JP2016171993A - 重症度評価支援システム及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
第1算出手法では、算出装置3は、計測データの姿勢情報(azimuth、elevation、roll)のみを用いて、第1レシーバ21をローカル座標系の原点とし、第2レシーバ22のY軸周りの回転成分によって、関節S0の角度を算出する。第2レシーバ22の回転成分は、ローカル座標系である第1レシーバ21の座標系で表すことができる。例えば、肘の屈曲伸展運動は、第1レシーバ21の座標系で表すと、主にY軸周りの回転になるので、第1レシーバ21を原点とする第2レシーバ22のY軸周りの角度を、関節S0の角度とする。
第2算出手法では、算出装置3は、計測データの位置情報(x、y、z)及び姿勢情報(azimuth、elevation、roll)を用いて、第1レシーバ21が装着される第1部位をローカル座標の原点とするときの第2レシーバ22が装着される第2部位の移動軌跡を算出し、移動軌跡を円弧で近似し、円弧がなす円の中心座標を算出し、中心座標を回転中心とする移動軌跡の回転角度に基づいて関節S0の角度を算出する。
(1)第一主成分の単位ベクトルと円の中心のx成分の積を求める。
(2)第二主成分の単位ベクトルと円の中心のy成分の積を求める。
(3)移動軌跡を構成する各計測点の位置ベクトルと第三主成分の単位ベクトルとの内積をそれぞれ求め、内積集合の中央値を求める。
(4)第三主成分と(3)の積を求める。
(5)(1)、(2)及び(4)の和をとる。
第3算出手法は、屈曲伸展運動において関節S0が回転する平面に分度器を当てるように関節S0の角度を算出する手法である。第3算出手法では、算出装置3は、第2レシーバ22によって計測される位置情報及び姿勢情報を第1レシーバ21の装着位置を原点とするローカル座標系に変換するとともに、ローカル座標系に変換した第2レシーバ22によって計測される位置情報を関節S0の回転中心と第1レシーバ21の装着位置のずれ分だけ平行移動する座標変換を行い、座標変換後の第2レシーバ22によって計測される位置情報の第1フレームが示す座標と原点を結ぶベクトルと、座標変換後の第2レシーバ22によって計測される位置情報の第2フレーム以降が示す座標と原点を結ぶベクトルとのなす角度を計測開始位置からの回転角度とし、計測開始位置からの回転角度に基づいて関節S0の角度を算出する。関節S0が肘の場合、第3算出手法における関節S0の回転中心は肘頭である。
算出装置3は、第2レシーバ22によって計測される位置情報及び姿勢情報を第1レシーバ21の装着位置を原点とするローカル座標系に変換するとともに、ローカル座標系に変換した第2レシーバ22によって計測される位置情報を関節S0の回転中心と第1レシーバ21の装着位置のずれ分だけ平行移動する座標変換を行う。
第1レシーバ21及び第2レシーバ22によって計測される位置情報及び姿勢情報は、1回の計測で複数フレーム存在する。まず、算出装置3は、座標変換後の第2レシーバ22によって計測される位置情報の第1フレームが示す座標を計測開始位置とし、計測開始位置と原点を結ぶベクトルVRを算出する。次に、算出装置3は、座標変換後の第2レシーバ22によって計測される位置情報の第Nフレーム(Nは2以上の整数)が示す座標と原点を結ぶベクトルVNを算出する。そして、算出装置3は、VRとVNとのなす角度θを計測開始位置からの回転角度として算出する。尚、算出装置3は、初回の計測によって算出されるVRを保存しておき、各センサを外さずに連続して行う2回目以降の計測に対して、保存されているVRを用いる。
算出装置3は、VRとVNの外積(VR×VN)のローカル座標系におけるY成分が正の場合、関節S0の角度φ=90°−θとし、VRとVNの外積(VR×VN)のローカル座標系におけるY成分が負の場合、関節S0の角度φ=90°+θとする。
算出装置3は、伸展運動時における関節S0の角加速度に基づいて痙縮発生角度を算出する。例えば、算出装置3は、関節S0の角加速度の歪みが生じている時刻を痙縮発生時刻とし、痙縮発生時刻における関節S0の角度を痙縮発生角度とする。
算出装置3は、伸展運動時における関節S0の角加速度の高周波成分から低周波成分を引いた差分が、負から正になる時刻から、正から負になる時刻までの区間の積分値を痙縮の大きさとする。
解析例1では、健常者6人と痙縮患者7人の計測データを用いた。健常者は、全員が20代、男性4名、女性2名であった。痙縮患者A〜Gは、49〜81歳(平均年齢65.6歳)、男性3名、女性4名であった。また、痙縮患者は、MASのスコアが「1」(経度の筋緊張の増加あり。屈伸にて、引っかかりと消失、あるいは可動域終わりに若干の抵抗あり。)であった。
(1)算出装置3は、第1レシーバ21及び第2レシーバ22の相対的な位置から、関節S0の伸展運動期間を算出する(例えば、図7に示す円弧の両端は、伸展屈曲動作の各回の終点となるため、伸展運動開始時から伸展運動終了時までの伸展運動期間を特定できる。)。
(2)算出装置3は、それぞれの伸展運動期間における(任意の移動平均処理した)角加速度の時系列データを対象として、増加から減少へと変化する変曲点を求め、最初に現れる変曲点の時刻を「痙縮の開始時刻」とする。
(3)算出装置3は、この痙縮の開始時刻における関節S0の角度を「痙縮発生角度」とする。
このように、算出装置3によれば、自動的に痙縮発生角度を求めることができる。
