(第1実施形態)
以下、本発明を実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は第1実施形態の画像処理装置100の構成の一例を示すブロック図である。画像処理装置100は、例えば、ホワイトボードのような比較的大きな表示パネル(表示スクリーン)を備える表示画面を備える表示装置、あるいは、タブレット端末又はパーソナルコンピュータのような表示画面を具備する情報処理装置でもよい。
図1に示すように、画像処理装置100は、装置全体を制御する制御部11、描画部12、画像処理部13、表示画面14、縮小画像生成部15、記憶部16などを備える。また、表示画面14は、表示パネル部141、タッチパネル部142などを備える。タッチパネル部は、タッチスクリーン部とも称する。また、記憶部16は、透明ボード管理データ161、透明ボード画像データ162、プレゼン画像データ163などを記憶してある。
制御部11は、例えば、マイクロプロセッサ、プログラミングすることができるFPGA(Field Programmable Gate Array)、あるいは特定の用途のために設計・製造されるASIC(Application Specific Integrated Circuit)、その他の演算機能を有する回路などのいずれでもよい。また、不図示のROM等には、制御部11の動作を制御する制御プログラムを保存してある。制御プログラムは、後述の透明ボードアプリケーションを含む。
表示パネル部141は、例えば、液晶パネルなどのディスプレイデバイスで構成され、画像処理部13で処理した画像(動画を含む)を表示することができる。
タッチパネル部142は、例えば、1点又は多点のタッチパネルデバイスで構成され、表示パネル部141の表面側に重ねて配置してある。タッチパネル部142は、透明ボードとも称する。すなわち、ユーザは、タッチパネル部142の背面側に配置された表示パネル部141の画像を透明のタッチパネル部142を介して見ることができる。タッチパネル部142は、ユーザがペン又は指等でタッチ操作を行った場合、タッチ操作が行われた表示画面14上の位置を示す位置情報を取得することができる。
また、タッチパネル部142は、スワイプ操作、フリック操作などを検出することができる。また、タッチパネル部142は、離隔した2つ以上の箇所が押圧された場合、それぞれの箇所の位置情報も取得することができ、いわゆるマルチタッチ操作を検出することができる。また、タッチパネル部142は、取得した位置情報を制御部11へ出力する。
描画部12は、表示画面14にタッチペン又は指が接触したときの位置に基づいて手書画像を表示画面14に描画する。例えば、タッチパネル部142でタッチペン又は指などのタッチ(接触)を検出した場合、検出した位置に所要の大きさの点を描画するとともに、タッチ位置が変化したときには、検出した位置の軌跡(ストローク)に沿って線を描画する。これにより、表示画面14に表示された画像に対して手書画像を書込むことができる。
図2は第1実施形態の画像処理装置100の表示画面14の第1実施例を示す模式図であり、図3は第1実施形態の画像処理装置100の表示画面14の第2実施例を示す模式図である。描画部12は、表示画面14の表示エリアと同じエリアに文字又は図などの手書画像を描画する描画エリアを表示する。また、描画部12は、ファイルのオープン及び保存などの操作を受け付ける操作部、さらに、頁送り、頁戻り、サムネイル表示などの操作を受け付けるアイコンを表示する。描画エリアは、透明であってタッチパネル部142の背面側に配置された表示パネル部141に表示された画像が透けて見えるようになっている。
図2に示すサムネイル表示のアイコンを操作すると表示画面14は図3に例示した表示態様に移行する。図3に示すように、描画エリアの下方にサムネイル表示エリアが現れ、サムネイル画像の全頁又は一部の頁が表示される。サムネイル画像の一部の頁がサムネイル表示エリアに表示される場合には、頁送り又は頁戻りのアイコンが表示され、頁送り又は頁戻りのアイコンを操作することにより、所望のサムネイル画像を表示させることができる。なお、頁送り又は頁戻りのアイコン、あるいは任意の頁へ移行するためのアイコンは移行受付部としての機能を有する。
なお、図2及び図3は一例であって、表示画面14の表示態様は、図2及び図3の例に限定されるものではない。例えば、操作部は常時表示する必要はなく、また操作部の位置又は数も図2及び図3の例に限定されない。また、頁送り又は頁戻りのアイコンを表示する構成に代えて、表示画面14上でタッチペン又は指を横方向(左方向及び右方向)へスライドさせる操作を頁送り及び頁戻りの操作とすることもできる。
なお、描画部12及び制御部11は透明ボードアプリケーションとも称する。
画像処理部13は、表示画面14に画像を表示する処理を行う処理部としての機能を有する。画像処理部13はアプリケーションとも称する。画像処理部13は、例えば、ワード、パワーポイントなどのアプリケーションに対応し、データフォーマットに応じて頁単位で画像を切り替えて表示することができる。なお、第1実施形態では、画像処理部13は、描画部12又は制御部11の指示により、起動、ファイルのオープン、頁の切替、終了の各制御を行う。
制御部11は、画像処理部13が表示画面14に画像を表示した場合に、描画部12で手書画像を描画したときは、手書画像及び当該手書画像と同時に表示画面14に表示された画像を関連付けて記憶部16に記憶すべく制御する。この場合、画像処理部13が扱う画像データは、プレゼン画像データ163に格納される。また、描画部12が描画した手書画像は、透明ボード画像データ162に格納される。
例えば、表示画面14に画像(例えば、所望のアプリケーションを実行した際に表示される画像、複数の頁で構成されるファイルを開いたときの任意の頁の画像など)を表示した場合に、当該画像に対してコメントやメモなどの文字又は図等で構成される手書画像を描画したときは、表示画面14に同時に表示されている画像及び手書画像を関連付けて記憶する。関連付けるとは、例えば、同一のファイルとして纏めること、あるいは同一の頁として纏めることが含まれる。なお、記憶部16に記憶するタイミングは、所定の操作が行われたときとすることができる。所定の操作については後述する。
これにより、表示画面14に表示されている画像に手書き入力した場合に、画像と手書画像とを関連付けて記憶することができるので、ユーザが紙等にメモする必要がなく、利便性が向上する。
次に、第1実施形態で使用する透明ボード管理データ161について説明する。図4は第1実施形態の画像処理装置100が使用する透明ボード管理データ161の一例を示す説明図である。図4に示すように、符号Pで示す「表示頁」は、表示画面14に現在表示している頁を示す。符号Nで示す「頁数」は、キャプチャした画像の頁数を示す。ここで、画像は、プレゼン画像及び/又は透明ボード画像を意味する。
符号D(n)で示す「プレゼン画像データ」は、n頁目のプレゼン画像データを示し、画像処理部13で処理して表示画面14に表示される画像のデータ及び画像データの格納場所を示す。なお、nは整数である。符号M(n)で示す「透明ボード画像データ」は、n頁目の透明ボード画像データを示し、描画部12で描画した手書画像の手書画像データ及び手書画像データの格納場所を示す。
