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JP2016206790A - タッチ制御方法、タッチ制御装置、及びタッチ検出機能付き表示装置 - Google Patents

タッチ制御方法、タッチ制御装置、及びタッチ検出機能付き表示装置 Download PDF

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JP2016206790A JP2015085174A JP2015085174A JP2016206790A JP 2016206790 A JP2016206790 A JP 2016206790A JP 2015085174 A JP2015085174 A JP 2015085174A JP 2015085174 A JP2015085174 A JP 2015085174A JP 2016206790 A JP2016206790 A JP 2016206790A
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詞貴 後藤
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Abstract

【課題】 タッチパネルの高解像度化に伴うタッチ機能の低下、消費電力の増大を抑制できるタッチ制御方法、タッチ制御装置、及びタッチ検出機能付き表示装置を提供する。【解決手段】 一方向に延伸するように並べて設けられた複数の第1電極(Tx、Rx)と、第1電極が延伸する方向と交差する方向に延伸するように配置された複数の第2電極(Rx、Tx)と、を有するタッチセンサを駆動して、タッチセンサ上の被検出物の位置を表すデータを収集して外部に出力するタッチ制御装置のタッチ制御方法において、第1電極をセルフ検出方式で駆動して被検出物を感知する少なくとも一つの第1電極を特定し、特定した第1電極と第2電極とを部分ミューチャル検出方式で駆動してタッチセンサ上の被検出物の位置を表すデータを収集するタッチ制御方法である。【選択図】図16

Description

本発明の実施形態は、タッチ制御方法、タッチ制御装置、及びタッチ検出機能付き表示装置に関する。
近年、いわゆるタッチパネルと呼ばれるタッチ検出装置を液晶表示装置などの表示装置上に装着し、あるいはタッチパネルと表示装置を一体化し、その表示装置に各種のボタン画像等を表示させることにより、通常の機械式ボタンの代わりとして情報入力を可能とした表示装置が注目されている。このようなタッチ検出機能を有する表示装置は、キーボード、マウス、キーパッドのような入力装置を必要としないため、コンピュータのほか、携帯電話のような携帯情報端末などでも、使用が拡大する傾向にある。
タッチパネルの方式としては、一方向に延伸する複数の電極を互いに交差するように配置した静電容量式のタッチパネルが知られている。このタッチパネルでは、各電極は、それぞれ制御回路と接続され、制御回路から励磁電流を供給することにより、外部近接物体を検出するようになされている。
タッチ検出機能付表示装置としては、表示装置の表示面上にタッチパネルを形成した、いわゆるオンセルタイプの表示装置の他に、表示装置にもともと備えられている表示用の共通電極を、一対のタッチセンサ用電極のうちの一方として兼用し、他方の電極(タッチ検知電極)をこの共通電極と交差するように配置した、いわゆるインセルタイプの表示装置が提案されている。
またタッチ位置を検出する方式としては、ミューチャル(Mutual)検出方式、及びセルフ(Self)検出方式が知られている。ミューチャル(Mutual)検出方式では、一方の電極に交流の駆動信号が入力され、この駆動信号によって他方の電極に発生する検出信号を処理することでタッチ位置が検知される。セルフ(Self)検出方式では、それぞれの電極に交流の駆動信号が入力され、それぞれの自身の電極に発生する信号を処理することでタッチ位置が検知される。
特開2009−244958号公報 特開2009−258182号公報
ところで、インセルタイプのタッチ検出機能付き表示装置では、1フレーム期間が映像を表示する期間とタッチ位置を検出する期間とに区分される。このため、近年の表示装置の大型化・高精細化に伴うタッチパネルの高解像度化に伴って、次のような問題点が生ずるおそれがある。
(1)タッチ位置検出期間が増加することに伴い、相対的に表示期間の減少を招くため表示品質が低下する。また、タッチ駆動周波数が増加することに伴い、タッチ検出機能付き表示装置の消費電力が増大する。
(2)処理すべきタッチデータが増加することに伴い、タッチデータ転送時間を含むタッチデータ処理に遅延が発生する。また、タッチセンサ本数が増加することに伴い、タッチ検出機能付き表示装置の消費電力が増大する。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、タッチパネルの高解像度化に伴うタッチ機能の低下、消費電力の増大を抑制することのできるタッチ制御方法、タッチ制御装置、及びタッチ検出機能付き表示装置を提供することを目的とする。
一実施形態に係るタッチ制御方法は、一方向に延伸するように並べて設けられた複数の第1電極と、前記第1電極が延伸する方向と交差する方向に延伸するように配置された複数の第2電極と、を有するタッチセンサを駆動して、前記タッチセンサ上の被検出物の位置を表すデータを収集して外部に出力するタッチ制御装置のタッチ制御方法において、前記第1電極をセルフ検出方式で駆動して前記被検出物を感知する少なくとも一つの前記第1電極を特定し、前記特定した第1電極と前記第2電極とを部分ミューチャル検出方式で駆動して前記タッチセンサ上の前記被検出物の位置を表すデータを収集するタッチ制御方法である。
第1の実施の形態のタッチ検出機能付き表示装置における表示装置の概略の構成を示す図である。 第1の実施の形態のタッチ検出機能付き表示装置の構造をより詳細に示す断面図である。 第1の実施の形態のセンサ付き表示装置におけるセルフ検出方式の原理を説明するための図である。 第1の実施の形態のセンサ付き表示装置におけるセルフ検出方式の原理を説明するための図である。 第1の実施の形態のセンサ付き表示装置におけるセルフ検出方式を実現する基本回路の例を示す図である。 第1の実施の形態のセンサ付き表示装置のスイッチがオン、オフされる状態における等価回路を示す図である。 第1の実施の形態のセンサ付き表示装置の容量の電圧の変化波形と、比較器の出力波形を示す図である。 第1の実施の形態のタッチ検出機能付き表示装置のミューチャル検出方式の代表的な基本構成を示す図である。 第1の実施の形態のタッチ検出機能付き表示装置のタッチ駆動と検出動作に関わるタッチ制御装置の構成を示す図である。 第1の実施の形態のタッチ検出機能付き表示装置のタッチ制御装置の構成を詳細に説明するための図である。 第1の実施の形態に係るタッチ制御装置の送信電極セルフ検出動作を説明するための図である。 第1の実施の形態に係るタッチ制御装置の受信電極セルフ検出動作を説明するための図である。 第1の実施の形態に係るタッチ制御装置のスキャン位置判定動作を説明するための図である。 第1の実施の形態に係るタッチ制御装置のミューチャル駆動動作を説明するための図である。 第1の実施の形態に係るタッチ制御装置の位置情報出力動作を説明するための図である。 第1の実施の形態に係るタッチ制御装置のタッチ制御動作を説明するためのタイムチャートである。 第1の実施の形態の第1のバリエーションに係るタッチ制御装置のスキャン位置判定動作を説明するための図である。 第1の実施の形態の第1のバリエーションに係るタッチ制御装置のタッチ制御動作を示すタイムチャートである。
