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JP2016074020A - 熱間三次元曲げ加工装置 - Google Patents

熱間三次元曲げ加工装置 Download PDF

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JP2016074020A
JP2016074020A JP2014207593A JP2014207593A JP2016074020A JP 2016074020 A JP2016074020 A JP 2016074020A JP 2014207593 A JP2014207593 A JP 2014207593A JP 2014207593 A JP2014207593 A JP 2014207593A JP 2016074020 A JP2016074020 A JP 2016074020A
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Japan
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coil
square tube
workpiece
frequency induction
induction heating
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JP2014207593A
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直明 嶋田
Naoaki Shimada
直明 嶋田
信宏 岡田
Nobuhiro Okada
信宏 岡田
富澤 淳
Atsushi Tomizawa
淳 富澤
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel and Sumitomo Metal Corp
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Abstract

【課題】簡単な装置構成で偏加熱に起因した曲げ部材の寸法精度の低下を抑制できる熱間三次元曲げ加工装置を提供する。【解決手段】角管2を長手方向へ送る送り機構4と、角管2を位置決めする支持機構3と、角管2を加熱する高周波誘導加熱コイル5と、高周波誘導加熱コイル5を懸垂支持するとともに高周波誘導加熱コイルに電力を供給するブスバー6−1と、角管2の外周に冷却水を噴射する水冷装置7とを備える3DQ装置10である。ブスバー6−1は、略上下方向へ延設される第1の部分12と、第1の部分12につながるとともに略水平方向へ延設される第2の部分13とからなる略L字状の外形を有する。【選択図】図3