符号C(n)で示す「キャプチャ済フラグ」は、n頁目の画像をキャプチャ済みであるか否かを示すフラグであり、例えば、フラグが1(真)である場合には、キャプチャ済みであるとし、フラグが0(偽)である場合には、未キャプチャであるとすることができる。
符号U(n)で示す「キャプチャ済画像使用フラグ」は、n頁目のキャプチャした画像を使用するか否かを示すフラグであり、例えば、フラグが1(真)である場合には、キャプチャした画像を使用するとし、フラグが0(偽)である場合には、キャプチャした画像を使用しないとすることができる。
符号IUで示す「使用フラグ初期値」は、頁を新規作成した場合に、新規頁に設定するキャプチャ済画像使用フラグの初期値であり、例えば、IUが1(真)である場合には、キャプチャした画像を使用するとし、IUが0(偽)である場合には、キャプチャした画像を使用しないとすることができる。
また、符号EWで示す「プレゼン画像上書きフラグ」は、頁更新時にプレゼン画像の上書きが有効であるか否かを示すフラグであり、例えば、フラグが1(真)である場合には、上書きが有効であるとし、フラグが0(偽)である場合には、上書きが無効であるとすることができる。
図5は第1実施形態のプレゼン画像の一例を示す模式図である。プレゼン画像は、ワード、パワーポイント等のアプリケーションが扱う画像であり、図5に示すように、頁単位に画像を特定することができる。すなわち、プレゼン画像は、画像処理部13が扱う画像でもある。図5の例では、4頁のプレゼン画像が例示され、便宜上、1頁目のプレゼン画像を符合Aで示し、2頁目のプレゼン画像を符合Bで示し、3頁目のプレゼン画像を符合Cで示し、4頁目のプレゼン画像を符合Dで示す。なお、頁数は4に限定されるものではない。以下、1頁から4頁の画像を、プレゼン画像A、プレゼン画像B、プレゼン画像C、プレゼン画像Dとも称する。
図5の例の場合、プレゼン画像Aの画像データはD(1)とも表され、領域D(1)に格納される。プレゼン画像Bの画像データはD(2)とも表され、領域D(2)に格納される。プレゼン画像Cの画像データはD(3)とも表され、領域D(3)に格納される。また、プレゼン画像Dの画像データはD(4)とも表され、領域D(4)に格納される。
図6は第1実施形態のプレゼン画像に対して透明ボード画像が描画された状態を示す模式図である。透明ボード画像は手書画像とも称する。図6では、便宜上、透明ボード画像を、符号aで示す矢印で表している。以下では、透明ボード画像aとも称する。図6は表示画面14に表示された1頁目のプレゼン画像Aに対して、手書き入力がなされ、1頁目の透明ボード画像aが描画された状態を示す。透明ボード画像aは、1頁目の画像であるので、透明ボード画像aの画像データはM(1)とも表され、領域M(1)に格納される。
次に、第1実施形態の画像処理装置100による動作について説明する。図7は第1実施形態の画像処理装置100の動作の第1実施例を示す模式図である。図7において左側に例示した図は、図6と同様の図であり、表示画面14に1頁目のプレゼン画像Aが表示された状態で手書き入力がなされ、1頁目の透明ボード画像aが描画された状態を示す。
この状態において、所定の操作として、例えば、頁送りの操作がなされた場合、右側の図に示すように、プレゼン画像は、2頁目のプレゼン画像Bが表示され、2頁目の透明ボードがセットされる。2頁目の透明ボードは、透明ボード画像(手書画像)が全く描画されていない状態であり、新規に手書き入力することができる状態の頁である。
また、図7の下側の図に示すように、頁送りの操作がなされた場合、1頁目のプレゼン画像Aがキャプチャ処理され、1頁目のプレゼン画像Aと1頁目の透明ボード画像aとが関連付けて記憶部16のプレゼン画像データの領域D(1)及び透明ボード画像データM(1)にそれぞれ保存(格納)される。
第1実施形態にあっては、制御部11は、描画部12が表示画面14に描画する手書画像(透明ボード画像)を頁単位で複数頁分の手書画像を記憶すべく制御する。例えば、アプリケーションを起動して表示画面14に複数の頁の画像(プレゼン画像)を順番に表示する場合(プレゼンテーション画像を表示するような場合)、描画部12が手書画像を頁単位に描画することにより、例えば、画像の頁と手書画像の頁とを同期させ、1頁目の画像には1頁目の手書画像を関連付け、以下同様にn(nは整数)頁目の画像にはn頁目の手書画像を関連付けることができる。これにより、複数頁の画像に対して、頁毎に異なる手書画像を関連付けることができ、複数頁の手書画像を記録することができる。
また、第1実施形態にあっては、頁送り又は頁戻りなどのアイコン(移行受付部)は、表示画面14に任意の頁(図7の例では1頁)の透明ボード画像が表示されている場合に、当該任意の頁と異なる頁(図7の例では2頁)へ移行する操作を受け付ける。制御部11は、当該操作を受け付けた場合、任意の頁の透明ボード画像を当該任意の頁分(図7の例では1頁目)として記憶する。
例えば、表示画面14にあるプレゼン画像(例えば、1頁目のプレゼン画像)が表示されている場合に、透明ボード画像を描画したとする。当該透明ボード画像は、例えば、1頁目のプレゼン画像に関連付けられ、1頁目の透明ボード画像となる。この状態で、1頁目と異なる頁(例えば、2頁目)に移行する操作を受け付けた場合、制御部11は、任意の頁(1頁目)の透明ボード画像を該任意の頁分(1頁分)として記憶する。
すなわち、表示画面14に表示されたプレゼン画像に対して透明ボード画像を描画し、別の頁へ移行する操作を行うだけで、当該操作を行う前にプレゼン画像と同時に表示されていた透明ボード画像(1頁目の手書画像)を自動的に記録することができる。
仮に、透明ボードが1頁分の手書画像にしか対応していない場合を想定すると、表示画面に表示された画像に対して手書画像を描画した後、表示中の画像を別の頁に切り替えるときは、画像を切り替える前に、透明ボードに入力された手書画像を切り替え前の画像とともに一旦記憶する操作を行い、さらに透明ボードに表示された手書画像をクリア(消去)する操作が必要であり、操作が煩雑である。
しかし、本実施の形態によれば、透明ボードが複数頁分の手書画像に対応しているので、別の頁へ移行する操作を行うだけで、表示画面14にプレゼン画像と同時に表示されていた透明ボード画像を自動的に記録することができ、操作性を向上させることができる。
また、第1実施形態にあっては、描画部12は、頁送り又は頁戻りなどの操作を受け付けた場合、表示画面14に表示していた透明ボード画像を表示画面14から消去する。すなわち、第1実施形態によれば、透明ボードが複数頁分の手書画像に対応しているので、別の頁へ移行する前に、表示中の透明ボード画像をクリア(消去)する操作が不要となり、別の頁へ移行する操作を行うだけで、表示画面に14表示されていた透明ボード画像を自動的に記録するとともに、透明ボード画像用の新規(別)の頁を準備することができる。
