JP2016011050A - シートベルト制御装置及びシートベルト制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】シートバックが着座方向前方へ変位する場合に乗員が感じる圧迫感を軽減可能なシートベルト制御装置を提供する。
【解決手段】駆動部により繰り出し可能に設けられるウェビング11を有するシートベルトの装着状態を表す装着状態信号を受信する装着状態信号受信部804と、着座部および背もたれ部の少なくともいずれかが可動である車両用シートの変位を表す変位信号を受信する変位信号受信部806,807と、車両の走行速度を表す速度信号を受信する速度信号受信部803と、速度信号に基づき車両が停止中であると判断すると共に装着状態信号に基づきシートベルトが装着されたと判断し、かつ、変位信号に基づき背もたれ部が着座方向前方へ変位したと判断した場合、ウェビングを繰り出す指令信号を駆動部に出力する制御部801とを備える。
【選択図】図3
【解決手段】駆動部により繰り出し可能に設けられるウェビング11を有するシートベルトの装着状態を表す装着状態信号を受信する装着状態信号受信部804と、着座部および背もたれ部の少なくともいずれかが可動である車両用シートの変位を表す変位信号を受信する変位信号受信部806,807と、車両の走行速度を表す速度信号を受信する速度信号受信部803と、速度信号に基づき車両が停止中であると判断すると共に装着状態信号に基づきシートベルトが装着されたと判断し、かつ、変位信号に基づき背もたれ部が着座方向前方へ変位したと判断した場合、ウェビングを繰り出す指令信号を駆動部に出力する制御部801とを備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、車両用シートのシートベルト制御装置及びシートベルト制御システムに関する。
自動車に乗車する乗員には、安全性確保のためにシートベルトを締めることが求められている。このシートベルトは乗員の身体を車両用シートに拘束するものであるため、乗員は胸部に圧迫感を感じることがある。そこで、乗員が不快に感じる圧迫感を軽減するシートベルト制御装置が開発されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1の車上姿勢制御装置は、運転者によって車両用シートの移動やシートバックが車両用シート前後方向へ姿勢変更する場合に、シートベルトの繰り出しや巻き取りの制御を行う。乗員が車両用シートを後進させる場合、この車上姿勢制御装置はシートベルトを巻き取ることによって素早くシートベルトを乗員に密着させるので、乗員は圧迫感を感じにくい。
ところで、上記特許文献1では、乗員がシートベルトを装着し、車両用シートが前進している間、また車両用シートを前傾させている間はシートベルトを繰り出す制御を行っている。しかしながら、上述した車上姿勢制御装置においては、乗員が車両用シート前方へ車両用シートの位置調整を行っている間シートベルトが繰り出されてシートベルトが緩められることになり、このような状態で車両の衝突等が生じた場合、シートベルトで乗員の体を確実に保持することが難しくなる虞がある。
本発明は、上述した課題を解決すべくなされたものであり、その目的とするところは、乗員の安全性を確保しながら乗員の胸部圧迫を軽減可能なシートベルト制御装置を提供することにある。
上記の目的を達成すべく、本発明の第1の態様に係るシートベルト制御装置によれば、駆動部により繰り出し可能に設けられるウェビングを有するシートベルトの装着状態を表す装着状態信号を受信する装着状態信号受信部と、着座部および背もたれ部の少なくともいずれかが可動である車両用シートの変位を表す変位信号を受信する変位信号受信部と、車両の走行速度を表す速度信号を受信する速度信号受信部と、前記速度信号に基づき前記車両が停止中であると判断すると共に前記装着状態信号に基づき前記シートベルトが装着されたと判断し、かつ、前記変位信号に基づき前記背もたれ部が着座方向前方へ変位したと判断した場合、前記ウェビングを繰り出す指令信号を前記駆動部に出力する制御部と、を備える。
本発明の第2の態様に係るシートベルト制御システムによれば、駆動部により繰り出し可能に設けられるウェビングを有するシートベルトの装着状態を表す装着状態信号を出力する手段と、着座部および背もたれ部の少なくともいずれかが可動である車両用シートの変位を表す変位信号を出力する変位出力手段と、車両の走行速度を表す速度信号を出力する速度検出手段と、前記速度信号に基づき前記車両が停止中であると判断すると共に前記装着状態信号に基づき前記シートベルトが装着されたと判断し、かつ、前記変位信号に基づき前記背もたれ部が着座方向前方へ変位したと判断した場合、前記ウェビングを繰り出す指令信号を前記駆動部に出力する制御部と、を備える。
本発明によれば、車両が停止中であり、かつ、シートベルトが装着状態であるときに、背もたれ部が着座方向前方に変位している場合、ウェビングを繰り出す指令信号を駆動部に出力する。これにより、車両の停止中に車両用シートの前方移動や背もたれ部の前傾に伴いウェビングが繰り出されるので、乗員の安全性を確保しつつ、乗員が感じる胸部の圧迫感を軽減することができる。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態に係るシートベルト制御装置について、図面を参照しながら説明する。図1は本実施形態に係るシートベルト制御装置が適用されたシートベルトを車両用シートと共に示す概略図である。図1において、前後の矢印は、車両用シートに着座した乗員から見た方向を示している。本実施形態に係るシートベルト制御装置が適用されるシートベルトは、運転席、助手席、及び後部座席になる。本実施形態では、例として助手席用のシートベルトについて説明する。
