JP2016129453A - 間接活線工事用絶縁ヤットコ - Google Patents
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Abstract
【課題】把持爪が互いに閉じる方位角度を容易に可変できる間接活線工事用絶縁ヤットコを提供する。【解決手段】絶縁操作棒10は、操作棒1と把持工具2を備える。把持工具は、固定腕1aと可動腕1bを備える。また、固定腕とスライド自在な第1円弧腕11と、可動腕とスライド自在な第2円弧腕12を備える。固定腕は、終端部に回動軸1cを有し、回動軸から一方の方向に劣弧状に湾曲している。可動腕は、中間部が回動軸と回動自在に連結し、回動軸から他方の方向に劣弧状に湾曲している。固定腕は、第1把持爪11aが操作棒と略平行に延びる方向を基準として、第1円弧腕の方位角度を可変できるように、第1係止手段13に係止される複数の係止穴1hを有する。可動腕は、第1把持爪と第2把持爪12aが近接した状態で、第2把持爪が第1把持爪に追従できるように、第2係止手段14に係止される複数の係止穴を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、間接活線工事用絶縁ヤットコに関する。特に、絶縁操作棒の先端部に設けた一対の開閉する把持腕から突出した把持爪が互いに閉じる方位角度を絶縁操作棒が延びる方向を基準として容易に可変できる間接活線工事用絶縁ヤットコの構造に関する。
高圧配電線を無停電で配電工事を行う活線作業には、直接活線工法と間接活線工法の二通りがある。直接活線工法は、作業者が高圧ゴム手袋などの保護具を着用して、通電中の高圧配電線に直接触れて配電工事を行う。一方、間接活線工法は、作業者が絶縁操作棒(ホットスティック)などを用いて、通電中の高圧配電線に直接触れることなく配電工事を行うことができる。
一般に、絶縁操作棒は、長尺の操作棒とこの操作棒の先端部に取り付けた配電作業用工具(以下、先端工具という)で構成している。そして、絶縁操作棒は、高圧配電線を把持、又は切断するなど、作業目的に対応して、先端工具を交換できるように構成している。
このような遠隔に配置された高圧配電線を把持する絶縁操作棒としては、絶縁操作棒の先端部に設けた一対の把持腕を手許の操作で開閉できる遠隔把持用絶縁操作棒、いわゆる「絶縁ヤットコ」が知られている。この絶縁ヤットコを用いて、電線を把持する作業の他に、電線に防護管を被せる作業、又は電柱に営巣されたカラスの巣を除去する作業などが実施されている。
図12は、従来技術による間接活線工事用絶縁ヤットコの正面図である。図13は、図12に示した間接活線工事用絶縁ヤットコの先端部を拡大した正面図である。図14は、図13の左側面図である。
図15は、図12に示した間接活線工事用絶縁ヤットコの先端部の正面図であり、図15(A)は、一対の把持爪が略真上を向かって閉じた状態図、図15(B)は、一対の把持爪が所定の方位角度で斜め方向を向かって閉じた状態図、図15(C)は、一対の把持爪が略水平方向を向かって閉じた状態図である。
図12を参照すると、従来技術による間接活線工事用絶縁ヤットコ(以下、絶縁操作棒という)9は、長尺の操作棒91と把持工具92で構成している。又、絶縁操作棒9は、作動棒93を備えている。把持工具92は、操作棒91の先端部に取り付けられている。
図12又は図13を参照すると、把持工具92は、開閉する一対の湾曲した把持腕9a・9bで構成している。そして、一方の把持腕9aは、基端部が固定された固定腕であり、他方の把持腕9bは、一方の把持腕9aの基端部に設けた回動軸9cを中心に回動する可動腕となっている。
図12を参照すると、操作棒91は、その手許部に操作レバー94を配置している。作動棒93は、操作棒91に沿って配置されている。作動棒93の先端部は、他方の把持腕9bに回動自在に連結している。一方、作動棒93の基端部は、操作レバー94を連結している。
図12を参照して、操作レバー94を操作すると、一方の把持腕9aに対して、他方の把持腕9bを開閉できる。絶縁操作棒9は、操作棒91及び作動棒93の中間部が絶縁性を有するプラスチックパイプなどで構成され、間接活線工法に好適なように、絶縁性を確保している。
図12を参照して、操作レバー94を握って、操作レバー94を操作棒91に近づけると、一方の把持腕9aに対して、他方の把持腕9bを閉じることができる。操作レバー94を解放すると、操作レバー94に連結したばね(図示せず)の力で、一方の把持腕9aに対して、他方の把持腕9bを開くことができる。図12又は図13は、一方の把持腕9aに対して、他方の把持腕9bが最大に開いた状態を示している。
図13又は図14を参照して、一方の把持腕9aは、先細り状の把持爪91aを突出している。把持爪91aは、把持面90aを形成している。把持面90aは、回動軸9cの回転中心から遠心方向に沿って略平行に形成されている。同様に、他方の把持腕9bは、先細り状の把持爪91bを突出している。把持爪91bは、把持面90bを形成している。把持面90bは、把持面90aと所定の開角を設けて配置されている。図12又は図13を参照して、操作レバー94を握ると、把持面90bを把持面90aに近づけることができる。
図12から図15に示した絶縁操作棒9は、高所に配置された高圧配電線などを一対の把持爪91a・91bで把持できる、いわゆる「絶縁ヤットコ」になっている。
