JP2015205297A - 中子納め装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】中子納め治具の位置決めピンと中子セット下治具の位置決めブシュや主型の位置決めブシュにズレが生じた際もそのズレを吸収して、位置決めピンを位置決めブシュに無理な負荷をかけずに挿通させることのできる中子納め装置を提供する。【解決手段】中子つかみステーションHと中子納めステーションSとを往行する中子納め往行台車10に昇降リフター部20を立設させ、昇降フレーム部30を連結させる。昇降リフター部20と昇降フレーム部30は、フリー機構部40で連結させる。そして、昇降フレーム部30に位置決めピンを有する中子納め治具60を保持させる。【選択図】 図1
Description
本発明は、鋳物品を鋳造するための造型ラインにおいて、造型ライン上を搬送されてきた主型に中子を納めるための中子納め装置に関する。
従来から、特許文献1のような中子納め装置が知られている。この中子納め装置は、上部フレームに支持された吸引ボックス(中子納め治具)とこの上部フレームと吸引ボックスを昇降するためのシリンダが備えられている。そして、前記シリンダは車輪を備えた台車に連結されており、この台車は、中子支持台と主型の上方を往行するための走行レールに載置されている。また、吸引ボックスには、所定の位置に固設された中子支持台(中子セット下治具)や造型ラインにクランプされて停止している主型(鋳型を内包した鋳枠)に設けられた位置決めブシュと嵌り合う位置決めピンが備えられている。この位置決めピンと位置決めブシュは、嵌り合うことにより、正確な位置で中子を吸着したり、主型に収めたりする役割を果たす。
前述した中子納め装置は、次のようにして中子を主型に納める。まず、人手により中子支持台に中子が納められる。その後、中子支持台上にある吸引ボックスをシリンダにて下降させる。吸引ボックスは、位置決めピンを中子支持台の位置決めブシュに挿通させながら下降をする。そして、中子支持台に収められた中子の表面に吸引ボックスの下面が接したら、吸引ボックスの下降が停止される。続いて、吸引ボックス内を吸引し、中子支持台上の中子を吸引ボックスに吸着させる。その後、吸引ボックスを上昇させ、走行レール上の台車を造型ラインの主型上まで移動させる。続いて、吸引ボックスを主型に向けて下降させる。吸引ボックスは、位置決めピンを主型の位置決めブシュに挿通させながら下降する。そして、中子が主型に接したら吸引ボックスの下降を停止させる。続いて、吸引ボックスの吸引を解除すると中子の吸着が解かれ、中子が主型に納められる。
前述した中子納め装置では、中子の吸着や主型に中子納めをするために吸引ボックスを下降させるが、その際、吸引ボックスの位置決めピンを中子支持台や主型の位置決めブシュに挿通させる必要がある。この位置決めピンと位置決めブシュとの間に、レールの摩耗などにより多少のズレが生じることがある。このズレを起こした状態で、吸引ボックスを下降させると、位置決めピンに過大な負荷がかかり位置決めピンやシリンダのロッドを曲げるなどの損傷を与える可能性があった。
そこで、本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、その目的は、中子納め治具の位置決めピンと中子セット下治具の位置決めブシュや主型の位置決めブシュにズレが生じた際も、そのズレを吸収して、位置決めピンを位置決めブシュに無理な負荷をかけずに挿通させることのできる中子納め装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために本発明における中子納め装置は、中子つかみステーションと中子納めステーションとを往行する中子納め往行台車と、前記中子納め往行台車に立設された昇降リフター部と、中子納め治具を保持し前記昇降リフター部によって昇降される昇降フレーム部と、前記昇降フレーム部と前記昇降リフター部を連結するフリー機構部とを備えたことを特徴とする。
また、本発明における中子納め装置は、更に、前記昇降フレーム部に立設されるとともに前記中子納め往行台車若しくは前記昇降リフター部に連結されるフリー機構付ガイドロッド部を備え、前記フリー機構付ガイドロッド部は、ガイドホルダーと該ガイドホルダーに挿通されるガイドロッドを有し、前記昇降フレーム部の上昇端では、前記ガイドホルダーと前記ガイドロッドが嵌合し、前記昇降フレーム部の下降時には、前記ガイドホルダーと前記ガイドロッドの間に隙間を形成させることを特徴とする。