以下に、本発明の各実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態のタッチ検出機能付き表示装置DSPにおける表示装置の概略の構成を示す図である。なお、本実施の形態において、表示装置は液晶表示装置である。また、本願の「タッチ検出」は、指などがタッチパネルに接触したことを検知する意味の他、指などがタッチパネルに近接したことを検知する意味も含む用語として用いられる。
表示装置は、表示パネルPNLと、表示パネルPNLを背面側から照明するバックライトBLTと、を備えている。そして表示パネルPNLには、マトリクス状に配置された表示画素PXを含む表示部が設けられている。
図1に示すように、表示部においては、複数の表示画素PXが配列する行に沿って延びる走査線G(G1、G2…)と、複数の表示画素PXが配列する列に沿って延びる信号線S(S1、S2…)と、走査線Gと信号線Sが交差する位置近傍に配置された画素スイッチSWとが備えられている。
画素スイッチSWは薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)を備えている。画素スイッチSWのゲート電極は対応する走査線Gと電気的に接続されている。画素スイッチSWのソース電極は対応する信号線Sと電気的に接続されている。画素スイッチSWのドレイン電極は対応する画素電極PEと電気的に接続されている。
また、複数の表示画素PXを駆動する駆動手段として、ゲートドライバGD(左側GD−Lおよび右側GD−R)とソースドライバSDとが設けられている。複数の走査線GはゲートドライバGDの出力端子と電気的に接続されている。複数の信号線SはソースドライバSDの出力端子と電気的に接続されている。
ゲートドライバGDとソースドライバSDとは、表示部の周囲の領域(額縁)に配置されている。ゲートドライバGDは複数の走査線Gにオン電圧を順次印加して、選択された走査線Gに電気的に接続された画素スイッチSWのゲート電極に当該画素スイッチをオン状態に切り替えるオン電圧を供給する。ゲート電極にオン電圧が供給された画素スイッチSWの、ソース電極−ドレイン電極間が導通する。ソースドライバSDは、複数の信号線Sのそれぞれに対応する出力信号を供給する。信号線Sに供給された信号は、ソース電極−ドレイン電極間が導通した画素スイッチSWを介して対応する画素電極PEに印加される。
ゲートドライバGDとソースドライバSDとは、表示パネルPNLの外部に配置された制御回路CTRにより動作を制御される。また制御回路CTRは、後述する共通電極COMEに共通電圧Vcomを供給している。さらに制御回路CTRは、バックライトBLTの動作を制御する。
図2は、第1の実施の形態のタッチ検出機能付き表示装置DSPの構造をより詳細に示す断面図である。
タッチ検出機能付き表示装置DSPは、表示パネルPNL、バックライトBLT、第1光学素子OD1及び第2光学素子OD2を備えている。図示した例では、表示パネルPNLは、液晶表示パネルであるが、有機エレクトロルミネッセンス表示パネルなどの他のフラットパネルであっても良い。また、図示した表示パネルPNLは、表示モードとして横電界モードに対応した構成を有しているが、他の表示モードに対応した構成を有していても良い。
表示パネルPNLは、第1基板SUB1、第2基板SUB2、及び、液晶層LQを備えている。第1基板SUB1と第2基板SUB2とは所定のセルギャップを形成した状態で貼り合わされている。液晶層LQは、第1基板SUB1と第2基板SUB2との間のセルギャップに保持されている。
第1基板SUB1は、ガラス基板や樹脂基板などの光透過性を有する第1絶縁基板10を用いて形成されている。第1基板SUB1は、第1絶縁基板10の第2基板SUB2に対向する側に、ソース線S、共通電極COME、画素電極PE、第1絶縁膜11、第2絶縁膜12、第3絶縁膜13、第1配向膜AL1などを備えている。
ここで、画素電極PE及び共通電極COMEは、これら電極間に配置される液晶層の画素領域とともに表示画素を構成し、表示画素は表示パネルPNLにマトリクス状に配置されている。
第1絶縁膜11は、第1絶縁基板10の上に配置されている。なお、詳述しないが、第1絶縁基板10と第1絶縁膜11との間には、ゲート線G、スイッチング素子のゲート電極や半導体層などが配置されている。ソース線Sは、第1絶縁膜11の上に形成されている。また、スイッチング素子のソース電極やドレイン電極なども第1絶縁膜11の上に形成されている。図示した例では、ソース線Sは、共通電極COMEと平行して第2方向Yに延出している。
第2絶縁膜12は、ソース線S及び第1絶縁膜11の上に配置されている。共通電極COMEは、第2絶縁膜12の上に形成されている。図示した例では、共通電極COMEは、複数のセグメントによって構成されている。共通電極COMEの各セグメントは、それぞれ第2方向Yに延出し、間隔をおいて第1方向Xに並んでいる。このような共通電極COMEは、インジウム・ティン・オキサイド(ITO)やインジウム・ジンク・オキサイド(IZO)などの透明な導電材料によって形成されている。なお、図示した例では、共通電極COMEの上に金属層MLが形成され、共通電極COMEを低抵抗化しているが、金属層MLは省略しても良い。
第3絶縁膜13は、共通電極COME、金属層ML及び第2絶縁膜12の上に配置されている。画素電極PEは、第3絶縁膜13の上に形成されている。各画素電極PEは、隣接するソース線Sの間にそれぞれ位置し、共通電極COMEと対向している。また、各画素電極PEは、共通電極COMEと対向する位置にスリットSLを有している。このような画素電極PEは、例えば、ITOやIZOなどの透明な導電材料によって形成されている。第1配向膜AL1は、画素電極PE及び第3絶縁膜13を覆っている。
一方、第2基板SUB2は、ガラス基板や樹脂基板などの光透過性を有する第2絶縁基板15を用いて形成されている。第2基板SUB2は、第2絶縁基板15の第1基板SUB1に対向する側に、ブラックマトリクスBM、カラーフィルタCFR、CFG、CFB、オーバーコート層OC、第2配向膜AL2などを備えている。
ブラックマトリクスBMは、第2絶縁基板15の内面に形成され、各画素を区画している。カラーフィルタCFR、CFG、CFBは、それぞれ第2絶縁基板15の内面に形成され、それらの一部がブラックマトリクスBMに重なっている。カラーフィルタCFRは赤色カラーフィルタであり、カラーフィルタCFGは緑色カラーフィルタであり、カラーフィルタCFBは青色カラーフィルタである。オーバーコート層OCは、カラーフィルタCFR、CFG、CFBを覆っている。オーバーコート層OCは、透明な樹脂材料によって形成されている。第2配向膜AL2は、オーバーコート層OCを覆っている。
検知電極Rxは、第2絶縁基板15の外面に形成されている。この検知電極Rxは、島状に形成されているが、ここでは、簡略化して図示しており、リード線の図示を省略している。検知電極Rxの詳細な構造については後述する。このような検知電極Rxは、例えば、ITOやIZOなどの透明な導電材料によって形成されている。
バックライトBLTは、表示パネルPNLの背面側に配置されている。バックライトBLTとしては、種々の形態が適用可能であり、光源として発光ダイオード(LED)を利用したものや冷陰極管(CCFL)を利用したものなどのいずれでも適用可能であるが、詳細な構造については説明を省略する。
第1光学素子OD1は、第1絶縁基板10とバックライトBLTとの間に配置されている。第2光学素子OD2は、検知電極DETEの上に配置されている。第1光学素子OD1及び第2光学素子OD2は、それぞれ少なくとも偏光板を含んでおり、必要に応じて位相差板を含んでいても良い。
