以下に図面を参照して、本発明にかかる検査又は治療方法選択支援プログラム、検査又は治療方法選択支援方法、および情報処理装置の実施の形態を詳細に説明する。
(検査又は治療方法選択支援方法の一実施例)
まず、図1および図2を用いて、実施の形態にかかる検査又は治療方法選択支援方法の一実施例について説明する。
図1は、実施の形態にかかる検査又は治療方法選択支援方法の一実施例を示す説明図(その1)である。図1において、情報処理装置100は、記憶部110を有し、患者に対して行う検査又は治療方法の選択を支援するコンピュータである。
ここで、検査とは、疾病(病気や怪我)の診断を行うための検査である。検査としては、例えば、患者から採取した血液、尿、便、臓器、組織、細胞などを調べる検体検査や、心電図、脳波、X線写真、磁気共鳴画像などで患者を直接調べる生理機能検査などがある。治療方法とは、病気や怪我を治すための医療行為の方法である。治療方法としては、処方、手術、注射、透析などがある。
患者に適用すべき検査や治療方法は、同じ疾病であっても、患者の症状に応じて異なることがある。このため、医師は、患者の症状を的確に把握し、患者の症状に応じた検査や治療方法を適宜選択して適用することが求められる。しかし、医師としての経験が浅い者などにとっては、患者の症状に応じて、どのような検査や治療方法を適用すればよいのか判断することが困難な場合がある。
ところで、育った環境、地域といった患者を取り巻く外的要因の違いによって、同じ疾病であっても訴える症状が異なることが多い。換言すれば、ある疾病を患った患者のうち、育った環境、地域といった外的要因が類似している患者は、他の患者に比べて、同じような症状を訴える可能性が高いといえる。
そこで、本実施の形態では、育った環境、地域といった患者を取り巻く外的要因を考慮して、ある疾病を患った患者に対して行う検査又は治療方法の候補を提示する検査又は治療方法選択支援方法について説明する。以下、情報処理装置100の処理例について説明する。
(1−1)情報処理装置100は、記憶部110を参照して、今回の患者の生活地域と一致又は類似する地域を生活地域とする患者であって、今回の患者が患った疾病と同じ疾病の患者に対して行われた検査又は治療方法を抽出する。ここで、今回の患者とは、検査又は治療方法の適用対象となる患者であり、例えば、診察中の患者である。
記憶部110は、患者の生活地域と、患者が患った疾病と、患者に対して行われた検査又は治療方法とを記憶する。患者の生活地域とは、患者が生活している地域である。患者の生活地域は、任意の規模で分類可能であり、例えば、国、地方(例えば、関東地方、関西地方、中国地方など)、都道府県、市区町村などの規模で分類することができる。
ここでは、今回の患者を「患者A」とし、患者Aの生活地域を「東京都」、患者Aが患った疾病を「インフルエンザ」とする。また、記憶部110には、患者の生活地域として、患者が生活している「都道府県」が登録されている場合を想定する。
この場合、情報処理装置100は、記憶部110を参照して、患者Aの生活地域「東京都」と一致又は類似する地域を生活地域とする患者であって、患者Aが患った疾病「インフルエンザ」と同じ疾病の患者に対して行われた検査又は治療方法を抽出する。
ここで、患者Aの生活地域「東京都」と一致する地域は、「東京都」である。また、患者Aの生活地域「東京都」と類似する地域は、例えば、「東京都」と同一地方(例えば、関東地方)に属する都道府県であってもよく、また、「東京都」と隣接する都道府県であってもよい。
図1の例では、患者Aの生活地域「東京都」と一致する地域「東京都」を生活地域とし、患者Aが患った疾病「インフルエンザ」と同じ疾病の患者Bに対して行われた検査方法「△△検査」が抽出されている。また、患者Aの生活地域「東京都」と類似する地域「神奈川県」を生活地域とし、患者Aが患った疾病「インフルエンザ」と同じ疾病の患者Cに対して行われた治療方法「××フルを処方」が抽出されている。また、患者Aの生活地域「東京都」と一致する地域「東京都」を生活地域とし、患者Aが患った疾病「インフルエンザ」と同じ疾病の患者Dに対して行われた治療方法「○×レンザを処方」が抽出されている。
(1−2)情報処理装置100は、抽出した検査又は治療方法を出力する。図1の例では、疾病「インフルエンザ」の患者に対して行われた検査方法「△△検査」、治療方法「××フルを処方」および「○×レンザを処方」が出力される。
このように、情報処理装置100によれば、今回の患者の生活地域と一致又は類似する地域を生活地域とする患者であって、今回の患者が患った疾病と同じ疾病の患者に対して行われた検査又は治療方法を提示することができる。
このため、医師は、今回の患者と育った環境、地域が似ている患者、すなわち、今回の患者と同じような症状を訴えた可能性が高い患者に適用された過去の事例を参考にして、今回の患者に適用する検査又は治療方法を判断することができる。これにより、患者の症状に応じた検査又は治療方法を選択しやすくなり、診療業務の質を向上させることができる。
例えば、インフルエンザは、地域によって流行している型が異なることがあり、また、型の違いによって症状が異なることがある。医師は、患者Aの生活地域と一致又は類似する地域で生活している患者B,C,Dに適用した検査又は治療方法を参考にすることで、患者Aの症状に合った検査又は治療方法を選択しやすくなる。
図2は、実施の形態にかかる検査又は治療方法選択支援方法の一実施例を示す説明図(その2)である。図2において、情報処理装置100は、記憶部120を有し、患者に対して行う検査又は治療方法の選択を支援するコンピュータである。
ここで、季節や気候の違いによって、同じ疾病であっても訴える症状が異なることが多い。換言すれば、ある疾病を患った患者のうち、症状を発症した時の季節や気候が類似している患者は、他の患者に比べて、同じような症状を訴える可能性が高いといえる。
そこで、本実施の形態では、症状を発症した時の季節や気候を考慮して、ある疾病を患った患者に対して行う検査又は治療方法の候補を提示する検査又は治療方法選択支援方法について説明する。以下、情報処理装置100の処理例について説明する。
(2−1)情報処理装置100は、記憶部120を参照して、現在の季節又は気候と所定の類似範囲で類似する季節又は気候と対応付けられ、今回の患者の疾病と同じ疾病の患者に対して行った検査又は治療方法を抽出する。ここで、記憶部120は、患者が患った疾病と、疾病を患った季節又は気候と、患者に対して行われた検査又は治療方法との対応関係を記憶する。
季節は、1年を所定の時間幅で区切ったときのいずれかの時期である。例えば、季節は、1年を春(3月〜5月)、夏(6月〜8月)、秋(9月〜11月)、冬(12月〜2月)の四季で区切ったものでもよく、また、1年を月単位で区切ったものでもよい。気候は、大気の状態であり、例えば、気温、湿度、降水量などによって表される。
現在の季節又は気候は、今回の患者に疾病の症状が現れた時の季節又は気候であり、例えば、今回の患者を診察した時の季節又は気候としてもよい。なお、今回の患者に疾病の症状が現れた時は、今回の患者の自己申告により特定されることにしてもよい。所定の類似範囲は、現在の季節又は気候と類似する季節又は気候を特定するための条件である。
一例として、季節を「春夏秋冬」で表す場合、所定の類似範囲は、例えば、現在の季節と同一の季節に設定される。また、季節を「月単位」で表す場合、所定の類似範囲は、例えば、現在の季節と同一の季節、および、同一の季節の1つ前又は1つ後の季節などに設定される。