Description

特許文献1には、図1に概要を示す熱間三次元曲げ加工装置1(以下、「3DQ装置」という)が開示されている。以下、この3DQ装置1を説明する。
図1に示すように、閉じた断面を有する中空の被加工材2(以降の説明では鋼管を例にとる)を、所定位置に固定配置された支持ロール3,3により位置決めしながら鋼管2の軸方向に送る。支持ロール3,3よりも鋼管2の送り方向の下流側(以下、単に「下流側」とも称し、反対の位置関係を単に「上流側」とも称する。)には、鋼管2を周囲から加熱する環状の高周波誘導加熱コイル5(以下、単に「コイル」ともいう。)が配置される。コイル5を懸垂支持するブスバー6からコイル5に電力を供給して、送られる鋼管2をAc点以上に加熱する。コイル5の送り方向下流側に配置された環状の水冷装置7から、加熱された鋼管1の外周全面に冷却水を噴射して、鋼管1を焼入れる。
そして、コイル5で加熱されてから水冷装置7で冷却されるまでの領域に形成されている鋼管2の高温部に、水冷装置7よりも下流側に二次元または三次元に移動自在に配置された可動ローラダイス8と支持ロール3,3とにより曲げモーメントを連続的または断続的に付与して、鋼管1に熱間曲げ加工を行って製品9(曲げ部材)を製造する。
なお、高温部の軸方向の長さは曲げ加工が可能な範囲で短いほうが加工精度を高めるためには有効である。そのため、水冷装置7はコイル5のすぐ近くに配置される。水冷装置7とコイル5とが接続されて一体物とされることも多く、そのほうが省スペースの面では有利である。
ところで、3DQ装置1で熱間曲げ加工を行って製造される製品9は、主として自動車用部材であり、製品には一例として±0.5mmといった厳しい寸法精度が求められる。
特許文献2の段落0004では、3DQ装置1においては送り出される鋼管2の僅かな曲がり(反り)が存在することが避けられないため、曲げ支点部材から出た鋼管2がコイル5の内部を通過するとき、その鋼管2の外周とコイル5の内周との隙間が不均一になってしまい、コイル5の内周との距離が近い部分と遠い部分とで鋼管2の温度に差が出て曲げ加工の加工精度が低下する可能性が指摘されている。その対策として、特許文献2では、コイル5を固定した可動架台を、フローティング支持手段を介して固定架台にフローティング支持し、可動架台に鋼管2の外周面に当接する複数のガイド部材を設ける。これにより、鋼管2の曲がり(反り)に応じて可動架台とともにコイルをセンタリングし、鋼管2の外周とコイルの内周との隙間を均一化して鋼管2を周方向に均一に加熱することができるとしている。
特開2008−23573号公報 特開2012−55963号公報
特許文献2により開示されるように、コイル5による鋼管2の周方向に均一であるべき加熱が不均一になる(以下、本明細書ではこのような周方向に不均一な加熱を「偏加熱」という)と、曲げ加工精度は低下する。この点に関して特許文献2に開示される発明は、偏加熱を防ぐのに確かに有効である。
しかし、この発明では、装置の構成が複雑である。3DQ装置1は鋼管2をAc点以上という高温に加熱するものであるので、装置の構成が複雑であると、故障因子が増加し、装置の信頼性の低下は否めない。
また、本発明者らの調査によれば、鋼管2が曲がり(反り)を多少有していても、製品の加工精度に及ぼす影響は小さい。これは、コイル5の上流側で支持機構(支持ロール)によって鋼管2が位置決めされていることから、曲がり(反り)による偏加熱の程度が小さいためと考えられる。
本発明者らが、鋭意検討を重ねた結果、3DQ装置により製造される曲げ部材が、断面形状が高さ方向への強度が小さい偏平な断面形状を有するとともに、例えば±0.5mmといった極めて高い寸法精度を要求される部品である場合には、特許文献2により開示された曲げ装置を用いても、所望の寸法精度を有する曲げ部材を製造できないことを知見した。
本発明の目的は、簡単な装置構成で偏加熱に起因した曲げ部材の寸法精度の低下を抑制できる熱間三次元曲げ加工装置を提供すること、具体的には、曲げ部材の断面形状が高さ方向への強度が小さい偏平形状であって、例えば±0.5mmといった極めて高い寸法精度を満足する曲げ部材を製造することができる3DQ装置を提供することである。
本発明者らは、3DQ装置1について詳細に検討した。この検討では、3DQ装置1による被加工材2が、偏平な閉じた断面を有する中空の角管であることを前提とした。この検討の結果、以下に列記の新規な知見A,Bを得て、本発明を完成した。
(A)3DQ装置1の稼働時に、コイル5による発熱により、コイル5に高周波電力を供給するとともにコイル5を懸垂支持するブスバー6が膨張する。ブスバー6の膨張により、ブスバー6の下部に固定されるコイル5と、コイル5と一体化された水冷装置7とが、当初の設置位置から主に下方へ変位し、コイル5および水冷装置7が角管2に対して偏芯する。
