JP2016194339A - Damping force generating device - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、減衰力発生装置に関する。 The present invention relates to a damping force generator.
油圧緩衝器のピストンロッドが中高速域で動作しているときに発生する減衰力(中高速域における減衰力)を調整する構成が特許文献1に開示されている(特許文献1:図1、図2)。 A configuration for adjusting a damping force (a damping force in a medium / high speed range) generated when a piston rod of a hydraulic shock absorber operates in a medium / high speed range is disclosed in Patent Document 1 (Patent Document 1: FIG. 1). Figure 2).
この特許文献1には、ピストン速度の低速域における圧側減衰力を発生させる低速バルブと、ピストン速度の中高速域における圧側減衰力を発生させる高速バルブとを備えた減衰力調整部構造が記載されている。この減衰力調整部構造は、筒状のハウジングの内部に高速バルブが設けられる。この高速バルブは、ハウジングの隔壁部材に形成される作動油の流入口に設けられるディスクバルブである。高速バルブの下流側のハウジングの周壁に、リザーバタンクの油室と連通する連通孔が形成される。ハウジングの軸心方向に摺動回動自在に設けられ、その一端がハウジング端より外へ突出するアジャスタケースが設けられる。
This
アジャスタケースが連通孔を閉じる方向に回動操作されると、高速バルブを通過した作動油が、その連通孔においてアジャスタケースによりさらに絞られることにより、ピストン速度の高速域の圧側減衰特性が調整される。 When the adjuster case is rotated in the direction to close the communication hole, the hydraulic oil that has passed through the high-speed valve is further throttled by the adjuster case in the communication hole, thereby adjusting the compression side damping characteristics in the high speed region of the piston speed. The
本発明の目的は、先行技術文献に記載の構成とは異なる構成により、ハウジングの流入口に設けられたディスクバルブにより発生する減衰力を調整することができる減衰力発生装置を提供することにある。 An object of the present invention is to provide a damping force generating device capable of adjusting a damping force generated by a disk valve provided at an inlet of a housing with a configuration different from the configuration described in the prior art document. .
上記の課題を解決するために、本発明に係る減衰力発生装置は、作動油が流入する流入口と前記作動油が流出する流出口を有するハウジングと、前記ハウジングの前記流入口に設けられ、減衰力を発生させるディスクバルブと、前記ディスクバルブと前記ハウジングの流出口との間を移動し、前記作動油が通過する流路の形状を調整する流路調整部材と、を有することを特徴とする。 In order to solve the above problems, a damping force generator according to the present invention is provided in a housing having an inlet through which hydraulic oil flows in and an outlet through which the hydraulic oil flows out, and at the inlet of the housing, A disk valve that generates a damping force; and a flow path adjusting member that moves between the disk valve and an outlet of the housing and adjusts a shape of a flow path through which the hydraulic oil passes. To do.
この特徴によれば、流路調整部材が、ディスクバルブとハウジングの流出口との間を移動し、作動油が通過する流路の形状を調整する。このため、ハウジングの流入口に設けられたディスクバルブにより発生する減衰力を調整することができる減衰力発生装置を提供することができる。 According to this feature, the flow path adjusting member moves between the disk valve and the outlet of the housing, and adjusts the shape of the flow path through which the hydraulic oil passes. For this reason, the damping force generator which can adjust the damping force which generate | occur | produces with the disc valve provided in the inflow port of the housing can be provided.
本発明に係る減衰力発生装置では、前記流路調整部材は、前記ハウジングと軸方向の中心が同一であり、前記軸方向に移動可能であることが好ましい。 In the damping force generation apparatus according to the present invention, it is preferable that the flow path adjusting member has the same axial center as the housing and is movable in the axial direction.
上記構成によれば、ハウジングと軸方向の中心が同一であり、前記軸方向に移動可能であるという簡素な構成でピストン速度の高速域における減衰力を調整することができる。 According to the above configuration, the damping force in the high speed region of the piston speed can be adjusted with a simple configuration in which the axial center is the same as that of the housing and is movable in the axial direction.
