JP2015102002A - ターボファン及びこれを用いた空気調和機 - Google Patents
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Abstract
【課題】送風効率の向上と騒音の低下を実現し、高性能なターボファンを提供する。
【解決手段】主板2と、該主板2から回転軸RA方向に離間して配置された側板3と、前記主板2および側板3間に固定された円周方向に並ぶ複数の羽根1とを具備し、前記側板3の中央に吸入口31を形成したターボファン100において、前記羽根1の内周側の所定領域は、主板2側が前記回転軸RAと略平行な平行部14になっているとともに、側板3側が回転方向かつ外周方向に向かって湾曲している湾曲部11になっている。
【選択図】図1
【解決手段】主板2と、該主板2から回転軸RA方向に離間して配置された側板3と、前記主板2および側板3間に固定された円周方向に並ぶ複数の羽根1とを具備し、前記側板3の中央に吸入口31を形成したターボファン100において、前記羽根1の内周側の所定領域は、主板2側が前記回転軸RAと略平行な平行部14になっているとともに、側板3側が回転方向かつ外周方向に向かって湾曲している湾曲部11になっている。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば空気調和機に用いられるターボファンに関するものである。
従来、天井埋め込みタイプの空気調和機の室内機等に用いられるターボファンの性能改善(消費電力や運転音の低減等)のために、様々な羽根の形状や主板及び側板に対する取り付け方が提案されている。
例えば特許文献1では羽根の外周縁の側板側における位置を主板側の位置よりも反回転方向に位置するように傾斜した形状とし、逆に羽根の内周縁は外周縁とは反対方向に傾斜した形状としたねじれ構造ものが提案されている。また、特許文献2では羽根の内周側の側板側端部を回転方向に傾斜させた形状としたものが示されている。
しかしながら、この種のターボファンの性能には改善余地がまだまだ残されている。例えば、特許文献2に示されるように、羽根の内周側の側板側端部における回転方向への傾斜を側板との接合部まで設け、外周側に向けて傾斜角を増加させているものであると、送風効率や騒音低減能力等の性能を十分に改善できるとは必ずしも言えない。
本発明は上述したような問題を鑑みてなされたものであり、送風効率をより向上させるとともに騒音の低下を実現し、高性能なターボファン及びこれを用いた空気調和機を提供することを目的とする。
すなわち、本発明に係るターボファンは、主板と、該主板から回転軸方向に離間して配置された側板と、前記主板および側板間に固定された円周方向に並ぶ複数の羽根とを具備し、前記側板の中央に主板と対向する吸入口を形成したものであって、前記羽根の内周側の所定領域は、主板側が前記回転軸と略平行な平行部になっているとともに、側板側が回転方向かつ外周方向に向かって湾曲している湾曲部になっていることを特徴とする。
このようなものであれば、前記羽根の吸入口の直下近傍に、回転方向かつ外周方向に向かって湾曲する湾曲部が配設されることとなるので、従来、主板側に偏りがちであった気流が、吸入口から流れ込んだ直後に、この湾曲部によって主板側のみならず側板側にも向かうようになり、主板側から側板側にかけての気流が均一化される。したがって、ターボファンの送風効率を向上させることができるとともに、騒音も低下させることができる。
このようなものであれば、前記羽根の吸入口の直下近傍に、回転方向かつ外周方向に向かって湾曲する湾曲部が配設されることとなるので、従来、主板側に偏りがちであった気流が、吸入口から流れ込んだ直後に、この湾曲部によって主板側のみならず側板側にも向かうようになり、主板側から側板側にかけての気流が均一化される。したがって、ターボファンの送風効率を向上させることができるとともに、騒音も低下させることができる。
ファン性能向上のための羽根の一態様としては、前記羽根の外周縁が、前記主板側から前記側板側へかけて反回転方向に位置するように形成されているものを挙げることができる。
本発明の効果をより顕著にするためには、前記平行部と湾曲部が設けられた所定領域が、回転軸方向から視たときに、前記吸入口の外縁よりも内側に設定されていることが好ましい。
