JP2016050244A - シート間接着体、シート間接着体の使用方法、接着シート - Google Patents
シート間接着体、シート間接着体の使用方法、接着シート Download PDFInfo
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Abstract
【課題】ステップルを用いることなく 複数のシートを綴じることができるシート間接着体、シート間接着体の使用方法、接着シートを提供する。【解決手段】接着体1は、剥離紙10に積層された粘着剤層20と、粘着剤層20に積層され、ワックス紛体を含有する感熱感圧接着剤層30とを備え、剥離紙10から本体20aを剥離し、粘着剤層20によって本体20a及び紙材60の間を接着可能であり、本体20aの感熱感圧接着剤層30に紙材60を積層した状態で、加熱及び加圧されることにより、感熱感圧接着剤層30によって本体20a及び紙材60の間を接着可能である。【選択図】図1
Description
本発明は、複数のシートを綴じるシート間接着体、シート間接着体の使用方法、接着シートに関するものである。
従来、複数の用紙を綴じるためにステップル(ホチキス)が使われてきた(例えば特許文献1)。
しかし、ステップルは、用紙を貫通させて綴じる。このため、使用後の用紙を分離すると、用紙は、孔が形成されてしまう。そのため、分離後の用紙は、再利用しにくかった。
また、ステップルで綴じられた用紙をシュレッダで細断すると、ステップルが、シュレッダのカッタを損傷させてしまう場合があった。
しかし、ステップルは、用紙を貫通させて綴じる。このため、使用後の用紙を分離すると、用紙は、孔が形成されてしまう。そのため、分離後の用紙は、再利用しにくかった。
また、ステップルで綴じられた用紙をシュレッダで細断すると、ステップルが、シュレッダのカッタを損傷させてしまう場合があった。
本発明の課題は、ステップルを用いることなく 複数のシートを綴じることができるシート間接着体、シート間接着体の使用方法、接着シートを提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。また、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
・第1の発明は、第1面側(Z1)に配置された第1シート(60)、及び第1面側とは反対側である第2面側(Z2)に積層された第2シート(60)を接着して綴じるシート間接着体(1,1A)であって、剥離紙(10)と、前記剥離紙の第2面側に積層された本体(20a)とを備え、前記本体は、前記剥離紙の第2面側に積層された粘着剤層(20)と、前記粘着剤層の第2面側に積層され、ワックス紛体を含有する感熱感圧接着剤層(30)とを備え、前記剥離紙から前記本体を剥離し、前記粘着剤層によって前記本体及び前記第1シートの間を接着可能であり、前記本体の前記感熱感圧接着剤層に前記第2シートを積層した状態で、加熱及び加圧されることにより、前記感熱感圧接着剤層によって前記本体及び前記第2シートの間を接着可能なこと、を特徴とするシート間接着体である。
・第2の発明は、第1面側(Z1)に配置された第1シート(60)、及び第1面側とは反対側である第2面側(Z2)に積層された第2シート(60)を接着して綴じるシート間接着体(201)であって、基材(210)と、前記基材の第1面側に積層された第1感熱感圧接着剤層(211)と、前記基材の第2面側に積層された第2感熱感圧接着剤層(212)とを備え、前記第1感熱感圧接着剤層は、ワックス紛体を含有せず、前記第2感熱感圧接着剤層は、ワックス紛体を含有し、このシート間接着体の第1面側に前記第1シートを積層し、第2面側に前記第2シートを積層した状態で加熱及び加圧されることにより、前記第1感熱感圧接着剤層及び前記第1感熱感圧接着剤層の第1面側に配置された前記第1シートの間を接着可能であり、前記第2感熱感圧接着剤層及び前記第2感熱感圧接着剤層の第2面側に配置された前記第2シートの間を接着可能であること、を特徴とするシート間接着体である。
・第3の発明は、第1面側(Z1)に配置された第1シート(60)、及び第1面側とは反対側である第2面側(Z2)に積層された第2シート(60)を接着して綴じるシート間接着体(301)であって、基材(310)と、前記基材の第1面側に積層された第1感熱感圧接着剤層(311)と、前記基材の第2面側に積層された第2感熱感圧接着剤層(312)とを備え、前記第1感熱感圧接着剤層及び前記第2感熱感圧接着剤層の両方は、ワックス紛体を含有し、このシート間接着体の第1面側に第1シートを積層し、第2面側に第2シートを積層した状態で加熱及び加圧されることにより、前記第1感熱感圧接着剤層及び前記第1感熱感圧接着剤層の第1面側に配置された前記第1シートの間を接着可能であり、前記第2感熱感圧接着剤層及び前記第2感熱感圧接着剤層の第2面側に配置された前記第2シートの間を接着可能であること、を特徴とするシート間接着体である。
・第4の発明は、第1から第3のいずれかの発明のシート間接着体において、前記第2シート(60)は、紙材であり、前記感熱感圧接着剤層(30,212,311,312)のワックスの含有量は、前記紙材を損傷させることなく、前記感熱感圧接着剤層の第2面側の面と、前記第2シートの第1面側の面とが剥離する程度であること、を特徴とするシート間接着体である。
・第5の発明は、第1から第4のいずれかの発明のシート間接着体の使用方法において、前記シート間接着体(1,1A,201,301)を、前記第1シート(60)及び前記第2シート(60)の間に配置した状態で、加熱することにより、前記感熱感圧接着剤層(30,211,212,311,312)の粘着性を発現する加熱工程(♯30,♯230)と、前記加熱工程によって前記感熱感圧接着剤層の粘着性が発現した状態で加圧することにより、前記感熱感圧接着剤層及び前記感熱感圧接着剤層に積層された前記シートを接着する加圧工程(♯30,♯230)とを備えること、を特徴とするシート間接着体の使用方法である。
