JP2016141698A - 脱水重縮合系ポリマーの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)ベント部を有する押出機でプレポリマーを脱水重縮合させる工程を有する脱水重縮合系ポリマーの製造方法であって、下記(1)式で定義されるRを2.5以上4.5以下とする脱水重縮合系ポリマーの製造方法。
R=S+1.5×V1/V0・・・(1)
V0:押出機内の有効空間容量[cm3]
V1:押出機内のプレポリマー、ポリマー、および、それらに含まれる水蒸気の合計容量[cm3]
S:フォアベント部からの単位面積あたりの縮合水留出速度[mg/(cm2×sec)]
(2)前記脱水重縮合系ポリマーがポリアミドである(1)記載の脱水重縮合系ポリマーの製造方法。
(3)前記プレポリマーの相対粘度が1.38以下である(1)〜(2)のいずれかに記載の脱水重縮合系ポリマーの製造方法。
(4)前記プレポリマーを溶融状態で押出機に供給する(1)〜(3)いずれかに記載の脱水重縮合系ポリマーの製造方法。
(5)前記ベント部の圧力が大気圧未満である(1)〜(4)いずれかに記載の脱水重縮合系ポリマーの製造方法。
(6)前記Rを2.5以上4.0以下とする(1)〜(5)いずれかに記載の脱水重縮合系ポリマーの製造方法。
(7)前記Rを2.5以上3.7以下とする(1)〜(6)いずれかに記載の脱水重縮合系ポリマーの製造方法。
(8)前記プレポリマーを脱水重縮合させる工程の前に、プレ重合槽でポリアミド前駆体を加圧下で重縮合させてプレポリマーを得る工程を有する(1)〜(7)いずれかに記載の脱水重縮合系ポリマーの製造方法。
R=S+1.5×V1/V0・・・(1)
V0:押出機内の有効空間容量[cm3]
V1:押出機内のプレポリマー、ポリマー、および、それらに含まれる水蒸気の合計容量[cm3]
S:フォアベント部からの単位面積あたりの縮合水留出速度[mg/(cm2×sec)]
押出機内の有効空間容量(V0)とは、押出機バレル空間容積から押出機のシャフトおよびスクリューの容量を引いた値であり、押出機の図面から算出することができる。
JIS K6810(1994)に従って、試料を98%硫酸に0.01g/ml濃度で溶解し、25℃でオストワルド式粘度計を用いて測定した。
押出機内の有効空間容量(V0)は押出機の図面から算出した。押出機内のプレポリマー、ポリマー、および、それらに含まれる水蒸気の合計容量(V1)は、ポリマー吐出量とポリマー密度から算出される単位時間あたりのポリマー容量に滞留時間をかけたものと、樹脂に含まれる水蒸気体積の合計とした。樹脂に含まれる水蒸気体積は、粘度と持ち込み水分率が既知のプレポリマーを用いて予め算出した各圧力条件下における樹脂に含まれる水分率の値を用いて、ポリマー吐出量に、樹脂に含まれる水分率をかけたものから算出した。
留出縮合水量Qは、ベント部に冷却コンデンサを接続し、凝縮した重量を計測することにより求めた。
フォアベント口からの樹脂の上昇の有無を目視にて観察した。ベント口が樹脂で閉塞し、さらにベント口から樹脂が溢れ出した場合にベントアップありとした。
撹拌機およびジャケット加熱機能を有する容積350Lの溶解槽に、実質的に水分を含まないヘキサメチレンジアミン58.9kgと水75.3kgを仕込んだ。続いて、実質的に水分を含まないアジピン酸34.9kgと、実質的に水分を含まないテレフタル酸44.5kgを仕込み、窒素置換を行った。さらに、重合触媒として、次亜リン酸ナトリウムを、最終的に得られるポリアミド100質量部に対して0.05質量部になるように添加した。また、重合度調節剤として、安息香酸を、ジカルボン酸とジアミンの合計モル数に対して0.0133倍モルとなるように添加した。この時、全部の仕込量に対する水含有率は35質量%であった。そして、溶解槽を180℃で加熱して、系内の水分を蒸発除去した。最終的に系内の水含有率が20質量%に到達するまで水分を除去し、ポリアミド前駆体を得た。
二軸押出機の運転条件を表1記載のように変更し、Rを3.40とした以外は実施例1と同様にして、ポリアミド6T/66を得た。連続8時間運転を実施したところ、ベントアップすることなく、安定運転を実施することができた。
撹拌機およびジャケット加熱機能を有する容積350Lの溶解槽に、実質的に水分を含まないデカンジアミン68.4kgと水135.7kgを仕込んだ。続いて、実質的に水分を含まないテレフタル酸65.9kgを仕込み、窒素置換を行った。さらに、重合触媒として、次亜リン酸ナトリウムを、最終的に得られるポリアミド100質量部に対して0.05質量部になるように添加した。また、重合度調節剤として、安息香酸を、ジカルボン酸とジアミンの合計モル数に対して0.0133倍モルとなるように添加した。この時、全部の仕込量に対する水含有率は50質量%であった。そして、溶解槽を180℃で加熱して、系内の水分を蒸発除去した。最終的に系内の水含有率が40質量%に到達するまで水分を除去し、ポリアミド前駆体を得た。