図13又は図14を参照すると、把持工具92は、係止ピン92pを回動軸9cの近傍に取り付けている。一方、作動棒93は、係止ピン93pを先端部側に取り付けている。これらの係止ピン92p・93pは、図示しない引張りコイルばねを内蔵している。引張りコイルばねに抗して摘み部を引き上げると、ロックピン(図示せず)を引き上げることができ、摘み部を解放すると引張りコイルばねに付勢されて、ロックピン(図示せず)を突出できる。
図13又は図15を参照すると、一方の把持腕9aは、把持爪91aと反対側に三つの係止穴92hを開口している。これらの係止穴92hは、係止ピン92pに保持されたロックピンに嵌合できる。
図15(A)に示した状態では、係止ピン92pは、左側の係止穴92hに嵌合しているので、把持爪91aが略真上に向かっている。図15(B)に示した状態では、係止ピン92pは、中央の係止穴92hに嵌合しているので、把持爪91aが所定の方位角度で斜め方向に向かっている。図15(C)に示した状態では、係止ピン92pは、右側の係止穴92hに嵌合しているので、把持爪91aが略水平方向に向かっている。
図15(A)から図15(C)に示したように、把持爪91aは、操作棒91が延びる方向を基準として方位角度を可変できる。一方、把持爪91aの方位角度の変更に伴って、把持爪91bが追従できるように、リンクの長さを変更する必要がある。
図13又は図15を参照すると、他方の把持腕9bと作動棒93とは、リンク部材95で連結されている。リンク部材95には、三つの係止穴95hを開口している。これらの係止穴95hは、係止ピン93pに保持されたロックピンに嵌合できる。
図15(A)に示した状態では、係止ピン93pは、下段の係止穴95hに嵌合しているので、一対の把持爪91a・91bを略真上に向かって閉じることができる。図15(B)に示した状態では、係止ピン93pは、中央の係止穴95hに嵌合しているので、一対の把持爪91a・91bを所定の方位角度で斜め方向に向かって閉じることができる。図15(C)に示した状態では、係止ピン93pは、上段の係止穴95hに嵌合しているので、一対の把持爪91a・91bを略水平方向に向かって閉じることができる。
図15(A)に示した状態では、高圧配電線などを下方から一対の把持爪91a・91bで把持できる。図15(B)に示した状態では、高圧配電線などを斜め方向から一対の把持爪91a・91bで把持できる。図15(C)に示した状態では、高圧配電線などを略水平方向から一対の把持爪91a・91bで把持できる。
例えば、一対の把持腕に対して一対の把持爪の傾斜角度を変更できる間接活線工事用絶縁ヤットコが開示されている(例えば、特許文献1参照)
しかし、特許文献1による間接活線工事用絶縁ヤットコは、一対の把持爪が延びる方向と任意の角度で一対の把持腕と交差できるが、一対の把持爪が閉じる方位角度を任意に設定することは困難である。
図12から図15に示した従来技術による絶縁操作棒9は、一対の把持爪91a・91bが閉じる方位角度を任意に設定できるが、一組の係止ピン92p・93pが離隔して配置されているので、設定変更が容易でないという問題がある。特に、係止ピン93pは、その設定変更の必要性が直観的に判断できないので、設定変更を忘れたまま作業に臨み易いという問題がある。
以上のことから、絶縁操作棒の先端部に設けた一対の開閉する把持腕から突出した把持爪が互いに閉じる方位角度を容易に可変できる間接活線工事用絶縁ヤットコが求められていた。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、絶縁操作棒の先端部に設けた一対の開閉する把持腕から突出した把持爪が互いに閉じる方位角度を容易に可変できる間接活線工事用絶縁ヤットコを提供することを目的とする。
本発明者は、開閉自在な劣弧状の固定腕及び可動腕に一組の円弧腕を着脱自在に取り付けて、固定腕及び可動腕に対して、一組の円弧腕が仮想の円周上を移動できるように構成することで、把持爪が互いに閉じる方位角度を容易に可変できることを見出し、これに基づいて、以下のような新たな間接活線工事用絶縁ヤットコを発明するに至った。
(1)本発明による間接活線工事用絶縁ヤットコは、中間部が絶縁性を有する長尺の操作棒、この操作棒の先端部に取り付けた把持工具、前記操作棒に沿って配置された作動棒、及び前記操作棒の手許部に配置され、前記作動棒を作動させる操作レバーを備える間接活線工事用絶縁ヤットコであって、前記操作棒が延びる方向の終端部に回動軸を有し、この回動軸から一方の方向に劣弧状に湾曲した固定腕と、中間部が前記回動軸と回動自在に連結し、一端部側が前記回動軸から他方の方向に劣弧状に湾曲すると共に、他端側が前記回動軸から一方の方向に延びて、前記作動棒の先端部と回動自在に連結する可動腕と、前記固定腕とスライド自在な劣弧状の案内路を一方の端縁から穿設し、遠心方向に突出した第1把持爪を他端部に形成した第1円弧腕と、前記可動腕とスライド自在な優弧状の案内路を一方の端縁から穿設し、遠心方向に突出した第2把持爪を他端部に形成した第2円弧腕と、前記第1円弧腕の一端部に固定し、前記第1円弧腕の一方の面から前記固定腕を係止自在な第1係止手段と、前記第2円弧腕の一端部に固定し、前記第2円弧腕の一方の面から前記可動腕を係止自在な第2係止手段と、を備え、前記固定腕は、前記第1把持爪が前記操作棒と略平行に延びる方向を基準として、前記第1円弧腕の方位角度を可変できるように、前記第1係止手段に係止される複数の係止穴を有し、前記可動腕は、前記第1把持爪と前記第2把持爪が近接した状態で、前記第2把持爪が前記第1把持爪に追従できるように、前記第2係止手段に係止される複数の係止穴を有する。
