JP2016187072A - イメージセンサ、処理方法、及び、電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】ブルーミングを防止する。
【解決手段】光電変換を行う光電変換素子を有し、画素信号を出力する複数の画素が配列された画素アレイ部の画素のうちの、所定の画素で構成される第1の画像と、他の所定の画素で構成される第2の画像とを撮影するときに、第1の画像及び第2の画像を構成する画素を、画素信号の読み出しを行う読み出し対象画素として、読み出し対象画素について、光電変換素子に蓄積された電荷を排出するシャッタ動作と、画素信号を読み出す読み出し動作とを行い、読み出し対象画素以外の非読み出し対象画素について、シャッタ動作のみを行う。本技術は、例えば、画像を撮影するイメージセンサに適用することができる。
【選択図】図7
【解決手段】光電変換を行う光電変換素子を有し、画素信号を出力する複数の画素が配列された画素アレイ部の画素のうちの、所定の画素で構成される第1の画像と、他の所定の画素で構成される第2の画像とを撮影するときに、第1の画像及び第2の画像を構成する画素を、画素信号の読み出しを行う読み出し対象画素として、読み出し対象画素について、光電変換素子に蓄積された電荷を排出するシャッタ動作と、画素信号を読み出す読み出し動作とを行い、読み出し対象画素以外の非読み出し対象画素について、シャッタ動作のみを行う。本技術は、例えば、画像を撮影するイメージセンサに適用することができる。
【選択図】図7
Description
本技術は、イメージセンサ、処理方法、及び、電子機器に関し、特に、例えば、ブルーミングを防止することができるようするイメージセンサ、処理方法、及び、電子機器に関する。
例えば、動被写体の高速追尾用の画像と、観賞用の高品位な画像との撮影を交互に行うイメージセンサが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
ところで、イメージセンサにおいて、露光時間が異なる2枚の画像を、同時に撮影する場合に、ブルーミングが発生することがある。
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ブルーミングを防止することができるようにするものである。
本技術のイメージセンサ、又は、電子機器は、光電変換を行う光電変換素子を有し、画素信号を出力する複数の画素が配列された画素アレイ部と、前記画素アレイ部の画素のうちの、所定の画素で構成される第1の画像と、他の所定の画素で構成される第2の画像とを撮影するときに、前記第1の画像及び前記第2の画像を構成する画素を、前記画素信号の読み出しを行う読み出し対象画素として、前記読み出し対象画素について、前記光電変換素子に蓄積された電荷を排出するシャッタ動作と、前記画素信号を読み出す読み出し動作とを行い、前記読み出し対象画素以外の非読み出し対象画素について、前記シャッタ動作のみを行う制御を行う制御部とを備えるイメージセンサ、又は、そのようなイメージセンサを有する電子機器である。
本技術の処理方法は、光電変換を行う光電変換素子を有し、画素信号を出力する複数の画素が配列された画素アレイ部の画素のうちの、所定の画素で構成される第1の画像と、他の所定の画素で構成される第2の画像とを撮影するときに、前記第1の画像及び前記第2の画像を構成する画素を、前記画素信号の読み出しを行う読み出し対象画素として、前記読み出し対象画素について、前記光電変換素子に蓄積された電荷を排出するシャッタ動作と、前記画素信号を読み出す読み出し動作とを行い、前記読み出し対象画素以外の非読み出し対象画素について、前記シャッタ動作のみを行う処理方法である。
本技術のイメージセンサ、処理方法、及び、電子機器においては、光電変換を行う光電変換素子を有し、画素信号を出力する複数の画素が配列された画素アレイ部の画素のうちの、所定の画素で構成される第1の画像と、他の所定の画素で構成される第2の画像とを撮影するときに、前記第1の画像及び前記第2の画像を構成する画素を、前記画素信号の読み出しを行う読み出し対象画素として、前記読み出し対象画素については、前記光電変換素子に蓄積された電荷を排出するシャッタ動作と、前記画素信号を読み出す読み出し動作とが行われ、前記読み出し対象画素以外の非読み出し対象画素については、前記シャッタ動作のみが行われる。
なお、イメージセンサは、独立した装置であっても良いし、1つの装置を構成している内部ブロックであっても良い。
本技術によれば、ブルーミングを防止することができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
<本技術を適用したディジタルカメラの一実施の形態>
図1は、本技術を適用したディジタルカメラの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
なお、ディジタルカメラは、静止画、及び、動画のいずれも撮像することができる。
図1において、ディジタルカメラは、光学系1、イメージセンサ2、メモリ3、信号処理部4、出力部5、及び、制御部6を有する。
光学系1は、例えば、図示せぬズームレンズや、フォーカスレンズ、絞り等を有し、外部からの光を、イメージセンサ2に入射させる。
イメージセンサ2は、例えば、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサであり、光学系1からの入射光を受光し、光電変換を行って、光学系1からの入射光に対応する画像データを出力する。
メモリ3は、イメージセンサ2が出力する画像データを一時記憶する。
信号処理部4は、メモリ3に記憶された画像データを用いた信号処理としての、例えば、ノイズの除去や、ホワイトバランスの調整の処理、露光や、輝度、フォーカスの調整のための処理等を行い、出力部5に供給する。
出力部5は、信号処理部4からの画像データを出力する。
すなわち、出力部5は、例えば、液晶等で構成されるディスプレイ(図示せず)を有し、信号処理部4からの画像データに対応する画像を、いわゆるスルー画として表示する。