・第6の発明は、シート(460)と、前記シートの一部に積層され、他のシート(460)との間を接着する感熱感圧接着剤層(401)と、を備える接着シートである。
・第2の発明は、第1面側(Z1)に配置された第1シート(60)、及び第1面側とは反対側である第2面側(Z2)に積層された第2シート(60)を接着して綴じるシート間接着体(201)であって、基材(210)と、前記基材の第1面側に積層された第1感熱感圧接着剤層(211)と、前記基材の第2面側に積層された第2感熱感圧接着剤層(212)とを備え、前記第1感熱感圧接着剤層は、ワックス紛体を含有せず、前記第2感熱感圧接着剤層は、ワックス紛体を含有し、このシート間接着体の第1面側に前記第1シートを積層し、第2面側に前記第2シートを積層した状態で加熱及び加圧されることにより、前記第1感熱感圧接着剤層及び前記第1感熱感圧接着剤層の第1面側に配置された前記第1シートの間を接着可能であり、前記第2感熱感圧接着剤層及び前記第2感熱感圧接着剤層の第2面側に配置された前記第2シートの間を接着可能であること、を特徴とするシート間接着体である。
・第3の発明は、第1面側(Z1)に配置された第1シート(60)、及び第1面側とは反対側である第2面側(Z2)に積層された第2シート(60)を接着して綴じるシート間接着体(301)であって、基材(310)と、前記基材の第1面側に積層された第1感熱感圧接着剤層(311)と、前記基材の第2面側に積層された第2感熱感圧接着剤層(312)とを備え、前記第1感熱感圧接着剤層及び前記第2感熱感圧接着剤層の両方は、ワックス紛体を含有し、このシート間接着体の第1面側に第1シートを積層し、第2面側に第2シートを積層した状態で加熱及び加圧されることにより、前記第1感熱感圧接着剤層及び前記第1感熱感圧接着剤層の第1面側に配置された前記第1シートの間を接着可能であり、前記第2感熱感圧接着剤層及び前記第2感熱感圧接着剤層の第2面側に配置された前記第2シートの間を接着可能であること、を特徴とするシート間接着体である。
・第4の発明は、第1から第3のいずれかの発明のシート間接着体において、前記第2シート(60)は、紙材であり、前記感熱感圧接着剤層(30,212,311,312)のワックスの含有量は、前記紙材を損傷させることなく、前記感熱感圧接着剤層の第2面側の面と、前記第2シートの第1面側の面とが剥離する程度であること、を特徴とするシート間接着体である。
・第5の発明は、第1から第4のいずれかの発明のシート間接着体の使用方法において、前記シート間接着体(1,1A,201,301)を、前記第1シート(60)及び前記第2シート(60)の間に配置した状態で、加熱することにより、前記感熱感圧接着剤層(30,211,212,311,312)の粘着性を発現する加熱工程(♯30,♯230)と、前記加熱工程によって前記感熱感圧接着剤層の粘着性が発現した状態で加圧することにより、前記感熱感圧接着剤層及び前記感熱感圧接着剤層に積層された前記シートを接着する加圧工程(♯30,♯230)とを備えること、を特徴とするシート間接着体の使用方法である。
・第6の発明は、シート(460)と、前記シートの一部に積層され、他のシート(460)との間を接着する感熱感圧接着剤層(401)と、を備える接着シートである。
本発明によれば、ステップルを用いることなく 複数のシートを綴じることができるシート間接着体、接着シートを提供できる。
(第1実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態の接着体1の断面図である。
図1(A)は、接着体1の単体の図である。
図1(B)は、接着体1の剥離紙10を剥離する態様を説明する図である。
図1(C)は、接着体1によって綴じられた紙材60を示す図である。
以下の説明及び図面には、理解を容易にするために、XYZ直交座標系を設けた。この座標系は、図1(A)の状態を基準に、厚さ方向Z(下側Z1、上側Z2)、左右方向X(左側X1、右側X2)、縦方向Y(下側Y1、上側Y2)を示す。厚さ方向Zは、綴じられる紙材60の積層方向であり、左右方向X、縦方向Yは、綴じられる紙材60の短手方向、長手方向である(図2(A)参照)。
以下、図面等を参照して、本発明の第1実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態の接着体1の断面図である。
図1(A)は、接着体1の単体の図である。
図1(B)は、接着体1の剥離紙10を剥離する態様を説明する図である。
図1(C)は、接着体1によって綴じられた紙材60を示す図である。
以下の説明及び図面には、理解を容易にするために、XYZ直交座標系を設けた。この座標系は、図1(A)の状態を基準に、厚さ方向Z(下側Z1、上側Z2)、左右方向X(左側X1、右側X2)、縦方向Y(下側Y1、上側Y2)を示す。厚さ方向Zは、綴じられる紙材60の積層方向であり、左右方向X、縦方向Yは、綴じられる紙材60の短手方向、長手方向である(図2(A)参照)。
図1(C)に示すようによう、接着体1(シート間接着体)は、複数の紙材60(シート)の間を接着して綴じるための部材である。実施形態では、紙材60の枚数は、3枚である例を示すがこれに限定されず、2枚又は3枚以上であればよい。
紙材60は、上質紙等である。紙材60としては、例えば、多く流通しているコピー用紙等を用いる。
紙材60は、上質紙等である。紙材60としては、例えば、多く流通しているコピー用紙等を用いる。
(接着体1の構成)
XY平面において、接着体1の外形は、四角形であり(図2(A)参照)、また、その大きさは、多く流通している大きさの紙材60(例えばAサイズ等)を綴じるために適した長さである。接着体1の左右方向の長さ、縦方向の長さは、それぞれ、例えば10mm程度である。
