JP2015513188A - 制御デバイスの構成設定のための方法及び装置 - Google Patents

Abstract

物理的制御パネル１２０の構成設定のための方法及び装置である。幾つかの実施形態では、物理的制御パネル１２０の少なくとも１つの特性１２８がモバイルデバイス１５０において検出され、物理的制御パネル１２０により生成され得る複数のイベント１２２、１２４、１２６が識別され、１つ以上の制御アクション１５４が識別されたイベントの１つ以上とモバイルデバイス１５０において関連付けられ、それらの関連付けがコントローラ１３０に伝送される１５９。

Description

［０００１］本発明は、全体として、制御デバイスの構成設定（コンフィギュレーション）を対象とする。より詳細には、本明細書に開示される種々の本発明の方法及び装置は、モバイルデバイスを利用する照明制御パネルのような物理的制御デバイスのコミッショニング（commissioning）及び構成設定に関する。

［０００２］ホームオートメ―ション及び照明制御システムにおいては、固定設置された又は持ち運び可能な制御デバイスが照明を制御するために利用されることが多い。例えば、１つ以上のオン／オフスイッチ及び／又は調光スライドを含む制御パネルが利用される。また、例えば、複数の照明シーンボタンを含む制御パネルが、或る環境（例えば、会議室）において利用される。上記照明シーンボタンのそれぞれは、或る活動及び／又は所望の雰囲気のための特定の照明設定に関連している。そのような制御パネルは、本明細書においては「物理的制御パネル」と呼ばれ、壁若しくは一環境中のユーザにアクセス可能な他の場所に固定設置されるか、又は、遠隔制御デバイス若しくは他の移動可能なデバイスの一部として与えられ得る。

［０００３］近年、例えば照明を制御するためにモバイルデバイスを利用する幾つかのホームオートメ―ション及び照明制御システムの遠隔制御が提案されている。例えば、モバイルデバイスのユーザインターフェースは、ユーザが照明器具のオン／オフを変えること及び／又は当該照明器具の調光レベルを制御することを可能にする。しかしながら、照明を直接的に制御するモバイルデバイスの現在の利用は扱いにくい。例えば、照明インフラストラクチャにおいて多数の照明器具が利用可能である時に、照明制御ソフトウェアアプリケーションにおいてそれらの照明器具の詳細についての制御の表示を識別することは難しく、並びに／又は照明制御ソフトウェアを起動する及び／若しくは特定の照明器具についての制御の表示を突き止めることは多数のユーザアクションを必要とする。更に、照明器具を制御するモバイルデバイスを使用する従来の手法は、制御パネルにおけるイベントの実行が関連する照明アクションを行わせるようにモバイルデバイスにおける照明アクションと物理的制御パネルのイベントとの関連付けを可能にしない。

［０００４］従って、当該技術分野では、所望のアクションを物理的制御パネルのイベントと関連付けるためにモバイルデバイスを利用し、制御パネルにおけるイベントの実行により、関連付けられたアクションが実行されるようにすることが必要である。

［０００５］この開示は、照明制御パネルのような物理的制御デバイスのコミッショニング及び構成設定に関する本発明の方法及び装置に向けられている。例えば、幾つかの実施形態では、物理的制御パネルの少なくとも１つの性質がモバイルデバイスにおいて検出され、物理的制御パネルによりもたらされ得る複数のイベントが識別され、１つ以上の制御アクションが、モバイルデバイスにおいて識別されたイベントの１つ以上と関連付けられ、それらの関連付けがコントローラに伝送される。

［０００６］一般的に、一観点では、モバイルデバイスユーザインターフェースを利用して物理的照明制御パネルを構成する方法が提供され、この方法は、物理的照明制御パネルの検出範囲内に電子モバイルデバイスを置くステップと、上記電子モバイルデバイスにおいて上記物理的照明制御パネルの少なくとも１つの特性を検出するステップと、上記物理的照明制御パネルにより生成され得る複数のイベントを識別するステップと、上記電子モバイルデバイスにおいて、第１の照明制御アクションを上記イベントの第１のイベントと関連付け、第２の照明制御アクションを上記イベントの第２のイベントと関連付けるステップと、上記第１の照明制御アクションと上記第１のイベントとの関連付けと、上記第２の照明制御アクションと上記第２のイベントとの関連付けとを少なくとも１つの照明コントローラに伝送するステップとを含んでいる。

［０００７］幾つかの実施形態では、上記電子モバイルデバイスにおいて上記物理的照明制御パネルの少なくとも１つの特性を検出する上記ステップは、上記物理的照明制御パネルからの無線周波数伝送を検出することを含んでいる。

［０００８］幾つかの実施形態では、上記電子モバイルデバイスにおいて上記物理的照明制御パネルの少なくとも１つの特性を検出する上記ステップは、上記物理的照明制御パネルのバーコードの光学的処理を含んでいる。

［０００９］幾つかの実施形態では、上記第１の照明制御アクションは、上記電子モバイルデバイスにおいて作り出される。

［００１０］幾つかの実施形態では、上記方法は、上記電子モバイルデバイスにおいて上記物理的照明制御パネルの表示を受け取るステップを更に含んでいる。これらの実施形態の幾つかのバージョンでは、上記物理的照明制御パネルの上記表示が、構成データベースから上記電子モバイルデバイスに伝送される。オプションで、上記構成データベースのアドレスは、上記物理的照明制御パネルの上記少なくとも１つの特性において与えられる。

［００１１］幾つかの実施形態では、上記方法は、上記第１の照明制御アクションを上記第１のイベントと関連付ける上記ステップの間に上記電子モバイルデバイスにおいて上記物理的照明制御パネルの表示を表示するステップを更に含んでいる。

［００１２］幾つかの実施形態では、上記方法は、上記物理的照明制御パネルにおいて生じる上記第１のイベントに応答して、上記照明コントローラからコマンドを介して上記第１の照明制御アクションを実施するステップを更に含んでいる。これらの実施形態の幾つかのバージョンでは、上記方法は、上記モバイルデバイスにおける上記物理的照明制御パネルの表示の作動に応答して、上記照明コントローラからコマンドを介して上記第１の照明制御アクションを実施するステップを更に含んでいる。

［００１３］幾つかの実施形態では、上記第１の照明制御アクションは、上記照明コントローラにより制御される複数の第１の照明器具を用いて第１の照明シーンを生成することを含んでいる。これらの実施形態の幾つかのバージョンでは 上記第１の照明器具が、第１の照明シーンの間に第１の照明出力を生成する第１の照明器具と、第２の照明シーンの間に第２の照明出力を生成する第２の照明器具とを含んでおり、上記第１の照明出力は上記第２の照明出力と異なる。これらの実施形態の幾つかのバージョンでは、上記第１の照明制御アクションを上記第１のイベントと関連付ける上記ステップが、上記モバイルデバイスにおいて上記第１の照明器具を選択し上記第１の照明器具の光パラメータ値を変えるステップと、上記モバイルデバイスにおいて上記第２の照明器具を選択し上記第２の照明器具の光パラメータ値を変えるステップとを含んでいる。

［００１４］幾つかの実施形態では、上記第１のイベントは、上記物理的照明制御パネルのボタンの作動を含んでいる。

［００１５］幾つかの実施形態では、上記第１のイベントは第１の期間中のスイッチの作動を含み、上記第２のイベントは上記第１の期間と異なる第２の期間中の上記スイッチの作動を含んでいる。

［００１６］幾つかの実施形態では、上記第１のイベントはスイッチの第１の作動を含み、上記第２のイベントは上記スイッチのその後の作動を含んでいる。

［００１７］幾つかの実施形態では、上記方法は、上記電子モバイルデバイスにおいて、第３の照明制御アクションを上記電子モバイルデバイスの第１の増強されたイベントと関連付けるステップを更に含んでいる。上記第１の増強されたイベントは、上記照明制御パネルの上記イベントと異なるものであり、上記電子モバイルデバイスにおいて実施され、上記第３の照明制御アクションを実施するために上記少なくとも１つの照明コントローラに伝送される。

［００１８］幾つかの実施形態では、上記方法は、上記検出範囲内の複数の検出された物理的制御パネルから上記物理的制御パネルを選択するステップを更に有している。

［００１９］一般的に、他の観点では、物理的制御パネルの構成設定のためのシステムが提供される。このシステムは、物理的制御パネルのイベントを上記物理的制御パネルから受け取り、複数の光源において照明制御アクションを実施するために照明制御コマンドを伝送する照明コントローラを含んでいる。上記照明制御コマンドのどれが当該照明コントローラにより伝送されるかは、少なくとも選択的に、上記物理的制御パネルのイベントのどれが当該照明コントローラにより受け取られたかに部分的に基づく。このシステムは、また、電子モバイルデバイスを含んでいる。上記電子モバイルデバイスは、上記物理的制御パネルの少なくとも１つの特性を検出し、上記少なくとも１つの特性に基づいて上記物理的制御パネルのイベントを識別し、上記物理的制御パネルのイベントの少なくとも１つを上記照明制御アクションの少なくとも１つと関連付け、上記物理的制御パネルのイベントと上記照明制御アクションとの関連付けを上記照明コントローラに伝える。

［００２０］幾つかの実施形態では、上記システムは、上記電子モバイルデバイスと通信する少なくとも１つの構成データベースを更に含んでいる。これらの実施形態の幾つかのバージョンでは 上記電子モバイルデバイスは、上記構成データベースへの上記少なくとも１つの特性の少なくとも一部の供給に基づいて上記構成データベースから物理的制御パネルのイベントを受け取る。幾つかの実現においては、上記モバイルデバイスは、上記照明コントローラを介して上記構成データベースと通信する。幾つかの実現にでは、上記電子モバイルデバイスは、上記構成データベースと直接通信する。