また、一例として、気候を「気温」によって表す場合、所定の類似範囲は、例えば、現在の気温との誤差が所定範囲内に設定される。また、気候を「湿度」によって表す場合、所定の類似範囲は、例えば、現在の湿度との誤差が所定範囲内に設定される。また、気候を「降水量」によって表す場合、所定の類似範囲は、例えば、現在の降水量との誤差が所定範囲内に設定される。気温、湿度および降水量の所定範囲は、それぞれ任意に設定可能である。
ここでは、今回の患者を「患者A」とし、現在の季節を「夏」、患者Aの疾病を「風邪」とする。また、記憶部120には、疾病を患った季節又は気候として、「春」、「夏」、「秋」および「冬」のいずれかが登録されている場合を想定する。
この場合、情報処理装置100は、記憶部120を参照して、現在の季節「夏」と所定の類似範囲で類似する季節と対応付けられ、患者Aの疾病「風邪」と同じ疾病の患者に対して行った検査又は治療方法を抽出する。現在の季節「夏」と所定の類似範囲で類似する季節は、例えば、現在の季節「夏」と同一の季節である。
図2の例では、現在の季節「夏」と同一の季節「夏」と対応付けられ、患者Aの疾病「風邪」と同じ疾病の患者Bに対して行われた検査方法「××検査」が抽出されている。また、現在の季節「夏」と同一の季節「夏」と対応付けられ、患者Aの疾病「風邪」と同じ疾病の患者Cに対して行われた治療方法「□×感冒薬を処方」が抽出されている。また、現在の季節「夏」と同一の季節「夏」と対応付けられ、患者Aの疾病「風邪」と同じ疾病の患者Dに対して行われた治療方法「○○鎮痛剤を処方」が抽出されている。
(2−2)情報処理装置100は、抽出した検査又は治療方法を出力する。図2の例では、疾病「風邪」の患者に対して行われた検査方法「××検査」、治療方法「□×感冒薬を処方」および「○○鎮痛剤を処方」が出力される。
このように、情報処理装置100によれば、現在の季節又は気候と所定の類似範囲で類似する季節又は気候と対応付けられ、今回の患者の疾病と同じ疾病の患者に対して行われた検査又は治療方法を提示することができる。
このため、医師は、症状を発症した時の季節や気候が今回の患者と似ている患者、すなわち、今回の患者と同じような症状を訴えた可能性が高い患者に適用された過去の事例を参考にして、今回の患者に適用する検査又は治療方法を判断することができる。これにより、患者の症状に応じた検査又は治療方法を選択しやすくなり、診療業務の質を向上させることができる。
例えば、風邪は、症状を発症した時の季節によって症状が異なることがある。医師は、風邪の症状を発症した時の季節や気候が患者Aと似ている患者B,C,Dに適用した検査又は治療方法を参考にすることで、患者Aの症状に合った検査又は治療方法を選択しやすくなる。
(電子カルテシステム300のシステム構成例)
つぎに、図1および図2に示した情報処理装置100を電子カルテシステムに適用した場合について説明する。電子カルテシステムは、医師や看護師などの医療従事者が記録するカルテを、コンピュータを用いて電子的に記録、保存するシステムである。カルテは、患者の病状、処置、経過などを記録した診療録である。
図3は、電子カルテシステム300のシステム構成例を示す説明図である。図3において、電子カルテシステム300は、医療支援装置301と、複数のクライアント装置302と、を含む。電子カルテシステム300において、医療支援装置301と複数のクライアント装置302は、有線又は無線のネットワーク310を介して接続される。ネットワーク310は、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどである。
ここで、医療支援装置301は、患者プロファイルDB(データベース)320、環境DB330およびオーダDB340を有し、患者に対して行う検査又は治療方法の選択を支援するコンピュータである。各種DB320,330,340の記憶内容については、図6〜図8を用いて後述する。医療支援装置301は、例えば、サーバであり、図1および図2に示した情報処理装置100に対応する。
クライアント装置302は、医師や看護師などの医療従事者が使用するコンピュータである。例えば、クライアント装置302は、PC(パーソナル・コンピュータ)、ノートPC、タブレット型PC、スマートフォンなどである。
電子カルテシステム300において、医療支援装置301は、例えば、クライアント装置302から各種画面(例えば、後述するオーダ選択画面900)の表示要求を受信すると、各種画面の画面情報を生成してクライアント装置302に送信する。この結果、クライアント装置302のディスプレイ(例えば、後述するディスプレイ505)に各種画面が表示される。
(医療支援装置301のハードウェア構成例)
図4は、医療支援装置301のハードウェア構成例を示すブロック図である。図4において、医療支援装置301は、CPU(Central Processing Unit)401と、メモリ402と、I/F(Interface)403と、ディスクドライブ404と、ディスク405と、を有する。また、各構成部は、バス400によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU401は、医療支援装置301の全体の制御を司る。メモリ402は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU401のワークエリアとして使用される。メモリ402に記憶されるプログラムは、CPU401にロードされることで、コーディングされている処理をCPU401に実行させる。
I/F403は、通信回線を通じてネットワーク310に接続され、ネットワーク310を介して他のコンピュータ(例えば、図3に示したクライアント装置302)に接続される。そして、I/F403は、ネットワーク310と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。I/F403には、例えば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
ディスクドライブ404は、CPU401の制御に従ってディスク405に対するデータのリード/ライトを制御する。ディスク405は、ディスクドライブ404の制御で書き込まれたデータを記憶する。ディスク405としては、例えば、磁気ディスク、光ディスクなどが挙げられる。
なお、医療支援装置301は、上述した構成部のほか、例えば、SSD(Solid State Drive)、キーボード、マウス、ディスプレイなどを有することにしてもよい。
(クライアント装置302のハードウェア構成例)
図5は、クライアント装置302のハードウェア構成例を示すブロック図である。図5において、クライアント装置302は、CPU501と、メモリ502と、ディスクドライブ503と、ディスク504と、ディスプレイ505と、I/F506と、キーボード507と、マウス508と、スキャナ509と、プリンタ510と、を有する。また、各構成部はバス500によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU501は、クライアント装置302の全体の制御を司る。メモリ502は、例えば、ROM、RAMおよびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU501のワークエリアとして使用される。メモリ502に記憶されるプログラムは、CPU501にロードされることで、コーディングされている処理をCPU501に実行させる。