また、出力部5は、例えば、半導体メモリや、磁気ディスク、光ディスク等の記録媒体を駆動するドライバ(図示せず)を有し、信号処理部4からの画像データを記録媒体に記録する。
制御部6は、ユーザの操作等に従い、ディジタルカメラを構成する各ブロックを制御する。
以上のように構成されるディジタルカメラでは、イメージセンサ2が、光学系1からの入射光を受光し、その入射光に応じて、画像データを出力する。
イメージセンサ2が出力する画像データは、メモリ3に供給されて記憶される。メモリ3に記憶された画像データについては、信号処理部4による信号処理が施され、その結果得られる画像データは、必要に応じて、出力部5に供給されて出力される。
<イメージセンサ2の構成例>
図2は、図1のイメージセンサ2の構成例を示すブロック図である。
イメージセンサ2は、画素アレイ部41、行制御部42、列処理部43、画素駆動線44、及び、VSL(垂直信号線)45を有する。画素アレイ部41ないしVSL45は、例えば、図示せぬ半導体基板(チップ)上に形成されている。
画素アレイ部41には、光電変換を行い、画素信号を出力する複数の画素50が、例えば、行列状に2次元に配置されている。
また、画素アレイ部41には、複数の画素駆動線44が、水平方向(画素50の(水平)ラインの方向)に配線されるとともに、複数のVSL45が、垂直方向に配線されている。
画素アレイ部41は、画素駆動線44を介して供給される制御信号に従って駆動し、画素50の光電変換によって得られる画素信号を、VSL45上に出力する。
行制御部42は、画素駆動線44に制御信号を供給することにより、画素アレイ部41を制御する。
列処理部43には、画素アレイ部41の画素50がVSL45上に出力する画素信号が供給される。
列処理部43は、例えば、ADC(Analog to Digital Converter)43Aを有し、画素アレイ部41から供給される画素信号のAD変換等の処理を行う。そして、列処理部43は、画素信号のAD変換等により得られるディジタルの画素データを、画像を構成する画素値として出力する。
なお、列処理部43では、AD変換の他、CDS(Correlated Double Sampling)等の処理も行われるが、本実施の形態では、説明を簡単にするため、AD変換以外の処理には、言及しない。
列処理部43が有するADC43Aは、例えば、列並列型のADCであり、少なくとも、1ライン(行)の画素50の画素信号のAD変換を同時に行う。
ここで、本実施の形態では、ADC43Aは、例えば、2ライン(の画素50の画素信号)のAD変換を同時に行うことができるようになっていることとする。
すなわち、ADC43Aは、例えば、偶数ラインのある1ラインと、奇数ラインのある1ラインとのAD変換を同時に行うことができる。
なお、ADC43Aは、列並列型のADCに限定されるものではない、すなわち、ADC43Aとしては、例えば、エリア型のADC(複数のエリアの画素の画素信号のAD変換を並列に行うADC)等の、列並列型のADC以外の方式のADCを採用することができる。
<画素50の構成例>
図3は、図2の画素50の構成例を示す回路図である。
図3において、画素50は、PD(Photo Diode)61、転送トランジスタ62、FD(Floating Diffusion)63、リセットトランジスタ64、増幅トランジスタ65、及び、選択トランジスタ66を有する。転送トランジスタ62、リセットトランジスタ64、増幅トランジスタ65、及び、選択トランジスタ66は、例えば、NMOS(Negative Channel MOS)のFET(Field Effect Transistor)である。
PD61は、入射光量に応じた電荷量の(光)電荷を発生して内部に蓄積する光電変換素子の一例である。PD61のアノードは、基準電位(GND)に接続されており、PD61のカソードは、転送トランジスタ62のソースに接続されている。
転送トランジスタ62のドレインは、リセットトランジスタ64のソース、及び、増幅トランジスタ65のゲートに接続されている。転送トランジスタ62のドレイン、リセットトランジスタ64のソース、及び、増幅トランジスタ65のゲートの接続点には、FD63が形成されている。
リセットトランジスタ64のドレイン、及び、増幅トランジスタ65のドレインは、所定の電源VDDに接続されている。
増幅トランジスタ65のソースは、選択トランジスタ66のドレインに接続されており、選択トランジスタ66のソースは、VSL45に接続されている。なお、VSL45は、増幅トランジスタ65とともにソースフォロア回路を構成する、図示せぬ定電流源に接続されている。
なお、画素50としては、複数のPD61及び転送トランジスタ62のセットで、FD63ないし選択トランジスタ66を共有する共有画素の構成を採用することができる。
以上のように構成される画素50では、転送トランジスタ62、リセットトランジスタ64、及び、選択トランジスタ66それぞれのゲートは、画素駆動線44を介して、図2の行制御部42に接続されている。
そして、転送トランジスタ62、リセットトランジスタ64、及び、選択トランジスタ66のゲートには、行制御部42から画素駆動線44を介して、制御信号TRG,RST,SELがそれぞれ供給される。
一方、PD61は、入射光を光電変換し、その光量に応じた電荷を生成して蓄積する。
転送トランジスタ62は、行制御部42から供給される制御信号TRGに従ってオン/オフになり、PD61からFD63への電荷の転送をオン/オフする。
すなわち、転送トランジスタ62は、H(High)レベルの制御信号TRGが供給されると、オンになり、PD61に蓄積されている電荷を、FD63に転送する。また、転送トランジスタ62は、L(Low)レベルの制御信号TRGが供給されると、オフになり、電荷の転送を停止する。
なお、転送トランジスタ62が、FD63への電荷の転送を停止している間、PD61が光電変換した電荷は、PD61に蓄積される。
FD63は、コンデンサのごとく、PD61から転送トランジスタ62を介して転送されてくる電荷を蓄積することにより、その電荷を電圧に変換する。
