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JP2016078211A - ロボット - Google Patents

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JP2016078211A JP2014215124A JP2014215124A JP2016078211A JP 2016078211 A JP2016078211 A JP 2016078211A JP 2014215124 A JP2014215124 A JP 2014215124A JP 2014215124 A JP2014215124 A JP 2014215124A JP 2016078211 A JP2016078211 A JP 2016078211A
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宗徳 澤田
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Abstract

【課題】簡易な構成によって電源の耐障害性を向上させることが可能な技術の提供。
【解決手段】第1電圧を出力する第1電源と、前記第1電圧によって動作する第1回路と、第2電圧を出力する第2電源と、前記第2電圧によって動作する第2回路と、前記第1電源からの前記第1電圧の出力が停止した場合に、前記第2電圧に基づいて前記第1回路を動作させる第1保護部と、を備えるロボットを構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロボットに関する。
従来、ロボットを駆動するための回路において、耐障害性の向上等のために、各種の回路を二重化する技術が知られている。例えば、特許文献1においては、補助電源回路を複数備えた電源ボードが開示されている。
特開2006−116679号公報
上述した従来の技術のように、補助電源回路を単に複数個設ける構成を採用すると、電源ボードが大型になり回路構成も複雑になってしまう。
本発明は、簡易な構成によって電源の耐障害性を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するためのロボットは、第1電圧を出力する第1電源と、第1電圧によって動作する第1回路と、第2電圧を出力する第2電源と、第2電圧によって動作する第2回路と、第1電源からの第1電圧の出力が停止した場合に、第2電圧に基づいて第1回路を動作させる第1保護部とを備えている。
すなわち、第1電源と第2電源という2系統の電源によって2系統の電圧を出力し、それぞれを利用して構成要素としての回路を動作させるロボットにおいて、一方の系統の電源からの電圧の出力が停止した場合に、停止した電圧で動作していた回路を他方の系統の電源からの電圧に基づいて動作させる。このため、第1電源と第2電源とのそれぞれについて補助電源回路を設けていない状態において、少なくとも一方の系統の電源からの電圧出力が故障等によって停止しても、他方の系統の電源で一方の系統の回路を動作させることができる。また、第2回路を動作させるために必然的に必要となる第2電源を利用して第1回路を動作させることができる。従って、簡易な構成によって電源の耐障害性を向上させることができる。
ここで、第1電源は第1電圧を出力することができればよく、第1回路は第1電圧によって動作する回路であればよい。すなわち、第1回路の少なくとも一部が第1電圧で動作する構成において、第1電源は第1回路を動作させるための電源であれば良い。例えば、第1電源が、ロボットの設置場所で提供される商用電源等の供給を受け、当該商用電源の出力電圧を第1電圧に変換する電圧変換回路を備える構成等を想定可能である。むろん、第1電源は、第1電圧を含む複数の種類の電圧(電圧値や規格、周波数、交流、直流等が異なる電圧))を出力可能であっても良く、複数の種類が第1電圧と見なされる構成であっても良い。また、第1保護部が、第1電源が出力する電圧の一部の種類の電圧または全部の種類の電圧によって動作する回路を保護する構成であっても良い。
第1回路はロボットの一部を構成する回路であれば良く、種々の回路が第1回路となり得るが、当該第1回路においては、第1保護部による保護対象となる回路を含んでいる。従って、第1回路は、第1電源からの第1電圧の出力が停止した場合であっても、継続的に動作する必要性が高い回路や、瞬時の停止がより大きな障害を誘発する可能性がある回路を含んでいることが好ましい。
第2電源は第2電圧を出力することができればよく、第2回路は第2電圧によって動作する回路であればよい。すなわち、第2回路の少なくとも一部が第2電圧で動作する構成において、第2電源は第2回路を動作させるための電源であれば良い。例えば、第2電源が、ロボットの設置場所で提供される商用電源等の供給を受け、当該商用電源の出力電圧を、第2電圧に変換する電圧変換回路を備える構成等を想定可能である。むろん、第2電源は、第2電圧を含む複数の種類の電圧(電圧値や規格、周波数、交流、直流等が異なる電圧))を出力可能であっても良い。
なお、第2電圧は、第1電圧と同一であっても良いし、異なっていても良い。すなわち、2系統の電源によって、第1回路と第2回路とを動作させるように構成されている限りにおいて、各系統の出力電圧値は特に限定されない。さらに、第2電源からの第2電圧の出力が停止した場合に、第1電圧に基づいて第2回路を動作させる第2保護部がさらに備えられていても良い。
