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JP2016173887A - 照明装置およびプロジェクター - Google Patents

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JP2016173887A JP2015052129A JP2015052129A JP2016173887A JP 2016173887 A JP2016173887 A JP 2016173887A JP 2015052129 A JP2015052129 A JP 2015052129A JP 2015052129 A JP2015052129 A JP 2015052129A JP 2016173887 A JP2016173887 A JP 2016173887A
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野島 重男
Shigeo Nojima
重男 野島
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Abstract

【課題】蛍光体層の温度上昇が抑制された照明装置を提供する。また、この照明装置を備えたプロジェクターを提供する。【解決手段】光を発する発光素子と、第1面を有する基板と、基板の第1面側に設けられ、光を蛍光に変換する波長変換素子と、基板の第1面側に液滴を供給する液滴供給装置と、を備える照明装置に関する。【選択図】図1

Description

本発明は、照明装置およびプロジェクターに関するものである。
従来、レーザー等の光源から射出された励起光を蛍光体層に照射し、蛍光体層から発せられる光を照明光とする光源装置が知られている(例えば、下記特許文献1参照)。この光源装置では、ガラス基板の上に蛍光体層を設けている。しかしながら、ガラス基板は熱伝導性が低いため、蛍光体層の冷却効率が低い。
そこで、熱伝導性が高い金属基板上に蛍光体層を設けたものが知られている(例えば、下記特許文献2参照)。
特開2012−3923号公報 特開2010−256457号公報
ところで、上記従来技術では、励起光が蛍光体層の表面(金属基板とは反対側の面)に照射されるため、蛍光体層の表面の温度が最も高くなる。最も高温となる表面は蛍光体層の厚さぶんだけ金属基板から離れているため、蛍光体層の熱を、蛍光体層の裏面に設けられた金属基板を介して効率良く放熱することができなかった。蛍光体の温度が上昇すると蛍光への変換効率が低下するため、高出力の蛍光を得るためには、蛍光体の温度上昇を十分に抑制する必要がある。
本発明の一つの態様は、上記の課題を解決するためになされたものであり、蛍光体層の温度上昇が抑制された照明装置を提供することを目的の一つとする。また、本発明の一つの態様は、上記の照明装置を備えたプロジェクターを提供することを目的の一つとする。
本発明の第1態様に従えば、光を発する発光素子と、第1面を有する基板と、前記基板の前記第1面側に設けられ、前記光を蛍光に変換する波長変換素子と、前記基板の前記第1面側に液滴を供給する液滴供給装置と、を備える照明装置が提供される。
本実施形態によれば、基板の第1面側に供給された液滴が波長変換素子の熱によって蒸発する。よって、気化熱によって波長変換素子を効率良く冷却することができる。よって、波長変換素子の温度上昇が抑制されるので、波長変換素子は高出力の蛍光を射出することができる。
上記第1態様において、前記波長変換素子の表面に設けられた複数の凹部をさらに備えるのが好ましい。
この構成によれば、表面の凹部に液滴が良好に保持されるようになる。よって、波長変換素子の表面において気化熱を良好に発生させることができる。
上記第1態様において、前記光は、前記波長変換素子に対して、前記基板とは反対方向から照射されるのが好ましい。
この構成によれば、波長変換素子の表面の温度が最も高くなる。したがって、最も温度が高くなる部分に液滴を供給して効率良く冷却することができる。
上記第1態様において、前記基板は回転可能な円板から構成され、前記波長変換素子は、前記円板の外周に沿ってリング状に配置され、前記液滴供給装置は、前記前記波長変換素子における前記光の入射位置とは異なる位置に前記液滴を供給するのが好ましい。