(2)前記第1把持爪及び前記第2把持爪は、互いに吸着できる一組の帯板状の磁石をそれらの対向面に備えていることが好ましい。
(3)本発明による間接活線工事用絶縁ヤットコは、中間部が絶縁性を有する長尺の操作棒、この操作棒の先端部に取り付けた把持工具、前記操作棒に沿って配置された作動棒、及び前記操作棒の手許部に配置され、前記作動棒を作動させる操作レバーを備える間接活線工事用絶縁ヤットコであって、前記操作棒が延びる方向の終端部に回動軸を有し、この回動軸から一方の方向に劣弧状に湾曲した固定腕と、中間部が前記回動軸と回動自在に連結し、一端部側が前記回動軸から他方の方向に劣弧状に湾曲すると共に、他端側が前記回動軸から一方の方向に延びて、前記作動棒の先端部と回動自在に連結する可動腕と、前記固定腕とスライド自在な劣弧状の案内路を一方の端縁から穿設し、二股に分岐した一対の分岐爪を他端部から突出した第3円弧腕と、前記可動腕とスライド自在な優弧状の案内路を一方の端縁から穿設し、一対の前記分岐爪の間に導入自在な単一爪を他端部から突出した第4円弧腕と、前記第3円弧腕の一端部に固定し、前記第3円弧腕の一方の面から前記固定腕を係止自在な第3係止手段と、前記第4円弧腕の一端部に固定し、前記第4円弧腕の一方の面から前記可動腕を係止自在な第4係止手段と、を備え、前記固定腕は、一対の前記分岐爪が前記操作棒と略平行に延びる方向を基準として、前記第3円弧腕の方位角度を可変できるように、前記第3係止手段に係止される複数の係止穴を有し、前記可動腕は、一対の前記分岐爪と前記単一爪22aが交差した状態で、前記単一爪が一対の前記分岐爪に追従できるように、前記第4係止手段に係止される複数の係止穴を有する。
本発明による間接活線工事用絶縁ヤットコは、一組の第1係止手段及び第2係止手段を操作することで、一対の第1把持爪及び第2把持爪の方位角度を容易に変更できる。又、本発明による間接活線工事用絶縁ヤットコは、一組の第3係止手段及び第4係止手段を操作することで、一対の分岐爪及び単一爪の方位角度を容易に変更できる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[第1実施形態]
(間接活線工事用絶縁ヤットコの構成)
最初に、本発明の第1実施形態による間接活線工事用絶縁ヤットコの構成を説明する。図1は、本発明の第1実施形態による間接活線工事用絶縁ヤットコの構成を示す正面図であり、一対の第1及び第2把持爪が略真上を向かって閉じた状態図である。
[第1実施形態]
(間接活線工事用絶縁ヤットコの構成)
最初に、本発明の第1実施形態による間接活線工事用絶縁ヤットコの構成を説明する。図1は、本発明の第1実施形態による間接活線工事用絶縁ヤットコの構成を示す正面図であり、一対の第1及び第2把持爪が略真上を向かって閉じた状態図である。
図2は、第1実施形態による間接活線工事用絶縁ヤットコの構成を示す図であり、図2(A)は、間接活線工事用絶縁ヤットコの平面図、図2(B)は、間接活線工事用絶縁ヤットコの左側面図、図2(C)は、間接活線工事用絶縁ヤットコの右側面図である。
図3は、第1実施形態による間接活線工事用絶縁ヤットコの要部を縦断面で示す正面図であり、一対の第1及び第2把持爪が略真上を向かって閉じた状態図である。
図4は、第1実施形態による間接活線工事用絶縁ヤットコに備わる第1係止手段の構成を示す図であり、図4(A)は、第1係止手段の縦断面図、図4(B)は、第1係止手段の横断面図である。
図5は、第1実施形態による間接活線工事用絶縁ヤットコの構成を示す正面図であり、一対の第1及び第2把持爪が所定の方位角度で斜め方向を向かって閉じた状態図である。
図6は、第1実施形態による間接活線工事用絶縁ヤットコの構成を示す正面図であり、一対の第1及び第2把持爪が略水平方向を向かって閉じた状態図である。
図7は、第1実施形態による間接活線工事用絶縁ヤットコの構成を示す正面図であり、図1に示した状態から固定腕に対して可動腕が開いた状態図である。
図8は、第1実施形態による間接活線工事用絶縁ヤットコの全体構成を示す正面図であり、図8(A)は、間接活線工事用絶縁ヤットコの下部構成図、図8(B)は、間接活線工事用絶縁ヤットコの上部構成図である。
なお、従来技術で使用した符号と同じ符号を有する構成品は、その作用を同じとするので、以下説明を省略することがある。
(全体構成)
図1から図3及び図8を参照すると、本発明の第1実施形態による間接活線工事用絶縁ヤットコ(以下、絶縁操作棒という)10は、長尺の操作棒1と把持工具2で構成している。又、絶縁操作棒10は、作動棒3と操作レバー4を備えている。把持工具2は、操作棒1の先端部に取り付けられている。作動棒3は、操作棒1に沿って配置されている。操作レバー4は、操作棒1の手許部に配置されている。そして、操作レバー4は、作動棒3を作動できる。
図1から図3及び図8を参照すると、本発明の第1実施形態による間接活線工事用絶縁ヤットコ(以下、絶縁操作棒という)10は、長尺の操作棒1と把持工具2で構成している。又、絶縁操作棒10は、作動棒3と操作レバー4を備えている。把持工具2は、操作棒1の先端部に取り付けられている。作動棒3は、操作棒1に沿って配置されている。操作レバー4は、操作棒1の手許部に配置されている。そして、操作レバー4は、作動棒3を作動できる。
