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JP2016173624A - 電子書籍販売仲介システムおよびプログラム - Google Patents

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健太 山野
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Abstract

【課題】紙の書籍の所有者に当該紙の書籍に対応する電子書籍の提供を優待するための仕組みを提供する。【解決手段】電子書籍の販売を仲介するためのシステムであって、ユーザを識別する第1のユーザ識別情報と、該ユーザが電子書籍販売システムを利用するための第2のユーザ識別情報とを関連付けて記憶するユーザ情報記憶手段と、書籍識別情報と対応する電子書籍の優待購入の可否を特定するための情報とを関連付けて記憶する書籍情報記憶手段と、操作端末から受信した書籍識別情報に関連付けて記憶されている優待購入の可否を特定するための情報に基づいて電子書籍の優待購入が可能かを判断する判断手段と、優待購入が可能と判断されたとき、前記第2のユーザ識別情報と、電子書籍の優待購入の注文を行う注文要求と、を該第2のユーザ識別情報を用いて利用される前記販売システムに送信する注文要求送信手段とを含むシステムを提供する。【選択図】図3

Description

本発明は、電子書籍の販売を仲介するシステムおよびプログラムに関する。
近年のスマートフォンやタブレットPCなどの移動端末の普及に伴って、同じタイトルの書籍を、あるときは紙の書籍で読み、あるときは電子書籍を端末で読む、といった読書スタイルが志向されはじめている。
一方、特許文献1は、新しい書籍の楽しみ方を提供することを目的として、書籍に付属するカードの認証情報に基づいて、当該書籍を購入したユーザの端末に当該書籍の内容に関連するコンテンツデータを送信するコンテンツ提供方法を開示する。
本発明は、上記従来技術に鑑みてなされたものであり、本発明は、紙の書籍の所有者に当該紙の書籍に対応する電子書籍の提供を優待するための仕組みを提供することを目的とする。
本発明者は、紙の書籍の所有者に当該紙の書籍に対応する電子書籍の提供を優待するための仕組みにつき鋭意検討した結果、以下の構成に想到し、本発明に至ったのである。
すなわち、本発明によれば、1以上の情報処理装置によって構成され、電子書籍の販売を仲介するためのシステムであって、前記システムを利用するユーザ毎に、該ユーザが該システムを利用する際に用いる第1のユーザ識別情報と、電子書籍を販売する販売システムを該ユーザが利用する際に用いる第2のユーザ識別情報と、を関連付けて記憶するユーザ情報記憶手段と、紙版書籍を一意に識別するための書籍識別情報と、該紙版書籍に対応する電子書籍の優待購入の可否を特定するための情報とを関連付けて記憶する書籍情報記憶手段と、操作端末から、ユーザを識別する前記第1のユーザ識別情報と、紙版書籍を一意に識別するための書籍識別情報とを受信する受信手段と、前記受信手段で受信した書籍識別情報に関連付けて前記書籍情報記憶手段に記憶されている前記優待購入の可否を特定するための情報に基づいて、該書籍識別情報により識別される紙版書籍に対応する電子書籍の優待購入が可能かを判断する判断手段と、前記判断手段で優待購入が可能と判断されたとき、前記受信手段で受信した第1のユーザ識別情報に関連付けて前記ユーザ情報記憶手段に記憶されている前記第2のユーザ識別情報と、前記受信手段で受信した書籍識別情報により識別される紙版書籍に対応する電子書籍の優待購入の注文を行う注文要求と、を前記販売システムに送信する注文要求送信手段と、前記注文要求送信手段により送信された注文要求に基づいた注文により前記電子書籍が優待購入されたことに応じて前記販売システムから送信される決済結果を受信する決済結果受信手段と、前記決済結果受信手段で受信した決済結果に基づいて、前記販売システムを提供する提供者に課金するための課金情報を更新する課金情報更新手段とを含む、システムが提供される。
上述したように、本発明によれば、紙の書籍の所有者に当該紙の書籍に対応する電子書籍の購入を仲介するための仕組みが提供される。
本実施形態の電子書籍販売仲介システムを含むネットワークシステムを示す図。 本実施形態のネットワークシステムを構成する装置のハードウェア構成図。 本実施形態の電子書籍販売仲介システムの機能ブロック図。 紙版書籍の出版時に実行される処理を示すシーケンス図。 書籍情報管理テーブルを示す図。 コード化された書籍個体IDを印刷した紙版書籍を示す図。 新刊書店において紙版書籍が定価販売される際に実行される処理を示すシーケンス図。 ユーザ登録画面を示す図。 ユーザ情報登録テーブルを示す図。 追加購入において実行される処理を示すシーケンス図。 追加購入において実行される処理を示すシーケンス図。 スマートフォンに表示されるログイン画面等を示す図。 スマートフォンに表示されるメッセージ画面を示す図。 スマートフォンに表示される販売元選択画面等を示す図。 古書店における買取・販売の際に実行される処理を示すシーケンス図。 交換購入において実行される処理を示すシーケンス図。 交換購入において実行される処理を示すシーケンス図。 交換購入において実行される処理を示すシーケンス図。 書籍回収状況管理テーブルを示す図。 スマートフォンに表示される交換予約受付完了画面を示す図。 スマートフォンに表示される販売元選択画面等を示す図。 課金情報管理テーブルを示す図。
以下、本発明を、実施形態をもって説明するが、本発明は後述する実施形態に限定されるものではない。なお、以下に参照する各図においては、共通する要素について同じ符号を用い、適宜、その説明を省略するものとする。
図1は、本発明の実施形態である電子書籍販売仲介システム100と当該システムが提供するビジネスプラットフォームを共に運営するパートナー企業によって構成されるネットワークシステム1000を示す。図1に示されるように、ネットワークシステム1000は、本実施形態の電子書籍販売仲介システム100と、Web上の電子書籍販売店として機能する電子書籍販売システムを構築するサーバ20と、新刊書籍の販売店(新刊書店)に設置されるサーバ30と、中古書籍の販売店(古書店)に設置されるサーバ40と、書籍回収センターに設置されるサーバ50とを含んで構成されている。そして、各装置は、インターネットやVPNなどとして参照されるネットワーク60を介して相互通信可能に接続されている。ここで、電子書籍販売仲介システム100をはじめとする各サーバは、一台のコンピュータとして構成されてもよいし、複数台のコンピュータにより構成されてもよい。なお、以下においては、説明の便宜上、サーバ20、サーバ30、サーバ40およびサーバ50を、それぞれ、「電子書籍販売店」、「新刊書店」、「古書店」および「書籍回収センター」として参照する場合がある。
ここでは、本実施形態の具体的な内容を説明する前に、本実施形態の電子書籍販売仲介システム100が提供するビジネスプラットフォームの意義について説明する。
本システムは、書籍の所有者に対して当該書籍のデジタル版コンテンツを優待価格で購入する権利若しくは無料で提供を受ける権利を付与する仕組みを提供するものである。なお、以下では、紙の書籍のデジタル版コンテンツのことを“電子書籍”と呼び、紙の書籍を電子書籍と区別するために“紙版書籍”と呼ぶものとする。
第1に、本システムが提供するビジネスプラットフォームでは、紙版書籍の所有者が当該紙版書籍に対応する電子書籍(すなわち、当該紙版書籍のデジタル版コンテンツ)の購入を希望する場合に、当該所有者に当該電子書籍を優待価格で購入する権利若しくは無料で提供を受ける権利が付与される。なお、ここでいう優待価格は無料を含んでもよい。(以下、同様。)
第2に、本システムが提供するビジネスプラットフォームでは、紙版書籍の所有者が当該紙版書籍の所有権を放棄しその回収に応じることを条件に、当該所有者に当該電子書籍を優待価格で購入する権利若しくは無料で提供を受ける権利が付与される。
本システムが提供するビジネスプラットフォームは、「出版社」、「印刷所」、「電子書籍販売店」、「新刊書店」、「古書店」および「書籍回収センター」の協力を得て運営・維持され、各主体は、当該ビジネスプラットフォームを利用したビジネスモデルから有形・無形のベネフィットを得る。一方、電子書籍販売仲介システム100の運営主体は、ビジネスプラットフォームを提供することに対する対価を他のパートナーから徴収する。なお、電子書籍販売仲介システム100の運営主体が他のパートナーから対価を徴収する仕組みについては後述する。