リセットトランジスタ64は、行制御部42から供給される制御信号RSTに従ってオン/オフになり、FD63に蓄積されている電荷の排出をオン/オフする。
すなわち、リセットトランジスタ64は、Hレベルの制御信号RSTが供給されると、オンになり、FD63を電源VDDにクランプして、FD63に蓄積されている電荷を排出(リセット)する。また、リセットトランジスタ64は、Lレベルの制御信号RSTが供給されると、オフになり、FD63を電気的に浮遊状態にする。
増幅トランジスタ65は、FD63に蓄積されている電荷に応じた電圧をバッファ(増幅)し、ソースから出力する。増幅トランジスタ65のソースから出力される電圧は、画素50の光電変換により得られた画素信号として、選択トランジスタ66を介してVSL45に出力される。
選択トランジスタ66は、行制御部42から供給される制御信号SELに従ってオン/オフになり、増幅トランジスタ65からの画素信号のVSL45への出力をオン/オフする。
すなわち、選択トランジスタ66は、Hレベルの制御信号SELが供給されると、オンになり、増幅トランジスタ65からの画素信号をVSL45に出力し、Lレベルの制御信号SELが供給されると、オフになり、増幅トランジスタ65からの画素信号の出力を停止する。
<画素50の動作>
図4は、図3の画素50の動作の例を説明するタイミングチャートである。
ある1ラインの各画素50について注目すると、まず、制御信号RSTがHレベルの状態で、制御信号TRGが一時的に(Lレベルから)Hレベルにされる。これにより、PD51に蓄積された電荷を、転送トランジスタ62及びリセットトランジスタ64を介して、電源VDDに排出するシャッタ動作が行われる。
その後、制御信号SELがLレベルからHレベルとされ、制御信号RSTがHレベルからLレベルとされた状態で、制御信号TRGが一時的にHレベルにされる。これにより、シャッタ動作が行われてから、制御信号TRGがHレベルになるまでの時間を露光時間として得られた画素信号を、画素50から読み出す読み出し動作が行われる。
すなわち、シャッタ動作が行われてから、制御信号TRGがHレベルになるまでの時間を露光時間として、PD61に蓄積された電荷が、転送トランジスタ62を介して、FD63に転送されて蓄積される。FD63に蓄積された電荷に対応する電圧は、画素信号として、増幅トランジスタ65及び選択トランジスタ66を介して、VSL45上に読み出される(出力される)。
VSL45上に読み出された画素信号は、ADC43AでAD変換され、画素データとなる。
ここで、上述したように、本実施の形態では、ADC43Aは、例えば、2ライン(の画素50の画素信号)のAD変換を同時に行うことができる。
そのため、イメージセンサ2では、例えば、画素アレイ部41の上から2i-1番目の第2i-1ラインの各画素50と、上から2i番目の第2iラインの各画素50とから、画素信号を読み出し、それらの第2i-1ライン及び第2iライン(の各画素50の画素信号)のAD変換を、並列に行うことができる。
したがって、イメージセンサ2では、例えば、第1ラインから、順番に、2ラインずつの画素信号を読み出し、その画素信号のAD変換を行って、1枚の画像の画素データを得ることができる。
<2ストリームモード>
図5は、2ストリームモードを説明する図である。
2ストリームモードとは、イメージセンサ2で撮影することができる最大画素数の画像から、画素数を間引いた2枚の画像である第1の画像及び第2の画像であって、露光時間が異なる第1の画像及び第2の画像を撮影する撮影モードである。
本実施の形態では、第1の画像として、画素アレイ部41の画素50のうちの、例えば、奇数ラインの少なくとも一部のラインの画素50(の画素データ)で構成される画像を採用する。また、第2の画像として、画素アレイ部41の画素50のうちの、奇数ラインの他のラインである偶数ラインの少なくとも一部のラインの画素50(の画素データ)で構成される画像を採用することとする。
ここで、図5では(後述する図6及び図7でも同様)、説明を簡単にするため、画素アレイ部41が、第1ラインないし第12ライン(の画素50)を有することとする。
また、図5では、第1の画像が、画素アレイ部41の奇数ライン(の画素50)で構成され、第2の画像が、画素アレイ部41の偶数ライン(の画素50)で構成されている。
すなわち、図5では、第1の画像は、画素アレイ部41の第1ライン、第3ライン、第5ライン、第7ライン、第9ライン、及び、第11ラインで構成される。第2の画像は、画素アレイ部41の第2ライン、第4ライン、第6ライン、第8ライン、第10ライン、及び、第12ラインで構成される。
なお、以下では、第1の画像を、メイン画像ともいい、第2の画像をサブ画像ともいう。
図5では、メイン画像とサブ画像とが、同一の画角の画像になっている。
2ストリームモードで撮影するメイン画像及びサブ画像としては、図5に示したように、同一の画角の画像を採用することもできるし、異なる画角の画像を採用することもできる。
図6は、メイン画像及びサブ画像として、異なる画角の画像を撮影する2ストリームモードを説明する図である。
図6では、サブ画像が、メイン画像よりも画角が小さい画像、すなわち、例えば、垂直方向の画角が小さい画像になっている。
具体的には、メイン画像は、図5の場合と同様に、画素アレイ部41の奇数ラインのすべて(第1ライン、第3ライン、第5ライン、第7ライン、第9ライン、及び、第11ライン)で構成される。
一方、サブ画像は、画素アレイ部41の偶数ラインのうちの第4ライン、第6ライン、及び、第8ラインで構成される。
ここで、図6において(後述する図7でも同様)、AM及びASは、メイン画像及びサブ画像の、画素アレイ部41上の垂直方向の画角を表している。サブ画像の画角ASは、メイン画像の画角AMよりも小さくなっている。
2ストリームモードでは、以上のような画角が異なるメイン画像及びサブ画像を同時に得ることができる。その結果、例えば、画角が大きいメイン画像を、モニタリング用の画像(本筋の画像)として用い、画角が小さいサブ画像を、様々な調整用の画像として用いることができる。