第2回路はロボットの一部を構成する回路であれば良い。第1回路と第2回路とは、同一の基板上に形成されていても良いが、異なる基板上に形成されていても良い。後者としては、例えば、異なる種類の機能を実現するための回路が異なる基板上、または、異なる筐体内に構成されている構成が想定される。また、異なる種類の機能としては、例えば、ロボットの構成要素であるモーター等と直接的に電力や信号を授受する機能を第1回路で実現し、ロボットの動作を制御するための指示を第1回路に対して提供する機能を第2回路で実現する構成等が想定される。
第1保護部は、第1電源からの第1電圧の出力が停止した場合に、第2電圧に基づいて第1回路を動作させることができればよい。すなわち、第1電源からの第1電圧に基づいて第1回路を動作させることができない状態になった場合に、第2電圧を利用して第1回路を動作させることができればよい。なお、第2電圧によって第1回路を保護する場合、第1回路が第2電圧を受けて動作するように構成されていても良いが、第2電圧から第1電圧を生成し、生成された当該第1電圧を受けて第1回路が動作するように構成されていても良い。
後者としては、例えば、第1保護部が、第2電圧を第1電圧に変換する変換部を備え、第1電源からの第1電圧の出力が停止した場合に、第1保護部が、当該変換部で変換して得られた第1電圧によって第1回路を動作させる構成等を採用可能である。この構成によれば、第2電圧を第1電圧に変換する電圧変換回路を設けることによって、第2電圧に基づいて第1回路を保護するための回路を構成することができ、極めて簡易な構成によって電源の耐障害性を向上させることができる。なお、変換部において変換によって生成する第1電圧の電圧値は、厳密に第1電圧に等しいことは必須とされず、第1回路を動作させることが可能な範囲で電圧値が変動しても良い。
なお、通常時には、第1電源からの第1電圧を第1回路に提供し、第1電源からの第1電圧の出力が停止した場合に、電圧の提供元を第1電源から第2電源に切り替えるための構成としては、種々の構成を採用可能である。例えば、第1電源からの第1電圧と第2電源から生成された第1電圧とのそれぞれがダイオードを介して第1回路に供給されるように回路が形成されており、前者が後者よりわずかに大きくなるように電圧値が設定されている構成としても良い。この構成によれば、第1電源から第1電圧が出力されている場合は、第1電源から第1回路に第1電圧が出力され、第1電源からの第1電源の出力が停止した場合に、第2電圧からの変換で得られた第1電圧(第1電圧よりわずかに小さい電圧)が第1回路に提供されるように構成することができる。
さらに、第1電源からの第1電圧の出力の停止を検出可能な構成とし、停止が検出された場合に第2電源からの第2電圧に基づいて第1回路を動作させる構成であっても良い。この構成は、例えば、第1電源からの出力電圧を検出し、出力電圧が第1電圧と異なる電圧と見なすことができる電圧となった場合に、第2電源から出力される第2電圧に基づいて第1回路が動作するように、ICが回路のスイッチを切り替える構成等を採用可能である。
さらに、第1電源からの第1電圧の出力の停止は、第2電圧に基づいて第1回路を動作させるためのトリガとなっていれば良く、停止の原因は、回路の故障や断線やなどの第1電源の故障であっても良いし、停電などの第1電源への電力の供給の停止であっても良いし、加熱等に起因して保護回路が機能したことによる第1電源の停止であっても良い。なお、停電によって商用電源等から第2電源への電力供給が停止する場合においても第1回路を保護するように構成するため、第2回路がバッテリーを備える構成であっても良い。すなわち、外部から第2電源への電力供給が停電等によって停止した場合に、バッテリーの電力に基づいて第2電圧を出力する構成とすれば、当該第2電圧に基づいて第1回路を動作させることが可能である。
なお、第1電源からの第1電圧の出力の停止は、第1電源からの出力が第1回路で正常に供給されない状況であり、例えば、出力電圧値が第1電圧から所定値以上小さくなった場合や大きくなった場合を含む。むろん、電圧値以外の要素、例えば、周波数が既定の範囲外になった場合に第1電源からの第1電圧の出力が停止した状態であると見なしても良い。
さらに、第1回路は第1電圧の出力が停止した場合にも動作することが保証される構成であるため、第1回路は瞬時に動作が停止することが防止されるべき回路であることが好ましい。第1回路がこのような回路である構成例として、例えば、第1回路が、ロボットの構成要素で発生したエラーを取得して不揮発性メモリーに記録する処理を行うエラー記録部を備えている構成が挙げられる。
すなわち、ロボットが駆動されている過程においては、ロボットの構成要素が既定範囲外の動作をする場合(駆動部が既定範囲外まで動作する場合等)や、既定範囲外の状態となる場合(過電流、過電圧、既定範囲外の発熱が発生した場合等)など、ロボットの稼働が困難になるエラーが発生し得る。このような場合においては、再発防止等のために事後的に原因を解析する必要がある。そこで、第1回路によってロボットの構成要素で発生したエラーを取得し、不揮発性メモリーに記録する処理を行う構成とすれば、当該不揮発性メモリーに記録されたエラーのログを解析することにより、エラーの原因を解析することができる。
