JP2016075542A - 無地の段ボールシートの欠陥検出装置及び欠陥検出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 欠陥検出用のマスタ画像データを自動的に作成できるようにする。【解決手段】 本発明の無地の段ボールシートの欠陥検出装置1は、被検査部位としての段ボールシートSの表面を撮像した被検査画像データDtを取得する被検査画像データ取得手段3と、該被検査画像データ全体で同じ濃度値を持つ画素数を各濃度値について集計し、その中で最大の画素数となった濃度値を取得する被検査画像データ解析手段5と、該最大の画素数となった濃度値を用いたマスタ画像データDmを作成するマスタ画像データ作成手段6と、該マスタ画像データDmに基づいて被検査画像データDtの欠陥の有無を検査する被検査画像データ検査手段8とを備える。【選択図】 図1
Description
本発明は、無地の段ボールシートの欠陥検出装置及び欠陥検出方法に関するものである。
段ボールシートは、コルゲートマシンにより製造され、製函機により段ボール箱に加工される。コルゲートマシンは、原紙に波状の加工を施してそれを中間層とし、その両面をまっすぐな原紙で挟んで接着することで、帯状の段ボールシートに形成し、その帯状のシートを幅方向、流れ方向に所定の寸法で裁断することで、製品サイズの段ボールシートを製造するものである。製函機は、コルゲートマシンで製造された各段ボールシートに対して、印刷、折れ目等を入れ、段ボール箱に加工するものである。製函機の中には、印刷だけの工程の機械もある。これらの製造工程や加工工程の中、原紙や段ボールシートに対し、接着剤が付着したり、機械のグリス等の油成分が付着したりしてしまい、段ボールシートの表面が汚損することがある。
そのような汚損の検出に利用可能な背景技術としては、特許文献1に記載のシート状印刷物の欠陥検出方法を例示する。この検出方法では、予め、目視検査を行うことにより良否判断の基準となるマスタ印刷物を選択し、それを撮像したマスタ画像(図10(a)参照)を検査装置の検査メモリに記録させておく。そして、撮像手段により被検査対象物を撮像することによりその印刷物画像(図10(b)参照)を取得し、その印刷物画像のエリア画像の濃度レベルと、当該エリア画像に対応するマスタ画像の濃度レベルとを比較し、両画像の濃度レベルの差が許容値を超える部分があれば、当該部分を欠陥箇所として判定するようになっている。
ところが、特許文献1の欠陥検出方法を、無地の段ボールシートの欠陥検出に用いる場合、次の課題がある。
(1)コルゲートマシンや製函機において高速で連続して流れてくる段ボールシートの中で汚損部位の無い部分を目視検査で特定することは難しく、また、その部分をマスタ画像として登録してからでないとシートの検査ができない。
(2)目視検査で欠陥を見逃してしまい、欠陥を含む部分をマスタ画像として登録してしまうと、欠陥の無い部分が欠陥ありと判断されてしまう。
(3)外光等の外乱の影響により、被検査対象物の撮像画像の色合いがマスタ画像の色合いと異なってしまい、良品と判断されるべきものが欠陥品と判断されることがある。
(4)時間の経過とともに、シートの幅方向の反り状況が異なってくることがあり、そのために被検査対象物の撮像画像の色合いがマスタ画像の色合いと異なってしまい、良品と判断されるべきものが欠陥品と判断されることがある。図11は、段ボールシート撮像時におけるシートの幅方向の反りの影響事例を示しており、同図(I)はシートが反っていない場合、(II)はシートの幅方向の中央部が上方に張り出して反っている場合、(III)はシートの幅方向の中央部が下方に張り出して反っている場合をそれぞれ表している。また、図11における各(a)はシートの反りの状態を示す横断面図であり、各(b)は(a)のb矢視図である。
(1)コルゲートマシンや製函機において高速で連続して流れてくる段ボールシートの中で汚損部位の無い部分を目視検査で特定することは難しく、また、その部分をマスタ画像として登録してからでないとシートの検査ができない。
(2)目視検査で欠陥を見逃してしまい、欠陥を含む部分をマスタ画像として登録してしまうと、欠陥の無い部分が欠陥ありと判断されてしまう。
(3)外光等の外乱の影響により、被検査対象物の撮像画像の色合いがマスタ画像の色合いと異なってしまい、良品と判断されるべきものが欠陥品と判断されることがある。
(4)時間の経過とともに、シートの幅方向の反り状況が異なってくることがあり、そのために被検査対象物の撮像画像の色合いがマスタ画像の色合いと異なってしまい、良品と判断されるべきものが欠陥品と判断されることがある。図11は、段ボールシート撮像時におけるシートの幅方向の反りの影響事例を示しており、同図(I)はシートが反っていない場合、(II)はシートの幅方向の中央部が上方に張り出して反っている場合、(III)はシートの幅方向の中央部が下方に張り出して反っている場合をそれぞれ表している。また、図11における各(a)はシートの反りの状態を示す横断面図であり、各(b)は(a)のb矢視図である。
前記課題を解決するために、第1の発明の無地の段ボールシートの欠陥検出装置は、
被検査部位としての段ボールシート表面を撮像した被検査画像データを取得する被検査画像データ取得手段と、
該被検査画像データを記憶する被検査画像データ記憶手段と、
該被検査画像データ記憶手段に記憶された前記被検査画像データ全体で同じ濃度値を持つ画素数を各濃度値について集計し、その中で最大の画素数となった濃度値を取得する被検査画像データ解析手段と、
