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JP2015202439A - 超音波洗浄装置 - Google Patents

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JP2015202439A JP2014082120A JP2014082120A JP2015202439A JP 2015202439 A JP2015202439 A JP 2015202439A JP 2014082120 A JP2014082120 A JP 2014082120A JP 2014082120 A JP2014082120 A JP 2014082120A JP 2015202439 A JP2015202439 A JP 2015202439A
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篤 久野
Atsushi Kuno
篤 久野
健二 大垣
Kenji Ogaki
健二 大垣
裕二 横山
Yuji Yokoyama
裕二 横山
浩二 房安
Koji Fusayasu
浩二 房安
祥一 西山
Shoichi Nishiyama
祥一 西山
清水 明
Akira Shimizu
明 清水
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JTEKT Corp
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Abstract

【課題】各ワークを、他のワークと独立に超音波洗浄できて、高洗浄を実現できる超音波洗浄装置を提供すること。
【解決手段】水槽内に、超音波振動子と、外輪10を載置する載置面48を有する載置台28とを設ける。載置台28が、載置面48から突出すると共に外輪10の進行方向に延在するガイドレール部50を有するようにする。ガイドレール部50が、所定の超音波洗浄中に外輪10が外輪10の進行方向に移動しないように外輪10を一時的に係止する凹部71,72を有するようにする。
【選択図】図7

Description

本発明は、ワークを超音波で洗浄する超音波洗浄装置に関し、例えば、外輪や内輪のような円筒外周面を有する部材を超音波で洗浄する超音波洗浄装置に関する。
従来、超音波洗浄装置としては、特開2010−82591号公報(特許文献1)に記載されているものがある。この超音波洗浄装置は、超音波発振装置を、洗浄槽に配置している。そして、その洗浄槽に被洗浄対象部品を収容して、被洗浄対象部品を超音波洗浄するようになっている。
しかしながら、上記従来の超音波洗浄装置では、洗浄槽に被洗浄対象部品を投入した際に、複数の被洗浄対象部品が洗浄槽内で重なることを避けがたいという問題がある。したがって、その重なった部分の超音波洗浄を十分に行うことができず、ワークを高度に洗浄できないという問題がある。
特開2010−82591号公報
そこで、本発明の課題は、各ワークを、他のワークと独立に超音波洗浄できて、高洗浄を実現できる超音波洗浄装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の超音波洗浄装置は、
液体を充填可能な液体収容部と、
上記液体収容部内に配置された超音波振動子と、
上記液体収容部内に配置されると共に、ワークを載置する載置面を有する載置台とを備え、
上記載置台は、上記載置面から突出すると共に一方向に延在するガイドレール部を有し、
上記ガイドレール部は、上記ワークが上記一方向に移動しないように上記ワークを係止する係止部を有することを特徴としている。
本発明によれば、液体収容部内でワークを載置する載置台に、その載置面から一方向に延在するように突出するガイドレール部を設け、さらに、そのガイドレール部にワークを係止する係止部を設けている。したがって、所定の超音波洗浄中にガイドレール部の係止部でワークが一方向に移動することを阻止できるから、上記所定の超音波洗浄中のワークの運動を規制できて、上記所定の超音波洗浄中に複数のワークが重なることを防止できる。したがって、各ワークを他のワークと独立に個別に超音波洗浄できるから、上記従来の超音波洗浄と比較して各ワークの洗浄度を格段に向上させることができて、高洗浄を実現できる。
また、一実施形態では、
上記係止部は、上記一方向に垂直な方向に開口する凹部であり、
上記載置面は、使用状態において、上記一方向に直交する方向に上記凹部側に近づくにしたがって下方側に位置するように水平面に対して傾斜している。
上記実施形態によれば、使用状態において、載置面が、一方向に直交する方向に係止部側に近づくにしたがって下方側に位置するように水平面に対して傾斜しているから、使用状態において、載置面上のワークを、重力によって載置面上をガイドレール部の係止部側に移動させることができる。また、この状態で、超音波振動子を駆動することにより、液体収容部内に生成された液体の振動によって、ワークを不規則に運動させることができて、ワークの少なくとも一部を自発的かつ自然に凹部に嵌め込むことができる。したがって、如何なるアクチュエータを導入することもなく、ワークの位置決めを行うことができる。