解析例2では、解析例1と同じ計測データを用いた。解析例2では、算出装置3は、計測データの位置情報(x、y、z)及び姿勢情報(azimuth、elevation、roll)を用いて、第1レシーバ21が装着される第1部位をローカル座標の原点とするときの第2レシーバ22が装着される第2部位の移動軌跡を算出し、移動軌跡を円弧で近似し、円弧がなす円の中心座標を算出し、中心座標を回転中心とする移動軌跡の回転角度に基づいて関節S0の角度を算出した(第2算出手法)。
解析例2における問題を解消するため、解析例3では、第1レシーバ21は、被験者Sの上腕骨の内側上顆及び外側上顆と密接する治具を介して装着されるようにした。
解析例4では、解析例1と同じ計測データを用いた。解析例4では、算出装置3は、第2レシーバ22によって計測される位置情報及び姿勢情報を第1レシーバ21の装着位置を原点とするローカル座標系に変換するとともに、ローカル座標系に変換した第2レシーバ22によって計測される位置情報を関節S0の回転中心と第1レシーバ21の装着位置のずれ分だけ平行移動する座標変換を行い、座標変換後の第2レシーバ22によって計測される位置情報の第1フレームが示す座標と原点を結ぶベクトルと、座標変換後の第2レシーバ22によって計測される位置情報の第2フレーム以降が示す座標と原点を結ぶベクトルとのなす角度を計測開始位置からの回転角度とし、計測開始位置からの回転角度に基づいて関節S0の角度を算出した(第3算出手法)。
2.........計測装置
3.........算出装置
20.........トランスミッタ
21.........第1レシーバ(第1センサ)
22.........第2レシーバ(第2センサ)
23.........コントローラ
24.........治具
S.........被験者
S0.........関節
S1.........上腕
S2.........前腕
Claims (7)
- 痙縮の重症度の評価を支援する重症度評価支援システムであって、
被験者の関節を他動的に屈曲伸展運動させるときの前記関節の角度の時間変化に関する情報を計測する計測装置と、
前記計測装置によって計測される情報に基づいて、前記重症度の評価に用いるパラメータを算出する算出装置と、
を備え、
前記算出装置は、伸展運動時における前記関節の角加速度に基づいて痙縮発生角度を算出する
ことを特徴とする重症度評価支援システム。 - 前記算出装置は、伸展運動時における前記関節の角加速度の高周波成分から低周波成分を引いた差分が、負から正になる時刻から、正から負になる時刻までの区間の積分値を痙縮の大きさとする
ことを特徴とする請求項1に記載の重症度評価支援システム。 - 前記計測装置は、前記関節に連結される一方の側の第1部位に装着される第1センサと、前記関節に連結される他方の側の第2部位に装着される第2センサとを有し、
前記第1センサ及び前記第2センサは姿勢情報を計測し、
前記算出装置は、前記第1センサによって計測される前記姿勢情報を用いて第1回転行列を算出し、前記第2センサによって計測される前記姿勢情報を用いて第2回転行列を算出し、前記第1回転行列及び前記第2回転行列に基づいて前記関節の角度を算出する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の重症度評価支援システム。 - 前記計測装置は、前記関節に連結される一方の側の第1部位に装着される第1センサと、前記関節に連結される他方の側の第2部位に装着される第2センサとを有し、
前記第1センサ及び前記第2センサは姿勢情報及び位置情報を計測し、
前記算出装置は、前記第1部位をローカル座標の原点とするときの前記第2部位の移動軌跡を算出し、前記移動軌跡を円弧で近似し、前記円弧がなす円の中心座標を算出し、前記中心座標を回転中心とする前記移動軌跡の回転角度に基づいて前記関節の角度を算出する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の重症度評価支援システム。 - 前記計測装置は、前記関節に連結される一方の側の第1部位に装着される第1センサと、前記関節に連結される他方の側の第2部位に装着される第2センサとを有し、
前記第1センサ及び前記第2センサは姿勢情報及び位置情報を計測し、
前記算出装置は、前記第2センサによって計測される位置情報及び姿勢情報を前記第1センサの装着位置を原点とするローカル座標系に変換するとともに、ローカル座標系に変換した前記第2センサによって計測される位置情報を前記関節の回転中心と前記第1センサの装着位置のずれ分だけ平行移動する座標変換を行い、座標変換後の前記第2センサによって計測される位置情報の第1フレームが示す座標と原点を結ぶベクトルと、座標変換後の前記第2センサによって計測される位置情報の第2フレーム以降が示す座標と原点を結ぶベクトルとのなす角度を計測開始位置からの回転角度とし、前記計測開始位置からの回転角度に基づいて前記関節の角度を算出する
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の重症度評価支援システム。 - 上肢痙縮の重症度の評価を支援する場合において、
前記第1センサは、前記被験者の上腕骨の内側上顆及び外側上顆と密接する治具を介して装着される
ことを特徴とする請求項4に記載の重症度評価支援システム。 - コンピュータを、被験者の関節を他動的に屈曲伸展運動させるときの前記関節の角度の時間変化に関する情報を計測する計測装置によって計測される情報に基づいて、痙縮の重症度の評価に用いるパラメータを算出する算出装置として機能させるためのプログラムであって、
前記算出装置を、伸展運動時における前記関節の角加速度に基づいて痙縮発生角度を算出するように機能させるためのプログラム。
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