本発明の中子納め装置は、位置決めピンを有する中子納め治具を保持した昇降フレーム部とこの昇降フレーム部を昇降させる昇降リフター部をフリー機構部で連結することにより、中子納め治具の位置決めピンと中子セット下治具の位置決めブシュや主型の位置決めブシュにズレが生じた際もそのズレを吸収し、位置決めピンや昇降リフター部に損傷を与えることを防ぐことができる。
また、本発明の中子納め装置は、昇降フレーム部の上昇端ではガイドホルダーとガイドロッドが嵌合し、下降時にはガイドホルダーとガイドロッドの間に隙間を形成させるフリー機構付ガイドロッド部が昇降フレーム部に立設されるとともに中子納め往行台車若しくは昇降リフター部に連結されているので、昇降フレーム部が上昇端では、ガイドホルダーとガイドロッドが嵌合して昇降フレーム部を中子納め往行台車若しくはリフター部に固定して連結させることができ、昇降フレーム部が下降する際には、フリー機構部の動きを規制せずに下降させることができる。これにより中子納め往行台車が中子つかみステーションと中子納めステーションを往行する際の昇降フレーム部の揺れを防止できので、中子を損傷することなどを防ぐことができる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図6に基づき説明する。図1及び図2に示すように本実施形態の中子納め装置100は、中子つかみステーションHと中子納めステーションSとを往行する中子納め往行台車10と、この中子納め往行台車10に立設された昇降リフター部20と、中子納め治具60を保持し昇降リフター部20によって昇降される昇降フレーム部30と、昇降フレーム部30と昇降リフター部20を連結するフリー機構部40及びフリー機構付ガイドロッド部50を備えている。
中子納め往行台車10は、中子つかみステーションHから中子納めステーションSにわたって設けられた略矩形状の上部フレーム1上に載置される。そして、この上部フレーム1は、床面に向かって取付けられた複数本の支柱2が垂設され、床面に立設している。また、上部フレーム1には、中子納め往行台車10を中子納めステーションSと中子つかみステーションH間で走行させるためのレール3とこのレール3に平行する図示しないラックが備えられている。
図3に本実施形態の中子納め装置100の主要部分を示す。中子納め往行台車10は、略矩形状の台車フレーム11とこの台車フレーム11の四隅に設けられた車輪12と、中子納め往行台車10を走行可能とするための電動機、例えばサーボモータ13を備えている。そして、サーボモータ13の主軸には上部フレーム1に設けられたラックと噛み合うピニオン14が嵌着されている。そして、前述の車輪12が、上部フレーム1に設けられたレール3上に載置されており、サーボモータ13を正逆自在に回転させることで、ラックとピニオンが噛み合って、中子納め往行台車10を中子納めステーションSと中子つかみステーションH間で往行させる。
また、中子納め往行台車10の台車フレーム11の平面中央部には、昇降リフター部20が立設されている。この昇降リフター部20は、昇降フレーム部30を昇降させるための昇降手段、例えばサーボシリンダ21と、このサーボシリンダ21の両側に設けられたガイドピン22とホルダー23と、サーボシリンダ21の下方に設けられた下部フレーム24を備える。そして、サーボシリンダ21のロッド21aとガイドピン22は、図2のように下部フレーム24に一体に取付けられている。また、サーボシリンダ21の本体部21b及びホルダー23は、台車フレーム11を貫通させてその台車フレーム11に一体に取付けられている。そして、ガイドピン22はホルダー23へ摺動可能に挿通されている。下部フレーム24は平面から見ると略H型の形状をしており、その四隅にはフリー機構部40と連結するための連結軸25(図4参照)が形成されている。
そして、昇降リフター部20の直下にはこの昇降リフター部20とフリー機構部40によって連結された昇降フレーム部30が取付けられている。昇降フレーム部30は、矩形フレーム31と、この矩形フレーム31の四隅から下方に向かって垂設するアーム32と、中子納め治具60に圧縮空気や電力などの動力源を供給するための動力源着脱機構33を備えている。アーム33の下方L字部には、中子納め治具60を吊り上げるためのピン34が形成されている。このピン34は4本のアーム34すべてに必要はなく、例えば対角の2本のアームに備えればよい。また、矩形フレーム31には、昇降リフター部20の下部フレーム24に設けられた連結軸25と対応する4箇所の位置に、フリー機構40と連結するための凹形ブラケット35(図4参照)が固着されている。
