JP2016095009A - Butterfly valve and exhaust system - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、シールリングを用いたバタフライ弁において、シール性を向上させる技術に関する。 The present invention relates to a technique for improving sealing performance in a butterfly valve using a seal ring.
流体の流量を制御するための弁としてバタフライ弁が知られている。例えば、特許文献1および2は、自動車用の内燃機関において排気ガスの一部を再度吸気させる、排気再循環(Exhaust Gas Recirculation、EGR)システムに用いるEGR弁として、バタフライ弁を用いた技術を開示している。特許文献1および2においては、弁体とハウジングとの間のシール性(気密性)を向上させるため、弁体の外周縁に溝を設け、この溝にシールリングをはめ込む構造が開示されている。
A butterfly valve is known as a valve for controlling the flow rate of fluid. For example,
ここで、シールリングは完全な環形状ではなく、一部に切り欠き(いわゆる合口)を有するC字形状を有する。シールリングが弁体に対して回転してしまうのを防止するため、切り欠きの位置に回り止めのピンが設けられる(特許文献1:図6(a)の回り止めピン75、特許文献2:図6のリング移動規制部46)。 Here, the seal ring is not a perfect ring shape, but has a C-shape with a notch (a so-called joint) in part. In order to prevent the seal ring from rotating with respect to the valve body, a non-rotating pin is provided at the position of the notch (Patent Document 1: Non-rotating pin 75 in FIG. 6A, Patent Document 2: FIG. 6 shows a ring movement restricting portion 46).
弁体の径方向における回り止めのピンの高さは、ハウジングとの隙間が小さくなるように設計される。しかし、ピンがシールリングよりも突出してしまうとハウジングを傷つけるおそれがあるため、ピンの高さは、ピンとハウジングの間に隙間が生じる寸法に設計せざるを得なかった。この場合、この隙間からガスがリークしてしまい、シール性が悪化するという問題があった。 The height of the non-rotating pin in the radial direction of the valve body is designed so that the gap with the housing is small. However, if the pin protrudes beyond the seal ring, the housing may be damaged. Therefore, the height of the pin has to be designed to a dimension that creates a gap between the pin and the housing. In this case, there is a problem that the gas leaks from this gap and the sealing performance deteriorates.
これに対し本発明は、シールリングを用いたバタフライ弁においてシール性を向上させる技術を提供する。 On the other hand, this invention provides the technique which improves a sealing performance in the butterfly valve using a seal ring.
本発明は、流体が通過する流路を有するハウジングと、回転する弁軸と、前記流路の内部に設けられ、溝が形成された外周縁を有し、前記弁軸に接続された円板状の弁体と、合口を有し、前記溝にはめ込まれるシールリングと、前記溝において前記合口の位置に設けられ、前記弁体の径方向における当該弁体に対する高さが可変の固定部材とを有するバタフライ弁を提供する。 The present invention provides a housing having a flow path through which a fluid passes, a rotating valve shaft, an outer peripheral edge having a groove formed therein and connected to the valve shaft. A shaped valve body, a seal ring having a joint, fitted in the groove, a fixing member provided at a position of the joint in the groove and having a variable height relative to the valve body in the radial direction of the valve body; A butterfly valve is provided.
このバタフライ弁は、前記外周縁と前記固定部材との間に設けられたバネを有し、前記固定部材の高さは、前記バネの作用により変化してもよい。 The butterfly valve may include a spring provided between the outer peripheral edge and the fixing member, and the height of the fixing member may be changed by the action of the spring.
このバタフライ弁は、前記ハウジングに設けられた磁石を有し、前記固定部材は強磁性材料で形成され、前記固定部材の高さは、前記磁石の作用により変化してもよい。 The butterfly valve may include a magnet provided in the housing, the fixing member may be made of a ferromagnetic material, and the height of the fixing member may be changed by the action of the magnet.
