JP2016057824A - Icカード、icモジュール、及び携帯端末 - Google Patents
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Description
図1は、第1の実施形態の携帯端末2の一例を示すブロック図である。
この図に示すように、携帯端末2は、端末制御部20と、CLF(Contactless Front-End)21とを備える。また、携帯端末2には、着脱可能なICカード1が接続され、ICカード1と携帯端末2とによりICカードシステムを構成する。
携帯端末2は、例えば、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistant)などである。
端末制御部20は、ICカード1に対してコマンド(処理要求)を送信し、コマンドの処理であるコマンド処理の結果として、レスポンス(処理応答)を受信する。
コンタクト部3は、ICカード1が動作するために必要な各種信号の端子を有している。なお、コンタクト部3の詳細については、図2を参照して後述する。
ICチップ100は、例えば、1チップのマイクロプロセッサなどのLSI(Large Scale Integration)である。
図2に示すように、ICカード1(ICモジュール10)は、コンタクト部3と、ICチップ100とを備え、ICチップ100は、通信部11と、CPU12と、データメモリ13と、ワーキングメモリ14と、プログラムメモリ15とを備えている。
また、端子C6は、SWP I/Fのためのシリアルデータ入出力端子(SWIO端子)である。また、端子C4は、USBインタフェース用のD+信号の入出力端子(D+端子)であり、端子C8は、USBインタフェース用のD−信号の入出力端子(D−端子)である。
また、通信部11は、例えば、SWP I/Fにより端末制御部20からコマンドを受信し、受信したコマンドをCPU12に出力する。また、通信部11は、当該コマンドに対するレスポンスをCPU12から取得し、SWP I/Fにより端末制御部20に送信する。
ワーキングメモリ14は、例えば、SRAM(Static RAM)などの揮発性記憶部であり、ICカード1の各種処理を行う際に利用されるデータを一時記憶する。
プログラムメモリ15は、例えば、マスクROMなどの不揮発性記憶部であり、ICカード1の各種処理を実行するためのプログラム、及びコマンドテーブルなどのデータを記憶する。ここで、各種処理を実行するためのプログラムには、例えば、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラム、各種コマンド処理などを実行するためのプログラムが含まれる。
CPU12は、例えば、接触I/Fが使用不可になった場合、且つ、SWP I/Fにより任意のコマンドを受信した場合に、中断情報を含むレスポンスを、当該コマンド処理に対するレスポンスとして、SWP I/Fにより通信部11に送信させる。ここで、中断情報は、レスポンスの送信が中断されたことを示す特殊SW(ステータスバイト(SW1,SW2))である。なお、任意のコマンドとは、ICカード1がサポートする複数のコマンドのうち、後述する特殊コマンドを除く任意のコマンドである。
なお、CPU12は、上述した任意のコマンドに対して、特殊SWを含むレスポンスを送信する処理を、特殊コマンドが実行されるまで継続する。すなわち、CPU12は、特殊コマンドを実行した後、SWP I/Fによる特殊SWを含むレスポンスの送信を停止する。
CPU12は、例えば、上述のようにSWP I/Fが使用不可になり、且つ、接触I/Fにより任意のコマンドを受信した場合に、特殊SWを含むレスポンスを、当該コマンド処理に対するレスポンスとして、接触I/Fにより通信部11に送信させる。
また、このようにSWP I/Fによるレスポンスが中断した状態において、通信部11が、特殊コマンド(特定のコマンド)を、接触I/Fにより受信した場合に、CPU12は、接触I/Fにより、中断されたレスポンスを含むレスポンスを通信部11に送信させる。すなわち、CPU12は、特殊コマンドに応じて、ワーキングメモリ14の所定の記憶領域に記憶されている中断レスポンスを含むレスポンスを通信部11に接触I/Fにより送信させる。なお、CPU12は、上述した任意のコマンドに対して、特殊SWを含むレスポンスを送信する処理を、特殊コマンドが実行されるまで継続する。すなわち、CPU12は、特殊コマンドを実行した後、接触I/Fによる特殊SWを含むレスポンスの送信を停止する。
図3は、ICカード1の動作の一例を示すフローチャートである。