回転軸方向から視たときに、前記主板が前記吸入口よりも内側に位置しているもの、例えば、主板と吸入口とが円形状の場合は前記主板の外径よりも前記側板の内径の方が大きく形成されたものであれば、前記主板と前記側板の重なりあっている部分がないので、ファン性能を高めるべく羽根形状に種々の工夫を加えたとしても、羽根の各部分を形成するための金型を配置しやすくなり、簡単な構造の金型を用いてターボファン全体を射出成型等によって一体成型する事が可能となる。したがって、性能が高く、しかも安価でかつ強靭なターボファンを製造することができる。
また、その場合は、前記羽根の所定領域が前記主板の外縁よりも内側に設定されているものが好ましい。
ターボファンの一般的な特性としては側板の吸入口から回転軸方向に流入する気流は、回転中心から外周側に向けて次第に速度が大きくなるが、最も速度が大きい吸入口に沿った気流が羽根に流入する箇所についても滑らかに翼面を流れるようにして、さらに性能を向上させることができるようにするには、前記同心円筒の側面による前記羽根の各断面形状における前記湾曲部の回転方向への突出量(延出量)が、前記回転軸からの距離が大きくなるにつれて増加した後に減少し、主板の外縁近傍では前記湾曲部が形成されていないものであることが望ましい。
前記湾曲部の半径方向の断面形状を主板側から側板側にかけて外周側に傾斜した形状として、当該湾曲部に流入した気流が側板の内面に沿って滑らかに遠心方向に流出させて、ターボファンの送風効率を向上させるとともに騒音を低減できるようにするには、前記羽根の内周縁が、前記回転中心からの距離が大きくなるにつれて側板側に位置するように形成されていることが好適である。
複雑な金型構造を用いることなくターボファンをより簡単に一体成型できるようにし、比較的安価で高性能かつ強靭なものにするには、前記湾曲部を前記回転軸方向に前記主板上に投影した範囲において、前記主板に開口部を形成しておくことが好ましい。このような構成であれば、前記開口部を介して前記湾曲部の主板側へ一方の金型を配置でき、前記吸入口から前記湾曲部の側板側へ他方の金型を配置することができるので、羽根の内周側の形状についても複雑な構造の金型を用いることなく射出成型することができ、上述したように、ターボファン全体を簡単な金型構造のみで一体成型する事が可能となる。
開口部を設けると主板の強度不足と開口部からの気流漏洩が問題となるが、これらを解決し、効率の低下を伴うことなく強靭なターボファンを実現できるようにするには、前記主板の側板とは反対側の面(以下、裏面とも言う。)であって前記開口部よりも外側に凸部を形成しておくことが好適である。
前記主板の裏面へ逆流する漏れ流れが前記凸部に衝突したときに乱流が発生しないようにするには、前記凸部が、前記回転軸を中心とする2つの同心円の円弧により規定される円弧領域内に形成されており、半径方向の断面を見た場合に前記凸部の断面形状が少なくとも外周側が主板の外縁と滑らかにつながっていればよい。
本発明のターボファンを用いた空気調和機であれば、送風効率を向上させて騒音を低減した上で、製造コストを抑えた安価なものにすることができる。
このように本発明のターボファン及びこれを用いた空気調和機によれば、前記主板の外径よりも内周側において前記羽根の主板側が前記回転軸と略平行となっており、かつ、前記羽根の側板側に回転方向へ湾曲した湾曲部が形成されているので、主板側に偏りがちな気流が側板側にも供給されるようになり、主板側から側板側にかけての気流が均一化されて、送風効率を向上し、騒音を低減することができる。
本発明の第1実施形態について図1乃至3を参照しながら説明する。
第1実施形態のターボファン100は、図1に示すように、図示しないモータに取り付けられて所定の回転軸RAを中心に回転するものであって、例えば天井埋め込み型の空気調和機の室内機における送風機構の一部として用いられる。
より具体的に説明すると、該ターボファン100は、概略円盤状をなす主板2と、該主板2から回転軸RA方向に離間して配置された側板3と、前記主板2および側板3間に固定された円周方向に並ぶ複数の羽根1とを一体に成型したものであり、該ターボファン100が回転することによって、前記側板3の中央に設けられた回転軸RA方向に貫通する吸入口31から空気を吸い込み、各羽根1の間から側面側へと空気が流れるように構成したものである。