ディスクドライブ503は、CPU501の制御にしたがってディスク504に対するデータのリード/ライトを制御する。ディスク504は、ディスクドライブ503の制御で書き込まれたデータを記憶する。ディスク504としては、例えば、磁気ディスク、光ディスクなどが挙げられる。
ディスプレイ505は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。ディスプレイ505は、例えば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
I/F506は、通信回線を通じてネットワーク310に接続され、ネットワーク310を介して他のコンピュータ(例えば、医療支援装置301)に接続される。そして、I/F506は、ネットワーク310と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。I/F506には、例えば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
キーボード507は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを備え、データの入力を行う。キーボード507は、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。マウス508は、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウィンドウの移動やサイズの変更などを行う。
スキャナ509は、画像を光学的に読み取り、クライアント装置302内に画像データを取り込む。スキャナ509は、OCR(Optical Character Reader)機能を有していてもよい。プリンタ510は、画像データや文書データを印刷する。プリンタ510には、例えば、レーザプリンタやインクジェットプリンタを採用することができる。
なお、クライアント装置302は、例えば、上述した構成部のうち、スキャナ509、プリンタ510などを有さないことにしてもよい。
(各種DB320,330,340の記憶内容)
つぎに、図6〜図8を用いて各種DB320,330,340の記憶内容について説明する。各種DB320,330,340は、例えば、図4に示した医療支援装置301のメモリ402、ディスク405などの記憶装置により実現される。
<患者プロファイルDB320の記憶内容>
図6は、患者プロファイルDB320の記憶内容の一例を示す説明図である。図6において、患者プロファイルDB320は、患者ID、生年月日、現住所、前住所および備考のフィールドを有し、各フィールドに情報を設定することで、患者プロファイル情報(例えば、患者プロファイル情報600−1〜600−4)をレコードとして記憶する。
ここで、患者IDは、患者を識別する識別子である。生年月日は、患者の生年月日である。現住所は、患者が現在住んでいる場所である。前住所は、患者が過去に住んでいた場所である。備考は、現住所における自然的、社会的状況などの生活環境についてのコメントである。備考には、例えば、排気ガス多い、紫外線多いなどのコメントが設定される。
例えば患者プロファイル情報600−1は、患者P1の生年月日「S62.4.16」、現住所「沖縄県・・・」、前住所「福岡県・・・」および備考「紫外線多い」を示す。
<環境DB330の記憶内容>
図7は、環境DB330の記憶内容の一例を示す説明図である。図7において、環境DB330は、日時、気温、湿度および備考のフィールドを有し、各フィールドに情報を設定することで、環境情報(例えば、環境情報700−1)をレコードとして記憶する。
ここで、日時は、医療機関近傍に設けられた測定地点の気温と湿度が測定された日付と時刻である。気温は、測定地点の気温である(単位:[℃])。湿度は、測定地点の湿度である(単位:[%])。備考は、気温および湿度の測定時に発生していた台風、干ばつ、竜巻などの気象現象についてのコメントである。
例えば、環境情報700−1は、1998年7月11日の10時00分の気温「32[℃]」、湿度「70[%]」および備考「台風」を示す。
なお、環境DB330内の各日時の気温、湿度および備考についての情報は、例えば、気象庁などの外部機関から提供されたものでもよく、また、医療機関が独自に測定したものでもよい。また、環境DB330には、1時間単位の環境情報を記憶することにしたが、例えば、数時間単位や1日単位の環境情報を記憶することにしてもよい。
<オーダDB340の記憶内容>
図8は、オーダDB340の記憶内容の一例を示す説明図である。図8において、オーダDB340は、患者ID、オーダ種別、病名、薬品(例えば、薬品1、薬品2)、用法、検査(例えば、検査1、検査2)、備考および症状発症日時のフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することで、オーダ情報(例えば、オーダ情報800−1〜800−9)がレコードとして記憶される。
ここで、患者IDは、患者を識別する識別子である。オーダ種別は、患者について発行されたオーダの種別である。オーダは、医師により発行される患者についての指示である。オーダとしては、例えば、処方オーダ、検査オーダ、手術オーダ、注射オーダなどがある。
病名は、患者が患った疾病の名称である。薬品は、患者に処方される薬品である。用法は、薬品を使用する際の使用方法である。検査は、疾病の診断を行うための検査である。備考は、患者についてのコメントである。症状発症日時は、患者に疾病の症状が現れた日時である。
例えば、オーダ情報800−1は、患者P11について発行された処方オーダの情報であり、病名「インフルエンザ」、薬品「○×レンザ」、「△△フェルミン」、用法「一日一回 食前に飲む」、症状発症日時「2012/09/09 13:00」を示す。なお、オーダDB340には、各オーダが発行された発行日が含まれていてもよい。
(オーダ選択画面の画面例)
つぎに、クライアント装置302のディスプレイ505に表示されるオーダ選択画面の画面例について説明する。オーダ選択画面は、例えば、患者を診察する医師により操作され、診察中の患者に適用する検査又は治療方法を選択する場合に表示される。
図9は、オーダ選択画面の画面例を示す説明図である。図9において、オーダ選択画面900は、患者についてのオーダを選択するための画面である。オーダ選択画面900において、図5に示したキーボード507やマウス508を用いたユーザの操作入力により、ボックス901をクリックすると、患者の患者IDを入力することができる。
また、オーダ選択画面900において、ユーザの操作入力により、ボックス902をクリックすると、患者が患った疾病の病名を入力することができる。また、オーダ選択画面900において、ユーザの操作入力により、ボックス903をクリックすると、患者に疾病の症状が現れた症状発症日時を入力することができる。
図9の例では、ボックス901に患者ID「P1」が入力され、ボックス902に病名「○×癌」が入力され、ボックス903に症状発症日時「2014/07/14 11:00」が入力されている。なお、症状発症日時は、例えば、医師の診察により特定されてもよく、また、患者の自己申告により特定されてもよい。
また、オーダ選択画面900において、ユーザの操作入力により、ボタンB1をクリックすると、ボックス901〜903に入力された入力結果がクライアント装置302から医療支援装置301に送信される。このあと、クライアント装置302は、医療支援装置301からオーダ候補リストの情報を受信すると、オーダ選択画面900にオーダ候補リストを表示する。
