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JP2015208686A - 磁気共鳴撮像による心外膜の穿孔の確認 - Google Patents

磁気共鳴撮像による心外膜の穿孔の確認 Download PDF

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Abstract

【課題】 心臓カテーテル法の合併症検出を改良する。
【解決手段】 心臓アブレーションを監視して、心膜を含む磁気共鳴撮像(MRI)データを繰り返し取得する工程、複数の組のMRIデータを分析することによって心膜を測定する工程、連続する組のMRIデータ中の心膜の測定値が異なることを判定する工程、及びこの判定に応じて心膜の構成の変化を報告する工程によって、心膜血腫を検出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、心臓カテーテル法に関する。より詳細には、本発明は、心臓カテーテル法の合併症検出における改良に関する。
本明細書内で使用する特定の頭字語及び略語の意味については、表1に示す。
Figure 2015208686
心房細動等の心不整脈は、心臓組織の諸区域が、隣接組織に、電気信号を異常に伝導することによって、正常な心周期を阻害し、非同期的な律動を引き起こす場合に発生する。
このような不整脈を治療するための措置としては、不整脈を引き起こす信号の発生源を外科的に遮断すること、及びそのような信号の伝導経路を遮断することが挙げられる。カテーテルを介してエネルギーを印加して心臓組織を選択的にアブレーションすることによって、心臓の一部分から別の部分への望ましくない電気信号の伝播を分断又は変更することが可能な場合がある。このアブレーション処理は、非導電性の損傷部位を形成することによって望ましくない電気経路を破壊するものである。
標的組織に対する身体電極の接触を検証することは、心臓組織の損傷を引き起こす場合もある過度の接触力を回避しつつ、アブレーションエネルギーの送達を制御するために重要である。当該技術分野において、組織と電極との接触を検証する試みは、これまで広範に行われ、様々な技術が提案されてきた。例えば、米国特許第6,695,808号は、選択された患者の組織又は器官区域を治療するための装置を記載している。プローブは、その区域に押しつけられ得る接触面を有し、それにより接触圧を生じさせる。圧力変換器が接触圧を測定する。この構成は、接触力の存在及び規模の指標となる情報を機器のユーザに提供することにより、医療機器を、解剖学的表面と過剰には接触しないが、しっかりと定置しなければならないという、処置の必要性を満たすと言われている。
心臓に実施される侵襲的処置、特に、マッピング及びアブレーションに関する処置において、心筋壁に穿孔が生じることで血液が心嚢に入ってしまい(心膜血腫)、致死的な心タンポナーデが発生し得るという懸念がある。このような穿孔は、通常は小さい。しかし、心室又は心房室から心膜腔への血液の流量は、少量から多量に変動する。したがって、穿孔の存在が明らかになるまでに数分から何時間もかかる場合がある。
心膜の解剖学的構造の詳細については、参照することにより本明細書に援用されている文献、Cardiac MRI:Part 2,Pericardial Diseases,Prabhakar Rajiah,American Journal of Roentgenology.October 2011;Vol.197:W621〜W634(Rajiah)において、記載されている。Rajiahにおいて説明されているように、いわゆる「ブラックブラッド(black blood)」磁気共鳴撮像(MRI)技術は、重み付けT1及びT2シーケンスを含む場合がある。この技術は、正常な心膜の解剖学的構造、並びに心嚢への血液滲出を映像化するために有用である。ブラックブラッド技術は、高速度信号損失が発生するスピンエコーMRIモードである。この技術は、励起パルス及び再収束パルスを採用しており、これらパルスは、90°位相がずれている。180°パルスの時点における対象のスライス中の心臓内で流れる血液は、90°パルスを受けないであろう。よって、エコーに再収束するスライスの横断面において磁化は起こらず、得られる画像に暗い領域のみが出現する。動きが速くない心膜液は、画像上の白い筋として出現する。
本発明の実施形態は、進行中の心臓カテーテル法処置の間に心筋壁のリアルタイムの穿孔を検出するためのコンピュータプロセスとしてのブラックブラッドMRIプロトコルを操作する。通常、MRI及びアブレーションは、複合MRI及びCARTO電子解剖マッピングシステム又は室(suite)を使用して、同時に実施される。穿孔を検出するため、画像処理プログラムを、ブラックブラッド撮像データ上の背景で、定期的に操作する。コンピュータプロセッサは、心膜の解剖学的構造の変化を検出するために、連続画像を比較する自動画像処理アルゴリズムを実行する。画像は、実際に表示されている画像なしで、プロセッサにより分析される場合もある。これに代えて、又はこれに加えて、プロセッサは、例えば、カテーテル操作、マッピング、又はアブレーションの間に、特定の既定の接触力を越えた後等、穿孔が疑われる時、背景でブラックブラッド・プロトコルを実行することもある。