(固定腕及び可動腕の構成)
図1から図3を参照すると、把持工具2は、固定腕1aと可動腕1bを備えている。固定腕1aは、操作棒1が延びる方向の終端部に回動軸1cを有している。固定腕1aは、回動軸1cから一方の方向に劣弧状に湾曲している。
図1から図3を参照すると、把持工具2は、固定腕1aと可動腕1bを備えている。固定腕1aは、操作棒1が延びる方向の終端部に回動軸1cを有している。固定腕1aは、回動軸1cから一方の方向に劣弧状に湾曲している。
図1から図3を参照すると、可動腕1bは、その中間部が回動軸1cと回動自在に連結している。可動腕1bは、一端部側が回動軸1cから他方の方向に劣弧状に湾曲している。又、可動腕1bは、他端側が回動軸1cから一方の方向に延びている。そして、可動腕1bの末端部は、作動棒3の先端部と回動自在に連結している。
図1から図3及び図8を参照して、操作レバー4を操作すると、固定腕1aに対して、可動腕1bを開閉できる。絶縁操作棒10は、操作棒1及び作動棒3の中間部が絶縁性を有するプラスチックパイプなどで構成され、間接活線工法に好適なように、絶縁性を確保している。
図8を参照して、操作レバー4を握って、操作レバー4を操作棒1に近づけると、固定腕1aに対して、可動腕1bを閉じることができる。操作レバー4を解放すると、操作レバー4に連結したばね(図示せず)の力で、固定腕1aに対して可動腕1bを開くことができる(図7参照)。図7又は図8は、固定腕1aに対して可動腕1bが最大に開いた状態を示している。
(第1円弧腕及び第2円弧腕の構成)
図1から図3を参照すると、絶縁操作棒10は、第1円弧腕11と第2円弧腕12を備えている。第1円弧腕11は、劣弧状の案内路11rを一方の端縁から穿設している(図3参照)。案内路11rには、固定腕1aを旋回するようにスライドできる。又、第1円弧腕11は、遠心方向に突出した第1把持爪11aを他端部に形成している。
図1から図3を参照すると、絶縁操作棒10は、第1円弧腕11と第2円弧腕12を備えている。第1円弧腕11は、劣弧状の案内路11rを一方の端縁から穿設している(図3参照)。案内路11rには、固定腕1aを旋回するようにスライドできる。又、第1円弧腕11は、遠心方向に突出した第1把持爪11aを他端部に形成している。
図1から図3を参照すると、第2円弧腕12は、優弧状の案内路12rを一方の端縁から穿設している(図3参照)。案内路12rには、可動腕1bを旋回するようにスライドできる。又、第2円弧腕12は、遠心方向に突出した第2把持爪12aを他端部に形成している。
図1から図3を参照すると、第1把持爪11a及び第2把持爪12aは、互いに吸着できる一組の帯板状の磁石11m・12mをそれらの対向面に備えている。
(係止手段の構成)
図1から図3を参照すると、絶縁操作棒10は、第1係止手段13と第2係止手段14を備えている。第1係止手段13は、第1円弧腕11の一端部に固定している。そして、第1係止手段13は、第1円弧腕11の一方の面から固定腕1aを係止できる。同様に、第2係止手段14は、第2円弧腕12の一端部に固定している。そして、第2係止手段14は、第2円弧腕12の一方の面から可動腕1bを係止できる。
図1から図3を参照すると、絶縁操作棒10は、第1係止手段13と第2係止手段14を備えている。第1係止手段13は、第1円弧腕11の一端部に固定している。そして、第1係止手段13は、第1円弧腕11の一方の面から固定腕1aを係止できる。同様に、第2係止手段14は、第2円弧腕12の一端部に固定している。そして、第2係止手段14は、第2円弧腕12の一方の面から可動腕1bを係止できる。
図1から図3を参照すると、第1係止手段13と第2係止手段14は、同じものであるが説明の便宜上、順位数と符号を変えて区別した。同様に、後述する第3係止手段23と第4係止手段24は、同じものであるが説明の便宜上、順位数と符号を変えて区別した(図9又は図10参照)。そして、第1係止手段13を代表して、係止手段の構成を以下に説明する。
図4を参照すると、第1係止手段13は、係合ピン131と引張りコイルばね132を備えている。係合ピン131は、軸部13sと鍔部13fで構成している。軸部13sは、第1円弧腕11の一方の面から突出した円筒部3pの内部に収容されている。又、軸部13sは、その先端部が案内路11rの内壁から内部に突出している(図3参照)。鍔部13fは、円筒部3pの上端縁に当接している。
図4(B)を参照すると、引張りコイルばね132は、軸部13sの外周を巻回している。又、引張りコイルばね132は、円筒部3pの内部に収容されている。引張りコイルばね132の一端部は、軸部13sに固定されている。引張りコイルばね132の他端部は、円筒部3pの内壁に固定されている。そして、引張りコイルばね132は、軸部13sの先端部が案内路11rの内部に突出する力を付勢している。
図4(A)を参照して、鍔部13fを把持して、引張りコイルばね132の弾性力に抗して、係合ピン131を引き上げると、固定腕1aを案内路11rに収容できる(図3参照)。そして、鍔部13fを解放すると、固定腕1aに開口された後述する係止穴1hに係合ピン131の先端部を係止できる。
図4を参照すると、軸部13sは、遠心方向に係止ピン13pを突出している。一方、円筒部3pの内部には、係止ピン13pを軸部13sの軸方向に案内するスリット状の溝13mを設けている。