オーダ候補リストの表示例については、図12を用いて後述する。また、図示は省略するが、オーダ選択画面900には、検査又は治療方法の抽出条件を選択可能なアイコンを表示することにしてもよい。検査又は治療方法の抽出条件についての詳細な説明は後述する。
(医療支援装置301の機能的構成例)
図10は、医療支援装置301の機能的構成例を示すブロック図である。図10において、医療支援装置301は、受付部1001と、特定部1002と、抽出部1003と、作成部1004と、出力部1005と、を含む構成である。受付部1001〜出力部1005は制御部となる機能であり、具体的には、例えば、図4に示したメモリ402、ディスク405などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU401に実行させることにより、又は、I/F403により、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、メモリ402、ディスク405などの記憶装置に記憶される。
受付部1001は、今回の患者の患者IDと、今回の患者が患った疾病の病名との指定を受け付ける。さらに、受付部1001は、患者に病気の症状が現れた症状発症日時の指定を受け付けることにしてもよい。ここで、今回の患者とは、検査又は治療方法の適用対象となる患者であり、例えば、診察中の患者である。
患者ID、病名および症状発症日時の指定は、例えば、図9に示したオーダ選択画面900において、クライアント装置302のユーザの操作入力により行われる。この場合、受付部1001は、例えば、クライアント装置302から入力結果を受信することにより、患者ID、病名および症状発症日時の指定を受け付ける。
特定部1002は、今回の患者の生活地域を特定する。ここで、患者の生活地域とは、患者が生活している地域である。患者の生活地域は、例えば、国、地方、都道府県、市区町村などの規模で分類することができる。以下の説明では、患者の生活地域として、患者が生活している市区町村を例に挙げて説明する。
具体的には、例えば、特定部1002は、図6に示した患者プロファイルDB320を参照して、今回の患者の生活地域として、指定された患者IDに対応する現住所を特定する。この際、特定部1002は、今回の患者の現在および過去の生活地域として、指定された患者IDに対応する現住所および前住所を特定することにしてもよい。
さらに、特定部1002は、患者プロファイルDB320を参照して、指定された患者IDに対応する備考を特定することにしてもよい。これにより、現住所における自然的、社会的状況などの生活環境を特定することができる。
また、特定部1002は、現在の季節又は気候を特定する。ここで、現在とは、今回の患者を診察した時でもよく、また、今回の患者に疾病の症状が現れた症状発症日時でもよい。季節は、例えば、1年を春夏秋冬の四季で区切ったものでもよく、また、1年を月単位で区切ったものでもよい。気候は、大気の状態であり、例えば、気温、湿度、降水量などによって表される。
具体的には、例えば、特定部1002は、現在の季節又は気候として、患者の症状発症日時の季節又は気候を特定することにしてもよい。より詳細に説明すると、特定部1002は、例えば、図7に示した環境DB330を参照して、現在の季節又は気候として、今回の患者の症状発症日時の気温および湿度を特定する。
この際、特定部1002は、今回の患者の症状発症日時に発生していた気象現象を特定することにしてもよい。発生していた気象現象は、例えば、環境DB330内の環境情報の「備考」から特定することができる。なお、症状発症日時の気温、湿度は、例えば、症状発症日の気温、湿度の平均値であってもよい。また、症状発症日時の気温、湿度は、例えば、1日を数時間単位で区切った複数の時間帯のうちの症状発症時刻を含む時間帯の気温、湿度の平均値であってもよい。
抽出部1003は、特定部1002によって特定された今回の患者の生活地域と一致又は類似する地域を生活地域とする患者であって、今回の患者が患った疾病と同じ疾病の患者に対して行われた検査又は治療方法を抽出する。
ここで、今回の患者の生活地域と一致する地域を生活地域とする患者は、例えば、今回の患者と現住所が市区町村まで一致する者である。また、今回の患者の生活地域と類似する地域を生活地域とする患者は、例えば、今回の患者と現住所が都道府県まで一致する者でもよく、あるいは、今回の患者と現住所が属する地方(又は、国)が一致する者でもよい。
具体的には、例えば、まず、抽出部1003は、患者プロファイルDB320を参照して、今回の患者の生活地域と一致又は類似する地域を生活地域とする患者を検索する。そして、抽出部1003は、例えば、オーダDB340を参照して、検索した患者の患者IDに対応するオーダ情報のうち、今回の患者の病名と同じ病名のオーダ情報を抽出する。
これにより、今回の患者の生活地域と一致又は類似する地域を生活地域とする患者であって、今回の患者が患った疾病と同じ疾病の患者に対して行われた検査又は治療方法についてのオーダ情報を抽出することができる。
また、今回の患者の生活地域と一致する地域を生活地域とする患者は、例えば、今回の患者と現住所又は前住所が市区町村まで一致する者であってもよい。これにより、今回の患者の現在又は過去の生活地域と一致する地域を現在又は過去の生活地域とする患者を検索することができる。
同様に、今回の患者の生活地域と類似する地域を生活地域とする患者は、例えば、今回の患者と現住所又は前住所が都道府県まで一致する者であってもよく、あるいは、今回の患者と現住所又は前住所が属する地方が一致する者であってもよい。これにより、今回の患者の現在又は過去の生活地域と類似する地域を現在又は過去の生活地域とする患者を検索することができる。
また、今回の患者の生活地域と一致する地域を生活地域とする患者は、例えば、今回の患者と現住所および前住所が市区町村までそれぞれ一致する者であってもよい。これにより、今回の患者の現在の生活地域と一致する地域を現在の生活地域とし、かつ、今回の患者の過去の生活地域と一致する地域を過去の生活地域とする患者を検索することができる。
同様に、今回の患者の生活地域と類似する地域を生活地域とする患者は、例えば、今回の患者と現住所および前住所が都道府県までそれぞれ一致する者であってもよく、あるいは、今回の患者と現住所および前住所が属する地方がそれぞれ一致する者であってもよい。これにより、今回の患者の現在の生活地域と類似する地域を現在の生活地域とし、かつ、今回の患者の過去の生活地域と類似する地域を過去の生活地域とする患者を検索することができる。
さらに、今回の患者の生活地域と一致又は類似する地域を生活地域とする患者は、今回の患者と現住所における生活環境が一致する者であってもよい。これにより、今回の患者と現住所における生活環境が一致する患者を検索することができる。なお、現住所における生活環境は、例えば、患者プロファイルDB320内の患者プロファイル情報の「備考」から特定することができる。
また、抽出部1003は、特定部1002によって特定された現在の季節又は気候と所定の類似範囲で類似する季節又は気候と対応付けられ、今回の患者の疾病と同じ疾病の患者に対して行った検査又は治療方法を抽出する。
ここで、現在の季節と所定の類似範囲で類似する季節は、例えば、季節を「春夏秋冬」で表す場合、現在の季節と同一の季節である。また、例えば、季節を「月単位」で表す場合には、現在の季節と同一の季節、および、同一の季節の1つ前又は1つ後の季節などである。