接着体1は、剥離紙10、本体20aを備える。
剥離紙10は、紙片等の剥離基材11の上面に剥離層12を形成したものである。
剥離層12は、例えば、剥離基材にシリコーン樹脂を含む溶剤を塗布後、硬化させて形成される。
XY平面において、接着体1の外形は、四角形であり(図2(A)参照)、また、その大きさは、多く流通している大きさの紙材60(例えばAサイズ等)を綴じるために適した長さである。接着体1の左右方向の長さ、縦方向の長さは、それぞれ、例えば10mm程度である。
接着体1は、剥離紙10、本体20aを備える。
剥離紙10は、紙片等の剥離基材11の上面に剥離層12を形成したものである。
剥離層12は、例えば、剥離基材にシリコーン樹脂を含む溶剤を塗布後、硬化させて形成される。
本体20aは、粘着剤層20、感熱感圧接着剤層30を備える。
粘着剤層20は、剥離紙10上に積層されている。粘着剤層20は、本体20aと、本体20aの下側Z1(第1面側)に積層された紙材60(第1シート)とを接着するための層である(図1(C)参照)。粘着剤層20は、例えば、剥離層12に塗布後、UV照射によって硬化するUV硬化型の粘着剤、熱乾燥する溶剤系の粘着剤等を用いる。
粘着剤層20は、剥離紙10上に積層されている。粘着剤層20は、本体20aと、本体20aの下側Z1(第1面側)に積層された紙材60(第1シート)とを接着するための層である(図1(C)参照)。粘着剤層20は、例えば、剥離層12に塗布後、UV照射によって硬化するUV硬化型の粘着剤、熱乾燥する溶剤系の粘着剤等を用いる。
感熱感圧接着剤層30は、粘着剤層20上に積層されている。感熱感圧接着剤層30は、本体20aと、本体20aの上側Z2(第2面側)に積層された紙材60(第2シート)とを接着するための層である(図1(C)参照)。感熱感圧接着剤層30の主成分は、例えば、高分子量飽和ポリエステル樹脂等である。
感熱感圧接着剤層30は、ワックス紛体を含有する。ワックス紛体を含有する理由は、後述するように、使用後の紙材60を、綴じられた状態から分離できるようにするためである。
感熱感圧接着剤層30は、ワックス紛体を含有する。ワックス紛体を含有する理由は、後述するように、使用後の紙材60を、綴じられた状態から分離できるようにするためである。
上記構成により、粘着剤層20、感熱感圧接着剤層30は、剥離紙10上に、下側Z1からこの順で積層される。
また、本体20aは、剥離紙10上に、樹脂シート等の基材を有することなく積層できる。このため、本体20aは、十分に薄く形成することができる。例えば、粘着剤層20、感熱感圧接着剤層30の厚みは、それぞれ15μmであり、この場合には、本体20aの総厚みは、30μm程度にすることができる。
また、本体20aは、剥離紙10上に、樹脂シート等の基材を有することなく積層できる。このため、本体20aは、十分に薄く形成することができる。例えば、粘着剤層20、感熱感圧接着剤層30の厚みは、それぞれ15μmであり、この場合には、本体20aの総厚みは、30μm程度にすることができる。
(使用方法)
図2、図3は、第1実施形態の接着体1の使用方法を説明する図である。
図2(A)は、本体20a、紙材60の斜視図である。
図2(B)は、本体20a、紙材60を積層する工程を説明する断面図である。
図3(A)は、加熱加圧工程を説明する断面図である。
図3(B)は、綴じられた紙材60を分離する工程を説明する断面図である。
図2、図3は、第1実施形態の接着体1の使用方法を説明する図である。
図2(A)は、本体20a、紙材60の斜視図である。
図2(B)は、本体20a、紙材60を積層する工程を説明する断面図である。
図3(A)は、加熱加圧工程を説明する断面図である。
図3(B)は、綴じられた紙材60を分離する工程を説明する断面図である。
接着体1は、以下の手順に従って使用できる。
以下の工程(1)〜(3)は、作業者が手作業で行ってもよいし、専用の加工装置を用いてもよい。
専用の加工装置を用いる場合には、これを複写機等に収容すれば、複写等から綴じるまでの工程を、一連の工程で行うことができる。
以下、3枚の紙材60を、紙材60の左上の部分で綴じる例を説明する。
以下の工程(1)〜(3)は、作業者が手作業で行ってもよいし、専用の加工装置を用いてもよい。
専用の加工装置を用いる場合には、これを複写機等に収容すれば、複写等から綴じるまでの工程を、一連の工程で行うことができる。
以下、3枚の紙材60を、紙材60の左上の部分で綴じる例を説明する。
(1)粘着剤層接着工程♯10
図2(A)、図2(B)に示すように、剥離紙10から剥がした本体20aを、紙材60の左上に、粘着剤層20によって接着する。なお、最上層に積層される紙材60には、本体20aを接着する必要はない。
(2)紙材積層工程♯20(シート積層工程)
紙材60を積層する。
(3)加熱加圧工程♯30
図3(A)に示すように、積層された状態の紙材60を、ヒートプレス板90によって、加熱及び加圧する。なお、この工程は、ヒートプレス板90を用いたものに限られず、ヒートローラ等を用いてもよい。
加熱によって、感熱感圧接着剤層30の粘着性が発現し、また、加圧によって、感熱感圧接着剤層30と、その上側Z2に積層された紙材60との間に圧力がかかり接着する。
以上によって、3枚の紙材60を、左上の部分で綴じることができる。これにより、綴じられた紙材60は、見開いて使用できる。
なお、感熱感圧接着剤層30は、常温では、粘着性は発現しない。このため、感熱感圧接着剤層30に積層された紙材60は、感熱感圧接着剤層30に固着した状態になる。
図2(A)、図2(B)に示すように、剥離紙10から剥がした本体20aを、紙材60の左上に、粘着剤層20によって接着する。なお、最上層に積層される紙材60には、本体20aを接着する必要はない。
