JP2016148649A - 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被測定物体の形状を表す形状モデルを入力するモデル入力部110、被測定物体が撮影された2次元画像の画像劣化予測値を算出する予測値算出部120、画像入力部130から入力された2次元画像において、モデル入力部110から入力された被測定物体の形状モデルの、局所線特徴の対応の候補を探索する探索部140、画像入力部130で得られた2次元画像のボケの大きさおよびブレの大きさを推定する評価値算出部150、探索部140が保持したエッジ特徴のそれぞれの対応について正確度を算出する正確度算出部160、被測定物体の形状モデル中の各局所線特徴に対応する2次元画像上のエッジ特徴と正確度算出部160で算出した正確度に基づいて被測定物体の位置及び姿勢を算出する照合部170より構成される。
【選択図】図1
Description
被測定物体の形状を表す形状モデルに基づいて、前記被測定物体を撮像手段により撮像した画像に生じる該被測定物体の画像劣化を予測する予測手段と、
前記被測定物体を前記撮像手段により撮像することにより得られた2次元画像について、前記形状モデルのモデル特徴に対応する計測データ特徴を探索する探索手段と、
前記探索手段で探索された計測データ特徴について前記2次元画像を用いて画像劣化を評価する評価手段と、
前記予測手段で予測した画像劣化と前記評価手段で評価した画像劣化に基づいて、前記モデル特徴と前記計測データ特徴の対応の正確度を算出する算出手段と、
前記モデル特徴と前記計測データ特徴の対応の正確度に基づいて、前記形状モデルと前記2次元画像中の被測定物体とを照合する照合手段と、を備える。
第1実施形態では、2次元画像で得られる画像のボケ、ブレの大きさを利用して、局所線特徴と計測データ特徴との対応付けを行う。すなわち、局所線特徴毎に、2次元画像において得られるボケ、ブレの大きさを予測しておき、2次元画像から実測したボケ、ブレの大きさと比較し、それらが近い値を示した特徴の寄与度を高くして対応付けする。第1実施形態では、被測定物体を模した形状モデルが表す形状と、事前に決められた撮像装置と被測定物体との相対的な移動方向および速度から、シミュレーションによりボケ、ブレの大きさを計算することでボケ、ブレの大きさを予測する。
第1実施形態では、照合部170において、正確度の高い局所線特徴とエッジ特徴のペアを選択し、照合していたが、これに限られるものではない。算出された正確度の高いペアが優先して照合処理に用いられれば良く、例えば、各局所線特徴とエッジ特徴の対応の正確度の大きさを、位置姿勢推定を行うときの各エッジ特徴毎の重みとして設定し、この重みづけに基づいて照合を行ってもよい。この重みづけの方法について説明する。まず式[数15]で算出される重み行列Wの対角成分にそれぞれの局所線特徴とエッジ特徴対応の正確度Tを与える。この重み行列Wを用いて式[数17]のように解くことにより、位置及び姿勢の補正値Δsを求め、位置及び姿勢の概略値を補正する。以上の方法により、算出された正確度の高いペアを優先して照合することができる。
第1実施形態では、モデルから2次元画像上で起きるボケ、ブレの大きさを予測し、2次元画像で得られる画像のボケ、ブレの大きさと比較して正確度を算出し、その正確度を局所線特徴との対応付けに利用する方法について説明した。第2実施形態では、予めボケ、ブレの大きさを算出した2次元画像から、各局所線特徴の画像劣化予測値を算出し、実測した画像のボケ、ブレの大きさと比較して対応の正確度を算出し、正確度が一番高い値を示した特徴同士を対応付けする。以下、第2実施形態について説明する。第2実施形態における情報処理装置の構成や位置及び姿勢の計測の処理手順は第1実施形態(図1、図3)と同様である。
第1および第2実施形態においては、2次元画像で生じるであろう画像のボケ、ブレの大きさを画像劣化予測値(σ0、σ1)として推定し、2次元画像で得られたエッジ特徴とモデルの局所線特徴との対応付けの選択に利用した。第3実施形態では、実測した3次元計測点(以下、3次元点と記載する)とモデルの面特徴との対応付けに画像劣化予測値を利用する。第3実施形態では、局所面特徴の2次元画像上でのボケやブレの大きさと、実測した3次元点の3次元位置を2次元画像上に投影したときの2次元画像上のボケやブレの大きさとが近い特徴の対応について高い正確度を付与し、対応付けの選択を行う。
第3実施形態では、照合部170において、正確度の高い局所面特徴と3次元点のペアを選択し、照合していたが、これに限られるものではない。各局所面特徴と3元点の対応の正確度を、位置姿勢推定を行う時の3次元点毎の重みとして設定するようにしてもよい。たとえば、変形例1と同様に、正確度の高さを各3次元点毎の重みとして設定し、この重みづけに基づいて照合を行ってもよい。この重みづけの方法については変形例1と同様に式[数15]で算出される重み行列Wの対角成分にそれぞれの局所面特徴と3次元点の対応の正確度Tを与える。この重み行列Wを用いて式[数17]のように解くことにより、位置及び姿勢の補正値Δsを求め、位置及び姿勢の概略値を補正する。以上の方法により、算出された正確度の高いペアを優先して照合することができる。
第3実施形態における、ステップS504で行うブレの大きさの算出方法は以下のような方法でもよい。ブレの大きさとして露光時間中における各局所面特徴の3次元空間中の移動量を用いる。具体的には、形状モデルの概略位置姿勢sに基づき各局所面特徴のヤコビアンを算出し、各局所面特徴のヤコビアンとステップS502で入力した撮像装置と被測定物体との相対的な移動方向・速度から各局所面特徴のブレの大きさを算出する。