図4(A)を参照して、鍔部13fを把持して、係合ピン131を引き上げると、係止ピン13pを円筒部3pの上端縁を超える高さに移動できる。そして、係合ピン131を外周方向に回動すると、係止ピン13pを円筒部3pの上端縁に当接できる。これにより、係合ピン131を引き上げた状態に維持でき、固定腕1aを案内路11rに収容した後に、係合ピン131を逆方向に回動することで、第1円弧腕11を固定腕1aに固定できる。
なお、第2係止手段14は、前述と同様に、第2円弧腕12を可動腕1bに固定できるので、説明を省略する。
(絶縁操作棒の構成)
引き続き、第1実施形態による絶縁操作棒10の構成を説明する。図1から図3を参照すると、固定腕1aは、仮想の円周上に等間隔に三つの係止穴1hを開口している。これらの係止穴1hの中心は、仮想の円中心から30度毎に開角する位置に設定している。そして、三つの係止穴1hのいずれか一つに第1係止手段13が係止できる。
引き続き、第1実施形態による絶縁操作棒10の構成を説明する。図1から図3を参照すると、固定腕1aは、仮想の円周上に等間隔に三つの係止穴1hを開口している。これらの係止穴1hの中心は、仮想の円中心から30度毎に開角する位置に設定している。そして、三つの係止穴1hのいずれか一つに第1係止手段13が係止できる。
同様に、図1から図3を参照すると、可動腕1bは、仮想の円周上に等間隔に三つの係止穴2hを開口している。これらの係止穴2hの中心は、仮想の円中心から30度毎に開角する位置に設定している。そして、三つの係止穴2hのいずれか一つに第2係止手段14が係止できる。
図1又は図3を参照すると、第1係止手段13は、回動軸1cから最も離れた係止穴1hに係止している。そして、第1把持爪11aは、操作棒1と略平行に延びる方向と平行に向かって配置されている。
図5を参照すると、第1係止手段13は、中央の係止穴1hに係止している。そして、第1把持爪11aは、操作棒1と略平行に延びる方向を基準として、30度の方位角度に向かって配置されている。
図6を参照すると、第1係止手段13は、回動軸1cから最も近い係止穴1hに係止している。そして、第1把持爪11aは、操作棒1と略平行に延びる方向を基準として、60度の方位角度に向かって配置されている。
このように、第1円弧腕11は、第1把持爪11aが操作棒1と略平行に延びる方向を基準として、固定腕1aに対する第1円弧腕11の方位角度を可変できる。
一方、図1又は図3を参照すると、第2係止手段14は、回動軸1cから最も近い係止穴2hに係止している。そして、第2把持爪12aは、操作棒1と略平行に延びる方向と平行に向かって配置されている。
一方、図1又は図3を参照すると、第2係止手段14は、回動軸1cから最も近い係止穴2hに係止している。そして、第2把持爪12aは、操作棒1と略平行に延びる方向と平行に向かって配置されている。
図5を参照すると、第2係止手段14は、中央の係止穴2hに係止している。そして、第2把持爪12aは、操作棒1と略平行に延びる方向を基準として、30度の方位角度に向かって配置されている。
図6を参照すると、第2係止手段14は、回動軸1cから最も離れた係止穴2hに係止している。そして、第2把持爪12aは、操作棒1と略平行に延びる方向を基準として、60度の方位角度に向かって配置されている。
このように、第2円弧腕12は、第1把持爪11aと第2把持爪12aが近接した状態で、第2把持爪12aが第1把持爪11aに追従できるように、可動腕1bに対する第2円弧腕12の方位角度を可変できる。
(間接活線工事用絶縁ヤットコの作用)
次に、第1実施形態による絶縁操作棒10の操作方法を説明しながら、絶縁操作棒10の作用及び効果を説明する。
次に、第1実施形態による絶縁操作棒10の操作方法を説明しながら、絶縁操作棒10の作用及び効果を説明する。
図1から図3に示した状態では、第1係止手段13は、回動軸1cから最も離れた係止穴1hに係止しており、第1把持爪11aが略真上に向かっている。同様、図1から図3に示した状態では、第2係止手段14は、回動軸1cに最も近い係止穴2hに係止しており、第2把持爪12aが略真上に向かっている。
図1から図3に示した状態から、第1係止手段13を操作して、固定腕1aに対して第1円弧腕11を時計方向に旋回する。次に、第1係止手段13を中央の係止穴1hに係止することで、図5に示した状態になる。図5に示した状態では、第1係止手段13は、中央の係止穴1hに係止しており、操作棒1と略平行に延びる方向を基準として、第1把持爪11aを30度の方位角度に向かって配置できる。
同様に、図1から図3に示した状態から、第2係止手段14を操作して、可動腕1bに対して第2円弧腕12を時計方向に旋回する。この場合、一組の磁石11m・12mを互いに吸着させておくことで、第1円弧腕11の移動に伴って、第2円弧腕12を容易に追従できる。
次に、第2係止手段14を中央の係止穴2hに係止することで、図5に示した状態になる。図5に示した状態では、第2係止手段14は、中央の係止穴2hに係止しており、操作棒1と略平行に延びる方向を基準として、第2把持爪12aを30度の方位角度に向かって配置できる。
図5に示した状態から、第1係止手段13を操作して、固定腕1aに対して第1円弧腕11を時計方向に旋回する。次に、第1係止手段13を回動軸1cに最も近い係止穴1hに係止することで、図6に示した状態になる。図6に示した状態では、第1係止手段13は、回動軸1cに最も近い係止穴1hに係止しており、操作棒1と略平行に延びる方向を基準として、第1把持爪11aを60度の方位角度に向かって配置できる。