図3において、ICカード1は、まず、接触I/Fによるコマンドを受信したか否かを判定する(ステップS101)。すなわち、ICカード1のCPU12は、通信部11が接触I/Fによるコマンドを受信したか否かを判定する。CPU12は、通信部11が接触I/Fによるコマンドを受信した場合(ステップS101:YES)に、処理をステップS102に進める。また、CPU12は、通信部11が接触I/Fによるコマンドを受信していない場合(ステップS101:NO)に、処理をステップS103に進める。
図4は、本実施形態の接触I/Fのコマンド処理の一例を示すフローチャートである。
図4において、まず、CPU12は、受信したコマンドが特殊コマンドであるか否かを判定する(ステップS201)。CPU12は、受信したコマンドが特殊コマンドである場合(ステップS201:YES)に、処理をステップS207に進める。また、CPU12は、受信したコマンドが特殊コマンドでない場合(ステップS201:NO)に、処理をステップS202に進める。
図5は、本実施形態のSWP I/Fのコマンド処理の一例を示すフローチャートである。
図5に示すステップS301からステップS311までのSWP I/Fのコマンド処理は、接触I/Fの代わりにSWP I/Fになっている点を除いて、図4に示すステップS201からステップS211までの処理と、基本的には同様である。
なお、図5において、ステップS304、及びステップS307の処理が、接触I/Fによる中断レスポンスが有るか否かを判定する処理に置き換わっている。また、ステップS310の処理が、SWP I/Fによるレスポンスの送信が不可であるか否かを判定する処理に置き換わっている。その他の処理においては、CPU12は、SWP I/Fに対する処理として実行する。
図6は、本実施形態のICカード1の動作の一例を示すシーケンス図である。
なお、この図において、第1のインタフェースをSWP I/Fとし、第2のインタフェースを接触I/Fとして説明する。
このコマンドに応じて、ICカード1は、コマンド処理を実行する(ステップS402)。すなわち、CPU12が、SWP I/Fにより受信したコマンドに対応するコマンド処理を実行する。
このコマンドに応じて、ICカード1は、コマンド処理を実行する(ステップS405)。すなわち、CPU12が、接触I/Fにより受信したコマンドに対応するコマンド処理を実行する。
この特殊コマンドに応じて、ICカード1は、中断レスポンスを含むレスポンスを送信する(ステップS408)。すなわち、CPU12は、ワーキングメモリ14の所定の記憶領域から、中断レスポンスを読み出し、中断レスポンスを含むレスポンスを生成する。CPU12は、生成した中断レスポンスを含むレスポンスを、接触I/Fにより通信部11に送信させる。
これにより、端末制御部20は、SWP I/Fが使用不可になったことにより中断されたコマンド処理の結果である中断レスポンスを取得することができる。
なお、この図において、図6と同様に、第1のインタフェースをSWP I/Fとし、第2のインタフェースを接触I/Fとして説明する。
このコマンドに応じて、ICカード1は、コマンド処理を実行する(ステップS502)。すなわち、CPU12が、SWP I/Fにより受信したコマンドに対応するコマンド処理を実行する。
次に、ICカード1は、SWP I/Fによるコマンド処理の結果であるレスポンスをSWP I/Fにより送信する(ステップS504)。但し、ここでは、SWP I/Fが何らかの理由により使用不可になったものとする。そのため、CPU12は、送信できなかったレスポンスである中断レスポンスをワーキングメモリ14の所定の記憶領域に記憶させる。
次に、ICカード1は、コマンド処理の結果であるレスポンスに特殊SWを含めて、接触I/Fにより送信する(ステップS506)。これにより、端末制御部20は、SWP I/Fが不要不可であることを検知する。
この特殊コマンドに応じて、ICカード1は、中断レスポンスを含むレスポンスを送信する(ステップS508)。すなわち、CPU12は、ワーキングメモリ14の所定の記憶領域から、中断レスポンスを読み出し、中断レスポンスを含むレスポンスを生成する。CPU12は、生成した中断レスポンスを含むレスポンスを、接触I/Fにより通信部11に送信させる。
これにより、端末制御部20は、SWP I/Fが使用不可になったことにより中断されたコマンド処理の結果である中断レスポンスを取得することができる。
これにより、ICカード1との通信先(例えば、携帯端末2(端末制御部20))は、第2のインタフェースにより任意のコマンドを送信することで、第1のインタフェースが使用不可になったことを検知することができる。
また、本実施形態によるICカード1は、第1のインタフェースの使用不可が解消された場合に、中断情報(例えば、特殊SW)を含むレスポンスの送信を停止する。そのため、携帯端末2(端末制御部20)は、第2のインタフェースにより任意のコマンドを送信することで、第1のインタフェースが使用可能になったことを検知することができる。