(2)紙材積層工程♯20(シート積層工程)
紙材60を積層する。
(3)加熱加圧工程♯30
図3(A)に示すように、積層された状態の紙材60を、ヒートプレス板90によって、加熱及び加圧する。なお、この工程は、ヒートプレス板90を用いたものに限られず、ヒートローラ等を用いてもよい。
加熱によって、感熱感圧接着剤層30の粘着性が発現し、また、加圧によって、感熱感圧接着剤層30と、その上側Z2に積層された紙材60との間に圧力がかかり接着する。
以上によって、3枚の紙材60を、左上の部分で綴じることができる。これにより、綴じられた紙材60は、見開いて使用できる。
なお、感熱感圧接着剤層30は、常温では、粘着性は発現しない。このため、感熱感圧接着剤層30に積層された紙材60は、感熱感圧接着剤層30に固着した状態になる。
(4)綴じられた紙材60は、使用後には、分離して再利用したり、廃棄したりする。
・綴じられた紙材60を、分離して再利用する場合
図3(B)示すように、紙材60は、綴じられた状態から分離する(分離工程♯40)。この工程も、作業者が行ってもよいし、専用の加工装置を用いてもよい。
感熱感圧接着剤層30は、ワックス紛体を含有しているので、紙材60の使用後には、紙材60を互いに離間する程度の力を加えれば、簡単に紙材60から剥離する。剥離面は、それぞれ、紙材60の下面、感熱感圧接着剤層30の上面である。
なお、後述するように、ワックス紛体の含有量は、感熱感圧接着剤層30の上面30a(第2面側の面)、紙材60の下面60a(第1面側の面)が剥離面となる程度に調整されている。
・綴じられた紙材60を、分離して再利用する場合
図3(B)示すように、紙材60は、綴じられた状態から分離する(分離工程♯40)。この工程も、作業者が行ってもよいし、専用の加工装置を用いてもよい。
感熱感圧接着剤層30は、ワックス紛体を含有しているので、紙材60の使用後には、紙材60を互いに離間する程度の力を加えれば、簡単に紙材60から剥離する。剥離面は、それぞれ、紙材60の下面、感熱感圧接着剤層30の上面である。
なお、後述するように、ワックス紛体の含有量は、感熱感圧接着剤層30の上面30a(第2面側の面)、紙材60の下面60a(第1面側の面)が剥離面となる程度に調整されている。
複数の紙材60を分離した後であっても、分離後の各紙材60の上面には、本体20aが残存した状態である。この状態では、感熱感圧接着剤層30の上面30aは、露出している。ここで、感熱感圧接着剤層30は、常温では、粘着性が発現しない。このため、この露出した感熱感圧接着剤層30には、塵等の異物が付着しない。また、本体20aが残存した紙材60は、他の部材に付着したりすることがない。
また、分離後の紙材60は、孔等が形成されていない。このため、分離後の紙材60は、外観の品質を、ある程度保つことができる。
このように分離した紙材60は、上記(2)、(3)の工程を繰り返すことにより、感熱感圧接着剤層30の粘着性を再度発現させて、再度綴じることができる。
また、分離後の紙材60は、孔等が形成されていない。このため、分離後の紙材60は、外観の品質を、ある程度保つことができる。
このように分離した紙材60は、上記(2)、(3)の工程を繰り返すことにより、感熱感圧接着剤層30の粘着性を再度発現させて、再度綴じることができる。
これに対して、実施形態とは異なりステップラ(ホチキスともいう)等を用いた形態では、紙材60に孔が形成されてしまう。このため、この形態では。紙材60は、外観の品質が著しく低下してしまう。また、ステップルを取り外す場合には、治具等が必要である。
また、食品、工業製品の製造工場等では、製品への金属片の混入を防止できる。
また、食品、工業製品の製造工場等では、製品への金属片の混入を防止できる。
・紙材60を廃棄する場合
この場合には、紙材60は、分離しない状態、又は分離した状態で、シュレッダで細断されたりする。この場合には、本体20aは、シュレッダのカッタを損傷することがない。また、使用後の紙材60を廃棄する場合に、金属部材を分離したりする作業が不要である。
この場合には、紙材60は、分離しない状態、又は分離した状態で、シュレッダで細断されたりする。この場合には、本体20aは、シュレッダのカッタを損傷することがない。また、使用後の紙材60を廃棄する場合に、金属部材を分離したりする作業が不要である。
実施形態とは異なり金属製のステップラを用いた形態では、ステップラで綴じられた状態の紙材60を細断しようとすれば、シュレッダのカッタを損傷してしまう。また、使用後の紙材60を廃棄する場合に、自治体、紙材60の回収業者等が、金属の分別を要求する場合には、この要求に応えるために、ステップラを分離する作業が必要になってしまう。
(分離可能性の確認)
実際に、感熱感圧接着剤層30として、高分子量飽和ポリエステル樹脂に、ワックス紛体としてポリエステル系ワックス紛体を含有させて、接着体1を試作した。そして、紙材60として上質紙を用いて、紙材60の分離について確認した。
ワックス紛体の添加量は、0〜20%の間で変化させた。また、加熱加圧の条件は、温度を100〜130℃、ヒートローラの通過速度を0.7〜1.6m/秒の間で変化させた。
これらの条件で、複数の条件で組み合わせ試作してみたところ、綴じられた紙材60を損傷させることなく分離できることを確認できた。
実際に、感熱感圧接着剤層30として、高分子量飽和ポリエステル樹脂に、ワックス紛体としてポリエステル系ワックス紛体を含有させて、接着体1を試作した。そして、紙材60として上質紙を用いて、紙材60の分離について確認した。
ワックス紛体の添加量は、0〜20%の間で変化させた。また、加熱加圧の条件は、温度を100〜130℃、ヒートローラの通過速度を0.7〜1.6m/秒の間で変化させた。
これらの条件で、複数の条件で組み合わせ試作してみたところ、綴じられた紙材60を損傷させることなく分離できることを確認できた。