本発明の第1実施形態に係るシートベルト制御装置について、図面を参照しながら説明する。図1は本実施形態に係るシートベルト制御装置が適用されたシートベルトを車両用シートと共に示す概略図である。図1において、前後の矢印は、車両用シートに着座した乗員から見た方向を示している。本実施形態に係るシートベルト制御装置が適用されるシートベルトは、運転席、助手席、及び後部座席になる。本実施形態では、例として助手席用のシートベルトについて説明する。
シートベルト10は、乗員の腰付近の左右2箇所及び車両のドア側となる乗員の肩付近の1箇所の3箇所を固定する3点式のシートベルトであり、ウェビング11及びリトラクタ12を備えている。ウェビング11は、車両のセンターピラー14に沿ってリトラクタ12から車両の上方に延び、センターピラー14の上方に取り付けられているスルーアンカ11aによって下方に折り返され、乗員を車両用シート13に拘束する。ウェビング11の一端部は、車両用シート13のシートクッション16のドア側に設けられているアンカ(図示せず)によって固定されている。リトラクタ12は、車両のセンターピラー14の下部に固定され、ウェビング11の巻き取り及び繰り出しを行う。
ウェビング11には、ウェビングの長手方向に移動可能なタングプレート(図示せず)が設けられている。タングプレートはバックル15に差し込まれることによってバックル15と着脱可能に係合される。バックル15は、車両用シート13のシートクッション16の運転席側に固定されている。
車両用シート13は、着座部としてのシートクッション16及び背もたれ部としてのシートバック17を備え、スライド機構18を介して車両の前後方向にスライド可能に車両のフロア21に固定されている。シートクッション16は、スライド機構18に固定されている。シートバック17は、シートクッション16に対して前後方向に傾動可能に連結されている。
スライド機構18は1対のロアレール19と1対のアッパレール20とを備え、車両の前後方向に延びる1対のロアレール19はフロア21に固定されており、ロアレール19に沿って移動可能な1対のアッパレール20にシートクッション16が固定されている。スライド機構18は、車両用シート13のスライドを固定するロック機構(図示せず)を備えている。このロック機構を解除することにより、車両用シート13のスライドが可能になり、位置調整が可能な状態になる。シートクッション16の内部には、その前側に車両用シート13をスライド機構18に沿ってスライドさせるスライドモータ22、シートバック17側にシートバック17を傾動させるリクライニングモータ23がそれぞれ設けられている。シートバック17は、リクライニングモータ23によって前後方向に姿勢変更可能である。なお、リクライニングモータ23は、シートバック17に設けられていてもよい。
図2はリトラクタの斜視図、図3は本実施形態に係るシートベルト制御装置が適用された図2のリトラクタの正面断面図である。図2、図3に示すように、リトラクタ12は、ウェビング11が巻かれたリール31を備えている。リール31は、その軸心に長手方向に貫通して延びるシャフト32を内部に備えており、ウェビング11の巻き取り方向及び引き出し方向へシャフト32と一体に回転可能である。リール31は、ウェビング11の他端部を固定している。これにより、リール31はウェビング11の巻き取り及び繰り出しを行うことができる。
シャフト32は、フレーム33の側板33a、33bに回転可能に支持されている。フレーム33には、センターピラー14にリトラクタ12を取り付けるための取付部(図示せず)が設けられている。側板33aの外側にはウェビング11をロックするロック機構を収容するハウジング34が設けられており、シャフト32の一端はロック機構内に延びている。ロック機構は、通常はウェビング11の巻き取り方向及び引き出し方向への回転を許容し、車両が急減速した場合にはウェビング11の引き出し方向の回転を阻止する。図示しないが、リトラクタ12は、車両が急減速した場合にウェビング11を強制的に巻き取るプリテンショナ機構を備えていてもよい。
側板33bの外側にはクラッチ35を収容するクラッチハウジング36が設けられている。クラッチハウジング36の側板33b側とは反対側には、渦巻きばね37を収容するスプリングハウジング38が設けられている。渦巻きばね37の渦巻き方向外側の端部はスプリングハウジング38に固定され、渦巻きばね37の渦巻き方向内側の端部はシャフト32のクラッチハウジング側の端部に連結されたアダプタ40の軸部41の端部に固定されている。アダプタ40は、六角形状に形成されており、その中央部から軸部41がクラッチハウジング36に向かって延びて設けられ、シャフト32と一体に回転する。なお、本実施形態ではアダプタ40の形状を六角形としているが、非円形であればこれに限られない。