すなわち、サブ画像は、例えば、露光調整や、輝度調整、ホワイトバランス調整、フォーカス調整等の、撮影のための各種の調整に用いることができる。
また、例えば、画角が大きいメイン画像は、静止画の撮影結果として用い、画角が小さいサブ画像は、フレームレートが高い動画の撮影結果として用いることができる。
以上のようなメイン画像及びサブ画像を、イメージセンサ2で撮影して出力する方法としては、以下のような第1の撮影方法が考えられる。
すなわち、画素アレイ部41の奇数ラインについては、その奇数ラインのすべてが、メイン画像を構成するので、行制御部42が、奇数ラインのすべてについて、図4で説明したシャッタ動作及び読み出し動作を行う。
一方、画素アレイ部41の偶数ラインについては、その偶数ラインのうちの第4ライン、第6ライン、及び、第8ラインが、サブ画像を構成するので、行制御部42が、サブ画像を構成する第4ライン、第6ライン、及び、第8ラインについて、シャッタ動作及び読み出し動作を行う。
また、画素アレイ部41の偶数ラインについては、その偶数ラインのうちの第2ライン、第10ライン、及び、第12ラインは、メイン画像及びサブ画像のうちのいずれも構成しないので、必要がなく、シャッタ動作及び読み出し動作が行われない。
行制御部42(図2)において、以上のようなシャッタ動作及び読み出し動作の制御を行うことで、2ストリームモードで、画角の大きなメイン画像と、画角の小さなサブ画像とを、同時に撮影することができる。
ところで、第1の撮影方法では、上述のように、シャッタ動作及び読み出し動作が行われないラインが生じる。シャッタ動作及び読み出し動作が行われないラインでは、画素50において、露光、すなわち、PD61での光電変換が行われ続け、PD61から電荷が溢れ出し、隣接するラインに漏れ込むことがある。
すなわち、図6では、シャッタ動作及び読み出し動作が行われない第2ラインの画素50から電荷が溢れ、その第2ラインに隣接する第1ラインや第3ライン(の画素50)に漏れ込むことがある。その結果、第1ラインや第3ラインでは、第2ライン(の画素50)から漏れ込む電荷によって、ブルーミングが発生することがある。
同様に、シャッタ動作及び読み出し動作が行われない第10ライン及び第12ラインについても、その第10ライン又は第12ラインに隣接する第9ラインや第11ラインにおいて、ブルーミングが発生することがある。
第1ライン、第3ライン、第9ライン、及び、第11ラインは、いずれも、メイン画像を構成するので、これらの第1ライン、第3ライン、第9ライン、及び、第11ラインにブルーミングが発生すると、メイン画像の画質が劣化する。
以上のようなブルーミングを防止する方法としては、例えば、シャッタ動作及び読み出し動作を、メイン画像及びサブ画像のうちの、画角が大きい方の画像に合わせて行う第2の撮影方法がある。
第2の撮影方法では、画素アレイ部41の第1ラインないし第12ラインのすべてについて、シャッタ動作及び読み出し動作、さらには、読み出し動作によって読み出された画素信号の、ADC43AでのAD変換が行われる。
第2の撮影方法では、第1の撮影方法で生じるブルーミングを防止することができる。しかしながら、第2の撮影方法では、メイン画像及びサブ画像のいずれも構成しない第2ライン、第10ライン、及び、第12ライン(の画素50の画素信号)のAD変換が行われ、無駄な電力が消費される。
そこで、イメージセンサ2では、2ストリームモードにおいて、第3の撮影方法を採用することができる。
第3の撮影方法では、画素アレイ部41の画素のうちの、メイン画像及びサブ画像の画素のラインを、画素信号の読み出しを行う読み出し対象ラインとして、読み出し対象ラインについては、シャッタ動作と読み出し動作とが行われ、読み出し対象ライン以外の非読み出し対象ラインについては、シャッタ動作のみが行われる。
図7は、第3の撮影方法を説明する図である。
図7では、図6と同様に、メイン画像は、画素アレイ部41の奇数ラインのすべて(第1ライン、第3ライン、第5ライン、第7ライン、第9ライン、及び、第11ライン)で構成される。さらに、サブ画像は、画素アレイ部41の偶数ラインのうちの第4ライン、第6ライン、及び、第8ラインで構成される。
第3の撮影方法では、画素アレイ部41の奇数ラインについては、図6の第1の撮影方法と同様に、その奇数ラインのすべてが、メイン画像を構成するので、行制御部42は、奇数ラインのすべてについて、シャッタ動作及び読み出し動作を行う。
さらに、画素アレイ部41の偶数ラインについては、第1の撮影方法と同様に、その偶数ラインのうちの第4ライン、第6ライン、及び、第8ラインが、サブ画像を構成するので、行制御部42は、サブ画像を構成する第4ライン、第6ライン、及び、第8ラインについて、シャッタ動作及び読み出し動作を行う。
また、画素アレイ部41の偶数ラインのうちの、第2ライン、第10ライン、及び、第12ラインは、メイン画像及びサブ画像のうちのいずれも構成しないが、ブルーミングを防止するために、行制御部42は、シャッタ動作及び読み出し動作のうちの、シャッタ動作のみを行う。
行制御部42(図2)において、以上のようなシャッタ動作及び読み出し動作の制御を行うことで、2ストリームモードで、画角の大きなメイン画像と、画角の小さなサブ画像とを、同時に撮影することができる。
第3の撮影方法では、画素アレイ部41の偶数ラインのうちの、メイン画像及びサブ画像のうちのいずれも構成しない第2ライン、第10ライン、及び、第12ラインについては、シャッタ動作のみが行われる。
したがって、第2ライン、第10ライン、及び、第12ラインでは、画素50において、PD61に蓄積された電荷が、シャッタ動作によって排出されるので、PD61から電荷が溢れ出し、隣接するラインに漏れ込むことにより生じるブルーミングを防止することができる。
すなわち、図6で説明したような、メイン画像を構成する第1ライン、第3ライン、第9ライン、及び、第11ラインに生じるブルーミングを防止し、これにより、メイン画像の画質が劣化することを防止することができる。
<行制御部42の処理>