上述の符号EWで示す「プレゼン画像上書きフラグ」は、設定部としての機能を有する。すなわち、「プレゼン画像上書きフラグ」は、頁送り又は頁戻りなどの操作を受け付けた場合、任意の頁の透明ボード画像と同時に表示画面14に表示されたプレゼン画像を当該任意の頁分として記憶するか否かを設定する。例えば、「プレゼン画像上書きフラグ」が1にセットされている場合(プレゼン画像を記憶すると設定されている場合)には、別の頁へ移行する操作を行うだけで、表示画面14に同時に表示されていたプレゼン画像と透明ボード画像とを同じ頁として関連付けて自動的に記録することができ、操作性を向上させることができる。
図8は第1実施形態の画像処理装置100の動作の第2実施例を示す模式図である。図8は、図7に例示した頁送りの操作が複数回(図8の例では、3回)行われた場合の状態を模式的に示す。
まず、図7と同様に、1頁目のプレゼン画像Aが表示された状態で手書き入力がなされ、透明ボード画像aが描画されたとする。この状態で次に頁(2頁目)への頁送り操作がされると、2頁目のプレゼン画像Bが表示画面14に表示されるとともに、2頁目の透明ボードがセットされる。頁送りの操作により、1頁目のプレゼン画像Aと透明ボード画像aとは関連付けて保存される。関連付けるとは、例えば、プレゼン画像Aをレイヤ1の画像とし、透明ボード画像aをレイヤ2の画像として、レイヤ1、2で1つの画像として扱うことを意味する。
次に、2頁目のプレゼン画像Bが表示された状態で手書き入力がなされ、透明ボード画像bが描画されたとする。この状態で次に頁(3頁目)への頁送り操作がされると、3頁目のプレゼン画像Cが表示画面14に表示されるとともに、3頁目の透明ボードがセットされる。頁送りの操作により、2頁目のプレゼン画像Bと透明ボード画像bとは関連付けて保存される。
次に、3頁目のプレゼン画像Cが表示された状態で手書き入力がなされ、透明ボード画像cが描画されたとする。この状態で次に頁(4頁目)への頁送り操作がされると、4頁目のプレゼン画像Dが表示画面14に表示されるとともに、4頁目の透明ボードがセットされる。頁送りの操作により、3頁目のプレゼン画像Cと透明ボード画像cとは関連付けて保存される。
上述のように、第1実施形態にあっては、制御部11は、頁送り又は頁戻りなどの操作を受け付けた場合に、「プレゼン画像上書きフラグ」が1にセットされているときは、任意の頁の透明ボード画像及び当該透明ボード画像と同時に表示画面14に表示されたプレゼン画像を当該任意の頁分として関連付けて記憶する。
仮に、透明ボードが1頁分の手書画像にしか対応していない場合を想定すると、表示画面に表示された画像に対して手書画像を描画した後、表示中の画像を別の頁に切り替えるときは、画像を切り替える前に、透明ボードに入力された手書画像を切り替え前の画像とともに一旦記憶する操作を行い、さらに透明ボードに表示された手書画像をクリア(消去)する操作が必要であり、操作が煩雑である。
しかし、第1実施形態によれば、透明ボードが複数頁分の透明ボード画像に対応しているので、別の頁へ移行する操作を行うだけで、表示画面14に同時に表示されていたプレゼン画像と透明ボード画像とを同じ頁として関連付けて自動的に記録することができ、操作性を向上させることができる。
また、第1実施形態にあっては、画像処理部13は、表示画面14に頁単位でプレゼン画像を表示するようにしてある。そして、頁送り又は頁戻りなどの操作を受け付けた場合、任意の頁のプレゼン画像から異なる頁のプレゼン画像へ切り替えて表示画面14に表示する。例えば、アプリケーションを起動して表示画面14に1頁目のプレゼン画像が表示されている場合に、透明ボード画像を描画したとする。当該透明ボード画像は、1頁目のプレゼン画像に関連付けられ、1頁目の透明ボード画像となる。この状態で、1頁目と異なる頁(例えば、2頁目)に移行する操作を受け付けた場合、アプリケーションが扱うプレゼン画像も1頁目から2頁目に切り替わる。これにより、頁の移行操作を行うだけで、プレゼン画像の頁と透明ボード画像の頁とを同期させて切り替えることができる。
次に、キャプチャ済フラグC(n)及びキャプチャ済画像使用フラグU(n)の組み合わせによる動作例について説明する。
図9は第1実施形態の画像処理装置100の動作の第3実施例を示す模式図である。図9に示すように、1頁目のキャプチャ済フラグC(1)が1であり、キャプチャ済画像使用フラグU(1)が1であるとする。そして、1頁目のプレゼン画像がプレゼン画像Fであり、透明ボード画像が左側上向矢印とする。表示画面14に表示される画像は、プレゼン画像Fと左側上向矢印の透明ボード画像とが同時に表示されている。また、キャプチャ済フラグC(1)が1であるので、プレゼン画像データD(1)には、プレゼン画像Fの画像データが格納されている。そして、キャプチャ済画像使用フラグU(1)が1であるので、キャプチャ済画像を使用する設定となっており、プレゼン画像Fと左側上向矢印の透明ボード画像とが関連付けて保存されているとともに、保存された画像が縮小されて後述のサムネイル画像として表示される。
また、2頁目のキャプチャ済フラグC(2)が1であり、キャプチャ済画像使用フラグU(2)が0であるとする。そして、2頁目のプレゼン画像がプレゼン画像Gであり、透明ボード画像が左側下向矢印とする。表示画面14に表示される画像は、プレゼン画像Gと左側下向矢印の透明ボード画像とが同時に表示されている。また、キャプチャ済フラグC(2)が1であるので、プレゼン画像データD(2)には、プレゼン画像Gの画像データが格納されている。しかし、キャプチャ済画像使用フラグU(2)が0であるので、キャプチャ済画像を使用しない設定となっており、プレゼン画像Gは左側下向矢印の透明ボード画像と関連付けて保存されておらず、プレゼン画像Gの代わりに、例えば、透明画像が用いられる。このため、サムネイル画像には、プレゼン画像Gが現れずに左側下向矢印の透明ボード画像だけとなる。
また、3頁目のキャプチャ済フラグC(3)が0であり、キャプチャ済画像使用フラグU(3)が1であるとする。そして、3頁目のプレゼン画像がプレゼン画像Hであり、透明ボード画像が右側上向矢印とする。表示画面14に表示される画像は、プレゼン画像Hと右側上向矢印の透明ボード画像とが同時に表示されている。また、キャプチャ済フラグC(3)が0であるので、プレゼン画像Hはキャプチャされず、プレゼン画像データD(3)は、ブランクである。キャプチャ済画像使用フラグU(3)が1であり、キャプチャ済画像を使用する設定となっているが、プレゼン画像Hはキャプチャされない設定になっているので、プレゼン画像Hは右側上向矢印の透明ボード画像と関連付けて保存されておらず、プレゼン画像Hの代わりに、例えば、透明画像が用いられる。このため、サムネイル画像には、プレゼン画像Hが現れずに右側上向矢印の透明ボード画像だけとなる。
縮小画像生成部15は、縮小部としての機能を有し、記憶部16に関連付けて記憶された1又は複数頁分の透明ボード画像及びプレゼン画像それぞれを表示画面14に表示した態様で1又は複数頁分の縮小画像(サムネイル画像とも称する)に縮小する。表示画面14に表示した態様とは、表示画面14に表示された状態と同じ状態という意味である。
制御部11は、縮小画像表示部としての機能を有し、縮小画像生成部15で縮小した縮小画像の全頁又は一部の頁を表示する(例えば、図3に例示した如く)。これにより、手書き入力した際に表示中のプレゼン画像及び透明ボード画像を同時に表示した縮小画像の一覧を見ることができ、所要の画像に容易にアクセスすることが可能となる。
