JP2016150794A - Sheet transport device and recording device - Google Patents
Sheet transport device and recording device Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016150794A JP2016150794A JP2015027065A JP2015027065A JP2016150794A JP 2016150794 A JP2016150794 A JP 2016150794A JP 2015027065 A JP2015027065 A JP 2015027065A JP 2015027065 A JP2015027065 A JP 2015027065A JP 2016150794 A JP2016150794 A JP 2016150794A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- belt
- sheet
- suction chamber
- recording
- conveying apparatus
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Handling Of Sheets (AREA)
- Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
Abstract
Description
本発明は、シート搬送装置および記録装置に関し、詳しくは、シートを搬送ベルトに吸着させて搬送するための構成に関するものである。 The present invention relates to a sheet conveying apparatus and a recording apparatus, and more particularly to a configuration for conveying a sheet by adsorbing the sheet to a conveying belt.
特許文献1には、記録装置で用いる記録媒体などのシートを搬送ベルトに吸着させて搬送する機構が開示されている。詳しくは、同文献には、複数の吸引孔が設けられたサクションベルトが二つのローラに掛け渡され、このベルトにシートを負圧吸引するとともにベルトを移動させることにより、シートを搬送することが記載されている。そして、その負圧吸引機構は、サクションボックスの上部に設けられた天板部に形成された吸引孔を介してサクションベルトを吸引し、さらにそのベルトに設けられた複数の孔を介してシートを吸引するものである。これにより、例えば、記録動作でシートにかのう吐出されたインクによってシートが波打ついわゆるコックリングや、カールが生じても、それを成形して記録動作やその後の所定の処理においてシートを平坦に保つことが可能となる。 Patent Document 1 discloses a mechanism for conveying a sheet such as a recording medium used in a recording apparatus by adsorbing the sheet to a conveyance belt. Specifically, in this document, a suction belt provided with a plurality of suction holes is stretched around two rollers, and the sheet is conveyed to the belt by suctioning the negative pressure and moving the belt. Have been described. The negative pressure suction mechanism sucks the suction belt through the suction holes formed in the top plate portion provided at the top of the suction box, and further removes the sheet through the plurality of holes provided in the belt. It is to suck. In this way, for example, even if a so-called cockling or curling is generated by the ink ejected on the sheet during the recording operation, the sheet is molded to keep the sheet flat in the recording operation or subsequent predetermined processing. Is possible.
しかしながら、特許文献1に示すような、吸引孔が設けられたベルトを用いてシートを吸着する構成では、吸引されつつ移動するベルトの裏面と吸引孔が設けられた天板との間で比較的大きな摩擦を生じる。その結果、その摩擦力によってベルトの移動精度、すなわち、シートの搬送速度などの搬送精度が低下することがある。特に、コックリングなど、高い記録精度を実現するべく搬送されるシートの変形を抑えてシートの高い精度の平坦度が求められる場合は、吸引力を増すことによって上記摩擦力に起因したシート搬送精度の低下は重大になる。また、ベルトの移動に伴ってベルトとの間に摩擦を生じる部位の磨耗も多大なものとなり、装置の耐久寿命が低下する。 However, in the configuration in which the sheet is adsorbed using the belt provided with the suction holes as shown in Patent Document 1, the belt is relatively moved between the back surface of the belt moving while being sucked and the top plate provided with the suction holes. Causes large friction. As a result, the belt movement accuracy, that is, the conveyance accuracy such as the sheet conveyance speed may be reduced by the frictional force. In particular, when high flatness of the sheet is required by suppressing deformation of the sheet being conveyed to achieve high recording accuracy such as cockling, the sheet conveyance accuracy due to the frictional force is increased by increasing the suction force. The decline is serious. In addition, the wear of a portion that generates friction with the belt as the belt moves increases greatly, and the durable life of the apparatus decreases.
本発明の目的は、シートを搬送ベルトに吸着させて搬送する機構において、ベルトの裏側で起き得る摩擦を低減して高い精度のシート搬送を可能とするとともに、磨耗による装置寿命の低下を低減することが可能なシート搬送装置および記録装置を提供することである。 SUMMARY OF THE INVENTION An object of the present invention is to reduce the friction that can occur on the back side of a belt in a mechanism that adsorbs a sheet to a conveyance belt, thereby enabling high-precision sheet conveyance and reducing a decrease in apparatus life due to wear. It is an object to provide a sheet conveying apparatus and a recording apparatus that can perform the above operation.