この構成によれば、波長変換素子に入射する光の光軸や波長変換素子から射出される蛍光の光軸と干渉しないように液滴供給装置を配置することができる。
上記第1態様において、前記液滴供給装置は、前記円板上における前記波長変換素子の内側に前記液滴を供給するのが好ましい。
この構成によれば、波長変換素子に入射する光の光軸や波長変換素子から射出される蛍光の光軸と干渉しないように液滴供給装置を配置することができる。
上記第1態様において、前記基板は回転可能な円板から構成され、前記波長変換素子は、前記円板の外周に沿ってリング状に配置され、前記第1面における前記波長変換素子の内側には、複数の凹部が設けられているのが好ましい。
この構成によれば、波長変換素子の内側において液滴を良好に保持することができる。よって、凹部に保持された液滴が遠心力により波長変換素子側に拡がることで波長変換素子を効率良く冷却することができる。
上記第1態様において、前記基板の外縁の少なくとも一部には、前記液滴が浸透しない非浸透部材が設けられているのが好ましい。
この構成によれば、非浸透部材により基板上に液滴を保持することができる。よって、液滴を効率良く蒸発させることができる。
上記第1態様において、前記液滴供給装置は、前記液滴として水を前記第1面に供給するのが好ましい。
この構成によれば、第1面および蛍光体層にダメージを与えることなく、波長変換素子の熱によって気化熱を簡便且つ確実に発生させることができる。
上記第1態様において、前記液滴供給装置は、液滴吐出装置から構成されるのが好ましい。
この構成によれば、気化熱を発生させるために適した量の液滴を第1面上の所定位置に供給することができる。
本発明の第2態様に従えば、上記第1態様に係る照明装置と、前記照明装置から射出された光を画像情報に応じて変調することにより画像光を形成する光変調装置と、前記画像光を投射する投射光学系と、を備えるプロジェクターが提供される。
第2態様に係るプロジェクターは、上記第1態様に係る照明装置を備えているため、輝度が高い画像を投射することができる。
第1実施形態に係るプロジェクターの光学系を示す図。 (a)、(b)は回転蛍光板を説明するために示す図。 回転蛍光板に対する液滴の供給位置の一例を示した図。 蛍光体層の要部構成を示した断面図。 回転蛍光板に対する液滴の別の供給位置を示した図。 (a)、(b)は変形例に係る蛍光体層の構成を示す断面図。 第2実施形態に係るプロジェクターの光学系を示す図。 (a)、(b)は回転蛍光板を説明するために示す図。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係るプロジェクター1000の光学系を示す図である。
図2は、本実施形態における回転蛍光板31を説明するために示す図である。図2(a)は回転蛍光板31の正面図であり、図2(b)は図2(a)のB1−B1線矢視による断面図である。
まず、実施形態に係る照明装置106及びプロジェクター1000の構成を説明する。
本実施形態に係るプロジェクター1000は、図1に示すように、照明装置106、第2照明装置702、色分離導光光学系200、液晶光変調装置400R,400G,400B、クロスダイクロイックプリズム500及び投写光学系600を備える。
照明装置106は、光源装置10、コリメート光学系70、回転蛍光板31、モーター50、ダイクロイックミラー80、コリメート集光光学系90、第1レンズアレイ120、第2レンズアレイ130、偏光変換素子140及び重畳レンズ150を備える。
光源装置(発光素子)10は、励起光としてレーザー光からなる青色光(発光強度のピーク:約445nm)を射出するレーザー光源からなる。光源装置10は、1つのレーザー光源からなるものであってもよいし、多数のレーザー光源からなるものであってもよい。また、445nm以外の波長(例えば、460nm)の青色光を射出する光源装置を用いることもできる。
照明装置106において、光源装置10は、光軸700axが照明光軸106axと直交するように配置されている。
コリメート光学系70は、第1レンズ72と第2レンズ74とを備え、光源装置10からの光を略平行化する。第1レンズ72及び第2レンズ74は、凸レンズからなる。