［００２１］幾つかの実施形態では、上記電子モバイルデバイスは、上記少なくとも１つの特性を検出するために上記物理的制御パネルの少なくとも１つの記号（symbol）を読み取るカメラを含んでいる。

［００２２］一般的に、他の観点では、モバイルデバイスユーザインターフェースを利用して物理的制御パネルを構成設定する方法が提供され、この方法は、物理的制御パネルの検出範囲内に電子モバイルデバイスを置くステップと、上記電子モバイルデバイスにおいて上記物理的制御パネルの少なくとも１つの特性を検出するステップと、上記物理的制御パネルにより生成され得る複数のイベントを識別するステップと、上記電子モバイルデバイスにおいて、第１の制御アクションを上記イベントの第１のイベントと関連付け、第２の制御アクションを上記イベントの第２のイベントと関連付けるステップと、上記第１の制御アクションを第１のイベントと関連付け、上記第２の制御アクションを上記第２のイベントと関連付ける上記ステップの間に、上記電子モバイルデバイスにおいて上記物理的制御パネルの表示を表示するステップと、上記第１の制御アクションと上記第１のイベントとの関連付けと、上記第２の照明制御アクションと上記第２のイベントとの関連付けとを少なくとも１つのコントローラに伝送するステップとを含んでいる。

［００２３］幾つかの実施形態では、上記方法は、上記電子モバイルデバイスにおいて上記物理的制御パネルの上記表示を受け取るステップを更に含んでいる。

［００２４］幾つかの実施形態では、上記第１のイベントが上記物理的制御パネルの上記表示における第１の構造に結び付けられ、上記第１の制御アクションが上記電子モバイルデバイスにおいてグラフィカルに表され、上記第１の制御アクションを第１のイベントと関連付ける上記ステップが、上記電子モバイルデバイスにおいて上記第１の制御アクション及び上記第１の構造をグラフィカルに関連付けることを含んでいる。

［００２５］本開示の目的のために本明細書において用いられる場合、「ＬＥＤ」という用語は、任意のエレクトロルミネセントダイオード又は電気信号に応じて放射を生成することができる他のタイプのキャリア注入／接合型のシステムを含むことを理解されるべきである。「光源」という用語は、（上記に定義されたような１つ以上のＬＥＤを含む）ＬＥＤを使用したソース、白熱源（例えば、フィラメントランプ、ハロゲンランプ）、蛍光源、リン光源、高輝度放電源（例えば、ナトリウム蒸気、水銀蒸気及びメタルハライドランプ）を含むが、これらに限定されない種々の放射源の任意の１つ以上のことを指すと理解されたい。

［００２６］本開示の目的のために、「色」という用語は、「スペクトル」という用語と区別なく用いられる。しかしながら、「色」という用語は、一般的には、主に観察者によって知覚可能である放射の性質を指すために用いられる（が、この使用はこの用語の範囲を限定するように意図されてはいない。）。従って、「異なる色」という表現は、異なる波長成分及び／又は帯域幅を持つ多重スペクトルのことを暗に意味している。「色」という用語は、白色光及び非白色光の両方と関連して用いられ得ることも理解されるべきである。

［００２７］「色温度」という用語は、本明細書では、一般に、白色光に関連して用いられるが、この使用はこの用語の範囲を限定するように意図されてはいない。色温度は、本質的には、白色光の特定の色内容又は色合い（例えば、赤みを帯びている、青みを帯びている）のことを指す。或る放射サンプルの色温度は、通常、本質的には当該放射サンプルと同じスペクトルを発するケルビン（Ｋ）の単位の黒体放射体の温度に従って特徴付けられる。黒体放射体の色温度は、一般に、（典型的には、人間の目に最初に見えるとみなされている）約７００Ｋから１００００Ｋ以上までの範囲内にあり、白色光は、一般に、１５００ないし２０００Ｋよりも高い色温度に認識されている。

［００２８］より低い色温度は、一般に、より大きい赤成分又はより「より暖かい感じ」を持つ白色光を示し、より高い色温度は、一般に、より大きい青成分又はより「より冷たい感じ」を持つ白色光を示す。例として、炎は約１８００Ｋの色温度を有し、通常の白熱電球は約２８４８Ｋの色温度を有し、早朝の日光は約３０００Ｋの色温度を有し、雲で覆われた日中の空は約１００００Ｋの色温度を有している。約３０００Ｋの色温度を有する白色光の下で見られるカラー画像は相対的に赤みを帯びた色合いを有しており、約１００００Ｋの色温度を有する白色光の下で見られる同じカラー画像は相対的に青みを帯びた色合いを有している。

［００２９］「照明器具」という用語は、本明細書では、特定のフォームファクタ、アセンブリ又はパッケージにおける１つ以上の照明ユニットの実現又は配置について言及するために用いられる。「照明ユニット」という用語は、本明細書では、同じ又は異なるタイプの１つ以上の光源を含む装置を指すために用いられる。或る照明ユニットは、光源、筐体／ハウジングの配置及び形状及び／又は電気的及び機械的接続形態についてのさまざまな取り付けの取り決めの任意の１つを有している。更に、或る照明ユニットは、オプションで、光源の動作に関連する種々の他の構成要素（例えば、制御回路）と関係がある（例えば、それを含んでいる、それに結合されている及び／又はそれとともにパッケージされている。）。

［００３０］「コントローラ」という用語は、本明細書では、１つ以上の光源の動作に関連する種々の装置を説明するために広く用いられる。コントローラは、本明細書において説明される種々の機能を実行するために（例えば、専用ハードウェアを伴ってのように）非常に多くのやり方で実現され得る。「プロセッサ」は、本明細書において説明される種々の機能を実行するためにソフトウェア（例えば、マイクロコード）を用いてプログラムされ得る１つ以上のマイクロプロセッサを使用するコントローラの一例である。コントローラは、プロセッサを使用して又は使用しないで実現され、また、幾つかの機能を実行するための専用ハードウェアと他の機能を実行するためのプロセッサとの組み合わせ（例えば、１つ以上のプログラムされたマイクロプロセッサ及び関連回路）としても実現され得る。本開示の種々の実施形態において使用され得るコントローラの要素の例は、通常のマイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ）及びフィールドプログラマブルゲートアレイ（ＦＰＧＡ）を含んでいるが、これらに限定されない。

［００３１］本明細書において用いられる「ネットワーク」という用語は、ネットワークに結合された任意の２つ以上のデバイスの間及び／又は多数のデバイス間の（例えば、デバイスの制御、データの記憶、データの交換等のための）情報の輸送を容易にする（コントローラ又はプロセッサを含む）２つ以上のデバイスの任意の相互接続のことを指すために用いられる。容易に理解されるように、多数のデバイスを相互接続するのに適したネットワークの種々の実現は、種々のネットワークトポロジのいずれかを含み、種々の通信プロトコルのいずれかを使用する。また、本開示に係る種々のネットワークでは、２つのデバイス間のいずれか１つの接続は、２つの系の間の専用接続を表すか、又は代替として、非専用接続を表す。更に、本明細書において述べられるようなデバイスの種々のネットワークが、ネットワーク全体にわたる情報の輸送を容易にするために、１つ以上の無線、有線／ケーブル及び／又は光ファイバリンクを使用し得ることは容易に理解されるべきである。

［００３２］本明細書において用いられる「ユーザインターフェース」という用語は、ユーザとデバイスとの通信を可能にする１つ以上のデバイスと人間のユーザとのインターフェースのことを指す。本開示の種々の実現に使用され得るユーザインターフェースの例は、スイッチ、ポテンショメータ、ボタン、ダイアル、スライダ、マウス、キーボード、キーパッド、種々のタイプのゲームコントローラ（例えば、ジョイスティック）、トラックボール、表示スクリーン、種々のタイプのグラフィカルユーザインターフェース（ＧＵＩ）、タッチスクリーン、マイクロフォン及び何らかの形の人間が生み出す刺激を受け、それに応じて信号を生成する他のタイプのセンサを含んでいるが、これらに限定されない。

［００３３］本明細書において用いられる「モバイルデバイス」という用語は、モバイルデバイスと人間のユーザとの通信を可能にするユーザインターフェース及びコントローラを含むモバイルコンピューティングデバイスのことを指す。モバイルデバイスは、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、携帯ゲーム機及び携帯情報端末（ＰＤＡ）のようなデバイスを含んでいる。

［００３４］上述の概念及び以下に極めて詳細に説明される更なる概念の全ての組み合わせは、（そのような概念が相互に矛盾しないならば、）本明細書において開示される発明の主観的事項の一部であると考えられることを理解されたい。特に、この開示の最後に示される特許請求の範囲の主観的事項の全ての組み合わせは、本明細書において開示される発明の主観的事項の一部であると考えられる。また、参照することにより組み込まれるいずれの開示にも表れ得る本明細書において明示的に使用される用語は、本明細書で開示される特定の概念と最も一貫性がある意味を与えられることも理解されたい。

［００３５］図面においては、同様の参照符号は、概して、種々の図全体にわたって同じ部分を指している。また、図面は、必ずしも縮尺が正確ではなく、本発明の原理を説明する際に一般に配される縮尺ではなく、強調されている。

