JP2016225740A - 通話振り分けシステム、呼制御装置およびプログラム - Google Patents
通話振り分けシステム、呼制御装置およびプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016225740A JP2016225740A JP2015108784A JP2015108784A JP2016225740A JP 2016225740 A JP2016225740 A JP 2016225740A JP 2015108784 A JP2015108784 A JP 2015108784A JP 2015108784 A JP2015108784 A JP 2015108784A JP 2016225740 A JP2016225740 A JP 2016225740A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- intention
- sentence
- call
- text data
- voice
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Telephonic Communication Services (AREA)
Abstract
【課題】コールセンターにおけるユーザのサービス利用の満足度を向上する。【解決手段】実施形態の通話振り分けシステムは、音声取得部、変換部、記憶部、意図理解部、応答制御部を備える。音声取得部は回線から着信した呼の話者の音声を取得する。変換部は音声を単語単位のテキストデータに変換する。記憶部は文を構成するキーワードと、このキーワードの関連性から導き出される文の意図と、文の意図に応じた転送先の情報とを対応付けた意図判定情報を記憶する。意図理解部はテキストデータの単語列からなる文を解析し、意図判定情報を基に、文の意図に対応する転送先を決定する。応答制御部は決定した転送先へ呼を振り分けるよう交換機へ指示する。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、通話振り分けシステム、呼制御装置およびプログラムに関する。
昨今、製造業、販売業、金融業など、さまざまな事業形態があるが、これらの事業を行う上で、顧客サービスの一環として、顧客に対する電話の応対をオペレータが行うコールセンターが設置されているケースが多い。
コールセンターには、顧客からの問い合わせに対してオペレータが電話にて応対するコールセンターシステムが導入されている。
この種のコールセンターシステムでは、顧客からの問い合わせの電話を、まず自動応答装置が受け付け、応答メッセージを流し、顧客が発話した問い合わせの音声を音声認識装置が音声認識してテキストデータへ変換し、変換したテキストデータから該当するオペレータの内線電話機に顧客の電話を接続するようにしている。
ところで、音声認識や音声合成の技術の中で、自動応答装置と音声認識装置とを接続する通信プロトコルとして、例えばMedia Resource Control Protocol:MRCPなどが規格化されているが、このMRCPを用いる場合、通常、音声認識装置の側に、コマンド型認識と呼ばれるタイプの認識エンジンが使用される。
このようなコマンド型の認識エンジンは、単語単位の発話を認識処理するモジュールであり、認識結果としても単語単位のテキストデータが出力される。
従来のコールセンターシステムにおいて、自動応答装置では、認識結果(単語)が予め用意した選択肢(単語)と完全に合致した場合にのみ認識結果に応じた応答フローを実行し、該当部署に着呼を接続するが、認識結果(単語)と選択肢(単語)が完全一致しなかった場合はエラー対応の部署に着呼を接続することになる。
一方、コールセンターに電話を掛ける側の顧客は、予め自動応答装置に選択肢として用意されている単語を知る手段がないため、顧客が問い合わせた声(発話内容)からでは選択肢が合致しないことが多く、着呼がエラー対応の部署に回されるケースが多くなるという懸念があり、音声認識技術を組み込んだ自動応答装置を通話振り分け用途に活用することが難しかった。
本発明が解決しようとする課題は、顧客からの自由発話による問い合わせの電話を、問い合わせ内容に適したオペレータに振り分けることができ、契約したサービスを利用する顧客の満足度を向上することができる通話振り分けシステム、呼制御装置およびプログラムを提供することにある。