撹拌機およびジャケット加熱機能を有する容積350Lの溶解槽に、実質的に水分を含まないヘキサメチレンジアミン61.6kgと水75.3kgを仕込んだ。続いて、実質的に水分を含まないアジピン酸77.5kgを仕込み、窒素置換を行った。さらに、重合触媒として、次亜リン酸ナトリウムを、最終的に得られるポリアミド100質量部に対して0.05質量部になるように添加した。また、重合度調節剤として、安息香酸を、ジカルボン酸とジアミンの合計モル数に対して0.0133倍モルとなるように添加した。この時、全部の仕込量に対する水含有率は35質量%であった。そして、溶解槽を180℃で加熱して、系内の水分を蒸発除去した。最終的に系内の水含有率が20質量%に到達するまで水分を除去し、ポリアミド前駆体を得た。
実施例4と同様にポリアミド前駆体を得た。プレ重合槽での滞留時間を100分間に変更した以外は実施例4と同様にして、プレポリマーを得た。得られたプレポリマーを用いて、Rを3.17とした以外は実施例4と同様にして、ポリアミド66を得た。連続8時間運転を実施したところ、ベントアップすることなく、安定運転を実施することができた。
実施例4と同様にポリアミド前駆体およびプレポリマーを得た。得られたプレポリマーを用いて二軸押出機の運転条件を表1記載のように変更し、Rを4.05とした以外は実施例4と同様にして、ポリアミドを得た。連続8時間運転を実施したところ、一時的にポリマーがフォアベント部に付着したが、ベントアップすることなく、安定運転を実施することができた。
プレ重合槽滞留時間を50分間に変更したこと以外は実施例1と同様にして、プレポリマーを得て、二軸押出機の運転条件を表1記載のように変更してRを4.65とした以外は実施例1と同様にして、ポリアミド6T/66を得ることを試みたが、運転開始30分後にベントアップが発生し、安定運転を実施することができなかった。
プレ重合槽滞留時間を50分間に変更したこと以外は実施例1と同様にして、プレポリマーを得て、二軸押出機の運転条件を表1記載のように変更してRを4.93とした以外は実施例1と同様にして、ポリアミドを得ることを試みたが、運転開始30分後にベントアップが発生し、安定運転を実施することができなかった。
ポリアミド前駆体をプランジャーポンプによって6.3kg/hrの供給速度で32Lの縦型円筒状のプレ重合槽に連続供給した以外は実施例1と同様にして、プレポリマーを得た。得られたプレポリマーを用いて、二軸押出機の運転条件を表1記載のように変更してRを1.98とした以外は実施例1と同様にして、ポリアミド6T/66を得た。連続8時間運転を実施したところ、ベントアップすることなく、安定運転を実施することができた。しかし、吐出量が低く、生産効率が低下した。
1b・・バッファー槽
1c・・プレ重合槽
1d・・押出機
1e・・ベント口(リヤベント)
1f・・ベント口(フォアベント)
2a・・充填率(V1/V0)
2b・・フォアベント部からの単位面積あたりの縮合水留出速度(S)
2c・・充填率0の仮想留出速度(R)
2d・・押出機安定運転領域
Claims (8)
- ベント部を有する押出機でプレポリマーを脱水重縮合させる工程を有する脱水重縮合系ポリマーの製造方法であって、下記(1)式で定義されるRを2.5以上4.5以下とする脱水重縮合系ポリマーの製造方法。
R=S+1.5×V1/V0・・・(1)
V0:押出機内の有効空間容量[cm3]
V1:押出機内のプレポリマー、ポリマー、および、それらに含まれる水蒸気の合計容量[cm3]
S:フォアベント部からの単位面積あたりの縮合水留出速度[mg/(cm2×sec)] - 前記脱水重縮合系ポリマーがポリアミドである請求項1記載の脱水重縮合系ポリマーの製造方法。
- 前記プレポリマーの相対粘度が1.38以下である請求項1〜2のいずれかに記載の脱水重縮合系ポリマーの製造方法。
- 前記プレポリマーを溶融状態で押出機に供給する請求項1〜3いずれかに記載の脱水重縮合系ポリマーの製造方法。
- 前記フォアベント部の圧力が大気圧未満である請求項1〜4いずれかに記載の脱水重縮合系ポリマーの製造方法。
- 前記Rを2.5以上4.0以下とする請求項1〜5いずれかに記載の脱水重縮合系ポリマーの製造方法。
- 前記Rを2.5以上3.7以下とする請求項1〜6いずれかに記載の脱水重縮合系ポリマーの製造方法。
- 前記プレポリマーを脱水重縮合させる工程の前に、プレ重合槽でポリアミド前駆体を加圧下で重縮合させてプレポリマーを得る工程を有する請求項1〜7いずれかに記載の脱水重縮合系ポリマーの製造方法。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2023089941A1 (ja) * | 2021-11-18 | 2023-05-25 | 三菱瓦斯化学株式会社 | ポリアミド樹脂の製造方法、および、樹脂組成物 |
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