続いて、本実施の形態のセンサ付き表示装置DSPに用いられるタッチセンサについて説明する。上述のようにタッチパネルに対して利用者の指或いはペンが触れていること、或いは近接していることを検出する方式として、セルフ(Self)検出方式と、ミューチャル(Mutual)検出方式がある。以下、各検出方式の原理を説明する。
<セルフ(Self)検出方式>
図3、図4は、第1の実施の形態のセンサ付き表示装置DSPにおけるセルフ検出方式の原理を説明するための図である。
図3は、タッチパネルに対してユーザの指が触れていない状態を示している。図3(1)は制御スイッチSWcにより電源Vddと検出電極DETEとが接続され、検出電極DETEがコンデンサCcrに接続されていない状態を示している。この状態では、検出電極DETEが有する容量Cx1が充電される。図3(2)は制御スイッチSWcにより、電源Vddと検出電極DETEとの接続がオフされ、検出電極DETEとコンデンサCcrとが接続された状態を示している。この状態では、容量Cx1の電荷はコンデンサCcrを介して放電される。
図4は、タッチパネルにユーザの指が触れている状態を示している。図4(1)は制御スイッチSWcにより電源Vddと検出電極DETEとが接続され、検出電極DETEがコンデンサCcrに接続されていない状態を示している。この状態では、検出電極DETEが有する容量Cx1のみでなく、検出電極DETEに近接している利用者の指により生じる容量Cx2も充電される。図4(2)は制御スイッチSWcにより、電源Vddと検出電極DETEがオフされ、検出電極DETEとコンデンサCcrとが接続された状態を示している。この状態では、容量Cx1の電荷と容量Cx2の電荷とがコンデンサCcrを介して放電される。
ここで、図3(2)に示す放電時(指がパネルに対して非タッチ状態)における容量Ccrの電圧変化特性に対して、図4(2)に示す放電時(指がパネルに対してタッチ状態)における容量Ccrの電圧変化特性は、容量Cx2が存在するために、明らかに異なる。したがって、セルフ検出方式では、容量Ccrの電圧変化特性が、容量Cx2の有り無しにより、異なることを利用して、指などの操作入力の有無を判定している。
図5は、第1の実施の形態のセンサ付き表示装置DSPにおけるセルフ検出方式を実現する基本回路の例を示す図である。
検出電極DETEは、分圧用の容量Crの一方の端子に接続されるとともに、比較器COMPの一方の入力端子に接続される。検出電極DETEは、自己の容量Cxを有する。比較器COMPの他方の入力端子は、比較電圧Vrefの供給端子に接続されている。
容量Crの他方の端子は、スイッチSW1を介して電圧Vccの電源ラインに接続される。また容量Crの他方の端子は、抵抗Rcを介して容量Ccの一方の端子に接続されている。容量Ccの他方の端子は、基準電位(例えばアース電位)に接続される。
スイッチSW2は、容量Crの他方の端子と基準電位間に接続され、スイッチSW3は、容量Crの一方の端子と基準電位間に接続されている。スイッチSW1,SW2,SW3及び比較器COMPは、制御回路内に設けられている。
次に動作を説明する。スイッチSW1は、一定の周期でオンし、容量Ccを充電することができる。容量Ccが充電されるときは、スイッチSW2,SW3はオフされる。容量Ccが充電されると、スイッチSW1,SW2,SW3が全てオフされ、容量Ccの電荷が保持される。
次に、スイッチSW2,SW3が一定時間オンされる(なおスイッチSW1はオフを維持する)。すると、容量Cr、Cxの電荷のほとんどが放電されるとともに、容量Ccの電荷の一部が、抵抗Rcを介して放電される。
次に、スイッチSW1,SW2,SW3が全てオフされる。すると、容量Ccの電荷が、容量Cr,Cxに移動する。次に、容量Cxの電圧Vxが比較器COMPにおいて、比較電圧(或いはスレッシュホールド電圧)Vrefと比較される。
図6は、第1の実施の形態のセンサ付き表示装置DSPのスイッチSW1,SW2,SW3がオン、オフされる状態における等価回路を示す図である。
図6の等価回路に示すように、スイッチSW1,SW2,SW3が全てオフ状態にされると、容量Ccの電荷が容量Cr,Cxに移動し、次に、容量Cxの電圧Vxの変化が比較器COMPにおいて、比較電圧Vrefと繰り返し比較される。
即ち、次の動作が繰り返し実行される。スイッチSW2,SW3が一定時間オンされる(なおスイッチSW1はオフを維持する)。すると、容量Cr、Cxの電荷のほとんどが放電されるとともに、容量Ccの電荷の一部が、抵抗Rcを介して放電される。そして、スイッチSW1,SW2,SW3が全てオフされる。すると、容量Ccの電荷が、容量Cr,Cxに移動する。
電圧Vr,Vc,Vxと、容量Cr,Cc,Cxの関係は次の式(1)−(3)で表される。
Vc=Vr+Vx ・・・・(1)
Vr:Vx=(1/Cr):(1/Cx)・・・・(2)
Vx=(Cr/(Cr+Cx))×Vc・・・・(3)
上記したように、スイッチSW1を介して容量Ccが電圧Vcまで充電された後、スイッチSW1,SW2がオンとオフを繰り返すと、次第に、Vcの電圧Vcが低下し、Cxの電圧Vxも低下する。この動作、つまり容量Ccが電圧Vcまで充電された後、スイッチSW2,SW3が繰り返しオンとオフを繰り返す動作は、電圧Vxがスレッシュホールド電圧Vrefよりも小さくなるまで続けられる。
図7は、第1の実施の形態のセンサ付き表示装置DSPの容量Ccの電圧Vcの変化波形と、比較器COMPの出力波形を示す図である。図7に示す座標の横軸は時間を示し、縦軸は電圧を示す。
スイッチSW1がオンすると、容量Ccの電圧Vcは、容量Ccと抵抗Rcの時定数に従って電圧Vccになるまで充電される。その後、スイッチSW1,SW2,SW3が全てオフ状態となり、容量Ccの電荷が、容量Cr,Cxに移動する。次に、容量Cxの電圧Vxの変化が比較器COMPにおいて、比較電圧Vrefと比較される。
電圧Vcの変化の特性または変換の度合いは、容量CrとCxの合計値に応じて変化する。すなわち、容量CrとCxの合計値が大きいほど、SW2及びSW3がオフしたときに容量Ccから容量Cr及び容量Cxに移動する電荷の量が大きいため、電圧Vcが低下する度合いも大きくなる。また容量Cxの値は、検出電極DETEに対するユーザの指の接近の程度に応じて異なる。
このために図7に示すように、ユーザの指が検出電極DETEから遠い場合は、ゆっくりした変化を伴う特性VCP1となり、ユーザの指が検出電極DETEに近い場合は、すばやい変化を伴う特性VCP2となる。ユーザの指が検出電極DETEに近い場合に、遠い場合に比べて、Vcの低下率が大きいのは、容量Ccの値が指の容量により増加されたからである。
比較器COMPは、スイッチSW2,SW3が繰り返してオンオフするのに同期して、電圧Vrをスレッシュホールド電圧Vrefと比較する。そしてVr>Vrefのときは、比較器COMPは、出力パルスを得る。しかし比較器COMPは、Vr<Vrefになると出力パルスを停止する。
比較器COMPの出力パルスは、図示しない計測回路或いは計測アプリケーションにより監視される。つまり、容量Ccに対する1回の充電の後、上記したスイッチSW2,SW3による短期間の繰り返し放電が実行され、電圧Vrの値が繰り返し計測される。このとき、比較器COMPの出力が得られる期間(MP1或いはMP2)が計測されてもよいし、比較器COMPの出力パルス数(容量Ccの充電後からVr<Vthになるまでのパルス数)が計測されてもよい。
