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JP2016116340A - 電力変換装置 - Google Patents

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JP2016116340A
JP2016116340A JP2014253451A JP2014253451A JP2016116340A JP 2016116340 A JP2016116340 A JP 2016116340A JP 2014253451 A JP2014253451 A JP 2014253451A JP 2014253451 A JP2014253451 A JP 2014253451A JP 2016116340 A JP2016116340 A JP 2016116340A
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bus bar
reactor
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JP2014253451A
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敬太 土山
Keita Tsuchiyama
敬太 土山
仁史 井村
Hitoshi Imura
仁史 井村
文代 酒井
Fumiyo Sakai
文代 酒井
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】上下両方向からの組み付けを効率的にする技術を提供する。【解決手段】本明細書で開示するPCU5では、ケース本体10の上段空間SUにリアクトル20を収容し、ケース本体10の下段空間SLに降圧コンバータ55を収容する。そして、リアクトル20のコア21を覆う樹脂カバー24には端子台26、27を有しており、降圧コンバータ55から上段空間SUに延びている電源バスバ18が、リアクトル20に到達して、これら端子台26、27のうちの下側の端子台27に上向きに挿入されたボルト29aにより中継バスバ16の一端16aに共締めされている。また、リアクトル20よりも上方においてケース本体10に設けられているコネクタ14から延びているコネクタバスバ15が、これら端子台26、27のうちの上側の端子台26に下向きに挿入されたボルト28aにより中継バスバ16の他端16bに共締めされている。【選択図】図3

Description

本明細書が開示する技術は、電力変換装置に関する。
電動車両などに搭載される電力変換装置は、電動機としての走行用モータに駆動電力を供給したり、発電機としての走行用モータが発電した交流電力を直流電力に変換したりするため、扱う電力が大きい。そのため、電力変換装置を構成する、パワーカード、リアクトルやコンデンサなどの回路要素は、抵抗損失の低減や放熱面積を確保するため、体格が大型になる。例えば、下記特許文献1に開示される電力変換装置では、有底のケース内に、パワーカード、リアクトルやコンデンサなどの大型の回路要素を組み付け、一方に開口する開口部に蓋をしてこれらを収容する構成が採用されている。
特開2013−169075号公報
上記特許文献1の電力変換装置では、パワーカードなどの回路要素をケース内に組み付けたり、メンテナンスしたりするためには、開口部がある一方向からのアクセスに限られる。例えば、リアクトルに設けられる端子台は、蓋を外した開口部からボルトをねじ締結するように構成されている(特許文献1;図1−4)。
ところで、電力変換装置を収容する電動車両の車内空間、例えば、エンジンコンパートメントは、走行用モータやトランスアクスルなどの様々な駆動系機構が収容されており、収容密度が高まる傾向にある。そのため、電力変換装置についても小型化の要請があり、ケース内の空間利用のさらなる効率化が望まれている。例えば、上下の両方向に開口部があるケースを使用して、このようなケースに、パワーカード、リアクトルやコンデンサなどの回路要素を上方向や下方向から組み付けられるように構成する。
また、ケースの内部空間を上段空間と下段空間に区分した場合には、上段空間に組み付ける回路要素は上方向から組み付けられ、また下段空間に組み付ける回路要素は下方向から組み付けられるように夫々構成する。これにより、回路要素の実装効率が高められるが、これらの組み付けについても効率的であることが望ましい。特に、上段空間と下段空間の両方に跨がるバスバなどに対しては、上下の両方向から効率的に組み付けられ得る構成が望まれる。本明細書は、上下両方向からの組み付けを効率的にする電力変換装置を提供する。