また、サムネイル画像が表示されたサムネイル表示エリアは、選択受付部としての機能を有し、表示画面14に表示した複数頁分のサムネイル画像の中から一のサムネイル画像を選択する操作を受け付ける。
そして、制御部11は、表示制御部としての機能を有し、一のサムネイル画像が選択された場合、選択されたサムネイル画像に対応する透明ボード画像及びプレゼン画像を表示画面14に表示した態様で再度表示すべく制御する。これにより、ユーザは、サムネイル画像を選択するだけで、透明ボード画像及び当該透明ボード画像が描画されたときに同時に表示されていたプレゼン画像を元の表示態様で表示することができる。
図10は第1実施形態の画像処理装置100の処理手順の一例を示すフローチャートである。以下では、簡便のため処理の主体を制御部11として説明する。制御部11は、表示頁Pを0、頁数Nを0、プレゼン画像上書きフラグEWを1に設定する(S11)。制御部11は、制御処理の有無を判定し(S12)、制御処理がある場合(S12でYES)、制御処理を実施し(S13)、制御処理がない場合(S12でNO)、ステップS13の処理を行うことなく後述のステップS14の処理を行う。なお、制御処理の詳細は後述する。
制御部11は、表示頁P>0であるか否かを判定し(S14)、表示頁P>0でない場合(S14でNO)、透明ボードの背景を透明から白色に変更し(S15)、ステップS12以降の処理を行う。表示頁P>0でない場合は、プレゼン画像のファイルがオープンされていないため、描画エリアを全域白表示にする。なお、この場合、表示画面14に対する手書き入力を無効にすることもできる。なお、描画エリア全域を白表示する構成に限定されるものではなく、他の色、模様又は予め用意された画像を表示するようにしてもよい。
表示頁P>0である場合(S14でYES)、制御部11は、キャプチャ済画像使用フラグU(P)=1であるか否かを判定し(S16)、キャプチャ済画像使用フラグU(P)=1である場合(S16でYES)、キャプチャ済フラグC(P)=1であるか否かを判定する(S17)。
キャプチャ済フラグC(P)=1である場合(S17でYES)、制御部11は、透明ボードの背景をプレゼン画像データD(P)に変更する(S18)。すなわち、キャプチャ済プレゼン画像を使用する設定で、キャプチャ済の場合のみ透明ボードの背景をキャプチャ済プレゼン画像に変更する。
一方、キャプチャ済画像使用フラグU(P)=1でない場合(S16でNO)、あるいはキャプチャ済フラグC(P)=1でない場合(S17でNO)、制御部11は、透明ボードの背景を透明にする(S19)。背景を透明にすることで、その裏にあるアプリケーションが表示するプレゼン画像を見ることができる。
制御部11は、タッチ操作等で書かれた文字、図などの透明ボード画像のデータを透明ボード画像データM(P)に追加し(S20)、ステップS12以降の処理を続ける。
図11は第1実施形態の画像処理装置100の制御処理の手順の一例を示すフローチャートである。図11に例示する処理は、図10のステップS13の処理を具体的に表すものである。制御部11は、プレゼン開始の操作がされたか否かを判定し(S31)、プレゼン開始操作がされた場合(S31でYES)、プレゼン開始処理を実施する(S32)。プレゼン開始操作がされていない場合(S31でNO)、ステップS32の処理を行うことなく頁変更操作がされたか否かを判定する(S33)。
頁変更操作がされた場合(S33でYES)、制御部11は、頁変更処理を実施する(S34)。頁変更操作がされていない場合(S33でNO)、制御部11は、ステップS34の処理を行うことなくサムネイル表示操作がされたか否かを判定する(S35)。
サムネイル表示操作がされた場合(S35でYES)、制御部11は、サムネイル表示処理を実施する(S36)。サムネイル表示操作がされていない場合(S35でNO)、制御部11は、ステップS36の処理を行うことなく設定変更操作がされたか否かを判定する(S37)。
設定変更操作がされた場合(S37でYES)、制御部11は、設定変更処理を実施する(S38)。設定変更操作がされていない場合(S37でNO)、制御部11は、ステップS36の処理を行うことなく処理を終了するか否かを判定する(S39)。処理を終了しない場合(S39でNO)、制御部11は、制御処理を終了し、処理を終了する場合(S39でYES)、図11の処理を終了する。
図12は第1実施形態の画像処理装置100のプレゼン開始処理の手順の一例を示すフローチャートである。図12に例示する処理は、図11のステップS32の処理を具体的に表すものである。制御部11は、アプリ(アプリケーション)に対して、ユーザが指定したプレゼンファイルを読み出す指示をする(S41)。ここで、プレゼンファイルは、ワードのファイル、パワーポイントのファイルなどのアプリケーションが扱うファイルである。なお、アプリケーションは、ワード又はパワーポイントに限定されるものではない。
制御部11は、アプリは正常にプレゼンファイルを読み出したか否かを判定し(S42)、正常に読み出した場合(S42でYES)、表示頁P=1、頁数N=1に設定し(S43)、プレゼン開始処理を終了する。正常に読み出しが行われない場合(S42でNO)、制御部11は、エラー表示を行い(S44)、プレゼン開始処理を終了する。
図13及び図14は第1実施形態の画像処理装置100の頁変更処理の手順の一例を示すフローチャートである。図13及び図14に例示する処理は、図11のステップS34の処理を具体的に表すものである。制御部11は、変更する頁は表示頁Pと異なるか否かを判定し(S51)、変更する頁が表示頁Pと異なる場合(S51でYES)、キャプチャ済フラグC(P)=1であるか否かを判定する(S52)。
キャプチャ済フラグC(P)=1でない場合(S52でNO)、制御部11は、キャプチャ済画像使用フラグU(P)=1であるか否かを判定する(S53)。キャプチャ済画像使用フラグU(P)=1である場合(S53でYES)、すなわち、キャプチャ未実施でキャプチャ済プレゼン画像を使用する設定の場合、制御部11は、アプリが表示するプレゼン画像をキャプチャし、キャプチャしたプレゼン画像のデータをプレゼン画像データD(P)として保存し(S54)、キャプチャ済フラグC(P)=1に設定し(S55)、後述のステップS56の処理を行う。
キャプチャ済フラグC(P)=1である場合(S52でYES)、あるいはキャプチャ済画像使用フラグU(P)=1でない場合(S53でNO)、制御部11は、アプリに対して変更する頁への切替を指示する(S56)。
制御部11は、アプリが正常に頁変更を完了したか否かを判定し(S57)、正常に頁変更を完了した場合(S57でYES)、表示頁Pを変更する頁に設定する(S58)。制御部11は、表示頁P>頁数Nであるか否かを判定し(S59)、表示頁P>頁数Nである場合(S59でYES)、すなわち変更した頁が新規頁である場合、頁数N=N+1とする(S60)。
制御部11は、新規頁に対して、キャプチャ済画像使用フラグU(P)を使用フラグ初期値IUに設定し(S61)、キャプチャ済フラグC(P)=0に設定し(S62)、頁変更処理を終了する。