渦巻きばね37は、シャフト32が引き出し方向に回転することによって巻き数が増加する方向に巻かれ、シャフト32を巻き取り方向へ回転させる力が増加する。ウェビング11を引き出す方向に加えられている力が解放されると、渦巻きばね37は巻き取り方向へ回転し、ウェビング11を巻き取る。
クラッチハウジング36内には減速ギヤ50及びクラッチ35を収容しており、モータハウジング42に収容されたモータ43(駆動部に相当)の回転が減速ギヤ50を介してクラッチ35のリングギヤ60に伝達される。詳しくは、モータ43の出力軸44はシャフト32の軸方向と同じ方向に延び、側板33bに形成された貫通孔(図示せず)を介してクラッチハウジング36内に突出している。モータ43の出力軸44の端部にはギヤ45が一体に設けられ、出力軸44の回転に伴いギヤ45が回転する。
減速ギヤ50は複数の伝達ギヤ51〜53を有し、伝達ギヤ51、52は、それぞれ周方向に沿って外歯が形成された入力ギヤと、入力ギヤより小径であり歯数の少ない出力ギヤとを備えている。伝達ギヤ51の出力ギヤ51bは、側板33bとは反対側に向かって入力ギヤ51aの中央部から突出するように設けられている。伝達ギヤ52の出力ギヤ(図示せず)は、入力ギヤ52aの中央部から側板33bに向かって突出するように設けられている。伝達ギヤ53には周方向に沿って外歯が形成されている。
側板33bには、クラッチハウジング36内に向かってシャフト32と同じ軸方向に突出する支持軸54〜56が設けられている。支持軸54は伝達ギヤ51を回転可能に支持し、支持軸55は伝達ギヤ52を回転可能に支持し、支持軸56は伝達ギヤ53を回転可能に支持している。支持軸54〜56は、それぞれ支持する伝達ギヤ51〜53が互いに噛み合ってモータ43の回転をクラッチ35に伝達することのできる位置にそれぞれ設けられている。
伝達ギヤ51の入力ギヤ51aの外歯はギヤ45と噛み合い、伝達ギヤ51の出力ギヤ51bは伝達ギヤ52の入力ギヤ52aの外歯に噛み合っている。伝達ギヤ52の出力ギヤは伝達ギヤ53の外歯と噛み合い、伝達ギヤ53の外歯はリングギヤ60の外歯61に噛み合っている。このような構成により、モータ43の回転がクラッチ35に伝達される。
シートベルト制御装置としてのECU(Electronic Control Unit)80は、CPU(Central Processing Unit)801、ROM、RAM等のメモリ802、速度信号受信部803、装着状態信号受信部804、着座情報受信部805、移動信号受信部806、及び傾斜信号受信部807を有している。なお、移動信号受信部806および傾斜信号受信部807は変位信号受信部に相当する。メモリ802、速度信号受信部803、装着状態信号受信部804、着座情報受信部805、移動信号受信部806、及び傾斜信号受信部807は、それぞれ電気的にCPU801に接続されている。ECU80は、メモリ802のROMに記憶された各種プログラムをCPU801で実行することによって各種制御を行う。
速度信号受信部803は、車両の走行速度を速度信号として受信する。装着状態信号受信部804は、バックルスイッチ82が出力するシートベルトの装着状態信号を受信する。着座情報受信部805は、車両用シート13に着座した乗員の着座状態を含む着座情報を受信する。移動信号受信部806は、スライドモータ22の回転数を変位信号として受信する。傾斜信号受信部807は、リクライニングモータ23の回転数を変位信号として受信する。速度信号受信部803、装着状態信号受信部804、着座情報受信部805、移動信号受信部806、及び傾斜信号受信部807は、それぞれ受信した信号または情報をCPU801へ出力する。
ECU80には、車両の走行速度を検出する車速センサ81、タングプレートの装着状態を検出するバックルスイッチ82、乗員の車両用シート13への着座状態を検出する荷重センサ83、スライドモータ22、及びリクライニングモータ23がそれぞれ電気的に接続されている。ECU80は、モータ43と電気的に接続されている。
車速センサ81は、車両の走行速度を検出して速度信号としてECU80に出力する。バックルスイッチ82は、バックル15に設けられており、タングプレートがバックル15に固定される場合、シートベルトが装着されたことを示す装着状態信号としてのON信号をECU80に出力する。またバックルスイッチ82は、タングプレートがバックル15から外される場合、シートベルトが装着されていないことを示す装着状態信号としてのOFF信号をECU80に出力する。
荷重センサ83は、例えばシートクッション16の内部に配置され、シートクッション16に加えられた荷重に基づく乗員の着座状態や乗員の体重等の身体情報、乗員の着座姿勢等を検出可能であり、これらを着座情報としてECU80に出力する。
スライドモータ22の回転数及びリクライニングモータ23の回転数は、所定の周期で変位信号としてECU80に出力され、メモリ802に記憶される。CPU801は、移動信号受信部806が受信したスライドモータ22の回転数、及び傾斜信号受信部807が受信したリクライニングモータ23の回転数と、メモリ802に記憶されているそれぞれの回転数とを比較して、つまり現在値と前回値とを比較して、各モータの回転方向や回転量を演算する。CPU801は、スライドモータ22及びリクライニングモータ23から受信した回転数の現在値をメモリ802に記憶する。CPU801は、各センサからの入力に基づいてシートベルト繰り出し量を演算してモータ43に指令信号を出力する。