これにより、本実施形態によるICカード1は、任意のコマンドが正常終了した場合に、第1のインタフェースによる当該コマンドに対する応答(例えば、レスポンス)の送信が中断されたことを第2のインタフェースにより携帯端末2(端末制御部20)に知らせることがでる。また、CPU12は、任意のコマンドが異常終了した場合に、異常終了した内容を示すSWを含むレスポンスを通信部11に送信させる。すなわち、本実施形態によるICカード1は、任意のコマンドが異常終了した場合に、異常終了した内容を、携帯端末2(端末制御部20)に適切に通知することができる。
これにより、携帯端末2(端末制御部20)は、中断レスポンスを第2のインタフェースにより所得することができる。よって、本実施形態によるICカード1は、さらに利便性を向上させることができる。また、本実施形態によるICカード1は、第1のインタフェースが使用不可になった場合に、第2のインタフェースにより第1のインタフェースのコマンドに対するレスポンスを送信するので、データ通信の信頼性を向上させることができる。
これにより、本実施形態によるICカード1は、無駄に中断情報(例えば、特殊SW)を含むレスポンスの送信し続けることを防ぐことができる。
これにより、本実施形態によるICモジュール10は、ICカード1と同様に、利便性を向上させることができる。
本実施形態による携帯端末2は、ICカード1と同様に、利便性を向上させることができる。
次に、図面を参照して、第2の実施形態によるICモジュール10及びICカード1について説明する。
本実施形態では、ICカード1が、特殊SWを含むレスポンスを行わずに、特殊コマンドにより、中断レスポンスを送信する場合の一例について説明する。
なお、本実施形態によるICカード1及び携帯端末2の構成は、図1及び図2に示す第1の実施形態と同様であるので、ここではその説明を省略する。
本実施形態によるICカード1では、CPU12が、図4に示すステップS204及びステップS205の処理をCPU12が実行せずに、ステップS206の処理を実行する。また、本実施形態によるICカード1では、CPU12が、図5に示すステップS304及びステップS305の処理をCPU12が実行せずに、ステップS306の処理を実行する。
すなわち、本実施形態では、CPU12は、任意のコマンドに対して、第1のインタフェースが使用不可になった場合に、特殊SWを含むレスポンスの送信を、第2のインタフェースにより通信部11に送信させる処理を実行しない。
図8は、本実施形態のICカード1の動作の一例を示すシーケンス図である。
なお、この図において、第1のインタフェースをSWP I/Fとし、第2のインタフェースを接触I/Fとして説明する。
このコマンドに応じて、ICカード1は、コマンド処理を実行する(ステップS602)。すなわち、CPU12が、SWP I/Fにより受信したコマンドに対応するコマンド処理を実行する。
この特殊コマンドに応じて、ICカード1は、中断レスポンスを含むレスポンスを送信する(ステップS605)。すなわち、CPU12は、ワーキングメモリ14の所定の記憶領域から、中断レスポンスを読み出し、中断レスポンスを含むレスポンスを生成する。CPU12は、生成した中断レスポンスを含むレスポンスを、接触I/Fにより通信部11に送信させる。
これにより、端末制御部20は、SWP I/Fが使用不可になったことにより中断されたコマンド処理の結果である中断レスポンスを取得することができる。
また、上記の各実施形態は、3つ以上のインタフェースに対して適用してもよい。
また、上記の各実施形態において、ICカード1は、コンタクト部3を介して携帯端末2と通信する例を説明したが、インタフェースの少なくとも1つが、コイルなどを用いたコンタクトレスインターフェースであってもよい。
また、上記の各実施形態において、ICカード1は、SIMカードである例を説明したが、これに限定されずに、例えば、ICキャッシュカード、クレジットカードなどであってもよいし、他の形態であってもよい。
また、上記の第1の実施形態において、ICカード1は、中断情報を含む応答を、特殊SWを含むレスポンスとして送信する例を説明したが、これに限定されるものではない。ICカード1は、例えば、ATR(Answer to Reset)に中断情報を含めて送信してもよい。
また、上記の第1の実施形態において、CPU12は、特殊コマンドに対して、中断レスポンスを含むレスポンスを通信部11に送信させる例を説明したが、特殊コマンドに対する処理を含まない形態であってもよい。
また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。