変更する頁が表示頁Pである場合(S51でNO)、アプリが正常に頁変更を完了していない場合(S57でNO)、あるいは表示頁P>頁数Nでない場合(S59でNO)、制御部11は、頁変更処理を終了する。
図15は第1実施形態の画像処理装置100のサムネイル表示処理の手順の一例を示すフローチャートである。図15に例示する処理は、図11のステップS36の処理を具体的に表すものである。制御部11は、頁単位で保存されたプレゼン画像データ及び透明ボード画像データを読み出し(S71)、読み出したプレゼン画像データ及び透明ボード画像データに基づいて頁単位でサムネイル画像を生成する(S72)。制御部11は、生成したサムネイル画像を表示し(S73)、サムネイル表示処理を終了する。
図16は第1実施形態の画像処理装置100の設定変更処理の手順の一例を示すフローチャートである。図16に例示する処理は、図11のステップS38の処理を具体的に表すものである。制御部11は、変更する管理データは、キャプチャ済画像使用フラグU(P)であるか否かを判定し(S81)、キャプチャ済画像使用フラグU(P)でない場合(S81でNO)、設定変更処理を終了する。
変更する管理データがキャプチャ済画像使用フラグU(P)である場合(S81でYES)、制御部11は、キャプチャ済画像使用フラグU(P)を変更する値に設定する(S82)。
制御部11は、変更したキャプチャ済画像使用フラグU(P)=1であるか否かを判定し(S83)、変更したキャプチャ済画像使用フラグU(P)=1である場合(S83でYES)、アプリが表示するプレゼン画像をキャプチャし、キャプチャしたプレゼン画像のデータをプレゼン画像データD(P)として保存する(S84)。ここでは、キャプチャ済プレゼン画像を「使用しない」設定から「使用する」設定に変更したので、キャプチャを実施している。
制御部11は、キャプチャ済フラグC(P)=1に設定し(S85)、設定変更処理を終了する。変更したキャプチャ済画像使用フラグU(P)=1でない場合(S83でNO)、制御部11は、キャプチャ済フラグC(P)=0に設定し(S86)、設定変更処理を終了する。
(第2実施形態)
上述の第1実施形態では、頁という概念を有するプレゼン画像を対象としていた。第2実施形態では、頁という概念を有しない画像(例えば、動画又はアプリケーションそのものの画像など)を対象とする。すなわち、第2実施形態では、頁単位での管理を行うことができない画像を扱う場合について説明する。以下では、第1実施形態と区別すべく、プレゼン画像に代えて「背景画像」という用語を用いる。第2実施形態では、透明ボードの下(背面)に表示する背景画像と透明ボード画像の頁が同期しない。以下、第1実施形態と相違する点について説明する。
図17は第2実施形態の画像処理装置100が使用する透明ボード管理データ161の一例を示す説明図である。図4に例示した透明ボード管理データとの相違点は、プレゼン画像データD(n)に代えて背景画像データB(n)を使用する点、及びプレゼン画像上書きフラグに代えて背景画像上書きフラグを使用する点である。なお、便宜上n頁目の背景画像データをB(n)で表しているが、これは背景画像に頁の概念があることを意味するのではなく、頁の概念を有する透明ボード画像と関連付けられた際の透明ボードの頁に対応する頁の意味であり、透明ボード画像の頁に関連付けるためのものである。
また、第2実施形態の画像処理装置100は、図1に例示するプレゼン画像データ163に代えて背景画像データを記憶部16に記憶する。
また、第1実施形態では、頁送り操作がされた場合、プレゼン画像と透明ボード画像とが同期して次の頁に移行する構成であったが、第2実施形態では、背景画像に頁の概念がない。このため、頁送り操作がされた場合、透明ボード画像は次の頁に移行するものの、背景画像は、頁送り操作に連動して次の頁に移行しない。背景画像は、例えば、アプリケーションの独自の処理に応じて表示画面14に表示されることになる。
図18は第2実施形態の背景画像の一例を示す模式図である。背景画像が、例えば、動画である場合、図18に示すように、表示画面14には、数字(1、2、3、4、…)を丸で囲んだ符号で表す背景画像1、背景画像2、背景画像3、背景画像4…が時系列的に表示される。
図19は第2実施形態の背景画像に対して透明ボード画像が描画された状態を示す模式図である。図19では、図6と同様に、便宜上、透明ボード画像を、符号aで示す矢印で表している。以下では、透明ボード画像aとも称する。図19は表示画面14に表示された背景画像1に対して、手書き入力がなされ、1頁目の透明ボード画像aが描画された状態を示す。透明ボード画像aは、1頁目の画像であるので、透明ボード画像aの画像データはM(1)とも表され、領域M(1)に格納される。
図20は第2実施形態の画像処理装置100の動作の第4実施例を示す模式図である。図20において左側に例示した図は、図19と同様の図であり、表示画面14に背景画像1が表示された状態で手書き入力がなされ、1頁目の透明ボード画像aが描画された状態を示す。
この状態において、所定の操作として、例えば、頁送りの操作がなされた場合、右側の図に示すように、2頁目の透明ボードがセットされる。背景画像は、頁送り操作がされたときにアプリケーションが独自に表示している背景画像が表示される。図20の例では、背景画像3が表示されている。すなわち、背景画像は透明ボードの頁(透明ボード画像の頁)とは同期しない。2頁目の透明ボードは、透明ボード画像(手書画像)が全く描画されていない状態であり、新規に手書き入力することができる状態の頁である。
また、図20の下側の図に示すように、頁送りの操作がなされた場合、そのときに表示画面14に表示されている背景画像(図20の例では、背景画像1)がキャプチャ処理され、キャプチャされた背景画像と1頁目の透明ボード画像aとが関連付けて記憶部16の背景画像データの領域B(1)及び透明ボード画像データM(1)にそれぞれ保存(格納)される。
第2実施形態にあっては、制御部11は、描画部12が表示画面14に描画する手書画像(透明ボード画像)を頁単位で複数頁分の手書画像を記憶すべく制御する。例えば、アプリケーションを起動して表示画面14に背景画像を表示する場合(例えば、動画又はプレゼンテーションそのものの画像を表示するような場合)、描画部12が手書画像を頁単位に描画することにより、1頁目の透明ボード画像と当該透明ボード画像と同時に表示されていた背景画像とを関連付けて、複数頁の透明ボード画像を記録することができる。
図21は第2実施形態の画像処理装置100の動作の第5実施例を示す模式図である。図21は、図20に例示した頁送りの操作が複数回(図21の例では、3回)行われた場合の状態を模式的に示す。
まず、図20と同様に、背景画像1が表示された状態で手書き入力がなされ、透明ボード画像aが描画されたとする。この状態で次に頁(2頁目)への頁送り操作がされると、頁送り操作がされたときにアプリケーションが独自に表示している背景画像3が表示画面14に表示されるとともに、2頁目の透明ボードがセットされる。頁送りの操作により、背景画像1と透明ボード画像aとは関連付けて保存される。関連付けるとは、例えば、背景画像1をレイヤ1の画像とし、透明ボード画像aをレイヤ2の画像として、レイヤ1、2で1つの画像として扱うことを意味する。