図8は、第3の撮影方法によりメイン画像及びサブ画像を撮影する場合の行制御部42の処理の例を説明するフローチャートである。
画素アレイ部41の画素のうちの、メイン画像及びサブ画像の画素のラインである読み出し対象ラインについては、行制御部42は、ステップS11において、シャッタ動作と読み出し動作とを行うように、画素アレイ部41を制御する。
一方、画素アレイ部41の画素のラインのうちの、読み出し対象ライン以外のラインである非読み出し対象ラインについては、行制御部42は、ステップS21において、シャッタ動作及び読み出し動作のうちの、シャッタ動作のみを行うように、画素アレイ部41を制御する。
なお、シャッタ動作のみを行う非読み出し対象ラインとしては、読み出し対象ラインに隣接する非読み出し対象ラインだけを採用することができる。
<第2の撮影方法によるメイン画像及びサブ画像の撮影の処理>
図9は、第2の撮影方法によるメイン画像及びサブ画像の撮影の処理を説明するタイミングチャートである。
なお、図9において(後述する図10及び図11でも同様)、xvsは、最速のフレームレートのフレームの先頭のタイミングを表し、xceは、フレームの処理の開始を表すパルスを表す。
図9では、最速のフレームレートが、120fps(frame per second)になっている。そして、メイン画像のフレームレートが、最速のフレームレートの1/2の60fpsになっており、サブ画像のフレームレートが、最速のフレームレートである120fpsになっている。
第2の撮影方法では、画素アレイ部41の第1ラインないし第12ラインのすべてについて、シャッタ動作及び読み出し動作、さらには、読み出し動作によって読み出された画素信号の、ADC43AでのAD変換が行われる。
すなわち、最速のフレームレートのフレームを基準フレームともいうこととすると、第2の撮影方法では、画素アレイ部41の、60fpsのメイン画像を構成する奇数ラインのすべてについて、シャッタ動作及び読み出し動作、さらには、読み出し動作によって読み出された画素信号の、ADC43AでのAD変換が、1基準フレームおきに行われる。
また、画素アレイ部41の、120fpsのサブ画像を構成する第4ライン、第6ライン、及び、第8ラインを含む偶数ラインのすべてについて、シャッタ動作及び読み出し動作、さらには、読み出し動作によって読み出された画素信号の、ADC43AでのAD変換が、1基準フレームごとに行われる。
画素アレイ部41の偶数ラインのうちの、第2ライン、第10ライン、及び、第12ラインは、120fpsのサブ画像を構成しない。しかしながら、第2の撮影方法では、サブ画像を構成しない第2ライン、第10ライン、及び、第12ラインについて、サブ画像を構成する第4ライン、第6ライン、及び、第8ラインと同様に、シャッタ動作の他に、読み出し動作が行われ、読み出し動作によって読み出された画素信号のAD変換が行われる。
以上のように、第2ライン、第10ライン、及び、第12ラインは、メイン画像及びサブ画像のいずれも構成しない、いわば不要なラインであるが、第2の撮影方法では、メイン画像を構成するライン、及び、サブ画像を構成するラインのAD変換の他、不要なラインのAD変換も行われる。
その結果、第2の撮影方法では、1基準フレームのサブ画像を得るのに、基準フレームに相当する時間を要する。
<第3の撮影方法によるメイン画像及びサブ画像の撮影の例>
図10は、第3の撮影方法によるメイン画像及びサブ画像の撮影の処理の例を説明するタイミングチャートである。
図10では、基準フレームのフレームレート(最速のフレームレート)が、図9の場合と同様に、120fpsになっている。さらに、図10では、図9の場合と同様に、メイン画像のフレームレートが、基準フレームのフレームレートの1/2の60fpsになっており、サブ画像のフレームレートが、基準フレームのフレームレートである120fpsになっている。
第3の撮影方法では、画素アレイ部41の画素のうちの、メイン画像及びサブ画像の画素のラインを、画素信号の読み出しを行う読み出し対象ラインとして、読み出し対象ラインについては、シャッタ動作と読み出し動作とが行われ、読み出し対象ライン以外の非読み出し対象ラインについては、シャッタ動作のみが行われる。
したがって、第3の撮影方法では、画素アレイ部41の、60fpsのメイン画像を構成する奇数ラインについては、図9の場合と同様に、シャッタ動作及び読み出し動作、さらには、読み出し動作によって読み出された画素信号の、ADC43AでのAD変換が、1基準フレームおきに行われる。
一方、画素アレイ部41の偶数ラインのうちの、120fpsのサブ画像を構成する第4ライン、第6ライン、及び、第8ラインについては、シャッタ動作及び読み出し動作、さらには、読み出し動作によって読み出された画素信号の、ADC43AでのAD変換が、1基準フレームごとに行われる。
また、画素アレイ部41の偶数ラインのうちの、メイン画像及びサブ画像のいずれも構成しない第2ライン、第10ライン、及び、第12ラインについては、1基準フレームにおいて、シャッタ動作のみが行われ、読み出し動作は行われない。
以上のように、2ライン、第10ライン、及び、第12ラインについては、読み出し動作が行われないので、ADC43AでのAD変換も行われない。
したがって、画素アレイ部41の偶数ラインについては、サブ画像を構成する第4ライン、第6ライン、及び、第8ラインだけのAD変換を行い、そのAD変換の終了後に、AD変換を停止することができる。
その結果、図9の第2の撮影方法の場合に比較して、AD変換を停止することができる分だけ、消費電力を低減することができる。
<第3の撮影方法によるメイン画像及びサブ画像の撮影の他の例>
図11は、第3の撮影方法によるメイン画像及びサブ画像の撮影の処理の他の例を説明するタイミングチャートである。
図11では、基準フレームのフレームレート(最速のフレームレート)が、図9及び図10の場合の2倍の240fpsになっている。そして、図11では、メイン画像のフレームレートが、基準フレームのフレームレートの1/4の60fpsになっており、サブ画像のフレームレートが、基準フレームのフレームレートである240fpsになっている。