このバタフライ弁は、前記弁体に設けられ、前記流体の高圧側の面から前記固定部材の位置まで貫通した孔を有し、前記固定部材の高さは、前記孔に流入した前記流体により変化してもよい。 The butterfly valve is provided in the valve body and has a hole penetrating from the high-pressure side surface of the fluid to the position of the fixing member, and the height of the fixing member varies depending on the fluid flowing into the hole. May be.
前記固定部材は、前記シールリングよりも熱膨張係数の大きい材料で形成され、前記固定部材の高さは、当該固定部材の温度上昇により変化してもよい。 The fixing member may be formed of a material having a thermal expansion coefficient larger than that of the seal ring, and the height of the fixing member may change due to a temperature increase of the fixing member.
前記弁体の円板の法線方向が、前記弁軸の軸方向と垂直であってもよい。 The normal direction of the disc of the valve body may be perpendicular to the axial direction of the valve shaft.
前記弁体は、当該弁体の周方向における前記固定部材の移動を、前記流体の流入口および流出口に達しない範囲に規制する規制部を有してもよい。 The said valve body may have a control part which controls the movement of the said fixing member in the circumferential direction of the said valve body to the range which does not reach the inflow port and the outflow port of the said fluid.
また、本発明は、内燃機関の排気ガスを流すための排気管と、前記排気管の途中に取り付けられた、上記いずれかのバタフライ弁とを有する排気装置を提供する。 The present invention also provides an exhaust system having an exhaust pipe for flowing exhaust gas of an internal combustion engine, and any one of the butterfly valves attached in the middle of the exhaust pipe.
本発明によれば、シールリングを用いたバタフライ弁においてシール性を向上させることができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, a sealing performance can be improved in the butterfly valve using a seal ring.
図1は、一実施形態に係る吸排気システム1000の構成を例示する図である。吸排気システム1000は、エンジン2000への吸排気を制御するシステムである。この例でエンジン2000は自動車用のディーゼルエンジンである。吸排気システム1000は、排気の一部を吸気系に再循環させる、いわゆるEGRシステム(EGR装置)である。吸排気システム1000は、吸気系11と、排気系12と、HPL(High Pressure Loop)−EGR系13と、LPL(Low Pressure Loop)−EGR系14とを有する。
FIG. 1 is a diagram illustrating a configuration of an intake /
吸気系11は、エンジン2000に混合気を供給する。吸気系11は、吸気側ターボバイパス弁111と、インタークーラー切替弁112と、インタークーラー113と、スロットル弁114とを有する。
The
排気系12は、エンジン2000から、排気ガスを排出する。排気系12は、排気側ターボバイパス弁121と、排気ブレーキ弁122と、DPF(Diesel Particulate Filter)123と、排気絞り弁124とを有する。
The
吸気系11と排気系12との間には、第1ターボチャージャー15および第2ターボチャージャー16が設けられている。
A
HPL−EGR系13は、排気の一部を吸気系11に戻す。HPL−EGR系13は、エンジン2000の排気側と、吸気系11(具体的にはスロットル弁114下流側)との間に設けられている。HPL−EGR系13は、EGRクーラー切替弁131と、HPL−EGR弁132と、EGRクーラー133とを有する。
The HPL-