本発明に係る減衰力発生装置では、前記流路の少なくとも一部は、前記ハウジングの内周面と前記流路調整部材の外周面との間に形成される隙間を含むことが好ましい。 In the damping force generator according to the present invention, it is preferable that at least a part of the flow path includes a gap formed between the inner peripheral surface of the housing and the outer peripheral surface of the flow path adjusting member.
上記構成によれば、特許文献1の構成のように流路調整部材の外周面をハウジングの内周面に接触させる必要が無いので、流路調整部材のハウジングに対する組み付け性が向上する。
According to the above configuration, there is no need to bring the outer peripheral surface of the flow path adjusting member into contact with the inner peripheral surface of the housing as in the configuration of
本発明に係る減衰力発生装置では、前記流路調整部材は内部空間を有する中空部材であり、前記ディスクバルブを貫通し、前記流路調整部材の内部に備えられるバイパス流路機構を有し、前記流路の少なくとも一部は、前記流路調整部材の内周面と前記バイパス流路機構の外周面との間に形成される隙間を含むことが好ましい。 In the damping force generation device according to the present invention, the flow path adjustment member is a hollow member having an internal space, and has a bypass flow path mechanism that penetrates the disk valve and is provided in the flow path adjustment member. It is preferable that at least a part of the flow path includes a gap formed between an inner peripheral surface of the flow path adjusting member and an outer peripheral surface of the bypass flow path mechanism.
上記構成によれば、流路調整部材の内部空間にピストン速度の低速域における減衰力を発生させる部材を配置することができるため、減衰力発生装置をコンパクトに構成することができる。 According to the above configuration, since the member that generates the damping force in the low speed region of the piston speed can be disposed in the internal space of the flow path adjusting member, the damping force generating device can be configured in a compact manner.
本発明に係る減衰力発生装置では、前記流路調整部材の前記内周面は、前記流入口側に開くテーパ状の部分を有することが好ましい。 In the damping force generator according to the present invention, it is preferable that the inner peripheral surface of the flow path adjusting member has a tapered portion that opens to the inlet side.
上記構成によれば、流路調整部材の部分に沿って形成される流路の形状の調整によって減衰力を調整することができる。 According to the above configuration, the damping force can be adjusted by adjusting the shape of the flow path formed along the flow path adjusting member.
本発明に係る減衰力発生装置では、更に、前記軸方向の周りに回転運動し、前記流路調整部材の前記軸方向の位置を調整可能な位置調整機構を備えることが好ましい。 In the damping force generator according to the present invention, it is preferable that the damping force generator further includes a position adjusting mechanism capable of rotating around the axial direction and adjusting the position of the flow path adjusting member in the axial direction.
上記構成によれば、簡単な構成により、流路の形状を調整可能にすることができる。 According to the above configuration, the shape of the flow path can be adjusted with a simple configuration.
本発明に係る油圧緩衝器は、ハウジングの流入口に設けられたディスクバルブにより発生する減衰力を調整することができるという効果を奏する。 The hydraulic shock absorber according to the present invention has an effect that the damping force generated by the disk valve provided at the inlet of the housing can be adjusted.
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail.
(実施形態に係る油圧緩衝器10の構成)
図1(a)は実施形態に係る油圧緩衝器10の外観を示す正面図であり、(b)はその側面断面図である。
(Configuration of hydraulic shock absorber 10 according to the embodiment)
Fig.1 (a) is a front view which shows the external appearance of the hydraulic shock absorber 10 which concerns on embodiment, (b) is the side sectional drawing.