本明細書が開示する電力変換装置では、ケース本体の上段空間にリアクトルを収容し、ケース本体の下段空間に電源ユニットを収容する。そして、リアクトルのコアを覆う樹脂カバーには端子台が設けられており、電源ユニットから上段空間に延びている電源側バスバが、リアクトルに到達して、この端子台の下側に、上向きに挿入されたボルトにより中継バスバの一端に共締めされている。また、リアクトルよりも上方においてケース本体に設けられている電源コネクタから延びているコネクタ側バスバが、端子台の上側に、下向きに挿入されたボルトにより中継バスバの他端に共締めされている。これにより、ケース本体の上段空間及び下段空間に跨がって端子台の上下両側にボルトでねじ締結される中継バスバに対して、ケース本体の上部及び下部の夫々の開口部からアクセスすることが可能になる。したがって、上下両方向からの組み付けが効率的になる。
本明細書が開示する技術の詳細、及び、さらなる改良は、発明の実施の形態で説明する。
実施例のハイブリッド車の電力系のブロック図である。 パワーコントロールユニットの上面図である。 図2のIII−III線で切断した断面図である。 図2のIV−IV線で切断した断面図である。
図面を参照して実施例の電力変換装置を説明する。実施例の電力変換装置は、ハイブリッド車に搭載されるパワーコントロールユニット(以下「PCU」と称する)である。PCUは、メインバッテリの電力を昇圧した後に交流に変換してモータへ出力する回路と、メインバッテリの電力を降圧して別の電気デバイスへ供給する回路を備える。典型的には、前者は、双方向コンバータとインバータであり、後者は降圧コンバータである。まず、PCUの説明をする前に、ハイブリッド車の電力系について説明する。図1にハイブリッド車2の電力系のブロック図を示す。
ハイブリッド車2は、走行用の駆動源として、エンジン6とモータ7を備えている。これらの出力トルクは、動力分配機構8で適宜に分配/合成され、プロペラシャフト9を介して不図示の車輪へ伝達される。なお、図1は、本明細書が開示する技術の説明に要する部品だけを表しており、説明に関係のない一部の部品は図示を省略していることに留意されたい。
モータ7を駆動するための電力はメインバッテリ3から供給される。メインバッテリ3の出力電圧は、例えば300ボルトである。また、ハイブリッド車2は、メインバッテリ3の他に、カーナビゲーション装置やルームランプなど、メインバッテリ3の出力電圧よりも低い電圧で駆動するデバイス群に電力を供給するための補機バッテリ60も備える。図1では、メインバッテリ3の出力電圧よりも低い電圧で駆動するデバイス群を「補機61、62」と総称している。なお、PCU5の大電流系回路を除く信号処理回路(PWM生成回路など)も補機の一種である。また、「メインバッテリ」との呼称は、「補機バッテリ」と区別するための便宜上のものである。
メインバッテリ3は、システムメインリレー4やパワーケーブル(不図示)を介してPCU5に接続される。実施例では、パワーケーブルの先端に取り付けられたプラグ電極が、それを受けるコネクタ14のレセプタ電極14a、14bに電気的に接続されることによって、メインバッテリ3からPCU5に直流電力が供給される。システムメインリレー4は、メインバッテリ3と車両の駆動系を接続したり切断したりするスイッチである。システムメインリレー4は、上位コントローラ(不図示)により切り換えられる。
PCU5は、メインバッテリ3とモータ7の間に介在する電子回路である。PCU5は、メインバッテリ3の電圧をモータ7の駆動に適した電圧(例えば600ボルト)まで昇圧する双方向コンバータ51、昇圧後の直流電力を交流に変換するインバータ53、メインバッテリ3の電力を補機61、62の駆動に適した電圧(例えば12ボルト)に降圧する降圧コンバータ55、PWMユニット54などを含んで構成されている。
なお、ハイブリッド車2は、エンジン6の駆動力、あるいは車両の減速エネルギを利用してモータ7で発電することもできる。モータ7が発電する場合、インバータ53が交流を直流に変換し、さらに双方向コンバータ51がメインバッテリ3よりも僅かに高い電圧まで降圧し、メインバッテリ3へ供給する。双方向コンバータ51は、一方側(メインバッテリ側)から入力された電圧を昇圧して他方側(インバータ側)へ出力する機能と、他方側(インバータ側)から入力された電圧を降圧して一方側(メインバッテリ側)へ出力する機能を有する。この2つの機能を有することが、「双方向」コンバータと称される呼ばれる理由である。