図10で説明したように、第3の撮影方法では、画素アレイ部41の偶数ラインについては、サブ画像を構成する第4ライン、第6ライン、及び、第8ラインだけのAD変換を行い、そのAD変換の終了後に、AD変換を停止することができる。
図11では、画素アレイ部41の偶数ラインについて、図10でAD変換を停止することができる期間に、AD変換を停止せずに、さらに、サブ画像を構成する第4ライン、第6ライン、及び、第8ラインについて、シャッタ動作及び読み出し動作、及び、読み出し動作によって読み出された画素信号の、ADC43AでのAD変換が行われる。
その結果、サブ画像のフレームレートを、図10の場合よりも高くすることができる。すなわち、図11では、サブ画像のフレームレートは、図10の場合のフレームレートの2倍のフレームレートである240fpsになっている。
以上、画素アレイ部41のラインを対象に、シャッタ動作と読み出し動作、又は、シャッタ動作のみを行う制御について説明したが、シャッタ動作と読み出し動作、又は、シャッタ動作のみを行う制御は、ラインの他、1画素や、任意の複数の画素を対象に行うことができる。
すなわち、画素アレイ部41の画素のうちの、メイン画像及びサブ画像を構成する画素を、画素信号の読み出しを行う読み出し対象画素として、読み出し対象画素については、シャッタ動作とみ出し動作とを行い、読み出し対象画素以外の非読み出し対象画素については、シャッタ動作のみを行うことができる。
また、本実施の形態では、メイン画像が、画素アレイ部41の奇数ライン(の画素)の少なくとも一部で構成され、サブ画像が、画素アレイ部41の偶数ライン(の画素)の少なくとも一部で構成されることとしたが、メイン画像やサブ画像の構成は、これに限定されるものではない。
すなわち、例えば、メイン画像は、画素アレイ部41の第1ライン、第2ライン、第4ライン、第5ライン、第7ライン、第8ライン、・・・の少なくとも一部で構成し、サブ画像は、画素アレイ部41の第3ライン、第6ライン、第9ライン、・・・の少なくとも一部で構成することができる。
さらに、例えば、メイン画像は、画素アレイ部41のチェック模様状の位置の画素の少なくとも一部で構成し、サブ画像は、残りの位置の画素の少なくとも一部で構成することができる。
<イメージセンサの使用例>
図12は、上述のイメージセンサ2を使用する使用例を示す図である。
上述したイメージセンサ2は、例えば、以下のように、可視光や、赤外光、紫外光、X線等の光をセンシングする様々なケースに使用することができる。
・ディジタルカメラや、カメラ機能付きの携帯機器等の、鑑賞の用に供される画像を撮影する装置
・自動停止等の安全運転や、運転者の状態の認識等のために、自動車の前方や後方、周囲、車内等を撮影する車載用センサ、走行車両や道路を監視する監視カメラ、車両間等の測距を行う測距センサ等の、交通の用に供される装置
・ユーザのジェスチャを撮影して、そのジェスチャに従った機器操作を行うために、TVや、冷蔵庫、エアーコンディショナ等の家電に供される装置
・内視鏡や、赤外光の受光による血管撮影を行う装置等の、医療やヘルスケアの用に供される装置
・防犯用途の監視カメラや、人物認証用途のカメラ等の、セキュリティの用に供される装置
・肌を撮影する肌測定器や、頭皮を撮影するマイクロスコープ等の、美容の用に供される装置
・スポーツ用途等向けのアクションカメラやウェアラブルカメラ等の、スポーツの用に供される装置
・畑や作物の状態を監視するためのカメラ等の、農業の用に供される装置
・自動停止等の安全運転や、運転者の状態の認識等のために、自動車の前方や後方、周囲、車内等を撮影する車載用センサ、走行車両や道路を監視する監視カメラ、車両間等の測距を行う測距センサ等の、交通の用に供される装置
・ユーザのジェスチャを撮影して、そのジェスチャに従った機器操作を行うために、TVや、冷蔵庫、エアーコンディショナ等の家電に供される装置
・内視鏡や、赤外光の受光による血管撮影を行う装置等の、医療やヘルスケアの用に供される装置
・防犯用途の監視カメラや、人物認証用途のカメラ等の、セキュリティの用に供される装置
・肌を撮影する肌測定器や、頭皮を撮影するマイクロスコープ等の、美容の用に供される装置
・スポーツ用途等向けのアクションカメラやウェアラブルカメラ等の、スポーツの用に供される装置
・畑や作物の状態を監視するためのカメラ等の、農業の用に供される装置
なお、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
また、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、他の効果があってもよい。
なお、本技術は、以下の構成をとることができる。
<1>
光電変換を行う光電変換素子を有し、画素信号を出力する複数の画素が配列された画素アレイ部と、
前記画素アレイ部の画素のうちの、所定の画素で構成される第1の画像と、他の所定の画素で構成される第2の画像とを撮影するときに、前記第1の画像及び前記第2の画像を構成する画素を、前記画素信号の読み出しを行う読み出し対象画素として、
前記読み出し対象画素について、前記光電変換素子に蓄積された電荷を排出するシャッタ動作と、前記画素信号を読み出す読み出し動作とを行い、
前記読み出し対象画素以外の非読み出し対象画素について、前記シャッタ動作のみを行う
制御を行う制御部と
を備えるイメージセンサ。
<2>
前記第2の画像は、前記第1の画像よりも画角が小さい画像である
<1>に記載のイメージセンサ。
<3>
前記第2の画像は、前記第1の画像よりも、垂直方向の画角が小さい画像である
<1>又は<2>に記載のイメージセンサ。
<4>
前記制御部は、
前記画素アレイ部の画素のうちの、前記第1の画像及び前記第2の画像の画素のラインを、前記画素信号の読み出しを行う読み出し対象ラインとして、
前記読み出し対象ラインについて、前記シャッタ動作と、前記読み出し動作とを行い、
前記読み出し対象ライン以外の非読み出し対象ラインについて、前記シャッタ動作のみを行う
制御を行う
<1>ないし<3>のいずれかに記載のイメージセンサ。
<5>