該最大の画素数となった濃度値を用いたマスタ画像データを作成するマスタ画像データ作成手段と、
該マスタ画像データを記憶するマスタ画像データ記憶手段と、
該マスタ画像データ記憶手段に記憶された前記マスタ画像データに基づいて、前記被検査画像データ記憶手段に記憶された前記被検査画像データの欠陥の有無を検査する被検査画像データ検査手段とを備えている。
被検査部位としての段ボールシート表面を撮像した被検査画像データを取得する被検査画像データ取得手段と、
該被検査画像データを記憶する被検査画像データ記憶手段と、
該被検査画像データ記憶手段に記憶された前記被検査画像データ全体で同じ濃度値を持つ画素数を各濃度値について集計し、その中で最大の画素数となった濃度値を取得する被検査画像データ解析手段と、
該最大の画素数となった濃度値を用いたマスタ画像データを作成するマスタ画像データ作成手段と、
該マスタ画像データを記憶するマスタ画像データ記憶手段と、
該マスタ画像データ記憶手段に記憶された前記マスタ画像データに基づいて、前記被検査画像データ記憶手段に記憶された前記被検査画像データの欠陥の有無を検査する被検査画像データ検査手段とを備えている。
前記マスタ画像データとしては、特に限定されないが、次の態様を例示する。
(1)画像データのサイズが前記被検査画像データと同一に形成されており、すべての画素(カラー画像データの場合は三原色の各原色で独立した濃度値を有し、グレースケール画像データの場合は単一の濃度値を有する。)が前記最大の画素数となった濃度値を有する態様。
(2)画像データのサイズが1画素に形成されており、その画素が前記最大の画素数となった濃度値を有する態様。
(1)画像データのサイズが前記被検査画像データと同一に形成されており、すべての画素(カラー画像データの場合は三原色の各原色で独立した濃度値を有し、グレースケール画像データの場合は単一の濃度値を有する。)が前記最大の画素数となった濃度値を有する態様。
(2)画像データのサイズが1画素に形成されており、その画素が前記最大の画素数となった濃度値を有する態様。
前記検査については、特に限定されないが、次の態様を例示する。すなわち、マスタ画像データと、被検査画像データとの対応する各部の濃度値を比較し、両画像の濃度差が濃度差許容値を超えるすべての部分を抽出し、その部分のなかで面積が面積許容値を超えるものがあれば、欠陥ありと判定する態様である。
この構成によれば、前記被検査画像データを解析し、最大の画素数となった濃度値を用いて前記マスタ画像データを作成するようにしているので、仮に、前記被検査画像データが汚損部位を含むことによりその影響がその他の濃度値に表れていたとしても、それが排除されたマスタ画像データを自動的に作成できる。また、前記被検査画像データごとに前記マスタ画像データを作成するようにしているので、前記被検査画像データごとに外光等の外乱の影響が異なる場合であっても、当該被検査画像データに応じた前記マスタ画像データを得ることができ、適切な検査ができる。
第2の発明の無地の段ボールシートの欠陥検出装置としては、前記第1の発明において、
前記被検査画像データ及び前記マスタ画像データは、各画素が複数の原色の成分の濃度値で表現されたカラー画像データであり、
前記被検査画像データ解析手段は、各画素の原色の成分ごとに行うように構成されている態様を例示する。
前記被検査画像データ及び前記マスタ画像データは、各画素が複数の原色の成分の濃度値で表現されたカラー画像データであり、
前記被検査画像データ解析手段は、各画素の原色の成分ごとに行うように構成されている態様を例示する。
この構成によれば、前記被検査画像データ及び前記マスタ画像データが、カラー画像データである場合に対応することができる。
第3の発明の無地の段ボールシートの欠陥検出装置としては、前記第1の発明において、
前記被検査画像データ及び前記マスタ画像データは、各画素が白から黒までの単一色の濃度値で表現されたグレースケール画像データであり、
前記被検査画像データ解析手段は、該単一色の濃度値について行うように構成されている態様を例示する。
前記被検査画像データ及び前記マスタ画像データは、各画素が白から黒までの単一色の濃度値で表現されたグレースケール画像データであり、
前記被検査画像データ解析手段は、該単一色の濃度値について行うように構成されている態様を例示する。
この構成によれば、前記被検査画像データ及び前記マスタ画像データが、グレースケール画像データである場合に対応することができる。
第4の発明の無地の段ボールシートの欠陥検出装置としては、前記第1〜3のいずれかの発明において、
前記被検査画像データ記憶手段に記憶された前記被検査画像データを、前記段ボールシートの幅方向に対して複数に分割し、該分割された被検査画像データ要素を順次取得する被検査画像データ要素取得手段を備え、
被検査画像データ要素取得手段により取得した被検査画像データ要素それぞれに対し、前記被検査画像データ解析手段、前記マスタ画像データ作成手段、及び前記被検査画像データ検査手段を作用させるように構成されており、
いずれかの前記被検査画像データ要素が欠陥ありと判定されると、前記被検査部位に欠陥ありと判定するように構成されている態様を例示する。
前記被検査画像データ記憶手段に記憶された前記被検査画像データを、前記段ボールシートの幅方向に対して複数に分割し、該分割された被検査画像データ要素を順次取得する被検査画像データ要素取得手段を備え、