また、上記実施形態によれば、ワークを載置する載置面が、使用状態において、水平面に対して傾斜しているから、使用状態において、ワークを水平面に対して傾斜させることができる。したがって、超音波振動子の超音波発振面を載置面に対向するように位置させることによって、ワークの軸方向の端面のみならず、ワークの外周面や内周面に超音波を効率的に到達させることができて、洗浄能力を大きく向上できる。仮に、超音波振動子の超音波発振面を載置面に対向するように位置させている場合に、ワークを、水平面に平行に位置させると、超音波が、ワークの軸方向の端面のみに到達して、ワークの外周面や内周面に到達しにくくなり、ワークの外周面や内周面の洗浄を十分に行うことができない虞があるのである。
本発明の超音波洗浄装置によれば、各ワークを、他のワークと独立に個別に超音波洗浄できて、高洗浄を実現できる。
本発明の一実施形態の転がり軸受の内外輪の洗浄装置を上方から見たときの模式図である。 上記洗浄装置を、その洗浄装置の高さ方向と、図1に矢印Aで示す外輪の進行方向とを含む平面で切断したときの模式断面図である。 図1に矢印aで示す位置で、液体噴射装置に保持されて中心軸が移動不可となっている外輪を示す模式図である。 液体噴射装置に保持されている外輪を、図3に矢印Fで示す方向から見たときの模式図である。 超音波洗浄装置の第1および第2超音波振動子付近の模式図であり、外輪および内輪に超音波洗浄を行っている最中の様子を示す模式図である。 図1にdで示す位置に存在する外輪を、洗浄水の流れの下流側から見たときの模式図である。 載置台の載置面上の外輪を上方側から見たときの模式図である。
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。尚、以下で、水平方向、鉛直方向、上方、下方等の上下方向に関する文言が使用された場合、それは、洗浄装置の使用状態での方向を示すものとする。
図1は、本発明の一実施形態の転がり軸受の内外輪の洗浄装置を上方から見たときの模式図である。
図1に示すように、この転がり軸受の内外輪の洗浄装置(以下、単に洗浄装置という)は、高圧洗浄部1と、超音波洗浄部2と、乾燥部3とを有する。この洗浄装置は、ワークの一例としての外輪10を洗浄する外輪用ラインと、ワークの一例としての内輪20を洗浄する内輪用ラインとを有する。
図1に矢印Aで示す方向は、外輪用ラインでの外輪10の進行方向であり、図1に矢印Bで示す方向は、内輪用ラインでの内輪20の進行方向である。図1に示す上方から見た図においては、外輪用ラインと、内輪用ラインとは、洗浄装置の長手方向に延在している。上記外輪用ラインと、内輪用ラインとは、洗浄装置の幅方向に違いに間隔をおいて互いに平行に延在している。
この洗浄装置は、長手方向の同じ位置で、外輪10と内輪20とに同じ工程を施し、外輪10および内輪20を同じタイミングで同時に洗浄する。以下、上記内輪20の洗浄については、外輪10の洗浄の説明をもって説明を省略する。
上記高圧洗浄部1は、図1に矢印aとbに示す長手方向の位置で、外輪10を二段階で高圧洗浄するようになっている。上記高圧洗浄部1は、矢印aで示す箇所と矢印bで示す箇所とで、外輪10に同一の内容の高圧洗浄を行うようになっている。上記外輪10は、矢印aで示す箇所で所定の時間の高圧洗浄を受けた後、水平方向に搬送されて矢印bで示す位置に移動するようになっている。
この洗浄装置は、搬送装置を有し、その搬送装置は、外輪10を、高圧洗浄が終了する矢印bに示す位置から超音波洗浄が始まる矢印dに示す位置まで搬送するようになっている。上記搬送装置は、水平方向移動機構と、垂直方向移動機構とを備える。上記水平方向移動機構の仕組みについては後述する。一方、上記垂直方向移動機構は、昇降自在な台からなり、その昇降自在な台は、油圧シリンダや電動シリンダ等で昇降するようになっている。上記垂直方向移動機構は、水平方向移動機構によって台の上面に配置された外輪10を鉛直方向に昇降させるようになっている。
上記外輪10は、上記水平移動機構によって矢印bに示す位置から矢印cで示す位置に移動される。その後、上記外輪10は、上記垂直方向移動機構によって鉛直方向下側に降下させられて、洗浄水が充填された水槽内の載置台の上面に載置される。上記洗浄水は、洗浄液を純水で希釈してなっている。その後、上記外輪10は、水平移動機構によって載置台の上を矢印cで示す位置から矢印dで示す位置まで水平方向に搬送されるようになっている。
上記超音波洗浄部2は、図1に矢印dとeに示す長手方向の位置で、外輪10を二段階で超音波洗浄するようになっている。上記超音波洗浄部1は、矢印dで示す箇所と矢印eで示す箇所とで、外輪10に同一の内容の超音波洗浄を行うようになっている。上記外輪10は、矢印dで示す箇所で所定の時間の超音波洗浄を受けた後、後述の水平方向移動機構で水平方向に矢印eで示す位置に移動するようになっている。尚、この実施形態では、上記外輪10は、dで示す位置からeで示す位置まで移動する際にも、超音波洗浄されるようになっている。
上記外輪10は、超音波洗浄が終了した後、水平方向移動機構によって矢印eで示す位置から矢印fで示す位置まで水平方向に移動されるようになっている。その後、上記外輪10は、垂直方向移動機構によって、昇降台によって上昇された後、水平方向移動機構によって矢印gで示す位置まで移動されるようになっている。