次に、ネットワークシステム1000を構成する各装置のハードウェア構成を図2に示すハードウェア構成図に基づいて説明する。
電子書籍販売仲介システム100をはじめとする各サーバを構成するコンピュータは、図2(a)に示すように、プロセッサ200と、ROM202と、RAM204と、補助記憶装置206と、入出力装置インタフェース208と、ネットワークインタフェース210とを備えている。
プロセッサ200は、装置全体の動作を制御する演算装置である。ROM202は、BIOS等のブートプログラムやファームウェアプログラムなどを保存する不揮発性メモリである。RAM204は、プログラムを実行するための実行空間を提供する不揮発性メモリである。補助記憶装置206は、オペレーティングシステム(OS)や各種アプリケーション等を保存する大容量のHDDなどである。入出力装置インタフェース208は、マウスやキーボード、タッチパネル等の入力装置や表示装置等の出力装置を接続するためのインタフェースである。ネットワークインタフェース210は、ネットワーク60に接続するためのインタフェースである。コンピュータは、適切なOSの管理下でプログラムを展開して実行することにより、後述する各機能部を実現する。
一方、図1に示すユーザ端末10は、パーソナルコンピュータであり、好ましくは、移動情報端末である。以下では、ユーザ端末10としてスマートフォンが使用される実施形態について説明する。図2(b)に示すように、スマートフォン10は、プロセッサ300と、ROM302と、RAM304と、補助記憶装置306と、タッチパネルディスプレイ308と、無線I/F310とを備えている。
プロセッサ300は、装置全体の動作を制御する演算装置である。ROM302は、BIOS等のブートプログラムやファームウェアプログラムなどを保存する不揮発性メモリである。RAM304は、プログラムを実行するための実行空間を提供する不揮発性メモリである。補助記憶装置306は、オペレーティングシステム(OS)や各種アプリケーション等を保存する大容量のフラッシュメモリなどである。タッチパネルディスプレイ308は、ユーザの操作入力を受け付ける表示装置である。無線I/F310は、アンテナ312を通じて無線信号の入出力を行う。なお、以下においては、タッチパネルディスプレイ308を単にディスプレイ308という。
次に、本実施形態の電子書籍販売仲介システム100の機能構成を図3に示す機能ブロック図に基づいて説明する。
図3に示すように、本実施形態の電子書籍販売仲介システム100は、書籍個体ID発行部101と、紙版書籍情報管理部102と、書籍個体ID取得部103と、ユーザ情報登録部104と、電子書籍注文受付部105と、代理注文部106と、決済確認部108と、課金情報更新部109と、ユーザ認証部110とを含んで構成されている。
書籍個体ID発行部101は、紙版書籍の個体を一意に識別するための識別子である書籍個体IDを発行するための機能手段である。紙版書籍情報管理部102は、書籍個体IDをはじめ紙版書籍に関する情報を一元管理するための機能手段である。ユーザ情報登録部104は、ユーザがアカウントを有する電子書籍販売店のアカウント情報をはじめユーザに関する情報を一元管理するための機能手段である。
書籍個体ID取得部103は、電子書籍の購入を希望するユーザのユーザ端末から紙版書籍に付与された書籍個体IDを取得するための機能手段である。電子書籍注文受付部105は、ユーザが所有する紙版書籍に対応する電子書籍の注文を受け付けるための機能手段である。
代理注文部106は、ユーザから注文を受け付けた電子書籍をユーザに代わって電子書籍販売店に対して代理注文するための機能手段である。ここで、代理注文部106は、ユーザ情報登録部104に登録されるアカウント情報を使用して電子書籍販売店に代理認証でログインするための機能手段である代理認証部107を含む。
決済確認部108は、注文した電子書籍の決済結果を電子書籍販売店から取得するための機能手段である。課金情報更新部109は、電子書籍販売店から取得した決済結果に基づいて課金情報を更新するための機能手段である。ユーザ認証部110は、電子書籍販売仲介システム100を使用するユーザの認証処理を実行するための機能手段である。
上述した各機能手段は、コンピュータに所定のプログラムをインストールすることによって実現される。本実施形態においては、各機能手段を1台のコンピュータ上で実現してもよいし、各機能手段を適切な単位でネットワーク上の2以上のコンピュータに分散配置する形で実現してもよい。
以上、本実施形態の電子書籍販売仲介システム100を構成する各機能手段について概説したが、以下においては、上述した各機能手段によって実行される処理の内容をより具体例に説明する。なお、以下の説明においては、適宜、図1および図3を参照するものとする。
まず最初に、出版社が紙版書籍の出版時に実行する処理を図4に示すシーケンス図に基づいて説明する。
出版社は、紙版書籍の印刷を印刷所に依頼することに先だって、電子書籍販売仲介システム100に書籍個体IDの発行を要求する。詳細には、出版社は、「紙版書籍の品目識別情報」、「発行予定部数」および「電子化上限数」を含む要求を電子書籍販売仲介システム100に送信する(S1)。なお、出版社は、電子書籍販売仲介システム100が提供する所定の入力フォームを介して上記要求を送信してもよいし、電子書籍販売仲介システム100が指定する所定の専用メールアドレスに宛てて上記要求の内容を電子メールで送信してもよい。
ここで「紙版書籍の品目識別情報」とは、紙版書籍の品目を一意に識別するための識別情報を意味し、具体例としては、ISBN(International Standard Book Number)を挙げることができる。次に、「発行予定部数」とは、印刷を依頼する予定の紙版書籍の冊数を示す情報を意味し、冊数を示す数字であってもよいし、印刷所が冊数を特定できるような識別子であってもよい。そして、「電子化上限数」とは、1冊の紙版書籍について許可する電子化回数の上限を意味し、本実施形態においては、本システムが提供するビジネスプラットフォームに参加する出版社が、当該プラットフォームの利用規約に従って、紙版書籍の品目毎に所定の値(例えば、「1」ないし「2」)を設定する。なお、出版社は、電子化を許可しない場合は「電子化上限数」を「0」に設定することができる。
以下では、電子書籍販売仲介システム100に通知する「紙版書籍の品目識別情報」としてISBN(International Standard Book Number)を採用する実施形態について説明を行うものとする。
電子書籍販売仲介システム100が出版社から送信された要求の受信に応じて、書籍個体ID発行部101は、受信した発行予定部数と同じ数の“書籍個体ID”を発行する(S2)。ここで、“書籍個体ID”とは、書籍の品目ではなく、紙版書籍のそれぞれの個体を一意に識別するための識別子を意味し、1種類の紙版書籍の品目に対して当該品目の総発行部数と同じ数の書籍個体IDが発行される。書籍個体IDの現実的な発行方法としては、ISBNを構成する数列の末尾に枝番をふっていく方法を挙げることができる。例えば、枝番を7桁にすれば、紙版書籍1品目につき1000万冊までカバーすることができる。
以下では、説明の便宜上、ISBNの末尾に枝番をふっていく方法で書籍個体IDを発行する実施形態について説明を行うが、本発明が書籍個体IDの発行方法を限定するものではないことはいうまでもない。
続いて、紙版書籍情報管理部102は、書籍個体ID発行部101が発行した書籍個体IDとこれに関連する情報を図5に例示的に示す書籍情報管理テーブル500に登録する(S3)。図5に示すように、書籍情報管理テーブル500は、書籍個体IDを格納するためのフィールド501、ISBNを格納するためのフィールド502、アクティベーションフラグの値(ON/OFF)を格納するためのフィールド503、電子化回数を格納するためのフィールド504、電子化上限数を格納するためのフィールド505を備える。
ここで、N個の書籍個体IDの新規登録時においては、書籍情報管理テーブル500の末尾にN個の行が追加され、追加された各行のフィールド501に新たに発行した書籍個体IDを1つずつ格納するとともに、追加した全行のフィールド502にS1で出版社から通知されたISBNを格納する。