被検査画像データ要素取得手段により取得した被検査画像データ要素それぞれに対し、前記被検査画像データ解析手段、前記マスタ画像データ作成手段、及び前記被検査画像データ検査手段を作用させるように構成されており、
いずれかの前記被検査画像データ要素が欠陥ありと判定されると、前記被検査部位に欠陥ありと判定するように構成されている態様を例示する。
この構成における前記マスタ画像データとしては、特に限定されないが、次の態様を例示する。
(1)画像データのサイズが前記被検査画像データと同一に形成されており、すべての画素(カラー画像データの場合は三原色の各原色で独立した濃度値を有し、グレースケール画像データの場合は単一の濃度値を有する。)が前記最大の画素数となった濃度値を有する態様。
(2)画像データのサイズが前記被検査画像データ要素と同一に形成されており、すべての画素(カラー画像データの場合は三原色の各原色で独立した濃度値を有し、グレースケール画像データの場合は単一の濃度値を有する。)が前記最大の画素数となった濃度値を有する態様。
(3)画像データのサイズが1画素に形成されており、その画素が前記最大の画素数となった濃度値を有する態様。
(1)画像データのサイズが前記被検査画像データと同一に形成されており、すべての画素(カラー画像データの場合は三原色の各原色で独立した濃度値を有し、グレースケール画像データの場合は単一の濃度値を有する。)が前記最大の画素数となった濃度値を有する態様。
(2)画像データのサイズが前記被検査画像データ要素と同一に形成されており、すべての画素(カラー画像データの場合は三原色の各原色で独立した濃度値を有し、グレースケール画像データの場合は単一の濃度値を有する。)が前記最大の画素数となった濃度値を有する態様。
(3)画像データのサイズが1画素に形成されており、その画素が前記最大の画素数となった濃度値を有する態様。
この構成によれば、前記被検査画像データを、前記段ボールシートの幅方向に対して複数に分割し、該分割された被検査画像データ要素ごとに、前記マスタ画像データを作成し、検査するように構成されているので、例えば、時間の経過とともに、シートの幅方向の反り状況が異なってくる場合のように、段ボールシートの幅方向の位置に応じて撮像画像の色合いが異なる場合にも対応することができる。
第5の発明の無地の段ボールシートの欠陥検出装置としては、前記第1〜4のいずれかの発明において、
検査対象の段ボールシートに関して作成された前記マスタ画像データが前記マスタ画像データ記憶手段に記憶されると、その後の別の被検査部位の検査については、前記被検査画像データ解析手段及び前記マスタ画像データ作成手段による処理を省き、記憶済みの前記マスタ画像データを用いて、前記被検査画像データを検査するように構成されている態様を例示する。
検査対象の段ボールシートに関して作成された前記マスタ画像データが前記マスタ画像データ記憶手段に記憶されると、その後の別の被検査部位の検査については、前記被検査画像データ解析手段及び前記マスタ画像データ作成手段による処理を省き、記憶済みの前記マスタ画像データを用いて、前記被検査画像データを検査するように構成されている態様を例示する。
この構成によれば、前記被検査画像データごとに外光等の外乱の影響が異なる場合には適切な検査ができない可能性があるが、前記マスタ画像データを毎回作成しなくて済むので、検査処理の負荷を軽減できる。
また、第6の発明の無地の段ボールシートの欠陥検出方法は、
被検査部位としての段ボールシート表面を撮像した被検査画像データを取得する被検査画像データ取得段階と、
該被検査画像データ全体で同じ濃度値を持つ画素数を各濃度値について集計し、その中で最大の画素数となった濃度値を取得する被検査画像データ解析段階と、
該最大の画素数となった濃度値を用いたマスタ画像データを作成するマスタ画像データ作成段階と、
該マスタ画像データに基づいて前記被検査画像データの欠陥の有無を検査する画像データ検査段階とを含んでいる。
被検査部位としての段ボールシート表面を撮像した被検査画像データを取得する被検査画像データ取得段階と、
該被検査画像データ全体で同じ濃度値を持つ画素数を各濃度値について集計し、その中で最大の画素数となった濃度値を取得する被検査画像データ解析段階と、
該最大の画素数となった濃度値を用いたマスタ画像データを作成するマスタ画像データ作成段階と、
該マスタ画像データに基づいて前記被検査画像データの欠陥の有無を検査する画像データ検査段階とを含んでいる。
この構成によっても、前記第1の発明と同様の作用効果を得ることができる。
第7の発明の無地の段ボールシートの欠陥検出方法としては、前記第6の発明において、
前記被検査画像データ及び前記マスタ画像データは、各画素が複数の原色の成分の濃度値で表現されたカラー画像データであり、
前記被検査画像データ解析段階は、各画素の原色の成分ごとに行うように構成されている態様を例示する。
前記被検査画像データ及び前記マスタ画像データは、各画素が複数の原色の成分の濃度値で表現されたカラー画像データであり、
前記被検査画像データ解析段階は、各画素の原色の成分ごとに行うように構成されている態様を例示する。
この構成によっても、前記第2の発明と同様の作用効果を得ることができる。
第8の発明の無地の段ボールシートの欠陥検出方法としては、前記第6の発明において、
前記被検査画像データ及び前記マスタ画像データは、各画素が白から黒までの単一色の濃度値で表現されたグレースケール画像データであり、
前記被検査画像データ解析段階は、該単一色の濃度値について行うように構成されている態様を例示する。
