JP2016223978A - アブソリュートエンコーダ - Google Patents
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Abstract
【課題】量子化の正確なアブソリュートエンコーダを提供する。【解決手段】スケール1と、スケール1のうちの一部を検出して一部に対応する信号をそれぞれが出力する複数の検出部5a、5bと、複数の検出部5a、5bによってそれぞれ出力された複数の信号に基づいてスケールの座標を得る処理部と、を備えるアブソリュートエンコーダであって、スケール1は、複数の信号を加算することで得られる信号が複数周期分の周期信号を含むように構成され、処理部は、複数の信号のうちの1つの信号から他の信号を減算して得られた信号の大きさを量子化することによって座標に係る第1位置データを得る。【選択図】図5
Description
本発明は、アブソリュートエンコーダに関する。
位置や角度の絶対値(絶対的な座標)を計測する目的で、アブソリュートエンコーダが用いられる。アブソリュートエンコーダは、グレイコードやM系列コード等のバイナリパターンを光電変換素子アレイや撮像素子で読み取ることで、絶対位置情報を出力することができる。アブソリュートエンコーダは、複数の格子列(マーク列)を用いるものと、単一の格子列を用いるものとがある。複数の格子列を用いる方法としては、グレイコード方式が知られている。グレイコード方式は、異なるコードを配置する複数のトラックの情報を同時に読み取る。グレイコード方式は、複数のトラックを同時に読み取るために、エンコーダヘッドおよびスケールの取り付け敏感度が高いという問題を抱えており、高分解能化を実現することが困難である。
取り付け敏感度が低い方法として、単一の格子列を用いた方法が知られている。特許文献1には、単一の格子列を用いて高分解能化を図ったアブソリュートエンコーダが開示されている。特許文献1に開示されるアブソリュートエンコーダは、アブソリュートコードに対応する符号を、階調をもって単一の格子列に埋め込み、格子(マーク)ごとのピーク値に階調を有する信号を用いる。特許文献1に開示されるアブソリュートエンコーダは、当該階調に基づいて得られたアブソリュート位置情報と、上記信号から得られる周期信号の位相情報とを統合して、高分解能の絶対位置情報を出力する。
従来からインクリメンタルエンコーダにおいては、1つのスケールに対して2つの検出部を対向して配置し、角度の計測値を平均化することで、ディスクの偏心による誤差を低減することが行われている。特許文献2には、アブソリュートエンコーダにこの方式を適用した高分解能かつ高精度のアブソリュートロータリーエンコーダが開示されている。
そのような特許文献2では、当該階調に基づいてアブソリュート位置情報を得るのに量子化(典型的には2値化)を行うところ、当該量子化は、当該階調の変動によって誤りうる。そこで、本発明は、例えば、量子化の正確さの点で有利なアブソリュートエンコーダを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、スケールと、スケールのうちの一部を検出して一部に対応する信号をそれぞれが出力する複数の検出部と、複数の検出部によってそれぞれ出力された複数の信号に基づいてスケールの座標を得る処理部と、を備えるアブソリュートエンコーダであって、スケールは、複数の信号を加算することで得られる信号が複数周期分の周期信号を含むように構成され、処理部は、複数の信号のうちの1つの信号から他の信号を減算して得られた信号の大きさを量子化することによって座標に係る第1位置データを得る、ことを特徴とする。
本発明によれば、例えば、量子化の正確さの点で有利なアブソリュートエンコーダを提供することができる。
以下に、本発明の好ましい実施形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。
[実施例1]
図1は、実施例1のアブソリュートエンコーダの構成を説明するための図である。実施例のアブソリュートエンコーダは、軸を回転中心として回転する円板(回転体)に複数のマークが間隙およびピッチをもって配列されたスケールを有し、円板の絶対回転角度を算出するアブソリュートロータリーエンコーダとして構成されている。本実施例1では、検出部(ヘッド)3は点対称(2回対称)すなわち180度対向した配置になっており、アブソリュートコードはバイナリのコードを例に用いて説明する。図1(a)に示したように、実施例1のアブソリュートロータリーエンコーダは、円板(部材)1と、2つのヘッド3a、3bと、円板1の座標を得る処理部Pとを含む。円板1は、軸2を回転中心に回転可能な構成をとり、少なくとも2種類のマークを含む複数のマークが一定の周期で軸2の周りに周方向に沿って放射状に配列されている。図1(b)は、図1(a)の断面図である。ヘッド3のそれぞれは、光源4と、複数の光電変換素子を有する光電変換素子アレイ(検出器)5を含む。2つのヘッド3a、3bは、互いに180度ずれた点対称な位置に設置される。