より具体的に説明すると、該ターボファン100は、概略円盤状をなす主板2と、該主板2から回転軸RA方向に離間して配置された側板3と、前記主板2および側板3間に固定された円周方向に並ぶ複数の羽根1とを一体に成型したものであり、該ターボファン100が回転することによって、前記側板3の中央に設けられた回転軸RA方向に貫通する吸入口31から空気を吸い込み、各羽根1の間から側面側へと空気が流れるように構成したものである。
各部を詳述する。
前記主板2は、図1(a)に示すように、その中心Cが前記回転軸RAと合致するように配置された概略円盤形状をなすものであり、その中央部にはモータを取り付けるための凹部が設けられている。
前記主板2は、図1(a)に示すように、その中心Cが前記回転軸RAと合致するように配置された概略円盤形状をなすものであり、その中央部にはモータを取り付けるための凹部が設けられている。
前記側板3は、図1(b)に示すように、主板2側に向かうに連れ直径が広がるように形成された概略薄肉円錐台形状をなすものであり、その中央部には、図1(a)に示すように、回転軸RA上に中心を有する円形状の前記吸入口31が形成してある。この側板3の内径、すなわち吸入口31の直径は、図3及び図4に示すように、前記主板2の外径(直径)よりも大きくしてある。
羽根1は、回転軸RA方向から視ると、図4に示すように、概略、部分渦巻状に湾曲した形状のものであり、前述したように、主板2の外縁よりも側板3の方が外側にあることから、羽根1における主板側の端縁のうち内周側略半部が該主板1に一体に接合されており、側板側の端縁のうち、外周側略半部が該側板3に一体に接合されている。
しかして、本実施形態においてこの羽根1は、図1〜図4に示すように、前記側板3に固定されている外周側と、前記主板2と固定されている内周側とで、それぞれの形状の特徴(傾向)を異ならせてある。
しかして、本実施形態においてこの羽根1は、図1〜図4に示すように、前記側板3に固定されている外周側と、前記主板2と固定されている内周側とで、それぞれの形状の特徴(傾向)を異ならせてある。
まず、羽根1の内周側、すなわち、回転軸RA方向から視て、前記主板2の外縁よりも内周側に位置する部分(以下、内周側部分とも言う。)について説明する。
この内周側部分を前記回転軸RAと同軸の複数の仮想同心円筒の側面で切った各断面形状でみると、図1、図2に示すように、前記羽根1の主板2側には、前記回転軸RAと略平行となる平行部14が形成してある一方、同各断面形状における側板3側には、ターボファン100の回転方向かつ外周方向に向かって湾曲する湾曲部11が形成してある。
そして、各断面形状における前記湾曲部11の回転方向かつ外周方向への延出量は、前記回転中心Cからの距離が大きくなるにつれて増加した後に減少するように構成してあり、前記主板2の外縁近傍では前記湾曲部11は消失し、平行部14のみとなる。
この内周側部分を前記回転軸RAと同軸の複数の仮想同心円筒の側面で切った各断面形状でみると、図1、図2に示すように、前記羽根1の主板2側には、前記回転軸RAと略平行となる平行部14が形成してある一方、同各断面形状における側板3側には、ターボファン100の回転方向かつ外周方向に向かって湾曲する湾曲部11が形成してある。
そして、各断面形状における前記湾曲部11の回転方向かつ外周方向への延出量は、前記回転中心Cからの距離が大きくなるにつれて増加した後に減少するように構成してあり、前記主板2の外縁近傍では前記湾曲部11は消失し、平行部14のみとなる。
次に、羽根1の外周側、すなわち、回転軸RA方向から視て、前記主板2の外縁よりも外周側に位置する部分(以下、外周側部分とも言う。)について説明する。
この外周側部分において羽根1は、図4に示すように、内周側から外周側に向かうに連れ、回転軸RAに対して徐々に斜めに傾いていくように形成してある。その傾き方向は、主板2から側板3に向かうに連れ、反回転方向に向かう向きである。
より具体的に説明すると、主板2から側板3に向かう向きで回転軸RA方向から羽根1を視た場合(図4)、前記側板3の内縁においては、羽根1における主板2側の端部と羽根1における側板3側の端部とが略一致(つまり、この部分では羽根1は回転軸RAとほぼ平行である。)し、そこから外周側へいくほど羽根1における主板2側の端部と羽根1における側板3側の端部が離間していくように構成してある。