前記被検査画像データ及び前記マスタ画像データは、各画素が白から黒までの単一色の濃度値で表現されたグレースケール画像データであり、
前記被検査画像データ解析段階は、該単一色の濃度値について行うように構成されている態様を例示する。
この構成によっても、前記第3の発明と同様の作用効果を得ることができる。
第9の発明の無地の段ボールシートの欠陥検出方法としては、前記第6〜8のいずれかの発明において、
前記被検査画像データを、前記段ボールシートの幅方向に対して複数に分割し、該分割された被検査画像データ要素を順次取得する被検査画像データ要素取得段階を含み、
被検査画像データ要素取得段階により取得した被検査画像データ要素それぞれに対し、前記被検査画像データ解析段階、前記マスタ画像データ作成段階、及び前記被検査画像データ検査段階を行うように構成されており、
いずれかの前記被検査画像データ要素が欠陥ありと判定されると、前記被検査部位に欠陥ありと判定するように構成されている態様を例示する。
前記被検査画像データを、前記段ボールシートの幅方向に対して複数に分割し、該分割された被検査画像データ要素を順次取得する被検査画像データ要素取得段階を含み、
被検査画像データ要素取得段階により取得した被検査画像データ要素それぞれに対し、前記被検査画像データ解析段階、前記マスタ画像データ作成段階、及び前記被検査画像データ検査段階を行うように構成されており、
いずれかの前記被検査画像データ要素が欠陥ありと判定されると、前記被検査部位に欠陥ありと判定するように構成されている態様を例示する。
この構成によっても、前記第4の発明と同様の作用効果を得ることができる。
第10の発明の無地の段ボールシートの欠陥検出方法としては、前記第6〜9のいずれかの発明において、
検査対象の段ボールシートに関して前記マスタ画像データが作成されると、その後の別の被検査部位の検査については、前記被検査画像データ解析段階及び前記マスタ画像データ作成段階を省き、作成済みの前記マスタ画像データを用いて、前記被検査画像データを検査するように構成されている態様を例示する。
検査対象の段ボールシートに関して前記マスタ画像データが作成されると、その後の別の被検査部位の検査については、前記被検査画像データ解析段階及び前記マスタ画像データ作成段階を省き、作成済みの前記マスタ画像データを用いて、前記被検査画像データを検査するように構成されている態様を例示する。
この構成によっても、前記第5の発明と同様の作用効果を得ることができる。
本発明に係る無地の段ボールシートの欠陥検出装置及び欠陥検出方法によれば、欠陥検出用のマスタ画像データを自動的に作成できるという優れた効果を奏する。
図1〜図6は本発明を具体化した第一実施形態を示している。以下、本発明を、無地の段ボールシートの欠陥検出装置1に具体化した実施形態について、同装置で使用する欠陥検出方法とともに、図面を参照して説明する。
本例の欠陥検出装置1は、無地の段ボールシートSを製造するコルゲートマシン15にインライン設置され、そのシート搬送面15aの上で搬送される段ボールシートSの表面の欠陥を検出するものであり、図1に示すように、被検査部位撮像部2、被検査画像データ取得手段3、被検査画像データ記憶手段4、被検査画像データ解析手段5、マスタ画像データ作成手段6、マスタ画像データ記憶手段7、被検査画像データ検査手段8、検査結果出力手段9、及び出力部10を備えている。本例では、被検査画像データ取得手段3、被検査画像データ記憶手段4、被検査画像データ解析手段5、マスタ画像データ作成手段6、マスタ画像データ記憶手段7、被検査画像データ検査手段8、及び検査結果出力手段9が公知のコンピュータ11によって実現されている。なお、本例では、帯状の段ボールシートSを幅方向に裁断するスリッタスコアラ15bの上流側に欠陥検出装置1を設置しているが、同下流側に設置することもできる。ここで、「上流側」とは、コルゲートマシン15における段ボールシートSの搬送方向と逆方向の側をいい、「下流側」とは、同搬送方向と同じ方向の側をいう。
被検査部位撮像部2は、図2に示すように、被検査部位としての段ボールシートSの表面を撮像して被検査画像データDtを生成するものであり、コルゲートマシン15で製造される帯状のシートSにおける被検査部位の表面を照らす照明装置2aと、該被検査部位を撮像する撮像手段としてのカメラ2bとを備えている。そして、図3に示すように、連続的に送られてくる段ボールシートSを撮像長ごとに撮像し、それぞれの被検査画像データDtを取得するようになっている。本例では、照明装置2aとしてLED照明装置を採用しているものとするが、これは例示であって特に限定されず、蛍光灯、水銀ランプ、ハロゲンランプ等の公知の光源を適宜採用することができる。本例のカメラ2bは、各画素が赤(R)、緑(G)及び青(B)の三原色の成分の濃度値で表現されたカラー画像データを出力するものとなっている。本例では、シートSの上下の全幅をそれぞれ1台のカメラ2bでカバーするように構成されているものとするが、これは例示であって、シートSの幅のサイズに応じてカメラ2bの台数を適宜変更することができる。また、本例では、段ボールシートSの上下両側の表面の欠陥を検出するために、同両側に照明装置2a及びカメラ2bを配置している。
被検査画像データ取得手段3は、被検査部位撮像部2から、それにより生成された被検査画像データDtを取得するように構成されており、前記欠陥検出方法における被検査画像データ取得段階となっている。なお、被検査画像データ取得手段3に被検査部位撮像部2の構成を備えさせ、それを被検査画像データ取得手段3として構成してもよい。
