JP2016046782A - 振幅検出器 - Google Patents
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Abstract
【課題】1つの実施形態は、例えば、差動信号の振幅を正確に検出できる振幅検出器を提供することを目的とする。【解決手段】1つの実施形態によれば、第1の振幅検出トランジスタと出力端子とを有する振幅検出器が提供される。第1の振幅検出トランジスタは、第1の信号をゲートで受け、第2の信号をドレインで受ける。第2の信号は、第1の信号と差動対を成す。出力端子は、第1の振幅検出トランジスタで検出された振幅に応じた振幅信号を出力する。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、振幅検出器に関する。
通信機では、信号のノイズ耐性を向上させるために、少なくとも一部の伝送路において差動信号の形態で信号が伝送される。差動信号の振幅が通信規格で決められている範囲から外れると通信エラーが発生する可能性があるため、通信機では、差動信号の振幅を振幅検出器で検出し、検出される振幅が所望レベルになるように制御される。このとき、振幅検出器には、差動信号の振幅を正確に検出することが望まれる。
1つの実施形態は、例えば、差動信号の振幅を正確に検出できる振幅検出器を提供することを目的とする。
1つの実施形態によれば、第1の振幅検出トランジスタと出力端子とを有する振幅検出器が提供される。第1の振幅検出トランジスタは、第1の信号をゲートで受け、第2の信号をドレインで受ける。第2の信号は、第1の信号と差動対を成す。出力端子は、第1の振幅検出トランジスタで検出された振幅に応じた振幅信号を出力する。
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかる振幅検出器を詳細に説明する。なお、これらの実施形態により本発明が限定されるものではない。
(第1の実施形態)
第1の実施形態にかかる振幅検出器100について説明する前に、基本の形態にかかる振幅検出器1について図14〜図16を用いて説明する。図14は、振幅検出器1が適用された通信機90の構成を示す図である。図15は、振幅検出器1の構成を示す図である。図16は、振幅検出器1の動作を示す図である。
第1の実施形態にかかる振幅検出器100について説明する前に、基本の形態にかかる振幅検出器1について図14〜図16を用いて説明する。図14は、振幅検出器1が適用された通信機90の構成を示す図である。図15は、振幅検出器1の構成を示す図である。図16は、振幅検出器1の動作を示す図である。
通信機90では、信号のノイズ耐性を向上させるために、少なくとも一部の伝送路において差動信号の形態で信号が伝送される。差動信号の振幅が通信規格で決められている範囲から外れると通信エラーが発生する可能性がある。通信エラーの発生を避けるため、通信機90では、図14に示すように、差動信号の振幅を振幅検出器1で検出し、検出される振幅が目標範囲に収まるように制御される。目標範囲は、所望レベルを含む範囲である。
具体的には、通信機90は、振幅検出器1、送信電力制御部20、ドライバ増幅器DA、パワーアンプPA、及びアンテナATを有する。振幅検出器1は、パワーアンプPAから出力された差動信号の振幅を検出し、検出された振幅に応じた振幅信号を送信電力制御部20へ供給する。送信電力制御部20は、受けた振幅信号が目標範囲に収まるように、ドライバ増幅器DAのゲインを制御する。目標範囲は、差動信号の振幅について通信規格で決められている範囲に対応した範囲である。ドライバ増幅器DAは、送信電力制御部20による制御に従い、ゲインを変更し、変更後のゲインで差動信号を増幅しパワーアンプPAへ供給する。このとき、振幅検出器1には、差動信号の振幅を正確に検出することが望まれる。
しかし、振幅検出器1では、差動信号が入力される際に、差動信号に対して同相成分が重畳することがある。例えば、ドライバ増幅器DAが差動構成であり2次歪を有する場合、ドライバ増幅器DAにおいてP側のRF信号とN側のRF信号との両方に混入するノイズが同相成分となりやすい。パワーアンプPAが差動構成であり2次歪を有する場合、パワーアンプPAにおいてP側のRF信号とN側のRF信号との両方に混入するノイズが同相成分となりやすい。また、電源線からP側のRF信号とN側のRF信号との両方に混入するノイズが同相成分となりやすい。この場合、振幅検出器1では、差動信号と同相信号との合成分の振幅が検出され、差動信号の振幅を正確に検出できない可能性がある。
具体的には、振幅検出器1は、図15に示すように、入力端子(第1の入力端子)Tinp、入力端子(第2の入力端子)Tinn、容量素子(第1の容量素子)C1、容量素子(第3の容量素子)C3、抵抗素子R3、抵抗素子R4、振幅検出トランジスタ(第1の振幅検出トランジスタ)M1、振幅検出トランジスタ(第2の振幅検出トランジスタ)M2、電流源CS、及び出力端子Toutを有する。
入力端子Tinpには、差動信号のうちP側のRF信号(第1の信号)VipとDC成分とを含む信号が入力される。入力端子Tinnには、差動信号のうちN側のRF信号(第2の信号)VinとDC成分とを含む信号が入力される。
容量素子C1は、一端が入力端子Tinpに電気的に接続され、他端がノードN1を介して振幅検出トランジスタM1のゲートに接続されている。これにより、容量素子C1は、入力端子Tinpに入力された信号のうちDC成分をカットしてP側のRF信号Vipを振幅検出トランジスタM1のゲートに伝達することができる。
容量素子C3は、一端が入力端子Tinnに電気的に接続され、他端がノードN3を介して振幅検出トランジスタM2のゲートに接続されている。これにより、容量素子C3は、入力端子Tinnに入力された信号のうちDC成分をカットしてN側のRF信号Vinを振幅検出トランジスタM1のゲートに伝達することができる。
