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JP2016021884A - ハンドルキャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】リール本体のスクラッチ跡を抑制することができるハンドルキャップを提供する。【解決手段】ハンドルキャップ2は、スピニングリールのリール本体10に形成された第1貫通孔12aを塞ぐ。ハンドルキャップ2は、蓋本体部21と、外壁部22と、弾性部材24とを備えている。蓋本体部21は、第1貫通孔12aを塞ぐように構成されている。外壁部22は、環状である。外壁部22は、蓋本体部21の外周縁部から延びている。弾性部材24は、外壁部22の先端部に取り付けられている。【選択図】図4

Description

本発明は、釣用リールに用いられるハンドルキャップに関するものである。
釣用リールとしてのスピニングリールは、釣糸を前方に繰り出し可能なように構成されている。一般的に、スピニングリールは、リール本体と、ハンドル組立体を備えている。ハンドル組立体が操作されることによって、前方に繰り出した釣糸が巻き取られる。
ハンドル組立体は、リール本体に回転可能に取り付けられている。ハンドル組立体は、リール本体の右側に取り付けることもできるし、リール本体の左側に取り付けることもできる。ハンドル組立体は、ハンドル軸、ハンドルアーム、及び把手部を有している。ハンドル軸は、リール本体内を延びており、マスターギア軸と一体的に回転する。ハンドルアームは、ハンドル軸の端部に取り付けられている。
リール本体は、ハンドル軸を通すための貫通孔を右側及び左側に有している。ハンドル組立体が取り付けられない側の貫通孔は、ハンドルキャップによって覆われる。
特開2004−254664号公報
ハンドルキャップは、リール本体に対して螺合している。このため、ハンドルキャップの外壁部の先端部とリール本体とが擦れることによって、リール本体にスクラッチ跡が形成されるという問題が生じる。
本発明の課題は、リール本体のスクラッチ跡を抑制することができるハンドルキャップを提供することにある。
本発明のある側面に係るハンドルキャップは、スピニングリールのリール本体に形成されたハンドル軸用貫通孔を塞ぐためのハンドルキャップである。このハンドルキャップは、蓋本体部と、外壁部と、弾性部材とを備えている。蓋本体部は、貫通孔を塞ぐように構成されている。外壁部は、環状である。外壁部は、蓋本体部の外周縁部から延びている。弾性部材は、外壁部の先端部に取り付けられている。
この構成によれば、外壁部の先端部に弾性部材が取り付けられている。このため、ハンドルキャップをリール本体に取り付けた場合、弾性部材がリール本体と当接する。すなわち、外壁部の先端部がリール本体と擦れてリール本体にスクラッチ跡が形成されることを防止することができる。なお、ハンドルキャップをリール本体に取り付けた状態において、外壁部は、蓋本体部からリール本体に向かって延びている。
好ましくは、外壁部は、溝部を有している。溝部は、外壁部の先端部に形成されている。弾性部材は、溝部に嵌合する突出部を有する。この構成によれば、弾性部材を安定的に外壁部に取り付けることができる。このため、ハンドルキャップをリール本体から取り外した際に、弾性部材が落下してしまうことを防止することができる。
好ましくは、溝部及び突出部は、環状である。
好ましくは、弾性部材は、外壁部の先端部に固定されている。例えば、弾性部材は、外壁部の先端部に、接着されていてもよいし、溶着されていてもよい。
好ましくは、ハンドルキャップは、内壁部をさらに有する。内壁部は、外壁部の径方向内側に配置されている。内壁部は、蓋本体部から延びる。内壁部は、リール本体と螺合するネジ部を有する。
本発明の第2側面に係るスピニングリールは、リール本体と、上記いずれかのハンドルキャップを備える。リール本体は、ハンドル軸用貫通孔を有する。ハンドルキャップは、貫通孔を塞ぐように構成されている。
本発明によれば、リール本体のスクラッチ跡を抑制することができる。
スピニングリールの側面図。 スピニングリールの側面断面図。 図2のIII−III線断面図。 ハンドルキャップの拡大断面図。 ハンドルキャップの斜視図。 変形例1に係るハンドルキャップの拡大断面図。 変形例2に係るハンドルキャップの拡大断面図。 変形例3に係るハンドルキャップの拡大断面図。
以下、本発明に係るハンドルキャップの実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1はスピニングリールの側面図であり、図2はスピニングリールの断面図である。なお、以下の説明において、「前」とは釣糸を繰り出す方向を示し、具体的には図1及び図2の左が「前」である。