前記第1の画像は、前記画素アレイ部の画素の偶数ライン及び奇数ラインのうちの一方のラインで構成され、
前記第2の画像は、前記偶数ライン及び奇数ラインのうちの他方のラインで構成され、前記第1の画像よりも、垂直方向の画角が小さい画像であり、
前記他方のラインについては、前記第2の画像を構成するラインの画素の画素信号のAD(Analog to Digital)変換の終了後に、AD変換を停止するように構成された
<1>ないし<4>のいずれかに記載のイメージセンサ。
<6>
前記第1の画像は、前記画素アレイ部の画素の偶数ライン及び奇数ラインのうちの一方のラインで構成され、
前記第2の画像は、前記偶数ライン及び奇数ラインのうちの他方のラインで構成され、前記第1の画像よりも、垂直方向の画角が小さい画像であり、
前記他方のラインについては、前記第2の画像を構成するラインの画素の画素信号のAD(Analog to Digital)変換の終了後に、さらに、AD変換を行うように構成された
<1>ないし<4>のいずれかに記載のイメージセンサ。
<7>
光電変換を行う光電変換素子を有し、画素信号を出力する複数の画素が配列された画素アレイ部の画素のうちの、所定の画素で構成される第1の画像と、他の所定の画素で構成される第2の画像とを撮影するときに、前記第1の画像及び前記第2の画像を構成する画素を、前記画素信号の読み出しを行う読み出し対象画素として、
前記読み出し対象画素について、前記光電変換素子に蓄積された電荷を排出するシャッタ動作と、前記画素信号を読み出す読み出し動作とを行い、
前記読み出し対象画素以外の非読み出し対象画素について、前記シャッタ動作のみを行う
処理方法。
<8>
光を集光する光学系と、
光を受光し、画像を撮影するイメージセンサと
を備え、
前記イメージセンサは、
光電変換を行う光電変換素子を有し、画素信号を出力する複数の画素が配列された画素アレイ部と、
前記画素アレイ部の画素のうちの、所定の画素で構成される第1の画像と、他の所定の画素で構成される第2の画像とを撮影するときに、前記第1の画像及び前記第2の画像を構成する画素を、前記画素信号の読み出しを行う読み出し対象画素として、
前記読み出し対象画素について、前記光電変換素子に蓄積された電荷を排出するシャッタ動作と、前記画素信号を読み出す読み出し動作とを行い、
前記読み出し対象画素以外の非読み出し対象画素について、前記シャッタ動作のみを行う
制御を行う制御部と
有する
電子機器。
光電変換を行う光電変換素子を有し、画素信号を出力する複数の画素が配列された画素アレイ部と、
前記画素アレイ部の画素のうちの、所定の画素で構成される第1の画像と、他の所定の画素で構成される第2の画像とを撮影するときに、前記第1の画像及び前記第2の画像を構成する画素を、前記画素信号の読み出しを行う読み出し対象画素として、
前記読み出し対象画素について、前記光電変換素子に蓄積された電荷を排出するシャッタ動作と、前記画素信号を読み出す読み出し動作とを行い、
前記読み出し対象画素以外の非読み出し対象画素について、前記シャッタ動作のみを行う
制御を行う制御部と
を備えるイメージセンサ。
<2>
前記第2の画像は、前記第1の画像よりも画角が小さい画像である
<1>に記載のイメージセンサ。
<3>
前記第2の画像は、前記第1の画像よりも、垂直方向の画角が小さい画像である
<1>又は<2>に記載のイメージセンサ。
<4>
前記制御部は、
前記画素アレイ部の画素のうちの、前記第1の画像及び前記第2の画像の画素のラインを、前記画素信号の読み出しを行う読み出し対象ラインとして、
前記読み出し対象ラインについて、前記シャッタ動作と、前記読み出し動作とを行い、
前記読み出し対象ライン以外の非読み出し対象ラインについて、前記シャッタ動作のみを行う
制御を行う
<1>ないし<3>のいずれかに記載のイメージセンサ。
<5>
前記第1の画像は、前記画素アレイ部の画素の偶数ライン及び奇数ラインのうちの一方のラインで構成され、
前記第2の画像は、前記偶数ライン及び奇数ラインのうちの他方のラインで構成され、前記第1の画像よりも、垂直方向の画角が小さい画像であり、
前記他方のラインについては、前記第2の画像を構成するラインの画素の画素信号のAD(Analog to Digital)変換の終了後に、AD変換を停止するように構成された
<1>ないし<4>のいずれかに記載のイメージセンサ。
<6>
前記第1の画像は、前記画素アレイ部の画素の偶数ライン及び奇数ラインのうちの一方のラインで構成され、
前記第2の画像は、前記偶数ライン及び奇数ラインのうちの他方のラインで構成され、前記第1の画像よりも、垂直方向の画角が小さい画像であり、
前記他方のラインについては、前記第2の画像を構成するラインの画素の画素信号のAD(Analog to Digital)変換の終了後に、さらに、AD変換を行うように構成された
<1>ないし<4>のいずれかに記載のイメージセンサ。
<7>
光電変換を行う光電変換素子を有し、画素信号を出力する複数の画素が配列された画素アレイ部の画素のうちの、所定の画素で構成される第1の画像と、他の所定の画素で構成される第2の画像とを撮影するときに、前記第1の画像及び前記第2の画像を構成する画素を、前記画素信号の読み出しを行う読み出し対象画素として、
前記読み出し対象画素について、前記光電変換素子に蓄積された電荷を排出するシャッタ動作と、前記画素信号を読み出す読み出し動作とを行い、
前記読み出し対象画素以外の非読み出し対象画素について、前記シャッタ動作のみを行う
処理方法。
<8>
光を集光する光学系と、
光を受光し、画像を撮影するイメージセンサと
を備え、
前記イメージセンサは、
光電変換を行う光電変換素子を有し、画素信号を出力する複数の画素が配列された画素アレイ部と、
前記画素アレイ部の画素のうちの、所定の画素で構成される第1の画像と、他の所定の画素で構成される第2の画像とを撮影するときに、前記第1の画像及び前記第2の画像を構成する画素を、前記画素信号の読み出しを行う読み出し対象画素として、
前記読み出し対象画素について、前記光電変換素子に蓄積された電荷を排出するシャッタ動作と、前記画素信号を読み出す読み出し動作とを行い、