そのために本発明は、シート搬送装置において、シートを吸引するための複数の孔が設けられた搬送ベルトと、前記搬送ベルトの裏面側に設けられ、前記複数の孔を介して当該搬送ベルトの上のシートに負圧を作用せるための吸引チャンバと、を有し、前記吸引チャンバは、前記搬送ベルトの裏面に当接する複数の回転部材が設けられており、前記吸引チャンバの外側には、前記搬送ベルトの裏面に当接する別の回転部材が設けられていることを特徴とする。 To this end, the present invention provides a sheet conveying apparatus including a conveying belt provided with a plurality of holes for sucking a sheet and a back surface side of the conveying belt, and the upper side of the conveying belt via the plurality of holes. A suction chamber for applying a negative pressure to the sheet, and the suction chamber is provided with a plurality of rotating members in contact with the back surface of the transport belt, and on the outside of the suction chamber, Another rotating member that comes into contact with the back surface of the conveyor belt is provided.
以上の構成によれば、シートを搬送ベルトに吸着させて搬送する機構において、ベルトの裏側で起き得る摩擦を低減して高い精度のシート搬送を可能とするとともに、磨耗による装置寿命の低下を低減することが可能となる、 According to the above configuration, in the mechanism that conveys the sheet by adsorbing the sheet to the conveyance belt, it is possible to reduce the friction that can occur on the back side of the belt and to convey the sheet with high accuracy, and to reduce the deterioration of the apparatus life due to wear. It becomes possible to
図1は、本発明の一実施形態に係る記録装置を模式的に示す斜視図である。図1において、記録媒体としてのシート102は、シートを巻き取って形成されるシートロール103Aが不図示の駆動機構によって回転し繰り出されることによって記録部に給紙される。
FIG. 1 is a perspective view schematically showing a recording apparatus according to an embodiment of the present invention. In FIG. 1, a
記録部で記録されたシートは、同じく回転する巻き取り側のシートロール103Bに巻き取られる。記録部に給紙されたシート102は、その詳細が後述される吸引機構によって搬送ベルト201に吸着されて搬送される。搬送ベルト201は、ベルト駆動ローラ202A、ベルトテンションローラ202B、および二つの記録面位置決めローラ203により保持されている。そして、搬送ベルト201は、ベルト駆動ローラ202Aが不図示の駆動機構によって回転することによって走行(移動)することができる。テンションローラ202は、搬送ベルトに張力を与える。
The sheet recorded by the recording unit is wound on a winding-
搬送ベルト201によって搬送されるシート102が、記録ヘッド101に対向する位置に来ると、記録ヘッド101から記録データ応じたインク吐出が行われ、シート102に画像などの記録が行われる。記録ヘッド101として、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色のインクをそれぞれ吐出するための、4つの記録ヘッドが設けられている。それぞれの記録ヘッドには不図示のインク供給系、電気駆動回路が接続されており、これにより、搬送されるシート102に対してそれぞれのインクを吐出してカラー記録を行うことができる。
When the
記録が終了したシート102の部分は搬送ベルト201により搬送されて、記録ヘッド101の下流側に設けられた乾燥部104に至り記録された画像の乾燥、定着が行われる。乾燥機104は、加熱ヒーターでも良いし、マイクロウェーブ発生装置でも良いが、本実施形態ではIRヒーターを用いている。
The portion of the
記録ヘッド101および乾燥機104が設けられる範囲にほぼ対向する位置で、搬送ベルト201の裏面側に、吸引機構が設けられている。吸引機構は、主に吸引チャンバ204によって構成される。吸引チャンバ204には、不図示の吸引ポンプが接続しており、これにより、チャンバ内を大気圧よりも低い負圧の状態にすることができる。搬送ベルト201には、不図示の復数の孔が設けられており、吸引チャンバ204の負圧は、この復数の孔を介して搬送ベルト上のシート102に作用してシート102を搬送ベルト201に吸着させる。これにより、シート102にコックリングやカールが生じていてもシートを平坦な状態に保って搬送することができ、記録ヘッド101とシート102と距離を精度良く一定に維持することができる。また、この際、搬送ベルト201の上面の位置は、記録面位置決めローラ203によって精度良く定められている。
A suction mechanism is provided on the back surface side of the
(第1実施形態)
