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JP2015500234A - 高い2,4’−メチレンジフェニルジイソシアネート純度を有するメチレンジフェニルジイソシアネート異性体混合物の製造方法 - Google Patents

高い2,4’−メチレンジフェニルジイソシアネート純度を有するメチレンジフェニルジイソシアネート異性体混合物の製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、低い2,2’−MDI異性体含有量と高い2,4’−MDI異性体含有量とを有するメチレンジフェニルジイソシアネート(MDI)異性体混合物の製造方法及び製造装置を包含する。得られる混合物は、反応性が高められ、硬化プロセス時に生成される第一級芳香族アミンを低減したことにより、食品グレード用途において許容可能である。また、本方法及び本装置は、混合物の中で最も反応性が高い4,4’−MDI量の制御も含み、幅広い用途において使用が可能である。【選択図】なし

Description

本発明の実施形態は、概して、低い2,2’−MDI異性体含有量と高い2,4’−MDI異性体含有量とを有するメチレンジフェニルジイソシアネート(MDI)異性体混合物の製造方法及び製造装置に関する。
メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI)異性体の混合物は、ポリウレタンフィルム複合材料及び接着剤の調製に幅広く使用されている。フィルム複合材料又は接着剤の調製時、MDI混合物はポリオール(例えば、ポリエーテルポリオール)と反応しポリウレタンを生成する。一般的に、過剰量のMDIが、反応の完了を確実にするために使用される。しかし、未反応MDIがフィルム複合材料又は接着剤の表面に拡散し、そこで第一級芳香族アミンへと加水分解される場合もある。これは、特定の用途において問題となり、例えば、食品業界では、食品包装材中の第一級芳香族アミン量を規制する厳しい条件を設けているため、製品包装等の用途において問題となる。
従来のMDIプロセスは3種の異性体(すなわち、4,4’−MDI、2,4’−MDI、及び2,2’−MDI)を生成する。従来のMDIプロセスにおける、この他の生成物は、一般に高分子MDI(PMDI)といわれる、高分子量イソシアネートである。最も反応性の高いMDI異性体は4,4’−MDIであり、最も反応性の低いMDI異性体は2,2’−MDIである。したがって、MDI異性体の中でも、2,2’−MDIは変換に最も長い時間を要し、2,2’−MDI異性体含有量が低くなるにつれ、MDI異性体混合物全体の反応性は高まる。しかし、4,4’−MDIに対する2,2’−MDI及び2,4’−MDIの比率はまた、プレポリマーの粘度を制御する。すなわち、4,4’−MDIに対する2,2’−MDI及び2,4’−MDIの比率が高くなるにつれ、プレポリマー粘度は減少する。したがって、特に食品業界において、低粘度プレポリマーが要求される用途には、2,4’−MDI含有量が高く、2,2’−MDI含有量が低い混合物が使用される。
したがって、食品用途向け等の低粘度プレポリマーに対する需要の増加に伴い、低い2,2’−MDI含有量と高い2,4’−MDI含有量とを有するMDI異性体混合物の改良された製造方法及び製造装置が求められている。
一実施形態において、メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI)異性体の混合物の製造方法は、酸触媒の存在下、アニリンとホルムアルデヒドとを反応させて、メチレンジフェニルジアミン及びジフェニルメタン系列のポリアミンを生成する工程と、MDI異性体及び高分子MDIの混合物を生成するために、メチレンジフェニルジアミン及びジフェニルメタン系列のポリアミンをホスゲン化する工程と、第1の画分の全重量に対し、少なくとも56重量%の2,4’−MDIと2,2’−MDIとを含む、少なくとも98重量%のMDI異性体を含有する第1の画分を、MDI異性体と高分子MDIとの混合物から分離する工程と、第2の画分の全重量に対し、少なくとも95重量%の2,4’−MDIを含む、少なくとも99重量%のMDI異性体を含有する第2の画分を、第1の画分から分離する工程と、を含む。