図4に示すように昇降リフター部20と昇降フレーム部30を連結するフリー機構部40は、上方端部に球面すべり軸受を有する上側棒部材41と、下方端部に球面すべり軸受を有する下側棒部材42と、この上側棒部材41と下側棒部材42を螺着するネジ部材43とを備えている。そして、上側棒部材41の上方端部の球面すべり軸受は、昇降フレーム20に設けられた連結軸25に回転自在に軸支されている。また、下側棒部材42の下方端部の球面すべり軸受は、昇降フレーム部30の矩形フレーム31に備えられた凹形ブラケット35の凹部に継手軸36によって回転自在に軸支されている。そして、上側棒部材41と下側棒部材42がネジ部材43によって螺合により締結されている。なお、本実施形態の中子納め装置100では、4個のフリー機構部40によって昇降リフター部20と昇降フレーム部30が連結されている。
更に、本実施形態の中子納め装置100には、図5に示すような昇降フレーム部30に立設されるとともに中子納め往行台車10に連結されるフリー機構付ガイドロッド部50を備える。このフリー機構付ガイドロッド部50は、ガイドホルダー51とこのガイドホルダー51に挿通されるガイドロッド52を有する。ガイドホルダー51は、図5に示すようにブラケット53の下端に嵌着されている。そして、ブラケット53は、中子納め往行台車10の台車フレーム11下面に固着されている。一方、ガイドロッド52は、昇降フレーム部30の矩形フレーム31上に垂設されて固着されている。また、このガイドロッド52は、昇降リフター部20のサーボシリンダ21が上昇端では、図5(b)に示すようにガイドホルダー51に嵌合する直径で、下降時には図5(d)に示すようにガイドホルダー51との間に隙間を形成する直径で製造されている。なお、本実施形態の中子納め装置100では、フリー機構付ガイドロッド部50が図3(a)に示すように2箇所に設けられている。
続いて、上述した中子納め装置の100の動きについて説明する。中子Cは、図6に示す中子準備ステーションPから中子つかみステーションHを経て中子納めステーションSへ運ばれる。中子Cは、まず、中子準備ステーションPで作業者により中子セット下治具61へセットされる。中子セット下治具61は、図1に示すように中子セット下治具台車62の上に位置固定されて載置されている。そして、中子セット下治具台車62は、中子準備ステーションPと中子つかみステーションH間を往行するトラバーサー63に載置されている。また、中子セット下治具台車62には、中子納め治具60の位置決めピン60aが挿通される位置決めブシュ62aが設けられている。
中子準備ステーションPで中子Cがセットされた中子セット下治具61は、中子セット下治具台車62とともにトラバーサー63により中子つかみステーションHへ搬送される。中子つかみステーションHへ搬送された中子セット下治具61及び中子セット下治具台車62上には、昇降フレーム部30によって保持された中子納め治具60が待機している。この中子納め治具60及び昇降フレーム部30が、昇降リフター部20により中子セット下治具61へ向けて下降される。中子納め治具60には、中子セット下治具台車62の位置決めブシュ62aに挿通される位置決めピン60a(図1参照)が備えられている。この位置決めピン62aが中子セット下治具台車62の位置決めブシュ62aと嵌め合わされることにより、中子セット下治具61にセットされた中子Cを掴持する水平方向の位置決めがなされる。中子納め治具60には、更に、図示しない掴持手段が備えられており、この掴持手段によって中子セット下治具61の中子Cが掴持、保持される。なお、この掴持手段を動作させるための動力を供給するのが、昇降フレーム部30に設けられた動力源着脱機構33である。
昇降フレーム部30が中子セット下治具61上で待機中、つまり、昇降フレーム部30が上昇端にあるときには、フリー機構付ガイドロッド部50は、図5(a)(b)のようにガイドホルダー51とガイドロッド52の隙間を0にして嵌合されている。その後、昇降リフター部20のサーボシリンダ21を作動させて中子納め治具60及び昇降フレーム部30を下降させると、フリー機構付ガイドロッド部50のガイドホルダー51とガイドロッド52は、図5(c)(d)のようにガイドホルダー51とガイドロッド52の間に隙間を形成させて下降する。