同様に、図5に示した状態から、第2係止手段14を操作して、可動腕1bに対して第2円弧腕12を時計方向に旋回する。この場合、一組の磁石11m・12mを互いに吸着させておくことで、第1円弧腕11の移動に伴って、第2円弧腕12を容易に追従できる。
次に、第2係止手段14を回動軸1cから最も離れた係止穴2hに係止することで、図6に示した状態になる。図6に示した状態では、第2係止手段14は、回動軸1cから最も離れた係止穴2hに係止しており、操作棒1と略平行に延びる方向を基準として、第2把持爪12aを60度の方位角度に向かって配置できる。
このように、第1実施形態による絶縁操作棒10は、一組の第1係止手段13及び第2係止手段14を操作することで、一対の第1把持爪11a及び第2把持爪12aの方位角度を容易に変更できる。この場合、一組の磁石11m・12mを互いに吸着させておくことで、第1円弧腕11の移動に伴って、第2円弧腕12を容易に追従できる。
図1から図3に示した状態では、高圧配電線などを下方から一対の第1把持爪11a及び第2把持爪12aで把持できる。図5に示した状態では、高圧配電線などを30度の方位角度から一対の第1把持爪11a及び第2把持爪12aで把持できる。図6に示した状態では、高圧配電線などを60度の方位角度から一対の第1把持爪11a及び第2把持爪12aで把持できる。
[第2実施形態]
(間接活線工事用絶縁ヤットコの構成)
次に、本発明の第2実施形態による間接活線工事用絶縁ヤットコの構成を説明する。図9は、本発明の第2実施形態による間接活線工事用絶縁ヤットコの構成を示す正面図であり、一対の分岐爪及び単一爪が交差した状態で略真上を向かって閉じた状態図である。
(間接活線工事用絶縁ヤットコの構成)
次に、本発明の第2実施形態による間接活線工事用絶縁ヤットコの構成を説明する。図9は、本発明の第2実施形態による間接活線工事用絶縁ヤットコの構成を示す正面図であり、一対の分岐爪及び単一爪が交差した状態で略真上を向かって閉じた状態図である。
図10は、第2実施形態による間接活線工事用絶縁ヤットコの要部を縦断面で示す正面図であり、一対の分岐爪及び単一爪が交差した状態で略真上を向かって閉じた状態図である。
図11は、第2実施形態による間接活線工事用絶縁ヤットコの構成を示す図であり、図11(A)は、間接活線工事用絶縁ヤットコの平面図、図11(B)は、間接活線工事用絶縁ヤットコの左側面図、図11(C)は、間接活線工事用絶縁ヤットコの右側面図である。
なお、第1実施形態で使用した符号と同じ符号を有する構成品は、その作用を同じとするので、以下説明を省略することがある。
(全体構成)
図9から図11を参照、及び図8を援用すると、本発明の第2実施形態による間接活線工事用絶縁ヤットコ(以下、絶縁操作棒という)20は、長尺の操作棒1と把持工具2で構成している。又、絶縁操作棒20は、作動棒3と操作レバー4を備えている。把持工具2は、操作棒1の先端部に取り付けられている。作動棒3は、操作棒1に沿って配置されている。操作レバー4は、操作棒1の手許部に配置されている。そして、操作レバー4は、作動棒3を作動できる。
図9から図11を参照、及び図8を援用すると、本発明の第2実施形態による間接活線工事用絶縁ヤットコ(以下、絶縁操作棒という)20は、長尺の操作棒1と把持工具2で構成している。又、絶縁操作棒20は、作動棒3と操作レバー4を備えている。把持工具2は、操作棒1の先端部に取り付けられている。作動棒3は、操作棒1に沿って配置されている。操作レバー4は、操作棒1の手許部に配置されている。そして、操作レバー4は、作動棒3を作動できる。
図9から図11を参照すると、把持工具2は、固定腕1aと可動腕1bを備えている。固定腕1aは、操作棒1が延びる方向の終端部に回動軸1cを有している。固定腕1aは、回動軸1cから一方の方向に劣弧状に湾曲している。
図9から図11を参照すると、可動腕1bは、その中間部が回動軸1cと回動自在に連結している。可動腕1bは、一端部側が回動軸1cから他方の方向に劣弧状に湾曲している。又、可動腕1bは、他端側が回動軸1cから一方の方向に延びている。そして、可動腕1bの末端部は、作動棒3の先端部と回動自在に連結している。
図8を援用して、操作レバー4を握って、操作レバー4を操作棒1に近づけると、固定腕1aに対して、可動腕1bを閉じることができる。操作レバー4を解放すると、操作レバー4に連結したばね(図示せず)の力で、固定腕1aに対して可動腕1bを開くことができる。
(第3円弧腕及び第4円弧腕の構成)
図9から図11を参照すると、絶縁操作棒20は、第3円弧腕21と第4円弧腕22を備えている。第3円弧腕21は、劣弧状の案内路21rを一方の端縁から穿設している(図11参照)。案内路21rには、固定腕1aを旋回するようにスライドできる。又、第3円弧腕21は、遠心方向に突出した第1把持爪11aを他端部に形成している。
図9から図11を参照すると、絶縁操作棒20は、第3円弧腕21と第4円弧腕22を備えている。第3円弧腕21は、劣弧状の案内路21rを一方の端縁から穿設している(図11参照)。案内路21rには、固定腕1aを旋回するようにスライドできる。又、第3円弧腕21は、遠心方向に突出した第1把持爪11aを他端部に形成している。