一方、書籍個体IDの新規登録時においては、アクティベーションフラグ(フィールド503)の値は一律OFFとされ、電子化回数(フィールド504)の値は一律ゼロとされる。また、電子化上限数(フィールド505)には、S1で出版社から通知された電子化上限数が格納される。ここで、アクティベーションフラグは、本システムの利用の可否を表すフラグであり、アクティベーションフラグが果たす具体的な役割については後述する。
紙版書籍情報管理部102は、発行された書籍個体IDとその関連情報の登録を完了すると、発行された書籍個体IDを出版社に対して送信する(S4)。これを受けて出版社は、紙版書籍のISBN、発行部数および当該発行部数と同じ数の書籍個体IDを印刷所に通知して、当該紙版書籍の印刷を依頼する(S5)。なお、出版社は、電子書籍販売仲介システム100が提供する所定の入力フォームを介して印刷所への印刷依頼を送信してもよいし、電子書籍販売仲介システム100が指定する所定の専用メールアドレスに宛てて印刷所への印刷依頼を電子メールで送信してもよい。
出版社から印刷依頼を受けた印刷所は、通知された部数の紙版書籍を印刷する際に、各個体に対して通知された書籍個体IDを付与する(S6)。なお、ここでいう“書籍個体IDの付与”には、紙版書籍の本体またはカバーに書籍個体IDを直接印刷する態様の他、書籍個体IDを印刷したシールを紙版書籍の本体またはカバーに貼付する態様が含まれる。
また、書籍個体IDの印刷は、予め決められた所定の方法に従って行われる。その方法として想定される最も単純なのものは、書籍個体ID(数列)をそのままテキストとして印刷する方法であるが、後の作業性を考慮して、装置による自動読み取りが可能になるように、書籍個体ID(数列)を任意の方式でコード化したものを印刷することが好ましい。この場合、そのコード化は、印刷所が実施するようにしてもよいし、出版社側がそれを行い、印刷所にはコード化された書籍個体IDを提供するようにしてもよいし、電子書籍販売仲介システム100がコード化された書籍個体IDを出版社に提供するようにしてもよい。
図6は、コード化された書籍個体IDを印刷した紙版書籍を例示的に示す。図6に示す例では、書籍個体IDがQRコード(登録商標。以下同様。)に変換された状態で紙版書籍の裏表紙の右下角に印刷されている。なお、書籍個体IDのコード化方式は、QRコードに限らず、他のコード(他の2次元コード、バーコード等の1次元コード)であってもよいし、その印刷位置も表表紙、背表紙、奥付など、任意の場所であってよい。
以上、紙版書籍の出版時に実行される処理について説明してきたが、上述した手順で出版された紙版書籍は、各種の販路を流通して新刊書店に供給され、ユーザの購入を待つ。そこで、以下では、新刊書店において紙版書籍が定価販売される際に実行される処理を図7に示すシーケンス図に基づいて説明する。なお、以下では、説明の便宜上、書籍個体IDをQRコードとして紙版書籍に印刷した実施形態について説明を行うが、本発明が書籍個体IDの付与方法を限定するものではないことはいうまでもない。
ユーザが新刊書店で所望の新刊書籍(紙版書籍)を選択し、その購入をレジに申し出ると(S1)、新刊書店の店員は、紙版書籍に印刷されたQRコードを専用装置でデコードして書籍個体IDを取得する(S2)。新刊書店は、取得した書籍個体IDと当該新刊書店の認証情報を含むフラグ有効化要求を電子書籍販売仲介システム100に送信する(S3)。
電子書籍販売仲介システム100がフラグ有効化要求を受信したことに応じて、紙版書籍情報管理部102は、受信したフラグ有効化要求に含まれる新刊書店の認証情報に基づいてその送信元の新刊書店の正当性を確認する認証処理を実行する(S4)。認証処理により送信元の新刊書店の正当性が確認された後、紙版書籍情報管理部102は、フラグ有効化要求に含まれる書籍個体IDをキーとして書籍情報管理テーブル500(図5参照)を検索し、当該書籍個体IDに紐付いたアクティベーションフラグ(フィールド503)の値をOFFからONに切り替える(S5)。その後、紙版書籍情報管理部102は、フラグ有効化が完了した旨を新刊書店に通知する(S6)。新刊書店においては、フラグ有効化の完了が適切な方法で表示され、新刊書店の店員は、当該表示を確認した後に、紙版書籍をユーザに定価で譲渡する(S7)。
なお、新刊書店側でQRコードをデコードして書籍個体IDを取得する代わりに、電子書籍販売仲介システム100側でQRコードをデコードして書籍個体IDを取得するようにしてもよい。この場合、新刊書店の店員は、ユーザからの購入の申し出を受けて、紙版書籍に印刷されたQRコードを撮影する。そして、新刊書店は、QRコードの撮影画像と当該新刊書店の認証情報を含むフラグ有効化要求を電子書籍販売仲介システム100に送信する。新刊書店からフラグ有効化要求を受信した電子書籍販売仲介システム100は、受信したフラグ有効化要求に含まれるQRコードの撮影画像を解析して書籍個体IDを取得する。
以上、新刊書店において紙版書籍が定価販売される際に実行される処理について説明してきたが、ここで、電子書籍販売仲介システム100のユーザ登録時において実行される処理について説明する。
電子書籍販売仲介システム100のユーザ登録時において、ユーザ情報登録部104は、所定のユーザ登録画面を提供する。図8は、ユーザ情報登録部104が提供するユーザ登録画面を例示的に示す。図8(a)に示すように、ユーザ登録画面には、最初に、電子書籍販売仲介システム100を利用する電子書籍販売店(Web店舗)のリストが選択可能に表示される。ユーザは、ユーザ登録画面にリストアップされた電子書籍販売店の中から、自身が既にアカウントを有する1以上の電子書籍販売店を選択する。
電子書籍販売店の選択が終了すると、ユーザ登録画面は、図8(b)に示すアカウント情報の入力画面に遷移する。ユーザは、アカウント情報入力画面において、選択した電子書籍販売店のアカウント情報(ユーザID、パスワード)を入力する。アカウント情報の入力が終了すると、ユーザ登録画面は、図8(c)に示すメールアドレスの入力画面に遷移する。ユーザは、メールアドレス入力画面において自身の連絡先メールアドレスを入力する。
必要な情報の選択・入力が完了すると、ユーザ情報登録部104は、ユーザが選択・入力した情報を図9に例示的に示すユーザ情報登録テーブル600に登録する。ここで、ユーザ情報登録テーブル600は、図9に示すように、ユーザIDを格納するためのフィールド601、電子書籍販売店の識別情報(名称等)を格納するためのフィールド602、電子書籍販売店用のアカウント情報(ユーザIDとパスワード)を格納するためのフィールド603、電子書籍販売店のURLを格納するためのフィールド604、ユーザのメールアドレスを格納するためのフィールド605を備える。図9に示すユーザ情報登録テーブル600から、“user1”というユーザIDを持つユーザが電子書籍の購入先候補として、“A社”、“B社”、“C社”、“D社”という4つの電子書籍販売店(Web店舗)を登録していることが見て取れる。
以上、電子書籍販売仲介システム100のユーザ登録時において実行される処理について説明したが、続いて、紙版書籍の所有者が当該紙版書籍に対応する電子書籍を購入するシナリオにおいて実行される処理を図10および図11に示すシーケンス図に基づいて説明する。なお、以下では、このような購入方法を“追加購入“と呼ぶ。
以前に新刊書店で定価購入した紙版書籍に対応する電子書籍を優待価格で購入したいと考えるユーザは、スマートフォン10を操作して電子書籍販売仲介システム100にログインする(S1)。図8(a)は、スマートフォン10のディスプレイ308に表示されるログイン画面を例示的に示す。ユーザが図8(a)に示すログイン画面においてユーザIDとパスワードを入力してログインボタンをタッチすると、スマートフォン10は、入力されたユーザIDとパスワードを含むログイン要求を電子書籍販売仲介システム100に送信する(S2)。
電子書籍販売仲介システム100がスマートフォン10から送信されたログイン要求を受信すると、ユーザ認証部110は、受信したログイン要求に含まれるユーザIDとパスワードに基づいてユーザ認証を行う(S3)。そして、認証に成功すると、電子書籍注文受付部105がサービスメニュー画面をスマートフォン10に送信する(S4)。
スマートフォン10が電子書籍注文受付部105から送信されたサービスメニュー画面を受信すると、スマートフォン10は、受信したサービスメニュー画面をディスプレイ308に表示する(S5)。図8(b)は、スマートフォン10のディスプレイ308に表示されるサービスメニュー画面を例示的に示す。図8(b)に示すサービスメニュー画面においては、「追加購入」と「交換購入」という2つのメニューがラジオボタンで択一的に選択可能に表示される。ユーザが「追加購入」を選択してOKボタンをタッチすると(S6)、スマートフォン10の画面は、QRコード読み取り機能を利用したQRコード読み取り画面に遷移する(S7)。図8(c)は、スマートフォン10のディスプレイ308に表示されるQRコード読み取り画面を例示的に示す。