上記乾燥部3は、図1に矢印gとhに示す長手方向の位置で、外輪10を二段階で乾燥するようになっている。上記乾燥部3は、矢印gで示す箇所と矢印hで示す箇所とで、外輪10に同一の内容の乾燥を行うようになっている。上記外輪10は、矢印gで示す箇所で所定の時間の乾燥を受けた後、水平方向移動機構で水平方向に矢印hで示す位置に移動するようになっている。
この洗浄装置は、外輪10を矢印hで示す位置で最後の乾燥を行った後、外輪10を次工程の寸法測定を行う寸法測定装置の方に搬送するようになっている。尚、この洗浄装置は、高圧洗浄および乾燥時を、外輪10をその中心軸に対して回転させながら行うようになっている。図1にi〜pで示す回転矢印は、外輪および内輪10,20がそれらの工程で回転することを示している。
図2は、上記洗浄装置を、その洗浄装置の高さ方向と、図1に矢印Aで示す外輪10の進行方向とを含む平面で切断したときの模式断面図である。尚、図2に矢印Cで示す方向は、外輪10の移動方向である。
この洗浄装置の高圧洗浄部1は、液体噴射装置を備える。その液体噴射装置は、第1ノズル30と、第2ノズル31とを有し、第1ノズル30と第2ノズル31は、外輪10の移動方向に互いに間隔をおいて位置している。上記第1ノズル30は、図1に矢印aで示す長手方向位置に存在する外輪10に洗浄水をジェット噴射する一方、第2ノズル31は、図1に矢印bで示す長手方向位置に存在する外輪10に洗浄水をジェット噴射するようになっている。ここで、ジェット噴射される上記洗浄水は、洗浄液を純水で希釈してなっている。
一方、この洗浄装置の超音波洗浄部2は、超音波洗浄装置を備え、その超音波洗浄装置は、載置台28と、液体収容部としての水槽29と、第1超音波振動子35と、第2超音波振動子36と、配管(入口だけ示す)37とを有する。上記水槽29には、洗浄水が充填されている。上述のように水槽29に充填される洗浄水は、洗浄液を純水で希釈してなっている。上記載置台28と、第1超音波振動子35と、第2超音波振動子36とは、水槽29内に配置され、洗浄水中に位置している。この洗浄装置では、洗浄水が水槽29内を流動するようになっている。
詳しくは、上記水槽29は、流入側パンチングメタル45と、流出側パンチングメタル46とを有する。上記流入側パンチングメタル45は、水槽29の洗浄水の流入側の側面の全面または一部を構成する一方、流出側パンチングメタル46は、水槽29の洗浄水の流出側の側面の全面または一部を構成している。この洗浄装置では、流出側パンチングメタル46を通過した洗浄水は、矢印Eで示す方向に重力によって自由落下して、配管37の方に流れ、配管37内を流れるようになっている。一方、流入側では、洗浄水が、図示しない配管からボックス47に導入されるようになっている。水槽29から流出した洗浄水の量に匹敵する量の洗浄水が、流入側のボックス47から流入側パンチングメタル45を通過して水槽29内に流入するようになっている。
この洗浄装置では、洗浄水は、図2に矢印Dで示す方向に流動し、外輪10の移動方向とは逆方向に流動するようになっている。上記流入側パンチングメタル45の穴径や、流出側パンチングメタル46の穴径や、配管の本数(配管は、一つのみでも良い)や、各配管の穴径を、仕様に基づいて調整している。このようにして、洗浄水を整流すると共に、洗浄水の流速を調整して、洗浄水の流れを、よどみや乱流がない層流としている。
図2に示すように、上記第1超音波振動子35は、載置台28の上方に位置する一方、第2超音波振動子36は、載置台28の下方に位置している。上記第1超音波振動子35および第2超音波振動子36は、載置台28を挟んでいる状態かつ載置台28に対して間隔をおいた状態で対向配置されている。上記第1超音波振動子35および第2超音波振動子36は、サンドイッチ型の一対の超音波振動子を構成している。
上記載置台28は、パンチングメタルからなっている。上記第1超音波振動子35の超音波発振面40から発振された超音波と、第2超音波振動子36の超音波発振面41から発振された超音波とが強め合うようし、例えば、二つの超音波が共振するようにしている。このようにして、超音波のエネルギーを増幅し、超音波洗浄の洗浄能力を大きくしている。
この洗浄装置の乾燥部3は、空気吐出装置を備える。図2に示すように、その空気吐出装置は、第1ノズル32と、第2ノズル33とを有し、第1ノズル32と第2ノズル33は、外輪10の移動方向に互いに間隔をおいて位置している。上記第1ノズル32は、図1に矢印gで示す長手方向位置に存在する外輪10に常温の空気を吐出する一方、第2ノズル33は、図1に矢印hで示す長手方向位置に存在する外輪10に常温の空気を噴射するようになっている。
図3は、図1に矢印aで示す位置で、液体噴射装置に保持されて中心軸が移動不可となっている外輪10を示す模式図である。
上記外輪10は、図1に矢印aで示す位置で、図示しない載置台上に位置するようになっている。また、液体噴射装置は、第1駆動ロール60と、第2駆動ロール61と、従動ロール62と、第1噴射ノズル63と、第2噴射ノズル64とを有する。上記第1駆動ロール60は、第2駆動ロール61と同一である。上記第1駆動ロール60および第2駆動ロール61の夫々には、回動装置としての電動モータが直読されている。上記第1駆動ロール60および第2駆動ロール61の夫々は、回動装置からの動力によって、夫々の中心軸の回りを自発的に回動するようになっている。