図1は、実施例1のアブソリュートエンコーダの構成を説明するための図である。実施例のアブソリュートエンコーダは、軸を回転中心として回転する円板(回転体)に複数のマークが間隙およびピッチをもって配列されたスケールを有し、円板の絶対回転角度を算出するアブソリュートロータリーエンコーダとして構成されている。本実施例1では、検出部(ヘッド)3は点対称(2回対称)すなわち180度対向した配置になっており、アブソリュートコードはバイナリのコードを例に用いて説明する。図1(a)に示したように、実施例1のアブソリュートロータリーエンコーダは、円板(部材)1と、2つのヘッド3a、3bと、円板1の座標を得る処理部Pとを含む。円板1は、軸2を回転中心に回転可能な構成をとり、少なくとも2種類のマークを含む複数のマークが一定の周期で軸2の周りに周方向に沿って放射状に配列されている。図1(b)は、図1(a)の断面図である。ヘッド3のそれぞれは、光源4と、複数の光電変換素子を有する光電変換素子アレイ(検出器)5を含む。2つのヘッド3a、3bは、互いに180度ずれた点対称な位置に設置される。
図2は、円板1と光源4と光電変換素子アレイ5との関係を示した図である。図2に示したように、LED等の点光源4から出射した発散光束は、相対移動可能に設置された円板1に入射し、円板1を透過した透過光が光電変換素子アレイ5によって検出される。円板1は、非透過マーク1bを基準マークとして配置し、その間にコード用マークとして形状が同じで透過率が互いに異なる透過マーク1aおよび半透過マーク1cを配列してアブソリュートコードを埋め込んだ構成をとっている。透過マーク1a、非透過マーク1b、半透過マーク1cの互いに異なる透過率の例として、それぞれ、60%、5%、30%と設定することができる。透過マーク1aと非透過マーク1bは、円板1を構成するガラス上に金属等を蒸着してスリット状に加工することで実現することができる。半透過マーク1cは、スリット部に選択的に誘電体膜等を蒸着することで実現することもできるし、スリットの面積を選択的に変更することでも実現できる。
ここで用いるアブソリュートコードは、透過マーク1aを1、半透過マーク1cを0とすることでM系列符号、原始多項式で生成されるその他の巡回符号などを用いることができる。円板1を透過した光束は、インクリメンタルエンコーダで得られるような正弦波状の周期性を持ち、アブソリュートコードの情報を反映した振幅が変調されて階調の変化を持った光量分布となる。図2に、光電変換素子アレイ5によって検出された円板1の一部のマーク群を透過した透過光量の分布6を示した。
光電変換素子アレイ5は、CMOSやCCD等で構成される。光電変換素子アレイ5は、光学系の構成によって決定される光量分布の明暗1周期の設計値PをN分割するように、光電変換素子のピッチの設計値を決定することで、各光電変換素子が出力する信号の位相が等間隔にずれるように構成される。例えば、アブソリュートコードのビット数をM=16、光量分布の明暗1周期に対する光電変換素子アレイの分割数をN=12とする。そうすると、光電変換素子アレイ5の素子数を、N×M=192とすることで、アブソリュートコードの情報を持つ複数周期分の周期信号が得られる。以下では、M=16、N=12とした場合の例を述べる。実際には、冗長性をもたせるために、光電変換素子アレイ5の光電変換素子数は余裕を持って決めることもでき、読み取りビット数をアブソリュートコードのビット数より大きくとることも可能である。
図3に、1000個の符号から成る符号列の一例を示した。この符号列を用いることで、1000パルスのアブソリュートロータリーエンコーダを構成可能である。光量分布の明暗1周期の設計値Pを例えば160umとする。そうすると、図2に示したような発散光を用いて円板1の2倍の光学像を光電変換素子アレイ5に投影する光学系においては、円板1上の明暗の1周期はP/2=80umとなり、円板1の径は、φ25.4mm程度となる。
図3に示した符号列は、円板1の回転中心2に対して180度回転対称な位置の符号を互いに反転させて作成した符号列である。図3に示す1000パルスの例では、1番目から500番目までの符号列と501番目から1000番目までの符号列とは、互いに相補的でかつ互いに異なる特性を有する反転した符号列になる。つまり、1番目と501番目、2番目と502番目、・・・、499番目と999番目、500番目と1000番目のそれぞれの符号について、一方が1であれば、他方が0であり、一方が0であれば、他方が1となるように構成している。換言すれば、一方の符号と他方の符号との和は常に1である。図3に示した符号列について、先頭の符号から、No.1、No.2、No.3、・・・とするとき、マークNo.1〜No.16とNo.501〜No.516の符号を反転の例として図4に示した。図4は、2つの光電変換素子アレイ5が同時に検出する連続するn個(この場合16個)のi番目(ただし、iは1、2、・・・n)のマークの符号を示している。さらに、図3に示した符号列は、16ビットの擬似ランダム数列にもなっている。つまり、符号列の連続するどの16ビットの符号列をとっても、同じ符号列が現れない構成をとっている。
図5(a)、(b)は、実施例1のアブソリュートロータリーエンコーダの、円板1と光電変換素子アレイ5との関係を示した図である。図5(a)は、図3に示した符号列のNo.1〜No.16までを光電変換素子アレイ5aで読み取った状態を示した図である。図5(b)は、図3に示した符号列のNo.501〜No.516までを光電変換素子アレイ5bで読み取った状態を示した図である。図5(a)、(b)の、白、黒、斜線部は、それぞれ、透過マーク1a、非透過マーク1b、半透過マーク1cを示す。光電変換素子アレイ5aは、左から順にCh1、Ch2、・・・、Ch192の受光素子に分割されているとする。光電変換素子アレイ5bについても同様に、Ch1、Ch2、・・・、Ch192の受光素子に分割されているとする。