車両用の油圧緩衝器10は、ダンパシリンダ11を有する。ダンパシリンダ11に中空のピストンロッド12が挿入される。
The vehicle
ダンパシリンダ11は車体側取付部材14を備え、ピストンロッド12には車輪側取付部材15が取り付けられる。ダンパシリンダ11の外周に設けられたばね受け17と車輪側取付部材15に取り付けられたばね受け19との間に懸架スプリング13が配置される。懸架スプリング13の弾発力が、車両が路面から受ける衝撃力を吸収する。
The
ダンパシリンダ11の内周に、ピストンロッド12が貫通するロッドガイド21が液密に嵌合される。ロッドガイド21は、オイルシール22、オイルシール押え22A、ブッシュ23を備える内径部を有する。このロッドガイド21の内径部にピストンロッド12が液密に摺動自在に挿入される。ダンパシリンダ11の車輪側取付部材15側の端部にバンパストッパ24が設けられる。バンパストッパ24は、ピストンロッド12のストロークの最圧縮時に、ピストンロッド12の周りに設けられてばね受け19に取り付けられる圧側バンプラバー25と衝合して最圧縮ストロークを規制する。また、ピストンロッド12は、ダンパシリンダ11の内部に挿入されたピストンホルダと伸側バンプスプリング26とを有する。ピストンロッド12のストロークの最伸張時に、伸側バンプスプリング26がロッドガイド21のオイルシール押え22Aに衝合して最伸張ストロークを規制する。
A
油圧緩衝器10は、ピストンバルブ装置30と、ベースバルブ装置50(減衰力発生装置)とを有している。油圧緩衝器10は、これらのピストンバルブ装置30、ベースバルブ装置50が発生する減衰力により、懸架スプリング13による衝撃力の吸収に伴うダンパシリンダ11とピストンロッド12との伸縮振動を制振する。
The
ピストンバルブ装置30は、ダンパシリンダ11に挿入されたピストンロッド12の先端部に設けたピストンホルダに、サブピストン31、圧側サブバルブ32、バルブストッパ33、圧側バルブ34、メインピストン35(ピストン)、伸側バルブ36、バルブストッパ37を順に装着し、これらをナット38で固定している。
The
ピストンロッド12には、一端をピストン側油室S2に開口し、他端をピストンロッド側油室S1に開口するバイパス通路41が形成される。また、ピストンロッド12内には、バイパス通路41の流路面積を調整する減衰力調整ロッド42が設けられる。
The
油圧緩衝器10は、ダンパシリンダ11に略平行に配置されたサブタンク11Cを有する。サブタンク11Cの内部にリザーバ室S3が形成される。サブタンク11Cは、ダイヤフラム52を有する。ダイヤフラム52は、キャップ51で封止される内部をリザーバ室S3と加圧ガス室53とに区画する。キャップ51には、ガス封入バルブ54が設けられる。なお、ダイヤフラム52の替わりにフリーピストンを設けて、サブタンク11Cの内部をリザーバ室S3と加圧ガス室53とに区画してもよい。
The
(ベースバルブ装置50)
ダンパシリンダ11に形成されたピストン側油室S2とサブタンク11C内のリザーバ室S3とは、通路P1により連通される。この通路P1にベースバルブ装置50が設けられる。
(Base valve device 50)
The piston side oil chamber S2 formed in the
図2は、油圧緩衝器10に設けられたベースバルブ装置50の断面図である。図3は、ベースバルブ装置50の分解図である。
FIG. 2 is a cross-sectional view of the
ベースバルブ装置50は、ピストン側油室S2とリザーバ室S3とを連通する通路P1の中間部に液密に設けられた隔壁部材55、バルブハウジング56(ハウジング)を有する。通路P1の内壁に螺着されるプラグボルト57によって隔壁部材55、バルブハウジング56が固定される。隔壁部材55がピストン側油室S2とリザーバ室S3とを区画する。隔壁部材55には第1流路55Aが形成される。隔壁部材55の中央部にはバイパス形成ボルト58(バイパス流路機構)がナット59で固定される。バイパス形成ボルト58の周りには第1流路55Aをストローク圧縮時に開とする圧側ディスクバルブ60(ディスクバルブ)と、第1流路55Aをストローク伸張時に導通する伸側バルブ(チェックバルブ)61とが設けられる。圧側ディスクバルブ60は多数の板状バルブ片を積層して構成される。伸側ディスクバルブ61は、隔壁部材55に背面支持されたバルブスプリング61Aにより、隔壁部材55とバルブハウジング56に挟持されるバルブ受け62に着座させられるように押圧される。圧側ディスクバルブ60は、バルブ受け62に着座している伸側ディスクバルブ61の板面に着座する。隔壁部材55にはカバー部材63が取り付けられる。