そして、このような構成においては、エラー発生によってロボットの駆動の停止を余儀なくされた状態において、エラー(を示す情報)が不揮発性メモリーに記録される前に第1回路への第1電源の供給が停止してしまうと、エラーが記録されず、原因の解析を行うこともできない。そこで、このように、第1回路においてエラーを取得し、不揮発性メモリーに記録する処理を行う構成が採用されている場合において、第1電圧の出力が停止した場合に、第2電圧に基づいて第1回路を動作させる構成とすれば、エラー発生によってロボットの駆動の停止を余儀なくされた場合であっても、少なくとも原因の解析を実行できるように構成することができる。
なお、エラーは、種々の態様で定義可能であり、例えば、ロボットの構成要素毎にIDが付与され、各構成要素において既定範囲外の動作を行った場合や既定範囲外の状態となった場合にエラーが発生したと見なし、エラーが発生した構成要素を示すIDがエラーとして取得される構成等を採用可能である。むろん、1個の構成要素について複数のエラー原因が考えられる場合に、エラー原因ごとにIDを付与しておき、エラーが発生した場合にエラー原因を示すIDがエラーとして取得される構成であっても良い。
エラーの発生を特定するための構成としては種々の構成を採用可能であり、例えば、ロボットの駆動部の位置や加速度等を検出するセンサーや、電圧、電流、温度等を検出するセンサー等の出力が既定範囲外であることを示している場合にエラーが発生したと特定される構成等を採用可能である。むろん、各種の保護回路が機能した場合に、保護対象の構成要素がエラーであると見なす構成であっても良い。
ロボットの構成要素としては、種々の要素が想定され、ロボットを構成するあらゆる要素がエラーの取得対象としての構成要素となり得る。従って、第1回路に含まれる回路(エラーの取得と記録の処理を行う回路以外の回路)が当該構成要素となってもよいし、第1電源の構成回路であっても良いし、第2電源や第2回路が当該構成要素となってもよい。なお、第1回路に第1電圧を供給するための回路としての第1電源が、エラーの監視対象としてのロボットの構成要素である場合、障害等のエラーによって第1電源からの第1電圧の出力が停止しても、第2電圧に基づいてエラー記録部の動作を続けることができる。従って、第1電源においてエラーが発生していたことを事後的に解析可能になる。
なお、不揮発性メモリーは、第1回路に含まれていても良いし、含まれていなくても良い。後者としては、例えば、不揮発性メモリーが第2回路に接続されており、第1回路が取得したエラーを示す情報を第2回路に対して出力し、第2回路がエラーを示す情報を取得して不揮発性メモリーに記録する構成であっても良い。この構成においては、第1電圧の出力が停止した場合に、少なくともエラーを示す情報を取得して第2回路に対して出力することができる期間において第1回路を動作させることができればよい。このためには、わずかな期間だけ第1回路を動作させることができれば良いため、第1保護部の構成を簡易な構成とすることができる。
さらに、以上のような、2系統の電源の一方からの出力が停止した場合に他方から電力を供給する本発明の手法は、方法としても適用可能である。また、本発明が適用されたロボットは、ロボットの制御や各種の機器との連携を行う制御部等を含むロボットシステムとして提供されても良く、種々の構成を採用可能である。
(1A)は本発明の実施形態にかかるロボットを示すブロック図であり、(1B)は第1電源の耐障害性を向上させるための構成を示す図である。 (2A)(2B)は第1保護部の構成例を示す図であり、(2C)は、第1電源および第2電源の耐障害性を向上させるための構成を示す図である。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)ロボットの構成:
(2)第1電源の耐障害性を向上させるための構成:
(2−1)第1保護部の構成:
(3)他の実施形態:
(1)ロボットの構成:
図1Aは、本発明の一実施形態であるロボット10の構成を示すブロック図である。本実施形態にかかるロボット10は、第1電源21と第2電源22とコントローラー23と制御コンピューター24と駆動部30とを備えている。駆動部30は、複数のモーターによって駆動される複数の可動部を備えている。図1Aにおいては、アームの先端に接続されたエンドエフェクターとアームの関節(回転支持部)とが可動部である。また、本実施形態において、駆動部30は、ワーク等を撮影するためのカメラと、障害時の警告等を表示するための図示しないLEDディスプレイを備えている。
第1電源21は、所定の規格(電圧、周波数等)で提供される商用電源40からコントローラー23および駆動部30に供給すべき電力を生成する回路を備えている。すなわち、第1電源21は、商用電源40と接続されており、商用電源から所定の交流電力を取得し、3種類の電圧の電力(280Vの三相交流、24Vの直流、8Vの直流)を生成する回路を備えている。第1電源21で生成された280Vの三相交流は、電力線を介して駆動部30の内部に備えられた図示しないモーターに提供される。第1電源21で生成された24Vおよび8Vの直流は、電力線を介してコントローラー23に提供される。
コントローラー23は、駆動部30の動作を制御するファームウェア(後述するファームウェア23b)と駆動部30が備えるLEDディスプレイを制御する制御部(後述するディスプレイ制御部23a)回路を備えている。すなわち、コントローラー23は、制御コンピューター24と通信線によって接続されており、ファームウェアは制御コンピューター24から動作指示を取得し、当該動作指示通りに関節やエンドエフェクター、カメラを動作させるための制御信号を特定する。そして、特定された制御信号を制御対象に対して出力する。