この外周側部分において羽根1は、図4に示すように、内周側から外周側に向かうに連れ、回転軸RAに対して徐々に斜めに傾いていくように形成してある。その傾き方向は、主板2から側板3に向かうに連れ、反回転方向に向かう向きである。
より具体的に説明すると、主板2から側板3に向かう向きで回転軸RA方向から羽根1を視た場合(図4)、前記側板3の内縁においては、羽根1における主板2側の端部と羽根1における側板3側の端部とが略一致(つまり、この部分では羽根1は回転軸RAとほぼ平行である。)し、そこから外周側へいくほど羽根1における主板2側の端部と羽根1における側板3側の端部が離間していくように構成してある。
なお、図4には、前記羽根1の内周側において前記主板2との接合部分のみを点線で図示しており、主板2により隠れている湾曲部11は図示していない。
このように構成された第1実施形態のターボファン100の効果について説明する。
第1実施形態のターボファン100によれば、前記羽根1の一部が吸入口31の周縁よりも内側に突出し、その内側に突出した部分において、主板2側には前記回転軸RAと略平行な平行部14が形成されているとともに側板3側には前記湾曲部11が形成してあり、吸入口31の直下に、回転方向かつ外周方向に向かって湾曲する湾曲部11が位置することとなるので、吸入口31から流れ込んだ直後の気流が、この湾曲部11によって主板2側のみならず側板3側にも向かうようになる。その結果、従来主板2側に偏りがちな気流が側板3側にも供給されるようになり、主板2側から側板3側にかけての気流が均一化され、ターボファン100の送風効率を向上させることができるとともに、騒音も低下させることができるようになる。
第1実施形態のターボファン100によれば、前記羽根1の一部が吸入口31の周縁よりも内側に突出し、その内側に突出した部分において、主板2側には前記回転軸RAと略平行な平行部14が形成されているとともに側板3側には前記湾曲部11が形成してあり、吸入口31の直下に、回転方向かつ外周方向に向かって湾曲する湾曲部11が位置することとなるので、吸入口31から流れ込んだ直後の気流が、この湾曲部11によって主板2側のみならず側板3側にも向かうようになる。その結果、従来主板2側に偏りがちな気流が側板3側にも供給されるようになり、主板2側から側板3側にかけての気流が均一化され、ターボファン100の送風効率を向上させることができるとともに、騒音も低下させることができるようになる。
さらに、前記主板2の外縁近傍には前記湾曲部11が形成されていないので、最も速度が大きい吸入口31に沿った気流が羽根1に流入する箇所についても滑らかに翼面を流れるので、さらなる性能の向上にも寄与できる。
また、前記主板2の外径よりも前記側板3の内径の方が大きく形成してあるので、前記主板2と前記側板3の重なりあっている部分がなく、回転軸RA方向に分割された比較的簡単な構造の金型によりターボファン100全体を一体成型する事が可能となる。
次に第2実施形態のターボファン100について図5を参照しながら説明する。なお、以下の各実施形態において、第1実施形態の各部材と対応する部材には同じ符号を付すこととする。
第2実施形態のターボファン100は第1実施形態のターボファン100に基づいたものであり、前記羽根1の内周側部分の形状にさらなる特徴を有するものである。
すなわち、この内周側部分においては、図5のグラフに示すように、羽根1の内周縁13が、回転中心Cからの距離が大きくなるにつれて側板3側に位置するように形成されている。言い換えると、前記羽根1の高さ寸法、すなわち、主板2からの回転軸RA方向寸法が、前記回転中心Cからの距離が大きくなるにつれて大きくなるように形成してある。
該羽根1の高さ寸法は、主板1との接合部における最内縁から一定の範囲までは急激に大きくなり、その後、前記側板3との接合部の高さと同じ高さになる最上端部までの間はなだらかに高さ寸法が大きくなるようにしてある。
該羽根1の高さ寸法は、主板1との接合部における最内縁から一定の範囲までは急激に大きくなり、その後、前記側板3との接合部の高さと同じ高さになる最上端部までの間はなだらかに高さ寸法が大きくなるようにしてある。