また、現在の気候と所定の類似範囲で類似する気候は、例えば、気候を「気温」および「湿度」で表す場合、現在の気温との誤差が所定範囲内であり、かつ、現在の湿度との誤差が所定範囲内の気候である。気温および湿度の所定範囲は、それぞれ任意に設定可能である。例えば、気温の所定範囲は、±0〜±3[℃]程度の範囲に設定される。また、湿度の所定範囲は、±0〜±10[%]程度の範囲に設定される。
具体的には、例えば、まず、抽出部1003は、環境DB330を参照して、今回の患者の症状発症日時の気温との誤差が所定範囲内であり、かつ、今回の患者の症状発症日時の湿度との誤差が所定範囲内の気候の日時を検索する。この際、抽出部1003は、さらに、今回の患者の症状発症日時に発生していた気象現象と同一の気象現象が発生していた日時を検索することにしてもよい。
そして、抽出部1003は、例えば、オーダDB340を参照して、検索した日時を症状発症日時とするオーダ情報のうち、今回の患者の病名と同じ病名のオーダ情報を抽出する。この際、抽出部1003は、検索した日時と同じ日を症状発症日とするオーダ情報のうち、今回の患者の病名と同じ病名のオーダ情報を抽出することにしてもよい。
これにより、現在の季節又は気候と所定の類似範囲で類似する季節又は気候と対応付けられ、今回の患者の疾病と同じ疾病の患者に対して行った検査又は治療方法についてのオーダ情報を抽出することができる。
抽出された抽出結果は、例えば、後述の図11に示すオーダ候補テーブル1100に記憶される。また、検査又は治療方法の抽出例については、図11を用いて後述する。
作成部1004は、抽出された抽出結果に基づいて、オーダ候補リストを作成する。ここで、オーダ候補リストとは、今回の患者について発行するオーダ候補をリスト化して示す情報である。具体的には、例えば、作成部1004は、オーダ候補テーブル1100(図11参照)に登録されたオーダ候補を症状発症日時(または、オーダ発行日)が最近のものから順に並べたオーダ候補リストを作成することにしてもよい。
また、例えば、作成部1004は、オーダ候補テーブル1100に登録されたオーダ候補をオーダ発行回数が多いものから順に並べたオーダ候補リストを作成することにしてもよい。ここで、オーダ発行回数とは、オーダ候補と同一内容のオーダが発行された回数である。
オーダ発行回数は、例えば、オーダDB340を参照して求めることができる。具体的には、例えば、オーダ候補が「処方オーダ」の場合、作成部1004は、オーダDB340を参照して、病名、薬品および用法がオーダ候補と同一のオーダ情報の数を計数する。これにより、オーダ候補と同一内容の処方オーダのオーダ発行回数を求めることができる。また、例えば、オーダ候補が「検査オーダ」の場合、作成部1004は、オーダDB340を参照して、病名および検査がオーダ候補と同一のオーダ情報の数を計数する。これにより、オーダ候補と同一内容の検査オーダのオーダ発行回数を求めることができる。
また、作成部1004は、オーダ候補テーブル1100に登録されたオーダ候補の登録数が所定数Nを超えている場合には、症状発症日時が最近の上位N個のオーダ候補を並べたオーダ候補リストとして作成することにしてもよい。所定数Nは、任意に設定可能であり、例えば、10程度の値に設定される。
また、作成部1004は、オーダ候補テーブル1100に登録されたオーダ候補の登録数が所定数Nを超えている場合には、オーダ発行回数が多い上位N個のオーダ候補を並べたオーダ候補リストとして作成することにしてもよい。
出力部1005は、抽出部1003によって抽出された抽出結果を出力する。具体的には、例えば、出力部1005は、作成部1004によって作成されたオーダ候補リストを出力することにしてもよい。出力部1005の出力形式としては、例えば、メモリ402、ディスク405などの記憶装置への記憶、I/F403による外部のコンピュータへの送信、不図示のディスプレイへの表示、不図示のプリンタへの印刷出力などがある。
より具体的には、例えば、出力部1005は、作成部1004によって作成されたオーダ候補リストをクライアント装置302のディスプレイ505に表示する制御を行う。なお、オーダ候補リストの表示例については、図12を用いて後述する。
また、受付部1001は、検査又は治療方法の抽出条件の指定を受け付けることにしてもよい。ここで、抽出条件とは、どのような条件に合致する検査又は治療方法を抽出するのかを指定するためのものである。検査又は治療方法の抽出条件としては、例えば、以下の(条件1)〜(条件3)の少なくともいずれかを指定することができる。
(条件1)今回の患者の生活地域と一致又は類似する地域を生活地域とする患者であって、今回の患者が患った疾病と同じ疾病の患者に対して行われた検査又は治療方法
(条件2)現在の季節又は気候と所定の類似範囲で類似する季節又は気候と対応付けられ、今回の患者の疾病と同じ疾病の患者に対して行った検査又は治療方法
(条件3)現在の季節又は気候と所定の類似範囲で類似する季節又は気候と対応付けられ、かつ、今回の患者の生活地域と一致又は類似する地域を生活地域とする患者であって、今回の患者の疾病と同じ疾病の患者に対して行った検査又は治療方法
抽出条件の指定は、例えば、図9に示したようなオーダ選択画面900において、ユーザの操作入力により、検査又は治療方法の抽出条件を選択可能なアイコンをクリックすることで行われることにしてもよい。この場合、受付部1001は、例えば、クライアント装置302から入力結果を受信することにより、抽出条件の指定を受け付ける。
また、抽出部1003は、指定された検査又は治療方法の抽出条件を満たす検査又は治療方法を抽出することにしてもよい。これにより、今回の患者に適用するオーダ候補として、ユーザが指定した抽出条件に合致する検査又は治療方法を抽出することができる。また、ユーザが抽出条件を指定することで、どのような条件に合致するオーダ候補であるかをユーザが把握できるようになる。
(オーダ候補テーブル1100の記憶内容)
つぎに、オーダ候補テーブル1100の記憶内容について説明する。オーダ候補テーブル1100は、例えば、メモリ402、ディスク405などの記憶装置により実現される。
図11は、オーダ候補テーブル1100の記憶内容の一例を示す説明図である。図11において、オーダ候補テーブル1100は、オーダ種別、病名、薬品(例えば、薬品1、薬品2)、用法、検査(例えば、検査1、検査2)、備考および症状発症日時のフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することで、オーダ候補(例えば、オーダ候補1100−1〜1100−3)がレコードとして記憶される。
ここで、今回の患者の患者ID「P1」、病名「○×癌」および症状発症日時「2014/07/14 11:00」が指定されたとする(図9参照)。また、検査又は治療方法の抽出条件として上記(条件1)又は上記(条件2)が指定された場合を想定する。
この場合、特定部1002は、患者プロファイルDB320を参照して、今回の患者の生活地域として、患者ID「P1」に対応する現住所「沖縄県・・・」、前住所「福岡県・・・」および備考「紫外線多い」を特定する。そして、抽出部1003は、上記(条件1)を満たす検査又は治療方法を抽出する。
具体的には、例えば、まず、抽出部1003は、患者プロファイルDB320を参照して、今回の患者の生活地域と一致又は類似する地域を生活地域とする患者を検索する。ここでは、患者P2,P3が検索された場合を想定する。患者P2は、今回の患者P1と現住所における生活環境(紫外線多い)が一致する者である。患者P3は、今回の患者P1の現在の生活地域と一致又は類似する地域を過去の生活地域(沖縄県・・・)とする者である。
