数Nに対応する数の支持要素を必要とするが、有利な設計では、支持要素は依然として各々のベアリング手段に関連付けられる。支持要素は、自立型の支持柱および/または壁ブラケットおよび/または自由に吊り下げられる牽引要素であってもよい。組立工場または建物内で接続される支持要素の対向ベアリング上に、ベアリング手段における支持枠組モジュールとともに、高架式運搬装置が置かれることが少なくとも想定される。
ここで、支持要素の数が、支えるのに必要な数Nよりも多く、高架式運搬装置の使い勝手を損なうことなく、利用可能な支持要素のうちのいずれか1つを使用場所で除去および/または交換できれば特に有利である。したがって、特に例えば搬送車両が支持柱に衝突して損傷が発生した場合に、十分な静力学を保証しながら、運搬装置による車両部品の搬送に関する高架式運搬装置の機能を損なうことなく支持柱を除去することができる。したがって、損傷の場合に、組立工場を停止させる必要なく単純な交換を行うことができる。
以下の図面には、柱ガントリ上に支えられた支持枠組モジュールを有する2つの高架式運搬装置が例として示されている。
2つの支持枠組モジュールで構成される第1の例示的な高架式運搬装置の、運搬装置を省略した斜視図である。 図1に係る高架式運搬装置の側面図である。 図1に係る高架式運搬装置の片側断面図である。 図1に係る高架式運搬装置の支持枠組モジュールの斜視図である。 3つの支持枠組モジュールで構成される第2の例示的な高架式運搬装置の側面図である。 3つの支持枠組モジュールで構成される第2の例示的な高架式運搬装置の側面図である。 高架式運搬装置の正面からの概略図である。
図1では、高架式運搬装置01の斜視図が例示的な実施例で示されている。ここで、高架式運搬装置01に属する運搬装置は、図示しないように選択された。当業者が容易に理解できるように、実施例によっては、運搬装置は支持枠組03の中央に位置し、支持枠組03をはるかに越えて突き出ている。運搬装置の配置は、図7からも分かる。支持枠組03は、順に配置された2つの支持枠組モジュール03aおよび03bで構成されている。ここで、支持枠組モジュール03aおよび03bの各々は、トラスの態様で設計され、溶接される多数の支持梁要素04〜07を備えている。この点に関して図4から分かるように、支持枠組モジュール03aおよび03bは、長手方向に向けられた支持梁要素04、横断方向に向けられた支持梁要素05、直立した支持梁要素06、および対角線の支持梁要素07によって形成されている。ここで、支持梁要素04,05,06および07を有する支持枠組モジュール03aおよび03bは、運搬装置が取り付けられたときに十分な自立的な固有の剛性があり、そのため、高架式運搬装置01全体またはその上に取り付けられた運搬装置を有する少なくとも個々の支持枠組モジュール03aもしくは03bを搬送することができるように設計されている。この目的で、支持枠組モジュール03aおよび03bの各々は、2つの側面部分49および50と、床部分51とで構成されている。側面部分49および50ならびに床部分51の各々は、高剛性の偶数部品構造を部品面に有している。側面部分49および50ならびに床部分51は、支持梁要素04,05,06および07から組み立てられる。剛性、特に曲げ剛性を考慮して、支持枠組03は、搬送の場合にもその後の直立でも、実質的に変形のない態様で関連の柱ガントリ48上に支えることができるという趣旨で構成されている。
いずれの場合にも確認されなければならない高架式運搬装置01の静力学的構成に対応して、支持枠組03は、複数の柱ガントリ48上に支えられる。各々の柱ガントリ48は、少なくとも2本の支持柱21と、それらの間に貼り付けられた横断ブリッジ08とで構成されている。さらに、この実施例の例では、支持枠組03の静力学が構成され、個々の支持柱が省略されても構成全体の安定性が保証されるように剛性が選択される。したがって、一方では組立工場において直立させる場合には示されている6本の支持柱21のうちの5本のみを利用することが考えられ、他方では6本の支持柱を使用することも可能であり、その場合、例えば車両との衝突によって損傷が発生した場合に、高架式運搬装置の機能を損なうことなく支持柱を交換することができる。