回転蛍光板31は図1及び図2に示すように、モーター50により回転可能な円板(基板)40上に、蛍光体層(波長変換素子)46が円板40の周方向に沿ってリング状に設けられてなる。照明装置106においては、光源装置10からの青色光は、円板40とは反対側から蛍光体層46に入射する。図2に示すように、蛍光体層46と円板40との間には可視光を反射する反射膜45が設けられている。そのため、青色光が入射する側に向けて蛍光が射出される。
なお、円板40は、必ずしも励起光を透過する材料から構成される必要はなく、金属のように不透明な材料から構成されていても良い。
蛍光体層46は、波長が約445nmの青色光によって励起される。蛍光体層46は、光源装置10からの青色光を赤色光及び緑色光を含む蛍光に変換する。蛍光体層46は、例えば、YAG系蛍光体である(Y,Gd)(Al,Ga)12:Ceを含有する層からなる。
ダイクロイックミラー80は、コリメート光学系70からコリメート集光光学系90までの光路中に、光源装置10の光軸700ax及び照明光軸106axのそれぞれに対して45°の角度で交わるように配置されている。ダイクロイックミラー80は、青色光を反射し、赤色光及び緑色光を通過させる。
コリメート集光光学系90は、ダイクロイックミラー80からの青色光を略集光した状態で蛍光体層46に入射させる機能と、回転蛍光板31から射出される蛍光を略平行化する機能とを有する。コリメート集光光学系90は、第1レンズ92及び第2レンズ94を備える。第1レンズ92及び第2レンズ94は、凸レンズからなる。
第2照明装置702は、第2光源装置710、集光光学系760、散乱板732及びコリメート光学系770を備える。
第2光源装置710は、レーザー光からなる青色光を射出するレーザー光源からなる。第2光源装置710は、光軸700axが照明光軸106axと直交するように配置されている。なお、青色光の波長は、445nmであっても良いし、それ以外の波長(例えば、460nm)であってもよい。
集光光学系760は、第1レンズ762及び第2レンズ764を備える。集光光学系760は、第2光源装置710からの青色光を散乱板732付近に集光する。第1レンズ762及び第2レンズ764は、凸レンズからなる。
散乱板732は、第2光源装置710からの青色光を散乱し、回転蛍光板31から射出された蛍光に似た配光分布を有する青色光とする。散乱板732としては、例えば、マイクロレンズアレイを用いることができる。
コリメート光学系770は、第1レンズ772と第2レンズ774とを備え、散乱板732からの光を略平行化する。第1レンズ772及び第2レンズ774は、凸レンズからなる。
ダイクロイックミラー80は、第2照明装置702からの青色光を回転蛍光板31からの蛍光(赤色光及び緑色光を含む黄色光)と合成して白色光を生成する。
ところで、蛍光体層46は励起光を吸収し発光する際に、吸収した励起光のエネルギーと蛍光のエネルギーとの差が熱損となる。この熱損は、蛍光体層46の温度を上昇させる。蛍光体層46は自身の温度が上昇すると、励起光から蛍光への変換効率が低下する温度消光という現象を引き起こす性質を有している。
蛍光体層46の発光効率を高いまま保持するには、蛍光発光に伴う熱を効率良く排熱し、蛍光体層46の温度上昇を抑制する必要がある。円板40の材料として、アルミニウムや銅等の熱伝導性の高い金属を用いることで、円板40の熱伝導率を高めることができる。
空気の熱伝導率は低いため、蛍光体層46に液滴を供給しない場合は、蛍光体層46で発生した熱は主に、蛍光体層46の表面(上面46a)からではなく、円板40を介して排熱される。そのため、蛍光体層46において、円板40から一番離れた上面46aの温度が最も高くなる傾向を有している。
円板40として金属を用いた場合、円板40が光を通さないため、励起光は蛍光体層46の上面46aに照射されることになる。蛍光体層46において、励起光が入射する上面46aの近傍での励起光吸収量が最も大きく、上面46aから離れた領域になるほど励起光吸収量は小さくなる。励起光の吸収量が大きいほど、発熱量が大きい。
そのため、蛍光体層46において、励起光によって最も発熱する場所と、排熱との関係によって温度が最も高くなる場所とが一致することとなり、上面46aが高温となり易い。これにより温度消光が発生し、蛍光体層46の発光効率が大きく低下してしまう。本実施形態では、励起光として光密度が高いレーザー光を用いるため、蛍光体層46の上面46aが高温となり易く、蛍光体層46の発光効率が低下し易い。