図2(a)および(b)は、本発明の第1の実施形態に係る主に吸引機構を示す断面図である。これら図に示すように、吸引チャンバ204は、回転部材として、複数のベルト面保持ローラ205(ローラ部材)を備え、それらのベルト面保持ローラ205は搬送ベルト201の裏面に当接して支持するものである。
(First embodiment)
2A and 2B are cross-sectional views mainly showing a suction mechanism according to the first embodiment of the present invention. As shown in these drawings, the
吸引チャンバ204そのものは、概ね直方体形状をしており、上面を除いた5つの面が、不図示の真空ポンプと接続するためのダクトを除いて平面の壁によって形成されている。この、概ね直方体形状の吸引チャンバ204の内部には、復数の孔が形成された多孔板207が設けられており、これらの孔を介して多孔板207の上部と下部との間で空気連通することができる。多孔板207の上面には、複数のベルト面保持ローラホルダ206が複数設けられており、それぞれのベルト面保持ローラホルダ206にはベルト面保持ローラ205が回転可能に設けられている。このように、吸引チャンバ204の上面では、複数のベルト面保持ローラ205が配列して搬送ベルト201を移動可能に支持している。
The
図3(a)は、図2(a)および(b)に示した、ベルト面保持ローラ205の詳細を示す斜視図である。図3(a)に示すように、ベルト面保持ローラ205は、細長いローラを、吸引チャンバ204の、シート搬送方向(搬送ベルトの移動方向)と交差する方向の幅全体に延在するよう配置したものである。そして、この細長いローラがシート搬送方向に複数配列している。図3(b)は、他の形態に係るベルト面保持ローラ205を示す同様の斜視図である。この形態は、1つの列に比較的短いローラを複数配列したものであり、これにより、ローラを形成する部材の剛性が比較的低い場合でも搬送ベルトの支持および吸引に適応させることができる。
FIG. 3A is a perspective view showing details of the belt
吸引チャンバ204の周囲が搬送ベルト201と接触する領域(図2(a)および(b)参照)には、シーリング部材208が設けられている。記録面位置決めローラ203の上端、シーリング部材208の上端、およびベルト面保持ローラ205の上端が、ほぼ同一平面上になるように配置されており、これらの面で搬送ベルト201が各ローラと回転接触またはシーリング部材と摺動する。この場合に、記録位置決めローラ203は、吸引チャンバ204の幅方向の長さと略同じ長さで設けられている。これにより、搬送ベルト201がシーリング部材208と摺動する際の、吸引チャンバ204に対する密封とシーリング部材208の磨耗とのバランスを保ち、シーリング部材208が特にその端部で過度に磨耗することを防いでいる。
A sealing
搬送ベルト201は、SUS(ステンレス)製のベルトであり、エッチングによって複数の孔が空けられている。搬送ベルト201のサイズは、900mm幅のシート102に対応できるよう950mm幅とし、記録後の乾燥工程におけるシート搬送をも考慮して搬送長さは2mである。上述したように、シーリング部材208は、搬送ベルト201と接触し、これによって吸引チャンバ204内を密封し、吸引チャンバ204内の負圧が外部の大気によって低下しないようにする。すなわち、吸引チャンバ204上でその幅方向においてシーリング部材208が設けられる領域は、搬送ベルト201の幅方向端部が接触する位置である。これにより、搬送ベルト201がシーリング部材208と接触、摺動することによる吸引チャンバ204の内部の密封を形成することができる。搬送ベルト201の駆動に伴いシーリング部材208と摺動することから、シーリング部材208はその摩擦抵抗が低い樹脂を用いることが望ましい。この樹脂摩擦部材は、好ましくは摩擦係数が0.5以下である。また、シーリング部材208は、乾燥機104内で熱に晒されることから、耐熱性があることも望ましい。シーリング部材208の材料にPTFEを用い、その耐熱温度は100℃以上である。
The
図4は、上述した搬送ベルトの吸引構成における、外部大気圧に対する吸引チャンバ204内の負圧とコックリングの評価との関係を説明する図である。吸引チャンバ204内を減圧することにより、シート102は大気圧との差圧によって搬送ベルト201に吸着される。従って、大気圧と吸引チャンバ204内の圧力(負圧)との差圧を以下、吸着圧と称する。図4は、シートの種類ごとの、吸着圧と視認できるコックリングの状態との関係を示している。シート102に対して付与されるインクの量は20g/m2としている。この20g/m2という量は、通常インクジェット記録方式で用いられているイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのインクで画像形成する上で一般的に最大打ち込み量とされる量である。また、吸着圧は、大気圧を基準とした負(マイナス)の圧力として表している。図4の表中、「○」は視認できるコックリングが安定して発生しない条件、「×」は、コックリングが常に発生する条件、「△」はコックリングが発生したりしなかったり不安定な条件の範囲である。図4に示すとおり、概ね吸着圧(絶対値)が5kPaでコックリング抑制効果が表れ始め、5.5kPaより大きな吸着圧ではコックリングを安定して抑制することができることがわかる。この5.5kPaという値は、記録ヘッドとシートの擦れ等を考慮してシートを平坦にすることを意図した、従来の吸着圧(1kPa以下)と比べてより大きな値である。実際の設計ではマージンを見込み、本実施形態では1.5倍の安全率をとって吸着力を8kPaとしている。
FIG. 4 is a diagram for explaining the relationship between the negative pressure in the