図4はリトラクタのクラッチの一例を示す概略図である。図4に示すように、リングギヤ60は、その軸方向に所定長さを有する円筒形状であり、その外周には周方向に沿って外歯61が形成されている。リングギヤ60は、スプリングハウジング38側に、その縁部から径方向内側に向かって延び、中央部で開口する底部62を有している。リングギヤ60は、支持部材(図示せず)によってシャフト32と同軸方向に回転可能に支持されている。底部62に形成された開口部62aの大きさは、ギヤ70を収容可能な大きさであり、その回転を妨げない大きさである。リングギヤ60は、シャフト32と相対回転可能に設けられている。
ギヤ70は、リングギヤ60と相対回転可能に設けられ、その中央部にはアダプタ40の形状に合わせて六角形の貫通孔71が形成されている。貫通孔71はアダプタ40に嵌め合わされ、ギヤ70はアダプタ40及び軸部41と一体に回転する。ギヤ70には外歯72が形成されており、隣り合う外歯72、72の間は係合部64と係合可能である。なお、貫通孔71の形状は非円形であればよく、アダプタ40の形状に合わせて適宜変更可能である。また、外歯72の形状は係合部64の形状に合わせて適宜変更可能である。
リングギヤ60の底部62には、付勢部63及び係合部64が設けられている。付勢部63及び係合部64は、1つ設けてもよいし、複数設けていてもよい。また、付勢部63及び係合部64は、巻き取り用及び繰り出し用の2種類に分けて設けてもよい。付勢部63は、リングギヤ60の回転によって係合部64をギヤ70に向けて押圧することができればよく、係合部64に接して設けられてもよいし、離れて設けられてもよい。付勢部63は、例えば板ばねやコイルばね等を用いてもよい。
係合部64は、ギヤ70から離れた位置に配置され、付勢部63によって押圧されることにより移動または回動可能に支持されている。付勢部63は、リングギヤ60の回転によって付勢され、ギヤ70に向かって係合部64を押圧する。係合部64は、付勢部63によって付勢されることによりギヤ70の隣り合う歯72、72の間に係合する。なお、係合部64は、ギヤ70の隣り合う歯72、72の間に係合してギヤ70を回転できる形状であればよく、例えばクラッチパウル等を用いてもよい。
モータ43の回転が停止している場合、ウェビング11の巻き取りや引き出しを行うと、リール31及びシャフト32は回転するものの、リングギヤ60は回転しない。一方、モータ43の回転に伴いリングギヤ60が回転すると、回転に伴い付勢部63が付勢され、ギヤ70に向かって係合部64を押圧し、ギヤ70の隣り合う歯72、72間に係合部64を係合させる。これにより、リングギヤ60の回転が係合部64を介してギヤ70に伝達されてギヤ70が回転し、ギヤ70の回転に伴いアダプタ40が回転し、アダプタ40と連結しているシャフト32が回転することによって、ウェビング11の繰り出しまたは巻き取りが可能になる。
係合部64とギヤ70との係合は、例えばモータ43によるリングギヤ60の回転方向とは逆方向にリングギヤ60を回転させることで解除されるようにしてもよい。なお、リングギヤ60の回転をギヤ70に伝達するための手段は、付勢部63を設けずに係合部64のみとしてもよく、例えば遊星歯車等を用いてもよい。また、リングギヤ60やギヤ70の形状は、シャフト32を回転させることができればこれに限られない。
次に、シートベルトの繰出制御について説明する。図5はシートバック17を前方向に姿勢変更している状態を示す概略図、図6はシートベルトの繰出制御を示すフローチャートである。図5に示すように、一例として乗員がシートバック17を矢印Aの着座方向前方に姿勢変更する場合のシートベルトの繰出制御について説明する。なお、図6に示すフローチャートは、ECU80に電源が入ってから所定の周期で実行される。
ステップS101では、CPU801は、車速センサ81から受信した速度信号に基づいて、車両が走行中か否かを判定する。CPU801は、車両の走行速度が0km/hであれば車両が停止していると判定し(ステップS101:停止)、ステップS102へ進む。一方、CPU801は、車両の走行速度が0km/hでなければ車両は走行中であると判定し(ステップS101:走行中)、本フローチャートを終了する。ステップS101で車両の走行状態を判定することによって、ウェビング繰り出しは車両の停止中に行われることになるので、乗員の安全を確保することができる。
ステップS102では、CPU801は、バックルスイッチ82から受信した装着状態信号に基づき、シートベルト10の装着状態を判定する。CPU801は、バックルスイッチ82から受信した装着状態信号がON信号である場合、シートベルトは装着されていると判定し(ステップS102:Yes)、ステップS103へ進む。一方、CPU801は、バックルスイッチ82から受信した装着状態信号がOFF信号である場合、シートベルトは未装着であると判定し(ステップS102:No)、本フローチャートを終了する。