LPL−EGR系14は、排気の一部を吸気系11に戻す。LPL−EGR系14は、排気系12(具体的にはDPF123の下流側)と、吸気系11(具体的には第2ターボチャージャー16の上流側)との間に設けられている。LPL−EGR系14は、LPL−EGR弁141と、EGRクーラー142とを有する。
The LPL-
図2は、一実施形態に係るバルブアセンブリ1の斜視図である。バルブアセンブリ1は、吸排気システム1000において用いられる弁、例えば、排気側ターボバイパス弁121として用いられる弁である。バルブアセンブリ1は、駆動部2と、リンク機構部3と、バタフライ弁4とを有する。以下、説明のため、方向を以下のように定義する。バタフライ弁4において、流体の流れる方向の上流および下流をそれぞれ、「前」および「後」という。前からバタフライ弁4に向かって後ろを向いたときの上下左右を、「上」、「下」、「左」、および「右」という。なお、この定義は説明のための便宜的なものであって、システムにおいてバルブアセンブリ1が設置される向きや位置を限定するものではない。
FIG. 2 is a perspective view of the
バタフライ弁4は、ハウジング41と、弁軸(図2では不図示)および弁体43を有する。ハウジング41は、ハウジング本体411と、スリーブ412とを有する。ハウジング本体411は、例えばステンレス鋼で形成され、直方体形状を有している。ハウジング本体411は、前後方向に延在する孔(流路)を有する。この孔を流体が通過する。図2では、流体の流れる向きを矢印で示している。スリーブ412は、例えばステンレス鋼で形成され、円筒形状を有する。スリーブ412は、ハウジング本体411の孔にはめ込まれている。
The
図3は、バタフライ弁4における弁軸および弁体の構造を例示する斜視図であり、図4はバタフライ弁4の分解斜視図である。バタフライ弁4は、弁軸42と、弁体43と、シールリング44と、固定部材45とを有する。
FIG. 3 is a perspective view illustrating the structure of the valve shaft and the valve body in the
弁軸42は、例えばステンレス鋼で形成され、円柱形状(丸棒形状)を有する。弁軸42においては、弁体43を接続するため側面の一部が削られ、平坦部421が形成されている。
The
弁体43は、例えばステンレス鋼で形成され、円板形状を有する。すなわち弁体43は、平坦面431および平坦面432、並びに外周縁433を有する。外周縁433には溝434(図4のハッチング部分)が形成されている。溝434は、外周縁433に沿って形成されており、前方から見ると円形である。また、上、下、左、または右方向から見ると、溝434は外周縁433に沿って真っ直ぐ延びている。弁軸42および弁体43は、平坦部421および平坦面432においてボルト46により互いに固定されている。
The
シールリング44は、例えばステンレス鋼で形成され、円環形状を有する。ただし、シールリング44は完全な円環形状を有しているわけではなく、環は一部で切れており、隙間(ギャップ)が形成されている。すなわち、シールリング44はC字形状を有する。環が切れている部分を合口441という。合口441を形成すると、合口の隙間がマージンとなって、シールリング44は弾性変形しやすくなる。なお、シールリング44および弁体43は、要求される特性に応じて互いに異なる材料で形成されていてもよい。例えば、シールリング44がSUS631J1で形成され、弁体43がSUS303で形成されていてもよい。
The
固定部材45は、シールリング44が弁体43に対し回転してしまうことを防ぐストッパーとして機能する。固定部材45は、溝434のうち合口441に相当する位置において、弁体43に取り付けられている。固定部材45は、例えばステンレス鋼で形成され、所定の断面形状(例えば円)の柱形状を有するピンである。この例で、溝434の幅は、固定部材45を取り付ける部分だけ太く、他の部分は固定部材45の幅(例えば断面の円の直径)よりも細く形成されている。すなわち、溝434のうち幅の細い部分は、固定部材45の横方向(弁体43の周方向)への移動を規制する規制部として機能する。
The fixing
この例で、溝434のうち幅の広い部分の周方向の長さは、固定部材45の幅と同程度である。すなわち、固定部材45は、横方向(弁体43の周方向)にはほとんど移動しない。
In this example, the circumferential length of the wide portion of the
図5は、合口441と固定部材45との関係を例示する図である。図5の上図は、前方から見た弁体43およびシールリング44の断面(図5下図のV−V断面)を示している。図5の下図は、弁体43およびシールリング44を下方から見た図である。すなわち図5の下図は、シールリング44の径方向から見た合口441の形状および固定部材45との位置関係を示している。なお、この図では説明のため、溝434およびシールリング44が大きく描かれている。合口441は、シールリング44の一端(端部442)および他端(端部443)により形成されている。シールリング44は、溝434の底面まではめ込まれているわけではなく、シールリング44の底面と溝434の底面との間には隙間(図9の隙間G3)が空いている。固定部材45は、一部が弁体43にはめ込まれている。この例では、固定部材45は、弁体43に対して完全には固定されておらず、弁体43の径方向に移動することができる。弁体43は、固定部材を取り付けるための穴(凹部)を有している。シールリング44は、全てが溝434にはめ込まれているわけではなく、一部が溝434からはみ出ている。一例として、シールリング44の外径は40〜70mmであり、高さ(径方向の長さ)d1は1.8〜2.0mmであり、このうち溝434からはみ出している部分の高さd2は0.8〜1.1mmである。