ユーザの指が検出電極DETEから遠い場合は、期間が長く、ユーザの指が検出電極DETEに近い場合は、期間が短い。または、ユーザの指が検出電極DETEから遠い場合は、比較器COMPの出力パルス数が多く、ユーザの指が検出電極DETEに近い場合は、比較器COMPの出力パルス数が少ない。
よって、タッチパネルの平面に対する指の近接度を検出パルスのレベルで判断することができる。また、同時に検出電極が2次元的(マトリックス)に配列されることにより、タッチパネルの平面上の指の2次元上の位置を検出することができる。
なお、上記のようにユーザの指が検出電極DETEに影響しているか否かが検出されるが、その検出時間は、例えば数百μs乃至数msオーダーである。
<ミューチャル(Mutual)検出方式>
図8は、第1の実施の形態のタッチ検出機能付き表示装置DSPのミューチャル検出方式の代表的な基本構成を示す図である。共通電極COMEと検知電極DETEとが利用される。共通電極COMEは、複数のストライプ状共通電極Come1,Come2,Come3・・・・を含む。この複数のストライプ状共通電極Come1,Come2,Come3・・・・が走査(駆動)方向(Y方向またはX方向)に配列されている。
一方、検知電極DETEは、複数のストライプ状検知電極Dete1,Dete2,Dete3,・・・・(ストライプ状共通電極よりも細い)を含む。この複数のストライプ状検知電極Dete1,Dete2,Dete3,・・・・は、ストライプ状共通電極Come1,Come2,Come3・・・・と直交する方向(X方向またはY方向)に配列されている。
共通電極COMEと検知電極DETEは、間隔を置いて配置される。このために、複数のストライプ状共通電極Come1,Come2,Come3・・・・と、複数のストライプ状検知電極Dete1,Dete2,Dete3,・・・・との間には、基本的に容量Ccが存在する。
複数のストライプ状共通電極Come1,Come2,Come3・・・・は所定の周期で駆動パルスTSVCOMにより走査される。今、ユーザの指がストライプ状検知電極Dete2に近接して存在するものとする。すると、ストライプ状共通電極Come2に駆動パルスTSVCOMが供給されたときに、ストライプ状検知電極Dete2からは、他のストライプ状検知電極から得られるパルスよりもレベルの低いパルスが得られる。これは、指により容量Cxが生じ、これが容量Ccに加えられるからである。ミューチャル検出では、この検出レベルの低いパルスを、ポジションDETEの検出パルスとして取り扱うことができる。
上記の容量Cxは、ユーザの指が検知電極DETEに近い場合と、遠い場合とで異なる。このために検出パルスのレベルもユーザの指が検知電極DETEに近い場合と、遠い場合とで異なる。よって、タッチパネルの平面に対する指の近接度を検出パルスのレベルで判断することができる。勿論、駆動パルスTSVCOMによる電極駆動タイミングと、検出パルスの出力タイミングにより、タッチパネルの平面上の指の2次元上の位置を検出することができる。
図9は、第1の実施の形態のタッチ検出機能付き表示装置DSPのタッチ駆動と検出動作に関わるタッチ制御装置100の構成を示す図である。
タッチ制御装置100は、共通電極COME、検出電極DETEを駆動するとともに、これらの電極からの信号を処理してタッチ位置情報を取得する。そして、タッチ制御装置100は、取得したタッチ位置情報を、表示パネルPNLの外部に設けられたホスト処理部HOSTに出力する。
タッチ制御装置100と共通電極COME、検出電極DETEとは信号線で接続され、タッチ制御装置100は、共通電極COME、検出電極DETEとの間で信号を授受することによりセルフ検出、ミューチャル検出動作を制御して、タッチ位置情報を与える信号を受信する。セルフ検出時は特に限定するものではないが、図3、図4、図5に示したように検出電極DETEを駆動し、検出電極DETEの電圧をモニタすることで外部近接物体の有無を検出する。また、共通電極COMEを同様に駆動してセルフ検出を行うことも可能である。ミューチュアル検出時は共通電極COMEを駆動し、検出電極DETEの変化をモニタすることにより外部検出物体の有無を検出する。表示動作からタッチ検出動作への切り替えは図示しない、スイッチ等により共通電極COMEを表示動作用回路あるいはタッチ検出用回路との接続の切り替えにより行われる。セルフ検出からミューチュアル検出への切り替えは、例えば、スイッチ等により共通電極COME、検出電極DETEをセルフ検出を行うための回路あるいはミューチュアル検出を行うための回路への接続の切り替えにより行われる。なお、以下の記載では、共通電極COMEは送信電極Tx、検出電極DETEは受信電極Rxと呼ぶことがある。なお、タッチ制御装置100とホスト処理部HOSTとの間は、I2C(Inter-Integrated Circuit)、SPI(Serial Peripheral Interface)などの通信方式により情報の授受が行われる。
タッチ制御装置100は、コントローラ(μCOM)21、タッチドライバ(TP-IC)22、TXセレクタ(Tx-Selector)23、及びセルフスイッチ(Self-SW)24を備えている。
タッチドライバ(TP-IC)22は、タッチ駆動信号を生成して出力するとともに、共通電極COME、検出電極DETEからタッチ検知信号を入力する。TXセレクタ(Tx-Selector)23は、ミューチャル検出モードにおいて、タッチ駆動信号の送信先のストライプ状共通電極Come1,Come2,Come3・・・・を選択する。セルフスイッチ(Self-SW)24は、セルフ検出とミューチャル検出とで信号の経路を切り替える。セルフスイッチ(Self-SW)24は、セルフ検出時に、タッチドライバ(TP-IC)22とストライプ状共通電極Come1,Come2,Come3・・・・との送受信信号のインターフェースとして動作する。セルフスイッチ(Self-SW)24は、ミューチャル検出時に、タッチドライバ(TP-IC)22からの駆動信号をストライプ状共通電極Come1,Come2,Come3・・・に供給するインターフェースとして動作する。コントローラ(μCOM)21は、タッチ制御装置100の動作を統括して制御する。
図10は、第1の実施の形態のタッチ検出機能付き表示装置DSPのタッチ制御装置100の構成を詳細に説明するための図である。なお、既に説明した部分については適宜その説明を省略する。
コントローラ(μCOM)21からは、セルフ制御信号(Self-Control)31がセルフスイッチ24に出力され、送信電極制御信号(Tx-Control)32がTXセレクタ(Tx-Selector)23に出力され、垂直同期信号(TSVD)33がタッチドライバ(TP-IC)22に出力され、タッチデータ信号(TP-DATA)40がホスト処理部HOSTに出力されている。
そして、タッチドライバ(TP-IC)22とセルフスイッチ24との間で、複数の送信電極セルフ信号(Tx−Self)35が送受信され、タッチドライバ(TP-IC)22からは、タッチデータ信号(TP-DATA)36がコントローラ(μCOM)21に出力され、駆動同期信号(EXVCOM)37がTXセレクタ(Tx-Selector)23に出力されている。さらに、送信電極Tx1、Tx2、・・・は、セルフスイッチ24と電気的に接続し、受信電極Rx1、Rx2、・・・は、タッチドライバ(TP-IC)22と電気的に接続している。