抵抗素子R3は、電圧源E2で発生された電圧値を調整し、調整されたバイアス電圧Vb2をノードN1経由で振幅検出トランジスタM1のゲートに供給する。バイアス電圧Vb2は、振幅検出トランジスタM1が閾値付近で動作するレベルに調整される。抵抗素子R4は、電圧源E3で発生された電圧値を調整し、調整されたバイアス電圧Vb2をノードN3経由で振幅検出トランジスタM2のゲートに供給する。バイアス電圧Vb2は、振幅検出トランジスタM2が閾値付近で動作するレベルに調整される。電圧源E1は、バイアス電圧Vb1を発生してノードN6経由で振幅検出トランジスタM1,M2のドレインに供給する。
振幅検出トランジスタM1は、バイアス電圧Vb2でゲートがバイアスされた状態で、ドレインに供給されたバイアス電圧Vb1を用いながら、P側のRF信号Vipに応じてオン・オフ動作を行う。例えば、振幅検出トランジスタM1は、NMOSトランジスタであり、ノードN5,N12経由でソース側に接続された電流源CSとともにソースフォロワ動作を行う。これにより、振幅検出トランジスタM1は、P側のRF信号Vipの振幅を検出し、検出結果に応じた信号(ドレイン電流Ip)をノードN5側へ供給する。
振幅検出トランジスタM2は、バイアス電圧Vb2でゲートがバイアスされた状態で、ドレインに供給されたバイアス電圧Vb1を用いながら、N側のRF信号Vinに応じてオン・オフ動作を行う。例えば、振幅検出トランジスタM2は、NMOSトランジスタであり、ノードN5,N12経由でソース側に接続された電流源CSとともにソースフォロワ動作を行う。これにより、振幅検出トランジスタM2は、N側のRF信号Vinの振幅を検出し、検出結果に応じた信号(ドレイン電流In)をノードN5側へ供給する。
出力端子Toutは、振幅検出トランジスタM1の検出結果に応じた信号と振幅検出トランジスタM2の検出結果に応じた信号とをノードN5,N12経由で受けて、受けた信号に応じた振幅信号Voを出力する。すなわち、出力端子Toutは、振幅検出トランジスタM1で検出された振幅と振幅検出トランジスタM2で検出された振幅とに応じた振幅信号Voを出力する。
例えば、P側のRF信号Vip及びN側のRF信号Vinに同相成分が混入していなければ、各RF信号は次の数式1、数式2で表される。
Vip=αsinωct・・・数式1
Vin=−αsinωct・・・数式2
Vip=αsinωct・・・数式1
Vin=−αsinωct・・・数式2
数式1及び数式2のそれぞれにおいて、右辺は差動成分を示す。このとき、振幅検出トランジスタM1,M2は、ゲート・ソース間電圧Vgs及びソース・ドレイン間電圧Vdsについて2次の非線形な特性を有するので、この2次の非線形の係数をkとすると、出力端子Toutから出力される振幅信号Voは次の数式3で示される。
Vo=k(Vip)2+k(Vin)2
=k(α2−α2cos2ωct)・・・数式3
Vo=k(Vip)2+k(Vin)2
=k(α2−α2cos2ωct)・・・数式3
数式3において、k(Vip)2が振幅検出トランジスタM1の検出結果(ドレイン電流Ip)に応じた成分を示し、k(Vin)2が振幅検出トランジスタM2の検出結果(ドレイン電流In)に応じた成分を示す。また、「α2」の項がDC成分を示し、「α2cos2ωct」の項が2次成分(基本周波数ωcの2倍の周波数を有する成分)を示す。1次成分(基本周波数ωcを有する基本波成分)は、振幅検出器1が差動構成であるためにキャンセルされ得る。
一方、P側のRF信号Vip及びN側のRF信号Vinに同相成分が混入した場合、同相成分とP側の差動成分との位相差をθ(図16参照)とすると、各RF信号は次の数式4、数式5で表される。
Vip=αsinωct+βsin(ωct+θ)・・・数式4
Vin=−αsinωct+βsin(ωct+θ)・・・数式5
Vin=−αsinωct+βsin(ωct+θ)・・・数式5
数式4及び数式5のそれぞれにおいて、右辺第1項が差動成分を示し、右辺第2項が同相成分を示す。このとき、振幅検出トランジスタM1,M2は、ゲート・ソース間電圧Vgs及びソース・ドレイン間電圧Vdsについて2次の非線形な特性を有するので、この2次の非線形の係数をkとすると、出力端子Toutから出力される振幅信号Voは次の数式6で示される。
Vo=k(Vip)2+k(Vin)2
=k{α2+β2+2αβcosθ−α2cos2ωct−β2cos2(ωct+θ)−2αβcos(2ωct+θ)}・・・数式6
Vo=k(Vip)2+k(Vin)2
=k{α2+β2+2αβcosθ−α2cos2ωct−β2cos2(ωct+θ)−2αβcos(2ωct+θ)}・・・数式6
数式3において、「α2+β2+2αβcosθ」の項がDC成分を示し、「α2cos2ωct−β2cos2(ωct+θ)−2αβcos(2ωct+θ)」の項が2次成分(基本周波数ωcの2倍の周波数を有する成分)を示す。1次成分(基本周波数ωcを有する基本波成分)は、振幅検出器1が差動構成であるためにキャンセルされ得る。
数式3に示されるDC成分「k(α2+β2+2αβcosθ)」は、検出される振幅に対応した成分であるが、同相成分の大きさβと同相成分及び差動成分の位相差θとに依存して変化する成分であることが分かる。すなわち、振幅検出トランジスタM1,M2は、差動信号と同相信号との合成分の振幅を検出している。この場合、図16に示すように、差動信号の振幅を正確に検出できない可能性がある。図16(a)、(b)のそれぞれは、振幅検出器1の動作を示す複素平面図であり、横軸が信号の実数成分を示し、縦軸が信号の虚数成分を示す。
例えば、図16(a)の場合と図16(b)の場合とを比較すると、実線のベクトルで示される差動成分Vdp,Vdnは両者で同じであるが、一点鎖線のベクトルで示されるP側の差動成分Vdpに対する同相成分Vcの位相差θが互いに異なる。これにより、合成された信号として破線のベクトルで示されるRF信号Vip,Vinの振幅は、図16(a)の場合と図16(b)の場合とで互いに異なる傾向にある。すなわち、同相成分の影響を受けて差動信号の振幅の検出値が変動するので、正確に差動成分(所望信号)を検出できない可能性がある。