前記読み出し対象画素以外の非読み出し対象画素について、前記シャッタ動作のみを行う
制御を行う制御部と
有する
電子機器。
1 光学系, 2 イメージセンサ, 3 メモリ, 4 信号処理部, 5 出力部, 6 制御部, 41 画素アレイ部, 42 行制御部, 43 列処理部, 44 画素駆動線, 45 VSL, 50 画素, 61 PD, 62 転送トランジスタ, 63 FD, 64 リセットトランジスタ, 65 増幅トランジスタ, 66 選択トランジスタ
Claims (8)
- 光電変換を行う光電変換素子を有し、画素信号を出力する複数の画素が配列された画素アレイ部と、
前記画素アレイ部の画素のうちの、所定の画素で構成される第1の画像と、他の所定の画素で構成される第2の画像とを撮影するときに、前記第1の画像及び前記第2の画像を構成する画素を、前記画素信号の読み出しを行う読み出し対象画素として、
前記読み出し対象画素について、前記光電変換素子に蓄積された電荷を排出するシャッタ動作と、前記画素信号を読み出す読み出し動作とを行い、
前記読み出し対象画素以外の非読み出し対象画素について、前記シャッタ動作のみを行う
制御を行う制御部と
を備えるイメージセンサ。 - 前記第2の画像は、前記第1の画像よりも画角が小さい画像である
請求項1に記載のイメージセンサ。 - 前記第2の画像は、前記第1の画像よりも、垂直方向の画角が小さい画像である
請求項2に記載のイメージセンサ。 - 前記制御部は、
前記画素アレイ部の画素のうちの、前記第1の画像及び前記第2の画像の画素のラインを、前記画素信号の読み出しを行う読み出し対象ラインとして、
前記読み出し対象ラインについて、前記シャッタ動作と、前記読み出し動作とを行い、
前記読み出し対象ライン以外の非読み出し対象ラインについて、前記シャッタ動作のみを行う
制御を行う
請求項3に記載のイメージセンサ。 - 前記第1の画像は、前記画素アレイ部の画素の偶数ライン及び奇数ラインのうちの一方のラインで構成され、
前記第2の画像は、前記偶数ライン及び奇数ラインのうちの他方のラインで構成され、前記第1の画像よりも、垂直方向の画角が小さい画像であり、
前記他方のラインについては、前記第2の画像を構成するラインの画素の画素信号のAD(Analog to Digital)変換の終了後に、AD変換を停止するように構成された
請求項4に記載のイメージセンサ。 - 前記第1の画像は、前記画素アレイ部の画素の偶数ライン及び奇数ラインのうちの一方のラインで構成され、
前記第2の画像は、前記偶数ライン及び奇数ラインのうちの他方のラインで構成され、前記第1の画像よりも、垂直方向の画角が小さい画像であり、
前記他方のラインについては、前記第2の画像を構成するラインの画素の画素信号のAD(Analog to Digital)変換の終了後に、さらに、AD変換を行うように構成された
請求項4に記載のイメージセンサ。 - 光電変換を行う光電変換素子を有し、画素信号を出力する複数の画素が配列された画素アレイ部の画素のうちの、所定の画素で構成される第1の画像と、他の所定の画素で構成される第2の画像とを撮影するときに、前記第1の画像及び前記第2の画像を構成する画素を、前記画素信号の読み出しを行う読み出し対象画素として、
前記読み出し対象画素について、前記光電変換素子に蓄積された電荷を排出するシャッタ動作と、前記画素信号を読み出す読み出し動作とを行い、
前記読み出し対象画素以外の非読み出し対象画素について、前記シャッタ動作のみを行う
処理方法。 - 光を集光する光学系と、
光を受光し、画像を撮影するイメージセンサと
を備え、
前記イメージセンサは、
光電変換を行う光電変換素子を有し、画素信号を出力する複数の画素が配列された画素アレイ部と、
前記画素アレイ部の画素のうちの、所定の画素で構成される第1の画像と、他の所定の画素で構成される第2の画像とを撮影するときに、前記第1の画像及び前記第2の画像を構成する画素を、前記画素信号の読み出しを行う読み出し対象画素として、
前記読み出し対象画素について、前記光電変換素子に蓄積された電荷を排出するシャッタ動作と、前記画素信号を読み出す読み出し動作とを行い、
前記読み出し対象画素以外の非読み出し対象画素について、前記シャッタ動作のみを行う
制御を行う制御部と
有する
電子機器。
Priority Applications (1)
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JP2015065743A JP2016187072A (ja) | 2015-03-27 | 2015-03-27 | イメージセンサ、処理方法、及び、電子機器 |
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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Cited By (1)
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WO2019234983A1 (ja) * | 2018-06-04 | 2019-12-12 | ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 | 撮像装置および撮像制御方法 |
-
2015
- 2015-03-27 JP JP2015065743A patent/JP2016187072A/ja active Pending
Cited By (2)
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WO2019234983A1 (ja) * | 2018-06-04 | 2019-12-12 | ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 | 撮像装置および撮像制御方法 |
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