ところで、以上のように比較的大きな吸着圧とすると、この吸着圧によって、各々のベルト面保持ローラ205間で搬送ベルト201がたわむことになる。図5(a)および(b)は、ローラ間のピッチとたわみ量との関係を、吸着圧が−5kPaと本実施形態の−8kPaについて示す図である。図5(b)に示すように、本実施形態では、搬送ベルト201の厚さを0.5mmとして、ベルト面保持ローラ205間のピッチを50mmとする。これにより、吸着圧を−8kPaとしても、ベルトのたわみ量を0.1mm以下に抑えることができる。
By the way, when the suction pressure is relatively large as described above, the
以上説明したように、吸引チャンバ204内に生じさせた負圧が搬送ベルト201を介してシート102に作用しシート102を搬送ベルト201に吸着させる。その際、ベルト面保持ローラ205を複数配置したことにより、約900mm×約2mという広い範囲に−8kPaという比較的強い吸着圧を作用させても、搬送ベルト201がシート搬送のために走行するときの、搬送ベルトの裏面と吸引チャンバなどの吸引機構との摩擦を小さくすることができる。その結果、コックリングなどが抑制されてシートを平坦に保つことができるとともに、高い精度でシート搬送を行うことができる。
As described above, the negative pressure generated in the
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態に係る吸引チャンバ上に設けられるベルト面保持ローラ205の配置を示す図である。また、図7(a)〜(c)は、主に吸引機構を説明する図である。第1実施形態と異なる点は、ベルト面保持ローラ205を千鳥状に配置したことと、シーリング部材208の面がある領域に対応して、搬送ベルト上部にシーリング補助ローラ210を設けたことの二点である。
(Second Embodiment)
FIG. 6 is a view showing the arrangement of the belt
吸引チャンバによる吸着圧を大きくした場合、シーリング部材208と搬送ベルト201との間の面に生じ得るわずかな隙間を介した空気漏れが問題になることがある。例えば、記録に用いるインクおよびシートの種類の組み合わせによっては、コックリングが生じ易く、またはコックリングによる波うちが大きくなることがあり、これに対応するため吸着圧をより大きくすることがある。
When the suction pressure by the suction chamber is increased, air leakage through a slight gap that may occur on the surface between the sealing
図7(c)から明らかなように、シーリング補助ローラ210は、吸引チャンバ204の上部おける4辺のシーリング部材208の面が存在する領域に対応して、搬送ベルト201およびそれによって搬送されるシート102上に設けられる。詳しくは、上記4辺のうち、シート102の搬送方向に交差する方向に延在する二つの辺の領域に対応してそれぞれの辺に対応した長さのシーリング補助ローラ210Aが設けられる。また、上記4辺のうち、シート102の搬送方向に沿った二つの辺の領域に対応してそれぞれの領域の幅に対応した長さのシーリング補助ローラ210Bが設けられる。そして、これらのシーリング補助ローラ210(210A、210B)は、それぞれ不図示のローラ支持部材によって、搬送ベルト201によって搬送されるシート102を所定の圧力で押圧しながら、回転できるように支持されている。
As apparent from FIG. 7C, the sealing auxiliary roller 210 corresponds to the region where the surfaces of the four-
また、吸引チャンバ204の負圧(の絶対値)を大きくすると、搬送ベルト201の表面はベルト面保持ローラ205の配置に応じてわずかながら凹凸が生じる場合がある。そこで、図6に示すように、ベルト面保持ローラ205の配置を千鳥状にすることによって、ベルト面保持ローラ205によるベルト201の支持ポイントの密度を高くする。これにより、搬送ベルト201に生じ得る上記凹凸の密度を高くして個々の凹凸自体の変形を小さくできローラによる支持に起因した搬送ベルトの平面度の低下を抑制することができる。この結果、凹凸が大きくなることによる、インクの着弾位置への影響を低減することができる。また、ベルト面保持ローラ205の下側には多孔質板207Aが設けられる。すなわち、本実施形態では、第1実施形態で示した多孔板の代わりに多孔質体を用いる。これにより、チャンバ上部の気圧ムラを抑制することができる。
If the negative pressure (absolute value) of the
このように、本実施形態は、第1実施形態について上述した効果に加え、吸引のための負圧を高くした場合にも、吸引チャンバからの空気漏れを抑制でき、また、搬送ベルトの平面度の低下を抑制することができる。 Thus, in addition to the effects described above with respect to the first embodiment, this embodiment can suppress air leakage from the suction chamber even when the negative pressure for suction is increased, and the flatness of the conveyor belt. Can be suppressed.
(第3実施形態)
図8(a)および(b)は、本発明の第3の実施形態に係る吸引機構を説明する図である。上述した第1実施形態と異なる点は、ベルト面保持ローラ205の代わりに、球形形状のベルト面保持ボール305を用いる点である。図8(a)に示すように、ベルト面保持ボール305は、吸引チャンバ204の上面に敷き詰められるように配置される。図8(b)に示すように、これらのベルト面保持ボール305はそれぞれ、第2実施形態と同様の多孔質板207A(孔は不図示)上に設けられた対応するベルト面保持ボールホルダ306によって、回転可能に保持されている。