いくつかの実施形態において、プロセッサは、血液が蓄積し始める可能性が最も高いと予測される、心膜における特定の影響を受けやすい区域を確認するよう構成されている。
本明細書に記載のブラックブラッド・プロトコルにより、手術中に、心外膜の穿孔を、ほぼ瞬時に検出することが可能になる。その自動動作モードは、操作者にとって明白なものであり、異変が検出されない限り、進行中のカテーテル法処置を妨げることはない。
本発明の実施形態による、生体の心臓内にプローブを挿入する工程と、プローブを、心臓の標的組織と接触関係になるよう誘導する工程と、標的に医療処置を実施する工程と、によって実行される方法が提供される。本方法は、医療処置中に、第1の組の磁気共鳴撮像(MRI)データ及び第2の組のMRIデータを含む、心膜を含むMRIデータを繰り返し取得する工程と、第1及び第2の組のMRIデータを分析することによって心膜を測定する工程と、第2の組のMRIデータ中の心膜の測定値が、第1の組のMRIデータ中の心膜の測定値と異なることを判定する工程と、判定に応じて、心膜の構成の変化を報告する工程と、によって、更に実行される。
本方法の一態様によると、MRIデータを取得する工程は、心膜のブラックブラッド撮像を含む。
本方法の更に他の態様によると、心膜を測定する工程は、心膜の臓側板の壁側板からの分離を検出することを含む。
本方法の他の態様によると、判定する工程は、第1の組のMRIデータ上で分離を検出できないことと、第2の組のMRIデータ上で分離を検出することと、を含む。
本方法の一態様によると、判定する工程は、臓側板と壁側板との間の距離の、予定値を越える変化を検出することを含み、予定値は、0.1mmであり得る。
本方法の更に他の態様によると、分離は、心膜の上陥凹において、心臓の後外側壁に隣接して、又は心臓の下外側右室壁に隣接して、検出される。
本方法のまた別の態様によると、繰り返し取得する工程は、5秒〜3分の間隔で実施される。
本発明の実施形態によると、心臓内に挿入されるよう適合されたプローブと、プログラムが記憶されたメモリと、ディスプレイと、該ディスプレイに結合され、かつメモリにアクセスしてプログラムを実行するよう連結されたプロセッサと、を備える医療装置が更に提供される。プロセッサは、MRI装置に接続可能である。プログラムは、MRI制御モジュールと、画像分析モジュールと、を備え、プログラムは、プロセッサに、MRI制御モジュールを起動して、制御信号をMRI装置に伝達することによって、心膜を含む磁気共鳴撮像(MRI)データを繰り返し取得する工程を実施させる。MRIデータは、第1の組のMRIデータ及び第2の組のMRIデータを含む。プロセッサは、画像分析モジュールを使用して第1及び第2の組のMRIデータを分析することによって心膜を測定する工程と、第2の組のMRIデータ中の心膜の測定値が、第1の組のMRIデータ中の心膜の測定値と異なることを判定する工程と、判定に応じて、心膜の構成の変化を報告する工程と、のために動作し、生体に医療処置を実施する間に、繰り返し取得する工程、測定する工程、判定する工程、及び報告する工程が、実施される。
本発明をより深く理解するため、発明を実施するための形態を例として参照するが、発明を実施するための形態は、同様の要素に同様の参照番号を付した以下の図面と併せ読むべきものである。
開示される本発明の実施形態に従う、心臓でカテーテル法処置を実施するためのシステムの絵図である。 本発明の実施形態に従う、心膜液の発見を図示するMRI画像である。 本発明の実施形態に従う、図1に示すシステムにおける実施形態の絵図を含むブロック図である。 本発明の実施形態に従う、心臓カテーテル法の間に心膜を評価する方法のフロー図である。 本発明の実施形態に従う、図4に示す方法の詳細を図示する詳細フロー図である。 本発明の実施形態に従う、心膜血腫の自動検出方法の詳細フロー図である。
以下の記載では、本発明の様々な原理の深い理解をもたらすため、多くの具体的な詳細について述べる。しかし、これらの詳細は、必ずしも、本発明の実施のために常にすべてが必要とされるものではない点は、当業者には明らかであろう。この場合、一般的な概念を不要に曖昧にすることのないよう、周知の回路、制御論理、並びに従来のアルゴリズム及び処理に対するコンピュータプログラム命令の詳細については、詳しく示していない。
本発明の態様は、通常、コンピュータ可読媒体等の永続的記録装置内に維持される、ソフトウェアプログラミングコードの形態で具体化することができる。クライアント/サーバー環境において、このようなソフトウェアプログラミングコードは、クライアント又はサーバーに記憶されてもよい。ソフトウェアプログラミングコードは、USBメモリ、ハードドライブ、電子媒体、又はCD−ROM等の、データ処理システムと共に使用するための多様な既知の非一時的媒体のうちのいずれに対しても具体化され得る。コードは、このような媒体上で配布されてもよく、あるいは1つのコンピュータシステムのメモリ又は記憶装置から、ある種のネットワークを介して、別のコンピュータシステムのユーザが使用するための別のシステム上の記憶装置へ、ユーザに対して配布されてもよい。