実施形態の通話振り分けシステムは、音声取得部、変換部、記憶部、意図理解部、応答制御部、交換機を備える。音声取得部は回線から着信した呼の話者の音声を取得する。変換部は音声を単語単位のテキストデータに変換する。記憶部は文を構成するキーワードと、このキーワードの関連性から導き出される文の意図と、文の意図に応じた問い合わせ先の情報とを対応付けた意図判定情報を記憶する。意図理解部は意図判定情報を基にテキストデータの単語列からなる文の意図を解析し、文の意図に対応する転送先を決定する。応答制御部は転送先へ呼を振り分けるよう指示する。交換機は指示に従い呼を転送先へ振り分ける。
以下、図面を参照して、実施形態を詳細に説明する。
図1は実施形態の通話振り分けシステムの構成を示す図である。
図1は実施形態の通話振り分けシステムの構成を示す図である。
図1に示すように、この実施形態の通話振り分けシステムは、コールセンターに設置された通話振り分けシステム10と、この通話振り分けシステム10と公衆電話回線2(以下「PSTN2」と称す)などの通信網を介して接続されたユーザの携帯電話機などの電話機1とを有する。ユーザとは要件を問い合わせてくる問い合わせ元の話者またはサービス契約者(顧客)などである。ここで、サービスとは、例えば携帯電話の通信サービスなどとするが、この他、金融サービスなどであってもよく、サービスに限定されるものではない。
通話振り分けシステム10は、ユーザからの電話を、コンタクトセンターで応対業務を行うオペレータに自動的に取り次ぐシステムであり、ユーザの電話機1からの発呼を、PSTN2を通じて受信(着呼または入電)する構内回線交換機(PBX:Private Branch eXchange)3、内線電話機としてのオペレータ用電話機4、オペレータ用の表示操作端末として第1コンピュータ5(以下「PC5」と称す)、例えばLANなどのネットワークを介してPBX3およびPC5と接続された呼制御装置としての自動音声応答装置6(以下「Interactive Voice Response装置:IVR装置6」と称す)を備える。
すなわちこの通話振り分けシステム10は、着呼(入電)した電話を、IVR装置6からの振り分け指示に従い対応するオペレータのオペレータ用電話機4へ接続するPBX3と、このPBX3から受け取った音声データから発信元のユーザの問い合わせ内容(要件)を認識(識別)しPBX3に対して、ユーザの問い合わせ内容(要件)に適した転送先(オペレータのオペレータ用電話機4)への振り分けるよう指示するIVR装置6とを有する。
PBX3は、呼の転送機能と、この他、Computer Telephony Integration機能(以下「CTI機能と称す」と呼の振り分け機能とを有している。CTI機能は着信呼から発信元の電話番号(以下「発信電話番号」と称す)を識別し識別した発信電話番号と着信時刻と応対履歴IDを含むCTI情報をPC5およびIVR装置6などに通知する機能である。
PBX3の呼の転送機能としては、ユーザの電話機1から着呼すると、その呼を一端IVR装置6に接続し、IVR装置6による自動音声応答の結果で指示された振り分け先(オペレータ用電話機4)へ着信した呼を転送する機能である。
呼の振り分け機能はユーザから着呼した際に、問い合わせ内容に応じて複数の問い合わせグループが存在する場合、振り分け対象の問い合わせグループに振り分け、そのグループの中で空いているオペレータのオペレータ用電話機4に着呼を接続する機能である。
具体的にはPBX3は電話機1からの着呼を一時IVR装置6に接続し、IVR装置6から指示されたIVRメニューのNo.に対応する問い合わせ先のグループへ振り分け、空きオペレータのオペレータ用電話機4とユーザの電話機1とを接続してユーザとオペレータとの音声通話を可能とする。
PBX3には振り分けを指示されるIVRメニューのNo.(図4参照)とこのNo.に対応する呼の転送先(オペレータ用電話機4またはオペレータ用電話機4のグループ)とが対応するテーブルが予め設定されており、IVR装置6から振り分けが指示されると、その指示に従いテーブルを参照してユーザから着信した呼(通話)を転送先に転送する。
すなわちPBX3は回線を通じて着信した呼を、振り分け指示に従い、該当するオペレータ用電話機4またはオペレータ用電話機4のグループへ転送する機能を有する。
この他、PBX3はPSTN2とセンター内のLAN(IP通信)との回線交換およびプロトコル変換を行う。
この他、PBX3はPSTN2とセンター内のLAN(IP通信)との回線交換およびプロトコル変換を行う。
PBX3は着呼に対して応対履歴IDを発行する。この応対履歴IDに発信元の電話番号、着信時刻などが紐付けられた情報が、CTI情報である。
またPBX3はCTI情報や通話音声、着信を通知する着信メッセージや終話を通知する終話メッセージなどをPC5へ送る。