セルフスイッチ24には、セルフブロック24aとミューチャルブロック24bとが設けられている。送信電極Tx1、Tx2、・・・は、セルフブロック24aとミューチャルブロック24bとに分岐して接続されている。セルフブロック24aでは、複数の送信電極セルフ信号(Tx−Self)35を送受信する信号線が送信電極Tx1、Tx2、・・・とスイッチを介して断続されるように構成されている。ミューチャルブロック24bでは、送信電極Tx1、Tx2、・・・とTXセレクタ23からの複数の信号線とがスイッチを介して断続されるように構成されている。尚、送信電極Tx、受信電極Rxという電極名はミューチュアル検出時の電極名であるが、これらの電極はセルフ検出の電極としても使用されるため、セルフ検出時の説明においても同様の電極名を使用している。ただし、セルフ検出時は、図3、図4、図5での説明のとおり、送信電極Txあるいは受信電極Rxには駆動信号が印加されるとともにその電極の信号の変化を検出している。
続いて、第1の実施の形態に係るタッチ制御装置100のタッチ制御動作について図を参照しつつ説明する。タッチ制御動作は、(1)送信電極Txセルフ検出動作、(2)受信電極Rxセルフ検出動作、(3)スキャン位置判定動作、(4)ミューチャル駆動動作、(5)位置情報出力動作の5つの動作で構成されている。
図11は、第1の実施の形態に係るタッチ制御装置100の送信電極Txセルフ検出動作を説明するための図である。
1フレームが開始されたときは、ステップS01において、コントローラ(μCOM)21は、セルフ制御信号(Self-Control)31をオン状態としてセルフスイッチ24に出力する。これによって、セルフブロック24aのスイッチが動作して、複数の送信電極セルフ信号(Tx−Self)35を送受信する信号線が送信電極Tx1、Tx2、・・・とスイッチを介して接続される。
ステップS02において、コントローラ(μCOM)21は、垂直同期信号(TSVD)33をタッチドライバ(TP-IC)22に出力する。タッチドライバ(TP-IC)22は、垂直同期信号(TSVD)33を受取ると、ステップS03において、送信電極Txを用いたセルフ検出動作を実行する。上述のように、送信電極Tx1、Tx2、・・・とタッチドライバ(TP-IC)22とは電気的に接続されている。従って、タッチドライバ(TP-IC)22は、略同一のタイミングにおいて、並行して送信電極Tx1、Tx2、・・・に対してセルフ検出動作を実行することができる。
ステップS04において、タッチドライバ(TP-IC)22は、セルフ検出動作によって取得したデータからタッチデータ信号(TP-DATA)36を生成してコントローラ(μCOM)21に出力する。図11(2)は、タッチデータ信号(TP-DATA)36を示している。図11(1)に示すように、被検出物は、送信電極Tx3付近に存在している。このため、タッチデータ信号(TP-DATA)36では、送信電極Tx2、3、4の出力データが他の位置のデータと比較して大きい値となっている。
図12は、第1の実施の形態に係るタッチ制御装置100の受信電極Rxセルフ検出動作を説明するための図である。
上述の送信電極Txセルフ検出動作に続いて、ステップS11において、コントローラ(μCOM)21は、セルフ制御信号(Self-Control)31のオン状態を継続する。これは、ミューチャル検出動作を防止するためである。ステップS12において、タッチドライバ(TP-IC)22は、受信電極Rxを用いたセルフ検出動作を実行する。上述のように、受信電極Rx1、Rx2、・・・とタッチドライバ(TP-IC)22とは電気的に接続されている。従って、タッチドライバ(TP-IC)22は、略同一のタイミングにおいて、並行して受信電極Rx1、Rx2、・・・に対してセルフ検出動作を実行することができる。
ステップS13において、タッチドライバ(TP-IC)22は、セルフ検出動作によって取得したデータからタッチデータ信号(TP-DATA)36を生成してコントローラ(μCOM)21に出力する。図12(2)は、タッチデータ信号(TP-DATA)36を示している。図12(1)に示すように、被検出物は、受信電極Rx2付近に存在している。このため、タッチデータ信号(TP-DATA)36では、受信電極Rx1〜Rx4の出力データが他の位置のデータと比較して大きい値となっている。
図13は、第1の実施の形態に係るタッチ制御装置100のスキャン位置判定動作を説明するための図である。
コントローラ(μCOM)21は、送信電極Txセルフ検出動作でタッチドライバ(TP-IC)22から送信されたタッチデータ信号(TP-DATA)36を用いてスキャン位置判定動作を実行する。コントローラ(μCOM)21は、しきい値(ここでは20)以上の値となっている送信電極Txを抽出する。図13に示す例では、送信電極Tx2、Tx3、Tx4がスキャン対象となる電極であるとして判定される。
図14は、第1の実施の形態に係るタッチ制御装置100のミューチャル駆動動作を説明するための図である。
ステップS21において、コントローラ(μCOM)21は、セルフ制御信号(Self-Control)31をオフ状態としてセルフスイッチ24に出力する。これによって、セルフブロック24aのスイッチはオフとなる。一方、ミューチャルブロック24bでは、送信電極Tx1、Tx2、・・・とTXセレクタ23からの複数の信号線とがスイッチを介して接続される。
ステップS22において、コントローラ(μCOM)21は、送信電極Tx2を指定した送信電極制御信号(Tx-Control)32をTXセレクタ(Tx-Selector)23に出力する。これによって、TXセレクタ(Tx-Selector)23は、入力端子と送信電極Tx2への出力端子とを接続する。ステップS23において、タッチドライバ(TP-IC)22は、駆動同期信号(EXVCOM)37をTXセレクタ23に出力する。この結果、送信電極Tx2には駆動同期信号(EXVCOM)37が入力される。ステップS24において、タッチドライバ(TP-IC)22は、受信電極Rx1、Rx2、・・・からの信号を取得してミューチャル検出を実行する。そして、ステップS25において、タッチドライバ(TP-IC)22は、ミューチャル検出動作によって取得したデータからタッチデータ信号(TP-DATA)36を生成してコントローラ(μCOM)21に出力する。
これ以降、スキャン対象となる位置として判定された送信電極Tx3、Tx4について、上述のステップS22〜ステップS25の動作を繰り返して実行する。この動作によって、部分ミューチャル検出駆動が実行される。
部分ミューチャル検出駆動が終了したときは、ステップS30において、コントローラ(μCOM)21は、タッチドライバ(TP-IC)22から送信されたタッチデータ信号(TP-DATA)36に基づいて、新たなタッチデータ信号(TP-DATA)40を生成してホスト処理部HOSTに出力する。
図15は、第1の実施の形態に係るタッチ制御装置100の位置情報出力動作を説明するための図である。
図15(1)には、部分ミューチャル駆動によってコントローラ(μCOM)21が受信したタッチデータ信号(TP-DATA)36に基づいて、送信電極Tx2〜Tx4について取得した受信電極Rx1〜Rx8からの信号強度が平面図として示されている。図中、黒い丸で表した部分は、信号強度の強いことを表している。コントローラ(μCOM)21は、このようにして得られた信号の内から検出物を含む一部の領域を抽出する。
上述のように、図12のステップS13において、コントローラ(μCOM)21は受信電極Rxセルフ検出動作によって取得したタッチデータ信号(TP-DATA)36を受信している。コントローラ(μCOM)21は、このタッチデータ信号(TP-DATA)36からしきい値(ここでは20)以上の値となっている受信電極Rxを抽出する。図15(2)に示す例では、受信電極Rx1、Rx2、Rx3、Rx4が抽出される。コントローラ(μCOM)21は、図15(1)に示す、破線で囲まれた領域のデータ(送信電極Tx2〜Tx4について取得した受信電極Rx1〜Rx4のデータ)を、新たなタッチデータ信号(TP-DATA)40として生成してホスト処理部HOSTに出力する。