ここで図面を参照し、図1を最初に参照すると、この図1は、開示される本発明の実施形態に従って構築され、動作する、生体の心臓12に対してカテーテル法処置を実施するためのシステム10の絵図である。システム10は、通常、汎用又は組込み型コンピュータプロセッサを含み、該コンピュータプロセッサは、以下に記載する機能を実行するための好適なソフトウェアを用いてプログラムされる。したがって、システム10の、本明細書の図1及び他の図に示す部分は、別個の機能ブロックを多数含むものとして示されているが、これらのブロックは、必ずしも別個の物体ではなく、むしろ、例えば、プロセッサが利用できるメモリに記憶されている種々の計算タスク又はデータオブジェクトを表し得る。これらのタスクは、単一プロセッサ又はマルチプロセッサで動くソフトウェアで実行することができる。これに代えて、又はこれに加えて、システム10は、デジタル信号プロセッサ又はハードワイヤード論理を含んでもよい。
このシステムは、患者の血管系を通じて、心臓12の室又は血管構造内に、操作者16によって経皮的に挿入されるカテーテル14を備えている。通常、医師である操作者16は、カテーテルの遠位先端部18を心臓壁のアブレーション標的部位と接触させる。続いて、電気活性化マップ、解剖学的位置情報(カテーテルの遠位部分のもの)、及び他の機能的な画像は、その開示内容が参照することにより本明細書に援用されている米国特許第6,226,542号、同6,301,496号、及び本願と同一譲受人に譲渡された米国特許第6,892,091号において開示されている方法に従い、コンソール24内に位置するプロセッサ22を用いて作成され得る。システム10の要素を具体化した一商品は、CARTO(登録商標)3システムとしてBiosense Webster,Inc.,(3333 Diamond Canyon Road,Diamond Bar,CA 91765)から入手可能である。本商品は、アブレーションに必要とされる心臓の電子解剖マップを生成することができる。このシステムは、本明細書に記載される本発明の原理を具体化するように、当業者によって変更することができる。
例えば、電気活性化マップの評価によって異常と判定された領域は、例えば、心筋に高周波エネルギーを加える遠位先端部18の1つ以上の電極に、カテーテル内のワイヤーを通じて高周波電流を流すこと等により熱エネルギーを加えることによって、アブレーションすることができる。このエネルギーは、組織内に吸収され、その組織が、永久にその電気興奮性を失う時点(通常、約50℃)まで、その組織を加熱(又は冷却)する。支障なく行われた場合、この処置によって心臓組織に非伝導性の損傷部位が形成され、この損傷部位が、不整脈を引き起こす異常な電気経路を遮断する。本発明の原理を異なる心室に適用することによって、多くの異なる心不整脈を治療することができる。
カテーテル14は、通常、アブレーションを行うために、操作者16が、所望の通り、カテーテルの遠位端について方向転換、位置決定、及び方向決めすることを可能とする好適な制御部を上に有するハンドル20を備えている。操作者16を支援するために、カテーテル14の遠位部分は、コンソール24内に位置する位置決定プロセッサ22に信号を提供する、位置センサ(図示せず)を収容する。
アブレーションエネルギー及び電気信号を、カテーテル先端部を介して、かつ/又は遠位先端部18に、若しくは遠位先端部18の付近に位置する1つ以上のアブレーション電極32を介して、コンソール24に至るケーブル34経由で、心臓12へ、かつ心臓12から、搬送することができる。ペーシング信号及び他の制御信号は、コンソール24から、ケーブル34及び電極32を通して、心臓12へと搬送することができる。コンソール24にも接続される感知電極33は、アブレーション電極32間に配置され、ケーブル34への結線を有する。
コンソール24は、ワイヤー接続35によって、体表面電極30及び位置決定サブシステムの他の構成要素と結合されている。電極32及び体表面電極30は、参照することにより本明細書に援用されている、Govariらに発行された米国特許第7,536,218号に教示されるように、アブレーション部位での組織のインピーダンスを測定するために使用することができる。温度センサ(図示せず)、通常、熱電対又はサーミスタを、電極32のそれぞれの上に、又は電極32のそれぞれの付近に載置することができる。
コンソール24は、通常、1つ以上のアブレーション電力接続を収容する。カテーテル14は、例えば、高周波エネルギー、超音波エネルギー、凝着技術、及びレーザー生成光エネルギー等の任意の周知のアブレーション技術により、心臓にアブレーションエネルギーを伝導するように適合させることができる。このような方法は、参照することにより本明細書に援用されている本願と同一譲受人に譲渡された米国特許第6,814,733号、同第6,997,924号、及び同第7,156,816号に開示されている。
位置決定プロセッサ22は、カテーテル14の場所及び向きの座標を測定するシステム10における位置決定サブシステムの要素である。