そして、抽出部1003は、例えば、オーダDB340を参照して、検索した患者の患者ID「P2」、「P3」に対応するオーダ情報のうち、今回の患者P1の病名「○×癌」と同じ病名のオーダ情報を抽出する。ここでは、オーダDB340からオーダ情報800−5,800−6が抽出される。
抽出されたオーダ情報800−5,800−6は、今回の患者P1についてのオーダ候補としてオーダ候補テーブル1100に記憶される。図11の例では、オーダ情報800−5,800−6に対応するオーダ候補1100−1,1100−2がオーダ候補テーブル1100にそれぞれ登録されている。
また、特定部1002は、環境DB330を参照して、現在の季節又は気候として、症状発症日時「2014/07/14 11:00」の気温「32[℃]」、湿度「70[%]」および備考「台風」を特定する。そして、抽出部1003は、上記(条件2)を満たす検査又は治療方法を抽出する。
具体的には、例えば、まず、抽出部1003は、環境DB330を参照して、気温、湿度および備考が、今回の患者P1の症状発症日時と一致する日時を検索する。ここでは、日時「1998/07/11 10:00」が検索された場合を想定する。
そして、抽出部1003は、例えば、オーダDB340を参照して、検索した日時「1998/07/11 10:00」を症状発症日時とするオーダ情報のうち、今回の患者P1の病名「○×癌」と同じ病名のオーダ情報を抽出する。ここでは、オーダDB340からオーダ情報800−9が抽出される。
抽出されたオーダ情報800−9は、今回の患者P1についてのオーダ候補としてオーダ候補テーブル1100に記憶される。図11の例では、オーダ情報800−9に対応するオーダ候補1100−3がオーダ候補テーブル1100に登録されている。
(オーダ候補リストの表示例)
つぎに、オーダ候補リストの表示例について説明する。ここでは、図11に示したオーダ候補テーブル1100の記憶内容に基づくオーダ候補リストについて説明する。
図12は、オーダ候補リストの表示例を示す説明図である。図12において、オーダ選択画面900にオーダ候補リスト1200が表示されている。オーダ候補リスト1200は、今回の患者P1について発行するオーダ候補1100−1〜1100−3をリスト化して示す。
オーダ候補リスト1200によれば、医師は、今回の患者P1と同じような症状を訴えた可能性が高い患者に適用された過去の事例(検査又は治療方法)を参考にして、今回の患者に適用する検査又は治療方法を判断することができる。
また、オーダ選択画面900において、チェックボックスC1〜C3のいずれかをクリックすると、今回の患者P1について発行するオーダ候補を選択することができる。図12の例では、チェックボックスC2がクリックされて、今回の患者P1について発行する処方オーダが選択されている。
また、オーダ選択画面900において、ボタンB2をクリックすると、選択されたオーダ候補を、今回の患者P1についてのオーダとして発行することができる。この結果、例えば、今回の患者P1について発行されたオーダ(オーダ候補1100−2)のオーダ情報がオーダDB340に記録される。
(医療支援装置301の医療支援処理手順)
図13は、医療支援装置301の医療支援処理手順の一例を示すフローチャートである。図13のフローチャートにおいて、まず、医療支援装置301は、今回の患者の患者ID、病名および症状発症日時の指定を受け付けたか否かを判断する(ステップS1301)。ここで、医療支援装置301は、今回の患者の患者ID、病名および症状発症日時の指定を受け付けるのを待つ(ステップS1301:No)。
そして、医療支援装置301は、今回の患者の患者ID、病名および症状発症日時の指定を受け付けた場合(ステップS1301:Yes)、患者ID抽出処理を実行する(ステップS1302)。患者ID抽出処理は、今回の患者の生活地域と一致又は類似する地域を生活地域とする患者の患者IDを抽出する処理である。患者ID抽出処理の具体的な処理手順については、図14を用いて後述する。
つぎに、医療支援装置301は、日時抽出処理を実行する(ステップS1303)。日時抽出処理は、現在の季節又は気候と所定の類似範囲で類似する季節又は気候の日時を抽出する処理である。日時抽出処理の具体的な処理手順については、図15を用いて後述する。
そして、医療支援装置301は、オーダ候補リスト作成処理を実行する(ステップS1304)。オーダ候補リスト作成処理は、今回の患者について発行するオーダ候補をリスト化して示すオーダ候補リストを作成する処理である。オーダ候補リスト作成処理の具体的な処理手順については、図16を用いて後述する。
つぎに、医療支援装置301は、クライアント装置302のディスプレイ505にオーダ候補リストを表示する(ステップS1305)。そして、医療支援装置301は、オーダ候補の選択を受け付けたか否かを判断する(ステップS1306)。ここで、医療支援装置301は、オーダ候補の選択を受け付けるのを待つ(ステップS1306:No)。
そして、医療支援装置301は、オーダ候補の選択を受け付けた場合(ステップS1306:Yes)、選択されたオーダ候補を、今回の患者についてのオーダとして発行して(ステップS1307)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。これにより、今回の患者について発行するオーダ候補をリスト化して示すオーダ候補リストを提示して、今回の患者に適用するオーダの選択を支援することができる。
<患者ID抽出処理手順>
つぎに、図13に示したステップS1302の患者ID抽出処理の具体的な処理手順について説明する。
図14は、患者ID抽出処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。図14のフローチャートにおいて、まず、医療支援装置301は、患者プロファイルDB320から、今回の患者の患者IDに対応する患者プロファイル情報を取得して(ステップS1401)、今回の患者の現住所、前住所および備考を特定する(ステップS1402)。
つぎに、医療支援装置301は、患者プロファイルDB320から選択されていない未選択の患者プロファイル情報を選択する(ステップS1403)。そして、医療支援装置301は、今回の患者の現住所、前住所および備考と、選択した患者プロファイル情報の現住所、前住所および備考に基づいて、今回の患者と生活地域が一致又は類似する患者であるか否かを判断する(ステップS1404)。
ここで、生活地域が一致又は類似する患者ではない場合(ステップS1404:No)、医療支援装置301は、ステップS1406に移行する。一方、生活地域が一致又は類似する患者の場合(ステップS1404:Yes)、医療支援装置301は、選択した患者プロファイル情報から患者IDを抽出する(ステップS1405)。
そして、医療支援装置301は、患者プロファイルDB320から選択されていない未選択の患者プロファイル情報があるか否かを判断する(ステップS1406)。ここで、未選択の患者プロファイル情報がある場合(ステップS1406:Yes)、医療支援装置301は、ステップS1403に戻る。
一方、未選択の患者プロファイル情報がない場合(ステップS1406:No)、医療支援装置301は、患者ID抽出処理を呼び出したステップに戻る。これにより、今回の患者の生活地域と一致又は類似する地域を生活地域とする患者の患者IDを抽出することができる。
<日時抽出処理手順>
つぎに、図13に示したステップS1303の日時抽出処理の具体的な処理手順について説明する。