図16は、第1の実施の形態に係るタッチ制御装置100のタッチ制御動作を説明するためのタイムチャートである。
時刻T1において垂直同期信号(TSVD)33が入力されると、タッチドライバ(TP-IC)22は、送信電極Txセルフ検出動作を実行する。続いて時刻T2においてタッチドライバ(TP-IC)22は、受信電極Rxセルフ検出動作を実行する。これらの検出データは、コントローラ(μCOM)21に送信される。時刻T3において、コントローラ(μCOM)21は、送信電極Txセルフ検出動作での検出データに基づいてスキャン対象となる送信電極Txを判断する。
時刻T4において、コントローラ(μCOM)21とタッチドライバ(TP-IC)22とは、協働して部分ミューチャル検出動作を実行する。時刻T5において、コントローラ(μCOM)21は、受信電極Rxセルフ検出動作の検出データに基づいて、部分ミューチャル検出動作で得られたデータの一部を抽出して、ホスト処理部HOSTに出力する。
なお、ホスト処理部HOSTに出力するデータは、検出した電圧信号データ(生データ:Row Data)とすることができる。この際、一部のデータであることを表す範囲のデータを付加する。範囲のデータとしては、送信電極Txの開始と終了の範囲(例えば、Tx2、Tx4)、受信電極Rxの開始と終了の範囲(例えば、Rx1、Rx4)を指定することができる。また、ホスト処理部HOSTに出力するデータには、上述のタッチデータ以外にタッチドライバ(TP-IC)22の制御状態を表すデータ、表示装置への表示制御状態を表すデータなどが含まれていても良い。
以上説明した第1の実施の形態によれば、被検出物が存在する範囲を判断し、その範囲のデータをホスト処理部HOSTに出力するため、従来方法(タッチセンサ全体のデータをホスト処理部HOSTに出力する)に比してデータ転送時間を含むタッチ処理時間を短縮することができる。
また、送信電極Txセルフ検出動作に基づいて部分ミューチャル駆動動作を実行して、被検出物が存在する範囲の情報を取得するため、情報の取得に要する時間を短縮することができる。
また、受信電極Rxセルフ検出動作で得られたデータを用いて、ホスト処理部HOSTに出力するデータ量を低減するため、処理時間を短縮することができる。
更に、上述の送信電極Txセルフ検出動作、及び受信電極Rxセルフ検出動作は、略同一のタイミングで対象とする電極に駆動信号を供給して検出するため、逐次に(シーケンシャルに)電極に駆動信号を供給して検出する場合に比して処理時間を短縮することができる。
ここで、送信電極Txセルフ検出動作、及び受信電極Rxセルフ検出動作で駆動する送信電極Tx及び受信電極Rxは、ミューチャル駆動動作で駆動する送信電極Tx及び受信電極Rxを間引いた電極とすることができる。例えば、n本毎の電極をセルフ検出動作で駆動する電極とすることができる。これによって、上述の処理時間を更に短縮することができる。
[第1の実施の形態の第1のバリエーション]
第1の実施の形態の第1のバリエーションとして、被検出物の位置が2ヶ所であった場合のタッチ制御装置100のタッチ制御動作について説明する。タッチ制御動作のうち、(1)送信電極Txセルフ検出動作、(2)受信電極Rxセルフ検出動作は第1の実施の形態と同様である。なお、第1の実施の形態と同一の部位には同一の符号を付してその詳細の説明は省略する。
図17は、第1の実施の形態の第1のバリエーションに係るタッチ制御装置100のスキャン位置判定動作を説明するための図である。
図17(1)に示すように、被検出物が2ヶ所(送信電極T1〜T2の位置、及び送信電極T5〜T7の位置)に存在している。このとき送信電極Txセルフ検出動作によって図17(2)に示す出力データが得られる。この出力データのうち閾値(ここでは20)以上の値となっている部位を特定する。この結果、送信電極Tx1〜Tx2、Tx5〜Tx7が抽出される。従って、図17(3)に示すように、送信電極Tx1〜Tx2を対象とした部分ミューチャル駆動動作と、送信電極Tx5〜Tx7を対象とした部分ミューチャル駆動動作とを実行する。
なお、被検出物の位置は2ヶ所に限られず、2ヶ所以上であっても同様に処理することができる。即ち、送信電極Txセルフ検出動作を実行して、得られた送信電極Txごとの検出データから、所定の閾値以上の値をもつ連続した送信電極Txのグループを抽出し、それぞれのグループの送信電極Txを対象とした部分ミューチャル駆動動作を実行することができる。
図18は、第1の実施の形態の第1のバリエーションに係るタッチ制御装置100のタッチ制御動作を示すタイムチャートである。
時刻T1において垂直同期信号(TSVD)33が入力されると、タッチドライバ(TP-IC)22は、送信電極Txセルフ検出動作を実行する。続いて時刻T2においてタッチドライバ(TP-IC)22は、受信電極Rxセルフ検出動作を実行する。これらの検出データは、コントローラ(μCOM)21に送信される。時刻T3において、コントローラ(μCOM)21は、送信電極Txセルフ検出動作の検出データに基づいて、スキャン対象となる送信電極Txを複数のグループに分類する。
そしてコントローラ(μCOM)21は、最初にスキャン対象とするグループに属する送信電極Txを判断する。時刻T4において、コントローラ(μCOM)21とタッチドライバ(TP-IC)22とは、協働して部分ミューチャル検出動作を実行する。時刻T5において、コントローラ(μCOM)21は、受信電極Rxセルフ検出動作の検出データに基づいて、部分ミューチャル検出動作で得られたデータの一部を抽出して、ホスト処理部HOSTに出力する。なお、データの一部抽出に際しては、受信電極Rxセルフ検出動作によって得られた検出データから被検出物の候補位置を複数抽出し、その候補位置について部分ミューチャル検出動作で得られたデータを調べることで抽出すべきデータの位置を特定することができる。
続いて時刻T6において、コントローラ(μCOM)21は、次にスキャン対象とするグループに属する送信電極Txを判断する。時刻T7において、コントローラ(μCOM)21とタッチドライバ(TP-IC)22とは、協働して部分ミューチャル検出動作を実行する。時刻T8において、コントローラ(μCOM)21は、受信電極Rxセルフ検出動作の検出データに基づいて、部分ミューチャル検出動作で得られたデータの一部を抽出して、ホスト処理部HOSTに出力する。なお、データの一部抽出に際しては、受信電極Rxセルフ検出動作によって得られた検出データから被検出物の候補位置を複数抽出し、その候補位置について部分ミューチャル検出動作で得られたデータを調べることで抽出すべきデータの位置を特定することができる。
以上説明した第1の実施の形態の第1のバリエーションによれば、複数の被検出物の位置を検出する場合であっても、従来方法(タッチセンサ全体のデータをホスト処理部HOSTに出力する)に比してデータ転送時間を含むタッチ処理時間を短縮することができる。
[第1の実施の形態の第2のバリエーション]
第1の実施の形態の第2のバリエーションでは、セルフ検出動作を実行する時間帯が異なっている。なお、第1の実施の形態と同一の部位には同一の符号を付してその詳細の説明は省略する。