一実施形態では、この位置決定サブシステムは、磁場発生コイル28を使用して、既定の作業体積内に磁場を発生させ、カテーテルでこれらの磁場を感知することによって、カテーテル14の位置及び向きを判定する、磁気位置追跡の構成を含む。位置決定サブシステムは、例えば、参照することにより本明細書に援用されている米国特許第7,756,576号、及び上述の米国特許第7,536,218号に教示されているインピーダンス測定を使用することができる。
MRI撮像デバイス37は、制御プロセッサ47に結合され、該制御プロセッサ47は、コンソール24内に位置してもよい。操作者は、自動操作を選択するか、又は無効にして、例えば、撮像パラメーターを修正することによって、MRI撮像デバイス37の動作を制御してもよい。制御プロセッサ47は、ケーブル51を介してMRI撮像デバイス37と通信し、画像データを取得するためのMRI撮像デバイス37を有効にしても無効にしてもよい。操作者は、制御プロセッサ47に結合されている任意のディスプレイモニタ49により、MRI撮像デバイス37が生成した画像を見ることができる。ディスプレイモニタ49が具備されていない場合は、分割画面を介してか、あるいは代わりに他の画像を用いるかのいずれかによって、画像をモニタ29上で依然見ることができる。
上述したように、カテーテル14は、コンソール24に連結され、これにより、操作者16が、カテーテル14の機能を観察及び調節できるようになっている。プロセッサ22は、通常、適切な信号処理回路を有するコンピュータである。プロセッサ22は、モニタ29を駆動する目的で連結されている。信号処理回路は、通常、上述のセンサ及びカテーテル14内の遠位側に位置する複数の場所感知電極(図示せず)によって発生した信号を含めて、カテーテル14及びMRI撮像デバイス37からの信号を受信、増幅、フィルタ処理、及びデジタル化する。デジタル化された信号は、コンソール24及び位置決定システムによって受信かつ使用され、該位置決定システムは、カテーテル14の位置及び向きを計算し、電極からの電気信号を分析して、所望の電子解剖マップを生成する。上記の構成は、共通の座標系がシステムの構成要素の間で共有されるとき、例えば、複合CARTO−MRIシステムで、効果的である。このことは、心房をアブレーションするときに特にあてはまるが、理由は、心房の壁が、非常に薄く、心房の境界を画定する必要があるためである。画像処理の進歩にもかかわらず、心内膜壁の辺縁検査は、いまだに困難であり、従来、連続的スライス画像の手分析が必要である。しかし、心内膜壁に触れ、接触力を測定する、追跡可能なMRI適合留置カテーテルにより、手分析を回避することができる。
簡略化のため図には示されていないが、通常、システム10には他の要素も含まれる。例えば、システム10は、心電図(ECG)モニタを含み得、この心電図モニタは、ECG同期信号をコンソール24に提供するために、1つ以上の体表面電極から信号を受信するように結合されている。また、上述の通り、システム10は、通常、患者の身体の外側に取り付けられた、外部から貼付された参照パッチ、又は心臓12内に挿入され、心臓12に対して固定位置に維持されている、体内に定置されたカテーテルのいずれかにおいて、参照位置センサをも備える。カテーテル14にアブレーション部位を冷却するための液体を通して循環させるための従来のポンプ及びラインが設けられている。
次に図2を参照すると、図2は、本発明の実施形態に従う、心膜液の発見を図示するMRI画像を示す。図の左側は、正常な心臓55及び心膜57の四腔断面を示す、ブラックブラッド術中MRIフレーム53である。心臓カテーテル59の遠位部分は、心臓55の心内膜表面61と接触した形で示されている。心膜腔内の比較的少量の液は、細く黒い筋63として出現し、この筋は、より太く白い帯123と125との間にある。帯123、125は、壁側及び臓側心膜に対応するが、これらの帯は、この種の画像において、分離できない場合が多い。図2において、2つの心膜板は、生理量の心膜液により、分解することができる。
図2の右側は、心臓カテーテル59を上に重ねた、もう一つの術中ブラックブラッドMRIフレーム65を含む図である。血液は、おそらく心室から発して、心膜内に蓄積した。図1に示すように、MRIフレーム65を視覚的に提示した場合、操作者は、カテーテル法の術中合併症としての心膜血腫を認識するであろう。あるいは、制御プロセッサ47は、連続MRIフレームを取得し、かつMRIフレーム65を、前フレーム、例えば、MRIフレーム53から、かなりずれていると識別したであろう。図2において、心臓カテーテル法の合併症として、出血性心外膜液が発生した。血液は、MRIフレーム65において、矢印67、69、71、73が示す低信号強度の区域として出現する。通常、心膜液の最も早い貯留は、後外側左室壁又は下外側右室壁に隣接して発生し、その後、心膜液は、上陥凹内に蓄積する。