［００３６］図１は、モバイルデバイス、照明ネットワークの第１の実施形態及びサプライヤ構成データベースを示している。 ［００３７］図２は、物理的制御パネルの表示、物理的制御パネルの表示についてのイベントに関連するアクションのリスト及び物理的制御パネルの表示についてのイベントに関連し得るアクションのリストを表した図１のモバイルデバイスの画面を示している。 ［００３８］図３は、物理的制御パネルの他の実施形態の近くのモバイルデバイスの他の実施形態を示している。 ［００３９］図４は、モバイルデバイスユーザインターフェースを利用する物理的制御パネルの構成設定の方法の一実施形態を示している。 ［００４０］図５は、モバイルデバイス、照明ネットワークの第２の実施形態及びサプライヤ構成データベースを示している。 ［００４１］図６は、モバイルデバイス及び照明ネットワークの第３の実施形態を示している。 ［００４２］図７は、モバイルデバイスユーザインターフェースを利用する物理的制御パネルの構成設定の方法の他の実施形態を示している。

［００４３］ホームオートメ―ション及び照明制御システムにおいては、物理的制御パネルが照明を制御するために利用されることが多い。幾つかのホームオートメ―ション及び照明制御システムは、照明を制御するためにモバイルデバイスも利用する。しかしながら、照明を直接的に制御するモバイルデバイスの現在の利用は扱いにくい。例えば、照明制御ソフトウェアにおいて照明器具の詳細についての制御の表示を識別することは難しく、並びに／又は照明制御ソフトウェアを起動する及び／若しくは特定の照明器具についての制御の表現を突き止めることは多数のユーザアクションを必要とする。更に、照明器具を制御するモバイルデバイスの現在の利用は、制御パネルにおける特定の物理的イベントの実行が関連するアクションを実行するように照明器具を制御するために利用される物理的制御パネルの検出及びそのような物理的制御パネルとのアクションの関連付けを可能にしない。従って、本願発明者等は、当該技術分野において、制御パネルにおける物理的イベントの実行が関連付けられたアクションを実行させるように所望のアクションを物理的制御パネルの物理的イベントと関連付けるためにモバイルデバイスを利用することが必要であることを認識し、理解した。

［００４４］より一般的には、本願発明者等は、モバイルデバイスを利用する照明制御パネルのような物理的制御デバイスのコミッショニング及び構成設定に関連する種々の本発明の方法及び装置を提供することが有益であることを認識し、理解した。上記を鑑みて、本発明の種々の実施形態及び実現は、物理的制御パネルの構成設定に向けられている。

［００４５］以下の詳細な説明では、限定ではなく説明を目的として、具体的な詳細を開示する代表的な実施形態が請求項に係る発明の全体の理解を与えるために説明される。しかしながら、本明細書において開示される具体的な詳細から逸脱するこの教示に従う他の実施形態が添付の特許請求の範囲内にとどまることは、この開示の利益を得た当業者には明らかであろう。また、よく知られている装置及び方法の説明は、代表的な実施形態の説明を不明瞭にしないように省略され得る。そのような方法及び装置は、明らかに請求項に係る発明の範囲内である。例えば、本明細書に開示される手法の種々の実施形態は、照明ネットワークの制御に特に適している。従って、説明の目的のために、請求項に係る発明がそのような照明ネットワークとともに論じられる。しかしながら、この手法の他の構成及びアプリケーションが、請求項に係る発明の範囲又は精神から逸脱することなく考えられる。例えば、上記手法は、家庭用電気製品の制御、オーディオ又は他の媒体の制御、ブラインドの制御及び／又は室内の気候関連デバイス（ヒーター、エアコン、ファン等）のような他の環境制御の設定において実現され得る。

［００４６］初めに図１を参照すると、タブレットタイプのモバイルデバイス１５０、照明ネットワークの第１の実施形態及びサプライヤ構成データベースが示されている。照明ネットワークは、複数の照明器具１４０に照明制御コマンドを与える照明コントローラ１３０を含んでいる。物理的制御パネル１２０は、通信インフラストラクチャ１０１を介して照明コントローラ１３０と通信をする。物理的制御パネル１２０は、３つのボタン、すなわち、上ボタン１２２、中ボタン１２４及び下ボタン１２６を含んでいる。図１には１つの物理的制御パネル１２０のみが示されているが、この開示の利益を得た当業者は、追加の物理的制御パネルが与えられ、照明コントローラ１３０又は照明ネットワークの他のコントローラと通信をしてもよいことを認識し、理解するであろう。そのような追加の物理的制御パネルは、照明器具１４０の１つ以上を制御し、物理的制御パネル１２０と同様の構成及び／又は他の構成（例えば、オン／オフスイッチ、調光スライダ、回転調光器、タッチセンシティブスイッチ、種々のボタン及び／又はタッチスクリーン）を有する。

［００４７］ボタン１２２、１２４及び１２６のいずれか１つの作動は、通信インフラストラクチャ１０１を通して照明コントローラ１３０に伝送されるイベントを生成する。例えば、上ボタン１２２の作動は第１のイベント信号を生成し、中ボタン１２４の作動は第２のイベント信号を生成し、下ボタン１２６の作動は第３のイベント信号を生成する。上記イベントは、通信インフラストラクチャ１０１を介して照明コントローラ１３０において受け取られ、所望のアクションをもたらすように、照明コントローラ１３０により照明器具１４０に伝送される１つ以上のコマンドに変換される。例えば、上ボタン１２２の作動は、或るタスク照明を（タスク照明がオフであった場合には）オン又は（タスク照明がオンであった場合には）オフにするように照明コントローラ１３０により照明器具１４０の１つ以上に伝送される１つ以上のコマンドに変換される第１のイベント信号を生成する。また、例えば、中ボタン１２４の作動は、上記照明器具１４０から所望の調光設定を達成するように、照明コントローラ１３０により照明器具１４０の１つ以上に伝送される１つ以上のコマンドに変換される第２のイベント信号を生成する。また、例えば、下ボタン１２６の作動は、照明器具１４０の１つ以上をオフにするように、照明コントローラ１３０により照明器具１４０の１つ以上に伝送される１つ以上のコマンドに変換される第３のイベント信号を生成する。

［００４８］照明コントローラ１３０は、また、通信インフラストラクチャ１０１を介してローカル構成データベース１３５と通信をする。ローカル構成データベース１３５は、照明ネットワークの現在の物理的インフラストラクチャの１つ以上の観点に関連するデータを含んでいる。例えば、この構成データベースは、物理的制御パネルに関連するデータ（例えば、物理的制御パネルの表示に関連するデータ、物理的制御パネルのイベント生成能力に関連するデータ、物理的制御パネルのイベントに現在関連付けられているアクションに関連するデータ）、センサに関連するデータ（例えば、タイプ、能力、場所）、照明コントローラに関連するデータ（例えば、タイプ、能力、現在の設定）及び／又は照明ネットワークに取り付けられる照明器具に関連するデータ（例えば、タイプ、能力、現在の設定、場所）を含んでいる。ローカル構成データベース１３５は、オプションで、通信インフラストラクチャ１０１を介して１つ以上のサプライヤ構成データベース１０５及びインターネット１０３又は他のネットワークと通信をする。代替として、サプライヤ構成データベース１０５は、そのようなデータをローカル構成データベース１３５に与えることなく照明ネットワークの１つ以上の構成要素についての或るデータを保持し、ローカル構成データベース１３５を補う又はローカル構成データベース１３５に取って代わる。図１では、照明コントローラ１３０及びローカル構成データベース１３５が別々の構成要素として示されているが、この開示の利益を得た当業者は、同じ実施形態において、照明コントローラ１３０及びローカル構成データベース１３５が１つの構成要素（例えば、コントローラ及び関連メモリを含むパッケージ）であり得ることを認識し、理解するであろう。

［００４９］通信インフラストラクチャ１０１は、１つ以上の有線及び／又は無線通信媒体と、１つ以上の通信プロトコルとを含んでいる。例えば、上記通信媒体は、例えば、ツイストペア同軸ケーブル、光ファイバ又は照明器具ネットワーク内の通信をもたらす、例えば、赤外線、マイクロ波若しくは符号化可視光の伝送及び任意の好適な送信器、受信器若しくはトランシーバを用いる無線リンクを含む任意の物理的媒体を含んでいる。また、例えば、上記通信プロトコルは、例えば、ＴＣＰ／ＩＰ、イーサネット（登録商標）のバリエーション、ユニバーサルシリアルバス、ブルートゥース、ファイアワイヤ、ジグビー、ＤＭＸ、ＤＡＬＩ、８０２．１１ｂ、８０２．１１ａ、８０２．１１ｇ、トークンリング、トークンバス、シリアルバス、電源を通した電力線ネットワーキング又は低電圧電力線及び／又は任意の他の好適な無線又は有線プロトコルを含むデータ伝送用の任意の好適なプロトコルを含んでいる。

［００５０］モバイルデバイス１５０は、物理的制御パネル１２０の近くの、物理的制御パネル１２０の物理的制御パネル特性１２８を検出する検出範囲内に示されている。物理的制御パネル特性１２８は、照明ネットワーク内の物理的制御パネル１２０を一意的に識別する。例えば、物理的制御パネル特性１２８は、サプライヤ情報、デバイスのタイプの識別及び／又は照明ネットワーク内のアドレスの１つ以上を含んでいる。物理的制御パネル特性１２８は、幾つかの実施形態では、モバイルデバイスが物理的制御パネル１２０に十分に近い時に無線周波（ＲＦ）受信器を使用してモバイルデバイス１５０により読み取られるタグに含まれる。例えば、近距離無線通信（ＮＦＣ）又は無線ＩＤタグ（ＲＦＩＤ）の規格が、物理的制御パネル１２０のタグを読み取るためにモバイルデバイス１５０により利用される。他の実施形態では、物理的制御パネル特性１２８は、代替又は追加として、ＲＦを介して物理的制御パネル１２０により伝送される。例えば、物理的制御パネル特性１２８を伝送するためにブルートゥース規格が利用される。他の実施形態では、物理的制御パネル特性１２８は、代替又は追加として、モバイルデバイス１５０の画像処理能力を利用して物理的制御パネル１２０に又は物理的制御パネル１２０のすぐ近くに付されたより多くのバーコードを読み取ることにより検出される。例えば、クイックレスポンス（ＱＲ）バーコード、セマコードバーコード、大容量カラーバーコード、ショートコードバーコード、アズテックバーコード、マトリクスバーコード及び／又はデータの光学式機械可読表示を有する他のバーコード（例えば、独自のバーコード）が利用される。他の実施形態では、物理的制御パネル特性１２８は、代替又は追加として、モバイルデバイス１５０の画像処理能力を利用して物理的制御パネル１２０の１つ以上の固有の物理的外観特性を分析することにより検出される。例えば、物理的制御パネル１２０は、１つ以上の固有ボタンパネル、１つ以上の固有アイコン及び／又はモバイルデバイス１５０の画像処理能力を利用してモバイルデバイス１５０により一意的に識別され得る固有形状を含んでいる。