第1の実施の形態では、例えば、図16に示すように送信電極Txセルフ検出動作と受信電極Rxセルフ検出動作とを異なる時間帯で実施した。これに対して第2のバリエーションでは、これらのセルフ検出動作を同じ時間帯で独立して動作させる。セルフ検出動作は、送信電極Txと受信電極Rxとが同期して動作する必要が無い。従って、それぞれの電極に対して独立に駆動信号を与えることができるため、タッチドライバ(TP-IC)22がタイムシェアリングによって実行することが可能である。
以上説明した第1の実施の形態の第2のバリエーションによれば、送信電極Txセルフ検出動作と受信電極Rxセルフ検出動作とに要する時間を更に短縮することができる。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態では部分ミューチャル検出動作の方式が第1の実施の形態と異なっている。第1の実施の形態と同一の部位には同一の符号を付してその詳細の説明は省略する。
図14のステップS21において、コントローラ(μCOM)21は、セルフ制御信号(Self-Control)31をオフ状態としてセルフスイッチ24に出力する。これによって、セルフブロック24aのスイッチはオフとなる。一方、ミューチャルブロック24bでは、送信電極Tx1、Tx2、・・・とTXセレクタ23からの複数の信号線とがスイッチを介して接続される。
ステップS22において、コントローラ(μCOM)21は、送信電極Tx2を指定した送信電極制御信号(Tx-Control)32をTXセレクタ(Tx-Selector)23に出力する。これによって、TXセレクタ(Tx-Selector)23は、入力端子と送信電極Tx2への出力端子とを接続する。ステップS23において、タッチドライバ(TP-IC)22は、駆動同期信号(EXVCOM)37をTXセレクタ23に出力する。この結果、送信電極Tx2には駆動同期信号(EXVCOM)37が入力される。
ここで、図12のステップS13において、コントローラ(μCOM)21は受信電極Rxセルフ検出動作によって取得したタッチデータ信号(TP-DATA)36を受信している。コントローラ(μCOM)21は、このタッチデータ信号(TP-DATA)36からしきい値(ここでは20)以上の値となっている受信電極Rxを抽出する。図15(2)に示す例では、受信電極Rx1、Rx2、Rx3、Rx4が抽出される。コントローラ(μCOM)21は、抽出した受信電極Rx1、Rx2、Rx3、Rx4をタッチドライバ(TP-IC)22に指示する。
ステップS24において、タッチドライバ(TP-IC)22は、コントローラ(μCOM)21から指定された受信電極Rx1、Rx2、Rx3、Rx4からの信号を取得する部分ミューチャル検出を実行する。そして、タッチドライバ(TP-IC)22は、ミューチャル検出動作によって取得したデータから検出したタッチデータ信号(TP-DATA)36をコントローラ(μCOM)21に出力する。
これ以降、スキャン対象となる電極であるとして判定された送信電極Tx3、Tx4について、上述のステップS22〜ステップS25の動作を繰り返して実行する。この動作によって、部分ミューチャル検出駆動が実行される。
以上説明した第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果に加え、部分ミューチャル検出動作の時間を短縮することができる。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態では受信電極Rxセルフ検出動作を実施しない点が第1の実施の形態と異なっている。第1の実施の形態と同一の部位には同一の符号を付してその詳細の説明は省略する。
第3の実施の形態では、タッチ制御動作は、(1)送信電極Txセルフ検出動作、(2)スキャン位置判定動作、(3)ミューチャル駆動動作、(4)位置情報出力動作の4つの動作で構成されている。(1)送信電極Txセルフ検出動作、(2)スキャン位置判定動作、(3)ミューチャル駆動動作は、第1の実施の形態と同様であるのでその詳細の説明は省略する。
図15(1)には、部分ミューチャル駆動によってコントローラ(μCOM)21が受信したタッチデータ信号(TP-DATA)36に基づいて、送信電極Tx2〜Tx4について取得した受信電極Rx1〜Rx8からの信号強度が平面図として示されている。図中、黒い丸で表した部分は、信号強度の強いことを表している。コントローラ(μCOM)21は、このようにして得られた信号の内から検出物を含む一部の領域を抽出する。
上述のように、図14のステップS25において、コントローラ(μCOM)21は部分ミューチャル駆動動作によって取得したタッチデータ信号(TP-DATA)36を受信している。コントローラ(μCOM)21は、このタッチデータ信号(TP-DATA)36からしきい値(ここでは20)以上の値となっている受信電極Rxを抽出する。本実施の形態では、受信電極Rx1、Rx2、Rx3、Rx4が抽出される。コントローラ(μCOM)21は、図15(1)に示す、破線で囲まれた領域のデータを、新たなタッチデータ信号(TP-DATA)40として生成してホスト処理部HOSTに出力する。
以上説明した第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果に加え、受信電極Rxセルフ検出動作の時間を削除することができる。
[第4の実施の形態]
第4の実施の形態では、第1の実施の形態〜第3の実施の形態において説明した送信電極Txセルフ検出動作と受信電極Rxセルフ検出動作とを入れ替えて構成している。従って、部分ミューチャル検出動作における送信電極Txと受信電極Rxとの駆動方法も入れ替えて構成している。
例えば、図16のタッチ制御装置100のタッチ制御動作を説明するためのタイムチャートを参照して説明すると、第4の実施の形態では、図16の順序と異なり、最初に受信電極Rxセルフ検出動作を実行し、次に送信電極Txセルフ検出動作を実行する。これらの検出データは、コントローラ(μCOM)21に送信される。時刻T3において、コントローラ(μCOM)21は、受信電極Rxセルフ検出動作での検出データに基づいてスキャン対象となる受信電極Rxを判断する。
時刻T4において、コントローラ(μCOM)21とタッチドライバ(TP-IC)22とは、協働して部分ミューチャル検出動作を実行する。第4の実施の形態の部分ミューチャル検出動作では、タッチドライバ(TP-IC)22は、全ての送信電極Tx1、Tx2、・・・、Tx8に対して駆動同期信号(EXVCOM)37を入力し、スキャン対象となる一部の受信電極Rxからの信号を取得する。時刻T5において、コントローラ(μCOM)21は、送信電極Txセルフ検出動作の検出データに基づいて、部分ミューチャル検出動作で得られたデータの一部を抽出して、ホスト処理部HOSTに出力する。
上述のタッチ制御動作を、図10に示すタッチ制御装置100の構成を参照して説明する。受信電極Rx1、Rx2、・・・とタッチドライバ(TP-IC)22とは電気的に接続されている。従って、タッチドライバ(TP-IC)22は、略同一のタイミングにおいて、並行して受信電極Rx1、Rx2、・・・に対してセルフ検出動作を実行する。また、送信電極Tx1、Tx2、・・・とタッチドライバ(TP-IC)22とはセルフスイッチ24を介して電気的に接続されている。従って、タッチドライバ(TP-IC)22は、略同一のタイミングにおいて、並行して送信電極Tx1、Tx2、・・・に対してセルフ検出動作を実行することができる。
従って、第4の実施の形態においても、図10に示す構成のタッチ制御装置100を用いてタッチ制御動作を実行することができる。
なお、図18に示す複数の被検出物の位置を検出する方法においても、送信電極Txセルフ検出動作と受信電極Rxセルフ検出動作とを入れ替えている。従って、部分ミューチャル検出動作における送信電極Txと受信電極Rxとの駆動方法が入れ替わっている。しかし、この形態においても、上述と同様の効果を得ることができる。
