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JP2016150658A - シートフレーム及び車両用シート - Google Patents

シートフレーム及び車両用シート Download PDF

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JP2016150658A
JP2016150658A JP2015029077A JP2015029077A JP2016150658A JP 2016150658 A JP2016150658 A JP 2016150658A JP 2015029077 A JP2015029077 A JP 2015029077A JP 2015029077 A JP2015029077 A JP 2015029077A JP 2016150658 A JP2016150658 A JP 2016150658A
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Abstract

【課題】剛性を確保しつつ重量増を抑制することができ、且つ、製造効率の高いシートフレーム及び車両用シートを提供する。【解決手段】シートバックフレーム1は、車両用シートの骨組みとなるものであり、所定方向に延び、シート幅方向に離間する金属製の左右のサイドフレーム22を備える。そして、シートバックフレーム1は、左右のサイドフレーム22を接続する部分における少なくとも一部に形成され、サイドフレーム22に一体成形された樹脂製の上部フレーム21を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、シートフレーム及び車両用シートに係り、特に、金属材料と樹脂材料とを備えるシートフレーム、シートフレームを備える車両用シートに関する。
近年の車両用シートは、車両の燃費を向上させるために、シートバックフレームやシートクッションフレームの一部又は全部を強度の高い金属材料にて形成するものから、プラスチック等の樹脂材料にて形成するものに置き換えて、軽量化が図られているものがある。
このように軽量化を実現しつつ、強度を確保することが可能な車両用シートフレームとして、シートフレームを2重壁構造の樹脂で形成することが提案されている(特許文献1参照)。
より詳細には、特許文献1には、シートクッションフレーム及びシートバックフレームから成るシートフレームを、樹脂をブロー成形することによって2重壁構造に形成することで、強度を確保することが記載されている。
特開2001−231654号公報
しかしながら、特許文献1に記載のシートフレームのように、樹脂で成形されていることで軽量にはできるが、事故の際にシートフレームに加わる衝撃に対して、樹脂を2重壁構造にするのみでは十分な剛性の確保が困難であった。
そして、樹脂のみでシートフレームを構成する場合には、ブロー成形が可能であるが、他の材料を備える場合には、別途の接合作業が必要となり、製造効率が低かった。
このため、剛性を高めて事故の際の衝撃によるシートフレームの変形を抑制することができ、一方で、シートフレームの重量増を抑制して燃費を向上させつつ、製造効率を高めることが可能な技術が強く望まれていた。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、剛性を確保しつつ重量増を抑制することができ、且つ、製造効率の高いシートフレーム及び車両用シートを提供することにある。
前記課題は、車両用シートの骨組みとなるシートフレームであって、所定方向に延び、シート幅方向に離間する金属製の第1フレームと第2フレームを備え、前記第1フレームと前記第2フレームとを接続する部分における少なくとも一部に形成され、前記第1フレームに一体成形された樹脂部材を有することにより解決される。
上記構成によれば、樹脂部材が、前記第1フレームと前記第2フレームとを接続する部分における少なくとも一部に形成されていることで剛性を確保しつつ重量増を抑えることができ、樹脂部材を第1フレームと一体成形することにより容易に接合でき、製造効率を高めることができる。
また、前記樹脂部材は、前記第1フレームと、前記第1フレームの材料と異なる材料から成る部材と、を連結していると好ましい。