そこで、第1の実施形態では、図1に示すように、振幅検出器100の内部構成を工夫することで、同相成分の影響を抑制する。以下では、基本の形態と異なる部分を中心に説明する。
具体的には、振幅検出器100は、振幅検出トランジスタM1、振幅検出トランジスタM2(図15参照)に代えて振幅検出トランジスタ(第1の振幅検出トランジスタ)M101、振幅検出トランジスタ(第2の振幅検出トランジスタ)M102を有し、容量素子(第2の容量素子)C102、容量素子(第4の容量素子)C104、抵抗素子(第1の抵抗素子)R101、及び抵抗素子(第2の抵抗素子)R102をさらに有する。振幅検出器100は、電流源CS(図15参照)を有しない。
容量素子C102は、一端が入力端子Tinnに接続され、他端がノードN102経由で振幅検出トランジスタM101のドレインに接続されている。これにより、容量素子C102は、入力端子Tinnに入力された信号のうちDC成分をカットしてN側のRF信号Vinを振幅検出トランジスタM101のドレインに伝達することができる。
容量素子C104は、一端が入力端子Tinpに接続され、他端がノードN104経由で振幅検出トランジスタM102のドレインに接続されている。これにより、容量素子C104は、入力端子Tinpに入力された信号のうちDC成分をカットしてP側のRF信号Vipを振幅検出トランジスタM102のドレインに伝達することができる。容量素子C1の容量値、容量素子C102の容量値、容量素子C3の容量値、容量素子C104の容量値は、互いに均等であってもよい。
抵抗素子R101は、一端がノードN102に接続され、他端がノードN5に接続されている。これにより、抵抗素子R101は、振幅検出トランジスタM101のドレイン電流Ipに応じて供給される電流を電圧に変換するとともに、その電圧値を調整する。
抵抗素子R102は、一端がノードN104に接続され、他端がノードN5に接続されている。これにより、抵抗素子R102は、振幅検出トランジスタM102のドレイン電流Inに応じて供給される電流を電圧に変換するとともに、その電圧値を調整する。
なお、抵抗素子R101の抵抗値及び抵抗素子R102の抵抗値は、振幅検出トランジスタM101から供給される1次成分の振幅の絶対値と振幅検出トランジスタM102から供給される1次成分の振幅の絶対値とが均等になるように調整されていてもよい。例えば、振幅検出トランジスタM101のディメンジョンと振幅検出トランジスタM102のディメンジョンとが均等である場合、抵抗素子R102の抵抗値と抵抗素子R101の抵抗値とは均等であってもよい。振幅検出トランジスタM101のディメンジョンと振幅検出トランジスタM102のディメンジョンとが異なる場合、抵抗素子R102の抵抗値と抵抗素子R101の抵抗値とはそのディメンジョンの差による影響を打ち消すように決められていてもよい。
振幅検出トランジスタM101は、例えばPMOSトランジスタである。振幅検出トランジスタM101は、ゲートがノードN1経由で容量素子C1の他端に接続され、ドレインがノードN102経由で容量素子C102の他端に接続されている。これにより、振幅検出トランジスタM101は、P側のRF信号(第1の信号)Vipをゲートで受け、N側のRF信号(第2の信号)Vinをドレインで受ける。
このとき、図2(a)、(b)に破線で示すように、P側のRF信号Vipに含まれた同相成分とN側のRF信号Vinに含まれた同相成分とは略均等な時間特性で変動するので、振幅検出トランジスタM101の動作に対して、同相成分の影響を相殺できる。図2(a)、(b)は、振幅検出器100の動作を示す波形図であり、P側のRF信号Vip、N側のRF信号Vinがそれぞれ実線で示されている。すなわち、振幅検出トランジスタM101は、同相成分の影響を除去しながらP側のRF信号Vipの振幅(図2(a)に示す実線の矢印の大きさ)を検出でき、同相成分の影響の除去された検出結果を出力端子Toutに供給できる。
振幅検出トランジスタM102は、例えばPMOSトランジスタである。振幅検出トランジスタM102は、ゲートがノードN3経由で容量素子C3の他端に接続され、ドレインがノードN104経由で容量素子C104の他端に接続されている。これにより、振幅検出トランジスタM102は、N側のRF信号(第2の信号)Vinをゲートで受け、P側のRF信号(第1の信号)Vipをドレインで受ける。
このとき、図2(a)、(b)に破線で示すように、P側のRF信号に含まれた同相成分とN側のRF信号に含まれた同相成分とは略均等な時間特性で変動するので、振幅検出トランジスタM102の動作に対して、同相成分の影響を相殺できる。すなわち、振幅検出トランジスタM102は、同相成分の影響を除去しながらN側のRF信号の振幅(図2(b)に示す実線の矢印の大きさ)を検出でき、同相成分の影響の除去された検出結果を出力端子Toutに供給できる。
なお、バイアス電圧Vb2は、ノードN107及び抵抗素子R3経由で振幅検出トランジスタM101のゲートに供給され、ノードN107及び抵抗素子R4経由で振幅検出トランジスタM102のゲートに供給される。
出力端子Toutは、振幅検出トランジスタM101の検出結果をノードN102、抵抗素子R101及びノードN5経由で受け、振幅検出トランジスタM102の検出結果をノードN104、抵抗素子R102及びノードN5経由で受ける。出力端子Toutが受ける振幅検出トランジスタM101の検出結果と振幅検出トランジスタM101の検出結果とは、略均等であり、バイアス電圧Vb1を基準として検出された振幅値を示す分レベルが低くなっている電圧を有している。これにより、出力端子Toutは、図2(c)に実線で示すような振幅信号Voを出力することができる。すなわち、P側のRF信号Vip及びN側のRF信号Vinに同相成分が混入した場合に、振幅信号Voは、バイアス電圧Vb1からの低下レベル幅で差動信号の振幅に応じた値(例えば、数式3に示す値)を示すことができる。