例えば、駆動部30における関節を回転させる動作指示をファームウェアが取得した場合、ファームウェアは、当該関節の回転を行わせるために必要なモーターの回転角等を特定し、当該回転角だけモーターを回転させるための制御信号(スイッチング素子によってPWM制御を行うための信号)を特定する。そして、特定された制御信号を第1電源21のインバーター(後述する電力変換部21d)に対して出力する。この結果、動作指示通りに関節を回転させるための三相交流が第1電源21から出力され、駆動部30内のモーターが回転して関節が回転する。
また、駆動部30におけるカメラで撮影された画像を取得する動作指示をファームウェアが取得した場合、ファームウェアは、カメラに対して画像情報を出力させる制御信号を出力する。この結果、ファームウェアは画像情報を取得し、通信線を介して制御コンピューター24に対して当該画像情報を送信する。
さらに、コントローラー23は、駆動部30のLEDディスプレイと24Vの電力線および通信線によって接続されており、LEDディスプレイを制御するディスプレイ制御部は、LEDディスプレイに対して画像(障害時の警告画像等)を表示するための制御信号を出力する。この結果、LEDディスプレイにおいては、当該画像を表示する。
第2電源22は、商用電源40から制御コンピューター24に供給すべき電力を生成する回路を備えている。すなわち、第2電源22は、商用電源40と接続されており、商用電源から所定の交流電力を取得し、コンバーターおよびインバーターを備えた電力変換部で複数種類の電圧の電力を生成する回路を備えている。なお、本実施形態における制御コンピューター24は、汎用品によって構成されており、CPU,RAM,ROM等によって構成されるプログラム実行のための回路は、所定の規格に準拠した基板(マザーボード)上に形成されている。従って、第2電源22も、当該規格に準拠した12V、5V、3.3Vの直流電圧を出力するように構成された電源であり、ATX規格の電源である。
制御コンピューター24は、プログラム実行のための回路により、予め作成されて不揮発性メモリーに記録された任意のプログラムを実行することができる。本実施形態においては、このプログラムとして、駆動部30の動作を制御するための駆動制御プログラムが含まれている。すなわち、制御コンピューター24が駆動制御プログラムを実行すると、制御コンピューター24は、コントローラー23のファームウェアに駆動部30を動作させるための動作指示を与える。例えば、制御コンピューター24は、ファームウェアに対してカメラで撮影した画像情報を取得する動作指示を与える。この結果、ファームウェアは、カメラを制御して画像情報を取得し、制御コンピューター24に対して送信する。
そこで、制御コンピューター24は、当該画像情報を解析して駆動部30の各部位(関節やエンドエフェクター)をどのような位置や角度にすべきであるのかを特定する。そして、制御コンピューター24は、各部の動作指示をファームウェアに対して出力する。この結果、ファームウェアは当該動作指示に基づいて駆動部30の各部を駆動する。以上のように、本実施形態においては、コントローラー23と制御コンピューター24とが連携して駆動部30に所定の作業を行わせる。なお、制御コンピューター24においては、他の構成要素を備えていても良く、例えば、利用者の入力を受け付ける入力部や、利用者に対して画像情報や音声情報等の情報を出力する出力部等を備えていても良い。
(2)第1電源の耐障害性を向上させるための構成:
以上の構成において、ファームウェアは、さらに、ロボット10の構成要素で発生したエラーを取得して不揮発性メモリーに記録する処理を行うエラー記録部として機能する。すなわち、本実施形態においては、ロボット10の構成要素の少なくとも一部において既定範囲外の動作が行われた場合に、エラーが発生したとみなし、エラーが発生したことを示す情報を記録するように構成されている。
具体的には、エラーが発生したか否かが監視される監視対象は予め決められており、各監視対象にはエラーが発生したことを検出するためのセンサーが接続され、当該センサーの出力結果がファームウェアによって取得されるように構成されている。図1Bは、第1電源21、コントローラー23、制御コンピューター24の主要部および第2電源22と駆動部30を示すブロック図である。同図1Bにおいて、電力線は実線、信号線は破線によって示されている。
第1電源21は、コンバーターおよびインバーターによって商用電源40の出力から280Vの交流電力を生成する電力変換部21dと、コンバーターによって商用電源40の出力から24V,8Vの直流電力を生成する電力変換部21e,21fとを備えている。なお、280Vの交流電力は駆動部30のモーター、24Vの直流電力はコントローラー23のディスプレイ制御部23a、8Vの直流電力はコントローラー23のファームウェア23bを動作させるための電力となる。電力変換部21d,21e,21fには、各回路における電流、電圧、熱を監視し、過電流、過電圧、既定範囲外の発熱が発生した場合に、各回路の機能を停止させる保護回路21a,21b,21cが接続されている。保護回路21a,21b,21cは、公知の種々の回路で構成可能である。