次に、背景画像3が表示された状態で手書き入力がなされ、透明ボード画像bが描画されたとする。この状態で次に頁(3頁目)への頁送り操作がされると、頁送り操作がされたときにアプリケーションが独自に表示している背景画像4が表示画面14に表示されるとともに、3頁目の透明ボードがセットされる。頁送りの操作により、背景画像3と透明ボード画像bとは関連付けて保存される。
次に、背景画像4が表示された状態で手書き入力がなされ、透明ボード画像cが描画されたとする。この状態で次に頁(4頁目)への頁送り操作がされると、頁送り操作がされたときにアプリケーションが独自に表示している背景画像6が表示画面14に表示されるとともに、4頁目の透明ボードがセットされる。頁送りの操作により、背景画像4と透明ボード画像cとは関連付けて保存される。
上述のように、第2実施形態にあっては、制御部11は、頁送り又は頁戻りなどの操作を受け付けた場合に、「背景画像上書きフラグ」が1にセットされているときは、任意の頁の透明ボード画像及び当該透明ボード画像と同時に表示画面14に表示された背景画像を当該任意の頁分として関連付けて記憶する。
仮に、透明ボードが1頁分の手書画像にしか対応していない場合を想定すると、表示画面に表示された画像に対して手書画像を描画した後、表示中の画像を別の頁に切り替えるときは、画像を切り替える前に、透明ボードに入力された手書画像を切り替え前の画像とともに一旦記憶する操作を行い、さらに透明ボードに表示された手書画像をクリア(消去)する操作が必要であり、操作が煩雑である。
しかし、第2実施形態によれば、透明ボードが複数頁分の透明ボード画像に対応しているので、別の頁へ移行する操作を行うだけで、表示画面14に同時に表示されていた背景画像と透明ボード画像とを同じ頁として関連付けて自動的に記録することができ、操作性を向上させることができる。
図22は第2実施形態の画像処理装置100の動作の第6実施例を示す模式図である。図22に示すように、1頁目のキャプチャ済フラグC(1)が1であり、キャプチャ済画像使用フラグU(1)が1であるとする。そして、背景画像が背景画像1であり、透明ボード画像が左側上向矢印とする。表示画面14に表示される画像は、背景画像1と左側上向矢印の透明ボード画像とが同時に表示されている。また、キャプチャ済フラグC(1)が1であるので、背景画像データB(1)には、背景画像1の画像データが格納されている。そして、キャプチャ済画像使用フラグU(1)が1であるので、キャプチャ済画像を使用する設定となっており、背景画像1と左側上向矢印の透明ボード画像とが関連付けて保存されているとともに、保存された画像が縮小されてサムネイル画像として表示される。
また、2頁目のキャプチャ済フラグC(2)が1であり、キャプチャ済画像使用フラグU(2)が0であるとする。キャプチャ済フラグC(2)が1であるので、例えば、背景画像3がキャプチャされ、背景画像データB(2)には、背景画像3の画像データが格納されている。一方、表示画面14に表示される画像は、キャプチャされた時点からアプリケーションが独自に処理することにより、背景画像3とは異なる背景画像5が表示される。すなわち、表示画面14には、背景画像5と左側下向矢印の透明ボード画像とが同時に表示されている。そして、キャプチャ済画像使用フラグU(2)が0であるので、キャプチャ済画像を使用しない設定となっており、キャプチャされた背景画像3は左側下向矢印の透明ボード画像と関連付けて保存されておらず、背景画像3の代わりに、例えば、透明画像が用いられる。このため、サムネイル画像には、背景画像3が現れずに左側下向矢印の透明ボード画像だけとなる。
また、3頁目のキャプチャ済フラグC(3)が0であり、キャプチャ済画像使用フラグU(3)が1であるとする。キャプチャ済フラグC(3)が0であるので、背景画像はキャプチャされず、背景画像データB(3)は、ブランクである。一方、表示画面14に表示される画像は、アプリケーションが独自に処理することにより背景画像7が表示される。すなわち、表示画面14には、背景画像7と右側上向矢印の透明ボード画像とが同時に表示されている。キャプチャ済画像使用フラグU(3)が1であり、キャプチャ済画像を使用する設定となっているが、背景画像はキャプチャされない設定になっているので、背景画像は右側上向矢印の透明ボード画像と関連付けて保存されておらず、背景画像の代わりに、例えば、透明画像が用いられる。このため、サムネイル画像には、背景画像が現れずに右側上向矢印の透明ボード画像だけとなる。
図23は第2実施形態の画像処理装置100の処理手順の一例を示すフローチャートである。以下では、簡便のため処理の主体を制御部11として説明する。制御部11は、表示頁Pを1、頁数Nを1、背景画像上書きフラグEWを1に設定する(S111)。ここで、表示頁Pを1、頁数Nを1に設定する理由は、第1実施形態の場合と異なり背景画像がアプリケーションの独自の処理により表示されているからである。
制御部11は、制御処理の有無を判定し(S112)、制御処理がある場合(S112でYES)、制御処理を実施し(S113)、制御処理がない場合(S112でNO)、ステップS113の処理を行うことなく後述のステップS114の処理を行う。なお、制御処理の詳細は後述する。
制御部11は、キャプチャ済画像使用フラグU(P)=1であるか否かを判定し(S114)、キャプチャ済画像使用フラグU(P)=1である場合(S114でYES)、キャプチャ済フラグC(P)=1であるか否かを判定する(S115)。
キャプチャ済フラグC(P)=1である場合(S115でYES)、制御部11は、透明ボードの背景を背景画像データB(P)に変更する(S116)。すなわち、キャプチャ済背景画像を使用する設定で、キャプチャ済の場合のみ透明ボードの背景をキャプチャ済背景画像に変更する。
一方、キャプチャ済画像使用フラグU(P)=1でない場合(S114でNO)、あるいはキャプチャ済フラグC(P)=1でない場合(S115でNO)、制御部11は、透明ボードの背景を透明にする(S117)。背景を透明にすることで、その裏にあるアプリケーションが表示する背景画像を見ることができる。
制御部11は、タッチ操作等で書かれた文字、図などの透明ボード画像のデータを透明ボード画像データM(P)に追加し(S118)、ステップS112以降の処理を続ける。
図24は第2実施形態の画像処理装置100の制御処理の手順の一例を示すフローチャートである。図24に例示する処理は、図23のステップS113の処理を具体的に表すものである。制御部11は、頁変更操作がされたか否かを判定する(S131)。頁変更操作がされた場合(S131でYES)、制御部11は、頁変更処理を実施する(S132)。頁変更操作がされていない場合(S131でNO)、制御部11は、ステップS132の処理を行うことなくサムネイル表示操作がされたか否かを判定する(S133)。
サムネイル表示操作がされた場合(S133でYES)、制御部11は、サムネイル表示処理を実施する(S134)。サムネイル表示操作がされていない場合(S133でNO)、制御部11は、ステップS134の処理を行うことなく設定変更操作がされたか否かを判定する(S135)。