被検査画像データ記憶手段4は、被検査画像データ取得手段3により取得された被検査画像データDtを適宜読み出し可能に記憶するように構成されている。
被検査画像データ解析手段5は、該被検査画像データ全体で同じ濃度値を持つ画素数を各濃度値について集計し、その中で最大の画素数となった濃度値を取得するように構成されており、前記欠陥検出方法における被検査画像データ解析段階となっている。図4は、その集計結果例をヒストグラム(度数分布図)に表したものであり、各原色について最大の画素数となった濃度値(同図中の符号M参照。)を取得するようになっている。このように、マスタ画像データDmの作成には、各原色について最大の画素数となった濃度値のみを利用するようになっているので、例えば同図に符号Nで示すように、被検査画像データDtに欠陥候補領域(段ボールシートの本来の色とは大きく異なる色の領域)が含まれていたために、それが集計結果に表れたとしても、マスタ画像データDmが影響を受けないようになっている。
マスタ画像データ作成手段6は、被検査画像データ解析手段5で取得した最大の画素数となった濃度値を用いてマスタ画像データDmを作成するものであり、前記欠陥検出方法におけるマスタ画像データ作成段階となっている。本例のマスタ画像データDmは、画像データのサイズが被検査画像データDtと同一に形成されており、すべての画素が前記最大の画素数となった濃度値を有する態様となっている。
マスタ画像データ記憶手段7は、マスタ画像データ作成手段6により作成されたマスタ画像データDmを適宜読み出し可能に記憶するように構成されている。
被検査画像データ検査手段8は、該マスタ画像データDmに基づいて被検査画像データDtの欠陥の有無を検査するように構成されており、前記欠陥検出方法における画像データ検査段階となっている。本例では、マスタ画像データDmと、被検査画像データDtとの対応する各部の画素の濃度値を比較し、その比較結果において所定の許容値を超える画素が連続(又は密集)してなるすべての領域を抽出し、いずれかの領域が所定の許容条件を超えていれば、欠陥ありと判定するように構成されている。これをさらに具体的に説明すると、次のとおりである。まず、前記濃度値の比較は、三原色の各原色の濃度値ごとに比較し、その中で濃度差が最大値となった原色についての濃度差を濃度値として持つグレースケール画像データを前記比較結果として生成する。次いで、そのグレースケール画像データを、前記所定の許容値を閾値として2値化してなる2値画像データを生成する。その2値画像データの中で、1の値を持つ画素が連続(又は密集)してなるすべての領域を抽出する。次いで、いずれかの領域が許容条件(例えば、前記領域に外接する矩形の面積が所定の面積以下であるという条件。)を超えていれば、欠陥ありと判定する。なお、以上において、ある画素が密集とは、ある画素同士の間隔が所定間隔以下であることをいい、該所定間隔は適宜定めることができる。
検査結果出力手段9は、検査結果を出力部10に出力するように構成されている。
出力部10は、出力結果をオペレータに対して出力するように構成されており、表示する表示装置又は/及び同結果を印刷する印刷装置として実施することを例示する。
以上の構成により本例の欠陥検出装置1は、図5に示すように、被検査部位を撮像する被検査部位撮像段階(ステップS21)と、被検査部位としての段ボールシートSの表面を撮像した被検査画像データDtを取得する被検査画像データ取得段階(ステップS22)と、該被検査画像データ全体で同じ濃度値を持つ画素数を各濃度値について集計し、その中で最大の画素数となった濃度値を取得する被検査画像データ解析段階(ステップS23)と、該最大の画素数となった濃度値を用いたマスタ画像データDmを作成するマスタ画像データ作成段階(ステップS24)と、該マスタ画像データDmに基づいて被検査画像データDtの欠陥の有無を検査する画像データ検査段階(ステップS25)と、画像データ検査段階による検査結果を出力する検査結果出力段階(ステップS26)とを含んでおり、これらの段階を各被検査部位に対して行う欠陥検出方法を使用している。
次に、本例の欠陥検出装置1の一動作例について図6を参照しながら説明する。本動作例では、被検査画像データDtとして、1画素がRGBの三原色の濃度値を有し、横20画素、縦10画素で構成されるカラー画像データであるものとする。また、段ボールシートSの上面と下面に対する欠陥検出装置1の動作は同様であるので、本例では一方の面に対する動作のみについて説明する。また、本例においては、カラー画像データの濃度値を「(R:赤の濃度値、G:緑の濃度値、B:青の濃度値)」と表記する。
まず、欠陥検出装置1は、被検査部位撮像部2により被検査画像データDtを撮影し、被検査画像データ取得手段3によりその被検査画像データDtを取得し、被検査画像データ記憶手段4に記憶させる。ここで、被検査画像データDtには、状態の異なる3箇所の欠陥候補領域が含まれているものとする(図6(a))。
次いで、欠陥検出装置1は、被検査画像データ解析手段5により、被検査画像データ全体で同じ濃度値を持つ画素数を各濃度値について集計し、その中で最大の画素数となった濃度値を取得する。本例では、最大の画素数となった濃度値として、R(赤)が150、G(緑)が130、B(青)が120を取得する。
次いで、欠陥検出装置1は、取得した濃度値(R:150、G:130、B:120)を用いて、マスタ画像データ作成手段6により、マスタ画像データDmを作成し、マスタ画像データ記憶手段7に記憶させる(図6(b)参照)。