図15は、日時抽出処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。図15のフローチャートにおいて、まず、医療支援装置301は、環境DB330から、今回の患者の症状発症日時と同一日時の環境情報を取得して(ステップS1501)、今回の患者の症状発症日時の気温、湿度および備考を特定する(ステップS1502)。
つぎに、医療支援装置301は、環境DB330から選択されていない未選択の環境情報を選択する(ステップS1503)。そして、医療支援装置301は、選択した環境情報の気温、湿度および備考が、今回の患者の症状発症日時の気温、湿度および備考と一致するか否かを判断する(ステップS1504)。
ここで、気温、湿度および備考が一致しない場合(ステップS1504:No)、医療支援装置301は、ステップS1506に移行する。一方、気温、湿度および備考が一致する場合(ステップS1504:Yes)、医療支援装置301は、選択した環境情報の日時を抽出する(ステップS1505)。
そして、医療支援装置301は、環境DB330から選択されていない未選択の環境情報があるか否かを判断する(ステップS1506)。ここで、未選択の環境情報がある場合には(ステップS1506:Yes)、医療支援装置301は、ステップS1503に戻る。
一方、未選択の環境情報がない場合(ステップS1506:No)、医療支援装置301は、日時抽出処理を呼び出したステップに戻る。これにより、現在の季節又は気候と所定の類似範囲で類似する季節又は気候の日時を抽出することができる。
<オーダ候補リスト作成処理手順>
つぎに、図13に示したステップS1304のオーダ候補リスト作成処理の具体的な処理手順について説明する。以下の説明では、図14に示したステップS1405において抽出された患者IDを「抽出患者ID」と表記する場合がある。また、図15に示したステップS1505において抽出された日時を「抽出日時」と表記する場合がある。
図16は、オーダ候補リスト作成処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。図16のフローチャートにおいて、まず、医療支援装置301は、オーダDB340から選択されていない未選択のオーダ情報を選択する(ステップS1601)。
つぎに、医療支援装置301は、選択したオーダ情報の病名が今回の患者の病名と一致するか否かを判断する(ステップS1602)。ここで、今回の患者の病名と一致しない場合(ステップS1602:No)、医療支援装置301は、ステップS1606に移行する。
一方、今回の患者の病名と一致する場合(ステップS1602:Yes)、医療支援装置301は、選択したオーダ情報の患者IDが抽出患者IDと一致するか否かを判断する(ステップS1603)。ここで、抽出患者IDと一致する場合(ステップS1603:Yes)、医療支援装置301は、ステップS1605に移行する。
一方、抽出患者IDと一致しない場合(ステップS1603:No)、医療支援装置301は、選択したオーダ情報の症状発症日時が抽出日時と一致するか否かを判断する(ステップS1604)。ここで、抽出日時と一致しない場合(ステップS1604:No)、医療支援装置301は、ステップS1606に移行する。
一方、抽出日時と一致する場合(ステップS1604:Yes)、医療支援装置301は、選択したオーダ情報をオーダ候補としてオーダ候補テーブル1100に登録する(ステップS1605)。そして、医療支援装置301は、オーダDB340から選択されていない未選択のオーダ情報があるか否かを判断する(ステップS1606)。
ここで、未選択のオーダ情報がある場合(ステップS1606:Yes)、医療支援装置301は、ステップS1601に戻る。一方、未選択のオーダ情報がない場合(ステップS1606:No)、医療支援装置301は、オーダ候補テーブル1100に登録されたオーダ候補の登録数が10件を超えているか否かを判断する(ステップS1607)。
ここで、オーダ候補の登録数が10件以下の場合(ステップS1607:No)、医療支援装置301は、ステップS1609に移行する。一方、オーダ候補の登録数が10件を超えている場合(ステップS1607:Yes)、医療支援装置301は、オーダ候補テーブル1100からオーダ発行回数が多い上位10件のオーダ候補以外を削除する(ステップS1608)。
そして、医療支援装置301は、オーダ候補テーブル1100に登録されたオーダ候補を症状発症日時が最近のものから順に並べたオーダ候補リストを作成して(ステップS1609)、オーダ候補リスト作成処理を呼び出したステップに戻る。これにより、今回の患者について発行するオーダ候補をリスト化して示すオーダ候補リストを作成することができる。
なお、上述した説明では、オーダ情報の患者IDが抽出患者IDと一致する、又は、オーダ情報の症状発症日時が抽出日時と一致する場合に、オーダ候補テーブル1100にオーダ情報を登録することにしたが、これに限らない。例えば、オーダ情報の患者IDが抽出患者IDと一致し、かつ、オーダ情報の症状発症日時が抽出日時と一致する場合に、オーダ候補テーブル1100にオーダ情報を登録することにしてもよい。これにより、現在の季節又は気候と所定の類似範囲で類似する季節又は気候と対応付けられ、かつ、今回の患者の生活地域と一致又は類似する地域を生活地域とする患者であって、今回の患者の疾病と同じ疾病の患者に対して行った検査又は治療方法を抽出することができる。
以上説明したように、実施の形態にかかる医療支援装置301によれば、今回の患者の生活地域と一致又は類似する地域を生活地域とする患者であって、今回の患者が患った疾病と同じ疾病の患者に対して行われた検査又は治療方法を抽出することができる。そして、医療支援装置301によれば、抽出した検査又は治療方法を出力することができる。
これにより、今回の患者と育った環境、地域が似ている患者、すなわち、今回の患者と同じような症状を訴えた可能性が高い患者に適用された検査又は治療方法を、今回の患者について発行するオーダ候補として提示することができる。このため、医師は、今回の患者と同じような症状を訴えた可能性が高い患者に適用された過去の事例を参考にして、今回の患者に適用する検査又は治療方法を判断することができる。
また、医療支援装置301によれば、現在の季節又は気候と所定の類似範囲で類似する季節又は気候と対応付けられ、今回の患者の疾病と同じ疾病の患者に対して行った検査又は治療方法を抽出することができる。これにより、症状を発症した時の季節や気候が今回の患者と似ている患者、すなわち、今回の患者と同じような症状を訴えた可能性が高い患者に適用された検査又は治療方法を、今回の患者について発行するオーダ候補として提示することができる。
また、医療支援装置301によれば、今回の患者の生活地域と一致又は類似する地域を生活地域とする患者として、今回の患者の現在又は過去の生活地域と一致又は類似する地域を現在又は過去の生活地域とする患者を検索することができる。これにより、患者が過去に生活していた地域も考慮して、今回の患者と育った環境、地域が似ている患者を検索することができる。
また、医療支援装置301によれば、抽出した検査又は治療方法の数が所定数Nを超える場合には、オーダ発行回数が多い所定数Nの検査又は治療方法を出力することができる。これにより、実績のある検査又は治療方法を優先的に提示できるとともに、選択肢が多くなりすぎて患者に適用する検査又は治療方法が判断しにくくなることを防ぐことができる。