The
バイパス形成ボルト58に、ピストン側油室S2とリザーバ室S3を連通するバイパス通路71(バイパス流路機構)が形成される。バイパス通路71は圧側ディスクバルブ60、伸側ディスクバルブ61(第1流路55A)と並列に配置される。ベースバルブ装置50は、圧側減衰力調整装置70を有する。この圧側減衰力調整装置70は、バイパス形成ボルト58の先端カップ部58A(バイパス流路機構)に液密に嵌合するロッド支持体72と、ロッド支持体72に螺合してバイパス通路71の流路面積を調整する減衰力調整ロッド73とを有する。
A bypass passage 71 (bypass passage mechanism) that connects the piston-side oil chamber S2 and the reservoir chamber S3 is formed in the
減衰力調整ロッド73は、プラグボルト57の内外に貫通するように設けたアジャスタロッド74の外部回転操作によりロッド支持体72内を進退して、先端のニードルバルブ73Aによりバイパス通路71の流路面積を調整する。このとき、バイパス通路71は、バイパス形成ボルト58の先端カップ部58Aに設けた流路58B、バルブ60Fを介してリザーバ室S3側の通路P1に連通する。
The damping
アジャスタロッド74の先端凹部74Aが、減衰力調整ロッド73の基端凸部に回転方向で係着する。アジャスタロッド74に内蔵させたセットスプリング76Aが付勢するボール76Bが、アジャスト部材60Dの内周面の周方向複数位置に設けた係合孔に順に係合し、アジャスタロッド74をいずれかの回転操作位置に節度感をもって設定可能にする。
The distal end
アジャスト部材60Dのプラグボルト57内の外周には、略円筒状のアジャストガイド80(流路調整部材、位置調整機構)が螺着されている。アジャストガイド80とプラグボルト57との間に回り止めのための平行ピン60Gが配置されている。アジャストガイド80には、圧側ディスクバルブ60に向かってバルブハウジング56内を突出するように形成された薄肉円筒状の減衰力調整カラー部80A(流路調整部材)と、アジャスト部材60Dの外周面に螺着される位置調整部80B(位置調整機構)とが形成されている。減衰力調整カラー部80Aの内周面と先端カップ部58Aの外周面との間にオイルシール81が設けられている。減衰力調整カラー部80Aのオイルシール81よりも位置調整部80B側に連通路80Eが形成されている。
A substantially cylindrical adjustment guide 80 (flow path adjusting member, position adjusting mechanism) is screwed onto the outer periphery of the adjusting
このように、実施形態に係る油圧緩衝器10のベースバルブ装置50は、作動油が流入する流入口と作動油が流出する流出口を有するバルブハウジング56と、バルブハウジング56の流入口に設けられ、減衰力を発生させる圧側ディスクバルブ60と、圧側ディスクバルブ60とバルブハウジング56の流出口との間を移動し、作動油が通過する第2流路55Bの形状を調整するアジャストガイド80とを有する。アジャストガイド80は、バルブハウジング56と軸方向の中心が同一であり、この軸方向に移動可能である。第2流路55Bの少なくとも一部は、バルブハウジング56の内周面とアジャストガイド80の外周面との間に形成される隙間を含む。アジャストガイド80は内部空間を有する中空部材であり、圧側ディスクバルブ60を貫通する。アジャストガイド80は、アジャストガイド80の内部に備えられるバイパス流路機構を有する。第2流路55Bの少なくとも一部は、アジャストガイド80の内周面とバイパス流路機構の先端カップ部58Aの外周面との間に形成される隙間を含む。アジャストガイド80の内周面は、流入口側に開くテーパ面80Cを有する。
As described above, the
ベースバルブ装置50は、下記のように表現することもできる。即ち、ベースバルブ装置50は、隔壁部材55が設けられるバルブハウジング56と、隔壁部材55に形成される作動油の第1流路55Aに設けられ、減衰力を発生させる圧側ディスクバルブ60と、圧側ディスクバルブ60を通過して流入した後、バルブハウジング56から流出するまでのバルブハウジング56内での作動油の第2流路55B(流路)中に位置調整可能に介在することによって第2流路55Bの形状を調整可能に構成され、この第2流路55Bの形状の調整によって前記減衰力を調整するアジャストガイド80とを備える。