図3に示すように、使用状態において、上記各駆動ロール60,61の中心軸と、従動ロール62の中心軸と、外輪10の中心軸とは、略平行に延在している。上記第1駆動ロール60、第2駆動ロール61および従動ロール62は、外輪10の周方向に互いに間隔をおいた箇所に位置している。上記第1駆動ロール60、第2駆動ロール61および従動ロール62の夫々の外周面は、外輪10の円筒外周面に接触している。二つの駆動ロール60,61と、一つの従動ロール62とは、互いに相俟って外輪10の中心軸が移動するのを阻止している。上記外輪10の外周面を、第1駆動ロール60、第2駆動ロール61および従動ロール62の外周面でガイドして、外輪10の中心軸が変動しないように外輪10を所定の位置に保持している。
図3に示すように、上記従動ロール62の中心軸と外輪10の中心軸とは、第1駆動ロール60と、第2駆動ロール61とを略面対称とできる平面上に略位置している。また、図3に示すように、第1噴射ノズル63は、外輪10の軸方向の一方側の端面よりも軸方向の一方側に位置する一方、第2噴射ノズル64は、外輪10の軸方向の他方側の端面よりも軸方向の他方側に位置している。
図4は、液体噴射装置に保持されている外輪10を、図3に矢印Fで示す、第1および第2駆動ロールを略面対称とできる平面の法線方向から見たときの模式図である。
図4に示すように、上記駆動ロー61の外周面は、円筒外周面となっている一方、従動ロール62の外周面は、円錐外周面となっている。また、図4に示すように、上記第1噴射ノズル63は、外輪10の径方向の中央よりも径方向の内方側に位置している。上記第1噴射ノズル63は、図4に示す模式図で外輪10の内周面に対してその内周面に洗浄水を噴射可能に傾斜している。上記第1噴射ノズル63は、外輪10の軸方向の一方側の端面65と外輪10の内周面66とに洗浄水を噴射可能になっている。一方、第2噴射ノズル64は、外輪10の径方向の中央よりも径方向の外方側に位置している。第2噴射ノズル64は、図4に示す模式図で外輪10の外周面に対してその外周面に洗浄水を噴射可能に傾斜している。上記第2噴射ノズル64は、外輪10の軸方向の他方側の端面67と外輪10の外周面68とに洗浄水を噴射可能になっている。
外輪10が、図3および図4に示すように液体噴射装置に保持されている状態で、第1および第2駆動ロール60,61を駆動して、外輪10をその中心軸の回りを回転させると共に、第1および第2ノズル63,64から外輪10に洗浄水をジェット噴射するようになっている。上記外輪10が、その中心軸の回りを回転するから、第1噴射ノズル63は、外輪10の軸方向の一方側の端面65の全面と、外輪10の内周面66の全面とに洗浄水を噴射可能となっている。また、上記外輪10が、その中心軸の回りを回転するから、第2噴射ノズル64は、外輪10の軸方向の他方側の端面67の全面と、外輪10の外周面68の全面とに洗浄水を噴射可能となっている。このようにして、外輪10の全面を高圧洗浄するようになっている。
図5は、超音波洗浄装置の第1および第2超音波振動子35,36付近の模式図であり、外輪10および内輪20に超音波洗浄を行っている最中の様子を示す模式図である。
図5に示すように、上記第1超音波振動子35は、第2超音波振動子36と同一である。図5に示すように、第1超音波振動子35の超音波発振面40の略全面は、第2超音波振動子36の超音波発振面41の略全面に、鉛直方向に重なっている。
また、上方側に位置する第1超音波振動子35の超音波発振面40は、外輪10の層流の下流側に行くにしたがって、載置面48に対して鋭角の角度、上方側に傾斜している一方、下方側に位置する第2超音波振動子36の超音波発振面41は、外輪10の層流の下流側に行くにしたがって、水平面に対して鋭角の角度、下方側に傾斜している。上記第1超音波振動子35の超音波発振面40は、第2超音波振動子36の超音波発振面41に対して、図5にα[°]で示す角度、傾斜している。超音波発振面40,41を水平に対して傾斜させることにより、上記超音波振動子35,36の振動によって、洗浄水中に発生する気泡が、上方に移動することを促進して、超音波発振面40,41付近に停滞することを抑制している。このようにして、超音波振動子35,36の振動によって生じる気泡が、超音波振動子35,36の超音波の発振能力を低下させることを抑制すると共に、外輪10の表面に気泡が付着することを抑制して、気泡によって超音波の洗浄能力が低下することを抑制している。上記αの値としては、1°程度の角度を好適に選択できるが、αを1°以外の角度とすることもできる。
図5において、矢印Gは、洗浄水の層流の流れの方向を示し、矢印Hは、外輪10の進行方向を示している。層流の流れの方向を、外輪10の進行方向と逆方向とすることにより、超音波洗浄によって、外輪10から洗浄水中に取り除かれた油分等の異物が、外輪10の進行方向と逆側に移動するようにしている。このようにして、より長く超音波洗浄を受けて、清浄度が高い外輪10が、異物に触れにくいようにしている。
図6は、図1にdで示す位置に存在する外輪10を、洗浄水の流れの下流側から見たときの模式図である。尚、図6においては、アルファベットIは、洗浄水の流れの方向を示している。
図6に示すように、載置台28は、ガイドレール部50を有し、そのガイドレール部50は、一方向としての洗浄装置の長手方向(洗浄水の流れ方向)に略平行に延在している。上記ガイドレール部50は、載置台28の幅方向の外方側の縁部から上方側に突出している。