これに対し、本実施形態の照明装置106は、円板40の蛍光体層46が設けられた側、すなわち上面(第1面)40a側に液滴を供給する液滴供給装置55をさらに備えている。液滴供給装置55は、例えば、液滴吐出装置55aを備える。液滴吐出装置55aとしては、例えば、ピエゾ素子をアクチュエーターとして用いた吐出装置を用いることができる。
液滴吐出装置55aは、例えば、水を液滴として吐出する複数のノズルを有している。液滴吐出装置55aは、上面40aに対する液滴の供給量を制御可能である。液滴として水を吐出することで、上面40aおよび蛍光体層46にダメージを与えることなく、後述のように蛍光体層46の熱によって気化熱を簡便且つ確実に発生させることができる。
図3は回転蛍光板31に対する液滴の供給位置の一例を示した図である。図4は、蛍光体層46の要部構成を示した断面図である。なお、図3において、円板40は時計回りに回転するものとする。図3に示すように、液滴吐出装置55aは、円板40の上面40a側に設けられた蛍光体層46に対して液滴を直接供給する。すなわち、液滴供給位置A1は、円板40における励起光の入射位置A2の上流側に配置されている。
図4に示すように、蛍光体層46は複数の気孔(凹部)47を備えている。気孔(凹部)47は、蛍光体層46の上面46aから内部に亘って形成されている。蛍光体層46の上面46aに露出している気孔47は、付着した水を保持する。また、内部の気孔47は、蛍光の散乱を促す散乱材として機能する。そのため、蛍光の取り出し効率を向上させることが可能である。
このような蛍光体層46の製造方法は、例えば、以下のプロセスである。
まず、焼結条件を制御することで内部に複数の気孔を形成した蛍光体を研磨することで、蛍光体表層に気孔を多数露出させる。続いて、蛍光体表面をプラズマ処理で親水化する。以上により、内部に複数の気孔が設けられた蛍光体層46が製造される。
液滴供給位置A1において液滴が付着した蛍光体層46は、円板40の回転に伴って光入射位置A2に到達する。そして、蛍光体層46に付着した水は、光入射位置A2において、励起光の吸収に伴って生じた熱で気化する。本実施形態において、蛍光体層46は、上面46aに形成された気孔47が水を良好に保持している。そのため、蛍光体層46の上面46aにおいて水を良好に蒸発させることができる。
よって、光入射位置A2においては、気化熱によって蛍光体層46の上面46aから効率良く熱が奪われる。これにより、励起光の吸収に伴う蛍光体層46の上面46aの温度上昇が抑制され、温度消光の発生が抑制される。したがって、蛍光体層46の発光効率の低下を抑制できる。
なお、内部に気孔47を形成する構造に代えて、蛍光体層46の上部に気孔率が非常に高いエアロゲル状のシリカ層(以下、シリカエアロゲル層)を設けてもよい。このようにすれば、シリカエアロゲル層の気孔が水を良好に保持するので、蛍光体層46の上面46aで多くの気化熱を発生させることで温度上昇を効率良く抑制することができる。
回転蛍光板31に対する液滴の供給位置は図3に示した位置に限られない。
図5は回転蛍光板31に対する液滴の別の供給位置を示した図である。なお、図5において、円板40は時計回りに回転するものとする。図5に示すように、液滴吐出装置55aは、円板40の上面40aのうち、蛍光体層46の内側であって、且つ励起光の光入射位置A2の上流側に水を供給する。なお、蛍光体層46には複数の気孔47が設けられている(図4参照)。
液滴供給位置A1において円板40の上面40aに付着した水は、円板40の回転による遠心力によって円板40の外周側に移動する。水は、円板40の上面40aを伝わって蛍光体層46の上面46aに到達する。水が付着した蛍光体層46は、円板40の回転に伴って光入射位置A2に到達する。そして、蛍光体層46に付着した水は、光入射位置A2において、励起光の吸収に伴って生じた熱で気化する。光入射位置A2においては、気化熱によって蛍光体層46の上面46aから熱が奪われる。これにより、励起光の吸収に伴う蛍光体層46の上面46aの温度上昇が抑制され、温度消光の発生が抑制される。したがって、蛍光体層46の発光効率の低下を抑制できる。