FIG. 5 is a diagram illustrating the relationship between the joint 441 and the fixing
本実施形態において、固定部材45の高さは可変である。ここでいう高さとは、弁体43の径方向における、弁体43の所定の基準面(例えば溝434の底面)からの長さをいう。以下、固定部材45の高さを可変とする機構の例を4つ説明する。
In the present embodiment, the height of the fixing
(1)例1
図6は、固定部材45の高さを可変とする機構の例を示す図である。この例で、バタフライ弁4は、バネ47を有する。バネ47は、溝434のうち、固定部材45に相当する位置、すなわち、固定部材45の下に設けられている。バネ47は圧縮バネであり、例えばつるまきバネである。例えば、バタフライ弁4の温度変化によりハウジング41の孔の内径が変化しても、固定部材45はバネ47の力によりハウジング41に押しつけられ、隙間が生じることがない(なお、図6では固定部材45がハウジング41に近づいた後も隙間があるように図示している。以下の図でも同様である)。
(1) Example 1
FIG. 6 is a diagram illustrating an example of a mechanism that makes the height of the fixing
なお、固定部材45は、ハウジング41側の端部が相対的に細く、かつ弁体43側の端部が相対的に太くなっており、中央付近に窪み451を有する。また、弁体43は、溝434の開口(上部)付近に爪436を有している。爪436が窪み451と噛み合い、固定部材45のハウジング41方向への移動を規制している(固定部材45が溝434から抜けないようになっている)。なお、爪436は、溝434のうち固定部材45を取り付ける位置だけに設けられている。
The fixing
(2)例2
図7は、固定部材45の高さを可変とする機構の別の例を示す図である。この例で、ハウジング41は、磁石413を有する。また、固定部材45は、強磁性材料(例えば、SUS400系ステンレス鋼)で形成されている。磁石413は、ハウジング41において、弁を閉じたときの弁体43の位置に相当する位置に設けられている。弁が閉じたときは、固定部材45は磁石413の作用を受けず、固定部材45とハウジング41との間には隙間が生じている。弁が閉状態になると、固定部材45は磁石413に引き寄せられ、隙間が生じることがない。
(2) Example 2
FIG. 7 is a diagram illustrating another example of a mechanism that makes the height of the fixing
この例によれば、固定部材45がハウジング41と密着するのは閉位置すなわち磁石413の近傍だけであり、他の位置すなわち弁が開いているときは、固定部材45は必ずしもハウジング41と密着していない。したがって、例1のように弁が開いているか閉じているかによらず固定部材45がハウジング41と密着している例と比較すると、ハウジング41または固定部材45が損傷する可能性を低減することができる。
According to this example, the fixing
(3)例3
図8は、固定部材45の高さを可変とする機構のさらに別の例を示す図である。この例で、弁体43は、孔435を有する。孔435は、弁が閉じているときに高圧側に位置する面(平坦面431)から、溝434のうち固定部材45に相当する位置、すなわち、固定部材45の下まで貫通している。弁を閉じると、平坦面431における流体は高圧になり、孔435に流体が流れ込む。固定部材45は、流体の圧力によりハウジング41に押しつけられる。弁を開くと平坦面431における流体の圧力は低下し、固定部材45をハウジング41に押しつける圧力も弱くなる。
(3) Example 3
FIG. 8 is a diagram showing still another example of a mechanism that makes the height of the fixing
この例も、例2と同様に、固定部材45がハウジング41と密着するのは弁が閉じているときだけであり、弁が開いているときは固定部材45は必ずしもハウジング41と密着していない。したがって、例1のように弁が開いているか閉じているかによらず固定部材45がハウジング41と密着している例と比較すると、ハウジング41または固定部材45が損傷する可能性を低減することができる。
In this example as well as in Example 2, the fixing
(4)例4