双方向コンバータ51は、フィルタコンデンサ41とリアクトル20、及び、2個のスイッチング素子SWを主に構成される昇降圧コンバータである。スイッチング素子SWの典型例はIGBTである。これらのスイッチング素子SWにはダイオードが逆並列に接続されている。これに対してインバータ53は、モータ7のU、V、Wの各相の交流電流を生成すべくスイッチングを繰り返す6個のスイッチング素子SWを主に構成されるものである。これらのスイッチング素子SWにもダイオードが逆並列に接続されている。
双方向コンバータ51及びインバータ53は、PWMユニット54が生成するPWM信号によりスイッチング素子SWがオンオフ制御される。PWMユニット54は、車両制御用のECUなどの上位システム(不図示)に接続されており、車速、アクセルペダル及びブレーキペダルの踏込み量などに基づいたPWM信号を双方向コンバータ51やインバータ53に適宜出力する。なお、双方向コンバータ51の高電圧側(即ちインバータ回路側)には、平滑用のコンデンサ43が双方向コンバータ51と並列に接続されている。
これらを構成するスイッチング素子SWとその周辺回路(逆並列に接続されたダイオードなど)は、インテリジェントパワーモジュール(IPM)としてパッケージ化されている。本明細書では、そのようなパワーモジュールパッケージのことをパワーカードと称する。これらのパワーカードは、この後で説明するように、冷却器により冷却可能に積層ユニットとして積層されている。なお、双方向コンバータ51やインバータ53のスイッチング素子SWの高電位側の電線をP線と称する。また、双方向コンバータ51やインバータ53の低電位側の電線をN線と称する。また、符号15−19は、後述するバスバと称する帯状の導体板の範囲を示している。
次に、PCU5の機械的な構成例を説明する。図2に、PCU5の平面図を示す。また、図3に、図2のIII−III線で切断した断面図を示す。図4に、図2のIV−IV線で切断した断面図を示す。PCU5のケースは、ケース本体10、アッパーカバー11及びロアーカバー12により構成されている。ケース本体10は、その上部及び下部が開口しており、上部の開口部をアッパーカバー11が覆い、下部の開口部をロアーカバー12が覆うことによって、ケース本体10の内部空間を外部から遮断している。
ケース本体10の内部には、段差部10a、押圧壁10bや仕切板13などが形成されている(特に図4参照)。段差部10aは、コネクタ14などをケース本体10に取り付けるためのものである。コネクタ14は、ケース本体10の上部の開口付近において、ケース本体10の後面方向(図2に示す座標系のY軸の正方向)の側壁に形成されるコネクタ穴10cを介してコネクタ14の受口側が外部空間を向くようにケース本体10に取り付けられる。そのため、段差部10aは、後面方向の側壁のコネクタ穴10cの近傍が他の部分に比べて一段高くなるように厚肉に形成されている。なお、コネクタ14は、リアクトル20よりも上方(Z軸の正方向)に取り付けられる。
押圧壁10bは、ケース本体10の前面方向(Y軸の負方向)の側壁に形成される厚肉部であり、後述する板バネ39とともに積層ユニット30を加圧する。仕切板13は、PCU5の高さ方向(Z軸方向)において、中間に位置する中板部材であり、図3に示すように、XZ平面における断面形状においては、ケース本体10がH形状を成すように仕切板13が設けられている。これらはいずれもアルミニウムで作られており、導電性である。
本実施例では、ケース本体10内に仕切板13が存在することにより、ケース本体10の内部空間が、仕切板13よりも上側(Z軸の正方向側)の上方の空間(上段空間SU)と、仕切板13よりも下側(Z軸の負方向側)の空間(下段空間SL)とに区分されている(図3、4参照)。上段空間SUには、リアクトル20、コンデンサ41、43及び積層ユニット30などを収容し、下段空間SLには、双方向コンバータ51及びPWMユニット54などを収容している。仕切板13は、内部空間を上下に分割する仕切の役割を果たすほかに、リアクトル20、コンデンサ41、43や双方向コンバータ51などをケース本体10に支持して固定する支持板の役割も果たしている。本実施例では、仕切板13は、ケース本体10の内部空間を完全に分割しているわけではなく、その一部において連通穴13aが形成されている。これにより、上段空間SUと下段空間SLを連通させて、両空間における中継バスバなどの電気配線の連絡を可能にしている。