図5(c)は、光電変換素子アレイ5aから出力される光量分布6を反映した出力信号を示し、図5(d)は、光電変換素子アレイ5bから出力される光量分布6を反映した出力信号を示す。横軸に、光電変換素子アレイのCh番号、縦軸に、光量分布を反映する出力信号の値をプロットしている。上述したように、図3に示した符号列は、円板1上の180度回転対称な位置の符号が反転した巡回符号を持つため、図5(c)、(d)では、アブソリュートコードの情報を反映した階調の変化が逆転した周期信号が出力される。図5(c)の波形データを波形データaと呼び、図5(d)の波形データを波形データbと呼ぶこととする。図5(e)は、波形データaと波形データbとをCh毎に加算した波形データであり、図5(f)は、波形データaから波形データbをCh毎に減算した波形データである。波形データaと波形データbとは、互いに階調の変化が逆転した周期信号であるため、和をとると、図5(e)に示したように、一定振幅の周期信号になる。また、図5(f)に示したように、波形データaと波形データbと差をとった信号は、符号の1と0を示す階調の差が、図5(c)、(d)に示した出力信号と比較すると2倍の倍率となっている。これは、量子化(2値化)の正確さの点で有利となりうる。処理部Pは、2つの光電変換素子アレイ5a、5bが出力した図5(c)、(d)の信号を、加算、減算処理することによって図5(e)、(f)の信号を取得する。処理部Pは、さらに、図5(e)の信号に対する位相演算と図5(f)の信号に対する符号判定とを行うことで、絶対位置情報を出力することができる。
図6に、実施例1のアブソリュートロータリーエンコーダの処理部Pが行う信号処理のフローを示した。処理部Pは、まず、対向する光電変換素子アレイ5a、5bから波形データa、bをそれぞれ取得する。処理部Pは、取得した2つの波形データa、bの加算と減算を行うことで、一定振幅の周期信号(a+b)と、階調差の大きい符号判定用信号を生成する。処理部Pは、位相演算を例えば次のように行う。処理部Pは、加算して得られた一定振幅の周期信号の出力値(a+b)を用いて、例えば、4つの基準信号に対してそれぞれ出力値を乗算し、総和をとった結果を、逆正接演算することで、インクリメンタルエンコーダと同等の精度で位相を決定することができる。4つの基準信号として、例えば、出力信号の明暗の周期の設計値と同じ周期で、一定の振幅をもった、位相がπ/4ずつずれた4つの信号を用いることができる。ここでは加算して得られた信号から位相演算する方法を示したが、波形データa、bそれぞれから位相演算して、得られた位相の平均をとることで位相演算してもよい。
また、処理部Pは、符号判定を例えば次のように行う。処理部Pは、まず、波形データa、波形データb、減算にて得られたデータ(a−b)のいずれかのデータについて各CHで前後のCHの出力値の大きさを比較し、周期信号の極大値となるCH(ピークCH)を決定する。実施例1では16周期分の周期信号を取得しているので、ピークCHは16個決定される。実施例1では、データ(a−b)からデータ符号判定用のデータとなるピークCHのデータを抽出した。最後に、処理部Pは、符号判定用のデータ(ピークCHのデータ)に対して閾値判定を行って周期信号の振幅を量子化することで、アブソリュートコードを算出することができる。図6にデータ(a−b)から符号判定用のデータを抜き出したグラフを示した。この例では、点線で示したように閾値を設定することで、符号判定用データの正負で符号の判定が可能である。符号判定用データが正の時を1と判定し、符号判定用データが負の時を0と判定すると、得られるアブソリュートコードは、1110111111101111となる。図5(a)、(b)を見比べるとわかるように、符号判定用のデータ(ピークCHのデータ)で得られるアブソリュートコードは、光電変換素子アレイ5aのアブソリュートコードと一致する。このフローでアブソリュートコードを算出する場合は、光電変換素子アレイ5aがエンコーダとしての基準位置となる。光電変換素子アレイ5bを基準位置として採用したい場合は、閾値判定の方法を変更するか、減算の順序を変更することで対応可能である。ここでは減算して得られた信号から符号判定を行う方法を示したが、波形データaもしくは波形データbに対して閾値を設定し、符号判定を行ってもよい。
処理部Pは、予め作成された図示しないルックアップテーブルを用いて、アブソリュートコードからアブソリュート位置の整数部分のデータ(第1位置データ)を取得する。処理部Pは、このアブソリュート位置の整数部分のデータと、位相から算出した、第1位置データよりも最小単位(分解能)が小さい小数部分のデータ(第2位置データ)とを合成して絶対位置を算出する。以上のように、実施例1は、円板1に180度回転対称な位置の符号が反転した巡回符号を付与し、円板1の対向位置に光電変換素子アレイ5a、5bを設けた構成をとる。以上のように、本実施形態によれば、量子化の正確さの点で有利なアブソリュートロータリーエンコーダを実現することができる。
[実施例2]