また、医療支援装置301によれば、抽出した検査又は治療方法を、今回の患者が患った疾病と同じ疾病の患者の症状発症日時(または、オーダ発行日)が最近のものから順に出力することができる。これにより、現代の流行に沿った検査又は治療方法から優先的に提示することができる。
また、医療支援装置301によれば、現在の季節又は気候と所定の類似範囲で類似する季節又は気候と対応付けられ、かつ、今回の患者の生活地域と一致又は類似する地域を生活地域とする患者であって、今回の患者の疾病と同じ疾病の患者に対して行った検査又は治療方法を抽出することができる。
これにより、今回の患者と育った環境、地域が似ており、かつ、症状を発症した時の季節や気候が今回の患者と似ている患者を検索することができる。このため、今回の患者と同じような症状を訴えた可能性がより高い患者に適用された検査又は治療方法を、今回の患者について発行するオーダ候補として提示することができる。
これらのことから、医療支援装置301によれば、患者の症状に応じた検査又は治療方法を選択しやすくなり、診療業務の質を向上させることができる。
なお、本実施の形態で説明した検査又は治療方法選択支援方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本検査又は治療方法選択支援プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、本検査又は治療方法選択支援プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。
上述した実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)コンピュータに、
患者の生活地域と、前記患者が患った疾病と、前記患者に対して行われた検査又は治療方法とを記憶する記憶部を参照して、今回の患者の生活地域と一致又は類似する地域を生活地域とする患者であって、前記今回の患者が患った疾病と同じ疾病の患者に対して行われた検査又は治療方法を抽出し、
抽出した前記検査又は治療方法を出力する、
処理を実行させることを特徴とする検査又は治療方法選択支援プログラム。
(付記2)コンピュータに、
患者が患った疾病と、前記疾病を患った季節又は気候と、前記患者に対して行われた検査又は治療方法との対応関係を記憶する記憶部を参照して、現在の季節又は気候と所定の類似範囲で類似する季節又は気候と対応付けられ、今回の患者の疾病と同じ疾病の患者に対して行った検査又は治療方法を抽出し、
抽出した前記検査又は治療方法を出力する、
処理を実行させることを特徴とする検査又は治療方法選択支援プログラム。
(付記3)前記抽出する処理は、
さらに、患者の生活地域と、前記患者が患った疾病と、前記患者に対して行われた検査又は治療方法とを記憶する記憶部を参照して、今回の患者の生活地域と一致又は類似する地域を生活地域とする患者であって、前記今回の患者が患った疾病と同じ疾病の患者に対して行われた検査又は治療方法を抽出することを特徴とする付記2に記載の検査又は治療方法選択支援プログラム。
(付記4)前記今回の患者の生活地域と一致又は類似する地域を生活地域とする患者は、前記今回の患者の現在又は過去の生活地域と一致又は類似する地域を現在又は過去の生活地域とする患者であることを特徴とする付記1又は3に記載の検査又は治療方法選択支援プログラム。
(付記5)前記出力する処理は、
抽出した前記検査又は治療方法を、前記検査又は治療方法のオーダが発行された回数が多いものから順に出力することを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載の検査又は治療方法選択支援プログラム。
(付記6)前記出力する処理は、
抽出した前記検査又は治療方法を、前記同じ疾病の患者に症状が現れた日時が最近のものから順に出力することを特徴とする付記1〜5のいずれか一つに記載の検査又は治療方法選択支援プログラム。
(付記7)前記出力する処理は、
抽出した前記検査又は治療方法の数が所定数を超える場合には、前記検査又は治療方法のオーダが発行された回数が多い前記所定数の検査又は治療方法を出力することを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載の検査又は治療方法選択支援プログラム。
(付記8)前記抽出する処理は、
現在の季節又は気候と所定の類似範囲で類似する季節又は気候と対応付けられ、かつ、今回の患者の生活地域と一致又は類似する地域を生活地域とする患者であって、前記今回の患者の疾病と同じ疾病の患者に対して行った検査又は治療方法を抽出することを特徴とする付記3に記載の検査又は治療方法選択支援プログラム。
(付記9)コンピュータが、
患者の生活地域と、前記患者が患った疾病と、前記患者に対して行われた検査又は治療方法とを記憶する記憶部を参照して、今回の患者の生活地域と一致又は類似する地域を生活地域とする患者であって、前記今回の患者が患った疾病と同じ疾病の患者に対して行われた検査又は治療方法を抽出し、
抽出した前記検査又は治療方法を出力する、
処理を実行することを特徴とする検査又は治療方法選択支援方法。
(付記10)コンピュータが、
患者が患った疾病と、前記疾病を患った季節又は気候と、前記患者に対して行われた検査又は治療方法との対応関係を記憶する記憶部を参照して、現在の季節又は気候と所定の類似範囲で類似する季節又は気候と対応付けられ、今回の患者の疾病と同じ疾病の患者に対して行った検査又は治療方法を抽出し、
抽出した前記検査又は治療方法を出力する、
処理を実行することを特徴とする検査又は治療方法選択支援方法。
(付記11)患者の生活地域と、前記患者が患った疾病と、前記患者に対して行われた検査又は治療方法とを記憶する記憶部と、
前記記憶部を参照して、今回の患者の生活地域と一致又は類似する地域を生活地域とする患者であって、前記今回の患者が患った疾病と同じ疾病の患者に対して行われた検査又は治療方法を抽出し、抽出した前記検査又は治療方法を出力する制御部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
(付記12)患者が患った疾病と、前記疾病を患った季節又は気候と、前記患者に対して行われた検査又は治療方法との対応関係を記憶する記憶部と、
前記記憶部を参照して、現在の季節又は気候と所定の類似範囲で類似する季節又は気候と対応付けられ、今回の患者の疾病と同じ疾病の患者に対して行った検査又は治療方法を抽出し、抽出した前記検査又は治療方法を出力する制御部と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
(付記13)患者の生活地域と、前記患者が患った疾病と、前記患者に対して行われた検査又は治療方法とを記憶する記憶部を参照して、今回の患者の生活地域と一致又は類似する地域を生活地域とする患者であって、前記今回の患者が患った疾病と同じ疾病の患者に対して行われた検査又は治療方法を抽出し、
抽出した前記検査又は治療方法を出力する、
処理をコンピュータに実行させる検査又は治療方法選択支援プログラムを記録したことを特徴とする前記コンピュータに読み取り可能な記録媒体。
(付記14)患者が患った疾病と、前記疾病を患った季節又は気候と、前記患者に対して行われた検査又は治療方法との対応関係を記憶する記憶部を参照して、現在の季節又は気候と所定の類似範囲で類似する季節又は気候と対応付けられ、今回の患者の疾病と同じ疾病の患者に対して行った検査又は治療方法を抽出し、
抽出した前記検査又は治療方法を出力する、
処理をコンピュータに実行させる検査又は治療方法選択支援プログラムを記録したことを特徴とする前記コンピュータに読み取り可能な記録媒体。