(Third embodiment)
FIGS. 8A and 8B are views for explaining a suction mechanism according to the third embodiment of the present invention. The difference from the first embodiment described above is that a spherical belt
この本実施形態は、第1実施形態について上述した効果に加え、複数のベルト面保持ボールの配列密度を増すことができるものである。これにより、搬送ベルトの平面度の低下を抑制することができる。 In this embodiment, in addition to the effects described above for the first embodiment, the arrangement density of the plurality of belt surface holding balls can be increased. Thereby, the fall of the flatness of a conveyance belt can be suppressed.
(第4実施形態)
図9は、本発明の第4実施形態に係る搬送ベルト201を示す図であり、図10(a)〜(c)は、吸引チャンバ204の構成を示す図である。
(Fourth embodiment)
FIG. 9 is a view showing a
搬送ベルト201は、第1実施形態と同様にSUS製である。SUS製のベルトは、通常、平面ベルトを溶接等の手段で接合した無端ベルトとする。そして、接合を行った接合部は、シートの搬送方向に対して斜めの方向に延在するものである。すなわち、接合部は溶接によって他の部分と剛性が異なることがある。この場合、搬送ベルト201と駆動ローラ202A、202Bとの接触関係がつなぎ部において他と異なり、それによってシートの搬送誤差を生じることがある。そこで、図9に示すように、搬送ベルト201のつなぎ目401をシート搬送方向に対して斜め(非垂直)にする。これにより、シートの搬送誤差が、シート搬送方向に対して垂直な方向に沿って一度に生じないようにすることができる。すなわち、ベルトのつなぎ目は、シート搬送方向と上記つなぎ目の斜めの方向とが交差する部分である、小さな部分で駆動ローラと順次接触する。これにより、上記小さな部分に起因して順次発生し得る搬送誤差は小さなものとすることができる。
The
吸引チャンバ204は、記録するシート102の幅に応じてチャンバのサイズを変更できるよう構成されたものである。図10(a)および(c)に示すように、吸引チャンバ204を構成する周囲の壁は、二つの部分204A、204Bに分割される。そして、これらの二つの部分は、接続部材220A、220Bによって接続される。具体的には、接続部材220A、220Bを二つの部分204A、204Bにビスなどで固定することにより、二つの部分の接続を行うことができる。そして、例えば幅の広いシートを用いて記録する際は、図10(a)に示すような、ベルト面保持ローラ205の列を4つとし、吸引チャンバ204の幅を広くする。また、比較的幅の狭いシートを記録する際は、図10(b)に示すように、ベルト面保持ローラ205の列数を3つとして、吸引チャンバ204の幅を狭くする。この幅の変更では、上述のとおり、接続部材220A、220Bによる上記二つの部分204A、204Bの固定位置を変更するとともに、多孔板207を含むベルト面保持ローラ205の列ごとのユニットを列数に応じて変更、交換する。
The
図10(c)は、本実施形態の他の形態に係る吸引チャンバ204を示し、ベルト面保持ローラ205の列ごとのユニットを、所定の間隔をおいて配置したものである。これにより、シート幅が狭いときは、間隔を詰めるようにベルト面保持ローラ205の列ごとのユニットを配置し、シート幅が広いときは、図10(c)に示す配置とすることができる。なお、図10(c)に示す列間の距離を空ける形態は、搬送ベルト201の凹凸が発生する原因となるため、一般的には図10(a)および(b)のような形態が好ましい。
FIG. 10C shows a
(第5実施形態)
本発明の第5の実施形態は、搬送ベルト201の幅が、吸引チャンバ204の幅より大きい形態であり、吸引チャンバ204の幅方向における外側にベルト端保持ローラ213を配置した形態に関する。詳しくは、上述した各実施形態の記録位置決めローラ203に加え、ベルト端保持ローラ213によってシーリング部材208の磨耗を低減する形態に関するものである。
(Fifth embodiment)
The fifth embodiment of the present invention relates to a form in which the width of the conveying
図11は、本発明の第5の実施形態に係る記録装置の外観斜視図である。また、図12(a)〜(c)は、図11に示した記録装置における、主に、ベルトによるシート搬送機構および吸引機構を説明する図である。このうち、図12(b)は、図12(a)に示すA−A平面で切断した断面図である。 FIG. 11 is an external perspective view of a recording apparatus according to the fifth embodiment of the present invention. 12A to 12C are diagrams for explaining the sheet conveying mechanism and the suction mechanism mainly using a belt in the recording apparatus shown in FIG. Among these, FIG.12 (b) is sectional drawing cut | disconnected by the AA plane shown to Fig.12 (a).