図5は、第2の例示的な高架式運搬装置52を示し、その構成は、高架式運搬装置01から導き出される。高架式運搬装置52は、高架式運搬装置01を製造するためにすでに使用された入力支持枠組モジュール03aと出力支持枠組モジュール03bとで構成されている。また、高架式運搬装置52は、この態様で高架式運搬装置の長さを対応して長くするために中間支持枠組モジュール03cを備えている。この文脈において、個々の支持枠組モジュール03a,03bおよび03cは、締結装置によって中間面53および54において互いに接続されている。分離面53および54において、隣接する支持枠組モジュール03a,03bおよび03cは、いずれの場合にもともに1つの柱ガントリ48上の設置された。また、振動を緩和して熱応力を軽減するために、補償要素が中間面53および54に配置されている。
図6は、第3の例示的な高架式運搬装置55を示し、これは支持枠組モジュール52から導き出された。支持枠組モジュール55を製造するために、構造が同一である入力支持枠組モジュール03a、出力支持枠組モジュール03bおよび2つの中間支持枠組モジュール03cが、互いに組み合わせられ、順に配置されている。バッチ生産で製造された2つの中間支持枠組モジュール03cは、構造が実質的に同一であり、したがって大量生産によって非常に高い費用効率で製造可能である。
図7は、第2の高架式運搬装置30の正面からの図を示す。高架式運搬装置30は、運搬用回廊32に沿って車両部品31を搬送することを意図している。この文脈において、車両部品31を搬送するための実際の運搬動作は、プッシュコンベアなどの運搬装置33によって行われる。運搬装置33は、結合部材34の助けを借りて車両部品31に締結されている。運搬装置33自体は、側部において2つの側面部分35および36上に設置され、それらに締結されている。側面部分35および36は、床部分37によって運搬用回廊32の下方で互いに接続されている。2つの側面部分35および36ならびに床部分37は、ともに支持枠組38を形成し、当該支持枠組38は、U字型の面取り形状を有し、側方からおよび下から運搬用回廊32を制限する。支持枠組38は、順に配置された支持枠組モジュール38aおよび38b(図7には図示せず)で構成され、自立的であるように設計されている。支持枠組モジュール38aおよび38bは、事前に組み立てられた形態で製造場所から使用場所まで搬送されることができる。高架式運搬装置30を製造するための、自立的であるように設計される支持枠組38は、順に配置されたいくつかの柱ガントリ39上に上から設置され、そこに締結されている。各々の柱ガントリは、2本の支持柱40および41と、当該2本の支持柱40および41の間に貼り付けられた横断ブリッジ42とで構成されている。いずれの場合にも、側面部分35および36の下端および横断ブリッジ42の上側には締結ストラップ43および44が配設されており、上記締結ストラップは、柱ガントリ39上に支持枠組38を位置合わせして、その後それらを固定することを可能にする。支持柱40および41ならびに横断ブリッジ42は、矩形管から製造され、いずれの場合にも隣接する端部においてマイタカットされ、そのため、2本の支持柱の端部断面の面は、横断ブリッジの端部断面の面と面一で接触する。支持柱40および41と横断ブリッジ42とを接続するために、マイタカットされた端部断面は、溶接シーム45によって溶接されている。
非常に小さな搬送スペース内で柱ガントリを搬送できるようにするために、2本の支持柱は、2つの部分に分解されることができる。この目的で、いずれの場合にも接続点46が支持柱40および41に配設され、上記点において、支持柱40および41は2つの部分40aおよび40bまたは41aおよび41bに分解されることができる。

Claims (15)

  1. 高架式運搬装置(01,30,52,55)上に配置された運搬装置(33)によって車両部品(31)を搬送するために組立工場に一体化するための高架式運搬装置(01,30,52,55)であって、前記高架式運搬装置は、支持枠組(03,38)を有し、前記支持枠組(03,38)は、5mよりも長い長さと、2mよりも大きな幅とを有し、前記運搬装置(33)は、前記支持枠組(03,38)に取り付けられることができ、前記支持枠組(03,38)および前記運搬装置(33)は、前記車両部品(31)を入力点から出力点まで搬送することができる運搬用回廊(32)を形成し、前記支持枠組(03,38)は、ベアリング手段(39,48)によって前記組立工場の床(47)の上方に支えられ、部品の組み立ておよび/または部品の搬送に適しており、かつ、通り抜けるおよび/または走り抜けることができる自由空間が、前記ベアリング手段(39,48)によって前記支持枠組(03,38)の下側と前記床(47)の上側との間に形成され、
    前記支持枠組(03,38)は、前記運搬用回廊(32)の方向に順に配置された少なくとも2つの支持枠組モジュール(03a,03b,03c,38a,38b)から形成されることを特徴とする、高架式運搬装置。