ディスプレイ308にQRコード読み取り画面が表示されたことを受けて、ユーザは、スマートフォン10を操作して以前に新刊書店で購入した紙版書籍に印刷されたQRコードを撮影する(S8)。スマートフォン10のQRコード読み取り機能は、撮影されたQRコードをデコードして書籍個体IDを取得する(S9)。そして、スマートフォン10は、取得した書籍個体IDと選択された購入方法(この場合、「追加」)を含む電子書籍購入要求を生成し、生成した電子書籍購入要求を電子書籍販売仲介システム100に送信する(S10)。
電子書籍販売仲介システム100がスマートフォン10から電子書籍購入要求を受信したことに応じて、電子書籍注文受付部105は、当該電子書籍購入要求に含まれる書籍個体IDをキーとして書籍情報管理テーブル500(図5参照)を検索する(S11)。次に、検索した書籍個体IDに紐付いたアクティベーションフラグ(フィールド503)の値がONになっているか否かを判断する(S12)。ここで、その判断の結果、アクティベーションフラグの値がONになっていない場合、電子書籍注文受付部105は、取り扱いができない旨のメッセージを生成し、生成したメッセージをスマートフォン10に送信する。スマートフォン10は、ディスプレイ308に受信したメッセージを表示する。図13(a)は、その場合に、スマートフォン10のディスプレイ308に表示されるメッセージ画面を例示的に示す。
ここで、アクティベーションフラグが果たす役割について説明する。上述した説明から理解されるように、本実施形態においては、新刊書籍が店内に陳列されている間、電子書籍販売仲介システム100内では、当該新刊書籍に係る書籍個体IDに紐付いたアクティベーションフラグがOFFに維持される。従って、仮に、悪意の第三者が未購入の新刊書籍のQRコードを撮影して書籍個体IDを取得し、取得した電子書籍購入要求を電子書籍販売仲介システム100に送信したとしても、上述したS11における判断を経て、その要求は拒否されることになる。つまり、本実施形態においては、アクティベーションフラグの存在により、本システムの不正利用が防止される。
一方、スマートフォン10から受信した電子書籍購入要求に含まれる書籍個体IDに紐付いたアクティベーションフラグの値がONになっていた場合、電子書籍注文受付部105は、スマートフォン10から受信した電子書籍購入要求に含まれる書籍個体IDをキーとして書籍情報管理テーブル500(図5参照)を検索し、当該書籍個体IDに紐付いた電子化回数(フィールド504)の値が電子化上限数(フィールド505)の値に達しているか否かを判断する(S13)。その結果、電子化回数が電子化上限数に達していた場合は、電子書籍注文受付部105は、電子書籍を優待価格で販売できない旨のメッセージを生成し、生成したメッセージをスマートフォン10に送信する。そして、スマートフォン10は、ディスプレイ308に受信したメッセージを表示する。図13(b)は、その場合に、スマートフォン10のディスプレイ308に表示されるメッセージ画面を例示的に示す。
一方、当該書籍個体IDに紐付いた電子化回数が電子化上限数に達していない場合、電子書籍注文受付部105は、スマートフォン10から受信した電子書籍購入要求に含まれる書籍個体IDからISBNを取得する(S14)。具体的には、書籍個体ID(数列)の先頭13桁の数列をISBNとして抽出する。その後、電子書籍注文受付部105は、抽出したISBNとユーザが選択した購入方法(この場合「追加」)を含む電子書籍の問い合わせを生成し、生成した電子書籍の問い合わせを電子書籍購入要求の送信元のユーザが予め登録しておいた1以上の電子書籍販売店(Web店舗)に宛てて送信する(S15)。ここで、電子書籍の問い合わせとは、本システムが提供するビジネスプラットフォームに参加する電子書籍販売店(Web店舗)が、当該プラットフォームの規約に基づいて優待価格で販売する電子書籍に係る情報(その内容と販売価格)を問い合わせるものであり、電子書籍注文受付部105は、ユーザ情報登録テーブル600(図9参照)を参照して電子書籍の問い合わせ先を決定し、当該問い合わせ先に電子書籍の問い合わせを送信する。
ここで、S10における電子書籍購入要求の送信元のユーザのユーザIDが“user1”であった場合、電子書籍注文受付部105は、“user1”をキーとして、ユーザ情報登録テーブル600を検索した結果、“user1”に紐付けられた4つの電子書籍販売店(A社、B社、C社、D社)のURLに宛てて電子書籍の問い合わせを送信する。
各電子書籍販売店は、受信した電子書籍の問い合わせに含まれるISBNに対応する電子書籍のISBN(電子書籍のISBNは、紙版書籍のそれとは別の固有の値が付与される)と、当該問い合わせに含まれる購入方法(この場合「追加」)に応じた優待価格を検索する(S16)。そして、各電子書籍販売店は、検索した優待価格を検索結果として電子書籍販売仲介システム100に送信する(S17)。
電子書籍販売仲介システム100が各電子書籍販売店から検索結果を受信したことに応じて、電子書籍注文受付部105は、当該検索結果に基づいて販売元選択画面を生成する(S18)。次に、電子書籍注文受付部105は、生成した販売元選択画面をスマートフォン10に送信する(S19)。そして、スマートフォン10は、電子書籍注文受付部105から送信された販売元選択画面をディスプレイ308に表示する(S20)。
図14(a)は、スマートフォン10に表示される販売元選択画面を例示的に示す。図14(a)に示す販売元選択画面においては、4つの電子書籍販売店(A社、B社、C社、D社)が電子書籍の優待価格とともに表示されており、ユーザが価格を見比べて所望の電子書籍販売店をラジオボタンで択一的に選択できるようになっている。
図11に基づいて説明を続ける。ここで、ユーザが販売元選択画面において最も低い価格を提示する「B社」を電子書籍の販売元として選択し、OKボタンをタッチすると(S20)、スマートフォン10は、ユーザが選択した販売元「B社」を電子書籍販売仲介システム100に通知する(S21)。
電子書籍販売仲介システム100がスマートフォン10から販売元の通知を受けたことに応じて、代理注文部106は、当該通知元のユーザのユーザIDと通知された販売元をキーとしてユーザ情報登録テーブル600(図9参照)を検索し、代理認証に必要な情報を取得する(S22)。具体的には、ユーザID(この場合、user1)と通知された販売元(この場合、「B社」)をキーとしてユーザ情報登録テーブル600を検索し、これらに紐付いた「B社」のアカウント情報(ユーザID:USER1,パスワード:Abcd1234)と「B社」のURL(http://www.bbb.co.jp/…)を取得する。
続いて、代理認証部107は、取得したアカウント情報(ユーザID:USER1,パスワード:Abcd1234)を含むログイン要求を「B社」のURLに宛てて送信する(S23)。これを受けて、「B社」は、ログイン要求に含まれるアカウント情報に基づいてユーザ認証を行い(S24)、ログイン成功(認証チケット)を代理認証部107に返す(S25)。
代理認証部107が代理認証によるログインに成功したことを受けて、代理注文部106は、電子書籍の注文情報を「B社」に送信する(S26)。当該注文情報には、電子書籍(この場合、「○×△□の歴史」)のISBNと、追加購入の根拠である紙版書籍に付与された書籍個体IDと、割引指示情報とが含まれる。本実施形態における割引指示情報は、ユーザが選択した購入方法(この場合、「追加」)と、ログイン中のユーザが優待価格で電子書籍を購入する権利を有することを証明する証明書とを含む。
「B社」は、電子書籍販売仲介システム100から受信した注文情報に含まれる割引指示情報の内容から、証明書の存在と購入方法(この場合、「追加」)を確認すると(S27)、当該購入方法に応じた注文受付処理を実行する(S28)。ここでいう注文受付処理とは、注文された商品(この場合、「○×△□の歴史(電子書籍版)」)をいわゆる“買い物かご”に入れる処理を意味し、このとき、「B社」は、通常価格500円の「○×△□の歴史(電子書籍版)」を、追加購入による優待価格“100円”で“買い物かご”に入れる処理を実行する。