オペレータ用電話機4は、例えばIP電話機などであり、電話機本体の耳の位置にはスピーカが設けられ、口元にはマイクが設けられており、パケット通信によりオペレータとユーザとの通話内容をデジタルデータでPBX3およびPC5が取得することができる。オペレータ用電話機4は、オペレータがユーザからの電話に対してPC5を操作しながら通話対応を行うものである。
PC5は、CPU、メモリ、ハードディスクドライブ装置などを備えた汎用のコンピュータであり、キーボードおよびマウス等の入力装置とモニタなどの表示装置が接続されている。
表示装置は着信呼にオペレータが応答する際に、オペレータが表示装置の画面を見ながらユーザに応対するためのものであり、画面には顧客の情報やオペレータが入力した情報などが表示される。
PC5およびIVR装置6の主記憶装置(ハードディスクドライブ装置)にはOS(オペレーティングシステム)の他に、この通話振り分けシステム10の機能の一部を担うためのソフトウェアがインストールされている。
IVR装置6のソフトウェアは、機能構成として、音声認識サーバ7、アプリケーションサーバ8、応答制御部9などを備える。応答制御部9はPBX3が接続した呼の自動応答処理を行う。
具体的にはユーザの電話に対して予め設定された応答ガイダンスを再生しユーザの電話機1に応答ガイダンスを流し、この応答ガイダンスの後に発話されたユーザの声を音声認識サーバ7に送り、音声認識結果(テキストデータ)を受け取る。
応答制御部9はさらに受け取った音声認識結果(テキストデータ)をアプリケーションサーバ8に渡し、音声の意図する問い合わせ先の情報(IVRメニューNo.(図4参照))をアプリケーションサーバ8から得てPBX3に伝達する。
応答制御部9はアプリケーションサーバ8の意図理解エンジン223(図3参照)により決定されたIVRメニューNo.(図4参照)に対応する転送先(オペレータ用電話機4またはオペレータ用電話機4のグループ)へ、ユーザからの通話(発信元からの呼)の振り分けをPBX3へ指示する。
音声認識サーバ7は音声受信部212により取得されたユーザの音声をディクテーション認識により単語単位のテキストデータに変換する変換部として機能する(内部構成については図2で説明する)。
アプリケーションサーバ8は応答制御部9を通じて音声認識サーバ7から受け取った単語単位のテキストデータを構文解析し、文の意味、つまり文の意図を理解することによりユーザが意図する転送先(問い合わせ先)であるIVRメニューのNo.を決定し応答制御部9に返す(内部構成については図3で説明する)。
図2に示すように、音声認識サーバ7は通信制御部211、音声受信部212、音声認識エンジン213などを備える。
通信制御部211はPBX3からの着信メッセージを受け取る。通信制御部211はこのIVR装置6全体の制御機能とPBX3およびアプリケーションサーバ8との連係機能とを有する。
通信制御部211は通話接続処理を行い、音声受信部212に対して音声待ち受け状態に移行するよう指示する。
音声受信部212は通信制御部211からの指示で音声待ち受け状態に移行後、PBX3に着信した呼の発信元である話者が自由に発話した音声を受信(取得)する。
音声受信部212は受信(取得)したユーザの音声を音声データ(音声ファイル)としてメモリまたはハードディスク装置のテンポラリ領域に順次格納する。なお音声認識エンジン213に音声バッファなどが備えられている場合は音声受信部212が受信した音声を音声認識エンジン213へ直接送ってもよい。
音声受信部212はユーザの音声を取得(受信)したことで音声を検出すると、有音検知信号214を音声認識エンジン213に伝達し、音声認識エンジン213に対して音声認識の開始を指示する。
音声認識エンジン213は有音検知信号214の受信によりテンポラリ領域に格納(録音)される音声データ(音声ファイル)をほぼリアルタイムに順に読み出して音声認識(ディクテーション型認識)して単語単位の文字列(テキストデータ)を生成して音声認識結果として通信制御部211に渡す。
すなわち音声認識エンジン213は音声受信部212により受信(取得)されたユーザ(話者)の音声をディクテーション認識により単語単位のテキストデータに変換する。
すなわち音声認識エンジン213は音声受信部212により受信(取得)されたユーザ(話者)の音声をディクテーション認識により単語単位のテキストデータに変換する。
通信制御部211は受け取った音声認識結果のテキストデータを、応答制御部9を通じてアプリケーションサーバ8に渡す。
図3に示すように、アプリケーションサーバ8は、通信制御部221、コールフロー制御部222、意図理解エンジン223、知識データベース224(以下「知識DB224」と称す)有する。