振幅検出器100では、入力端子Tinpから見た負荷と入力端子Tinnから見た負荷とを容易に均等にすることができる。例えば、入力端子Tinpは、ノードN108を介して容量素子C1及び容量素子C104がそれぞれ接続されている。入力端子Tinpからは、容量素子C1、振幅検出トランジスタM101のゲート容量、容量素子C104、振幅検出トランジスタM102のドレイン側の寄生容量が負荷として見える。入力端子Tinnは、ノードN109を介して容量C102及び容量C3がそれぞれ接続されている。入力端子Tinnからは、容量素子C3、振幅検出トランジスタM102のゲート容量、容量素子C102、振幅検出トランジスタM101のドレイン側の寄生容量が負荷として見える。容量素子C1の容量値、容量素子C102の容量値、容量素子C3の容量値、容量素子C104の容量値が互いに均等であり、振幅検出トランジスタM101及び振幅検出トランジスタM102のディメンジョンが均等である場合、入力端子Tinpから見た負荷と入力端子Tinnから見た負荷とが略均等になる。
また、振幅検出器100では、振幅検出トランジスタM101からノードN5へ伝達されるP側のRF信号の1次成分と振幅検出トランジスタM102からノードN5へ伝達されるN側のRF信号の1次成分とは、互いに差動の関係にある。これにより、P側のRF信号の1次成分とN側のRF信号の1次成分とをノードN5においてキャンセルでき、振幅検出トランジスタM101,M102から出力端子ToutへDC成分とRF信号の2次成分とが伝達されることになる。なお、図示の簡略化のため、図2(c)ではRF信号の2次成分の図示が省略されている。
以上のように、第1の実施形態では、振幅検出器100において、振幅検出トランジスタM101,M102が、P側のRF信号をゲートで受け、N側のRF信号をドレインで受ける。差動信号に対して同相成分が重畳している場合、振幅検出トランジスタM101,M102では、ゲート及びドレインのそれぞれにおける同相成分が略均等な時間特性で変動するので、同相成分の影響を相殺できる。すなわち、振幅検出トランジスタM101,M102は、同相成分の影響を除去しながらRF信号Vip,Vinの振幅を検出でき、同相成分の影響の除去された検出結果を出力端子Toutに供給できる。これにより、出力端子Toutは、振幅検出トランジスタM101,M102で検出された振幅に応じた、同相成分の影響の除去された振幅信号Voを出力できる。すなわち、振幅検出器100において、同相成分の影響を抑制でき、差動信号の振幅を正確に検出できる。
また、第1の実施形態では、振幅検出器100において、容量素子C1の一端が入力端子Tinpに接続され、容量素子C1の他端がノードN1経由で振幅検出トランジスタM101のゲートに接続されている。容量素子C102の一端が入力端子Tinnに接続され、容量素子C102の他端がノードN102経由で振幅検出トランジスタM101のドレインに接続されている。これにより、入力端子Tinpに入力された信号のうちDC成分をカットして振幅検出トランジスタM101のゲートに供給でき、入力端子Tinnに入力された信号のうちDC成分をカットして振幅検出トランジスタM101のドレインに供給できる。
同様に、振幅検出器100において、容量素子C3の一端が入力端子Tinnに接続され、容量素子C3の他端がノードN3経由で振幅検出トランジスタM102のゲートに接続されている。容量素子C104の一端が入力端子Tinpに接続され、容量素子C104の他端がノードN104経由で振幅検出トランジスタM102のドレインに接続されている。これにより、入力端子Tinnに入力された信号のうちDC成分をカットして振幅検出トランジスタM102のゲートに供給でき、入力端子Tinpに入力された信号のうちDC成分をカットして振幅検出トランジスタM102のドレインに供給できる。
また、第1の実施形態では、振幅検出器100において、出力端子Toutが、振幅検出トランジスタM101で検出された振幅と振幅検出トランジスタM102で検出された振幅とに応じた振幅信号Voを出力する。すなわち、振幅検出器100が差動構成になっているので、P側のRF信号の1次成分とN側のRF信号の1次成分とをノードN5においてキャンセルでき、差動信号の振幅を正確に検出することが容易である。
また、第1の実施形態では、振幅検出器100において、抵抗素子R101が、振幅検出トランジスタM101及び出力端子Toutの間に接続され、抵抗素子R102が、振幅検出トランジスタM102及び出力端子Toutの間に接続されている。これにより、抵抗素子R101の抵抗値及び抵抗素子R102の抵抗値を、振幅検出トランジスタM101から供給される1次成分の振幅の絶対値と振幅検出トランジスタM102から供給される1次成分の振幅の絶対値とが均等になるように調整することができる。この結果、P側のRF信号の1次成分とN側のRF信号の1次成分とをノードN5においてキャンセルすることが容易である。
なお、振幅検出器100iは、図3に示すようなバイアス発生回路110iを有していてもよい。図3は、振幅検出器100iの構成を示す図である。バイアス発生回路110iは、バイアス電圧Vb1を用いてバイアス電圧Vb2を発生して電流検出トランジスタM101,M102のゲートへ供給する。バイアス発生回路110iは、バイアストランジスタM103及び電流源CS101を有する。バイアストランジスタM103は、例えば、PMOSトランジスタである。バイアストランジスタM103は、ノードN111経由でソースがバイアス電圧Vb1に接続され、ドレインが電流源CS101及びゲートに接続されている。電流源CS101は、一端がグランド電位に接続され、他端がバイアストランジスタM103に接続されている。バイアストランジスタM103のゲートは、抵抗素子R3,R4を介して電流検出トランジスタM101,M102のゲートに接続されている。これにより、バイアストランジスタM103は、電流源CS101で発生した電流に応じたバイアス電圧Vb2を発生させて電流検出トランジスタM101,M102のゲートへ供給する。