しかして、前記羽根1の形状をこのように構成することにより、前記吸入口31から吸入された気流が、羽根1の各高さにおいて内周縁13に対して垂直に流入することとなる一方、前記湾曲部11が該内周縁13から形成してあるので、湾曲部11に気流が効果的に供給されることとなる。その結果、当該湾曲部11の機能がより効果的に発揮され、流入した気流が側板3の内面に沿って滑らかに遠心方向に流出するようになるので、さらなる送風効率の向上と騒音低減とを図ることができる。
次に第3実施形態のターボファン100について図6を参照しながら説明する。
図6に示される第3実施形態のターボファン100は、図3及び図4に示される第1実施形態のターボファン100と比較して、前記湾曲部11を前記回転軸RA方向に前記主板2上に投影した範囲において、前記主板2に開口部21を形成してある点が異なっている。
前記主板2に設けられた開口部21は、前記湾曲部11の前記主板2側の形状を作るための金型が前記主板2の形成される面を通って配置されることにより形成されるものである。
図6に示される第3実施形態のターボファン100は、図3及び図4に示される第1実施形態のターボファン100と比較して、前記湾曲部11を前記回転軸RA方向に前記主板2上に投影した範囲において、前記主板2に開口部21を形成してある点が異なっている。
前記主板2に設けられた開口部21は、前記湾曲部11の前記主板2側の形状を作るための金型が前記主板2の形成される面を通って配置されることにより形成されるものである。
すなわち、第3実施形態のターボファン100であれば、前記開口部21を介して前記湾曲部11の主板2側へ一方の金型を配置でき、前記吸入口31から前記湾曲部11の側板3側へ他方の金型を配置することができるので、羽根1の内周側部分の形状についても複雑な構造の金型を用いることなく射出成型することができる。
したがって、羽根1を、湾曲部11や外周側部分の形状といった送風効率向上や騒音低減のための特徴ある形状にしながらも、樹脂射出成型によって、各羽根1を前記主板2及び前記側板3と一体に成型することができる。このため、ターボファン100としての性能を向上させつつ、安価で強靭なものとすることができる。
したがって、羽根1を、湾曲部11や外周側部分の形状といった送風効率向上や騒音低減のための特徴ある形状にしながらも、樹脂射出成型によって、各羽根1を前記主板2及び前記側板3と一体に成型することができる。このため、ターボファン100としての性能を向上させつつ、安価で強靭なものとすることができる。
次に第3実施形態の変形例について図7を参照して説明する。前記開口部21の形状は前記湾曲部11の前記主板2への投影形状に合わせて形成すればよい。したがって、図7(a)に示されるような湾曲部11の形状の場合には、その主板2への投影形状と同じ形の開口部21を前記主板2に形成すればよい。
次に第4実施形態のターボファン100について図8を参照しながら説明する。
第4実施形態のターボファン100は、第3実施形態のターボファン100に基づいたものであり、少なくとも前記主板2の外径と前記開口部21との間には前記主板2において前記側板3とは反対側の面に凸部22をさらに形成してある。
前記凸部22は図8(a)に示すように前記回転中心Cを中心とする2つの同心円の円弧により規定される円弧領域内に形成してあり、図8(c)に示すように半径方向の断面を見た場合に前記凸部22の断面形状が少なくとも外周側が主板2の外縁と滑らかにつながった形状をなすものである。
第4実施形態のターボファン100は、第3実施形態のターボファン100に基づいたものであり、少なくとも前記主板2の外径と前記開口部21との間には前記主板2において前記側板3とは反対側の面に凸部22をさらに形成してある。
前記凸部22は図8(a)に示すように前記回転中心Cを中心とする2つの同心円の円弧により規定される円弧領域内に形成してあり、図8(c)に示すように半径方向の断面を見た場合に前記凸部22の断面形状が少なくとも外周側が主板2の外縁と滑らかにつながった形状をなすものである。
このターボファン100によれば、このような凸部22を設けることによりターボファン100の一体成型を可能とするために設けた開口部21による強度低下を補うことができ、さらには成型時における歪みを防止することができる。また、前記凸部22の滑らかな形状によって前記主板2の裏を逆流する漏れ流れが凸部22に衝突したときに乱流が発生するのを抑制することができる。