ステップS103では、CPU801は、荷重センサ83から受信した着座情報に基づき、乗員が車両用シート13に着座しているか否かを判定する。CPU801は、着座情報に含まれる身体情報に基づき、乗員の重量が、乗員が着座していると判定される重量以上である場合、着座していると判定し(ステップS103:Yes)、ステップS104へ進む。一方、CPU801は、荷重センサ83から入力された身体情報に基づき、受信した重量が、乗員が着座していると判定される重量未満である場合、着座していないと判定し(ステップS103:No)、本フローチャートを終了する。なお、ステップS103は、荷重センサ83が検出した荷重分布等を含めて判定するようにしてもよい。
ステップS104では、CPU801は、スライドモータ22及びリクライニングモータ23から受信した変位信号としての回転数及びメモリ802に記憶されている各モータの回転数に基づいて、車両用シート13の移動方向及びシートバック17の姿勢変更方向を演算する。そして、CPU801は、車両用シート13が前方に移動しているか否か、または、シートバック17が前方に傾斜しているか否かを判定する。つまり、ステップS104においてCPU801は、シートバック17が前方に変位しているか否かを判定する。CPU801は、車両用シート13が前方に移動している、またはシートバック17が前方に傾斜していると判定した場合、つまりシートバック17が着座方向前方に変位していると判定した場合(ステップS104:Yes)、ステップS105へ進む。本実施形態では、シートバック17が前方に傾斜していると判定される。
ステップS105では、CPU801は、ステップS104の判定結果に基づいて、取得したスライドモータ22の回転数及びメモリ802に記憶されているスライドモータ22の回転数に基づき車両用シート13の移動量を演算する、または取得したリクライニングモータ23の回転数及びメモリ802に記憶されているリクライニングモータ23の回転数に基づきシートバック17の傾斜角度及び角度の変化量を演算する。
詳しくは、CPU801は、ステップS104で車両用シート13が前方へ移動したと判定した場合には車両用シート13の移動量を演算し、ステップS104でシートバック17が前方へ傾斜したと判定した場合にはシートバック17の傾斜角度及び角度の変化量を演算する。本実施形態では、ステップS104でシートバック17が前方へ傾斜していると判定されているので、ステップS105ではCPU801はシートバック17の傾斜角度及び角度の変化量を演算する。なお、本実施形態において傾斜角度とは、シートクッション16とシートバック17とのなす角度である。また、車両用シート13の位置とは、スライド機構18における車両用シート13のスライド位置のことである。
シートバック17の傾斜において、CPU801は、取得したリクライニングモータ23の回転数に基づき求めたシートバック17の第1の傾斜角度がウェビング11を繰り出す必要のある所定の傾斜角度より大きい場合、角度の変化量を0にする。また、CPU801は、第1の傾斜角度が所定の傾斜角度以下であり、かつ、メモリ802に記憶されているリクライニングモータ23の回転数に基づき求めたシートバック17の第2の傾斜角度が所定の傾斜角度より大きい場合、所定の角度と第1の傾斜角度との差を角度の変化量とする。また、CPU801は、第1の傾斜角度及び第2の傾斜角度が所定の角度以下である場合、第2の傾斜角度と第1の傾斜角度との差を角度の変化量とする。
シートバック17の傾斜角度が所定の角度より大きい場合、例えば180度に近い状態の場合、乗員の姿勢は寝た状態となるのでウェビング11による乗員の胸部への影響は小さい。このため、シートバック17の傾斜角度が所定の角度になるまでウェビング11を繰り出す必要はない。これに対し、シートバック17が前傾していく場合、乗員の姿勢も起立した状態へと変化していきウェビング11による乗員の胸部への影響が大きくなるので、シートバック17の傾斜角度が所定の角度以下になるとウェビング11を繰り出す必要がある。従って、ステップS105において、所定の傾斜角度からの変化量を求めることによって、シートバック17の傾斜角度に応じてウェビング11を繰り出すことができる。
ステップS106では、CPU801は、ステップS105で求めた車両用シート13の移動量またはシートバック17の角度の変化量に基づき、ウェビング繰り出し量を演算する。ウェビング繰り出し量は、角度の変化量が大きいほど多くなり、角度の変化量が小さいほど少なくなるように演算され、または、車両用シート13の移動量が大きいほど多くなり、車両用シート13の移動量が小さいほど少なくなるように演算されるようにしてもよい。つまり、移動量及びウェビング繰り出し量の関係、並びに角度の変化量及びウェビング繰り出し量の関係は、移動量や角度の変化量に対してウェビング繰り出し量が単調に増加する狭義の単調増加となる関係であってもよい。
シートバック17の傾斜において、ウェビング繰り出し量は、ステップS105で求めた角度の変化量に基づいて演算される。詳しくは、シートバック17の第1の傾斜角度が所定の角度より大きい場合、角度の変化量は0なのでウェビング11の繰り出し量は0になる。シートバック17の第1の傾斜角度が所定の角度以下の場合、角度の変化量に応じたウェビング11の繰り出し量が演算される。ウェビング繰り出し量は、例えばメモリ802に記憶されたマップ等を用いて演算するようにしてもよい。本実施形態では、ステップS105で、CPU801はシートバック17の角度の変化量を演算しているので、ステップS106では、CPU801はシートバック17の角度の変化量に基づいてウェビング繰り出し量を演算する。