その後、「B社」は、注文内容確認画面を生成し(S29)、当該注文内容確認画面のURLを注文情報の送信元である電子書籍販売仲介システム100に送信する(S30)。これを受けて、代理注文部106は、当該注文内容確認画面のURLをリダイレクト先に指定したリダイレクト指示を生成し、S25で受信した認証チケットと当該リダイレクト指示をスマートフォン10に送信する(S31)。リダイレクト指示を受信したスマートフォン10は、「B社」に対して認証チケットを送信して注文内容確認画面のURLにリダイレクトする(S32)。これを受けて、「B社」は、当該注文内容確認画面をスマートフォン10に送信する(S33)。スマートフォン10は、「B社」から受信した注文内容確認画面をディスプレイ308に表示する(S34)。
図14(b)は、スマートフォン10のディスプレイ308に表示される注文内容確認画面を例示的に示す。図14(b)に示す注文内容確認画面においては、「○×△□の歴史(電子書籍版)」のイメージとその価格“¥100”が“現在「○×△□の歴史」をお持ちの方に適用される優待価格です!”というメッセージとともに表示されている。
スマートフォン10のディスプレイ308に表示された注文内容確認画面を確認したユーザが「レジに進む」ボタンをタッチすると、スマートフォン10に「B社」の決済用画面が表示される。ここで、ユーザが「B社」が表示する決済用画面の案内に従って「○×△□の歴史(電子書籍版)」注文を確定し、決済に必要な操作を実行すると(S35)、スマートフォン10から「B社」に決済情報が送信される(S36)。これを受けて、「B社」は、決済処理を実行した後(S37)、決済が成功した場合はその旨をスマートフォン10に通知する(S38)。その後、ユーザは、所望のタイミングで「B社」が提供する所定のダウンロード画面にアクセスして「○×△□の歴史(電子書籍版)」をダウンロードする。
なお、本実施形態において、電子書籍販売仲介システム100は、代理注文部106が電子書籍の注文情報を「B社」に送信して以降の先の注文確定とその決済に関しては一切関与するものではなく、買い物かごに入った「○×△□の歴史(電子書籍版)」の注文確定とその決済は、スマートフォン10と「B社」の間で直接的になされる。
「B社」は、「○×△□の歴史(電子書籍版)」の優待割引販売に係るユーザとのセッションが終了した時点で、「○×△□の歴史(電子書籍版)」に係る決済結果を電子書籍販売仲介システム100に送信する(S39)。具体的には、「B社」は、当該販売に係る決済処理が完了した場合には、当該販売に係る書籍個体IDと決済完了の旨および決済金額を含む決済結果を電子書籍販売仲介システム100に送信する。一方、注文の取消しやその他の理由により決済処理が完了しなかった場合には、当該販売に係る書籍個体IDと決済未完の旨を含む決済結果を電子書籍販売仲介システム100に送信する。
電子書籍販売仲介システム100が決済結果を受信したことに応じて、決済確認部108は、当該決済結果を確認し、その内容に応じて書籍情報管理テーブル500を更新する(S40)。具体的には、決済結果が“決済未完”であった場合には、決済確認部108は、書籍情報管理テーブル500の更新を行わない。一方、決済結果が“決済完了”であった場合には、決済確認部108は、当該決済結果に含まれる書籍個体IDをキーとして書籍情報管理テーブル500を検索し、当該書籍個体IDに紐付いた電子化回数(フィールド504)の値をインクリメントする。
さらに、決済確認部108は、決済結果が“決済完了”であった場合にその旨と決済金額を課金情報更新部109に通知する。これを受けて、課金情報更新部109は、課金情報を更新する(S41)。なお、課金情報の詳細については後述する。
以上、説明したように、本実施形態によれば、販売元の垣根を超えて、紙版書籍の所有者に電子書籍を優待価格で販売するという新しい仕組みが提供される。この仕組みは、電子書籍の潜在需要を惹起することが期待される。
以上、ユーザが追加購入によって電子書籍を購入する際に実行される処理について説明してきたが、本システムが提供する電子書籍割引販売スキームは、中古書籍にまでその適用範囲を広げることができる。以下では、電子書籍割引販売スキームを中古書籍に適用する場合において、中古書籍販売店(以下、古書店という)が紙版書籍を買い取る際、ならびに、古書店が中古書籍(以下、古本という)を販売する際に実行される処理を図15に示すシーケンス図に基づいて説明する。
最初に、古書店が古本を買い取る際に実行される処理を説明する。
ユーザが古書店に古本の買取を申し込むと(S1)、古書店の店員は、古本(紙版書籍)に印刷されたQRコードを専用装置でデコードして、書籍個体IDを取得する(S2)。古書店は、取得した書籍個体IDと古書店の認証情報を含むフラグ無効化要求を電子書籍販売仲介システム100に送信する(S3)。
電子書籍販売仲介システム100がフラグ無効化要求を受信したことに応じて、紙版書籍情報管理部102は、当該フラグ無効化要求に含まれる古書店の認証情報に基づいてその送信元の正当性を確認する(S4)。フラグ無効化要求の送信元の正当性が確認された場合、紙版書籍情報管理部102は、当該フラグ無効化要求に含まれる書籍個体IDをキーとして書籍情報管理テーブル500(図5参照)を検索し、当該書籍個体IDに紐付いたアクティベーションフラグ(フィールド503)の値をONからOFFに切り替えた後(S5)、フラグ無効化が完了した旨を古書店に通知する(S6)。古書店においては、フラグ無効化の完了が適切な方法で表示され、古書店の店員は、当該表示を確認した後に、フラグ無効化済みの古本を店内に陳列して販売に供する。
次に、古書店が古本を販売する際に実行される処理を説明する。
ユーザが古書店で古本の購入を申し出ると(S7)、古書店の店員は、古本(紙版書籍)に印刷されたQRコードを専用装置でデコードして、書籍個体IDを取得する(S8)。古書店は、取得した書籍個体IDと古書店の認証情報を含むフラグ有効化要求を電子書籍販売仲介システム100に送信する(S9)。
電子書籍販売仲介システム100がフラグ有効化要求を受信したことに応じて、紙版書籍情報管理部102は、当該フラグ有効化要求に含まれる古書店の認証情報に基づいてその送信元の正当性を確認する(S10)。フラグ有効化要求の送信元の正当性が確認された場合、紙版書籍情報管理部102は、当該フラグ有効化要求に含まれる書籍個体IDをキーとして書籍情報管理テーブル500(図5参照)を検索し、当該書籍個体IDに紐付いたアクティベーションフラグ(フィールド503)の値をOFFからONに切り替えた後(S11)、フラグ有効化が完了した旨を古書店に通知する(S12)。古書店においては、フラグ有効化の完了が適切な方法で表示され、古書店の店員は、当該表示を確認した後に、古本(紙版書籍)をユーザに中古価格で譲渡する(S13)。
この後、古書店で古本(紙版書籍)を購入したユーザが当該紙版書籍に対応する電子書籍を購入する際に実行される処理は、図10および図11に示すシーケンス図に基づいて説明した内容と同じであるのでここではこれ以上の説明を省略する。つまり、図15に示した処理は、本システムの不正利用を排除するためのものであり、上述した処理を実施することにより、古本が店内に陳列されている間、電子書籍販売仲介システム100内では、当該古本(紙版書籍)に係る書籍個体IDに紐付いたアクティベーションフラグがOFFに維持されるので、仮に、悪意の第三者が未購入の古本のQRコードから書籍個体IDを盗取して、電子書籍販売仲介システム100に対して電子書籍購入要求を送信したとしても、その要求は拒否されることになる。
以上、本システムの電子書籍割引販売スキームを古本販売に適用した場合に実行される処理について説明してきたが、続いて、紙版書籍の所有者が当該紙版書籍の所有権を放棄しその回収に応じることを条件に、当該紙版書籍に対応する電子書籍を購入するシナリオにおいて実行される処理を図16、図17および図18に示すシーケンス図に基づいて説明する。なお、以下では、このような購入方法を“交換購入“と呼ぶ。
図16に基づいて説明する。手元にある紙版書籍を処分し、その代わりに当該紙版書籍に対応する電子書籍を優待価格で購入したいと考えるユーザは、スマートフォン10を操作して電子書籍販売仲介システム100にログインする(S1)。これを受けて、スマートフォン10は、ログイン要求を電子書籍販売仲介システム100に送信する(S2)。電子書籍販売仲介システム100は、ログイン要求を受信したことに応じてユーザ認証を行い(S3)、認証に成功すると、電子書籍注文受付部105がサービスメニュー画面をスマートフォン10に送信する(S4)。