なお、円板40の上面40aのうち蛍光体層46の内側の領域にプラズマ処理を施すことで水の濡れ性を高めるようにしてもよい。
図6は、変形例に係る蛍光体層46の構成を示す図であり、図6(a)は正面図であり、図6(b)は図6(a)のB2−B2線矢視による断面図である。
例えば、図6(a)、(b)に示すように円板40の上面40aのうち蛍光体層46の内側の領域に、上述したシリカエアロゲル層48を設けるようにしても良い。シリカエアロゲル層48は、複数の気孔(凹部)48aを有している。さらに、蛍光体層46の外側、すなわち、円板40の外周端部に沿って、非浸透部材としてのリム部材49を設置するようにしてもよい。リム部材49は、金属から構成され、水を浸透させることがない。リム部材49は、その上面49aが蛍光体層46の上面46aと同じ高さとなっている。
図6に示した構成によれば、シリカエアロゲル層48によって水が良好に保持されるので、遠心力によって外側の蛍光体層46の気孔47まで水を確実に到達させることができる。また、リム部材49により円板40の外側への水の排出が抑制されるので、円板40上に供給した水を無駄なく蒸発させて蛍光体層46の冷却に利用することができる。
図1に戻って、第1レンズアレイ120は、コリメート光学系60からの光を複数の部分光束に分割するための複数の第1小レンズ122を有する。複数の第1小レンズ122は、照明光軸106axと直交する面内にマトリクス状に配列されている。
第2レンズアレイ130は、第1レンズアレイ120の複数の第1小レンズ122に対応する複数の第2小レンズ132を有する。第2レンズアレイ130は、重畳レンズ150とともに、第1レンズアレイ120の各第1小レンズ122の像を各液晶光変調装置400R,400G,400Bの画像形成領域の近傍に結像させる。複数の第2小レンズ132は照明光軸106axに直交する面内にマトリクス状に配列されている。
偏光変換素子140は、第1レンズアレイ120により分割された各部分光束を、直線偏光に変換する。
偏光変換素子140は、回転蛍光板30からの光に含まれる偏光成分のうち一方の直線偏光成分をそのまま透過させるとともに、他方の直線偏光成分を照明光軸106axに垂直な方向に反射する偏光分離層と、偏光分離層で反射された他方の直線偏光成分を照明光軸106axに平行な方向に反射する反射層と、反射層で反射された他方の直線偏光成分を一方の直線偏光成分に変換する位相差板とを有している。
重畳レンズ150は、偏光変換素子140からの各部分光束を集光して各液晶光変調装置400R,400G,400Bの画像形成領域の近傍に重畳させる。第1レンズアレイ120、第2レンズアレイ130及び重畳レンズ150は、回転蛍光板30からの光の面内光強度分布を均一にするインテグレーター光学系を構成する。
色分離導光光学系200は、ダイクロイックミラー210,220、反射ミラー230,240,250及びリレーレンズ260,270を備える。色分離導光光学系200は、照明装置100からの光を赤色光、緑色光及び青色光に分離し、赤色光、緑色光及び青色光をそれぞれが対応する液晶光変調装置400R,400G,400Bに導光する。
色分離導光光学系200と、各液晶光変調装置400R,400G,400Bとの間にはそれぞれ、集光レンズ300R,300G,300Bが配置されている。
ダイクロイックミラー210は、赤色光成分を通過させ、緑色光成分及び青色光成分を反射するダイクロイックミラーである。
ダイクロイックミラー220は、緑色光成分を反射して、青色光成分を通過させるダイクロイックミラーである。
ダイクロイックミラー210を通過した赤色光は、反射ミラー230で反射され、集光レンズ300Rを通過して赤色光用の液晶光変調装置400Rの画像形成領域に入射する。
ダイクロイックミラー210で反射された緑色光は、ダイクロイックミラー220でさらに反射され、集光レンズ300Gを通過して緑色光用の液晶光変調装置400Gの画像形成領域に入射する。
ダイクロイックミラー220を通過した青色光は、リレーレンズ260、入射側の反射ミラー240、リレーレンズ270、射出側の反射ミラー250、集光レンズ300Bを経て青色光用の液晶光変調装置400Bの画像形成領域に入射する。