積層ユニット30は、冷却媒体が流れる冷却器31と前述したパワーカード35とを交互に複数、積層した積層体である。パワーカード35をサンドイッチ状に挟み込む夫々の冷却器31には、冷却媒体が流入する導入パイプ33と、冷却器31から流れ出た冷却媒体を排出する排出パイプ34と、が接続されており、冷却媒体が流入する反対側(Y軸の負方向側)には、両パイプ33、34の開口端を塞ぐプレート37が設けられている。本実施例では、積層ユニット30は、ケース本体10の上段空間SUにおいて、板バネ39により押圧壁10bの方向に加圧されて、押圧壁10bと板バネ39の間に狭持されている。
リアクトル20は、図4に示すように、コア21、コア21に捲回されたコイル22、23、及び、コア21を覆う樹脂カバー24で構成されている。コア21は、磁性体の鉄粉を焼成したものである。リアクトル20は、樹脂カバー24の下側(Z軸の負方向側)にX形状に設けられるベース25がボルトにより仕切板13に取り付けられてケース本体10の上段空間SU内に固定されている。なお、実施例のリアクトル20は、コイル22、23が露出しているが、コイル22、23は樹脂で覆われていてもよい。
本実施例では、樹脂カバー24に端子台26、27を形成している。これらの端子台26、27は、電気絶縁及び耐熱の各特性に優れた樹脂材料で作られており、例えば、コア21の上下方向(Z軸方向)の両面に夫々肉厚部を形成するように、樹脂カバー24に一体に形成されている。一方の端子台26は、コイル23の一端23aの近傍に形成されている。この一端23aは、コネクタ14の高電位側(P側)に接続されている。他方の端子台27は、端子台26の裏側に対応する位置及び範囲に形成されている。端子台26、27は、夫々を別個独立した端子台として概念してもよいし、またこれらを一つの端子台として概念してもよい。一つの端子台として概念した場合には、端子台26を「端子台の上側」、端子台27を「端子台の下側」、として捉えることができる。
端子台26、27には、中継バスバ16などをねじ締結するためのねじ穴(不図示)が夫々2箇所形成されている。即ち、端子台26には、ボルト28a、28bが螺合可能なナットがインサート成形されたり、雌ねじ部が螺刻されたりしたねじ穴を形成している。同様に、端子台27に、ボルト29a、29bが螺合可能なねじ穴を形成している。
本実施例では、端子台26の一方のねじ穴には、コネクタバスバ15の一端、中継バスバ16の他端16b及びコイル23の一端23aがボルト28aにより共締めされて端子台26に固定されている。また、端子台26の他方のねじ穴には、中継バスバ17の他端17bがボルト28bによりねじ締結されて端子台26に固定されている。中継バスバ17の他端17bは、不図示の別の接続ポイントで別のバスバに接続されている。別のバスバは、先に説明したN線(双方向コンバータ51やインバータ53の低電位側の電線)の一部を構成する。また、中継バスバ16の他端16bは、不図示のバスバを介してコンデンサ41の正極電極(メタリコン電極)に接続されている。なお、これらの電気的な接続関係は、図1を参照すると理解し易い。
これに対して、端子台27の一方のねじ穴には、中継バスバ16の一端16a及び電源バスバ18の端部がボルト29aにより共締めされて端子台27に固定されている。また、端子台27の他方のねじ穴には、中継バスバ17の一端17a及び電源バスバ19の端部がボルト29bにより共締めされて端子台27に固定されている。これらの電源バスバ18、19は、降圧コンバータ55の電圧入力端子として機能している。
これらのコネクタバスバ15、中継バスバ16、17、電源バスバ18、19は、いずれも抵抗値の低い帯状の導体であり、典型的には、肉厚が厚い銅板で構成されている。ブスバと呼ばれることもある。これらのバスバには、ボルト28、29を挿通可能な貫通孔(不図示)が形成されている。中継バスバ16、17は、一端16a、17a及び他端16b、17bが樹脂カバー24の端子台26、27の方向(Y軸の正方向)、つまり同じ方向を向くように、例えば、コ字形状に成形されている。
リアクトル20の高さ方向(Z軸方向)に延びる中継バスバ16、17の直線部の長さは、端子台26の上面と端子台27の下面との間の距離に等しく設定されている。また、リアクトル20の前後方向(Y軸方向)に延びる中継バスバ16、17の屈曲部の長さは、前記の直線部が樹脂カバー24及びケース本体10の段差部10aに接触することなく(前記の直線部が樹脂カバー24と段差部10aの隙間に収まるように)、当該中継バスバ16、17を端子台26、27に取り付け可能な寸法に設定されている。コネクタバスバ15は、コネクタ14とリアクトル20の位置関係により、例えば、夫々最短距離で引き回し可能な形状に設定されている。電源バスバ18、19についても、同様に、降圧コンバータ55とリアクトル20の位置関係から、最短距離で引き回し可能な形状に設定されている。