図9は、固定部材45の高さを可変とする機構のさらに別の例を示す図である。この例では、固定部材45は、シールリング44よりも熱膨張係数が大きい材料で形成されている。また、この例では、固定部材45は、例えば圧入により弁体43に固定されている。例1〜例3では、固定部材45は弁体43に対して固定されておらず、径方向に移動可能である。図9(A)は、低温、具体的には室温における固定部材45とシールリング44との位置関係を示している。低温では、固定部材45は、シールリング44よりも高さが低い状態で固定される。すなわち、低温では、固定部材45とハウジング41との間には隙間が生じる。図9(B)は、高温における固定部材45とシールリング44との位置関係を示している。図9(A)から温度が上昇すると、固定部材45およびシールリング44は熱膨張する。このとき、固定部材45の方が熱膨張係数が高いので、固定部材45の方がシールリング44よりも延びが大きい。このため、固定部材45の方がシールリング44よりも高さが高い状態になっている。
(4) Example 4
FIG. 9 is a diagram showing still another example of a mechanism that makes the height of the fixing
例えばエンジンの排気装置のように、動作時に高温になる系に用いられれば、固定部材45は動作時にのみハウジング41に押しつけられ、非動作時には固定部材45とハウジング41との間に隙間が生じる。すなわち、動作時/非動作時にかかわらず固定部材45がハウジング41に押しつけられる構造と比較すると、ハウジング41または固定部材45が損傷する可能性を低減することができる。
For example, when used in a system that becomes hot during operation, such as an exhaust system of an engine, the fixing
再び図2を参照する。駆動部2は、弁軸42を回転させる(すなわち弁軸42を駆動する)。駆動部2は、モータ21と、ブラケット22とを有する。モータ21は、ブラケット22に固定されている。リンク機構部3は、モータ21から弁軸42に駆動力(回転力)を伝達する。リンク機構部3は、モータ21の回転軸(図略)と弁軸42とを連結している。
Refer to FIG. 2 again. The
図10は、図2のX−X断面図を示す。この図で、バタフライ弁4は全閉状態である。この状態において、弁体43は、弁軸42の前方(上流側)に位置する。すなわち、弁軸42の軸線O1に対して、弁体43の径方向中心O2は、前方に位置している。
FIG. 10 is a sectional view taken along line XX in FIG. In this figure, the
スリーブ412の内部には流体が通過する流体路となる孔が形成されている。この孔の壁面の一部には、摺動面4121が形成されている。摺動面4121は、弁体43(シールリング44)と摺動する面であり、曲率半径r1の球面の一部の形状を有する。曲率半径r1は、シールリング44を含めた弁体43の半径に相当する長さである。摺動面4121は、上方向から見たときに軸線O1より上流側に形成されている。軸線O1より下流側においては、スリーブ412の孔は一定であるかまたは下流に向かって広がるテーパを有する。
A hole serving as a fluid path through which a fluid passes is formed in the
図11は、図10の領域IXの拡大図である。シールリング44は、弁体43の外周縁4
33に形成された溝434にはめ込まれている。この例で、シールリング44の断面形状は、長方形である。なお、この例で、シールリング44は溝434の奥まで完全に押し込まれているわけではなく(シールリング44と溝434の底面とが接しているわけではなく)、シールリング44と溝434の底面との間には隙間G3が空いている。隙間G3があるとこれがマージンとなり、シールリング44がより弾性変形しやすくなる。
FIG. 11 is an enlarged view of a region IX in FIG. The
33 is fitted in a
再び図10を参照する。理想的には、弁軸42の軸線O1は、摺動面4121を形成する球の中心を通過する。さらに、理想的には、摺動面4121の曲率半径r1と、弁軸42の軸線O1から弁体43(シールリング44)の外周縁までの距離とは同じである。このような理想的な状態においては、弁体43の外周縁と摺動面4121とがずれず、隙間無く接触する。
Refer to FIG. 10 again. Ideally, the axis O <b> 1 of the
しかし、実際には、弁体43や摺動面4121の形状精度、弁軸42と弁体43との組付誤差、弁体43やハウジング41の熱収縮など、種々の要因により、弁体43の外周縁と摺動面4121とにずれが生じる。
However, in actuality, due to various factors such as the shape accuracy of the