中子納め治具60及び昇降フレーム部30の下降を続けると、中子納め治具60の位置決めピン60aが、中子セット下治具台車62の位置決めブシュ62aに挿通される。この時、位置決めピン60aと位置決めブッシュ62aにズレが生じることがある。しかし、昇降フレーム部30は、上下端部に球面すべり軸受を有するフリー機構部40によって昇降リフター部20に連結されているので、昇降フレーム部30がズレの分だけ水平方向に動くことができる。これにより位置決めピン60aは、無理な負荷をかけられることなく位置決めブシュ62aに挿通される。なお、前述したようにフリー機構付ガイドロッド部50は、中子納め治具60及び昇降フレーム部30が下降する際には、このフリー機構付ガイドロッド部50のガイドホルダー51とガイドロッド52の間に隙間を形成させているので、フリー機構部40の動きを規制することはない。
更に、中子納め治具60及び昇降フレーム部30の下降を続け、中子Cの掴持位置に到達したら昇降リフター部20のサーボシリンダ21を停止し、中子納め治具60及び昇降フレーム部30の下降を止める。そして、中子納め治具60に備えられた掴持手段にて中子Cを掴持する。
その後、中子Cを掴持したまま、昇降リフター部20のサーボシリンダ21を作動させ中子納め治具60及び昇降フレーム部30を上昇させる。昇降フレーム部が上昇端まで来るとフリー機構付ガイドロッド部50は、ガイドホルダー51とガイドロッド52は隙間が0で嵌合される。これにより、昇降フレーム部30は中子納め往行台車10に固定されて連結される。
続いて、中子つかみステーションHから中子納めステーションSへ中子納め往行台車10を移動させる。前述したように昇降フレーム部30は、フリー機構付ガイドロッド部50によって中子納め往行台車10に固定されているので、中子納め治具60及び中子Cはフリー機構40によって揺られることはない。
中子納めステーションSでは、造型ラインを移動する定盤台車に載置された鋳型を内包した下枠(主型)64が位置決め装置65によって固定され停止している。下枠64には、中子納め治具60の位置決めピン60aを挿通させる位置決めブシュ64aが備えられている。この位置決めピン60aと位置決めブシュ64aが、嵌り合うことにより中子Cを納めるための水平方向の位置決めがされる。
中子納めステーションSへ移動させた中子納め治具60及び昇降フレーム部30は、昇降リフター部20のサーボシリンダ21によって下枠64に向けて下降される。この際も、中子納め治具60及び昇降フレーム部30は、中子つかみステーションHで中子Cを掴持したときと同様の動きとなる。
昇降フレーム部30が上昇端にあるときには、フリー機構付ガイドロッド部50は、図5(a)(b)のようにガイドホルダー51とガイドロッド52隙間を0にして嵌合されている。その後、昇降リフター部20のサーボシリンダ21を作動させて中子納め治具60及び昇降フレーム部30を下枠64に向けて下降させると、フリー機構付ガイドロッド部50のガイドホルダー51とガイドロッド52は、図5(c)(d)のようにガイドホルダー51とガイドロッド52の間に隙間を形成させる。
中子納め治具60及び昇降フレーム部30の下降を続けると、中子納め治具60の位置決めピン60aが、下枠64の位置決めブシュ64aに挿通される。この時、位置決めピン60aと位置決めブッシュ64aにズレが生じることがあるが、昇降フレーム部30はフリー機構部40によって昇降リフター部20に連結されているので、ズレの分だけ動くことができる。これにより位置決めピン60aは、無理な負荷をかけられることなく位置決めブシュ64aに挿通される。フリー機構付ガイドロッド部50は、中子納め治具60及び昇降フレーム部30が下降する際には、このフリー機構付ガイドロッド部50のガイドホルダー51とガイドロッド52の間に隙間を形成させているので、フリー機構部40の動きを規制することはない。
更に、中子納め治具60及び昇降フレーム部30の下降を続け、中子Cが中子収納位置に到達したら昇降リフター部20のサーボシリンダ21を停止し、中子納め治具60及び昇降フレーム部30の下降を止める。その後、中子納め治具60に備えられた掴持手段を作動させ中子Cの保持を解除することで、主型に中子Cが納められる。なお、図2が、昇降フレーム部30を下降させた状態である。