通信制御部221は応答制御部9と通信し、音声認識サーバ7により変換されたテキストデータを取得する。またテキストデータから意図理解エンジン223が判定したIVRメニューNo.(選択肢情報)を応答制御部9へ返す。
コールフロー制御部222はPBX3からの着信呼の情報を受信し、応答方法を記述したコールフローを生成して応答制御部9を通じてPBX3に返信する。
またコールフロー制御部222はIVRメニューNo.に基づき、通話の転送先を指定したコールフロー(振り分け指示)を生成し、応答制御部9を通じてPBX3に返信する。
意図理解エンジン223は音声認識エンジン213により変換されたテキストデータの単語列からなる文の構造を解析(構文解析)し、知識DB224に記憶されている意図判定情報を基に文の意図を判定し、文の意図に対応する呼の転送先(内線電話機4または内線電話機のグループ)を決定する。すなわち意図理解エンジン223はテキストデータの単語列からなる文を解析し、意図判定情報を基に、解析した文の意図に対応する転送先を決定する。
意図理解エンジン223はテキストデータの単語列からの、各グループに属するキーワードの検出状況に応じて、文の意図に対応する転送先を決定する。
具体的には、意図理解エンジン223は意図判定情報の主語、述語、目的語のグループのうち少なくとも2つのグループに属するキーワードがテキストデータの単語列に含まれていた場合に、2つのグループのキーワードから導き出される文の意図を、テキストデータの単語列の文の意図と判断(判定)する。
図4に示すように、知識DB224には、IVRメニューとその番号に対応して意図項目番号とこの意図項目番号毎に意図判定用の語群が登録されている。
意図判定用の語群は主語、述語、目的語などに区画された各欄に本サービスに対する問い合わせ内容に関連する複数の文言がセットでかつ対応して登録されている。
意図項目番号の例えば「1−1」の「主語」の欄には、「置き場所」、「所在」…などが登録されている。「主語」とセットとなる「述語」の欄には、「わからない」、「不明」…などが登録されている。「主語」および「述語」とセットとなる「目的語」の欄には、…が登録されている。
意図項目番号の例えば「1−2」の「主語」の欄には、「電話機」、「携帯」、「ケータイ」「電話」…などが登録されている。「述語」の欄には、「なくなった」、「見当たらない」、「紛れた」、「無い」…などが登録されている。「目的語」の欄には、…が登録されている。
すなわち、知識DB224は、文を構成する主語、述語、目的語毎に複数のキーワード(主語として「置き場所」、「所在」など、この主語とセットの述語として「分からない」、「不明」など)を登録し、これらキーワードの関連性から導き出される文の意図(盗難、紛失など)と、文の意図に応じた問い合わせ先の情報(IVRメニューNo.)とを対応付けた意図判定情報を記憶した記憶部として機能する。つまり知識DB224記憶部は、文を構成する主語、述語、目的語毎にキーワードをグループ分けして意図判定情報として記憶している。
この他、図示はしていないが、この通話振り分けシステム10には顧客情報を管理するための管理サーバが存在する。管理サーバは例えばサーバ用のコンピュータであり、顧客データベースおよび応対履歴データベースなどを有する。
顧客データベースには、顧客の識別情報である顧客IDに、顧客名、郵便番号、住所、電話番号、電子メールアドレス(宛先アドレス)、応対履歴送付希望か否かの情報などが対応付けられてユーザの個人情報として記憶されている。
すなわちこの顧客データベースには、顧客IDに対応して顧客の個人情報が記憶されている。応対履歴データベースには応対情報が記憶される。
以下、図5のフローチャートを参照してこの実施形態の通話振り分けシステム10の動作を説明する。
この実施形態の通話振り分けシステム10の場合、ユーザが電話機1を操作してコールセンターの所定の電話番号に電話をかけると、電話機1の呼がPBX3に着信し、PBX3は電話機1から着信した呼(着信呼)をIVR装置6に転送する。
IVR装置6は、電話機1からの呼がPBX3から転送されると、その着信呼の情報(発信元の電話番号、着信時刻など)をアプリケーションサーバ8に伝達する。
アプリケーションサーバ8では、通信制御部221が着信呼の情報を受信すると、コールフロー制御部222にて着信呼の情報を基に応答方法を記述したコールフローを生成し、生成したコールフローを、通信制御部221を介して応答制御部9へ返す。
応答制御部9はコールフローを受信すると、まず応答ガイダンスを再生し(図5のステップS101)、応答ガイダンスの音声を電話機1に流す。