次いで、欠陥検出装置1は、被検査画像データ検査手段8により、マスタ画像データDmに基づいて被検査画像データDtを検査する。具体的には、マスタ画像データDmと被検査画像データDtとの対応する画素同士について、三原色の各原色の濃度値ごとに比較し、その中で濃度差が最大値となった原色についての濃度差を濃度値として持つグレースケール画像データを前記比較結果として生成する(図6(c)参照)。このときの生成方法について具体的に説明すると、例えば、図6(a)における被検査画像データDtの左上の画素は濃度値が(R:150、G:130、B:110)であり、マスタ画像データDmの対応する画素は濃度値が(R:150、G:130、B:120)であるので、各原色について濃度差は(R:0、G:0、B:10)となり、その中で濃度差が最大値となった原色Bの濃度差を濃度値として、図6(c)のグレースケール画像データに採用している。このようにして生成されたグレースケール画像データを、前記所定の許容値(本例では30)を閾値として2値化してなる2値画像データを生成する。このとき、本例では、図6(d)に示すように、被検査画像データDtにおける左上の欠陥候補領域が消える。その2値画像データの中で、1の値を持つ画素が連続(又は密集)してなるすべての領域を抽出する(本例では2箇所の領域)。次いで、いずれかの領域が許容条件(本例では、前記領域に外接する矩形の面積が所定の面積(5)以下であるという条件。)を超えていれば、欠陥ありと判定する。本例では、被検査画像データDtにおける右側の欠陥候補領域が許容条件を超えているので、欠陥ありと判定される。
次いで、欠陥検出装置1は、検査結果出力手段9により、検査結果を出力部10に出力させる。
以上に詳述した本例の無地の段ボールシートの欠陥検出装置1及び欠陥検出方法によれば、被検査画像データDtを解析し、最大の画素数となった濃度値を用いてマスタ画像データDmを作成するようにしているので、仮に、被検査画像データDtが汚損部位を含むことによりその影響がその他の濃度値に表れていたとしても、それが排除されたマスタ画像データDmを自動的に作成できる。また、被検査画像データDtごとにマスタ画像データDmを作成するようにしているので、被検査画像データDtごとに外光等の外乱の影響が異なる場合であっても、当該被検査画像データDtに応じたマスタ画像データDmを得ることができ、適切な検査ができる。
また、被検査画像データDt及びマスタ画像データDmは、各画素が三原色(RGB)の成分の濃度値で表現されたカラー画像データであり、被検査画像データ解析手段5は、各画素の原色の成分ごとに行うように構成されているので、この構成によれば、被検査画像データDt及びマスタ画像データDmが、カラー画像データである場合に対応することができる。
次に、図7〜図8は本発明を具体化した第二実施形態を示している。本例の無地の段ボールシートの欠陥検出装置51、及び同装置で使用する欠陥検出方法は、以下に示す点において、主に第一実施形態と相違している。従って、同実施形態と共通する部分については、同一符号を付することにより重複説明を省く。
本例の欠陥検出装置51では、図7に示すように、被検査画像データ記憶手段4に記憶された被検査画像データDtを、段ボールシートSの幅方向に対して複数に分割し、該分割された被検査画像データ要素Dtdを順次取得する被検査画像データ要素取得手段52を備えている。この被検査画像データ要素取得手段52は、前記欠陥検出方法における被検査画像データ要素取得段階となっている。そして、図8に示すように、連続的に送られてくる段ボールシートSを撮像長ごとに撮像し、それぞれの被検査画像データDtを取得するとともに、被検査画像データDtから被検査画像データ要素Dtdを取得するようになっている。
そして、被検査画像データ要素取得手段52により取得した被検査画像データ要素Dtdそれぞれに対し、被検査画像データ解析手段5、マスタ画像データ作成手段6、及び被検査画像データ検査手段8を作用させるように構成されており、いずれかの被検査画像データ要素Dtdが欠陥ありと判定されると、前記被検査部位に欠陥ありと判定し、検査結果出力手段9により、検査結果を出力部10に出力するように構成されている。
そして、被検査画像データ要素取得手段52により取得した被検査画像データ要素Dtdそれぞれに対し、被検査画像データ解析手段5、マスタ画像データ作成手段6、及び被検査画像データ検査手段8を作用させるように構成されており、いずれかの被検査画像データ要素Dtdが欠陥ありと判定されると、前記被検査部位に欠陥ありと判定し、検査結果出力手段9により、検査結果を出力部10に出力するように構成されている。
本例の無地の段ボールシートの欠陥検出装置51及び欠陥検出方法によれば、第一実施形態と同様の効果に加え、次の効果を得ることができる。すなわち、被検査画像データDtを、段ボールシートSの幅方向に対して複数に分割し、該分割された被検査画像データ要素Dtdごとに、マスタ画像データDmを作成し、検査するように構成されているので、例えば、時間の経過とともに、シートの幅方向の反り状況が異なってくる場合のように、段ボールシートSの幅方向の位置に応じて撮像画像の色合いが異なる場合にも対応することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
(1)段ボールシートSの表側又は裏側のいずれかの表面のみの欠陥を検出するように構成すること。
(2)シートSの幅のサイズに応じてカメラ2bの台数を適宜変更すること。例えば、図9に示すように、シートSの上下の全幅をそれぞれ2台のカメラ2bでカバーするように構成することが挙げられる。