図2(a)は、上下方向長さが600mmのブスバー6によりコイル5を懸垂支持してコイル5の加熱をON,OFFした場合におけるコイル5の変位量を示すグラフであり、図2(b)は、コイル5およびブスバー6付近を抜き出して示す説明図である。
図2(a)および図2(b)に示すように、コイル5の加熱をONするとブスバー6が熱膨張し、これにより、コイル5が加熱前の位置から下方へおよそ0.5mm変位する。このため、コイル5および水冷装置7が角管2に対して偏芯する。
この偏芯が発生すると、製品(曲げ部材)9の寸法精度が大幅に低下する。
(B)ブスバー6の形状を工夫すること、具体的にはL字状の外形とすることにより、ブスバー6の上下方向への膨張を上方にも逃がすことができる。これにより、ブスバー6の膨張によるコイル5の変位が小さくなり、偏加熱が抑制される。その結果、曲げ部材の寸法精度の低下を抑制できる。
本発明は、以下に列記の通りである。
(1)閉じた断面を有する中空の被加工材を長手方向へ送る送り機構と、
前記送り機構よりも前記被加工材の送り方向の下流側の所定位置に固定配置されて前記被加工材を位置決めする支持機構と、
前記支持機構の下流側の所定の配置位置に配置され、前記被加工材を加熱する高周波誘導加熱コイルと、
前記高周波誘導加熱コイルを懸垂支持するとともに該高周波誘導加熱コイルに電力を供給するブスバーと、
前記被加工材の送り方向について前記高周波誘導加熱コイルの下流側の所定の配置位置に配置され、前記被加工材の外周に冷却水を噴射する水冷装置とを備え、さらに、
前記ブスバーは、略上下方向へ延設される第1の部分と、該第1の部分につながるとともに略水平方向へ延設される第2の部分とからなる略L字状の外形を有すること
を特徴とする熱間三次元曲げ加工装置。
本発明により、簡単な装置構成で偏加熱に起因した曲げ部材の寸法精度の低下を抑制できる熱間三次元曲げ加工装置を提供すること、具体的には、曲げ部材の断面形状が高さ方向への強度が小さい偏平形状であって、例えば±0.5mmといった極めて高い寸法精度を満足する曲げ部材を製造することができる3DQ装置を提供することが可能になる。
図1は、熱間三次元曲げ加工装置の概要を示す説明図である。 図2(a)は、上下方向長さが600mmのブスバーによりコイルを懸垂支持してコイルをON,OFFした場合におけるコイルの変位量を示すグラフであり、図2(b)は、コイルおよびブスバー付近を抜き出して示す説明図である。 図3は、ブスバーを示す説明図である。
本発明を、添付図面を参照しながら、説明する。なお、略述すると、図1に示す3DQ装置1に対する本発明に係る3DQ装置10の相違点は水冷装置7の設置態様であるので、以降の説明は図1も参照しながら行うことにする。
図1に示すように、本発明に係る3DQ装置10は、送り機構4と、支持機構3と、高周波誘導加熱コイル5と、水冷装置7と、挟持機構または把持機構8と、ブスバー6−1とを有する。
3DQ装置10は、偏平な閉じた断面を有する中空の被加工材2に熱間三次元曲げ加工を行って、偏平な閉じた断面を有する中空の曲げ部材9を製造する。被加工材2の断面形状としては、矩形、楕円形、長円形等が例示される。以降の説明では、被加工材2が、矩形の断面形状を有する中空かつ鋼製の角管2である場合を例にとる。
[送り機構4]
送り機構4は、角管2をその長手方向へ送ることが可能なものであればよく、特定の送り機構には制限されない。送り機構としては、この種の送り機構として周知慣用のものを用いることができ、具体的には、ボールネジを用いるものや搬送ローラを用いるもの等が例示される。さらに、送り機構4として産業用ロボットを用いてもよい。
[支持機構3]
支持機構3は、送り機構4よりも角管2の送り方向の下流側の所定の位置に固定して配置される。支持機構3は、角管2を、位置決めしながらその長手方向へ送る。支持機構3としては、この種の支持機構として周知慣用のものを用いることができ、具体的には、角管4の外面に当接する一対の駆動ロールが例示される。図1に示す例では、一対の駆動ロール3を2組タンデムに配置している。
[コイル5]
高周波誘導加熱コイル5は、支持機構3よりも下流側の所定の位置に配置される。コイル5は、角管2の周囲から所定の距離離れて角管2を取り囲んで配置される。コイル5は、高周波磁界を発生して高周波エネルギーを角管2に供給することにより、角管2をAc点以上に加熱する。コイル5としては、この種のコイルとして周知慣用のものを用いることができる。
[水冷装置7]
水冷装置7は、角管2の送り方向についてコイル5よりも下流側の所定の位置に配置される。上述のように、角管2に形成される高温部2aの軸方向の長さが曲げ加工可能な範囲で短いことが曲げ加工精度を高めるために有利である。このため、水冷装置7は、コイル5に近接して設置される。したがって、水冷装置7をコイル5と一体に設けることが望ましいが、コイル5と切り離して別部品としてもよい。水冷装置7は、角管2の全周に冷却水を噴射することにより、コイル5によりAc点以上に加熱された角管2を急速に冷却して焼入れる。