  2. 前記支持枠組モジュール(03a,03b,03c,38a,38b)は、隣接する支持枠組モジュール(03a,03b,03c,38a,38b)への遷移部に、隣接する支持枠組モジュール(03a,03b,03c,38a,38b)を接続することを可能にする締結装置を有することを特徴とする、請求項1に記載の高架式運搬装置。
  3. 前記高架式運搬装置(01,30,52,55)は、前記車両部品(31)のための前記入力点が配設される入力支持枠組モジュール(03a,38a)と、前記車両部品(31)のための前記出力点が配設される出力支持枠組モジュール(03b,38b)とを有することを特徴とする、請求項1または2に記載の高架式運搬装置。
  4. 前記入力支持枠組モジュール(03a)と前記出力支持枠組モジュール(03b)との間に中間支持枠組モジュール(03c)が配設されることを特徴とする、請求項3に記載の高架式運搬装置。
  5. 前記高架式運搬装置(55)は、いくつかの中間支持枠組モジュール(03c)を備え、前記中間支持枠組モジュール(03c)は、構造が実質的に同一であるように組み入れられることを特徴とする、請求項4に記載の高架式運搬装置。
  6. 隣接する支持枠組モジュール(03a,03b,03c,38a,38b)の間に、前記支持枠組モジュール間の振動を緩和することができ、および/または、熱応力を軽減することができる補償要素が配置されることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の高架式運搬装置。
  7. 少なくとも1つの支持枠組モジュール(03a,03b,03c,38a,38b)に柱ガントリ(39,48)の態様のベアリング手段が配設され、前記柱ガントリ(39,48)は、少なくとも2本の支持柱(21,40,41)を備え、前記支持柱(21,40,41)の下端は、前記組立工場の前記床(47)に貼り付けられ、前記2本の支持柱(21,40,41)の間に少なくとも1つの横断ブリッジ(08,42)が貼り付けられ、前記支持枠組モジュール(03a,03b,03c,38a,38b)は、前記横断ブリッジの上側に配置されることを特徴とする、請求項1から6のいずれか1項に記載の高架式運搬装置。
  8. 前記支持枠組モジュール(03a,03b,03c,38a,38b)は、自立的であるように設計され、事前に組み立てられた形態で搬送されることができることを特徴とする、請求項1から7のいずれか1項に記載の高架式運搬装置。
  9. 前記支持枠組モジュール(03a,03b,03c,38a,38b)は、前記運搬用回廊(32)の長手方向軸に平行に延在して右側および左側の前記運搬用回廊(32)の断面を制限する少なくとも2つの側面部分(35,36,49,50)を備えることを特徴とする、請求項1から8のいずれか1項に記載の高架式運搬装置。
  10. 前記運搬装置(33)は、前記2つの側面部分(35,36,49,50)の間に取り付けられることができ、前記運搬用回廊(32)の断面を上から制限することを特徴とする、請求項1から9のいずれか1項に記載の高架式運搬装置。
  11. 前記支持枠組モジュール(03a,03b,03c,38a,38b)の各々は、前記運搬用回廊(32)の断面を下から制限する少なくとも1つの床部分(37,51)を備えることを特徴とする、請求項1から10のいずれか1項に記載の高架式運搬装置。
  12. 前記運搬装置(33)の長手方向側に沿って少なくとも1つの支持枠組モジュール(03a,03b,03c,38a,38b)にメンテナンス通路が貼り付けられることを特徴とする、請求項1から11のいずれか1項に記載の高架式運搬装置。
  13. 前記支持枠組モジュール(03a,03b,03c,38a,38b)は、空間トラスの態様で設計され、長手方向に向けられた支持梁要素(04)と、横断方向に向けられた支持梁要素(05)と、対角線の相互接続された支持梁要素(07)と、直立した相互接続された支持梁要素(06)とを備えることを特徴とする、請求項1から12のいずれか1項に記載の高架式運搬装置。
  14. 前記支持梁要素(04,05,06,07)は、閉じられた管状の断面を有することを特徴とする、請求項13に記載の高架式運搬装置。
  15. 前記支持枠組モジュール(03a,03b,03c,38a,38b)は、溶接構造によって形成されることを特徴とする、請求項1から14のいずれか1項に記載の高架式運搬装置。
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