次に図3を参照すると、図3は、本発明の実施形態に従う、磁気共鳴撮像によって心臓カテーテル法の間に心外膜の穿孔を検出するシステム10(図1)における実施形態の絵図を含むブロック図である。制御プロセッサ75は、カテーテル14が心臓12内にある間、ケーブル51を介してカテーテル14と通信し、かつ位置追跡位置追跡モジュール77、アブレーションジェネレータ79、及びマッピングモジュール81のいずれかを使用して、カテーテル14に関する医療処置の所定の態様を扱う。MRI技術に適切な感知素子がカテーテル14と共に含まれる実施形態において、MRI取得ユニット83は、操作者によって時折起動され、操作者が、心臓解剖学的構造を映像化し、かつ任意追加的に、カテーテル14の遠位部分を映像化するのを支援する、画像プロセッサ85及びディスプレイ87の設備を使用して、MRI画像を取得かつ作製する。また、制御プロセッサ75内で実行中のMRI制御プログラム89は、制御信号をMRI取得ユニット83に送信し、既定のスケジュールによって、又は画像プロセッサ85から得られたデータ上で動作する画像分析モジュール91の計算に応じて、MRI画像が、MRI取得ユニット83によって取得されるようにする。画像プロセッサ85は、MRI取得ユニット83において提供されてもよく、又は制御プロセッサ75と一体化してもよく、又は図3に示すように別個の存在であってもよい。以下で詳しく説明するように、画像分析モジュール91は、カテーテル法の過程において心膜腔の容積の増大を検出し、かつ、条件を満たせば、ディスプレイ87上の通知で、スピーカー93による音声で、又はその両方で、操作者に警告するようプログラムされている。
次に図4を参照すると、図4は、本発明の実施形態による、心臓カテーテル法の間に心膜を評価する方法のフロー図である。初期の工程95において、心臓カテーテルが患者の体内に導入され、標的へ、通常、心臓の室の中へ、誘導される。このことは、任意追加的に、撮像様式、例えば、MRIに支援された、上述のCARTOシステムの設備を使用して実現してもよい。
次に、任意の工程97において、カテーテルと標的との接触を検証し、必要に応じて、接触力を調整する。接触力の判定は、出願番号第13/589,347号の発明の名称「Machine Learning in Determining Catheter Electrode Contact」、及び米国特許出願公開第2013/0172875号の発明の名称「Contact Assessment Based on Phase Measurement」の教示により実現することができ、いずれも、本願と同一譲受人に譲渡され、かつ参照することにより本明細書に援用されている。
工程99で、操作者により、例えば、対象の領域におけるマッピング又はアブレーションによって、医療手術が実行される。
工程97、99が実施される間、MRIに関する繰り返しの手順が、実行される。
対象分野のMRI画像が、工程101で取得され、心膜腔の構成を評価するために分析される。工程101の最初の繰り返しは、次の繰り返しからの画像データを比較する基準を構成する。
次に、決定工程103で、画像データの分析が、心膜血腫の形成を示す、心膜腔の少なくとも一部分における壁側心膜と臓側心膜との間の分離の増大を示しているかどうかを判定する。心嚢の幅は、心嚢、よって、その内容液の容積の代表的な表れである。当業者であれば、MRI画像上で判定可能な心膜の容積の他の指標に想到するであろう。いくつかの実施形態において、この分析は、任意追加的に画像分析モジュール91(図3)により補完される、MRI撮像デバイスのメーカーが提供する従来の画像処理プログラムの支援によって、実現し得る。あるいは、画像分析モジュール91は、未加工の、又は部分的に処理された画像データを評価して、これにより、例えば、図2の2つの画像における壁側及び臓側心膜板を比較して、心膜の解剖学的構造内のあらゆる術中変化を認識するようにプログラムされてもよい。1つの組の画像を、決定工程103の基準の組、又は前回のパフォーマンスと比較する。いずれにせよ、画像データの評価は自動的に実施され、制御プロセッサ75(図3)によるバックグラウンドプロセスとして、実行されてもよい。決定工程103における判定が、NOである場合、予定の遅延間隔の後、制御は、新しい画像データ取得のため、工程101に戻る。
決定工程103における判定がYESの場合、制御が工程105へと進む。操作者に対する警告が発せられる。
最終工程107は、工程99又は工程105のうち先に起こる工程のいずれかが完了すると、実施される。手順は、結果的に、正常又は異常に終わる。
次に図5を参照すると、図5は、本発明の実施形態に従う、決定工程103(図4)の詳細を図示するフロー図である。正常な心膜の厚さは、MRI画像上で、1.2〜1.7mmの範囲である。液が、心膜内で急速に蓄積すると、心膜の圧力は、実質的に上昇し得、周知の血流力学作用をもたらし得る。決定工程103(図4)の連続的繰り返しにおいて、心臓及び心膜のMRI画像データを自動的に評価する1つの方法により、上述のRajiahの文献から既知の情報(心膜液は、必ずしも均質に広がらない)を引き出す。むしろ、心膜液の最も早い貯留は、後外側左室壁、又は下外側右室壁に隣接して発生し、その後、心膜液は、上陥凹内に蓄積する。液(100〜500mL)の中規模の貯留は、右室の前側面においても蓄積する傾向にある。大規模な滲出が、右心房及び右室の前に見られる。
最初の工程109において、心臓及び心膜の、基準又はスカウトMRI画像が得られる。これは、従来、カテーテル法の時間の開始時において行われてもよく、又は、先に得られた画像であってもよい。本方法において記載される画像は、上述のブラックブラッド技術により得られる。