これらの図に示すように、吸引チャンバ204の上面に設けられたベルト面保持ローラ205の他に、ベルト端保持ローラ213を設ける。すなわち、搬送ベルト201は、ベルト面保持ローラ205、シーリング部材208および記録面位置決めローラ203によって支持されるのに加え、ベルト端保持ローラ213によって搬送ベルト201の端部が支持される。
As shown in these drawings, a belt
第1〜第4の実施形態では、搬送ベルト201の幅方向端部は、吸引チャンバ204の枠上に設けられたシーリング部材208によって支持される。図13(a)および(b)は、この場合の様子を示す図である。図13(a)に示すように、搬送ベルト201の端部はシーリング部材208に支持されている。この場合、シートを保持するため真空チャンバ204内部を負圧にした状態では、搬送ベルト201に作用する外気圧と負圧との差に応じた力が搬送ベルト201の端部にも作用し、その端部がシーリング部材208を押圧することになる。この状態で搬送ベルト201の移動を行うと、搬送ベルト201の端部とシーリング部材208との間に上記押圧による比較的大きな摩擦力が生じる。その結果、長時間搬送機構を稼動すると、図13(b)に示すように、シーリング部材208が摩耗することがある。
In the first to fourth embodiments, the end in the width direction of the
本実施形態は、図12(a)〜(c)に示すように、搬送ベルト201の端部に対応させてベルト端保持ローラ213を設けることにより、このベルト端保持ローラ213によって搬送ベルトの端部を支持し、搬送ベルト201がシーリング部材208に過度の力を作用させることを防止する。これにより、シーリング部材208の寿命を延ばし、耐久性の高い記録装置を提供することが可能となる。
In this embodiment, as shown in FIGS. 12A to 12C, a belt
(第6の実施形態)
図14(a)および(b)は、本発明の第6の実施形態に係るベルトによるシート搬送機構および吸引機構を説明する図である。これら図に示すように、第5実施形態に関して上述したベルト端保持ローラ213に加え、搬送ベルト201を挟んでベルト端保持ローラ213の反対側にローラ212を設けた形態に関する。
(Sixth embodiment)
FIGS. 14A and 14B are diagrams illustrating a sheet conveying mechanism and a suction mechanism using a belt according to the sixth embodiment of the present invention. As shown in these drawings, in addition to the belt
このような構成によって、搬送ベルト201を駆動した際に発生し得るベルトばたつきを防止することができ、搬送ベルト201上のシートの記録面をフラットに保つことができる。また、搬送ベルト201とシーリング部材208とが接触する面を一定の位置に保つことができ、この接触面が浮くことによって吸引チャンバ204内部の圧力が外部に漏れ吸引圧が変動することも防止することができる。
With such a configuration, it is possible to prevent belt flapping that may occur when the conveying
なお、図14(a)および(b)に示す例では、ローラ212を、ベルト端保持ローラ213と同一ピッチで各々対応するように配置したものであるが、そのピッチや本数はベルト端保持ローラ213のそれと一致していなくてもよく、またはベルト端保持ローラ213に対し半ピッチずらして千鳥状に配置してもよい。
In the example shown in FIGS. 14A and 14B, the
以上説明したように、搬送ベルトの下にベルト面保持ローラ等、回転部材を配置した吸引チャンバを設けることにより、記録面を平面に保ちつつ、紙送り精度が高く、かつ耐久寿命も長い記録装置を実現することができる。 As described above, by providing a suction chamber in which a rotating member such as a belt surface holding roller is disposed under the conveyor belt, the recording apparatus has a high paper feeding accuracy and a long durability life while keeping the recording surface flat. Can be realized.
なお、以上の説明は、インクジェット方式で、ロール紙を供給し、記録媒体をロール紙として回収する形態で説明してきたが、もちろん、インクジェット方式以外の記録方式でも良いし、枚葉式のシートを用いる記録装置にも適用可能である。 In the above description, the roll paper is supplied by the ink jet method and the recording medium is collected as the roll paper. However, of course, a recording method other than the ink jet method may be used. The present invention can also be applied to the recording apparatus used.
101 記録ヘッド
102 シート
201 搬送ベルト
202A ベルト駆動ローラ
202B ベルトテンションローラ
203 記録面位置決めローラ
204 吸引チャンバ
205 ベルト面保持ローラ
206 ベルト面保持ローラホルダ
207 多孔板
208 シーリング部材
210A、210B シーリング補助ローラ
212 ばたつき防止ローラ
213 ベルト端保持ローラ
305 ベルト面保持ボール
306 ベルト面保持ボールホルダ
401 ベルトつなぎ部
DESCRIPTION OF