また、振幅検出器100jは、図4に示すようなバイアス発生回路120jを有していてもよい。図4は、振幅検出器100jの構成を示す図である。このとき、振幅検出器100jは、バイアス発生回路110iを有していてもよい。バイアス発生回路120jは、バイアス電圧Vb1を発生させて電流検出トランジスタM101,M102及びバイアス発生回路110iへ供給する。バイアス発生回路120jは、電圧源E101を有する。電圧源E101は、一端(−側)がグランド電位に接続され、他端(+側)がノードN111に接続されている。電圧源E101は、グランド電位を基準としてバイアス電圧Vb1を発生させてノードN111,N6経由で電流検出トランジスタM101,M102のソースに供給しノードN111経由でバイアストランジスタM103のソースに供給する。
また、振幅検出器100kは、図5に示すようなローパスフィルタ130kを有していてもよい。図5は、振幅検出器100kの構成を示す図である。ローパスフィルタ130kは、ノードN5及び出力端子Toutの間に電気的に接続されている。ローパスフィルタ130kは、抵抗素子R105及び容量素子C105を有する。抵抗素子R105は、ノードN5及び出力端子Toutを接続するラインに挿入されている。容量素子C105は、一端がグランド電位に接続され、他端がノードN5及び出力端子Toutを接続するラインに接続されている。これにより、ローパスフィルタ130kは、ノードN5から供給される信号のうちカットオフ周波数以上の成分を減衰させて出力端子Toutへ伝達できる。カットオフ周波数が基本周波数ωcの2倍の周波数より小さく設定されている場合、ローパスフィルタ130kは、ノードN5から供給される信号のうち2次成分を除去してDC成分を出力端子Toutへ伝達できる。これにより、差動信号の振幅をさらに正確に検出できる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態にかかる振幅検出器200について説明する。以下では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
次に、第2の実施形態にかかる振幅検出器200について説明する。以下では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第1の実施形態では、電流検出トランジスタM101,M102としてPMOSトランジスタを用いる場合を例示しているが、第2の実施形態では、電流検出トランジスタM201,M202としてNMOSトランジスタを用いる場合を例示する。
具体的には、図6に示すように、振幅検出器200は、振幅検出トランジスタM101、振幅検出トランジスタM102(図1参照)に代えて振幅検出トランジスタ(第1の振幅検出トランジスタ)M201、振幅検出トランジスタ(第2の振幅検出トランジスタ)M202を有する。図6は、振幅検出器200の構成を示す図である。
振幅検出トランジスタM201は、例えばNMOSトランジスタである。振幅検出トランジスタM201は、ソースがノードN206経由でバイアス電圧Vb1に接続され、ドレインがノードN202、抵抗素子R101、ノードN205経由で出力端子Toutに接続されている。また、振幅検出トランジスタM201は、ゲートがノードN1経由で容量素子C1の他端に接続され、ドレインがノードN202経由で容量素子C102の他端に接続されている。これにより、振幅検出トランジスタM201は、P側のRF信号(第1の信号)Vipをゲートで受け、N側のRF信号(第2の信号)Vinをドレインで受ける。
このとき、図7(a)、(b)に破線で示すように、P側のRF信号Vipに含まれた同相成分とN側のRF信号Vinに含まれた同相成分とは略均等な時間特性で変動するので、振幅検出トランジスタM201の動作に対して、同相成分の影響を相殺できる。図7(a)、(b)は、振幅検出器200の動作を示す波形図であり、P側のRF信号Vip、N側のRF信号Vinがそれぞれ実線で示されている。すなわち、振幅検出トランジスタM201は、同相成分の影響を除去しながらP側のRF信号Vipの振幅(図7(a)に示す実線の矢印の大きさ)を検出でき、同相成分の影響の除去された検出結果を出力端子Toutに供給できる。
振幅検出トランジスタM202は、例えばNMOSトランジスタである。振幅検出トランジスタM202は、ソースがノードN206経由でバイアス電圧Vb1に接続され、ドレインがノードN204、抵抗素子R102、ノードN205経由で出力端子Toutに接続されている。また、振幅検出トランジスタM202は、ゲートがノードN3経由で容量素子C3の他端に接続され、ドレインがノードN204経由で容量素子C104の他端に接続されている。これにより、振幅検出トランジスタM202は、N側のRF信号(第2の信号)Vinをゲートで受け、P側のRF信号(第1の信号)Vipをドレインで受ける。
このとき、図7(a)、(b)に破線で示すように、P側のRF信号に含まれた同相成分とN側のRF信号に含まれた同相成分とは略均等な時間特性で変動するので、振幅検出トランジスタM102の動作に対して、同相成分の影響を相殺できる。すなわち、振幅検出トランジスタM202は、同相成分の影響を除去しながらN側のRF信号の振幅(図7(b)に示す実線の矢印の大きさ)を検出でき、同相成分の影響の除去された検出結果を出力端子Toutに供給できる。