図1に示すように、スピニングリール100は、釣糸を前方に繰り出す。スピニングリール100は、リール本体10、ロータ120、スプール130、ハンドル組立体140、及びハンドルキャップ2(図3参照)を備えている。また、図2に示すように、スピニングリール100は、駆動機構150、オシレーティング機構160、ピニオンギア170、及びスプール軸180をさらに備えている。
図3は、図2のIII−III線断面図である。図3に示すように、リール本体10は、内部空間を有している。リール本体10は、ケース部11aと、蓋部11bとを有している。蓋部11bは、ケース部11aに取り付けられている。例えば、蓋部11bは、ボルトなどを用いて、ケース部11aに取り付けられている。リール本体10の内部空間は、ケース部11aと蓋部11bとによって画定される。
ケース部11aは、前後方向に延びる装着部11cを有している(図1参照)。装着部11cは、釣竿に装着される部分である。
リール本体10は、内部空間と外部とを連通する第1貫通孔12a及び第2貫通孔12bを有している。第1貫通孔12aはリール本体10の第1側に形成される。詳細には、第1貫通孔12aは、ケース部11aに形成されている。第2貫通孔12bはリール本体10の第2側に形成される。詳細には、第2貫通孔12bは、蓋部11bに形成されている。第1及び第2貫通孔12a、12bは、ハンドル軸141を通すための貫通孔である。
リール本体10は、第1ボス部13a及び第2ボス部13bを有している。第1ボス部13aは、リール本体10の第1側に形成されている。詳細には、ケース部11aが、第1ボス部13aを有している。第2ボス部13bは、リール本体10の第2側に形成されている。詳細には、蓋部11bが第2ボス部13bを有している。
第1ボス部13aは、上述した第1貫通孔12aを有している。第1ボス部13aの内周面は、第1ネジ部14aを有している。第2ボス部13bは、第2貫通孔12bを有している。第2ボス部13bの内周面は、第2ネジ部14bを有している。
第1ボス部13aの内周面に、第1軸受部材15aが取り付けられている。すなわち、第1軸受部材15aは、第1貫通孔12aに嵌合している。第2ボス部13bの内周面に、第2軸受部材15bが取り付けられている。すなわち、第2軸受部材15bは、第2貫通孔12bに嵌合している。
図2に示すように、リール本体10は、内部空間内に種々の機構を収容している。詳細には、駆動機構150、及びオシレーティング機構160がリール本体10内に収容されている。
図3に示すように、駆動機構150は、駆動軸151、及び駆動ギア152を備えている。駆動軸151は、中空状である。駆動軸151の第1側端部は、第1軸受部材15aによって、回転可能に支持されている。駆動軸151の第2側端部は、第2軸受部材15bによって回転可能に支持されている。
駆動ギア152は、駆動軸151に連結されており、駆動軸151と一体的に回転する。詳細には、駆動軸151と駆動ギア152とは、1つの部材によって構成されている。駆動ギア152は、フェースギアであり、ピニオンギア170のギア部171(図2参照)と噛み合っている。リール本体10に取り付けられたハンドル組立体140を回転させることによって、駆動軸151及び駆動ギア152が回転し、ピニオンギア170も回転する。
ハンドル組立体140は、ハンドル軸141と、ハンドルアーム142と、把手部143(図1参照)とを有している。ハンドル組立体140は、リール本体10に対して回転可能に取り付けられている。ハンドル組立体140は、リール本体10の第2側に配置されている。なお、ハンドル組立体140は、リール本体10から取り外し可能である。そして、ハンドル組立体140は、リール本体10の第1側にも取り付け可能である。すなわち、ハンドル組立体140の取り付け位置は、リール本体10の第1側と第2側との間で、変更可能である。
ハンドル軸141は、駆動軸151内を延びている。ハンドル軸141は、駆動軸151と一体的に回転するように、駆動軸151と係合している。ハンドル軸141は、第2貫通孔12b内を延びている。ハンドル軸141の第1側端部は、ボルト145と螺合している。ハンドルアーム142は、リール本体10の第2側に配置されている。ハンドルアーム142の第1端部144は、ハンドル軸141と連結している。図1に示すように、把手部143は、ハンドルアーム142の第2端部に回転可能に取り付けられている。