［００５１］決定された物理的制御パネル特性１２８に基づいて、モバイルデバイス１５０は、モバイルデバイス通信リンク１５９及び通信インフラストラクチャ１０１を介して構成データベース１３５から物理的制御パネル１５２の表示を得る。モバイルデバイス１５０は、また、物理的制御パネル１２０により生成され得るイベントのリスト、物理的制御パネル１２０により生成され得る上記イベントと現在関連している任意のアクション１５４のリスト及び／又は物理的制御パネル１２０により生成され得る上記イベントの１つ以上と追加又は代替として関連し得る他の利用可能なアクション１５６のリストを得ることもできる。構成データベース１３５は、オプションで、サプライヤ構成データベース１０５から物理的表示及び／又はリストの１つ以上を得る。幾つかの実施形態では、モバイルデバイス１５０は、代替として、物理的表示及び／又はリストの１つ以上を得るためにモバイルデバイス通信リンク１５９、通信インフラストラクチャ１０１及びインターネット１０３を介してサプライヤ構成データベース１０５と直接通信する。幾つかの実施形態では、モバイルデバイス１５０は、物理的表現及び／又はリストの１つ以上を得るために物理的制御パネル１２０と直接通信する。幾つかの実施形態では、モバイルデバイス１５０は、物理的制御パネル１２０により生成され得る上記イベントの１つ以上と追加又は代替として関連する他の利用可能なアクション１５６の１つ以上を生成する。

［００５２］図１に示されているように、関連するアクション１５４は、物理的制御パネル１５２の表現の近くに与えられ、上ボタン１２２の作動により生成される最初のイベントは或るタスク照明をオンにするアクションを遂行し、中ボタン１２４の作動により生成される最初のイベントは或る照明器具を伴って調光設定を生成するアクションを遂行し、下ボタン１２６の作動により生成される最初のイベントは或る照明器具をオフにするアクションを遂行することを示す。（例えば、モバイルデバイス１５０のタッチスクリーンを利用して）モバイルデバイス１５０上で他の利用可能な機能１５６を選択すると、図２に示されているような画面が表示される。

［００５３］図２はモバイルデバイス１５０の画面を示しており、この画面は、物理的制御パネルの表示１５２、物理的制御パネルの表示１５２についてのイベントと関連するアクション１５４Ａ、１５４Ｂ、１５４Ｃのリスト及び物理的制御パネルの表示１５２についてのイベントと関連し得るアクション１５６Ａ、１５６Ｂのリストを表示している。アクション１５４Ｂは、上ボタン１２２の作動により生成されるイベントに応じて実行されるアクションを示している。上ボタン１２２の最初の作動に応じて或るタスク照明がオンにされ、上ボタン１２２の次の作動に応じて或るタスク照明がオフにされる。アクション１５４Ｃは、中ボタン１２４の作動により生成されるイベントに応じて実行されるアクションを示している。中ボタン１２４の最初の作動に応じて或る照明器具の調光設定がもたらされ、中ボタン１２４の２回目の作動に応じて第１のシーン設定がもたらされ、中ボタン１２４の３回目の作動に応じて第２のシーン設定がもたらされる。アクション１５４Ｄは、下ボタン１２６の作動により生成されるイベントに応じて実行されるアクションを示している。下ボタン１２６の作動に応じて或る照明器具が（オンである場合に）オフにされる。

［００５４］２つの追加の利用可能なアクション１５６Ａ（光レベルの増加）及び１５６Ｂ（光レベルの減少）も示されている。ユーザは、モバイルデバイス１５０を利用して上記利用可能なアクション１５６Ａ、１５６Ｂの一方又は両方を物理的照明制御部の表示１５２の１つ以上のイベントに関連付けることができる。例えば、ユーザは、上ボタン１２２が作動された際に照明レベルが可能であれば大きくされるように、両方のアクション１５４Ｂを利用可能な１５６Ａと置き換えることができる。また、例えば、ユーザは、追加又は代替として、中ボタン１２４が作動された際に照明レベルが可能であれば小さくされるように、３つ全てのアクション１５４Ｃを利用可能なアクション１５６Ｂと置き換えることができる。幾つかの実施形態では、ユーザは、当該アクションをボタンにより生成されるイベントと関連付けるために、アクション１５６Ｂ、１５６Ｃをクリック（例えば、タッチスクリーンにおけるフィンガーポイント）し、物理的制御パネルの表示１５２上の所望のボタンにドラッグする。所望のボタンに関連するアクションは、オプションで、当該ボタンと関連するただ１つのアクションである。例えば、或るアクション及び／又はボタンを用いて、専ら単一のアクションを当該ボタンにより生成されるイベントに関連付けることが望ましい（例えば、ライトのオフ、光レベルの増加及び／又は光レベルの減少）。所望のボタンと関連するアクションは、オプションで、当該ボタンと関連する他のアクションとともに与えられる。例えば、或るアクション及び／又はボタンにより、複数のアクションを当該ボタンにより生成されるイベント（例えば、ライトのオン／オフ、複数の照明シーン及び／又は多数の調光レベル）と関連付けることが望ましい。また、例えば、幾つかの実施形態では、複数のアクションが１つのイベントと関連付けられ、どのアクションが選択されるかは特定のスケジュールに基づく（例えば、朝の時間帯は調光制御により生成されるイベントが色温度調整アクションを実施し、夜間は調光制御により生成される同じイベントが輝度調整アクションを実施する。）。また、例えば、幾つかの実施形態では、複数のアクションが１つのイベントと関連付けられ、どのアクションが選択されるかはイベントの待機順序（queued sequence）に基づく（例えば、１度目のスイッチのフリップがライトを点灯し、２度目のスイッチのフリップが特定の雰囲気を選択し、３度目のスイッチのフリップがライトを消す）。

［００５５］図１及び図２にはボタンが示されているが、この開示の利益を得た当業者は、代替及び／又は追加の制御構造を有する他の物理的制御パネルが与えられ得ることを認識及び理解するであろう。例えば、調光器を有する物理的制御パネルが与えられてもよい。調光器により生成される１つ以上のイベントについて適切なアクションを規定する（例えば、調光器の作動が色温度を維持してライトを暗くするのか、色温度を変化させてライトを暗くするのかを関連付ける）ために本明細書において論じられたようなモバイルデバイスが利用され得る。

［００５６］２つの追加の利用可能なアクション１５６Ａ、１５６Ｂのみが示されているが、この開示の利益を得た当業者は、とりわけ、物理的制御パネル１２０の構成、照明コントローラ１３０の能力及び／又は照明器具１４０の構成及び能力に依存して、追加及び／又は代替の利用可能なアクションが与えられ得ることを認識するであろう。例えば、モバイルデバイス１５０を利用して物理的照明制御部の表示１５２の１つ以上のイベントと関連付けられ得る１つ以上の照明シーンのアクションを追加及び／又は構成するために、シーンの修正１５８（図１）がユーザにより選択される。例えば、ユーザは、構成データベース１３５から得られる及び／又はモバイルデバイス１５０において生成されるデータに基づいて、モバイルデバイス１５０において新しい照明シーンのアクションを作り出すことができる。また、例えば、ユーザは、サプライヤ構成データベース１０５から既存の照明シーンのアクションをダウンロードする。ユーザは、その後、モバイルデバイス１５０を利用して任意の構成された及び／又は追加された照明シーンのアクションを物理的照明制御部の表示１５２の１つ以上のイベントと関連付ける。

［００５７］本明細書において論じられたように、可能な照明アクションは、構成データベース１３５により供給される、構成データベース１０５により供給される及び／又はライトシーン作成ソフトウェアを利用してモバイルデバイス１５０において作り出される。例えば、アクションは、ライトシーン作成ソフトウェアを利用してモバイルデバイス１５０において作り出される。例えば、照明ネットワーク内の照明器具１４０のセットに対して、幾つかの制御値（例えば、調光値、色点、ＲＧＢ値、照明器具のセットが使用する各ＤＭＸポジションに関する値）が規定される。そのような規定値は、時間によって異なるか、又は他のコンテンツから得られる（例えば、ピクチャ又はビデオからサンプルを得る）。上記ライトシーン作成ソフトウェアは効果に基づくものであり、当該環境における所望の効果が特定され、照明コントローラ１３０による実現のための値に変換される。効果に基づく照明制御システムにおける所望のアクションは、所望の目標の光効果の修正をもたらし、照明コントローラ１３０により実行される制御値の再計算を開始する。幾つかのアクションは、オプションで、照明制御又は効果値に関連しているとみなされる。例えば、関連するアクションは、「値を１０％大きくすること」である。そのようなアクションを実施するために、１００の照明制御値は１１０に大きくなる及び／又は５００ｌｕｘの照度目標は５５０ｌｕｘに大きくなる。