出力端子Toutは、振幅検出トランジスタM201の検出結果をノードN202、抵抗素子R101及びノードN205経由で受け、振幅検出トランジスタM202の検出結果をノードN204、抵抗素子R102及びノードN205経由で受ける。出力端子Toutが受ける振幅検出トランジスタM201の検出結果と振幅検出トランジスタM202の検出結果とは、略均等であり、バイアス電圧Vb1を基準として検出された振幅値を示す分レベルが高くなっている電圧を有している。これにより、出力端子Toutは、図7(c)に実線で示すような振幅信号Voを出力することができる。すなわち、P側のRF信号Vip及びN側のRF信号Vinに同相成分が混入した場合に、振幅信号Voは、バイアス電圧Vb1からの上昇レベル幅で差動信号の振幅に応じた値(例えば、数式3に示す値)を示すことができる。
以上のように、第2の実施形態では、振幅検出器200において、振幅検出トランジスタM201,M202は、同相成分の影響を除去しながらRF信号Vip,Vinの振幅を検出でき、同相成分の影響の除去された検出結果を出力端子Toutに供給できる。これにより、出力端子Toutは、振幅検出トランジスタM201,M202で検出された振幅に応じた、同相成分の影響の除去された振幅信号Voを出力できる。すなわち、第2の実施形態によっても、同相成分の影響を抑制でき、差動信号の振幅を正確に検出できる。
なお、振幅検出器200iは、図8に示すようなバイアス発生回路210iを有していてもよい。図8は、振幅検出器200iの構成を示す図である。バイアス発生回路210iは、バイアス電圧Vb1を用いてバイアス電圧Vb2を発生して電流検出トランジスタM201,M202のゲートへ供給する。バイアス発生回路210iは、電圧源E201、バイアストランジスタM203及び電流源CS201を有する。電圧源E201は、一端(−側)がグランド電位に接続され、他端(+側)が電流源CS201に接続されている。電圧源E201は、グランド電位を基準として所定電圧Vb1’を発生させて電流源CS201に供給する。バイアストランジスタM203は、例えば、NMOSトランジスタである。バイアストランジスタM203は、ノードN211,N206経由でソースがバイアス電圧Vb1に接続され、ドレインが電流源CS201及びゲートに接続されている。バイアストランジスタM203のゲートは、抵抗素子R3,R4を介して電流検出トランジスタM201,M202のゲートに接続されている。これにより、バイアストランジスタM203は、電流源CS201で発生した電流に応じたバイアス電圧Vb2を発生させて電流検出トランジスタM201,M202のゲートへ供給する。
また、振幅検出器200jは、図9に示すようなバイアス発生回路220jを有していてもよい。図9は、振幅検出器200jの構成を示す図である。このとき、振幅検出器200jは、バイアス発生回路210iを有していてもよい。バイアス発生回路220jは、バイアス電圧Vb1を発生させて電流検出トランジスタM201,M202及びバイアス発生回路210iへ供給する。バイアス発生回路220jは、グランド電位を有する。バイアス発生回路220jは、グランド電位をバイアス電圧Vb1として発生させてノードN211,N206経由で電流検出トランジスタM201,M202のソースに供給しノードN206経由でバイアストランジスタM203のソースに供給する。
また、振幅検出器200kは、図10に示すようなローパスフィルタ230kを有していてもよい。図10は、振幅検出器200kの構成を示す図である。ローパスフィルタ230kは、ノードN205及び出力端子Toutの間に電気的に接続されている。ローパスフィルタ230kは、抵抗素子R205及び容量素子C205を有する。抵抗素子R205は、ノードN205及び出力端子Toutを接続するラインに挿入されている。容量素子C205は、一端がグランド電位に接続され、他端がノードN205及び出力端子Toutを接続するラインに接続されている。これにより、ローパスフィルタ230kは、ノードN205から供給される信号のうちカットオフ周波数以上の成分を減衰させて出力端子Toutへ伝達できる。カットオフ周波数が基本周波数ωcの2倍の周波数より小さく設定されている場合、ローパスフィルタ230kは、ノードN205から供給される信号のうち2次成分を除去してDC成分を出力端子Toutへ伝達できる。これにより、差動信号の振幅をさらに正確に検出できる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態にかかる振幅検出器300について説明する。以下では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
次に、第3の実施形態にかかる振幅検出器300について説明する。以下では、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第1の実施形態では、振幅検出器100を差動構成で構成しているが、第3の実施形態では、振幅検出器300を非差動構成で構成する。
具体的には、図11に示すように、振幅検出器300は、図1に示す差動構成のうち片側の構成が省略されており、容量素子(第3の容量素子)C3、抵抗素子R101、抵抗素子R102、抵抗素子R4、及び振幅検出トランジスタ(第2の振幅検出トランジスタ)M102を有しない。振幅検出器300は、ローパスフィルタ330をさらに有する。図11は、振幅検出器300の構成を示す図である。
ローパスフィルタ330は、ノードN102及び出力端子Toutの間に電気的に接続されている。ローパスフィルタ330は、抵抗素子R305及び容量素子C305を有する。抵抗素子R305は、ノードN102及び出力端子Toutを接続するラインに挿入されている。容量素子C305は、一端がグランド電位に接続され、他端がノードN102及び出力端子Toutを接続するラインに接続されている。これにより、ローパスフィルタ330は、ノードN102から供給される信号のうちカットオフ周波数以上の成分を減衰させて出力端子Toutへ伝達できる。カットオフ周波数が基本周波数ωcより小さくなるように抵抗素子R305の抵抗値及び容量素子C305の容量値が設定されている場合、ローパスフィルタ330は、ノードN102から供給される信号のうち1次成分及び2次成分を除去してDC成分を出力端子Toutへ伝達できる。