The
バルブハウジング56は、円柱状の内部空間が形成された中空部材であり、隔壁部材55は、前記内部空間の円柱底面部分を覆う部材であり、アジャストガイド80は、前記内部空間と軸心が共通の円柱側面を有する部材である。
The
第2流路55Bの少なくとも一部は、バルブハウジング56の内周面とアジャストガイド80の外周面との間の隙間により形成されるオリフィスを含む。このオリフィスにおいて、特に、減衰力調整カラー部80Aの先端とバルブハウジング56との間に形成される狭い流路の絞り効果により減衰力が発生する。
At least a part of the
アジャストガイド80は、中空部材である。なお、アジャストガイド80は、隔壁部材55側に開くテーパ面80C(テーパ状の部分)を有する中空部材であってもよい(後述する変形例参照)。
The
アジャストガイド80は、前記内部空間の軸心方向に位置調整可能に構成される。
The
ベースバルブ装置50は、前記軸心方向の周りに回転可能に設けられたアジャスト部材60Dをさらに備える。アジャストガイド80は、アジャスト部材60Dの回転運動に基づいて前記軸心方向の位置を調整可能に構成される。
The
なお、ロッド支持体72の内側の流路は、ロッド支持体72に形成された図示しない連通路を介して、減衰力調整カラー部80Aの内周面と、ロッド支持体72及び先端カップ部58Aの外周面との間の流路と連通している。
The flow path inside the
(実施形態に係る油圧緩衝器10の動作)
油圧緩衝器10は、以下のように動作して減衰力を作用させる。
(Operation of the
The
(圧縮工程)
油圧緩衝器10のストローク圧縮行程の低速域では、
(a)ピストンバルブ装置30において、減衰力調整ロッド42により開度調整されるバイパス通路41と圧側サブバルブ32とを通る作動油により圧側減衰力を生じ、
(b)ベースバルブ装置50において、圧側減衰力調整装置70の減衰力調整ロッド73により開度調整されるバイパス通路71を通るピストンロッド12の進入体積相当分の作動油により圧側減衰力を生じる。
(Compression process)
In the low speed region of the stroke compression stroke of the
(a) In the
(b) In the
中高速域では、
(c)ピストンバルブ装置30において、メインピストン35の圧側流路に設けられる圧側バルブ34を通る作動油により圧側減衰力を生じ、
(d)ベースバルブ装置50において、隔壁部材55の第1流路55Aに設けられる圧側ディスクバルブ60を通るピストンロッド12の進入体積相当分の作動油により圧側減衰力を生ずる。
In the medium and high speed range,
(c) In the
(d) In the
本実施形態では、圧側ディスクバルブ60のリザーバ室S3側に、圧側ディスクバルブ60に向かってバルブハウジング56内を突出するように形成された円筒状の減衰力調整カラー部80Aが形成されているので、圧側ディスクバルブ60を押し開いて第1流路55Aから進入した作動油の流れが、減衰力調整カラー部80Aにより絞られ、減衰力調整カラー部80Aの外周面に沿って流れ、バルブハウジング56に形成された連通孔を通る。このため、第1流路55A、圧側ディスクバルブ60により発生した圧側減衰力を減衰力調整カラー部80Aにより調整することができる。
In the present embodiment, a cylindrical damping force adjusting
アジャスト部材60Dを回転させることにより、アジャストガイド80に設けられた減衰力調整カラー部80Aの先端の位置を軸心方向に調整することができる。このため、圧側ディスクバルブ60を押し開いて第1流路55Aから進入した作動油が流れる第2流路55Bの形状を調整することができる。従って、圧側ディスクバルブ60により発生した圧側減衰力の調整量を増減することが可能である。
By rotating the adjusting
(伸張工程)
油圧緩衝器10のストローク伸張行程の低速域では、
(a)ピストンバルブ装置30において、メインピストン35の伸側流路に設けられた伸側バルブ36を通る作動油により伸側減衰力を生ずる。
(Extension process)
In the low speed range of the stroke extension stroke of the
(a) In the
尚、油圧緩衝器10の伸張行程で、リザーバ室S3の作動油がベースバルブ装置50の伸側バルブ(チェックバルブ)61を通ってピストン側油室S2に流れるが、伸側ディスクバルブ61では減衰力を生じない。