次に、工程111において、標的領域(後外側左室壁、下外側右室壁、及び上陥凹)が識別される。
次に、工程113において、MRI画像は、取得され、少なくとも工程111で識別された標的領域を含む。いくつかの実施形態において、画像は、選択されるか、又は取得されて、心臓呼吸性の動きと同期する。臓側心膜と壁側心膜との間の距離の測定値が、標的領域で記録される。記録することは、画像分析モジュール91(図3)により提供されるルーチンを使用して、実現してもよい。測定値は、後外側左室壁及び下外側右室壁の対象の空間区域を画定すること、及び対象の区域内のデータを、それぞれ、分析することを含んでもよい。
次に、決定工程115において、工程113で得られた測定値が前回の繰り返し(又はスカウト画像)から予定値を越えて変動するか否かを判定する。この目的の変動の好適な閾値は、MRI磁場の強度に左右され、3Tと1.5Tに対し、それぞれ、0.1〜0.3mmである。ブラックブラッドMRI画像上の心膜の壁側板と臓側及び臓側板との間で、普通、明白な分離がほとんどないことは、上記の記述から想起されるであろう。しかし、一部の患者において、正常な解剖学的変異を表す非常に少量の生理的心外膜液が存在する。前回の繰り返しで検出不可能であった場合の工程113の新たな繰り返しにおける、あらゆる認識できる分離の外観は、画像の有意な変化であってもよい。
判定が、YESである場合、工程117で警告が報告される。あるいは、工程119でNOの報告が伝えられる。
工程117、119のいずれかを実施した後、遅延工程121が実施される。遅延間隔は、重大ではないが、血流力学の変化が発生する前に、心膜内で有意な変化を検出するほど十分小さくなくてはならない。5秒の遅延間隔が、好適である。しかし、より長い遅延間隔を許容してもよく、該間隔は、医療処置の異なる段階において、変動してもよい。例えば、アブレーションの間、間隔を短縮してもよい一方で、マッピングの間、より長い間隔を選んでもよい。その後、工程113で、新たな繰り返しが始まる。
ここで図6を参照すると、図6は、本発明の実施形態による、心膜血腫の自動検出方法の詳細なフロー図である。図6に示す工程は、以下の擬似コードを参照して記述され、コンピュータにより実装される関数を表す。
Step 127:V]=Perform_3D_Anatomy_Scan(x0,y0,z0,size_X,size_Y,size_Z,O).この関数は、座標、向き、及び画像サイズを受け取り、3D容積測定スキャンを実施する。このスキャンは、2Dスキャンとしてもレンダリングできる。
Step 129[M]=Perform_Magnetic_Mapping_with_tagging_possible_perforation_regions(x,y,z,is_dangerous).この関数は、座標と、現在区域が危険か否かというブールパラメータを受け取り、危険ピクセル及びそうでなければ0に対する1のバイナリ3Dマスクである値Mを返す。
タグ付けは、以下の基準に従って、手入力で予め定義するか、又はリアルタイムで実施することができる。
Mode==1:Pre−defined manually
Mode==2:if current_tissue_thickness>former_tissue_thickness
Mode==3:Contact_Force_value>threshold_CF
Mode==4:Blood_Pressure<threshold_BP
Mode==5:Is_Abnormal_Ablation_Parameter_exist
Step 131[L,O]=Get_Location(B1,B2,B3).この関数は、場所パッドから受け取った磁場Bに従う座標のMRIシステムに対するカテーテルの位置及び向きを返す。
Decision step 133[is_true]=Is_potential_perforation_region(L,O,M).この関数は、マスク(マッピング及び解剖学的構造の3D容積測定バイナリデータ)を受け取り、かつ現在の場所が潜在的な穿孔区域か否かというブール値を返す。ブール値が偽である場合、工程131を実施する。
決定工程133におけるブール値が真である場合、工程135の[Data]=Bring_MRI_volumetric_data(L,O).を実施する。この関数は、ブラックブラッドシーケンスを介して場所及び向きにより画定された非常に小さな区域を迅速にスキャンし、かつグレーレベルデータを返す。
上述のように条件が適切である場合、工程137で新たな3Dスキャンを実施する。
工程139は、これまでに得られたデータの分析を表し、かつ一群の関数によって実施される。
[Is_perforated=Analyze(mode)という関数は、いくつかの分析型のうちのいずれを適用するのか、を、定義するモードを受け取る。
If mode==1 then call Analyze_via_Image_Algebra
Else if mode==2 call Analyze_via_gradient_analysis
Else call Analyze_via_tissue thickness.