なお、振幅検出トランジスタM101がP側のRF信号(第1の信号)Vipをゲートで受けN側のRF信号(第2の信号)Vinをドレインで受ける点は、第1の実施形態と同様である。
このように、第3の実施形態では、振幅検出器300において、振幅検出トランジスタM101は、同相成分の影響を除去しながらRF信号Vip,Vinの振幅を検出でき、同相成分の影響の除去された検出結果を出力端子Toutに供給できる。これにより、出力端子Toutは、振幅検出トランジスタM101で検出された振幅に応じた、同相成分の影響の除去された振幅信号Voを出力できる。すなわち、第3の実施形態によっても、同相成分の影響を抑制でき、差動信号の振幅を正確に検出できる。
また、第3の実施形態では、振幅検出器300において、ローパスフィルタ330が、ノードN102から供給される信号のうち1次成分及び2次成分を除去してDC成分を出力端子Toutへ伝達できる。この観点からも、差動信号の振幅を正確に検出できる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態にかかる振幅検出器400について説明する。以下では、第2の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
次に、第4の実施形態にかかる振幅検出器400について説明する。以下では、第2の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第2の実施形態では、振幅検出器200を差動構成で構成しているが、第4の実施形態では、振幅検出器400を非差動構成で構成する。
具体的には、図12に示すように、振幅検出器400は、図6に示す差動構成のうち片側の構成が省略されており、容量素子(第3の容量素子)C3、抵抗素子R101、抵抗素子R102、抵抗素子R4、及び振幅検出トランジスタ(第2の振幅検出トランジスタ)M202を有しない。振幅検出器400は、ローパスフィルタ430をさらに有する。図12は、振幅検出器400の構成を示す図である。
ローパスフィルタ430は、ノードN202及び出力端子Toutの間に電気的に接続されている。ローパスフィルタ430は、抵抗素子R405及び容量素子C405を有する。抵抗素子R405は、ノードN202及び出力端子Toutを接続するラインに挿入されている。容量素子C405は、一端がグランド電位に接続され、他端がノードN202及び出力端子Toutを接続するラインに接続されている。これにより、ローパスフィルタ430は、ノードN202から供給される信号のうちカットオフ周波数以上の成分を減衰させて出力端子Toutへ伝達できる。カットオフ周波数が基本周波数ωcより小さくなるように抵抗素子R405の抵抗値及び容量素子C405の容量値が設定されている場合、ローパスフィルタ430は、ノードN202から供給される信号のうち1次成分及び2次成分を除去してDC成分を出力端子Toutへ伝達できる。
なお、振幅検出トランジスタM201がP側のRF信号(第1の信号)Vipをゲートで受けN側のRF信号(第2の信号)Vinをドレインで受ける点は、第2の実施形態と同様である。
このように、第4の実施形態では、振幅検出器400において、振幅検出トランジスタM201は、同相成分の影響を除去しながらRF信号Vip,Vinの振幅を検出でき、同相成分の影響の除去された検出結果を出力端子Toutに供給できる。これにより、出力端子Toutは、振幅検出トランジスタM101で検出された振幅に応じた、同相成分の影響の除去された振幅信号Voを出力できる。すなわち、第4の実施形態によっても、同相成分の影響を抑制でき、差動信号の振幅を正確に検出できる。
また、第4の実施形態では、振幅検出器400において、ローパスフィルタ430が、ノードN202から供給される信号のうち1次成分及び2次成分を除去してDC成分を出力端子Toutへ伝達できる。この点からも、差動信号の振幅を正確に検出できる。
(振幅検出器の適用例)
次に、第1の実施形態〜第4の実施形態にかかる振幅検出器が適用された通信機590について図13を用いて説明する。図13は、通信機590の構成を示す図である。
次に、第1の実施形態〜第4の実施形態にかかる振幅検出器が適用された通信機590について図13を用いて説明する。図13は、通信機590の構成を示す図である。
通信機590は、図13に示すように、低雑音増幅器LNA、直交復調器QDEM、受信用ローパスフィルタRx−LPF、可変増幅器VGA、A/DコンバータADC、デジタル信号処理部DSP、D/AコンバータDAC、送信用ローパスフィルタTx−LPF、直交変調器QMOD、ドライバ増幅器DA、パワーアンプPA、送信電力制御部20、電圧制御発振器VCO、シンセサイザ部30−1,30−2、複数の振幅検出器500−1〜500−4を有する。
振幅検出器500−1は、信号品質の補正に用いられてもよい。例えば、振幅検出器500−1は、低雑音増幅器LNAから出力された差動信号の振幅を検出し、検出された振幅に応じた振幅信号をデジタル信号処理部DSPにフィードバックする。これに応じて、デジタル信号処理部DSPは、受けた振幅信号が目標範囲に収まるように、低雑音増幅器LNAのゲインを制御する。目標範囲は、差動信号の振幅について通信規格で決められている範囲に対応した範囲である。低雑音増幅器LNAは、デジタル信号処理部DSPによる制御に従い、ゲインを変更し、変更後のゲインで差動信号を増幅し直交復調器QDEMへ供給する。これにより、信号レベルをモニタでき、所望の信号レベル(信号品質が適正である信号レベル)になるように低雑音増幅器LNAの利得もしくはデジタル信号の調整を行うことができる。