応答ガイダンスの再生が終了した後、応答制御部9はユーザの通話(呼)を音声認識サーバ7に接続し、音声認識処理の開始を指示する。
音声認識サーバ7は通信制御部211で通話接続処理を行い、音声受信部212に音声待ち受け状態に移行を指示する。
ユーザが問い合わせ内容を自由発話にて発声すると、音声受信部212はその音声を検出し、有音検知信号214を音声認識エンジン213に出力し、音声認識エンジン213に音声認識を開始させる(ステップS102)。
なお音声認識エンジン213はディクテーション型認識エンジンであり、自由発話の認識に対応するために発話継続時間、発話終了判断のための無音検出時間を十分長い値に設定しておくものとする。
音声認識エンジン213は発話の認識を終了した後、認識結果出力をテキストデータとして通信制御部211に伝達する。通信制御部211は応答制御部9に認識要求に対する応答として音声認識の結果を返信する。
応答制御部9は返信されてきた音声認識の結果をアプリケーションサーバ8に伝達する。アプリケーションサーバ8では、通信制御部221が受信した音声認識結果を、コールフロー制御部222を通じて意図理解エンジン223に渡す。
意図理解エンジン223は音声認識結果(テキストデータ)の構文解析を行い、主語、述語、目的語などに区分した文とし、その上で、知識DB224の意図理解情報から、文の意図に適した文言(キーワード)が登録されている意図項目番号を決定する(ステップS103)。
続いて意図理解エンジン223は、意図項目番号に対応する転送先(呼の接続先の内線電話機4またはそのグループ)を示すIVRメニューNo.を決定し(ステップS104)、そのIVRメニューNo.を転送先としてコールフロー制御部222に返信する。
コールフロー制御部222は意図理解エンジン223から受け取ったIVRメニューNo.に基づき、この通話の転送先を指定したコールフロー(振り分け指示)を生成し、応答制御部9に応答する。
応答制御部9はアプリケーションサーバ8からユーザからの通話の転送先を示すIVRメニューNo.をPBX3へ通知し(ステップS105)、PBX3は通知された転送先へ通話(呼)を転送する(ステップS106)。
PBX3にて転送処理が完了すると(ステップS107)、転送先のオペレータ用電話機4とユーザの電話機1との間で通話が開始される(ステップS108)。
その後、いずれかの電話機の終話操作により通話が終了すると(ステップS109)、一連の処理が終了となる。
ここで意図理解エンジン223の動作の具体例を説明する。
図4に示すように、知識DB224には、問い合わせに関連する文言が、主語、述語、目的語のセットで、IVRメニューNo.毎および各メニューの意図項目番号毎に予め登録されているものとする。
図4に示すように、知識DB224には、問い合わせに関連する文言が、主語、述語、目的語のセットで、IVRメニューNo.毎および各メニューの意図項目番号毎に予め登録されているものとする。
ユーザが例えば「先月の料金明細をなくしたので確認したい」などと発話した場合、意図理解エンジン223は音声認識結果(テキストデータ)をまず自然言語処理(構文解析)することによりテキストデータから主語、述語、目的語を抽出する。
この抽出結果、例えば「先月の」、「料金明細を」、「なくしたので」、「確認したい」などにテキストデータを区分した場合、「料金明細を」が目的語、「確認したい」が述語となる。なおこの例の場合、主語は抽出されない。
続いて、意図理解エンジン223は、抽出した主語、述語、目的語のセットが、どの意図項目番号に包含されているかを判定する。
そして、意図理解エンジン223は「料金明細を」、「確認したい」という意図(文言)を知識DB224の意図判定情報に照合し、照合の結果、意図(文言)が知識DB224の意図項目番号の「2−1」の内容と合致すると、その番号に対応する問い合わせ先のIVRメニューNo.の「2」を判定結果としてコールフロー制御部222へ出力する。
コールフロー制御部222は入力されたIVRメニューNo.の「2」を、通信制御部221を通じてPBX3へ送り、PBX3は受信した問い合わせ先のIVRメニューNo.の「2」に基づき、保留していたユーザからの通話を、IVRメニューNo.の「2」に対応する転送先(料金照会担当のオペレータのオペレータ用電話機4またはオペレータ用電話機4のグループ)へ転送する。