なお、上述の各実施の形態では、Rxセルフ検出動作はタッチドライバ(TP−IC)と検出電極DETEとの間の信号の送受信を行う形態について説明したが、セルフスイッチ(Self−SW)内にタッチドライバ(TP−IC)と検出電極DETEとの接続を切り替えるスイッチを設けて、Txセルフ検出と同様にセルフスイッチ(Self−SW)を介して信号の送受信を行うような構成にすることも可能である。
また、TXセレクタ23に、コントローラ21から指定された1つの受信電極Rxに駆動同期信号(EXVCOM)37を供給するように信号接続を切替える回路を設けることも可能である。
なお、上述の各実施の形態では、インセルタイプのタッチ制御装置について説明したが、アウトセルタイプのタッチ制御装置についても適用できることは明らかである。この場合は、タッチドライバ(TP-IC)22に代わるコントローラ(例えば、CPU:Central Processing Unit)がタッチ駆動動作を制御する構成である。アウトセルタイプのタッチ制御装置の場合は、表示駆動期間との関係での時間的な制約は少ないがタッチ処理時間を短縮できるため、タッチ精度の高いタッチ制御装置を得ることができる。
なお、本発明は、実施の形態に記載のパネル構造に限定されない。
実施の形態では、IPS(In−Plane Switching)モード、FFS(Fringe−Field Switching)モードなどの横電界方式の液晶を使用したパネルを例としたが、この形態に限定されずTN(Twisted Nematic)モード、OCB(Optically Compensated Bend)モードなどの縦電界方式の液晶を使用したパネルについても適用することができる。
また、実施の形態では、タッチ検出機能付き表示装置として、いわゆるインセルタイプの表示装置を例としたが、表示装置の表示面上にタッチパネルを形成した、いわゆるオンセルタイプの表示装置についても適用することができる。
本発明の実施の形態として上述した表示装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての表示装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。例えば、上述の各実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除もしくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
また、本実施形態において述べた態様によりもたらされる他の作用効果について本明細書記載から明らかなもの、又は当業者において適宜想到し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
DSP…タッチ検出機能付き表示装置、PNL…表示パネル、COME…共通電極、DETE…検知電極、HOST…ホスト処理部、Tx…送信電極、Rx…受信電極、21…コントローラ、22…タッチドライバ、23…TXセレクタ、24…セルフスイッチ、24a…セルフブロック、24b…ミューチャルブロック、100…タッチ制御装置。

Claims (11)

  1. 一方向に延伸するように並べて設けられた複数の第1電極と、前記第1電極が延伸する方向と交差する方向に延伸するように配置された複数の第2電極と、を有するタッチセンサを駆動して、前記タッチセンサ上の被検出物の位置を表すデータを収集して外部に出力するタッチ制御装置のタッチ制御方法において、
    前記第1電極をセルフ検出方式で駆動して前記被検出物を感知する少なくとも一つの前記第1電極を特定し、
    前記特定した第1電極と前記第2電極とを部分ミューチャル検出方式で駆動して前記タッチセンサ上の前記被検出物の位置を表すデータを収集する
    タッチ制御方法。
  2. 前記第2電極をセルフ検出方式で駆動して前記被検出物を感知する少なくとも一つの前記第2電極を特定し、
    前記部分ミューチャル検出方式で収集した前記データの内、前記特定した第2電極と対応する一部のデータを抽出し、
    前記抽出した前記一部のデータを外部に出力する
    請求項1に記載のタッチ制御方法。
  3. 前記セルフ検出方式による前記第1電極の駆動と、前記セルフ検出方式による前記第2電極の駆動と、を異なる時間帯で実行する請求項2に記載のタッチ制御方法。
  4. 前記セルフ検出方式による前記第1電極の駆動と、前記セルフ検出方式による前記第2電極の駆動と、を同じ時間帯で実行する請求項2に記載のタッチ制御方法。
  5. 前記外部に出力する前記一部のデータは、前記部分ミューチャル検出方式で取得した生データと、前記一部のデータであることを表す範囲データとを含み、
    前記範囲データは、前記生データを与える前記第1電極及び前記第2電極を特定する情報を含む請求項2に記載のタッチ制御方法。
  6. 前記第1電極をセルフ検出方式で駆動して得られた前記第1電極ごとの検出データから前記被検出物を感知する複数の第1電極群を特定し、
    前記特定した第1電極群ごとに、当該第1電極群に含まれる第1電極と前記第2電極とを部分ミューチャル検出方式で駆動して、前記タッチセンサ上の前記被検出物の位置を表すデータを収集する請求項2に記載のタッチ制御方法。
  7. 前記第2電極をセルフ検出方式で駆動して前記被検出物を感知する少なくとも一つの前記第2電極を特定し、
    前記特定した第1電極と前記特定した第2電極とを部分ミューチャル検出方式で駆動し、
    前記タッチセンサ上の前記被検出物の位置を表すデータを収集する請求項1に記載のタッチ制御方法。
  8. 一方向に延伸するように並べて設けられた複数の第1電極と、前記第1電極が延伸する方向と交差する方向に延伸するように配置された複数の第2電極と、を有するタッチセンサを駆動して、前記タッチセンサ上の被検出物の位置を表すデータを収集して外部に出力するタッチ制御装置において、
    前記タッチ制御装置を統括して制御するコントローラと、
    前記第1電極及び第2電極と電気的に接続されてセルフ検出方式及び部分ミューチャル検出方式を実行して前記タッチセンサ上の前記被検出物の位置を表すデータを収集して前記コントローラに出力するタッチドライバと、
    前記第1電極及び第2電極を前記部分ミューチャル検出方式で駆動する際、前記タッチドライバからの駆動同期信号を前記コントローラから指定された一つの前記第1電極に供給するように信号接続を切り替えるセレクタと、
    前記第1電極をセルフ検出方式で駆動する際、前記第1電極と前記タッチドライバとを信号接続するように切り替え、前記第1電極及び第2電極を前記部分ミューチャル検出方式で駆動する際、前記セレクタからの駆動同期信号が前記一つの第1電極に供給されるように信号接続を切り替えるセルフスイッチと
    を備えるタッチ制御装置。
  9. 前記コントローラは、所定のタイミングにおいて、前記セルフスイッチ及び前記セレクタに対して前記信号接続を切り替えさせる信号を出力する請求項8に記載のタッチ制御装置。
  10. 請求項8または9に記載のタッチ制御装置と、
    映像信号及び表示駆動信号に基づいて表示を行う表示画素と
    を備えるタッチ検出機能付き表示装置。
  11. 前記タッチ制御装置は、インセルタイプである請求項10に記載のタッチ検出機能付き表示装置。
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