図6に示すように、載置台28の載置面48は、図6にβ[°]で示す角度、水平面に対して傾斜している。詳しくは、外輪10を載置している載置面48は、外輪用ラインと内輪用ラインとの中間箇所Jから、図6に矢印Kで示す洗浄装置の幅方向の外方側に行くにしたがって、鉛直方向の下方側に位置するように傾斜している。上記外輪10は、重力によって傾斜している載置面48上を洗浄装置の幅方向の外方側に滑り落ちるようになっている。上記ガイドレール部50は、外輪10と接触して外輪10を係止することにより、外輪10が載置面48から落下することを防止している。
尚、上記内輪20を載置している載置台78の載置面88は、外輪用ラインと内輪用ラインとの中間箇所Jから、矢印Kで示す方向とは反対方向に、洗浄装置の幅方向の外方側に行くにしたがって、鉛直方向の下方側に位置するように傾斜している。上記載置台78は、載置台48に対して内輪用ライン(外輪用ライン)の延在方向に直交する方向に間隔をおいて位置している。
上記βとしては、5°程度の角度を好適に採用できるが、βを5°以外の角度とすることもできる。図6に示すように、上記載置面48の全面が、超音波振動子35,36に鉛直方向に重なっている。このようにして、外輪10に到達する超音波のエネルギーを十分なものにして、外輪10を効率的に超音波洗浄するようになっている。尚、図6に参照番号80で示す部材は、外輪10を水平方向に移動させるためのスティック状の部材(プッシャ)である。このスティック状の部材80の動作については後述する。
図7は、載置台28の載置面48に載置されている外輪10を上方側から見たときの模式図である。尚、図7にアルファベットc、d、e、fで示す洗浄装置の長手方向の位置は、図1にアルファベットc、d、e、fで示す洗浄装置の長手方向の位置と一致している。
図7に示すように、外輪10の載置台28のガイドレール部50は、係止部の一例としての第1凹部71と、係止部の一例としての第2凹部72とを有する。上記各凹部71,72は、載置台28の幅方向(洗浄水の流れに直交する方向)の内輪用ライン側に開口している。図7に示す上方からの図においては、上記各凹部71,72は、V字状の形状を有し、各凹部71,72は、水平面で切断したとき断面V字状の溝となっている。
図7に示すように、上記第1凹部71は、dで示す長手方向の位置に存在する一方、第2凹部72は、eで示す長手方向の位置に存在している。図7に示すように、ガイドレール部50の各凹部71,72は、外輪10の外周面の一部に接触して、外輪10を係止している。上記第1凹部71は、外輪10が一段階目の超音波洗浄を受ける位置を位置決めし、第2凹部72は、外輪10が二段階目の超音波洗浄を受ける位置を位置決めしている。
外輪10が、cで示す位置からdに示す位置に移動した後で、一段階目の超音波洗浄を受けている際、外輪10は、超音波振動子35,36によって生成される水の振動によって、図7にLで示す方向に不規則に移動するようになっている。そして、その外輪10の不規則な移動によって、外輪10の外周面の一部が、自発的かつ自然に第1凹部71に嵌まり込んで、外輪10がdで示す長手方向の位置に位置決めされるようになっている。この実施形態では、超音波振動子35,36が生成した水の振動で外輪10をガイドレール部50上に二列に整列させるようになっている。
また、同様に、外輪10がdで示す位置からeに示す位置に移動した後で、二段階目の超音波洗浄を受けている際、外輪10は、超音波に基づいて図7にLで示す方向に不規則に移動するようになっている。そして、上記外輪10の外周面の一部が、自発的かつ自然に第2凹部72に嵌まり込んで、外輪10がeで示す長手方向の位置に位置決めされるようになっている。洗浄装置の長手方向において、dで示す位置とeで示す位置との距離は、外輪10の直径よりも大きくなっている。このようにして、一段階目で超音波洗浄を受けている外輪10と、二段階目で超音波洗浄を受けている外輪10とが、接触しないようにしている。このようにして、個々の外輪10を、他の外輪10とは独立に超音波洗浄している。
上記外輪10は、次に示す機構で、dで示す位置からeで示す位置に水平方向に移動するようになっている。詳しくは、一段目の超音波洗浄が所定時間行われて、一段目の超音波洗浄が終了すると、上記スティック状の部材80が、外輪10の進行方向に移動して、外輪10における洗浄水の流れの最下流側に位置する箇所に接触した後、図7に矢印Mで示す外輪10の進行方向に、dとeとの距離程度の距離移動するようになっている。このようにして、スティック状の部材80で外輪10をeの位置側に押し出して、外輪10を水平方向に移動させるようになっている。そして、その後、スティック状の部材80が、eで示す位置に存在する外輪10と、dで示す位置に存在する外輪10とに接触しない位置まで、外輪10の進行方向に対して逆側に後退するようになっている。
この洗浄装置では、高圧洗浄部1や、乾燥部3でも、外輪10を水平方向に移動させるときには、全てこの機構で、外輪10を水平方向に移動させるようになっている。また、図7において、矢印N,Oは、洗浄水の流れの方向を示している。