［００５８］ユーザは、また、物理的照明制御部の表示１５２のイベントと現在関連付けられているアクション１５４Ｂ、１５４Ｃとの関連付けを変更するために、モバイルデバイス１５０を利用する。例えば、アクション１５４Ｂの１つをクリックし、当該アクションをアクション１５４Ｂの階層で上又は下に移動させることにより、アクション１５４Ｂの順序が再編成される。また、例えば、アクション１５４Ｂは中ボタン１２４と関連付けられ、アクション１５４Ｃは上ボタン１２２と関連付けられる。例えば、アクション１５４Ｃの全てが選択されて上ボタン１２２の表示にドラッグされ、それらのアクション１５４Ｃを上ボタン１２２と関連付け、アクション１５４Ｂの全てが選択されて中ボタン１２４の表示にドラッグされ、それらのアクション１５４Ｂを中ボタン１２４と関連付ける。この開示の利益を得た当業者は、追加及び／又は代替のユーザインターフェース技法がアクションを物理的制御パネル１２０の特定の構造及び／又は特定のイベントと関連付けるために利用され得ることを認識及び理解するであろう。多くの実施形態では、物理的制御パネル１２０の利用可能なイベントの幾つかの表示及びそれらのイベントと関連付けられ得るアクションの幾つかの表示が両方、どのイベントがどのアクションと関連付けられるかの指示とともに、モバイルデバイス１５０上に表示される。

［００５９］モバイルデバイス１５０において物理的制御パネル１２０のイベントとアクションとの関連付けがなされた後、モバイルデバイス１５０は、それらの関連付けをモバイルデバイス通信リンク１５９及び通信インフラストラクチャ１０１を介して照明コントローラ１３０に伝送する。例えば、上記関連付けは構成データベース１３５に伝送され、照明コントローラ１３０は構成データベース１３５からそのような関連付けを入手する。或るイベントが物理的制御パネル１２０により生成されると、このイベントは、照明コントローラ１３０に送られ、モバイルデバイス１５０により当該イベントと関連するアクションを実施するために照明コントローラ１３０によって照明器具１４０に伝送される１つ以上のコマンドに変換される。

［００６０］図３は、物理的制御パネル２２０の他の実施形態の付近のモバイルデバイス２５０の他の実施形態を示している。この物理的制御パネルは、スイッチオンセグメント２２２とスイッチオフセグメント２２４とを有するスイッチを含んでいる。スイッチオフセグメント２２４の作動は、１つ以上の照明器具をオフにすることを実施するために照明コントローラによって１つ以上のコマンドに変換されるスイッチオフイベントを伝送する。スイッチオンセグメント２２２の各作動は、シーン１インジケータ２２３Ａ、シーン２インジケータ２２３Ｂ及びシーン３インジケータ２２３Ｃでグラフィカルに表示される複数の照明シーンを切り替える。幾つかの実施形態では、インジケータ２２３Ａないし２２３Ｃのそれぞれは、アクティブではない場合に（例えば、カットアウトの後にＬＥＤにより）第１の色を照らされ、アクティブである場合に（例えば、カットアウトの後に別のＬＥＤにより）第２の色を生成するカットアウトを含んでいる。１度目のスイッチオンセグメント２２２の作動は、シーン１インジケータ２２３Ａが或る色に照らされ、第１のシーンイベントが照明コントローラに伝送され、第１の照明シーンのアクションが生じるようにする。２度目のスイッチオンセグメント２２２の作動は、シーン２インジケータ２２３Ｂが或る色に照らされ、第２のシーンイベントが照明コントローラに伝送され、第２の照明シーンのアクションが生じるようにする。３度目のスイッチオンセグメント２２２の作動は、シーン３インジケータ２２３Ｃが或る色に照らされ、第３のシーンイベントが照明コントローラに伝送され、第３の照明シーンのアクションが生じるようにする。上記伝送されるシーンイベントは、同じ信号の続いて起こる伝送であってもよいし、それぞれ固有の信号であってもよい。

［００６１］モバイルデバイス２５０は、物理的制御パネル２２０の付近に存在し、物理的制御パネル２２０の物理的制御パネル特性２２８を検出する。物理的制御パネル特性２２８は、例えば本明細書において説明される方法及び／又は装置の１つ以上を利用して照明ネットワーク内の物理的制御パネル２２０を一意的に識別する。決定された物理的制御パネル特性２２８に基づいて、モバイルデバイス２５０は、構成データベース又は他の場所（例えば、物理的制御パネル２２０から直接）から物理的制御パネルの一部の表示を得る。モバイルデバイス２５０は、また、物理的制御パネル２２０により生成され得るイベントのリスト、イベントと現在関連している任意のアクションのリスト及び／又は物理的制御パネル２２０により生成され得るイベントの１つ以上と追加又は代替として関連付けられ得る他の利用可能なアクションのリストを得ることもできる。

［００６２］（例えば、ＲＦ信号の強度及び／又はカメラにより決定される）物理的制御パネル２２０の付近において、モバイルデバイス２５０は、スクリーン２５６上に更なるボタン２５４Ｄ及び２５４Ｅの表示も示す。更なるボタン２５４Ｄはシーン４インジケータであり、更なるボタン２５４Ｅはシーン５インジケータである。更なるボタン２５４Ｄ、２５４Ｅは、物理的制御パネル２２０上のインジケータ２２３ＡないしＣと同様のやり方で照明コントローラに向かうアクションと関連付けられ得る。モバイルデバイス２５０における更なるボタン２５４Ｄ、２５４Ｅの作動は、関連付けられた照明シーンのアクションが生じるようにするために、照明コントローラに伝送されるイベントがモバイルデバイス２５０により生成されるようにする。モバイルデバイス２５０が物理的制御パネル２２０の付近に保持されている時にすぐに及びデフォルトでこれらの表示２５４Ｄ、２５４Ｅがすぐに示されると、これはモバイルデバイス２５０のユーザにとって有利である。更なるボタンがモバイルデバイス上で利用可能であるという指示は、オプションで、物理的制御パネル２２０において与えられる。ユーザはモバイルデバイス２５０を利用し、制御パネル２２０を介してアクセス可能な照明シーン１から３までのそれぞれ並びにモバイルデバイス２５０を介してアクセス可能な照明シーン４及び５のそれぞれと関連付けられるアクションをカスタマイズする。ユーザは、また、追加の利用可能な照明シーンの選択２５６を利用して、追加の照明シーンを作り出し、そのような追加の照明シーンを既存の又は追加のイベントと関連付ける。シーンインジケータ及びそれらの関連するイベントがモバイルデバイス２５０においてアクションと関連付けられた後、モバイルデバイス２５０は、モバイルデバイス通信リンクを介してそれらの関連付けを１つ以上の照明コントローラに伝送する。イベントが物理的制御パネル２２０により生成されると、該イベントは照明コントローラに送られ、当該イベントと関連するアクションを実施するために照明コントローラによって１つ以上の照明器具に伝送される１つ以上のコマンドに変換される。

［００６３］図４は、モバイルデバイスユーザインターフェースを利用する物理的制御パネルの構成の方法の一実施形態を示している。ステップ７０において、物理的制御パネルの付近にモバイルデバイスが置かれる。ステップ７２では、物理的制御パネル特性がモバイルデバイスにおいて検出される。例えば、物理的制御パネル特性は、本明細書において説明される１つ以上のＲＦ及び／又は光学式認識技法を利用して検出される。ステップ７４では、追加の物理的制御パネル特性がモバイルデバイスにおいて受け取られる。例えば、物理的制御パネルの表示が、データベースからモバイルデバイスに伝送される。また、例えば、物理的照明制御パネルにより生成され得る複数のイベントが、データベースから又は物理的照明制御パネルから直接的に受け取られてもよい。ステップ７６では、モバイルデバイス上で物理的制御パネルのイベントがアクションと関連付けられる。例えば、アクションは、データベースによって供給され及び／又はモバイルデバイス上で作り出され、供給される物理的制御パネルのイベントのリストと関連付けられる。ステップ７８では、関連付けられたアクション及びイベントがコントローラに伝送される。ステップ８０では、物理的制御パネルからの関連するイベントに応じて、アクションがコントローラを介して実施される。

［００６４］図５は、タブレットタイプのモバイルデバイス３５０、照明ネットワークの第２の実施形態及びサプライヤ構成データベース３０５を示している。照明ネットワークは、第１の物理的制御パネル３２０Ａと第２の物理的制御パネル３２０Ｂとを含んでいる。上記物理的制御パネルのそれぞれは、通信インフラストラクチャ３０１を介して複数の照明器具３４０に照明制御コマンドを与えるローカル照明コントローラを含んでいる。通信インフラストラクチャ３０１は、１つ以上の有線及び／又は無線通信媒体と、１つ以上の通信プロトコルとを含んでいる。物理的制御パネル３２０Ａは、３つの物理的ボタン、すなわち、上ボタン３２２Ａ、中ボタン３２４Ａ及び下ボタン３２６Ａを含んでいる。物理的制御パネル３２０Ｂは、２つの物理的ボタン、すなわち、上ボタン３２２Ｂ及び下ボタン３２４Ｂを含んでいる。