上記構成によれば、電食が生じることによって溶接接合に適さない異種材料から成る部材を、樹脂材料によって第1フレームに好適に連結することが可能となる。
また、前記第1フレームと前記第2フレームとの間に位置する中央部材を備え、該中央部材は、前記樹脂部材と一体成形されており、前記第1フレーム及び前記第2フレームに前記樹脂部材を介して接続されていると好適である。
上記構成によれば、樹脂部材を中央部材と一体成形することにより、溶接やリベット等によらずに、中央部材を第1フレーム及び第2フレームに連結することができるため製造効率を高めることができ、熱歪みがないため高い精度で組み付けることが可能となる。
特に、前記中央部材は、着座者の体を支える支持部材であると好ましい。
上記構成によれば、着座者の体を支持する支持部材を、溶接やリベット等によらずに、第1フレーム及び第2フレームに連結することができるため製造効率を高めることができ、熱歪みがないため高い精度で組み付けることが可能となる。
また、前記第1フレーム及び前記第2フレームの少なくとも一方における前記樹脂部材との接続部分には導入孔が形成されており、前記樹脂部材は、前記導入孔を通った先で前記導入孔の周縁に広がるように形成されていると好ましい。
上記構成によれば、樹脂部材の接続部分がリベットを加圧変形させた形状と同様に形成されていることで、樹脂部材が一体成形された第1フレーム及び第2フレームの少なくとも一方に強固に固定されることとなる。
また、前記シートフレームは、前記第1フレーム及び前記第2フレームの少なくとも一部がインサート成形により前記樹脂部材に接合されたフレームであると好ましい。
上記構成によれば、インサート成形により第1フレーム及び第2フレームの少なくとも一部と樹脂部材とを一体的に成形することにより、シートフレームを容易に製造することが可能となる。
また、前記シートフレームは、シートバックフレームであり、前記中央部材は、金属製の上部フレームであり、該上部フレームは、前記第1のフレーム及び前記第2フレームに前記樹脂部材を介して一体的に接続されていると好ましい。
上記構成によれば、着座者を支持する上で高い剛性が必要な上部フレームを金属製とすることで、着座者を好適に支持することができる。
また、前記シートフレームは、シートバックフレームであり、前記樹脂部材は、上部フレームであり、該上部フレームは、ヘッドレストから突出するピラーをガイドするヘッドレストガイドを有し、該ヘッドレストガイドは、前記上部フレームに一体成形されていると好ましい。
上記構成によれば、ヘッドレストガイドを上部フレームと一体的に形成することで、製造効率を高めることができる。
前記課題は、前記シートフレームと、前記シートフレーム上に設けられたクッションパッドと、該クッションパッドを覆って前記シートフレームに取り付けられる表皮材と、を備えることにより解決される。
上記構成によれば、上記シートフレームを備えることにより、樹脂部材をフレームの一部に備えることで重量増を抑制しつつ、第1フレームと第2フレームとを樹脂部材で一体成形することにより、これらを容易に接合でき、製造効率の高い車両用シートを提供することができる。
本発明に係るシートフレームによれば、剛性を確保しつつ重量増を抑えることができ、製造効率を高めることができる。
また、電食が生じることによって溶接接合に適さない異種材料を、好適に連結することが可能となる。
また、樹脂部材を、一体成形された第1フレーム及び第2フレームの少なくとも一方に強固に固定することが可能となる。
また、上部フレームを金属製とし剛性を高めることで着座者を好適に支持することができる。
また、ヘッドレストガイドを上部フレームと一体的に形成することで、製造効率を高めることができる。
また、重量増を抑制しつつ、製造効率の高い車両用シートを提供することができる。
第1実施形態に係る車両用シートの概略斜視図である。 第1実施形態に係るシートフレームを示す概略斜視図である。 第1実施形態に係るシートバックフレームを示す概略斜視図である。 (a)は、一の例に係る、上部フレームとサイドフレームとの接続部分を示す概略図、(b)は、他の例に係る、上部フレームとサイドフレームとの接続部分を示す概略図である。 Sバネを留めるフックとサイドフレームとの接続部を示す概略図である。 ヘッドレストガイドを示す断面図である。 第2実施形態に係るシートバックフレームを示す概略斜視図である。 ダイナミックダンパーを備えるシートバックフレームを示す概略斜視図である。 第3実施形態に係るシートリフターを示す概略斜視図である。 (a)は、図9に示されたシートリフターのXA-XA断面を示す断面図、(b)は、他の構成を有するシートリフターを示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態(以下、本実施形態)に係る車両用シート及びシートフレームについて、図面を参照しながら説明する。