1つ以上の以下の関数を呼び出すことによって、決定工程141を実施することができる。
[is_peforated]=Analyze_via_Image_Algebra(Initial,Current).]Philipsが提供するImageAlgebraツールを、この関数に使用してもよい。この関数は、(Perform_3D_Anatomy_Scanからの)最初の容積測定データ、並びに(工程135からの)現在のデータを受け取り、
Initial=Initial/mean(Initial)
Current=Current/mean(Current)
Apply Image algebra:deviation=abs(Initial−Current)
Max_deviation=max(deviation)
If Max_deviation>threshold−>alert.
[is_peforated]=Analyze_via_gradient_analysis(Initial,Current,L,O).によって、現在のデータを正規化する。現在のカテーテルの向きと接触する、現在のカテーテルの場所からの放射線を追跡し、グレーレベルを導き出す(derivate)。心嚢並びに組織が、一定の勾配変化をもたらすため、中間に最小値(global minima)があれば、穿孔がある。しかし、嚢と組織との間に(ブラックである)血液がある場合、(フェルマーの法則により)極小値があるであろう。
[is_peforated]=Analyze_via_tissue thickness(Initial,Current,L,O)
If current_tissue_thickness−initial_tissue_thickness>threshold_TS then is_peforated==true.
工程143、145は、それぞれ、穿孔の可能性、又は実際の穿孔が、決定工程141で検出されたとき、操作者に警告すること、及び是正処置をとることに関する。工程145において、関数のApply_Safety_Procedure(is_preforated)は、アブレーションの選択肢を切り離し、救命措置を適用してもよいが、これらは、本開示の範囲外である。
決定工程141において、心嚢内で血液が検出されない場合、データは、工程147で更新され、記憶される。次に、工程131で、アルゴリズムが繰り返される。
当業者であれば、本発明は、上記に具体的に示し、記載したものに限定されない点は認識するところであろう。むしろ、本発明の範囲は、以上で記載した様々な特徴の組み合わせ及び一部の組み合わせ、ならびに上記の記載を読むことで当業者が想到するであろう、従来技術にはない特徴の変形及び改変をも含むものである。
〔実施の態様〕
(1) 方法であって、
生体の心臓内にプローブを挿入する工程であって、該心臓は、その周囲に心膜を有する、工程と、
該プローブを、該心臓の標的組織と接触関係になるよう誘導する工程と、
該標的組織に医療処置を実施する工程と、
第1の組の磁気共鳴撮像(MRI)データ及び第2の組のMRIデータを含む、該心膜を含むMRIデータを繰り返し取得する工程と、
該第1及び第2の組のMRIデータを分析することによって、該心膜を測定する工程と、
該第2の組のMRIデータ中の該心膜の測定値が、該第1の組のMRIデータ中の該心膜の測定値と異なることを判定する工程と、
該判定に応じて、該心膜の構成の変化を報告する工程と、を含み、該繰り返し取得する工程、該測定する工程、該判定する工程、及び該報告する工程は、該医療処置を実施する間に実施される、方法。
(2) 繰り返し取得する工程は、前記心膜のブラックブラッド撮像(black blood imaging)によって実施される、実施態様1に記載の方法。
(3) 前記心膜は、臓側板及び壁側板を有し、測定する工程は、該臓側板の該壁側板からの分離を検出することを含む、実施態様1に記載の方法。
(4) 判定する工程は、前記第1の組のMRIデータ上で前記分離を検出できないことと、前記第2の組のMRIデータ上で前記分離を検出することと、を含む、実施態様3に記載の方法。
(5) 判定する工程は、前記臓側板と前記壁側板との間の距離の、予定値を越える変化を検出することを含む、実施態様3に記載の方法。
(6) 前記分離は、前記心膜の上陥凹において検出される、実施態様3に記載の方法。
(7) 前記分離は、前記心臓の後外側壁に隣接して検出される、実施態様3に記載の方法。
(8) 前記分離は、前記心臓の下外側右室壁に隣接して検出される、実施態様3に記載の方法。
(9) 前記予定値は、0.1mmである、実施態様5に記載の方法。
(10) 繰り返し取得する工程は、5秒〜3分の間隔で実施される、実施態様1に記載の方法。
(11) 医療装置であって、
心臓内に挿入されるよう適合されたプローブであって、該心臓は、その周囲に心膜を有する、プローブと、
プログラムが記憶されたメモリと、
ディスプレイと、