また、各保護回路21a,21b,21cとファームウェア23bとは信号線によって接続されている。各保護回路21a,21b,21cにおいては、電力変換部21d,21e,21fを停止させる機能が実行された場合に値が変化するレジスタが、停止の原因(過電流、過電圧、既定範囲外の発熱等)ごとに設けられている。従って、ファームウェア23bは、各保護回路21a,21b,21cのレジスタの値に基づいてエラーが発生したことおよびエラーの発生原因を特定することができる。すなわち、ファームウェア23bは、保護回路21a,21b,21cのレジスタによってエラーが発生したことが特定されると、保護回路21a,21b,21cに接続された電力変換部21d,21e,21fにおいてエラーが発生したと見なすとともに、発生したエラーの発生原因を特定する。すなわち、電力変換部21d,21e,21fは、保護回路21a,21b,21cを介し、ファームウェア23bによってエラーの有無および発生原因が監視される監視対象となっている。
本実施形態においては、他の監視対象も同様の構成によってエラーの有無および発生原因が監視されている。例えば、駆動部30が備えるモーターには、これらのモーターの動作が既定範囲外であるか否かを判定するためのセンサーが取り付けられている。そして、これらのセンサーにおいては、動作が既定範囲外となった場合に値が変化するエラー発生原因ごとのレジスタを備えている。従って、ファームウェア23bは、各監視対象におけるレジスタの値に基づいて監視対象におけるエラーの有無および発生原因を特定することができる。
ファームウェア23bは、定期的に制御コンピューター24と通信しており、当該通信において、エラーが発生しているか否かを監視対象および発生原因ごとに示すフラグを制御コンピューター24に対して出力する。制御コンピューター24は、不揮発性メモリー24aを備えており、エラーが発生しているか否かを監視対象および発生原因ごとに示すフラグを不揮発性メモリー24aに記録する。従って、本実施形態においては、ロボット10の構成要素においてエラーが発生した場合に、不揮発性メモリー24aに記録された情報を参照することで、エラーの発生箇所および発生原因を特定することができる。
以上の構成においては、ファームウェア23bによってエラーが発生している監視対象および発生原因を示す情報が取得される。また、ファームウェア23bを動作させるための8Vの直流電力は、電力変換部21fによって生成される。従って、障害が電力変換部21fに関する部位で発生している場合、障害に対する対策を行わなければ、エラーを示す情報が取得される前(または不揮発性メモリー24aに記録される前)にファームウェア23bの動作が停止してしまうおそれがある。また、電力変換部21fに関する部位以外の部位で障害が発生しており、かつ、障害が電力変換部21fに関する部位で発生している場合、電力変換部21fに関する部位以外の部位についてのエラーを示す情報が取得される前(または不揮発性メモリー24aに記録される前)にファームウェア23bの動作が停止してしまうおそれがある。
そこで、本実施形態においては、電力変換部21fに関する部位で障害が発生したとしても、エラーを示す情報を適正に記録できるようにするために、コントローラー23が第1保護部23cを備えている。第1保護部23cは、電力変換部21fからの8Vの出力電圧が停止した場合に、第2電源22からの12Vの出力電圧に基づいてファームウェア23bを動作させるための回路を備えている。すなわち、本実施形態においては、ファームウェア23bが第1回路、制御コンピューター24が第2回路を構成し、第1電圧は8V、第2電圧は12Vである。
(2−1)第1保護部の構成:
図2Aは、第1保護部23cの構成を示すブロック図である。同図2Aに示すように第1保護部23cは、ダイオードD1,D2およびDC−DCコンバーター23c1を備えている。ダイオードD1は、電力変換部21fとファームウェア23bとを結ぶ電力線において電力変換部21fとファームウェア23bとの間に介在し、ダイオードD1のアノード側に電力変換部21f、カソード側にファームウェア23bが接続されている。従って、当該ダイオードD1は、電力変換部21fからファームウェア23bへの方向が順方向となるように電力線に接続されている。
DC−DCコンバーター23c1は、12Vの直流電力を8Vよりわずかに小さい電圧値(図2Aに示す例では7.5V)の直流電力に変換する回路を備えている。当該DC−DCコンバーター23c1は、制御コンピューター24とダイオードD2のアノードとに接続されている。また、本実施形態において、制御コンピューター24には、第2電源22から12Vの直流電力が供給され、当該直流電力が制御コンピューター24から第1保護部23cに供給される(図1B参照)。DC−DCコンバーター23c1は、当該12Vの直流電力を7.5Vの直流電力に変換し、ダイオードD2に供給する。ダイオードD2のカソードは、ダイオードD1のカソードが接続された電力線に対して接続されている。従って、ダイオードD2は、DC−DCコンバーター23c1からファームウェア23bへの方向が順方向となるように電力線に接続されている。
このような構成の第1保護部23cにおいて、第1電源21および第2電源22が正常に機能している場合、ダイオードD1,D2のそれぞれには順方向バイアスで8V、7.5Vの直流電力が印加される。このため、第1電源21および第2電源22が正常に機能している場合にはダイオードD1のカソードの電位がダイオードD2のカソードの電位より高い状態となり、ダイオードD1のカソードの電位が第1保護部23cの出力電圧となる。従って、この場合、8Vの直流電力がファームウェア23bに供給され、当該直流電力でファームウェア23bが動作する。