上記実施形態によれば、水槽29内で外輪10を載置する載置台28に、その載置面48から一方向に延在するように突出するガイドレール部50を設け、さらに、そのガイドレール部50に外輪10を係止する凹部71,72を設けている。したがって、所定の超音波洗浄中にガイドレール部50の凹部71,72で外輪50が一方向である外輪10の進行方向に移動することを一時的に阻止できる。したがって、上記所定の超音波洗浄中の外輪10の運動を規制できて、上記所定の超音波洗浄中に複数の外輪10が接触することを防止できる。したがって、各外輪10を他の外輪10と独立に個別に超音波洗浄できるから、上記従来の超音波洗浄と比較して各外輪10の洗浄度を格段に向上させることができ、高洗浄を実現できる。
また、上記実施形態によれば、載置面48が、上記一方向に直交する方向に凹部71,72側に近づくにしたがって下方側に位置するように水平面に対して傾斜しているから、載置面48上の外輪10を、重力によって載置面48上をガイドレール部50の凹部71,72側に移動させることができる。また、この状態で、超音波振動子を駆動することにより、水槽29内に生成された洗浄水の振動によって、外輪10を不規則に運動させることができて、外輪10の外周面の一部を自発的かつ自然に凹部71,72に嵌め込むことができる。したがって、如何なるアクチュエータを導入することもなく、外輪10の位置決めを行うことができる。
また、上記実施形態によれば、外輪10を載置する載置面48が、使用状態において水平面に対して傾斜しているから、使用状態において、外輪10を水平面に対して傾斜させることができる。したがって、超音波振動子35,36の超音波発振面40,41が載置面48に対向しているから、外輪10の軸方向の端面のみならず、外輪10の外周面や内周面に超音波を効率的に到達させることができて、洗浄能力を大きく向上できる。
仮に、超音波振動子の超音波発振面を載置面に対向させている場合に、外輪を、水平面に平行に位置させると、超音波が、外輪の軸方向の端面のみに到達して、外輪の外周面や内周面に到達しにくくなり、外輪の外周面や内周面の洗浄を十分に行うことができない虞があるのである。
また、上記実施形態によれば、外輪10の周方向の全周に洗浄水をジェット噴射する洗浄と、洗浄水中での外輪10の超音波洗浄とを併用するから、二つの洗浄の相乗効果によって、洗浄能力を大きく向上できる。詳しくは、液体噴射装置で、外輪10の周方向の全ての領域に洗浄水を噴射できるから、外輪10の周方向の全周に亘って油分以外の異物を取り去ることができる。また、その後、第1搬送装置で、外輪10を高圧洗浄部1から超音波洗浄部2に搬送した後、洗浄水中の外輪10を超音波洗浄装置で超音波洗浄できるから、この超音波洗浄で外輪10に付着した解離しにくい油分も落とすことができる。したがって、洗浄能力を向上させることができる。
また、上記実施形態によれば、洗浄能力を大きく向上できるから、高温洗浄の必要がない。したがって、洗浄能力を向上できるにも拘わらず、次工程の寸法測定前の外輪10の冷却が必要ない。したがって、リードタイムを短縮できて、外輪10の量産化を実現できる。仮に、高温洗浄を行うと、寸法測定は、ワークが熱膨張した状態で行うことができないから、ワークの冷却に時間がかかることになるのである。
また、上記実施形態によれば、二つの駆動ロール60,61と、一つの駆動ロール62とで、外輪10の中心軸を移動させずに外輪10をその中心軸の回りに回転させることができる。また、上記外輪10が、外輪10の位置が不変の中心軸の回りを回転している状態で、第1噴射ノズル63から外輪10の軸方向の一方側の端面65と外輪10の内周面66とに洗浄水をジェット噴射できると共に、第2噴射ノズル64から外輪10の軸方向の他方側の端面67と外輪10の外周面68とに洗浄水をジェット噴射できる。したがって、液体噴射装置で外輪10の全面に洗浄水をジェット噴射できるから、外輪10の超音波洗浄前に外輪10の全面から確実に油分以外の異物を落とすことができる。
また、上記実施形態によれば、一対の超音波振動子35,36が、外輪10の載置台28に間隔をおいた状態で、外輪10の載置台28を挟むように対向配置されるから、一方の超音波振動子35から発振された超音波と、他方の超音波振動子36から発振された超音波とを強め合わせることができて、共振させることができる。したがって、エネルギーが大きな超音波を生成できるから、超音波洗浄の洗浄性能を向上できる。
また、上記実施形態によれば、水槽29に流入する洗浄水が通過する流入側パンチングメタル45と、水槽29から流出する洗浄水が通過する流出側パンチングメタル46とを有するから、それらパンチングメタル45,46の孔径を仕様毎に適宜調整することにより、それらパンチングメタル45,46で、洗浄水の流れを整流できて、洗浄水の流れを層流に近づけることができる。また、この実施形態によれば、水槽29内から流出した洗浄水を案内する一以上の配管37を有するから、その配管37の本数や各配管37の孔径を調整することでも、洗浄水の流れの速度等を調整できて、洗浄水の流れを層流に近づけることができる。したがって、洗浄水の流れを、よどみ等が少ないスムーズな流れとできるから、外輪10から落とした油分等の異物を洗浄水の流れとともに、より円滑に水槽29から除去できる。したがって、洗浄装置の洗浄能力を向上できる。