［００６５］モバイルデバイス３５０は、物理的制御パネル３２０の近くに示されており、モバイルデバイス通信リンク３５９を介して物理的制御パネル３２０Ａの物理的制御パネル特性を検出する。この物理的制御パネル特性は、物理的制御パネル３２０Ａを一意的に識別する。例えば、物理的制御パネル特性は、サプライヤ情報、デバイスのタイプの識別及び／又は照明ネットワーク内のアドレス情報の１つ以上を含んでいる。幾つかの実施形態では、物理的制御パネル特性は、サプライヤのウェブサイトにリンクする及び／又は当該物理的制御パネル３２０Ａに対応するアドレスをサプライヤ構成データベース３０５に与える情報を含んでいる。上記アドレスを利用して、モバイルデバイス３５０は、物理的制御パネル３２０Ａに関連する追加のデータ（例えば、物理的制御パネルの表示に関連するデータ、物理的制御パネルのイベント生成能力に関連するデータ）を得るために、インターネットを介してサプライヤ構成データベース３０５を突き止め、構成データベース３０５にアクセスする。

［００６６］幾つかの実施形態では、モバイルデバイス３５０が物理的制御パネル特性をオプションで検出することができるように、ＥＡＮ１３タイプのバーコードが物理的制御パネル３２０Ａと組み合わせて与えられる。これらの実施形態の幾つかのバージョンでは、ＥＡＮ１３バーコードの１３桁が以下のように構成される。すなわち、５桁がサプライヤの識別（例えば、サプライヤデータベースのアドレス）のために用いられ、３桁がデバイスのタイプの識別（例えば、物理的制御パネルのタイプ及びモデル）のために用いられ、５桁が当該環境における物理的制御パネルの識別（例えば、物理的制御パネルに関するローカルアドレス）のために用いられる。

［００６７］決定された物理的制御パネル特性に基づいて、モバイルデバイス３５０は、インターネット３０３を介してサプライヤ構成データベース３０５から物理的制御パネルの表示３５２を得る。モバイルデバイス３５０は、また、物理的制御パネル３２０Ａにより生成され得るイベントのリストと、オプションで、イベントと現在関連している任意のアクション３５４のリスト及び／又は物理的制御パネル３２０Ａにより生成され得る上記イベントの１つ以上と追加又は代替として関連し得る他の利用可能なアクション３５６のリストとを得ることもできる。幾つかの実施形態では、上記表示及び／又はリストの１つ以上が、物理的制御パネル３２０Ａからモバイルデバイス通信リンク３５９を介してモバイルデバイス３５０に与えられる。モバイルデバイス３５０は照明ネットワークの構成に関連するデータに直接アクセスし、照明ネットワークについての設定がモバイルデバイス３５０上で作り出される。

［００６８］図５に示されているように、関連するアクション３５４は、物理的制御パネルの表示３５２により与えられ、上ボタン３２２Ａの作動により生成される最初のイベントが或るタスク照明をオンにするアクションを遂行し、中ボタン３２４Ａの作動により生成される最初のイベントが或る照明器具を伴って調光設定を生成するアクションを遂行し、下ボタン３２６Ａの作動により生成される最初のイベントが或るタスク照明をオフにするアクションを遂行することを示す。ユーザは、（例えば、図１及び図２とともに説明されたやり方と同様のやり方で）ボタン３２４ＡないしＣとアクション３５４との関連付けを変えることができる、及び／又は、他の利用可能な機能３５６及び／又はシーンの修正３５８の選択を通してアクションの関連付けをボタン３２４ＡないしＣに加えることができる。

［００６９］物理的制御パネル３２０Ａのイベントとアクションとの関連付けがなされた後、モバイルデバイス３５０は、それらの関連付けを物理的制御パネル３２０Ａのローカル照明コントローラに伝送する。物理的制御パネル３２０Ａによりイベントが生成されると、当該イベントと関連するアクションを実施するために、コマンドが通信インフラストラクチャ３０１を介して物理的制御パネル３２０Ａにより照明器具３４０の１つ以上に直接伝えられる。幾つかの実施形態では、通信インフラストラクチャ３０１は、ＤＭＸ通信プロトコルを利用する。物理的制御パネル３２０Ｂは、物理的制御パネル３２０Ａに関して説明されたやり方と同様のやり方でモバイルデバイス３５０を利用して構成され得る。

［００７０］本明細書において説明されるように、モバイルデバイスの１つ以上の実施形態は、物理的制御パネルとの関連付け後、増強されたユーザインターフェースも与える。例えば、物理的制御パネルの付近にモバイルデバイスを保持すると、物理的制御パネルの環境に適切な拡張ユーザインターフェース要素がモバイルデバイス上に与えられる。モバイルデバイス上のそのような増強されたユーザインターフェースは、ユーザが、とりわけ、物理的制御パネルと関連する環境／部屋についての光及び／若しくは他のパラメータ（例えば、オーディオの選択、温度）を設定／調整すること、物理的制御パネルを通して手に入れることのできない追加の照明シーンにアクセスすること並びに／又はコントローラ若しくは他のモバイルデバイスからの照明のプリセットをダウンロードすることを可能にする。モバイルデバイスは、そのような拡張インターフェース要素をもたらすために、１つ以上のコントローラと通信する。

［００７１］図６は、モバイルデバイス４５０及び照明ネットワークの第３の実施形態を示している。この照明ネットワークは、通信インフラストラクチャ４０１を介して複数の照明器具４４０に照明制御コマンドを与えるローカル照明コントローラを含む物理的制御パネル４２０を含んでいる。通信インフラストラクチャ４０１は、１つ以上の有線及び／又は無線通信媒体と、１つ以上の通信プロトコルとを含んでいる。例えば、通信インフラストラクチャ４０１は、無線ジグビー通信を含んでいる。物理的制御パネル４２０は、図３の物理的制御パネル２２０と同様であり、スイッチオンセグメント４２２及びスイッチオフセグメント４２４を含んでいる。スイッチオフセグメント４２４の作動は、物理的制御パネル４２０の照明コントローラが１つ以上の照明器具をオフにすることを実施するようにするスイッチオフイベントを生成する。スイッチオンセグメント４２２の各作動は、シーン１インジケータ４２３Ａ、シーン２インジケータ４２３Ｂ及びシーン３インジケータ４２３Ｃでグラフィカルに表示される複数の照明シーンを切り替える。１度目のスイッチオンセグメント４２２の作動は、シーン１インジケータ４２３Ａが明るくされ、第１のシーンイベントが生成され、物理的制御パネル４２０の照明コントローラが第１の照明シーンのアクションを生じさせるようにする。２度目のスイッチオンセグメント４２２の作動は、シーン２インジケータ４２３Ｂが明るくされ、第２のシーンイベントが照明コントローラに伝送され、物理的制御パネル４２０の照明コントローラが第２の照明シーンのアクションを生じさせるようにする。３度目のスイッチオンセグメント４２２の作動は、シーン３インジケータ４２３ｃが明るくされ、第３のシーンイベントが生成され、物理的制御パネル４２０の照明コントローラが第３の照明シーンのアクションを生じさせるようにする。上記伝送されるシーンのイベントは、同じ信号の続いて起こる伝送であってもよいし、それぞれ固有の信号であってもよい。

［００７２］物理的制御パネル４２０は、直接的通信リンク４２９Ａ及び／又は間接的通信リンク４２９Ｂを介してモバイルデバイス４５０と通信する。直接的通信リンク４２９Ａは、例えば、ブルートゥース、ＲＦＩＤ及び／又はＮＦＣを含んでいる。間接的通信リンク４２９Ｂは、例えば、ルータ４２１を介して実現されるネットワークを経由して伝送される標準無線通信プロトコルを含んでいる。追加の物理的制御パネルもまた、モバイルデバイス４５０と通信する。例えば、追加の物理的制御パネルは、ルータ４２１を介してモバイルデバイス４５０と通信する。物理的制御パネルは、ルータ４２１を介してモバイルデバイス４５０に対してパネル自体を発見可能にし、物理的制御パネル特性をモバイルデバイス４５０に伝え、取り付けられている光源の特性をモバイルデバイス４５０に伝え、照明シーンのアクションのような１つ以上の光源のアクションを作り出すために、取り付けられている光源を制御する。

［００７３］モバイルデバイス４５０と通信する全ての物理的制御パネルを見ることを可能にするソフトウェアアプリケーションがモバイルデバイス４５０にインストールされている。このソフトウェアアプリケーションは、ユーザが複数の物理的制御パネルから所望の物理的制御パネルを選択し、接続されている光源に関する情報を見ることを可能にする。上記ソフトウェアアプリケーションは、また、ユーザが物理的制御パネルの選択された１つに対して照明シーンをプログラムすることを可能にする。モバイルデバイス４５０は、物理的制御パネル４２０を一意的に識別する物理的制御パネル４２０の物理的制御パネル特性をルータ４２１を介して検出する。例えば、物理的制御パネル特性は、サプライヤ情報、デバイスのタイプの識別及び／又は照明ネットワーク内のアドレスの１つ以上を含んでいる。決定された物理的制御パネル特性に基づいて、モバイルデバイス４５０は、物理的制御パネル４２０により生成され得るイベントのリストと、オプションで、上記イベントと現在関連している任意のアクションのリスト及び／又は物理的制御パネル４２０により生成され得る上記イベントの１つ以上と追加又は代替として関連し得る他の利用可能なアクションのリストとを得る。モバイルデバイス４５０は、オプションで、サプライヤ構成データベース又は他の場所（例えば、物理的制御パネル４２０から直接）から物理的制御パネル４２０の表示も得る。照明アクションと物理的制御パネル４２０のイベントとの関連付けがモバイルデバイス４５０においてなされた後、モバイルデバイス４５０は、それらの関連付けを物理的制御パネル４２０の照明コントローラに伝送する。物理的制御パネル４２０によりイベントが生成されると、当該イベントと関連するアクションを実施するために、コマンドが通信インフラストラクチャ４０１を介して物理的制御パネル４２０のコントローラにより光源４４０の１つ以上に直接伝えられる。