本実施例では、中継バスバ16、17は、リアクトル20の端子台26と端子台27を繋ぐように、夫々の端部が両端子台26と端子台27にねじ締結される。即ち、端子台27に上向き(Z軸の正向き)に挿入されたボルト29aにより中継バスバ16の一端16aがねじ締結されており、端子台26に下向き(Z軸の負向き)に挿入されたボルト28aにより中継バスバ16の他端16bがねじ締結されている。同様に、端子台27に上向き(Z軸の正向き)に挿入されたボルト29bにより中継バスバ17の一端17aがねじ締結されており、端子台26に下向き(Z軸の負向き)に挿入されたボルト28bにより中継バスバ17の他端17bがねじ締結されている。
そして、本実施例では、仕切板13に取り付けられたリアクトル20の端子台26、27の形成位置に対応して、仕切板13に連通穴13aを形成している。そのため、リアクトル20を仕切板13に取り付けてケース本体10に組み付けた後においても、中継バスバ16、17を端子台26、27に夫々取り付けることが可能になる。例えば、中継バスバ16、17の一端16a、17aに対しては、仕切板13の連通穴13aを介してケース本体10の下段空間SLから、工具の先端を近づけることができるため、端子台27のねじ穴にボルト29a、29bをねじ止めすることが可能になる。また、中継バスバ16、17の他端16b、17bに対しては、ケース本体10の上段空間SU内で工具の先端を直接近づけることができるため、端子台26のねじ穴にボルト28a、28bをねじ止めすることが可能になる。
より具体的には、例えば、中継バスバ16を例に採ると、双方向コンバータ51から連通穴13aを介して上段空間SUに延びている電源バスバ18が、中継バスバ16の一端16aに共締めされるように、端子台27に上向きに挿入されたボルト29aをねじ止め固定する。また、コネクタ14から延びているコネクタバスバ15が、中継バスバ16の他端16bに共締めされるように、端子台26に下向きに挿入されたボルト28aをねじ止め固定する。これにより、リアクトル20をケース本体10に組み付けた後であっても、中継バスバ16を端子台27、26にねじ締結することができる。
また、例えば、中継バスバ17を例に採ると、降圧コンバータ55から連通穴13aを介して上段空間SUに延びている電源バスバ19が、中継バスバ17の一端17aに共締めされるように、端子台27に上向きに挿入されたボルト29bをねじ止め固定する。また、中継バスバ17の他端17bにねじ締結めされるように、端子台26に下向きに挿入されたボルト28bをねじ止め固定する。これにより、リアクトル20をケース本体10に組み付けた後であっても、中継バスバ17を端子台27、26にねじ締結することができる。
このようにPCU5を構成することによって、中継バスバ16、17を固定する端子台をリアクトル20の樹脂カバー24と別体で構成した場合においてリアクトル20の前後方向(Y軸方向)に突出しがちな端子台の突出量が、樹脂カバー24に端子台26、27を形成した場合には小さくなる。つまり、端子台を樹脂カバー24と別体に構成する場合に比べて、樹脂カバー24と一体に端子台26、27を形成した方が、リアクトル20の前後方向の寸法が小さくなる。これにより、PCU5の前後方向(Y軸方向)の長さを短縮することが可能になる。PCU5をその前後方向に小型にすることができる。例えば、ハイブリッド車2のフロントコンパートメント内において、PCU5が載置されて取り付けられる下方の構造物、例えば、トランスアクスルの平面形状の範囲内にPCU5を収めることができる。
以上から、本実施例のPCU5では、ケース本体10の上段空間SUにリアクトル20を収容し、ケース本体10の下段空間SLに降圧コンバータ55を収容する。そして、リアクトル20のコア21を覆う樹脂カバー24には端子台26、27を有しており、降圧コンバータ55から上段空間SUに延びている電源バスバ18が、リアクトル20に到達して、これら端子台26、27のうちの下側の端子台27に上向きに挿入されたボルト29aにより中継バスバ16の一端16aに共締めされている。また、リアクトル20よりも上方においてケース本体10に設けられているコネクタ14から延びているコネクタバスバ15が、これら端子台26、27のうちの上側の端子台26に下向きに挿入されたボルト28aにより中継バスバ16の他端16bに共締めされている。これにより、ケース本体10の上段空間SU及び下段空間SLに跨がって端子台26、27の両方にボルト28a、29aでねじ締結される中継バスバ16に対して、ケース本体10の上部及び下部の夫々の開口部からアクセスすることが可能になる。したがって、上下両方向からの組み付けが効率的になる。