In the expansion stroke of the
上述した圧側と伸側の減衰力により、油圧緩衝器10の伸縮振動が制振される。
The expansion / contraction vibration of the
(比較例)
図4は、比較例に係るベースバルブ装置の断面図である。図5は、比較例に係るベースバルブ装置の分解図である。
(Comparative example)
FIG. 4 is a cross-sectional view of a base valve device according to a comparative example. FIG. 5 is an exploded view of a base valve device according to a comparative example.
図2を参照して前述した構成要素と同一の構成要素には同一の参照符号を付している。このため、これらの構成要素の詳細な説明は繰り返さない。 The same components as those described above with reference to FIG. 2 are denoted by the same reference numerals. Therefore, detailed description of these components will not be repeated.
比較例に係るベースバルブ装置は、実施形態に係るベースバルブ装置50のアジャストガイド80の替わりに、バネ受け90Aとコイルスプロング90Bとスプリングシート90Cとアジャストガイド90Eとを備えている。
The base valve device according to the comparative example includes a
圧側ディスクバルブ60に対して伸側ディスクバルブ61の反対側に配置されたバネ受け90Aと、アジャストガイド90Eに設けられたスプリングシート90Cとの間にコイルスプロング90Bが配置される。そして、圧側ディスクバルブ60を通る作動油により発生する圧側減衰力が、コイルスプロング90Bのバネ力により調整される。
A
図2に示す減衰力調整カラー部80Aにより、コイルスプロング90Bのバネ力による圧側減衰力の調整と同様の調整が可能になる。実施形態に係る減衰力調整カラー部80Aの構成によれば、図3及び図5に対比して示すように、アジャストガイド90Eをアジャストガイド80で置き換えることにより、バネ受け90Aとコイルスプロング90Bとスプリングシート90Cとを廃止することができる。このため、減衰力を調整するベースバルブ装置50の構成を簡素化して部品点数を削減し組み付け性を向上させることができる。また、実施形態のアジャストガイド80は、比較例のアジャストガイド90Eを形状変更するだけで得ることができる。
The damping force adjusting
また、図4の比較例の構成では、圧側ディスクバルブ60を押し開いて流れる作動油の流路55Cに、バネ受け90Aとコイルスプロング90Bとスプリングシート90Cとの部品が配置されているので、作動油のスムーズな流れを確保することができていない。本実施形態に係る図2に示す構成では、バネ受け90Aとコイルスプロング90Bとスプリングシート90Cとの部品を廃止し、減衰力調整カラー部80Aの外周に沿って作動油が流れるので、作動油のスムーズな流れを確保することができる。
Further, in the configuration of the comparative example of FIG. 4, the components of the spring receiver 90 </ b> A, the coil splong 90 </ b> B, and the spring seat 90 </ b> C are disposed in the hydraulic
(変形例)
図6は、ベースバルブ装置に設けられたアジャストガイドの変形例を示す断面図である。図2を参照して前述した構成要素の詳細な説明は繰り返さない。
(Modification)
FIG. 6 is a cross-sectional view showing a modification of the adjustment guide provided in the base valve device. The detailed description of the components described above with reference to FIG. 2 will not be repeated.