本実施形態のシールリング44は、溝434との隙間により、無負荷状態から弾性変形することができる。軸線O1と摺動面4121との距離が設計値よりも短い部分においては、シールリング44が弾性変形することにより、弁体43と摺動面4121との摺動を損なわずに、シールすることができる。すなわち、全閉状態において、シールリング44の外周縁の全周にわたって摺動面4121に接触させることができる。シールリング44と摺動面4121との接触部分をシール部Sとして図示している。
The
図12は、半開状態におけるバルブアセンブリ1の断面図を示す。図12は、図10と同じ断面を示している。この状態で、弁体43は全開状態と比較して傾いており、流体路Aが部分的に開かれている。弁体43の外周縁は、上下部分の一部において摺動面4121に接触している。換言すると、シールリング44の上下2箇所が、摺動面4121により支持される。全開状態においても同様である。
FIG. 12 shows a cross-sectional view of the
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。以下、変形例をいくつか説明する。以下の変形例のうち複数のものが組み合わせて用いられてもよい。 The present invention is not limited to the above-described embodiment, and various modifications can be made. Hereinafter, some modifications will be described. A plurality of the following modifications may be used in combination.
図13は、固定部材45の移動規制範囲の別の例を示す図である。固定部材45の移動規制範囲は実施形態で説明したものに限定されない。固定部材45は、横方向に移動可能であってもよい。ただし、固定部材45が、ハウジング41のうち弁軸42を通す孔すなわち弁軸42を支持する支持部414または支持部415に達すると、支持部414または支持部415を破損させてしまう可能性がある。したがって、固定部材45の移動可能範囲は、ハウジング41のうち弁軸42を通す孔すなわち弁軸42を支持する支持部414および415に達しない範囲(図の範囲A)に規制されることが好ましい。
FIG. 13 is a diagram illustrating another example of the movement restriction range of the fixing
固定部材45の形状は、実施形態で例示したものに限定されない。例えば、固定部材45は、四角柱であってもよい。
The shape of the fixing
吸排気システム1000の構造は図1で例示したものに限定されない。エンジン2000からの排気の一部を吸気管に再循環させるものであれば、吸排気システム1000の具体的な構造はどのようなものであってもよい。また、エンジン2000は自動車用のディーゼルエンジンに限定されない。船舶等、自動車以外の用途に用いられるエンジンであってもよいし、ガソリンエンジンであってもよい。
The structure of the intake /
バルブアセンブリ1の用途は、吸排気システム1000の排気側ターボバイパス弁121に限定されない。吸排気システム1000の他の弁に用いられてもよい。また、バルブアセンブリ1は、EGRシステム以外の排気システム(排気装置)に用いられてもよい。別の例で、バルブアセンブリ1は、気体(例えば混合気および排気)の流れを制御するものに限定されず、液体または気体の流れを制御する用途に用いられてもよい。
The use of the
バルブアセンブリ1の構成部品の材料は実施形態で説明したものに限定されない。構成部品の各々は、ステンレス鋼以外にも、アルミニウムや鉄などの単体金属またはその合金、もしくは樹脂により形成されてもよい。また、バルブアセンブリ1およびその構成部品の形状は実施形態で例示したものに限定されない。例えば、弁軸42と弁体43との接合方法はボルト46を用いるものに限定されない。また、実施形態で説明したサイズはあくまで一例である。
The materials of the components of the
1000…吸排気システム
11…吸気系
111…吸気側ターボバイパス弁
112…インタークーラー切替弁
113…インタークーラー
114…スロットル弁
12…排気系
121…排気側ターボバイパス弁
122…排気ブレーキ弁
123…DPF
124…排気絞り弁
13…HPL−EGR系
131…EGRクーラー切替弁
132…HPL−EGR弁
133…EGRクーラー
14…LPL−EGR系
141…LPL−EGR弁
142…EGRクーラー
15…第1ターボチャージャー
16…第2ターボチャージャー
エンジン2000
バルブアセンブリ1
2…駆動部
3…リンク機構部
4…バタフライ弁
41…ハウジング
411…ハウジング本体
412…スリーブ
413…磁石
414…支持部
415…支持部
42…弁軸
421…平坦部
43…弁体
431…平坦面
432…平坦面
433…外周縁
434…溝
435…孔
436…爪
44…シールリング
441…合口
442…端部
443…端部
45…固定部材
451…窪み
46…ボルト
47…バネ
DESCRIPTION OF
124 ...