(接着体1の形態)
図4は、第1実施形態の接着体1のロール1Aの斜視図である。
使用前の接着体1は、前述したような1つずつ分離した形態にせずに、ロール1Aの形態にしてもよい。
ロール1Aは、テープカッタ等に装着しておき、使用時に作業者が切断してもよい。また、複写機等に加工装置を収容する場合には、ロール1Aの送り装置等を設ければよいので、導入しやすい。
図4は、第1実施形態の接着体1のロール1Aの斜視図である。
使用前の接着体1は、前述したような1つずつ分離した形態にせずに、ロール1Aの形態にしてもよい。
ロール1Aは、テープカッタ等に装着しておき、使用時に作業者が切断してもよい。また、複写機等に加工装置を収容する場合には、ロール1Aの送り装置等を設ければよいので、導入しやすい。
以上説明したように、本実施形態の接着体1は、複数の紙材60を、金属部材を用いることなく綴じることができる。このため、使用後の紙材60を廃棄する場合に、金属部材を分離したりする作業が不要である。また、食品、工業製品の製造工場等では、製品への金属片の混入を防止できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
なお、以下の説明及び図面において、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾(下2桁)に同一の符号を適宜付して、重複する説明を適宜省略する。
(接着体201の構成)
図5は、第2実施形態の接着体201を説明する断面図である。
図5(A)は、接着体201の単体の図である。
図5(B)は、接着体201によって綴じられた紙材60を示す図である。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
なお、以下の説明及び図面において、前述した第1実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾(下2桁)に同一の符号を適宜付して、重複する説明を適宜省略する。
(接着体201の構成)
図5は、第2実施形態の接着体201を説明する断面図である。
図5(A)は、接着体201の単体の図である。
図5(B)は、接着体201によって綴じられた紙材60を示す図である。
図5(A)に示すように、接着体201は、基材210、第1感熱感圧接着剤層211、第2感熱感圧接着剤層212を備える。
基材210は、PET樹脂シート等のシート材である。
第1感熱感圧接着剤層211は、基材210の下側Z1(第1面側)に積層されている。第1感熱感圧接着剤層211は、接着体201と、接着体201の下側Z1(第1面側)に積層された紙材60(第1シート)とを接着するための層である(図5(B)参照)。
第1感熱感圧接着剤層211の主成分は、第1感熱感圧接着剤層211と同様に例えば高分子量飽和ポリエステル樹脂等である。但し、第1感熱感圧接着剤層211は、ワックス紛体を含有していない。
基材210は、PET樹脂シート等のシート材である。
第1感熱感圧接着剤層211は、基材210の下側Z1(第1面側)に積層されている。第1感熱感圧接着剤層211は、接着体201と、接着体201の下側Z1(第1面側)に積層された紙材60(第1シート)とを接着するための層である(図5(B)参照)。
第1感熱感圧接着剤層211の主成分は、第1感熱感圧接着剤層211と同様に例えば高分子量飽和ポリエステル樹脂等である。但し、第1感熱感圧接着剤層211は、ワックス紛体を含有していない。
第2感熱感圧接着剤層212は、基材210の上側Z2(第2面側)に積層されている。第1感熱感圧接着剤層211は、接着体201と、接着体201の上側Z2(第2面側)に積層された紙材60(第2シート)とを接着するための層である(図5(B)参照)。
第2感熱感圧接着剤層212の材質は、第1実施形態と同様である。つまり、第1感熱感圧接着剤層211は、その主成分が、例えば高分子量飽和ポリエステル樹脂等であり、また、ワックス紛体を含有している。
第2感熱感圧接着剤層212の材質は、第1実施形態と同様である。つまり、第1感熱感圧接着剤層211は、その主成分が、例えば高分子量飽和ポリエステル樹脂等であり、また、ワックス紛体を含有している。
(使用方法)
図6は、接着体201の使用方法を説明する図である。
図6(A)は、紙材積層工程、加熱加圧工程を説明する断面図である。
図6(B)は、綴じられた紙材60を分離する工程を説明する断面図である。
接着体201は、以下の手順に従って使用できる。
(1)紙材積層工程♯220(シート積層工程)
図6(A)に示すように、3枚の紙材60の間に、2つの接着体201を挟むように積層する。これにより、紙材60を綴じる領域に、接着体201が配置される。
図6は、接着体201の使用方法を説明する図である。
図6(A)は、紙材積層工程、加熱加圧工程を説明する断面図である。
図6(B)は、綴じられた紙材60を分離する工程を説明する断面図である。
接着体201は、以下の手順に従って使用できる。
(1)紙材積層工程♯220(シート積層工程)
図6(A)に示すように、3枚の紙材60の間に、2つの接着体201を挟むように積層する。これにより、紙材60を綴じる領域に、接着体201が配置される。
(2)加熱加圧工程♯230
3枚の紙材60、2つの接着体201が積層された状態で、ヒートプレス板90等によって、加熱及び加圧する。なお、この工程は、ヒートプレス板90を用いたものに限られず、ヒートローラ等を用いてもよい。
加熱によって、第1感熱感圧接着剤層211の粘着性が発現し、また、加圧によって、第1感熱感圧接着剤層211と、その下側Z1に積層された紙材60との間に圧力がかかる。これにより、接着体201と、その下側Z1に積層された紙材60とが接着する。