ステップS107では、CPU801は、演算したウェビング繰り出し量の指令信号をモータ43に出力する。モータ43は入力された指令信号に基づいて回転し、モータ43の回転がギヤ45から減速ギヤ50を介してクラッチ35に伝達される。リングギヤ60は引き出し方向に回転し、その回転に伴い付勢部63が付勢されて係合部64を付勢し、係合部64がギヤ70の外歯72、72の間に係合する。この係合によりギヤ70がリングギヤ60の回転と共に回転し、シャフト32が引き出し方向に回転し、ステップS106で求められた量のウェビング11が繰り出される。
一方、ステップS104では、CPU801は、車両用シート13が着座方向前方に移動していない、且つシートバック17が着座方向前方へ傾斜していないと判定する場合(S104:No)、ステップS108へ進む。つまり、ステップS104においてCPU801は、シートバック17が着座方向前方に変位していないと判定する場合にステップS108へ進む。
ステップS108では、CPU801は、モータ43の回転によるウェビング繰り出し中であるか否かを判定する。例えば、CPU801は、ステップS107でウェビング繰り出し量の指令信号を出力したことを示すフラグをメモリ802に記憶させてもよく、ステップS108でCPU801はそのフラグに基づいて判定するようにしてもよい。CPU801は、ウェビング繰り出し中と判定した場合(ステップS108:Yes)、ウェビング11はモータ43の回転により繰り出し制御中であるとしてステップS109へ進む。一方、CPU801は、ウェビング繰り出し中ではないと判定した場合(ステップS108:No)、ウェビング11は繰り出し制御されていない状態であるとして本フローチャートを終了する。
ステップS109では、車両用シート13が前方へ移動していない、且つシートバック17が前方に姿勢変更していない状態でウェビング11が繰り出し中なので、CPU801は、ウェビング11の繰り出しを停止する指令信号をモータ43に出力する。モータ43は、CPU801からウェビング11の繰り出しを停止する指令信号が入力されると回転を停止する。これにより、クラッチ35の回転が止まるので、ウェビング11の繰り出しが停止する。なお、CPU801は、ウェビング11の繰り出しを停止したことを上記フラグに設定するようにしてもよい。また、繰り出しが停止されたときには、ウェビング11に緩みは生じておらず、乗員を圧迫しない程度に密着している状態である。
このように、本実施形態では、車両が停止中であり、かつ、シートベルト10が装着状態であるときに、シートバック17が着座方向前方へ変位している場合、ウェビング11の繰り出す指令信号がモータ43に出力される。これにより、車両の停止中に車両用シート13の前方移動やシートバック17の前傾に伴いモータ43が駆動してウェビング11が繰り出されるので、乗員の安全を確保しつつ、乗員が感じる胸部の圧迫感を軽減することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係るシートベルト制御装置について説明する。第2実施形態では、シートバック17に感圧センサを設けた点が第1実施形態と異なり、その他の構成については共通している。よって共通箇所には同じ符号を付し、説明は省略する。
次に、本発明の第2実施形態に係るシートベルト制御装置について説明する。第2実施形態では、シートバック17に感圧センサを設けた点が第1実施形態と異なり、その他の構成については共通している。よって共通箇所には同じ符号を付し、説明は省略する。
図7は、本実施形態に係るシートベルト制御装置を備えたリトラクタ12の正面断面図である。図7に示すように、ECU80には、感圧センサ84が電気的に接続されている。感圧センサ84は、車両用シート13のシートバック17内に配置されており、荷重センサ83と共に車両用シート13に着座した乗員の体格や着座姿勢等の着座情報を検出可能である。感圧センサ84で検出された着座情報は、ECU80の着座情報受信部805によって受信され、CPU801に入力される。
図8は、本実施形態に係るシートベルト繰出制御を示すフローチャートである。本フローチャートに基づいて以下に説明する。
ステップS201では、CPU801は、車速センサ81から受信した速度信号に基づき、車両が走行中か否かを判定する。CPU801は、車両の走行速度が0km/hであれば車両が停止していると判定し(ステップS201:停止)、ステップS202へ進む。一方、CPU801は、車両の走行速度が0km/hでなければ車両は走行中であると判定し(ステップS201:走行中)、本フローチャートを終了する。
ステップS202では、CPU801は、バックルスイッチ82から受信した装着状態信号に基づき、シートベルトの装着状態を判定する。CPU801は、バックルスイッチ82から受信した装着状態信号がONである場合、シートベルトは装着されていると判定し(ステップS202:Yes)、ステップS203へ進む。一方、CPU801は、バックルスイッチ82から受信した装着状態信号がOFFである場合、シートベルトは未装着であると判定し(ステップS202:No)、本フローチャートを終了する。