［００７４］図７は、モバイルデバイス４５０を利用する物理的制御パネル４２０の構成設定の方法の一実施形態を示している。ステップ４７０において、ユーザは、物理的制御パネル４２０を光源４４０と関連付ける。幾つかの実施形態では、物理的制御パネル４２０と光源４４０との関連付けは、コミッショニング法を利用して達成される。例えば、幾つかの実施形態では、上記コミッショニング法は、遠隔制御とジグビー対応の光源との通信を利用する「タッチリンク（TouchLink）」と呼ばれる既存のコミッショニング法に基づくものである。物理的制御パネル４２０と関連するコントローラを光源の近くに保持し、数秒間コントローラのボタンを押すことにより、コントローラ及び光源は、コントローラと光源との通信の高い信号強度に基づいてリンクされる。

［００７５］ステップ４７２では、ユーザは、物理的制御パネル４２０をルータ４２１により与えられる間接的通信リンク４２９Ｂのような通信ネットワークと関連付ける。幾つかの実施形態では、物理的制御パネル４２０は、１つ以上のワイファイコミッショニング技術を利用して通信ネットワークと関連付けられる。例えば、幾つかの実施形態では、ＷＰＳ（Wi-Fi Protected Setup）が利用される。これらの実施形態の幾つかのバージョンでは、ユーザはルータ４２１及び物理的制御パネル４２０の両方でボタン（実際のボタン又は仮想ボタン）を押すだけでよいプッシュボタン法が利用される。これらの実施形態の幾つかのバージョンでは、ユーザはデバイス間の近距離無線通信を可能にするために物理的制御パネル４２０及びルータ４２１をすぐ近くにするだけでよいＮＦＣ法が利用される。

［００７６］ステップ４７４では、ユーザは、モバイルデバイス４５０がネットワーク内に存在する全ての物理的制御パネルを検出することを可能にするために、ルータ４２１により与えられる間接的通信リンク４２９Ｂの検出範囲内にモバイルデバイス４５０を置く。幾つかの実施形態では、ネットワーク化された物理的制御パネルは、（例えば、一定の間隔でルータ４２１を介して発見メッセージを一斉送信することによって）モバイルデバイス４５０により常に発見可能である。モバイルデバイス４５０上のソフトウェアアプリケーションは、（例えば、物理的制御パネルにより伝送される発見メッセージの検出を通して）ネットワーク内の物理的制御パネルを検出し、検出された物理的制御パネルの表示をユーザに与える。例えば、図６では、モバイルデバイス４５０は、発見された物理的制御パネル「リビングルーム」、「キッチン」、「ダイニングルーム」及び「ガーデン」を表示している。

［００７７］ステップ４７６では、ユーザは、検出された物理的制御パネル４２０の１つをモバイルデバイス４５０上で選択する。モバイルデバイス４５０は、検出された物理的制御パネル４２０に選択メッセージを送る。選択メッセージに応答して、選択された物理的制御パネル４２０は、全ての接続されている光源、全ての接続されている光源４４０利用可能な光パラメータ及び現在の光パラメータ値をモバイルデバイス４５０に伝える。モバイルデバイス４５０は、当該物理的制御パネル４２０の接続されている光源４４０をそれらの光源４４０の光パラメータ及び／又は現在の光パラメータ値とともにグラフィカルに表示する。

［００７８］ステップ４７８では、照明シーンアクションが物理的制御パネル４２０に接続されている光源４４０の１つ以上に対してモバイルデバイス４５０上で選択される。幾つかの実施形態では、ユーザは、物理的制御パネル４２０の接続されている光源４４０から光源の１つをモバイルデバイス４５０上で選択する。それに応答して、モバイルデバイス４５０は、光源の光パラメータに基づいて選択された光源にインターフェースを与え、ユーザが光パラメータの値を変更することができるようにする。モバイルデバイス４５０は、新しいアクションの値を物理的制御パネル４２０のコントローラを介して選択された光源に送る。幾つかの実施形態では、モバイルデバイス４５０上での選択された光源の変化が当該光源にすぐに伝えられ、ユーザにすぐに見えるようにされる。ユーザは、特定の照明シーンのアクションを作り出すために、必要に応じて物理的制御パネル４２０に接続されている種々の光源に対してステップ４７８を繰り返す。他の実施形態では、照明シーンのアクションが、個々のユーザの光源の調節以外の他の方法を利用してモバイルデバイス４５０上で代替として選択される。例えば、幾つかの実施形態では、画像に基づくシーンの作成が利用され、モバイルデバイス４５０上の画像が光源の光パラメータに変換される。また、例えば、幾つかの実施形態では、１つ以上の照明シーンデータベースは、１つ以上の照明アクションを作り出すことを問い合わせられる。

［００７９］ステップ４８０では、ユーザは、モバイルデバイス４５０上において、選択された物理的制御パネルを選択された照明シーンアクションと関連付ける。例えば、選択された物理的制御パネル４２０の物理的表示がモバイルデバイス４５０上に与えられ、モバイルデバイス４５０上の選択された物理的制御パネル４２０の物理的表示の関連する部分を所定の閾値よりも長く押すことは、最近の選択された照明シーンアクションを関連するイベントと関連付ける。例えば、最近の選択された照明シーンアクションをスイッチオンセグメント４２２により生成されるシーン１のイベントと関連付けるために、シーン１インジケータ４２３Ａの物理的表示が、３秒間以上モバイルデバイス４５０上でユーザにより押される。

［００８０］ステップ４８２では、モバイルデバイス４５０は、関連付けられた照明シーンのアクション及びイベントを物理的制御パネル４２０のコントローラに伝送する。モバイルデバイス４５０は、物理的制御パネル４２０の的確なイベントと関連するような選択された照明シーンのアクションを記憶するために、プログラムの要求を選択された物理的制御パネルのコントローラに送る。幾つかの実施形態では、物理的制御パネル４２０のコントローラは、オプションで、光源の１つ以上の現在の値を選択された物理的制御パネル４２０の関連のあるイベントと関連付けるために、プログラムの要求を光源４４０の１つ以上に送る。例えば、照明シーンアクション選択ステップ４７８の間のモバイルデバイス４５０上での選択された光源の変化が光源にすぐに伝えられ、ユーザにすぐに見えるようにされる実施形態では、光源は、それら光源の現在の値を選択された照明シーンのアクションと関連する選択された物理的制御パネルのイベントと関連付けるように方向付けられる。

［００８１］ステップ４８４では、照明シーンのアクションが、物理的制御パネル４２０における関連するイベントに応答して、コントローラを介して実施される。イベントが物理的制御パネル４２０により生成されると、当該イベントと関連するアクションを実施するために、コマンドが通信インフラストラクチャ４０１を介して物理的制御パネル４２０により関連する光源４４０の１つ以上に直接伝えられる。

［００８２］本明細書において幾つかの発明の実施形態が説明及び図示されたが、当業者であれば、本明細書において述べられた機能を実行するための、並びに／又は本明細書にて述べた結果及び／若しくは利点の１つ以上を得るための種々の他の手段及び／若しくは構成を容易に構想するであろう。また、そのような変形例及び／又は変更例のそれぞれは、本明細書において述べられた発明の実施形態の範囲内にあると見なされる。より一般的には、当業者であれば、本明細書において述べられた全てのパラメータ、寸法、材料及び構成は例示的であるように意図されており、実際のパラメータ、寸法、材料及び／又は構成は本発明の教示が使用される具体的な用途に依存することを容易に理解するであろう。当業者は、日常の実験のみを用いて、本明細書において述べられた具体的な発明の実施形態の多くの均等物を認識する又は確認することができるであろう。従って、上記実施形態は単に例として与えられており、添付の特許請求の範囲及びその均等物の範囲内において、発明の実施形態は、具体的に説明され、特許請求の範囲に記載されたやり方以外のやり方で実施され得ることを理解されたい。この開示の発明の実施形態は、本明細書において述べられた個々の特徴、システム、物品、材料、キット及び／又は方法に向けられている。また、そのような特徴、システム、物品、材料、キット及び／又は方法が互いに矛盾しないのであれば、２つ又はそれ以上のそのような特徴、システム、物品、材料、キット及び／又は方法の任意の組み合わせは、この開示の発明の範囲内に含まれる。

［００８３］本明細書において定義され、使用される全ての定義は、辞書を超える定義、参照することにより組み込まれる文書内の定義及び／又は定義された用語の通常の意味を支配すると理解されたい。

［００８４］明細書及び特許請求の範囲において本願で用いられる不定冠詞「a」及び「an」は、反対のことを明確に示されない限り、「少なくとも１つ」を意味すると理解されたい。

［００８５］明細書及び特許請求の範囲において本願で用いられる「及び／又は」という表現は、そのような等位結合した要素、すなわち、あるケースでは接続的に存在する要素及び他のケースでは選言的に存在する要素の「どちらか一方又は両方」を意味すると理解されたい。「及び／又は」を伴って列挙された複数の要素は、同じように、すなわち、そのような等位結合した要素の「１つ以上」と解釈されるべきである。「及び／又は」節により明確に特定された要素以外の他の要素が、明確に特定されたこれらの要素に関係があろうとなかろうとオプションで存在し得る。明細書及び特許請求の範囲において本願で用いられる場合、「又は」は上記に規定された「及び／又は」と同じ意味を有することを理解されたい。例えば、リスト中の項目を分ける際、「又は」又は「及び／又は」は、含む、すなわち、要素の数又はリストの少なくとも１つを含むが、１つよりも多くも含み、オプションで追加のリストに載っていない項目を含んでいると解釈されるべきである。「の１つのみ」若しくは「の正確に１つ」又は特許請求の範囲において用いられる際の「より成る」のような反対のことがはっきりと示されている表現のみが、要素の数又はリストの正確に１つを含むことを指す。一般に、ここで用いられる「又は」という用語は、「どちらか一方の」、「の１つ」、「の１つのみ」又は「の正確に１つ」のような排他性の表現により前置きされる場合に専ら排他的な代替物を示す（すなわち、「１つ又は他のものであるが両方ではない」）と解釈されるべきである。