同様に、加熱によって、第2感熱感圧接着剤層212の粘着性が発現し、また、加圧によって、第2感熱感圧接着剤層212と、その上側Z2に積層された紙材60との間に圧力がかかる。これにより、接着体201と、その上側Z2に積層された紙材60とが接着する。
以上によって、3枚の紙材60を、左上の部分で綴じることができる。
3枚の紙材60、2つの接着体201が積層された状態で、ヒートプレス板90等によって、加熱及び加圧する。なお、この工程は、ヒートプレス板90を用いたものに限られず、ヒートローラ等を用いてもよい。
加熱によって、第1感熱感圧接着剤層211の粘着性が発現し、また、加圧によって、第1感熱感圧接着剤層211と、その下側Z1に積層された紙材60との間に圧力がかかる。これにより、接着体201と、その下側Z1に積層された紙材60とが接着する。
同様に、加熱によって、第2感熱感圧接着剤層212の粘着性が発現し、また、加圧によって、第2感熱感圧接着剤層212と、その上側Z2に積層された紙材60との間に圧力がかかる。これにより、接着体201と、その上側Z2に積層された紙材60とが接着する。
以上によって、3枚の紙材60を、左上の部分で綴じることができる。
(3)綴じられた紙材60は、第1実施形態と同様に、分離して再利用したり、廃棄したりする。
ここで、第1感熱感圧接着剤層211は、ワックス紛体を含有していないために、紙材60に対して強接着している。
このため、図6(B)に示すように、綴じられた紙材60を分離する分離工程♯240において、第1感熱感圧接着剤層211及び紙材60は、分離しない。
一方、第2感熱感圧接着剤層212は、ワックス紛体を含有している。このため、第2感熱感圧接着剤層212及び紙材60は、分離する。
分離後の紙材60は、第1実施形態と同様に、再利用することができる。
ここで、第1感熱感圧接着剤層211は、ワックス紛体を含有していないために、紙材60に対して強接着している。
このため、図6(B)に示すように、綴じられた紙材60を分離する分離工程♯240において、第1感熱感圧接着剤層211及び紙材60は、分離しない。
一方、第2感熱感圧接着剤層212は、ワックス紛体を含有している。このため、第2感熱感圧接着剤層212及び紙材60は、分離する。
分離後の紙材60は、第1実施形態と同様に、再利用することができる。
以上説明したように、本実施形態の接着体201は、基材210を備えるので、剥離紙が不要である。このため、使用後に剥離紙等の廃棄物が発生することがない。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
なお、以下の説明及び図面において、前述した第1、第2実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾(下2桁)に同一の符号を適宜付して、重複する説明を適宜省略する。
(接着体301の構成)
図7は、第3実施形態の接着体301を説明する断面図である。
図7(A)は、接着体301の単体の図である。
図7(B)は、接着体301によって綴じられた紙材60を示す図である。
図7(C)は、綴じられた紙材60を、分離する態様を説明する図である。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
なお、以下の説明及び図面において、前述した第1、第2実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾(下2桁)に同一の符号を適宜付して、重複する説明を適宜省略する。
(接着体301の構成)
図7は、第3実施形態の接着体301を説明する断面図である。
図7(A)は、接着体301の単体の図である。
図7(B)は、接着体301によって綴じられた紙材60を示す図である。
図7(C)は、綴じられた紙材60を、分離する態様を説明する図である。
図7(A)、図7(B)に示すように、接着体301は、基材310、第1感熱感圧接着剤層311、第2感熱感圧接着剤層312を備える。
基材310、第2感熱感圧接着剤層312は、第2実施形態と同様な部材である。
第1感熱感圧接着剤層311は、第2感熱感圧接着剤層312と同様な部材である。つまり、第1感熱感圧接着剤層311、第2感熱感圧接着剤層312は、その主成分が、例えば高分子量飽和ポリエステル樹脂等であり、また、ワックス紛体を含有している。
基材310、第2感熱感圧接着剤層312は、第2実施形態と同様な部材である。
第1感熱感圧接着剤層311は、第2感熱感圧接着剤層312と同様な部材である。つまり、第1感熱感圧接着剤層311、第2感熱感圧接着剤層312は、その主成分が、例えば高分子量飽和ポリエステル樹脂等であり、また、ワックス紛体を含有している。
(使用方法)
接着体301を用いて紙材60を綴じる工程(図6に示す紙材積層工程♯220、加熱加圧工程♯230参照)は、第2実施形態と同様であるので省略する。
綴じられた紙材60の使用後には、紙材60を分離することができる。
ここで、第1感熱感圧接着剤層311、第2感熱感圧接着剤層312は、両方ともワックス紛体を含有している。
図7(B)に示すように、このため、第1感熱感圧接着剤層311、第2感熱感圧接着剤層312は、両方とも紙材60から分離する。そのため、接着体301単体、紙材60単体を、それぞれに分離することができる。
なお、第1実施形態と同様な条件で接着体301を試作することにより、綴じられた紙材60を損傷させることなく分離できることを確認した。
接着体301を用いて紙材60を綴じる工程(図6に示す紙材積層工程♯220、加熱加圧工程♯230参照)は、第2実施形態と同様であるので省略する。
綴じられた紙材60の使用後には、紙材60を分離することができる。
ここで、第1感熱感圧接着剤層311、第2感熱感圧接着剤層312は、両方ともワックス紛体を含有している。