なお、本実施形態では、図6のように中子準備ステーションPを2箇所に設け、中子セット下治具61が載置された中子セット下治具台車を中子準備ステーションPと中子つかみステーションH間で交互に搬送するようにしているが、これに限られるものではない。中子準備ステーションPを中子つかみステーションHと別の位置に設けずに中子つかみステーションHで中子Cを中子セット下治具61にセットするようにしても構わない。また、本実施形態のような中子準備ステーションP及び中子つかみステーションHを複数、並列に設けても構わない。本実施形態のように2箇所に中子準備ステーションPを設けた構成にすると、一方の中子準備ステーションPで中子Cのセットをしている間に、他方でセットした中子Cを主型に納めることができ、鋳型の生産性を向上することができる。
また、本実施形態の中子納め装置100では、昇降フレーム部30に立設させたフリー機構付きガイドロッド部50を中子納め往行台車10と連結させているが、昇降リフター部と連結させても構わない。
また、本実施形態では、昇降リフター部20の昇降手段に、サーボシリンダ21を用いたが、特にこれに限られるものではなく、油圧シリンダ、空圧シリンダでも構わない。更には、昇降フレーム部30を昇降できれば、歯車やチェーンなどを用いたその他の昇降手段でも構わない。本実施形態のように昇降手段にサーボシリンダ21を用いると、正確な位置制御や速度制御が容易にできる。
また、本実施形態では、中子納め往行台車10の搬送機構にとラック・アンド・ピニオンを用いたが、これに限らず、チェーンやベルトを用いた搬送機構でも構わないし、油圧式、空圧式、電動式などのシリンダを用いた搬送機構でも構わない。また、本実施形態では、ラック・アンド・ピニオンの動力源としてサーボモータ13を用いたが、これに限られるものではなく、誘導電動機でも構わない。サーボモータ13を用いると正確な位置制御や速度制御が容易にできる。
以上のように中子納め装置100は、位置決めピンを有する中子納め治具を保持した昇降リフター部30が昇降リフター部20にフリー機構部40で連結されているので、中子納め治具の位置決めピンと中子セット下治具の位置決めブシュや下枠64の位置決めブシュにズレが生じた際もそのズレをフリー機構部40で吸収し、位置決めピンや昇降リフター部に損傷を与えることを防ぐことができる。
また、中子納め装置100は、更に、昇降フレーム部30の上昇端ではガイドホルダー51とガイドロッド52が嵌合し、下降時にはガイドホルダー51とガイドロッド52の間に隙間を形成させるフリー機構付ガイドロッド部50を昇降フレーム部に立設されるとともに中子納め往行台車10に連結させているので、昇降フレーム部30の上昇端では昇降フレーム部30を中子納め往行台車10に固定させることができ、昇降フレーム部30の下降時にはフリー機構部50の動きを規制せずに下降させることができる。これにより中子納め往行台車10が中子つかみステーションHと中子納めステーションP間を往来する際に、昇降フレーム部30が揺れることを防止でき、中子C等の損傷を防ぐことができる。
H 中子つかみステーション
S 中子納めステーション
10 中子納め往行台車
20 昇降リフター部
30 昇降フレーム部
40 フリー機構部
50 フリー機構付きガイドロッド部
51 ガイドホルダー
52 ガイドロッド
S 中子納めステーション
10 中子納め往行台車
20 昇降リフター部
30 昇降フレーム部
40 フリー機構部
50 フリー機構付きガイドロッド部
51 ガイドホルダー
52 ガイドロッド
Claims (2)
- 中子つかみステーションと中子納めステーションとを往行する中子納め往行台車と、
前記中子納め往行台車に立設された昇降リフター部と、
中子納め治具を保持し前記昇降リフター部によって昇降される昇降フレーム部と、
前記昇降フレーム部と前記昇降リフター部を連結するフリー機構部と、
を備えた中子納め装置。 - 更に、前記昇降フレーム部に立設されるとともに前記中子納め往行台車若しくは前記昇降リフター部に連結されるフリー機構付ガイドロッド部を備え、
前記フリー機構付ガイドロッド部は、ガイドホルダーと該ガイドホルダーに挿通されるガイドロッドを有し、
前記昇降フレーム部の上昇端では、前記ガイドホルダーと前記ガイドロッドが嵌合し、
前記昇降フレーム部の下降時には、前記ガイドホルダーと前記ガイドロッドの間に隙間を形成させることを特徴とする請求項1に記載の中子納め装置。
Priority Applications (2)
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JP2014086480A JP2015205297A (ja) | 2014-04-18 | 2014-04-18 | 中子納め装置 |
Publications (1)
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