このようにこの実施形態によれば、PBX3からIVR装置6に転送されてきたユーザからの通話の発話内容を音声認識サーバ7の音声認識エンジン213が音声認識しテキストデータとしてアプリケーションサーバ8に渡しアプリケーションサーバ8では意図理解エンジン223がテキストデータの文を解析しその文から話者の要件(意図)を理解(判定)し、理解(判定)した要件(意図)に基づき応対する問い合わせ先を特定しPBX3がその問い合わせ先に通話を振り分けるので、ユーザからの自由発話による問い合わせの電話を、問い合わせ内容に適したオペレータに振り分けることができ、契約したサービスを利用するユーザの満足度を向上することができる。
すなわち自由発話でユーザの問合せ内容を入力できるため、ユーザが長時間のメニューガイダンスを聞く必要がなくなる。また、意図理解エンジン223で発話内容に対応する選択肢と関連付けするので、事前に用意した選択肢(単語)とユーザの発話が完全一致する必要がなくなる。これにより短時間でIVR装置6の処理を完結し、ユーザが望む問い合わせ先に通話を振り分けることができ、ユーザの満足度向上に繋がる。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
また上記実施形態に示した各構成要素を、コンピュータのハードディスク装置などのストレージにインストールしたプログラムで実現してもよく、また上記プログラムを、コンピュータ読取可能な電子媒体:electronic mediaに記憶しておき、プログラムを電子媒体からコンピュータに読み取らせることで本発明の機能をコンピュータが実現するようにしてもよい。電子媒体としては、例えばCD−ROM等の記録媒体やフラッシュメモリ、リムーバブルメディア:Removable media等が含まれる。さらに、ネットワークを介して接続した異なるコンピュータに構成要素を分散して記憶し、各構成要素を機能させたコンピュータ間で通信することで構成全体を実現してもよい。
1…ユーザの電話機、2…公衆電話回線、3…PBX、4…オペレータ用電話機、5…コンピュータ(PC)、6…IVR装置(自動音声応答装置)、7…音声認識サーバ、8…アプリケーションサーバ、9…応答制御部、211…通信制御部、212…音声取得部、213…音声認識エンジン、221…通信制御部、222…コールフロー制御部、223…意図理解エンジン、224…知識データベース(知識DB)。
Claims (12)
- 回線から着信した呼の話者の音声を取得する音声取得部と、
前記音声を単語単位のテキストデータに変換する変換部と、
文を構成するキーワードと、このキーワードから導き出される前記文の意図と、前記文の意図に応じた転送先の情報とを対応付けた意図判定情報を記憶した記憶部と、
前記テキストデータの単語列からなる文を解析し、前記意図判定情報を基に、前記文の意図に対応する転送先を決定する意図理解部と、
前記転送先へ前記呼を振り分けるよう指示する応答制御部と、
前記指示に従い前記呼を前記転送先へ振り分ける交換機と
を具備する通話振り分けシステム。 - 前記変換部は、
前記話者の音声をディクテーション認識により単語単位のテキストデータに変換する請求項1記載の通話振り分けシステム。 - 前記記憶部は、文を構成する主語、述語、目的語毎にキーワードをグループ分けして意図判定情報として記憶し、
前記意図理解部は、
前記テキストデータの単語列からの、各グループに属するキーワードの検出状況に応じて、前記文の意図に対応する転送先を決定する請求項1記載の通話振り分けシステム。 - 前記意図理解部は、
前記テキストデータの単語列に、前記主語、述語、目的語のグループのうち少なくとも2つのグループに属するキーワードが含まれていた場合、前記2つのグループのキーワードから導き出される文の意図を、前記テキストデータの単語列の文の意図と判断する請求項3記載の通話振り分けシステム。 - 回線から着信した呼の転送先を交換機に指示する呼制御装置において、
前記回線から着信した呼の話者の音声を取得する音声取得部と、
前記音声を単語単位のテキストデータに変換する変換部と、
文を構成するキーワードと、このキーワードから導き出される前記文の意図と、前記文の意図に応じた転送先の情報とを対応付けた意図判定情報を記憶した記憶部と、
前記テキストデータの単語列からなる文を解析し、前記意図判定情報を基に、前記文の意図に対応する転送先を決定する意図理解部と、
前記転送先へ前記呼を振り分けるよう前記交換機へ指示する応答制御部と
を具備する呼制御装置。 - 前記変換部は、
前記話者の音声をディクテーション認識により単語単位のテキストデータに変換する請求項5記載の呼制御装置。 - 前記記憶部は、文を構成する主語、述語、目的語毎にキーワードをグループ分けして意図判定情報として記憶し、
前記意図理解部は、
前記テキストデータの単語列からの、各グループに属するキーワードの検出状況に応じて、前記文の意図に対応する転送先を決定する請求項1記載の呼制御装置。 - 前記意図理解部は、