設定変更操作がされた場合(S135でYES)、制御部11は、設定変更処理を実施する(S136)。設定変更操作がされていない場合(S135でNO)、制御部11は、ステップS136の処理を行うことなく処理を終了するか否かを判定する(S137)。処理を終了しない場合(S137でNO)、制御部11は、制御処理を終了し、処理を終了する場合(S137でYES)、図23の処理を終了する。
図25及び図26は第2実施形態の画像処理装置100の頁変更処理の手順の一例を示すフローチャートである。図25及び図26に例示する処理は、図24のステップS132の処理を具体的に表すものである。制御部11は、変更する頁は表示頁Pと異なるか否かを判定し(S141)、変更する頁が表示頁Pと異なる場合(S141でYES)、キャプチャ済フラグC(P)=1であるか否かを判定する(S142)。
キャプチャ済フラグC(P)=1でない場合(S142でNO)、制御部11は、キャプチャ済画像使用フラグU(P)=1であるか否かを判定する(S143)。キャプチャ済画像使用フラグU(P)=1である場合(S143でYES)、すなわち、キャプチャ未実施でキャプチャ済背景画像を使用する設定の場合、制御部11は、アプリが表示する背景画像をキャプチャし、キャプチャした背景画像のデータを背景画像データB(P)として保存し(S144)、キャプチャ済フラグC(P)=1に設定し(S145)、後述のステップS146の処理を行う。
キャプチャ済フラグC(P)=1である場合(S142でYES)、あるいはキャプチャ済画像使用フラグU(P)=1でない場合(S143でNO)、制御部11は、表示頁Pを変更する頁に設定する(S146)。制御部11は、表示頁P>頁数Nであるか否かを判定し(S147)、表示頁P>頁数Nである場合(S147でYES)、すなわち変更した頁が新規頁である場合、頁数N=N+1とする(S148)。
制御部11は、新規頁に対して、キャプチャ済画像使用フラグU(P)を使用フラグ初期値IUに設定し(S149)、キャプチャ済フラグC(P)=0に設定し(S150)、頁変更処理を終了する。
変更する頁が表示頁Pである場合(S141でNO)、あるいは表示頁P>頁数Nでない場合(S147でNO)、制御部11は、頁変更処理を終了する。
図24のステップS134のサムネイル表示処理は、図15の処理と同様であるので説明は省略する。
図27は第2実施形態の画像処理装置100の設定変更処理の手順の一例を示すフローチャートである。図27に例示する処理は、図24のステップS136の処理を具体的に表すものである。制御部11は、変更する管理データは、キャプチャ済画像使用フラグU(P)であるか否かを判定し(S161)、キャプチャ済画像使用フラグU(P)でない場合(S161でNO)、設定変更処理を終了する。
変更する管理データがキャプチャ済画像使用フラグU(P)である場合(S161でYES)、制御部11は、キャプチャ済画像使用フラグU(P)を変更する値に設定する(S162)。
制御部11は、変更したキャプチャ済画像使用フラグU(P)=1であるか否かを判定し(S163)、変更したキャプチャ済画像使用フラグU(P)=1である場合(S163でYES)、アプリが表示する背景画像をキャプチャし、キャプチャした背景画像のデータを背景画像データB(P)として保存する(S164)。ここでは、キャプチャ済背景画像を「使用しない」設定から「使用する」設定に変更したので、キャプチャを実施している。
制御部11は、キャプチャ済フラグC(P)=1に設定し(S165)、設定変更処理を終了する。変更したキャプチャ済画像使用フラグU(P)=1でない場合(S163でNO)、制御部11は、キャプチャ済フラグC(P)=0に設定し(S166)、設定変更処理を終了する。
本発明の上述の各実施の形態で記載されている技術特徴は、お互いに組み合わせて新しい技術方案を形成することができる。
本実施の形態の画像処理装置は、表示画面(14)に画像を表示する処理を行う処理部(13)を備える画像処理装置であって、前記表示画面にタッチペン又は指が接触したときの位置に基づいて手書画像を前記表示画面に描画する描画部(12)を備えることを特徴とする。
本実施の形態の画像処理方法は、表示画面(14)に画像を表示する処理を行う処理部(13)を備える画像処理装置による画像処理方法であって、前記表示画面にタッチペン又は指が接触したときの位置を検出し、検出した位置に基づいて手書画像を前記表示画面に描画部(12)が描画するステップを含むことを特徴とする。
本実施の形態にあっては、描画部は、表示画面にタッチペン又は指が接触したときの位置に基づいて手書画像を表示画面に描画する。例えば、表示画面に透明のタッチパネル(透明ボードとも称する)を重ね、タッチパネルでタッチペン又は指などのタッチ(接触)を検出した場合、検出した位置に所要の大きさの点を描画するとともに、タッチ位置が変化したときには、検出した位置の軌跡(ストローク)に沿って線を描画することにより、表示画面に表示された画像に対して手書画像を書込むことができる。
本実施の形態の画像処理装置は、記憶部(16)と、前記処理部が前記表示画面に画像を表示した場合に、前記描画部で手書画像を描画したときは、前記手書画像及び該手書画像と同時に前記表示画面に表示された画像を関連付けて前記記憶部に記憶すべく制御する制御部(11)と
を備えることを特徴とする。
本実施の形態にあっては、制御部は、処理部が表示画面に画像を表示した場合に、描画部で手書画像を描画したときは、手書画像及び当該手書画像と同時に表示画面に表示された画像を関連付けて記憶部に記憶すべく制御する。例えば、表示画面に画像(例えば、所望のアプリケーションを実行した際に表示される画像、複数の頁で構成されるファイルを開いたときの任意の頁の画像など)を表示した場合に、当該画像に対してコメントやメモなどの文字又は図等で構成される手書画像を描画したときは、表示画面に同時に表示されている画像及び手書画像を関連付けて記憶する。関連付けるとは、例えば、同一のファイルとして纏めること、あるいは同一の頁として纏めることが含まれる。なお、記憶部に記憶するタイミングは、所定の操作が行われたときとすることができる。
これにより、表示画面に表示されている画像に手書き入力した場合に、画像と手書画像とを関連付けて記憶することができるので、ユーザが紙等にメモする必要がなく、利便性が向上する。
本実施の形態の画像処理装置は、前記制御部(11)は、前記描画部(12)が前記表示画面に描画する手書画像を頁単位で複数頁分の手書画像を記憶すべく制御するようにしてあることを特徴とする。
本実施の形態にあっては、制御部は、描画部が表示画面に描画する手書画像を頁単位で複数頁分の手書画像を記憶すべく制御する。例えば、アプリケーションを起動して表示画面に複数の頁の画像を順番に表示する場合(プレゼンテーション画像を表示するような場合)、描画部が手書画像を頁単位に描画することにより、例えば、画像の頁と手書画像の頁とを同期させ、1頁目の画像には1頁目の手書画像を関連付け、以下同様にn(nは整数)頁目の画像にはn頁目の手書画像を関連付けることができる。これにより、複数頁の画像に対して、頁毎に異なる手書画像を関連付けることができ、複数頁の手書画像を記録することができる。