［００８６］明細書及び特許請求の範囲において本願で用いられる場合、１つ以上の要素のリストを参照する「少なくとも１つ」という表現は、要素のリスト内の要素の任意の１つ以上から選択される少なくとも１つの要素を意味すると理解されるべきであり、要素のリスト内に明確に列挙されたありとあらゆる要素の少なくとも１つを必ずしも含むものではなく、要素のリストにおける要素の任意の組み合わせを排除するものではない。この定義は、明確に特定されたこれらの要素に関係があろうとなかろうと、「少なくとも１つ」という表現が指す要素のリスト内において明確に特定された要素以外に要素がオプションで存在することも可能にする。

［００８７］反対のことを明確に示されない限り、１つよりも多いステップ又は動作を含む本願の特許請求の範囲のいかなる方法においても、当該方法のステップ又は動作の順序は、必ずしも該方法のステップ又は動作が列挙されている順序に限定されるものではないことも理解されたい。

［００８８］特許請求の範囲において括弧内に表示される参照符号は、単に便宜上与えられており、決して特許請求の範囲を限定するように解釈されるべきではない。

［００８９］特許請求の範囲及び上記明細書において、「有する」、「含む（including）」、「持ち運ぶ」、「持つ」、「含む（containing）」、「伴う」、「保持する」、「によって構成される」等のような全ての移行句は、非制限的である、すなわち、含むが限定されるものではないことを意味すると理解されるべきである。「から成る」及び「から本質的に成る」という移行句のみが、それぞれ、排他的又は半排他的な移行句である。

Claims (27)

1. モバイルデバイスユーザインターフェースを利用して物理的照明制御パネルを構成設定する方法であって、
   物理的照明制御パネルの検出範囲内に電子モバイルデバイスを置くステップと、
   前記電子モバイルデバイスにおいて前記物理的照明制御パネルの少なくとも１つの特性を検出するステップと、
   前記物理的照明制御パネルにより生成され得る複数のイベントを識別するステップと、
   前記電子モバイルデバイスにおいて、第１の照明制御アクションを前記イベントの第１のイベントと関連付け、第２の照明制御アクションを前記イベントの第２のイベントと関連付けるステップと、
   前記第１の照明制御アクションと第１のイベントとの関連付けと、前記第２の照明制御アクションと第２のイベントとの関連付けとを少なくとも１つの照明コントローラに伝送するステップと
   を有する当該方法。
2. 前記電子モバイルデバイスにおいて前記物理的照明制御パネルの少なくとも１つの特性を検出する前記ステップが、前記物理的照明制御パネルからの無線周波数伝送を検出することを含む、請求項１記載の方法。
3. 前記電子モバイルデバイスにおいて前記物理的照明制御パネルの少なくとも１つの特性を検出する前記ステップが、前記物理的照明制御パネルのバーコードの光学的処理を含む、請求項１記載の方法。
4. 前記第１の照明制御アクションが前記電子モバイルデバイスにおいて作り出される、請求項１記載の方法。
5. 前記電子モバイルデバイスにおいて前記物理的照明制御パネルの表示を受け取るステップを更に有する、請求項１記載の方法。
6. 前記物理的照明制御パネルの前記表示が、構成データベースから前記電子モバイルデバイスに伝送される、請求項５記載の方法。
7. 前記構成データベースのアドレスは、前記物理的照明制御パネルの前記少なくとも１つの特性において与えられる、請求項６記載の方法。
8. 前記第１の照明制御アクションを前記第１のイベントと関連付ける前記ステップの間に前記電子モバイルデバイスにおいて前記物理的照明制御パネルの表示を表示するステップを更に有する、請求項１記載の方法。
9. 前記物理的照明制御パネルにおいて生じる前記第１のイベントに応答して、前記照明コントローラからコマンドを介して前記第１の照明制御アクションを実施するステップを更に有する、請求項１記載の方法。
10. 前記モバイルデバイスにおける前記物理的照明制御パネルの表示の作動に応答して、前記照明コントローラからコマンドを介して前記第１の照明制御アクションを実施するステップを更に有する、請求項９記載の方法。
11. 前記第１の照明制御アクションが、前記照明コントローラにより制御される複数の第１の照明器具を用いて第１の照明シーンを生成することを含む、請求項１記載の方法。
12. 前記第１の照明器具が、第１の照明シーンの間に第１の照明出力を生成する第１の照明器具と、第２の照明シーンの間に第２の照明出力を生成する第２の照明器具とを含み、前記第１の照明出力は前記第２の照明出力と異なる、請求項１１記載の方法。
13. 前記第１の照明制御アクションを前記第１のイベントと関連付ける前記ステップが、前記モバイルデバイスにおいて前記第１の照明器具を選択し前記第１の照明器具の光パラメータ値を変えるステップと、前記モバイルデバイスにおいて前記第２の照明器具を選択し前記第２の照明器具の光パラメータ値を変えるステップとを含む、請求項１２記載の方法。
14. 前記第１のイベントが前記物理的照明制御パネルのボタンの作動を含む、請求項１記載の方法。
15. 前記第１のイベントが第１の期間中のスイッチの作動を含み、前記第２のイベントが前記第１の期間と異なる第２の期間中の前記スイッチの作動を含む、請求項１記載の方法。
16. 前記第１のイベントがスイッチの第１の作動を含み、前記第２のイベントが前記スイッチのその後の作動を含む、請求項１記載の方法。
17. 前記電子モバイルデバイスにおいて、第３の照明制御アクションを前記電子モバイルデバイスの第１の増強されたイベントと関連付けるステップを更に有し、前記第１の増強されたイベントは、前記照明制御パネルの前記イベントと異なり、前記電子モバイルデバイスにおいて実施され、前記第３の照明制御アクションを実施するために前記少なくとも１つの照明コントローラに伝送される、請求項１記載の方法。
18. 前記検出範囲内の複数の検出された物理的制御パネルから前記物理的制御パネルを選択するステップを更に有する、請求項１記載の方法。
19. 物理的制御パネルの構成設定のためのシステムであって、
    物理的制御パネルのイベントを前記物理的制御パネルから受け取り、複数の光源において照明制御アクションを実施するために照明制御コマンドを伝送する照明コントローラであって、前記照明制御コマンドのどれが当該照明コントローラにより伝送されるかは、少なくとも選択的に、前記物理的制御パネルのイベントのどれが当該照明コントローラにより受け取られたかに部分的に基づく当該照明コントローラと、
    前記物理的制御パネルの少なくとも１つの特性を検出し、前記少なくとも１つの特性に基づいて前記物理的制御パネルのイベントを識別し、前記物理的制御パネルのイベントの少なくとも１つを前記照明制御アクションの少なくとも１つと関連付け、前記物理的制御パネルのイベントと前記照明制御アクションとの関連付けを前記照明コントローラに伝える電子モバイルデバイスと
    を有する、当該システム。
20. 前記電子モバイルデバイスと通信する少なくとも１つの構成データベースを更に有する、請求項１９記載のシステム。
21. 前記電子モバイルデバイスが、前記構成データベースへの前記少なくとも１つの特性の少なくとも一部の供給に基づいて前記構成データベースから前記物理的制御パネルのイベントを受け取る、請求項２０記載のシステム。
22. 前記電子モバイルデバイスが、前記照明コントローラを介して前記構成データベースと通信する、請求項２０記載のシステム。
23. 前記電子モバイルデバイスが、前記構成データベースと直接通信する、請求項２０記載のシステム。
24. 前記電子モバイルデバイスがカメラを含み、前記カメラは、前記少なくとも１つの特性を検出するために前記物理的制御パネルの少なくとも１つの記号を読み取る、請求項１９記載のシステム。
25. モバイルデバイスユーザインターフェースを利用して物理的制御パネルを構成設定する方法であって、
    物理的制御パネルの検出範囲内に電子モバイルデバイスを置くステップと、
    前記電子モバイルデバイスにおいて前記物理的制御パネルの少なくとも１つの特性を検出するステップと、
    前記物理的制御パネルにより生成され得る複数のイベントを識別するステップと、
    前記電子モバイルデバイスにおいて、第１の制御アクションを前記イベントの第１のイベントと関連付け、第２の制御アクションを前記イベントの第２のイベントと関連付けるステップと、
    前記第１の制御アクションを第１のイベントと関連付け、前記第２の制御アクションを前記第２のイベントと関連付ける前記ステップの間に、前記電子モバイルデバイスにおいて前記物理的制御パネルの表示を表示するステップと、
    前記第１の制御アクションと前記第１のイベントとの関連付けと、前記第２の照明制御アクションと前記第２のイベントとの関連付けとを少なくとも１つのコントローラに伝送するステップと
    を有する、当該方法。
26. 前記電子モバイルデバイスにおいて前記物理的制御パネルの前記表示を受け取るステップを更に有する、請求項２５記載の方法。
27. 前記第１のイベントが前記物理的制御パネルの前記表示における第１の構造に結び付けられ、前記第１の制御アクションが前記電子モバイルデバイスにおいてグラフィカルに表され、前記第１の制御アクションを第１のイベントと関連付ける前記ステップが、前記電子モバイルデバイスにおいて前記第１の制御アクション及び前記第１の構造をグラフィカルに関連付けることを含む、請求項２５記載の方法。