Claims (14)
前記搬送ベルトの裏面側に設けられ、前記複数の孔を介して当該搬送ベルトの上のシートに負圧を作用せるための吸引チャンバと
を有し、
前記吸引チャンバは、前記搬送ベルトの裏面に当接する複数の回転部材が設けられており、
前記吸引チャンバの外側には、前記搬送ベルトの裏面に当接する別の回転部材が設けられている
ことを特徴とするシート搬送装置。 A conveyor belt provided with a plurality of holes for sucking a sheet;
A suction chamber that is provided on the back side of the conveyor belt and applies negative pressure to the sheet on the conveyor belt through the plurality of holes;
The suction chamber is provided with a plurality of rotating members that contact the back surface of the conveyor belt,
The sheet conveying apparatus according to claim 1, wherein another rotating member that contacts the back surface of the conveying belt is provided outside the suction chamber.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015027065A JP2016150794A (en) | 2015-02-16 | 2015-02-16 | Sheet transport device and recording device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015027065A JP2016150794A (en) | 2015-02-16 | 2015-02-16 | Sheet transport device and recording device |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016150794A true JP2016150794A (en) | 2016-08-22 |
Family
ID=56696064
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015027065A Pending JP2016150794A (en) | 2015-02-16 | 2015-02-16 | Sheet transport device and recording device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016150794A (en) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018043840A (en) * | 2016-09-14 | 2018-03-22 | コニカミノルタ株式会社 | Transportation device and inkjet recording device |
WO2018225495A1 (en) * | 2017-06-08 | 2018-12-13 | 富士フイルム株式会社 | Suction conveyance device and ink jet printing apparatus |
WO2019069341A1 (en) * | 2017-10-02 | 2019-04-11 | コニカミノルタ株式会社 | Sheet member conveyance apparatus and ink jet recording apparatus |
JP2019069844A (en) * | 2017-10-10 | 2019-05-09 | 株式会社リコー | Carrier device and printing device |
WO2019102784A1 (en) * | 2017-11-24 | 2019-05-31 | 富士フイルム株式会社 | Suction transportation device and inkjet printing device |
JP2020015272A (en) * | 2018-07-27 | 2020-01-30 | 富士フイルム株式会社 | Image forming apparatus, image forming method, and drying apparatus |
US10562323B2 (en) | 2017-03-17 | 2020-02-18 | Ricoh Company, Ltd. | Conveying device, printing apparatus, and drying device |
JP7571437B2 (en) | 2020-09-16 | 2024-10-23 | 株式会社リコー | Sheet material conveying device, sheet material heating device, liquid ejection device, printing device |
-
2015
- 2015-02-16 JP JP2015027065A patent/JP2016150794A/en active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018043840A (en) * | 2016-09-14 | 2018-03-22 | コニカミノルタ株式会社 | Transportation device and inkjet recording device |
US10562323B2 (en) | 2017-03-17 | 2020-02-18 | Ricoh Company, Ltd. | Conveying device, printing apparatus, and drying device |