実施例1では、透過マーク1a、非透過マーク1b、半透過マーク1cの透過率の例として、それぞれ、60%、5%、30%と設定した例を挙げた。しかし、非透過マーク1bと半透過マーク1cの透過率の値を等しくする構成も可能である。図7に、非透過マーク1bと半透過マーク1cの透過率の値を等しくする構成での例を示した。使用している符号列は、実施例1と同じで、図3に示した符号列である。符号列のNo.1〜No.16とNo.501〜No.516を読み取る場合を示している。図7(c)、(d)は、それぞれ、光電変換素子アレイ5a、5bから出力される光量分布6を反映した出力信号を示す。図7(c)、(d)に示される波形データをそれぞれ波形データa、波形データbと呼ぶこととする。図7(e)は、波形データaおよび波形データbのCh毎の和のデータ(a+b)であり、図7(f)は、波形データaと波形データbとのCh毎の差のデータ(a−b)を示す。図7(c)をみると、非透過マーク1bと半透過マーク1cとの透過率の値が等しいため、周期信号に欠落が生じているが、加算処理を行うことで欠落のない周期信号が得られることがわかる。また、図7(f)に示されデータ(a−b)から符号判定用のデータも実施例1と同様に得られることがわかる。得られた信号の信号処理は、実施例1と同様に行うことができる。以上のように、非透過マーク1bと半透過マーク1cの透過率の値を等しくする構成においても、量子化の正確さの点で有利なアブソリュートロータリーエンコーダを実現できる。
実施例1では、透過マーク1a、非透過マーク1b、半透過マーク1cの透過率の例として、それぞれ、60%、5%、30%と設定した例を挙げた。しかし、非透過マーク1bと半透過マーク1cの透過率の値を等しくする構成も可能である。図7に、非透過マーク1bと半透過マーク1cの透過率の値を等しくする構成での例を示した。使用している符号列は、実施例1と同じで、図3に示した符号列である。符号列のNo.1〜No.16とNo.501〜No.516を読み取る場合を示している。図7(c)、(d)は、それぞれ、光電変換素子アレイ5a、5bから出力される光量分布6を反映した出力信号を示す。図7(c)、(d)に示される波形データをそれぞれ波形データa、波形データbと呼ぶこととする。図7(e)は、波形データaおよび波形データbのCh毎の和のデータ(a+b)であり、図7(f)は、波形データaと波形データbとのCh毎の差のデータ(a−b)を示す。図7(c)をみると、非透過マーク1bと半透過マーク1cとの透過率の値が等しいため、周期信号に欠落が生じているが、加算処理を行うことで欠落のない周期信号が得られることがわかる。また、図7(f)に示されデータ(a−b)から符号判定用のデータも実施例1と同様に得られることがわかる。得られた信号の信号処理は、実施例1と同様に行うことができる。以上のように、非透過マーク1bと半透過マーク1cの透過率の値を等しくする構成においても、量子化の正確さの点で有利なアブソリュートロータリーエンコーダを実現できる。
[実施例3]
実施例1、2ではアブソリュートコードは0、1で表されるバイナリコードを採用した例をあげたが、多値のコードを採用することも可能である。実施例3では例として0、1、2という3値のコードを採用した場合について示す。円板1以外の構成は実施例1、2と共通のため省略する。円板1は、図示しないが非透過マーク1bを基準マークとして配置し、その間にコード用マークとして透過マーク1a、第1半透過マーク1c、第2半透過マーク1dを配列してアブソリュートコードを埋め込んだ構成をとっている。透過マーク1a、非透過マーク1b、第1半透過マーク1c、第2半透過マーク1dの透過率の例として、それぞれ、60%、5%、40%、20%と設定することができる。
実施例1、2ではアブソリュートコードは0、1で表されるバイナリコードを採用した例をあげたが、多値のコードを採用することも可能である。実施例3では例として0、1、2という3値のコードを採用した場合について示す。円板1以外の構成は実施例1、2と共通のため省略する。円板1は、図示しないが非透過マーク1bを基準マークとして配置し、その間にコード用マークとして透過マーク1a、第1半透過マーク1c、第2半透過マーク1dを配列してアブソリュートコードを埋め込んだ構成をとっている。透過マーク1a、非透過マーク1b、第1半透過マーク1c、第2半透過マーク1dの透過率の例として、それぞれ、60%、5%、40%、20%と設定することができる。
3値のアブソリュートコードは、透過マーク1aが2、第1半透過マーク1cが1、第2半透過マーク1dが0を表すとして構成されている。図示しないが、実施例1と同様に円板1を透過した光束は、インクリメンタルエンコーダで得られるような正弦波状の周期性を持ち、アブソリュートコードの情報を反映した階調の変化を持った透過光量の分布となる。
図8に示した符号列は、0、1、2の3値で構成される符号列である。対向した光電変換素子アレイ5a、5bからそれぞれ得られる階調の変化を持った2つの周期信号を加算した場合に一定振幅の周期信号となるように、符号を配列する。本実施例3では上述した透過率と符号の対応関係より、円板1の回転中心に対して180度回転対称な位置となる2つの符号の和をとるとすべて2となるようにして作成した符号列となっている。1000パルスの例では、1番目から500番目と501番目から1000番目の符号列が互いに和をとると2となるように構成されている。つまり、1番目と501番目、2番目と502番目、・・・、499番目と999番目、500番目と1000番目のそれぞれの符号について、一方が2であれば他方は0、一方が1であれば他方は1、一方が2であれば他方は0、となるように構成している。図8に示した符号列について、先頭の符号から、No.1、No.2、No.3、・・・とするとき、No.1〜No.16とNo.501〜No.516の符号を例として図9に示した。さらに、図9に示した符号列は、16ビットの擬似ランダム数列になっている。