図2で前述したベースバルブ装置50と異なる点は、アジャストガイド80の減衰力調整カラー部80Aの内周に、アジャスト部材60D側に向かうに従って軸心に近づくように傾斜するテーパ面80C(テーパ状内周面)を形成した点、及び、減衰力調整カラー部80Aのテーパ面80Cから外周面に貫通する連通孔80Dを通路P1に対応する位置に形成した点である。
2 is different from the
圧側ディスクバルブ60を押し開いて第1流路55Aから進入した作動油の流れは、減衰力調整カラー部80Aのテーパ面80Cに沿って流れ、減衰力調整カラー部80Aに形成された連通孔80D、及び、バルブハウジング56に形成された連通孔を通る。このため、第1流路55A、圧側ディスクバルブ60により発生した圧側減衰力を減衰力調整カラー部80Aにより調整することができる。
The flow of hydraulic oil that has entered the
(実施形態の効果)
従って、本実施形態によれば以下の効果を奏する。
(Effect of embodiment)
Therefore, according to this embodiment, there are the following effects.
圧側ディスクバルブ60を通過して流入した後、バルブハウジング56から流出するまでのバルブハウジング56内での作動油の第2流路55B中に位置調整可能にアジャストガイド80が介在することによって第2流路55Bの形状が調整される。この第2流路55Bの形状の調整により、隔壁部材55に形成される作動油の第1流路55Aに設けられた圧側ディスクバルブ60の減衰力が調整される。このため、ピストン速度の高速域における減衰力を調整することができるベースバルブ装置50を提供することができる。
The
また、バルブハウジング56の円柱状の内部空間と軸心が共通の円柱側面をアジャストガイド80に形成するという簡素な構成でピストン速度の高速域における減衰力を調整することができる。
In addition, the damping force in the high speed region of the piston speed can be adjusted with a simple configuration in which the cylindrical guide side surface having the common axis and the cylindrical inner space of the
第2流路55Bの少なくとも一部は、バルブハウジング56の内周面とアジャストガイド80の外周面との間に形成される隙間を含む。このため、特許文献1の構成のようにアジャストガイド80の外周面をバルブハウジング56の内周面に接触させる必要が無いので、アジャストガイド80のバルブハウジング56に対する組み付け性が向上する。
At least a part of the
アジャストガイド80は、中空部材である。このため、アジャストガイド80の内部空間にピストン速度の低速域における減衰力を発生させる部材を配置することができるため、ベースバルブ装置50をコンパクトに構成することができる。
The
アジャストガイド80が、隔壁部材55側に開くテーパ面80Cを有する中空部材であると、アジャストガイド80のテーパ面80Cに沿って形成される第2流路55Bの形状の調整によって減衰力を調整することができる。
When the
アジャストガイド80の位置調整可能な方向が、バルブハウジング56の内部空間の軸心方向であるので、簡単な構成でアジャストガイド80の位置を調整することができる。
Since the direction in which the position of the
ベースバルブ装置50が前記軸心方向の周りに回転可能に設けられたアジャスト部材60Dをさらに備え、アジャストガイド80がアジャスト部材60Dの回転運動に基づいて前記軸心方向の位置を調整可能に構成される。このため、簡単な構成により、第2流路55Bの形状を調整可能にすることができる。
The
本実施形態は、アジャストガイド80により形状が変更される第2流路55Bの存在する位置がバルブハウジング56の内部であるので、アジャスタケースにより形状が変更される流路(連通孔)の存在する位置がハウジングの周壁である特許文献1の構成よりも、流路形状の変更の自由度が増大する。従って、高速域の圧側減衰特性の調整の自由度が拡大する。
In this embodiment, since the position where the
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。 The present invention is not limited to the above-described embodiments, and various modifications are possible within the scope shown in the claims, and embodiments obtained by appropriately combining technical means disclosed in different embodiments. Is also included in the technical scope of the present invention.