本実施形態に係るシートフレームは、剛性を維持しつつ軽量化を実現し、製造効率の高いシートフレームである。そして車両用シートは、当該シートフレームを備えるものである。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、以下の説明において、前後方向とは、車両の進行方向に一致する方向のことであり、幅方向とは、シートの横幅に沿う方向のことであり、上下方向とは、シートの上下方向のことである。
<<第1実施形態>>
本発明の第1実施形態に係る車両用シートS及びシートフレームSFについて、図1〜図6を参照して説明する。ここで、図1は、第1実施形態に係る車両用シートSの概略斜視図、図2は、第1実施形態に係るシートフレームSFを示す概略斜視図、図3は、第1実施形態に係るシートバックフレーム1を示す概略斜視図、図4(a)は、一の例に係る、上部フレーム21とサイドフレーム22との接続部分を示す概略図、図4(b)は、他の例に係る、上部フレーム21とサイドフレーム22との接続部分を示す概略図、図5は、Sバネ36を留めるフック50とサイドフレーム22との接続部分を示す概略図、図6は、ヘッドレストガイド51を示す断面図である。
本実施形態に係る車両用シートSは、図1に示すように、シートバックS1、シートクッションS2及びヘッドレストS3により構成されている。シートバックS1及びシートクッションS2は、シートフレームSFにクッションパッド1a,2aを配して表皮材1b,2bでそれぞれ被覆された構成となっている。
ヘッドレストS3は、不図示の芯材にクッションパッド3aを配して表皮材3bで被覆された構成となっている。
シートフレームSFは、図1及び図2に示すように、シートバックS1を構成するシートバックフレーム1、シートクッションS2を構成するシートクッションフレーム2を主たる構成要素として有する。
シートバックフレーム1は、上下方向に延在してシート幅方向両側に配設されたサイドフレーム22と、シート幅方向に延在して、両側に設けられたサイドフレーム22の上部に固定された上部フレーム21と、シート幅方向に延在して、両側に設けられたサイドフレーム22の下部に固定された下部フレーム35と、を備える。
サイドフレーム22は、シート幅方向左右にあるそれぞれが本発明に係る第1フレーム又は第2フレームに相当し、アルミニウム合金、マグネシウム合金又は炭素鋼等の金属材料から形成されている。サイドフレーム22は、図3に示すように、上下に延在する本体22mと、本体22mの前端、下端、後端の縁に連続し、シート幅方向内側に突出する側縁22kと、を有して形成されている。
ここで、本発明における金属とは、樹脂よりも剛性の高い物質から成るものを意味するものであり、本実施形態では、特にアルミニウム合金、マグネシウム合金又は炭素鋼等から成るものである。
また、サイドフレーム22の内側の側面には、本発明に係る樹脂部材に相当する後述するフック50が上下に2個ずつ設けられており、シート幅方向両側にあるフック50のそれぞれに、シート幅方向に架け渡されたSバネ36の両端部が取り付けられている。Sバネ36は、本発明に係る中央部材及び支持部材に相当するものである。
上部フレーム21は、本発明に係る樹脂部材に相当し、炭素繊維強化プラスチック(以下、CFRPと記載。)等の樹脂材料から形成され、シート幅方向に延在して断面逆U字状に形成されており、そのシート幅方向両側にある端部21aがサイドフレーム22の上部に固定されている。
ここで、本発明に係る樹脂としては、CFRP以外の他の樹脂材料、例えば、ガラス繊維入りのプラスチック、炭素繊維なしのプラスチックで形成されているものでよい。
上部フレーム21は、後述するヘッドレストガイド51を取り付けるための取付穴21dを2個備える。