本発明の上記特徴を詳細に理解することが可能となるように、上記では簡潔な要約として示した本発明の更に具体的な説明を、一部が添付の図面に図示される複数の実施形態を参照して、行う。しかし、添付の図面は、本発明の典型的な実施形態を示すものに過ぎず、したがって本発明の範囲を限定するものとして見なされるべきではない点に留意されたい。なぜならば、本発明は、他の同様に有効な実施形態を許容し得るからである。
一実施形態による装置及び方法の概略図である。 一実施形態による結晶化セクションの概略図である。 他の一実施形態による装置及び方法の部分概略図である。
本発明の実施形態は、概して、低い2,2’−MDI異性体含有量と高い2,4’−MDI異性体含有量とを有するメチレンジフェニルジイソシアネート(MDI)異性体混合物の製造方法及び製造装置に関する。得られる混合物は、反応性が高められ、硬化プロセス時に生成される第一級芳香族アミンを低減したことにより、食品グレード用途において許容可能である。また、本方法及び本装置は、混合物の中で最も反応性が高い4,4’−MDI量の制御も含み、幅広い用途において使用が可能である。
図1は、一実施形態による装置及び方法100の概略図である。箱110において、酸触媒の存在下、アニリンとホルムアルデヒドとを縮合させて、ポリアミン又はジフェニルメタン系列のポリアミン混合物を従来法で生成した。適切なジフェニルメタン系列のポリアミン混合物は、アニリンとホルムアルデヒドとをモル量比で約20:1から約1.6:1の間で、かつ、アニリンの酸触媒に対する量比が約20:1から約1:1の間で縮合することにより得られる。
一般的に、ホルムアルデヒドは、溶液の全重量に対して、含水量が約1重量%から約95重量%の間の水溶液として使用される。あるいは、メチレン基を供給する他の化合物(例えば、ポリオキシメチレングリコール、パラホルムアルデヒド、及びトリオキサン)を使用してもよい。
アニリンとホルムアルデヒドとの反応の酸触媒は、強酸、特に無機酸が適切である。適切な酸としては、塩酸、硫酸、リン酸、及びメタンスルホン酸が挙げられる。また、有機及び無機イオン交換剤、酸性シリコン/アルミニウム混合酸化物(acid silicon/aluminum mixed oxides)、及び酸性ゼオライト等の固体酸触媒を使用してもよい。
一実施形態において、アニリンと酸触媒とを最初に混合する。アニリンと酸触媒との混合物を、その後、約20℃から約100℃の間の温度にてホルムアルデヒドと混合し、予備反応を行う。
あるいは、アニリンとホルムアルデヒドとを最初に、酸触媒の不存在下、約5℃から約100℃の間の温度にて混合する。このような場合、アニリンとホルムアルデヒドとの縮合物が生成される(すなわち、アミナール)。縮合物生成の完了後、反応混合物中の水分は、相分離により除去してもよく、あるいは蒸留等の他の適切な手法により除去してもよい。その後、縮合物を酸触媒と混合し、約20℃〜約100℃の温度にて予備反応を行う。
いずれの場合においても、その後、反応混合物の温度を約100℃〜約250℃の温度まで、段階的に又は連続的に、上昇させる。その後、反応混合物を、アルカリ金属及びアルカリ土類金属の水酸化物等の塩基(例えば、水酸化ナトリウム)により中和する。
中和後、有機相は水相から適切な方法により分離される。水相の分離後に残る有機相を含む生成物は、洗浄工程を経て、精製された有機相を生成する。その後、精製された有機相は混合物中に存在する過剰量のアニリン及びその他の物質から、蒸留、抽出、又は結晶化等の適切な物理的分離方法により取り出される。
箱110に関連するプロセスにより得られたジフェニルメタン系列のポリアミンを、その後、箱120において、不活性有機溶剤の中で従来法によりホスゲンと反応させて、相当するイソシアネートを生成する。適切な不活性溶剤としては、モノクロロベンゼン、ジクロロベンゼン類、トリクロロベンゼン類、相当するトルエン類及びキシレン類、並びにクロロエチルベンゼン等の塩素化芳香族炭化水素が挙げられる。ホスゲン化は、約50℃〜約250℃の温度、かつ、周囲圧力〜約50バールの範囲の圧力で行う。
ホスゲン化後、過剰量のホスゲン、任意の不活性有機溶剤、生成されたHCL、及び/又はそれらの混合物は、反応混合物から、蒸留等により分離される。その結果、箱120において、粗ジイソシアネート及びポリイソシアネート(すなわち、粗MDI供給材料126)が得られる。