DESCRIPTION OF
Claims (8)
回転する弁軸と、
前記流路の内部に設けられ、溝が形成された外周縁を有し、前記弁軸に接続された円板状の弁体と、
合口を有し、前記溝にはめ込まれるシールリングと、
前記溝において前記合口の位置に設けられ、前記弁体の径方向における当該弁体に対する高さが可変の固定部材と
を有するバタフライ弁。 A housing having a flow path through which fluid passes;
A rotating valve stem,
A disc-shaped valve body provided inside the flow path, having an outer peripheral edge formed with a groove, and connected to the valve shaft;
A seal ring having a joint and fitted in the groove;
A butterfly valve comprising: a fixing member provided at a position of the joint in the groove and having a variable height relative to the valve body in a radial direction of the valve body.
前記固定部材の高さは、前記バネの作用により変化する
ことを特徴する請求項1に記載のバタフライ弁。 A spring provided between the outer peripheral edge and the fixing member;
The butterfly valve according to claim 1, wherein the height of the fixing member is changed by the action of the spring.
前記固定部材は強磁性材料で形成され、
前記固定部材の高さは、前記磁石の作用により変化する
ことを特徴する請求項1に記載のバタフライ弁。 Having a magnet provided in the housing;
The fixing member is formed of a ferromagnetic material;
The butterfly valve according to claim 1, wherein the height of the fixing member is changed by the action of the magnet.
前記固定部材の高さは、前記孔に流入した前記流体により変化する
ことを特徴する請求項1に記載のバタフライ弁。 Provided in the valve body, and having a hole penetrating from the surface on the high pressure side of the fluid to the position of the fixing member;
The butterfly valve according to claim 1, wherein the height of the fixing member varies depending on the fluid flowing into the hole.
前記固定部材の高さは、当該固定部材の温度上昇により変化する
ことを特徴する請求項1に記載のバタフライ弁。 The fixing member is formed of a material having a larger thermal expansion coefficient than the seal ring,
The butterfly valve according to claim 1, wherein the height of the fixing member is changed by a temperature increase of the fixing member.
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載のバタフライ弁。 The butterfly valve according to any one of claims 1 to 5, wherein a normal direction of a disc of the valve body is perpendicular to an axial direction of the valve shaft.
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載のバタフライ弁。 The said valve body has a control part which controls the movement of the said fixing member in the circumferential direction of the said valve body to the range which does not reach the support part which supports the said valve shaft in the said housing. The butterfly valve according to any one of claims 6.
前記排気管の途中に取り付けられた、請求項1ないし7のいずれか一項に記載のバタフライ弁と
を有する排気装置。 An exhaust pipe for flowing the exhaust gas of the internal combustion engine;
The exhaust apparatus which has a butterfly valve as described in any one of Claim 1 thru | or 7 attached in the middle of the said exhaust pipe.
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CN116733603A (en) * | 2023-06-27 | 2023-09-12 | 山东飞奥航空发动机有限公司 | Deepwater unmanned aerial vehicle engine and application method thereof |
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- 2014-11-17 JP JP2014232698A patent/JP2016095009A/en active Pending
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