図9から図11を参照すると、第4円弧腕22は、優弧状の案内路22rを一方の端縁から穿設している(図11参照)。案内路22rには、可動腕1bを旋回するようにスライドできる。又、第4円弧腕22は、一対の分岐爪21a・21aの間に導入自在な単一爪22aを他端部から突出している。
図9から図11を参照して、固定腕1aに対して、可動腕1bを閉じると、一対の分岐爪21a・21aの間に単一爪22aを交差できる。
図9から図11に示した第2実施形態による絶縁操作棒20は、一対の第3円弧腕21と第4円弧腕22の間に、略円形の断面を有する把持対象物を確実に把持できる、いわゆる、クイック型絶縁ヤットコを構成している。
(係止手段の構成)
図9から図11を参照すると、絶縁操作棒20は、第3係止手段23と第4係止手段24を備えている。第3係止手段23は、第3円弧腕21の一端部に固定している。そして、第3係止手段23は、第3円弧腕21の一方の面から固定腕1aを係止できる。同様に、第4係止手段24は、第4円弧腕22の一端部に固定している。そして、第4係止手段24は、第4円弧腕22の一方の面から可動腕1bを係止できる。
図9から図11を参照すると、絶縁操作棒20は、第3係止手段23と第4係止手段24を備えている。第3係止手段23は、第3円弧腕21の一端部に固定している。そして、第3係止手段23は、第3円弧腕21の一方の面から固定腕1aを係止できる。同様に、第4係止手段24は、第4円弧腕22の一端部に固定している。そして、第4係止手段24は、第4円弧腕22の一方の面から可動腕1bを係止できる。
第3係止手段23と第4係止手段24は、第1係止手段13と第2係止手段14と同じものであるので、説明を省略する。
(間接活線工事用絶縁ヤットコの作用)
次に、第2実施形態による絶縁操作棒20の操作方法を説明しながら、絶縁操作棒20の作用及び効果を説明する。
次に、第2実施形態による絶縁操作棒20の操作方法を説明しながら、絶縁操作棒20の作用及び効果を説明する。
図9から図11に示した状態では、第3係止手段23は、回動軸1cから最も離れた係止穴1hに係止しており、一対の分岐爪21a・21aが略真上に向かっている。同様、図9から図11に示した状態では、第4係止手段24は、回動軸1cに最も近い係止穴2hに係止しており、単一爪22aが略真上に向かっている。
図9から図11に示した状態から、第3係止手段23を操作して、固定腕1aに対して第3円弧腕21を時計方向に旋回する。次に、第3係止手段23を中央の係止穴1hに係止することで、操作棒1と略平行に延びる方向を基準として、一対の分岐爪21a・21aを30度の方位角度に向かって配置できる。
同様に、図9から図11に示した状態から、第4係止手段24を操作して、可動腕1bに対して第4円弧腕22を時計方向に旋回する。この場合、第3円弧腕21の移動に伴って、第4円弧腕22を容易に追従できる。
次に、第4係止手段24を中央の係止穴2hに係止することで、操作棒1と略平行に延びる方向を基準として、第2把持爪12aを30度の方位角度に向かって配置できる。
図5に示した状態から、第1係止手段13を操作して、固定腕1aに対して第1円弧腕11を時計方向に旋回する。次に、第1係止手段13を回動軸1cに最も近い係止穴1hに係止することで、図6に示した状態になる。図6に示した状態では、第1係止手段13は、回動軸1cに最も近い係止穴1hに係止しており、操作棒1と略平行に延びる方向を基準として、第1把持爪11aを60度の方位角度に向かって配置できる。
前述した同様の手順で、操作棒1と略平行に延びる方向を基準として、一対の分岐爪21a・21a及び単一爪22aを60度の方位角度に向かって配置できる。
このように、第2実施形態による絶縁操作棒20は、一組の第3係止手段23及び第4係止手段24を操作することで、一対の分岐爪21a・21a及び単一爪22aの方位角度を容易に変更できる。
第2実施形態による絶縁操作棒20は、第1実施形態による絶縁操作棒10と同様な効果を奏するが、第1実施形態による第1円弧腕11及び第2円弧腕12を第2実施形態による第3円弧腕21及び第4円弧腕22に交換するだけで、クイック型絶縁ヤットコとして使用できるという格別の効果を奏する。
本発明による間接活線工事用絶縁ヤットコは、次のような効果が期待できる。
(1)把持爪が互いに閉じる方位角度を容易に可変できる。
(2)一組の係止手段が隣接配置されているので、変更操作が容易である。
(3)第1把持爪及び第2把持爪は、互いに吸着できる一組の磁石をそれらの対向面に備えているので、一方の把持爪に対して他方の把持爪を容易に追従できる。
(4)一組の円弧腕を交換するだけで、クイック型絶縁ヤットコとして使用できる。
(1)把持爪が互いに閉じる方位角度を容易に可変できる。
(2)一組の係止手段が隣接配置されているので、変更操作が容易である。
(3)第1把持爪及び第2把持爪は、互いに吸着できる一組の磁石をそれらの対向面に備えているので、一方の把持爪に対して他方の把持爪を容易に追従できる。
(4)一組の円弧腕を交換するだけで、クイック型絶縁ヤットコとして使用できる。
本発明は、無停電状態の高圧配電線を間接的に活線工事できる間接活線工事用絶縁ヤットコを開示したが、本発明の絶縁ヤットコは、間接活線工事用に限定されることなく、他の分野でも応用されることが期待される。
1 操作棒
1a 固定腕
1b 可動腕
1c 回動軸
1h 係止穴(固定腕1aに設けた係止穴)
2 把持工具
2h 係止穴(可動腕1bに設けた係止穴)
3 作動棒
10 絶縁操作棒(間接活線工事用絶縁ヤットコ)