また、振幅検出器500−2は、信号レベルの制御に用いられてもよい。例えば、振幅検出器500−2は、電圧制御発振器VCOの出力レベルをモニタし、その結果をデジタル信号処理部DSPにフィードバックする。これに応じて、デジタル信号処理部DSPは、電圧制御発振器VCOの出力レベルが目標レベルになるように、電圧制御発振器VCOを制御するALC(Auto Level Controll)を行う。これにより、安定したレベルの信号出力を行うことができる。
また、振幅検出器500−3は、キャリアリークの補正に用いられてもよい。キャリアリークは、シンセサイザ部30−1,30−2で生成されたキャリア信号が通信機590の集積回路(LSI)の外部にリークするものであり、規定量以下に抑圧する必要がある。システム的には回路で使われている素子特性が完全にマッチングしていればキャリアリークは発生しない。しかし、実際には通信機590の集積回路(LSI)内で使われている素子にはミスマッチがあるため、キャリアリークが問題となる可能性がある。例えば、キャリアリークを補正するために、IチャンネルおよびQチャンネル用の基準信号をデジタル信号処理部DSPで生成し、基準信号に応じたドライバ増幅器DAの出力信号の振幅を振幅検出器500−3で検出してデジタル信号処理部DSPにフィードバックする。これに応じて、デジタル信号処理部DSPは、チャンネル毎にデジタル信号もしくはアナログ信号を調整することによりキャリアリーク補正を行うことができる。
また、振幅検出器500−3は、IQミスマッチの補正に用いられてもよい。送信機590の重要な性能指数のひとつに変調精度(EVM)がある。良好なEVMを達成するためには、IチャンネルとQチャンネル間の振幅誤差と位相誤差は非常に小さく抑える必要がある。例えば、IチャンネルとQチャンネル間の振幅誤差および位相誤差を補正するために、振幅誤差および位相誤差補正用の基準信号をデジタル信号処理部DSPで生成し、基準信号に応じたドライバ増幅器DAの出力信号の振幅を振幅検出器500−3で検出してデジタル信号処理部DSPにフィードバックする。これに応じて、デジタル信号処理部DSPは、デジタル信号を調整することにより振幅誤差と位相誤差との補正を行うことができる。
また、振幅検出器500−4は、送信電力制御に用いられてもよい。例えば、振幅検出器500−4は、パワーアンプPAから出力された差動信号の振幅を検出し、検出された振幅に応じた振幅信号を送信電力制御部20へ供給する。送信電力制御部20は、受けた振幅信号が目標範囲に収まるように、ドライバ増幅器DAのゲインを制御する。目標範囲は、差動信号の振幅について通信規格で決められている範囲に対応した範囲である。ドライバ増幅器DAは、送信電力制御部20による制御に従い、ゲインを変更し、変更後のゲインで差動信号を増幅しパワーアンプPAへ供給する。これにより、パワーアンプPAの出力信号(出力パワー)をモニタし、所望の出力レベルになるよう、ドライバ増幅器DAの利得を制御することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1,100,100i,100j,100k,200,200i,200j,200k,300,400,500 振幅検出器、M1,M2,M101,M102,M201,M202 振幅検出トランジスタ、Tout 出力端子。
Claims (5)
- 第1の信号をゲートで受け、前記第1の信号と差動対を成す第2の信号をドレインで受ける第1の振幅検出トランジスタと、
前記第1の振幅検出トランジスタで検出された振幅に応じた振幅信号を出力する出力端子と、
を備えたことを特徴とする振幅検出器。 - 前記第1の信号が入力される第1の入力端子と、
前記第2の信号が入力される第2の入力端子と、
一端が前記第1の入力端子に接続された第1の容量素子と、
一端が前記第2の入力端子に接続された第2の容量素子と、
をさらに備え、
前記第1の振幅検出トランジスタは、ゲートが前記第1の容量素子の他端に接続され、ドレインが前記第2の容量素子の他端に接続されている
ことを特徴とする請求項1に記載の振幅検出器。 - 前記第2の信号をゲートで受け、前記第1の信号をドレインで受ける第2の振幅検出トランジスタをさらに備え、
前記出力端子は、前記第1の振幅検出トランジスタで検出された振幅と前記第2の振幅検出トランジスタで検出された振幅とに応じた前記振幅信号を出力する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の振幅検出器。 - 前記第1の信号が入力される第1の入力端子と、
前記第2の信号が入力される第2の入力端子と、
一端が前記第2の入力端子に接続された第3の容量素子と、
一端が前記第1の入力端子に接続された第4の容量素子と、
をさらに備え、
前記第2の振幅検出トランジスタは、ゲートが前記第3の容量素子の他端に接続され、ドレインが前記第4の容量素子の他端に接続されている
ことを特徴とする請求項3に記載の振幅検出器。 - 前記第1の振幅検出トランジスタ及び前記出力端子の間に接続された第1の抵抗素子と、
前記第2の振幅検出トランジスタ及び前記出力端子の間に接続された第2の抵抗素子と、
をさらに備えた
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の振幅検出器。
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- 2015-03-01 US US14/634,871 patent/US20160065199A1/en not_active Abandoned
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Publication number | Publication date |
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US20160065199A1 (en) | 2016-03-03 |
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