下部フレーム35は、本発明に係る樹脂部材に相当し、樹脂材料から形成され、長板状であり、シート幅方向両側にあるサイドフレーム22の下部に左右端部を固定されており、シートバックフレーム1の全体的な剛性を高める機能を有する。
下部フレーム35は、図3に示すように、サイドフレーム22における後ろ側の側縁22kの下側後面に取り付けられている。より詳細には、下部フレーム35は、そのシート幅方向両端側において、後ろ側の側縁22kに形成された導入孔22iを通って連続している。下部フレーム35は、後ろ側の側縁22kにおける導入孔22iを通って前側の面に接触する部位に拡張部50bを有してサイドフレーム22に後述するようにリベット状に固定されている。
上記のサイドフレーム22又は後述する下部フレーム37等の金属材料と、上記の上部フレーム21、フック50、下部フレーム35又は樹脂接続部38等の樹脂部材との接続部分について、図4及び図5を参照して詳細に説明する。
図4に示すように、サイドフレーム22における上部フレーム21及び下部フレーム35との接続部分には、複数の導入孔22iが、本体22m及び側縁22kの板厚方向に形成されている。
サイドフレーム22を金型にインサートして、上部フレーム21、フック50及び下部フレーム35を射出成形すると、図4(a)に示すように、溶融樹脂が、導入孔22iを通った先で、金型の形状によって導入孔22iよりも大径である拡張部21bとして形成される。
このように、導入孔22iよりも大径である拡張部21bが形成されていることで、上部フレーム21、フック50及び下部フレーム35は、サイドフレーム22をその厚さ方向に挟みこんでリベットのように強固に連結されることとなる。
例えば、フック50においては、図5に示すように、導入孔22jが形成されたサイドフレーム22の本体22mのシート幅方向内側に取り付けられている。フック50は、シート幅方向内側にSバネ36の端部36aを掛ける側を有し、サイドフレーム22を挟んでシート幅方向外側に導入孔22jを通って連続する拡張部50bを有して、リベット状に形成されている。このようにフック50は、サイドフレーム22にリベット状に強固に取り付けられている。
そして、Sバネ36が着座者からの荷重によって変形する場合においても、フック50が硬度の低い樹脂材料で形成されていることで、Sバネ36又はサイドフレーム22との間の金属同士の当接による異音の発生が抑制される。
金属材料であるサイドフレーム22等の端部近傍にあって特に大きな外力が加わる部位においては、より強固に金属材料と樹脂材料とを接続する必要がある。
この場合、図4(b)に示すように、導入孔22iを通り、導入孔22i近傍のサイドフレーム22等の端部外側を回りこむように連続する覆い部21cが形成されていてもよい。
また、このような構成で、金属製のサイドフレーム22に取り付けられた樹脂製の上部フレーム21には、取付穴21dが形成されているものとして説明した。
この取付穴21dに、ヘッドレストS3から突出する図示せぬピラーを案内支持し、図6に示す樹脂製のヘッドレストガイド51が一体的に形成されていると好ましい。
詳細には、ヘッドレストガイド51は、ヘッドレストS3を、金属製のブラケット51a、図示せぬ筒状の連結部材を介してピラーを支持している。
ブラケット51aは、本発明に係る中央部材に相当し、図示せぬ連結部材に当接する部位において剛性を高くするためのものであり、金属製であり、ヘッドレストガイド51の内面に沿って埋設されている。
ここで、上部フレーム21を射出成形により形成する際に、ブラケット51aをインサートした状態で、ヘッドレストガイド51を上部フレーム21とともに一体的に成形するようにしてもよい。このようにすることで製造効率を高めることができる。
<<第2実施形態>>
上記実施形態において、上部フレーム21及び下部フレーム35は、樹脂のみから形成されるものとして説明したが、本発明はこのような構成に限定されない。
他の実施形態に係る下部フレーム37及び上部フレーム52、並びに中部フレーム34について、図7及び図8を参照して説明する。
ここで、図7は、第2実施形態に係るシートバックフレーム1Xを示す概略斜視図、図8は、ダイナミックダンパーとして機能する中部フレーム34を備えるシートバックフレーム1Yを示す概略斜視図である。
なお、以下の説明において、第1実施形態において説明したものと同じものには同一名称に符号を付して、重複した説明を防ぎ、差異点を明確にする。