前記テキストデータの単語列に、前記主語、述語、目的語のグループのうち少なくとも2つのグループに属するキーワードが含まれていた場合、前記2つのグループのキーワードから導き出される文の意図を、前記テキストデータの単語列の文の意図と判断する請求項5記載の呼制御装置。 - 回線から着信した呼の転送先を交換機に指示するコンピュータに処理を実行させるプログラムにおいて、
音声取得部で、前記呼の話者の音声を取得し、
変換部で、前記音声を単語単位のテキストデータに変換し、
記憶部で、文を構成するキーワードと、このキーワードから導き出される前記文の意図と、前記文の意図に応じた転送先の情報とを対応付けた意図判定情報として記憶し、
意図理解部で、前記テキストデータの単語列からなる文を解析し、前記意図判定情報を基に、前記文の意図に対応する転送先を決定し、
応答制御部で、前記転送先へ前記呼を振り分けるよう前記交換機へ指示する
呼制御装置として前記コンピュータを機能させるプログラム。 - 前記変換部は、
前記話者の音声をディクテーション認識により単語単位のテキストデータに変換する請求項9記載のプログラム。 - 前記記憶部は、文を構成する主語、述語、目的語毎にキーワードをグループ分けして意図判定情報として記憶し、
前記意図理解部は、
前記テキストデータの単語列からの、各グループに属するキーワードの検出状況に応じて、前記文の意図に対応する転送先を決定する請求項9記載のプログラム。 - 前記意図理解部は、
前記テキストデータの単語列に、前記主語、述語、目的語のグループのうち少なくとも2つのグループに属するキーワードが含まれていた場合、前記2つのグループのキーワードから導き出される文の意図を、前記テキストデータの単語列の文の意図と判断する請求項11記載のプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015108784A JP2016225740A (ja) | 2015-05-28 | 2015-05-28 | 通話振り分けシステム、呼制御装置およびプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015108784A JP2016225740A (ja) | 2015-05-28 | 2015-05-28 | 通話振り分けシステム、呼制御装置およびプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016225740A true JP2016225740A (ja) | 2016-12-28 |
Family
ID=57746730
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015108784A Pending JP2016225740A (ja) | 2015-05-28 | 2015-05-28 | 通話振り分けシステム、呼制御装置およびプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016225740A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020113938A (ja) * | 2019-01-16 | 2020-07-27 | 沖電気工業株式会社 | 情報処理装置、情報処理方法、情報処理システムおよびプログラム |
JP2021106433A (ja) * | 2016-12-21 | 2021-07-26 | Nttテクノクロス株式会社 | 制御装置、制御システム、制御方法及びプログラム |
JPWO2020090147A1 (ja) * | 2018-10-30 | 2021-09-09 | 株式会社Nttドコモ | 対話システム |
JP7530489B2 (ja) | 2022-07-13 | 2024-08-07 | 株式会社Nttドコモ | 応答装置 |
-
2015
- 2015-05-28 JP JP2015108784A patent/JP2016225740A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021106433A (ja) * | 2016-12-21 | 2021-07-26 | Nttテクノクロス株式会社 | 制御装置、制御システム、制御方法及びプログラム |
JP7036973B2 (ja) | 2016-12-21 | 2022-03-15 | Nttテクノクロス株式会社 | 制御装置、制御システム、制御方法及びプログラム |