また、上記実施形態によれば、上記超音波振動子35,36の超音波発振面40,41が、使用状態において水平面に対して傾斜しているから、超音波振動子35,36の振動に基づいて水中に生成した気泡を、下方を向いている超音波発振面41を伝わせるように上方に移動させることができて、より効率的に水槽29外に放出できる。したがって、外輪10の表面に気泡が付着することにより、汚れの洗浄能力が低下することを抑制でき、また、超音波発振面41に気泡が付着して、超音波を効率的に発振できないことにより、汚れの洗浄能力が低下することを抑制できる。
尚、上記実施形態では、洗浄水の落下に基づく運動エネルギーで、水槽29中の洗浄水の流れを生成したが、この発明では、ポンプ等の液体移送手段を用いて、液体収容部中の液体の流れを生成しても良い。
また、上記実施形態では、駆動ロール60,61を、電動モータで駆動(回動)したが、この発明では、駆動ロールの少なくとも一つ(駆動ロールは、一つのみでも良い)を、油圧モータ等の電動モータ以外の駆動手段で駆動(回動)しても良い。
また、上記実施形態では、二つの駆動ロール60,61と、一つの従動ロール62とで外輪10を保持した。しかしながら、この発明では、ワークを保持できるのであれば、駆動ロールは、一以上の如何なる自然数個、存在しても良く、従動ロールは、0以上の如何なる整数個、存在しても良い。また、ワークの外周面を保持する各ロールは、ワークをワークの中心軸が変動不可に保持できるのであれば、ワークの周方向の如何なる位置に配置されても良い。
また、上記実施形態では、二つの超音波振動子35,36を有して、その二つの超音波振動子35,36を、載置台28を挟むようにサンドイッチ状に配置した。しかしながら、この発明では、一つのみの超音波振動子を有しても良く、三以上の超音波振動子を有しても良い。
また、上記実施形態では、二つの超音波振動子35,36を有して、使用状態において、全ての超音波振動子35,36の夫々の超音波発振面40,41が、洗浄水の流れの方向に行くにしたがって水平面に対して傾斜するようにした。しかしながら、この発明では、使用状態において、少なくとも一つの超音波振動子の超音波発振面が、液体の流れの方向に行くにしたがって水平面に対して傾斜するようにしても良く、全ての超音波振動子の超音波発振面が、水平面に対して平行であっても良い。また、特に、載置面を挟むように、二つの超音波振動子を配置する場合には、使用状態において、上側の超音波振動子の超音波発振面を、水平面に対して傾斜させる一方、下側の超音波振動子の超音波発振面を、水平面に対して平行としても良い。
また、上記実施形態では、高圧洗浄部1でジェット噴射する液体と、水槽29中を流れる液体との両方が、洗浄液を純水で希釈してなる洗浄水であった。しかしながら、この発明では、高圧洗浄部でジェット噴射する液体と、液体収容部を流れる液体とのうちの一方は、純水であっても良い。また、この発明では、高圧洗浄部でジェット噴射する液体と、液体収容部を流れる液体との両方が、純水であっても良い。
また、上記実施形態では、各配管37(配管37は、一つのみ存在しても、二以上存在しても良い)に、絞り弁を配置しなかった。しかしながら、この発明では、少なくとも一つの配管に絞り弁を設置しても良い。このようにして、絞り弁の開度を適宜調節するだけで、液体収容部を流れる液体の流れの流速を調整するようにしても良い。このようにして、装置を広範な用途で使用できるようにして、装置の使用の自由度を大きくしても良い。
また、上記実施形態では、外輪10の周方向において、第1噴射ノズル63の存在位置と、第2噴射ノズル64の存在位置との位相差が180°であったが、この発明では、二つの噴射ノズルを有する場合、ワークの外周面の周方向において、その二つの噴射ノズルの存在位置の位相差θは、0°<θ<360°を満たす如何なる角度であっても良い。
また、上記実施形態では、二つの噴射ノズル63,64を有していたが、この発明では、一つのみの噴射ノズルを有しても良く、三以上の噴射ノズルを有しても良い。
また、上記実施形態では、高圧洗浄、超音波洗浄および乾燥の夫々を、二段階で行った。しかしながら、この発明では、高圧洗浄、超音波洗浄および乾燥の夫々は、互いに独立に、一つの段階で行っても良く、三以上の段階で行っても良い。ここで、特に、超音波洗浄を、一段階で行う場合には、ガイドレール部に、係止部を一箇所しか設けず、また、超音波洗浄を、三段階以上で行う場合には、ガイドレール部に、ガイドレール部の延在方向に互いに間隔をおいて三以上の係止部を設けることは言うまでもない。
また、上記実施形態では、高圧洗浄を、噴射ノズル63,64を静止させる一方、ワークである外輪10を回転させて、外輪10の周方向の全周を高圧洗浄した。しかしながら、この発明では、ワークを静止させる一方、噴射ノズルを、ワークの周方向に回転させて、ワークの周方向の全周を高圧洗浄するようにしても良い。
また、上記実施形態では、載置台28をパンチングメタルで構成して、下側の超音波振動子36からの超音波を、パンチングメタルの穴を介して外輪10に到達させるようにした。しかしながら、この発明では、載置台を、パンチングメタルではなくて、同じ方向に延在する複数の円筒の棒状部材を、隙間を空けて配置する等して、形成しても良く、簀の子(すのこ)状の隙間を有する板で構成しても良く、簾(すだれ)状の部材で構成しても良い。この発明において、載置台の下側に超音波振動子を配置する場合、載置台は、ワークを上面に載置できると共に、下側からの超音波をワークに到達させる隙間(穴)を有する部材であれば如何なる部材であっても良い。