一方、第1電源21の電力変換部21fに障害が生じ、電力変換部21fからの出力が停止した場合、ダイオードD1のアノードの電位は8Vではなくなる。この場合、第2電源22が正常に機能していれば、制御コンピューター24を介して12Vの直流電力がDC−DCコンバーター23c1に供給されるため、ダイオードD2のアノードには7.5Vが印加される。この結果、ダイオードD2は順方向バイアス、ダイオードD1は逆方向バイアスとなり、ダイオードD2のカソードの電位が第1保護部23cの出力電圧となる。従って、この場合、7.5Vの直流電力がファームウェア23bに供給される。なお、7.5Vは8Vよりもわずかに小さい電圧値であるため、当該7.5Vの直流電力でもファームウェア23bが動作する。
また、DC−DCコンバーター23c1は、通常時においてはダイオードD2のカソードの電位がダイオードD1のカソードの電位より低く、電力変換部21fからの出力が停止した場合には、ダイオードD2のカソードの電位でファームウェア23bが動作するような電圧を出力することができればよい。従って、この範囲であれば、8Vよりわずかに小さい電圧は7.5Vに限定されない。
以上のように、電力変換部21fに障害が生じた場合、保護回路21cが機能して電力変換部21fからの出力が停止するが、この状態においては保護回路21cにおけるエラーの発生原因に対応するレジスタの値が、エラーが発生したことを示す値になっている。そして、第1保護部23cの機能により、ファームウェア23bの動作は停止せずに、通常通りの動作を続けるため、ファームウェア23bは、保護回路21cのレジスタに基づいて電力変換部21fにおいてエラーが発生したことおよびその発生原因を特定することができる。そして、ファームウェア23bは、当該エラーが発生したことおよび発生原因を示す情報を制御コンピューター24に出力し、不揮発性メモリー24aに記録させる。従って、障害発生後に利用者が、不揮発性メモリー24aに記録された情報を参照することで、エラーの発生箇所および発生原因を特定することができ、修理等の対応を図ることができる。
なお、エラーを検出するためのセンサーとして機能する回路(上述の保護回路21c等)に対して、障害が発生した場合においても電力供給を継続する(レジスタに対して電力供給を続ける等)ための構成としては種々の構成を採用可能である。例えば、第1保護部23cからの出力電圧によって保護回路21cを動作させる構成とすれば、電力変換部21fに障害が発生した場合であっても、保護回路21cに対する電力供給を継続することができる。また、エラーを検出するためのセンサーとして機能する回路に対して、当該回路による検出対象以外の回路から電力を供給しても良い。例えば、電力変換部21fの保護回路21cに対して、電力変換部21f以外の回路である電力変換部21dや電力変換部21e、第2電源22から電力を供給する構成等を採用可能である。むろん、この場合において、電力変換部21f以外の回路の出力電圧と保護回路21cを動作させるための電圧とが異なる場合、コンバーター等によって電圧値を変換すれば良い。
むろん、センサーにおいて、エラー情報を取得するために電力供給を継続するための特別な回路を設けなくても良いように構成してもよい。例えば、上述の構成において、保護回路21c等が機能したこと(エラーが発生したこと)を示す情報を保持するレジスタをファームウェア23b内に形成しても良い。この構成であれば、第1保護部23cによってファームウェア23bに対する電力の供給が継続されることは保証されるため、電力変換部21f等に障害が発生して出力が停止したとしても、エラーが発生したことを示す情報を保持することができる。
(3)他の実施形態:
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、2系統の電源の一方からの出力が停止した場合に他方から電力を供給する限りにおいて、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、ロボット10の態様は、図1Aに示す態様に限定されず、双腕ロボットや人型ロボット、スカラーロボットなど、他のいかなるロボットであっても良い。
さらに、上述の実施形態ではファームウェア23bが第1回路を構成していたが、ロボット10を構成する種々の要素が第1回路となり得る。例えば、電力変換部21e,21fからの出力電圧を第1電圧と見なせば、駆動部30やディスプレイ制御部23aも第1回路となり得る。この場合、第1保護部は、障害時に第2電源22の出力電圧に基づいて280Vの交流電力や24Vの直流電力を生成して第1回路を動作させることになる。そして、前者の構成であれば、障害の発生時に駆動部30に要求される電力が瞬断されることがないため、駆動部30が破壊されることを防止することができる。また、後者の構成であれば、障害の発生時にLEDディスプレイに警告を表示することができるため、障害の発生や障害発生箇所を利用者に対して迅速に伝達することができる。むろん、警告を行うための装置は、ブザー等の音声出力装置であっても良い。さらに、ファームウェア23b、ディスプレイ制御部23a、駆動部30の中の複数の回路が第1回路とされても良い。さらに、第1電源21、第2電源22が入れ替わっていると見なし、制御コンピューター24が第1回路として機能しても良い。