次に、メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI)異性体及び高分子メチレンジフェニルジイソシアネート(PMDI)を両方含む粗MDI供給材料126を、熱交換器128において、約170℃から約260℃の間の温度まで加熱する。一般的に、箱130において、低沸点成分(すなわち、2,2’−MDI及び2,4’−MDI)は、高沸点成分(すなわち、4,4’−MDI及びPMDI)から分離される。箱130の一実施形態において、予め加熱された供給材料を蒸留塔132に入れる。蒸留塔132は、ストリッピング部133及び精留部135の両方を備える。一実施形態において、ストリッピング部133は、約100℃から約260℃の間の温度、及び約0.6mmHgから約50mmHgの間の圧力に維持されている。精留部135は、約50℃から約200℃の間の温度、及び約0.5mmHgから約20mmHgの間の圧力に維持されてもよい。
低沸点成分(すなわち、2,2’−MDI及び2,4’−MDI)は、蒸留塔132の精留部135での精製後、蒸留塔132のストリッピング部133の上方にて回収される。その結果、2,4’−MDI濃混合物136は、蒸留塔132から出て、凝縮器138を通過する。2,4’−MDI濃混合物136は、画分の全重量に対し、含有量が少なくとも56重量%の2,4’−MDIと2,2’−MDIとの混合物を含む、少なくとも98重量%のMDI異性体を含有する画分を有する。一実施形態において、2,4’−MDI濃混合物136は、20重量%〜43重量%の4,4’−MDI含有量と、56重量%〜80重量%の2,4’−MDI含有量と、0.01重量%〜10重量%の2,2’−MDI含有量とを含む、少なくとも98重量%のMDI異性体を含有する画分を有する。
高沸点成分(すなわち、4,4’−MDI及びPMDI)の混合物は、缶出液139として蒸留塔132から取り出され、箱140において、蒸発再沸器142を通過する。蒸発再沸器142は約100℃から約260℃の間の温度、及び約3mmHg及び約50mmHgの間の圧力に維持されている。蒸発再沸器142の缶出液は、MDI異性体量が低減したPMDIであり、PMDI流144として蒸発再沸器142から取り出される。PMDI流144は、硬質及び軟質ポリウレタンフォーム用途の成分として使用することができる。蒸発再沸器142において、混合物の一部を蒸発させ、蒸気の一部を蒸留塔132に沸騰流146として戻す。
残りの蒸気は、流れ148として蒸発再沸器142から流出し、箱150において、副精留塔152に流入する。副精留塔152は、約50℃から約260℃の間の温度、及び約1mmHg及び約49mmHgの間の圧力に維持されている。副精留塔152において、4,4’−MDIは蒸気中に残留している微量のPMDIから分離される。その結果、精製された4,4’−MDI流155は副精留塔152から流出し、約40℃から約50℃の間の温度で急冷凝縮器157を通過する。精製された4,4’−MDI流155は、少なくとも98重量%の4,4’−MDI含有量を有する。一実施形態において、精製された4,4’−MDI流155は、98重量%〜99.99重量%の4,4’−MDI含有量と、0.001重量%〜2重量%の2,4’−MDI含有量と、0.001重量%〜1重量%の2,2’−MDI含有量とを含む。副精留塔152からの缶出液151は、蒸発再沸器142にて再利用される。
2,4’−MDI濃混合物136は、結晶化部160に入れられる。結晶化部160は、溶融晶析装置、連続ピストン式柱状晶析装置(continuous piston column crystallizer)、又はその他の工業的に入手可能な晶析装置でもよい、単独の晶析装置を含むこともできる。一実施形態において、追加の2,4’−MDI濃混合物137もまた結晶化部160に入れられる。追加の2,4’−MDI濃混合物137は、1重量%〜5重量%の4,4’−MDI含有量と、30重量%〜95重量%の2,4’−MDI含有量と、20重量%〜74重量%の2,2’−MDI含有量とを含む、少なくとも99重量%のMDI異性体を含有する画分を有してもよい。