液晶光変調装置400R,400G,400Bは、入射された色光を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成するものである。なお、図示を省略したが、各集光レンズ300R,300G,300Bと各液晶光変調装置400R,400G,400Bとの間には、それぞれ入射側偏光板が配置され、各液晶光変調装置400R,400G,400Bとクロスダイクロイックプリズム500との間には、それぞれ射出側偏光板が配置される。
クロスダイクロイックプリズム500は、各液晶光変調装置400R,400G,400Bから射出された各画像光を合成してカラー画像を形成する。このクロスダイクロイックプリズム500は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた略X字状の界面には、誘電体多層膜が形成されている。
クロスダイクロイックプリズム500から射出されたカラー画像は、投写光学系600によって拡大投写され、スクリーンSCR上で画像を形成する。
以上述べたように、本実施形態の照明装置106によれば、液滴供給装置55によって供給した水が蒸発することで蛍光体層46を気化熱によって効率良く冷却することができる。よって、蛍光体層46の温度上昇が抑制されるので、照明装置106は高出力の蛍光を射出することができる。
また、照明装置106を備えたプロジェクター1000によれば、高出力の蛍光が得られるので、明るい高品質の画像を表示することができる。
(第2実施形態)
図7は、第2実施形態に係るプロジェクター1001の光学系を示す図である。第1実施形態に係るプロジェクター1000と共通する部材には同じ符号を付し、説明を省略する。プロジェクター1001は、照明装置106および第2照明装置702の代わりに照明装置100を備える。
本実施形態において、照明装置100は、図7に示すように、光源装置10、集光光学系20、回転蛍光板30、モーター50、コリメート光学系60、第1レンズアレイ120、第2レンズアレイ130、偏光変換素子140及び重畳レンズ150を備える。なお、照明装置100において、光源装置10は、光軸が照明光軸100axに一致している。
集光光学系20は、第1レンズ22及び第2レンズ24を備える。集光光学系20は、光源装置10から回転蛍光板30までの光路中に配置され、青色光を略集光した状態で蛍光体層42(後述)に入射させる。第1レンズ22及び第2レンズ24は、凸レンズからなる。
本実施形態において、回転蛍光板30は、青色光が入射する側とは反対の側に向けて赤色光及び緑色光を射出する。
図8は、本実施形態における回転蛍光板30を説明するために示す図である。図8(a)は回転蛍光板30の正面図であり、図8(b)は図8(a)のB3−B3線矢視による断面図である。
図8に示すように、光源装置10からの青色光は、円板40側から蛍光体層42に入射する。蛍光体層42と円板40との間には、青色光を透過し赤色光及び緑色光を反射するダイクロイック膜44が設けられている。
円板40は、青色光を透過する材料からなる。円板40の材料としては、例えば、石英ガラス、水晶、サファイア、光学ガラス、透明樹脂等を用いることができる。
本実施形態において、蛍光体層42は、光源装置10からの青色光を赤色光及び緑色光を含む蛍光に変換し、かつ、青色光の残りの一部を変換せずに通過させる。そのため、回転蛍光板30から射出される光は、蛍光と青色光とが合成された白色光となる。
コリメート光学系60は、図7に示したように、第1レンズ62と第2レンズ64とを備え、回転蛍光板30からの光を略平行化する。第1レンズ62及び第2レンズ64は、凸レンズからなる。
本実施形態においても、照明装置100は、円板40の上面(第1面)40a側に液滴を供給する液滴供給装置55を備えている。
そのため、液滴供給装置55が供給した水を蒸発させることで蛍光体層42を気化熱によって効率良く冷却することができる。よって、蛍光体層42の温度上昇が抑制されるので、照明装置100は高出力の蛍光を射出することができる。
また、照明装置100を備えたプロジェクター1001も、高出力の蛍光を射出する照明装置100を備えているため、明るい高品質の画像を表示することができる。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