(3)被検査画像データDt及びマスタ画像データDmは、各画素が白から黒までの単一色の濃度値で表現されたグレースケール画像データであり、前記被検査画像データ解析段階は、該単一色の濃度値について行うように構成されている態様とすること。
(4)マスタ画像データDmとして、画像データのサイズが1画素に形成されており、その画素が前記最大の画素数となった濃度値を有するものを採用すること。そして、この1画素に基づいて、被検査画像データDtのすべての画素を検査するように構成すること。(5)検査対象の段ボールシートSに関して作成されたマスタ画像データDmがマスタ画像データ記憶手段7に記憶されると、その後の別の被検査部位の検査については、被検査画像データ解析手段5及びマスタ画像データ作成手段6による処理を省き、記憶済みのマスタ画像データDmを用いて、被検査画像データDtを検査するように構成されている態様に、無地の段ボールシートの欠陥検出装置1又は51を変更すること。
(6)検査対象の段ボールシートSに関してマスタ画像データDmが作成されると、その後の別の被検査部位の検査については、被検査画像データ解析段階及び前記マスタ画像データ作成段階を省き、作成済みのマスタ画像データDmを用いて、被検査画像データDtを検査するように構成されている態様に、無地の段ボールシートの欠陥検出方法を変更すること。
(7)段ボールシートSを段ボール箱に加工する製函機に対して、本発明に係る無地の段ボールシートの欠陥検出装置をインライン設置すること。
(1)段ボールシートSの表側又は裏側のいずれかの表面のみの欠陥を検出するように構成すること。
(2)シートSの幅のサイズに応じてカメラ2bの台数を適宜変更すること。例えば、図9に示すように、シートSの上下の全幅をそれぞれ2台のカメラ2bでカバーするように構成することが挙げられる。
(3)被検査画像データDt及びマスタ画像データDmは、各画素が白から黒までの単一色の濃度値で表現されたグレースケール画像データであり、前記被検査画像データ解析段階は、該単一色の濃度値について行うように構成されている態様とすること。
(4)マスタ画像データDmとして、画像データのサイズが1画素に形成されており、その画素が前記最大の画素数となった濃度値を有するものを採用すること。そして、この1画素に基づいて、被検査画像データDtのすべての画素を検査するように構成すること。(5)検査対象の段ボールシートSに関して作成されたマスタ画像データDmがマスタ画像データ記憶手段7に記憶されると、その後の別の被検査部位の検査については、被検査画像データ解析手段5及びマスタ画像データ作成手段6による処理を省き、記憶済みのマスタ画像データDmを用いて、被検査画像データDtを検査するように構成されている態様に、無地の段ボールシートの欠陥検出装置1又は51を変更すること。
(6)検査対象の段ボールシートSに関してマスタ画像データDmが作成されると、その後の別の被検査部位の検査については、被検査画像データ解析段階及び前記マスタ画像データ作成段階を省き、作成済みのマスタ画像データDmを用いて、被検査画像データDtを検査するように構成されている態様に、無地の段ボールシートの欠陥検出方法を変更すること。
(7)段ボールシートSを段ボール箱に加工する製函機に対して、本発明に係る無地の段ボールシートの欠陥検出装置をインライン設置すること。
1 欠陥検出装置
2 被検査部位撮像部
2a 照明装置
2b カメラ
3 被検査画像データ取得手段
4 被検査画像データ記憶手段
5 被検査画像データ解析手段
6 マスタ画像データ作成手段
7 マスタ画像データ記憶手段
8 被検査画像データ検査手段
9 検査結果出力手段
10 出力部
11 コンピュータ
15 コルゲートマシン
15a シート搬送面
15b スリッタスコアラ
51 欠陥検出装置
52 被検査画像データ要素取得手段
Dm マスタ画像データ
Dt 被検査画像データ
Dtd 被検査画像データ要素
S 段ボールシート
2 被検査部位撮像部
2a 照明装置
2b カメラ
3 被検査画像データ取得手段
4 被検査画像データ記憶手段
5 被検査画像データ解析手段
6 マスタ画像データ作成手段
7 マスタ画像データ記憶手段
8 被検査画像データ検査手段
9 検査結果出力手段
10 出力部
11 コンピュータ
15 コルゲートマシン
15a シート搬送面
15b スリッタスコアラ
51 欠陥検出装置
52 被検査画像データ要素取得手段
Dm マスタ画像データ
Dt 被検査画像データ
Dtd 被検査画像データ要素
S 段ボールシート
Claims (10)
- 被検査部位としての段ボールシート表面を撮像した被検査画像データを取得する被検査画像データ取得手段と、
該被検査画像データを記憶する被検査画像データ記憶手段と、
該被検査画像データ記憶手段に記憶された前記被検査画像データ全体で同じ濃度値を持つ画素数を各濃度値について集計し、その中で最大の画素数となった濃度値を取得する被検査画像データ解析手段と、
該最大の画素数となった濃度値を用いたマスタ画像データを作成するマスタ画像データ作成手段と、
該マスタ画像データを記憶するマスタ画像データ記憶手段と、
該マスタ画像データ記憶手段に記憶された前記マスタ画像データに基づいて、前記被検査画像データ記憶手段に記憶された前記被検査画像データの欠陥の有無を検査する被検査画像データ検査手段とを備えている
無地の段ボールシートの欠陥検出装置。 - 前記被検査画像データ及び前記マスタ画像データは、各画素が複数の原色の成分の濃度値で表現されたカラー画像データであり、