図10(a)、(b)は、実施例3のアブソリュートロータリーエンコーダの円板1と光電変換素子アレイ5との関係を示した図である。図10(a)は、図9に示した符号列のNo.1〜No.16までを光電変換素子アレイ5aで読み取った状態を示した図である。図10(b)は、図9に示した符号列のNo.501〜No.516までを光電変換素子アレイ5bで読み取った状態を示した図である。図10(a)、(b)における白、黒、網掛部、斜線部は、それぞれ、透過マーク1a、非透過マーク1b、第1半透過マーク1c、第2半透過マーク1dを示す。光電変換素子アレイ5a、5bは、図示しない光電変換素子に分割され、左から順にCh1、Ch2、・・・、Ch192とする
図10(c)、(d)は、それぞれ、光電変換素子アレイ5a、5bから出力される光量分布6を反映した出力信号である波形データaおよび波形データbを示した図である。横軸に、光電変換素子アレイのCh番号、縦軸に、光量分布を反映する出力信号の値をプロットしている。上述したように、図9に示した符号列は、円板1上の180度回転対称な位置の符号が反転した巡回符号を持つ。そのため、図10(c)、(d)では、アブソリュートコードの情報を反映した階調の変化が逆転した周期信号が出力される。これらの波形データを、それぞれ、波形データa、波形データbと呼ぶこととする。図10(e)は、波形データa、bをCh毎に加算したデータ(a+b)であり、波形データaまたは波形データbの振幅を統一した周期信号である。図10(f)は、波形データaから波形データbをCh毎に減算したデータ(a−b)であり、符号の2と1と0を示す階調の差が、図10(c)、(d)に示した出力信号と比較すると2倍となる。これは、量子化(2値化)の正確さの点で有利となりうる。図10(e)のように得られた信号の信号処理は、実施例1と同様に行うことができる。
符号判定については符号の階調が3値となったため、閾値の数が増やす必要がある。図11は図10(f)のように得られた符号判定用データを拡大したグラフである。符号と透過率の関係から図10の波形データaから波形データbを減算した場合、光電変換素子アレイ5aに対応する符号が0の時は符号判定用データが負、符号が1の時は符号判定用データが0、符号が2の時は符号判定用データが正となる。よって、図11に点線で示された閾値を2つ設定することで符号の0、1、2の判定が可能である。図11の符号判定結果は0002200100001010となる。
以上のように、3値のアブソリュートコードを有する円板1においても、量子化の正確さの点で有利なアブソリュートロータリーエンコーダを実現できる。また、3値の例を示したが、階調の異なる2つの周期信号を加算することで一定振幅の周期信号が得られるように、符号と透過率の対応関係および符号の配置を決定すれば任意の階調数のアブソリュートコードを円板上に構成することが可能である。また、符号と透過率の対応関係および符号の配置関係から適切に閾値を決定すればアブソリュートコードを復調が可能なことは自明である。
[実施例4]
実施例1〜3では、光源4と光電変換素子アレイ5との組3a、3bを円板1の回転軸2に対して2回対称、すなわち、180°ずらして対向配置した例を示した。しかし、光源4と光電変換素子アレイ5との組をさらに増やす配置も可能である。実施例4では、光源4と光電変換素子アレイ5との組3a〜3cを円板1の回転軸2に対して3回回転対称に配置した場合について示す。図12に示したように、アブソリュートロータリーエンコーダは、円板1と、光源4と光電変換素子アレイ5とを有する3組の検出部3と、信号処理部Pとを含む。円板1は、回転軸2を中心に回転可能な構成をとり、図示しないエンコーダパターンを形成する複数のマークが円板1の上に放射状に配列されている。
実施例1〜3では、光源4と光電変換素子アレイ5との組3a、3bを円板1の回転軸2に対して2回対称、すなわち、180°ずらして対向配置した例を示した。しかし、光源4と光電変換素子アレイ5との組をさらに増やす配置も可能である。実施例4では、光源4と光電変換素子アレイ5との組3a〜3cを円板1の回転軸2に対して3回回転対称に配置した場合について示す。図12に示したように、アブソリュートロータリーエンコーダは、円板1と、光源4と光電変換素子アレイ5とを有する3組の検出部3と、信号処理部Pとを含む。円板1は、回転軸2を中心に回転可能な構成をとり、図示しないエンコーダパターンを形成する複数のマークが円板1の上に放射状に配列されている。
円板1は、図示しないが非透過マーク1bを基準マークとして配置し、その間にコード用マークとして透過マーク1a、第1半透過マーク1c、第2半透過マーク1dを配列してアブソリュートコードを埋め込んだ構成をとっている。例えば、透過マーク1a、非透過マーク1b、第1半透過マーク1c、第2半透過マーク1dの透過率を、それぞれ、60%、5%、40%、20%と設定する。そうすれば、透過マーク1aは「2」を表し、第1半透過マークは「1」を表し、第2半透過マークは「0」を表すとすることができる。