上記各実施形態においては、レーザー光源からなる光源装置を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、発光ダイオードからなる光源装置及び第2光源装置を用いてもよい。
上記各実施形態においては回転蛍光板を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。固定された基材の上に蛍光体層を設けてもよい。
上記各実施形態においては、光変調装置として液晶光変調装置を用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。光変調装置としてデジタルマイクロミラーデバイスを用いてもよい。
また、上記実施形態では本発明の照明装置をプロジェクターに搭載した例を示したが、これに限られない。本発明による照明装置は、自動車のヘッドランプ、照明機器等に適用することもできる。
10…光源装置(発光素子)、40…円板(基板)、40a…上面(第1面)、42,46…蛍光体層(波長変換素子)、47,48a…気孔(凹部)、49…リム部材(非浸透部材)、55…液滴供給装置、55a…液滴吐出装置、100,106…照明装置、400R,400G,400B…液晶光変調装置、600…投写光学系、1000,1001…プロジェクター。

Claims (10)

  1. 光を発する発光素子と、
    第1面を有する基板と、
    前記基板の前記第1面側に設けられ、前記光を蛍光に変換する波長変換素子と、
    前記基板の前記第1面側に液滴を供給する液滴供給装置と、
    を備える照明装置。
  2. 前記波長変換素子の表面に設けられた複数の凹部をさらに備える
    請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記光は、前記波長変換素子に対して、前記基板とは反対方向から照射される
    請求項1又は2に記載の照明装置。
  4. 前記基板は回転可能な円板から構成され、
    前記波長変換素子は、前記円板の外周に沿ってリング状に配置され、
    前記液滴供給装置は、前記前記波長変換素子における前記光の入射位置とは異なる位置に前記液滴を供給する
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の照明装置。
  5. 前記液滴供給装置は、前記円板上における前記波長変換素子の内側に前記液滴を供給する
    請求項4に記載の照明装置。
  6. 前記基板は回転可能な円板から構成され、
    前記波長変換素子は、前記円板の外周に沿ってリング状に配置され、
    前記第1面における前記波長変換素子の内側には、複数の凹部が設けられている
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の照明装置。
  7. 前記基板の外縁の少なくとも一部には、前記液滴が浸透しない非浸透部材が設けられている
    請求項1〜6のいずれか一項に記載の照明装置。
  8. 前記液滴供給装置は、前記液滴として水を前記第1面に供給する
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の照明装置。
  9. 前記液滴供給装置は、液滴吐出装置から構成される
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の照明装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の照明装置と、
    前記照明装置から射出された光を画像情報に応じて変調することにより画像光を形成する光変調装置と、
    前記画像光を投射する投射光学系と、を備える
    プロジェクター。
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WO2019124120A1 (ja) * 2017-12-20 2019-06-27 ソニー株式会社 光学ユニットおよび投射型表示装置

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