これを受けて、スマートフォン10は、図8(b)に例示するサービスメニュー画面をディスプレイ308に表示する(S5)。ここで、ユーザが「交換購入」を選択してOKボタンをタッチすると(S6)、スマートフォン10がQRコード読み取り画面を表示する(S7)。
ディスプレイ308にQRコード読み取り画面が表示されたことを受けて、ユーザは、スマートフォン10を操作して自身が所有する紙版書籍に印刷されたQRコードを撮影する(S8)。スマートフォン10のQRコード読み取り機能は、撮影されたQRコードをデコードして書籍個体IDを取得し(S9)、当該書籍個体IDと選択された購入方法(この場合、「交換」)を含む電子書籍購入要求を生成して、電子書籍販売仲介システム100に送信する(S10)。
電子書籍販売仲介システム100がスマートフォン10から電子書籍購入要求を受信したことに応じて、電子書籍注文受付部105は、当該電子書籍購入要求に含まれる書籍個体IDと当該電子書籍購入要求の送信元ユーザのユーザIDを含む紙版書籍回収予約要求を生成して書籍回収センターに送信する(S11)。書籍回収センターは、電子書籍販売仲介システム100から受信した紙版書籍回収予約要求に含まれる書籍個体IDとユーザIDを紐づけて紙版書籍の回収予約リストに登録した後(S12)、紙版書籍回収予約が完了した旨を電子書籍販売仲介システム100に通知する(S13)。
電子書籍販売仲介システム100が当該通知を受けたことに応じて、電子書籍注文受付部105は、S11で送信した紙版書籍回収予約要求に含まれるユーザIDを図19に例示的に示す書籍回収状況管理テーブル700に登録する。ここで、書籍回収状況管理テーブル700は、ユーザIDを格納するためのフィールド701、ステータスを格納するためのフィールド702、販売元選択画面の保存先パスを格納するためのフィールド703を備えており、電子書籍注文受付部105は、図19(a)に示すように、フィールド701にユーザID(この場合、user1)を格納し、user1に紐付いたフィールド702に”書籍回収待ち”を格納する(S14)。
その後、電子書籍注文受付部105は、交換予約受付完了画面を生成し(S15)、スマートフォン10に送信する(S16)。
スマートフォン10は、電子書籍販売仲介システム100から受信した交換予約受付完了画面をディスプレイ308に表示する(S17)。図20は、スマートフォン10のディスプレイ308に表示される交換予約受付完了画面を例示的に示す。図20に示す例では、交換予約受付完了画面に、“交換のご予約を承りました”というメッセージとともに、紙版書籍の送付先の案内が表示されている。
図17に基づいて説明を続ける。ユーザは、スマートフォン10のディスプレイ308で交換予約の受付を確認した後、交換対象となる紙版書籍を案内された書籍回収センターに宛てて発送する(S18)。書籍回収センターの係員は、到着した紙版書籍に印刷されたQRコードを専用装置でデコードして書籍個体IDを取得し、取得した書籍個体IDに対応する紙版書籍の回収予約リストのチェック欄を“回収済”にする紙版書籍回収処理を実行する(S19)。その後、書籍回収センターは、紙版書籍の回収予約リストにおいて当該書籍個体IDとこれに紐づいたユーザIDを含む紙版書籍回収完了情報を電子書籍販売仲介システム100に送信する(S20)。
電子書籍販売仲介システム100が書籍回収センターから紙版書籍回収完了情報を受信したことに応じて、電子書籍注文受付部105は、当該紙版書籍回収完了情報に含まれるユーザIDをキーとして書籍回収状況管理テーブル700を検索し、当該ユーザIDに紐付いたステータス(フィールド702)の値を“書籍回収待ち”から“書籍回収済み”に変更するとともに(S21)、書籍情報管理テーブル500において、当該紙版書籍回収完了情報に含まれる書籍個体IDに紐付いた電子化回数(フィールド504)を初期化(0にリセット)する(S22)。
続いて、電子書籍注文受付部105は、当該書籍個体IDからISBNを取得し(S23)、取得したISBNとユーザが選択した購入方法(この場合「交換」)を含む電子書籍の問い合わせを生成する。電子書籍注文受付部105は、生成した問い合わせを紙版書籍回収完了情報に含まれるユーザIDに係るユーザが登録する1以上の電子書籍販売店(Web店舗)に宛てて送信する(S24)。
この場合、電子書籍注文受付部105は、“user1”をキーとして、ユーザ情報登録テーブル600(図9参照)を検索し、“user1”に紐付けられた4つの電子書籍販売店(A社、B社、C社、D社)のURLに宛てて電子書籍の問い合わせを送信する。
各電子書籍販売店は、受信した電子書籍の問い合わせに含まれるISBNに対応する電子書籍のISBNと、当該問い合わせに含まれる購入方法(この場合「交換」)に応じた優待価格を検索し(S25)、その結果を電子書籍販売仲介システム100に送信する(S26)。
電子書籍販売仲介システム100が各電子書籍販売店から検索結果を受信したことに応じて、電子書籍注文受付部105は、当該検索結果に基づいて販売元選択画面を生成・保存した後(S27)、書籍回収状況管理テーブル700のユーザID“user1”に紐付いたフィールド703に当該販売元選択画面の保存先パスを格納する(S28)。
その後、電子書籍注文受付部105は、“user1”をキーとしてユーザ情報登録テーブル600(図9参照)を検索し、“user1”に紐付けられたスマートフォン10のメールアドレス(この場合、“user1@email.com)に宛てて電子書籍の購入の準備が完了した旨を電子メールで通知する(S29)。
図18に基づいて説明を続ける。電子メールで電子書籍の購入準備完了通知を受け取ったユーザは、スマートフォン10を操作して電子書籍販売仲介システム100にログインする(S1)。これを受けて、スマートフォン10は、ログイン要求を電子書籍販売仲介システム100に送信する(S2)。電子書籍販売仲介システム100は、ログイン要求を受信したことに応じてユーザ認証を行い(S3)、認証に成功すると、電子書籍注文受付部105は、ログインユーザのユーザID(この場合、“user1”)をキーとして、書籍回収状況管理テーブル700を検索し、ユーザID“user1”に紐付いたフィールド703に格納された販売元選択画面の保存先パスを取得する。電子書籍注文受付部105は、取得したパスにアクセスして販売元選択画面を取得し(S4)、当該販売元選択画面をスマートフォン10に送信する(S5)。
スマートフォン10は、電子書籍販売仲介システム100から受信した販売元選択画面をディスプレイ308に表示する(S6)。図21(a)および(b)は、S6でスマートフォン10に表示される販売元選択画面を例示的に示す。この例では、まず、ユーザに対して図21(a)に示すように、“「○×△□の歴史(電子書籍版)」を優待価格で購入することができます。”というメッセージとともに、「今すぐ購入する」と「後で購入する」という2つのメニューがラジオボタンで択一的に選択可能に表示される。ここで、ユーザが「今すぐ購入する」を選択してOKボタンをタッチすると、図21(b)に示す販売元選択画面に遷移する。続いて、ユーザが販売元選択画面において最も低い価格を提示する「C社」を電子書籍の販売元として選択し、OKボタンをタッチすると(S7)、スマートフォン10は、ユーザが選択した販売元「C社」を電子書籍販売仲介システム100に通知する(S8)。
電子書籍販売仲介システム100がスマートフォン10から販売元の通知を受けたことに応じて、代理注文部106は、当該通知元のユーザのユーザIDと通知された販売元をキーとしてユーザ情報登録テーブル600を検索し、代理認証に必要な情報を取得する(S9)。具体的には、ユーザID“user1”と通知された販売元「C社」をキーとしてユーザ情報登録テーブル600を検索し、これらに紐付いた「C社」のアカウント情報(ユーザID:user1@email.com,パスワード:12341234)と「C社」のURL(http://www.ccc.co.jp/…)を取得する。
続いて、代理認証部107は、取得したアカウント情報(ユーザID:user1@email.com,パスワード:12341234)を含むログイン要求を「C社」のURLに宛てて送信する(S23)。これを受けて、「C社」は、ログイン要求に含まれるアカウント情報に基づいてユーザ認証を行い(S11)、ログイン成功(認証チケット)を代理認証部107に返す(S12)。