該ディスプレイに結合され、かつ該メモリにアクセスして該プログラムを実行するよう連結されているプロセッサであって、該プロセッサは、磁気共鳴撮像(MRI)装置に接続可能であり、該プログラムは、MRI制御モジュールと、画像分析モジュールと、を備える、プロセッサと、を備え、該プログラムは、該プロセッサに、
該MRI制御モジュールを起動して、制御信号を該MRI装置に伝達することによって、該心膜を含むMRIデータを繰り返し取得する工程であって、該MRIデータは、第1の組のMRIデータ及び第2の組のMRIデータを含む、工程と、
該画像分析モジュールを使用して該第1及び第2の組のMRIデータを分析することによって、該心膜を測定する工程と、
該第2の組のMRIデータ中の該心膜の測定値が、該第1の組のMRIデータ中の該心膜の測定値と異なることを判定する工程と、
該判定に応じて、該心膜の構成の変化を報告する工程と、を実施させ、該繰り返し取得する工程、該測定する工程、該判定する工程、及び該報告する工程は、生体に医療処置を実施する間に実施される、医療装置。
(12) 繰り返し取得する工程は、前記MRI装置に前記心膜のブラックブラッド撮像を実施するよう指示することにより実施される、実施態様11に記載の装置。
(13) 前記心膜は、臓側板及び壁側板を有し、測定する工程は、該臓側板の該壁側板からの分離を検出することを含む、実施態様11に記載の装置。
(14) 判定する工程は、前記第1の組のMRIデータ上で前記分離を検出できないことと、前記第2の組のMRIデータ上で前記分離を検出することと、を含む、実施態様13に記載の装置。
(15) 判定する工程は、前記臓側板と前記壁側板との間の距離の、予定値を越える変化を検出することを含む、実施態様13に記載の装置。
(16) 前記分離は、前記心膜の上陥凹において検出される、実施態様13に記載の装置。
(17) 前記分離は、前記心臓の後外側壁に隣接して検出される、実施態様13に記載の装置。
(18) 前記分離は、前記心臓の下外側右室壁に隣接して検出される、実施態様13に記載の装置。
(19) 前記予定値は、0.1mmである、実施態様15に記載の装置。
(20) 繰り返し取得する工程は、前記MRI装置を制御して、5秒〜3分の間隔で実施される、実施態様11に記載の装置。

Claims (10)

  1. 医療装置であって、
    心臓内に挿入されるよう適合されたプローブであって、該心臓は、その周囲に心膜を有する、プローブと、
    プログラムが記憶されたメモリと、
    ディスプレイと、
    該ディスプレイに結合され、かつ該メモリにアクセスして該プログラムを実行するよう連結されているプロセッサであって、該プロセッサは、磁気共鳴撮像(MRI)装置に接続可能であり、該プログラムは、MRI制御モジュールと、画像分析モジュールと、を備える、プロセッサと、を備え、該プログラムは、該プロセッサに、
    該MRI制御モジュールを起動して、制御信号を該MRI装置に伝達することによって、該心膜を含むMRIデータを繰り返し取得する工程であって、該MRIデータは、第1の組のMRIデータ及び第2の組のMRIデータを含む、工程と、
    該画像分析モジュールを使用して該第1及び第2の組のMRIデータを分析することによって、該心膜を測定する工程と、
    該第2の組のMRIデータ中の該心膜の測定値が、該第1の組のMRIデータ中の該心膜の測定値と異なることを判定する工程と、
    該判定に応じて、該心膜の構成の変化を報告する工程と、を実施させ、該繰り返し取得する工程、該測定する工程、該判定する工程、及び該報告する工程は、生体に医療処置を実施する間に実施される、医療装置。
  2. 繰り返し取得する工程は、前記MRI装置に前記心膜のブラックブラッド撮像を実施するよう指示することにより実施される、請求項1に記載の装置。
  3. 前記心膜は、臓側板及び壁側板を有し、測定する工程は、該臓側板の該壁側板からの分離を検出することを含む、請求項1に記載の装置。
  4. 判定する工程は、前記第1の組のMRIデータ上で前記分離を検出できないことと、前記第2の組のMRIデータ上で前記分離を検出することと、を含む、請求項3に記載の装置。
  5. 判定する工程は、前記臓側板と前記壁側板との間の距離の、予定値を越える変化を検出することを含む、請求項3に記載の装置。
  6. 前記分離は、前記心膜の上陥凹において検出される、請求項3に記載の装置。
  7. 前記分離は、前記心臓の後外側壁に隣接して検出される、請求項3に記載の装置。
  8. 前記分離は、前記心臓の下外側右室壁に隣接して検出される、請求項3に記載の装置。
  9. 前記予定値は、0.1mmである、請求項5に記載の装置。
  10. 繰り返し取得する工程は、前記MRI装置を制御して、5秒〜3分の間隔で実施される、請求項1に記載の装置。
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