シートバックフレーム1Xは、シートバックフレーム1よりも高い剛性を備えるものであり、樹脂部と金属部の組み合わせからそれぞれ構成された下部フレーム37及び上部フレーム52を備える。
下部フレーム37は、シート幅方向に延在する横架板37aと、横架板37aの両端を支持してサイドフレーム22にそれぞれ接合された計2個の樹脂接続部38と、から構成されている。
樹脂接続部38は、本発明に係る樹脂部材に相当し、樹脂材料から形成され、第1実施形態に係る下部フレーム35と同様に、拡張部21bによってサイドフレーム22の後ろ側の側縁22kにリベット状に固定されている。
さらに、樹脂接続部38は、シート幅方向の内側端部であって、横架板37aに接続される側に覆い部38cが形成されている。覆い部38cは、図4(b)に示す覆い部21cと同様に、後述する導入孔37iを通るとともに、導入孔37i近傍の横架板37aの上下縁を回りこむように連続して形成されている。
横架板37aは、本発明に係る中央部材に相当し、金属材料から成り、樹脂接続部38に接触する両端部のそれぞれには、板厚方向に貫通する導入孔37iが上下に形成されている。横架板37aは、導入孔37iを含む両端部が樹脂接続部38の覆い部38cによって覆われる状態で支持されている。
上部フレーム52は、シート幅方向に延在する横架筒52aと、横架筒52aに取り付けられて上下に延在する2個のヘッドレストガイド52bと、横架筒52aの両端を支持してサイドフレーム22にそれぞれ接合された計2個の樹脂接続部53と、から構成されている。
樹脂接続部53は、本発明に係る樹脂部材に相当し、樹脂材料から形成され、コの字状の断面を有して、開いた側を内側としてL字状に連続して形成されている。樹脂接続部53は、第1実施形態に係る上部フレーム21と同様に、導入孔22iよりも大きく形成された拡張部21bによってサイドフレーム22の側縁22kにリベット状に固定されている。
横架筒52aは、金属材料から成り、樹脂接続部53に接触する両端部のそれぞれには、導入孔52cが前後方向に形成されている。横架筒52aは、導入孔52cよりも大きく形成された拡張部53b(図4参照)によって、樹脂接続部53にリベット状に固定されている。
ヘッドレストガイド52bは、方形筒状であり、横架筒52aの連続方向に垂直な向きで、横架筒52aの周面に接合されている。
横架筒52aとヘッドレストガイド52bとの組合せは、本発明に係る中央部材に相当する。
上記実施形態に係るシートバックフレーム1Xによれば、下部フレーム37が、金属製の横架板37aを一部に備え、上部フレーム52が、金属製の横架筒52a及びヘッドレストガイド52bを一部に備えることで、高い剛性を備えることとなる。
一方で、シートバックフレーム1Xは、一部に樹脂製の樹脂接続部38及び樹脂接続部53を備えることで軽量となる。
また、横架板37a及び横架筒52aがサイドフレーム22と異なる金属からなり、イオン化傾向の差が大きい場合に、これらを直接接合すると電食が生じてしまう。
この点、本実施形態に係るシートバックフレーム1Xにおいては、横架板37a及び横架筒52aが樹脂接続部38又は樹脂接続部53を介してサイドフレーム22に接続されているため、このような問題が生じることはない。
図8に示すシートバックフレーム1Yは、下部フレーム35と上部フレーム21との間に中部フレーム34を備える。
中部フレーム34は、両サイドフレーム22に架け渡された樹脂プレート34aと、樹脂プレート34aの中央に接合されたウェイト34bとを備える。
樹脂プレート34aは、本発明に係る樹脂部材に相当し、樹脂材料から形成されており、下部フレーム35と同様に、拡張部21bによってサイドフレーム22の後ろ側の側縁22kにリベット状に固定されている。
ウェイト34bは、本発明に係る中央部材に相当し、金属材料から成り、樹脂プレート34aの中央部に配設されており、樹脂プレート34aの周囲を支持されている。
シートバックフレーム1Yが、中部フレーム34を備え、中部フレーム34がダイナミックダンパーとして機能することにより、シートバックフレーム1Yの振動を抑制して乗り心地を良好にすることが可能となる。
特に、ウェイト34bが樹脂プレート34aによって支持されているため、中部フレーム34が撓みやすくなることで、シートバックフレーム1Yの振動をより抑制することが可能となる。