さらに、障害時における第1電源からの出力の急変を抑制するための構成が設けられていても良い。例えば、通常時に充電されるコンデンサや電流の急変を抑制するチョークコイル等によって、第1電源からの出力が停止した場合における出力の急変を抑制する構成であっても良い。
さらに、第1電源からの第1電圧の出力が停止した場合に、第1保護部によって第2電圧に基づいて前記第1回路を動作させながら、ロボット10の動作を停止させるための処理を行ってもよい。すなわち、何らかの障害が起こった場合、ロボット10の運用を続けることは適切ではないため、ロボット10の動作を自動的に停止させる構成とする。具体的には、制御コンピューター24またはコントローラー23により、駆動部30に対してアーム等の動作が急停止することによる破壊が起こらないように、徐々に動作を停止させるための制御を行う。例えば、ファームウェア23bにより、電力変換部21dに制御信号を出力し、モーターによってロボット10の各関節を徐々に停止させる動作が行われるように(減速機に過大な負荷をかけることなく停止するように)三相交流電力を制御する。なお、電力変換部21dにおいて障害が発生した場合、当該三相交流電力の出力を行うことができなくなることもあるが、この場合には、例えば、電力変換部21dが備える大容量のコンデンサから電力を供給してモーターを回転させてロボット10の各関節を徐々に停止させればよい。
さらに、第1保護部23cの構成は、上述の図2Aに示す構成に限定されない。例えば、障害が発生したか否かをICによって検出し、ICによって第1電圧の生成元を切り替える構成としても良い。図2Bは、第1保護部の構成例を示す図である。同図2Bにおいて、第1保護部230cは、図1Bに示す第1保護部23cに換えて採用される構成であり、第1保護部230c以外の構成は図1Bに示す構成と同様である。また、図2Bにおいて、図2Aおよび図1Bと同一の構成は、同一の符号で示している(ただし、DC−DCコンバーター23c1からの出力電圧は8Vである)。
同図2Bに示すように、第1保護部230cは、トランジスタTr1,Tr2およびDC−DCコンバーター23c1、制御IC23c2を備えている。トランジスタTr1は、電力変換部21fとファームウェア23bとを結ぶ電力線において電力変換部21fとファームウェア23bとの間に介在している。また、トランジスタTr1は制御IC23c2によって制御される。すなわち、制御IC23c2は、電力変換部21fとファームウェア23bとの間が導通している状態と導通していない状態とを切り替えることができる。
トランジスタTr2は、DC−DCコンバーター23c1とファームウェア23bとを結ぶ電力線においてDC−DCコンバーター23c1とファームウェア23bとの間に介在している。トランジスタTr2も制御IC23c2によって制御される。すなわち、制御IC23c2は、DC−DCコンバーター23c1とファームウェア23bとの間が導通している状態と導通しない状態とを切り替えることができる。
制御IC23c2は、通常状態(電力変換部21fにおいて障害が発生していない場合)においてトランジスタTr1,Tr2を制御し、トランジスタTr1をオン、トランジスタTr2をオフにする。この結果、通常状態において、電力変換部21fとファームウェア23bとの間が導通し、DC−DCコンバーター23c1とファームウェア23bとの間が導通していない状態になる。すなわち、電力変換部21fが生成した8Vがファームウェア23bに印加される。
さらに、制御IC23c2は保護回路21cに接続されており、保護回路21cのレジスタが、エラーが発生したことを示している場合、制御IC23c2は当該レジスタの値に基づいて電力変換部21fの出力が停止したことを特定する。この場合、さらに、制御IC23c2は、トランジスタTr1,Tr2を制御し、トランジスタTr1をオフ、トランジスタTr2をオンにする。この結果、電力変換部21fとファームウェア23bとの間が導通しておらず、DC−DCコンバーター23c1とファームウェア23bとの間が導通した状態になる。すなわち、DC−DCコンバーター23c1が生成した8Vがファームウェア23bに印加される。
以上の構成によれば、第1電源21から直流8Vの出力が停止した場合に、第2電源22が出力した直流12Vに基づいてファームウェア23bを動作させることができる。なお、図2Bにおいては、制御IC23c2が電力変換部21f以外の電源である電力変換部21eから電力の供給を受けて動作する例を示しているが、むろん、他の電源からの電力、例えば、第2電源22から5Vの直流電力等が供給される構成であっても良い。
さらに、第2電源22で障害が発生した場合に制御コンピューター24が停止しないように保護する構成が採用されていても良い。また、第1電源または第2電源が補助電源を備えていても良い。図2Cは、図1Bと同様の構成に、第2電源からの第2電圧の出力が停止した場合に、第1電圧に基づいて第2回路を動作させる第2保護部24cを備え、第2電源に補助電源としてのバッテリーが接続された構成を示す図である。なお、図2Cにおいては、図1Bと同一の構成については同一の符号で示している。