第3の実施形態におけるステップS803で行う、位置及び姿勢を算出するための係数行列と誤差ベクトルの算出方法は以下のような方法でもよい。
第1および第2実施形態では局所線特徴とエッジ特徴の対応のみから、第3実施形態では局所面特徴と3次元点の対応のみから、モデル特徴と計測データ特徴の照合を行ったがこれに限られるものではない。局所線特徴とエッジ特徴の対応および局所面特徴と3次元点の対応の、両方の対応を用いて照合してもよい。本実施形態の方法によって、被測定物体が撮影された2次元画像で得られる画像のボケ、ブレの大きさから対応付けの正確度を算出することによって、実測したエッジ特徴と局所線特徴、および3次元点と局所面特徴との両方を正しく照合することが可能になる。
・被測定物体のモデル中の各局所線特徴および局所面特徴に対応するエッジ特徴、
・3次元点のうち照合に使用するエッジ特徴、および3次元点、を選択する。続いて選択した対応に基づいて、位置及び姿勢を算出するための係数行列と誤差ベクトルの算出を行う。本実施形態においては、エッジ特徴と3次元点を併用して位置及び姿勢を求めるために、式[数12]と式[数25]を合わせて、式[数26]のようなΔsiに関する線形連立方程式を立てることができる。
情報処理装置1、3の好適な適用例の一つについて、以下に説明する。すなわち、撮像装置より得られる2次元画像を基に被測定物体の位置姿勢を推定し、産業用ロボットアームによりその把持などを行う利用例があげられる。以下、図11を用いて、情報処理装置1,3のロボットシステムへの適用例を説明する。図11は、情報処理装置1、3による位置姿勢の推定結果に基づいてロボット60を用いて被測定物体40を把持するロボットシステムの構成例を示す図である。
以上説明したように、第1実施形態によれば、被測定物体が撮影された2次元画像で得られる画像のボケ、ブレの大きさから対応付けの正確度を算出することによって、モデル特徴と計測データ特徴を正しく照合することができる。また、第3実施形態によれば、被測定物体が撮影された2次元画像で得られる画像のボケ、ブレの大きさから対応付けの正確度を算出することによって、実測した3次元点と3次元形状モデルの面特徴とを正しく照合することが可能になる。第4実施形態によれば、被測定物体が撮影された2次元画像で得られる画像のボケ、ブレの大きさから対応付けの正確度を算出することによって、2次元画像中のエッジ特徴と3次元形状モデルの線特徴、および実測した3次元点と3次元形状モデルの面特徴とを同時に正しく照合することが可能になる。また、第2実施形態によれば、過去に計測対象となった2次元画像や作成したCG画像を用いて事前に取得されたボケやブレの大きさから対応付けの正確度を算出することによって、モデル特徴と計測データ特徴の照合を正しく行うことが可能になる。さらに、第5実施形態によれば、被測定物体の位置姿勢を推定し、推定結果に基づいてロボットシステムが被測定物体の把持および移動が可能となる。
なお、被測定物体の形状モデルとして入力する形状情報は、単純な2次元点の集合や、2次元ラインの集合など、また、単純な3次元点の集合や、稜線を表す3次元ラインの集合、3次元点3点で構成されるポリゴンの形状情報などで表しても良い。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
第1実施形態では、2次元画像で得られる画像のボケ、ブレの大きさを利用して、局所線特徴と計測データ特徴との対応付けを行う。すなわち、局所線特徴毎に、2次元画像において得られるボケ、ブレの大きさを予測しておき、2次元画像から実測したボケ、ブレの大きさと比較し、それらが近い値を示した特徴の寄与度を高くして対応付けする。第1実施形態では、被測定物体を模した形状モデルが表す形状と、事前に決められた撮像装置と被測定物体との相対的な移動方向および速度から、シミュレーションによりボケ、ブレの大きさを計算することでボケ、ブレの大きさを予測する。
Claims (18)
- 被測定物体の形状を表す形状モデルに基づいて、前記被測定物体を撮像手段により撮像した画像に生じる該被測定物体の画像劣化を予測する予測手段と、
前記被測定物体を前記撮像手段により撮像することにより得られた2次元画像について、前記形状モデルのモデル特徴に対応する計測データ特徴を探索する探索手段と、
前記探索手段で探索された計測データ特徴について前記2次元画像を用いて画像劣化を評価する評価手段と、
前記予測手段で予測した画像劣化と前記評価手段で評価した画像劣化に基づいて、前記モデル特徴と前記計測データ特徴の対応の正確度を算出する算出手段と、
前記モデル特徴と前記計測データ特徴の対応の正確度に基づいて、前記形状モデルと前記2次元画像中の被測定物体とを照合する照合手段と、を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 前記画像劣化は、2次元画像のボケおよび/またはブレによる像の広がりに起因する画像劣化であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記評価手段は、前記2次元画像の前記計測データ特徴へ誤差関数をあてはめることにより前記画像劣化を評価することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