一実施形態において、2,4’−MDI濃混合物136、及び任意で2,4’−MDI濃混合物137、を晶析装置162にて約20℃から約28℃の間の温度まで冷却して、約30重量%のMDI組成を有する液状の精製された2,4’−MDI結晶のスラリー164を生成する。スラリー164は、精製された2,4’−MDI結晶が液体から分離される分離器166(例えば、洗浄塔)に入れられる。精製された2,4’−MDI結晶は、その後、約40℃から約50℃の間の温度まで加熱され、精製された2,4’−MDI流168となる。その結果、精製された2,4’−MDI流168は、少なくとも95重量%の2,4’−MDI含有量を含む。一実施例において、精製された2,4’−MDI流168は、0.001重量%〜5重量%の4,4’−MDI含有量と、95重量%〜99.998重量%の2,4’−MDI含有量と、0.0001重量%〜0.1重量%の2,2’−MDI含有量とを含む、少なくとも99重量%のMDI異性体を含有する画分を有する。精製された2,4’−MDI流168から生成されたプレポリマーは粘度が低く、食品業界における製品包装用のポリウレタンフィルム複合材料及び接着剤等の、低い2,2’−MDI含有量が要求される用途に使用することができる。
図2は、結晶化部260の別の一実施形態を示し、ここで、2,4’−MDI濃混合物136、及び任意で2,4’−MDI濃混合物137、を第1の晶析装置261にて約20℃から約28℃の間の温度まで冷却して、約30重量%のMDI組成を有する液状の精製された2,4’−MDI結晶のスラリー263を生成する。スラリー263は、精製された2,4’−MDI結晶が液体から分離される第1の分離器265に入れられる。精製された2,4’−MDI結晶は、その後、約40℃から約50℃の間の温度まで加熱され、第1の精製された2,4’−MDI流267となる。第1の精製された2,4’−MDI流267は、8重量%未満の4,4’−MDI含有量を含む、少なくとも95重量%のMDI異性体を含有する画分を有する。
第1の精製された2,4’−MDI流267は第2の晶析装置262に入れられ、ここで、2,4’−MDI流267は約20℃から約28℃の間の温度まで冷却して、約30重量%のMDI組成を有する液状の精製された2,4’−MDI結晶のスラリー264を生成する。スラリー264は、精製された2,4’−MDI結晶が液体から分離される第2の分離器266に入れられる。精製された2,4’−MDI結晶は、その後、約40℃から約50℃の間の温度まで加熱され、第2の精製された2,4’−MDI流268となる。その結果、第2の精製された2,4’−MDI流268は、少なくとも95重量%の2,4’−MDI含有量を含む。一実施例において、第2の精製された2,4’−MDI流268は、0.001重量%〜5重量%の4,4’−MDI含有量と、95重量%〜99.998重量%の2,4’−MDI含有量と、0.0001重量%〜0.1重量%の2,2’−MDI含有量とを含む、少なくとも99重量%のMDI異性体を含有する画分を有する。第2の精製された2,4’−MDI流268から生成されたプレポリマーは粘度が低く、食品業界における製品包装用のポリウレタンフィルム複合材料及び接着剤等の、低い2,2’−MDI含有量が要求される用途に使用することができる。
図3は、他の一実施形態による装置及び方法300の部分概略図である。方法300の多くの工程は、図1に示す方法100に関して上述された工程と同一である。したがって、図1に関して説明及び記述された同様の方法及び装置を示すために、同一のアイテム番号が図3において使用されている。図3に関して、箱110及び120の従来の操作及び装置は、図1に関して記述されたものと同様である。
MDI異性体及びPMDIを両方含む粗MDI供給材料126を、熱交換器128において、約170℃から約260℃の間の温度まで加熱する。箱130において、図1に関して上述された通り、低沸点成分は、高沸点成分から分離される。予め加熱された供給材料を蒸留塔332に入れる。蒸留塔332は、図1に関して記述されたストリッピング部133及び精留部135と同様に、ストリッピング部333及び精留部335の両方を備える。
図1に関して記述したものと同様に、2,4’−MDI及び2,2’−MDIは、ストリッピング部333にて回収され、蒸留塔332の精留部335で精製される。結果、図1に関して記述したものと同様の組成を有する2,4’−MDIに富んだ流れ136を生じる。
蒸留塔332は更に、副精留塔152と同様の、一体化された副精留部352を含む。4,4’−MDIとPMDIとの混合物は、缶出液139として蒸留塔332から取り出され、図1に関して記述したものと同様に、箱140において、蒸発再沸器142へ送られる。蒸発再沸器142において、混合物の一部を蒸発させ、蒸留塔332の一体化された副精留部352へと戻す。一体化された副精留部352において、4,4’−MDIは蒸気中に残留している微量のPMDIから分離される。その結果、精製された4,4’−MDI流155は蒸留塔332から流出し、図1に関して記載された通り、急冷凝縮器157を通過する。箱160の操作及び装置、並びにそこで生成される生成物は、図1及び2に関して記載されたものと同様である。