図13に示した符号列は、0、1、2の3値で構成される符号列である。3つの光電変換素子アレイ5a〜5cから得られる階調の変化を持った3つの周期信号を加算した場合に一定振幅の周期信号となるように、符号を配列する。本実施例では上述した透過率と符号の対応関係より、円板1の回転中心に対して3回回転対称な位置となる3つの符号の和をとるとすべて3となるようにして作成した符号列となっている。3つの光電変換素子アレイ5a〜5cの対応関係が常に一定であるためにはパルス数は3の倍数である必要があるため、ここでは999パルスとしている。999パルスの例では、1番目から333番目をエリア1、334番目から666番目をエリア2、667番目から999番目をエリア3としたとき各エリアの対応する符号の和をとると3となるように構成されている。本実施例のように光電変換素子アレイが3つ以上ある場合、実施例1〜3のように一意的に対応する位置の符号は決定せず、何通りかの組み合わせが存在する。ここでは1例としてエリア1の符号が0の場合、対応するエリア2の符号は1とし、対応するエリア3の符号は2とした。また、エリア1の符号が1の場合、対応するエリア2の符号は2とし、対応するエリア3の符号は0とした。さらに、エリア1の符号が2の場合、対応するエリア2の符号は0、対応するエリア3の符号は1となるように配置した。図13に示した符号列について、先頭の符号から、No.1、No.2、No.3、・・・とするとき、No.1〜No.16とNo.334〜No.349、No.667〜No.682の符号を例として図14に示した。さらに、図14に示した符号列は、16ビットの巡回符号にもなっている。つまり、符号列の連続するどの16ビットの符号列をとっても、同じ符号列が現れない構成をとっている。
図15(a)、(b)、(c)は、本発明のアブソリュートロータリーエンコーダの円板1と光電変換素子アレイ5a〜5cとの関係を示した図である。図15(a)は、図14に示した符号列のNo.1〜No.16までを光電変換素子アレイ5aで読み取った状態を示した図である。図15(b)は、図14に示した符号列のNo.334〜No.349までを光電変換素子アレイ5bで読み取った状態を示した図である。図15(c)は、図14に示した符号列のNo.667〜No.682までを光電変換素子アレイ5bで読み取った状態を示した図である。図15(a)、(b)、(c)における白、黒、網掛部、斜線部は、それぞれ、透過マーク1a、非透過マーク1b、第1半透過マーク1c、第2半透過マーク1dを示す。光電変換素子アレイ5aは、図示しない受光素子に分割され、左から順にCh1、Ch2、・・・、Ch192とする。光電変換素子アレイ5bについても同様に、Ch1、Ch2、・・・、Ch192とする。
図15(d)、(e)、(f)は、光電変換素子アレイ5a、5b、5cから出力される光量分布6を反映した出力信号を示した図である。横軸に、光電変換素子アレイのCh番号、縦軸に、光量分布を反映する出力信号の値をプロットしている。図14に示した符号列は、円板1上の3回転対称な位置の符号が上述したルールで配置された符号を持つため、図15(d)、(e)、(f)では、アブソリュートコードの情報を反映した階調の変化した周期信号が出力される。図15(d)の波形データを波形データa、図15(e)の波形データを波形データb、図15(f)の波形データを波形データcとする。図15(g)は、波形データa、b、cをCh毎に加算したデータ(a+b+c)を示した図である。本実施例では光電変換素子アレイが3つあるため、実施例1〜3のように減算する場合に何通りかの組み合わせが考えられる。ここでは1例として、波形データaから波形データbおよび波形データcをCh毎に減算し、図15(h)にその減算データ(a−b−c)を示した。波形データa、b、cは、和をとると、図15(g)に示したように、一定振幅の周期信号になる。また、図15(h)に示したように、差をとった信号は、符号の2と1と0を示す階調の差が、図15(d)、(e)、(f)に示した出力信号と比較すると2倍となる。これは、量子化の正確さの点で有利となりうる。図15(g)のように得られた信号の信号処理は、実施例1と同様に行うことができ、図15(h)のように得られた信号の信号処理は実施例3と同様に行うことができる。
符号判定のための閾値と閾値によって判定される符号は、透過率と符号対応関係と、円板1上の符号の配置関係、さらに減算を行ったデータの組み合わせ方に合わせて決定すればよい。本実施例では上述した通り、符号と透過率の関係は、値「2」は60%、「1」は40%、「0」は20%とした。また、符号の配置関係はエリア1の値が「0」の場合、対応するエリア2の値は「1」とし、対応するエリア3の値は「2」とした。エリア1の値が「1」の場合、対応するエリア2の値は「2」とし、対応するエリア3の値は「0」とした。エリア1の値が「2」の場合、対応するエリア2の値は「0」、対応するエリア3の値は「1」となるように配置した。さらに減算する工程では波形データaから波形データbおよび波形データcをCh毎に減算している。これらより、減算によって求まる振幅は3種類となり、最も小さい値はエリア1の値が0、2番めに小さい値はエリア1の値が1、最も大きい値はエリア1の値が2であることを示している。よって、これらの振幅を判別できるように閾値を決定すればよく、閾値によって判定される値も決定される。