代理認証部107が代理認証によるログインに成功したことを受けて、代理注文部106は、電子書籍の注文情報を「C社」に送信する(S13)。当該注文情報には、電子書籍(この場合、「○×△□の歴史」)のISBNと、割引きの根拠となる紙版書籍に付与された書籍個体IDと、割引指示情報が含まれる。当該割引指示情報は、ユーザが選択した購入方法(この場合、「交換」)と、ログイン中のユーザが優待価格で電子書籍を購入する権利を有することを証明する証明書を含む。
「C社」は、電子書籍販売仲介システム100から受信した注文情報に含まれる割引指示情報の内容から、証明書の存在と購入方法(この場合、「交換」)を確認すると(S14)、当該購入方法に応じた注文された商品(この場合、「○×△□の歴史(電子書籍版)」)をいわゆる“買い物かご”に入れる注文受付処理を実施する(S15)。このとき、「C社」は、通常価格500円の「○×△□の歴史(電子書籍版)」を、交換購入による優待価格“10円”で“買い物かご”に入れる処理を実行する。
その後、「C社」は、注文内容確認画面を生成し(S16)、これを注文情報の送信元である電子書籍販売仲介システム100に送信する(S17)。これを受けて、電子書籍販売仲介システム100は、当該注文内容確認画面のURLをリダイレクト先に指定したリダイレクト指示を生成し、S12で受信した認証チケットと当該リダイレクト指示をスマートフォン10に送信する(S18)。リダイレクト指示を受信したスマートフォン10は、「C社」に対して認証チケットを送信して注文内容確認画面のURLにリダイレクトする(S19)。これを受けて、「C社」は、当該注文内容確認画面をスマートフォン10に送信する(S20)。これを受けて、スマートフォン10は、「C社」から受信した注文内容確認画面をディスプレイ308に表示する(S21)。図21(c)は、このときスマートフォン10のディスプレイ308に表示される注文内容確認画面を示す。図21(c)に示す注文内容確認画面においては、「○×△□の歴史(電子書籍版)」のイメージとその価格“¥10”が“紙版書籍と交換するお客様に適用される優待価格です”というメッセージとともに表示されている。なお、これ以降に実施される手順は、先に図11に基づいて説明した内容(S35〜S41)と同じであるの、ここではこれ以上の説明を省略する。
以上、説明したように、本実施形態によれば、販売元の垣根を超えて、紙版書籍と電子書籍の交換を実現するための新しい仕組みが提供される。この仕組みは、電子書籍の潜在需要を惹起するとともに、古書の回収事業に一役買うことが期待される。
最後に、課金情報更新部109が更新する課金情報(図11、S41参照)について説明する。ここでいう課金情報とは、本システムが提供するビジネスプラットフォームに参加する「出版社」、「印刷所」、「電子書籍販売店」、「新刊書店」、「古書店」および「書籍回収センター」の一部または全部を対象とする課金の算定根拠となる情報を意味する。なお、どのような課金情報に基づいて、誰に、どのような方法で、どういった按分で課金するかについては、当該ビジネスプラットフォームを利用する目的に応じて任意に決めることができる設計事項であり、本発明はその内容を限定するものではない。ここでは、電子書籍販売仲介システム100が仲介した電子書籍の販売件数(仲介販売件数)とその販売売上(仲介販売売上)を課金情報とし、当該課金情報に基づいて電子書籍販売店に課金する場合について説明する。
図22は、課金情報更新部109が更新する課金情報管理テーブル800を例示的に示す。図22に示すように、課金情報管理テーブル800は、電子書籍販売店の識別情報(名称等)を格納するためのフィールド801、仲介販売件数を格納するためのフィールド802、仲介販売売上を格納するためのフィールド803、課金の契約形態を格納するためのフィールド804、課金額を格納するためのフィールド805を備える。
この場合、課金情報更新部109は、決済確認部108から“決済完了”の旨とその決済金額の通知を受けると、当該決済結果の送信元の電子書籍販売店に紐付いた仲介販売件数(フィールド802)の値をインクリメントし、仲介販売売上(フィールド803)の値に通知された決済金額を加算する。これを受けて、課金額(フィールド605)の値が課金形態(フィールド604)の内容に従って更新される。電子書籍販売仲介システム100の運営主体は、所定の期日ごとに課金情報管理テーブル800に基づいて課金額を集計し、集計した課金額を各電子書籍販売店に請求する。
なお、課金形態としては、仲介販売件数1件毎に固定金額を課金する形態や、仲介販売売上に対して所定の歩合をかけた金額を課金する形態などを例示することができる。この他、月額固定制や従量制などの形態で課金する個別契約を電子書籍販売店と結んでもよい。
以上、本発明について第1および第2実施形態をもって説明してきたが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施形態では、ユーザ端末としてスマートフォンが使用される態様について説明したが、ユーザ端末は、タブレットPC、ノートPCなど任意の情報端末であってもよいことはいうまでもない。また、上述した実施形態では、書籍個体IDの付与方法として、そのテキストまたは変換コードを普通印刷する態様を説明したが、この他にも、書籍個体IDの内容(テキスト)を紙版書籍の適切な領域に地紋印刷する方法を採用してもよい。
また、上述した実施形態では、書籍個体IDの変換コードをユーザ端末や書店の専用装置の側でデコードして書籍個体IDを取得する態様を説明したが、電子書籍販売仲介システム側で書籍個体IDをデコードする構成を採用してもよい。この場合、ユーザ端末等は、書籍個体IDの変換コードの写真を撮影して電子書籍販売仲介システムに送信し、電子書籍販売仲介システムが当該写真を解析して書籍個体IDを取得する。(先に述べた地紋印刷の場合も同様。)その他、当業者が推考しうる実施態様の範囲内において、本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
なお、上述した実施形態の各機能は、C、C++、C#、Java(登録商標)などで記述された装置実行可能なプログラムにより実現でき、本実施形態のプログラムは、ハードディスク装置、CD−ROM、MO、DVD、フレキシブルディスク、EEPROM、EPROMなどの装置可読な記録媒体に格納して頒布することができ、また他装置が可能な形式でネットワークを介して伝送することができる。
10…スマートフォン
20…サーバ
30…サーバ
40…サーバ
50…サーバ
60…ネットワーク
100…電子書籍販売仲介システム
101…書籍個体ID発行部
102…紙版書籍情報管理部
103…書籍個体ID取得部
104…ユーザ情報登録部
105…電子書籍注文受付部
106…代理注文部
107…代理認証部
108…決済確認部
109…課金情報更新部
110…ユーザ認証部
200…プロセッサ
202…ROM
204…RAM
206…補助記憶装置
208…入出力装置インタフェース
210…ネットワークインタフェース
300…プロセッサ
302…ROM
304…RAM
306…補助記憶装置
308…タッチパネルディスプレイ
310…無線I/F
312…アンテナ
500…書籍情報管理テーブル
501,502,503,504,505…フィールド
600…ユーザ情報登録テーブル
601,602,603,604,605…フィールド
700…書籍回収状況管理テーブル
701,702,703…フィールド
800…課金情報管理テーブル
801,802,803,804,805…フィールド
1000…ネットワークシステム
特開2011−165030号公報

Claims (8)

  1. 1以上の情報処理装置によって構成され、電子書籍の販売を仲介するためのシステムであって、
    前記システムを利用するユーザ毎に、該ユーザが該システムを利用する際に用いる第1のユーザ識別情報と、電子書籍を販売する販売システムを該ユーザが利用する際に用いる第2のユーザ識別情報と、を関連付けて記憶するユーザ情報記憶手段と、
    紙版書籍を一意に識別するための書籍識別情報と、該紙版書籍に対応する電子書籍の優待購入の可否を特定するための情報とを関連付けて記憶する書籍情報記憶手段と、
    操作端末から、ユーザを識別する前記第1のユーザ識別情報と、紙版書籍を一意に識別するための書籍識別情報とを受信する受信手段と、
    前記受信手段で受信した書籍識別情報に関連付けて前記書籍情報記憶手段に記憶されている前記優待購入の可否を特定するための情報に基づいて、該書籍識別情報により識別される紙版書籍に対応する電子書籍の優待購入が可能かを判断する判断手段と、