以上を要約すると、本発明の実施形態は、低い2,2’−MDI異性体含有量と高い2,4’−MDI異性体含有量とを有するMDI異性体混合物の製造方法及び製造装置を提供する。得られる混合物は、反応性が高められ、硬化プロセス時に生成される第一級芳香族アミンを低減したことにより、食品グレード用途において許容可能である。また、本方法及び本装置は、混合物の中で最も反応性が高い4,4’−MDI量の制御も含み、幅広い用途において使用が可能である。
前述の内容は、本発明の実施形態を目的とするものであるが、本発明の基本範囲から逸脱することなく、本発明の他の及び更なる実施形態を案出することができる。本発明の範囲は次に記載される特許請求の範囲により特定される。

Claims (11)

  1. メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI)異性体の混合物の製造方法であって、
    酸触媒の存在下、アニリンとホルムアルデヒドとを反応させて、メチレンジフェニルジアミン及びジフェニルメタン系列のポリアミンを生成する工程と、
    MDI異性体及び高分子MDIの混合物を生成するために、前記メチレンジフェニルジアミン及び前記ジフェニルメタン系列のポリアミンをホスゲン化する工程と、
    第1の画分の全重量に対し、少なくとも56重量%の2,4’−MDIと2,2’−MDIとを含む、少なくとも98重量%の前記MDI異性体を含有する前記第1の画分を、前記MDI異性体と前記高分子MDIとの前記混合物から分離する工程と、
    第2の画分の全重量に対し、少なくとも95重量%の2,4’−MDIを含む、少なくとも99重量%のMDI異性体を含有する前記第2の画分を、前記第1の画分から分離する工程と、を含む方法。
  2. 前記第1の画分が、20重量%〜43重量%の4,4’−MDI含有量と、56重量%〜80重量%の2,4’−MDI含有量と、0.01重量%〜10重量%の2,2’−MDI含有量とを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第2の画分が、0.001重量%〜5重量%の4,4’−MDI含有量と、95重量%〜99.998重量%の2,4’−MDI含有量と、0.0001重量%〜1重量%の2,2’−MDI含有量とを含む、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記第1の画分からの前記分離が結晶化操作を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記第1の画分からの前記分離が連続的な結晶化操作を含む、請求項4に記載の方法。
  6. 前記第1の画分を取り出した後、第3の画分の全重量に対し、少なくとも98重量%の4,4’−MDI含有量を含む前記第3の画分が前記混合物から取り出される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記第3の画分が、98重量%〜99.99重量%の4,4’−MDI含有量と、0.001重量%〜2重量%の2,4’−MDI含有量と、0.001重量%〜1重量%の2,2’−MDI含有量とを含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記第1の画分を取り出した後、高分子MDIが前記第3の画分から分離される、請求項6に記載の方法。
  9. 前記第1の画分からの前記分離が、第2の混合物の全重量に対し、少なくとも95重量%の2,4’−MDIと2,2’−MDIとを含む、少なくとも99重量%のMDI異性体を含有するMDI異性体の前記第2の混合物を加えることを含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記混合物からの分離が、蒸留塔及び副精留塔を用いることを含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記混合物からの分離が、一体化された副精留部を有する蒸留塔を用いることを含む、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。

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