具体的には、第2回路としての制御コンピューター240に、第2保護部24cが備えられている。第2保護部24cは、第2電源220からの12Vの出力電圧が停止した場合に、第1電源21からの24Vの出力電圧を12Vに変換する回路を備えている。具体的な回路構成は、図2A,図2Bと同様の回路構成を採用可能であり、例えば、第2保護部24cが、第2電源220由来の12Vの直流電力をダイオードD1のアノードに供給するとともに、コントローラー23から第1電源21由来の24Vの直流電力を12Vに変換してダイオードD2のアノードに供給し、各ダイオードD1,D2のカソードからの出力電圧を制御コンピューター24内の回路(12Vの直流電力で動作する回路)に共有する構成等を採用可能である。この構成によれば、第2電源220から12Vの直流電力の供給が停止した場合であっても、制御コンピューター24を継続して動作させることができる。
さらに、第2電源220にはバッテリー25が接続されており、第2電源220に対する外部からの電力供給(商用電源40からの電力供給)が停止した場合、第2電源220は、バッテリー25から電力供給を受けて通常時と同様の動作を行うことができる。従って、第2電圧としての12Vの直流電圧を含む、12V,5V,3.3Vの各直流電力を生成し、制御コンピューター240に対して供給することができる。このため、停電等が発生して外部からの電力供給が停止した場合であっても、制御コンピューター240は通常通りに動作する。むろん、この場合、バッテリー25に電力が残っている間に制御コンピューター240がロボット10を停止させるための処理を実行しても良い。
なお、停電等が発生して外部からの電力供給が停止した場合、第1電源21からの電力の出力は停止する。従って、第1保護部23cは、第2電源220から第2電圧としての12Vの電力供給を受けてファームウェア23bを動作させる。この結果、ファームウェア23bは、エラーが発生した監視対象や発生原因を示す情報を取得し、不揮発性メモリー24aに記録する処理を実行する。従って、利用者は、エラーが発生した監視対象や発生原因を解析することができる。むろん、第1保護部23cによって動作させる対象の回路にファームウェア23b以外の回路が含まれていても良く、ディスプレイ制御部23aおよび駆動部30が第1保護部23cによって動作されるように構成すれば、停電等が発生して外部からの電力供給が停止した場合であってもロボット10の動作を通常通りに継続することが可能である。従って、外部からの電力供給が回復するまでバッテリー25を用いてロボット10を稼働させ、外部からの電力供給が回復した場合にバッテリー25による電力供給を停止して外部からの電力供給に切り替えることで、耐障害性が高いロボット10を提供することも可能である。
さらに、上述の構成においては、障害時に取得されるエラーの情報にエラーの発生原因を示す情報が含まれていたが、他の情報、例えば、ロボット10の構成要素の動作状態(関節の角度や位置等)を示す情報が含まれていても良い。
さらに、第1保護部23cや第2保護部24cが形成される部位は、上述のコントローラー23や制御コンピューター24に限定されず、他の部位、例えば、第1電源21や第2電源であっても良いし、第1保護部23c、第2保護部24cの少なくとも一方が独立した基板上に形成されてロボット10に組み込まれても良い。
10…ロボット、21…第1電源、21a,21b,21c…保護回路、21d,21e,21f…電力変換部、22…第2電源、23…コントローラー、23a…ディスプレイ制御部、23b…ファームウェア、23c…第1保護部、23c1…DC−DCコンバーター、24…制御コンピューター、24a…不揮発性メモリー、24c…第2保護部、25…バッテリー、30…駆動部、40…商用電源、220…第2電源、230c…第1保護部、240…制御コンピューター、D1,D2…ダイオード、23c2…制御IC、Tr1,Tr2…トランジスタ

Claims (7)

  1. 第1電圧を出力する第1電源と、
    前記第1電圧によって動作する第1回路と、
    第2電圧を出力する第2電源と、
    前記第2電圧によって動作する第2回路と、
    前記第1電源からの前記第1電圧の出力が停止した場合に、前記第2電圧に基づいて前記第1回路を動作させる第1保護部と、
    を備えるロボット。
  2. 前記第1保護部は、
    前記第2電圧を前記第1電圧に変換する変換部を備え、
    前記第1電源からの前記第1電圧の出力が停止した場合に、前記変換部で変換して得られた前記第1電圧によって前記第1回路を動作させる、
    請求項1に記載のロボット。
  3. 前記第1回路は、
    ロボットの構成要素で発生したエラーを取得して不揮発性メモリーに記録する処理を行うエラー記録部を備えている、
    請求項1または請求項2のいずれかに記載のロボット。
  4. 前記不揮発性メモリーは、前記第2回路に接続されており、
    前記第1回路は、取得した前記エラーを示す情報を前記第2回路に対して出力し、
    前記第2回路は、前記エラーを示す情報を取得して前記不揮発性メモリーに記録する、
    請求項3に記載のロボット。
  5. 前記ロボットの構成要素は、前記第1電源を含む、
    請求項3または請求項4のいずれかに記載のロボット。
  6. 前記第2電源からの前記第2電圧の出力が停止した場合に、前記第1電圧に基づいて前記第2回路を動作させる第2保護部を備える、
    請求項1〜請求項5のいずれかに記載のロボット。
  7. 前記第2回路は、
    バッテリーを備え、
    外部から前記第2電源への電力供給が停止した場合に、前記バッテリーの電力に基づいて前記第2電圧を出力する、
    請求項1〜請求項6のいずれかに記載のロボット。
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