前記被検査画像データ解析手段は、各画素の原色の成分ごとに行うように構成されている
請求項1記載の無地の段ボールシートの欠陥検出装置。 - 前記被検査画像データ及び前記マスタ画像データは、各画素が白から黒までの単一色の濃度値で表現されたグレースケール画像データであり、
前記被検査画像データ解析手段は、該単一色の濃度値について行うように構成されている
請求項1記載の無地の段ボールシートの欠陥検出装置。 - 前記被検査画像データ記憶手段に記憶された前記被検査画像データを、前記段ボールシートの幅方向に対して複数に分割し、該分割された被検査画像データ要素を順次取得する被検査画像データ要素取得手段を備え、
被検査画像データ要素取得手段により取得した被検査画像データ要素それぞれに対し、前記被検査画像データ解析手段、前記マスタ画像データ作成手段、及び前記被検査画像データ検査手段を作用させるように構成されており、
いずれかの前記被検査画像データ要素が欠陥ありと判定されると、前記被検査部位に欠陥ありと判定するように構成されている
請求項1〜3のいずれか一項に記載の無地の段ボールシートの欠陥検出装置。 - 検査対象の段ボールシートに関して作成された前記マスタ画像データが前記マスタ画像データ記憶手段に記憶されると、その後の別の被検査部位の検査については、前記被検査画像データ解析手段及び前記マスタ画像データ作成手段による処理を省き、記憶済みの前記マスタ画像データを用いて、前記被検査画像データを検査するように構成されている
請求項1〜4のいずれか一項に記載の無地の段ボールシートの欠陥検出装置。 - 被検査部位としての段ボールシート表面を撮像した被検査画像データを取得する被検査画像データ取得段階と、
該被検査画像データ全体で同じ濃度値を持つ画素数を各濃度値について集計し、その中で最大の画素数となった濃度値を取得する被検査画像データ解析段階と、
該最大の画素数となった濃度値を用いたマスタ画像データを作成するマスタ画像データ作成段階と、
該マスタ画像データに基づいて前記被検査画像データの欠陥の有無を検査する画像データ検査段階とを含んでいる
無地の段ボールシートの欠陥検出方法。 - 前記被検査画像データ及び前記マスタ画像データは、各画素が複数の原色の成分の濃度値で表現されたカラー画像データであり、
前記被検査画像データ解析段階は、各画素の原色の成分ごとに行うように構成されている
請求項6記載の無地の段ボールシートの欠陥検出方法。 - 前記被検査画像データ及び前記マスタ画像データは、各画素が白から黒までの単一色の濃度値で表現されたグレースケール画像データであり、
前記被検査画像データ解析段階は、該単一色の濃度値について行うように構成されている
請求項6記載の無地の段ボールシートの欠陥検出方法。 - 前記被検査画像データを、前記段ボールシートの幅方向に対して複数に分割し、該分割された被検査画像データ要素を順次取得する被検査画像データ要素取得段階を含み、
被検査画像データ要素取得段階により取得した被検査画像データ要素それぞれに対し、前記被検査画像データ解析段階、前記マスタ画像データ作成段階、及び前記被検査画像データ検査段階を行うように構成されており、
いずれかの前記被検査画像データ要素が欠陥ありと判定されると、前記被検査部位に欠陥ありと判定するように構成されている
請求項6〜8のいずれか一項に記載の無地の段ボールシートの欠陥検出方法。 - 検査対象の段ボールシートに関して前記マスタ画像データが作成されると、その後の別の被検査部位の検査については、前記被検査画像データ解析段階及び前記マスタ画像データ作成段階を省き、作成済みの前記マスタ画像データを用いて、前記被検査画像データを検査するように構成されている
請求項6〜9のいずれか一項に記載の無地の段ボールシートの欠陥検出方法。
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JP2014205318A JP2016075542A (ja) | 2014-10-04 | 2014-10-04 | 無地の段ボールシートの欠陥検出装置及び欠陥検出方法 |
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JP2014205318A JP2016075542A (ja) | 2014-10-04 | 2014-10-04 | 無地の段ボールシートの欠陥検出装置及び欠陥検出方法 |
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JP2014205318A Pending JP2016075542A (ja) | 2014-10-04 | 2014-10-04 | 無地の段ボールシートの欠陥検出装置及び欠陥検出方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107843602A (zh) * | 2017-10-31 | 2018-03-27 | 宁波蓝鼎电子科技有限公司 | 一种基于图像的焊缝质量检测方法 |
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-
2014
- 2014-10-04 JP JP2014205318A patent/JP2016075542A/ja active Pending
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