図7(B)に示すように、このため、第1感熱感圧接着剤層311、第2感熱感圧接着剤層312は、両方とも紙材60から分離する。そのため、接着体301単体、紙材60単体を、それぞれに分離することができる。
なお、第1実施形態と同様な条件で接着体301を試作することにより、綴じられた紙材60を損傷させることなく分離できることを確認した。
これにより、紙材60を再利用する場合に、接着体301が残存しない形態で利用できる。また、紙材60を廃棄する場合には、必要に応じて(例えば、回収業者等から要求がある場合等)、PET樹脂(基材310)を、紙材60から分離することができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図8は、第4実施形態の紙材460を示す図である。
図8(A)は、紙材460を上面から見た図の一部拡大図である。
図8(B)は、紙材460を綴じられた状態を示す断面図(図8(A)のB−B断面図)である。
図8(C)は、紙材460を綴じられた状態を示す断面図である。
図8(A)、図8(B)に示すように、紙材460(シート)は、感熱感圧接着剤層401を備える。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
図8は、第4実施形態の紙材460を示す図である。
図8(A)は、紙材460を上面から見た図の一部拡大図である。
図8(B)は、紙材460を綴じられた状態を示す断面図(図8(A)のB−B断面図)である。
図8(C)は、紙材460を綴じられた状態を示す断面図である。
図8(A)、図8(B)に示すように、紙材460(シート)は、感熱感圧接着剤層401を備える。
感熱感圧接着剤層401は、第1実施形態と同様に、その主成分が高分子量飽和ポリエステル樹脂等であり、また、ワックス紛体を含有する。
感熱感圧接着剤層401は、紙材460の上面の一部に積層されている。図8(A)は、感熱感圧接着剤層401を、紙材460の上面の左上に設けた例である。
感熱感圧接着剤層401は、印刷等によって、紙材460の上面に直接設けることができる。つまり、感熱感圧接着剤層401は、紙材460の上面に、接着層を設けることなく、積層できる。なお、感熱感圧接着剤層401は、このような紙材460の上面に直接設けることに限定されず、第1から第3実施形態の接着体を紙材460の上面に設けたものでもよい。
感熱感圧接着剤層401は、紙材460の上面の一部に積層されている。図8(A)は、感熱感圧接着剤層401を、紙材460の上面の左上に設けた例である。
感熱感圧接着剤層401は、印刷等によって、紙材460の上面に直接設けることができる。つまり、感熱感圧接着剤層401は、紙材460の上面に、接着層を設けることなく、積層できる。なお、感熱感圧接着剤層401は、このような紙材460の上面に直接設けることに限定されず、第1から第3実施形態の接着体を紙材460の上面に設けたものでもよい。
(使用方法)
図8(C)に示すように、このため、3枚の紙材460を綴じる場合には、3枚の紙材460を積層し(紙材積層工程)、その後、第1実施形態と同様に、加熱及び加圧する(加熱加圧工程)する。これにより、感熱感圧接着剤層401の粘着性が発現し、紙材460の層間が、感熱感圧接着剤層401によって接着される。
感熱感圧接着剤層401は、紙材460の上面に直接積層されているので、樹脂シート等の基材が不要である。このため、複数の紙材460は、薄く綴じることができる。
図8(C)に示すように、このため、3枚の紙材460を綴じる場合には、3枚の紙材460を積層し(紙材積層工程)、その後、第1実施形態と同様に、加熱及び加圧する(加熱加圧工程)する。これにより、感熱感圧接着剤層401の粘着性が発現し、紙材460の層間が、感熱感圧接着剤層401によって接着される。
感熱感圧接着剤層401は、紙材460の上面に直接積層されているので、樹脂シート等の基材が不要である。このため、複数の紙材460は、薄く綴じることができる。
図9は、第4実施形態の綴じられた紙材460を、分離する態様を説明する断面図である。
綴じられた紙材460は、第1実施形態と同様に、分離して再利用したり、廃棄したりする。
感熱感圧接着剤層401は、樹脂シート等の基材を含まないので、紙材460は、分別することなく廃棄することができる。
綴じられた紙材460は、第1実施形態と同様に、分離して再利用したり、廃棄したりする。
感熱感圧接着剤層401は、樹脂シート等の基材を含まないので、紙材460は、分別することなく廃棄することができる。
図10は、第4実施形態の他の形態の紙材460Aを示す図である。
紙材460Aは、感熱感圧接着剤層401Aが、左辺の縁部のほぼ全体に設けられている。
これより、複数の紙材460Aを、左辺の縁部のほぼ全体で接着することもできるし、また、左辺の縁部の一部のみを加熱及び加圧することにより、使用者の所望の位置で綴じることもできる。
また、第4実施形態の他の形態として、1枚の紙材460に、第1から第3実施形態のいずれかの接着体を接着してもよい。
紙材460Aは、感熱感圧接着剤層401Aが、左辺の縁部のほぼ全体に設けられている。
これより、複数の紙材460Aを、左辺の縁部のほぼ全体で接着することもできるし、また、左辺の縁部の一部のみを加熱及び加圧することにより、使用者の所望の位置で綴じることもできる。
また、第4実施形態の他の形態として、1枚の紙材460に、第1から第3実施形態のいずれかの接着体を接着してもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、例えば、後述する変形形態等のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、前述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
