JP2016117681A - コアシェル構造体を含有する製剤 - Google Patents
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Abstract
コアシェル構造体を含有する製剤であって、経皮吸収性と持続性の両方を兼ね備えた経皮吸収性製剤を提供する。
【解決手段】
コア部が薬物を、かつ
シェル部が界面活性剤を
それぞれ含有するコアシェル構造体
を含有する製剤であって、
(A)平均粒子径が100nm未満のコアシェル構造体を、散乱強度で1〜99%、及び
(B)平均粒子径が100nm以上のコアシェル構造体を、散乱強度で1〜99%
含み、
前記平均粒子径及び前記散乱強度が、当該製剤を、液体中に分散させた上で、1.0μmのフィルターにて濾過した濾過液を用いて動的光散乱法により測定して得られるものであることを特徴とする、製剤。
【選択図】なし
Description
項1.
コア部が薬物を、かつ
シェル部が界面活性剤を
それぞれ含有するコアシェル構造体
を含有する製剤であって、
(A)平均粒子径が100nm未満のコアシェル構造体を、散乱強度で1〜99%、及び
(B)平均粒子径が100nm以上のコアシェル構造体を、散乱強度で1〜99%
含み、
前記平均粒子径及び前記散乱強度が、当該製剤を、液体中に分散させた上で、1.0μmのフィルターにて濾過した濾過液を用いて動的光散乱法により測定して得られるものであることを特徴とする、製剤。
項2.
さらに基剤相を含有し、
前記基剤相が前記コアシェル構造体を含有する、
項1に記載の製剤。
項3.
前記界面活性剤のHLB値が、10以下である、項1又は2に記載の製剤。
項4.
前記界面活性剤が、脂肪酸エステルである、項1〜3のいずれか一項に記載の製剤。
項5.
前記界面活性剤が、ショ糖脂肪酸エステル及び/又はポリグリセリン脂肪酸エステルである、項1〜4のいずれか一項に記載の製剤。
項6.
持続型経皮吸収性製剤である、項1〜5のいずれか一項に記載の製剤。
本発明の製剤は、少なくとも下記のコアシェル構造体を含有する。
1.1 コアシェル構造体
コアシェル構造体は、コア部が薬物を、かつシェル部が界面活性剤をそれぞれ含有する。
(A)平均粒子径が100nm未満のコアシェル構造体を、散乱強度で1〜99%;及び
(B)平均粒子径が100nm以上のコアシェル構造体を、散乱強度で1〜99%。
1.1.1 コア部
薬物は、特に限定されず、幅広く選択することができる。
分子量が1000以下であり、かつ
オクタノール水分配係数が−3〜6である。
オクタノール水分配係数=Log10(オクタノール相中濃度/水相中濃度)
薬物としては、全身作用が求められるものが用いられる。
1.1.2 シェル部
界面活性剤は、コアシェル構造のシェル部を形成できるものであればよく、特に限定されない。
1.1.3 基剤相
本発明の持続性全身作用型外用剤は、さらに基剤を含有する相(基剤相)を含有し、前記基剤相が前記コアシェル構造体を含有するものであってもよい。このとき、前記コアシェル構造体は、前記基剤相中に分散又は溶解している。
1.1.4 その他の添加成分
本発明の製剤は、その剤形や使用目的等に応じて、その他の添加成分を含有していてもよい。
2. 製剤の製造方法
本発明の製剤は、特に限定されないが、例えば以下のようにして製造することができる。
3. 製剤の用途
本発明の製剤は、特に限定されないが、持続型経皮吸収性製剤として用いることができる。この場合、通常、1日〜1週間持続性であり、好ましい態様では1日〜1週間あたり1回適用されるように用いられる。
メマンチン塩酸塩0.1gを40gの純水に溶解し、これに、ショ糖エルカ酸エステル(三菱化学フーズ社製、ER−290、融点4.0℃、HLB2、主成分はジエステル及びトリエステル)3.0gをシクロヘキサン80gに溶解した溶液を加え、ホモジナイザー(ポリトロン社製、PT3100型)にて25℃でホモジナイザー攪拌(10000rpm、2分)した。この後に凍結乾燥装置(東京理化器械社製、FDU1100型)で2日間凍結乾燥することによって、コアシェル構造体を調製した。当該生成物3.0gを17.0gのミリスチン酸イソプロピルに加え、サスペンションを得た。得られたサスペンション20gを小型遠心機5430(エッペンドルフ社製)にて7500rpmにて10分間遠心し、沈殿と上清に分離した。得られた沈殿2.8gを再度、ミリスチン酸イソプロピル15.9gに懸濁した。上清または沈殿の再懸濁液をフィルター(孔径1.0μm ADVANTEC社製、PTFEタイプメンブレンフィルター)で濾過して、動的光散乱法(スペクトリス社製、ゼータサイザーNanoS)により算出した散乱強度平均粒子径は上清が3.6nm、沈殿の再懸濁液が262.8nmであった。
コアシェル構造体の製剤調製例2
実施例及び比較例
コアシェル構造体の製剤調製例1および2で得られた上清および沈殿の再懸濁液を表4の内容で配合し、実施例1から6及び比較例1から4の製剤をそれぞれ調製した。
薬物皮膚透過試験セル(図1)にヘアレスラット皮膚(日本エスエルシー社、HWY/Slc8週齢より摘出)をセットした。この装置の上部に実施例1〜6及び比較例1〜4で製造した各種外用剤を2mlを適用し、下部のレセプター層においては、蒸留水中にNaH2 PO4 を5×10−4M、Na2 HPO4 を2×10−4M、NaClを1.5×10−4M、硫酸ゲンタマイシン(和光純薬社製、G1658)を10ppm含有させた液をNaOHでpH7.2に調整した緩衝液をいれ、試験開始後より32℃に保たれた恒温槽中に装置を設置した。試験開始後、所定時間後に下部のレセプター層より槽中の液のうち1mlを採取し直後に、同じ組成の液を1ml補充した。回収した各々のレセプター液試料にメタノールを添加して溶出脂質等を抽出し遠心分離した後に、上清中の塩酸メマンチン濃度を、GC(使用カラム:日本電子社製ZB1 30m長、内径0.32mm)により定量した。
Claims (6)
- コア部が薬物を、かつ
シェル部が界面活性剤を
それぞれ含有するコアシェル構造体
を含有する製剤であって、
(A)平均粒子径が100nm未満のコアシェル構造体を、散乱強度で1〜99%、及び
(B)平均粒子径が100nm以上のコアシェル構造体を、散乱強度で1〜99%
含み、
前記平均粒子径及び前記散乱強度が、当該製剤を、液体中に分散させた上で、1.0μmのフィルターにて濾過した濾過液を用いて動的光散乱法により測定して得られるものであることを特徴とする、製剤。 - さらに基剤相を含有し、
前記基剤相が前記コアシェル構造体を含有する、
請求項1に記載の製剤。 - 前記界面活性剤のHLB値が、10以下である、請求項1又は2に記載の製剤。
- 前記界面活性剤が、脂肪酸エステルである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の製剤。
- 前記界面活性剤が、ショ糖脂肪酸エステル及び/又はポリグリセリン脂肪酸エステルである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の製剤。
- 持続型経皮吸収性製剤である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の製剤。
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JPWO2016167327A1 (ja) * | 2015-04-14 | 2018-02-08 | 日産化学工業株式会社 | ナノ機能性粒子 |
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