ステップS203では、CPU801は、荷重センサ83から受信した着座情報に基づき、乗員が車両用シート13に着座しているか否かを判定する。CPU801は、着座情報に基づき、乗員の重量が、乗員が着座していると判定される重量以上である場合、着座していると判定し(ステップS203:Yes)、ステップS204へ進む。一方、CPU801は、荷重センサ83から受信した着座情報に基づき、乗員の重量が、乗員が着座していると判定される重量未満である場合、着座していないと判定し(ステップS203:No)、本フローチャートを終了する。
ステップS204では、CPU801は、スライドモータ22及びリクライニングモータ23から受信したそれぞれの回転数に基づいて車両用シート13の移動方向及びシートバック17の姿勢変更方向を演算し、車両用シート13が前方に移動しているか否か、または、シートバック17が前方に傾斜しているか否かを判定する。つまり、ステップS204では、CPU801は、シートバック17が着座方向前方へ変位しているか否かを判定する。CPU801は、車両用シート13が前方に移動している、またはシートバック17が前方に傾斜していると判定した場合(ステップS204:Yes)、ステップS205へ進む。
ステップS205では、CPU801は、ステップS204の判定結果に基づいて、取得したスライドモータ22の回転数及びメモリ802に記憶されているスライドモータ22の回転数に基づき車両用シート13の移動量を演算する、または取得したリクライニングモータ23の回転数及びメモリ802に記憶されているリクライニングモータ23の回転数に基づきシートバック17の傾斜角度及び角度の変化量を演算する。
ステップS206では、CPU801は、ステップS205で求めた車両用シート13の移動量またはシートバック17の角度の変化量、及び荷重センサ83及び感圧センサ84から受信した乗員の着座情報に基づき、ウェビング繰り出し量を演算する。乗員の着座情報は、例えば荷重センサ83から受信した乗員の体重、感圧センサ84から受信した乗員の体格等の身体情報や、荷重センサ83及び感圧センサ84から取得した乗員の着座姿勢等である。
CPU801は、車両用シート13の移動量またはシートバック17の角度の変化量に応じたウェビング繰り出し量に対し、着座情報に基づいて、例えば乗員の体重が重いほどウェビング11の繰り出し量が多くなるようにし、乗員の体重が軽いほどウェビング11の繰り出し量が少なくなるように演算する。またCPU801は、乗員の体格が大きいほどウェビング11の繰り出し量が多くなるようにし、乗員の体格が小さいほどウェビング11の繰り出し量が少なくなるように演算してもよい。さらに、乗員の着座姿勢に応じてウェビング11の繰り出し量を調整するように演算してもよい。これにより、乗員の身体情報や着座姿勢に適したシートベルト繰出制御を行うことができるので、シートバック17が着座方向前方に変位する場合に乗員が感じる圧迫感を軽減することができる。なお、本ステップの繰り出し量は、例えばメモリ802に記憶されている着座情報のマップ等を用いて演算してもよい。また、乗員の体重、体格、着座姿勢等を組み合わせてウェビング11の繰り出し量を演算するようにしてもよい。
ステップS207では、CPU801は、演算したウェビング繰り出し量の指令信号をモータ43に出力する。モータ43は入力された指令信号に基づいて回転し、モータ43の回転がギヤ45から減速ギヤ50を介してクラッチ35に伝達され、クラッチ35が作動してシャフト32が引き出し方向に回転し、ステップS206で求められた量のウェビングが繰り出される。
一方、ステップS204では、CPU801は、車両用シート13が前方に移動していない、且つシートバック17が前方に姿勢変更していないと判定する場合(S204:No)、ステップS208へ進む。
ステップS208では、CPU801は、モータ43にウェビング繰り出し中か否かを判定する。CPU801は、ウェビング繰り出し量の指令信号が出力されたと判定した場合(ステップS208:Yes)、ウェビング11はモータ43の回転により繰り出し制御中であるとしてステップS209へ進む。一方、CPU801は、ウェビング繰り出し中ではないと判定した場合(ステップS208:No)、ウェビング11は繰り出し制御をされていない状態であるとして本フローチャートを終了する。
ステップS209では、CPU801は、ウェビング11の繰り出しを停止する指令信号をモータ43に出力する。モータ43は、CPU801からウェビング11の繰り出しを停止する指令信号が入力されると回転を停止する。これにより、ウェビング11の繰り出しが停止する。
このように、本実施形態では、車両が停止中であり、かつ、シートベルト10が装着状態であるときに、シートバック17が着座方向前方へ変位している場合、スライドモータ22またはリクライニングモータ23の回転数、及び乗員の着座情報に基づきウェビング11の繰り出し量を演算する。これにより、乗員の着座状態に適したシートベルトの繰出制御を行うことができるので、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、上記各実施形態では、乗員の重量に基づいて着座の判定を行っているが、これに限らず、シートクッション16の加圧状態等を着座の判定に用いてもよい。