11 第1円弧腕
11a 第1把持爪
11r 案内路
12 第2円弧腕
12a 第2把持爪
12r 案内路
13 第1係止手段
14 第2係止手段
1a 固定腕
1b 可動腕
1c 回動軸
1h 係止穴(固定腕1aに設けた係止穴)
2 把持工具
2h 係止穴(可動腕1bに設けた係止穴)
3 作動棒
10 絶縁操作棒(間接活線工事用絶縁ヤットコ)
11 第1円弧腕
11a 第1把持爪
11r 案内路
12 第2円弧腕
12a 第2把持爪
12r 案内路
13 第1係止手段
14 第2係止手段
Claims (3)
- 中間部が絶縁性を有する長尺の操作棒、この操作棒の先端部に取り付けた把持工具、前記操作棒に沿って配置された作動棒、及び前記操作棒の手許部に配置され、前記作動棒を作動させる操作レバーを備える間接活線工事用絶縁ヤットコであって、
前記操作棒が延びる方向の終端部に回動軸を有し、この回動軸から一方の方向に劣弧状に湾曲した固定腕と、
中間部が前記回動軸と回動自在に連結し、一端部側が前記回動軸から他方の方向に劣弧状に湾曲すると共に、他端側が前記回動軸から一方の方向に延びて、前記作動棒の先端部と回動自在に連結する可動腕と、
前記固定腕とスライド自在な劣弧状の案内路を一方の端縁から穿設し、遠心方向に突出した第1把持爪を他端部に形成した第1円弧腕と、
前記可動腕とスライド自在な優弧状の案内路を一方の端縁から穿設し、遠心方向に突出した第2把持爪を他端部に形成した第2円弧腕と、
前記第1円弧腕の一端部に固定し、前記第1円弧腕の一方の面から前記固定腕を係止自在な第1係止手段と、
前記第2円弧腕の一端部に固定し、前記第2円弧腕の一方の面から前記可動腕を係止自在な第2係止手段と、を備え、
前記固定腕は、前記第1把持爪が前記操作棒と略平行に延びる方向を基準として、前記第1円弧腕の方位角度を可変できるように、前記第1係止手段に係止される複数の係止穴を有し、
前記可動腕は、前記第1把持爪と前記第2把持爪が近接した状態で、前記第2把持爪が前記第1把持爪に追従できるように、前記第2係止手段に係止される複数の係止穴を有する間接活線工事用絶縁ヤットコ。 - 前記第1把持爪及び前記第2把持爪は、互いに吸着できる一組の帯板状の磁石をそれらの対向面に備えている、請求項1記載の間接活線工事用絶縁ヤットコ。
- 中間部が絶縁性を有する長尺の操作棒、この操作棒の先端部に取り付けた把持工具、前記操作棒に沿って配置された作動棒、及び前記操作棒の手許部に配置され、前記作動棒を作動させる操作レバーを備える間接活線工事用絶縁ヤットコであって、
前記操作棒が延びる方向の終端部に回動軸を有し、この回動軸から一方の方向に劣弧状に湾曲した固定腕と、
中間部が前記回動軸と回動自在に連結し、一端部側が前記回動軸から他方の方向に劣弧状に湾曲すると共に、他端側が前記回動軸から一方の方向に延びて、前記作動棒の先端部と回動自在に連結する可動腕と、
前記固定腕とスライド自在な劣弧状の案内路を一方の端縁から穿設し、二股に分岐した一対の分岐爪を他端部から突出した第3円弧腕と、
前記可動腕とスライド自在な優弧状の案内路を一方の端縁から穿設し、一対の前記分岐爪の間に導入自在な単一爪を他端部から突出した第4円弧腕と、
前記第3円弧腕の一端部に固定し、前記第3円弧腕の一方の面から前記固定腕を係止自在な第3係止手段と、
前記第4円弧腕の一端部に固定し、前記第4円弧腕の一方の面から前記可動腕を係止自在な第4係止手段と、を備え、
前記固定腕は、一対の前記分岐爪が前記操作棒と略平行に延びる方向を基準として、前記第3円弧腕の方位角度を可変できるように、前記第3係止手段に係止される複数の係止穴を有し、
前記可動腕は、一対の前記分岐爪と前記単一爪22aが交差した状態で、前記単一爪が一対の前記分岐爪に追従できるように、前記第4係止手段に係止される複数の係止穴を有する間接活線工事用絶縁ヤットコ。
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---|---|---|---|
JP2015003325A JP2016129453A (ja) | 2015-01-09 | 2015-01-09 | 間接活線工事用絶縁ヤットコ |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109483432A (zh) * | 2018-11-12 | 2019-03-19 | 徐州天泽乘龙机械制造有限公司 | 一种球墨管的夹钳装置 |
WO2024084895A1 (ja) * | 2022-10-18 | 2024-04-25 | 株式会社永木精機 | 遠隔操作ヤットコ |
-
2015
- 2015-01-09 JP JP2015003325A patent/JP2016129453A/ja active Pending
Cited By (2)
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CN109483432A (zh) * | 2018-11-12 | 2019-03-19 | 徐州天泽乘龙机械制造有限公司 | 一种球墨管的夹钳装置 |
WO2024084895A1 (ja) * | 2022-10-18 | 2024-04-25 | 株式会社永木精機 | 遠隔操作ヤットコ |
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