本実施の形態の画像処理装置は、前記表示画面に任意の頁の手書画像が表示されている場合に、該任意の頁と異なる頁へ移行する操作を受け付ける移行受付部(12)を備え、前記制御部(11)は、前記移行受付部で前記操作を受け付けた場合、前記任意の頁の手書画像を該任意の頁分として記憶するようにしてあることを特徴とする。
本実施の形態にあっては、移行受付部は、表示画面に任意の頁の手書画像が表示されている場合に、当該任意の頁と異なる頁へ移行する操作を受け付ける。制御部は、移行受付部で当該操作を受け付けた場合、任意の頁の手書画像を当該任意の頁分として記憶する。
例えば、表示画面にある画像が表示されている場合に、手書画像を描画したとする。当該手書画像は、例えば、1頁目の画像に関連付けられ、1頁目の手書画像となる。この状態で、1頁目と異なる頁(例えば、2頁目)に移行する操作を受け付けた場合、制御部は、任意の頁(1頁目)の手書画像を該任意の頁分(1頁分)として記憶する。
すなわち、表示画面に表示された画像に対して手書画像を描画し、別の頁へ移行する操作を行うだけで、当該操作を行う前に画像と同時に表示されていた手書画像(1頁目の手書画像)を自動的に記録することができる。
透明ボードが1頁分の手書画像にしか対応していない場合を想定すると、表示画面に表示された画像に対して手書画像を描画した後、表示中の画像を別の頁に切り替えるときは、画像を切り替える前に、透明ボードに入力された手書画像を切り替え前の画像とともに一旦記憶する操作を行い、さらに透明ボードに表示された手書画像をクリア(消去)する操作が必要であり、操作が煩雑である。しかし、本実施の形態によれば、透明ボードが複数頁分の手書画像に対応しているので、別の頁へ移行する操作を行うだけで、表示画面に画像と同時に表示されていた手書画像を自動的に記録することができ、操作性を向上させることができる。
本実施の形態の画像処理装置は、前記移行受付部(12)で前記操作を受け付けた場合、前記任意の頁の手書画像と同時に前記表示画面(14)に表示された画像を該任意の頁分として記憶するか否かを設定する設定部(161)を備えることを特徴とする。
本実施の形態にあっては、設定部は、移行受付部で当該操作を受け付けた場合、任意の頁の手書画像と同時に表示画面に表示された画像を当該任意の頁分として記憶するか否かを設定する。例えば、設定部で画像を記憶すると設定されている場合には、別の頁へ移行する操作を行うだけで、表示画面に同時に表示されていた画像と手書画像とを同じ頁として関連付けて自動的に記録することができ、操作性を向上させることができる。
本実施の形態の画像処理装置は、前記制御部(11)は、前記移行受付部(12)で前記操作を受け付けた場合に、前記設定部(161)で画像を記憶すると設定されているときは、前記任意の頁の手書画像及び該手書画像と同時に前記表示画面(14)に表示された画像を前記任意の頁分として関連付けて記憶するようにしてあることを特徴とする。
本実施の形態にあっては、制御部は、移行受付部で当該操作を受け付けた場合に、設定部で画像を記憶すると設定されているときは、任意の頁の手書画像及び当該手書画像と同時に表示画面に表示された画像を当該任意の頁分として関連付けて記憶する。
透明ボードが1頁分の手書画像にしか対応していない場合を想定すると、表示画面に表示された画像に対して手書画像を描画した後、表示中の画像を別の頁に切り替えるときは、画像を切り替える前に、透明ボードに入力された手書画像を切り替え前の画像とともに一旦記憶する操作を行い、さらに透明ボードに表示された手書画像をクリア(消去)する操作が必要であり、操作が煩雑である。しかし、本実施の形態によれば、透明ボードが複数頁分の手書画像に対応しているので、別の頁へ移行する操作を行うだけで、表示画面に同時に表示されていた画像と手書画像とを同じ頁として関連付けて自動的に記録することができ、操作性を向上させることができる。
本実施の形態の画像処理装置は、前記描画部(12)は、前記移行受付部(12)で前記操作を受け付けた場合、前記表示画面(14)に表示していた描画を該表示画面から消去するようにしてあることを特徴とする。
本実施の形態にあっては、描画部は、移行受付部で当該操作を受け付けた場合、表示画面に表示していた描画を表示画面から消去する。すなわち、本実施の形態によれば、透明ボードが複数頁分の手書画像に対応しているので、別の頁へ移行する前に、表示中の手書画像をクリア(消去)する操作が不要となり、別の頁へ移行する操作を行うだけで、表示画面に表示されていた手書画像を自動的に記録するとともに、手書画像用の別の頁を準備することができる。
本実施の形態の画像処理装置は、前記処理部(13)は、前記表示画面(14)に頁単位で画像を表示するようにしてあり、前記移行受付部(12)で前記操作を受け付けた場合、前記任意の頁の画像から前記異なる頁の画像へ切り替えて表示画面に表示するようにしてあることを特徴とする。
本実施の形態にあっては、処理部は、表示画面に頁単位で画像を表示するようにしてある。そして、移行受付部で当該操作を受け付けた場合、任意の頁の画像から異なる頁の画像へ切り替えて表示画面に表示する。例えば、アプリケーションを起動して表示画面に1頁目の画像が表示されている場合に、手書画像を描画したとする。当該手書画像は、1頁目の画像に関連付けられ、1頁目の手書画像となる。この状態で、1頁目と異なる頁(例えば、2頁目)に移行する操作を受け付けた場合、アプリケーションによる画像も1頁目から2頁目の画像に切り替わる。これにより、移行操作を行うだけで、画像の頁と手書画像の頁とを同期させて切り替えることができる。
本実施の形態の画像処理装置は、前記記憶部(16)に関連付けて記憶された1又は複数頁分の手書画像及び画像それぞれを前記表示画面に表示した態様で1又は複数頁分の縮小画像に縮小する縮小部(15)と、該縮小部で縮小した縮小画像の全頁又は一部の頁を表示する縮小画像表示部(11)とを備えることを特徴とする。
本実施の形態にあっては、縮小部は、記憶部に関連付けて記憶された1又は複数頁分の手書画像及び画像それぞれを表示画面に表示した態様で1又は複数頁分の縮小画像に縮小する。表示画面に表示した態様とは、表示画面に表示された状態と同じ状態という意味である。縮小画像表示部は、縮小部で縮小した縮小画像の全頁又は一部の頁を表示する。これにより、手書き入力した際に表示中の画像及び当該手書画像を同時に表示した縮小画像の一覧を見ることができ、所要の画像に容易にアクセスすることが可能となる。
本実施の形態の画像処理装置は、前記縮小画像表示部(11)が表示した複数頁分の縮小画像の中から一の縮小画像を選択する操作を受け付ける選択受付部(12)と、該選択受付部で一の縮小画像が選択された場合、選択された縮小画像に対応する手書画像及び画像を前記表示画面(14)に表示した態様で再度表示すべく制御する表示制御部(11)とを備えることを特徴とする。
本実施の形態にあっては、選択受付部は、縮小画像表示部が表示した複数頁分の縮小画像の中から一の縮小画像を選択する操作を受け付ける。表示制御部は、選択受付部で一の縮小画像が選択された場合、選択された縮小画像に対応する手書画像及び画像を表示画面に表示した態様で再度表示すべく制御する。これにより、ユーザは、縮小画像を選択するだけで、手書画像及び当該手書画像が描画されたときに同時に表示されていた画像を元の表示態様で表示することができる。