JPWO2020090147A1 (ja) * | 2018-10-30 | 2021-09-09 | 株式会社Nttドコモ | 対話システム |
JP7097460B2 (ja) | 2018-10-30 | 2022-07-07 | 株式会社Nttドコモ | 対話システム |
JP2020113938A (ja) * | 2019-01-16 | 2020-07-27 | 沖電気工業株式会社 | 情報処理装置、情報処理方法、情報処理システムおよびプログラム |
JP7530489B2 (ja) | 2022-07-13 | 2024-08-07 | 株式会社Nttドコモ | 応答装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN110891124B (zh) | 一种人工智能代接来电的系统 | |
US8515028B2 (en) | System and method for externally mapping an Interactive Voice Response menu | |
KR20190107106A (ko) | 공유된 음성 작동 디바이스상의 호출 핸들링 | |
US20080275701A1 (en) | System and method for retrieving data based on topics of conversation | |
US9781271B2 (en) | Automatic message management utilizing speech analytics | |
JP2010526349A (ja) | 自動案内システムの文法調整 | |
US8259910B2 (en) | Method and system for transcribing audio messages | |
US20210081871A1 (en) | Systems and methods for performing business processes based on data received from voice assistant platforms | |
CN105578439A (zh) | 一种应用于呼转平台的来电转接智能应答的方法及系统 | |
US20130094633A1 (en) | Method and apparatus for enhancing an interactive voice response (ivr) system | |
WO2005036798A2 (en) | Switchboard for interactive voice response (ivr) services | |
US20080037745A1 (en) | Systems, Methods, And Media For Automated Conference Calling | |
US20090234643A1 (en) | Transcription system and method | |
JP2016039383A (ja) | コンタクトセンターシステムおよびコンピュータ | |
CN104580762B (zh) | 一种根据语种实现电话转接的方法和装置 | |
JP2015528678A (ja) | 呼分析を学習する方法およびシステム | |
JP2016225740A (ja) | 通話振り分けシステム、呼制御装置およびプログラム | |
JP4747573B2 (ja) | 音声情報加工システム、音声情報加工方法及び音声情報加工プログラム | |
US20030235183A1 (en) | Packetized voice system and method | |
JP2014178381A (ja) | 音声認識装置、音声認識システムおよび音声認識方法 | |
JPWO2015083741A1 (ja) | 中継装置、表示装置および通信システム | |
JP3761158B2 (ja) | 電話応答支援装置及び方法 | |
JP4716930B2 (ja) | コールセンタの通話記録管理システムおよびその方法 | |
JP2017067881A (ja) | 音声認識装置、音声認識システムおよび音声認識方法 | |
JP2018170611A (ja) | コールセンタシステム及び通話監視方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20170908 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20170908 |