また、上記実施形態では、上側の超音波振動子35の超音波発振面40と、下側の超音波振動子36の超音波発振面41との角度が、1°程度傾いていた。しかしながら、この発明では、少なくとも一つの超音波振動子の超音波発振面は、0°よりも大きくて90°未満の如何なる角度、水平面に対して、傾斜しても良く、好ましくは、少なくとも一つの超音波振動子の超音波発振面は、0.5°以上5°以下の角度、水平面に対して傾斜していると良い。また、この発明では、全ての超音波振動子(超音波振動子が一つのみの場合も含む)の超音波発振面が、水平面に平行であっても良い。また、この発明では、超音波振動子が、水平面に対して傾斜している場合、その傾斜の方向は、如何なる方向であっても良く、例えば、上記実施形態とは異なり、液体収容部内の液体の流れの方向に直交する方向に傾斜しても良く、液体収容部内の液体の流れの方向に90°以外の角度、傾斜しても良い。
また、上記実施形態では、載置台28の載置面48が、水平面に対して5°程度の角度傾斜していた。しかしながら、この発明では、載置台の載置面は、好適には、水平面に対して3°〜60°の間の角度、傾斜していると良く、載置台の載置面は、更に好ましくは、4°〜8°の間の角度、傾斜していると良い。尚、この発明では、載置台の載置面は、水平面に対して傾斜しなくても良く、水平面に平行であっても良い。また、この発明では、載置台の載置面は、水平面に対して0°よりも大きくて90°未満の如何なる角度、傾斜しても良い。
また、上記実施形態では、水槽29が、流入側パンチングメタル45と、流出側パンチングメタル46とを有して、洗浄水を、流入側パンチングメタル45と、流出側パンチングメタル46とを通過させるようにした。しかしながら、この発明では、流入側パンチングメタルの替わりに液体収容部に液体の供給口を設けても良い。また、この発明では、流出側パンチングメタルの替わりに液体収容部に液体の排出口を設けても良い。また、この発明では、液体を排出するための配管が存在しなくても良い。
また、上記実施形態では、載置台28のガイドレール部50に上方から見たときV字状の開口を有するV字溝設けて、そのV字溝に外輪10の外周面を係止した。しかしながら、この発明では、載置台のガイドレール部に上方から見たときU字状の開口を有するU字溝設けて、そのU字溝にワークの外周面を係止しても良い。この発明では、凹部の内面にワークの外周面を係止できるのであれば、載置台のガイドレール部に、ワークの進行方向に垂直な方向に開口する如何なる形状の凹部を設けても良い。また、この発明では、係止部は、例えば、円錐面や半球面等の環状面を有する凹部であっても良く、係止部は、ワークの進行方向に垂直な方向のみにしか開口を有していなくても良い。
また、上記実施形態では、ワークが、外輪10や内輪20であった。しかしながら、この発明では、ワークは、中間輪や、ナットや、スペーサや、歯車等であっても良く、ワークは、如何なる部材であっても良い。尚、ワークは、円筒外周面等、中心軸を定義できる外周面を有していると好ましい。また、ワークは、リング状の部材であると好ましい。また、この発明で、高圧洗浄部でノズルを使用する場合、液体は、ノズルから噴射されれば良く、液体は、ノズルからジェット噴射されなくても良い。また、上記実施形態および変形例で説明した構成のうちの二以上の構成を組み合わせて新たな実施形態を構築できることは、勿論である。
10 外輪
20 内輪
28 載置台
29 水槽
35 第1超音波振動子
36 第2超音波振動子
37 配管
40 第1超音波振動子の超音波発振面
41 第2超音波振動子の超音波発振面
45 流入側パンチングメタル
46 流出側パンチングメタル
48 載置台の載置面
50 載置台のガイドレール部
60 第1駆動ロール
61 第2駆動ロール
62 従動ロール
63 第1噴射ノズル
64 第2噴射ノズル
65 外輪の軸方向の一方側の端面
66 外輪の内周面
67 外輪の軸方向の他方側の端面
68 外輪の外周面
71 載置台の第1凹部
72 載置台の第2凹部
80 プッシャ

Claims (2)

  1. 液体を充填可能な液体収容部と、
    上記液体収容部内に配置された超音波振動子と、
    上記液体収容部内に配置されると共に、ワークを載置する載置面を有する載置台とを備え、
    上記載置台は、上記載置面から突出すると共に一方向に延在するガイドレール部を有し、
    上記ガイドレール部は、上記ワークが上記一方向に移動しないように上記ワークを係止する係止部を有することを特徴とする超音波洗浄装置。
  2. 請求項1に記載の超音波洗浄装置において、
    上記係止部は、上記一方向に垂直な方向に開口する凹部であり、
    上記載置面は、使用状態において、上記一方向に直交する方向に上記凹部側に近づくにしたがって下方側に位置するように水平面に対して傾斜していることを特徴とする超音波洗浄装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017183586A1 (ja) * 2016-04-19 2017-10-26 正明 坂口 超音波処理装置、及び超音波処理方法
CN114887992A (zh) * 2022-05-30 2022-08-12 恒超源洗净科技(深圳)有限公司 一种全自动碳氢超声波清洗设备

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