図2に示すように、スプール軸180は、リール本体10に設けられている。詳細には、スプール軸180は、リール本体10内から前方に延びている。スプール軸180は、ハンドル組立体140を回転させることによって、前後方向に往復移動する。詳細には、ハンドル組立体140の回転が、駆動ギア152を介して、ピニオンギア170を回転させる。このピニオンギア170の回転に伴い、オシレーティング機構160がスプール軸180を前後方向に往復移動させる。
スプール130は、釣糸が巻きつけられる部材である。スプール130は、スプール軸180の先端部にドラグ機構190を介して装着されている。スプール130は、スプール軸180と一体的に前後方向に往復移動する。
ピニオンギア170は、リール本体10に設けられている。詳細には、ピニオンギア170は、リール本体10内から前方に延びている。ピニオンギア170は、スプール軸180周りに回転可能に配置されている。ピニオンギア170は筒状に形成されており、ピニオンギア170の内部をスプール軸180が延びている。なお、ピニオンギア170は複数の軸受部材を介してリール本体10に支持されている。
ロータ120は、スプール130に釣糸を巻きつけるための部材である。ロータ120は、ピニオンギア170の前部に固定されており、ピニオンギア170と一体的に回転する。すなわち、ロータ120はピニオンギア170と相対回転不能である。
ロータ120は、ロータ本体部121と、第1及び第2ロータアーム122,123とを備えている。ロータ本体部121は、円筒状である。第1及び第2ロータアーム122、123は、ロータ本体部121の外周面から前方に向かって延びている。第1ロータアーム122と第2ロータアーム123とは、ロータ本体部121の周方向において、反対側の位置に配置されている。
図4はハンドルキャップ2の詳細を示す断面図、図5はハンドルキャップ2の斜視図である。図3から図5に示すように、ハンドルキャップ2は、蓋本体部21と、外壁部22と、内壁部23と、弾性部材24とを有している。ハンドルキャップ2は、第1貫通孔12a又は第2貫通孔12bを覆うための部材である。なお、本実施形態では、ハンドルキャップ2は、第1貫通孔12aを覆っている。
蓋本体部21は、第1貫通孔12a又は第2貫通孔12bを塞ぐように構成されている。詳細には、蓋本体部21は、略円板状である。蓋本体部21の半径は、第1貫通孔12aの半径よりも大きい。
外壁部22は、蓋本体部21の外周縁部から第1の方向に延びる。なお、第1の方向とは、ハンドルキャップ2をリール本体10に取り付けた際に、リール本体10に向かって延びる方向を示す。なお、本実施例においては、第1の方向は、第1側から第2側に延びる方向を示す。外壁部22は、環状である。詳細には、外壁部22は、円筒状である。
図4に示すように、外壁部22は、溝部221を有している。溝部221は、外壁部22の先端部に形成されている。溝部221は、外壁部22の先端部に沿って形成されている。具体的には、溝部221は環状である。
外壁部22は、外壁本体部222と、第1突出部223と、第2突出部224とを有している。外壁本体部222は、蓋本体部21から第1の方向に延びている。外壁本体部222は、略円筒状である。
第1突出部223は、円筒状であって、外壁本体部222の先端面から第1の方向に延びている。第1突出部223は、外壁本体部222の先端面の外周縁部に沿って形成されている。
第2突出部224は、円筒状であって、外壁本体部222の先端面から第1の方向に延びている。第2突出部224は、第1突出部223の径方向内側に配置されている。詳細には、第2突出部224は、外壁本体部222の先端面の内周縁部に沿って形成されている。第1の方向において、第2突出部224は、第1突出部223よりも長い。第1突出部223の内周面と、第2突出部224の外周面とによって、溝部221が画定されている。
内壁部23は、外壁部22の径方向内側に配置されている。内壁部23は、蓋本体部21から第1の方向に延びている。内壁部23は、円筒状である。第1の方向において、内壁部23は、外壁部22よりも長い。内壁部23の外周面は、第3ネジ部231を有している。第3ネジ部231は、第1ネジ部14aと螺合する。また、第3ネジ部231は、第2ネジ部14bとも螺合可能である。このため、ハンドルキャップ2は、リール本体10の第2側にも取付可能である。なお、この第3ネジ部231が本発明のネジ部に相当する。
弾性部材24は、外壁部22の先端部に取り付けられている。弾性部材24の先端部は、第2突出部224よりもリール本体10側に突出している。このため、ハンドルキャップ2をリール本体10に取り付けると、弾性部材24がリール本体10と当接する。弾性部材24は、環状である。