図16は、図15(h)に示される符号判定用データを拡大したグラフである。図16に点線で示される閾値を2つ設定することで符号判定用データを3種類に判定することができ、符号判定結果は0002200100001010となる。以上のように、3つの光電変換素子アレイを有する構成においても、量子化の正確さの点で有利なアブソリュートロータリーエンコーダを実現できる。実施例4では、3つの光電変換素子アレイ5を回転軸2に3回回転対称な位置に配置した。しかし、4以上の複数の光電変換素子アレイ5を回転軸2に複数回回転対称な位置に配置することもできる。
[その他の実施例]
本発明は、上記実施例の構成にとらわれず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。上記実施例では、円板1の透過マーク1a、非透過マーク1bのインクリメンタルパターンを元に透過マーク1aの一部を半透過マーク1cに置き換えることで、透過マーク1aと半透過マーク1cとの配置でアブソリュートコードを埋め込んだ構成をとっている。しかし、非透過マーク1b、半透過マーク1cの配置でアブソリュートコードを埋め込むこともできる。また、上記実施例では透過マーク1a、非透過マーク1b、半透過マーク1cの例として透過率を変える構成をとっているが、ハッチングや格子の狭い広いなどの透過マーク1a、非透過マーク1bを透過部分の面積の違いによって構成してもよい。
本発明は、上記実施例の構成にとらわれず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。上記実施例では、円板1の透過マーク1a、非透過マーク1bのインクリメンタルパターンを元に透過マーク1aの一部を半透過マーク1cに置き換えることで、透過マーク1aと半透過マーク1cとの配置でアブソリュートコードを埋め込んだ構成をとっている。しかし、非透過マーク1b、半透過マーク1cの配置でアブソリュートコードを埋め込むこともできる。また、上記実施例では透過マーク1a、非透過マーク1b、半透過マーク1cの例として透過率を変える構成をとっているが、ハッチングや格子の狭い広いなどの透過マーク1a、非透過マーク1bを透過部分の面積の違いによって構成してもよい。
上記実施例では、透過型エンコーダの構成を取っているが、反射型エンコーダの構成をとることも可能である。反射型の場合は、円板1を反射光量が互いに異なる反射マーク、非反射マークのインクリメンタルパターンを元に反射マークの一部を半反射マークに置き換えるような構成をとることができる。また、上記実施例では、点光源を用いた発散光学系を採用した例を示したが、レンズを用いて、平行光や、収束光などを用いた構成を採用することも可能である。この場合は、円板1上のパターンのピッチと光電変換素子アレイ5上の光量分布のピッチの関係が、上記実施例の場合と異なる場合があるため、適宜、パターンピッチ、光電変換素子アレイ5のサイズを選択すればよい。
また、上記実施例では、光電変換素子アレイ5の分割数をN=12としたが、これは、信号の正弦波状の波形に高調波歪成分が含まれる場合に、3次以上の成分を除去することが可能で、高精度な位相演算を実施するのに必要なためである。ただし、必要な精度、光電変換素子アレイ5の入手性を鑑み、12以外の分割数Nを採用することも可能である。また、処理部Pは、図6に示したように、位相演算とアブソリュート位置演算をパラレルに行う例を示したが、シリアルに行うことも可能である。例えば、位相演算を先行して行い、得られた位相情報から、信号のピーク値を算出し、符号判定を行うというフローを採用することも可能である。
また、上記実施例では、一列のエンコーダパターンが円板1上に放射状に配列されている例を示した。しかし、図17に示すように、円筒体の円筒面1上に軸2と平行な方向に間隔をおいてエンコーダパターン1a、1bを複数列含むように配置してもよい。図17の例では、2つの光電変換素子アレイ5a、5bが円筒面のエンコーダパターン1a、1bで変調された信号をそれぞれ検出する。また、上記実施例では、光電変換素子アレイ5を180度回転対称な位置に2つ設置する例や3回対称に3つ設置する例を示した。しかし、回転対称な位置に複数の光電変換素子アレイ5を設置する構成を1つのユニットとし、ユニットを複数設置する構成を取ることも可能である。また、上記実施例では、擬似乱数列の巡回符号をアブソリュートコードとして採用した例を示したが、アブソリュートコードとコードのスタートを示す符号を1つの組として順次配置していく所謂同期方式の数列などを使用することも可能である。
また、本発明の構成をとれば、円板1に配置されたパターンの一部にゴミ、キズが発生した場合でも、以下のようなエラー処理が可能である。例えば、図5(a)のパターンのうち、No.1のパターンにキズがつき、光電変換素子アレイ5aで受光した信号が、半透過と同等な振幅になったとする。このとき、波形データa、bの加算を行った信号は、一定な振幅を持った周期信号にはならない。和演算を行った信号の振幅に変動許容値を設けて、変動許容値を外れた場合、エラー信号を出力するような構成をとることも可能である。
上記実施例では、検出部3が光学式のアブソリュートロータリーエンコーダについて説明した。しかし、回転ドラムの円周上に磁性体を付けて一定間隔でS極、N極を着磁させた円板1と、円板1からの磁界の変化を検出するMRセンサとを用いる磁気式のアブソリュートロータリーエンコーダに対しても本発明は適用可能である。さらに、本発明は、図18に示されるように、互いに間隔をおいて複数配置した検出器5a、5bと、複数種類のマークが直線に沿って平板に配列された複数列のスケール18(18a、18b)とを有するアブソリュートリニアエンコーダにも適用可能である。この場合、スケール18上で2つの検出部間の間隔と同じ間隔をおいて位置する2つのマークで変調された信号強度の和が一定になるように、複数種類のマークがスケール18に配置されている。