WO2018225495A1 (en) * | 2017-06-08 | 2018-12-13 | 富士フイルム株式会社 | Suction conveyance device and ink jet printing apparatus |
WO2019069341A1 (en) * | 2017-10-02 | 2019-04-11 | コニカミノルタ株式会社 | Sheet member conveyance apparatus and ink jet recording apparatus |
JPWO2019069341A1 (en) * | 2017-10-02 | 2020-11-05 | コニカミノルタ株式会社 | Sheet member transfer device and inkjet recording device |
JP2019069844A (en) * | 2017-10-10 | 2019-05-09 | 株式会社リコー | Carrier device and printing device |
JP7006113B2 (en) | 2017-10-10 | 2022-01-24 | 株式会社リコー | Transport equipment, printing equipment |
WO2019102784A1 (en) * | 2017-11-24 | 2019-05-31 | 富士フイルム株式会社 | Suction transportation device and inkjet printing device |
JP2020015272A (en) * | 2018-07-27 | 2020-01-30 | 富士フイルム株式会社 | Image forming apparatus, image forming method, and drying apparatus |
JP7571437B2 (en) | 2020-09-16 | 2024-10-23 | 株式会社リコー | Sheet material conveying device, sheet material heating device, liquid ejection device, printing device |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2016150794A (en) | Sheet transport device and recording device | |
JP6175023B2 (en) | Conveying apparatus and inkjet recording apparatus | |
JP2016150792A (en) | Sheet transport device and recording device | |
US20110064506A1 (en) | Web driven vacuum transport | |
CN105269984B (en) | Conveying device and ink-jet recording apparatus | |
JP6199790B2 (en) | Conveying apparatus and inkjet recording apparatus | |
JP2011025498A (en) | Inkjet recorder and method of conveying recording medium in inkjet recorder | |
JP5991955B2 (en) | Image forming apparatus | |
JP2014140989A (en) | Recording device | |
JP6166213B2 (en) | Conveying apparatus and inkjet recording apparatus | |
JP2012196832A (en) | Image recording device | |
JP4496171B2 (en) | Paper transport device | |
JP6217519B2 (en) | Conveying apparatus and inkjet recording apparatus | |
JP2015164781A (en) | Transport device and ink jet recorder | |
JP6204254B2 (en) | Conveying apparatus and inkjet recording apparatus | |
JP6269347B2 (en) | Conveying apparatus and inkjet recording apparatus | |
JP6217545B2 (en) | Conveying apparatus and inkjet recording apparatus | |
JP6204279B2 (en) | Conveying apparatus and inkjet recording apparatus | |
JP6078015B2 (en) | Conveying apparatus and inkjet recording apparatus | |
JP6311583B2 (en) | Inkjet recording device | |
JP6185427B2 (en) | Conveying apparatus and inkjet recording apparatus | |
CN110371751B (en) | Curl correcting device and image forming apparatus including the same | |
JP2015199269A (en) | Conveying device and ink jet recording device | |
JP2023006269A (en) | Transport device | |
JP2015199270A (en) | Conveying device and ink jet recording device |