[挟持機構または把持機構8]
挟持機構または把持機構8は、水冷装置7よりも下流側に、三次元に移動自在に配置される。挟持機構8は、角管2を移動自在に挟持するものであり、例えば、角管2の外面に当接する一対の駆動ロールにより構成されることが例示される。一方、把持機構8は、角管2の内面または外面に固定して装着されることにより角管2を把持するものであり、例えば角管2の内部に固定して配置されるチャック機構が例示される。
3DQ装置10では、挟持機構または把持機構8のいずれも用いることができ、状況に応じて適宜選択すればよい。挟持機構または把持機構8を三次元で移動自在に配置するには、挟持機構または把持機構8を産業用ロボットにより保持することが簡便である。
挟持機構または把持機構8と支持機構3とが、コイル5により加熱されてから水冷装置7により冷却されるまでの領域に形成される角管2の高温部2aに曲げモーメントを付与する。これにより、矩形の閉じた断面を有する中空の曲げ部材9が製造される。
上述したように、3DQ装置10の稼働時に、コイル5による発熱により、コイル5を懸垂支持するブスバー6−1が膨張する。ブスバー6の膨張により、水冷装置7がコイル5と一体に構成されている場合には、ブスバー6の下部に固定されるコイル5と、コイル5と一体化された水冷装置7とが当初の位置から主に下方へ変位する。このため、コイル5および水冷装置7が角管2に対して偏芯する。そして、角管2に対する水冷装置7の偏芯により偏加熱となり、3DQ装置10により製造される曲げ部材9の寸法精度が低下する。
そこで、3DQ装置10では、ブスバー6の形状を工夫することにより膨張によるコイル5および水冷装置7が、稼働時に所定の位置から下方へ変位しないようにする。
[ブスバー6−1]
図3は、ブスバー6−1を示す説明図である。
ブスバー6−1は、コイル5が所定の位置に配置されるように、コイル5を懸垂支持する。また、ブスバー6−1は、高電圧・高電流にも耐え得る導体(例えば銅製)からなり、コイル5および水冷装置7を確実に保持することができる剛性を有する。
ブスバー6−1の上部は、ブスバー6−1の上部に配置された高周波電源(図示しない)に固定されている。このため、ブスバー6−1は、熱膨張すると、主に下方へ向けて変位しようとする。
図3に示すように、ブスバー6−1が、略上下方向へ延設される第1の部分12と、第1の部分12につながるとともに略水平方向へ延設される第2の部分13とからなる略L字状の外形を有する。これにより、上下方向への熱膨張を上方へ逃がすことができる。
本発明に係る3DQ装置10によれば、略L字状の外形を有するブスバー6−1を用いるという簡単な装置構成で偏加熱に起因した曲げ部材9の寸法精度の低下を抑制できる。
2 角管
2a 高温部
3 支持機構
4 送り機構
5 高周波誘導加熱コイル
6,6−1 ブスバー
7 水冷装置
8 挟持機構または把持機構
9 曲げ部材
10 本発明に係る3DQ装置

Claims (1)

  1. 閉じた断面を有する中空の被加工材を長手方向へ送る送り機構と、
    前記送り機構よりも前記被加工材の送り方向の下流側の所定位置に固定配置されて前記被加工材を位置決めする支持機構と、
    前記支持機構の下流側の所定の配置位置に配置され、前記被加工材を加熱する高周波誘導加熱コイルと、
    前記高周波誘導加熱コイルを懸垂支持するとともに該高周波誘導加熱コイルに電力を供給するブスバーと、
    前記被加工材の送り方向について前記高周波誘導加熱コイルの下流側の所定の配置位置に配置され、前記被加工材の外周に冷却水を噴射する水冷装置とを備え、さらに、
    前記ブスバーは、略上下方向へ延設される第1の部分と、該第1の部分につながるとともに略水平方向へ延設される第2の部分とからなる略L字状の外形を有すること
    を特徴とする熱間三次元曲げ加工装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08197146A (ja) * 1995-01-19 1996-08-06 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 高周波加熱コイルの位置制御装置
JP2007083304A (ja) * 2005-03-03 2007-04-05 Sumitomo Metal Ind Ltd 金属材の曲げ加工方法、曲げ加工装置および曲げ加工設備列、並びにそれらを用いた曲げ加工製品

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