1:スケール
2:軸(回転中心)
3:ヘッド(検出部)
4:光源
5:光電変換素子アレイ(検出器)
P:処理部
6:光量分布
2:軸(回転中心)
3:ヘッド(検出部)
4:光源
5:光電変換素子アレイ(検出器)
P:処理部
6:光量分布
Claims (14)
- スケールと、
前記スケールのうちの一部を検出して前記一部に対応する信号をそれぞれが出力する複数の検出部と、
前記複数の検出部によってそれぞれ出力された複数の信号に基づいて前記スケールの座標を得る処理部と、を備えるアブソリュートエンコーダであって、
前記スケールは、前記複数の信号を加算することで得られる信号が複数周期分の周期信号を含むように構成され、
前記処理部は、前記複数の信号のうちの1つの信号から他の信号を減算して得られた信号の大きさを量子化することによって前記座標に係る第1位置データを得る、
ことを特徴とするアブソリュートエンコーダ。 - 前記第1位置データの分解能より高い分解能を有する第2位置データを前記複数の信号に基づいて得、前記第1位置データと前記第2位置データとに基づいて前記座標を表すデータを生成する、ことを特徴とする請求項1に記載のアブソリュートエンコーダ。
- 前記スケールは、前記複数の検出部が配置された間隔をもって配置された複数のマークを有し、前記複数のマークは相補的な且つ互いに異なる複数の特性をそれぞれ有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のアブソリュートエンコーダ。
- 前記複数の検出部によってそれぞれ検出された連続するn個のマークのうちi番目(ただし、iは、1、2、・・・、nのいずれか)のマークに対応する信号の大きさの和がiの値によらず一定であるように、前記スケールは構成されていることを特徴とする請求項3に記載のアブソリュートエンコーダ。
- 前記スケールは、軸を有する回転体の該軸の周りに配置され、前記処理部は、前記座標として回転角度を得ることを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1項に記載のアブソリュートエンコーダ。
- 前記回転体は、円板であり、前記複数の検出部は、前記軸に関する複数回回転対称な複数の位置にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項5に記載のアブソリュートエンコーダ。
- 前記回転体は、円筒体であり、前記スケールは、前記円筒体の円筒面に配置され、前記複数の検出部は、前記軸に関する複数回回転対称な複数の位置にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項5に記載のアブソリュートエンコーダ。
- 前記スケールは、直線に沿って配列された複数のマークを含み、前記処理部は、前記座標として前記直線に沿った位置を得ることを特徴とする請求項1ないし4のうちいずれか1項に記載のアブソリュートエンコーダ。
- 前記複数の検出部のそれぞれは、光電変換素子アレイを含むことを特徴とする請求項1ないし8のうちいずれか1項に記載のアブソリュートエンコーダ。
- 前記複数の検出部のそれぞれは、前記スケールを透過した光を検出することを特徴とする請求項9に記載のアブソリュートエンコーダ。
- 前記スケールは、その透過光量が互いに異なる複数種類のマークを含むことを特徴とする請求項10に記載のアブソリュートエンコーダ。
- 前記複数の検出部のそれぞれは、前記スケールで反射した光を検出することを特徴とする請求項9に記載のアブソリュートエンコーダ。
- 前記スケールは、その反射光量が互いに異なる複数種類のマークを含むことを特徴とする請求項12に記載のアブソリュートエンコーダ。
- 前記処理部は、前記周期信号の周期ごとの振幅に基づいて、エラーを示す信号を出力することを特徴とする請求項1ないし13のうちいずれか1項に記載のアブソリュートエンコーダ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015112356A JP2016223978A (ja) | 2015-06-02 | 2015-06-02 | アブソリュートエンコーダ |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019143979A (ja) * | 2018-02-15 | 2019-08-29 | セイコーエプソン株式会社 | エンコーダーユニット、角度検出方法およびロボット |
JP2021527230A (ja) * | 2018-06-07 | 2021-10-11 | エム. ジョンソン、フィリップ | 線形及び回転マルチトラック絶対位置エンコーダ並びにそれを使用した方法 |
-
2015
- 2015-06-02 JP JP2015112356A patent/JP2016223978A/ja active Pending
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