なお、前記凸部22は図8(a)に限られるものではなく、図8(b)に示すように前記主板2の外径近傍のすべてに設けることによりリング状に形成しても構わない。
その他の実施形態について説明する。
前記側板の内径は前記主板の外径よりも大きく設定すればよく、前記側板の内径と前記主板の外径との差については適宜設定すればよく、各実施形態に示したものには限られない。また、前記湾曲部を形成する前記回転中心からの距離の範囲については適宜設定すればよい。例えば主板の外径近傍に湾曲部を設けないだけでなく、前記内周縁の近傍にも湾曲部を設けないようにしてもよい。
また、前記各実施形態では前記ターボファンは空気調和機に用いる例を示したが、その他の用途に本発明のターボファンを用いても構わない。
その他、本発明の趣旨に反しない限りにおいて、様々な変形や実施形態の組み合わせを行っても構わない。
前記側板の内径は前記主板の外径よりも大きく設定すればよく、前記側板の内径と前記主板の外径との差については適宜設定すればよく、各実施形態に示したものには限られない。また、前記湾曲部を形成する前記回転中心からの距離の範囲については適宜設定すればよい。例えば主板の外径近傍に湾曲部を設けないだけでなく、前記内周縁の近傍にも湾曲部を設けないようにしてもよい。
また、前記各実施形態では前記ターボファンは空気調和機に用いる例を示したが、その他の用途に本発明のターボファンを用いても構わない。
その他、本発明の趣旨に反しない限りにおいて、様々な変形や実施形態の組み合わせを行っても構わない。
100・・・ターボファン
1 ・・・羽根
11 ・・・湾曲部
12 ・・・外周縁
13 ・・・内周縁
2 ・・・主板
21 ・・・開口部
22 ・・・凸部
3 ・・・側板
31 ・・・吸入口
RA ・・・回転軸
C ・・・回転中心
1 ・・・羽根
11 ・・・湾曲部
12 ・・・外周縁
13 ・・・内周縁
2 ・・・主板
21 ・・・開口部
22 ・・・凸部
3 ・・・側板
31 ・・・吸入口
RA ・・・回転軸
C ・・・回転中心
Claims (10)
- 主板と、該主板から回転軸方向に離間して配置された側板と、前記主板および側板間に固定された円周方向に並ぶ複数の羽根とを具備し、前記側板の中央に主板と対向する吸入口を形成したものにおいて、
前記羽根の内周側の所定領域は、その主板側が前記回転軸と略平行な平行部になっているとともに、その側板側が回転方向かつ外周方向に向かって湾曲している湾曲部になっていることを特徴とするターボファン。 - 前記羽根の外周縁が、前記主板側から前記側板側へかけて反回転方向に位置するように形成されている請求項1記載のターボファン。
- 回転軸方向から視たときに、前記羽根の所定領域が前記吸入口の外縁よりも内側に設定されている請求項1または2記載のターボファン。
- 回転軸方向から視たときに、前記主板の全部が前記吸入口よりも内周側に位置しており、前記羽根の所定領域が前記主板の外縁よりも内周側に設定されている請求項1乃至3いずれかに記載のターボファン。
- 前記湾曲部の回転方向への延出量が、前記回転軸からの距離が大きくなるにつれて増加した後に減少し、主板の外縁近傍では前記湾曲部が形成されていない請求項4記載のターボファン。
- 前記羽根の内周縁が、前記回転中心からの距離が大きくなるにつれて側板側に位置するように形成されている請求項3または4記載のターボファン。
- 前記湾曲部を前記回転軸方向に前記主板上に投影した範囲において、前記主板に開口部を形成した請求項4乃至6いずれかに記載のターボファン。
- 前記主板の側板とは反対側の面であって前記開口部よりも外側に凸部が形成されている請求項7記載のターボファン。
- 前記凸部が、回転軸を中心とする2つの同心円の円弧により規定される円弧領域内に形成されており、半径方向の断面を見た場合に前記凸部の外周側が主板の外縁と滑らかにつながっている請求項8記載のターボファン。
- 請求項1乃至9いずれかに記載のターボファンを用いた空気調和機。
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Cited By (3)
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