Claims (10)
- 複数のインタフェースにより同一の通信先と通信可能な通信部と、
前記通信部が受信したコマンドを処理し、当該コマンドに対する応答を前記通信部に送信させる制御部と
を備え、
前記制御部は、
前記通信部が、前記複数のインタフェースのうちの1つである第1のインタフェースによりコマンドを受信してから当該コマンドに対する応答を送信するまでの間に、当該第1のインタフェースが使用不可になった場合に、前記複数のインタフェースのうちの当該第1のインタフェースとは異なる第2のインタフェースにより、当該第1のインタフェースによる当該コマンドに対する応答の送信が中断されたことを示す中断情報を含む応答を前記通信部に送信させる
ICカード。 - 前記制御部は、
前記第1のインタフェースによりコマンドを受信してから、当該コマンドに対する応答を送信するまでの間に、当該第1のインタフェースが使用不可になり、且つ、前記第2のインタフェースにより任意のコマンドを受信した場合に、前記中断情報を含む応答を、当該コマンドの処理に対する応答として、前記第2のインタフェースにより前記通信部に送信させる
請求項1に記載のICカード。 - 前記制御部は、
前記任意のコマンドが正常終了した場合に、前記中断情報を含む応答を、当該コマンドの処理に対する応答として、前記通信部に送信させる
請求項2に記載のICカード。 - 前記制御部は、
前記通信部が、前記中断された応答の送信を要求する特定のコマンドを、前記第2のインタフェースにより受信した場合に、前記第2のインタフェースにより、前記中断された応答を含む応答を前記通信部に送信させる
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のICカード。 - 前記制御部は、
前記特定のコマンドを実行した後、前記第2のインタフェースによる前記中断情報を含む応答の送信を停止する
請求項4に記載のICカード。 - 複数のインタフェースにより同一の通信先と通信可能な通信部と、
前記通信部が受信したコマンドを処理し、当該コマンドに対する応答を前記通信部に送信させる制御部と
を備え、
前記制御部は、
前記通信部が、前記複数のインタフェースのうちの1つである第1のインタフェースによりコマンドを受信してから当該コマンドに対する応答を送信するまでの間に、当該第1のインタフェースが使用不可になり、且つ、前記通信部が、前記第1のインタフェースによるコマンドに対する中断された応答の送信を要求する特定のコマンドを、前記複数のインタフェースのうちの当該第1のインタフェースとは異なる第2のインタフェースにより受信した場合に、前記第2のインタフェースにより前記中断された応答を含む応答を前記通信部に送信させる
ICカード。 - 複数のインタフェースにより同一の通信先と通信可能な通信部と、
前記通信部が受信したコマンドを処理し、当該コマンドに対する応答を前記通信部に送信させる制御部と
を備え、
前記制御部は、
前記通信部が、前記複数のインタフェースのうちの1つである第1のインタフェースによりコマンドを受信してから当該コマンドに対する応答を送信するまでの間に、当該第1のインタフェースが使用不可になった場合に、前記複数のインタフェースのうちの当該第1のインタフェースとは異なる第2のインタフェースにより、当該第1のインタフェースによる当該コマンドに対する応答の送信が中断されたことを示す中断情報を含む応答を前記通信部に送信させる
ICモジュール。 - 複数のインタフェースにより同一の通信先と通信可能な通信部と、
前記通信部が受信したコマンドを処理し、当該コマンドに対する応答を前記通信部に送信させる制御部と
を備え、
前記制御部は、
前記通信部が、前記複数のインタフェースのうちの1つである第1のインタフェースによりコマンドを受信してから当該コマンドに対する応答を送信するまでの間に、当該第1のインタフェースが使用不可になり、且つ、前記通信部が、前記第1のインタフェースによるコマンドに対する中断された応答の送信を要求する特定のコマンドを、前記複数のインタフェースのうちの前記第1のインタフェースとは異なる第2のインタフェースにより受信した場合に、前記第2のインタフェースにより前記中断された応答を含む応答を前記通信部に送信させる
ICモジュール。 - 請求項7又は請求項8に記載のICモジュールと、
前記ICモジュールが埋め込まれた本体と
を備えるICカード。 - 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のICカードと前記複数のインタフェースにより通信する端末制御部を備える携帯端末。
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