例えば、上記各実施形態では、乗員の重量に基づいて着座の判定を行っているが、これに限らず、シートクッション16の加圧状態等を着座の判定に用いてもよい。
また、上記各実施形態では、クラッチ35の構成の一例を示しているが、クラッチ35の構成はこれに限らず、モータ43の回転に合わせてシャフト32を引き出し方向に回転させることができれば種々の変更が可能である。
そして、上記各実施形態では、ウェビング繰り出し制御中に車両用シート13の前方移動またはシートバック17の前方への姿勢変更が停止した場合にウェビング11の繰り出しを停止している。このウェビング11の繰り出しを停止した後、乗員の胸部を圧迫しない程度にウェビング11を巻き取るようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、車両用シート13が前方に移動している場合、車両用シート13の移動量に基づいてウェビング繰り出し量を演算しているが、ウェビング11の繰り出し量は車両用シート13の位置に応じて変化するように演算してもよい。例えば、車両用シート13がロアレール19におけるスライド可能位置の最後部にある場合、ウェビング11による乗員の胸部への影響は小さく、車両用シート13がロアレール19の最後部から着座方向前方へ移動するにつれてウェビング11による乗員の胸部への影響が大きくなる。従って、車両用シート13が着座方向前方へ移動するにつれてウェビング11が多く繰り出されるように、CPU801はスライドモータ22の回転数及びメモリ802に記憶されているスライドモータ22の回転数に基づき車両用シート13の位置及び移動量を演算し、求めた位置及び移動量に基づいてウェビング繰り出し量を演算するようにしてもよい。
10 シートベルト
11 ウェビング
12 リトラクタ
43 モータ(駆動部)
80 ECU(シートベルト制御装置)
801 CPU(制御部)
803 速度信号受信部
804 装着状態信号受信部
806 移動信号受信部(変位信号受信部)
807 傾斜信号受信部(変位信号受信部)
11 ウェビング
12 リトラクタ
43 モータ(駆動部)
80 ECU(シートベルト制御装置)
801 CPU(制御部)
803 速度信号受信部
804 装着状態信号受信部
806 移動信号受信部(変位信号受信部)
807 傾斜信号受信部(変位信号受信部)
Claims (6)
- 駆動部により繰り出し可能に設けられるウェビングを有するシートベルトの装着状態を表す装着状態信号を受信する装着状態信号受信部と、
着座部および背もたれ部の少なくともいずれかが可動である車両用シートの変位を表す変位信号を受信する変位信号受信部と、
車両の走行速度を表す速度信号を受信する速度信号受信部と、
前記速度信号に基づき前記車両が停止中であると判断すると共に前記装着状態信号に基づき前記シートベルトが装着されたと判断し、かつ、前記変位信号に基づき前記背もたれ部が着座方向前方へ変位したと判断した場合、前記ウェビングを繰り出す指令信号を前記駆動部に出力する制御部と、
を備える、シートベルト制御装置。 - 前記変位信号は、前記着座部と前記背もたれ部とがなす角度の変位を表し、前記制御部は、前記変位信号に基づき、前記着座部と前記背もたれ部とがなす角度が所定の角度以下であると判断した場合、前記指令信号を出力する、請求項1に記載のシートベルト制御装置。
- 前記制御部は、前記変位信号に基づいて前記ウェビングの繰り出し量を演算し、求めた繰り出し量に基づいて前記指令信号を生成する、請求項1または2に記載のシートベルト制御装置。
- 前記車両用シートへの前記乗員の着座状態を含む着座情報を受信する着座情報受信部を備え、
前記制御部は、前記着座情報に基づいて前記繰り出し量を演算し、求めた繰り出し量に基づいて前記指令信号を生成する、請求項1乃至3のいずれかに記載のシートベルト制御装置。 - 前記着座情報は、前記乗員の身体情報または着座姿勢である、請求項4に記載のシートベルト制御装置。
- 駆動部により繰り出し可能に設けられるウェビングを有するシートベルトの装着状態を表す装着状態信号を出力する手段と、
着座部および背もたれ部の少なくともいずれかが可動である車両用シートの変位を表す変位信号を出力する変位出力手段と、
車両の走行速度を表す速度信号を出力する速度検出手段と、
前記速度信号に基づき前記車両が停止中であると判断すると共に前記装着状態信号に基づき前記シートベルトが装着されたと判断し、かつ、前記変位信号に基づき前記背もたれ部が着座方向前方へ変位したと判断した場合、前記ウェビングを繰り出す指令信号を前記駆動部に出力する制御部と、
を備える、シートベルト制御システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014133527A JP2016011050A (ja) | 2014-06-30 | 2014-06-30 | シートベルト制御装置及びシートベルト制御システム |
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- 2014-06-30 JP JP2014133527A patent/JP2016011050A/ja active Pending
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