- 前記予測手段は、前記形状モデル、与えられた前記被測定物体の位置および姿勢、前記被測定物体と前記撮像手段との相対位置姿勢の変化、および前記撮像手段の内部パラメータに基づいて、前記画像劣化を予測することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 前記予測手段は、前記被測定物体または前記被測定物体を模擬した物体を撮影することにより予め得られた画像に前記形状モデルを投影したときの、前記予め得られた画像のモデル特徴の座標位置における画像劣化を取得することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 前記予測手段は、前記被測定物体の形状モデルを2次元に投影して作成したCG画像に基づいて画像劣化を取得することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 前記算出手段は、前記予測手段で予測した画像劣化の度合いと前記評価手段が評価した画像劣化の度合いが近いほど高い値となるように前記正確度を算出することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 前記照合手段は、前記正確度に基づいて、前記モデル特徴と前記計測データ特徴の対応を選択すること、
を特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記照合手段は、前記算出手段により算出された正確度の大きい対応を優先して選択することを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
- 前記照合手段は、前記正確度に基づいて、前記計測データ特徴に関する重みを設定すること、を特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 前記照合手段は、前記被測定物体の3次元空間の位置および/または姿勢を算出する手段であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記撮像手段と、
前記撮像手段により前記被測定物体を撮像して前記2次元画像を取得する取得手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 被測定物体の形状を表す形状モデルに基づいて、前記被測定物体を撮像手段により撮像した画像に生じる該被測定物体の画像劣化を予測する予測手段と、
前記被測定物体の表面上の3次元計測点の3次元座標を取得する取得手段と、
前記撮像手段により撮像された2次元画像において、前記取得手段で取得された3次元座標に基づいて前記2次元画像に投影された点群の位置における画像劣化を評価する評価手段と、
前記3次元計測点と前記形状モデルのモデル特徴との対応を探索する探索手段と、
前記予測手段で予測した画像劣化と前記評価手段で評価した画像劣化に基づいて、前記モデル特徴と前記3次元計測点の対応の正確度を算出する算出手段と、
前記モデル特徴と前記3次元計測点の対応の正確度に基づいて、前記形状モデルと前記被測定物体の形状を示す3次元計測点とを照合する照合手段と、を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 3次元計測点の3次元座標を計測する計測装置をさらに備え、
前記取得手段は、前記計測装置から次元座標を取得することを特徴とする請求項13に記載の情報処理装置。 - 前記照合手段により推定された前記被測定物体の位置姿勢の推定結果に基づいて、ロボットアームを制御する制御手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 被測定物体の形状を表す形状モデルに基づいて、前記被測定物体を撮像手段により撮像した画像に生じる該被測定物体の画像劣化を予測する予測工程と、
前記被測定物体を前記撮像手段により撮像することにより得られた2次元画像について、前記形状モデルのモデル特徴に対応する計測データ特徴を探索する探索工程と、
前記探索工程で探索された計測データ特徴について前記2次元画像を用いて画像劣化を評価する評価工程と、
前記予測工程で予測した画像劣化と前記評価工程で評価した画像劣化に基づいて、前記モデル特徴と前記計測データ特徴の対応の正確度を算出する算出工程と、
前記モデル特徴と前記計測データ特徴の対応の正確度に基づいて、前記形状モデルと前記2次元画像中の被測定物体とを照合する照合工程と、を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。 - 被測定物体の形状を表す形状モデルに基づいて、前記被測定物体を撮像手段により撮像した画像に生じる該被測定物体の画像劣化を予測する予測工程と、
前記被測定物体の表面上の3次元計測点の3次元座標を取得する取得工程と、
前記撮像手段により撮像された2次元画像を用いて、前記取得工程で取得された3次元座標に基づいて前記2次元画像に投影された点群の位置における画像劣化を評価する評価工程と、
前記3次元計測点と前記形状モデルのモデル特徴との対応を探索する探索工程と、
前記予測工程で予測した画像劣化と前記評価工程で評価した画像劣化に基づいて、前記モデル特徴と前記3次元計測点の対応の正確度を算出する算出工程と、
前記モデル特徴と前記3次元計測点の対応の正確度に基づいて、前記形状モデルと前記被測定物体の形状を示す3次元計測点とを照合する照合工程と、を有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。 - 請求項16または17に記載の情報処理装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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