(1)実施形態において、感熱感圧接着剤層の粘着性を発現する装置は、ヒートシール板、ヒートローラである例を示したが、これに限定されない。この装置は、例えば、超音波ウェルダー装置、高周波ウェルダー装置等でもよい。
(1)実施形態において、感熱感圧接着剤層の粘着性を発現する装置は、ヒートシール板、ヒートローラである例を示したが、これに限定されない。この装置は、例えば、超音波ウェルダー装置、高周波ウェルダー装置等でもよい。
(2)実施形態において、シートは、紙材である例を示したが、これに限定されない。シートは、例えば樹脂シート等でもよい。
1,201,301 接着体
10 剥離紙
20 粘着剤層
20a 本体
30 感熱感圧接着剤層
60,460,460A 紙材
201 接着体
210,310 基材
211,311 第1感熱感圧接着剤層
212,312 第2感熱感圧接着剤層
310 基材
401,401A 感熱感圧接着剤層
10 剥離紙
20 粘着剤層
20a 本体
30 感熱感圧接着剤層
60,460,460A 紙材
201 接着体
210,310 基材
211,311 第1感熱感圧接着剤層
212,312 第2感熱感圧接着剤層
310 基材
401,401A 感熱感圧接着剤層
Claims (6)
- 第1面側に配置された第1シート、及び第1面側とは反対側である第2面側に積層された第2シートを接着して綴じるシート間接着体であって、
剥離紙と、
前記剥離紙の第2面側に積層された本体とを備え、
前記本体は、
前記剥離紙の第2面側に積層された粘着剤層と、
前記粘着剤層の第2面側に積層され、ワックス紛体を含有する感熱感圧接着剤層とを備え、
前記剥離紙から前記本体を剥離し、前記粘着剤層によって前記本体及び前記第1シートの間を接着可能であり、
前記本体の前記感熱感圧接着剤層に前記第2シートを積層した状態で、加熱及び加圧されることにより、前記感熱感圧接着剤層によって前記本体及び前記第2シートの間を接着可能なこと、
を特徴とするシート間接着体。 - 第1面側に配置された第1シート、及び第1面側とは反対側である第2面側に積層された第2シートを接着して綴じるシート間接着体であって、
基材と、
前記基材の第1面側に積層された第1感熱感圧接着剤層と、
前記基材の第2面側に積層された第2感熱感圧接着剤層とを備え、
前記第1感熱感圧接着剤層は、ワックス紛体を含有せず、
前記第2感熱感圧接着剤層は、ワックス紛体を含有し、
このシート間接着体の第1面側に前記第1シートを積層し、第2面側に前記第2シートを積層した状態で加熱及び加圧されることにより、
前記第1感熱感圧接着剤層及び前記第1感熱感圧接着剤層の第1面側に配置された前記第1シートの間を接着可能であり、
前記第2感熱感圧接着剤層及び前記第2感熱感圧接着剤層の第2面側に配置された前記第2シートの間を接着可能であること、
を特徴とするシート間接着体。 - 第1面側に配置された第1シート、及び第1面側とは反対側である第2面側に積層された第2シートを接着して綴じるシート間接着体であって、
基材と、
前記基材の第1面側に積層された第1感熱感圧接着剤層と、
前記基材の第2面側に積層された第2感熱感圧接着剤層とを備え、
前記第1感熱感圧接着剤層及び前記第2感熱感圧接着剤層の両方は、ワックス紛体を含有し、
このシート間接着体の第1面側に第1シートを積層し、第2面側に第2シートを積層した状態で加熱及び加圧されることにより、
前記第1感熱感圧接着剤層及び前記第1感熱感圧接着剤層の第1面側に配置された前記第1シートの間を接着可能であり、
前記第2感熱感圧接着剤層及び前記第2感熱感圧接着剤層の第2面側に配置された前記第2シートの間を接着可能であること、
を特徴とするシート間接着体。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載のシート間接着体において、
前記第2シートは、紙材であり、
前記感熱感圧接着剤層のワックスの含有量は、前記紙材を損傷させることなく、前記感熱感圧接着剤層の第2面側の面と、前記第2シートの第1面側の面とが剥離する程度であること、
を特徴とするシート間接着体。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載のシート間接着体の使用方法であって、
前記シート間接着体を、前記第1シート及び前記第2シートの間に配置した状態で、加熱することにより、前記感熱感圧接着剤層の粘着性を発現する加熱工程と、
前記加熱工程によって前記感熱感圧接着剤層の粘着性が発現した状態で加圧することにより、前記感熱感圧接着剤層及び前記感熱感圧接着剤層に積層された前記シートを接着する加圧工程とを備えること、
を特徴とするシート間接着体の使用方法。 - シートと、
前記シートの一部に積層され、他のシートとの間を接着する感熱感圧接着剤層と、
を備える接着シート。
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JP2014175853A JP2016050244A (ja) | 2014-08-29 | 2014-08-29 | シート間接着体、シート間接着体の使用方法、接着シート |
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Cited By (1)
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JP2020094145A (ja) * | 2018-12-13 | 2020-06-18 | ヘンケルジャパン株式会社 | ホットメルト接着剤 |
-
2014
- 2014-08-29 JP JP2014175853A patent/JP2016050244A/ja active Pending
Cited By (2)
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