そして、サイドフレーム22とウェイト34bとが、樹脂プレート34aを介して接続されており直接接合されていないため、異種材料である場合であっても電食が生じることを防ぎ、好適に取り付けることが可能となる。
<<第3実施形態>>
次に、一部に樹脂部材を備える第3実施形態に係るシートリフター55について図9及び図10を参照して説明する。
ここで、図9は、第3実施形態に係るシートリフター55を示す概略斜視図、図10(a)は、図9に示されたシートリフター55のXA-XA断面を示す断面図、図10(b)は、他の構成を有するシートリフター55を示す断面図である。
シートリフター55は、駆動側リンク55aと、従動側リンク55bと、駆動側リンク55aと従動側リンク55bとを連結して回動動作を同期させる連結棒55cと、連結棒55cと駆動側リンク55a及び従動側リンク55bとを接続する樹脂接続部56と、を備える。
駆動側リンク55aは、本発明に係る第1フレームに相当し、金属材料であり、シートクッションフレーム2におけるシート幅方向一側のサイドフレーム40に沿って設けられている。駆動側リンク55aは、一部にギア部55pを備え、着座者の操作によって回動する図示せぬピニオンにギア部55pが噛み合うことによって、回動中心55eを中心に上下に回動する。
従動側リンク55bは、本発明に係る第2フレームに相当し、金属材料であり、シートクッションフレーム2におけるシート幅方向他側のサイドフレーム40に沿って設けられている。従動側リンク55bは、連結棒55c及び樹脂接続部56を介して駆動側リンク55aに接続されており、駆動側リンク55aの回動と同期して回動中心56eを中心に上下に回動する。
連結棒55cは、本発明に係る中央部材に相当し、金属材料から成りパイプ状に形成されて、シート幅方向に連続するように配設されている。
連結棒55cの両端部は、駆動側リンク55a及び従動側リンク55bのシート幅方向内側の側面にそれぞれ当接している。そして、駆動側リンク55a及び従動側リンク55bは、シート幅方向内側に設けられた連結棒55cと、シート幅方向外側に設けられた留め具55dと、によって挟持される位置に配置されている。
留め具55dは、連結棒55cの内面に嵌まり、一端の縁が径方向に拡がって形成されたフランジ状の部位で駆動側リンク55a又は従動側リンク55bに当接している。
樹脂接続部56は、本発明に係る樹脂部材に相当し、樹脂材料から形成され、駆動側リンク55aと連結棒55cの一端、及び従動側リンク55bと連結棒55cの他端を接続する機能を有して、連結棒55cの両端に1個ずつ設けられている。樹脂接続部56は、駆動側リンク55a又は従動側リンク55bのシート幅方向内側に、円筒状の本体56aと、本体56aの周面に一体的に4個形成され、端部側に末広がりとなる側面視三角形状のリブ56bと、を有する。
さらに、樹脂接続部56は、駆動側リンク55a又は従動側リンク55bのシート幅方向外側に、留め具55dのフランジ状の端縁及び駆動側リンク55a及び従動側リンク55bに当接する外側支持部56cを有する。
外側支持部56cは、L字状の断面を有して円状に連続した形状を有しており、連結棒55cの中空部の延長上に開孔を有する。
このように構成されたシートリフター55においては、樹脂接続部56を駆動側リンク55a、従動側リンク55b及び連結棒55cとともに一体成形することで、溶接を施さずに容易に組み付け可能となる。さらに、溶接による接合と異なり、熱歪みがないため高い精度で組み付けることが可能となる。
具体的には、一体成形によって連結棒55cに接合された本体56aとリブ56bとが、駆動側リンク55a及び従動側リンク55bと留め具55dとを外側支持部56cとの間で挟持した状態で接合できるため、強固、且つ、容易に組み付けることが可能となる。
また、本発明に係る樹脂部材に相当する図10(b)に示す樹脂接続部57のように、図10(a)に示す本体56a、リブ56b及び外側支持部56cを一体として備え、シート幅方向両側において連続して形成されていてもよい。
このような構成によれば、樹脂接続部57がそれぞれの構成部品を連続して覆うことにより、強固に連結することができる。
S 車両用シート
S1 シートバック
S2 シートクッション
S3 ヘッドレスト
SF シートフレーム