本発明は、車両用の油圧緩衝器に利用することができる。また、本発明は、例えば、自動二輪車のリアクッション、フロントフォークに用いることができるし、また、例えば、マウンテンバイク等の自転車のサスペンジョンフォークに利用することができる。 The present invention can be used for a hydraulic shock absorber for a vehicle. The present invention can be used for, for example, a rear cushion and a front fork of a motorcycle, and can be used for a suspension fork of a bicycle such as a mountain bike.
10 油圧緩衝器
11 ダンパシリンダ
12 ピストンロッド
35 メインピストン(ピストン)
50 ベースバルブ装置(減衰力発生装置)
55 隔壁部材
55A 第1流路
55B 第2流路(流路)
56 バルブハウジング(ハウジング)
58 バイパス形成ボルト(バイパス流路機構)
58A 先端カップ部(バイパス流路機構)
71 バイパス通路(バイパス流路機構)
60 圧側ディスクバルブ(ディスクバルブ)
60D アジャスト部材
80 アジャストガイド(流路調整部材、位置調整機構)
80A 減衰力調整カラー部(流路調整部材)
80B 位置調整部(位置調整機構)
80C テーパ面(テーパ状の部分)
80D 連通孔
S1 ピストンロッド側油室
S2 ピストン側油室
S3 リザーバ室
10
50 Base valve device (damping force generator)
55
56 Valve housing (housing)
58 Bypass forming bolt (Bypass channel mechanism)
58A Tip cup (bypass channel mechanism)
71 Bypass passage (bypass passage mechanism)
60 Pressure side disc valve (disc valve)
80A Damping force adjusting collar (channel adjusting member)
80B Position adjustment unit (position adjustment mechanism)
80C taper surface (tapered part)
80D Communication hole S1 Piston rod side oil chamber S2 Piston side oil chamber S3 Reservoir chamber
Claims (6)
前記ハウジングの前記流入口に設けられ、減衰力を発生させるディスクバルブと、
前記ディスクバルブと前記ハウジングの流出口との間を移動し、前記作動油が通過する流路の形状を調整する流路調整部材と、
を有することを特徴とする減衰力発生装置。 A housing having an inlet through which hydraulic oil flows in and an outlet through which the hydraulic oil flows out;
A disk valve provided at the inlet of the housing for generating a damping force;
A flow path adjusting member that moves between the disk valve and the outlet of the housing and adjusts the shape of the flow path through which the hydraulic oil passes;
A damping force generator characterized by comprising:
前記ディスクバルブを貫通し、前記流路調整部材の内部に備えられるバイパス流路機構を有し、
前記流路の少なくとも一部は、前記流路調整部材の内周面と前記バイパス流路機構の外周面との間に形成される隙間を含む請求項2に記載の減衰力発生装置。 The flow path adjustment member is a hollow member having an internal space,
Passing through the disk valve, having a bypass flow path mechanism provided inside the flow path adjustment member,
The damping force generation device according to claim 2, wherein at least a part of the flow path includes a gap formed between an inner peripheral surface of the flow path adjusting member and an outer peripheral surface of the bypass flow path mechanism.
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WO2023181351A1 (en) * | 2022-03-25 | 2023-09-28 | Kybモーターサイクルサスペンション株式会社 | Rear cushion unit |
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-
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- 2015-03-31 JP JP2015074476A patent/JP2016194339A/en active Pending
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