    前記判断手段で優待購入が可能と判断されたとき、前記受信手段で受信した第1のユーザ識別情報に関連付けて前記ユーザ情報記憶手段に記憶されている前記第2のユーザ識別情報と、前記受信手段で受信した書籍識別情報により識別される紙版書籍に対応する電子書籍の優待購入の注文を行う注文要求と、を前記販売システムに送信する注文要求送信手段と、
    前記注文要求送信手段により送信された注文要求に基づいた注文により前記電子書籍が優待購入されたことに応じて前記販売システムから送信される決済結果を受信する決済結果受信手段と、
    前記決済結果受信手段で受信した決済結果に基づいて、前記販売システムを提供する提供者に課金するための課金情報を更新する課金情報更新手段と
    を含む、システム。
  2. 前記書籍情報記憶手段は、
    前記優待購入の可否を特定するための情報として、前記決済結果の受信に応じてインクリメントされる電子化回数を記憶し、
    前記判断手段は、
    前記書籍識別情報に関連付けて記憶されている前記電子化回数が所定の上限数に達している場合に、該書籍識別情報により識別される紙版書籍に対応する電子書籍の優待購入が可能ではないと判断する、
    請求項1に記載のシステム。
  3. 前記書籍情報記憶手段は
    前記優待購入の可否を特定するための情報として、紙版書籍の販売元を送信元とする要求に基づいて有効化/無効化されるフラグを記憶し、
    前記判断手段は、
    前記書籍識別情報に関連付けて記憶されている前記フラグが無効化されている場合に、該書籍識別情報により識別される紙版書籍に対応する電子書籍の優待購入が可能ではないと判断する、
    請求項1または2に記載のシステム。
  4. コンピュータを、
    ユーザを識別する第1のユーザ識別情報と、該ユーザが電子書籍を販売する販売システムを利用するための第2のユーザ識別情報とを関連付けて記憶するユーザ情報記憶手段、
    紙版書籍を一意に識別するための書籍識別情報と、該紙版書籍に対応する電子書籍の優待購入の可否を特定するための情報とを関連付けて記憶する書籍情報記憶手段、
    操作端末から、ユーザを識別する前記第1のユーザ識別情報と、紙版書籍を一意に識別するための書籍識別情報とを受信する受信手段、
    前記受信手段で受信した書籍識別情報に関連付けて前記書籍情報記憶手段に記憶されている優待購入の可否を特定するための情報に基づいて、該書籍識別情報により識別される紙版書籍に対応する電子書籍の優待購入が可能かを判断する判断手段、
    前記判断手段で優待購入が可能と判断されたとき、前記受信手段で受信した第1のユーザ識別情報に関連付けて前記ユーザ情報記憶手段に記憶されている前記第2のユーザ識別情報と、前記受信手段で受信した書籍識別情報により識別される紙版書籍に対応する電子書籍の優待購入の注文を行う注文要求と、を前記販売システムに送信する注文要求送信手段、
    前記注文要求送信手段により送信された注文要求に基づいた注文により前記電子書籍が優待購入されたことに応じて前記販売システムから送信される決済結果を受信する決済結果受信手段、
    前記決済結果受信手段で受信した決済結果に基づいて、前記販売システムを提供する提供者に課金するための課金情報を更新する課金情報更新手段、
    として機能させるためのコンピュータ実行可能なプログラム。
  5. 1以上の情報処理装置によって構成され、電子書籍の販売を仲介するためのシステムであって、
    前記システムを利用するユーザ毎に、該ユーザが該システムを利用する際に用いる第1のユーザ識別情報と、電子書籍を販売する販売システムを該ユーザが利用する際に用いる第2のユーザ識別情報と、を関連付けて記憶するユーザ情報記憶手段と、
    紙版書籍を一意に識別するための書籍識別情報と、該紙版書籍の該紙版書籍に対応する電子書籍への交換の可否を特定するための情報とを関連付けて記憶する書籍情報記憶手段と、
    操作端末から、ユーザを識別する前記第1のユーザ識別情報と、紙版書籍を一意に識別するための書籍識別情報とを受信する受信手段と、
    前記受信手段で受信した書籍識別情報に関連付けて前記書籍情報記憶手段に記憶されている交換の可否を特定するための情報に基づいて、該書籍識別情報により識別される紙版書籍の該紙版書籍に対応する電子書籍への交換が可能かを判断する判断手段と、
    前記受信手段で受信した書籍識別情報により識別される紙版書籍が返却されたことを示す情報の入力を受け付け、かつ、前記判断手段で交換が可能と判断されたとき、前記受信手段で受信した第1のユーザ識別情報に関連付けて前記ユーザ情報記憶手段に記憶されている前記第2のユーザ識別情報と、前記受信手段で受信した書籍識別情報により識別される紙版書籍に対応する電子書籍の交換の注文を行う注文要求と、を前記販売システムに送信する注文要求送信手段と、
    前記注文要求送信手段により送信された注文要求に基づいた注文により前記電子書籍が交換として前記ユーザに配信されたことに応じて前記販売システムから送信される配信結果を受信する配信結果受信手段と、
    前記配信結果受信手段で受信した配信結果に基づいて、前記販売システムを提供する提供者に課金するための課金情報を更新する課金情報更新手段と
    を含む、システム。
  6. 前記書籍情報記憶手段は、
    前記電子書籍への交換の可否を特定するための情報として、前記配信結果の受信に応じてインクリメントされる電子化回数を記憶し、
    前記判断手段は、
    前記書籍識別情報に関連付けて記憶されている前記電子化回数が所定の上限数に達している場合に、該書籍識別情報により識別される紙版書籍の該紙版書籍に対応する電子書籍への交換が可能ではないと判断する、
    請求項5に記載のシステム。
  7. 前記書籍情報記憶手段は
    前記電子書籍への交換の可否を特定するための情報として、紙版書籍の販売元を送信元とする要求に基づいて有効化/無効化されるフラグを記憶し、
    前記判断手段は、
    前記書籍識別情報に関連付けて記憶されている前記フラグが無効化されている場合に、該書籍識別情報により識別される紙版書籍に対応する電子書籍の優待購入が可能ではないと判断する、
    請求項5または6に記載のシステム。
  8. コンピュータを、
    ユーザを識別する第1のユーザ識別情報と、該ユーザが電子書籍を販売する販売システムを利用するための第2のユーザ識別情報とを関連付けて記憶するユーザ情報記憶手段、
    紙版書籍を一意に識別するための書籍識別情報と、該紙版書籍の該紙版書籍に対応する電子書籍への交換の可否を特定するための情報とを関連付けて記憶する書籍情報記憶手段、
    操作端末から、ユーザを識別する前記第1のユーザ識別情報と、紙版書籍を一意に識別するための書籍識別情報とを受信する受信手段、
    前記受信手段で受信した書籍識別情報に関連付けて前記書籍情報記憶手段に記憶されている交換の可否を特定するための情報に基づいて、該書籍識別情報により識別される紙版書籍の該紙版書籍に対応する電子書籍への交換が可能かを判断する判断手段、
    前記受信手段で受信した書籍識別情報により識別される紙版書籍が返却されたことを示す情報の入力を受け付け、かつ、前記判断手段で交換が可能と判断されたとき、前記受信手段で受信した第1のユーザ識別情報に関連付けて前記ユーザ情報記憶手段に記憶されている前記第2のユーザ識別情報と、前記受信手段で受信した書籍識別情報により識別される紙版書籍に対応する電子書籍の交換の注文を行う注文要求と、を前記販売システムに送信する注文要求送信手段、
    前記注文要求送信手段により送信された注文要求に基づいた注文により前記電子書籍が交換として前記ユーザに配信されたことに応じて前記販売システムから送信される配信結果を受信する配信結果受信手段、
    前記配信結果受信手段で受信した配信結果に基づいて、前記販売システムを提供する提供者に課金するための課金情報を更新する課金情報更新手段、
    として機能させるためのコンピュータ実行可能なプログラム。
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JP7333680B1 (ja) * 2023-05-12 2023-08-25 株式会社フレアリンク 書籍管理装置、書籍管理方法、コンピュータプログラム、及び印刷物の製造方法

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