1a,2a,3a クッションパッド
1b,2b,3b 表皮材
1,1X,1Y シートバックフレーム
2 シートクッションフレーム
21 上部フレーム(樹脂部材)
21a 端部
21b 拡張部
21c 覆い部
21d 取付穴
22 サイドフレーム(第1フレーム、第2フレーム)
22i,22j 導入孔
22k 側縁
22m 本体
34 中部フレーム
34a 樹脂プレート(樹脂部材)
34b ウェイト(中央部材)
35 下部フレーム(樹脂部材)
36 Sバネ(中央部材、支持部材)
36a 端部
37 下部フレーム
37a 横架板(中央部材)
37i 導入孔
38 樹脂接続部(樹脂部材)
38c 覆い部
40 サイドフレーム
50 フック(樹脂部材)
50a 係止孔
50b 拡張部
51 ヘッドレストガイド
51a ブラケット(中央部材)
52 上部フレーム
52a 横架筒(中央部材)
52b ヘッドレストガイド(中央部材)
52c 導入孔
53 樹脂接続部(樹脂部材)
53b 拡張部
55 シートリフター
55a 駆動側リンク(第1フレーム)
55b 従動側リンク(第2フレーム)
55c 連結棒(中央部材)
55d 留め具
55e 回動中心
55p ギア部
56 樹脂接続部材(樹脂部材)
56a 本体
56b リブ
56c 外側支持部
56e 回動中心
57 樹脂接続部(樹脂部材)

Claims (9)

  1. 車両用シートの骨組みとなるシートフレームであって、
    所定方向に延び、シート幅方向に離間する金属製の第1フレームと第2フレームとを備え、
    前記第1フレームと前記第2フレームとを接続する部分における少なくとも一部に形成され、前記第1フレームに一体成形された樹脂部材を有することを特徴とするシートフレーム。
  2. 前記樹脂部材は、前記第1フレームと、前記第1フレームの材料と異なる材料から成る部材と、を連結していることを特徴とする請求項1に記載のシートフレーム。
  3. 前記第1フレームと前記第2フレームとの間に位置する中央部材を備え、
    該中央部材は、前記樹脂部材と一体成形されており、前記第1フレーム及び前記第2フレームに前記樹脂部材を介して接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシートフレーム。
  4. 前記中央部材は、着座者の体を支える支持部材であることを特徴とする請求項3に記載のシートフレーム。
  5. 前記第1フレーム及び前記第2フレームの少なくとも一方における前記樹脂部材との接続部分には導入孔が形成されており、
    前記樹脂部材は、前記導入孔を通った先で前記導入孔の周縁に広がるように形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のシートフレーム。
  6. 前記シートフレームは、前記第1フレーム及び前記第2フレームの少なくとも一部がインサート成形により前記樹脂部材に接合されたフレームであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のシートフレーム。
  7. 前記シートフレームは、シートバックフレームであり、
    前記中央部材は、金属製の上部フレームであり、
    該上部フレームは、前記第1のフレーム及び前記第2フレームに前記樹脂部材を介して一体的に接続されていることを特徴とする請求項3に記載のシートフレーム。
  8. 前記シートフレームは、シートバックフレームであり、
    前記樹脂部材は、上部フレームであり、
    該上部フレームは、ヘッドレストから突出するピラーをガイドするヘッドレストガイドを有し、
    該ヘッドレストガイドは、前記上部フレームに一体成形されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のシートフレーム。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載のシートフレームと、
    前記シートフレーム上に設けられたクッションパッドと、
    該クッションパッドを覆って前記シートフレームに取り付けられる表皮材と、を備えることを特徴とする車両用シート。
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