本実施例では、ケース本体10の内部空間を、仕切板13により2つの空間(上段空間SU及び下段空間SL)に分割する構成を採用したが、仕切板13を設けることなく、リアクトル20、積層ユニット30やコンデンサ41、43などを上段空間SUに、またPWMユニット54や降圧コンバータ55などを下段空間SLに、夫々取り付けて固定することが可能な構成を採り得る場合には、仕切板13は必ずしも必要としない。つまり、仕切板13を設けることなく、ケース本体10の内部空間を上下に区分することが可能である場合には、実施例と同様に、中継バスバ16に対して、ケース本体10の上部及び下部の夫々の開口部からアクセスすることが可能になる。このとき、中継バスバ16は、ケース本体10の上段空間SU及び下段空間SLに跨がって端子台26、27の両方にボルト28a、29aでねじ締結される。したがって、このような場合においても、上下両方向からの組み付けが効率的になる。
本実施例では、リアクトル20の樹脂カバー24に形成した端子台26、27は、コア21の前後方向(Y軸方向)の後側(Y軸の負側)において、コア21の上下方向(Z軸方向)の両面に配置したが、例えば、前側(Y軸の正側)のコア21の上下方向(Z軸方向)の両面に端子台を配置してもよい。また、本実施例では、コア21の上下方向(Z軸方向)の両面夫々に肉厚部を形成するように端子台26、27を形成したが、コア21の後方向(Y軸の負方向)及び/又はコア21の前方向(Y軸の正方向)に突出するように矩形ブロック状の端子台本体を形成してその両面に端子台を設けてもよい。
実施例技術に関する留意点を述べる。PCU5が電力変換装置の一例に相当する。降圧コンバータ55が電源ユニットの一例に相当する。コネクタ14が電源コネクタの一例に相当する。コネクタバスバ15がコネクタ側バスバの一例に相当する。電源バスバ18が電源側バスバの一例に相当する。一端16aが「中継バスバの一端」の一例に相当する。他端16bが「中継バスバの他端」の一例に相当する。端子台26が「端子台の上側」の一例に相当する。端子台27が「端子台の下側」の一例に相当する。ボルト28aが「端子台の上側に下向きに挿入されたボルト」の一例に相当する。ボルト29aが「端子台の下側に上向きに挿入されたボルト」の一例に相当する。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書又は図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書又は図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:ハイブリッド車
3:メインバッテリ
5:PCU
6:エンジン
7:モータ
10:ケース本体
11:アッパーカバー
12:ロアーカバー
13:仕切板
13a:連通穴
14:コネクタ
15:コネクタバスバ
16、17:中継バスバ
16a、17a:一端
16b、17b:他端
18、19:電源バスバ
20:リアクトル
21:コア
22、23:コイル
24:樹脂カバー
26、27:端子台
28a、28b、29a、29b:ボルト
30:積層ユニット
31:冷却器
35:パワーカード
41、43:コンデンサ
51:双方向コンバータ
53:インバータ
54:PWMユニット
55:降圧コンバータ
60:補機バッテリ
SL:下段空間
SU:上段空間

Claims (1)

  1. 上部及び下部に開口部を有するケース本体の内部空間が上段空間と下段空間に区分されている電力変換装置であり、
    コアを覆う樹脂カバーに端子台が設けられており、前記上段空間に収容されているリアクトルと、
    前記下段空間に収容されている電源ユニットと、
    前記リアクトルよりも上方において前記ケース本体に設けられている電源コネクタと、
    を備えており、
    前記電源ユニットから前記上段空間に延びている電源側バスバが、前記リアクトルに到達しており、前記端子台の下側に、上向きに挿入されたボルトにより中継バスバの一端に共締めされており、
    前記電源コネクタから延びているコネクタ側バスバが、前記端子台の上側に、下向きに挿入されたボルトにより前記中継バスバの他端に共締めされている、
    ことを特徴とする電力変換装置。
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