弾性部材24は、弾性本体部241と、第3突出部242とを有する。第3突出部242と弾性本体部241とは、1つの部材によって形成されている。弾性部材24は、例えば、ゴムなどによって形成されている。なお、この第3突出部242が、本発明の突出部に相当する。
弾性本体部241は、環状である。弾性本体部241は、第2突出部224の径方向外側に配置されている。弾性本体部241の外径は、外壁部22の外径と実質的に同じである。このため、弾性本体部241の外周面と、外壁部22の外周面とは、滑らかに繋がっている。弾性本体部241の内周面は、第2突出部224の外周面と接触している。すなわち、弾性本体部241の内径は、第2突出部224の外径と実質的に等しい。
第3突出部242は、溝部221に嵌合するように構成されている。第3突出部242は、円筒状である。第3突出部242の内径と、弾性本体部241の内径とは、実質的に同じである。
[特徴]
本実施形態に係るハンドルキャップ2は、次の特徴を有する。
外壁部22の先端部に弾性部材24が取り付けられている。このため、ハンドルキャップ2をリール本体10に取り付けた場合、弾性部材24がリール本体10と当接する。すなわち、外壁部22の先端部がリール本体10と擦れてリール本体10にスクラッチ跡が形成されることを防止することができる。
弾性部材24の第3突出部242は、溝部221と嵌合している。このため、ハンドルキャップ2をリール本体10から取り外した際に、弾性部材24が落下してしまうことを防止することができる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
変形例1
溝部221の構成は、特に限定されない。例えば、図6に示すように、溝部221は、径方向の内側に凹んでいてもよい。この場合、弾性部材24の第3突出部242は、弾性本体部241から径方向内側に突出している。
変形例2
図7に示すように、第1突出部223と、第2突出部224とは、第1の方向において、実質的に同じ長さであってもよい。この場合、弾性部材24の内径は、第2突出部224の内径と同じにすることができる。
変形例3
上記実施形態では、弾性部材24は、溝部221と嵌合することによって、外壁部22の先端部に取り付けられているが、他の方法によって、弾性部材24を外壁部22の先端部に取り付けることもできる。例えば、弾性部材24は、外壁部22の先端部に、接着又は溶着していてもよい。この場合、図8に示すように、外壁部22は、溝部を有していなくてもよい。
変形例4
上記実施形態において、弾性部材24の弾性本体部241は、その断面が略矩形状であるが、弾性本体部241の断面形状はこれに限定されない。例えば、弾性本体部241の断面形状は、円形や他の形状であってもよい。
変形例5
上記実施形態では溝部221は環状であるが、溝部221の形状は特にこれに限定されない。例えば、複数の溝部221が周方向に互いに間隔をあけるようにして、外壁部22の先端部に形成されていてもよい。この場合、弾性部材24の第3突出部242も、各溝部221に対応するように複数形成されている。
2 ハンドルキャップ
21 蓋本体部
22 外壁部
221 溝部
23 内壁部
231 第3ネジ部
24 弾性部材
242 第3突出部

Claims (5)

  1. スピニングリールのリール本体に形成されたハンドル軸用貫通孔を塞ぐためのハンドルキャップであって、
    前記貫通孔を塞ぐように構成された蓋本体部と、
    前記蓋本体部の外周縁部から延びる環状の外壁部と、
    前記外壁部の先端部に取り付けられた環状の弾性部材と、
    を備える、ハンドルキャップ
  2. 前記外壁部は、前記外壁部の先端部に形成された溝部を有し、
    前記弾性部材は、前記溝部に嵌合する突出部を有する、
    請求項1に記載のハンドルキャップ。
  3. 前記溝部及び前記突出部は、環状である、
    請求項2に記載のハンドルキャップ。
  4. 前記弾性部材は、前記外壁部の先端部に固定されている、
    請求項1から3のいずれかに記載のハンドルキャップ。
  5. 前記外壁部の径方向内側に配置され、前記蓋本体部から延びる内壁部をさらに備え、
    前記内壁部は、前記リール本体と螺合するネジ部を有する、
    請求項1から4のいずれかに記載のハンドルキャップ。
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